暁の水平線 (5)

――静かで、戦いもあまり無い平和で小さな鎮守府だった。


 
「今日も平和だな」


「平和が一番よ」


 
――なのに


「敵、襲来!」


「バカな!ヲ級が2隻!?」


戦禍は広がりここも激戦地と化した。


「……どうしたの、司令官?」


「お前にこれをやる」


「指輪……?これって……」


「ケッコンしよう……だから、みんなも一緒にお前も絶対帰って来い」


「提督……ありがとう……!私、絶対戻って一人前のレディになるから!」


 


――なのに、アイツは帰って来なかった。

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さて、どうも。
中身を見れば分かる通り艦これを書きます。
ただ、自分提督では無いので色々おかしな部分があったりするかも知れません。
文章力も冒頭を見てお分かりかと存じますがかなり逝ってます。

どうか暖かい目で見て下さい

提督「……チッ」

また、あの夢だ。
もう五年も経つのにどうしても忘れられない悪夢の様な過去。

提督「……暁……」

あの日を繰り返さない為に


 


提督「テメエまた中破したな、罰として明日の訓練は常時の5倍やれ」

大井「はぁ!?ふざけてんの?そんなにやったら身体壊すわよ!」

今、俺が所属しているのは本部直属の近衛鎮守府だ。
だから何事にも厳しい対応が求められる。
特に大事なものになら尚更だ。
嫌われるのは承知の上だ。

提督「お前は弱いから中破したんだ、特訓増やすのは当然だ」

大井「こんの……」

結局その後しばらく言い合いは続いた。
大井も悪い奴では無いが完全に嫌われてるな。



「あれで良かったんですか、しれぇ?」

提督「……電か」

電は前の鎮守府から着いてきた一人。
もちろんだが前の鎮守府での性格を見られているから全て見通されている。

提督「良かったんだよ、あれで」

電「女の子にはもっと優しくしないとダメですよ、しれぇ」

極力ふてぶてしく言っているはずだが効果は無い様だ。

雷「そうだよ司令官、そうじゃないと嫌われるよ?」

提督「雷もいたのか……まあ大方アイツ等にゃ嫌われる前提でしごいてるから、な」

雷にせよ電にせよまだ今日遭遇してない奴等にせよ昔からの面子はどうもお節介が過ぎる。
内心鬱陶しいと感じながらも普通に話せる数少ない奴等。

他の面子も大切だがコイツ等は特別大切な存在だ。
……心の拠り所なのだと思う。

正午過ぎ


提督「出撃命令が出た。敵艦隊は駆逐艦三隻、雷巡二隻、戦艦一隻の編成だ。今回は大井、北上、響、那珂、龍驤、山城で出てもらうが、油断しない様に。特に大井はな」

本部直属の鎮守府な事もあり、出撃は日常茶飯事並にある。
だからこそ油断しない様にはいつも言っているんだが……

大井「……チッ」

提督「あ?」

大井「早く行ってさっさと片付けて来ましょ、北上さん」

北上「あ、うんそだね」

提督「てめ、大井ィ……」

いくら本部直属の鎮守府でも問題児はいるもので。
大井は火力に定評があり、北上とコンビを組ませれば戦艦一隻くらいは相手に出来る。
錬度も高く改二もしているのだが、相当な自信家(過信)であり、いつも前に出ては中破されて帰ってくる。もちろん戦果もそれなりにあるがあまりに危険過ぎる。
その内轟沈も有り得ないとは限らない。

那珂「まぁまぁ、落ち着いてよ提督~。今回旗艦は私だし那珂ちゃん戦法があれば安心だよっ」

響「うん、那珂は意外と頭が良いから安心出来る」

那珂「心外だなぁ~……」

那珂、響は前の鎮守府から着いてきた古参組だ。
那珂は前の鎮守府でも旗艦回数は多く見た目に反して状況判断が上手い。
響は那珂との名コンビで現地での那珂の作戦の要になっている。

提督「とにかく早く行って来い。大井、テメェ次は絶対中破すんなよ?大破なんてもっての他だ。以上」

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