提督「おーい」時津風「なになにー?」 (48)
はじめまして。
・時津風がメインです
・短編集です
・甘くてほろ苦いかもしれません
・たまにえっちなのや残酷なのも書くかもしれません
・ストーリーに影響しない程度に安価を取る可能性があります
以上の事を踏まえた上で、宜しければお付き合いお願い致します。
時津風好きが増えることを願って。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422713635
「夢の中」
・起床
午前五時半。
時津風「うー……」モゾモゾ
提督「ぐー」zzZ
時津風「もうー」
提督「ぐかー」zzZ
時津風「しれぇーしれぇー」ユサユサ
提督「……ぐー」zzZ
時津風「おきろぉ、おきてぇ」ペチペチ
提督「ん……」
時津風「朝だよー、あさー」ペチペチペチ
提督「ん?……おう」パチクリ
時津風「しれぇー、しれぇーってぱー」ペチペチペチペチ
提督「痛い痛い……」
時津風「うおーい、しれぇぇぇ」ペチペチペチペチペチ
提督「起きた!起きてるぞー!」ガバッ
時津風「わっ……びっくりしたー」
提督「いや俺の方が驚いたわ。寝惚けながら人の顔はたくんじゃねえよ」
時津風「だってしれーが起きないから」
提督「俺が起きなきゃずっと叩くつもりだったのかお前は」
時津風「え?んー……叩くよ?」ニコッ
提督「いい笑顔で言われても嬉しくないんだよなあ」
時津風「だって、起きないと時津風と遊べないよ?」
提督「……………………はあ。そうだな」ナデナデ
時津風「えっへへー」
彼の一日は、こうして始まる。
・仕事
提督「さて、今日も仕事だ」
時津風「うん、がんばろー」
提督「じゃあこれ、今日のお前の分な」トサッ
時津風「うえぇ……昨日より多くない?」
提督「昨日がたまたま少なかっただけだろうが。なんなら俺の分も分けてやろうか?」
時津風「さあさあ、今日もがんばるよぉ」カキカキ
提督「よし。……俺も始めるか」カキカキ
~二分後~
時津風「ん~……」ウズウズ
提督「……」カキカキ
時津風「むー……」ウズウズ
提督「……」チラッ
時津風「ねーねー」
提督「……なんだ?」カキカキ
時津風「昨日のことなんだけどねー」
提督「おう」カキカキ
時津風「雪風とお昼寝しててー」
提督「うん」カキカキ
時津風「目が覚めたらー」
提督「覚めたら?」
時津風「雪風に腕かじられてた。ほら」バッ
提督「ぶふぉ!っ、見せんでいい!」
時津風「雪風はよく寝惚けてかじっちゃうからなー」
提督「初耳なんだが。え?なに?初めてじゃないのか?」
時津風「あたしがかじられたのは三回目ぐらいだけど、前に柱をかじってるの見たことある!」
提督「おおぅ。あいつにそんな癖があったのか……」
時津風「変わってるよねー」
提督「……お前がそれを言うな」
結局、この後来た不知火に手伝って貰い彼の仕事はなんとか終わった。
・ご飯
時津風「しれー、お昼だよ、おっひる!」
提督「ん、ああ」
時津風「今日はなんだろうなー」
提督「俺は比叡カレーじゃなきゃ何でもいい」
時津風「えー?美味しいじゃん、カレー」
提督「ヤツが作りさえしなかったらな……」
時津風「もぉ、好き嫌いはよくない。よくないなぁ~」
提督「お前のそういうとこは羨ましいよ、マジで」
時津風「ふふん、いいでしょ。――あ、翔鶴さんだ!やっほやっほー」ブンブン
翔鶴「あら、提督。こんにちは。これからお昼ですか?」
提督「ああ。翔鶴も今から?」
翔鶴「はい、瑞鶴は後で食べるみたいで……」
時津風「あ!じゃあ翔鶴さんも一緒に食べよ!」
提督「……だそうだ。どうだ?翔鶴さえ良ければ一緒に」
翔鶴「え?……いいんですか?」
提督「もちろん。ついでにこいつの子守りもやって貰えると助かるな」
時津風「むむっ。それあたしのこと言ってる?叩くよ?」ジトーッ
提督「冗談だ。……っと、今日は肉じゃがか」
時津風「うえぇ、人参入ってる……」
提督「好き嫌いは良くないんじゃなかったか?」
時津風「人参は特別なの~」
翔鶴「……時津風ちゃんは人参が嫌いなんですか?」
提督「全然食べようともしないな。いつも俺に食べさせようとしてくる」ヤレヤレ
翔鶴「……そうですか。良かったら私が食べますけど……」
時津風「ほんとっ?助かる助かる~」
提督「おいおい、駄目だぞ。今日はちゃんと食べろ」
翔鶴「あ、あら……」
時津風「やーだー。いいじゃん別に!しれーが食べるわけじゃないんだしさー」
提督「駄目なもんは駄目だ。翔鶴もあまりこいつを甘やかさないでくれ」
翔鶴「えっと……」アタフタ
時津風「しれーのおに!あくま!にんじん!」
提督「最後のはどうなんだ……」
この後昼飯を食べ終わるのが遅れ、彼が翔鶴に午後の仕事を手伝って貰ったのは言うまでもない。
・就寝
提督「……」カキカキ
時津風「ふぁぁ」
提督「……」カキカキ
時津風「……みゅ」
提督「……」チラッ
時津風「……」ウトウト
提督「おい」
時津風「っは!……だいじょぶ!寝てないよ!タブン!」ガバッ
提督「……今日はこのぐらいでいいか」ガタッ
時津風「え?寝るの?もう終わり?」
提督「ああ、誰かさんも眠いみたいだしな」
時津風「あたしは全然平気だけど、しれーがそう言うなら仕方ないね!ね?」
提督「はいはい」
時津風「んじゃー、寝よっか」
提督「ああ。……頼むから今日は布団ふっ飛ばさないでくれよ」
時津風「それはどうだろー。寝てる間に蹴っちゃうし」モゾモゾ
提督「俺が寒いだろうが……!」モゾモゾ
時津風「その代わりあたしがぎゅーってするから寒くない寒くない!」ギュッ
提督「……暑苦しくなったら無理矢理にでも離すからな」
時津風「いいよ?また引っ付くから!」
提督「はあ……。――おやすみ、時津風」
時津風「うんっ。おやすみ、しれぇ」
こうして今日も、彼は一人で眠る。
昔にいた誰かの隙間を埋められぬまま。
「夢の中」
終。
今日は一つですが、これで。
毎回書き溜め分を投下しようと思っています。
安価を必要とする時は投下を終えた後にお願いする事になります。
次回は明日か明後日に投下予定です。
では、私は今夜も時津風を抱きながら眠ります。
皆さん良い夢を。
今日は更新出来ると思って帰るとWi-Fiが繋がらない為PCでネットが繋がりません。色々試したましたが原因不明……。
早急に直し、明日以降幾つか投下します。
蛇足ですが「夢の中で」での提督の鎮守府では時津風は既にいません。みんな提督に気を遣ってくれていました。
初っ端からこんなトラブルで更新出来ず申し訳ありません。がんばって早く直します。
提督「おかしいな。繋がっている、と表示はされてるんだが」
時津風「じゃあどうして繋がらないの?」
提督「それを今調べてるんだ」
時津風「ふうん。どうでもいいけど早くss書いてよー」
提督「いやだから、その為に調べてんだよ」
時津風「なら早く調べて、ぱぱっと直してあたしと遊んで、ss書こう!」
提督「さりげなくお前と遊ぶ事を付け加えるな。そんな暇はない」
時津風「えー?だめだめ、絶対あたしと遊ぶんだよ?」
提督「あー、聞こえない聞こえない……」
時津風「やーだーやーだー。あーそーんーでーよっ!」
提督「おいこらっ、のしかかるな!あぁあああもう!進まねえええええ!」
はいっ!(直すの)がんばります!
wi-fiが駄目とは災難だなぁ
早く治るといいんだが
wifiだけか?
うちと同じ地域ならプロバイダのDNS鯖が死んでるらしいから8.8.8.8に設定するんだ
「騒動」
俺は提督。
この鎮守府で艦娘を率いる者だ。
騒がしい鎮守府、なんて周りからは言われているがそれも一時の平和の成せる業である。
深海棲艦との戦いは終わらないが、この鎮守府が平和だからみんなが笑って騒がしく毎日を過ごせるのだ。
さて、ではそろそろ昼食の時間だし間宮さんの特製カレーでも食べに――
「しれー!大変大変!すっごく大変だよ!」
……人が折角気分良く食堂へ向かおうとしていたのに。
扉を破壊する勢いで執務室に突撃してきたのは時津風。
つい最近、我が鎮守府に迎え入れた駆逐艦である。
「……いったい、何がそんなに大変なんだ?」
まだ出会って間もないがこいつは物事を大袈裟に言う。
なので此方は慌てず、落ち着いた答えを返した。
だが時津風は尚も慌てた様子で、
「とにかく食堂に来てよっ」
と言いいながら俺の腕を掴んで引っ張り始めた。
なんだなんだ?
いつも構って構ってと言ってくる彼女だが、突然俺を連れ出したりはしなかった。
何かあるのは本当なんだろうが、理由も無しに連れ出すなんて。
後で注意の一つでもしてやらねば……と。
時津風に半ば引っ張られた状態で考えていた俺だったが、食堂に着いた瞬間言葉を失った。
「な……なん、だ。これは?」
俺の眼前に広がる惨状。
先ず聞こえてきたのは、暁の泣き声。
わんわんと大きな声で泣く姿は最早レディー要素の欠片もない。
いや、あれはあれで何かよくない感情が昂ぶるかもしれないが。
とにかく、その暁に一番近いテーブルでは六人の艦娘がいた。
互いを抱き合い半泣きの状態の夕立と卯月。
その二人が怯えた瞳で見つめるのは、席を立ちわなわなと肩を震わす加賀。
……俯いている為、表情までは分からないがかなり怒っているようだ。
そして何故か……顔やら髪にカレーがべっとりとついている。
そんな加賀を宥めるように赤城が隣に立っているが、彼女は別段変わったところはない。
そう。
一番異様だったのが最後の二人である。
翔鶴と……おそらく、瑞鶴だろう。多分。
翔鶴はおろおろと加賀と瑞鶴を交互に見つめ。
瑞鶴は、彼女は顔をカレーの山に突っ込んでいた。
「あー……」
ど う し て こ う な っ た 。
いや、割とマジで。
――
―――
――――
時刻は遡ること数十分前。
時津風は夕立と卯月と暁の四人で鬼ごっこをしていたらしい。
暁以外の三人は今ではよく見る組み合わせだが、何故彼女がいるのかというと、いつの間にか参加させられていたのだとか。。
……正直、この時点で暁が不憫でならない。
まあ、その四人で遊んでいる際に、丁度食事中だった加賀の後ろで鬼役の夕立が卯月を捕まえようとした時、悲劇は起こった。
「たーっち、っぽい!」
ぱっと伸ばした手が卯月の肩を押し、そして卯月はそのまま加賀の背中にぶつかった。
べちゃ。
という音を室内に響かせて。
恐る恐る卯月が後ろを振り返ると、そこにはカレーの山に顔を突っ込む加賀の姿が。
「う、う……うーしゃんじゃないです、はぃ、ぴょん」
震えた声で卯月が言葉を掛けると、加賀は静かにカレーの山から顔を上げ、
「……あたまにきました」
静かに、けれども怒りを孕んだ声でそう呟いた。
食堂の温度は一気に下がったという。
「か、加賀さん。落ち着いて……」
傍にいた赤城がこれはまずいと加賀の肩に手を置いた時、タイミング良く新たに二人の艦娘が食堂へと入ってきた。
赤城が期待を込めた視線の先には、翔鶴と瑞鶴が。
そう、五航戦の二人である。
なんてタイミングの悪い……と赤城が思ったのも束の間、普段から特に加賀と喧嘩になっている瑞鶴が今の加賀の様子に気がついた。
「あっれー?加賀さん、ふふっ、どうしたんですかソレ」
にまにまとした笑顔を浮かべ、加賀へ近づく瑞鶴。
「……あなたには関係のないことよ、五航戦」
「えー?関係ないなんて酷いじゃないですかー」
「……」
「ぷぷっ、加賀さんがそんな面白い顔になる事なら私も混ぜてくださいよー」
「……そう」
「え?声が小さすぎて聞こえな、ぶふぁっ!?」
赤城曰く、一瞬の出来事だった。
挑発するような口振りで加賀に近づく瑞鶴の後頭部を加賀が掴んだと思うと、躊躇いもなくカレーの山へ顔を突っ込ませた。
「……これで五航戦の貴女も面白い顔になれたわね」
加賀の冷たい声は、周囲へ更なる悪寒を走らせる。
夕立と卯月は互いを抱き合い怯えた目で加賀を見つめ、
すぐ傍でその光景を見ていた暁は恐怖で泣き始め、
赤城も冷や汗を浮かべながらなんとか加賀を落ち着かせようとする。
翔鶴は自分の姉妹艦に起きた一瞬の出来事に理解が追いつかず普段の柔和な笑顔のまま、膠着していた。
そんな現場を皆より少し離れた所で見ていた時津風が、これは大変だという事で俺の所へ駆け付けてくれた、らしい。
いや、らしいって。
俺のとこに来られても困るぞこれ、どうしろってんだよ。
「……提督。私は前々から思っていたんです」
漸く顔の周りに付着していたカレーを赤城に拭いて貰った加賀が、俺を見る。
「ここの駆逐艦の子達は、少し落ち着きが無さ過ぎると」
「あ、ああ。……そう、かもしれないな」
「はい。お言葉ですが、これは提督の駆逐艦の子達に対する指導不足の所為では?」
「そう、……って待て。何故そうなる」
「では、私にこの子達を責めろと仰るのですか?」
「いやそれは、うん、俺のせい……なのか?」
「はい。そういう事にして頂かないと、私の気が収まりません」
「……おう」
これは……アレだ。
大変困った事になった。
最近何かと俺への注意や小言が多い加賀のこの後の行動は分かる。
執務室で二人っきりの三時間説教コースだ。
正座きついんだよなあ……いつも途中から説教関係ないんだからそれなら早く解放して欲しいんだけど。
っていうか、俺がこの二人を叱ってきちんと加賀に謝らせる、というのでは駄目なのだろうか?
と、俺が必死に加賀を説得しようと考えている間にも彼女は執務室へ向かうべく俺の手を取り、
「では、行きますよ」
そう言って歩き始めてしまう。
いやいや待て待て待ってください。
加賀さん?
加賀さーん?
加賀さんってば~!?
――
―――
――――
「それにしても、二人とも無事で良かった良かった~♪」
「全然無事じゃなかったっぽい……」
「加賀さん超怖かったっぴょん……」
「でもまさかあんな事になるなんてねー」
「あの時誰かに背中押されなかったら、卯月ちゃんをあんなに強く押さなかったっぽい……」
「ぅゅ?誰かに押されたぴょん?」
「そうよ、夕立ホントはあんなに強く押すつもりは」
「あ、それあたしだよぉ、タブン!」
「え?」
「え?」
「ふぇ?」
「……時津風ちゃんが押したの?」
「うん。バナナの皮で足が滑っちゃってさー」
「えっ」
「えっ」
「今時あるものなんだねぇ。失敗失敗!」
――こうして。
他より少しだけ騒がしい鎮守府に、今日も平和な一日が過ぎていった。
「騒動」
終。
瑞鶴さんごめんなさい(土下座
それでは、次の話はR-18になるのでご注意を。
色々済ませてから投下するので遅くなると思います。
では投下します。
もう一度言いますがR-18ですのでご注意を。
「性癖」
「しれー。今日はしれーの部屋で寝てもいい?」
夜も更けてきた頃。
秘書艦である時津風が突然口を開いたと思うと、こんな事を口走った。
「……またその話か。いい加減、諦めたらどうだ?」
ふぅ、と溜息を吐いて時津風を見る。
この話はもう何度目だろう。いい加減こいつにも諦めて欲しいのだが。
「だってだってぇ……」
流石に予想出来ていた答えだろうに、彼女は不満気にぷくーっと頬を膨らませた。
「だっても何もない。……今日はもういいから、部屋に戻って雪風とでも寝ろ」
「むむぅ。……しれーのケチ!」
俺が突き放す様に言葉を掛けると、彼女はべーっと舌を出して部屋を出ていった。
やれやれ、あいつにも困ったもんだ。
「なあ、お前もそう思うだろ?」
「んっ、ふぁ、ぃ、っ」
「……俺がさせといてなんだが、この状態じゃ話は出来んな」
俺の肉棒を咥え、上下に擦る榛名の頭を撫でる。
俺に少しでも気持ち良くなって貰おうと、喉奥までしっかりと肉棒を咥え上目遣いで此方をちらりと見つめる榛名の姿は可愛く艶かしい。
時折、顔にかかった髪を片手で直す仕草もそそられる。
じゅぽじゅぽと淫靡な音を室内に響かせ、その柔らかそうな頬を俺の肉棒で膨らませる榛名。
だが、やはり、俺はこれでは性欲を吐き出せそうもなかった。
「んぐ、ぉあ、ふ……んっ!?」
がしっ、と撫でていた手でそのまま彼女の頭を掴み、俺も自ら腰を動かす。
「ゃ、ん゛、んんんっ!」
榛名は苦しそうに俺を見るが、そんな事は気にならない。
「て、ていと、くぅっ!んぁっ!」
更に腰の動きを早め、彼女の喉奥へ何度も肉棒を打ちつける。
瞼に涙を溜めながら此方を見つめる彼女だが、これだけ無茶苦茶にされて堪えているだけ凄いと思う。
時津風……そう、時津風ならきっともう耐えられなかっただろう。
涙を流し、必死に手足を使い暴れていたに違いない。
それに構わず俺は彼女の喉奥へと……!
「っ!このまま出すぞっ!」
「がっ、ぁ、んっ、うぅ!う、んんっ……!」
了解も得ずに彼女の喉奥へと精を吐き出した俺は、ふう、と深い息を吐いた。
そうして全て吐き出し終えるとゆっくり彼女の口から肉棒を引き抜く。
榛名はごほっごほっ、と咽ながら呼吸を整えると、じろりと恨めしそうな目で俺を見た。
「っ、提督、激しすぎます……。榛名は、壊れてしまうかと思いました……」
確かに、あれだけ無遠慮にされるといくら艦娘といえど相当苦しかっただろう。
申し訳ないと思い、俺は謝罪の意味を込めて優しく彼女の頭を撫でる。
「すまなかった。あまりにも気持ちよくてな」
「それは……提督が榛名で気持ち良くなって頂けたなら嬉しい、ですが」
咳き込んでいた為か、赤くなっていた顔を更に朱色に染めて、榛名は俯く。
こんな事をしても許してくれる彼女には本当に頭が上がらない。
「ああ。今日はありがとう、時津風」
「はい。――……え?」
え?
あ……。
「……提督?今のはどういうことでしょう?」
「よ、呼び間違えただけだ。うん」
「……ふふふ?」
サーッと血の気が引いていく。
嗚呼、これは"また"やらかしてしまった。
――
―――
後日。
「なーにーしれー?また階段から落ちたのー?」
「……いや、あれだ。今回はタンスの角で挫いてしまってな」
腕に包帯を巻いた俺に首を傾げながら尋ねる時津風。
ああ、可愛い……本当に、滅茶苦茶に犯してやりたくなる可愛さだ。
だが、幼い彼女に手を出すことは出来ない。
これは俺が決めた事ではなく社会がそう決めている。
しかし手は出せないのに、時津風の過剰なスキンシップや言動により性欲は溜まっていく一方。
その溜まった性欲を、俺は他の艦娘で発散しているのだが……。
行為を始める時は合意の上でしている筈なのに、終わってみればだいたい俺はボロボロになっている。
これでは夜のプロレスカッコガチではないか。
「しれーってさー。ほんとドジだよねぇ」
やや呆れ気味にそう零し、からかうようにくすっと笑う時津風。
ドジでも何でもいいから俺はお前と夜の格闘戦がしたいよ……。
はあ。
俺は悲壮感をたっぷり込めた溜息を吐いて、痛む腕を支える包帯を見て改めて思う。
ロリコンにとって、今の社会は厳しすぎるのだと。
「性癖」
終。
合意の上でも駄目なものは駄目なのです!
はい、今日は以上です。正直この二つは時津風メインなのか?と投下してから気づきました。
明日は更新出来るか分かりませんが、可能な限り投下の日数を空けずにいきたいと思っています。
では、また次回も宜しくお願いします。
更新が困難な状況になったのでこれで終わりにさせて頂きます。
読んでくださった方有難うございました。
HTML化依頼出してきます。
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