凛「かよちん、ずーっと一緒だよ!」 (29)

※くろりんmiracle
※キャラ崩壊してます
※短いです


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花陽「ただいまー」ガチャ

凛「あ、かよちんおかえりー」ズルズル

花陽「またカップラーメン食べてるの?身体に悪いよ?」

凛「平気にゃ」ズルズル

花陽「というか今日凛ちゃんバイトじゃなかったっけ?」キガエキガエ

凛「あぁ、昨日辞めてきたにゃ」ズルズル

花陽「ふうん、そうなんだ」ヌギヌギ

花陽「って、ヤメチャッタノォ!?」

花陽「まだ1か月も経ってないよぉ!?早すぎだよぉ…何かあったの?」

凛「凛に接客は無理にゃ」モグモグ

凛「誰かに頭下げて生きて行くのは凛のぽりしーに反するにゃ」ズズッ

花陽「そんなぁ…」

凛「あれだけヘコヘコしてるのに時給900円しないとかクソだにゃ」

凛「凛はもっと大きなことがしたいんだにゃ」ゴチソウサマ

花陽「言いたいことはわかるけど…」

花陽「私たちもう」










花陽「28だよ?」

凛「!」

花陽「高校卒業してもう10年…そろそろ若くて何でもできるって年r」

凛「うるさい!」バンッ

花陽「ひっ…」ビクッ

凛「社会の歯車になったかよちんにはわからないにゃ!」

凛「凛には才能がある!凡人とは違うんだにゃ!」

凛「まだそれが開花していないだけだにゃ」

花陽「ご…ごめん」

凛「まったくかよちんは…」

凛「イライラしたからスロット打ってくるにゃ!」スッ

凛「かよちん、お金貸ーして?」

花陽「ま…またぁ?先月もその前も返してもらってな…」

凛「あ?」

花陽「貸します」2万スッ

凛「しけてるにゃー」バッ

凛「まぁちょっと少ないけどイケる気がするにゃ」

凛「いってきまーす」ガチャ


花陽「はぁ…」

花陽「どうして凛ちゃんあんな風になっちゃったのかな…」

花陽「昔はあんなにまっすぐだったのに…」

花陽「ぐすっ…」

花陽「……お夕飯作ろう」

パチスロ店


凛「……」ペシッ ペシッ ペシッ

凛「……」ペシッ ペシッ ペシッ

凛「お、アツイにゃ」ペシッ ペシッ ペシッ









凛「おしりペンペンタイム来たにゃ!」

凛「にゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」ペシペシペシペシペシ

+37G

凛「うわ全然だにゃ…」

凛「そういえばこの台に出てるキャラで凛に声が似てる人がいるにゃ」

凛「これなら凛でも声優出来るんじゃないかなー」

ぱなホーム



花陽「ふんふーん」グツグツ


ピリリリリ


花陽「ぴゃぁ!?け、携帯だ…」



着信 にこちゃん



花陽「にこちゃんだ…」ピッ

花陽「もしもし?」

にこ『あ、花陽?久しぶりね』

花陽「にこちゃん!久しぶりー。どうしたの?」

にこ『久しぶりに声が聞きたくなったというか』

にこ『まっすぐ帰りたくないというか…』ボソボソ

花陽「?」

にこ『もし良かったらこれからお邪魔してもいい?』

花陽「全然いいよー。ちょうど凛ちゃんもさっき出て行っちゃったし…」

にこ『あぁ、そういえば一緒に住んでたわね』

にこ『もう近くまで来てるから、マンションの下まで行ったらまた連絡するわね』

花陽「はーい」


花陽「にこちゃんと会うのも久しぶりだなぁ…」

花陽「せっかくだからお夕飯食べてってもらおうかな♪」

にこ「お邪魔します」

花陽「片付けてなくてごめんねー」

にこ「気にしないわよ。突然おじゃましちゃったんだし。それに片付いてるじゃない」

花陽「ありがとう。あ、さっきお夕飯作ってたんだけど食べて行く?」

にこ「いいの?なんか悪いわね…」

花陽「ううん、一人で食べるのもさみしいから…遠慮しないで?」

~~~~~~~~


にこ「ごちそうさま」

花陽「お粗末さまでした」

にこ「そういえば凛は今どうしてるの?」

花陽「う…あ…その…」

にこ「……あんまり穏やかな感じじゃなさそうね…」

花陽「えーとね、大学は別々だったんだけど、高校卒業と同時にルームシェア始めたんだ」

にこ「……同棲じゃなくて?」

花陽「そ…そういうのじゃないよぉ///」

花陽「で、在学中は良かったんだ」

花陽「でも就活のころからかな…」

花陽「私は今の会社に内定貰っててね…小さいけどお米の開発とか販売とかで…」

花陽「でも凛ちゃんは結構大手とか狙ってたみたいでなかなか振わなくってね…」

花陽「そのまま凛ちゃんは卒業して、うちで引きこもっちゃって…」

にこ「……」

花陽「最初の頃はバイトしたり面接行ってたりしたんだけどね」

花陽「だんだん行かなくなって、バイトも続かなくて…」

花陽「お金をせびるようになって、ずっと家にいるかパチスロに行ってて…」

花陽「でもそんな凛ちゃんを支えられるのは私しかいないからって…」ポロポロ

花陽「このさきどうなるかわからないけど、私が支えなきゃって…」ポロポロ

にこ「……大変だったのね」ナデナデ

花陽「ごめ…んね、にこちゃ……こんなこというつもり…」グスッ

にこ「いいわよ、別に。ただ…」

にこ「花陽のとこも同じだったんだって…知らなかったわ」

花陽「……え?」

にこ「真姫ちゃんがね…凛とおんなじなのよ…。むしろ凛より酷いわ…」ハァ

花陽「あの真姫ちゃんが!?」

にこ「なんか医学部行ってたんだけど、思ったように勉強も進まなくて…結局学校やめちゃって」

にこ「そのまま親御さんと喧嘩して家を飛び出してからずっとうちにいるのよ」

花陽「そんな…」

にこ「凛はまだ働いた…働いてただけマシだけど、真姫ちゃんはずっと家から出なくてね…」

にこ「髪もぼさぼさのままだし、音楽をすることもなくなっちゃった」

にこ「普段は返事も上の空で死んだように生きてて…」

にこ「たまに昔のこと思い出すのかヒステリーみたいに暴れちゃうこともある」

にこ「そういう時はどこにこんな力あるのよ!ってくらい強くてね」

にこ「ほら、生傷だらけなのよ…ははは」

花陽「…だからもう5月なのに長袖にロングスカートなんだ…」

にこ「幸いにこは事務所のマネージャーっていうこともあって収入はあるけど」

にこ「でもいつまで真姫ちゃんを支えてあげられるかわからない…」

にこ「そんな不安が急に襲ってきちゃってね…」

にこ「ふと花陽の顔が見たくなったのよ」

にこ「ごめんね、花陽がそんなに苦しんでるなんて知らなくて…」ウルウル

花陽「にこちゃん……」

ガタン


花陽「あれ?凛ちゃん帰って来たのかな?」パタパタ

花陽「?誰もいないし鍵もしまってる…気のせいかな?」

にこ「どうしたの?」

花陽「ううん、気のせいだったみたい」

パチスロ店を出て…



凛「今日は大勝利だったにゃ~」ホクホク

凛「6万の勝ちだにゃ」


ドンッ


男「あ、ごめんなさ…」

凛「何ぶつかってんだにゃ!」バンッ

凛「死ねにゃ!」ドカドカ

男「ご、ごめんなさい!…痛い…ひいっ!」

凛「…今日は機嫌がいいからこの辺で見逃してやるにゃ」ペッ

男「あ、ありがとうございます!」スタコラサッサ

凛「ふん…」



凛「さて、かよちんの好きな日本酒も買ったし」

凛「あ…あおことぶき?碧寿なんて読めないにゃ」

凛「久保田…なんだか後ろに『利香』って付けたくなるお酒だにゃ」

凛「それだと久保田利香さんと久保由利香さんを間違えそうだにゃ」

凛「誰だか知らないけど親近感湧く名前にゃー。ユリカさん」

凛「かえろー」

凛「ただい…ん?誰かの靴…?」

凛「ま…まさか…浮気!?凛というものがありながら…」コソコソ

凛「んー…?」ノゾキ

凛「にこちゃん…?」

凛「!かよちん泣いて……」




花陽「でもそんな凛ちゃんを支えられるのは私しかいないからって…」ポロポロ

花陽「このさきどうなるかわからないけど、私が支えなきゃって…」ポロポロ




凛「かよちん……」

凛「凛は…凛は…なにしてるんだろ…」

凛「ずっとかよちんに逃げてた…」




にこ「真姫ちゃんがね…凛とおんなじなのよ…」ハァ

にこ「なんか医学部行ってたんだけど、思ったように勉強も進まなくて…結局学校やめちゃって」

にこ「そのまま親御さんと喧嘩して家を飛び出してからずっとうちにいるのよ」




凛「真姫ちゃんが…!」


にこ「でもいつまで真姫ちゃんを支えてあげられるかわからない…」

にこ「そんな不安が急に襲ってきちゃってね…」




凛「……!!」

ダッ

ガタン

凛「……かよちんに負担ばっかりかけてた…」

凛「なんだか目が覚めたみたいにゃ」


ゴソゴソ


凛「もしもし?真姫ちゃん?」

凛「久しぶりだね。少し、会ってお話したいんだけど…」

3か月後


仕事が終わり会社を出た花陽


花陽「…ここ数カ月、凛ちゃんがうちにいることが少なくなった」

花陽「凛ちゃん曰く新しいバイトを見つけたとか何とか…」

花陽「にこちゃんが遊びに来た日あたりから凛ちゃんの様子が変わったような…」

花陽「うーん」



凛「かーよーちーん!!」


花陽「へ?り、凛ちゃん!?」

凛「お仕事お疲れ様!待ってたんだよ!」

花陽「り、凛ちゃん!?どうしたのその高そうな服に…高そうなスポーツカー!」

日産GT-R nismo「」ドッドッド

凛「買ったにゃ」

凛「リアバッジのRは凛のRにゃ(≧ω≦)b」

花陽「お…お金は?」

凛「キャッシュ一括で買っちゃったにゃ」

花陽「キャッシュ一括ゥ!!?」

凛「この3か月で貿易関係の会社で働いて基礎築いてから自分で起業したら大当たりしたにゃ」

花陽「」

凛「シンデレラも裸足で逃げ出すシンデレラストーリーだにゃー」

花陽「」ポカーン




凛「今まではかよちんにたくさん迷惑かけて来た…」

凛「だから、これからはいっぱい恩返しして、かよちんを支えたい」

花陽「凛ちゃん…」

凛「ごめんね、かよちん。そして…」

凛「かよちん、ずーっと一緒だよ!」

花陽「……うん!」





おわり

おまけ


にこまきの場合


にこ「ただいま」

真姫「おかえり、にこちゃん」

にこ「どぉぅわぁ!!真姫ちゃん!?」ガシャーン

真姫「どうして驚くのよ」

にこ「だ…だってまきちゃんがご飯とお風呂とトイレ以外で部屋から出てくるなんて…」

真姫「う…」

にこ「な、何があったの…?」

真姫「あのね…私もう一回やり直そうと思うの」

にこ「真姫ちゃん…」

真姫「ちょっとブランクはあるし、もう若いとは言えないかもだけれど」

真姫「実家に行って頭下げて、もう一回学びなおすわ」

真姫「立派な医者になってやるんだから」

にこ「……」

真姫「にこちゃん…?」

にこ「あのころの真姫ちゃんに戻ってくれた……」ポロポロ

真姫「ちょ、泣かないでよお」オロオロ

にこ「だって…だって…」

真姫「もう…」ギュッ

真姫「今までごめんね…」

にこ「ぐすっ……」

真姫「ちゃんと立ち直るから。もう少し…待っててね」

にこ「うん…うん…」コクコク

~回想~

ファミレス


真姫「いきなりの電話な上にこんなとこに呼び出して何の用?」

凛「真姫ちゃん…ずいぶん変ったね」

真姫「外にでるのが久しぶりなのよ」

凛「なんだかみすぼらしいにゃ…」

真姫「…悪口を言いに来たのなら帰るわよ」

凛「凛もね…おんなじような感じなんだ」

真姫「……」

凛「今日ね、にこちゃんがうちに来てて、かよちんと一緒に泣いてた」

凛「それ見て、なんだか目が覚めたような気がしてね」

凛「かよちんに恩返ししたいと思ったんだ」

真姫「……それで、私にもそうしろって言うの?」

凛「うん…」

真姫「私だってそんなことわかってるわよ…」

真姫「でも……怖いのよ」

真姫「もう自分の目指してた場所には、自分の理想の姿で立つことができないのよ」

真姫「それが出来なくて…私の無駄なプライドが許してくれないのよ!!」ポロポロ

凛「…まきちゃ…」

真姫「もっと素直な自分になりたい…なれないの…」

凛「なれるよ!!」

真姫「!?」

凛「μ'sのとき、凛はそうだった」

凛「可愛くないって卑屈になって、自信が持てなくて…」

凛「でも変われた」

凛「こんなわたしでも変われたんだよ」

凛「だから、真姫ちゃんも変わろうよ!」

真姫「無理y」

凛「無理じゃない!」

凛「一人じゃないんだから!」

凛「目指す道は違うけど、一緒に頑張れるよ!」

凛「真姫ちゃんは一人じゃない。だから出来るよ!」

真姫「…ひとり…じゃない……」

凛「うん!」

真姫「……こわいけど……わたし、やってみる」

真姫「いや、やってやるわ!」

凛「おぉ!いつもの真姫ちゃんに戻った!」

真姫「卑屈になってたのがバカみたいだわ。この真姫ちゃんに不可能なんてないんだから!」

凛「ふふっ」

真姫「ありがとう、凛。目が覚めたわ。」

真姫「一緒に、がんばりましょ!」

凛「いっくにゃー!」


店員「お客様…もう少しお静かに…」

凛「あん?」ギロリ

店員「い、いえ…ごゆっくり…」

~~~~~~~~~~~


真姫「こーんなー私ーでーさーえもー♪」

真姫「へーんしーん♪」フンフン



看護師「先生、こちらにいらしたんですか」

真姫「あら、何かあった?」

看護師「ええ、患者さんがちょっと」

真姫「わかったわ、行きましょ」


看護師「さっきの歌、何の歌なんですか?」

真姫「うん?あれはね…」

真姫「私の親友が変われて、私も変われた歌よ」フフッ



本当に終わり

自分の中で凛ちゃんがどんどん黒くなっていったのにそれが愛おしくなって書きました。
凛ちゃんファンの方ごめんなさい!僕も凛ちゃん大好きです!

他にも適当にラブライブSS書いてるので気が向いたらまたどこかで。

HTML化依頼出してきます。

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