ステイル「……特に何か出来るとは思わないが、それはどういう意味かな」

上条「それを明かしたらお前は襲ってくるだろ、それにインデックスも巻き込まれる」

ステイル(…………)

ステイル「いや、やっぱり殺そう」

上条「いいのかよ」

ステイル「ハッタリだろう小賢しい」

上条「なら教えとくけど、インデックスの歩く教会を破ったのは俺だ」

ステイル「……！」


ステイル(今のは本当か…？ 僕や神裂でも無傷で彼女の結界を破るのは難しい)

ステイル(いや、そもそもどうやって……)


上条「インデックスが死ぬぞ！ 早く攻撃の意思を棄てろ！！」

ステイル「ッ……！」ﾋﾞｸｩｯ

ステイル「分かった……いいだろう、少しだけ待ってやる」

上条「魔術師、お前の名前は？」

ステイル「……名乗れと？」

上条「呼び辛いだろ、魔術師魔術師とか言うのも」

ステイル「名乗る必要性を感じないな」

ステイル「それよりも、あれだけインデックスの心配をしておきながら無駄話か？」

上条「まぁ待てよ」ｽｯ……

ステイル「それは？」

上条「インデックスの傷を塞ぐ、手伝え」

ステイル「そんな得体の知れない物を、その子に使うだと……？」ﾎﾞｫｵｵｯ

上条「その炎を消せやゴラァァアッッッ！！！！」

ステイル「ﾍｪｱｯ…!?」ｼﾞｭｩｯ…


上条「……まぁ、落ち着けよ」

上条「こいつは学園都市製の特殊粘土だ、塊を傷口の上に置いてからそこに他の機材を刺して治癒を促す」

ステイル「…そんなもので傷を塞げるのかい」

上条「信じられないなら、お前がやってみろよ」ｸﾞｲｯ

ステイル「ど、どうしろと？」