真姫「私のトラブルバスターっぷり」 (12)
凛「でね、その後にそのカメレオンが突然自爆して」
真姫「なんて番組内容よ......」ウ"エエ
花陽「......」
真姫「あ、花陽、どうしたの?」
花陽「ま、真姫チャン。そのっ......つ、次の数学の宿題でわからないところがあったから......教えてくれないカナッ? 私当たりそうで」
凛「......」チラッ
花陽「......」ビクッ
真姫「?」
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凛「......」
真姫「うん、いいわよ。どの問題?」
花陽「こ、これなんだけど」
真姫「うんうん。あぁ、これは二項定理だから、教科書のこの公式を」
凛「凛、席に戻るねー」タッタッタッタッ
花陽「あっ......」
真姫「花陽、聞いてる?」
花陽「えぇ、ご、ご、ごめん。真姫ちゃん。もう一度お願い......」
真姫「まぁ、別にいいけど(なんだか元気がないみたい)」
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昼休み
真姫「......凛は?」
花陽「えっと、......にこちゃんとたべるって」
真姫「なんで?」
花陽「......」
真姫「......」
真姫(いきなり黙ってどうしちゃったのかしら......)
花陽「......」
真姫「(き、、きまづい)と、とりあえずにこちゃんと食べるなら凛はいいわ。ほら、花陽、私たちもお昼食べちゃいましょ」
花陽「うん......」
真姫「......」モグモグ
おにぎり小
花陽「......」モグ
真姫「花陽、いつもの数学教師が使うようなでかい三角定規様のおにぎりはどうしたのよ」モグモグ
花陽「......うん、ちょっと今あれ食べたら辛くなるから」モグ
真姫「そう......?(辛くなる? 胃がもたれるって意味かしら)」モグモグモグ
花陽「......」モグモグ
真姫「......」モグモグ
真姫(凛がいないと、静かね)モグモグ
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放課後
凛「今日も練習疲れたにゃー」グダッ
にこ「りーんー? 汗吹かないと風邪ひくわよー?」
凛「わかってる、わかってるよ、にこちゃん。でも、今はちょっと指すら動かすのめんどい......」
真姫(今日は確かにちょっとキタわね......)フウ
海未「穂乃果、ダイエットの方はうまくいっていますか?」
穂乃果「ん?ダイエットなにそれ美味しいの?」
海未「穂乃果。ふざけてると強制的に私と5泊6日の山頂アタックしてもらうことになりますよ?」ピクピク
穂乃果「ひぃぃぃ!? ゴメンナサイ海未ちゃん!? 今のところ-2kgです」ドゲザッ
にこ「どんだけ嫌なのよ、山頂アタック......」
穂乃果「にこちゃんは知らないからそんなこと言えるんだよ。海未ちゃんの山頂アタックは......」
ことり「登山というか、サバイバルだよね」アハハ
海未「失礼な。人間いつどんなことが起こるかわからないからこそ、己の身体を鍛え精神を研ぎ澄ます必要があるのですよ。山はそれにもってこいの場所なのです」
希「スピリチュアルやね」
にこ「希、これはただのスポ根バカよ」
海未「それにしても1週間でそれはちょっとペースが早いかもしれないですね......。でも、穂乃果もダイエットを真面目に頑張っているみたいで安心しました」
穂乃果「よ、よかった」ホッ
花陽「......凛ちゃん」
凛「ん?」
真姫(なにかしら、2人の空気がいつもと違っているような......)
花陽「......えっと、その......昨日のことなんだけど......」
凛「......」
凛「かよちん」
花陽「......はい」
凛「凛だって、怒るときは怒るんだからねっ」
真姫(ん?)
花陽「あ、っでも、凛ちゃん......あのね...」
凛「凛は今日はもう帰るからっ! かよちんはにこちゃんとでも帰ってればっ!? それじゃ」ダッ
花陽「......」
にこ「なによ、今の凛」
絵里「花陽? なにか凛とあったの?」
花陽「......じ、実は私が凛ちゃん怒らせちゃって、、、ケンカしちゃってるの、いま」
7人「凛と花陽(ちゃん)がケンカ〜〜〜!?」
真姫(なんですって......!?全く気づかなかったわ......!!)
ことり「いつからケンカしてるの?」
花陽「一週間前からじわじわと凛ちゃんとの言い合いが増えてって。それで昨日、私が凛ちゃんのこと完璧に怒らせちゃって」
希「原因はなんなん?」
花陽「......原因は、そのっ」チラッ
海未「?」
花陽「い、言えないです......」
真姫(な、なに、今の花陽。海未の方をチラッと見たわよね)
花陽「......」モジモジ
花陽「......」ハウウ
真姫(そして、なぜかもじもじして、落ち込んだ)
真姫(真姫ちゃんが察するにこれはもしや、うみりんぱなによるトライアングルラブライブなのでは...!?)
真姫「花陽。その相談、私が乗るわよ」
花陽「......えっ、真姫ちゃん?」
真姫(恋愛相談なら楽勝よね。昼ドラを見て経験値を積んだ昼ドラマスター真姫ちゃんの実力、お披露目しちゃうわ)ウフフ
にこ「ぼっちだった真姫ちゃんがケンカの悩み相談?! 絵里や海未ならともかく無理にきまって---もがっ!?」
希「にこっちー。まぁ、言いたいことはわかるけど、今回はうちらは観客に回ろうやー」アハハ
にこ「〜〜〜〜〜!?」じたばたじたばた
絵里「希、なんだかにこ凄く苦しそうだけど、技決まってない?」ソワソワ
にこ「」クタッ
希「あっ」シモタ
絵里「にこー!?」
海未「今回は真姫に任せましょうか」
ことり「そうだね。やっぱり、学校でずっと一緒にいて凛ちゃんと花陽ちゃんのこと見てるのは真姫ちゃんだもんね」
真姫「ふふっ。見てなさい!この賢くかわいいトラブルバスター真姫ちゃんが簡単に2人を仲直りさせてみせるわ!」
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帰り道
花陽「真姫ちゃんごめんね?」
真姫「なにを謝っているのかわからないわ」
花陽「正直、真姫ちゃんに人間関係の相談って不安でできなくて。この一週間、凛ちゃんとのこと、言えなくて隠しちゃってたから」
真姫「」ゴホッ
花陽「真姫ちゃん!?」
真姫「おっと......ゴメンナサイ。突然の花陽からの先制攻撃に真姫ちゃんにびっくりしちゃったわ」
花陽「真姫ちゃん、私ね」
真姫「うん」
花陽「凛ちゃんのこと、大好き......なの」
真姫「そうなの(やはり......昼ドラマスター真姫ちゃんの目に狂いはなかったようね)」
花陽「海未ちゃんが私のこと、思ってくれているのもわかるんだけど......」
真姫(いきなり海未が出てきたわね。海未って花陽が好きだったのね。びっくりだわ。......凛と海未、本妻はどっちなのかしら)
花陽「......でも、いつも一緒にいて、一緒に頑張ってくれてたのは......凛ちゃんだから......」
花陽「でも、私、そんな凛ちゃんのことを裏切るようなことをしてしまって......うううっ」
真姫(凛を裏切った......。これは海未がプリンちゃんのパターンなのかしら)
花陽「凛ちゃんが怒るのも最もなんだ、わかってる。我慢できない私がいけないの......。誘惑されてそれに簡単に乗ってしまった、私が悪いの」
真姫(人妻花陽......間男海未...いけない、私の頭が勝手に淫らなシーンを想像してしまう。昼ドラで言うところの13時20分辺りを思い描いてしまうっ)ダメッ
花陽「......海未ちゃんにもこのこと何て言えばいいのかわからなくて」
真姫「そうなのね......」
花陽「ご飯がね、凛ちゃんがいないと、ご飯がとってもしょっぱくって......おにぎり......しょっぱくて」グスッグスッ
真姫(うーん。この案件に該当する昼ドラが頭のデーターベースから見つからなくてわからないわ......どうすればいいの!?)
真姫(しかたない......ここはもう奥の手を使うしか。なぜならば)
真姫(---データーベースは結論を出せないのだから)prrrrrrrr
花陽「?」
真姫「あ、凛? 今、花陽といるんだけどさ」
花陽「デンワカケチャッタノォオオ!?」
真姫「なんか凛の話したら泣き出しちゃって。あ、...うん、そう、いつものなんか川沿いらへんにいるから、はい、...え、いいから、早くきなさい。愛は鮮度が勝負なのよっ!?」
ピッ
真姫(なんか、いいことしちゃったわ。流石、真姫ちゃんね!)
花陽「あわわわわ、凛ちゃんが来ちゃうよぉおおおお」
真姫「花陽、waitよ。大人しく凛を待ちなさい」
花陽「......最悪だ」
真姫「最悪? 何を言ってるのよ、花陽。いいことを教えてあげるわ」
真姫「 待つって言うのはとても素敵な行為なのよ? 相手が来ることを信じ、相手はこっちがそこにいることを信じる。そんな双方的な信頼関係の上に成り立っているわ。私はそれをいつもクリスマスに実感しているのよ」
花陽「センテェクレェスェ...」
真姫「それに、いつも花陽、言ってるじゃない。『チョットマッテテ』って」
花陽「あっ......」
真姫「たまには、花陽が凛を待ってもいいんじゃない?」フフッ
花陽「......」
真姫「それで、どうして凛とケンカ?しちゃったの?(浮気、ばれたの?とは直で聞けないわよね)」
花陽「......私、凛ちゃんの期待を裏切っちゃったの」
真姫「期待......ね」
花陽「あんなに楽しみにしててくれたのに、あんなに一生懸命一緒に頑張ってくれたのに......」
真姫(なにかしら。私が知らないところで2人は逢引とかしていた、とか?)
花陽「それなのに、それなのに。私が食欲に負けて、リバウンドしちゃったから、、、」
真姫「......」
真姫「......」
真姫「......」
真姫(ケンカの原因それっ!!!!!?)
花陽「リバウンドしたなんて海未ちゃんにバレたら、山頂アタックすることになっちゃうよぉおおおおおお」アアアアアアアアアアアアアア
真姫「......」
真姫「......ちなみにどれくらい」
花陽「(ピー)kg.......」
真姫「それは凛も怒るわ」
花陽「......凛ちゃん」ショボン
真姫(昼ドラマスターモード、解除よ)
真姫「花陽、そんなに幼なじみが信じられないの? 」
花陽「いや、凛ちゃんは来てくれるんだろうけど」
真姫「けど」
花陽「私が...私が凛ちゃんにどう接したらいいのか、わからない......」
花陽「あんなに応援してくれたのに.」
花陽「......もうどうしたらよいか、、頭の中が米で、、、米で埋め尽くされるっ...!!」くわっ
真姫「......」イミワカンナイ
「一緒にまたダイエットしよう!!」
花陽「!?」
真姫「遅いわよ、凛。あと少し遅かったら私が人間関係に慌てふためくところだったわ」
凛「・ぇぇ真姫ちゃん......凛頑張って走ってきたから許してぇ......」ォェッ
花陽「り、凛ちゃん......」
凛「かよちん。正直なところ、正直な心の内面をさらけだしますと......凛はおにくタプタプなかよちんも大好きにゃ」
花陽「...リ"ン"チ"ャ"ン"」
真姫(......シャンシャンしてよう)なにもきこえなーい
凛「衣装からはみ出てスカートの上に乗ったおにくすら、かよちんの一部だと思うと愛おしいにゃ。踊るたびミートダンスが目に眩しいにゃ」
花陽「......そ、そんな////」
真姫「グルッとグルっと〜んふふ〜ジャン!」シャンシャンシャン
凛「だけど、そんなミートダンスを海未ちゃんは許してくれないにゃ。きっとかよちんは海未ちゃんによって脂肪を消されちゃう...そしたらかよちんはきっと、凛との思い出も忘れちゃうにゃ......」
花陽「凛ちゃん......」
真姫「ふぅ」ドリョクノセイカダョ
凛「だけど、凛。決めたよ。さっきは逃げちゃったけど、もう迷わない。もう逃げない。かよちん。かよちんが他の誰かとダイエットするくらいなら......たとえ相乗効果で凛の腹筋が割れちゃったとしても、かよちんの脂肪、一緒に凛が燃やすよ!!」
花陽「凛ちゃん...」
真姫(......友情ノーチェンジ)シャンシャンシャンシャン
真姫(賢い真姫ちゃんが考察するに、花陽のリバウンドの原因は凛のラーメンだと思うのよね。さすれば、凛と花陽がともにダイエットをしたとしても、花陽の肉は肥大を続けるのではないのかしら)シャンシャンbadシャンシャン
真姫「このままでは2人のダイエットはまた...」......badbadbadbadbadbad
[ライブ失敗]
真姫「......ノーチェンジどころか、ノルマすら達成できないなんて」
マダマダココカラデスウ
真姫「私らしくないわ」
真姫「......花陽、凛」
りんぱな「んあ?」
真姫「私もそのダイエット、付き合ってあげなくもないわよっ!?」
凛「......マジにゃ、あの真姫ちゃんが」
真姫「マジよ。見てなさい、トラブルバスター西木野真姫の底力っ!!!」
その後、花陽は西木野総合病院でダイエットメニューを組み立ててもらい無事に成功したという。
真姫「はぁ、またトラブルバスター真姫ちゃん。迷える子羊の苦悩を紐解いてしまったわ」
凛「真姫ちゃん全然役に立ってないにゃー!」
真姫「」
おわり
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