ディファイアンス(452)

-倉庫内-

轡 大二郎「なぁ……俺が悪かった……」

「鬼塚に謝罪するし……解放してくれよ」

「うーん…ムリ」

声変わり前の少年の様な声をした14歳の少女みたいな少年によって、血塗れで縛られた轡の右脚の親指にパイプレンチが振り下ろされた。


轡「ぎゃああ”あ”あ”あ’’あ”あ”ッ」

「エレン、あれ持ってきて」

エレン・イェーガー「もう用意してる」

プラスチック製の器に入れられた生セメントを少女みたいな少年は真顔で眺めていた。

エレン「ほら、漏斗だ」

「センキュー……この生ゴミ押さえといて」

エレン「了解」

エレンは轡の下顎を引っ張り顔を上に向かせて漏斗を口に突っ込んだ。

轡は怯えた表情で、スコップで生セメントを掻き混ぜながら口笛を吹いてる少年を左眼で見つめていた。

「さぁ?美味しいクリームですよー」

轡の口に漏斗を介して飲み込ませた。

轡「うごごごご……ごくごく」

「ミカサちゃん呼んできて」

「このゴミを沈めるから」

エレン「ああ」

エレンは倉庫から出て、港で警備をしているミカサ・アッカーマンを呼びに行った。

ザッパーン!!


「ハーイ、お疲れー」

「メシ食いに行こ」


ドラム缶に押し込まれセメントを流しこまれて、港にて沈められた轡に関して一切触れずに少年はエレンとミカサにお目付役兼ボディガードの二人……ヒストリア・レイスとユミルを引き連れて港を後にした。

-居酒屋 イエローバスター-


「カンパーイ!」

「ぷは?ウメェー!!」

ミカサ「チャイ、貴方はお酒飲まない方がいい」


チャイはテキーラのボトルを一気飲みすると、いき良いよくボトル叩きつけてこう言った。


チャイ「大丈夫大丈夫……不思議と酒に強いからオレは」

ミカサ「それでも貴方はまだ14歳、出来る限りひかえて欲しい」

チャイ「それよりも……ホラ」

「オレの気持ち受け取って」


チャイは懐から茶封筒を取り出しテーブルの真ん中に置いた。

エレン「いらねぇよ……オレは相棒として当然の事をしたまでだ」

ミカサ「私も……エレンと同じく」

ヒストリア「私は仕事をしたまでだから」

チャイ「ふーん…そう」

「ユミルおばちゃんは?」


腕を組んでイヤホンをとうしてiTunesで音楽を聴いていたユミルがイヤホンを外し、茶封筒を鷲掴みにしてチャイの懐に突っ込んだ。


ユミル「カネは大切にしろ」

「それよりもお前……なんか私らに黙ってることあるだろ」

チャイ「やっぱ、バレってた」

ユミル「当たり前だ」

「伊達に8歳の時からお前のお目付役してねぇよ」


恥ずかしいそうに左手で後頭部を撫でながら話し始めた。


チャイ「生ゴミを開明学園に連れて来た権力者を血祭りにあげようと思ってて……」

ユミル「水クセぇな?私らに相談してもよかっただろうに」

チャイ「流石に、頼り過ぎるのも悪いかなーって」

ミカサ「あなたが私達に何かを頼み事をしたのは………今日を含めて一回半しかない」

ヒストリア「そうだよ……たまには私たちを頼って」
出来る限り協力するから」

チャイ「……」

ちょっとだけ、チャイは嬉しそうな表情をしながら4人の顔を見てきゅうりの酒漬けに手を付けた。


チャイ「じゃあ、協力してくれる?」

ユ・エ・ミ・ヒ「勿論」

チャイ「そうか……じゃあ明日12時に一歯科を襲撃するとしよう」

-一 歯科前 道路-

ブーン、キィイイッ!ガチャッ ガチャッ


ユミル「おい……」

運転手「ひっ?!」


ユミルは ヒストリアが運転するインパラ4ドアスポーツセダンから降りるや否や権力者が乗車していた車の運転手の元に駆け寄り、sig p226(454カスール仕様 ユミルカスタム)を横向きに銃口を突き付けた。

運転手が小さな悲鳴を上げ両手を上げている背後で一歯科にチャイ達が堂々と入っていた。


チーン

ボディガード「テメ……」


ボディガードが言葉を言い終える前に、エレベーターから降りてきた
ミカサがショルダーホルスターからsig p226r(45acp仕様 ミカサカスタム)抜き出し片手撃ちで銃口を顔に向けて座るように、ジェスチャーした。


権力者「パクッパクッ……」

「はい?今から治療を開始しまーす」


顔に乗せられていたタオルが外され目の前に


チャイ「よぉ」

エレン「……」


権力者「へげっ?!」


sig 1911 タクティカル・オペレーション (.50AE仕様 エレンカスタム)を権力者の顔に向けたエレンとニヤついてチャイが居た。

チャイ「村瀬……テメェよくもウチの教え子傷けてくれたな?オイ」

村瀬「あれは……大二郎が勝手にやった事だからよ!?」

チャイ「勝手にやったで済むかコノヤロー!!!」

「口開け!!直してやるから!!」

村瀬「だから……ちょっと待っ……」


ギュイイイイイッ!!

「ッぎゃああああ」

ボディガード「む……」

ミカサ「動いちゃだめ」


ボディガードはミカサに押さえつけられ額にp226 rを、突き付けられながら椅子に座らせられた。

ギュイン!!グチャッギュイン!!グチャグチャッ


チャイはタオルで村瀬の顔を押さえながら、歯科ドリルで口の中を掻き回した。

村瀬の口から溢れ出る鮮血を眺めながらエレンはあくびをした。

-1週間後 ……開明学園 スケット団 部室


チャイ「ボッスン、謹慎明けおめでとーさん」

藤崎佑助(ボッスン)「ありがとよー」

笛吹和義 (スイッチ)『通常なら、3週は停学になるはずだが……どうやって1週間に短縮させたんです?』

鬼塚一愛 (ヒメコ)「どうやってやったん?センセイ」

チャイ「う?ん……」

「知らぬがホトケかな?」

ボッスン「知らぬが仏……」

チャイ「まぁ、ボッスンが気にする事じゃないよ」

ボッスン「ふーん」


ヒメコ「それよりも……センセイに荷物届いてんで」

チャイ「オレに?」


ヒメコはチャイにXBOX ZD というゲーム機と専用ソフトを渡した。


チャイ「なんだ……このXBOXのパチモンは」

スイッチ『繋いでみますか?』

チャイ「うーん」


チャイは考える人のように、口元に拳を当てながらゲーム機を見つめた。

ヒメコ「センセイ、どうしたん?」

「なんかメッチャ不安そうな顔して」

チャイ「ねぇ……ジャンケンして誰か二人負けたらゲームをやるってどう」

ボッスン「別にいいけどさ……」
「本当に大丈夫か?ソレ」

チャイ「やってみなきゃ解らねーよまぁそんなワケで」

「最初ーは!!グー!!」


-18時間後-

-開明学園 スケット団 部室 窓際-

ファンファンファン……


制服警官「はい?下がって下がって」

開明 生徒「ざわざわ……」


「なんで、こんな事に」

「チャイ……」


中性的な容姿をした短髪のM65フィールドジャケットに中にucp tシャツを着た19歳ぐらいの青年と、短い紫の頭髪に紅い瞳をした胸元が開いている特異なデザインの戦闘服、黒の革ジャンパーと同色のタクティカルグローブを着用した25歳ぐらいの
女性がやりきれない顔をしながら意識を失って部室で倒れているスケット団とチャイを見つめていた。


エレン「申し訳ありません……チーフ」

碇シンジ(チーフ)「いや、気にしないでくれ」

「チャイが自分でえらんでゲームを起動させたんだ。エレン君たちに責任は無い」

草薙素子 (少佐)「問題は……」

シンジ「スケット団の皆も中に入ってしまったことなんだよーな」

「オマケに……」

素子「1週間前から、似たような案件が多数の世界で報告されてるのよ」

77 :日常の非日常:2015/01/22(木) 10:56:45.48 ID:uBghZWUoN[2/2]
ミカサ「似たような事件が別世界でも?」

シンジ「ああ……同じゲーム機が無差別に送りつけられて起動させたら意識不明という事件が本部に多数報告されてる」

草薙素子「公安9課でも、総理直々に仕事の依頼が来たわ」

シンジ「なぁ……少佐」

「試しにタチコマ君にダイブして貰えないか?」

素子「アナタがそう言うと思ってやらせたけど……」

シンジ「けど?」

素子「ゴーストを破壊されたわ」

シンジ「ふむ……」


シンジは口元を一瞬、顰めるとエレン達にこう言った。

草薙素子「公安9課でも、総理直々に仕事の依頼が来たわ」 ?

草薙素子「公安9課でも、総理直々に要請が来たわ」 ??

シンジ「とりあえず……チャイたちを本部に連れて行こう」

素子「それ、少し危険じゃない?」

シンジ「ゲーム機とテレビも一緒に持って行く」

「ゲーム機を破壊して四人が死んだら最悪過ぎる」

エレン「家族になんて説明しますか?」

シンジ「俺が、とりあえず今から説明しに行くから先に本部に行ってくれ」


シンジはスケット団の部室の窓から通り抜けてマスコミのフラッシュを浴びながらボッスンたちの家族の元に堂々と脚を進めた。

エレン達は出入り口の引戸から、光学迷彩を起動させて音を立てずにチャイたち背負って部室を出た。

-LSD 本部 ダイブ室 -


シンジ「さ~て 状況を整理しよう」

バトー「整理もクソも、わかりきってんだろが」

マシュー・クルーソー「チャイ及びスケット団の三人がゲーム世界に意識を持っていかれた……」

イシカワ「しかも、似たような一件が多数報告されていて」

トグザ「俺たちの知らない所でなにか大きな事件が動いている……」

素子「それが今、私達が理解して範囲は……」

シンジ「ゲーム機がプレイヤーの意識を奪っている事実だけか」

草薙 素子「それが今、私達が理解している範囲は……」に訂正して下さい

新八「……またですか」

銀時「なんかさーまたやらかしたからよー仕方ねーだろが」

神楽「また、未完アルか?」

銀時「いや……>>22から続きを書くんだよ」

新八「じゃあ……そういうワケで」

銀時「書き直し!!」

チャイ「お母さーん」

草薙素子「久しぶりね、元気にしてた?」

欲望の街、かぶき町に暮らす息子との久方ぶりの対面。

穏やかなに終わるかに見えたが……

ガタ”ガタ”ガタ”ガタ” ガシャーン!!!

「キャーッ!!」

素子「チャイ……どうしたの?大丈夫?」

「チャイ……無事なら応答して。チャイ!!」

消息が判らなくなった息子を捜すために

シンジ「かぶき町に潜入しよう」

素子「作戦はあるの?」

シンジ「……アテがある」

夫とそのかつての戦友ともに

千手縄樹「覚悟はいいか?今から地獄に殴り込みするぞ」

シンジ「今更、地獄なんぞにビビらないさ」

素子「私もよ」

壊滅状態に陥ったかぶき町に殴り込みした3人が目撃した……

暴徒「ヒャッハー!!」

バケモノ「キシャアアッ!!」

謎のバケモノと正気失った者たち……そして

謎の兵隊「killyou!!」

3人の命を狙う謎の武装集団。


更には

衛宮士郎「二人を追わなければ…」

バトー「とりあえずよぉ、集めれるだけのヤツを呼び寄せようぜ」

かぶき町に潜入する夫婦の仲間たち。

果たして

千手縄樹「あぶねぇ?!」

草薙素子「そう囁くのよ、私のゴーストが」

バトー「オラァッ!!」

衛宮士郎「なんで……」

碇シンジ「掛かってこい……遊んでやるよ」

チャイ「絶対に動かない……絶対に!!」

彼らはチャイを見つける事ができるのか!!

そして……


?「久しぶりだな……シンジ」

シンジ「お前は……」


ビヨンド・ザ・カシウス

Aftershock編

明日 投稿予定。

予告の中に、ウソが半分混じっています

人間は
 完全に自由でない限り
夜ごと夢を見続けるだろう
─ポール・ニザン

自由でも……夢は見るぜ。
─碇 シンジ

怪物との戦いを避けよ、
さもなくば自らもまた怪物となる
…お前が深淵を見つめる時、
深淵もまた、
お前を見つめているのだ
─ニーチェ

怪物つーか、ただの変態殺人鬼になりたくないなら武士道(ルール)を忘れないでおきなさい。
─ジャンヌ・ダルク (先代 LSD社長)

彼方では山猫が低く唸る
二人の乗り手が迫りつつあり
風が咆哮を上げ始める

─ボブ・ディラン

ガオー!!!

─チャイ

-かぶき町 スナックお登勢 -


エレン・イェーガー「……報告は以上です」

草薙素子『御苦労様。休んでくれていいわよ』

エレン「チーフによろしくお願いします」

素子『分かった……それよりチャイはどうしてる?』

エレン「呼んでくるので、少し待って下さい」

「チャイー!!」


エレンは自らが護ってる相手であり相棒でもある、現LSD社長 碇シンジと公安9課リーダー 草薙素子の息子……チャイを呼びに万事屋の元に向かった。

チャイ「エレンー!!あとで定春を散歩に連れてってあげてくれー!!」

エレン「銀さんに頼めよー!!」

チャイ「忘れたのか?今日、叔父さん達は別世界に日帰で温泉行ってんだろー!!」

素子『ふふふ……変らないわね』


二人のコントの様なやりとりを聞いて素子が笑ってる間に、2階の万事屋からチャイが空中で前転してカッコつけて右片膝立ちからゆっくり立ち上がった。

下に居たエレンはスナックお登勢のガラス製引戸を開けチャイは首を回しながら入った。


素子『相変わらず、元気そうね。
チャイ』

チャイ「母さんこそ……相変わらずだね」


数ヶ月ぶりに母子はノートパソコン(PC)に対面した。

素子『パソコン越しで悪いわね』

チャイ「いいよ……別に仕事忙しいなかで連絡してくれたんだから」

素子『そっちで変化ない?』

チャイ「うーんとねぇ……」


チャイは両手首を回しながら、顔をデフォルメ化して青い瞳で素子を見つめた。


チャイ「特にない!」

素子『ふふふふ……』


チャイは不思議そうな顔で首を傾げながら微笑する素子に質問した。


チャイ「母さんトコはどう?」

素子『課員がやや増えた……それぐらいかしら』

チャイ「ふーん……あっ」


チャイは壁に掛けられた時計を見て、やや急ぎ気味に椅子からソファから立ち素子に話した。


チャイ「ゴメン、母さん。源外じいちゃんトコに手伝いに行く約束があるから行くね」

素子『気をつけてね。パソコンは電源点けたままでいいわよ』

『私が消しておくから』

チャイ「ありがとう!!」


チャイは走ってスナックお登勢から出た。

素子は笑みを浮かべながら首の後ろからパソコンのケーブルを抜き出し首筋の後ろのQRS プラグに繋いでチャイのノートパソコンにダイブして電源を落としかけたその時


ガタ”ガタ”ガタ”ガタ” バリン!!ガシャーン!!!

素子「なんだ?」

謎の大きな揺れが、スナックお登勢に起こった。

それは素子のパソコン越しでも解るぐらいかなり強大な地震だった。


素子「……チャイ!!」


素子がチャイの携帯にダイブする前にスナックを映していたパソコンの画面が暗転した。

安否を確認するために、我が息子の携帯にダイブしようとしたが何故かできなかった為仕方なく

夫であるシンジに連絡をすることにした。

-新居浜市 9課ビル 屋上-


碇シンジ「地震か……珍しいな」

素子「かぶき町ではあまりないの?」

シンジ「ふむ……」


シンジは9課ビルの屋上から一望できる新居浜市の街を眺めながら妙な顔しながら言った。


シンジ「銀魂の世界にあるターミナルってヤツがあんだろ」

素子「ええ」

シンジ「前にも少し話したけども、あそこの地下からターミナルを突っ込んで地球のエネルギーを吸い取って江戸にも回してる」

素子「そこまでは、あなたから教えられた部分ね」

シンジ「ここからは俺にマシューと先代社長しか知らない」

シンジは首の後ろに右手を置きながら、素子に極秘情報を話し始めた。


シンジ「無理矢理……エネルギーを抜き出しているから地球のプレートや火山の噴火が定期的に起きなくなった」

素子「起きなくなった……?」

シンジ「ああ……停止してる」

「だが、完全じゃない」

素子「完全じゃない……っ?!」

シンジ「気づいたか」


シンジは分が悪そうな顔で、鉄の柵に両肘をのせて上身体をエビ反りしながら話の続きを驚愕の顔で見つめる素子に始めた。

シンジ「溜まりに溜まったモノは……破裂する」

「それもかなりのデカさだ」

素子「助けにいきましょう……今すぐ!!」

シンジ「落ち着いてくれ、救助に行くその前に連絡したい所がある」

素子「どこに?」


シンジは焦る素子を、見つめながら黒のデニムパンツの右ポケットから携帯を取り出しある所にかけた。

___
__


ペトロ「スイマセン、ほんと助けにならなくて」

シンジ『いえ……気にしないで下さい』

『天界の考えなら仕方ありません』

ペトロ「ホント~申し訳ないッス」

シンジ『いえいえ……情報提供ありがとうございました』

ピッ


?「協力ありがとうねぇーペトロさん」

ペトロ「別にいいッスけど……なんかスゲー罪悪感が」

?「大丈夫よ~自分たちでどうにかするから、多分」

アンドレ「本当に大丈夫ですかね……」

?「そう簡単にやられる程ヤワじゃないわ」

「だって私の息子なんだから……」

シンジ「……はぁ」

素子「ねぇ、まさかとは思うけど天界に連絡したの?」

シンジ「正解」


素子は呆れた顔しながら後頭部をさするシンジに結果を聞いた。


素子「イエス様はなんて言ってたの?」

シンジ「いや、イエス様じゃなくペトロさんに連絡した」

素子「なぜ?」

シンジ「そう囁くのさ……俺のゴーストが」

素子「」ベキベキベキベキッ!!


素子にアイアンクローをシンジの顔にくらわせながら話を続けた。

シンジ「いだだだだっゴメン!!ゴメン!!調子にのってスイマセンでした!!」

素子「こんな、状況にふざけんてんじゃないわよ」

シンジ「イテテ……こんな状況だからこそだろ」

素子「それより、情報は?」

シンジ「まずはかぶき町の状況なんだが」

「かなり悪い」

素子「政府機能が停止したの?」

シンジ「ギリギリだが、真選組やシンジ「いだだだだっゴメン!!ゴメン!!調子にのってスイマセンでした!!」

素子「こんな、状況にふざけんてんじゃないわよ」

シンジ「イテテ……こんな状況だからこそだろ」

素子「それより、情報は?」

シンジ「まずはかぶき町の状況なんだが」

「かなり悪い」

素子「政府機能が停止し

シンジ「いだだだだっゴメン!!ゴメン!!調子にのってスイマセンでした!!」

素子「こんな、状況にふざけんてんじゃないわよ」

シンジ「イテテ……こんな状況だからこそだろ」

素子「それより、情報は?」

シンジ「まずはかぶき町の状況なんだが」

「かなり悪い」

素子「政府機能が停止したの?」

シンジ「ギリギリだが、真選組や見廻組などは機能してるみたいだ」

素子「茂茂将軍は?」

シンジ「負傷したが生きてる」

素子「万事屋や鈴木家……それとチャイとエレンは?」

シンジ「万事屋メンバーは別世界に居て無事だ。鈴木家とチャイは安否不明だが……」

素子「エレンはどうしたの?」

シンジ「エレンのスマホから、暗号化されたデータフォルダが天界公安部に送られてきた」

素子「生きてるのね……」


少し安堵した素子を見てシンジは薄ら笑みを浮かべた。


素子「それ以外は何かない?」

シンジ「江戸全体を囲むように全長900mの壁と天界の検問が敷かれた」

素子「ホットゾーンな挙句に、バイオハザードまで起きてるみたいね」

シンジ「まぁ…検問が敷かれた所でやることは決まってる」

素子「潜入するのね」

シンジ「いや、少し違う」


シンジは腕を組みながら誇らしげに笑みを浮かべてこう言った。

シンジ「殴り込みだ」

素子「たった2人で?」

シンジ「できればLSDと9課に頼りたいが」

「天界の皆さんが関わってるから一歩間違えれば地獄行きだ。だから」


シンジは余裕げに笑みを浮かべながらこう言った。


シンジ「俺の古いダチに不正規戦のプロがいる。ソイツに会いに行こう」

素子「信頼できるのかしら……」

シンジ「とりあえず、当って砕けろさ」

素子「砕ける前提じゃないの」


苦笑いする素子ともに、シンジはビルから身体を広げながら前に回転しながら落ちて行った。

-東京 某所 カレー専門店 ツナデ-

カランコロン


ラース「いらっしゃいまっ……」

シンジ「ラース君、久しぶり」

ラース「シンジおじさん……」

シンジ「いきなりで悪いんだけど」

「縄樹、呼んで来てくれる?」

ラース「……」


ラースはシンジにそう言われるとすぐに店の奥に走って行った。


ラース「お父さーん!!シンジおじさんが来てるよー!!」

千手縄樹「わかったー!ありがとよー!!休んでていいぞー!!」

素子が腕を組みながら、店に変わった様子がないか見渡してるうちに
縄樹が両腕に年代物のワインを抱きかかえて奥から現れた。


縄樹「久しぶりだなぁ~カシウス。元気にしてたか?」

シンジ(カシウス)「おまえは変わらないな……マイク」

縄樹(マイク)「RONINって呼べや」


シンジは苦笑いしつつ、返答した。


シンジ「アダ名は……自分で決めるもんじゃないだろ」

縄樹「うるせぇ~そのコードネームあんまり好きじゃないだから」

「まぁ……そんなことよりとりあえず、好きな所に座れよ」


縄樹は木製のテーブルにワインを置き場違いなパイプ椅子に引いて座り脚を上に置いた。


シンジは椅子に座らず、縄樹を見つめながらワインを右手で取りボトルの栓を親指で弾き飛ばし軽く飲むと素子に差し出した。

素子は眉を顰め少し躊躇したがシンジの頷く動作を見て左手で受け取り口に含んで2秒ほど間を置いて飲み込んだ。


縄樹「さぁ……要件を聞こうか」

素子は、先程の『ワインを飲む』という行為が縄樹に仕事を依頼する為の通過礼儀だと気づいた。


素子(だから、私にワインを飲ませたのね)


この二人はかなりの親密な間柄という事を素子は電脳の中で理解した。


シンジ「」スッ


シンジは無言で黒のアウタージャケットの左懐から小切手を取り出し、テーブルに置いた。

縄樹は右人差し指と中指で器用に横で挟んで報酬を確認した。


縄樹「ヘェ~ずいぶん奢るじゃねぇか」

シンジ「引き受けるのか?」

縄樹「内容次第だ」


縄樹はテーブルから両脚を降ろして両肘を立てて寄りかかり、両手に顎を置いて少し笑みを浮かべて二人を見つめた。

____

__

_


縄樹「ふむふむ……スッゲェ……ハードコアだな」

シンジ「引き受けてくれるか?」


縄樹は静かに小切手をテーブルに置いた。


縄樹「すまん!!他を当たれ!!」

シンジ「そうか……」


シンジは残念そうな顔をして小切手を右手で掴み左懐にしまった。

素子は溜め息をついて2人に背を向けて出入口に歩いて行った。


縄樹「お嬢さん、もう行くのかい」

素子「ええ。ここに居ても時間のムダだからね」

縄樹「お嬢さん~まさかとは思うけどよぉー1人で行くつもりか?」

「辞めた方がいいぜ」

シンジ「俺も行くけどな」

縄樹「ヘェ~心中するのか。夫婦で」


縄樹はおちょくる様にそう言うと栓が空いてないもう一つのワインを粗く開けて下品に飲み始めた。


縄樹「プフゥ~人の事言えねぇけどさ」

「血のつながりが無い子供のためにワザワザ天界と地獄を敵に回すのは愚かだと思うぞ」

素子「それでも」


縄樹は不思議そうな顔で右手の拳を握り締めて震わせている決意を固めた表情している素子を見た。

素子「確かに、私達はあの子とは血の繋がりなんか何も無いわ」

「でも……それでも……」

縄樹「心は繋がっている?」

「それとも母親として助けに行きたい?」


素子は悲壮な顔をしながら薄笑みを浮かべている縄樹を睨みつけた。


縄樹「どっち?」


縄樹の問いに素子は力強く答えた。


素子「両方よ」

縄樹「ふーん……そう」

「よし!!ラース!!」

縄樹は大声で奥に居るラースを呼んだ。

状況を飲み込めずに戸惑う素子を差し置いて縄樹は立ち上がりシンジの元に行き、そして顔を近付けて


縄樹「ゴ~カ~ク」

シンジ「お前も人が悪いな」

縄樹「しゃあねぇーだろうが」

「オマエの嫁さんの覚悟を確認しときたかったんだからよぉ~」

シンジ「報酬は2割引いとく」

縄樹「そりゃ~無いぜ~カシウス」

素子「ごめんだけど、説明してくれる?」


ややキレ気味の表情で近付いてくる素子に二人は顔を青ざめて苦笑いした。


ラース「お父さーん仕事……うわぁ」

黒の革製の大型カバンを抱えて持って来たラースが見たのは、顔面をボコボコになり正座させられたシンジと縄樹にパイプ椅子に座って脚を組んでワインをボトル飲みしている素子だった。

ラース「何があったの?」

素子「あなたが気にすることじゃないわ。それを置いたら奥に戻っていいから」

ラース「あっ……はい」


カバンをテーブルに置くとラースは小走りで奥に戻って行った。


素子「さて……私達に残された時間は残り少ないから準備を始めましょ」

縄樹「はい……姐さん」

素子「あなたには存分に活躍を期待してるわ、シンジ」

シンジ「りょ……了解」


三人は立ち上がると無言で店を後にした。

2009年 8月10日

-ハワイ 砂浜-


チャイ(9歳)「きゃっきゃっ!!お母さーん!」

あずみ「あんまり、遠くに行くなよー」

シンジ「ははははっチャイー!」

チャイ「お父さーん!!」

シンジ「やっぱり……子供は元気が一番だね」

あずみ「まるで爺さんみたいだな」

シンジ「えぇ~老けたかな……」


シンジはそう言うと薄目で、青い水着を着たあずみの身体を真顔で凝視した。


あずみ「何だよ?俺の身体に何か付いてんのか」

シンジ「ごめん、なんかあまりにも綺麗な身体してたからつい……」

あずみは少し恥ずかしいそうな顔して突然、質問した。


あずみ「なぁ……初めて会った時のこと憶えているか?」

シンジ「あっ……うん。憶えているよ」


シンジは戸惑いながら答えた。


あずみ「あの時、左近に着物を剥がされて……」


あずみが話を言い終える前にシンジは返答した。


シンジ「女の子が酷い目に遭わされている時は、命を捨てでも助けろってある人に教えられて。それを実行に移した」

「ただ、それだけだよ」

あずみ「へぇー意外だな」

「シンジにも師匠がいたのか?」


シンジは顔を赤らめながらこう答えた。


シンジ「まぁ……師匠というか……母親みたいな人だった」

あずみ「母親か……俺は顔を知らないな」

シンジ「あっ」


あずみはやや悲しそうな眼で砂浜で遊ぶチャイを眺めた。

それを見て、シンジは申し訳なさそうな顔で、謝罪した。


シンジ「ごめん……」

あずみ「いいって、別に。それよりさー」

シンジ「なに?」

あずみ「もし……俺がシンジより先に死んだら……」

シンジ「そんな悲しいこと言うなよ」

あずみ「仮定の話だ。もし俺が死んだらチャイのことたのんだ」

シンジ「頼まれなくても……必ず護るよ」


真面目な顔で、あずみの言葉に対して返答したシンジ。

それを聞いてあずみは、満面の笑みでこう声を掛けた。


あずみ「一緒に泳ごう、シンジ」

シンジ「えっ?」

あずみ「だから……泳ごう。海キレイだぞ」

「チャイー!!泳ごー!!」

チャイ「うん!!」


シンジはチャイの元に小走りで向かって行くあずみを見送った。

シンジは不思議そうな顔で、チラッとあずみが座っていた所に眼をやった。

そこに文字が書かれていた。


【ありがとう。大好き】



素子「シンジ」

2014年 7月 21日 (現実世界)

かぶき町 大地震から3日経過

稲羽市 白鐘探偵事務所 前


縄樹「直斗ーヨロシク頼むわー!!後、番長とチャラミネーターによろしくな!」

白鐘直斗「任せて下さい。健闘を祈っています」

縄樹「おー!!」


白鐘探偵事務所からタクティカルGパンに両手を突っ込んでニヤつきながら縄樹が出てきた。


縄樹「待たせて悪かったな。これでラースは大丈夫だ」

素子「ここの探偵さんは、あなたの恋人?」

縄樹「違いますよ~姐さん」

「ただの腐れ縁です」


素子は腕を組みながら薄笑みをした。

縄樹は顔を少し赤らめながらシンジに声を掛けた。

縄樹「待たせて悪りぃな。もう準備できたぞ」


3日の間にシンジ達はチャイ救出ために計画を練り準備を整えていた。

そして3日目の今日は念を入れて縄樹が個人的に親密な相手、男装探偵の白鐘直斗にラースを預かるように頼んだのだ。

シンジは眼をこすりながら


「ああ……」


何とも言えない顔をしながら歩き始めた。


縄樹「ところでよぉ、なんかスゲー嬉しそうな顔で寝てたけど何の夢を見てたんだ?」

シンジは力無く


「過去の忘れ形見のような夢さ」


と答えた。


縄樹は


「ふーん」


とだけ言ってそれ以上は何も言わずに素子と一緒にシンジの後ろについて行った。

-木星 空港 宇宙船 前-


松平片栗虎「かぶき町はヤメた方がいいぜェ」

シンジ「海坊主……お前の自家用宇宙船。元々俺のじゃん」


松平の娘、栗子の誕生日にシンジがプレゼントした宇宙船の前で二人の父親が険しい顔しながら睨み合った。


~2時間後


素子「なにしてるの」


痺れを切らした素子が宇宙船の前で
陣立ちしながら見つめ合ってる二人の父親の元に走って来た。


シンジ「宇宙船、貸せよ」

松平「辞めとけ。オジさんの言うことは聞いた方がいいぜェ」

シンジ「時間がない……そこをどけ」

松平「どかねーよ」

素子「ねぇ」

松平「なんだー取り込み中だバカヤロー」

素子「ふんっ!」

松平「おごぼっ?!」


近付いてきた素子の右ストレートが松平の鳩尾に打ち込まれた。


素子「邪魔だから、横に置いときましょ」

シンジ「あっ……うん」


冷汗をかきながらシンジは素子ともに松平を持ち上げて宇宙船の遠くに置いた。


縄樹「なんかあったのか?」


縄樹が二人を心配して必要な装備を持って現れた。

素子は笑顔で


「何も問題ないわ。それより説得できたから早く乗りましょ」

縄樹「オーライ」


縄樹は首を傾げながら、素子が松平から強奪した宇宙船に乗り込んだ。


シンジも何とも言えない顔しながら素子ともに乗った。


素子「ところで、この船だれが操縦するの?」

縄樹「おっ……」

シンジ「俺がやる。元々は俺の宇宙船だしな」

素子「そう。じゃあ頼むわ」

シンジ「まかせろ」

縄樹「へぇ~カシウスの船かよ、コレ」


シンジは操縦席に座り、宇宙船を慣れた手付きで起動させた。

シンジ「ちゃんとシートベルト付けろよ。エンジン全開で行くから」

素子「OK」

縄樹「ヒュー!!オーライ!!」

シンジ「じゃあ……行くぞ!!!」


ビューギュン!!!

キラッ!


松平「気をつけていけよ……」


松平はかぶき町に向かうシンジ達を笑みを浮かべながら見送った。

地球 付近


下級天使 宇宙警備兵「そこの宇宙船、止まりなさい」

シンジ「さすが天界。そこらの民間警備会社とは一味違うぜ」

素子「そんなこと、言ってる暇があるなら振り切ってちょうだい」


シンジ「いや……それよりやるよりも良い考えがある」

縄樹「どんな考えだよ」


シンジは松平の宇宙船内に居る縄樹を手招きし耳打ちした。


縄樹「ははん~なるほど!流石カシウスだ!!」

シンジ「だろ?じゃあ、打ち合わせ通りよろしく頼むぜ」

縄樹「オーライ」

素子「?」

不思議そうな顔で二人を見つめる素子に縄樹は

「姐さん……ゴメン」

素子「なぁにとつぜ……あがっ?!」

一閃の右ストレートが素子の顎にヒットした。

それと同時にシンジは、『神の御前に立つ四人の天使』であるウリエルに変身した。

縄樹もガブリエルに変身した。


下級天使 警備兵「もう一度……」

ガブリエル「ゴメンだけど」

下級天使 警備兵「ガブリエル様?!」

ガブリエル「通してくれないかな……ちょっとイエス様から頼まれた事をやり遂げたいんだ」

下級天使「よろしいのですか……あなた様がお向かいになられる場所は」

ウリエル「何も問題はない」

ウリエルの姿に変身したシンジと縄樹の完成度が高い声真似にすっかり、下級天使達はすっかり信じ込み静かに道を開けた。

新八「……もう何も言いませんよ」

銀時「しゃねーだろが。心が折れちまったんだから」

「そういうワケで、書き直しまーす」

長谷川 泰三「俺は本当、ダメな男だ……」


グラサン以外に取り柄が無い男が


「長谷川 ……泰三さんですか」

長谷川「誰だ?アンタ」

「LSD Tactical Unit 4課 の匂坂 郁紀 です。実はおりいった話があります」

名前を一発で読めない青年と出会った。

長谷川「頼みごとって何だよ?」

「俺にやれることなんか特に無いぜ」

郁紀「あります。貴方には唯一の取柄が」

長谷川「なんだ……俺の取柄って……」

郁紀「それはー」

「ゲームです」

長谷川「は?」


長谷川、唯一の取柄で


郁紀「LSDの代表取締役 碇シンジ氏のご息女であるレイン様を、お助けいただきたい」

長谷川「ゲーム……」

郁紀「ふん!」

長谷川「がはっ?!」

ばたっ


郁紀「申し訳ありません」

いきなり、打ち込まれたボディブロー。

そして


神楽「行かなきゃお前はマダオのままアル。それにお前が抱えてる借金が原因で女房は風俗に沈めるヨ」

丑嶋馨「お前に逃げる場所なんかネェよ」

坂田 銀時「なんで、あんたがココに居んの?」

ウシジマ「センセイに中学時代に助けて貰った恩があんだよ、それを今返す」

新八「初耳だな。それは」

長谷川「ウシジマさん、貴方にに金を借りたおぼえないんだけど」

銀時「悪りぃな長谷川さん。俺がアンタの名前を勝手に使ってカネを借りたの思い出した」

長谷川「え……ェェェェエエ!?」


身に覚えのない借金を返す為に

ゲームの中へ、行くしかない。


長谷川「なんでェェェ!?俺関係ないじゃん!!」

銀時「俺と神楽やメスゴリラは、後方支援だから」

「長谷川さんとウシジマくん……後ダブルファーザーが2人に……」

郁紀「俺も行きます」

新八「郁紀……君が行く必要はない」

郁紀「シンジさんに、俺は恩があります」

「ここで返させて下さい」

ウシジマ「どうなるか……わかンねェぞ」

郁紀「覚悟はできています」

銀時「いいんじゃねーの、別に。人数が多けりゃ色々と対処できんだろうしよォ」

新八「……なるほど」

「君の職務は既におわっているが特例だ。参加していいぞ」

郁紀「ありがとうございます」


そして始まる

ウシジマ「なんだ……ここはよォ」

碇シンジ「世紀末だな」


荒廃した世界での運命の戦い


レイン「闘わずして……未来を語るな」


I am MADAO way of the gun


#この予告には、半分ウソが混じっています。

テスト

!注意!

人名、宗教、企業名、政治家、などが登場しますがフィクションです。


銀時「これで大丈夫だろ。多分」

新八「ギリギリですけどね……」

ある所に、とてもやんちゃな姫と、眼鏡を掛けたゴリラみたいな恐ろしい闇金 業者と姫を護る不幸な死に急ぎ野郎が居ました。

闇金 業者は旧くからの友人で、死に急ぎ野郎は姫を恩人だと思って命懸けで護ることを誓っていました。


姫は犯罪者をコロスのが大好きな元ハーバード大学 教授によって

【人のコロし方】

【裏社会のルール】

【拷問のコツ】

【レイプされない服装】


などを教わりました。


教授から学んだ方法で、姫は次々と闇金 業者介して知り合った犯罪者達を拷問してコロしていきました。

ゴアコートを着込んだ変わった大男を殴りコロしたり

同棲する恋人の娘に性的虐待するネズミーランドからの使者には股間にドライヤーを顔にはアイロンを押し付けて、鉄パイプで撲殺しました。

そんなこんなで姫は裏社会の住人から

【死の天使】

呼ばれる様になりました。

でも、姫は出来れば人をコロさずに生きていく方法を模索してついに見つけました。

それは【教師】になることです。

姫は、元KGBでCIAのコンサルタントだった父と全身サイボーグの凄腕ハッカーな母に伝えました。

2人は大変喜び、姫の夢を応援することを約束しました。

姫は嬉しそうに闇金 業者と死に急ぎ野郎に報告しました。

2人はやや不安そうでしたが、それでも応援することにしました。

姫はさらに、元新宿在住の掃除屋で現在は万事屋で働いている叔父とそこの社長である天然パーマ、毒舌家なチャイナ娘に報告しました。

叔父とチャイナ娘は喜び、天パも皮肉を言いつつ褒めてくれました。

姫は浮かれながら次に怨み屋を営む叔母の元に向かう時に事件が起きました。

道端でゲロ吐きまくるおじさんに出会い、介抱しました。

そのおじさん、実は有名なゲーム会社のクリエイターでした。

クリエイターさんは前回作ったゲームがあまりにも出来が悪過ぎて会社を辞めさせられる可能性があり、それでヤケ酒をしてゲロを吐いていたのでした。

姫は不憫に思い、ゲーム作りに協力することにしました。

その善意が自らをいばらの道に導くとはこのときはわかってませんでした。

姫の発案したゲームは、とてもクリエイターさん及び会社の首脳陣の度肝を抜き制作がすぐに制作する方向に決まりました。

4年かけて作られたゲームは、大ヒットし小学校で教卓に立つ姫にもその事が伝わりました。

ですが、姫は自らがゲームを作りに協力していた事をすっかり忘れていました。

そして風の噂で天パにもそのことが耳に入りました。

天パは、姫に助言と見せかけた悪知恵を言いました。


天パ「お前も、制作に関わってんならよーおこぼれ何割か貰いに行ったらいいじゃん」

姫「でも……うろ覚えだけどちょっとしか手伝ってないからあんまりそういう事しない方がいいと思うよ」

天パ「最近のゲームってよー、オンラインとかあるからさァ。それの管理人になればいいんじゃね?」

姫「ふーん……わかった。聞いてみるね」

天パに促されて姫は、ゲーム会社と話すことにしました。

ゲーム会社は姫の提案を受け入れ、姫をゲームのオンライン管理人に任命しました。

天パは姫から金をせびり姫も恩返しのつもりでかなりの値段を渡しました。

後々、そのことがバレて天パは両腕を姫の母にへし折られるのでした。


姫は教師と掛け持ちしながら管理人としてプレイヤー達から慕われて行きました。

ですが、その平穏ぶち壊す事態が起きます。

姫が何者かに連れ去られ、プレイヤーやNPCにしか感染しないウィルスによってゲーム内が無茶苦茶なことになりました。

ゲームの売りだった、【五感繋いでプレイする】が仇となり意識不明になるプレイヤーが続出して社会問題になってしました。

ゲーム会社は全ての責任を姫に押し付けようとしましたが、クリエイターさんが情報をリークして姫の両親に密告しました。

リークされた情報を元に母は天パをシメに行き、父はゲーム内で連れ去れた姫を奪還する為に自らを含めた勇者達をかき集めました。

集められた勇者達を総勢7名。

姫の師匠である元ハーバード大学 教授。

不幸な死に急ぎ野郎。

ゴリラみたいな闇金 業者。

元凄腕スイーパーの万事屋 従業員。

姫の父と旧知の中の元医学生 の始末屋。

元KGBでCIAのコンサルタントだった姫の父親。

そして………何故か身の覚えない借金を返済する為に参加する羽目になったゲームが得意なマダオ。



「アンタが居ない間は、俺がここを束ねる」

と姫の父に志願した闇金を残して6名はゲームの世界にダイブしたのであった。

____

___

_

天野 太一「めでたし!めでたし!」

長谷川 泰三「めでたくねぇぇぇええ!!!」

匂坂 郁紀「御愁傷様」

僕は---


先代LSD社長「罪悪感を……感じなくていいから」


この人に復讐しました。


母親を殺された少年と


潮田 渚「なぜ、殺さないんですか」


少年に、母親と慕っていた相手を殺された青年が


碇 シンジ「家族は殺さない……それに」

「君は間違ってない」


3年後……【兄弟】となった。

-BROTHER 復讐の絆-


#半分ウソは混じっていません

BAR・シナッジュ

カランカラン


マスター「いらっしゃい~」

潮田 渚「マスター、いつもの下さい」

店主 代理「すんませーん。今日、代理でマスターやってるモンでいつもの奴が解らないので教えて頂けませんか」

渚「スクリュードライバーを」

マスター 代理「了解しま~した」


渚は マスター 代理を名乗る眼鏡を掛けた自身よりも1歳年上そうな青年に違和感を感じていた。

渚(このBAR……バイトの広告なんか出して無かったような……)


そんな事を考えてる間に、マスター代理がスクリュードライバーを作りそれを渚の元にカウンターを滑らせて届けた。


渚「……」

マスター代理「なにか問題でもありましたか?」

渚「いや……そうじゃなくて」

マスター代理「?」


渚はグラスを手で回し、薄ら笑みを浮かべながらマスターにこう言った。


渚「マスターさん……コレに何か入れてない?」

マスター代理「よくわかったな~流石」

「3年E組 卒業生だ」

渚「なぜ……っ?!」


言葉を言い終える前に渚の首筋に吹矢の針が刺さり、そのまま意識を失った。

人類歴史は常に、戦争ともにある。

争いを止められた時間はたったの
1年しかない。

オレはそれでも人は分かりあえると信じているが。



once and Warfare

【天界公安部 Strike team】(レントン・サーストン)


「レントン君」


”不正規戦”

4月18日 19:56

レントン

天界 公安部 ストライクチーム

天界、公安部 本部


レントン「なんでしょうか、社長殿」

社長「まずは……休暇返上させちゃってゴメンね~」

レントン「別にいいですよ……気にしてないんで」

社長「ありがと」

レントン「どっ///いたしまして」

社長「まぁ……休暇返上してくれたのはレントン君だけじゃないんだけどね」

レントン「え……ああ」

岸谷 弘基「ノノとスキー行ったら……いきなりティルトローターが目の前に現れて拉致られました」

沢木惣右衛門直保 「こっちは蛍とデート中……手洗いに入ったらですよ」

レントン「ご愁傷様」

社長「ハイハイ~三人とも。お喋りは無にして~」

「休暇返上した分の給料は出すから」

沢木「それ……当たり前のことッスよ」

レントン「つーか、狡噛のヤツは?」

社長「彼は時すでにあなた達よりも前に休暇返上したわ」

岸谷「狭噛が先に動くって事はかなり大きなヤマなんですか、社長」

社長「あなた達にはS県警c村分署に行ってもらいたい」

沢木「やたら、旅館がある村ですよねそこ」

社長「そう。で、その村にいる北條 紗希ていう留置所にブチ込まれてるお嬢ちゃんを助けて欲しいの」

「ついでに、風盛隼人ていうイモゴリラと黒田邦雄って名乗るメガネブタがC村分署人居たら’解体”して」

岸谷「なぜ?」

社長「ちょっとした憂さ晴らしよ」

レントン「了解。後は何かありますか?」

社長「うーんと……あっ」

「言いそびれってたんだけど今回の作戦は地獄 監察部との共同だから」

レントン「マジかよ……」

社長「あなた達の輸送にはMH-60A ブラックホークを使うからすぐに終わるわ」

岸谷「すぐには終わらなそう……だな」

レントン「よし!チャチャと済まして早く有給とろうぜ」

岸谷・沢木「了解」

社長「気をつけてね~」

MH-60A ブラックホーク 内

レントン「え~久しぶり!!」

春日 高男「それ言う空気じゃないだろ……」


5月19日 14:27

レントン× 高男

天界公安部 ストライクチーム× 地獄 監察部 スクワット


レントン「タスクフォースは何年ぶりだ?」

高男

高男「今回、初だよ」

レントン「そうか……まぁ大丈夫だろ。俺たち全員プロだし」

間宮 千昭「プロかぁ……」

S県警 C村分署 上空


レントン「もう、着いたか」

「マイク!1時間後に迎えに来てくれ」

マイク「イエッサー!!」


レントン及びブラックホーク内に居たタスクフォースは、内部に取り付けられた下降器にザイルを装着し慣れた手付きで懸垂下降を行った。


高男「クリア!」

千昭「クリア!」

岸谷「クリア!」

レントン「よし……沢木」

「」

レントン「お前は残って屋上から下を監視しろ」

沢木「了解」


沢木は背中に背負ったレミントンM700を、閉脚座り撃ちの構えでスコープ越しに屋上から見える範囲で監視始めた。


レントン「残りは突入……なんだがどう……」

ガチャッ

高男「あっ、普通に開いてる」

千昭「しかも中は電気まで付いてんぞ」

岸谷「でも、気配がしないな」


レントン「……コホン」

「とりあえず1階まで行くか」

留置所


レントン「なんで……お前と一緒なんだよ」

高男「仕方ないだろ。ジャンケンでこうなったんだから」

レントン「まぁ、でも」

「お嬢さんはすぐに見つかったな」

北條 紗希「私は……元刑事。殺人犯?うふふふふ」

「ねぇ……どっちだと思う?」

レントン「俺が聞きたいよ、それ」

高男「どうしたものか……ん?」


高男は北條 紗希の右脚を見て思わず両眼の間を抓んだ。

高男「見ろ」

レントン「うん……はぁっ?!」


高男が指差した方向を見たレントンは素っ頓狂な声を出した。

北條の脚は……ドリルで穴が開けられ傷口が変色していた。

レントンは全身をくぎるように眺めてみると両手首に火傷跡のような痣が見受けられた。


レントン「このお嬢さん……拷問されてたのか」

高男「それ以外に、この傷はできないだろ」

レントン「だよな……」

やりきれない表情でレントンは、虚ろな表情で頬げっそりとさせながら笑みを浮かべている北條を眺めた。


レントン「とりあえず、お嬢さんを出すぞ」

高男「了解」

1F


レントン「おーい、お嬢さんを見つけたぞ」

岸谷「おう!こっちも社長が言ってた奴ら、見つけた」

レントン「おおっ!ヤるじゃん!!」

「で……そこに居るヤツがそうなのか?」

千昭「ああ……縄で縛るの苦労したんだぜ」


千昭は薬指が欠けた右手で後頭部を撫でた。

レントンは縄で縛られたイモゴリラとメガネブタの顔を凝視した。


レントン「大丈夫か?こいつら」

岸谷「全然大丈夫じゃねぇよ。こいつら地下で婦警のはらわた引きずり出して喰ってやがった」

千昭「俺が止めようとしたら……ごらんの有様だ」

岸谷「2人で前歯が砕けれるまで殴りつけて、ここに連れてきたんだ」

高男「お疲れ様」

レントン「三人居ればよかったんじゃね?」

高男「ヒューズさんは、ルシファー様と別件で来れないです」

レントン「そっちも大変だな……」


レントン「まぁいいや。とりあえずこいつら始末するか」

風守 隼人 「ヒヒヒヒ……北條~助けて……」


レントンはS&W 4506-1(エンジェルカスタム .50AE 仕様)で風守の額を撃ち抜いた。


黒田 邦雄 「北條クン!彼らを……」

レントン「うるせぇ。黙れ」


続け様にレントンは黒田の顔面に.50AE弾を8発撃ち込んだ。


レントン「終わった終わった~帰ろ」

「弘基、今何時ぐらい」

岸谷「ちょうど……残り5分ぐらいだな」

レントン「よし!撤収~」

高男「大丈夫ですか?」

北條 「ありがとう……」

レントン「ヨメさんに居んのに口説くなよ、色男が」

岸谷「口説いてるワケじゃないと思うぞ」

レントン「マジで?」

千昭「そんなこと、どうでもいいから早く屋上に行こうぜ」

高男「ゆっくりでいいですので……」

北條「はい……」


レントンは何故か、北條に対して妙な違和感を感じていた。

レントン「なんかいろいろ、考えた末に書き直します」

プロローグ


LSD社長「シビュラ~」

シビュラシステム「貴女は自分が何をしてるのか理解してますか?」

LSD社長「してるわ。分かってるからぶっ壊すの」

シビュラシステム「貴女みたいなのが、潜在犯を野放にする」

LSD社長「私が大好きなゲームキャラのダンテがこう言ってた」

「説教なら-あの世でするんだな!!!」


これが全ての始まりで、ある意味終わりでもある。

天界 公安 本部

ウィーン


狡噛 慎也「おっーす」

レントン・サーストン「はよーさん」

征陸 智己「おはようさん」

岸谷 弘基「おはよう。コウ」

沢木惣右衛門直保「おはようございます、コウさん」

LSD元社長「GOOD モーニング!コウちゃん」


狭噛 「おはようございます…社長」


天界 公安部とは、全知能の神の息子であるイエス・キリストの義娘‥‥

LSD元社長 ジャンヌ・ダルクが二日酔いの勢いで創設した天界 実働部隊。

主な仕事は、地獄側との交渉および天界側の不穏分子の始末などを担っている。

狭噛「で……今日はどうします」

社長「ヒマだから~とりあえずニュース観ましょ。とっつぁん!テレビ点けて」

征陸 智己「レントン……」

レントン「自分でやれよ。ご老体」

征陸 智己「ゆうじゃねぇか……小僧」


征陸はなんだかんだ言いつつ、テレビを点けた。

花野 アナ『今!幕府より緊急発表がおこなわれるそうです』

松平片栗虎『え~最近、犯罪率が前年の10倍まで上がってたりするモンだからァ』

『実験的な意味も込めて……シビュラシステムを江戸に導入する』

アナウンサー『そのシビュラシステムとはなんですか?』

松平『その説明を……こいつがしてくれるそうです』

一橋 喜々『どうも、元徳川喜々公改め一橋 喜々です』

社長「フン!」

レントン「テレビがぁあああ?!」


堪え切れずに社長はTVに、ドロップキックを浴びせ破壊した。

少し訂正


花野 アナ『今!幕府より緊急発表がおこなわれるそうです』 ×

花野 アナ『今!幕府より緊急会見が行われるそうです!!』⚪︎

社長「ヒマじゃ……無くなちゃったわね」

ウィーン


謎のタイミングで、ウリエルが天界 公安 捜査官達の前に現れた。


ウリエル「ジャンヌ様、テレビを御覧になりましたか」

社長「なりましたよー」

ウリエル「では……御相談があります」

社長「チンカスとクソシステムをぶっ壊せばいいんでしょ?」

ウリエル「半分合ってますが、半分違います」

「まずはコレを」

社長「?」

ウリエルはノートパソコンを観せた。


狭噛「これは……」

社長「なにしてんの……シンジくん」


映っていたのは、義理の息子である碇シンジが地獄の鬼たちに向けて’リアル”エボニー&アイボリーを乱射している映像だった。

ウリエル「しかも……よく見て下さい」

社長「ありゃ?なんで……松陽くん
が」

ウリエル「地獄側から……碇シンジを3日以内に引渡さなければ報復すると連絡が」

社長「うーむ」

「3日ねぇ……コウちゃん」


狭噛は、煙草を咥えている手を下ろして死んだ眼で社長を見つめた。


狭噛「ようするに……俺の出番ってワケだな」

社長「流石!コウちゃん!!話がわかる~」

狭噛「で……どうしますか社長」

社長「まぁ……とりあえず」

「攻殻機動隊 s.a.cのセカイに行ってちょうだい。そこにシンジくんのワイフが居るから」

狭噛「社長たちは?」

社長「私たちはウラを探るから……シンジくんをお願いねコウちゃん」

狭噛「了解」



こうして、狭噛は社長の無茶ぶりに応えるべく碇 シンジを捜す為に攻殻機動隊s.a.cの世界に向かった。

新浜 公安9課 本部

コンコン


トグサ「どうぞ」

狭噛 「天界 公安部だが……草薙 素子は居るか」

トグサ「誰だ?」


いきなり現れた狭噛に対して、至極真っ当な問いをする繰り上がりで課長になったトグサは一瞬で目的を察した。


トグサ「もしかして……シンジ絡みか」

狭噛「そうだ。居場所を知っているか?」

トグサ「いや……俺は知らないし少佐も最近会ってないと言ってたな」

狭噛 「そうか……」

狭噛は煙草を口に咥え、ライターに火を点け死んだ眼で何か言いたげなトグサの顔を見つめた。


狭噛「草薙素子の連絡先を教えてくれ」

トグサ「課員の個人情報は教えるワケにはいかないな」

狭噛「そうか……邪魔したな」

「もし本部に来たらココに連絡するように伝えてくれ」

トグサ「伝えておこう……」


狭噛は名刺をトグサに渡し、課長室を出た。


トグサ「ふぅ……」

?「悪いわね」

トグサ「本当に良いんですか?こんなことして」

?「心配ない。局所的非常事態ってやつだから」

熱光学迷彩でカモフラージュしていた、碇 シンジと草薙素子の夫婦が姿を現した。


碇 シンジ「さて……そろそろ行くよ」

草薙素子「気をつけてね」

シンジ「ああ……もし狭噛が来たら適当にいなしといてくれ」

素子「わかったわ」


シンジは光学迷彩を発動させて、素子とトグサに見送られながら課長室を出た。



狭噛「シンジを発見しました。これから追跡します」

社長『わかったわ~気をつけてね』

課長室出入り付近で、光学迷彩(天界)を発動させてカモフラージュしていた狭噛に感ずかれていた。


第1章 終了

社長「渚くん……復讐したい時まで私の息子になる?」


今でも憶えているー

母さんが射殺された夜……僕は彼女の息子になった。

図らずも僕は、『兄さん』ができた。


シンジ「渚……もし俺も殺したくなった時はー」

「背後から撃て」


……僕が’復讐”をやり遂げた時に兄さんは拳を震わせながらそう言った。


普通なら兄さんに殺されてもおかしくないのに、何故か『赦されて』しまった。

理由はなんど聞いてもはぐらかされて


シンジ「渚は悪くない。当たり前のことをしたんだよ」


と励まされるばかりだ。

僕は……兄さんを……

……本当に『兄弟』だと思っているのかも知れない。


ブリッジ 終了

僕は……兄さんを…… ×


僕は……兄さんの事を……⚪︎

ウリエルが社長の元に来る少し前



尾田 常巳「ちょちょ……話し合いましょうや!?」

碇 シンジ「ふぅ……やってくれ」

ヘックス「了解」

尾田「ッギャアアアア!!!」

尾田 玲子「パパ?!」


尾田組 組長の尾田 常巳が、LSDから借りた金3兆円を返済できずに右腕をマシュー・クルーソー製作の切断機で斬り落とされた。

シンジは、早く仕事を終らせて家に帰りたかった。

それは……久しぶりに万事屋で定期的に働く義理の娘、レインに逢えるから。

尾田宅 前

シンジ「本社に戻ろう、ヘックス」

ヘックス「お疲れさまぁ……チーフ。明日また会いましょうねぇ」

シンジ「……ああ」


ヘックスは元 CIA パラミリ で現在は自らの友人達で構成された直属の部隊、LSD Tactical Unit ……通称 LTUに所属している。

2人は笑顔で尾田家で別れた。

ヘックスは寝泊りを本社でしている為、LSDに戻った。

シンジは妻である草薙 素子のセーフハウスがある新浜に向かった。

新浜 草薙素子のセーフハウス


シンジ「素子ただい……」

素子「おかえり……なさい」

夜神月「久しぶりだな、シンジ」

「座ってくれ」

鎧塚 凱夢「やあ、元気そうだな」

シンジ「……」


シンジが花束を持ってセーフハウスに入るとそこにはかつての親友であり、一番最初の相棒だった夜神月と元 恨み屋商会 社長 鎧塚 凱夢が何故か居た。


ソファーの真ん中に素子を間に挟み2人がノートパソコンをいじりながら座って居た。

シンジは、2人を無表情で見つめながら静かに向かいのソファー座った。


月「撃たないのか?」

シンジ「今からする質問次第で、決めるよ」

鎧塚「ライトさん……」


鎧塚が左懐から拳銃を取り出す仕草をしながら月に眼で意見を仰いだ。

ライトは、口元を緩ませながら左手でそれを制してノートパソコンの画面をシンジの方に向けた。


シンジ「なっ……?!」

月「これが俺の答えさ。シンジ」


シンジは画面に映しだされた、囚われているレインと義理の弟である潮田 渚を見てライトに殴り掛った。


鎧塚「座れ」

シンジ「……チッ」

鎧塚「落ち着けよ」

月「別に強姦したり、暴行を加えるなどはしていない」

「俺は’彼女”と違うからな」

シンジ「……」


’彼女”とはLSD創設メンバーの1人であり『史上最悪の魔女』と畏怖され、ライトの上司でありシンジの師匠である永遠の

シンジ「……チッ」

鎧塚「落ち着けよ」

月「別に強姦したり、暴行を加えるなどはしていない」

「俺は’彼女”と違うからな」

シンジ「……」


’彼女”とはLSD創設メンバーの1人であり『史上最悪の魔女』と畏怖され、ライトの上司でありシンジの師匠である殺しても死なない美少女

『富江』である。


シンジは申し訳なさそうな顔で素子を見つめた。

素子はシンジに決断させる為に唇だけを動かしこう言った。


素子『私のことは気にしなくていいから。レイン達をお願い』

『心配するな……必ずきみもレインと渚も絶対に助ける』


そうシンジは返答した。

2人の様子を眺めていたライトは笑みを浮かべながら問いかけた。

月「俺の頼みごと……聞いて貰えるかな?」


シンジは瞼を一瞬閉じて……3秒後に力強い目線でライトを見つめ問いに答えた。



シンジ「要件を聞こうか」

月「吉田 松陽憶えているか?」

シンジ「……忘れるわけないだろ」


’吉田 松陽”……シンジとライトのかつての学舎『13階段塾』で共に社長ことジャンヌ・ダルクの心を継いだ盟友。

そして『銀魂』の主人公、坂田 銀時の恩師であった。


月「今だに’約束”を守っているのか?」

シンジ「……」



吉田 松陽『……お願いしますね』

シンジ『心配するな、約束は護る』


シンジは俯いたまま、履いたデニムの右ポケットから煙草を取り出し口に咥えた。

シンジは俯いたまま、履いたデニムの右ポケットから煙草を取り出し口に咥えた。 ×


シンジは俯いたまま、履いているデニムの右ポケットから煙草を取り出し口に咥えた。⚪︎

月「珍しいな……煙草吸わないんじゃなかったのか」

シンジ「拷問用」

鎧塚「フフ……」


シンジは鎧塚を睨みつけながら、火を点けた。

素子 は灰皿をシンジの元に滑らせた。


シンジ「ありがとう」

素子「どういたしまして」

月「イチャつくのはイイが、話は聞いてくれよ」

シンジ「続けろ」

月「俺たちの共通の友人である……松陽がどこに居るか知ってるか」

シンジ「死んだ人間は’基本的”に天国に行く」

「……たまにお前みたいに地獄に堕ちるヤツもいるが」

月「ふふふふフフ……ハハハハハハハハ!!!!」

シンジ「相変わらず、酷い笑顔だな」

月「おまえも……随分と減らず口が達者じゃないか」

シンジ「お前よりマシだ」

月「話がそれたが……松陽は地獄にいる」


シンジは唖然とした表情で、ライトを見つめた。

ライトは冷たい眼差しでシンジを見つめながらこう続けた。


月「別に堕ちたワケではなく……」

シンジ「ふぅ……肝が冷えた」


ライトは薄ら笑みを浮かべながら少し安堵したシンジを眺めた。

シンジ「話が読めてきた」

月「察しが良くて助かる」


シンジは勘ずいた。


『松陽を地獄から救助する、だから協力しろ じゃなきゃお前の娘と弟を殺す』


そう言ってくるに違いないと。


月「松陽を……」

シンジ「救助するから手伝えってか」

月「フッ……ビンゴだ」


月は笑みを浮かべながら、そう答えた。

夕暮れに包まれた里 閻魔あいの家


閻魔あい「お久しぶり……」

シンジ「巻き込んでゴメンね」


ライトが集めたチンピラ集団と元マフィアが、閻魔あいの家に居座っていた。

シンジはそんな状況に長年会ってなかった旧友である閻魔あいについ謝ってしまった。

山童「お茶、どうぞ」

月「悪いね……さて」


ライトは山童に笑顔を向け、打ち合わせを始めようとするが。


ライス「ヒヒヒヒ……君、名前は」

山童「山童です」

シンジ「誰だ、アレ」

月「南アフリカで民間軍事会社の社長を務めている男ー」

「イヤー・ドラゴン。通称ライス大佐だ」

シンジ「大丈夫か?そんなヤツを参加させて」

月「彼はかつて、ウガンダでイディ・アミンの指示で不穏分子を拷問していた男だ」

「因みにホモだ」

シンジ「余計に不安だ……」

ライトは嬉しそうな顔で、地獄に集まったバカどもの説明を始めたがシンジは聞き流した。

銀時「ちょっと……ムー大陸で書き直してきます」

神崎 有希子「何故……私に頼るの?レインちゃん」

レイン「有希姉が上手いって聞いたから」


レインは純粋な眼で、有希子を見つめた。

それでつい彼女は……


有希子「任せて。一緒に面白いゲームを創りましょう」

レイン「ありがとー!有希姉ぇ!!」


これが、全ての始まりだった。

神崎 有希子「ゲームを創る?」 レイン「そうだよ、有希姉ぇ」改め

ゲーム・オブ・クリエイション 開始。

「チキチキ!ネットでボロ儲け!!」

「万事屋&LSD 、オンラインゲーム開発会議開始しますー」


「司会を務める坂田 銀時でーす」

「副司会の志村 新八こと冴羽?です」

「副副 司会の神楽アル」

「副副副 司会をやる、レインです」

「副副副副 司会をやらせていただきます。神崎 有希子です」

「副副副副副司会の丑嶋馨だ。カネならァいくらでも貸すぜ」

「副副副副副副……司会の……」

銀時「長いわ!!つーか、なんで司会が6人いんの?!新八はアレとして」

「残りはどうすんだ!後、さりげなく宣伝してるヤツいんぞ?!」


レイン「流石に6人は多かったか……じゃあ」

「銀さんと叔父さんに任せて私達は、手を挙げて意見を言っていこ」


「「「了解」」」

こうして、万事屋の客室でオンラインゲームを開発する為の会議が始まった。

こうして、万事屋の客室でオンラインゲームを開発する為の会議が始まった。 ×


こうして、万事屋の来客室でオンラインゲームを開発する為の会議が始まった。 ⚪︎

有希子「格闘ゲームなんかはいいんじゃないですか」

レイン「採用」

銀時「早ぇーなオイ」

エレン・イェーガー「レイン……ホントにいいのか」

「神崎さんやオレ達に気を遣う必要はないから自分の好きなように選べよ」

レイン「うん……」


先ほど名前表記が無かった相棒兼ボディガードのエレンに促されて、
レインは自分の気持ちを言った。


レイン「私はみんなのアイデアを
大切にしたい。それをゲームに反映させたいんだ…いいかな」

新八「レインがいいと思うなら受け入れる」

ウシジマ「俺もだ」

有希子「私も同じく」

神楽「私も別にいいと思うあるし。だって始まりは全てレインアル」

銀時「俺もおまえの好きな様にして、好きに創ることが一番いいと思うぜ」

「あるバスケットコーチが言ってただろ」

「諦めたらそこで試合終了ですってな」

新八「銀さん……それは使い所間違えてるし全く持ってネットゲームとかには関係ない人の言葉です」

レイン「わかった。じゃあ、ネットをメインにしたオープンワールド系のゲームを創っていいかな」


5人「いいともー!!」



こうして、レイン指揮のもとオープンワールド ゲーム創りが始まった。

レイン「え~オンラインゲーム」

「serial experiments Violence
大ヒットを記念して制作に関わった皆さんに御礼します」

「感謝の気持ちとして、好きなもの頼んでいいよ」

銀時「あっざーす!!パフェ30個頼んでいいっすか?」

新八「食べ過ぎるとまた……血糖値上がりますよ銀さん」

レイン「叔父さんも好きなの食べなよ」

神楽「すいませーん!メニュー欄にあるもの全て下さい」

エレン「チーズハンバーグを……」

ウシジマ「ビールをくれ」

レイン「エレンとウシジマ君も好きな物をもっと頼めばいいのに」

「それよりも神崎姉ぇ遅いな……少しゲーム内を散歩したら来るって言ってたのに」

新八「はい、もしもし」

『リョウ!落ち着いてよく聞いてくれ!!』

新八「槙村、まずはお前が落着けって」

晴太(槇村 秀幸)『serial experiments Violenceがハッキングされた!』

新八「なんだと……」

晴太『まだ詳しく解らんが、世界規模で数億人の人間が意識不明に陥っているという情報が入ってきてる』

新八「わかった。今すぐそっちに……」


銀時「オイオイ、マジかよ」

新八「っ……」

銀時「なんでこう……俺がメインになる二次創作は他作品に飛ばされたりよォ」

「高杉とかとホモらなきゃならねーンだよ」

新八「銀さん、なんの話してるんですか」

レイン「叔父さん」

新八「レイン……」


新八ことリョウは伊達眼鏡を外し、しゃがんでレインの眼を見つめながら優しげな口調でこう語りかけた。


新八「有希子ちゃんはきっと無事だ。彼女は神崎名人って呼ばれるくらいだから」

「そう簡単にゲームオーバーにはならない」

レイン「もう少しちゃんと……ファイヤーウォールを強化していればこんなことには……」

銀時「おめーのせいじゃねーよ」

銀時「壊れやすいからこそなー大切にしようとすんだよォ……レイン」

「だから、修理とか新しく交換したりすんだよ」

「ハッキングされたらゲームの中に入って治療をおこなえばいいじゃねーか」


レイン「……銀さん」

銀時「おめーのオヤジには借りがあるからなー今」

「それを耳揃えて還すぜ」

神楽「早く指示するヨロシ」

エレン「俺はあんまり機械関連は、弱いけど実戦ならやれるレイン」

ウシジマ「俺ァはお前に従うぜ。レイン」

新八「俺も……お前と一緒にゲーム内に入る」

銀時「決まってんだろ~何たって俺たちは」

新八「お前の味方だ。レイン」


5人に奮起を促されたレイン眼を瞑り、こう指示した。


レイン「ウシジマくんはお父さんとお母さんに緊急事態だと知らせに向かって」

ウシジマ「わかった」

レイン「残りの皆は私と一緒に吉原で槇村さんに会いに行こう」

「そこで計画を練ってからゲームに殴り込みだよ!」

4人「オーライ!!」


バトルロイヤルホストから5人の勇者たちが天使に導かれ、かなり強者どもが集うディープな世界に殴り込みをかけようとしていた。

吉原 茶屋ひのや


日輪「よく来たねぇ、お茶でも飲むかい」

新八「貰います」

レイン「ありがとうございます」

エレン「ズズッ……美味い」

銀時「ずいぶんゆっくりしてるんけど、大丈夫かよ?」

神楽「焦っても仕方ないアル」


そんな話をしている内に晴太こと槇村秀幸が奥から現れた。


晴太「すいません。準備に手間が掛ってしまい遅れました」

晴太「serial experiments Violenceは今、ハッキングされているって話は聞いていますね」

5人「聞いてる」

晴太「ハッキングしてきた連中は、少佐が創り上げた攻性防壁を乗り超えてゲームに侵入してきています」

銀時「あのメスゴリラが創ったヤツをそう簡単にハッキングできんのか?」

レイン「普通ならムリだよ。出来るとしたら……お母さんと同じレベルのハッカーだけ」

新八「そんなヤツが、ゲーム内に居るのか」

晴太「ああ……今ずくにでも行かないと」

レイン「じゃあ、行こうよ」

6人「え?」

レイン「裏を掻かれる可能性あるでしょ?」

新八「確かに……」

銀時「確かに、じゃねーよ」

「んなやり方でホントに神崎救えんのか?」

エレン「やってみなきゃ分からないだろ」

銀時「いや、俺だってんなことは分ぁってんだよでもな」

「不明確なまま乗り込んで全員お陀仏はやべぇだろ?」

レイン「うーん確かに」

「あっそういえば、ゲーム内を観察出来るようなシステムがあったような気がする」

レイン「うん。念のため創っておこうって神崎姉ぇが」

銀時「……マジかよ」

晴太「とりあえずレイン、PC持ってる?」

レイン「勿論。持ってるよ秀幸おじさん」


レインは左懐からノートパソコンを取り出し晴太こと槇村 秀幸に渡した。


晴太「よし……作戦はこうだ」

神楽「どんな作戦アル?」

晴太「俺が、ゲーム内を観察しながらオペレーターとして指示していきます」

「それと皆さんは多分……開始当初はバラバラでスタートすると思いますので集合場所を道案内します」

「わかりましたか?」

5人「了解」

晴太「利き腕にバンドを着けてお眠り下さい」

銀時「わりぃけど俺ら制作に関わってんから大体のこと知ってんよ」

晴太「あっ……」

レイン「すいません」

晴太「気にしなくて良いよ。それよりも全員装着しましたか」

神楽「したアル」

エレン「はい」

新八「できてる」

銀時「俺も」


晴太は、レインにPCのエンターキーを押して起動させた。

5人の意識はゲームの中に飛んで行った。

銀時「ゲーム開始してんのーか。つーか、ここどこ?」


銀時は見慣れない部屋のソファで目覚めた。

それと同時に、あまり聞きなれない声が部屋に聴こえた。


「おはよう、銀さん」

銀時「誰だテメーは」

「どっかのプリキュアか、それともジュノかコノヤロー」

レイン「違うよ。私はレインだよ」

銀時「マジか」


銀時の目の前に現れたエレン・ペ⚪︎ジ似の少女はレインだった。

銀時は口をあんぐりとさせながら、自分の左右の手を交互に見た。

銀時は、眼に映ったのは日焼けした腕とポロ・アロハシャツの袖だった。


レイン「鏡で自分の姿を見てみます?」

銀時「お、おう……」

「なっ?!」


銀時は唖然とした。

鏡に写ったのは、水色がかかった銀髪の天パをした死んだ眼をした

マシュー・マ⚪︎ノヒー似の青年だった。


銀時「……誰だ」

レイン「マシュー・マ⚪︎ノヒーていうハリウッド俳優だよ」

銀時「なんで、おめーと俺も俳優さんなの?」

レイン「適当にアバターが選べられるからわかんない」

銀時「なんで、おめーと俺も俳優さんなの?」

レイン「適当にアバターが選べられるからわかんない」×


銀時「つーかなんで、お前と俺が俳優になってんの?」

レイン「適当に選ばられるからわかんない」 ⚪︎

銀時「太陽系で仕切りなおしまーす」

それはー

『第二次 ZQN戦争』と呼ばれる人類史に残る最大の悲劇であり、皮肉にも人種の壁を破壊した記念すべき日。

世界は……半数を犠牲に苦肉の勝利を収めた。


これは、『戦争』終結に力を注いだ功労者たちの証言集である。

これは、『戦争』終結に力を注いだ功労者たちの証言集である。

と上の方に書かれていますが、


正しくは『功労者たち』と『拘束されているテロリストたち』のインタビュー集です。

最初にアポが取れたのは、元IRA(※1)所属だった女テロリストで今は秘密結社 LSDの契約社員だと言われている十代後半に見える女性だった。


後藤 オーマ「いらっしゃいませー」

店主「らっしゃい」

記者 「すいませんが、お客じゃないんです」

オーマ「ああ~ハイハイ」

「おやっさん悪いけど店よろしくね」

店主「あ~例のアレかい。オーマちゃん」

オーマ「そうそう……例のアレよ」

「だから特車ニ課に戻るわ」

店主「オーライ」


微妙な味で有名だった店を改革したのは元テロリストとは凄い話だ。

オーマ「お茶と珈琲どっちがいい?」

記者「珈琲で……」

オーマ「了解」


何故か、特車ニ課の人間が見当たらないことを彼女に聞きたかったが

それはこれからのインタビューで、もしかしたら聞けるかも知れないので今は置いておこう。

オーマ「なんで特車ニ課 メンツがいないのか……気になる?」

記者「え?」

オーマ「顔に出てるわよ」


表情にでてしまったか。

それにしても、眼が良い女性(ひと)だな……


記者「それで、なぜ特車ニ課の皆さんは整備班を含めて居ないのですか」

オーマ「インタビュー引き受けたと同時にワイハーの慰安旅行に招待したのよ。私の自腹で」

記者「危なく無いんですか?もし……レイバー絡みの事件が」

オーマ「大丈夫よ。その為に戦友のバナージとマリーダが特車ニ課代理を務めているから」


ユニコーンガンダムのパイロット『バナージ・リンクス』にプルシリーズの生き残り『マリーダ・クルス』……どこで知り合ったんだ。


オーマ「珈琲よ」

記者「あっ、ありがとうございます」

オーマ「で……何をインタビューしたいの」


彼女はお茶をすすりながら、そう問いかけた。

そろそろ……始めるとしよう。


記者「ゴースト13について知ってことをお聞かせください」

オーマ「良いけど……その代わり長い話になっても知らないわよ」

記者「構いません」

オーマ「じゃあ……まずはゴースト13のメンツについてね」


ホントに長い話になりそうだ

隊長:碇 シンジ

隊長 補佐: 吉田 松陽

副隊長 :冴羽?

副隊長 補佐:ホープ・エストハイム

その他メンバー

天野太一

花神 旺里

シュウジ

沢木惣右衛門直保

レントン・サーストン

岸谷 弘基

マシュー・クルーソー

美墨亮太

千手 縄樹

オーマ「これが初期メンバーよ」

記者「あなたは、メンバーでは無いんですか」

オーマ「私はただのLSD 契約社員。それに」

「メンバーになれるのは先代社長の教え子たちだけよ」

記者「なるほど」


確かに彼女が書いたゴースト13メンバーの名前一覧メモには、LSD先代社長が一時期やっていたと噂される学舎『13階段塾』の卒業生しかいなかった。

夜神月「なぁ」

碇シンジ「うん?」

ライト「俺たちがしている事は正義だと思うか」

シンジ「思わない。命を奪う仕事を常にしている」

「だから、俺たちは許されざる者だ」

ライト「そうか……それに正当防衛も含まれるのか」

シンジ「自分や家族を護る為に戦ったんだ。そんな人を罪に問えるか?」

ライト「俺には出来ないな…」

シンジ「いきなり一体、何の話なんだライト」

ライト「ふとこう考えてしまったんだ……俺が殺してきた相手は本当に悪党だったのか?俺がデスノートに書いた名前の中にどれだけの善人が居たんだ?彼らは本当に死ぬべきだったのか?俺がしてきた事は全部…」

シンジ「ライト!!」

シンジは虚ろな眼をしたライトの
右頬目掛けて、右フックで殴りつけた。


ライト「…っ」

シンジ「しっかりしろよ。お前らしくない」

ライト「すまない……許してくれ」

「今日は悪いが本社に出向かない」

シンジ「社長に体調くずして休息していると伝えとく」

ライト「ありがとう…悪いな」

「礼は……」

シンジ「気にするな。困ったらお互い様だ」

ライト「フフフ……お前は変わるなよ」

「絶対に」

シンジ「変なヤツだな…」

ライト「お前に言われたくない」

シンジ「うるせぇ」


それがライトとシンジの最後の会話だった。

それから数日後、シンジは初恋の相手を凌辱され嬲り殺しにされる。

LSD 本社

タッタッタッタッタッ

ガチャン


シンジ「カナン!!」

大沢 マリア「……」

社長「シンジくん、あのね」

シンジ「……なんで」

社長「シンジくん。彼女の遺品よ」

シンジ「……なぜなんだ」


シンジは呆然としながら立っているカナンの親友である記者、大沢マリアを見つめながら遺体収容袋に入れられた初恋の相手であるカナンに袋の上から触った。

シンジ「……必ず」

「やり遂げるから」


シンジは静かに呟き、その脚でマリアに土下座した。


シンジ「すいませんでした」

マリア「頭を上げて……シンジ君」

シンジ「彼女を護ると約束したのにできなくて本当に申し訳ありませんでした」

マリア「……約束して」


唇を噛み締めているシンジに、マリアは力強く言った。

マリア「カナンの仇を討って」

シンジ「彼女が味わった苦しみを……」

「ウジ虫どもに倍にしてくれてやります」


二人の会話を聞いた社長は、愁いだ顔しながら部屋を出た。

ーーーー

ーー

新浜 草薙素子のセーフハウス


シンジ「……うっ」

素子「大丈夫?うなされてたけど」

シンジ「ああ……ちょっとした悪い夢だよ」

素子「そう。でも余りムリはやめてね」

シンジ「なるべく、努力するよ」


公安9課のリーダーを務める凄腕でハッカーで優秀な兵士であるシンジの妻、草薙素子から渡された常温のコーヒーをセーフハウスから街並みを眺めながら啜った。


シンジ「さてさて……今日はどうしたものか」

素子「先に行ってるから」

シンジ「気を付けて行ってらっしゃい」

素子「そっちもね」


素子が、エレベーターに乗ってセーフハウスを出た後にコーヒーを飲み干しUCPと呼ばれる戦闘服のTシャツと黒のアウターにジャケットと同じ色をしたデニムを履いた。


シンジ「~♪」


鼻唄を口ずさみながらシンジは、エレベーターで下に降りて行った。

LSD 本部


受付嬢 「おはようございます社長」

シンジ「おはようございます」

警備兵「社長おはようございます。体調はよろしいですか」

シンジ「ああ、うん」

通常 社員「おはようございます!社長!!」

シンジ「おはよ……ございます」



表向きは旅行会社、裏は秘密結社な組織の首領として君臨するシンジは
裏の仕事をしない通常 社員達や警備兵などに一人ずつ挨拶して周った。

それを済ますと【LTU】と標札に書かれた部屋に入っていた。

シンジ「おはよう、渚」

潮田 渚「兄さんおはよう。それよりも悪い知らせがあるんだ」

シンジ「?」


義理の弟である潮田 渚からシンジは PDAの画面を観せられた。

冷汗を右顔から垂らしながらシンジはPDAをデスクを静かに置いた。


シンジ「レインは……どこに」

渚「通常なら、エレン君やヒストリアさんが身辺警護担当なんだけども」

「どうやらレインが休暇を3人に与えて東京に向かったみたい」

シンジ「そうか……で現場の状況は」

渚「今は現場検証中」

シンジ「了解。相変わらずのお転婆娘だ」

渚「そうだね」


渚の話から、義理の娘である【レインが生きている】と察したシンジはデニムの右ポケットから黒いボールペンを取り出して丸を何も無い空間に描き、渚ともにその中に入り込んだ。

東京 某マンション

パシャッパシャッ


シンジ「よっこい……ほら」

渚「ありがとう」

LTU 捜査官& 東京 検視官・私服警官一同「ご足労感謝します。チーフ」


シンジ「あっ……どうも」

「俺のことは気にせず、現場検証を続けて下さい」

一同「はっ!」


LSD 本部から東京の某マンションにクイックトラベルしたシンジと渚は、自分の部下であるLTU 捜査官達と何度か共同捜査した警視庁の制服警官たちに敬礼で迎え入れられた。

苦笑いしながらシンジはマンションの外を警備している彼らに敬礼しながら事件が起きた部屋に向かって行った。

エレベーターが上にあがるにつれてシンジの覚悟は強くなっていた。


大沢マリア『カナンの仇を討って』


自らが入っていたマンションはかつての初恋の相手カナンの親友、大沢マリアが入居しているマンションであることを。

そして、このマンション紹介したのは自分であり家族ぐるみで付き合いがあった事が仇になってしまったこと。

軽はずみにマンションを紹介するべきではなかった

と今更、そんな後悔した所で後の祭りであるのは明白であったのは何よりも理解しているつもりだった。


渚「着いたよ、兄さん」

シンジ「ああ……」

渚「大丈夫?別に外に待ってても……」

シンジ「ありがとう。でも心配いらない」

「それに…俺が確認しなきゃ意味がない」


渚はシンジの意思の固さを知っているのでそれ以上は何も言わずに共にエレベーターを降り、事件現場の部屋に足を進めた。

カチッ……ジュボ


常守 朱「フゥー」

シンジ「朱さん」

朱「チーフ……」

「すみません。気づかなくて」

シンジ「煙草ぐらいは別に気にしなくていいよ」

「それよりも現場の状況を解る範囲で教えてくれ」

朱「はっ」


元公安局刑事課一係の監視官であり、【新世代】と呼ばれるLTU デルタの実質リーダーである常守 朱は事件の詳細を解る範囲でシンジに伝えた。

被害者は、大沢 マリア と大沢 ひとみ。

姉妹である。

姉のマリアは、ヘブン出版に勤めるカメラマンでTVなどでも活躍する有名人であり

妹のひとみは売り出し中のモデル。

2人ともかなり容姿綺麗である為、押し入り強姦殺人だと最初は思われたものの

2人は強姦を受けた様子はなくおまけに物を盗まれた痕跡も全くなかった。

ただ、2人の遺体が異常だった。


マリアは何度も全身焼かれては消化器で消されるという行為を13回繰り返してから焼き殺され

ひとみは生きたまま全身の皮を剥がされカーテンの如く、皮が窓に付けられていた。


朱「これが今、判明していることです」

シンジ「……」

シンジ「他に何か判明していることは?」

朱「窓ガラスが……内側から破られた痕跡が見つかりました」

「最初は二人を殺した犯人だと思われましたがどうやら……」


シンジは朱の話を途中で制止した。

朱は不思議そうな顔をしつつ、話を止めた。

シンジは後ろにいる渚に近づき耳元で何かを囁くと次は朱の方にも同じ行動をした。


シンジ「これから、俺は1週間ほどいなくなるから」

朱「え?」

シンジ「無責任ですまないが……理由は話せない」

「とりあえず現場検証を終えたら、本部で何か起きるまで待機していてくれ」

朱「……了解」

朱は驚いた表情をしたが、シンジは無表情でマンションの下にあるビルの屋上に着地した。

ビルから更に飛び降りてそのまま疾走した。

残された二人はシンジの指示された通りに現場検証を終え、新世代メンバー達はシンジが居ない事に腑に落ちない顔をしつつも二人の説明を聞き

【旧世代】メンバーであるLTU アルファ達は何か察した表情で理解した。

部下たちを置いて職務放棄をおこない疾走しているシンジは決意していた。


ありきたりでそこそこ穏やかな世界から

もう1度、狂気が支配する欲深く
残忍な闇の世界に自らの意思で呑み込まれて行くことをーー

LSD 本部から東京の某マンションにクイックトラベルしたシンジと渚は、自分の部下であるLTU 捜査官達と何度か共同捜査した警視庁の制服警官たちに敬礼で迎え入れられた。×

LSD 本部から東京の某マンションにクイックトラベルしたシンジと渚は、何度か共同捜査した警視庁の制服警官たちに敬礼で迎え入れられた。 ⚪︎

LTU 捜査官& 東京 検視官・私服警官一同「ご足労感謝します。チーフ」
×

警視庁・私服警官一同「ご足労感謝します」⚪︎

大江戸 病院 3階 205号室

ピッ…ピッ…ピッ…


志村 新八「……」

晴太「……」

坂田 銀時「いきなり、血塗れで登場ってどんなヒロイン?」

「なァ……ぱっつあん」

神楽「銀魂のヒロインは私アル。レインはほぼ脇役ヨ」

銀時「そりゃー本編での話だろーが」

「二次創作だと大体よォ~クロス先のヒロインとかに取って代わられてヒロインどころか脇役にすらになれねー場合もあんだろーが」

神楽「本気アルか」

新八「……騒がしくてゴメンな」

レイン「スッ…スッ…」

晴太「大丈夫か?」

新八「ああ……俺は五体満足だ」

「それよりも、エレン ヒストリア」

エレン・イェーガー「はい……」

ヒストリア・レイス「……」

新八「ちょっと屋上に来てくれ。ユミルはここで槇村ともにレインのそばに居てくれ」

銀時「俺らは?」

新八「3万、渡すので帰っても構いません」

銀時「おぅ……じゃあパチンコ行くわ」

神楽「私は残るアル」


志村 新八 改め 冴羽 ?は万事屋メンバーには3万円を渡し、ユミルと親友の晴太こと槇村 秀幸を病室に残して元調査兵団 リヴァイ班 所属だったエレンとヒストリアを連れて屋上に向かった。

屋上

カチッ…ジュボ


冴羽 ?「ふぅー……状況を整理しよう」

「まずは」


1: レインはボディガードを務める三人を想い、一週間ほど休暇を与えた。


リョウ「当ってる?」

エレン「あってます」


リョウはエレンの眼を見つめて確認した。

嘘をついている雰囲気は無いと判断したので話を続けた。

リョウ「次に……」


2:一応 安全の為に発信機をレインのPDAに装着し、更には定期的に居場所を報せる事で了承した。


リョウ「間違いないね?」

2人「はい」


リョウは右手を鉄製の柵に両腕を重ね更に顎を置きながら、屋上から一望できる江戸の街並みを眺めながら2人に優しくこう言った。


リョウ「今回の一件は君たちに責任はない。出来る範囲で良くやってくれた」

2人「ありがとう……ございます」


意外そうな顔している2人を置いて、リョウは屋上を後にした。

病院の廊下を歩きながら万事屋にいきなり血塗れで現れた、レインの意識失う寸前の言葉を繰り返し頭の中で呟いた。


レイン『魔女が……レギオンを…引き連れて還って……来るよ』

リョウは右手を鉄製の柵に両腕を重ね更に顎を置きながら、屋上から一望できる江戸の街並みを眺めながら2人に優しくこう言った。×


リョウは鉄製の柵に両腕を重ね更に顎を置きながら、屋上から一望できる江戸の街並みを眺めながら2人に優しくこう言った。 ⚪︎

205号 室

ピッ…ピッ…


槇村「レギオン……マルコによる福音書5章9節に登場する悪霊だな」

リョウ「悪霊?」


槇村「主が『名は何か』とお尋ねになると、それは答えた。『わが名はレギオン。我々は、大勢であるがゆえに』」

「ていう部分が新約聖書にある」

リョウ「あんまり宗教に興味が無いから、意味だけ教えてくれよ」

槇村「確か……大勢ていう言葉の意味があるな」

リョウ「大勢か…」


レインを見つめながら、リョウはベッドの下を覗いた。

そこには何故か大型の革製カバンがあった。

リョウ「この黒いカバンは何だ?」

槇村「それは仕事道具だ」

「これから、必要になると思って念のため用意したんだ」

リョウ「仕事道具一式は……必要だな」

槇村「俺たちと敵対してる連中は刀なんか持っちゃいないぞ」

リョウ「そうだな。大体高性能アーマーにポリマーフレームの拳銃、軍用ベスト」

槇村「後はアーミーナイフにブルバップ式 アサルトライフルで武装した連中だ」

ユミル「リョウさん 槇村さん」

リョウ「どうした?」

ユミル「今さっき言ってた連中が……来てます」


ユミルが苦笑いしながら病院の窓から下の駐車場を指差した。

傭兵と思われる 軍用ベストの中にTシャツとカーキー色の軍用 パンツを履いた連中が、完全武装で病院に診察に来ていた。

「キャー!!」

「?No lo pierda en absoluto! Realice el homicidio de cada uno!!」


廊下からは断末魔とメキシコで飽きるほど聞いたスペイン語が響いていた。


槇村「応戦するか?俺ひとりでも構わないが」

リョウ「俺もやる。ユミルはここで待機」

ユミル「オーライ」

リョウ「さて……始めるか」


槇村は黒いカバンから防刀・弾チョッキを取り出し装着するとリョウに投げ渡した。

リョウは着物を脱ぐと、腕を捲り上げた中にTシャツとブルージーンズを履いた姿になった。

リョウは着物を脱ぐと、腕を捲り上げた中にTシャツとブルージーンズを履いた姿になった。 ×


リョウは着物を脱ぐと、腕を捲り上げたYシャツの中にTシャツとブルージーンズを履いた姿になった。⚪︎

リョウ「意外に薄いな、コレ」

槇村「薄いが7.62x51mm NATO弾以上でも防弾できる」

リョウ「高速破甲弾でもか?」

槇村「流石に、それは高速徹甲弾までだよ」


リョウはやや微妙な顔しながら、自分が装着してる防刀・弾チョッキを眺めた。


傭兵「?Era! ?Es un ?ngel! !」

ユミル「うるせぇ、病室で喚くな」


ユミルは右手に握っていた、SIG P226(.50AE 仕様。ユミルカスタム)で傭兵の頭を躊躇なく撃ち抜いた。

反応する暇もなく傭兵は新鮮な脳味噌を撒き散らしながら廊下に後ろから倒れた。

槇村「イイ腕だ」

リョウ「当たり前だ。俺が銃の使い方を教えたんだから」

槇村「本当か?」

ユミル「事実っす」


ユミルを含めた調査兵団及び戦士一派に、銃の扱い方とCQC(近接戦闘)を教えたのはリョウであるという事実に意外そうな顔しながら コルトM4 (フォアグリップ 。ドットサイトスコープ。.338ラプアマグナム仕様)を肩に担ぎながら槇村は廊下に向かった。

槇村「」ヒョコ

傭兵1 「La verdad……Una princesa trabaja los hombres con fuerza, tambi?n」

傭兵2 「Pero es un trabajo grande de la recompensa 6,900,000 d?lares. Me encender?」


槇村は伏せた状態で頭を少し廊下に出して傭兵の数を確認し、仰向けになりリョウに人数を教えた。


槇村(2人だ)


リョウは頷くと左懐からスローイングナイフを取り出した。

槇村は静かにクナイを左懐から取り出し伏せた状態に戻った。


傭兵1「?Un sobrino! ?Esto! !」

槇村は仲間の死体を見つけ、一瞬動揺した傭兵1のでこ目掛けてクナイを投げた。



クナイは傭兵1のでこに突き刺さり右手に握っていた H&K HK94 A3を乱射しながら前に倒れた。


傭兵2「?Usted ano ?!」


哀れにも、傭兵2は右肩に5.56mm NATO弾をくらった。


槇村「片付いた」

リョウ「ヒュー」


リョウはスーロイングナイフを逆手持ちに変えて、槇村と肩を並べながら被弾した傭兵2に話を聞くために近づいた。

リョウ「Does English... understand...?」

傭兵2「YES!YES!YES!」

リョウ「よし」


リョウは左親指を、右肩の傷口に押し込めながら英語は喋れるのかに聞いた。

顔を苦痛に歪ませながら傭兵2は全力でYESだと答えた。


リョウ『お前らの目的はなんだ?』

傭兵2『証拠を残さずに…天使を連れ去り姫の元に送り届ける事だ』

リョウ『姫か……お前らの雇い主の名は?』

傭兵2『コードネームなら知ってるが…それでもいいか』

リョウ『良いぞ』

傭兵2『ジャックナイフって呼ばれてた』


それを聞いた槇村とリョウは一瞬、顔を見合わせた。

リョウは首を回しつつ質問を続けた。

リョウ『で、姫のコードネームは?』

傭兵2『姫は……ディーバと呼ばれてる』

槇村「ディーバか」

『因みに襲撃部隊の人数は?』

傭兵2『53……』


言葉を言い終わる前に傭兵2の頭部が爆発した。


「きゃー?!」

槇村「受付方面からだ!」

リョウ「行くぞ!!」

エントランスホール


リョウ「大丈夫ですか?!」

神楽「大丈夫じゃないヨ」

槇村「神楽ちゃん……御手洗いに行ってたんじゃ」

神楽「それを終えて素昆布を買おうとしたら、コイツらが居たから婦長のババアと一緒に叩きのめしたアル」


全身が脳味噌の破片と鮮血まみれで両腕を組んで立ったまま気絶している、婦長に2人は敬礼した。

リョウはエントランスホールを見渡した。

居たのは、患者と看護師達やたまたまいた医者に頭部を失くした傭兵たちの死体だけ。

エレンとヒストリアは見つけらなかった。


リョウ「あの2人はどこへ……」

エレン「ここにいます」

リョウ「今までどこにいたんだ」

ヒストリア「襲撃が始まってから、傭兵たちに応戦しながら患者さん達を護っていました」

槇村「お疲れ様」

リョウはエレンとヒストリアの肩に優しく叩いた。


リョウ「応戦していた場所は?」

エレン「ナースステーションです」

神楽「傭兵どもは全員死んだアルか」


「死んだよ……全員」


リョウ達は後ろを振りかえった。

そこには、ユミルに肩を貸されて歩いて来たレインが居た。


リョウ「レイン……なんで」

レイン「みんな、その場から動いちゃダメだよ」

エレン「なんっ……うお?!」


エレンが言葉を言いかける前に突如、病院が大きく揺れた。

新浜 墓場

チーン


シンジ「…」

「ここにいらしたのですね」

シンジ「ああ」


謀殺された荒巻 大輔の墓に線香をあげに来ていたシンジの元に、秘書兼現相棒である衛宮士郎が現れた。

目的は薄々気づいていたがシンジはあえて何も言わなかった。


衛宮士郎「何故、一言も相談なく行方くらませたのですか」

シンジ「個人的な推論に基く捜査活動ってトコさ」

「個人的な推論に基づく捜査活動か……少佐が聞いたらなんて言うんだろうな」

シンジ「多分『それでも少しは連絡をよこしなさい』って言うね、トグサ」

トグサ「ホントかよ」


現 公安9課 課長 トグサが士郎の背後から現れた。


シンジ「お前も、俺を捕まえに来たのか」

トグサ「いいや。そうじゃない」

シンジ「じゃあ何だよ」

トグサ「伝言を頼まれて…それで来たんだ」

シンジ「わざわざ御苦労さん」

トグサ「そりゃ、どうも。で、少佐からの伝言だ」

素子『待ってるから。早く仕事おわらせて帰って来なさい』

トグサ「だとさ」

伝言を聞いたシンジは、満面の笑顔でこう言った。

シンジ「努力するよ」ポイ

トグサ・士郎「っ?!」


シンジは デニムの右ポケットから、閃光手榴弾を取り出しピンを抜きゴミを捨てるか如く投げた。

眩い光ともにシンジはその場から消えた。


トグサ「アイツ……一体なにが目的なんだ」

士郎「わかりません。ただ」

トグサ「?」

士郎「また、何か壮大な出来事が起きるでしょうね」

トグサ「よく笑えるな……ホントに」


薄ら笑みを浮べる士郎と少佐になんて報告するべきか悩むトグサだけが、荒巻の墓前に残された。

第3新東京市国際空港 タクシー乗り場

ガチャ


「お客さん、どちっ…」

シンジ「久しぶりだな、ライト」


夏だというにボロボロのトレンチコートと穴だらけな黒のトレッキングパンツを履いた夜神月が運転する、個人タクシーにかつての相棒であるシンジが乗車した。

眼にクマを付け、フケだらけな髪を掻きながらライトはエンジンをかけた。

ライト「……目的地は」

シンジ「コンフォート17まで行ってくれ」

ライト「ババアに会いに行くのか」

シンジ「ババアじゃない。彼女には葛城ミサトていうちゃんとした名がある」

ライト「そうかよ」


かつてとは違う親友の様子に、いたたまれない感情を抱きながらシンジはあることを聞いた。


シンジ「ジャックナイフってヤツを知ってるか」

ライト「ジャックナイフ……もしかして」

「ジャックナイフ組のことを言ってのか」

シンジ「なんだ……そのふざけた組は」

ライト「最近、麻薬と抗争でシマを拡大させてる暴力団だ」

「第三新東京でウーア・ハッスルていう……」

シンジ「ちょっとまて。今なんて言った」

ライト「ウーア・ハッスルって言ったが……それがなんだよ」

シンジ「ウーア…」


自らのカンが的中した事を始めて、シンジは恨んだ。

『ウーア・ウィルス』

日本で起きたバイオテロ、『渋谷封鎖事件』を引き起こした 殺人ウィルス。

感染すれば骨と骨格筋以外で12時間後に全身から出血するというイヤな死に方する羽目に。

ウィルスのワクチンは、惨殺された大沢姉妹の父であるウィルス研究の第一人者 大沢賢治によって開発された。

だが……ウーアにはある副作用があった。

ウィルスに感染しながら生きながらえた者中に、特殊能力を習得するものと出来なかった者が居た。

『ボナー』

特殊能力や身体が変化した者たちの名称。

全員、体のどこかに花のような痣がある。

特別な薬がなきゃ生きられない者たちでもあったりする。

因みに言葉の意味は『傑作』


『アンブルーム』

特殊能力を習得出来なかった者たちの名称。

太陽の赤外線で焼け死ぬというオマケ付き。

感染の進行を抑える為に、何かしらの被り物を着用している。

意味は『出来損ない』


ウィルスを利用しようと考えるテロ組織『蛇』、ウーアで生物兵器を造りあげるCIAの『フラワーガーデン計画』と更に シンジの初恋の相手である

カナンがボナーであるという事実をライトに全て話した。

カナンがボナーであるという事実をライトに全て話した。×


カナンがボナーであるという事実を含めてライトに全て話した。⚪︎

コンフォート17

ガチャ


シンジ「ホラよ。ちょっと行ってくるから待ってろ」

ライト「釣りは?」

シンジ「いらねぇよ」


シンジは100万円の札束をライトに投げ渡し待つように言うと、コンフォート17マンションのミサトが住んでいる部屋に向かった。

ミサトの部屋
ピンポーン


葛城 ミサト「はーい」


ガチャ


ミサト「あっ……」

シンジ「お久しぶりです。ミサトさん」

ミサト「シンジ君……」

シンジ「中に入ってよろしいですか」

ミサト「どうぞどうぞ、ちょっち汚いけど」


少し強張った表情をしつつミサトは薄ら笑みを浮べたシンジを部屋に入れた。

数年ぶりに会った彼女はそれ程までに変わってはいなかった。

ただ、雰囲気が少し変わった。

知的美人から穏やかな隣のべっぴんさんに変化したまでだが。


ミサト「シンジ君、ビール飲む?」

シンジ「ありがとうございます。ですが」

「時間が無いので、またの機会に」

ミサト「そう……」


シンジはそう言うとかつて自分が寝泊りしていた部屋のドアノブを掴んだ。

ミサト「あ~そこ今、マリの部屋になってるわよ」

シンジ「そうですか。わかりました」


シンジは笑顔で右懐から小判7枚を取り出すと、ミサトに静かに渡すと


ミサト「シンジ君…コレって」

シンジ「」ガシャン!!

真希波・マリ・イラストリアス「にゃっ?!」


シンジは笑顔から一転、真顔でドアを蹴破った。

たまたま居た部屋の主であるマリは可愛いらしい悲鳴を上げた。

マリ「わんこ君!何してんの?!」

シンジ「荷物を取りに来ただけですよ、マリさん」


シンジは穏やかな表情でマットレス下に両腕を突っ込みながら、荷物とやらを探した。


シンジ「見つけた」


ほんの2秒ぐらいで荷物を入手した。

何処にでもありそうなスポーツバックに、革製の大きな黒い鞄がマットレス下から登場した。

マリ「わんこくん~姫に会って行きなよ」

「寂しがってるにゃ~」


シンジ「すいません。時間が無いのでまたの機会に」


シンジはそう言うとマリの部屋を出てベランダ出入り口のガラス製引戸を開け、肩に二つの鞄を掛けて
スタイリッシュに飛び降りた。

ライト「ZZzzz……」

ダン!


ライト「ん?」


車内でうたた寝しているライトの目の前に、着地に失敗したシンジが頭から血を垂れ流しながらフロントガラスに貼り付いていた。


ライト「チッ」


ライトは不機嫌そうな顔で、親指を後部座席に向けた。

シンジはトランクに向かい開けると黒い大きな鞄だけを入れて閉めた。

血塗れのまま、スポーツバックを肩に背負い後部座席のドアを開けた。

シンジ「待たせて、わるいな」

ライト「それより謝るべきとこあんだろ」

シンジ「フッ……」ピン

ライト「」パシッ


ライトがシンジに投げ渡されたモノは小判だった。

ライトは薄ら笑みを浮かべながら、
トレッキングパンツの右ポケットに小判を入れた。

タクシー車内 車道


ライト「なぁ…ババアと愛人×2と久しぶりに会った感想は」

シンジ「ミサトさんはババアじゃねぇしあと、アスカとマリは愛人でもねぇよ」

ライト「肉便器か?」

シンジ「ただの友人。いい加減にしないと頭 吹き飛ばすぞ」

ライト「クククッ……友人ねぇ」


ライトは薄ら笑みを浮かべつつ、ドアガラスを少し開けてハンドルを左手で回しながら煙草を吸い始めた。

ライトはふと、こう言った。


ライト「なんで……赦したんだ?」

銀時「つっても、どうすんだ?」

シンジ「まぁ……臨機応変に」

素子「臨機応変って……内容は考えてるの?」

シンジ「3秒前に思いついた…はず」

素子「はず?」

銀時「つーか、どういう話なんだよ」

シンジ「とりあえず……多分」

「ゲームが舞台になるか、ドラえもんの世界が舞台になるかもしれない」

素子「ずいぶんと見切り発車ね」

銀時「まぁ…そういうワケで」

「書き直しまーす」

大江戸 精神病院 魔窟 中庭


「ヒヒヒヒッ……茂茂ェ~どうだ?キサマの妹が醜い天人どもに犯される様子は~フヒャヒャヒャヒャッ」


大江戸 精神病院 ……通称 魔窟と呼ばれるそこは治療不可能と判断された患者たちが集まる もう一つの『楽園』。

その中でも、異彩を放つのが 【一橋喜々】元 幕府征夷大将軍。

通称『一週間だけ将軍だった男』

現 幕府征夷大将軍である、徳川茂茂が暗殺しようとするが【天使】の機転により失敗。

更には 自らの配下である見廻組が、天使の父が頭を務める【秘密結社】に寝返り 更には

敵であったはずの真選組と共に自らの私兵達を殲滅。

一橋は自らが倒すべき相手である、【天導衆】に助けを求めるも 手紙を残し全員行方不明。


『西の森に向かう』


そう書かれた手紙を握り締め、次に天導衆の配下である【天照院奈落】に助けを求めるが虐殺されていた。

天照院奈落の首領であり『八咫烏』と呼ばれる【朧】も行方不明。

この事実に一橋は、発狂し天使を誘拐。

だが、1時間後に天使の父である【カシウス】と居候先である【万事屋】メンバーに捕まり

右顔半分をアイロンで焼かれ、そのまま魔窟に放り込まれてから一週間後

徳川 茂茂が幕府征夷大将軍に復職。

これが彼の渾名の由来になった。

ある意味不幸な彼の元にある人物が訪れた。

「初めまして、お初に御目にかかります」

「夜神月と申します」


夜神月と名乗る黒の高級スーツを着た青年は、一橋が居るテーブルの椅子に腰をかけた。

一橋は定まらない瞳孔でライトを見つめながら甲高い声で質問した。


一橋「私を……始末する為に来たのかぁ~」

ライト「違います。貴方に福音を届けにきました」


一橋は意外そうな顔を見たが、気にせずライトは右懐から注射器を取り出しテーブルに置いた。


一橋「これは……」

ライト「貴方はかつて、将軍でした」

「『この国を強くしたい』と確固たる信念を持っていらしたのに」

「たった14歳の小娘と白夜叉により全てが台無し……」

一橋「余に対して皮肉を言いに来たのか?!」

掴みかからんばかり身体を前に乗り出すが、拘束着によって前に倒れてしまった。

倒れた一橋の前にライトが所持していた注射器が転がってきた。


ライト「復讐しませんか?貴方をここまでにした奴らに」

一橋「茂茂ェェェエエ!!!」

ライト「決まりましたね」


ライトはニヤつきながら、一橋の首筋に注射器を突き刺し紫の液体を打ち込んだ。


一橋「うがああぁぁアアアアアア!?」

紫の液体を打ち込まれた一橋は、
のたうちまわりながら拘束着を尋常ではない力で引き裂き涎を垂れ流しながら全身の血管を浮き上がらせ

瞳孔を限界まで開けた状態でブリーフ一枚の姿で拘束に来た
男性スタッフや患者達に噛み付いて回った。


男性スタッフ「ぎゃあああっ?!」

男性スタッフ「何してる!早く取り押さえろ!!」

一橋「アガアアアアァァァァッ!!」

「うわああああっ?!来るなぁぁ!!」

「ッキシャアアアア!!」


ライト「予想以上の成果をあげたな。一橋」


ライトは光学迷彩で周りの景色に溶け込みながら、鼠算式に増えていく【レギオン】たちを観察していた。

『ライト君』

ライト『シビュラシステム……どうした』

『打ち合わせまで後、30分時間が残ってるぞ』

かつてカシウスこと【碇シンジ】によって破壊されたバイオコンピューター通称【シビュラシステム】

ライトによって復活させられ今や、相棒として同じ目的の為に活動する同志でもあった。


シビュラ『同心がそちらに向かっている。24分後に到達するわ』

ライト『了解。撤収する』

シビュラ『幸運を祈っている。我ら新世界秩序に栄光あれ』

ライト『……栄光あれ』


ライトはめんどくさそうに呟くとレギオンだらけの中庭から静かに出て行った。

かぶき町 スナックお登勢

フゥー


「家賃です」


お登勢「アンタも人が悪いねぇ、アイツの代わりに家賃立て替えるなんてさ」

「あの人は……基本的にダメ人間ですがいざという時にキメる人ですから」

「家賃とパチンコ代ぐらいは立て替えますよ」

お登勢「アイツ…パチンコ代まで立て替えてもらってんのかい」

「小遣いみたいなものですから、大した額は渡していません」

お登勢「いや……そんでも新八さぁ流石に…」


カランコロン

「ただいま戻りました。お登勢様」


新八は入口の引戸の方をちら見した。

どうやら、【たま】がお登勢から頼まれた物を買って帰って来た。

ふと新八はこう思った。

今日は【キャサリン】を見ていない。

そのことについてお登勢に質問した。


新八「ところで今日はキャサリンさんを見かけないですけど」

「休んでるですか?」

お登勢「ああ~確か」

「昨日、帰宅途中にヘンな酔っ払いに咬まれたから休むって言ってたね」

新八「へぇ……」


新八はなぜか、冷汗をかいた。

自分でも分からないが本能的に『悪い予感』を感じ取った。

思い過ごしだろう、そう自分に言い聞かせ上に戻ろうとした時

悪い予感が現実となってしまう。


カランコロン


お登勢「ありゃ?キャサリン」

キャサリン「ウガアアアア!!」

たま「お登勢様?!」


いつものキャサリンとは違う、獣のような唸り声を上げながら飛び跳ねるとカウンター越しに居るお登勢に襲いかかった。

たまがお登勢の盾になろうとした時


新八「オラァ!!」


新八のドロップキックが、キャサリンを吹き飛ばした。


ガシャン!!


「ほぎゃっ?!」


引戸を破壊しキャサリンは道路に後ろから倒れた。


「あぶねーな、二日酔いかよ」

「そんなんだからオメーのネコミミは萌えねーだ。つーかさおめーら何してんの」

たま「銀時様、いまずく逃げた方がよろしいかと」

銀時「ン?」

キャサリン「ガルルル……」

限界まで瞳孔を開かせたキャサリンが涎を垂れ流しながら【銀時】を見つめていた。


銀時「キャ……」

キャサリン「アガアアアアッキシャアアアア!!」

新八「銀さん!」


新八は銀時に襲い掛かろうとしたキャサリンに回し蹴りをくらわせた。

吹き飛んで、電柱に叩きつけられた筈のキャサリンは痛みを感じないかの如くふらふらと立ち上がった。


新八「全然効いてない」

たま「ムダです、新八様」

新八「たまさん……」

たま「キャサリン様の理性と痛覚を司る」

「前頭連合野と前頭葉の左側が完全に停止しています。もはやかつてのキャサリン様ではありません」

新八「……」

銀時「新八、悩んでるヒマねーぞ」

お登勢「もう…かつてのキャサリンじゃないんだね」

たま「はい……修復不可能ほどに『破壊』されています」


お登勢は唇を噛み締めながら、左懐に装備しているショルダーホルスターに入れてあるS&W M500(コルトパイソン風。4in モデル)

にハンマー下ろしいつでもキャサリンを仕留められる新八にこう言った。


お登勢「楽してやっておくれよ」

新八「はい」


.500S&Wマグナム弾が、キャサリンの額を撃ち抜き後頭部から脳幹を含む全ての脳味噌が破片となって道路に蒔き散った。

「ぎゃー!!」

「助けてくれぇぇ!」

「母さんぐああぁぁぁ!?」


かぶき町に断末魔の悲鳴とキャサリンと同じく血管浮き上がらせ瞳孔が開いた連中が人々を襲っていた。


銀時「やベーなこりゃ」

新八「たまさん!お登勢さん!逃げましょう!!」

銀時「つーか、神楽たちは」

新八「レインと一緒に城に行きました」

銀時「運がイイなあいつら」

お登勢「あたしは残るよ」

銀時「はぁっ?」


お登勢は煙草を咥えながら、悲しげな表情で銀時たちを見つめながらこう続けた。

お登勢「ババアがいちゃ足枷なっちまう」

「置いて行っておくれ。身内がキャサリンの様になるトコなんか見たくないね」

銀時「ババア、なに言ってんのかわかっ……」


新八は銀時の肩を優しく叩いてお登勢に近付いた。

カウンターに静かにコルト ディテクティヴスペシャル (.50AE仕様)をスピードローターをいくつかと一緒に置いた。


お登勢「悪いね」

新八「お気になさらず……幸運を」

お登勢「そっちも気をつけるだよ」

新八「ありがとうございます」

お登勢「フゥ……たま!こいつらの事頼んだよ」

たま「お登勢様……」

新八「行こう、たまさん」

「早くしないと奴らが来る」



たまは心配そうな顔でお登勢を見つめたが、お登勢は背中越しに視線を感じつつも振り返らなかった。


たまは手を引かれ新八の愛車、クラッシックオートバイに乗せられた。


銀時「ぱっつぁん、どこ行く?」

新八「とりあえず吉原で装備品を整えましょう」

銀時「おーう」

たま「さよなら……お登勢様」

新八「……行きましょう」


アクセル全開で3人は吉原に向かった。

吉原桃源郷 茶屋前


レギオンの群れ「ウガアアアアッ!!」

百華 1「くそっ?!数が多すぎる!」

晴太「殲滅する必要はありません!上がってくる奴らだけを撃って下さい!」

月詠「晴太、もうさがってよい。ここはわっちら百華でどうにかする」

晴太「へへへ……今さらそんなこと言われても状況的に無理だ!」


そう言うと、晴太は鉄製のバリケードを屍を踏み台に登ってくるレギオンの1人に コルト M4(フォアグリップ。スコープドットサイト7.62x51mm NATO弾 )

の カービン ストックで横殴りで叩き落とした。


晴太「ふぅ…これでなん…」

百華2「晴太殿!!」

晴太「なっ…?!」

晴太が後ろを振り返った瞬間、屍を跳び越えてレギオンの1人が襲いかかった。

弾切れのM4を後ろに投げ捨てショルダーホルスターに入れてあるSIG P228 R (.50AE 仕様)

を抜き出すより先に、レギオンの右手が晴太の左肩を掴んだ瞬間


新八 「槇村!口と眼を閉じろ!!」

晴太「むっ?!」


新八が引鉄を弾いた 500マグナム弾がレギオンの後頭部を撃ち抜き、晴太こと槇村秀幸 の左頬を掠り空に消えた。


銀時「どきやがれェェェ!ゾンビもどきどもォォォオオ!!」

たま「銀時様!頭を確実に破壊して下さい!!」

銀時「わかってる!!」

新八「フン!」

月詠「銀時……」

晴太「英雄再臨……か」

『洞爺湖』で次々と押し寄せてくるレギオンの頭を叩き潰す銀時と
改造されたモップから放たれる炎で焼き払うたまに、左手にビューシーコンバットナイフと右手にS&W M500で正確に脳幹を破壊する新八により形勢逆転した。


晴太「月詠姉!!」

月詠「あの3人を護れ!!」

百華 一同「はっ!」


新八たちの加勢のおかげで瞬く間にレギオンは殲滅された。


晴太「片付いたな。リョウ!」

新八「槇村!どこから茶屋方面にけ行ける?」

晴太「悪いが、死体を踏み台にして上がって来てくれ」

新八「オーライ……」

銀時「え?マジで登んの?」

新八「ここ以外にマトモな入口ありませんよ。銀さん」

たま「行きましょう、銀時様」

銀時「……」


微妙な顔をしつつ銀時も新八やたまに続いて死体の山を登り始めた。


日輪「よく来たねぇ。大変だったろう」

銀時「大変どころの騒ぎじゃねーよ。いきなり アイアムアヒーローな状況になっちまうし」

「スクーターで吉原の出入口塞げってシティーハンターさんに言われるしな」

月詠「それはどこも同じでありんす」

銀時「つーか、晴太と新八はどこにいんの?」

たま「新八様たちは奥の方に行きました。銀時様」

銀時「何してんだアイツら……」


銀時はいつもの死んだ眼で茶屋の奥を見つめていた。


晴太「S&W M500に……シンジ君から贈られたSIG P229と パラオーディナンス P18.9 さらにビューシーコンバットナイフ」

「お前にしちゃ、随分少ないな」

新八「仕事道具を持ってくる時間が無かった」

晴太「それもそうだな」


テーブルに置かれた SIG P229 (454カスール仕様。シンジカスタム)と パラオーディナンス P18.9(高速 徹甲弾仕様 。リョウカスタム)2挺

を眺めながら晴太はこう言った。


晴太「で、何が要る?」

新八「俺が愛用してる、SPK Mk12 mod 0並みに臨機応変に使える突撃銃と象でも一撃で仕留められる自動拳銃と」

「クロスボウに弾薬その他……後は銀さんでも扱えそうな銃を何か頼む」

晴太「わかった。ちょっと待っててくれ」


晴太はそう言うと2階に上がって行った。

新八「」カキカキ

銀時「何してんだ。おめーら」

晴太「ちょうどよかった」

「銀さんも見て行って下さい」

銀時「あぁん?」


2階から革製の大きいな黒い鞄を右肩に背負って晴太が降りてきた。


晴太「よいしょっと」

ギュー


銀時「……ん?」


晴太は黒い鞄を下ろすとファスナーを開け、中にある銃器たちをテーブルに並べた。

銀時は冷汗をかきながら薄ら笑みを浮かべる新八を見つめた。

晴太「まずは、水につけようが泥に沈めようとも使えるロシアが産んだ名銃」

「AK-47の 改良型 AKM 」

新八「なかなか悪くない……」


USSR AKM (高速 徹甲弾仕様 槇村カスタム)持ち 構えてリアサイトで
室内を見渡した。


晴太「気に入ったか?」

新八「ああ」

晴太「では次に、高威力で反動もデカいがディープなマニアから愛される大型自動拳銃を」

「ロングスライド化したデザートイーグル」

新八「ヒュー」


IMI デザートイーグル (ロングスライド。454カスール仕様 同上カスタム)

を新八は笑みを浮かべながら持ちウェーバーの構えをした。

晴太「気に入ったみたいだな……次は ある意味 今日の見所」

「『ウォーキングデッド』のダリルが愛用しているクロスボウ」

「ホートンスカウトhd125だ。折り畳める様に改造してある」

新八「良いね~」


ホートンスカウトhd125 を折り畳んだり戻したりを繰り返しながら、銀時に投げ渡した。


銀時「いや……渡されても困るんだけど」

新八「洞爺湖だけでは不安なんで、幾らか飛び道具持ってて下さい」

銀時「……お、おう」


新八の謎の威圧に少し引きつつ銀時は矢筒を受け取った。


晴太「次はコルトM4 と SOPMOD M4 なんだけど…銀さんどっちにします」

銀時「え?それ 銀さん専用?」

晴太「専用です。因みにコルト コンバットコマンダー と グロック 21に」

「モスバーグ M590 NRSストック付きと レミントン M870もどっちにします」

銀時は唖然とした顔で新八に聞いた。

銀時「新八くぅーん、俺は選べそうにないから代わり頼むわ」

新八「分かりました」


新八は、グロック21(.50AE仕様)とモスバーグ M590 (NRSストック装着。10ゲージ スラッグ仕様 折り畳み式)


を銀時に手渡した。


新八「残りは貰います」

晴太「オマケ付けるよ」


鞘に入れているゲーターマチェットポロと LMFⅡ 歩兵ナイフを渡した。

新八「オマケか……これで行ける」

銀時「お前どこに行くつもり?」

新八「レイン達の元に行かないと。父親代理ですから」

銀時「なるほどな……しゃねーな」

「どうせ俺も『主人公だからついて来て下さい』って言うつもりなんだろ?分ぁってるよ」

新八「……相変わらず察しがイイですね」


新八は軍用リュックサック二つに『仕事道具』を積めると一つを銀時に投げ渡した。


新八「槇村!小切手は外部世界の銀行から頼む」

槇村「了解。毎度あり」

新八「では……銀さん行きますか」

銀時「おう」


2人はたまを茶屋に置いて、徳川城に向かって行った。

江戸 入口 前


「我々の不始末が原因で起きた騒ぎだ。帰りたまえレントン君」

レントン・サーストン「管轄外の癖の挙句に何か壁まで作って、更に帰れは流石に横暴過ぎませんかねぇ合田さん」

合田 一人「フフフ…確かに横暴にかもしれんだが」

「我々が創り上げた『生物兵器』がテロリストに奪われた挙句にばら撒かれてしまった為にこの騒ぎだ」

「全責任は我々に……」

レントン「そんな事は百も承知だ。問題はなぜ『地獄内務省』の皆さん方が生物兵器が造って盗まれてんのかについて説明しろって言ってんの」

合田「悪いが、それに関しては言えない」

レントン「はぁ~」


【銀魂】の世界で発生したバイオハザードに対応する為、召集をかけられたレントン・サーストン率いる『天界 公安課 ストライクチーム』だったが

一足さきに何故か、管轄外である筈の地獄内務省により江戸全体が巨大な壁に囲まれるという状況と更に

『現場の指揮は我々だけでおこなう。君たちは帰りたまえ』


と地獄内務省のエージェント、合田一人(通称 オナホール)に頭ごなし帰れと言われ レントンは憤怒していた。

「ずいぶんと……余裕そうですね御二方」

レントン「余裕そうに……」

合田「これはこれは、LSD 社長殿」

「ワザワザ御足労して頂いてまことに……」


『LSD社長』こと 碇 シンジは合田に頭突きをくらわせ、鼻をへし折ると鬼の形相で壁に近付いて行った。


シンジ「そのオナホール、邪魔だから退かして」

合田の部下 1「はい……」


鼻血を滝の如く垂れ流しながら部下に引きづられて横に捨てられた合田を後目に、シンジはこう呟いた。


シンジ「遅かったか」


18時間前

公安9課本部 旧ブリーフィングルーム


シンジ「ヒマだね」

「暇なら本部に戻ればいいじゃない。仕事山盛りでしょ」

シンジ「前ならそうなんだけど…今は有能な『新人くん』達のおかげでヒマになるってもう笑えないよね」

「まるで事件が起きてないように感じるな」

「兄さん、それはありえないじゃないかな。だって毎日どこかで人が死んでるんだから」

「その中の何件は殺人も混ざってるだろうし」

シンジ「流石だ……渚」

「まぁ、なんつーか人が居る限り事件は起きるってワケか 少佐」

「ずいぶんあっさりと自己完結したわね」

シンジ「俺はそう言うヤツじゃん」

「そうね……あなたはそう言って人を助ける『HERO』だからね」

シンジ「HEROじゃない、ただの自己満足でやる『偽善』だよ」

「フフッ……」

「フッ」

シンジ「何か可笑しなこと言った?俺」


義理の弟の潮田 渚と 妻である草薙 素子(少佐)に鼻で笑われて不思議そうにシンジは、少し戸惑った表情をしつつソファーでのふて寝を再開した。


『少佐!』

草薙 素子 『どうした?トグサ』

トグサ『アームスーツ10機が本部の屋上に投下されました!!』

素子『なに?』

シンジ「ヒマじゃ…無くなった」

潮田 渚「よかった……のかな」

シンジ「うん、ある意味で」

素子「悠長に会話してる暇はなさそうよ」

公安9課 現課長 であるトグサからの電脳通信で、かなりまずい状況である察した素子はバックサイドホルスターからセブロ M-5(高速破甲弾仕様。シンジカスタム)

を抜いた。


シンジ「渚、準備」

渚「もうしてる」


素子に続いて シンジ 、渚も愛用の『得物』を取り出した。

シンジは コルト M1911 A1 オフィサーズ(高速破甲弾仕様。同上カスタム)

渚はH&K Mk.23 (サブコンパクト。高速破甲弾仕様 ナギサカスタム)


を抜き出した。

シンジ「2人とも後ろ頼む。前は俺が」

素子・渚「了解」


シンジはチャップマンの構えをしながら小走りで階段を駆け上がり、自動ドアの前まで近付いた。

扉が開かれると同時に通路にデニムの右ポケットに入れていた空の薬莢を投げた。


薬莢が地面に落ちた同時に


ダダダダダッ!!


シンジ「おおっ!」


光学迷彩で右側から景色と同化したアームスーツによって連射された12.7mm弾は通路を穴だらけにした。


シンジ「通路、俺から見て右側にアームスーツ一体!」

素子「私が囮に……」

シンジ「いや、その必要はない」

シンジはそう言って右側方向に身体を飛び込み、コルト オフィサーズから高速破甲弾を5発放った。

光学迷彩を起動中のアームスーツは少し同様した様子で避けようとするも間に合わずコックピットに3発被弾した。

アームスーツはそのまま後ろに倒れ機能を停止した。


シンジ「ヒュー!」

ドギャーン!!


素子「邪魔だ!」

シンジ「ゴメン!!」


素子の飛び込み撃ちは自動ドア付近に居たシンジは背中に体当たりし壁に叩きつけられながら横撃ちした。

結果的に背中合わせで、左側に居たアームスーツに全弾を浴びせることになった。

哀れにも蜂の巣と化したアームスーツはそのまま崩れ落ちた。

銀時「ちょっと、宇宙で書き直してきまーす」

新浜港


ハッカー「ホントに、こんな旧世代の遺物でいいのかい」

「問題ない。これを品種改良すれば電脳内でかなりの者が夢を見ることになるだろう」

ハッカー「キミも随分と人が悪いじゃないかYO」

「フッ……良く言われる」


薄い褐色肌の青年は笑みを浮かべながらアタッシュケースからMEU ピストル (高速徹甲弾仕様)

の右手に握り、親指でハンマーを下ろした。


ハッカー「なんの……」


鋭い銃声ともにハッカーの顔を3発の徹甲弾が撃ち抜いた。


部下「ボス!」

部下2「テメェ!!なっ」

「悪いな。できる限り証拠は残さないよう、言われてんだ」

無様な顔のまま、倒れたハッカーの側に駆け寄った部下 2人に 青年は頭部を狙ってトリガーを引いた。


放たれた銃弾は頭頂部を撃ち抜き船の床に穴を開け海底に沈んだ。

静かに崩れ落ちた部下を後目に、もう一人は


部下2「クッ……」

青年「ごめん、逸れた。次は必ず仕留めるから動かないでくれ」

部下2「ちっ…チクショォォォオオ」


青年は無表情のまま、無様な顔のまま、倒れたハッカーの側に駆け寄った部下 2人に 青年は頭部を狙ってトリガーを引いた。


放たれた銃弾は頭頂部を撃ち抜き船の床に穴を開け海底に沈んだ。

静かに崩れ落ちた部下を後目に、もう一人は


部下2「クッ……」

青年「ごめん、逸れた。次は必ず仕留めるから動かないでくれ」

部下2「ちっ…チクショォォォオオ」

青年は無表情のまま、上甲板まで逃げようとする部下2に徹甲弾 6発をくらわせた。

青年はホールドオープンしたMEU ピストルを左手に持ちながら テーブルに置かれた USB メモリを右手で回収するとゆっくりと上甲板まで歩いた。


青年「ふん!」


弾切れのMEU ピストルを海に投げ捨て、自らが履いているトレッキングパンツ (カーキー)の右ポケットにメモリを入れた。

船から飛び降りると水上オートバイに着地しエンジンをかけアクセル全開で新浜の夜の闇に消えた。



推薦OP曲: 羅針盤/ AUDIO RULEZ

公安9課 本部 ブリーフィング室


トグサ「昨夜未明、新浜港 近くで発見された男性3人の射殺体は」

「ハブ電脳を使い、自爆テロを誘発させようとした容疑で指名手配されていたHAMAこと本名 浜渡浩満とその部下であることが県警の調べで解った」


ブリーフィング室で公安9課 現 課長であるトグサによる昨夜のハッカー殺害事件の会議がおこなわれていた。

普通なら、公安9課のような精鋭部隊が対応するような事件では無いが青年が強奪した USBメモリに理由があった。


トグサ「HAMAがUSBにダウンロードしたウィルス、[RML]は殺害犯が持ち去った可能性が高い」

「単体なら、すぐにワクチンは開発できるがもし、[個別の11人]などのウィルスと結合されば大規模なパニックになる可能性がある」


RML の特徴はどんな電脳ウィルスともに結合してしまうことだった。

「単体なら、すぐにワクチンは開発できるがもし、[個別の11人]などのウィルスと結合されば大規模なパニックになる可能性がある」 ×

RML の特徴はどんな電脳ウィルスともに結合してしまうことだった。×

「単体なら、すぐにワクチンは開発できるがもし、[個別の11人]などのウィルスと融合されば大規模なパニックになる可能性がある」 ○

RML の特徴はどんな電脳ウィルスともに融合してしまうことだった。○

草薙 素子「イシカワとボーマは、HAMAのここ一ヶ月の行動を調べろ」

「バトー、アズマは一緒に乗車したと思われる 謎の男について県警ともに共同捜査」

「パズと矢野は、HAMAの交遊を洗え」

「シンジは…残れ」


凄腕のハッカーであり戦闘プロ、公安9課の実質なリーダー格 草薙素子(少佐)はHAMA 殺人事件 解決のためにメンバー達に指示、捜査に向かわせたが

その中にメンバーではない人物がいた。

秘密結社の社長であり素子の夫である碇シンジが混ざっていた。

何故、シンジが居るのか疑問に思い理由を問いただす為に素子は残るように指示した。

シンジは捜査に出向くメンバーを見送りながらブリーフィング室に残った。

素子「何してるの? 」

シンジ「ハマーが殺されたって聞いたから、飛んで来たんだ。いきなりだけど掴んでる情報の開示を頼むよ」

素子「あなたが、情報開示なんか求めるなんて珍しいじゃない」

シンジ「ちょっとね…」


なぜシンジは公安9課にHAMA殺人事件の情報開示を求めたのか。

HAMAは、実は密入国者だった。

シンジが経営する組織『LSD』は、色々な『世界』の国境を管理していた。

HAMAこと浜渡浩満(ハマー)は猥褻物陳列罪で自分の世界を追われていたのだ。

事実確認する為に、情報開示を求めたのだ。

RMLの情報も掴んでいた。

シンジが経営する組織『LSD』は、色々な『世界』の国境を管理していた。

HAMAこと浜渡浩満(ハマー)は猥褻物陳列罪で自分の世界を追われていたのだ。

事実確認する為に、シンジは情報開示を求めたのだ。

RMLの情報も掴んでいた。

シンジ「ハマーの猥褻物陳列罪と数件の余罪出向く取調べのために」

「捜していたんだが、国外逃亡されてんだがまさか死んでるとは思わなかったが」

素子「それでハマーについて知りたいのね」

シンジ「その通り」


LSDは既にRMLついては掴んでいたが、ハマーに関してはまだ調べでいなかった。

シンジ「ハマーの猥褻物陳列罪と数件の余罪出向く取調べのために」×


シンジ「ハマーの猥褻物陳列罪と数件の余罪の容疑で逮捕するために」○

シンジ「ハマーは、どこで殺されたんだ」

素子「新浜港の近くで、自家用の中型船内で部下もろとも射殺されたわ」

シンジ「なるほど……それと」

「使われたモノは?」

素子「海の底からMEUピストルが発見されたわ。顔に高速徹甲弾を受けて即死よ」

シンジ「そうか……RMLを持ち去った奴の写真は?」

素子「わかったわ。頭の中を覗いて」

シンジ「了解」

LSD 本社 社長室

カキカキ

プルルルルッ

ガチャッ


「もしもし」


キャラクターNo.1 : 碇 シンジ

年齢: 49(肉体年齢 17)

職業:秘密結社 社長

寿命: 不死者。メインキャラだから死なない。


「ネイチャー……シンジぃ」

シンジ「アスカ、どうした。珍しいじゃないか連絡してくるなんて」


寿命: 運が良ければ生き残れる。

No.2 :式波・アスカ・ラングレー

年齢:14 (実年齢 48)

職業: 元エヴァ パイロット。現 フリーター

寿命: >>276


アスカ「コネメガネって……食べられるっけ?」

シンジ「いきなり何だよ。なぜマリさんを喰べる必要があるんだ」

「冷蔵庫に食料が……」

アスカ「シンジ……お腹空いた」

マリ「うっー!!うンー!!」

アスカ「悪いけど……ペンペンが騒いでるみたいだから黙らせるわ」

「電話を切らずにいなさい」

シンジ「……うん」


電話から察せられるアスカの異様な雰囲気と後ろから聞こえるマリの言葉にならない叫びに、シンジはすぐさまデニムの右ポケットからボールペンを取り出しデスクに人が入れそうな円を描き中に飛び込んだ。

第3新東京 コンフォート17マンション

ガシャーン!


シンジ「アスカァァアアッ早まるなぁああ!!!」


保護者である葛城 ミサトの部屋を蹴破り、シンジは突入した。


「ッー!!」

アスカ「ネイチャーフレッシュミルク…ネイチャーフレッシュミルク…ネイチャー…」

No.3:真希波・マリ・イラストリアス

年齢:16 (実年齢 52)

職業: 元エヴァパイロット。現大学 研究員

寿命: 頑張れ、ババア


シンジは亀甲縛りされたマリの上に馬乗りしているアスカに体当りした。


アスカ「ぐふぅっ?!」


体当りの勢いでアスカの腰部に両脚を巻き付けて前転した。

シンジは馬乗り状態でバーチョークを仕掛けた。

マリ「うっー!!……ぷはっ」

「わんこくーん!姫を拘束しろーー!」

シンジ「もうやってます!!」


口を縛っていたタオルを自力で外したマリはシンジにアスカを拘束するように促す。

シンジは、暴れるアスカにバーチョークしているが普通の14歳の少女とは思えない力に悪戦苦闘していた。


シンジ「くそっ……かくなる上は」


右前腕の力を強め、のどを更に圧迫した。


アスカ「ファームカットビー……」ガクッ

シンジ「やっとか」


うわ言つぶやきながら気絶したアスカの腹部からシンジは溜息をつきながら降りた。

シンジ「マリさん、大丈夫ですか」

マリ「ゲッホゲッホ……ありがとう。それより姫は」

シンジ「生きてます。ペンペンは無事ですか」

マリ「生きたまま姫に頭から丸齧りされたにゃ」

シンジ「ペンペン……」


シンジはアスカに喰らわれた、ペンペンを悔やみながら洗面所からタオルを三つ持ってくるとアスカの手脚に口を塞いだ。


シンジ「本社にアスカを連れて行きます。マリさんはどうしますか」

マリ「ついて行く。姫がなんでこうなったか気になるし」

シンジ「了解」


シンジはボールペンで扉を描き、マリとともに入って行った。

ウィーン


シンジ「マシュー、アスカの容態は」

マシュー「肉体の方は問題ない。ただ精神の方が……」

志恩「あらっ?ちょっとマシューせんせぃ 来てもらえないかしら。ヘンな物を見つけたわ」

マシュー「分かりました。ちょっ俺研究室に戻るから5分ほど待っていてくれ」

シンジ「いや、俺も行く」

マシュー「おいおい……落ち着けよ。焦りは禁物だ」

「ちゃんと後で報告するからシンジは部屋の後始末を頼む」

シンジ「……わかった」

マリ「わんこ君」

シンジ「アスカは大丈夫ですから、安心してください」


シンジは心配そうな顔で見つめているマリに近付き 慰めるように言った。

マシューはマリに待合室を行き方を教え、研究室に行った。

シンジは直属の部隊である『LTU』の会議室に小走りで向かった。

LTU ブリーフィング室


シンジ「おーす…アレ?」

「皆、もう現場に行ったよ兄さん」


No.5: 潮田 渚

年齢: 28 (肉体年齢 15 )

職業: 秘密結社 社長補佐

寿命:半不死者。当作品の看板娘……男の娘だから生き残る可能性アリ


シンジ「仕事が早いな。よくよく考えたら、元公安局 出身だから当たり前か 」

渚「兄さんも向かうつもり?」

シンジ「部屋の検証メンバー次第で決めるとしよう」

渚「ギノさん、弥生さんに……常守さんとケンスケさんが居るね」

シンジ「じゃあ数分後の報告を待つことにしよう」

渚「了解」

No.6: 常守 朱

年齢: 25

職業: 元公安局 監視官。現 LTU 捜査官

寿命:幸運を

No.6 宜野座 伸元

年齢: 32

職業:同上

寿命:幸あれ

No.7 六合塚弥生

年齢: 27

職業:元公安局 執行官。LTU捜査官

寿命:あんまり…ムリしちゃ駄目よ

No.8 相田 ケンスケ

年齢: 47 (肉体年齢 17)

職業:LTU捜査官。狙撃手

寿命: 不死者

銀時「またみか~んです」

「なぁ、シンジ」

シンジ「なんだよ」

「お前が言ってた『賢くなるな、戦い続けろ』ってヤツは誰の言葉なんだ?」

シンジ「俺の雇主の言葉。意味は知らないが、確か映画キャッチコピーを引用したって言ってた」

「ふーん……」

「所でどうやってパスを助ける?」

シンジ「裏か表か‥‥コインで決めよう」

「じゃあ、裏だ」

シンジ「俺は表だな‥… よし」


このコイントスが俺たちの運命を変えた。


シンジ「キリが無いな。本当に」


優しいそうな素振りを見せながら、本当はかなりの激情家な青年 碇シンジ。

スティール「走れるトコまで走りたいだけ……俺はそんなテキトーな奴さ」


自称・殺人鬼を名乗りながら、硬派なヤクザのような生き方をする青年 天野 ”スティール”太一。


チコ「お前も愛する者を喪ったなら……分かるだろ?俺の気持ちが」


初恋の相手のために、世界を敵に回す青年 リカルド”チコ”バレンシアノ・リブレ 


柿崎「この世界は食うか食われるかだ!!キサマもおれと同じケモノにすぎん!!」


元・東大法学部出身、現 天使である男  柿崎憲


勝利「やってやろうぜ、ダンナ」


元・サロンの用心棒を勤めていたチンピラ 勝利

新八「殺られる前に殺ってしまえホトトギス」


元・シンジの相棒だったスイーパー志村”冴羽?”新八


竜馬「絶対に死んだらいかんぜよ」


暗殺されるハズだった侍 坂本 竜馬


VS

スカルフェイス「小僧、辞めておけ」

「お前の頭から聴こえてる声は幻聴にすぎん」

合田 一人「何故、貴様らは常に私の計画を邪魔をする」


ダブル・フライスキンヘッドコンビ
スカルフェイス&合田一人


ワカメ「僕はお前らと違って一流なんだよ」


Wハゲ、直属の部下 間桐”ワカメ”慎二


渚「なんでこんなことに?!」

レイン「もう…黙らないと利き手の指全部、斬り落とすよ」


巻き込まれた当作品の看板娘2人
潮田 渚&レイン

フリーダム・ファイターズVS地獄中央内務省 特殊部隊 BLACK FOX


マトモな奴なんてーー

いねーよ


ワールド・イズ・ペイン -復讐の代償-

『世界を変えたいと思うなら』

『賢くなっちゃダメ、戦い続けなさい』


ワールド・イズ・ペイン -特報-


シンジ「まとめて面倒みてやる」

スティール「走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!」

チコ「赦してくれぇぇええ!!!」

柿崎「天界と地獄こそ、史上最大の暴力機構だ!!全てを手に入れる為におれは神になる!!!」

勝利「やんのかゴラァァァアア!!」

竜馬「おぬしら……こっから先は一歩も通さん!!」

新八「アンタら、覚悟はいいか」


主題歌:情熱の代償/The Wild Wind


賢くなるな、戦い続けろ


ワールド・イズ・ペイン -復讐の代償-

2041年 6月14日 午前 3時45分

新浜港


シンジ「どちらかが……銃を向けるんだな」

チコ「この世界は」

「食うか食われるかだ。あっばよ」


銃声が新浜港に響きシンジの心臓部に重い高速破甲弾を貫いた。

大の字の状態で海に叩きつけられ、沈んで行くさなかである言葉と過去が頭によぎった。

『賢くなるな、戦い続けろ』

ーーー
ーー
-

慶応3年11月15日(1867年12月10日) 京都府 京都市 近江屋


坂本 竜馬「どうしたもんじゃの。中岡」

中岡「新撰組の動向を見るしかないでしょう」

「ギャッー!!」

竜馬「ほたえな!」


竜馬が声を上げたと同時に、4人の刺客たちが2人に斬り掛かった。

中岡の頬を鋭い何かが通り過ぎた。

それと同時に二つの大きな破裂音と共に4人の刺客が前に倒れた。

竜馬「無事か?中岡」

中岡「大丈夫です……」


『聴こえますか?』

竜馬「おおっ!その声は?!」

『伏せてください。前から2人来ますよ』


竜馬の頭から聴こえる声に従い、中岡を庇うように覆いかぶさり伏せた。

刺客2人は上ってきた同時に破裂音と共に顔を撃ち抜かれ後ろに倒れた。

竜馬「危ないぜよ!シンジ!!」

シンジ『すみません。それよりも早く窓から出た方がいいです。お客さんが4.、5人来てます』

刺客「竜馬ぁぁあああ!!」


シンジは斬りかかろうとした刺客たちの額を瞬時に狙撃銃で撃ち抜き、その間に竜馬は中岡を引き連れて二階から飛び降りた。


竜馬「おぬしはどこにいるぜよ」

シンジ『真向かいに居ます。とりあえず、白川屋敷に向かって下さい』

『そこで詳しく話します』

竜馬「藤吉は?」

シンジ『後で助けますので、貴方は白川屋敷に向かって下さい。竜馬さんに死なれたらこの作戦は何もかも終わりです』

竜馬「わかったぜよ……」


竜馬は悔しいがりながら河原町通りを越え、真向かい数メートル先にある白川屋敷に向かった。

30分後、白川屋敷前


シンジ「ハッ…ハッ…派手にやり過ぎたかな。でもこれで……あずみと竜馬さんは」

火消「屋敷を倒せ!早くしろー!!」

シンジ「まさか……」


刺客たちを殲滅し藤吉に応急処置して下横目の嶋田庄作に引き渡して白川屋敷に走っていた。

少しだけシンジは安堵していた。

これで、愛する者と尊敬する人を救えると思っていた。

だが 現実は違った。


竜馬「あずみはどこじゃ!どこにおるんじゃ!!」

陸援隊士「わし等を庇って……」

トウジ「チッ!火の粉強過ぎてなかに入れんわ!!」

ケンスケ「まだ、中にあずみちゃんが居るんだよ!」

トウジ「なんやて!?」

シンジ「あずみ……あずみ!!」

シンジは、火柱が上っている白川屋敷に駆け寄ろうとした。

火消やトウジに止められながら腕を払いのけてでも屋敷の中に入ろうとした。


シンジ「早く助けないと!早くしないと……あずみが…あずみ……」

「行かせてよ…行かせてよ…お願いだから…行かせてよ」


泣きじゃくりながら、ひたすら初恋の相手であるあずみの名を呼びながら屋敷が燃え尽きるのをシンジは眺めた。

シンジ「…」

トウジ「悪いな、センセイ。そんなしか見つけれへんで」


シンジは虚ろな眼でトウジが瓦礫の中から見つけてきたあずみの愛刀である双頭刀を両手で握り締めながら見つめていた。


「フフフッ……随分と歴史は変わってしまったがこれで一応は問題ないだろう」

トウジ「なんや、お前等」

「これは失礼した。私はこうゆう者だ」

トウジ「地獄中央内務省……」

「エージェントのスカルフェイスです」


全身黒づくめのサングラスをかけた焼け爛れた顔した地獄中央内務省のエージェントを名乗るスカルフェイスという男と、同じく黒づくめの武装した兵士たち。


スカルフェイス「あなたが坂本竜馬ですかな」

竜馬「そうじゃが……」

スカルフェイス「そこに居るシンジ君に礼した方がいい」

竜馬「もうしておるぜよ」

スカルフェイス「フフフッ……君は隣にいる中岡くん共に斬り殺される運命だったが」

「幻想を抱く勇敢な少年と頭を潰されて死ぬはずが生きたまま丸焼きになった哀れな少女剣士に感謝したまえ」

シンジ「生きたまま丸焼き……」


シンジは静かに双頭刀の鞘を抜くと切先をスカルフェイスに向けた。

それと同時に、コルトM4の銃口が一斉にシンジの頭に照準が合わせられた。

ケンスケはすかさずコルト M1911 A1 Mk.IV シリーズ70 (.50AE仕様。ケンスケ カスタム)

をスカルフェイスの頭に銃口を向けた。


スカルフェイス「彼女は犠牲になったのだ……君の正義感と運命に」

「私を撃っても構わないがその場合は君が身を置く会社の社員一同が路頭に迷うぞ」

シンジ「お前が……彼女を」

スカルフェイス「それは違うな。人はいずれ死ぬ。彼女は決められた人生を全うしたまでだ」

シンジ「彼女は戦ってきた世界に。生きる為に戦って来たんだ。後…もう少しだった」

「後、もう少しで人殺しせずに済む人生が」

スカルフェイス「あの娘にそんな人生は歩めんよ」

シンジ「なぜ、そう言い切れる」

スカルフェイス「バカな暗殺者の行動はほぼ決まったも同然」

シンジ「なんだと!?」

シンジは銃口が向いているのも気にせずに刀で、スカルフェイスを突き刺そうとしたが白刃を謎の力に押さえられた。


「そこまでよ」

白刃を押さえたのはシンジの義理の母である会社こと秘密結社 LSDの社長、ジャンヌ・ダルクである。

ジャンヌは慈悲深い表情でシンジを見つめながら静かに刀を下ろさせた。


スカルフェイス「これはこれは…保護者直々に愚息子を迎えに来たようですな」

ジャンヌ「愚息子じゃないわ。孝行息子よ。それと迎えに来たわけでも無いわ」


シンジは社長の言葉に驚いた表情をしながらトウジに視線を向けた。

トウジは俯いたまま唇を噛み締めていた。

ケンスケはコルト を下ろし、哀しそうな顔でシンジを見つめていた。


「兄さん」

シンジ「渚……なぜ」

ジャンヌ「この騒乱のケジメを誰かが着けなきゃならない。その責任は誰だと思う?」

シンジ「まさか」


義理の弟である潮田 渚から手渡された全面色違いの黒一色なルービックキューブを見ながらシンジは状況を把握しようと頭を回転させた。

シンジ「分かっていたのに……どうして」

ジャンヌ「会社を辞めるつもりでこの作戦考えたでしょ、シンジ君」

「だから……私が引退して手打ちにするの」

シンジ「引退って……」

トウジ「社長と前もって打ち合わせしてんねん、ワシら」

ケンスケ「全ての責任を……社長1人が…」

シンジ「何でだよ!!」


シンジはジャンヌに詰め寄った。

ジャンヌ「あなたは……まだ死んじゃダメよ」

「皆のこと……お願いね」


その言葉を聞いたシンジはジャンヌの真意を察した。


ジャンヌ「介錯をお願い」

シンジ「…」


ジャンヌは後ろ向きに正座して眼を瞑った。

ジャンヌ「ねぇ、あの言葉憶えてる?」

シンジ「覚えてます」

ジャンヌ「賢くなるな、戦い続けろ……忘れないで」

シンジ「はいっ……」


ルービックキューブを全面揃えると『Devil May Cry』というゲームに登場する大剣、リベリオンが姿を現した。

震えながらシンジは両手で握り締めジャンヌの首目掛けて振り下ろした。


スカルフェイス「美しくも堂々とした生き様だ。中々お目にかかれんな」


スカルフェイスは力無く膝をついたシンジを眺めながら部下を連れてその場から消えた。


竜馬「シンジ!しっかりするぜよ」

シンジ「ふっ…ふふふふふふ」

竜馬「シンジ?」


駆け寄ってきた竜馬の声も聞こえてないかの如く、頬から涙が滴り地面に落としながらシンジは自嘲的に笑い続けた。

駆け寄ってきた竜馬の声も聞こえてないかの如く、頬から涙が滴り地面に落としながらシンジは自嘲的に笑い続けた。×


駆け寄ってきた竜馬の声も聞こえてないかの如く、頬から涙が滴り地面に落としながらシンジは自嘲気味に笑い続けた。○

2041年 6月 8日 午前6時 34分
セーフハウス


シンジ「んっ……」

「大丈夫?うなされてたみたいだけど」

シンジ「ありがとう、心配してくれて」


シンジは右手を妻である草薙素子の右頬に触れながら起き上がった。

心配そうに見つめる素子に、笑顔でサムズアップしながら洗面台に行った。

顔を洗いながら定期的に見る羽目になるフラッシュバックに自らの弱さを指摘されている様な感覚に陥っていた。

顔を洗い終えると居間に戻り、素子の様子を見に行った。

素子は仕事に行く準備をしていた。

今日はいつもの胸元が開いた特異な戦闘服などではなく、黄色 赤いネクタイ付きの軍用の制服だった。


シンジ「今日は首相官邸かい?」

素子「そう。アメリカの大臣と会合するの」

シンジ「ウチでも何にか……」

素子「いいわよ。そっちも事件で手一杯でしょ」

シンジ「有能な後輩たちのおかげでそうでもない」

素子「首相直々の指示だから、私達だけでやるわ」

「でも、ありがとう」

シンジ「困った事があったら……いつでも連絡してくれ」


そう言ってシンジは素子の左頬にキスすると笑みを浮かべながら部屋を出た。

準備するとシンジはデニムの右ポケットからボールペンを取り出し大人が入れそうな丸を描き中に入っていた。

誤ちを正そうとしても、後の祭りだった。

死人に口なしと良く言うが恥ずかしくもまだ生きている。

成すべきこと成さずに平凡な日常を営むはなかなかキツいが

最近は慣れてしまった。

だが、そんなクソみたいな俺でも続けていることがあった。

『親愛なる者達』に会いに行く事だった。

6月14日ーーー


あずみと始めて知り合った記念すべき日。

今や、自分の誤ちを再認識する為の日になってしまったが。

それでも……記念日には変わりない。

京都 墓地


シンジはあずみの墓前で暗い顔で線香をあげ、手を合わせた。

護りきることが出来なかった刺客だった少女に対する思いを馳せながら愚かな自分の情けなさに苛立っていた。


「あずみの墓前でそんな顔するなぜよ」

シンジ「竜馬さん…」


あずみが死んだ後に別の世界に国外逃亡していた偉人、坂本 竜馬があずみの墓参りに来ていた。

竜馬「おまんに救われたから、数年たったのぉ」

シンジ「もう……そんなに年月が経ってんだですね」


煙草を咥え火をつけてあずみの墓を虚ろな眼で見た。

いたたまれない表情でシンジを見つめながら竜馬は話を替えた。

竜馬「シンジは今日、時間空いておるか?」

シンジ「ええ。今日は振替 休日です」

竜馬「飲みに行くぜよ!わしが奢ってやるきに」

シンジ「大丈夫ですか?竜馬さんも仕事が……」

竜馬「ええ、ええ、気にせんでいい。わしも暇やからの行くぜよ」

「イカリ シンジ……カ?」

竜馬「おまんら、誰ぜよ」

シンジ「飲みに行くのかは今度にしましょう」


シンジはそう言うと絡んできた迷彩服を着た異様な2人組の一人のむこうずねを蹴り飛ばした。

異様なヤツ 1「ファック?!」


シンジは身悶える異様なヤツ 1の後頭部を鷲掴みし墓石に頭頂部を叩きつけた。

卵が割れる音に似た砕ける音が墓に響いた。


異様なヤツ2 「Caiga al infierno!」


異様なヤツ2 がショルダーホルスターから、IMI デザートイーグル(ステレンスモデル。多数弾倉仕様)

を竜馬に銃口を向けた。

だが、シンジが瞬時に手首を掴み顔に向けた。

動揺し勢い余ってヤツ2は引き金を引いた。

脳幹を撃ち抜き、後頭部を貫通して脳味噌の破片が墓場に撒き散らされた。

竜馬「……凄いぜよ」

シンジ「逃げましょう。まだこれだけじゃないはず」

竜馬「お、おう」


シンジにデザートイーグルを手渡して頭を砕いたヤツ1 の身体をボディチェックし、予備の弾倉を5つほど手に入れると竜馬に投げ渡した。


「Rodee la circunferencia!No deje a tipos ir!!」


迷彩柄のブーニンハットを被った隊長格と思われる異様なヤツが大声で指示を飛ばしていた。

竜馬「どうするぜよ?」

シンジ「ちょっと待ってて下さい。3分ぐらいで処理しますんで」


シンジは腰を低くし、黒のアウター右懐からトゥースピックナイフを取り出して逆手持ちした。

タイミングよくイサカM37 (ピストルグリップ)腰だめ撃ちの構えで歩いている異様なヤツ3が近くにきた。


シンジ「意外と重装備だな」


そう呟くと股間を突き刺し左手でフォアエンドを押さえながらナイフの刃を引き抜き喉笛を斬り裂いた。

異様なヤツ4「?Es correcto?」


墓石から様子を確認に来た異様なヤツ4にシンジが強奪したイサカM37の12ゲージスラッグ弾が頭を粉砕した。


異様なヤツ5「Usted ano?!」


FN FAL para(スケルトンストック)

を所持した異様なヤツ5が3点バーストでシンジを銃撃してきた。

動揺する事もなく、蚊でも払うかの如くイサカM37を向け頭を吹き飛ばした。

更に襲って来たヤツ6、7も頭を粉砕し返り討ちにした。

竜馬「シン……」


竜馬が話し掛けてきた同時にシンジはイサカの銃口を向けた。


竜馬「おわっ?!」

シンジ「すいません…癖で」

竜馬「いいぜよ。それよりよくも1人でここまでやれたの」

シンジ「慣れてますから、ウォッ?!」


隊長格がタウルスM44(454カスール仕様)をシンジ目掛けて撃った。

だが弾はイサカに当たった。

隊長格は振り返った竜馬と目があった瞬間、逃げ出した。

シンジはイサカを投げつけた。

隊長格はバランスを崩し前に倒れた。

隊長格「Cond?nelo…」

シンジ「やぁ、元気かい」

隊長格「Est? fagged!」


向けられたタウルスを廻し蹴りで飛ばした。


シンジ「Is English understood?」

隊長格「Feces you……」


シンジは頭頂部を鷲掴みにすると後頭部を石床に叩きつけた。


シンジ『誰に雇われた?』

隊長格『絶対に言わん』

シンジ『そうか……分かった』


そう言うとタウルスを拾い上げ、右手を撃ち抜いた。


隊長格『ッアギャアアアア!』

シンジ『もう一回聞こう……雇い主は誰だ』

隊長『絶対に…絶対に…言わん!!』


その時、隊長格の右胸ポケットから着信音がなった。

タウルスの銃口を頭頂部に向けながら右胸ポケットから無線機を取り出した。

『久しぶりだね、元気にしてたかい』

シンジ「これはこれは……合田さん」


無線機から聞こえてきたは聞きたくない声だった。

合田一人「流石……彼女の秘書を務めていただけあるな」

シンジ「そりゃどうも」

合田「さて、本題に入ろうか」

「君が銃を向けている奴は私の部下では無い。ただ、金で雇われたチンピラだ。好きにしたまえ」

シンジ「可哀想に、使えなくなったらポイ捨てか…」


銃口を突き付けながらシンジは、哀れな襲撃者を見た。

話を聞いていたのか静かに目を瞑っていた。

竜馬「シンジ……無抵抗じゃけん」

「見逃してやるきに」

シンジ「だそうだ」


そう言うと膝蹴りを顎にくらわせた。

隊長格は静かに後ろへ倒れた。


シンジ「……行きましょうか」

竜馬「おう」


シンジはボールペンを取り出し、扉型の四方形を描き竜馬と共に中に入っていた。

2041年 6月8日 午前6時 48分

幸福の会 教祖室


天野 太一(スティール)「……容疑者は1人だな」

宜野座伸元(ギノ)「何故、そう思うです?また 殺人鬼のカンですか」

太一「ちげぇよ。足跡を数えてみろ」


太一にそう言われて、ギノは疑いつつペンライトを床に照らした。

入口付近から続く足跡を数えてみるとやけに少ない。

部屋に居たのはせいぜい教祖を含めて5人ほどしか居なかったことを示していた。

だが、見つかった遺体は4つ。

1人足りないのだ。


ギノ「狙撃援護されて……は無いですね」

太一「窓にヒビが入ってねぇし、あるのは血痕だけ」

高級なフロアチェアに座ったまま、心臓部に穴を開けて死んだ教祖をチラッと見て首を回しながらギノに話し掛けた。


太一「そろそろ戻るか。鑑識ドローン達が来るだろうしな」

ギノ「了解」


ギノはボールペンで人が入れる大きさの長方形を描き、太一と共に入っていた。

書き直します

1975年 3月16日 キューバ

グアンタナモ 米軍収容キャンプ


チコ「数は?」

太一「かなり居るな。どうすんだ。シンジ」

シンジ「俺が最初に潜入して仕掛けを施す。仕掛けが作動したら2人はパスを見つけてくれ」

チコ・太一「了解」


作戦は上手くいった。

だが、上手く行き過ぎた。


チコ「パスしっかりしろ!クソッスネーク達はまだ来ないのか」

太一「シンジ!!どうすんだよ、パスの腹ん中にある爆弾!」

パス「爆弾?!」

シンジ「ああ……俺が取り出す」

シンジはそう言い収容から強奪したメディカルボックスを開けた。

流石、元KGB 工作員。

慣れた手付きでパスの腹の中から爆弾を取り出した。

しかも隠された爆弾を見つけるとは思いもしなかった。

その時は全て上手く行くと、思っていた。

思っていたんだ。

パスを助けてから1時間後、見たこともない武装集団に襲撃されるまでは……

チコ「お前ら、どこの国の」

「残念。私達はどこの国にも属してないわ。強いて言うなら生死を管理する部署の実動部隊かしら」


何故、戦場に居るのか疑問に思うほどの美しさを誇るシンジ達と同じ日本人の女が黒づくめの部隊の指揮をしていた。

更に後ろからスネークとカズがアマンダを連れて現れた。


チコ「スネーク!どうゆう事だ!なんでそいつらと一緒に居るんだよ」


スネーク「すまない……」

謎の女「ごめんね~リカルド君。私達、取引しちゃったの」

太一「取引?」

女「そう。そこにいるパスちゃんを殺す代わりに~あなたの祖国を解放してオマケにスネーク君の部隊を潰そうとする連中を殲滅しまーす」


取引の内容は至ってシンプル。

死ぬ運命にあるパスを殺して、その代わりに俺たちが望んでいるモノを与える。

クソッタレだが、合理的な取引だった。

太一「おいおい……ンな取引をかわしちまったのかよ。スネーク」

スネーク「……」

チコ「アマンダ!こんな方法で祖国を解放する事が正しいことなのか!!父さんはこんな方法望んじゃいない!」

アマンダ「許して、チコ。あたし達はこの女(ひと)に逆らえないんだ」

チコ「なんでだよ…」


スネーク達の表情はまるで生殺を握られてるかの如き表情だった。

女はそれを眺めながら、満面の顔で笑っていた。

ハンドサインで黒づくめの部隊の1人に指示を出すと女に拳銃を渡した。

女は受け取ると、弾倉を取り出し弾を抜き始めた。

最後の1発になると弾倉を戻しシンジの足元に投げた。


女「さぁ~シンジ君。ゲームをしましょ。ルールは簡単」

「リカルド君かパスちゃんか……どちらかの命を奪う。それだけ」

太一「富江ぇぇぇー!!」

この時に女の名前が『富江』である事が判った。

今となってはどうでもいい事だが。


富江「さー!時間は3分!初恋の相手に騙された純粋な少年兵か!それとも哀れな裏切り者の少女か!」


女は楽しむかの如く、高らかにそう言ってシンジの周りを歩き始めた。

シンジは……パスを見つめていた。

パスも同じく見つめていたと思う。

その時に俺は声高らかに撃つようにシンジに言っていた。

だから、2人のパスの唇の動きを読めなかった。


富江「さぁ~シンジ君は3度目の大切な人を自分で殺すという行為をやるハメになる!」

チコ「シンジぃいいい!俺を撃てぇぇぇぇ!」

太一「いや!2人じゃなくて俺を代わりに射殺してくれ!!」

シンジ「……」

パス「」ニコッ

チコ「シンジぃぃィイイ!」

何故、パスがシンジに笑い掛けたのか理由が未だに解らない。

だが……その後のことは未だに忘れられない。


シンジ「ありがと……」


バン!


銃声と共にパスは静かに横へ倒れた。

俺の中で何かが音を立てて崩れ去った。

そしてーーこの時

世界は俺の敵になった。

から、2人のパスの唇の動きを読めなかった。×


から、2人の唇の動きを読めなかった。○

2041年 3月16日 新浜

セーフハウス


素子「シンジ」

シンジ「どうした?」

素子「あなた宛に小包よ」

シンジ「珍しいな……いまどき小包なんて」


妻である素子から渡された小包をシンジは開けた。

中には1975年製 白ワインと旧式の携帯があった。


プルルルルル

着信が来たのでシンジはつい出てしまった。


シンジ「もしもし……」

『久しぶりだな。元気にしてたか』

シンジ「チコ…なのか」

チコ『かつての戦友の声は忘れてないみたいだな』


シンジがパスを射殺してから行方不明になって戦友、チコの声だった。


緊張しながらシンジは世間話を始めた。


シンジ「お前、今なにしてるんだ」

チコ『俺が何をしてるかは重要じゃない。問題は今日は何の日かだ』

シンジ「パスが死んだ日……」

チコ「正しくはお前と地獄中央内務省の連中に殺されたんだがな。ワインに耳を当ててみろ」

ワインに耳を当てると、聞き慣れた電子音が鳴っていた。


チコ『戦友(とも)よ、さらばだ』

シンジ「伏せろ!」


ワインを窓硝子に放り投げ、台所に居る素子に飛び掛かった。

大きな爆発音ともに窓硝子が全て割れガラス片が部屋中に散らばった。

素子を庇うように身体を丸めた状態で馬乗りしていたシンジは台所から頭を少し出して様子を伺った。


素子「シンジ…降りてくれない」

シンジ「ゴメン」


シンジは素子の身体から降りるとガラス片が散らばった部屋に脚を進め、焦げた携帯を拾った。

チコ「どうだ?開戦の花火は。なかなか悪くないだろ」

シンジ「そうだな。おかげで部屋はムチャクチャだが」

チコ「お前は……俺から大切な者を奪った。だから今度は俺が」

「お前から奪うんだよ。じゃ、心配なら娘さんとかに連絡した方がいいぞ」


チコがそう言うと携帯はシンジの右手の中で破裂した。

覚悟を決めたかのような表情で、手から血を垂れ流しながら拳を握り締めた。

2041年 3月16日 浦安行き高速道路


レイン「ねぇ……いつも思うんだけどさ」

渚「うん?」

レイン「なんで、車では命を狙われる人は常に真ん中座ってるんだろう」

渚「あーそれは多分、狙われてる人を護るには最適なんだと思うよ」

レイン「何が最適なの?渚 兄ちゃん」

ユミル「そりゃ護るのに決まってんだろ」

レイン「でも、真ん中って一番狙いやすくない?」

ユミル「意外とそうでも無いぜ。狙撃銃の弾道は風とかの影響でズレたりするから照準を合わせた場所とは違う所を撃っちまうっていうのが良くあんだよ」

レインそういえば……お父さんが言ってたんだけど『照準は少しずらして撃てば狙った場所を必ず撃ち抜く』って」

ユミル「そうそう。だから素人さんは下手に頭を狙うよりも首辺りに照準を合わせた方が頭を撃ち抜きやすいんだよ」

渚「なんで、そんなに詳しいの?」

レイン「ユミルちゃんは一時期、エレンと一緒にU.S.SOCOMに出向してたから」

渚「スゴイね…」

レイン「そういう渚兄ちゃんだって『生まれながらの暗殺』とか教授に言われてたじゃん」

渚「喜ぶべき…なのかな」

エレン「別に貶されてワケじゃないですし、思い詰める必要はありませんよ」

渚「ありがとう」

レイン「それよりさ……アレどう思う」


レインは前で並行運転している黒いバン 3車を指差した。

それに気づいたユミルはボヤくようにこう言った。


ユミル「やべっ」

レイン「バックドアガラスが…」

エレン「頭を低くしろ!レイン!!」


エレンの声と共に3台のバンのバックドアガラスからUSSR RPK(ドラムマガジン仕様)

が登場した。


エレンの声に耳を貸さずにレインは『テキーラ・タイム』を発動させ、H&K USP コンパクト(高速徹甲弾仕様)をバックサイドホルスターから抜き出した。

ゆっくり飛んでくる7.62mm×39弾を
頭を低くしかわしながら正面の黒いバンに乗る射手の額を撃ち抜いた。

ユミル「ヒストリア!車を路肩に寄せろ!エンスト起こすぞ!!」

ヒストリア「了解!」


ユミルは頭を低くしながらSIG P226(454カスール仕様。ユミルカスタム)

でブラインドファイアをしながら、ヒストリアに指示した。

ヒストリアはボンネットから出てる白い煙に視界を遮られつつも路肩に車を寄せた。


ユミル「良くやったな、ヒストリア」

ヒストリア「ユミル……」

渚「危ない!」


12.7mm×99 NATO弾がヒストリアの頭を撃ち抜き、ユミルの右腕の抉って止まった。

レイン「ユミル!」

エレン「動くな!レイン!!」

ダン!


ユミルに近づこうと前のめりになったレインを制止しようとするエレンの右腕が銃声と共に千切れ飛び、更に2発目は背中を抉った。


渚「なんで……」


何故か狙撃は渚には照準を合わさずにレイン以外の3人を狙ったのか。

渚は疑問に思いつつ、右ドアから外に出た。


渚「うっ……」

レイン「渚兄ちゃん!」

腹部に突き刺さった注射器の効果で渚は崩れ落ちた。

助けようと駆け寄って来たレインも同じ末路に。

黒いバンから日焼けした日本人と思われる男たちが英語で会話しながらレインと渚を抱え、バンに乗せた。

青いターバンを頭に巻いたサングラスをかけた30代ぐらいの男がエレン達に近付いて来た。


エレン「レイン……」

青いターバンの男「I feel guilty 」


意識が混濁しながらレインの名を呼ぶエレンの頭をターバン男がH&K Mk.23 (コンパクト。ステンレスモデル)

で撃った。


ユミル「テメェ……」


意識を失いかけながら抵抗しようとするユミルもターバン男に額を撃ち抜かれた。

2041年 3月17日 メンタルケア施設跡地


太一「……」

宜野座(ギノ)「あれから、数年か」


背後から声を掛けてギノに太一は反射的にコルトM1911A1 (laヴィッカーズカスタム。高速徹甲弾仕様)

の銃口を向けた。


太一「ギノさん……」

ギノ「お前も随分と大きくなった。青柳も誇りに思っているだろう」

太一「俺は親不孝者ですよ。免罪体質者で殺人鬼のイカレ野郎だし」

ギノ「親は…子が自分より長く生きてくれれば喜ぶ」

太一「そんなモンなんすかねぇ、ホントに」


太一は施設入口前に花束を置き、ギノ共に後にした。

歩道

プッープッー!!


トウジ「おふたりさん、乗れや」

太一「いきなり過ぎんだろ。アポ取れアポを」


ポルシェの後ろのドアガラスが開いてシンジが顔を出した。


シンジ「すまない。アポの分も含めて報酬を出すから乗ってくれ。ギノさんも」

ギノ「了解しました」


太一は、首を回しながら呆れた表情でポルシェに乗り込んだ。

太一「何すんだ?また、中華人民共和国残党の皆さんを粛清?それともハルマゲドンを信じる馬鹿を生け捕りか?」

朱「そのどっちでも無いわ」


シンジと相席していた朱に太一は少し驚いた表情をした。


太一「おいおい……朱姉ぇは今日、非番だろ ワザワザ捜して連れて来たのかよ」

シンジ「その通りだ」

ギノ「かなり、まずい状況のようですね」


ギノにそう言われ、溜息つきながら左懐からクリアファイルを取り出した。


シンジ「2日前、地獄監察課の本部が襲撃されデータベースが強奪された」

太一「スッゲーな。あそこはルシファーさんが指揮してる部署だろ。かなりの手慣れだなそいつ」

シンジ「どうして、1人だと判った」

太一「お前の性格的に最初に『2日前、謎の部隊~』とか付けんだろ。それが無いって事は1人だ」

シンジ「相変わらずだな。お前は」

太一「お前もじゃん、それは」


お互い薄ら笑みをば浮かべつつ、シンジは話を続けた。


シンジ「次の日に今度は、天界公安課 ストライクチームがガサ入れ中に襲撃された」

太一「で、全員叩きのめされたのか」

シンジ「その通りだ。更に同時刻に……レインと渚が拉致られた」

太一「ハンパ無いな、本当に」

「アンノウン君の狙いてまさかとは思うけど…お前に対する嫌がらせか」

シンジ「そうだ」

太一「へぇっ?!」


太一は驚きのあまり声を裏返してしまった。

シンジ「これらの事件は全て……チコが俺に対する復讐目的でやったと考えてる」

太一「冗談だろ?行方不明で生死さえも判らんヤツがいきなりお前に対して攻撃してきたのか?」

シンジ「そうだ」


疑うような眼で太一はシンジの顔を見つめたが、表情から嘘はついて無いと判断した。


太一「チコの奴に説明してやった方が……パスの一件について」

シンジ「話を聞くと思うか?」

太一「俺なら会った瞬間、解体するな」

シンジ「だから……誘拐には誘拐で対応しようと思う」

太一「…何言ってんだシンジ」

太一はシンジを睨みつけたが、無視するかように話を進めた。

無茶し過ました。設定が。

秘密結社 LSDとの抗争の末にーー

破壊されたシビュラ・システム。

だが……


禾生壌宗「我々を打ち負かしたと本気で思っていたのか?」


オンライン・ゲームを利用して銀魂の世界を支配下におこうとするシビュラ。

阻止できるのはーー


レイン「ウィアーザハゲ~ウィアーザスキンヘッド~ウィアーザ~」

銀時「めんどくせーから帰っていい?」

太一「マザコンで何が悪い!!」

レントン「ビッグダディじゃねぇ。ビッグアスホールだこの野郎」

慎也「俺、要らなくないか」


5人のアナーキストだけ。


真・ゴニン -蘇るシビュラシステム-

公安9課 本部ビル ダイブ室


碇 シンジ「いつから眼が覚まさない?」

イシカワ「この世界で3日からだ。後を追ってバトーもダイブしたが…このザマだ」

シンジ「トグサには話したのか」

イシカワ「ああ。とりあえず、お前に相談しろってさ」

シンジ「そうか……」


『枝を繋いだ』まま眼を覚まさない妻、草薙素子と相棒であるバトーを見つめながらシンジは頭を抱えた。

宇宙に行ってくるので、未完です。

僕たちは夏休みを利用して無人島に遊びに行った。

とても、楽しいひとときだった。

だが……まさかあんな事になるなんて思わなかった。


「anywhere door!」

ジャイアン「いや~楽しかったぜ。ありがとうなDoraemon」

Doraemon「おやすい御用だよ」

しずか「本当にありがとドラちゃん。私、家に戻るね」

Doraemon「ママさんによろしく」

スネ夫「僕から礼を言うよ。じゃあまた」

ジャイアン「俺も帰るぜ」

Doraemon「気をつけて。ご両親によろしく」

「ボクもgirl friendに会いに行くとしよう」

のび太「僕も資金洗浄する前にママの顔を見に行くよ」

Doraemon「頼んだよ」

皆が家に戻って行くのを見送った後、Doraemonが武器密売で稼いだ金を洗浄する前に下に降りて久しぶりにママの顔を見に行った。

すいません、ゲーム買いに行くから書き直します。

-腕相撲 大会-


碇 シンジ「レディィィスゥゥゥエーンジェトルゥゥゥメン!!」

「東京特設ドームで、開催されます豪腕を決める大会が今ー」

「始まります!!」

シンジ「司会は公平性を重要してわたくし碇シンジが担当します」

「解説は公安9課の凄腕ハッカーでありリーダーを務めます草薙~素子ぉぉぉおお!!」

草薙素子「大丈夫?疲れてない?」

シンジ「ありがとう…心配ないから」

「さーて、今回の出場者を発表致します」

シンジ「まずはこの方から……」

「逝ける伝説として今だに語り継がれている男!こうが~み~しんやー!!」

狡噛慎也「悪いが……なぜ俺が呼ばれたのか。誰か説明してくれ」

シンジ「続きまして~」

狭噛「おい」

シンジ「LSDのリーサル・ウェポンと呼ばれるマザコン自称猟奇殺人鬼!天野ぉぉぉぉ太一ぃぃぃ!!」

天野太一「誰がマザコン?」

太一「あとで覚えとけよ…」

沢村 鉄雄「太一!頑張れよ!!」

太一「任せとけ!!」

シンジ「彼女であり彼でもある恋人の声援を受けてテンションが上がっています」

「続いては……」


入場曲:GET WILD


シンジ「GET WILDがドームに流れる中、あのスイーパーが緊急参戦!」

「志村 新八改めさえ~ば~りょぉぉぉう!!」

冴羽?(現:志村新八)「どうも……肩が凝るな」

シンジ「何故か、テンション低いですがきっとかなりの実力が秘めているはずです」

シンジ「さー出場者が全員揃いました!それでは開会式を始めます!!」

レイン「えーと、ガンバッ」

シンジ「イメージガールによる開会の言葉を終了します。それでは第1回戦は!!」

「狭噛慎也対冴羽?」


後半に続く

-ゲームを創ろう!-

ブリーフィング室


シンジ「はい、それではゲームを創ろう!という企画がなんとなく通ったので始めたいと思います」

「ゲストに介護士兼ゲーム会社専属の弁護士してらっしゃいます、神崎有希子さんでーす」

神崎有希子「よろしくお願いします」


パチパチパチパチ

シンジ「ホワイトボードに書いていくので手を上げて意見を言って下さい」


静かに部屋に隅っこにいたレインが手を上げた。


シンジ「はいじゃ、レイン」

レイン「ジャンルはオープンワールド型の方がイイと思います」

シンジ「なるほど……他は?」


レインに続いて、天野 太一が手を上げた。


太一「なんか、シムズみたいに色々選択肢があるゲームを創ってみないか」

シンジ「選択肢?」

太一「そうだ。GTAシリーズとか回数ごとに何かしらのテーマ性があった」

レイン「4は’復讐”と’裏社会で成り上がる”で」

太一「5は’強盗”と’3主人公によるチームプレイ”がメインだ」

レイン「シリーズを重ねる毎に自由度はかなり上がっているけど…」

太一「所々問題点はある」

レイン「警察官のNPCが拘束せずにいきなり殺しにかかってくるとか」

「チートが使いづらい。後、NPCがプレイヤーに攻撃してきても何故か無視する警察官とかかな」


シンジ「ふむ……つまりシムズみたいに強盗団率いたりCIA工作員になったりできるゲームか」

有希子「シムズってそんなゲームだけ?レインちゃん」

レイン「犯罪以外なら大体の事は出来るハズだよ。有希姉ぇ」

有希子「私はlast of usやUncharted とかの方が好きかな~」

シンジ「ノーティードッグ要素と……」


シンジはそれぞれの意見を全て、ボードに書いた。

太一「主人公が一時的に攻撃力と体力が無敵になる能力とか」

狭噛 慎也「NPCの行動がなるべくリアルにするってのはどうだ」

「ところで何故、俺が此処に居るんだ?」

シンジ「社長から手伝うように言われたんじゃないんですか」

狭噛「いや……『LSDでなんかやるみたいだから支援に行ってきて』としか言われてないんだが」

太一「相変わらずの雑ぷりだな。あの人」

シンジ「まあ、気にせず行こう」

狭噛「おい」

有希子「なんか……格闘要素を入れてみませんか」

太一「格闘要素か~悪くないね」

狭噛「俺は必要なのか?ココに」

エレン・イェーガー「俺も要るのか?」

ユミル「レインのボディガードだから居てイイだろう。アタシらは」

シンジ「いつもありがとう2人共」

エレン「仕事なんで……気にしないで下さい」

ユミル「給料分の仕事はしますよ」

シンジ「よーし、とりあえずゲーム制作するか」

一同「了解」

こうして、オープンワールド系ゲームの制作が始まった。

機種は『銀魂』の世界からOWee.Mk6を選択した。

そして……6ヶ月後

シンジ「さー遂に、ゲームが完成致しました」

志村新八(冴羽?)「俺達が呼ばれる必要あるの?」

坂田 銀時「ワリィなぱっつぁん。仕事引き受けちまった」


冴羽?こと志村新八は溜息をつきながら呆れた表情で銀時を見た。


レイン「ゲームを発売してから4週間……よくよく考えたらテストプレイしてなかったね」

リョウ「え?テストせずに発売したのか?!」

シンジ「誰かしてるだろうって……みんな同じ事を考えてしまったワケだ」

レイン「ところで有希姉ぇは?見当たらないけど」

太一「彼女は確か……タイミング悪くゲーム会社絡みの裁判で弁護士として出向中」

レイン「なるほど……もしかして叔父さんが居るのって」

シンジ「銀さんとリョウは彼女の代わりだ」

銀時「別によ~誰の代わりだろーが金さえ貰えれば大体の事はするぜ。なんたって万事屋だしな」

リョウ「ちょっと待て。俺はあんまり最近のゲーム得意じゃないんだが」

レイン「大丈夫だよ。意識をゲーム内に飛ばす方法でプレイ出来るし」

リョウ「確かに……OWeeは仮想空間に意識飛ばせることが最大の売りだったが」

銀時「つーか、それが原因で発売中止になったじゃねーが」

シンジ「そこら辺を踏まえて、お目付役を2人ほど用意した」

神楽「安心して行ってこいよ。天パ」

狭噛「……何故だ」

銀時「本当に大丈夫か。スッゲー不安なんだけど」

シンジ「大丈夫大丈夫。ゲームプレイ中は肉体は睡眠状態になるから寝相が悪くなきゃ話だけど」

エレン「そろそろ、起動させますか」

シンジ「ああ。頼むよ」

エレンはOWee Mk.6を起動させ、ゲームプレイ班にバンダナを配った。


シンジ「そのバンダナを身体のどこかにつければすぐに睡眠状態になる」

銀時「スッゲー時代になったモンだな。ぱっつぁんよ」

新八「そうですね。なかなか良い時代になりましたね」

シンジ「さぁゲームスタートだ」


ゲームプレイ班同時にバンダナを装着した。

ゲーム世界 デート・ランニング地区

レイン「ふぁ~ここは」

「おはよーさん。随分とアメリカンなゲームだなこりゃ」

レイン「えっ……誰」

「声で分かんねーか」


レインは目の前にいる緑色のチェックシャツと黄砂色のトレッキングパンツを履いた無償髭を生やした死んだ目をした40歳前後の男の声はとても聞き覚えがあった。


レイン「もしかして、銀さんなの」

銀時「そうです。銀さんですコノヤロー」

「つーか、お前もかなり容姿変わってんな」

レイン「みたいだね……」


PDAで自分の様子を確認したレインは頭を少し抱えた。

レイン「私がエリーで……銀さんはジョエルだね」

銀時「何ですかソレは」

レイン「last of usていうゲームの主人公2人……」


レインの言葉を遮るように大量のバイク音が聞こえた。


レイン「馬鹿が大量に来たね」

銀時「俺、何も持ってないんだけど」

レイン「ちょっと待ってね……」


レインがPDAを操作している間にバイク一群が2人を囲んだ。

バイカー1「よぉ~お嬢ちゃん」

「こんなヤツと一緒より俺達とイイコトしようぜ」

レイン「ほんと?」

バイカー2「ニイチャン達は悪い人間じゃないぜ。だから一緒にイイコトしようや」

レイン「わかった」


レインは作り笑顔で、バイカー2に近づいて行った。

バイカー3「おい、大丈夫か」

バイカー2「……」


バイカー2は静かに崩れ落ち、左手に折りたたみナイフを持ったレインが無表情で立っていた。

バイカー3はコルトS.A.Aを取り出し銃口をレインに向けた。

だが、レインは強奪したコルト コマンダーをバイカー達に乱射した。

バイカー3「クソッタレ?!」

レイン「メンドくさいな~もう」


レインは振り返るとバイカー1の額を撃ち抜き銀時を囲んでいた周りのバイカーも射殺した。


バイカー3「セクトを敵に回せばどうなるか!覚悟しとけよ!!」


バイカー3は捨て台詞を吐き逃走した。


銀時「大した事無かったな~」

レイン「銀さん、しゃがんでただけじゃん」

銀時「しゃねーだろ。流石に飛び道具に素手はキツいって」

レイン「アイテム欄を見て」

銀時「おう?あっ」


銀時がアイテム欄を確認すると愛刀である『洞爺湖』があった。


銀時「……」

レイン「もう素手じゃないよね。じゃあセクトを壊滅させようか」

銀時「おいおい~シンジとか捜さなくていいのかよ」

レイン「その前にセクトの連中を殲滅した方が邪魔されずにお父さん達を見つけるでしょ」

銀時「しゃねーな」

レイン「じゃあ、行こ」


レインは死んだセクトメンバーのバイクを立たせると跨り、銀さんを後ろに乗せてエンジンを吹かしながらセクトの本拠地に向かった。

ズブッシティ


セクト1「本当だ!信じてくれ!!とんでもないガキがいやがんだって」

セクト2「ヤクをキメ過ぎて幻覚を見ただげさ」


レイン「それなら良かったけどね」

セクト2「あぁん?」


左側にセクトジャケットを掛けたレインが暗闇から現れた。


セクト1「アイツだ!」

セクト2「ちょっと待ってろ。話してくるから」

セクト1「俺は向こうに行ってくるからな!!」

セクト2「好きにしろ」


セクト2は優しい笑みを浮かべながら無表情のレインに近付いていた。

セクト2「お嬢ちゃん、なんでココに来たんだ」

レイン「落し物を届けに来たんだよ」

セクト2「そのジャケットは……どこで拾ったんだ」

レイン「拾ったていうか、奪ったんだよ」

セクト2「えっ」


マズルフラッシュと共にセクト2の頭が粉砕した。

身体が吹っ飛びトレーラーハウスに激突して止まった。



「銃声だ!」

「セックス・ファッカーズが襲撃して来やがったのか?!」

レイン「銀さん!」


名を呼ばれてしゃがんだ状態で小走りに銀時はレインに近付いた。


銀時「全員、シバいて行くのか」

レイン「正しくは粛清だね。粘着手榴弾あげるからこれをトレーラーハウスに設置して回って来て」

「その間に私が時間を稼ぐから」

銀時「分かりやした、ボス」


敬礼して粘着手榴弾を受け取った銀時にレインは少し苦笑いした。

トレーラーハウスから次々とセクトメンバーが現れ始めた。

レインはジャケットを捨てると姿を現したモスバーグM500クルーザーをコッキングしてセクトメンバーに連射した。

銀時「ったくよ~メンドくせー仕事引き受けちまったな」

セクト4「動くな」

銀時「おいおい……紳士的に話し合おうぜ」

セクト5「ゴチャゴチャ言わずに黙って武器を捨てろ」

銀時「オーケーオーケー。捨てるから……オラァ!」


銀時は粘着手榴弾を捨てる振りをして後ろ回し蹴りをセクト5の顎にくらわせた。

動揺したセクト4に洞爺湖をフルスイングした。


銀時「よーし、続けるか」


銃声と悲鳴が交互に響くさなか銀時はレインに言われた通りに粘着手榴弾をトレーラーハウスに貼り付け作業を終わらせた。

レイン「ふぅ……疲れた」


血の海と化した最後のトレーラーハウスからレインが顔に返り血を付けつつ出て来た。

だが、その時


セクト3「クソガキャァァァッ!!」


運良く生き残ってたセクト3が斜め後ろから角材でレインの後頭部を撲りつけた。

少し気を緩めていたレインは反応出来ずにそのまま地面に倒れ込んだ。


レイン「イタタタ……」


レインは手放したモスバーグM500を拾おうと横に手を伸ばすもセクト3に蹴り飛ばされた。


セクト3「仲間の仇、取らせてもらうぜ」



セクト3はレインに馬乗りし両手で全力で首を絞め始めた。

レイン「あっ……」

セクト3「へへへっ~オガッ?!」


レインは無表情で、左手を上げセクト3の喉笛をお返しとばかりに絞めた。

セクト3はいきなり喉笛を圧迫されレインの首から手を放してしまった。

徐々にゆっくりとセクト3の首を絞めながら起き上がり始めた瞬間、銃声と共に目の前が真っ赤になった。

銀時「おーい、無事か?」

レイン「大丈夫。ところで誰から銃の使い方習ったの」


返り血で顔を真っ赤にしたレインの質問に銀時は右手にS&W M1911A1を握りながら笑ってこう言った。


銀時「テメーの叔父さんだ」

レイン「さすが叔父さん、抜かりない」


レインはそう言ってモスバーグを拾い近く停めてあったマウンテンバイクに跨った。


レイン「銀さん早く行こうよ。キレイな花火は遠くで観ないと」

銀時「オーライ」


エンジン全開でズブッシティを抜けると背後から盛大な爆風と花火の発射と似た音が響いた。

サンタニカ ビーチ


「良い海だ」

「仮想空間なのが惜しいな」


焦げ茶色のレザージャケットの中にUCP Tシャツを着たトム・クルーズ似のアバターと肩を並べて深緑のアーミーシャツとパンツを穿いたノーマン・リーダス似のアバターが海沿いを歩いていた。

「レインはどこに居るんだ」

「まさか……別々の場所に飛ばされるとは」

「仕方ないから……捜すか」

「この広大な世界を歩いて行く捜すのか。このロサンゼルス並みにカオスな場所を」

「それ以外方法あるか?リョウ」

リョウ「うん……無いな」

「じゃ、決定だ」

チンピラ1「よぉ、兄ちゃん」

チンピラ2「金持ってねぇか?俺ら持ち合わせてねぇからくれよ~」

シンジ「すまない。包食に渡す分の手持ちが無いんだ」

チンピラ2「あぁっ?」

リョウ「辞めとけって……」

チンピラ1「おい、兄ちゃんコレ判るか」


チンピラ1がS&W M1917の銃口を突き付けてきた。

シンジは俊敏な動きでチンピラ1の手首ごと銃口をひねりチンピラ2に向けた。

勢い余って引き金を弾き、チンピラ2の左眼を斜に撃ち抜いた。

シンジはチンピラ1の手首を極めた状態で身体を後ろに倒しM1917の銃口を顎に向け引き金を弾いた。



リョウ「マズイな。サイレンが近付いて来てる」

シンジ「退散しよう」


2人は海に飛び込んで警官を撒いた。

3週間後(現実世界で3日)

モーニングラット スーパー駐車場

レイン「聞こえる?」

『聞こえてますぜェ』

レイン「銀さんは?」

『ダンナは、準備中でィ』

レイン「了解。土方さんに代わろうか?」

『気持ち良く仕事してェので結構ですぜ』

土方十四郎「聞こえてるぞ」

『すいやせん、ノイズが』

土方「嘘つけェェェ!!さっきまで普通に通信してただろぉぉが!?」

銀時『おーいトッシー。お客さん来たぞ』

トメル・シスレー似のアバターを使う土方 十四郎の眼の前に4ドアの中型車が停まった。

車からアンドリュー・J・ウェスト似のアバターが現れた。

何故か、レインはサングラス越しに眉を顰めた。


「やぁ、調子どうだい」

土方「御託は結構だ。さっさと取引始めようぜ」

「よし……ブツを拝見しよう」


土方は自らが乗車してきた2ドアのスポーツカーのトランクを開けた。

レイン「あなた……ワカメだよね」

ワカメ「……」

レイン「黙るって事は~」

ワカメ「シャラップ!!」

レイン「やっぱりワカメだ。何してんの?」



レインの問いにワカメこと間桐慎二
は左懐から、グロック 18(.50AE仕様。フルオートカスタム)


を取り出し乱射した。

ワカメ「アミバッ?!」

沖田 総悟『早く隠れなせェ。能無し連中が集まって来てますぜ』

レイン「了解~」


銀時のスナイピングで右肩を撃ち抜かれたワカメは肩を押さえながら逃走した。


を取り出してワカメの手下の額を銃撃した。

未完にします

かぶき町 万事屋 銀ちゃん


銀時「いてーな。痔になっちまったか」

「おーい、神楽ー」

レイン「神楽ちゃんは酢昆布買いに行ったよ」

銀時「マジか……悪いけどよーレイン」

レイン「薬局行ってくるね」

銀時「おー飲み薬タイプを頼むわ」


ガラガラ


鼻歌を口ずさみながらレインはケツが被災した銀時の為に薬局へ向かった。

だが、レインまだ知らない。

これから巻き起こるパニックを

名:レイン

年齢:14

職:フリーティーチャー


目標:薬局に向かう。

レイン「さぁ、どこの薬局行こうかな」



レインはとりあえずジョニー薬局へ向かった。

銀時の為にもやや小走りで移動した。


薬剤師「いらっしゃいませー」

レイン「すいません……飲み薬タイプの漢方薬を下さい」

薬剤師「分かりました」


レインは薬剤師が漢方薬を探してる間に外を眺めた。

ポツポツと雨が降り出している事にレインは傘を持ってくるべきだったと思った。

レインはふと雨に違和感を覚えた。

眼を凝らして見ると色が黒い。

レインは何か嫌な予感を感じた。

薬剤師「お客様が探していたのはこれですね」

レイン「あっ…はい」


レインは少し挙動不審になりつつ代金を払い薬局を出た。


黒い雨を防ぐ為に黒のレザージャケットを頭に被りながら万事屋に戻っていた。


レイン「イタッ…ごめんなさい」


走っている時にぶつかってしまった人に謝り、また走ろうとした時


ぶつかった人「うめわ~ウメわ~」

レイン「えっ?」

ぶつかった人「ウヒャヒャヒャヒャ」

レイン「うわっ⁈」


ぶつかった人はいきなりレインを押し倒すと首を絞めてきた。

発作的に頭突きを浴びせ、咳き込みながらぶつかった人の顔を見た。

眼や穴という穴から黒い液体を垂れ流し笑っていた。

周りを見ると同じような人々が笑いながらレインに迫って来ていた。


レイン「これは……ヤバイかも」


レインは人々をかけ分けながら、万事屋に走った。

背後から笑いながら追いかけてくる人々を撹乱しなんとか万事屋に辿り着いた。

レインはバッグサイドホルスターからH&K USP (高速徹甲弾仕様)

をチャップマンスタンスの構えで引戸を静かに開けた。


レイン「銀さん……生きてる?」


玄関には額を撃ち抜かれた笑顔の人が居た。


居間まで足を進めると、レインは銀時の名を呼びかけた。

レイン「銀さっ…」

銀時「ホアチャッ!!」

レイン「あがっ?!」


背後から銀時に洞爺湖で殴られたレイン前に倒れ、気絶した。



エピソード クリア

多摩丘陵駅 トイレ


志村新八(冴羽?)「~♪」


ガチャッ


リョウが鼻歌を唄いながら、尿を出してると隣に大男が並んだ。

リョウ「……」

大男「……」

リョウ「なぁ……うぉっ?!」



いきなり襟首を大男に掴まれたリョウは洋式便所に連れ込まれ更に引き摺り回され、壁を破壊しながらタイル張りの壁に叩き付けられた。



リョウ「話……合わない?」

大男「あら~ヤヤマー」

リョウ「ムリぽいな」

大男は口や眼などから黒い液体を垂れ流し近づいて来た。

殺すしかないと判断したリョウは、ショルダーホルスターからS&W M500(コルト パイソン風。6in)

を抜きだそうとしたが


リョウ「アレ ?」


大男の股下を覗いて見ると、洗面台の下に愛銃があった。


リョウ「はぁ~クソタレ!!」



大男にリョウは体当たりを繰り出した。

大男は鏡に後頭部を打ち付け、動かなくなった。

銀時「すいませーん。ちょっと月に行ってきます」

-キープランド 砂浜-


「渚兄ちゃーん、みてみて凄く綺麗な砂だよ」

潮田渚「本当にキレイだね」

「エレンーあかり姉ちゃん?」

エレン・イェーガー「アカリならミカサと飲み物を買いに行ってる」

「ところでさ……両さん達は何処にいったの」

渚「用事があるからそれを済ませてからこっちへ来るってさ」

「へぇー相変わらず忙しいだね」


世界を救ったヒーローは……

記憶を失った幼い少年だった。

事の発端は僕の中学時代から始まる。

地球破壊を宣言した超生物、通称『殺せんせー』を暗殺する為に選ばれた私立椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラスの『エンドのE組』。

何故か、殺せんせー赴任と同時に転校してきたのが


チャイ「どーも、こんちわーチャイでーす 皆さんと一緒になんか色々頑張りまーす」


銀髪の僕たちよりも年下そうな少年だった。

殺せんせーは下世話でメンタルが以外と弱いけど-

限りなく頼りなる先生だった。


逆に昔のチャイは… かなりアナーキーでやんちゃで


チャイ「理事長センセイは、カツラを被ってんの」

浅野 學峯「鬘ではありませんよ」

チャイ「へぇ……育毛した」

學峯「地毛です」


かなりの天然だった。

僕が知り合った先生や他の転校生に同級生たちについては紹介すると長くなるので今は省かせてほしい。


次回、始まりの時間

4時間前

-LSD 本社 ブリーフィング室-


「なに? キープランドへ旅行に行きたい?」

「いや、直接は言っとらんのだが」

「最近 チャイの奴がやたら旅行雑誌を眺めてるからな」

「なるほど… 」

「アイツが実際に読んでる旅行雑誌だ」


両津はシンジに旅行雑誌を渡した。

シンジはすぐにマーキングを見つけた。


キープランド。

税金が安く、自然と人間が共生する島として有名だった。

治安も悪くなく公共設備なども他の旅行地などよりも評価が高かった。


シンジは両津に約契約書にサインさせて旅行を許可した。

⚪︎LSDで用意したボディガード(LTU捜査官)も同行させること。

⚪︎ 3時間おきに連絡する。

⚪︎チャイを1人にさせない。

⚪︎両津は個人的な商売を禁じる。

両津は少し悔しいそうな顔をしつつサインした。

実は、両津にはある目的のためにキープランドに行きたかった。

ーーー
ーー


チャイ『えっ旅行に行くの?』

両津『そうだ。 ワシはキープランドという島で新しい時代の開拓者になるのだ』

チャイ『それで、ボクはどうすればいいの』

両津『おまえはこの雑誌に丸を付けてくれ!』

ーーー
ーー

両津はチャイがヒマつぶしに作っていた日焼け止めクリームを

『奇跡!! 12歳の少年が作った紫外線から肌を護る!!奇跡の日焼け止めクリーム』


という看板を掲げて売り出そうとしていた。

そのついでに悪友のボルボ西郷と左近寺竜之介 に焼きそばとたこ焼きを売らせるという計画だった。


だが、図らずもシンジに考えを読まれてしまい日焼け止めクリーム販売が難しくなってしまった。

そこで両津はチャイにある提案をした。


両津『おまえの大好きな元 3年E組のヤツらも一緒に連れて行こう』

チャイ『でも、渚兄ちゃん達は皆それぞれ仕事してるし……』

両津『全員に連絡しなくていい。おまえが呼びたいと思うヤツに電話しろ』


両津はチャイの性格的に全員に連絡するであろうと考えこういう提案をした。

チャイが連絡して繋がったのは


純正暗殺者で性転換した、潮田渚。

元演技派子役で経歴からチャイの両親、シンジと妻である草薙 素子と養子縁組した茅野 カエデこと本名 雪村あかり。

渚が男だった頃に惚れた、元厨ニ病のボディガード、ユウジ。

過去のチャイから『腐れゴリラ』と称されていた 寺坂 竜馬。


『天才ハスミン』とチャイに呼ばれていた、赤羽業。

そしてチャイのボディガードであるLTU捜査官 3名。


元 調査兵団 リヴァイ班 所属

チャイの親友で巨人化能力を持つ

エレン・イェーガー。

通称『エレンの嫁』と呼ばれる史上最強のヒロイン、ミカサ・アッカーマン。

『愛らしい才女』と呼ばれる中性的な少年、アルミン・アルレルト。

総勢12人で、キープランドへ向かうことになった。

チャイは大好きな渚達と旅行目的で。

両津は商売。

ボルボは持ち込めなかった軍用品を買い直すために。

左近時は自分が愛する彼女(二次元)に限定品アイテムをプレゼントするために。

エレンと渚は両津の考えを察しつつ、チャイのために同行する。

ミカサとあかりはそれぞれの『恋人』ために。

カルマは『恩人』のために。

ユウジは『初恋と憧れの相手』のために。

アルミンは……シンジの指示で。


次回、食人の時間

ID:IchfYGZ2さん、お疲れ様

ID:IchfYGZ2さんへ


言い忘れていたましたけど、次やったら家を見つけるから。

覚悟しといといて

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom