吹雪「格付けチェック!?」 金剛「イエースっ!!」 (102)

艦これ5話に触発されて書いてみる事にしました。
艦これssは初めてなので、キャラや文体が不安定だと思いますので、注意してご覧になってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423218089

吹雪「そんな……なんでいきなり」

金剛「親睦会代わりのオリエンテーションというやつデース!!」

吹雪「はぁ……訳分かんないよもう」

金剛「それでは選手入場デース!!」

加賀「加賀型 1番艦、加賀です。宜しくお願いします」

瑞鶴「翔鶴型航空母艦2番艦、瑞鶴よ」

北上「球磨型軽巡洋艦の3番艦、北上だよー」

大井「北上さんっ、頑張りましょうね!!」

金剛「あとブッキー!!」

吹雪「わ、私もですか!?」

金剛「フラッグシップなんだから当たり前デスネ!!」

瑞鶴「金剛は?」

金剛「私はMCとジャッジを務めマース!」

金剛「あ、一つ注意点がありマース!!」

北上「何?」

金剛「これから出す問題に間違え続けると一航戦、二航戦とランクがダウンして最後にはバニシュしますから注意してクダサーイ!!」

加賀「要するに、一問も間違えなければ良いという事ですね」

瑞鶴「まぁ、お隣の自信満々な正規空母よりは上手くやって見せるわ!」

加賀「…………吹雪さん、瑞鶴の姿が見えないのだけれど、答える前に消えたのかしら」

瑞鶴「アンタねぇ!!」

吹雪「二人とも落ち着いて……ほら大井さんも何とか」

大井「私と北上さん以外は消えて」

北上「どうでも良いけど消えないように頑張るぞー」

吹雪「はぁ……消えたくないなぁ」

金剛「では早速、一問目デース!!」

金剛「一問目は味覚審査デスね。皆には、一キロ二万円の神戸ビーフと比叡が買ってきたスーパーの牛肉100グラム500円を食べ比べて、どっちが神戸ビーフかを当ててもらいマース!!」

金剛「では、まず加賀!!」

加賀「一航戦、加賀。参ります」

金剛「ハイ、アーンしてくださいネ」

A

加賀「モキュモキュ……ふむ」

B

加賀「もぐもぐ……ふふっ」

金剛「答えはドッチですか?」
加賀「Aですね」

金剛「……何故ですカ?」

加賀「Aからは牛肉本来の歯ごたえや臭いが感じられました。ゆえにAです」

金剛「ではあの赤い部屋に入ってクダサーイ!!」

加賀(Aの方が存在感があった……間違いない)←余裕

金剛「では次は北上っちですネ!!」

A

北上「むー……いつも食べてる味……なのか?」

B

北上「うわ!?あれ、消えた?」

金剛「北上っちはドッチですカ?」

北上「そうだなー……何か新しい感じがするBで」

金剛「なるほどー……では、あの青い部屋に入ってクダサーイ!!」

北上「結構難しいな……大井っち大丈夫かな」

加賀「…………」←まだ余裕

金剛「では次はブッキーですネ!」

吹雪「吹雪、頑張りますっ」

A

吹雪「もぐ……美味しい!」

B

吹雪「あれ!?これも結構美味しい……あれれ?」

金剛「ブッキーはドッチを選びマスか?」

吹雪「うーん……Aに……します」

金剛「ではあの赤い部屋にゴーして下サーイ」

吹雪「大丈夫かな……あ!加賀さんっ」ガチャリ

加賀「やはり、赤城さんの見立ては間違っていなかったようね」

吹雪「加賀さんが一緒なら大丈夫ですよね!!」

加賀「大船に乗ったつもりでいなさい」フフン

金剛「では次は大井っちですネ!!」

大井「食べるまでも無いわ」

金剛「What!?」

大井「私には分かる……北上さんが居るのはBの部屋よ!!」

金剛「なるほど……ラブパワーですネ!!では青い部屋に入って下サーイ!!」

大井「北上さんっ!!北上さんもBを!?」

北上「うん。Bのお肉はちょっと変な感じがしたからね」

大井「北上さんが居るなら正解間違いなしね!!」

金剛「大井っちのセンサーはとってもセンシティブですネ!!瑞鶴、準備はイイですカ?」

瑞鶴「大丈夫よ。一発で当ててやるわ!!」

金剛「ではレッツ、イート!!」

A

瑞鶴「もぐもぐ……お肉って感じね」

B

瑞鶴「あむ……もぐ……何だか、存在感の無い味だわ」

金剛「アンサーはドッチですカ?」

瑞鶴「そうね、Aの方がお肉って感じがしたからAね」

金剛「ほうほう……では赤い部屋に入って下サーイ!!」

金剛(ちなみに正解はBデース!この手の問題は慣れが命取りデース)

瑞鶴「この部屋ね……げっ」

加賀「…………ちっ」

吹雪「わぁ……瑞鶴さんまで!正規空母が二人ともなんて安心します!!」←裏切られる安心

瑞鶴「……今回はお互い正解みたいね」

加賀「ええ、簡単な問題でしたし……貴方にも解けて当然よね」←二航戦確定

瑞鶴「少しは素直に喜べば良いのに……」

金剛「では正解の方のルームにお邪魔しマース」

金剛「フーンフフフーン♪」

金剛「どっちカナ~♪コッチ?」

ガチャ

加賀「ふ……」

瑞鶴「やった!?」

吹雪「やっ……」

金剛「と見せかけてコッチデース!!」ガチャリ

北上「おお!やったぞ、大井っち!!」

大井「北上さんの居る方を選んで正解だったわっ!!」キャッキャッ

金剛「ユー達は流石ですネ!!コングラチュレーション!!」

加賀「…………何故……」

瑞鶴「う……嘘……いつも食べてる感じがしたのはAの筈……あっ!」

吹雪「そうだ!神戸牛って高いお肉だから……食べた事の無かった方が正解だったんですね……」

加賀「くっ……この私が……二航戦なんて……」

瑞鶴「私まで外すなんて……もう!」

吹雪「だ、大丈夫ですよ瑞鶴さん、加賀さんっ。これから間違えなければ良いんですっ!」

瑞鶴「そうよ!流石に二度目は無いわよ!!」

一旦ここまで。加賀さんは駄目舌(確信)

第二問目「音楽」

金剛「次はミュージックですネ!!今回は、世界的に有名なドラマーのドラム演奏と霧島のドラム演奏を聴き比べてもらいマース!!」

金剛「皆サン、準備はイイですカ?」

北上「いつでも良いよー」モグモグ←ハー○ンダッツ(一航戦様おもてなし)

大井「北上さん、頬にアイスが付いてるわよ」ペロリ

吹雪「次は当てて見せます」モグモグ←スー○―カップ(二航戦様おもてなし)

瑞鶴「当然よ!正規空母の名に懸けて、外しはしないわ」

加賀「この問題、譲れません。ところで、何故私はハー○ンダッツを要望した筈ですがモグモグ

金剛「二航戦にハー○ンダッツはゴージャス過ぎマース。大人しくスー○―カップを食べていればイイのデース!!」

金剛「ではまずはブッキーから行くデース!!」

金剛「ではまずはブッキーから行くデース!!」

吹雪「は、はい!」

吹雪「うーん……音楽かぁ。大丈夫かな」

A

吹雪「あれ……これどっかで聞いたことが」

B

吹雪「……うん、これは聞いたことがないから……」

金剛「さぁ、正解はドッチですカ、ブッキー!!」

吹雪「Bです!」

金剛「おお!随分と自信に溢れたアンサーですネ!!」

吹雪「はい!!Aはこの前、霧島さんが演奏していたドラムのメロディにそっくりだったので」

金剛「ほうほーう……では青い部屋にゴー!!」

吹雪「……っ、大丈夫だよね」

金剛「では次は大井っち!!」

大井「音楽……簡単そうに見えて結構難しそうね」

A

大井「……次、お願い」

B

大井「……ああ、もう分かったわ」

金剛「随分と自信が有るみたいですネ、大井っち」

大井「あの……その呼び方はやめて下さらない?」

金剛「えーっ!!この呼び方の方が呼びやすいデース!!」

大井「はぁ……貴方に言っても無駄よね。……Aは貴方と同じで喧しいだけだったけど、Bには統制のとれたリズムがあったわ。だからB」

金剛「中々しっかりとした読みデスネ!!では青い部屋へ!!」

ガチャ

大井「あら、貴方もB?」

吹雪「はい、Aはこの前聞いた霧島さんの演奏にそっくりだったので」

大井「貴方と一緒だと何だか心配になってくるわね」

吹雪「そんなぁ……」

金剛「では次は北上っちですネ!!」

北上「ドラムだけ聞くなんて初めてだから、当たるかな」

A

北上「ふむふむ……あー、これかな?」

B

北上「うんうん……こっちの方がしっかりしてる感じ」

金剛「北上っちも余裕みたいですネ」

北上「うん、Bの方が全体的に上手かったし、聞いてて心地よかったからBで」

金剛(今回の問題はちょっと簡単すぎたかもしれまセンネ)

ガチャ

北上「おおー、大井っちと吹雪じゃん」

大井「北上さんっ!!また一緒ね!!やっぱり私達は運命の赤い糸で繋がれているんだわっ」

吹雪「前回正解した二人もいるし……うん、今度はいけるかも!」

金剛「では次は瑞鶴ですネ」

瑞鶴「ええ、よろしくお願いするわ」

A

瑞鶴「へぇ……力強い演奏ね」

B

瑞鶴「小奇麗に纏まってはいるけど……力強さでは負けるわね」

金剛「瑞鶴、アンサーはドッチですカ?」

瑞鶴「もちろん、Aよ」

金剛(アララ……残りの二人にとってはハードみたいデス……)

金剛「……とりあえず、Aの部屋に行くデース」

瑞鶴「……?分かったわ」

ガチャ

シーン

瑞鶴「あれ!?誰もいない!?」

瑞鶴「これはもしかすると……ううん、自信を持つのよ私っ!!」←根拠の無い自信

Bルーム

北上「おいおいー、二連続かー」

大井「正規空母と言っても大した事は無さそうね」

吹雪「瑞鶴さん……大丈夫かな」

Aルーム

瑞鶴「聞こえてるのよっ、もうっ!!」

金剛「それでは、ラストの加賀ですネ!!」

加賀「前回の様な下手は打ちません」

A

加賀「…………??」

B

加賀「………………」トントン

金剛「では加賀、答えはABどっちですカ?」

加賀「ふむ……Aですね」

金剛(ワーオ)

金剛「り、理由は何デスカ?」

加賀「Bの演奏からは、そうですね……あの子達みたいな未熟さが感じられました。それに……」

金剛「とりあえずAの部屋にお願いしマース!!」

加賀(大丈夫……私は一航戦、二度目の失敗はあり得ない)

ガチャ

瑞鶴「あ……」

加賀「………………ああ」ガクリ

瑞鶴「膝から崩れ落ちた!?」

加賀「赤城さん……御免なさい」

瑞鶴「そんなに落ち込まなくったって良いでしょ!!」

加賀「五航戦の子と一緒なんて、最高の不安材料です」←三航戦確定

瑞鶴「だ、大丈夫よ。あの子たちが外してるだけかもしれないし……」←不安

正解発表

金剛「では正解発表デスネ!!霧島、よろしくお願いしマース!!」

霧島「はい!金剛お姉さま」

金剛「正規空母二人を間違えさせるとは、霧島も中々やるデース」コノコノ

霧島「はい、褒めてくださったのは嬉しいですけど、間違いは間違い。という事で……」

ガチャ

加賀「…………!」

瑞鶴「まさか……!」

霧島「どうも、世界的なドラマーの霧島です♪」

加賀「あっ……」

霧島「皆さん、おめでとうございます!!」

ガチャ

吹雪「やったーっ!!」


北上「やったな、大井っち!!」

大井「流石は北上さん♪それに比べて……」

加賀「………………」←体育座り

瑞鶴「そんな目で私達を見るなぁっ!!」

吹雪「あの……私、信じてますからっ!!」

加賀「…………!」

吹雪「お二人の力はこんなモノじゃないって事を……」

加賀「貴方……」

瑞鶴「吹雪……」

瑞鶴「……ありがとう、吹雪。でも心配しないで」

加賀「正規空母は伊達じゃない。ここで終わりはしないわ」

金剛「でももう三航戦ですケドね」

加賀「……頭にきました」

瑞鶴「……次こそは、次こそは必ず当てて見せるわ!」

金剛「次こそはデスカ……良いでしょう、それでは次のクエスチョンデース!!」



今日はここまで。

加賀さんと瑞鶴が居るので、赤城と翔鶴の格付けミニコーナーってのも要望が強ければやってみようと考えているのですが
赤城さんと翔鶴さんの正答率はどの位がいいですかね?

次は映像を見てどっちが映画監督の作品と提督の作品かを当てるのかな?

>>29 イエス。 続きです。

第三問目「演出」

金剛「一航戦の北上っちと大井っちは、このケーキとダージリンで甘いティータイムをど楽しんでクダサイネ!!」

北上「むおっ!このケーキ、すっごく美味しいよ!!大井っち」

大井「本当ね!紅茶もとってもいい香り♪」

金剛「二航戦のブッキーは、このあんみつとグリーンティーで和の心を感じてリラッークスして下さいネ!」

吹雪「いつも食べてる間宮のあんみつだけど美味しいですっ」

金剛「そして……三航戦のお二人は、団子でもかじってろデース」

加賀「……………」モキュモキュ

瑞鶴「何か、私達の扱いが酷くなってない?」

金剛「位に合ったおもてなしはこのゲームの伝統デース」



加賀「…………」チラ

吹雪「あの……加賀さん、食べます?」オズオズ

加賀「施しなど無用よ。全ては私の所為なのだから」

吹雪「はい……すみません」

吹雪(どうしよう……口ではああ言ってるけど、さっきから加賀さんの目が痛い……)

瑞鶴「で、次の問題はどんな内容なの?」

金剛「第三問目は演出デース!!今から、ユー達にはある二つのドラマを見てもらいマース。一方のドラマは高名なディレクターが制作してマース。そしてもう一方は榛名がディレクターを務めてマース!!どちらが有名ディレクターのドラマか当ててクダサーイ!」

加賀「どういった内容のドラマなの?」

金剛「それは見てからのオ・タ・ノ・シ・ミ♪ですネ!!」

北上「このゲームに懸ける金剛型四姉妹の情熱が凄い件について」

大井「無駄のない洗練された無駄な努力ね」

金剛「ワタシ達は何事にも全力デース!!」

金剛「ではブッキー!!レーッツゴー!!」

吹雪「は、ハイっ!!」

A

タイトル「10分未満で分かるケッコンカッコカリの素晴らしさ」

提督(演 霧島)「果たし状なんて、こんな子供じみた事に……何を安心してるんだ」

提督「捨てたはずなのに、清算した筈なのに、私は……何を期待してるんだ」

提督(負けない自分はどこに行った?)

提督(そんなモノ、最初から居なかった)

提督(関わりを持つと傷つけてしまう。傷つけると傷ついてしまう)

提督(でも、それを避けては通れない)

提督(もうすぐ死ぬのに?)

提督(ああ。でもまだ私は生きている)

提督(わざわざ負けに行くんですか?わざわざ傷つけに行くんですか?)

提督(それでも私は……私は)

提督「私は……彼女に……会いたい!!」

赤城「……お帰りなさい、提督」

吹雪「あ、赤城さん!?」

赤城「チェストぉ!!」

ボカッ

提督「ぐぅっ……何するんですかいきなりっ……!」

赤城「果たし状って書いてあったでしょう?これで提督は一度死にました」

提督「は……?」

赤城「バカは死んでも治らないとは言いますが、一回死んでみた気分はいかがですか?」

赤城「初めまして生まれ変わった提督。貴方の赤城ですっ」

赤城「提督、恋愛は惚れた方が負けだって話……きっと間違いですよ」

赤城「好きって気持ちになったら、それだけで勝ちなんですっ」

赤城「今日は提督に答えを持って来ました」

提督「答え……?」

赤城「……何故私が貴方を好きでいるのか。その答えをようやく見つけたんです」

提督「…………何故、私の前に居るんだ」

赤城「私は、貴方の事が好きだから……貴方の前に居るんです」

提督「何故……私に話かけるんだ」

赤城「私は、貴方の事が好きだから、貴方に話しかけるんです」

提督「……っ」

赤城「私は、貴方の事が好きだから、貴方に付きまとうんです」

赤城「貴方の事が好きだから、構おうとするんですっ」

赤城「私は、貴方の事が好きだから、一人にしないんです」

赤城「貴方が好きだから、笑うんです」

赤城「好きだから、お節介するんです」

赤城「好きだから、戦えるんです」

赤城「好きだから、泣かないんです」

提督「…………!」

赤城「私が喜ぶのも、悲しむのも、全部貴方が好きだからです」

赤城「きっと……貴方を傷つける事もあります。苦しめもします。迷わせる事もあります」

赤城「悩ませます。怒らせもします。それも……私が貴方を好きだからです」

赤城「全部……全部っ……全部!……貴方が好きだからです」

赤城「これが私の答えです」

提督「私は……死ぬよ?」

提督「すぐに惨めで酷い姿になって」

赤城「はい……」

提督「君を幸せになんてできない」

赤城「いいえ。私は幸せになります」

赤城「そして貴方が死ぬときに、幸せだったと思わせてみせます」

赤城「だから……一緒に生きませんか?」

提督「赤城……」

赤城「どんなに大事にしていても……人も物もいつか必ず無くなります」

赤城「絆も、想いも、記憶も、心も命も。この世に亡くならない物なんてありません。壊れない物なんて無いです」

赤城「幸せなんて作り事で……絵空事です。だから」

提督「だから、私は清算しようとした」

赤城「だから、大切にしましょう」

赤城「いつか訪れる別れを後悔しながら迎えないように。壊れてしまうから、大事に……大事にしていきましょう」

提督「どうして……どうして、私なんだ」

赤城「それは……」

赤城「貴方だからですっ」

赤城「ぶっちゃけ私に惚れられたのが運の尽きなので、大人しく幸せになってください!!」

提督「そうか……分かったよ」

赤城「提督っ!」

提督「……おいで、赤城」

Aドラマ終了

吹雪「いいなぁ……いいなぁ!いいなぁ!!赤城さんとあんな事……」

吹雪「っといけない、いけない。次のドラマもしっかり見なきゃ!!」

B「10分前後で分かるケッコンカッコカリの素晴らしさ2」

今日はここまで。
ドラマの元ネタが分かる提督は何人いるかな?

続きです。今日までに終わらせます。

翔鶴「提督、お別れをしましょう」

提督「……嫌だ」

翔鶴「これだけは提督の命令でも聞けません」

提督「嫌だ」

翔鶴「……ごめんなさい」

提督「嫌だ!!」

翔鶴「いつか訪れる最後の時まで瑞鶴を……皆を守り続ける事、それが私が沈むときまでに果たしたかった目的でした。だから……マリアナを迎えたら私の全てが終わるんです」

提督「……っ!」

翔鶴「最初から決めていたんです。マリアナを迎える前に提督の前から消えようって」

翔鶴「思い出に残らないように……そっと静かに、自分の運命を受け入れようって思ったんです」

翔鶴「提督……私は幸せでした。とてもとても幸せでした。貴方の事が大好きです」

翔鶴「でもっ……私は嫌だからっ……提督に傷つく私を見せて苦しめたくないから……」

翔鶴「綺麗なままでお別れしたいのです」

提督(演 比叡)「変……変だよ。そんな理屈……」

翔鶴「提督と出会うまでの私は、こんな想いなんて知りませんでした。最後の時まで戦って戦い続ける……それが未来だとばかり思ってきました」

翔鶴「そんな私を貴方は抱きしめてくれました。私の為に苦しんで、私の為に泣いてくれました。だから……私は提督にも幸せになって欲しい……不幸になって欲しくない」

提督「翔鶴……」

翔鶴「私と居ると、提督はこれからもっと辛い思いをすると思います。そんな事は……私も嫌です」

翔鶴「嫌いだから消えるんじゃないんです。私にも提督を不幸にしない方法があったんです。人一倍不幸な私が、それを見つける事が出来ました……」

提督「嫌だっ!!」

翔鶴「褒めてください……」

提督「俺は翔鶴が好きなんだ!そんな馬鹿な事……褒められる訳が無いじゃないかっ!!」

翔鶴「笑って……ください」

提督「嫌だ……」

翔鶴「いつもみたいに笑ってお別れしてください……」

翔鶴「御免なさい……さようなら……っ」

提督「翔鶴……っ!!」

翔鶴「先程、私に出港の指示が出されました。提督……」

提督「これは……」

翔鶴「提督と出会った頃から書き始めた私の日記です。もう続きを書くことはありませんから……差し上げます」

翔鶴「これでもう貴方を思い出す事はありません。これでもう……本当にお別れです」

提督「……っ」ペラッ

翔鶴(もうすぐ提督とお別れします。悲しい事だけれど決めていたことだから我慢します)

翔鶴(最後だから沢山触れ合いました。最後だから全てを知ってもらいました。これでもう、私の果たすべき仕事は一つだけになりました)

翔鶴(でも大丈夫だと思います。辛くても、どんなに寂しくても、最後までの一瞬の思いだから)

翔鶴(でも今は憶えているからとても辛いです。提督との思い出がまだ心に残っています。
忘れたくない、消えたくない。でも弱い私は貴方に見せたくない)

翔鶴(だから……さようなら)

提督「…………まだ、まだ出来る事はある筈だっ。無駄かもしれない。でも変えられる可能性だってある筈だっ」

…………

翔鶴「…………提、督」

提督「変えられるか確証はない……でも君にマリアナの向こうを翔鶴と一緒に生きたいからっ」

翔鶴「……どうして、そんな事を言うんですか……」

翔鶴「ダメなのに……忘れなきゃいけないのに……思い返してしまうんです、何度も、何度も、提督の事を考えずにいるなんて出来ないんですっ」

翔鶴「提督っ!」

提督「ずっと放さない。……どんな結末になっても俺は……」
 
Bドラマ 終了

吹雪「ぐすっ……良い話だよぉ……ううっ」

吹雪「あれ……この問題ってどんな問題だったっけ……?」

吹雪「ドラマに集中してて……思い出せないっ!」←狙い通りデース!!

金剛「さて、ブッキー!答えはドッチですか?」

吹雪「答え……はっ!!」

吹雪「もう……分からないのでBにします……」

金剛(ドラマで問題を忘れさせる……これがこのクエスチョンの真の落とし穴デース!!)

Bルーム

吹雪「はぁ……お願いしますっ」←神頼み

金剛「では次は大井っち!!」

A

大井「……はっきり言って……ベタね」

B

大井「こっちは随分とドラマチックに作っているけど……そうね、あの榛名さんが考えるとしたら……」

金剛「大井っちのアンサーはドッチ?」

大井「Aでしょうね」

金剛「何でですカ?」

大井「Bは演出を盛りすぎ。あと榛名さん、こういうトレンディドラマくさいの大好きでしょう?だからB」

金剛(大井っちは中々鋭いネ~)

金剛「ではAのルームにゴーですネ!!」

Aルーム

大井「北上さん、北上さん、北上さんこっちに来いっ」←北上待ち

金剛「では次は~加賀っちデスネ!!」

A

加賀「赤城さん……素晴らしい演技だわ」

B

加賀「五航戦の子も中々やるのね。でも五航戦の子がここまでやるには……」

金剛「では“三航戦”の加賀っち、アンサーはドッチ!!」

加賀「……Bでしょう」

金剛「一応聞いておくネ……何で?」

加賀「五航戦の子にこそ名監督が必要でしょう?」

金剛「成程……ではBの部屋に入ってネ!!」

Bルーム

ガチャ

吹雪「あ……加賀さん」

加賀「貴方もBを?」

吹雪「はい……あの、赤城さんの演技、凄かったですよね!!」

加賀「ええ……一航戦の正規空母たるもの万事に長けていて当然よ」←無自覚の自虐

吹雪「じゃあ、加賀さんもああいうのはお上手なんですか?」

加賀「好んではやらないけれど……まぁ、ある程度はやれるでしょうね」

吹雪「は、はぁ……」

金剛「では北上っち!!準備はオーケーですカ?」

北上「うい。いつでもオッケーだよー」

A

北上「霧島さん……万能だなぁ」

B

北上「比叡さん……内心では絶対金剛さんとやりたかったって思ってるんだろうなぁ」

金剛「北上っち、どっちを選びマスカ?」

北上「難しいけど……Bで」

Aルーム

大井「北上さんっ!!」

Bルーム

吹雪「やった!!北上さんと一緒だ!!」

加賀「…………」←安心

ガチャ

北上「あっ……」

吹雪「北上さんっ!!北上さんもBを選んだんですね!!」

北上「ああ……加賀さんも一緒か……」

加賀「……………………何か」

北上「いえ、うん……そうだよな、こっちが正解かもしれないし、決めつけるにはまだ早いよね」

Aルーム

大井「スンスン……北上さんが誤った道を進もうとしているのに、それを止められないなんて……うう」

金剛「ではラストは瑞鶴デスネ!!早くしてクダサーイ、後がつっかえてマース」

瑞鶴「ホントに当たりが厳しくなってるわね……まぁ、別に良いけれど」

A

瑞鶴「……うん……良い話ね。赤城さんがとっても輝いて見える……」

B

瑞鶴「ううっ……ずずっ……翔鶴姉ぇ……よかったよぉ……」

金剛「では瑞鶴の答えはドッチですカ?」

瑞鶴「Bよ。感動したのはBだし。翔鶴姉が出てるドラマなんだから良い監督が付いていて然るべきよ」

金剛「ほうほう……ではBの部屋に入ってクダサイネ!!」

Bルーム

ガチャ

加賀「……終わった」

吹雪「…………はぁ」

北上「ゴメンな、大井っち」

瑞鶴「ちょっと!!アタシが入ってきた途端に何でそんなに態度が変わるのよ!!」

北上「だって一発も当ててない正規空母二隻と一緒なんて……なぁ」

瑞鶴 加賀「ぐっ…………」

正解発表

金剛「では正解の方のドアを開けてクダサイネ、榛名!」

榛名「はいっ、金剛お姉さま」

金剛「それにしても、ソチもやりおるのぉデスネ~」ツンツン

榛名「いえ、翔鶴さんが頑張ってくださったからですよ」

金剛「榛名は本当に謙虚でキュートですネ!!」

榛名「では榛名、行きます!!」

ガチャ

榛名「おめでとうございまーす!!」

大井「うう……素直に喜べないのが辛い……」

Bルーム

瑞鶴「遂に……開けてすらもらえなくなったわね」←四航戦

加賀「…………何故」←元一航戦

吹雪「ああっ……遂に三航戦に……」←遠ざかる一航戦

北上「ゴメンなぁ……一緒に一航戦になれなくて」←一航戦陥落

一旦ここまで。

ドラマが長いのはシリアスが書けなかった私の憂さ晴らしです。

続きです。

金剛「さてラストの問題は……」

大井「ラスト?まだあと二問あるんじゃないの?」

金剛「最後の問題はミスすると一気に2ランクダウンデース!!」

瑞鶴「2……二ランクダウンって事は」

加賀「この問題を間違えると消える人がいるわね」

吹雪「私も間違えると五航戦かぁ……」

北上「で、最後はどんな問題なんだ?」

金剛「最後のクエスチョンは新鮮な高級ジャージーのミルクを使ったアイスクリームと間宮で使われてるアイスを食べ比べてもらいマース!!」

加賀「…………!!」

吹雪「加賀さん?」

加賀「流石に……気分が高揚します」

瑞鶴「間宮で使われてるアイスってことは……いつも食べら慣れてる方を選ぶとヤバいわね」

金剛「でもその前に最後のティータイムにシマショウ!!」

金剛「一航戦の大井っちにはワンカット2000円のゴージャスケーキとゴールドリーフ入りのティーを差し上げマース!!」

大井「北上さん、あーんして」

金剛「二航戦の北上っちにはフルーツ沢山のタルトとミルクティーデース!!」

北上「このタルトも美味しいよ!食べてみて、大井っち!」

金剛「三航戦のブッキーには、ミーお手製のスコーンをあげマース。味わって食べてクダサイネ!!」

吹雪「む!とっても美味しいです」

比叡「イイナァ、イイナァ、イイナァ、イイナァ、イイナァ、良いなぁ、良いなぁ!!」

霧島「比叡はいつも食べてるでしょう」

金剛「そして四航戦のお二人には、四航戦のシンボルの板チョコを差し上げまーす。もぐ、うん、ユー達にはお似合いデース」


加賀「かじりかけの方は貴方が食べなさい」

瑞鶴「嫌ならかじったとこだけ折って食べればいいでしょ!!」

比叡「あ……あの、金剛お姉さまが齧ったとこだけください……」

榛名「比叡お姉さま、帰りましょう」ズルズル

金剛「さぁ、最後のクエスチョンには誰が挑みマスカ?」

加賀「私よ」(早くアイスが食べたい)

金剛「オーケイ!それでは加賀からデース!!」

A

加賀「…………ああっ……ふふ」

B

加賀「……んぅっ……美味しい」

金剛「随分と味わって食べてくれたみたいデスネ」

加賀「ええ……本当に優劣をつけなければならないのが心苦しいわ」

加賀「その前に一つ聞いておきたいのだけど、どちらのアイスも作ったのは間宮さんよね?」

金剛「ハイ、片方は高級素材を使ったグレート間宮アイスクリンですネ!!」

加賀「そう……」

加賀(もはや理屈なんて必要ない。自身の感覚を信じ、唯一の答えを探り当てる……!)

加賀「……Aよ」

金剛「……ワカリマシタ。ではAの部屋に入ってクダサーイ」

金剛「では次、大井っち!!」

A

大井「甘さが強くて濃厚ね……馴染みが強いのはこっちかしら」

B

大井「こちらも濃厚だけど……後味がすっきりしているわ。うん……悩むわね」

金剛「大井っち、ラストアンサーはドッチですカ?」

大井「Bよ」

金剛「アンサーの根拠は何デスカ?」

大井「間宮さんのアイスを好む人の味覚を推測して……駆逐艦の子や長門さんや加賀さんが好むアイスはどっちかなって考えたら、甘さがより強いAだと思ったから、Aにしたわ」

大井「でもどっちも美味しかったから確証はないわね」

金剛「ハードな問題に対するナイスな判断ですネ!ではBの部屋へ!!」

B

大井「加賀さんはAか……私の推測は間違っていなさそうね」

Aルーム

加賀(今回の高級間宮アイスはメニュー入りするのかしら……提督に陳情してみましょう)←もはや答えはどうでも良い

金剛「では次は瑞鶴デスネ!!」

A

瑞鶴「うわ……甘い!口の中にバニラの香りが広がってるわ」

B

瑞鶴「ん……こっちも美味しい……あれ?この前食べた間宮のアイスってどんな味だったっけ!?」

金剛「随分と悩んでいるようですガ……答えはドッチですカ?」

瑞鶴「Aはとっても甘くて……Bは甘いけどさっぱりしてて……うむむむ」

瑞鶴「うん、こうなったら自分の感覚を信じるわ!Aよ!!」

金剛「最後に頼りになるのは自分の感覚デスカ……これもナイスな判断ですネ!ではAの部屋へ!!」

Aルーム
ガチャリ

加賀「……貴方もこちらに?」

瑞鶴「ええ。今回は全く分かんなかったから、カンと……あとアンタの事を考えて決めてみたわ」

加賀「私の事?」

瑞鶴「アンタ、毎日あのバカみたいな量のアイスを食べてるでしょ?だからアンタが普段食べてそうなアイスはどっちかなって考えてAにしたのよ」

加賀「……………まぁ、現状況では悪くない判断じゃないかしら」

金剛「では北上っち!レディー……ゴー!!」

A

北上「あ……これいつも食べてる味に近いかも」

B

北上「美味しい……うーん、でもこれ難しいなぁー」

金剛「北上っちも今回は中々ハードだったみたいですネ」

北上「うん、だから大井っちの選びそうな方を選ぶよ。……Bで」

Bルーム「きゃあああっ!!!北上さんっ!!そんなに私を信じてくれるなんて嬉しいわっ!!」

北上「うん、やっぱりBだった」

金剛「ワーオ……流石は北上っちと大井っちですネ。ではBの部屋へ」

Aルーム

<キタガミサァァァァァン!!

瑞鶴「北上と大井があっちに行ったって事は……マズいわね」

加賀「勝負はそう簡単にあきらめるものではないわ」

瑞鶴「そうね……」

金剛「では最後にブッキー!!準備はイイですカ?」

吹雪「これで最後かぁ……頑張らないと」

A

吹雪「うわぁ……甘―いっ!!」

B

吹雪「うん……こっちは……普段と、ああ……わかんないよぉ」

金剛「ではブッキー!これが最後のアンサーですヨ!!」

吹雪「うう……Aにします」

金剛「ブッキーも自分のセンスを信じた感じデスカ?」

吹雪「はい……もう分からなかったので美味しいほうを選びました」

金剛「この問題は少しハード過ぎましたカ……Aのルームに入ってミーを待っててくださいネ!!」

正解発表

金剛「遂にこの格付けチェックもフィナーレデース!!皆、よく頑張ってくれて、いいゲームになったと思いマース!!それではラストの……」

金剛「バァアニングゥ……」

ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ

瑞鶴「こっち……!」

大井「いやこっちよ!」

金剛「ラァァヴ!!!」

ガチャリ

金剛「おめでとうございマース!!大井っちに北上っち!!」

大井「……っ!やったわ北上さんっ!!」

北上「うん!でも大井っちはやっぱり凄いなぁ、一問も間違えないなんて」

大井「全部北上さんが居たからよ♪」

瑞鶴「はぁ……全問不正解……か」

加賀「…………はぁ」

吹雪「仕方ないですよ、今回の問題は難しかったですから」

金剛「全問不正解だったお二人ハ……本当なら罰ゲームとしてバニシュなのデスガ……別の罰ゲームを思いついたのでそれにしようと思いマース!!」

瑞鶴「別の……罰ゲーム?」

加賀「……何をすればいいの?」

金剛「簡単デース……この“例のタートルネック”をお二人には着てもらいマース!!」

瑞鶴「ちょっ……まさか、あの胸元がら空きのヤツ!?」

金剛「サービスサービスネー!!」

瑞鶴「ちょっ、放しなさいっての!!これは消えるのよりイ……」

加賀「吹雪さん、似合うかしら」

吹雪「ハラショー!!赤城さんにも着て頂きたい位です」グフフフ

瑞鶴「何平然と着てるのアンタ!?」

加賀「敗者は勝者に服従する……それが勝負事の掟よ。そんなことも分からないの?」

瑞鶴「うう……分かった!分かったわよ!!」

金剛「オーケイ!!では今から皆でスキヤキデース!!」

瑞鶴「こ……この格好で行くの!?」

加賀「あら、貴方は食べないのね」

瑞鶴「ああもうっ!!行く、行きますったら!!」


続きです。おまけの赤城と翔鶴の格付けは明日上げます。

翌日

吹雪「はぁ……」

睦月「吹雪ちゃん、また部屋で揉め事でもあったのかな?」

夕立「よく分かんないっぽいけど……私、聞いてみるね」

睦月「吹雪ちゃん、おはよっ」

夕立「そんなに落ち込んでどうしたっぽい」

吹雪「うう……睦月ちゃんに夕立ちゃん」

睦月「あの、私でいいなら相談に乗るよっ」
吹雪「昨日の親睦会が……昨日の親睦会が」

睦月「親睦会?吹雪ちゃん達もやったの?」

吹雪「うん……でもぉ」

格付け後 すき焼き専門店

金剛「そろそろ食べごろですネ!!ではまずはミーから……むぅ~デリシャース!!」

加賀「これが……本当のすき焼き……!!」

瑞鶴「じゃあ早速頂きまーす」

加賀「頂きます」

ガチッ

加賀「早急にその箸をどけなさい、五航戦」

瑞鶴「アンタこそ豚でも食べてなさいよっ」

大井「ちょっと!!北上さんと私の陣地を荒らさないでくれるっ!!どうせ味なんか分からないんだから、正規空母のお二人は野菜でも食べていたら如何ですかっ!!」

北上「あ、大井っち。春菊取って」

大井「はい♡北上さん」

金剛「元気よく食べるのは良い事デース!!全部ワタシの奢りだからもっと食べるネー!!」

吹雪「えっと、早く取らないとっ」

加賀「吹雪さん、食べる?」

瑞鶴「ちょっとそれアタシのお肉っ!!」
吹雪「あの……」

加賀「早く」

吹雪「あはは……頂きます」

一時間後

金剛「アレ?ミーのウィスキーはどこデス?」

大井「そこら辺のテーブルに置いてあったはず……あれ」

北上「もしかして加賀さんが今手に持ってるのじゃないか」

瑞鶴「加賀っ!それ飲んじゃダ――」

加賀「…んぐ……んぐ……」

加賀「ぷはぁ……」

金剛「まさかのイッキデース……」

吹雪「あの……加賀さん……?」

加賀「……そこの正規空母も一杯やりなさい」

瑞鶴「えっ……でもアタシ、翔鶴姉と違ってお酒は……」

加賀「飲めないの?仕方ないわね……んぐっ……んぐっ」

加賀「…………」

瑞鶴「ちょっと……何でお酒を口に含んだままアタシに近づいてくるのよ……やめて!!あっ、もがっ……んっ///」

金剛「ワーオ!とってもアグレッシヴですネ!!」

加賀「ふぅ……吹雪さん」

吹雪「は……はひっ!!」

加賀「そこにうつ伏せになって。そう……そこよ」

加賀「んっ…………んむ」

吹雪「あの……加賀さん?加賀さーんっ」

大井「駆逐艦は犠牲になったのね」

北上「暴れ狂う酔いどれ正規空母……その犠牲にな」

吹雪「せめてお尻から降りてくださいよーっ!!」

金剛「ブッキーのヒップは魔性の枕みたいデスネ!」

瑞鶴「翔鶴姉……ゴメン……私……ぐすん」

吹雪「はぁ……睦月ちゃんや夕立ちゃんと一緒だったころが恋しいよぉ……」

吹雪「って感じで……もう、昨日は全然眠れなくて」

睦月「本当に大変なんだね……吹雪ちゃんの所」

夕立「メンバーがメンバーだから仕方ないっぽい」

吹雪「あ!第四艦隊はどんな親睦会やったの?」

睦月「私達は皆でお食事会だったよ。Rimututakaってお店でフランス料理を食べたのっ」

吹雪「Rimututaka?……今日私が金剛さんに来いって言われてるのもそのお店なんだよね。
どんなお店なの?」

睦月「うーんとね……カタツムリの料理がとっても美味しいお店だよ」

夕立「うえーカタツムリは嫌っぽい」

睦月「私も最初はそう思ったけど結構美味しいんだよっ」

吹雪「そうなんだ……あっ!私、そろそろ行かないと」

睦月「うん、金剛さん達によろしくね」

夕立「おみや買って来てねー」

~フランス料理店 Rimututaka前~

金剛「来マシタネ!ブッキー!!」

吹雪「すみませんっ。睦月ちゃん達と話し込んでて……あの何で、皆さん学ランを着てるんですか?」

瑞鶴「いきなり金剛に着ろって言われたのよ」

加賀「あ……赤城さん」

瑞鶴「それに翔鶴姉!」

赤城「あの……金剛さんに好きなだけご飯を食べてもいいって言われてきたんだけど……」

翔鶴「この前の撮影以来ですね、いつも瑞鶴がお世話になっております」

金剛「ユー達も来ましたカー!!これど残すはあと一人ですネ!」

大井「あの、何かするなら早くして下さる?北上さんとの時間が惜しいのだけど」

北上「良いじゃん、美味しいもの食べられるっていうし」

金剛「フッフッフ~今回皆さんと行うゲームはデスネ……」

金剛「グルメチキンレース、ゴチになりますin鎮守府~!!」

吹雪「ま、また変なイベントじゃないですかぁ!!」

赤城「ゴチになりますってあのテレビ番組のよね……?」

翔鶴「瑞鶴の分も払えるだけのお金はあったかしら?」

カツコツ

陸奥「あの……美味しいフランス料理を好きなだけ食べていいってホント?」

金剛「ゲストも到着シマシタネ!!」

金剛「それでは皆サンご一緒に!!」

全員「陸奥さん、ゴチになりまーすっ!!」

陸奥「いきなり何っ!?」

終わり

予告

今宵は絶品フレンチで話題の海上レストランRimutukataでゴチバトルッ!!(ナレーション 比叡)

赤城「美味しい~♪」

白熱する艦娘達の全額自腹を賭けた熱い美食バトル!!

加賀「エスカルゴ……絶品です」

Rimutukata自慢のエスカルゴを始めとする絶品フレンチが艦娘たちの金銭感覚を狂わせる!!

陸奥「5000円よ!!えっ……ダメ?」

陸奥さん、大パニック!!

さらに大暴走!!

赤城「ご飯は無いんですか!!ご飯は無いんですか!!」

そして結果発表で一同大騒然!!いったい何が!

翔鶴「やったわ!!瑞鶴っ!!」

瑞鶴「マズい……このままだと全額自腹よっ」

赤城「ゴメン……吹雪さん、お願いがあるのだけど……」

吹雪「いろんな意味で美味しいですっ」

屈辱の自腹は誰だ!!

近日公開予定……だと思われます、多分!!

済みません、RimutukataになってるのはRimututakaの間違いです。

以下おまけです。

おまけ 赤城と翔鶴の格付けチェック

比叡「ミニ格付けチェーック!!」

翔鶴 赤城「いえ~いっ!!」パチパチパチ

比叡「という事でお二人には加賀さん達が答えた問題と同じ問題を答えてもらいます!!」

榛名「ちゃんとランク付けもしますので、しっかり答えてくださいね」

赤城「加賀さんは全問不正解だったのよね……私に解けるかしら」

翔鶴「瑞鶴の分も頑張らさせて頂きます」

霧島「お二人のやる気も十分という事で、では早速始めさせて頂きます!」

榛名「第一問目はえーっと……神戸牛と比叡お姉さまが買ってきたお肉との食べ比べですね」

比叡「正解した方には神戸牛のステーキ200グラムを差し上げますっ」

赤城「おおっ!!ステーキなんて久しぶりですっ!!」

翔鶴「まぁ!瑞鶴がこの前すき焼きで食べて美味しかったって言っていたから楽しみですっ」

榛名「では、Aのお肉から食べてください」

A

赤城「おいしいわぁ……普段食べているお肉よりも柔らかい……」キラキラ

翔鶴「本当ですね……柔らかくて、脂も甘いです」

B

赤城「ほわぁ……美味しい……あれ?AもBも美味しい……あれれ?」

翔鶴「ふぅ……前のお肉より少々脂が濃いですね……それにこの甘み、決まりました」

霧島「お二人とも準備は良いですか?では答えをどうぞ!!」

赤城「Aです!」

翔鶴「Bですね」

比叡「おおっ、お二人とも答えが正反対ですね」

赤城「私は……Aのお肉の方が噛みごたえがあってお肉って感じだったからAにしたのだけど……翔鶴さんは何でBを?」

翔鶴「以前瑞鶴から高い牛肉は柔らかくて甘いのよ!!と自慢げに話していたので、柔らかかったBにしましたわ」

榛名「答えは……Bです!」

赤城「ええっ!加賀さんから聞いていたけど本当に難しいのね」

翔鶴「やりましたっ!!」

霧島「では翔鶴さんにはこの神戸牛ステーキをお召し上がりになって頂きますっ」

翔鶴「まぁ……これが肉汁が跳ねるというものなのですね」

赤城「うわぁ……良いなぁ」

翔鶴「赤城さん、半分お食べになりますか?」

赤城「えっ……本当にいいの?」

翔鶴「はい、私にはこのステーキは少々大きすぎますから」

赤城「ではお言葉に甘えて……う~ん!!こんなに厚いのに柔らかくて……ああっ、幸せ」

榛名 霧島 比叡(ひ、一口っ!?)

翔鶴「ふふ……お食事の時の赤城さんはとても可愛らしいですね」

翔鶴「それでは私も一口……ふふふっ、本当に美味しいお肉なのですね♪」

霧島「お二人とも、そろそろ次の問題に進んでもよろいいですか?」

赤城「あっ、は……はいっ」

榛名「次の問題は演出になります。これから二つのドラマを見ていただき、どちらが有名監督の作品か当てていただきます」

翔鶴「演出……瑞鶴がドラマに見入ると答えられなくなるって言っていたわね……気をつけないと」

赤城「加賀さんも難しい問題だったって言ってましたね……しっかり見ないと」

比叡「それでは上映開始っ!」

A

グツグツグツ

長門「陸奥、鍋がもう出来たぞ」

陸奥「今行くわ」

ガチャ

電「遅れてしまって申し訳ないのです!!」

陸奥「あれ?電ちゃん……どうしてここに?」

長門「私が招待したんだ」

長門「ほら、電もこっちに来い」

電「失礼するのです!」

陸奥「とりあえず乾杯しましょうか」

長門 陸奥 電「乾杯(なのです)!!」

電「陸奥さんはとっても綺麗なのです!」

陸奥「もう……褒めてもお姉さんからは何も出ないわよ?」

電「嘘じゃないのです!本当なのですっ」

陸奥「それにしても、お姉ちゃんと電ちゃんがこんなに仲が良いなんて知らなかったわ」

長門「おい、何だいきなり……非番とはいえ部下の前だぞ」

電「あ!ポン酢がもうないのです!ちょっと買ってくるのです!!」

陸奥「あらあら、悪いわね」

長門「気を付けて行くんだぞ」

陸奥「…………二人っきりだと思ってたのに」

長門「何だ……いきなり」

陸奥「お姉ちゃんから誘ってくれて嬉しかったのに……っ」

ダキッ

陸奥「懐かしい……この背中……この香り……全然変わってない……」

長門「何をいまさら……別れたいと言ったのはそっちだろう」

陸奥「ごめんなさい……でも忘れられないの!!お姉ちゃんの温もりも唇の感触もっ」

長門「陸奥……」

陸奥「お姉ちゃん……」

電「やっぱりなのです」

長門 陸奥「…………!」

電「長門お姉ちゃん……電以外の女の子とちゅーしちゃダメって言ったのに……酷いのです」

長門「すまん……」

電「まぁ、そういう優しい長門お姉ちゃんが好きなのですけど……んっ///」

陸奥「嘘……よね」

電「長門お姉ちゃんは、電だけしか見ちゃいけないのですよ」

長門「済まないな……電が私の今の恋人なんだ」

長門「電……もう一度……な」

電「んふ……ん///」

陸奥「あ、ああ……」ガタッ

陸奥「いや……嫌ぁァァァッ!!」

Aドラマ終了

赤城「………………長門さん達、何をしているの」

翔鶴「…………良く引き受けましたね、こんな仕事」

霧島(完全にコメントを聞ける状況じゃないですねコレは……)

比叡「つ、次の見ましょう!次の!!」


昼飯食ってきます。

ドラマの件については反省していない。

Bドラマ

グツグツグツ

長門「陸奥、鍋がもう出来たぞ」

陸奥「今行くわ」

ガチャ

電「遅れてしまって申し訳ないのです!!」

陸奥「あれ?電ちゃん……どうしてここに?」

長門「私が招待したんだ」

長門「ほら、電もこっちに来い」

電「失礼するのです!」

陸奥「とりあえず乾杯しましょうか」

長門 陸奥 電「乾杯(なのです)!!」

電「陸奥さんはとっても綺麗なのです!」

陸奥「もう……褒めてもお姉さんからは何も出ないわよ?」

電「嘘じゃないのです!本当なのですっ」

陸奥「それにしても、お姉ちゃんと電ちゃんがこんなに仲が良いなんて知らなかったわ」

長門「おい、何だいきなり……非番とはいえ部下の前だぞ」

赤城「冒頭は同じなんですね」

陸奥「あっ!ポン酢が無くなったから買ってくるわね」

長門「済まんな」

陸奥「いいわよ、じゃあ、行ってくるわね」

ガチャ バタン

電「へへへっ、長門お姉ちゃんのおひざは貰ったのです!」

長門「はははっ、誰も取りはしないだろう?」

電「電は知ってるのですよ?長門お姉ちゃんのお膝は前は陸奥さんのモノだったんでしょ?」

長門「前はな……電、上を向いてくれないか」

電「ちゅー……ですか///」

長門「まだ私は上を向けとしか言っていないぞ?」

電「あうう……意地悪な長門お姉ちゃんのお口をチャックするのです!!……ちゅ」

長門「んむっ……んっ」

ドサッ パリンッ

陸奥「何……やってるの……」

電「ふわぁ……もう帰ってきちゃったのです」

長門「陸奥……か」

陸奥「何で……何でお姉ちゃんが電ちゃんとキスしてるのよ……」

長門「何で……か。恋人同士がキスするのに理由なんて要るのか?陸奥」

陸奥「恋人って……そんな……うそでしょ」

電「陸奥お姉ちゃん……」

長門「陸奥の事は気にしなくていい……続きといこうか、電」

電「むっ……ちゅぱ……ふ、んっ///」

陸奥「うそ……いやぁ……うっ…嫌ぁああアアアッ!!」

Bドラマ終了

翔鶴「長門さん……不潔です」

赤城「駆逐艦の子を誑かすなんて……憲兵に突き出してしまいましょう!」

比叡「これドラマですから!!演技ですから!現実の事物、人物とは一切関係ありませんから!!」

赤城「あ……そうでしたよね、済みません」

翔鶴「でも三人とも凄い演技でしたよね……こう、色々と」

榛名「ではそろそろ問題の答えをお願いします」

赤城「むむ……Aで」

翔鶴「私もAですね」

霧島「ほほう……何故ですか?」

赤城「Bの方はわざとらしいというか……典型的な昼ドラって感じがするんですよね」

翔鶴「私もBの方は演出が過激すぎて、素人みたいな印象を受けたのでAを選びました」

霧島「正解っ!答えはAですっ」

赤城「やったぁ!全問不正解じゃなくなったわ!」

翔鶴「あらあら、また正解してしまいました。今日は運に恵まれているみたいですね」

榛名「因みにBの方は、比叡が持っていた漫画の……」

比叡「ストップ!!持ってないっ!持ってないですからねっ!!」

翔鶴「問題はこれで終わりですか?」

霧島「はい。短い間ですがお付き合い頂いてありがとうございました」

赤城「いえいえ、こちらこそとっても楽しませて頂きました」

榛名「ミニ格付けチェック、本日の所はこの辺で失礼させて頂きまーす!」

比叡「バイバーイっ!!」

終わり

以上で全て終わりです。お付き合い頂き有難うございました。
第五遊撃部隊のメンバーで”みいろモザイク”ってのも面白そうですよね。

瑞鶴「この編成は信じられナスっ!」

金剛「ナス?」

瑞鶴「行くわよ、皆」

加賀「はいナス」

瑞鶴「……吹雪、今日の陣形は」

吹雪「瑞鶴さんにお任せしナス」

瑞鶴「ねえ、そのナスっていうの流行ってんの?」

大井「ご想像にお任せしナス」

北上「大井っち、魚雷行きナス」

金剛「何だか楽しくなってきましたネ!!……ナス」

瑞鶴「最後のは無理矢理すぎるでしょっ!!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 00:35:57   ID: lq8-MOIU

何が面白いのよこれ

2 :  SS好きの774さん   2015年02月15日 (日) 22:10:15   ID: 0iCnyvKv

100g500円でも普通に良い肉だと思ってしまった。

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