幽霊女「どうなってんのあの女。今朝なんて――」
女「あーねみぃ」歯ブラシで歯磨きなう
幽霊女「ぬっ」女の正面にある鏡から出てくる
女「あー今日もだりぃわ、マジやってられんわ」じゃこじゃこじゃこ
幽霊女「・・・」
女「コッブ取っれコッブ」
幽霊女「どうぞ」スッ
女「カーペッ」口ゆすぎ
女「あー学校だりぃ」
幽霊女「・・・」
幽霊女「回想終了」
幽霊男「もうあの女が俺達のマンションに引っ越してきて半年になるのか・・・」
幽霊女「最初はまだ反応あったから良かったけど、最近は冷たいよね」
幽霊男「最初も今も変わらないだろ・・・」
――入居直後――
女「あーバイト疲れた」ベットダイブ
女「寝よ」
女「すーすー」
女「ん? んぅ?」金縛り
幽霊女「ふふふふ」女の足元からゆっくり現れる
女「チッ」
女「すーすー」
幽霊女「舌打ちされた・・・」
幽霊男「回想終了」
幽霊女「私達ってほら、怖くないのかな?」
幽霊男「いや、今までの入居者は一ヶ月以内に出てったろ? 髪の毛がどうのこうの。音がするとか言ってさ」
幽霊女「じゃあなんであの女は!!」
幽霊男「落ち着け。今までの俺達じゃあの女になにかしら反応させることはできないだろう」
幽霊男「だから一から勉強し直すんだ。向上心があればどの業界でもやっていけるさ」
幽霊女「ならあいつが帰ってくるまで特訓しよ!!」
幽霊男「それから俺達の過酷な特訓は女が帰ってくる直前まで続いた。内容は割愛」
女「あー疲れたー。学校行ってそれからバイトとか疲れたわー」靴ぬぎぬぎ
幽霊女「か、帰ってきた!!」
幽霊男「落ち着け、練習通りにやればなんとかなるさ」
幽霊女「う、うん・・・」
女「照明の電気点けた瞬間バチって危ない音がして照明消えた」
幽霊女「うまく行った?」
女「はーまたか? おい照明壊れてないだろ」近場の壁ドンドンドンドン
幽霊女「ひっ」
女「おーし点いた点いた」洗面所へ
女「なんで洗面台が髪の毛まみれなんだよ!!」
女「なんだ? 誰が掃除すんだ? 私だよ!! 私しかいねぇだろ!!」
女「一気になんもする気なくなったわ、飯食ってねよ」
幽霊女「」ガクブル
幽霊男「まだ次がある。落ち着くんだ・・・」
女「今日もコンビニ弁当か・・・」テレビ点け
女「テレビもつまんねーし・・・ん? 画面がモザイクかけたみたいになってんぞ」
幽霊男「古典的だがテレビを使って驚かしてやる」
女「まぁいいわ、テレビ糞だし」リモコンを使ってテレビの電源を消す
女「あれ? 消えねぇ」リモコンのボタン連打
幽霊男「不気味な音を流してみるか」イーイー
女「うわうぜぇ。コンセントぶっこ抜くか」コンセント抜きー
女「まだ点いてる」
幽霊女「効いてる効いてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
女「チカチカして目痛いしうるせぇしテレビ売りどきか?」テレビの画面を壁に向けて布をかぶせる
女「音は多少小さくなったな。飯食ったし片付けて寝るか」
――女就寝後――
幽霊女「なんだかさ、生きるのに必死って感じだね」
幽霊男「そりゃ一人暮らししてるし、生活費稼ぐのが大変なんだろ」
幽霊女「負担を減らす為に格安家賃のここに住んでるのかな」
幽霊男「俺達には関係ない話だ」
幽霊女「そんな・・・」
幽霊男「気になるなら女の周辺を探ってみるか?」
幽霊女「何するつもり?」
幽霊男「尾行に決まってんだろ!!」
幽霊女「私達って地縛霊じゃなかったのね・・・」
夜に続き書くます
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません