御坂「時を止める能力者?」 (59)

はじめに…

このSSはとあるシリーズにジョジョ要素を少しプラスしたクロスSSです。
そして、筆者はとあるシリーズもジョジョも原作は少し読んだ程度、アニメも数周見た程度であとはネットで仕入れた情報など
所謂にわかなのでキャラの口調などが変わってたりするかもしれません。そのような不備などある場合遠慮なくご指摘頂ければと思います。
なお、初SS、初カキコなので展開がグダグダだったり更新が遅かったり至らないところもあるかと思いますが、どうか寛大なお心でご容赦ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422386331

‐『学園都市』第七学区 『風紀委員(ジャッジメント)』一七七支部

黒髪ロングの少女「そういえば、こんな都市伝説知ってますか?」

頭お花畑の少女「都市伝説……ですか?」

変態そうな少女「また『佐天』さんの病気が始まりましたわ……」

佐天「ま、またってなんですか!またって!しかも病気って…酷いですよ『白井』さん!」

白井「どうせ本当かどうかもわからないただの噂話でしょう?」

佐天「うっ……た、確かに……本当かどうかはわかりませんけど……でも!
   私の友達の知り合いの先輩が見たって話を聞いたらしいんですよ!!」

頭お花畑の少女「見たって何をですか?」

佐天「ふっふっふっ……よくぞ聞いてくれたよ『初春』。その名も……!」

初春「ゴクリ……」

白井「やれやれですわ……」

佐天「『時を止める能力』を持つ男ッ!!!」

バァーz_ン

初春「な、なんだってー!!」

ドアガチャ…

巨乳メガネの女性「あら、『御坂』さん、おはよう。」

御坂「あ、『固法』先輩、おはようございます。」

固法「白井さんたちなら奥にいるわよ。なんだか都市伝説?とかなんとか聞こえたけど……」

御坂「どうも。また、佐天さんが変な話持ってきたのかな……」

タッタッタッタッ……

御坂「三人共、何の話してるのー?」

白井「あら、お姉さま、おはようございますわ。」

初春&佐天「おはようございまーす。」

御坂「おはよ。で、何の話してたの?」

佐天「そう!そうですよ御坂さん!とんでもない能力者が街を騒がせているって噂ですよ!」

御坂「とんでもない能力者?そんなもの、街を探せばそこら辺にいるんじゃないの?」

佐天「今回の場合、その辺の能力者なんか比じゃないと言いますか……」

初春「時を止める能力ですよ!御坂さん!」

御坂「時を止める能力ぅ~?嘘吐くならもう少しマシな嘘吐きなさいよねぇ……」

白井「ほら、貴方達。私の言った通り、お姉さまがそんな話信じるわけありませんわ。」

佐天「嘘じゃないんですってば!このキラキラの瞳が嘘を吐いている様に見えますか!?」

御坂「大体、そんなトンデモ能力者が居たらバンクにデータも晒されるし、そんな噂話にもならないじゃない。
   まさかバンクにデータがないとか言うんじゃないでしょうね?」

白井「お姉さまの言う通りですわ。少なくとも、私の知る限りではそんな能力者、見たことも聞いたこともありませんわ。」

佐天「そのまさかですよ御坂さん。突然現れたんですよ!その時を止める能力を持つ男はッ!私も本当に最近聞いた話なんですよ!」

御坂「突然って……前あった『幻想御手(レベルアッパー)』みたいな道具を使った、とかじゃないの?」

佐天「それはないと思います、多分ですけど。その男自体、最近この学園都市に来たっぽい話も聞いたので。」

御坂「ふーん……それで、なんで時を止める能力だって判ったの?実際に誰かが体験したの?
   って言っても時を止められてもこっちは気づくことも出来ないんだろうけど……」

佐天「これも聞いた話ですけど、あくまで例えですよ?白井さんの能力って『空間移動(テレポート)』じゃないですか。
   それと同じ感じみたいです。気づいたら目の前から消えていて、周りを見渡すと男が別の場所に移動していた……とか。」

白井「それってただの空間移動の能力を持ってるってだけじゃありませんの?」

佐天「これも聞いた話ですけど、その時を止める能力を持つ男に話を聞いた人がいるらしいんですよ。
   その男が『自分は時を止める能力を持っている』って言ってたらしいです。」

白井「自分からそういう厨二発言すると、ますます信用できませんわね……」

御坂「ていうかさっきから佐天さんが『聞いた話』しか出てこないからイマイチ信用に欠けるのよね……」

初春「でも調べてみる価値はあるんじゃないですか!?(瞳キラキラ)」

御坂「う、初春さんずいぶんとテンション高いわね……」

初春「だって時を止める能力ですよ!?なんかカッコイイじゃないですか!!紅茶!飲まずにはいられないッ!(ズズズズーッ)プハー!
   さぁ、そうと決まれば善は急げです!時を止める能力を持つ男のことを調べましょうそうしましょう!!」

御坂「えっちょ、ちょっと初春さん!まだ決めたわけじゃないんだけd」

初春「みなまで言わないでくさだい。実は御坂さんも気になってるんでしょう!?内心では
   『そんな凄い能力者がいるならちょっと戦ってみたいな~』的なことを考えていたんでしょう!?」

御坂「な、なんか初春さんのキャラ変わってんだけど(ガクブル)」

初春「そういうわけなので固法先輩!支部のほうはお任せしますねッ!!」

固法「ええっと……一体どういうわけなのかしら……?」

ダダダダダダッ ドアバターン

白井「行っちゃいましたわね……やれやれですわ。佐天さん、私たちも追いかけましょう。」

佐天「そ、そうですね……」

‐学園都市第十学区某所 通称『ストレンジ』

筋肉質な男「ハァハァハァ…ハァハァー……うぐぅ……て、てめぇ何モンだ……」

金髪の男「ただの『能力者』だ……」

筋肉質な男「ただの能力者…か……質問を変えるか。てめぇの能力はなんだ……?
      少なくとも街では見たことねぇ能力だ……それに、本当にただの能力者ならなぜこんなスキルアウトの巣窟なんかに来た?」

金髪の男「質問はひとつずつにしてくれ、全く。まぁ、お前はもうすぐ死ぬ。せめてもの手向けにそれくらいは答えてやろう。
     俺の能力は『時を止められる』。信じる信じないはお前次第だがな……
     そういえば名前がまだなかったな。いい機会だ、俺の能力に名前を付けよう。そうだな……
     この能力は言わば世界を支配できるほど素晴らしい力だ。『世界(ザ・ワールド)』なんてどうだ?」

筋肉質な男「フフフ……時を止める能力か……正直夢でも見ているような奇妙な感覚だ……
      だが、てめぇの能力は本物だな。その名前は丁度いいと思う……ぜ…グフッ……!」

金髪の男「ククク……もうお前の命の灯火も消えかかっているようだな。ふたつめの質問に答えてやろう。
     俺は自分の名前、そしてこの『世界』の能力をこの学園都市中に広めなければならない。
     世界を支配するために、な……」

筋肉質な男「ならば尚更、なぜこのスキルアウトの巣窟を狙った……?
      風紀委員や『警備員(アンチスキル)』の拠点でも襲撃すれば良かったんじゃあないのか?」

金髪の男「それも一時は考えたがな……そんなところを襲撃すれば間違いなく返り討ちに遭う。
     恥ずかしい話だが時を止める能力と言ってもまだこの能力には慣れていないんだよ……
     しかも大人数となれば圧倒的不利だ。それに比べて、ここは拳銃やナイフを持った『無能力者(レベル0)』のゴロツキ共しか居ない。
     最初の犠牲者としては適任だからな。」

筋肉質な男「フ……そういうことか。もうこれ以上質問はない。俺を殺したいなら、後は好きにすればいい……」

ザッザッザッザッ…

顔面に傷跡のある男「おい、居たぞ!ひっ捕らえろッ!」

右腕にタトゥーを彫った男「オーケー、金髪野郎はオレに任せな!」

黒髪ロン毛の男「よし、じゃあ俺はアイツの保護と傷の手当をするぜ。」

筋肉質な男「お、お前ら……どうして、ここに……?」

顔面に傷跡のある男「んなこたどうでもいい!それより大丈夫か?傷が深いようだが……」


黒髪ロン毛の男「かなり重症だな……もう少し遅れたら死んでいたかも知れん。待っていろ、すぐに手当してやるからな!」

右腕タトゥー男「よっしゃーッ 金髪野郎確保!ヘヘ……動くんじゃあねーぜ。
        動いたらこのナイフでてめーの頸動脈を掻っ切ってやるからな……」

金髪の男「フン……そこの筋肉男の仲間か……丁度いい。貴様らにも我が世界の能力を見せてやろう。」

シュイーン……

右腕にタトゥーを彫った男「なッ!なにィィーッ!?お、オレはッ!確かに!金髪野朗を掴んでいたはずッ!
             しかし、今ッ!オレの目の前には金髪野郎の姿形が全く見えないッ!?どういうことだ!?」

金髪の男「フフフフ……ここだ…マヌケが。」

右腕にタトゥーを彫った男「………ハッ!?い、いつの間にか今さっき居た場所から10mは離れているであろう場所に!?空間移動かッ」

金髪の男「フン!……あんなチャチな能力と一緒にしてもらっては困るな。俺の能力はどんな能力をも…
     ぶっちぎりで超越しているッ!貴様らには到底理解できんだろうがな……」

ザッザッザッザッ……

赤茶色の癖毛男「よぉ、お前らこんなところで何やってんだ?」

顔面に傷跡のある男「あ…アンタは……!『ビッグスパイダー』の元リーダー……『黒妻綿流』!?なんでアンタがここに!?
          噂じゃ2年前の事件以来死んじまったと思ってたが1ヶ月ほど前ひょっこり現れて
          そしたらすぐに捕まっちまって……あ、頭がどーにかなりそうだ……」

黒妻「はははは……まさか俺のことを知ってるとはな……俺もずいぶんと有名人になっちまってるみたいだな。」

黒髪ロン毛の男「このストレンジ近辺でアンタの名前を知らねー奴なんざいねえよ。」

黒妻「それで、ソイツは大丈夫か?かなりボコボコにされちまってるみてえだが……」

黒髪ロン毛男「あぁ……気は失っているが、応急処置は済ませてある。止血もばっちりだし、病院に連れて行きゃ大丈夫だ。」

黒妻「そうか……そんで、ソイツをやったのはあの金髪ってわけか……。」

顔面に傷跡のある男「気をつけろ、どうやらあいつは今何かと話題の時を止める能力者って奴らしい。
          いくら喧嘩が強いアンタでも勝てるかどうか……」



黒妻「『時を止める能力』ねぇ……前に空間移動やら電気を使う能力者に会ったことはあったが……
   どうやらあの2人組とはわけが違うな。奴には俺たちスキルアウトを、人間が無意識に小さい虫を踏み潰すように、
   殺すことも容易いと思わせる『スゴ味』があるッ!とは言っても、ぶっ飛ばさなきゃあ帰れねえし逆にやられる可能性だってある。
   兎に角、どんな奴が相手だろうとぶっ飛ばしゃいい話だ。」

顔面に傷跡のある男「お……おいッ!迂闊に手を出すんじゃあねーぜ!奴の手の内が見えないうちは、無理に戦おうとするなよッ!」

革ジャン脱ぎ脱ぎ……(バッ!と脱ぎ捨てる)

ザンザンザンザン…

黒妻「よぉ、ちょっといいか?」

金髪の男「なんだ貴様……こいつらの仲間か。ということはスキルアウト……無能力者だな。
     フン…貴様から殺してやってもいいがまずはこのタトゥー野朗から頂くとしよう。」

右腕にタトゥーを彫った男「おめー……まさか黒妻綿流か!?助けに来てくれたのかッ!」

黒妻「たまたま通りかかっただけだけどな。まぁ、見過ごすわけにも行かねーよな。」

金髪の男「フン……余計なお節介は後々自分を殺すぞ……ククク」

黒妻「それはないな。なぜなら俺は今からお前をぶっ飛ばすからだ。」

金髪の男「なに……?よく…聞こえなかった……なァ…もう一度言ってくれ……」

黒妻「あぁ、何度でも言ってやるぜ。俺は今からお前をぶっ飛ばすッ!」

ズンッ! ザッザッザッザッザッ

金髪の男「(なッ!こ こいつ……予想以上に素早いぞッ まずいッ!能力の演算が間に合わな……)

ブンッ! ボゴォンッ

金髪の男「ウゲェーッ!」

ドサッ

黒妻「ふぅ……時を止めるとか言うからどんな奴かと思ったら、拍子抜けだな。」

パンッパンッ

金髪の男「ウ……ウゥ…ァ…ググ……ウァァ……」

黒妻「さてと、それじゃ俺は行くぜ。お前ら、もしまたこの金髪に襲われたら俺を呼べ、またぶっ飛ばしてやるからよ!(ニカッ)」


黒妻「さーて、ムサシノ牛乳切れちまったし買いに行くかー。」

ザン…ザン…ザン…ザン……

傷跡男&タトゥー男&ロン毛男「す…すげー……」

とりあえず今日のところはこの辺で。
多分読みにくいかも知れません…次回更新までに改善します。
その他改善点などあればなんなりと言ってください。
まだあんまり書けていませんが出来るだけ1週間以内に更新できればと思います。

似たようなSSが既にあるのに

>>11
まさか時を止める能力者が被っていたとは……もう少し調べてからスレ立てすれば良かったです、申し訳ない。
スレ立てしてしまった以上は責任持って最後まで書きます。
次回更新はもう少しお待ちを……待ってる人なんているのかわからんけど。

‐学園都市第七学区某所

初春「うーん……中々これだ!ってなる情報がないですね……」

御坂「そうね……噂自体はだいぶ広まってるみたいだけど、肝心の中身がスカスカなのよねぇ。」

白井「そういえば…初春、最近よく報告にあった『路地裏での事件』覚えています?」

初春「あぁ、あの何度も何度も殴られた跡が残った無能力者、」

初春「あるいは『低能力者(レベル1)』か『異能力者(レベル2)』の学生達が路地裏で倒れていたっていうアレですか?」

白井「えぇ、そうですわ。医師の方から被害者を調べた際のデータを少し見せて頂いたのですが、少し様子が変でしたの。」

御坂「変ってどういうこと?」

白井「被害者の身体にある無数の殴られた跡、あれは『長い時間(5秒~10秒程度)』の間」

白井「『絶え間なく殴り続けたような跡』だと先生は仰っていましたわ……」

御坂「そ、それって……!」

初春「時を止める能力!?」

白井「あくまで推測でしかありませんけど…可能性はありますわ。」

白井「無抵抗で殴るなんてことはありませんでしょうし、現場周辺を調べましたが磔にされたような跡もありませんでしたの。」

佐天「やっぱり!時を止める能力を持つ男の噂は本当だったんですね!!」

御坂「まだ本当にその男がいるのかわからないけどね……確信が持てる情報がないと……ん?」

ウニ頭「フッフフーンフッフフーンフッフッフーン♪」

御坂「(あ…あの忌々しいウニ頭は……!)」

佐天「御坂さん?どうかしたんですか?」

御坂「えっ?あ、いや別に……」

ウニ男「ん?おぉ、誰かと思えばビリビリじゃねーか。その子たちは友達か?買い物にでも行くのか?」

御坂「あ、あたしがどこで何しようが勝手でしょッ!アンタこそこんなところで何やってんのよッ!!」

ウニ男「お、俺だってどこで何してようが勝手だろうがッ!なんでお前はいつもいつもそんな俺に喧嘩吹っかけてくるんだよ?」

御坂「うっさいッ!アンタいちいちムカつくのよ!!わけわかんない能力であたしの電撃は効かないしッ!」

御坂「あたしに会うたびビリビリビリビリビリビリ言ってッ!!いい加減にしなさいよねッ!」

御坂「あたしにはッ!『御坂美琴』って名前があんのよッ!ドゥーユーアンダスタンンンドゥッ!理解した!?」

ビリビリビリィィィッ

ウニ男「な、なんかコイツ……いつもより機嫌悪くねーか……?なんか変なもんでも食ったのか……?」

御坂「変なもんなんか食ってないわよッ!!むしろアンタのそのウニ頭を軍艦巻きに乗っけて食うわよッ!!?」

ビリビリビリビリビリィィィィィッッ

ウニ男「ひっ…ひぃぃやぁぁっ!だ、誰か止めてくれこの電撃女ァッ!」

初春&佐天「( ゚д゚)ポカーン…」

白井「『上条』さん、ここは私にお任せくださいな。」

上条「お、お前白井かッ!頼む!アイツを止めてくれッ!!」

カツカツカツカツ…

白井「お姉さま、それくらいになさってはいかが?他の通行の方々の迷惑にもなりますわ。」

白井「ただでさえお姉さまは『超能力者(レベル5)』の『電撃使い(エレクトロマスター)』なのですから、一般の方を感電死させては大惨事ですわ。」

御坂「く……くろこ……ごめん、ちょっと…我を失ってたわ……」

白井「いえいえ、お構いなく。」

カツカツカツ…

御坂「アンタ…にも、一応謝っておくわ。悪かったわ、ちょっと……やりすぎた。」

上条「い、いや…わかってくれればいいんだよ……」

上条「こういうやり方じゃなけりゃ勝負だってなんだって、いつでも受けて立ってやるからな!」

上条「(一応ってなんだ?俺一番の被害者じゃね?)」

上条「そ、それじゃあ俺はこれで…(ソソクサトー)」

初春「……ハッ!ついつい微笑ましい展開に和んでいたと思ったらなんかキンクリされてたッ!」

佐天「わ、私もなんか時間が消し飛んだ感覚が……!」

白井「何を言っていますの?佐天さんに初春……」

トテトテトテトテ……

初春「あ、あの!上条…さん、で良かったですよね?」

上条「ん?あぁ、君は御坂の友達の…まだ何か用か?」

初春「(御坂さんの知り合い(もしかして恋人?)のこの人なら相当の能力者のはず!時を止める能力を持つ男について何か知ってるかも!)」

初春「実は私たち、ある能力者を追ってるんですけど…何か知ってることがあれば教えて頂ければと……」

白井「こちらからもいくつか情報はお渡ししますわ。なんとしてでもその能力者を捕まえなければなりませんの。」

上条「お、おお…まぁ、俺が持ってる情報なんて微々たるものだろうけどよ……」

カクカクシカジカ

上条「うーん…その路地裏での暴行事件と関係あるかわかんねーけど。3日前にうちで飼ってる猫追っかけてたらよ…」

~回想~
-学園都市第七学区某所

ニャアー トテトテトテトテ…

上条「おーい、スフィンクス!どこ行くんだよー」

タッタッタッタッ

上条「ようやく捕まえたぞこの野朗!勝手にどっか行くなよな…ん?」

ドゴォン バキィッ ドサァ…

上条「なんだ?この音…奥の方から聞こえてくるな……」

学生A「も、もうやめてくれ…!もう十分だろ!?このままじゃ死んじまうぜ…!」

学生B「う……ウゥ…なんて…奴だ……」

タッ…タッ…タッ…

上条「おっと……なんだあいつら…喧嘩か?」

金髪の男「クククッ…まだまだ……俺の能力を試し足りないな…」

学生A「クソッ…せめてコイツの能力がなんなのか判れば……」

金髪の男「フフフ…教えてやろう。俺の能力は時を止められる。」

金髪の男「とは言っても…貴様らには時が止まったことを認識できず、一瞬でボコボコにされたような感覚だけが残るのだ。」

学生A「最近よく聞く時を止める能力者ってのはお前のことだったのか……」

上条「時を止める…?何言ってんだ……?」

金髪の男「お喋りはここまでだ……貴様らにはまだまだ付き合ってもらうぞッ!」

金髪の男「時よ止まれッ!」

ヒュイーン……

学生A「うぐぁッ!」

学生A「(な……何が起こった…今、俺は奴の目の前にいたはずなのに吹っ飛んでいる…のか?」

ドサァ…

学生A「ぐ…うう……なんて奴だ……本当に時を止められるっていうのか……」

金髪の男「だからそう言っているじゃあないか……フフフ…どうだ?俺の能力を味わった感想は。」

学生A「正直…奇妙な感覚だ……時を止められる能力だと聞いた今でも…何が起こったのかわからない……」


上条「な、い…今、何が起こったんだ……?」

ニャー

上条「おっ…おいスフィンクス…静かにしてろ……」

金髪の男「ん…?誰かいるのか……?」

上条「まずいッ…ここは一旦退散だ…」

タッタッタッタッ……

金髪の男「逃げた、か……フン まぁいい…」

今回の更新はここまでです。
それと>>16訂正:一番上 ウニ頭ではなくウニ男ですね申し訳ない。
次回更新は明日か、明後日になると思います。

~時は再び現在へ~


初春「そんなことがあったんですか…」

白井「確かその辺りでも無能力者の学生2名が倒れていたという報告がありましたわ…」

白井「その2名にも…身体に無数の殴られた跡があった、と聞いておりますわ。」

白井「というか上条さん…その現場を見たならすぐに風紀委員か警備員に通報してくださいですの!」

上条「あ、いや…忘れてたわけじゃないんだけど…その、あの……」

白井「全く…次からはちゃんと通報してくださいな。」

上条「はい…」

御坂「その金髪の男が最近多発している路地裏での暴行事件の犯人と見て間違いないわね。それと…」

佐天「自分から『俺の能力は時を止められる』って言ってる辺り、噂はマジもんみたいですね…」

上条「俺も最初何が起こったのかさっぱりだったぜ…金髪男の目の前にいた学生の片方が一瞬で吹っ飛んじまって…」

初春「これは大きな手がかりですね!上条さん、貴重な情報ありがとうございます!」

上条「良いって良いって、むしろ俺の情報なんかが役に立つのかどうか妖しいとこだけどな。その金髪男、捕まるといいな。それじゃあなー」


タッタッタッタッ…

初春「はい!ありがとうございました!」ペコリ

御坂「でも…本当に時を止める能力なんてあるのかしら……何か裏がありそうな気もするけど。」

初春「いい人でしたね、上条さん。御坂さんの知り合いなんですよね?」

御坂「え?あぁ…まぁそんなところよ、ムカつくけど。」



白井「(お姉さま…あの腐れ類人猿の前だと物凄くギャルゲーとかに出てきそうな感じになるのはどうしてなんでしょう……)」

白井「(……ハッ!まさか…お姉さま…まさか……あの類人猿のことが好きなんですのッ!?)」

白井「(いいえ、落ち着くのよ黒子。お姉さまに限ってあんな鈍感でヒョロそうなウニ頭な男性に恋心を抱くなんてそんなこと…)」

白井「(しかし…あの類人猿と口喧嘩をなさっていた時…心なしかお姉さまのお顔が物凄く赤かったような……)」

白井「(や、やっぱり…お姉さまはあの類人猿のことが……!)」

佐天「白井さん?なんでそんな怖い顔してるんですか……?」

白井「なんでもありませんの。」

佐天「え?でも本当に怖い顔でしたよ…思わず写メ撮っちゃいましたよ。」

白井「なんでも!ありませんの!あとその写メ今すぐ消さないと佐天さんの存在を消しますわよ。」

佐天「(こわっ!)う、嘘ですって白井さん…そんなマジな顔にならなくても……」

初春「バカなことやってないで、早く調査の続き行きますよ!」

御坂「でも、もう少し情報が欲しいところね。外見とか、名前とか。」

御坂「最近学園都市に来たってことならバンクにデータがあるかわからないし……」

御坂「金髪ってことだけじゃあ流石に足りないわよね。」

初春「そうですね…根気よく聞き込みを続けましょう!」

御坂「そうね!」


タッタッタッタッ…

~周辺にて聞き込み調査すること数時間~
-学園都市第七学区 レストラン『Joseph's』


佐天「はぁぁぁ…あんまりいい情報ないですね……」

御坂「そうね…やっぱり路地裏とか、人目の付かないところでしか暴行事件も起きてないし、目撃者が少ないのかもね。」

白井「今ある手がかりと言えば…頭髪が金色ということと」

白井「時を止める能力者=最近多発している路地裏での連続暴行事件の犯人である可能性が高いということ、ぐらいですわね。」

初春「それだけじゃやっぱり物足りないですよね。せめて外見の特徴とかがもう少しわかれば……」

今日はここまでです。次の更新は未定ですが、出来れば1週間以内に更新します。

御坂とそっくりな幼女「ほんとにほんとなんだよ!ってミサカはミサカは腕を大きく振りながら必死に信じさせようとしてみたり!」

白髪の少年「わかったからちょっとは静かにしろクソガキ……」

御坂とそっくりな幼女「でもでも!学園都市の『第一位』である貴方にとっては興味深い内容じゃないかな?ってミサカはミサカは更に話を続けてみたり!」

白髪の少年「チッ……ンな実態がよくわかンねーもンと関わりたかねェな。」

御坂「(ゲッ…あれって…『一方通行(アクセラレータ)』!?なんでこんなとこにいんのよ!?)」

御坂「(あいつとは『妹達(シスターズ)』の一件以来会ってないけど、正直顔合わせづらいのよね……)」

御坂「(あとあのちっこいの何!?あれも妹達なの?あんなちっこいの見たことないけど……)」

御坂「(もしあれが妹達の1人だとしても、なんで一方通行と妹達が一緒にいるわけ!?)」

佐天「御坂さん?どうかしました?」

御坂「え!?あ、いや…別に……」

初春「なんか御坂さんを小さくしたような子がいますね、ほらあそこ。」

白井「どこに!?どこにいますの初春ッ!!?」

御坂「ちょッ!い、いや…探さなくていいから!今は時を止める能力者でしょ!?」

御坂とそっくりな幼女「あっ!今あそこにいる人達が時を止める能力者の話をしてるよ!ってミサカはミサカはあの人たちの間に割り込みに行ってみる!」

一方通行「あァ?おいクソガキ!勝手にどっか行くンじゃねェ。」

トテトテトテ…

御坂「(ちょっ…こっち来た!?黒子たちに妹達のことを知られるのは不味いッ!)」

御坂「(主に黒子とか……あの子達に何しでかすかわからないし……)」

御坂とそっくりな幼女「もしかして貴女たちも時を止める能力者を探してるの?ってミサカはミサカは話し声が聞こえたから知らない人にも関わらず声をかけてみたり!」

一方通行「チッ…何やってンだ、アイツ。面倒だけは起こすなよクソガキが……」

初春「そうなんですよ~これがなかなか見つからなくって。」

佐天「うわーほんとに御坂さんそっくり…もしかして妹ですか?」

御坂「えっ?いや、あ…アハハハ!あたしに妹なんて……いるわけないじゃない!」

御坂とそっくりな幼女「あっ!貴女はいつも他のミサカからよく聞くオリジナ…」

御坂「わあああああーーーー!!!!!」

初春「み、御坂さん!?どうしたんですか急に大声出して!?」

御坂「ちょっ…ちょっとアンタッ!こっち来てッ!!」

御坂とそっくりな幼女「え?ちょ、ちょっとあんまり腕引っ張ると痛いってミサカはミサカは少し拒んでみたり…」

御坂「いいから!アンタの存在を皆に知られるわけにはいかないのよッ!」

タッタッタッタッ

初春「向こうの方まで行っちゃいましたね。急にどうしたんでしょうか?」

佐天「あの子……きっと御坂さんの隠し子ですよ。」

白井「そんなわけありませんのッ!!」

佐天「うわっ!びっくりした……」

白井「お姉さまに隠し子だなんて存在しうる可能性は皆無ですわッ!」

白井「大体…お姉さまはまだ中学生ですのよ!?常識的に考えてありえませんわ!!」

佐天「じょ、冗談ですから…白井さん落ち着いてください…」

初春「それにしても何しに行ったんですかね、2人共。」

今回はここまでです。次の更新も未定ですが、一週間以内に更新します。

御坂「アンタ…妹達の1人なのよね?異常に小さいのはなんで?あと一方通行といた理由は?」

打ち止め「ミサカの名前は『打ち止め(ラストオーダー)』。検体番号は20001号で、妹達の上位個体でもあるんだよ!ってミサカはミサカは簡潔に説明してみる。」

打ち止め「身体が小さいのは…反乱防止用の安全装置として、肉体的に未完成のまま培養機で保管されていたからなんだよ!ってミサカはミサカは順番に質問に答える。」

打ち止め「一方通行は、頭にウイルスを入れられたミサカを助けるために命を賭して戦ってくれたんだよ!ってミサカはミサカはえっへん!と胸を張ってみる!」

御坂「なるほどね…身体が小さい理由はイマイチよくわかんないけど……」

御坂「まぁいいわ。とりあえずあたしと一緒にいた子たちには妹達のこと、それとアンタの正体は絶対に喋らないこと。いいわね?」

打ち止め「なんで喋っちゃいけないの?ってミサカはミサカは素朴な疑問を聞いてみたり。」

御坂「ややこしいことになるからよ!それに、アンタの正体があたしのクローンだってことがバレたら何かと面倒ってことくらい、アンタにだって判るでしょ?」

打ち止め「うーん…わかった!じゃあ妹達のこともミサカの正体も喋らないってミサカはミサカは約束する!」

御坂「なんか不安だわ…しゃべり方も他の子達と全然違うし。」

御坂「まぁいいわ。無理やり引っ張って来て悪かったわ、戻りましょうか。」

タッタッタッタッ


佐天「あ、御坂さんたち戻ってきましたよ。」

御坂「いやぁ、ごめんごめん。」

御坂「この子、あたしの妹なんだけど、なんでここにいるのかなーってちょっと事情を聞いてたのよ!アハハハハ!」

初春「その子本当に御坂さんの妹さんだったんですか!?」

初春「でもさっき妹はいないって言ってたような……」

佐天「改めて見るとかっわいいー!結構前に御坂さんのアルバム見せてもらったことありましたけど」

佐天「小学生の頃の御坂さんにそっくりですねー!」

打ち止め「そりゃあ、オリジナルのDNAマップを使っt」

バチコーンッ

御坂「もぉー!何言ってんだか!この子は!アハ…アハハハハ!」

御坂「さっきクローンのことは喋るなって言ったでしょうがッ!!(超小声)」

打ち止め「うー…痛いよー……ってミサカはミサカは引っ叩かれた頭を擦りながら呟いてみたり……」


佐天「あの…御坂さん?」

御坂「なんでもないのよ!なんでも!この子たまにわけわかんないこと言うのよねー!」

御坂「いろいろ妄想とかしちゃう年頃なのかしらね!アハハハハハー!」

初春「佐天さん…なんか御坂さんの様子おかしくないですか?」

佐天「そうだね…どうしたんだろう?」

佐天「それで…白井さんはさっきから何も喋ってないですけど、どうしたんですか?」


白井「(あぁ…ちょっと小さいですけど、お姉さまが2人も……まさに両手に花ッ!)」

白井「(あの小さいお姉さま……小さい身体の所為かお姉さまにはない可愛らしさがありますわ……)」

初春「あっ!あの表情はマズいです!あの表情をしている白井さんの頭の中には今、御坂さんしかありません!!」

佐天「え!?なにそれ!?」


白井「グフフ…グヘヘヘヘヘ……お姉さま……」

白井「お゛ね゛え゛え゛さ゛ま゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!」

御坂「……へ?うわっちょ、ちょっ!……黒子ッ!?」

ガバァッ

白井「あぁ…小さいお姉さま……ハァハァ…グフェ…じゅるり……グヘヘヘヘ」

打ち止め「うわっ、ちょっ…ちょっと苦しいよ……ってミサカはミサカは必死に離れようと…してみる……」

白井「ハァハァハァ……小さいお姉さま……あぁ小さいお姉さまぁ!!」

御坂「何やってんのアンタァッ!!」

ビリビリビリィッ!

白井「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!!大きいお姉さまからのお仕置きもたまりませんわぁっ!」

御坂「さっさとその子から離れなさいッ!!」

ビリビリビリィッ!

白井「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!!」

バタッ…

今日はここまでです。リアルが少し忙しいので次の更新遅くなるかもしれないです、申し訳ない。

つまらないからもう書かなくていいよ

>>39
そういうことよく軽々しく言えますね。
>>1でも書いていますが初めて書いたSSだし、つまらないと感じる人もいることは承知しているつもりです
つまらないならつまらないですぐにブラウザバックすればいいじゃないですか…
もう書かなくていいとか、何様なんですか。

最後まで書くと言った以上は逃げずにちゃんと最後まで書きます


御坂「ったく…油断も隙もないわ……打ち止め、大丈夫?」

打ち止め「だ、大丈夫……ってミサカはミサカは…未だに恐怖しつつ精一杯に答えてみたり…」

店員「あの…お客様……申し訳ありませんが他のお客様のご迷惑となりますので……」

御坂「あ……」

御坂「す、すみません!すみません!本当にすみませんでしたァーッ!!」

一方通行「チッ……やかましい連中だ……おい、クソガキ。」

打ち止め「あ、一方通行。どうしたの?ってミサカはミサカは問いかけてみる。」

一方通行「帰るぞ、あいつらにはもう用はねェだろ?」

打ち止め「あ、うん!でもちょっと待ってて、お別れ言ってくるから!ってミサカはミサカはさっきの人たちのところに戻ってみる。」


トテトテトテ…

打ち止め「あの、ミサカはもう帰らなきゃいけないからもう行くね!ってミサカはミサカは手を振りながらさよならを告げてみたり。」

御坂「あ、もう帰っちゃうの?そういえば一方通行と一緒に来てたんだっけ。」

御坂「またね、打ち止め。」

トテトテトテ…

打ち止め「オリジナルがどんな人なのか、ネットワークで情報を共有しているから知っていたけど」

打ち止め「実際に会ってみると、面白い人だね!ってミサカはミサカは率直な感想を述べてみたり。」

一方通行「あァ?オリジナル?なンの話してンだ。」


-学園都市第七学区 風紀委員一七七支部

御坂「はぁ…疲れた……全部黒子の所為よ、全く。」

白井「申し訳ありませんの…小さいお姉さまを前にして自我を見失いましたわ……」

御坂「(なんとか妹達のことがバレずに済んだけど…本当に疲れたわ……)」

初春「でも、あの御坂さんの妹さん可愛かったですよね、その気持ちはわかりますよ!」

佐天「うんうん、小動物的可愛さがあったよね!」

御坂「あ…あははは……(血どころか遺伝子を分けてるなんて言えないわ…)」

固法「みんなお疲れ様、紅茶淹れたわよ。」

初春「あ、固法先輩ありがとうございます。」

佐天「どうもー。」

固法「そういえば、例の時を止める能力者の写真が1枚だけあるんだけど、見る?」

初春「写真ですか!?見ます見ます!」

佐天「おぉっ!遂に核心に迫っちゃう感じですか!?」

御坂「写真ってなんでそんな簡単に……」

御坂「いろんなとこ歩きまわって聞き込みしたのに手がかりになりそうな情報は1つしかなかったのに…」

固法「ボロボロになった男性が、警備員の詰め所に来て」

固法「この写真を見せながら『こいつにやられた』って言ったらしいわ。」

初春「この人が…時を止める能力者…」

佐天「ずいぶん美形というか…そんな悪いことするような人には見えませんね。」

御坂「どれどれ……あぁ、確かに美形だけど…でも、こいつの目……」

白井「まるで雪山に出来たクレバスよりもドス黒い何かを感じますわね……」


固法「その男の名前は『DIO(ディオ)』というらしいわ。」

固法「さっき言った男性が名前を聞いたらしくて、そう言っていたそうよ。」

御坂「DIO……こいつが…時を止める能力者……」

固法「あぁ、言い忘れてたわ。DIOの能力の名前は『世界』だそうよ。」

白井「『世界』?」

固法「DIO自身が自分の能力に付けた名前よ。」

固法「恐らく、由来はタロットカードの大アルカナ21番の世界。」

固法「DIOについての情報は全て、すでに学園都市の全警備員、風紀委員に通達済み。」

固法「近いうちに、複数の支部の警備員と風紀委員合同でDIOの捜索と確保作戦が展開されるわ。」

固法「この一七七支部も作戦に参加する予定よ。」

白井「連続暴行事件の犯人である可能性も高いのですから、確実に身柄の確保をしなければなりませんわね。」

固法「連続暴行事件の?」

白井「ええ、街で聞き込みをしている際に路地裏で学生2名と喧嘩をしている、DIOと思しき人物を見たという方がいたので…」

固法「そうだったの。一応その情報、他の支部に回しておくわ。」

白井「お願いしますわ。」


初春「いよいよ、本格的にこのDIOという男を捜索できるんですね!」

佐天「でも、時を止める能力なんて…勝てる見込みあるんですか?」

固法「戦いに行くんじゃなくて、あくまでも『捜索と確保』よ。」

固法「戦わなくても身柄を拘束する手段はいくらでもあるわ。」

御坂「黒子、あたしも……」

白井「ダメですわお姉さま。」

白井「この件に関してはもう、都市伝説でも噂話でもありませんわ。」

白井「これはもう『事件』ですのよ、一般人のお姉さまが首を突っ込むことはこの黒子が許しませんわ。」

御坂「でも……何か、嫌な予感がするのよ……」

白井「心配せずとも、大丈夫ですわ。警備員との合同なのですから。」

御坂「うん……わかったわ。」

御坂「あたしに黙って、勝手におっ死ぬんじゃないわよ!」

白井「私を誰だと思ってますの?」

今日はここまでです。次の更新は未定です。


~時は少し遡り~
-学園都市第十学区エリアG 「ストレンジ」

DIO「クソッ…あのスキルアウト……次会った時は完膚なきまでに叩きのめしてくれる…」

DIO「もっとこの力を上手く使いこなせるようにならねば……」

ドンッ

高身長な男「あぁ?」

高身長な男「おいおい…ぶつかって来といて謝罪なしか?」

DIO「フン…スキルアウトか。痛い目に遭いたくなければ貴様が謝ることだな。」

高身長な男「はァ~?あんま調子に乗るなよカスがッ!」

DIO「マヌケが……ザ・ワールドッ!時よ止まれッ!」

ピキーン…

DIO「最初は…まばたきほどの一瞬しか止められぬ能力だった。」

DIO「しかし…何日も練習するうちに、2秒…3秒と長く止められるようになった。」

DIO「今は5秒は止めていられる。」

DIO「時が止まっているのに5秒と考えるのはおかしいが、とにかく5秒ほどだ…フフフ」

DIO「いずれは1分、10分、1時間と思いのまま止められるようになってやろう…」

DIO「楽しみだ…だんだん長く時間を止めるのはな…」

DIO「死ね…スキルアウトのゴミが。」

ドガァッ!

DIO「1秒……ゼロ。」

高身長な男「うぐあッ!」

ドサッ

高身長な男「(な…何が起こったッ!?一瞬で俺を殴り飛ばした!?)」

DIO「フフフ……何が起こったのかわからないと言った表情をしているな。」

DIO「俺の能力は『世界』…時を止める能力だ……」

高身長の男「時を止める…だと?そ、そんなことが可能なのか……」

DIO「今貴様自身が体験しただろう?」

高身長の男「なんて奴だ……じゃああの噂はマジだってのか……」

DIO「フハハハッ!いいぞ、その畏怖の表情……」

DIO「トドメだッ!ザ・ワールド!止まれい、時よッ!」

ピキーン

DIO「これで貴様は死んだ…」

ドゴォッ

DIO「時は動き出す。」

高身長な男「ぐはぁぁッ!!」

高身長な男「(クソッ…時を止めるなんていくらなんでも反則だぜッ!)」

高身長な男「(めちゃくちゃ痛え……あいつ、俺の腹を貫く勢いで殴りやがったな…)」

高身長な男「(だが、俺の能力…『肉体再生(オートリバース)』で少しづつ治せば大丈夫だ…)」

高身長な男「(全く、あの野朗が俺をスキルアウトだと勘違いしてくれて幸運だったぜ…)」

高身長な男「(しかし…この肉体再生の能力があいつにバレたら確実に殺されるな……)」

DIO「フン…少し浅かったか。」

DIO「だが、次は確実に仕留める……む?」

DIO「貴様…さっきからなぜそこから動かない?」

高身長な男「(や、やべっ……)」

高身長な男「ハ…ハハハッ!い、いやぁ…ちょっと痛かったからよ、必死に堪えてんだよ…」

DIO「そうか……ならば、今度こそ確実に死ねいッ!」

DIO「ザ・ワールド!時よ止まれッ!」

ピキーン……

DIO「甘い、甘すぎるな。フフフ……」

DIO「大方、傷などを治す能力だろうな。」

DIO「うずくまって動かなくなった瞬間からバレバレよ…」

DIO「このDIOの前には、どんなに策を講じようと全て、等しく無意味だッ!」

DIO「無駄無駄 無駄無駄 無駄無駄 無駄無駄 無駄無駄 無駄無駄無駄 無駄ァッ!!」

ドゴォッ バキィ ドグォンッ!

DIO「そして時は動き出す。」

高身長な男「あァ…ぐぅ……ゴホァッ……」

高身長な男「(や、やべえ……次時を止められたら…死ぬ、かも……)」

DIO「フフフ……まだ生きているのか…しぶとい奴だ。」

高身長な男「残念…だったな……まだ死ぬワケにはいかねえ…んだ、よ……」

高身長な男「(こうなったら逃げるっきゃねえ…しかもただ逃げるだけじゃねえ……)」

高身長な男「(テメーを地獄のドン底にブチ込んでやるために……な。)」

高身長な男「なぁ…死んじまう前に……テメーの名前を聞かせてくれねーか…?」

DIO「何?……いいだろう、俺の名はDIO、いずれこの世界全てを支配する男だ。」

高身長な男「おっ、そうだ!写真も撮らせてくれよ!最後の思い出に……な?」

DIO「貴様……何を企んでいる……」

高身長な男「何も企んじゃいねーよ……嘘吐いてるように見えるか?」

高身長な男「(こう見えてポーカーフェイスは上手いんだぜ……俺はよ。)」

高身長な男「(さぁ…上手いこと引っかかってくれよDIOとやら…)」

DIO「フン…まぁいい、好きにしろ。」

高身長な男「じゃ、じゃあ撮らせて貰うぜ……」

パシャッ

高身長な男「(よしッ!来たッ!!勝ったぜッ!!この写真を持って警備員んとこに行きゃ完全勝利だッ!)」

高身長な男「(肉体再生のお陰で傷は結構治って来たし、これなら思いっきり走れる……)」


高身長な男「喰らえッ!爆発すると強烈な悪臭を放つ煙幕弾だーッ!」

ボワンッ ボシュゥゥ…

DIO「なッ…なんだこの臭いは……貴様…ゲホッゴホッ……クソ…演算に集中できん……」

高身長な男「ヘヘッ!こんな単純な手に引っ掛かるテメーが悪いぜッ!」

高身長な男「(洗濯バサミを鼻に挟めば、っとこれで俺に被害が及ぶ心配はない…)」

DIO「おのれェッ!どいつもこいつもこのDIOを舐めやがってェ……」

高身長な男「(とにかく近くの警備員の詰め所に行こう…奴は今俺を追うどころじゃないだろうしな…)」

だいぶ遅くなりました 今日はここまでです

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