折木「最初から入須先輩の好感度がMAXだったら」 (685)
氷菓のBlu-ray BOX化(2月)記念で書いてみようかと
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愚者のエンドロールから始める
サンクス
すまんの夜には更新するやで
古典部部室
伊原「遅い!」
里志「いやぁ自転車が使えなかったんだよ」
伊原「そんなの前からわかってたでしょ! なんでそれを見越して…」
折木「(暑いのに元気だな)」ヨッコイセ
里志「そういえば千反田さんは? まだ来てないようだけど」
伊原「もうすぐ来るんじゃない? それとふくちゃん、原稿ちゃんとやってる?」
折木「(夏休みに呼び出されたと思ったら当の本人は不在。何か厄介事じゃないだろうな)」
千反田「遅くなりました。すみません」
伊原「あ、ちーちゃん。どうしたの? 珍しい」
千反田「うふふ、実は試写会に招待されたのでその話し合いに、です」
里志「へぇ、凄いじゃないか。どこぞの映画?」
千反田「いえ、今度の文化祭で披露される映画だそうで。クラス展示として二年F組が作られました」
折木「(消費の激しい生き方を選ぶものだなF組の先輩方は…)」
千反田「F組に私の知り合いがいましてそれで招待されたんです。ついでに感想も聞きたい、と。今から行きませんか?」
里志「面白そう!」
伊原「そうね。時間余ってるし、行ってみようかな」
折木「俺は
千反田「良かった、みんなで行けますね!」
折木「聞いてくれよ」
千反田「出来れば三人くらい連れてきてほしいと誘われたんです。古典部なら丁度いいと」
里志「千反田さん、ホータローが何か言いたげだよ?」
折木「あー…」
千反田「折木さん…行かないんですか?」
折木「(帰ってから何が待ってるという事でもないんだが、嫌な予感がするのは俺の思い込みか?)」
千反田「無理にとは言いませんが、もしよかったら……」
里志「ホータロー、高校生活最初の夏休みなんだ。ちょっとくらい歩きづらそうな道でも気晴らしにはいいだろう?」
折木「……わかった、俺も一緒に行く」
里志「そうこなくちゃ!」
伊原「で、その映画は何を撮ったの?」
千反田「ミステリー映画だそうで、詳しくは視聴覚室で話します」
里志「ミステリーか。早速ホータローの出番かな?」
伊原「ムリムリ。この暑さで頭を家に置き忘れたから」
折木「言いたいことを言ってくれるな」
伊原「事実でしょ」
千反田「では試写会に行きましょう!」
視聴覚室
千反田「お言葉に甘えて来ちゃいました」ガラガラ
入須「あぁ、よくきた。感謝するよ」
千反田「伊原摩耶花さん、福部里志さん、折木奉太郎さん、わたしが入っている古典部のたちです」
入須「今日はよろしく。入須冬実だ」ジー
折木「(なんだかジロジロと視線を感じる…)」
折木「あの、どこかで会いましたか?」
入須「いや、何でもない」サッ
折木「(俺の髪型がそんなに変か? 少しくらい寝癖はあるが)」
入須「今日君たちに時間を割いてもらったのはこのビデオテープを見て率直な意見を是非ともきかせてほしいから」
伊原「意見だけでいいんですか?」
入須「あぁ、構わない」
折木「(俺達が何を言っても撮り直しがきくわけでも無い。感想だけとはおかしいな)」
里志「でも、僕達が意見したとしても撮り直しするんですか?」
折木「里志、あまり突っ込まない方がよさそうだ」
里志「え?」
折木「おそらくそのビデオ映画、完成してない」
入須「……えぇ、折木君の言うとおりこのビデオ映画は完成していない」
入須「だがここであれこれ言うよりも見てもらった方が効率的だ」
折木「(効率的…いい言葉を使うじゃないか)」
入須「そしてまだタイトルが無い。単にミステリーだけ」
入須「見終わったら一つ聞きたいことがあるからそのつもりで」
里志「じゃ、メモをとった方がいいですか?」
入須「あぁ、そのつもりで見てくれると嬉しい」
里志「摩耶花、僕のペンとメモ翌用紙、少し貸すよ」ガサゴソ
摩耶花「その巾着袋には一体何が入っているのよ…」
里志「さすがに摩耶花でも十年は早い。もし見たら悶絶必須、一週間は僕の顔を見れなくなるよ」
摩耶花「じゃ止めといた方がよさそうね…」
入須「こっちの準備は出来ている。それでは、健闘を」バタン
折木「(映画を見るのにポップコーンが無いとは、入須も準備が悪いな)」
上映開始
勝田「海藤! 畜生、誰が!」
勝田「そんな……」
上映終了
折木「……」
里志「へぇ、密室かな?」
伊原「……」
千反田「……あれ? 暗くなったままです」
入須「テープはここまで、だ」
里志「あぁ、今流行の結末はあなたの胸の中、ということですか」
入須「そうではない」
折木「(……嫌な予感がする)」
入須「率直に訊く。今の映画、技術的にはどうだった?」
伊原「技術的に…うーん、プロがやってるわけじゃないですが稚拙だとは感じました」
入須「私もそう思う。彼らには技術が無かった。それだけのことよ」
折木「でもそれはそれでいいんじゃないですか? 自己満足の世界でしょう」
入須「あぁ。出来不出来はあまり問題ではない。では致命的な問題とは何だと思う?」
里志「……完成していないこと、ですか?」
入須「その通りだ。撮影場所が特殊で夏休みしか撮影できず、次の日曜日がその最終日」
入須「技術の持たない者に渡したひずみがここで出てきた。内容をミステリーとだけ決めたが脚本家がいなかった」
入須「そこで漫画を少し書いたことがあるという生徒、本郷真由という生徒に脚本を委ねた」
入須「だが、本郷は途中で力尽き、寝込んでしまった。そして誰もその後を継ぐ者がいない」
折木「まさかその後を俺らに?」
入須「いや、さすがにそこまでは頼めない。だがこれだけは聞きたい。あの事件の犯人は誰だと思う?」
里志「うーん…あの映像だけじゃわかりませんね。思い浮かばない」
伊原「あの映像の間に犯人が必ずわかるようにいはなっているんですか?」
入須「えぇ、本郷は探偵小説におけるルールは守っていたわ。十戒も九命題も二十則も」
入須「それらを踏まえたうえで、あの事件の犯人は誰だと思う?」
里志「んー、やっぱり思い浮かばない。データベースは結論を出せないしね」
伊原「私も…怪しいと思う人はいるけど」
千反田「海藤さんは無事なんでしょうか、それが気になります」
折木「(今はそれが重要でもないだろうに)」
折木「……俺の顔に何かついてるか?」
千反田「いえ、そういうわけでは」
里志「いやぁ、これはホータローの担当じゃないかなと思ってね」
折木「勘弁してくれ。探偵役なんて御免だ」
伊原「そうはいうものの、誰か見当はついてるんでしょ?」
折木「(言いたい放題いってくれる。俺の体こんな激務には耐えられないぞ)」
里志「嫌そうな顔だねぇ」
折木「省エネルギー主義者として買い被られるのは困りものだ」
折木「それにそれほど真剣に見てなかった」
千反田「ではもう一度見せてもらいましょう!」
折木「(どうしてそうなる)」
入須「参考意見を聞きたいだけよ。気楽に言ってくれていい」
折木「そうですか。では海藤先輩が怪しいと思います」
伊原「海藤先輩は被害者でしょ!」
折木「自分でやったのかもしれん」
伊原「そんなわけないでしょ!」
折木「じゃあ、山西先輩。力がありそうだ」
伊原「折木!」
里志「うーん、ホータローの腰はやっぱり重いね…」
折木「(乗り気じゃないよりも納得がいかない。この試写会についてだ)」
折木「(これは二年F組の問題。それなら二年F組で解決すればいい)」
折木「(なによりあなたはクラスメートの自己満足のために動くような人には見えない)」
折木「それとどうして、古典部を試写会に?」
入須「千反田と面識があってな。それと学外からの人間の紹介。それと……」
折木「?」
入須「君よ」
折木「…はい?」
入須「千反田から氷菓の事を聞いていた。そしてこのビデオが行き詰った時君を思い出した」
入須「君なら探偵役が務まるかもしれない、と」
折木「(変な期待は困ります。…それと確信はないがあなたにはあまり関わりたくないな)」
折木「(どうにも腹に何か隠し持っていそうでならない。考えすぎだといいんだが)」
里志「ホータロー凄いじゃないか! 実績が反響を呼んでるよ!」
折木「おだてても快刀乱麻は出てこない。入須先輩には悪いですが、期待には応えられません」
入須「そうね。確かに君らには迷惑だったかもしれない。謝るわ」
折木「……」
入須「では、試写会はこれまでよ。今日は来てくれてありがとう」
千反田「……待って下さい!」
折木「(そらきた)」
千反田「では…あのビデオの結末はどうなるのですか?」
入須「わからない。最悪の事態になることも予想される」
千反田「それでは困りますっ!」
折木「(ええ困りますとも。だから言わないでください)」
千反田「そのビデオが完成しないままなんて、そんなの哀しいです!」
折木「(まさか入須先輩、千反田を寄越したのはこのためか?)」
千反田「それに本郷さんがなぜ信頼と体調を損ねてまで無理をしなければならなかったのか気になります!」
折木「(そら出たよ)」
里志「ホータロー、腰が重いのはわかるよ。僕も最近腰痛がひどくなることがある」
里志「それもあるけど、情報が足りな過ぎるとは思わないかい?」
折木「まぁ、そうだな」
里志「じゃぁ情報さえあれば解決できるんじゃないかな?」
折木「人を何でも出来るみたいに言ってくれる。氷菓はマグレだ。俺がわかるとは限らん」
千反田「折木さんやりましょう! 本郷さんの弔い合戦です!」
入須「本郷は死んではいない」
伊原「原稿だってちょっとくらいなら余裕あるわ。後はふくちゃんだけだしね」
里志「あはは…」
折木「……ちょっとキツイかもしれないが、引き受けたとしてダメだったらどうするんだ?」
折木「F組の先輩方の前で土下座でも荷物持ちでもするのか?」
千反田「それは…」
折木「安易に引き受けようとはしないでほしい。悲しい気持ちはわかるが、出来ないこともあるんだ」
千反田「……はい」シュン
入須「それならオブザーバー的なやくならどうだろうか」
入須「私のクラスにも探偵役の志願者はいる」
折木「(それならそうと早く言って下さい)」
里志「それならホータローが責任とって切腹しなくて済むかもしれないよ」
折木「(面倒事に関わりたくないのは事実。なにより俺はこの入須先輩という人間が苦手なんだよ)」
折木「(会って間もないというのに変に視線を感じる)」
折木「(だがこの千反田嬢を引きはがすのも苦労だな…)」
入須「私からもお願いするよ。一人でも多くの力が必要なんだ」
折木「………………わかりました。オブザーバーなら、やってみます」
伊原「やっと折れたわね」
里志「期待してるよホータロー!」
折木「(俺は座ってるだけだ。解決するのはお前らに託す。それと…)」
入須「改めて礼を言うわ。ありがとう」スッ
折木「(…てっとり早く済みそうにも無いなこれは)」ハァ
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入須冬実 朝鮮人 入須冬実 日本国旗燃やした
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ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
入須冬実なんて不人気のSSなんか書くなボケ
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あ
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イリスは不人気
イリスはいらないゴミ
つまらんSS
つまらんSS
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わいがスレ主なんだけどね
騙されてやんの
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在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
入須冬実は池沼
入須冬実は萌えないゴミの不人気
アフィさん見てる?
イエーイ
入須冬実と伊原摩耶花は無能な不人気ブス女の池沼
入須冬実と伊原摩耶花は不人気だった!
入須冬実と伊原摩耶花は池沼女
入須冬実と伊原摩耶花は萌えないゴミの不人気
わいの立てたスレやで
入須冬実と伊原摩耶花は萌えないゴミの不人気だった!
入須冬実と伊原摩耶花は池沼
入須冬実と伊原摩耶花が脱糞豚ってマジ?
ただ埋めるのはアフィさん用の遊びとしては面白味がないよね
だからわいの立てたスレだっつうの
あるとき入須冬実はうんこを持って歩いていた
そして伊原摩耶花に向かってウンコをなげるイリス
入須冬実と伊原摩耶花はいらないゴミ
わしの書いたSSはつまらんのう
入須冬実と伊原摩耶花はうんこ女
入須冬実と伊原摩耶花は池沼だった!
入須冬実と伊原摩耶花ってキモイよな
入須冬実と伊原摩耶花は無能
入須冬実と伊原摩耶花は気持ち悪い
入須冬実と伊原摩耶花は臭い
入須冬実と伊原摩耶花はほんとにいらない
入須冬実と伊原摩耶花はブス過ぎる
在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
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池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
いいのかいそんなにほいほいと立てて
俺も書き込んじゃおうかなあ~
入須冬実が出るだけで駄作と言える
見たくないから別のスレ立てるとかwww
ガキかよwww
入須冬実の豚はほんと笑わせてくれる
俺のレスが真の良作と言えよう
偽物の糞SSは駄作
SSまとめのアフィさんはきっと駄作SSをピックアップしてくれるよ~
それが目的で偽者さんはこのスレを立てたんだから
別に良レスが混ざっていても良かろう
入須冬実はブス
繰り返す入須冬実はブス
ねえねえ>>1さんはアフィにまとめられるのを期待してこのスレを立てたんだよね?
まさか[田島「チ○コ破裂するっ!」]を見せつけるために立てたとかいわないよね
糞つまらんSSや
アフィがまとめたら低評価つけてやろう
アフィさんとその工作員にも困ったものだな
3時って夜中の3時か?
まあ書くにはちょうど良い時間帯だよね~
もしも明日に>>1さんが別のスレでSSを書いていた場合はアフィ連合と見なして良いかな?
>>1は逃げずにこのスレで書いてみろや
入須冬実シリーズ作ったりするあたり、イリスに対する愛はかなりのもんなんだろう?
別のサイト、スレで書いてくれとの意見を受けて逃げ出すような弱虫ではないよねもちらん
帰り道
折木「なぁ里志。入須先輩ってどういう人なんだ」
里志「ん? ホータローが省エネ以外に興味を持つなんて珍しいね。明日はお金でも降るのかな」
折木「お前のとこだけには一円玉だけ降らせてやるよ。で、どうなんだ?」
里志「入須先輩は有名さ。なんたって恋合病院の跡取り一人箱入り娘! 勲章が多すぎてとても言い尽くせない」
折木「そうだったのか。新聞の三面にでも載ったのかと思っていたが」
里志「それもあったかもね、僕は知らないけど。それと入須先輩には「女帝」っていう通り名があるんだ」
折木「確かにサディスティックそうではあったな」
里志「そうじゃないよ、そうかもしれないけどね。僕が言いたいのは人遣いの方さ」
里志「相当頭が切れて、彼女の周りの人間は知らずの内に手駒になっているそうだよ」
折木「正に今の俺達みたいだ」
里志「まぁ入須先輩のようなシャレ乙でキレイな人にならコキ使われても、僕は文句言わないけどね」
里志「調子に乗ったら財布にも手が伸びそうだ」
折木「あまり大きな声で言うと先に帰った伊原の耳にも届くぞ。あいつの耳はどこにでもあるからな」
里志「おっとそうだった。ボーイズトークはここまでにしよう」
折木「(入須……名前は何だったか。まぁ今は重要じゃない)」
折木「(どうやったら手っ取り早く収まるかな…何にしても明日は足を動かすことになりそうだ)」
里志「……なんだいホータロー、女帝様に心奪われてしまったかい?」
折木「惜しかったな。俺は既に省エネ様に心を捧げると決めているんだ」
折木「いくら女帝様でも、つけ入る隙は無い」
里志「そんなこと言っても迫ってきたら断れないくせに!」
折木「(そんなことはないと切に願いたい)」
折木宅
奉太郎「ただいま」
供恵「おっかえりー」
奉太郎「帰ってたのか」
供恵「昨日帰ってきてたわよ。あ、コーヒー淹れといて」
奉太郎「わかったよ」
奉太郎「(人遣いの荒い姉貴だ。……人遣い?)」
奉太郎「熱っ!」
奉太郎「(ックソ、これも全部入須先輩のせいだぞ!)」
酉ってこれでおk?
古典部部室
伊原「やっぱり現場検証とかした方がいいのかな?」
里志「でも楢窪地区っておいそれと行けるような場所でもないよ」
里志「それにそんなことはホータローが許してくれるはずもない」
折木「当たり前だ。俺達は探偵役じゃない。オブザーバーの立場なんだ。話を聞くだけでいい」
千反田「でももし煮詰まったら楢窪地区まで出向かなければなりませんね」
伊原「楢窪地区ってどこにあるの?」
里志「そりゃ、古丘町の楢窪チックな場所にあるに決まってるよ」
江波「古典部の部室はここでいいですか」ガララ
千反田「はい。あなたは二年F組の方ですね」
江波「江波倉子と言います。これから探偵役の人に会ってもらいます」
江波「探偵役は三人。二年F組の場所を用意しましたので、よろしくお願いします」
里志「さ、行こうか。ホータローの出番だよ」
折木「俺は地蔵の役を引き受けた。あとはお前らが演じてくれ」
伊原「そのうちカビが生えるわよ」
千反田「折木さん、行きましょう!」グイグイ
折木「わかった。あまり引っ張らないでくれ」ガタッ
二年F組
江波「まず最初に助監督の中城です。ではよろしくお願いします」ガララ
折木「(あれ? 入須先輩はいないのか?)」
折木「江波先輩、入須先輩はいないんですか?」
江波「入須は用事があって来られないそうよ。私がいると邪魔になるかもしれないとも言ってたわ」ガララ
折木「(頼んできたのに当の本人がいないとは)」
中城「後輩にまで面倒かけて悪いな。まぁノリで始めたはいいがオチがつかないとどうも面白くない」
中城「てなわけで、一つよろしく頼む」
伊原「わかりました。早速ですが、脚本の本郷先輩から犯人役の話は何か聞かれましたか?」
中城「いんや、聞いてないな」
二年F組
里志「さて、中城先輩の案を聞いて、どうだい?」
伊原「んー…窓から忍び込んで、ってのは出来そうだけど」
千反田「…………」チラッチラッ
折木「……」ムシ
千反田「……」シュン
里志「ホータロー、千反田さんが何か言いたげだよ。男なら話題の一つや二つ、挙げたらどうだい?」
折木「(里志め余計なことを)」
折木「あー、千反田。どうしてそこまで本郷に…本郷先輩にこだわってるんだ?」
千反田「こだわっているというか…少し、納得できないんです」
折木「(要するに気にいらないのか。まぁ千反田からしてみれば本郷の容体は気になるだろうが)」
伊原「ねぇ折木、中城先輩の案をどう思う?」
折木「俺からしたら、ハイオッケーデス。それでいいと思う」
伊原「折木!」
折木「矛盾がある。中城先輩の案は通せない」
里志「と、言うと?」
二年F組
折木「…と言う事だ。無理がある」
伊原「あぁ、そういえばそうだったわ」
里志「さすがだよホータロー」
折木「馬鹿にしてるのか里志。これくらいなら誰でもわかるもんだ」
千反田「だ、誰でも…私はどれだけ考えてもわからなかったのに…」
折木「千反田は本郷の容体しか考えてないからだ。少し考えれば誰でもわかる」
里志「そうかもね。それと本郷先輩の注意力は盲点になるかもしれない」
里志「実際に撮影に使った脚本が無いか聞いてみようか」
江波「どうでしたか、中城は」ガララ
里志「んー、すいません。却下です」
江波「そうですか。では次、小道具班の羽場の案です。お願いします」
里志「あぁ、ちょっと待って下さい。本郷先輩の注意力を知りたいので脚本を見せてもらってもいいですか?」
江波「わかりました。用意します」ガララ
羽場「やぁ君たちがオブザーバーか。今日はよろしく頼むよ」
二年F組
伊原「なんか腹立つ!」
里志「でも羽場先輩の案は通ってるよ。さすがの僕でもこれには賛成かな」
折木「(……眠い)」
千反田「…………」チラッチラッ
折木「……」ムシムシ
千反田「…………」シュン
伊原「で、折木。羽場先輩の案はどうなのよ」
折木「………」コックリコックリ
伊原「折木! あんたはどこまで!」
折木「わかった、わかったから揺らすな!」
折木「……羽場の案は却下だ。あれは」
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 朝鮮総連
伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 民団
伊原摩耶花 左翼 伊原摩耶花 フジテレビ
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 創価学会
伊原摩耶花 従軍慰安婦 伊原摩耶花 民主党支持
伊原摩耶花 シーシェパード 伊原摩耶花 メンヘラ
伊原摩耶花 中国共産党 伊原摩耶花 朝鮮労働党
伊原摩耶花 反日外国人 伊原摩耶花 ブス
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
伊原摩耶花 キチガイ 伊原摩耶花 特定アジア
伊原摩耶花 中核派 伊原摩耶花 反日武装戦線リーダー
伊原摩耶花 毛沢東 伊原摩耶花 李明博 伊原摩耶花 独島
伊原摩耶花 釣魚島是中国的 伊原摩耶花 売国奴
伊原摩耶花 サムスン製品愛用 伊原摩耶花 ヒュンダイ車愛用
伊原摩耶花 KCIA 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
伊原摩耶花 スパイ 伊原摩耶花 韓国好き 伊原摩耶花 しばき隊隊長
伊原摩耶花 キムチ好き 伊原摩耶花 サムゲタン好き
伊原摩耶花 共産主義者 伊原摩耶花 反日主義者 伊原摩耶花 トンスル愛飲
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 部落民 伊原摩耶花 部落解放同盟 伊原摩耶花 暴力団
伊原摩耶花 山口組 伊原摩耶花 住吉会 伊原摩耶花 関東連合
伊原摩耶花 司忍 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 反日
伊原摩耶花 朝鮮人 伊原摩耶花 日本国旗燃やした
伊原摩耶花 エイズ 伊原摩耶花 淋病 伊原摩耶花 性器クラミジア
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
二年F組
折木「……というわけだ。矛盾が生まれる」
里志「あぁ、そういえば」
伊原「そうだったわ」
折木「…千反田、俺の却下案は気にいらないのか?」
千反田「いえ、そうではありません、ただ…
ダダダダダダダダダダダ
折木「?」ガララ
入須「……取り込み中失礼する。経過はどうかと気になってな」ハァハァ
折木「入須先輩でも、走ることがあるんですね」
伊原「ふん!」ペシッ
折木「いたっ!」
入須「あぁ、小走り程度だ。さて、本郷の脚本だ、参考にしてくれ」
里志「ありがとうございます、入須先輩!」
入須「次の沢木口で最後だ。よろしく頼む。では」ガララ
折木「(嵐のように去っていったな…)」
沢木口「チャオ!」ガララ
二年F組
千反田「沢木口さんの案は絶対に本郷さんの意志ではありません!」フーッ!フーッ!
里志「でもさ、論理的に証明できる?」
千反田「でも、違います!」
里志「だからさ、論理的に…」
千反田「~~! 違うったら違うんです! …………あぁ」バタン!
伊原「ちーちゃん! 大丈夫?」
折木「(笑い上戸に絡み、酒に弱すぎるときたか。ウィスキーボンボンでこうなるとは)」
千反田「…………」スースー
帰り道
里志「なるほど、血糊の量か。そういえば羽場先輩が話していたね」
折木「あぁ、だから沢木口も却下だな」
里志「遂に三人とも倒れちゃったか…ホータローはどうするの?」
折木「どうもしない。代わりの案を探す気力はもうない」
里志「それでこそホータローだよ。じゃ、また明日」
折木「(…………)」
折木「(あのビデオ映画の結末がどうなろうと知ったこっちゃない。恐らく未完のまま…)」
折木「(千反田が諦めてくれるといいが……)」ハァ
入須「…………」
折木「! ………」スタスタ
入須「…………」スッスッ
折木「……あの」
入須「先輩を無視するとはいい心がけだな、折木君」
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 前科 入須冬実 懲役 入須冬実 服役中
入須冬実 殺人 入須冬実 窃盗 入須冬実 傷害
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 韓国人 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ 入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 キチガイ 入須冬実 特定アジア
入須冬実 中核派 入須冬実 反日武装戦線リーダー
入須冬実 毛沢東 入須冬実 李明博 入須冬実 独島
入須冬実 釣魚島是中国的 入須冬実 売国奴
入須冬実 サムスン製品愛用 入須冬実 ヒュンダイ車愛用
入須冬実 KCIA 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 スパイ 入須冬実 韓国好き 入須冬実しばき隊隊長
入須冬実 キムチ好き 入須冬実 サムゲタン好き
入須冬実 共産主義者 入須冬実 反日主義者 入須冬実トンスル愛飲
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 部落民 入須冬実 部落解放同盟 入須冬実 暴力団
入須冬実 山口組 入須冬実 住吉会 入須冬実 関東連合
入須冬実 司忍 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 反日
入須冬実 朝鮮人 入須冬実 日本国旗燃やした
入須冬実 エイズ 入須冬実 淋病 入須冬実 性器クラミジア
在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス伊原摩耶花「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン伊原摩耶花「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン伊原摩耶花「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
規定を守ってないぞ~
SSを書きたいなら以下の条件を守れ
・えるたそを駒扱いにするのは許されないので、登場 させない ・マヤカス(伊原摩耶花)は不愉快な存在なので登場 させない ・原作に忠実ではないと始めに書いておく
これは最低限守ってもらわないとな
スマホで自演かよ
糞コテさんよ~
喫茶店「インシテミル」
入須「コーヒーを二つ」
折木「あの」
入須「払いはもつよ」
折木「違います」
入須「奢ってくれるのか?」
折木「すいませんでした」
入須「さて、どこから話した方がいいか………三人の案、どうだった?」
折木「中城、羽場、沢木口。どれも矛盾があります。採用は出来ませんでした」
入須「そうか…では、三人の案を却下したのは誰だ?」
折木「……俺です」
入須「そうか…」
折木「入須先輩は、最初から俺が目的だったんですか?」
折木「オブザーバーではなく、続きの脚本家として
入須「折木君」
折木「…………」
入須「コーヒーが冷めてしまうぞ?」
折木「入須先輩の目的は俺を脚本家として登場させることじゃないんですか?」
折木「三人の案はダメ。そうなると他の人間に頼むしかない」
折木「どうすれば……収まりのいい言い訳が出来るのか」
入須「言い訳?」
折木「ここからは俺の妄想ととってもらってもいいです」
折木「千反田が何度も本郷の容体を気にしていて思った。どうして入須先輩は本郷に答えを聞かない?」
折木「倒れたと言っても体が動かなくなるわけじゃない。口ぐらいは動く」
折木「本郷に犯人は誰でどういうトリックがあったか。これだけで済みます」
折木「……入須先輩、どうして俺を引っ張ってきたんですか?」
入須「後輩と喫茶店でお茶をするのに大した理由がいるのか?」
折木「………要りません」
入須「そういうことよ」
折木「(さっぱりわからん)」
入須「ついでに聞いておこう、折木君の携帯番号は?」
折木「携帯をもっていません」
入須「……」
折木「何が言いた
入須「それでは家の番号ね。これが私の携帯番号。帰ったら電話すること」スッ
折木「……」
入須「返事は?」
折木「…………」
入須「聞こえないわね、もっと大きな声で言って」
折木「……はい」
折木宅
奉太郎「(結局、入須はその後俺に正解を見つけ出すように頼み帰って行った)」
奉太郎「(そこまでして俺の出番がないといけないのか?)」
奉太郎「(それとあの電話番号だ、何をさせたがってるんだ!)」
奉太郎「………………」
供恵「奉太郎、電話ー!」
奉太郎「ん? 里志か?」
供恵「入須ちゃんからよー!」
奉太郎「クソ姉貴!」
電話
折木「…折木です」
入須「君の頭には記憶する分野が欠けているのか?」
折木「……はい?」
入須「電話しろといったはずだが?」
奉太郎「社交辞令だと思いました」
入須「……明日の昼、古典部の部室でビデオ映画の答えをきかせてほしい。では」ガチャ
奉太郎「! あの! ……」ガチャ
供恵「まさか入須とあんたが知り合いとは思ってなかったわー」
奉太郎「入須先輩を知ってるのか?」
供恵「そりゃ同じ学校だしね」
奉太郎「(そういうものか?)」
供恵「で、どうすんの?」
奉太郎「何がだ」
供恵「入須を落とすなんてさすがは我が弟ね」スタスタ
奉太郎「そういうことじゃない!」
供恵「言い切れないでしょ? もしかするともしかするかもしれないわよ~?」バタン
奉太郎「(……まさかな)」
古典部部室
入須「(……遅い。昼というのだから十二時だろう!)」イライラ
入須「(…………確か折木君の座っているところは)」スッ
トントントントン…
入須「!」ビクッ
折木「あ、入須先輩が先でしたか」
入須「あ、あぁさっき着いたところだ」
折木「では早速ビデオ映画の答えからいきましょうか」
在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス伊原摩耶花「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン伊原摩耶花「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン伊原摩耶花「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
名前を出すだけでNGな
ほんと人の言うことを聞かねえ奴だなあ
それに「公式設定ではありません」との宣言がなされていないようだが?
つまんねえSSだな
評価は1だ
でなおしてこい
古典部部室
折木「これが俺の答えです」
入須「まさか犯人がカメラマンだったとはね」
入須「私の目に狂いは無かった。君にはやはり他の誰にもない能力がある!」
折木「……恐縮です」
入須「そうだ、この映画にタイトルを付けてみないか?」
折木「俺が?」
入須「即興でいい。君が解決したんだから」
折木「それでは…少し捻って「その眼は真実か」でどうでしょう」
入須「いいタイトルだ……これでビデオ映画は完成する!」
入須「ありがとう折木君」
折木「一人では背負えない重みでしたよ」
折木「古典部の全員の力を合わせた結果です」
入須「さすがは古典部だ」
折木「電話の後、必死に考えましたよ」
入須「君は探偵に向いているわ」
折木「不向きだと思いますけど」
折木「脚本家なら、向いてるかもしれないですね」
古典部部室
入須「脚本家?」
折木「そうです」
入須「説明が必要よ」
折木「はい。入須先輩は、俺に技術があると言いましたね?」
入須「確かに」
折木「何の技術です?」
入須「…………」
折木「昨日、寝る間も惜しんで考えました。おかげで寝坊しました」
折木「まず入須先輩、あなたは本郷の本当の脚本を知っていたのではないですか?」
入須「!」
折木「知っているものとして進めます」
折木「俺が出した答えは本郷の真意ではなく俺が作りあげた脚本です」
折木「第一にザイルが登場してきていない。本郷が念を押したものです出ないとおかしい」
折木「第二に叙述トリックはホームズには存在しない。本郷が勉強したのはホームズだけなのに」
折木「第三に江波の態度。江波は本郷の親友、倒れたのにあんな飄々とした態度はとれない」
折木「危うくただの文章題として考えるところでした」
折木「そして最後の決め手は、入須先輩が絡んでいた事」
入須「私が?」
折木「クソ姉貴に少し聞きました。あなたの女帝の話」
入須「先輩……そうだったか」
折木「本郷の脚本を知った入須先輩は恐らく、こう思った」
折木「これでは……」
入須「言わないでほしいな」
折木「……わかりました。そして入須先輩は本郷を亡き者にし、名目上は探偵役の推理大会を開いた」
折木「見事に見方を変えてシナリオコンテスト。だが三人の描いた脚本では失敗に終わる」
折木「そこで千反田、クソ姉貴からの情報……俺に白羽の矢が立った」
入須「白羽の矢か。まるで腫物のようね」
折木「最初は本当に困っているからこんな俺でも重い腰をあげました」
折木「俺は入須先輩のことをよく知りませんが、第一印象のあなたから考えて」
折木「クラスメートのために自己犠牲を払うような人には見えませんでした」
入須「…………素直に」
入須「素直に言えば、良かったのかな」
折木「…………」
入須「折木君、今私はとても困っている。力を貸してほしい……」
入須「途中から、本郷の筋書きに合った脚本を考えてくれないか、と」
入須「だけどそれが私にはできなかったわ。女帝がこんなこと、後輩に言えるわけないじゃない」
折木「……俺にはよくわかりません」
折木「本郷の本当の脚本、死人が一人もでないものですか?」
入須「…………その通りよ」
入須「本郷は人が亡くなる話を嫌った」
入須「だが、ミステリーで人が一人も死なない作品はあまり好まれない。クラスメートのほとんどが同意見よ」
入須「そこで私は……もう言わなくてもいいわね」
折木「……」
入須「君には本当に能力がある……でもこんな言葉、全然響かないでしょう?」
入須「あろうことか私は言葉で君を利用しようとしたのだから」
折木「……確かに、入須先輩の口を簡単には信用できなくなりました」
在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス伊原摩耶花「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン伊原摩耶花「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン伊原摩耶花「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
入須冬実と伊原摩耶花は不人気ブス女
入須冬実と伊原摩耶花は池沼
入須冬実と伊原摩耶花はいらないゴミ
入須冬実と伊原摩耶花は萌えないゴミ
入須冬実と伊原摩耶花はブス
古典部部室
折木「話はこれで終わりです」
入須「…………」
折木「入須先輩?」
入須「もう、我慢できないな……」
折木「?」
入須「君のせいだよ、言えないかと思った」
折木「入須先輩?」
入須「どうして折木君を登場させたか、わかる?」
折木「……わかりません」
入須「本当はわかってるんだろう? 私が君と話したかったからよ」
折木「…………」
入須「そんな気の悪い顔をしないでくれ」
折木「まさかとは思いましたが、俺の口からはとても言えませんよ」
入須「確かにそうね。俺のこと好きなんですか、なんて」フフッ
入須「そんなことを言う折木君は折木君じゃないよ」
折木「そ、そうですか」
入須「お詫びと言ってはなんだが、今度お茶でもいかがかな?」
折木「お茶?」
入須「あぁ。ビデオ映画は君の脚本で完成した。お詫びとお礼を兼ねてどうかな?」
入須「この言葉には何も裏は無いよ」クスッ
折木「そうですね……あまり虐めすぎるのも趣味じゃありませんし」クスッ
入須「……そう言えば、私が君をお茶に誘った理由はわかる?」
折木「皆目見当もつきません」
入須「君とはあまり話す機会がなかったからね……」
折木「それも女帝の皮を被った先輩しか知りません」
入須「……だから君と話がしたい」
折木「…………先輩?」
入須「もっと折木君とお話がしたいわ」
折木「……いつになく女子っぽいですね」
入須「こんな気持ちになったのは初めてよ、それに折木君のせいでもある」ズイッ
折木「急に女帝にならないでください」
折木「……女帝以外の入須先輩にも、興味ありますし」
入須「!」」パァァ
愚者のエンドロール編 完
続編は考えてるつもり
では、折木は冷めているので、客観的な評価は出来ないという可能性はあるだろうか?
ここで、遠まわりする雛のえるたそについての記述をみてみよう。
「派手でこそないものの、まず美人と言って間違いない女子生徒がまっすぐこちらに向かってくる。
となれば、教室に残っていたクラスメート数人がたちまち意味ありげな視線を向けてくるのも、無理はないといったところか」(遠まわりする雛 p21)
なんと、えるたそに対しては断定しているのである
しかも、クラスメートの反応についての記述もある。
加えて、これは「やるべきことは手短に」という出会って間もない頃の話で
まだ、えるたそに惚れていない時期である。
では、なんでイリスには推量を使ったのだろうか?
折木宅 二階 奉太郎の部屋
奉太郎「(…………眠くならない)」
奉太郎「(明日は少しばかり早い。強引にでも眠らなければ)」
奉太郎「(……ダメだ。水でも飲んでリラックスするか)」
奉太郎「(ふぅ、眠くない時でもベッドから離れる時は悲しい)」
奉太郎「(さらばベッドよ、また会う時まで)」バタン
一階 リビング
奉太郎「(……明かり? 姉貴でもいるのか)」
供恵「……」スゥスゥ
奉太郎「(へそだして寝やがって。だから彼氏の一人や二人出来ないんだ)」
供恵「……」スゥスゥ
奉太郎「(起こすのも厄介だな。さわらぬ姉貴に祟りなし、このまま放っておこう)」
奉太郎「(……そーっと麦茶を注いで)」
奉太郎「(ふぅ…………口の中が冷たくなったがまぁいい、これで眠れなければ徹夜でもして限界に挑戦だ)」
供恵「……んー、奉太郎?」ムニャムニャ
奉太郎「(げっ! 起きやがった)」
供恵「ん、んん」クイクイ
奉太郎「わかったよ」ハァ
供恵「ありがとさん♪」
供恵「あ、ブラックの砂糖は一つね♪」
奉太郎「俺は早く寝たい。姉貴の分だけだ」
供恵「あぁ、そう言えばあんた明日文化祭だっけ?」
供恵「古典部はトラブルがあるのが伝統だから……何かあった?」
奉太郎「そんな呪いがあるなら厄払いの札でも武器の一つや二つでもくれよ」
供恵「んー、それじゃアドバイス一つあげる」
奉太郎「?」
供恵「いつもより一つ多く考える事。以上!」
奉太郎「(いい加減な姉貴め!)」
供恵「……あっ! 砂糖一つって言ったでしょ!」グイグイ
二階 奉太郎の部屋
奉太郎「(はぁ、一仕事終えた気分だ。でもおかげで寝やすくはなったか)」
奉太郎「(……入須先輩とどこ回るか、まだ決めてなかった)」
奉太郎「(山は二つ、さながら双子山か……)」
奉太郎「(まるで入須先輩だ……こんなこと頭の中でしか言えないな)」ハァ
奉太郎「(明日の朝にでも考えればいいか……)」
奉太郎「…………」スゥ
入須宅 自室
入須「(明日は文化祭……映画の件も気になるがそれよりも)」
入須「(……いや、生きた省エネと呼ばれる折木君ならきっと何か考えてくれているはず)」
入須「(だがあまり期待しない方がよさそうね)」ハァ
入須「(文化祭……どれに行こうかな)」
入須「(奇術部、面白そう。折木君なら見破ってしまうかも)」フフ
入須「(クイズ大会……折木君はあまり頭がいい方ではなかったかな?)」
入須「(占い研究会か、相性はまだ早い。というか恥ずかしい。姓名判断してもらおう)」
入須「(お料理研究会……料理はあまり出来ないな。折木君は案外……いや無理だな)」フフ
入須「(考えてみれば私もF組の手伝いがある。全てのイベントは回れない)」
入須「(私から提案しないと何もしない文化祭になりそうね)」ハァ
入須「(……明日のためにも、もう寝よう)」スッ
入須「(……折木君は、私をどう思っているんだろう?)」
入須「(…………)」スゥスゥ
文化祭当日 折木宅 玄関
奉太郎「いってきます」
供恵「あぁ、奉太郎。これ、あんたにあげる」
奉太郎「? ペン、万年筆か」
供恵「ペンは剣よりも強いから。山ぐらいなら簡単に壊せるわ♪」
奉太郎「(ペン先壊れてる……ごみを寄越すなごみを)」ムスッ
供恵「全く、厄介な部活に入ったもんだよ」ヒラヒラ
奉太郎「(お前が入れたんだろうが)」バタン
通学路
折木「(さて、双子山をどうすればいいか……)」
里志「ホータロー! おはよ!」
折木「あぁ。今日は相棒と一緒じゃないのか」
里志「わかってないなぁ。お楽しみはぎりぎりまで焦らされないと!」
折木「さいで」
里志「で、パンフレットなんて眺めてどうしたのさ。ホータローの御眼鏡に適うベッドは載ってないよ」
折木「そうじゃない」
里志「だったら枕かな? さすがに総務委員は枕の通信販売はやってないなぁ」
折木「通信販売なんてやってるのか、高校の文化祭で」
里志「そりゃ神山高校だからね! そんじゃそこらのネット販売サイトには負けないさ!」
折木「里志はもうどれを回るのは決めたのか?」
里志「んー、まだはっきりとは決めてないよ。古典部のあの山の事を念頭に置いてるからね」
折木「そうだな」
里志「……お、摩耶花だ。ちょっかいだしてくる」タタタ
折木「(はりきってるな里志のやつ。まぁこの日のために生きているようなやつだからな)」
折木「(さて、肝心の双子山だ……)」
入須「!」
入須「(あれは折木くんか? 間違いない、あの寝癖は折木君だ)」
入須「(だが話しかけるべきか? 文化祭当日になってはしゃいでるのかと思われたくないし……)」
入須「(あ、あれはパンフレット……考えてくれているのか?)」
入須「(よし、そうとなれば)」
入須「折木k
千反田「あ、折木さん!」
入須「!」
折木「千反田、今日は徒歩なのか」
入須「」
千反田「はい。神高の生徒で溢れかえるそうなので自転車は……」
千反田「それに、あの山をどうするか少しでも考えたくて」シュン
折木「悔やむことは無い。これからどうするべきなのかが大事だ」
千反田「はい!」ニコニコ
入須「」
古典部部室
千反田「みなさん! 今日は文化祭です!」
折木「そうだな」
里志「うんうん」
千反田「精一杯楽しみたいところですが、我々古典部はある問題に直面しています」
千反田「とても険しい山のようです」
折木「山だな」
里志「うん。山だね」
千反田「では、どうすればより多く売ることが出来るか。良い意見があればお願いします!」
折木「……と言ってもな」
里志「うん、二百部はさすがに分が悪いね。五分五分の戦いだ」
里志「でもこっちには商売神ホータローがいる。僕が出なくても完売しそうだね」
千反田「え!? 折木さんって商売の神様なんですか!?」
折木「里志の冗談だ」
里志「んで、何か策はあるのかい?」
折木「ん……まずはなぜこの氷菓が売れないのかを考えるべきだな」
千反田「そうですね。冷静にいきましょう」
里志「まずは何といってもネームバリューの無さだ。古典部の名前すら怪しいものだよ」
折木「それと立地の悪さだな。こんな辺境の地に足を踏み入れたら最後、帰れなくなる」
千反田「でも、氷菓はみなさんの力を合わせて作り上げた大切な」
折木「それはどこの部活も真剣だ。俺達だけがマジでやってるわけじゃない」
里志「んー、一冊二百円。これを百円にしたところで効果は期待できなさそうだね」
折木「まずは立地とネームバリューだが……」
千反田「何かいい作戦があるんですか?」
折木「まぁな。立地の条件だが幸運にも文化祭だ、千反田が足で稼いで他の売り場に併せてもらえるか交渉」
折木「里志は……まぁ言わなくてもわかってるみたいだな」
里志「まぁね。データベースを駆使してあらゆる大会に古典部の名前で出場し成績を残す!」
里志「自称だけど、データベースの腕の見せ所さ!」
千反田「そういうことですね! 私はどうやって人をここに呼ぶのかを考えていました!」
千反田「……でも、折木さんはどうするんですか?」
折木「俺は…………店番する」
里志「……まぁ誰かはいないとね」
千反田「摩耶花さんは来られるのでしょうか?」
里志「漫研の方が抜けられないみたい。二日目以降に仕事を残しておいてあげよう」
千反田「わかりました。それでは目標、氷菓の完売! えい、えい、おー!」
里志「おー!」
折木「おー……」
カンヤ祭 一日目 古典部部室
折木「………………」
折木「……誰も来ない」
折木「(店番、万歳!)」
折木「……………眠い」
折木「(ん……いくら省エネといっても、店番中に寝るのはいささか悪い気がする)」
折木「(だがアカペラ部の声が何ともいい子守唄に……あぁ、やばい。これは、寝る)」
折木「…………」
折木「…………」スゥススゥ
??「氷菓は寝ていても売れるのか?」
折木「……はぇ?」
??「だったら一つ貰って行こう。幸いなことに誰もいない、誰も見ていない」スッ
折木「あ、あの!」
??「最初の売り上げが0円とは、まぁなんたるものかな。さて、行くか」スタスタ
折木「待って下さい!」
カンヤ祭 一日目 古典部部室
??「何か?」
折木「……すいませんでした」
??「後で千反田達にも謝っておくんだな」フン
折木「それで、入須先輩。何用でこちらに?」
入須「君の得意な推理で当ててみな」
折木「脚本しか書けませんよ」
入須「つべこべ言うな。先輩命令だ」
折木「(寝てしまった手前言い返せない!)」グヌヌ
入須「嫌そうな顔しても無駄だ」
折木「……千反田の様子を?」
入須「……」イラッ
折木「……氷菓の仕上がりが?」
入須「……」イラッイラッ
折木「……映画の客足を自慢しに?」
入須「……はぁ。もうそれでいいよ」
折木「すいません。こればかりは言えません」
入須「私もだよ。こんなこと、口に出して言えない。恥ずかしすぎる」
折木「では同時に言いましょうか?」
入須「恐らく、同じ事を考えているね」
折木入須「好きな人の顔を見るのに理由がいるか?」
折木「……こんなこと、面と向かって言えませんね」
入須「あぁ。だが、どちらかが言わなければ、な?」スッ
折木「……ありがとうございます。入須先輩」ギュッ
入須「礼には及ばないわ。これが、当たり前よ」
入須「折木君、いい匂いだ」スンスン
折木「まるで変態ですね」
入須「……変態でもいいよ。この匂いが嗅げるなら」スンスン
折木「(く、くすぐったい!)」
入須「……ワイシャツ」
折木「はい……」ヌギヌギ
入須「ふぅ……はぁ……」スンスンスンスン
折木「(先輩の髪の匂いも……あぁこれは)」ヤバイ
入須「……省エネはどうした? 折木君?」ギュー
折木「」
入須「恋はやらなくてもいいことだぞ? ましてやこんな……ハグなんて、浪費じゃないのか?」ギュー
折木「……先輩の意見は聞いてませんよ。浪費かどうかは俺が決めます」ギュー
入須「いつか省エネに、勝ってみせるよ」ギュー
折木「(あぁ……柔らかいです、入須先輩。腰のあたりが特に、うん)」ギュー
入須「……ん」
折木「はい」
折木「…………ん」
入須「…………んっ」
カンヤ祭 一日目 古典部部室
折木「…………」スゥスゥ
折木「…………あ、あれ?」
折木「…………夢、だったのか?」キョロキョロ
折木「(……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)」ジタバタ
折木「(何てもの見てたんだ俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)」ジタバタ
折木「(ハグしてキスとか高校生か俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)」ジタバタ
折木「おわっ!」ガタタッ
折木「……椅子から落ちるなんて初めてだ」イテテ
折木「(……思えば入須先輩は一日目は上映会で忙しいんだった)」
折木「(省エネ神とあろうものがとんだ浪費を)」
折木「(まぁ暇つぶし……いや、いい時間を過ごさせては貰ったというなら浪費じゃないな。うん)」
??「あの、ここ、何やってんすか?」
カンヤ祭 一日目 二年F組
沢木口「あ、お客さん来てるねー!」
中城「俺の助監督ぶりを見に来てくれたのかーいやぁ嬉しいねぇ」
沢木口「アンタは助監督でも何にもしてないしょーが」
中城「俺は撮影班だ。あの楢窪地区まで行ったんだぞ」
入須「二人とも、仲良くするなら外で仲良くして」
沢木口「はいはーい」スタスタ
中城「はいよー」スタスタ
江波「入須、ちょっといい?」
入須「あぁ、どうかしたのか?」
江波「受付の机なんだけど、映画のパンフレットとか置いてもスペース少し余るみたい」
入須「他の机は?」
本郷「上映会で全部他の教室に置いてて……鍵閉まってるの」
入須「そうか……何とかしておく」
江波「えぇ、頼んだわ」
本郷「お願いします」
沢木口「あぁー、あたし天文部あるんだけどなー」
中城「プラネタ何とかしかやらないんだろ? それならこっち手伝ってくれ」ヨッコイセ
沢木口「プラネタリウムね! あ、そろそろ第一回が始まる!」
羽場「(探偵小説研究会にも顔を出さないとな……あの映画はあまり見たくない!)」コソコソ
入須「(客入りも上々……何とかなりそうね)」
入須「(……折木君はどうしているかな?)」
カンヤ祭 一日目 古典部部室
折木「(壊れたペンがワッペンになった)」
折木「……それだけか」
折木「(アカペラ部が騒いでいたが、まぁ文化祭だ。何かないと文化祭たりえないだろう)」
折木「(……何も無くなった。やることが)」
里志「古典部の、福部でーす!」
司会「へぇ! 古典部なんてあるんですねー!」
折木「(里志は上手くやってるようだな。まぁ、里志の芝は青く見えん)」
カンヤ祭 一日目 古典部部室
里志「やぁホータロー。店番おつかれ」
折木「おー」
千反田「折木さん、氷菓は何部売れましたか?」
折木「全部で十四部だ」
折木「里志の宣伝のあと数人客がきたぞ」
里志「よーし、この調子で明日のお料理コンテスト頑張るぞ!」
千反田「あの、折木さん!」
折木「何か気になったか?」
千反田「……いえ、なんでもありません」
折木「千反田簡単にでいい。話してくれ」ハァ
千反田「えっ? でも……今は文集が」
折木「寄りかかった船は気分がよくない。出来るなら全部吐いてくれ」
里志「ホータロー、それは僕に言う台詞だよ。千反田さんにそんな言葉吐いちゃいけない」
伊原「…………」
折木「(伊原も伊原だ。漫研で何かあったのか?)」
千反田「あの、実は占い研究会に十文字さんという私の友人がおりまして」
里志「あぁ、十文字さんね。僕と同じクラスの」
千反田「はい。かほさんは荒楠神社の……」
折木「千反田、事件は?」
千反田「あ、そうでした! タロットカードの「運命の輪」が盗まれたそうです!」
千反田「このようなカードをカンヤ祭のしおりに挟んであったようです」
里志「へぇ、犯行予告状ならぬ犯行実行状かな?」
折木「あまり上手くないぞ」
里志「そうかな。そういえば囲碁部から碁石が無くなっていたそうだよ。数え間違いだろうけどね」
折木「……そんなことより、明日の作戦会議だ」「
折木「伊原も、そう暗くなるな」
伊原「うるさい!」バカオレキ!
カンヤ祭 二日目 古典部部室
折木「(千反田が交渉に出て行ったきり、暇だな)」
折木「(……また眠くなる)
折木「(…………寝れば昨日の続きが見れるか?)
折木「(ダメだダメだ。省エネを志す者として不埒で不純な行為は!)」
折木「(店番として省エネの真髄を……)」
??「お、ここが古典部か」
折木「あ、はい。そうです」
折木「(客か)」チッ
??「これか、カンヤ祭の所以が知れるのは。一冊くれ」ハイヨ
折木「ありがとうございます」チャリン
折木「……チャック、空いてますよ?」
カンヤ祭 二日目 廊下
入須「(客足が減ってはいないが、何とか休みがとれた)」スタスタ
入須「(出来れば一緒に見て回りたかったが……まぁ仕方がない)」キョロキョロ
??「あ、入須先輩」
入須「あぁ、君は荒楠神社の十文字か」
十文字「どうも。よろしければ、占いしていきます?」
入須「(まぁ焦っているわけでもないし……)」
入須「そうだな。ひとつ占ってくれ」
十文字「中へどうぞ。入須先輩は、占いは信じますか?」
入須「まず信じない。いい結果であれ悪い結果であれ」
十文字「そうですか。それなら占いがいがあります」フフ
入須「悪い意味ではないよ」フフ
十文字「では何を占います? 姓名判断でも相性でも」
入須「………………」ブツブツ
十文字「……入須先輩?」
入須「あっ……何でもない。姓名判断で頼む」
十文字「……わかりました。相性ですね」
入須「十文字……!」
十文字「顔が真っ赤ですよ。で、誰との相性を?」
入須「……お前は口が堅そうだな」
十文字「口を開く相手も少ないですし。えるくらいですよ」
入須「(千反田! そうか話すのは危険かもしれない)」
十文字「少しくらい危険な橋でないと成就しませんね」
入須「なに!?」
十文字「恋は壁がないと燃えません。そしてその壁は、高く、厚いほうがよく燃えます」
入須「……わかった。信じよう」
十文字「では入須先輩と……誰ですか?」
入須「……折木奉太郎君」
カンヤ祭 二日目 占い研究会テント内
十文字「折木、奉太郎? ……古典部の?」
入須「そうだ」
十文字「…………」
入須「意外か?」
十文字「てっきり生徒会長かと」
入須「彼は友人だ。それに会長には他の女性がいる」
十文字「そうですか……ですが折木くん、古典部ですね」
入須「千反田だ」
十文字「(……誘わなかった方が良かった)」ハァ
十文字「それで、入須先輩はどうしたいんですか?」
入須「……それは占いと関係あるのか?」
十文字「もちろんです。占いは神の意志を伝えるとかそんなオカルトじみたこともあれば」
十文字「カウンセラーとしての顔もあるんです。ですから包み隠さず話してください」
入須「わかった……友人に話すのは恥ずかしいが、我慢しよう」
十文字「では、入須先輩は折木くんと何がしたいんですか?」
入須「私は……そうだな。もっと隣にいて欲しい、もっと話したい。そう思っている」
入須「折木君と会ったのは夏休み。まだまだ短い。だからもっと話したい」
十文字「隣にいて欲しい、話したい……それは二人だけで?」
入須「えぇ。折木君は口を動かすのは案外うまいのよ。体は動いてくれないけれど」
十文字「私は千反田からの情報しか知らないので、深くは入ることはできませんが」
十文字「千反田に嫉妬したことは?」
入須「…………無いと言ったら嘘になる。けど鬼になることはないよ」
入須「千反田とは、あまり争いたくない」
十文字「あまり?」
入須「意地悪ね。千反田とは争いたくない。そのままの意味よ」
十文字「わかりました……では入須先輩が思い描くゴールは何ですか?」
入須「ゴール、か」
十文字「先輩の目標は? なんのために折木くんといたいんです? 話したいんです?」
入須「折木君の中で私が一番になりたいから、かな」
十文字「……ありがとうございます。では、折木くんを好きになった理由は?」
入須「理由……これも恥ずかしいな」
入須「……私は最初、折木君を利用しようとした。クラスのためという名目で」
入須「だけど、折木君は私が考えていた底まで全て推理してみせた」
入須「その時、かな。寝ても覚めても折木君のことばかり考えるようになったのは」
十文字「(女帝といっても中身は少女ってわけね……)」
十文字「折木くんは……入須先輩のことをどう思っていると思いますか?」
入須「荒楠神社の力でどうにかわからないかな」ハァ
十文字「占いは信じないと言っていましたよね?」
入須「占いは信じられないが、十文字が言っていると信じる気になるものよ」
十文字「それで、どう思っていると思います?」
入須「そうだな……折木君は……」
十文字「入須先輩は、最初は利用しようとした、と。私は、あまりいい印象は無いと思うんですが」
入須「えぇ。でも、何度かお茶をして、そのことは濁してもらったわ」
入須「本当に解消されたかどうかは……わからない」
入須「けど、折木君の態度をみるともう気にしてないと思えるわ」
入須「この前に茶を飲んだ時は」
十文字「入須先輩、惚気は外でやってください」
入須「……惚気ていたか? 今」
十文字「ニヤニヤが顔から滲んでました」
入須「」
二つ名前入れるの忘れた すまんの
十文字「……では、そろそろ私からの意見といいますか、占いの結果を伝えます」
入須「あ、あぁ……」ドキドキ
十文字「相性、は二人ともはしゃぐタイプではありませんし、攻めるタイプでもありませんね」
十文字「そして折木くん。特に自分から何かをするような人ではないと」
十文字「なので……入須先輩にかかってます」
入須「私に?」
十文字「折木くんから何かしてくる可能性は低く感じられます。出来れば……」
入須「出来れば……?」
十文字「言葉では折木くんは動きません」
入須「と、いうことは」
十文字「……ということです」
入須「…………あ、あぁ」
十文字「…………入須先輩?」
入須「う……」カァァ
見てくれる人いるのかありがたい
三日目まで書き終わってるで
おもっくそ可愛い先輩注意やで
よいこは読むの止めとけ!注意したぞ!
カンヤ祭 二日目 二年F組
入須「(やはり相性はまだはやかった!)」
入須「(何が「言葉では動かない」、だ! こ、この体を使えということか!?)」ジッ
入須「(……体型は気を遣ってはいるが自慢できるほどでもない)」サワサワ
入須「(こ、この二つの脂肪を……)」ジッ
入須「(…………!)」
入須「(恥ずかしすぎる!)」カァァ
入須「(大体、折木君はそういうことをしようとはしないだろう!)」
入須「(清く正しく、高校生らしい交遊を望んでいるはず!)」ウンウン
入須「(……だが、折木君の好みを知る必要はあるわ)」
入須「(そうなると千反田……は無理だ。友人の福部君に頼んでみようか)」ウンウン
入須「(それとも先輩……弟の好みのジャンルなら知ってそうだ)」
入須「(もしも年下が趣味ならどうしてくれよう)」イライラ
入須「(それか同級生……)」
入須「(折木君は千反田のことをどう思っているんだろう……)」
千反田「おはようございます。入須さん」
入須「!」ビクッ
入須「あ、あぁ。千反田か。何かあったか?」
千反田「あの、二年F組にお願いがあるのですが」
カンヤ祭 二日目 人気のない廊下
入須「……出来れば人目のないところで、異性に頼むんだ」
千反田「は、はい。……あっ!」
千反田「(その方法は)」
入須「文集、早く持ってこい」スッ
千反田「入須さん。その方法は、以前私が折木さんにやったことがあります……」
入須「」ピタッ
入須「……詳しい話を聞かせろ」
カンヤ祭 二日目 古典部部室
折木「(グロックが小麦粉になった。まるでわらしべ長者だな)」フゥ
折木「(そろそろ昼時。弁当にはまだ早い)」
折木「(里志らが出るといっていた料理バトルでも拝見……ん?)」
入須「やぁ、折木君」スッ
折木「あ、入須先輩。……こんにちは」
入須「あぁ、こんにちは。千反田から聞いたよ。氷菓、大変だってな」
折木「えぇ、手違いでこうなってしまいました」
折木「古典部の総力をあげていますが、中々強敵です」
入須「確かに手ごわそうな山だな……そういうことなら、二年F組も手伝おう」
折木「え?」
入須「千反田からお願いされてな。氷菓のついでに、君の顔も見ようと来たわけよ」
折木「それは……二重にありがとうございます」
入須「礼ならF組もだ。映画のパンフレットと併せて二百円で売る予定よ」
折木「この山が小さくなるなら大歓迎です」
入須「……やはり山は小さいほうが好みか?」
折木「え?」
入須「(私はバカだ……こんなので伝わるわけはないのに。期待してしまうよ……)」ドキドキ
折木「この山は無い方が好きですけど」
入須「(過度の期待をしてしまって、すまない折木君)」ハァ
入須「では占めて二十部、受け取ったわ。それじゃ」スタスタ
入須「(……当たり前だの結果だ。言葉で言わなければ伝わらない)」
折木「入須先輩!」
入須「何だ?」
折木「……時間がある時で構いません。一緒に回れませんか?」
入須「(折木君!)」パァァ
入須「い、いいのか? 君は店番も」
折木「店番は、俺じゃなくても出来ます」
入須「(折木君、君はやはり折木君だ!)」
入須「私でよければ時間をつくるわ……絶対に」スタスタ
折木「ありがとうございます。……氷菓も、ついでに」フッ
カンヤ祭 二日目 二年F組
入須「(……折木君を見た瞬間から言いたいことが全部吹っ飛んでしまった)」
入須「(千反田と二人でお茶したということには腹を立てたが)」
入須「(それは私の勝手な嫉妬だ。出会う以前のことをとやかく言えない)」
入須「(一緒に回る約束をしてくれた……それだけで私は満足よ)」フフ
本郷「入須、それは?」
入須「古典部の文集よ。併せて売ることに決めたわ」スッ
本郷「あ、古典部の……」
入須「丁度机の幅も余っている」
本郷「古典部のことになると嬉しそうね」
入須「顔に出てるか?」
本郷「えぇ。ニヤニヤが溢れ出るところを必死に我慢してる感じ」フフ
入須「(……他人には知られたくないという、これが女帝の悩みだ)」カァァ
カンヤ祭 二日目 古典部部室
折木「(我ながらキザな態度だったか。思い返すと結構恥ずかしい……)」
折木「(こういう時は弁当を食って)」パカッ
折木「(姉貴よ、なぜにエスニック……)」パク
折木「(ん! 案外うまい!)」モグモグ
里志「店番お疲れ、ホータロー」
折木「ん。優勝おめーとー」モグモグ
千反田「折木さん! お力添え、ありがとうございました!」
伊原「私も。サンキュ」
折木「ん」モグモグ
里志「まさかホータローがあんなことするなんてね。カメラを持っていなかったのが悔やまれる」
折木「祭りの雰囲気に充てられただけだ。もうやらん」
千反田「あの、早速見てもらいたいものがあるんですが」サッ
折木「まぁなんだ、飯でも食え」モグモグ
伊原「見てよこのグリーティングカード!」バン
折木「(話を聞いてくれ)」モグモグ
伊原「お料理研究会からおたまは既に失われた、十文字……私達のトコだけ!」
里志「他にも囲碁部、アカペラ部もやられたそうなんだ!」
折木「ほー。文化祭で怪盗紛いの騒ぎか。変な目立ちたがり屋もいるもんだな」モグモグ
千反田「折木さん!」
折木「(……頼むから勘弁してくれ。用事を増やしたくないんだよ)」
千反田「私、気になります!」キラキラ
里志「ほら! ホータローの出番だよ!」
折木「打ち合わせでもしてきたのかお前ら」
千反田「見てください。占い研から運命の輪が盗まれたそうです。このようにしおりにカードを」
折木「里志、任せた」
里志「困ったなぁ、データベースは結論を出せないんだよ」
折木「俺も省エネ主義者だ。ここから動けん。今回は足を使いそうだし、里志が適任だ」
伊原「店番ばっかりで体が訛るから、ふくちゃんが店番替わってくれるって!」ユサユサ
折木「揺らすな! こぼれる!」
里志「それは打ち合わせにはなかったよ摩耶花」
折木「……飯の食ってる間の暇つぶしに聞くだけだ」ムスッ
里志「嬉しそうな顔だねぇ」ヤレヤレ
千反田「えぇと、盗まれた部活は……」
カンヤ祭 二日目 古典部部室
伊原「コスプレって言うなバカ!」ガッ!
折木「いっ!?」イッタァ!
折木「……んで、伊原はABC殺人事件を読んだことあるか?」イテテテ
伊原「まぁ、代表作だしあるけど? それが?」ムスッ
折木「なぜ怪盗十文字が順番に盗むのか気になっててな。ガラクタばかり盗んで何をするのか」
伊原「盗まれた物はどれも高価なものってわけじゃないし」
折木「ただの愉快犯なら古典部に来る可能性が薄くなる。それだけは避けたい」
伊原「どうして?」
折木「……伊原は、口は堅いんだったな?」
伊原「まぁ、言うなと言われれば言わないけど」
折木「実は、犯人像はぼんやりと掴んだ。それを利用しようと思う」
伊原「え、犯人わかったの!?」
折木「犯人像、だ。計画としては犯人を強請ろうってこと」
伊原「へぇ、ばらされたくなかったら言う事を聞け、ね」
折木「あぁ。この手の話は千反田にはあまり言いたくない。刺されそうだからな」
伊原「確かにちーちゃんならそう言うかも。で、何を強請るの?」ガタッ
折木「……氷菓だ」
伊原「氷菓?」
折木「ばらされたくなかったら氷菓を買え。そう言うつもりだ」
伊原「……何か、ゴメンね」スッ
折木「気にするな。伊原のせいじゃない。古典部全員の問題だからな」
折木「俺はもう少し考えてみる。恐らく怪盗は絶対にア~コの物を盗むことを重視しているハズだ」
折木「あとで校了原稿を仕込んでおくよう里志にでも頼んでおく」
伊原「そう……あんまり無茶して、ばれないようにね」ガララ
折木「(二人共に、な)」ハァ
カンヤ祭 二日目 二年F組
江波「ご来場ありがとうございました。次の上映は十五分後になります」
沢木口「はぁ、やっと休憩時間だー」
中城「といっても十五分だけだぞ」
入須「(映画の客足、感想共に上々。氷菓の売れ行きもいい。これなら明日は追加の要請が必要だな)」ヤレヤレ
入須「(少し外の様子を見てくるか……)」
入須「十分ほど出てくる。頼んだ」スタスタ
江波「え? いいけど……」
本郷「入須、はりきってるね」
入須「(……さて、様子を見ると言っても気晴らしに何か見るだけだが)」
入須「(……漫研か。あまり漫画は見ないが覗いてみよう)」
入須「(ほぅ、客が中々入っているな。……レビュー百本か。帰ってから読もう)」スッ
カンヤ祭 二日目 漫研室
男子A「あれ、俺の秘本は?」
男子B「さっきお前に渡したっきりだな」
男子A「……無いんだけど」
男子B「マジ? 中見られたら結構ヤバいかもしれねーぞ?」
男子A「ヤバいどころじゃない! 外はレビュー百本だけど中はタダのエロ本なんだぞ!?」
おまえらパンツ吹き飛ばす準備出来たか?
出来てない奴がいるならここで通行止めだ
そろそろ投下してまうか
私も下着転生させといた
カンヤ祭 二日目 古典部部室
里志「まんまとやられたよ、ホータロー」
折木「怪盗には捕まってもらうと困る。来るなら三日目ということか」
伊原「それでさ、古典部の他に工作部もあったんだけど大丈夫なの?」
折木「まぁ、そこは二分の一。宝くじよりはましだ」
里志「校了原稿だったね。明日用意しておくよ」
千反田「折木さん。犯人の方はどうですか?」
折木「ん、全然わからん。最後に古典部に来てくれさえすればいい」
千反田「そうですか……それでも、入須さんに委託した氷菓の売れ行きが好調だそうです!」
千反田「入須さんも明日の一時頃なら自由時間が出来る、とも言ってました!」
千反田「ずっと二年F組に出ていましたから……」
折木「(午後一時、か)」
里志「ホータロー?」
折木「ん、まぁ十文字のことだ」
里志「今日もう下校時間だから、ク……グローバルアクト部だね」
折木「現場をおさえるのか」
里志「これが僕のやり方さ。大丈夫、古典部まで頑張って、って励ますだけだよ」
千反田「では明日は最終日です。頑張りましょう!」
ンヤ祭 二日目 入須宅
入須「(今日で二日目が終わった。明日が最終日)」
入須「(唯一の収穫、漫研のレビュー本でも見よう)」パラッ
入須「…………!」バン!
入須「こ、これ、は……!」アタフタ
入須「(誰もいないよな? というか自分の部屋だった)」キョロキョロ
入須「(なんで……え、えっちなほんが?)」カァァ
入須「(表紙はちゃんと漫研のレビュー本! でも中身は……なんなんだこれは!)」
入須「(というかこれ、どうしよう)」オロオロ
入須「(…………)」ジッ
入須「(誰も見てないよな?)」スッ
入須「(少しくらい覗いても大丈夫よね?)」ペラ
入須「(……最初は普通の話なんだ。最初だけは)」ペラ
入須「(と、とうぜん抱き着く!? なぜだ! なぜ突然抱き着くんだ!?)」
入須「(色々大事な過程を吹っ飛ばしているぞ!)」フーッ!フーッ!
入須「(い、挿れてる……痛そう……)」
入須「(でも、あれが気持ちいいのか?)」ペラ
入須「(あ、終わった……二人ともやりきったような、爽快な表情をしているわね)」ペラ
入須「(最後はキスして終わり)」ペラ
入須「(短編集みたい。違う作品が始まるわ)」ペラ
入須「(えぇ!? 制服の女の子がいきなり縛られてる!?)」ペラ
入須「(これも痛そう……でも女の子の表情がすごい……恍惚としてる)」ペラ
入須「(ゆ、指舐め! こ、これくらい私でも出来りゅ!)」ペラ
※妄想中
折木「はい、入須先輩。どうしたらいいかわかりますね?」スッ
入須「わ、わかった……んっ!」ペロペロ
入須「んっ! はぁぅっ……んぅっ!」ニュル
折木「困りましたねぇ。後輩の指を自分から舐めてくる変態が女帝だなんて」
入須「んぅっ! ひはうぅ、ふぉえひふんはぁ!」ニチュニチュ
折木「なんです? 聞こえませんよ?」グリグリ
入須「あっ! ぅぅ!」ハァハァ
折木「よだれ、たれちゃいましたね?」
入須「ふ、ふぅぅ……」ハァハァ
折木「手が使えればいいんですけど、後ろ手に縛られちゃいましたからね」
入須「ふぅぅ……あぅ、ん、んんぅ……!」ニチュニチュ
※妄想終
入須「(…………あぁぁぁぁぁぁぁぁ!)」ポッポー!
入須「(いやいやいやいや何を考えているんだ! お、折木君はそんなこと!)」バァン!
入須「(してくれない! ……よな?)」
入須「(……してくれるとかの話じゃない!)」ペラッ!
入須「(今度は温泉旅館の話か。普通のカップルのようだな)」ペラ
入須「(………………)」ペラ
入須「(………)」ペラ
入須「(…)」ペラ
入須「(……ただのいい話だった)」
入須「(まぁカップルなら? 手をつないだり混浴だったり一緒に寝たり…キ、キスぐらいするしな?)」カァァ
入須「(でも浴衣で抱き合って同じ布団で寝る……今は絶対出来ないな)」
入須「(……「今は」ってなんだ! 予定でもあるのか!)」バン!
入須「(でも、折木君が求めてきたらどうしよう)」オロオロ
入須「(いや、腐っても折木君だ。不埒な考えを持っているようじゃ省エネはやっていけないだろう)」フンス
入須「(……なんでこれだけは確信がもてるんだろう)」ハァ
入須「(つ、続きの話……いや、ダメだ! ここで読めば寝られなくなる!)」バァン!
入須「(明日は最終日。遅れるわけにはいかない)」ネル!
ふぅ…
多分、作者の発言が痛痛しい、ということだと思う
これから気を付ける
そんなことより伊原摩耶花と入須冬実が在日朝鮮人ってマジ?
なんか噂によれば竹島は韓国領土だと主張してるみたいだし中国の反日デモの首謀者らしいな!
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 反日
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 反日 入須冬実 反日
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 朝鮮総連
伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 民団
伊原摩耶花 左翼 伊原摩耶花 フジテレビ
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 創価学会
伊原摩耶花 従軍慰安婦 伊原摩耶花 民主党支持
伊原摩耶花 シーシェパード 伊原摩耶花 メンヘラ
伊原摩耶花 中国共産党 伊原摩耶花 朝鮮労働党
伊原摩耶花 反日外国人 伊原摩耶花 ブス
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
伊原摩耶花 キチガイ 伊原摩耶花 特定アジア
伊原摩耶花 中核派 伊原摩耶花 反日武装戦線リーダー
伊原摩耶花 毛沢東 伊原摩耶花 李明博 伊原摩耶花 独島
伊原摩耶花 釣魚島是中国的 伊原摩耶花 売国奴
伊原摩耶花 サムスン製品愛用 伊原摩耶花 ヒュンダイ車愛用
伊原摩耶花 KCIA 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
伊原摩耶花 スパイ 伊原摩耶花 韓国好き 伊原摩耶花 しばき隊隊長
伊原摩耶花 キムチ好き 伊原摩耶花 サムゲタン好き
伊原摩耶花 共産主義者 伊原摩耶花 反日主義者 伊原摩耶花 トンスル愛飲
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 部落民 伊原摩耶花 部落解放同盟 伊原摩耶花 暴力団
伊原摩耶花 山口組 伊原摩耶花 住吉会 伊原摩耶花 関東連合
伊原摩耶花 司忍 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 反日
伊原摩耶花 朝鮮人 伊原摩耶花 日本国旗燃やした
伊原摩耶花 エイズ 伊原摩耶花 淋病 伊原摩耶花 性器クラミジア
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
そんなことより伊原摩耶花と入須冬実が在日朝鮮人ってマジ?
なんか噂によれば竹島は韓国領土だと主張してるみたいだし中国の反日デモの首謀者らしいな!
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 反日
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 反日 入須冬実 反日
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 前科 入須冬実 懲役 入須冬実 服役中
入須冬実 殺人 入須冬実 窃盗 入須冬実 傷害
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入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ 入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
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入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 キチガイ 入須冬実 特定アジア
入須冬実 中核派 入須冬実 反日武装戦線リーダー
入須冬実 毛沢東 入須冬実 李明博 入須冬実 独島
入須冬実 釣魚島是中国的 入須冬実 売国奴
入須冬実 サムスン製品愛用 入須冬実 ヒュンダイ車愛用
入須冬実 KCIA 入須冬実 在日 入須冬実 在日
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在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス伊原摩耶花「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン伊原摩耶花「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン伊原摩耶花「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
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伊原摩耶花 池沼 萌えないゴミ 在日 韓国人 脱糞豚 不人気
伊原摩耶花 韓国人 脱糞豚 池沼 在日 不人気 萌えないゴミ
伊原摩耶花 韓国人 在日 萌えないゴミ 不人気 池沼 脱糞豚
伊原摩耶花 脱糞豚 萌えないゴミ 不人気 在日 池沼 韓国人
伊原摩耶花 池沼 萌えないゴミ 在日 韓国人 脱糞豚 不人気
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入須冬実 無能 池沼 不人気 脱糞 韓国人
入須冬実 池沼 不人気 脱糞 韓国人 無能
入須冬実 不人気 脱糞 韓国人 無能 池沼
入須冬実 脱糞 韓国人 無能 池沼 不人気
入須冬実 韓国人 無能 池沼 不人気 脱糞
入須冬実 ブス 萌えないゴミ 在日 アスペ 汚い
入須冬実 汚い アスペ 在日 萌えないゴミ ブス
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入須冬実 在日 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ
入須冬実 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ 在日
入須冬実と伊原摩耶花は在日朝鮮人だった!
700 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2014/07/13(日) 14:30:47.15 ID:4zzaGT P0
>>700なら
入須冬実と伊原摩耶花は在日朝鮮人の脱糞豚
800 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2014/07/13(日) 14:32:01.21 ID:4zzaGT P0
>>800なら
入須冬実と伊原摩耶花は在日朝鮮人の脱糞豚
500 名無しさん@お腹いっぱい。 age 2014/07/13(日) 14:52:52.09 ID:iorF/53h0
>>500なら
入須冬実と伊原摩耶花は在日朝鮮人の脱糞豚
300 メロン名無しさん sage 2014/07/13(日) 15:10:03.29 ID:5uw8CB5K0
>>300なら
入須冬実と伊原摩耶花は在日朝鮮人の脱糞豚
チョン入須冬実「あのなあ、息子よ」
チョン伊原摩耶花「何」
チョン入須冬実「こんな事して何の意味があるんだ?」
チョン伊原摩耶花「はぁ……?」
チョン入須冬実「伊原摩耶花は朝鮮人だか入須冬実は在日だか知らんが、知的障害バカの落書きにしかみえん。
それに……こおいう嫌いなキャラを在日朝鮮人扱いするネトウヨみたいなのは好かん。もうやめろ」
チョン伊原摩耶花「……父ちゃん、伊原摩耶花と入須冬実は….在日….朝鮮人….たそ! と、父ちゃん!伊原摩耶花と入須冬実は在日朝鮮人たそー!!」
チョン入須冬実「俺は伊原摩耶花と入須冬実には興味はない! つーか、なにたそーだ!
韓国人みたいなツラしての日本人ヅラされる方が迷惑だぜ!
お前はただそいつらを在日朝鮮人扱いして騒いで発散したいだけじゃないのか?」
チョン伊原摩耶花「父ちゃん……伊原摩耶花と入須冬実は在日朝鮮人たそ!! 在日朝鮮人たそ!! 在日朝鮮人!!
おでが伊原摩耶花と入須冬実が在日朝鮮人であるソースを……」
チョン入須冬実「いい加減にしろ! もう、やめろ。目を覚ませ、これ以上言うなら、いい年なんだから独立してウチから出ていけ」
チョン伊原摩耶花「なんたそ……なんたそなんたそなんなんたそぉーーーーーっ!!
伊原摩耶花は在日朝鮮人なのに!! 入須冬実も在日朝鮮人なのに!! 何もわかってない!!
何も分かってないたそおーーーーーーっ!!」
伊原摩耶花ぶせええええwwwwwwwwwwwwwwwwwww
さすが在日糞朝鮮人だよねwwwwwwwwwwwwww
日本人の千反田えるたそとは大違い
妖怪トンスル大好き伊原摩耶花たそ~
大天使千反田えるたそ~
伊原摩耶花 池沼 萌えないゴミ 在日 韓国人 脱糞豚 不人気
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入須冬実 無能 池沼 不人気 脱糞 韓国人
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入須冬実 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ 在日
伊原摩耶花 SS
入須冬実 SS
入須先輩 イリス ブス 池沼
不人気ブス伊原摩耶花「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
無能ハゲ伊原摩耶花 「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
池沼脱糞豚伊原摩耶花「独島は韓国の領土です(^q^)」
伊原摩耶花は顔が池沼
伊原摩耶花が母国(韓国)に帰る話はよ
伊原摩耶花くっさwwwwwwwwwwww
不人気ブス入須冬実「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
無能ハゲ入須冬実「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
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入須冬実は微妙顔のブスだった
原作の折木がそう言ってる
と思うとか言われちゃう顔面偏差値しかない
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
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伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 在日
16時くらいに投下予定
原作読めてないのはお前らの方だよ
美貌は美人との意味だが
美貌とはっきり言うのと
美貌と言っても良いだろうと言うことは
全然意味が違う
ただ単語のみを切り出して言葉の接続を無視しているんだよ
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰か に感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
これが折木の台詞なw
これを見てどう思うのか考えてみろよw
ポジティブな意味に採れるとかほざく奴は頭がイカれてるね
はっきりとした美貌なら「いいと思う」とか言う必要はないだろw
えるたそに対してははっきりと美人と言ってるのにさ
結局のところイリスの顔面偏差値は「美貌と思う」程度なんだよ
「と思う」のは「どちらかと言えば」とほとんど同義
単語だけ抜き出して美貌と判断してんのかwww
読解力ないのはどちらかね?w
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰か に感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰か に感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰か に感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰か に感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが」
こんなこと言われて喜ぶ奴がいると思うかね?
上から目線に加えて、「まあ、思う」と推量表現だ。
これで美貌と思ってるなら、あたまがおめでたい。
「美貌と言って間違いない」
「美貌と言えると思う」
集合の大きさで言えば下の方が大きいのは明らか
つまり、二分法で言えば美貌に分類される程度
イリスとかいうブスは誰得
入須冬実と伊原摩耶花は萌えないゴミ
不人気はいらない
まあ実際のイリスはブスなんだけどね
そんなことより伊原摩耶花と入須冬実が在日朝鮮人ってマジ?
なんか噂によれば竹島は韓国領土だと主張してるみたいだし中国の反日デモの首謀者らしいな!
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 反日
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 反日 入須冬実 反日
カンヤ祭 三日目 古典部部室
折木「(カンヤ祭も遂に最終日。バラ色の極みである文化祭も残すところあと六時間ほど)」
折木「(そして残ったのは氷菓も同じ。この残部の充てはあるといったらある、ないといったらない)」
折木「(里志は朝っぱらから怪盗十文字を励ましにいっている。伊原は漫研。千反田は放送)」
折木「(……いずれにしても今日で全て終わらせないとな)」
折木「(氷菓も、入須先輩も)」ウーン
カンヤ祭 三日目 掲示板前
千反田「(今日は最終日です。十文字さんの動向を知るために神高月報を見てみましょう)」スタスタ
千反田「(……あれ?)」
??「……ふ~ん、なるほどなるほど」
千反田「(はて、どこかでお会いしたような、してないような?)」
??「面白いことになってんじゃない。連絡くらいくれればいいのに。あのグータラめ」スッ
千反田「(あ、行っていまいます……どこかで……?)」
カンヤ祭 三日目 二年F組
中城「はぁ~、いよいよ最終日だな」ヨッコイセ
沢木口「ため息交じりで言わないでよ、寂しくなってくるわー」ヨイショ
中城「へいへい」
入須「…………」
江波「入須? どうしたの?」
入須「いや、何でもない。ちょっと、な」
江波「入須もボーッっとすることあるんだね」クスクス
入須「一応人間だからな」フフ
入須「(本当は妄想が終わらなくて全然寝られなかった、なんて口が裂けても言えない)」
入須「(後で折木君のところに行こう!)」フンス!
入須「(……氷菓の追加! そうだ氷菓の追加を受け取りに行くんだ!)」
入須「(断じて顔が見たかっただけではないぞ!)」
本郷「(はりきってるなぁ、入須)」
カンヤ祭 三日目 古典部部室
折木「…………」ペラ
里志「……ホータロー、聞いてるの?」
折木「……ん」ペラ
里志「はぁ、頼みの綱の名探偵がこれじゃぁねえ」ハァ
千反田「折木さん、何を読んでいるんですか?」
里志「お姉さんから拝借したドージン漫画だよ。突然目覚めたようで」
千反田「折木さん、お姉さんがいらしたんですか」
里志「うん。確か三つか四つくらい上だったかな? 今日文化祭に来たんだって」
千反田「(もしかしたら、私が掲示板前で見た女性は……?)」
千反田「あの、お姉さんは折木さんに似ていますか?」
折木「…………ん」ペラ
里志「ホータロー、読んでる途中悪いけど千反田さんからだよ」
折木「ん。姉貴は全然似てない。顔も似てなけりゃ中身なんてもってのほかだ」
千反田「もしかしたら、会ったかもしれません!」
里志「へぇ、僕も一回しか見たことないよ。ある意味ホータロー家の希少種だからね」
千反田「そのお姉さんからお借りした本も……どこかで見た事があります」
折木「んなわけないだろ。姉貴の物だぞ?」
千反田「他のページを見せてください!」スッ
折木「ちょっと待て、今いいところなんだ」サッ
千反田「すぐに終わります!」グイグイ
折木「こら、そんなに……(くっつくな! 色々柔らかいんだよ!)」
折木「(あっ! この感触は……二の腕だ! この感触は二の腕に違いない! そうであってくれ頼む!)」
折木「……わかった、でもすぐ返してくれ。ちょっと要るんだ」スッ
千反田「ありがとうございます!」パラパラ
里志「ホータロー、羨ましいよ、ホータロー」コソコソ
折木「小さな声で言ってくれたのには感謝だな」グリグリ
里志「あとでビニ本でも買ってもらわないとね。それくらいの価値はあった」コソコソ
折木「足元見やがって!」コソコソ
千反田「やっぱり! この絵は生徒会室前のポスターに似ています!」
折木「そうか、それはよかっ……生徒会室前?」
折木「……まさかな」ウム
里志「ん? どうしたの?」
折木「里志、ちょっと来てくれ」クイクイ
千反田「もしかして十文字事件のことですかっ!?」ズイ
折木「いや! それは……」
千反田「違うんですか? でも……どうして福部さんだけ」グス
折木「(……ここは強引にでも!)」
折木「確かに十文字事件のことだ」
千反田「では! 私も!」
折木「もの凄く卑猥な話だが、いいか?」
千反田「」
カンヤ祭 三日目 連絡通路
折木「すまんな、付きあわせて」
里志「いいよこれくらい。でも、アフターケアはしてくれるんだろうね?」
折木「千反田には後で説明する。多分大丈夫だ」
里志「そうかい。でも気を付けた方が良いよ」
折木「なんでだ?」
里志「まだお姉さんが校内にいるかもしれないよね?」
折木「あぁ。でも千反田はこれから放送だ。会うわけ……」
里志「……会わない、よね?」
折木「(千反田は姉貴と会ったことは無い。だが、確信を得たはずだ。もし偶然にでも会ったら……)」
折木「……骨は拾ってくれるか?」
里志「道連れにされたんだ。老兵は一人で立ち向かって欲しいね」
折木「……会いませんように」グヌヌ
カンヤ祭 三日目 廊下
入須「(すまない。氷菓が売れ行き好調だ。追加でもう十部頼む)」ブツブツ
入須「(……これでは無愛想か?)」ウーン
入須「(もっと大胆に攻めた方がいいのかな……大胆にといえば)」
入須「(十文字が言ってたな。……か、体を使えと)」カァァ
入須「(何を考えているんだ私は! 追加を頼みに行くだけだ!)」
入須「(数秒! たった数秒! それ以上も以下もない!)」スタスタ
千反田「……」トボトボ
入須「……千反田、随分と暗いな」
千反田「あ、入須さん……」
入須「どうした。見るからに元気無いようだが」
千反田「……実は先ほど」
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 朝鮮総連
伊原摩耶花 韓国人 伊原摩耶花 民団
伊原摩耶花 左翼 伊原摩耶花 フジテレビ
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伊原摩耶花 従軍慰安婦 伊原摩耶花 民主党支持
伊原摩耶花 シーシェパード 伊原摩耶花 メンヘラ
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伊原摩耶花 山口組 伊原摩耶花 住吉会 伊原摩耶花 関東連合
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入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
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入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 韓国人 入須冬実 民団
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入須冬実 スパイ 入須冬実 韓国好き 入須冬実しばき隊隊長
入須冬実 キムチ好き 入須冬実 サムゲタン好き
入須冬実 共産主義者 入須冬実 反日主義者 入須冬実トンスル愛飲
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 部落民 入須冬実 部落解放同盟 入須冬実 暴力団
入須冬実 山口組 入須冬実 住吉会 入須冬実 関東連合
入須冬実 司忍 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 反日
入須冬実 朝鮮人 入須冬実 日本国旗燃やした
入須冬実 エイズ 入須冬実 淋病 入須冬実 性器クラミジア
カンヤ祭 三日目 古典部部室
折木「(……クドリャフカの順番、そして伊原の言っていた作者、安心院鐸波)
折木「(あじむたくは、なんてペンネーム……安直すぎる。何か意味が……)」ウーン
入須「失礼する」ガララ
折木「あ、入須先輩」
入須「どうも、セクハラ探偵折木君」
折木「…………言い訳を」
入須「言い訳は聞きたくないな。この変態」
折木「…………あの」
入須「なんだケダモノ。これからどうすればいいのか説明しないとダメか?」
折木「率直に訊きます。俺の今からの行動に正解はありますか?」
入須「……針の穴ほどはあるわ」
カンヤ祭 三日目 手芸部
折木「ここです」
入須「……折木君」
折木「なんですか?」
入須「これが君の答えか?」
折木「……正確には計算式です。それより見てください、手芸部はグッズを創って売っているそうです」
入須「まぁ、可愛いな。どれも高校生が創ったとは思えないほど完成度が高い」キョロキョロ
折木「店番は里志に任せてあります。入須先輩も時間なら少しあるでしょう?」
入須「まぁ、な。今が一時だからあと三十分くらいは」キョロキョロ
折木「入須先輩はこういう雰囲気は……」
入須「…………」パァァ
折木「(あまり好きじゃないかなと思ったんですがね。完全に杞憂でした)」
折木「(まぁ、凄いキラキラしてるし、良かった)」
入須「ふむ、これなんかいいだろう?」ヒョイ
折木「クマのぬいぐるみですか。中々可愛いものを選びますね」
入須「……他のにするよ」シュン
折木「いや! 可愛いじゃないですか! いいですよこれ!」
入須「……笑わないでくれただけまだ傷は浅いよ」ハァ
入須「こんな性格だからな。はしゃぐことなんて出来ないよ」
折木「まぁ、ここ神高ですからね……」
折木「でも、まだまだ色々ありますよ。全部見て回りましょう」スッ
入須「(……ありがとう、折木君)」
カンヤ祭 三日目 人目のない廊下
入須「手芸部、中々面白かったぞ」
折木「正解でしたか?」ハァ
入須「あぁ、合格点だ」フフ
折木「……実は、ここからが俺の答えですよ?」
入須「え?」
折木「これを」スッ
入須「……これは、手芸部には無かったぞ?」
折木「一日目に買いました。どうです、この表情なんて似てませんか?」
入須「(死んだ魚の目をした探偵のぬいぐるみ……あぁ、似ているよ)」ギュッ
折木「……あの?」
入須「とても……とても似ている。私の大好きな探偵に……そっくりだ」ギュ~!
折木「……合格点ですか?」
入須「……私はやはり、君が好きだよ。折木君」チュッ
折木「!」
入須「……ふふ、今度は本物にしようか?」
折木「そのぬいぐるみに嫉妬しましたよ」ハァ
入須「(これでこそ折木君だ。私の好きな、折木君だ!)」フフ
??「(おや、これはこれは……)」サッ!
カンヤ祭 三日目 自転車置場
折木「あなたが十文字ですね? 田名部先輩?」
田名部「……お見事だ。まさかムネと安城さん以外にわかる人がいるとは思わなかったよ」パチパチ
折木「俺がわかったのは偶然でした。「夕べには骸に」が無いと絶対に解けなかった」ハァ
田名部「だがムネでもなく、安城さんでも無く、君が解き明かした」
田名部「例え夕べには骸にがあっても容易い道じゃなかったはずだ」
折木「……恐縮です」
田名部「で、僕を逮捕でもするのかな?」
折木「いえ、これからが本題です。こちらの氷菓を買っていただきたい。総務委員で」ドサッ
田名部「ほぅ、そうきたか」
折木「氷菓は十文字事件で売れる。通販の理由になる」
折木「そして事件完遂のために協力者が出来る。脅迫ではなく協力ですよ」
田名部「……悪くない条件に聴こえるな」
折木「直接悪い事は無いですよ?」
田名部「……そう、だな」
田名部「君の提案に協力しよう。ええと……名前は何だっけかな?」
折木「あぁ……一年B組、折木奉太郎です」
カンヤ祭 三日目 自転車置場
田名部「……よし、計画はこれでいいな」
折木「えぇ、多分上手くいきます。お疲れ様……にはまだ少し早いですね」
田名部「……本当に、よくわかったね」
折木「……偶然です。では」スッ
田名部「そうだ、折木君」
折木「はい?」
田名部「今度は女帝の落とし方についてでも、ご教授願おうかな? それじゃ」スッ
折木「…………え?」
在日朝鮮人伊原摩耶花「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス伊原摩耶花「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン伊原摩耶花「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス伊原摩耶花「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン伊原摩耶花「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン伊原摩耶花「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
カンヤ祭 三日目 古典部部室
千反田「それで、残りは何部ですか?」
折木「……たったの二部、だな」パサッ
里志「うわぁ……夢のようだよ!」
伊原「どうやって弁償しようか考えてたのに!」
折木「利益すら出てるな。これなら来年も行けそうだ」
伊原「折木! ……あんまり強く言えないけど!」ムスッ
折木「冗談だ」
里志「まぁまぁ、無茶だった目標が、達成間近なんだ。これは大団円だよ!」
千反田「これで……これでようやく! 十文字事件に心置きなく気にすることが出来ます!」ズイッ
折木「そ、それはだな……」
里志「それならホータローが最初から最後まで一言一句、説明してくれるさ! 期待していようよ!」
折木「里志!」
里志「卑猥な話の礼だよ。これでチャラにしよう」ヒソヒソ
折木「くそ……」
伊原「ちょっと。完売って言ってもまだ二部残ってるわ」
折木「あぁ、それなら姉貴の部屋に放り込んでおく」
伊原「あと一部は?」
折木「渡したい人がいるんでな。俺が買う」チャリン
折木「(これで……カンヤ祭が終わった)」
折木「(とても長い三日間だったな。思い返すとエネルギーが……)」ハァ
伊原「ねぇ、古典部にあんまり出られなかったから、話聞かせてよ。楽しかったことあったんでしょ?」
千反田「では、私の家にいらっしゃいませんか? 及ばずながらおもてなしさせていただきます」
里志「いいね。大団円に相応しいよ!」
折木「(まぁ、こんな浪費もたまにはいいか……)」
折木「あんまりはしゃぎすぎるなよ」ヨッコイセ
里志「これで盛り上がらずにはいられないよ。十文字事件も氷菓も、全部解決したんだからね!」スタスタ
伊原「そうよ、今日ぐらいなら少しくらい省エネのハメはずしてもいいんじゃない?」スタスタ
折木「一心同体でな。離れたくても離れられないんだ」スタスタ
千反田「はい!」ガララ
バタン……
氷菓【完売御礼】
カンヤ祭 三日目 折木宅
奉太郎「ただいま」ガチャ
供恵「おっかえりー」
奉太郎「あぁ、本ありがとな」
供恵「んー! いいからコーヒー淹れてー」クイクイ
奉太郎「わかった、荷物置いてくる」
奉太郎「(……はぁ、終わった……全部)」ドサッ
奉太郎「(…………眠い)」スゥスゥ
供恵「奉太郎! 電話ー出てー!」
奉太郎「(……んあぁ)」ムクッ
奉太郎「……はい、折木です」ガチャ
入須「もしもし、私よ」
奉太郎「……入須先輩?」
カンヤ祭 三日目 折木宅
奉太郎「どうしたんです?」
入須「あぁ、今日で文化祭が終わった。それで……大した用は無いんだが」
奉太郎「はぁ……」
入須「まぁ、声が聴きたかった。それだけのことよ」
奉太郎「……ありがとうございます」
入須「礼はこっちも同じさ」
入須「…………」
奉太郎「……入須先輩?」
入須「やっぱり駄目だな。我慢できないよ」
入須「私は君が好きだ。折木君は私をどう思っている?」
入須「その答えがここで今聞きたい」
奉太郎「入須先輩……」
入須「私は君にとってただの先輩なのだろうか。それとも違う存在なんだろうか」
入須「……ちゃんと、言葉にしてほしいな」
奉太郎「…………」
入須「…………」
奉太郎「面と向かっては恥ずかしいですが、電話なら言えますね」
入須「!」
奉太郎「俺の中で入須先輩はただの先輩ではありません。女性の中で……一番ですよ」
入須「……ありがとう。その言葉が、ずっと……ずっと聞きたかった!」
奉太郎「お待たせして、すいませんです」
入須「いや、聞けただけで満足だよ」
入須「あと、もうひとつ。折木君はいつから私の事、好きだった?」
奉太郎「いつから……うーん、意識し出したのは」
奉太郎「……そうか」
入須「折木君?」
奉太郎「最初から好感度MAXだったのは、俺の方でした」
文化祭編 終
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
これが折木の台詞なw
これを見てどう思うのか考えてみろよw
ポジティブな意味に採れるとかほざく奴は頭がイカれてるね
はっきりとした美貌なら「いいと思う」とか言う必要はないだろw
えるたそに対してははっきりと美人と言ってるのにさ
単語だけ抜き出して美貌と判断してんのかwww 読解力ないのはどちらかね?w
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
「まあ、美貌といってもいいと思うが、俺がその誰かに感じた印象は何よりもまず冷厳さだった」
えるたそ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>入須冬実とかいうブス
入須冬実は萌えないゴミの不人気
そんなことより伊原摩耶花と入須冬実が在日朝鮮人ってマジ?
なんか噂によれば竹島は韓国領土だと主張してるみたいだし中国の反日デモの首謀者らしいな!
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 在日 伊原摩耶花 韓国人
伊原摩耶花 反日 伊原摩耶花 反日
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 反日 入須冬実 反日
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 前科 入須冬実 懲役 入須冬実 服役中
入須冬実 殺人 入須冬実 窃盗 入須冬実 傷害
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 韓国人 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ 入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 キチガイ 入須冬実 特定アジア
入須冬実 中核派 入須冬実 反日武装戦線リーダー
入須冬実 毛沢東 入須冬実 李明博 入須冬実 独島
入須冬実 釣魚島是中国的 入須冬実 売国奴
入須冬実 サムスン製品愛用 入須冬実 ヒュンダイ車愛用
入須冬実 KCIA 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 スパイ 入須冬実 韓国好き 入須冬実しばき隊隊長
入須冬実 キムチ好き 入須冬実 サムゲタン好き
入須冬実 共産主義者 入須冬実 反日主義者 入須冬実トンスル愛飲
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 部落民 入須冬実 部落解放同盟 入須冬実 暴力団
入須冬実 山口組 入須冬実 住吉会 入須冬実 関東連合
入須冬実 司忍 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 反日
入須冬実 朝鮮人 入須冬実 日本国旗燃やした
入須冬実 エイズ 入須冬実 淋病 入須冬実 性器クラミジア
在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
在日朝鮮人入須冬実「あ、屁えが出る!ごっつい屁えが出るニダ!」
ブビッブビビビ!ブリリリリリプピー・・・フピ
在日ブス入須冬実「漏らした!漏らしたニダ!」
池沼チョン入須冬実「ウリも気になるニダ!(^p^)」
視聴者(うざっ!きも!)
不人気ブス入須冬実「ウンコうまいニダ!」
在日糞チョン入須冬実「トンスルにしないニダか?」
池沼チョン入須冬実「チョン!チョン!チョチョ~ン!(^p^)」
へぇ~入須冬実と伊原摩耶花って在日朝鮮人だったんだ
そう言えば入須冬実と伊原摩耶花が在日朝鮮人って原作に書いてあったな
なんか入須冬実と伊原摩耶花の信者って自分に言い聞かせるように入須冬実と伊原摩耶花を持ち上げる発言してるよね
本当はわかってるのかもしれないね
入須冬実と伊原摩耶花がうんこってこと
入須冬実 無能 池沼 不人気 脱糞 韓国人
入須冬実 池沼 不人気 脱糞 韓国人 無能
入須冬実 不人気 脱糞 韓国人 無能 池沼
入須冬実 脱糞 韓国人 無能 池沼 不人気
入須冬実 韓国人 無能 池沼 不人気 脱糞
入須冬実 ブス 萌えないゴミ 在日 アスペ 汚い
入須冬実 汚い アスペ 在日 萌えないゴミ ブス
入須冬実 アスペ 在日 萌えないゴミ ブス 汚い
入須冬実 在日 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ
入須冬実 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ 在日
チョン入須冬実「あのなあ、息子よ」
チョン伊原摩耶花「何」
チョン入須冬実「こんな事して何の意味があるんだ?」
チョン伊原摩耶花「はぁ……?」
チョン入須冬実「伊原麻耶花は朝鮮人だか入須冬実は在日だか知らんが、知的障害バカの落書きにしかみえん。
それに……こおいう嫌いなキャラを在日朝鮮人扱いするネトウヨみたいなのは好かん。もうやめろ」
チョン伊原摩耶花「……父ちゃん、伊原麻耶花と入須冬実は….在日….朝鮮人….たそ! と、父ちゃん!伊原摩耶花と入須冬実は在日朝鮮人たそー!!」
チョン入須冬実「俺は伊原麻耶花と入須冬実には興味はない! つーか、なにたそーだ!
韓国人みたいなツラしての日本人ヅラされる方が迷惑だぜ!
お前はただそいつらを在日朝鮮人扱いして騒いで発散したいだけじゃないのか?」
チョン伊原摩耶花「父ちゃん……伊原摩耶花と入須冬実は在日朝鮮人たそ!! 在日朝鮮人たそ!! 在日朝鮮人!!
おでが伊原麻耶花と入須冬実が在日朝鮮人であるソースを……」
チョン入須冬実「いい加減にしろ! もう、やめろ。目を覚ませ、これ以上言うなら、いい年なんだから独立してウチから出ていけ」
チョン伊原摩耶花「なんたそ……なんたそなんたそなんなんたそぉーーーーーっ!!
伊原摩耶花は在日朝鮮人なのに!! 入須冬実も在日朝鮮人なのに!! 何もわかってない!!
何も分かってないたそおーーーーーーっ!!」
ここは「氷菓」のウンカス、イリスフユミを愛でるスレです。
. . <: : ̄: :>. . . 、
x<: : : : >─< : : : ::\
/: : : : : / ._ <: : : :ヽ
/: : : : : :.:/ x< ̄: : : ̄:> \: : ∧
/: : : : : : : ://: :,': : : ../|: : : : : :>,∨:..∧
/: : : : : : : :.,': : : :/: : : :/ .|: : : : : : : : : i: : :∧
,': : : : : i: : :..i: : : /: : :,. ' ..i: : : :.i : : : }: :i: : : ::',
.i: : : i: :..i: : :.:|: : /: :/‐- i: : : ∧: : /: : i: : : : i
|: : :.i:..:.:i: :..:.:i: /:/ .i: : :/ '"∨ : : :|: : : : i
|: : : i: : |: : : :| .,': :. .\: :| : : :..:i
|: : : :i:..:i: : :..:.| `.く_▼._) /: :/ .く_▼_) ゝi : : : :.i
i: : : :i: :i: : : : | _ノ /:., ''、ヽ_ .| i : : : :.i
i: : : :i:.:i: : : :.:i //c、,ィ) i .i: : : :..i
i: : : :i :i: : : : :i , '/ ,.へへ、 ,':.:i.: : : : i
i: : : :i:.:i: : : : :i. /,:'、_∠ィ'lエlュ.レ ./:..:i: : : : :i
i: : : :i: :.',: : : :.i´:/ ヽ\皿ン/ ,..' :..:..i.: : : :..i
|: : :.,'::./:',: : : :i\. `ー一'゙/: : :..:..i: : : : :i
i: ハ/ / : :マ: : :'., > ._ イ:..:.ハ: :./ i: : : :.:,'
j/ ∨::/..∨: :.', i \.|:/ ': : : .,.'
/: :/.... . {∨: ハ .i ∧ ,' : : ,.'
/// . . iノ\:ム {-マ. ∨.:./
/ / . . ', ヽ{ 弋_‘, //
.,-.-r'´ / .ト 、 /ム ∧\
★イリスフユミ (CV:韓国人)
普段は黒々としたウンコだが、一度興味をひかれる男に出会うと
その細く吊り上がった瞳を濁らせて劣情の権化と化す、性欲旺盛なビッチ。
決まり文句は「ウリ、痔になるニダ」。
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス
入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 前科 入須冬実 懲役 入須冬実 服役中
入須冬実 殺人 入須冬実 窃盗 入須冬実 傷害
入須冬実 在日 入須冬実 朝鮮総連
入須冬実 韓国人 入須冬実 民団
入須冬実 左翼 入須冬実 フジテレビ
入須冬実 反日 入須冬実 創価学会
入須冬実 従軍慰安婦 入須冬実 民主党支持
入須冬実 シーシェパード 入須冬実 メンヘラ
入須冬実 中国共産党 入須冬実 朝鮮労働党
入須冬実 反日外国人 入須冬実 ブス
入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 キチガイ 入須冬実 特定アジア
入須冬実 中核派 入須冬実 反日武装戦線リーダー
入須冬実 毛沢東 入須冬実 李明博 入須冬実 独島
入須冬実 釣魚島是中国的 入須冬実 売国奴
入須冬実 サムスン製品愛用 入須冬実 ヒュンダイ車愛用
入須冬実 KCIA 入須冬実 在日 入須冬実 在日
入須冬実 スパイ 入須冬実 韓国好き 入須冬実しばき隊隊長
入須冬実 キムチ好き 入須冬実 サムゲタン好き
入須冬実 共産主義者 入須冬実 反日主義者 入須冬実トンスル愛飲
入須冬実 在日 入須冬実 韓国人 入須冬実 在日 入須冬実 韓国人
入須冬実 部落金 入須冬実 部落解放同盟 入須冬実 暴力団
伊原摩耶花 SS
入須冬実 SS
入須先輩 イリス ブス 池沼
不人気ブス伊原摩耶花「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
無能ハゲ伊原摩耶花 「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
池沼脱糞豚伊原摩耶花「独島は韓国の領土です(^q^)」
伊原摩耶花は顔が池沼
伊原摩耶花が母国(韓国)に帰る話はよ
伊原摩耶花くっさwwwwwwwwwwww
不人気ブス入須冬実「沖ノ鳥島は岩です(^q^)」
無能ハゲ入須冬実「尖閣諸島は中国の領土です(^q^)」
池沼脱糞豚入須冬実「独島は韓国の領土です(^q^)」
入須冬実は顔が池沼
入須冬実が母国(韓国)に帰る話はよ
入須冬実くっさwwwwwwwwwwww
入須冬実 くそ クソ 糞 汚物
入須冬実 ゲロ 下痢 臭い キモイ
入須冬実 無能 他人任せ 無知 鬱陶し
入須冬実 ゴミ カス 糞 下痢 韓国
入須冬実 不潔 風呂に入らない 悪臭 チンカス
入須冬実 [ピザ] 腹黒 ゲス 妖怪 韓国
入須冬実 うんこ 糞 水虫 下痢
入須冬実 くそ クソ ゲロ 腹黒
入須冬実 臭い ラフレシア ドリアン
入須冬実 便所 大便 汚い 醜い
入須冬実 ブス 池沼 不人気 無能
入須冬実 韓国 在日 ハゲ 腹黒
入須冬実 池沼 萌えない 腹黒
入須冬実 嫌われもの いらない 汚い 臭い
入須冬実 無能 池沼 不人気 脱糞 韓国人
入須冬実 池沼 不人気 脱糞 韓国人 無能
入須冬実 不人気 脱糞 韓国人 無能 池沼
入須冬実 脱糞 韓国人 無能 池沼 不人気
入須冬実 韓国人 無能 池沼 不人気 脱糞
入須冬実 ブス 萌えないゴミ 在日 アスペ 汚い
入須冬実 汚い アスペ 在日 萌えないゴミ ブス
入須冬実 アスペ 在日 萌えないゴミ ブス 汚い
入須冬実 在日 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ
入須冬実 萌えないゴミ ブス 汚い アスペ 在日
入須冬実 不人気 池沼 ブス 在日韓国人 無能 ビッチ
入須冬実 池沼 ブス 在日韓国人 無能 ビッチ 不人気
入須冬実 ブス 在日韓国人 無能 ビッチ 不人気 池沼
入須冬実 在日韓国人 無能 ビッチ 不人気 池沼 ブス
入須冬実 無能 ビッチ 不人気 池沼 ブス 在日韓国人
入須冬実 ビッチ 不人気 池沼 ブス 在日韓国人 無能
入須冬実 不人気 入須冬実 無能 入須冬実 在日韓国人
入須冬実 池沼 入須冬実 ビッチ 入須冬実 ブス
入須冬実はキャラデザ発表されたときには微妙な反応だったな
明らかに一目見てブスと分かるデザだし当然か
ゆかなボイスしか取り柄のないいりすたそww
アニメ雑誌で毎回ランキング圏外
最萌では本選にすら出場できないゴミ(京アニなのにw)
同人だけが拠り所だが、そもそも本数の少ない氷菓で
iさんのものさらに…
結局、残ったのはスレを荒らす狂信者と
自演で持ち上げるカスだけか…
十月某日 古典部部室
折木「…………」パラ
折木「…………」パラ
折木「(……暇だな)」ハァ
折木「(バラ色の権化である神高の文化祭が先日、華やかに全日程を終えた)」
折木「(古典部には少々キツイ山がそびえたが古典部全員の尽力があり乗り越えることが出来た)」
折木「(そして……古典部と言えば文集作成、文集作成と言えば古典部。生産性も何もない日々が始まる)」
折木「(クソつまらんペーパーバッグも飽きたな)」パタン
折木「(伊原は漫研、里志は総務委員、千反田は……まぁ何かあるんだろう)」
折木「(ベタベタと無意味に絡んでこないこの三人の距離感、俺はとても気に入っている)」
折木「(里志が言っていた、淡交をもってよしとする。これこそ俺にあてはまる言葉だな……)」ウトウト
折木「(……何か、この後あったかな)」ネムイ
折木「(…………)」スゥスゥ
??「失礼する」ガララ
??「…………」スッ
折木「」スゥスゥ
??「(誰もいないわね?)」キョロキョロ
折木「」スゥスゥ
??「(…………)」ナデナデ
??「(あぁ、なんて感触なんだ!)」
??「(前から思っていたが折木君の髪はなんとも……なんとも言えない気持ちよさだろう!)」ナデナデ
??「(少しくらいなら嗅いでも起きないわね? よし起きないで)」スッ
??「(……スーッ、ハァッ…………ふぅ)」
??「(……いい香り。私の好きな匂いだよ)」スンスン
折木「(起きてるんですけど! 入須先輩!)」ワナワナ
折木「(どうする、このまま嗅がせてたらずっとこのままかもしれん)」
折木「(悪くは無いが、この場面を古典部の誰かに見られると色々マズイな)」ウーン
折木「(入須先輩が一気に距離を詰めはじめたのが文化祭の翌日からだった)」
※【回想】 カンヤ祭終了 翌日 校門
折木「(……あの山を片づけられた。それだけでも俺は満足だ)」スタスタ
折木「……ん?」
入須「…………」
折木「入須先輩、何してるんです?」
入須「あぁ、折木君。待っていたよ」
折木「え?」
入須「良かったら、途中まで一緒に帰らないか」スッ
カンヤ祭終了 翌日 通学路
折木「あの、どうしたんです突然?」
入須「まぁ、何と言うか……一緒に帰りたい。それだけよ」
折木「そ、そうですか……」
入須「…………」フイッ
折木「俺もそう思ってました」カァァ
入須「!」
折木「でも、古典部に見られると厄介になりそうなんで……」
入須「どうして厄介なんだ?」
折木「えっと……まぁまくしたてたり、根掘り葉掘り聞いてくる人間はいないんですが」
入須「……千反田か?」
折木「…………」
入須「単刀直入に聞く。千反田は折木君にとってどんな存在だ?」
折木「同じ部活の友人、伊原と同じです。やましい気持ちは米粒くらいしかりません」キッパリ
入須「米粒ほどもあるのか」ギロリ
折木「えっ!? あぁ、いや……全くありません!」
入須「それならいいよ」フイッ
折木「(……これから軽く口を開かないようにしよう)」
文化祭終了 翌日 別れの交差点
入須「では、ここで」
折木「はい。それでは」
入須「…………」
折木「…………あの?」
入須「帰ったら電話する。これからのことを話したい」
折木「……わかりました」
※【回想終了】
折木「(……あれ? どうして入須先輩はこんなに距離が近くなったんだっけ?)」
折木「……ぅん」
入須「(まずい、起きたか!?)」
折木「……」
入須「(セーフか。まさか女帝ともあろう私が……あ、甘えたい願望強いなんて)」カァァ
入須「(なんせ折木君だ。どうせ寝ている間ぐらいにしかくっつけない。だから今こそ思う存分!)」スッ
折木「あ、入須先輩」ムクッ
入須「」
折木「……いつになく近いですね」
入須「まっ! まぁな、二人だけなんだ。少しくらい近づいてもいいだろう?」アタフタ
折木「まぁ、二人しかいないなら……」
折木「(もし俺の部屋にでも呼んだら……いや入須先輩だ、いきなり発情するなんてことあるわけない)」ウンウン
入須「暇なら一緒に帰らないか?」
折木「なんだか日常化してますね一緒に帰るの」ヨッコイセ
入須「仕方ないだろう、折木君から言ってこないんだから」ガララ
帰り道
入須「そうだ、前回テストがあったろう? どうだった?」
折木「まぁ、平均ですよ。可もなく不可も無く」
入須「勉強はしないのか?」
折木「ほどほどはしますよ。でも順位を上げようとかあまり強く思ったことは」
入須「ふむ……」
折木「……あの?」
入須「そうだな。いつも一緒に帰っているんだ。図書館にでも行って一緒に勉強しようか」
折木「えっ!?」
入須「私も来年は三年、受験生よ。だから教えられるほどになればその範囲は完ぺきということ」キリッ
入須「そして折木君の成績も上がる。悪い事なんて一つも無い」キリッ
折木「……拒否権は」
入須「無い」キッパリ
折木「(……まぁ)」
入須「明日からにしよう。校門先の交差点で待ってる。それじゃ」
折木「(入須先輩といられるなら、いいか)」
折木「また明日」
入須宅
入須「(……今日も折木君と一緒に帰れた)」
入須「(……手、繋ぎたいな)」
入須「(……カンヤ祭の本、まだあったかな)」ガサゴソ
入須「(あ、あった)」パラパラ
入須「(初めて見たエッチな本も今では見るのはあまり抵抗が無くなってきている)」パラ
入須「(特に最後の話。一組のカップルが終始部屋でイチャイチャするだけの話)」
入須「(……こんなことしてみたい)」
入須「(手を繋いで……抱き合って……ちょっとエッチなところを触り合って)」
入須「(や、やっぱりキスも……うぅ)」カァァ
※妄想中
入須「ん、んっ」チュッチュ
折木「……」チュ
入須「んっ、んん」
入須「も、もう一回」チュ
折木「はい」チュ
入須「~~~~!」チュッチュ
折木「」ギュッ
入須「(あっ! そんな、抱きしめられたらっ!)」ビクッ
入須「(優しい、折木君の!)」ハァハァ
折木「……」スッ
入須「(っ! ダメっ! 下触っちゃ!)」ビクン!
※回想終了
入須「(…………折木君)」ハァハァ
次の日 校門前交差点
入須「……」ソワソワ
入須「(マズイな顔が熱い! き、昨日もよく寝られなかったし)」カァッ
入須「(なにより……一番いい所で目が覚めた!)」
入須「(枕を叩いたのは人生で初めてよ……あぁ、来ないでくれ折木君。早く来て折木君)」ソワソワ
入須「(……あ、来た!)」
折木「……どうも」
入須「あぁ、来てくれて良かった。逃げられるかと思ってな」
折木「まぁ、逃げませんよ。悪い事は一つも無い。省エネにも違反しませんし」
入須「……違反したら逮捕でもされるのか?」
図書館 歓談室
入須「ここなら話しても周りに迷惑はないわ」
折木「恐縮です」
入須「では早速始めようか」
夕方 閉館時刻
入須「今日はここまでにしましょう」
折木「ふぅ、終わった……」
入須「」スッ
折木「!」
入須「お疲れ様。わがままに付き合ってくれて、感謝するよ」ナデナデ
折木「(まぁ、こういうのも……悪くは無いな)」
次の日 図書館への道
入須「何? 千反田が?」
折木「えぇ、今日も厄介毎を連れてきたみたいで」
入須「で、どうしたの?」
折木「用事があるから後にしてくれ、ということです」
入須「そうか……」
折木「あのお嬢様は見境はありますが、事あるごとに何か気になることを見つけられる」
折木「入学してから何度静まってほしいと願ったことか」
入須「……」
折木「?」
入須「あまり他の人の話をしてほしくない」フイッ
折木「(……か、可愛い)」カァァ
入須宅
入須「(今日も勉強会と称して折木君に会えた)」
入須「(だけど……どうしても毎日夢に出てくる!)」
入須「(カンヤ祭の本! どこだっ!)」スッ
入須「(あった!)」パラパラ
入須「(……いつ見ても羨ましい。こんな風に)」
※妄想中
入須「んぁっ!」ビクッ
折木「声、抑えてください」サワサワ
入須「ぁ、やぁ、そ……そこ、だめっ!」
折木「太もも、すべすべしてて気持ちいですね」サワサワ
入須「(お、折木君の指がっ、太ももにっ!)」
入須「ひっ! ひゃぁっ、ん、や、やめっ!」ゾクゾク
折木「はぁ……いつもの女帝はどこ行ったんです?」サワサワ
入須「あっ、あっ……ひゃっ、くすぐった……いっ!」
折木「一つ下の後輩に、いいようにされて、恥ずかしくないんですか?」サワサワ
入須「(は、恥ずかしいに決まってるっ、でも……気持ちぃぃ)」ハァハァ
入須「(こ、こんなっ、触れるか触れないかで焦らされたらっ!)」ゾクゾク
入須「も、もう……だめぇ」ハァハァ
折木「何がダメなんです? こんなに気持ちよさそうなのに」サワサワ
入須「(き、きもちぃぃ……太ももの付け根、くすぐられるのがっ! 気持ちぃぃっ!)」ゾクゾク
折木「(小さく体を震わせて……可愛い)」サワサワ
入須「んっ! だめぇっ、なにかっ、なにかくるっ!」ゾクゾク
※妄想終了
入須「(……ダメだダメだ! これ以上考えたら……お、おかしくなるっ!)」
入須「(日に日に過激になっているわ。我慢しないと……弱い所を見られるわけにはっ!)」ネル!
次の日 朝 入須宅
入須「……」ハァハァ
入須「(ゆ、夢がまたいいところでっ! あぁぁぁぁぁぁ……!)」ボスボス
入須「(……決めた)」ユラリ
入須「(今度の休みの日、折木君を襲おう)」
入須「(毎日毎日寸止めの嵐。これで我慢など出来るものか!)」
入須「(す、好きな人に弄られたら、興奮するのは当たり前だろぅっ!)」
帰り道
折木「え? 家に?」
入須「あぁ、今度の土曜日折木君の家に行きたい」
折木「まぁ、その……いいですよ」
入須「本当か!?」
折木「なんで驚いてるんです」
入須「こんな簡単にいくとは……」
折木「昼は寝る予定しかありません。時間はどうします?」
入須「そうだな……私から誘ったんだ。私が計画しておこう」
折木「すいません。デートなんて初めてなもので」
入須「(わ、私も初めてよ……)」ソワソワ
土曜日 折木宅
入須「(つ、遂に折木君の家に!)」ソワソワ
入須「(大丈夫よ! 勉強! 一緒に勉強するだけだから!)」
入須「(おかしい所は……無い! ブラウスにロングスカート……大丈夫!)」
入須「(……よし、行こう)」ピンポーン
折木「……どうも」ガチャ
奉太郎の部屋
入須「ふむ、部屋はこうなっているのか」キョロキョロ
折木「あんまり物を置かないもので」
入須「私もよ。趣味もそんなに多くない」
折木「どうぞ、そこのテーブルを。床でいいですか?」
入須「あぁ、物が無いおかげで中々広く感じるよ」クスッ
折木「まぁ、男子の部屋なんてこんなもんでしょう」
折木「下から飲み物でもとってくるので」バタン
入須「……ふぅ」
入須「(ここが折木君の部屋か。そして……べ、べッド)」
入須「(……少しだけ。少しだけならっ!)」
入須「んっ!」ボスッ
入須「(あぁ……折木君の匂いが、いい匂い……)」クンカクンカ
入須「(この枕を持って帰りたい)」クンカクンカ
折木「……何やってるんです?」
入須「!!!!!」ビクッ!
折木「…………」
入須「……匂いを」
折木「匂いを?」
入須「嗅いでいた」
折木「……わかりました。勉強を始めましょうか」スッ
入須「…………」
入須「(……もう、我慢しない)」プツッ
折木「さて、今日はどこの範囲を」
入須「っ!」ギュッ!
折木「……あの? いきなり後ろから抱き着いて、何です?」
入須「……もう、我慢しない」ブツブツ
折木「……わかりました」
入須「キス、して?」ボソッ
折木「はい」スッ
折木「(……うわぁ、入須先輩のねだる顔、最高にそそるなぁ)」チュ
入須「んっ」チュ
入須「(あぁ、これが、これがキス……柔らかくて、蕩けそう)」チュッチュ
折木「……ふぅ」スッ
入須「ぁっ、止めないで……んっ」チュッチュ
折木「(二人っきりになった途端のこの可愛さ)」
折木「(女帝の入須先輩しか見てないから……ギャップ萌え?)」
入須「んっ、んっ」チュッチュ
折木「(……可愛いなぁ)」ギュッ
入須「(あっ、抱きしめられてる……優しい、折木君の手が……)」
入須「(夢にまで見た……もっと、もっとっ!)」ギュッ!
入須「……はぁっ、はぁっ」
折木「いきなり発情しましたね、女帝ともあろうお方が」
入須「も、もう我慢しないっ! 君の前だけは……我慢しない!」ハァハァ
折木「……俺も、我慢しません」スッ
折木「こちらに。ベッドに腰掛けますんで」
折木「(その上に入須先輩を)」スッ
入須「(ぁっ、折木君の足の間に……)」ポスン
折木「(入須先輩の首筋、いい匂いするなぁ)」スンスン
入須「っ! 首筋、っくぅ……!」ビクン
入須「(て、抵抗できない、手が、後ろ向きになっちゃう!)」
※背面座位です
入須「ぁっ、ぁっ」ゾクゾク
折木「(可愛い声だして、誘ってるんですか?)」スッ
入須「ひっ、ひゃっ! 太もも!?」ゾクッ
折木「すべすべで気持ちいいですね」サワサワ
入須「(そんなっ、触れるか触れないかで焦らされたらっ)」ゾクゾク
入須「くすぐっ、たい……」ゾクゾク
入須「(これは、妄想より何倍も、気持ちぃぃ……)」ビクビク
折木「先輩の足、とってもいい感触です」サスサス
入須「や、やめっ!」ドサッ
折木「(あ……今度は添い寝?)」
入須「(キス、もう一回……)」ハァハァ
入須「ん……んっ……」チュッチュ
折木「……ん、入須先輩」チュ
入須「お、おれひふぅん……」チュ
入須「ん……ふ……っんは、んん、んぅ」チュッチュ
入須「な、なまえ……名前で、呼んで?」チュ
折木「……冬実、さん?」ギュッ
冬実「っ!」ビクン
折木「(お、跳ねた)」
冬実「(な、なんて恥ずかしいんだっ! 名前で呼ばれただけで……)」チュッチュ
冬実「ほ、ほう……たろう」ボソッ
奉太郎「!」
奉太郎「恥ずかしいんで、止めてください」
冬実「止めない。二人の時はなまえで呼ぼう」チュッチュ
奉太郎「(あぁもう可愛いなぁ)」ギュッ
※互いに抱き合って寝てます
冬実「はぁ……温かいよ」
奉太郎「そうですね」
冬実「こんなに近く。とっても、温かい」ギュ
奉太郎「(柔らかい……そして大きい!)」
奉太郎「キ、キスはもういいんですか?」
冬実「ん……」
奉太郎「はい」チュ
奉太郎「(キス魔……)」
冬実「(あぁ、なんだ、これ……抱き合って、キスしながら寝るなんて)」
冬実「(お腹の奥がしめつけられるようで、き、気持ちぃぃ)」キュンキュン
冬実「(こえ、我慢できない)」キュンキュン
冬実「好き、好きだよ」
冬実「好き、これが好きなんだ。もっとキスして、もっとギュッってして」
冬実「もっと近くにっ、もっと強くっ、もっと、もっと!」
奉太郎「冬実さん、落ち着いてください。時間はまだありますから」
奉太郎「慌てなくても全部しますから」ギュッ
冬実「はぁぁ……奉太郎、奉太郎、奉太郎!」ギュ~!
奉太郎「(このまま、何時間でもいられますよ)」
冬実「(奉太郎の腕の中、私の世界一安心できる場所……どこの誰にも敵わない)」ギュッ
五時 折木宅
奉太郎「もう五時ですね」
冬実「あぁ」
奉太郎「……そろそろ」スッ
冬実「そうだな。名残惜しいけど」スッ
奉太郎「……今度はいつ勉強します?」
冬実「!」
初めてのいちゃいちゃ編 終
??
入須「あぁ、折木君」
折木「あの、いきなりどうしたんですか?」
入須「ちょっとした気まぐれよ」
折木「(気まぐれで振り回されるのも入須先輩なら悪くないか)」スッ
入須「もっとこっちに座って。それでは遠いよ」
折木「は、はい」ススッ
入須「……近づくとはこうやるんだ」ズイッ
折木「(ち、近い! ほとんど距離ないぞ!)」
入須「学校ではあまり目立ったことは出来ないが、ここなら誰の目も無いと思う」
折木「確かにここなら誰も来なさそうですね」
入須「天文部の沢木口、憶えてる?」
折木「えぇと……沢木口先輩?」
入須「その顔はすっかり忘れているようね」
折木「すいません……」
入須「探偵役の三人目、エキセントリックな性格」
折木「あぁ、あのシニヨンの方ですか」
入須「そのシニヨンがここを教えてくれた」
折木「……てことは、入須先輩と俺が仲良いのを知ってるんですか?」
入須「いや、折木君の今後の学校生活を考えて言っていない。話の端に出てきただけよ」
折木「それは……ありがとうございます」
入須「それとも、知られたかった?」
折木「いや、その……」
入須「ふふっ、いいよ。私もメンツという重いものがある。君には女帝の話はあまりしたくない」
折木「先輩……」
入須「何でも見透かされたかのように暴いてしまうからな」フフッ
折木「古典部の奴らにも言われますが、俺は理屈のこじつけが上手くて運がいいだけです」
入須「でも、私はそこがいいと思ってる」
折木「あっ、ありがとうございます?」
入須「ふふっ、君と食べる昼食は本当に美味しいな」
折木「狼狽える姿を見て美味しく感じるのは止めてください……」
古典部部室
折木「(今日も昨日も一昨日も、昼飯は二人で食べ、放課後は二人で帰る……)」
折木「(このサイクルを繰り返すのは思ったほど浪費ではなかった)」
折木「(入須先輩が俺のことをよく知っているからだろうか)」
折木「(……俺はどのくらい入須先輩を知っているのだろう)」
里志「やぁ、ホータロー独りかい?」ガララ
折木「まぁな」
里志「摩耶花も千反田さんもいないなんて珍しい。これは久しぶりにボーイズトークでも?」
折木「口の減らん奴め……ん? 今日はやけにテンションが高いな」
里志「ん、そうかな。いつもと同じだと思うけど」
折木「……里志、お前ボーイズトークがしたいと言ったな?」
里志「どうしたんだい急に、真剣な顔は久し振りだな」
折木「急な質問で悪いが、里志と伊原の関係ってどんな関係なんだ?」
里志「ホータローがそんなこと聞くなんて珍しいにも程があるね。ましてや僕らの関係いわんをや」
折木「それはちと違う気がする」
里志「そうかな。まぁ違っててもいいよ」
折木「で、どうなんだ」
里志「うーん、現在は摩耶花が僕に好意を向けてて僕がそれに答えていないでいる、ってとこかな」
折木「常識人からみたらお前は酷い奴なんだな」
里志「常識人からすればね。でも常識人に今の関係を知ってる人はいないよ。それで?」
折木「……里志、お前口は堅い方か?」
里志「んまぁ、衝撃の事実で開いた口が塞がれば、それなりには堅いよ」
折木「俺一人では解決できそうにない問題を抱えている」
里志「それは省エネ、つまりホータローの根本にかかわる問題かい?」
折木「かもしれん……それについても第三者からの意見を賜りたい」
里志「……いいよ、カンヤ祭の活躍があったんだ。無理そうでも僕の助言が出来る事なら」
折木「隠しているわけではないんだが、今、俺は入須先輩と仲がいい」
里志「へぇ、入須先輩と。それは衝撃の事実だね」
折木「……休日は家に来る位に仲がいい」
里志「それは、なんというか……うん、続けて」
折木「……入須先輩に好きだと言われた」
里志「ありゃ……それは本当に、本当なんだね?」
折木「百パーセント事実だ。ついでに言うが抱き合って寝たりした」
里志「…………」
折木「俺はこんな冗談は言わない。それは浪費そのものだ。だから俺の言いたいことをわかってくれたか?」
里志「ちょっと、まって、うん。心の準備が上手くできてなかったみたい」
里志「…………」
里志「確かにこんな冗談を言うのは浪費だ。真実みたいだね」
里志「それで、聞きたい事って何かな?」
折木「今の俺と入須先輩の関係は何だ?」
里志「うーん、多分ただの先輩後輩の仲ではないね。休日に家に行くなら友達以上恋人未満だろうけど」
里志「入須先輩から好きって言われたなら、入須先輩はホータローと恋仲になりたいって思ってると思う」
折木「あぁ、そこなら俺でもわかる。ただ……」
里志「俺なんかでいいのか、なんて言うつもりかい? 入須先輩が選んだんだから」
折木「そうじゃない」
里志「なら、入須先輩を疑ってる?」
折木「それも違う」
里志「……自分がどうすればいいのかわからない?」
折木「それも、ある」
里志「それなら簡単さ。自分のやりたいようにやればいい」
里志「でも、ホータローは浪費を嫌うからね。出来るなら高校生活は穏便に過ごしたい」
折木「まぁ、入須先輩もそれを望んでる。俺に無駄なエネルギーをかけまいと、な」
折木「俺がききたいのは、「好き」とはなんだ。それと入須先輩が望むことはなんなのか。この二つ」
里志「……よくもまぁ、手が出づらい事情を話すねぇ」ハァ
折木「こればかりはいくら考えてもわからない」
里志「そもそも、それはやらなければならないことかな?」
里志「ホータローが答えを見つけたがっているのはどうしてかな?」
折木「俺が見つけたがっている?」
里志「答えを出す日が来るのが近いからなのかもしれないけど、その時がいつ来るかわからない」
里志「その時までに答えは出しておいた方がいいからね」
里志「難しい話は止めにして、「好き」っていうことについて教示しようか」
里志「ホータローは省エネは好きかい?」
折木「好き、だが……何と比較していいかわからん」
里志「そう、それがこれを難しくしている原因の一つなんだと思うよ」
里志「ホータローが省エネとビニ本どちらをとるのか。天秤で微動だにしないとする」
折木「決めつけないでくれ」
里志「例え話だよ。どちらも好き、この状態はとても面倒だ。でもすぐに決断しなくてもいい」
里志「でも、女帝と省エネになったら、ホータローはどうする?」
折木「……折衷案を提示する」
里志「それが正解だと僕は思うね。互いにいいところを取り合って折衷」
里志「今のホータローには保留はしないのを勧めるよ」
折木「前に身に染みて感じた」
里志「それに世界的に考えて「好き」ってのは概念だからね。答えなんて何兆通りとある。時と場合に応じてね」
里志「「好き」っていう言葉をあまり重く捉えない事が今のホータローの答えなんじゃないかな」
里志「実際に、入須先輩の事は好きなのかい?」
折木「まぁ、好き……だと思う。この「好き」も恋愛なのか人間的なのか自分でもよくわからん」
里志「恋愛的に「好き」何て女子が良く使うけどそれはもう体の関係って言った方がわかりやすいね」
里志「恋愛はとどのつまり生殖行動への王道。行きつく先は十八禁の世界だよ」
折木「……」
里志「男子なら誰しもビニ本の世界を考えた事はあるよね。ホータローでさえも」
折木「一応な。数冊程度の常識だ」
里志「入須先輩とそういう行為に及びたいと思ったことは?」
折木「……無いと言ったら嘘になる」
里志「だよね。この世の二分の一の人間はそう言う」
里志「でもこの「好き」は使えない。特に女子に向けては使うとマズイ」
里志「だからこの世界はその「好き」を神聖化して、同時にファッション化したんだ」
折木「ファッション化?」
里志「曖昧にさせたんだよ。ファッション何て自己満足の世界。概念みたいに掴めないでしょ?」
折木「確かに……かっこいいとか、可愛いに定義は無いな」
里志「そう言う事。「好き」はファッション。これで一つ目はほぼ解決だね」
折木「上手く丸め込まれたような気がするな」
里志「お呼びであればランプをこすってくれたらいつでも。言う事は変わるかもしれないけどね」
里志「それで、二つ目の相談はどうする?」
折木「……乗りかかったんだ、最後まで聞く」
里志「そうだね。入須先輩が望むこと、だったね」
里志「女性の言う「好き」っていうのは、体の関係を持ちたいっていう遠回しな意味を含んでいる場合がある」
里志「でもそれは痴女だね。入須先輩は該当しなさそうだから今回はパスするよ」
折木「まぁ、痴女では無ないな」
里志「入須先輩はホータローに好き、と言った。これから推理すると」
里志「……多分摩耶花も同じかもしれないね。その人にとって一番になりたい。これだと思う」
折木「一番?」
里志「そう。他の子より、ビニ本より、省エネより、自分を優先してほしい。それが行き着く先」
里志「入須先輩が望むことはホータローの一番になることだと、僕は思う」
折木「……妙に納得がいく説明だな」
里志「そりゃ、これが正解っぽい風潮だからね。掴めない物は素直に掴まないでいるのが一番さ」
折木「……一番、か」
里志「省エネと闘わせるのは僕を巻き込んでも仕方ない。ホータロー自身が決める事だしね」
折木「……伊原も同じなのか?」
里志「多分」
折木「どうしてお前は返事をしない?」
里志「うーん、ちょっと言いにくいかな。順序立てて話せる自信が無い」
折木「……それなら、まぁ、ゴマが開いたときでも聞く」
里志「全然上手くないよ。さぁ、ボーイズトークはここまでにしようか。もう下校の時間だ」
折木「……お前はブラックだったか?」ガララ
里志「いや、今は金の微糖にはまってるよ」ガタン
折木「(どちらにしろ、なんらかの答えは出すべきだな……)」
折木宅 奉太郎の部屋
奉太郎「はぁ、どうしたものか」
奉太郎「(……少しずつ整理しよう)
奉太郎「(俺が何に悩んでいるのか……入須先輩について)」
奉太郎「(では入須先輩の何に悩んでいる?)」
奉太郎「(……釣り合う釣り合わないは問題じゃない。現に入須先輩は俺を選んだ)」
奉太郎「(他でもない俺を、だ)」
奉太郎「(……入須先輩が入ってきたせいで省エネの生活が崩れた?)」
奉太郎「(……省エネを進めるあまり入須先輩に不快な思いをさせてしまうかもしれない)」
奉太郎「(ここが俺の悩みどころのようだな。省エネと女帝。里志の言っていた通りだ)」
奉太郎「(俺のような凡人が女帝のような女神様と仲良くさせていただいて……)」
奉太郎「(止めよう。この前、言いかけてぶたれたんだった。「私も一応人間だ」ってか)」
奉太郎「(このままなぁなぁの関係は俺は悪くないと思っている。だが入須先輩はそうだ?)」
奉太郎「(勇気を持った行動を俺は賞すべきなんじゃないか?)」
奉太郎「(リスクを伴った行動は簡単に出来る事じゃない。ましてや人間の端っこの俺に対して)」
奉太郎「(恋愛沙汰をふっかけたんだから)」
奉太郎「(……礼を、まだ言ってなかった! 電話!)」プルルルル
入須「……どうしたの?」
奉太郎「あっ、えっと、言い忘れていたことがあって」
入須「言い忘れてたこと? 何かあった?」
奉太郎「入須先輩のその勇気は称賛に価すると思います!」
入須「…………なんのことだ?」
奉太郎「えっ、えっと……だから、俺の事を好きだと言ったことです!」
入須「!」
奉太郎「答えを今だすのは……無理ですが、これだけは言えます」
奉太郎「……生きている中で一番うれしかったです。あの時は」
入須「ふふっ、あの時だけか?」
奉太郎「いえっ! 今もです! 一緒にいる時はずっと! なので……ありがとうございます」
入須「その言葉が聴けてこっちも嬉しい」
入須「私の事は、迷惑かなと思っていた……今の今まで、な」
奉太郎「すいませんでした」
入須「謝るのなら今答えを出せない事についても謝ってほしいな」
奉太郎「……重ね重ね」
入須「……いいよ。文化祭に貰ったあの探偵人形、毎晩抱いて寝ている。とてもお気に入りなんだ」
入須「それで許そう」フフッ
奉太郎「あ、ありがとうございます……」カァァ
入須「明日も学校はある。そろそろ、な?」
奉太郎「あっ、最後に一つだけ。今度は、俺から誘います」
入須「……君を好きになってよかった」プツッ
奉太郎「(……省エネの夏休みは延期するか)」ガチャン
供恵「…………」ジー
奉太郎「…………何だよ?」
供恵「これやるわ」スッ
奉太郎「(封筒……金じゃないよな?)」
供恵「お金じゃないから。入須ともっと仲良くなれる券が入ってるわ」スタスタ
奉太郎「はぁ?」
供恵「中身は一緒に確認しな。その方が盛り上がるし」
奉太郎「(……相変わらずわからん姉貴だ)」
奉太郎と入須先輩の関係編 終
??
奉太郎「(はぁ、季節はもう冬か。紅葉ももう見えなくなってきてる)」
奉太郎「(……この肌寒さはとても、この上なく嫌いだ。だが、そんなクソ寒い中でも我慢できるのが)」
入須「ふふっ、まさか奉太郎の方が早いとはな」クスクス
奉太郎「まぁ、誘った側ですし張り切りますよ」
入須「……待ったか?」
奉太郎「いえ、ほんの少しだけです」
奉太郎「……えぇ、と。冬実さん」
冬実「!」
冬実「……っふふ、やはり照れるなその呼び名は」
奉太郎「……人目無いですからいいでしょう。このくらいしても省エネ神からバチは下りません」
冬実「ふふっ……いちいち面白いな。奉太郎は」
奉太郎「……あ、バス来ましたね」
バスの中
奉太郎「えと……言うタイミング逃して、今言うんですが」
冬実「ん?」
奉太郎「髪、まとめてるんですね」
冬実「やっと気づいてくれた? 今日は張り切ってるのよ」
奉太郎「似合ってますよ」
冬実「それは、いつもは似合っていないとでも?」クスッ
奉太郎「違います。いつも似合ってますけど今日も似合ってます」
冬実「ふふっ、その言葉が聞けて嬉しいよ」
奉太郎「……言わされたんじゃなくて俺が言ったんです。素直にそう感じました……可愛いな、と」
冬実「!」
冬実「……じゃ、じゃぁどこがどう可愛いのか、説明して」
奉太郎「……髪をまとめて見えるようになったうなじがとてもキレイです」
奉太郎「頭の高い位置で括ってるのでキリッとした印象が更に強くなりました」
奉太郎「結わえてるゴムもピンク色で小さなフワフワが付いてて可愛いです」
奉太郎「バスの振動でふわふわ揺れるのが」
冬実「もういい……私の負けよ」カァァ
奉太郎「まだ言い足りないんですが」
冬実「もう勘弁してくれ……顔から火が出そうだよ」
奉太郎「そんなに可愛い恰好をするからです。それと言わせるきっかけを作った冬実さんのせいです」
冬実「うぅ……」
温泉旅館「満願」
冬実「とてもいい雰囲気だ」
奉太郎「部屋はこっちだそうですね」スタスタ
冬実「情緒と言うものを感じようとは思わないのか?」
奉太郎「まぁ、老舗旅館の看板によく似合ってると思いますよ。この年季は」
冬実「違う。年季という時間の流れがあるからこそこのような雰囲気がある」
冬実「看板のための時間ではないんだ」
奉太郎「……そうですね」
冬実「いいよ。部屋はここか」ガチャ
奉太郎「おぉ、広い」
冬実「うん、外の景色もいい。川の近くには紅葉か」
奉太郎「まだ紅葉がいたんですか。そろそろ季節のはずれです」
冬実「……そろそろ、冬か」
奉太郎「炬燵の季節ですね」
冬実「容易に想像できるよ、奉太郎と炬燵の共依存の関係は」フフッ
奉太郎「互いを生かし合ってるので」
冬実「よし、今年の冬は炬燵よりも私といる時間の方を多くしてもらおう」
奉太郎「それは……思い直してもらえませんか?」
冬実「先輩にも後で頼んでおこう」フフッ
冬実「後で礼を先輩に言っておこう。こんな素敵な旅館があるなんて」
奉太郎「姉貴の気まぐれです。菓子のひとつくらいでいいですよ」
冬実「感謝の意というのはそういうのではないよ」
奉太郎「……冬実さんはこの旅行、本当に良かったんですか?」
冬実「ん? どうして?」
奉太郎「えと……」
冬実「大病院の一人娘だからといって、清く正しい交際なら大丈夫」
冬実「清く、正しく、な?」
奉太郎「そうですね……普通は門前払いくらうと思いますが」
冬実「いいのよ。私の両親はそんなに固くない」
奉太郎「(高校生の娘に男と二人で旅行させるのは普通なのか?)」
冬実「それほど、私の親からすれば奉太郎は信用に値する人間なんだろう」
奉太郎「買いかぶられるのは困ります」
冬実「ほぅ……それでは不純な動機を幾ばくか含んでいるという事か?」
奉太郎「……悪い顔ですね」
冬実「奉太郎も一応は男子高校生。そういうのに興味があってもおかしくは無い」ズイッ
奉太郎「(ち、近い!)」
奉太郎「外のお寺に行きましょう。庭園があるそうで散歩も出来ます。いい景色みたいです」
冬実「……そうだな、行こう」
冬実「(やはり体を使うと言う事を聞いてくれるな)」フフフ
温泉旅館「満願」近くの寺
奉太郎「ふぅ、やっぱり外は肌寒い」
冬実「もう十一月も末。紅葉も今日で最後かもしれない」
冬実「……あそこに紅葉が集まってる。写真を撮ろう」
奉太郎「はい、ではカメラを」
冬実「一緒に映るんだ」グイ
奉太郎「わかりました、引っ張らないでください」
冬実「もっとくっつかないと入らない」グイグイ
奉太郎「近すぎです」カシャ
冬実「綺麗に撮れている」
奉太郎「(何で俺は目を瞑ってるんだ)」
冬実「今度はお寺の中を見よう」スッ
奉太郎「あの」グイッ
冬実「!」
奉太郎「……寒いんで、手をお借りします」ギュッ
冬実「……温かくなった」
奉太郎「まだ秋ですよ」
冬実「それでも、ありがとう」
冬実「広い、それでなんとも見事な庭園だ。寺の床の上から見るだけで、入れないのが悔やまれる」
奉太郎「(床から冷気が……冷気が遡ってくるっ!)」サムイ
冬実「……下になにかあるのか?」
奉太郎「足が、足が冷たいんです」ツメタイ
冬実「……ならば、これでどうだ?」グッ
奉太郎「(あっ! 足踏まれてる!)」
冬実「これで庭園に集中できるな?」
奉太郎「(無理です。冬実さんの温かい足にしか目がいきません)」
冬実「ふん、庭園より私の足の方が好きか?」グイ
奉太郎「えぇと……あぁ、見てください、あのススキの穂!」
冬実「……それがどうした?」
奉太郎「別名を枯れ尾花といいます」
冬実「……それがどうした?」
奉太郎「夏休みに古典部で旅館に泊まったことがありまして」
冬実「……ほぅ」スッ
奉太郎「タイトルは、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」です。聞きますか?」
温泉旅館「満願」
冬実「……確かに世の中の全ての兄弟姉妹が心から楽しみあっているとは限らないわね」
奉太郎「千反田が見たがっていたのは……幽霊だったんでしょう」
冬実「私も千反田と同じく一人娘でな。だが、きょうだいが欲しいと思ったことはあまりない」
奉太郎「お望みならばうちの姉貴を貰ってやってください」
冬実「怒られるぞ?」
奉太郎「彼氏の匂いが全くしないもので」
冬実「先輩は世界が好きなんだろう?」
奉太郎「そんな話もしましたっけ」
冬実「…………」
奉太郎「…………」
冬実「……そろそろ温泉の時間か?」
奉太郎「あぁ、そうですね。温泉旅館に来たのに温泉に入らず寝るところでした」
奉太郎「……温泉は一階にあるそうです」スッ
冬実「あぁ、終わったらロビーで待っていてくれ」
男湯 露天風呂
奉太郎「(……見事に誰もいない。運がいいな)」ガララ
奉太郎「…………はぁ」ザプン
奉太郎「(骨身に染み通る、少し熱いくらいだが丁度いい)」
奉太郎「(……………………)」
奉太郎「(…………静かだな)」
奉太郎「(ん? 向こうからドアが擦れる音。冬実さんか?)」
奉太郎「…………」ボーッ
奉太郎「(いかん! 思考に集中するな!)」
※ホータロー妄想中
冬実「湯船が白いから浸かれば見えない」
奉太郎「そういう問題ではありません!」
※妄想終了
奉太郎「……あるわけない。あの人はそういうところは律儀、なハズ」
※妄想中
冬実「だが私の体はあまり自慢できるものではない。欲を言えばあまり見ないでほしい」
奉太郎「その体で自慢できないなら他の女性はどうなるんです」
冬実「肌に自信が無くてな。触ってみてくれ」
奉太郎「遠慮します!」
冬実「ん? 奉太郎の方が、肌がキレイか?」ジロジロ
奉太郎「あの! あまり近づいて見ないでください!」
※妄想終了
奉太郎「(ダメだっ! 考えるな!)」
※妄想中
冬実「出来るなら素手で洗ってほしい」
冬実「……あぁ、泡立ってる、手がぬるぬる」
冬実「こ、これで口を開くなと、ぃう方が、んっ、難しぃ……」モジモジ
冬実「き、気持ちいぃよ、奉太郎」
冬実「んっ! ふぅっ……!」ビク
冬実「つ、次……前を……」
※妄想終了
部屋
奉太郎「あぁ……のぼせた」グデーン
冬実「大丈夫?」
奉太郎「えぇ……この前もありましたから」グデーン
冬実「ふむ」ピト
奉太郎「(冬実さんの手が頬にっ!)」
奉太郎「つ、冷たい……」
冬実「ひんやりして気持ちいいかな?」ピト
奉太郎「(両頬を抑えられた……)」
奉太郎「(自然に冬実さんも前のめりになって……ゆ、浴衣がっ!)」
冬実「ん?」
奉太郎「あの……もう大丈夫です」
冬実「っ!」バッ
冬実「……あまり覗かないでほしい」カァァ
奉太郎「冬実さんがやったんじゃないですか」
冬実「~~!」
奉太郎「……部屋、暗くないですか?」
冬実「もう寝る時間よ」
奉太郎「あぁ、どおりで……」
奉太郎「……」
冬実「さて、私も寝る」スッ
冬実「…………」
奉太郎「……あの、なんで俺の布団に入ってきてるんです?」
冬実「布団は一つだけしか用意していない」
奉太郎「…………っ! それじゃ」
冬実「急に飛び上がるな。湯あたりが戻るぞ」
奉太郎「うぅ……」ドサッ
冬実「私の手は冷たくて気持ちいいんだったな?」ピト
奉太郎「あ、あの……」
奉太郎「(組み敷かれる体勢に……また胸がっ! 今度は当たってるっ!?)」
冬実「湯あたりしていても、していなくても、私は奉太郎のことを信じているよ?」
奉太郎「あ……あぁ……」
冬実「ここで暴れるのは省エネではないんだろう?」クスッ
奉太郎「そうですが……浴衣、薄いんで……」
奉太郎「(上がりで上気した顔。半乾きの髪の毛。漂う石鹸の香り……)
冬実「ん? 抱き着いたらダメなのか?」ギュ~
奉太郎「(あっ、これダメなやつだ)」
冬実「♪」ギュッ
奉太郎「(……あぁ、やばい手が勝手に)」
奉太郎「(チラリと見える、透き通ったような白い太ももに……)」
奉太郎「(頭がボーッとして……もう何も考えられな)」
冬実「♪」ギュッ
奉太郎「……冬実さんは、俺を信じてるんですよね?」
冬実「それが?」
奉太郎「……湯あたりしてオーバーヒートした頭で弾きだしました。ここは」
奉太郎「……冬実さんに手を出してはならない」
冬実「……どうして?」
奉太郎「……あまり長話できません。手短に言うと」
奉太郎「湯あたりが結構キツイ、から……です……」
冬実「……奉太郎?」
奉太郎「…………」キゼツ
冬実「本当に……本当に、君は」スッ
冬実「私が大好きな奉太郎だ」チュッ
※奉太郎の夢の中
奉太郎「(考えても見て下さい。ここで手を出したとしましょう)」
奉太郎「(ここで言う「手を出す」とは「行為に及ぶ」ということです)」
奉太郎「(……結論から言いましょう。俺は「ゴム」を持っていない)」
奉太郎「(冬実さんも持っている可能性は低い。もし持っていたらそれを目の前に提示して俺と交渉する)」
奉太郎「(まぁその場合は有無を言わさず襲われると思いますが)」
奉太郎「(ゴムの無い状態での行為はあまり想像したくありませんね。その時は良い気持ちかもしれませんが)」
奉太郎「(後に残るのは後悔と悲惨な未来です)」
奉太郎「(……あまり詳しく言いません。想像もしたくないですから)」
奉太郎「(そしてこの未来を選択するのは、俺の好きな冬実さんではありません)」
奉太郎「(俺の好きな冬実さんは……)」
奉太郎「(俺をからかって、狼狽えさせて、笑っている)」
奉太郎「(そんな冬実さんなんですよ)」
奉太郎「(……あの、手を出さなかったといって冬実さんの体が好きではないという事ではありません)」
奉太郎「(だからそんな顔しないでください)」
奉太郎「(……わかりました。恥ずかしいので一回しか言いませんよ?)」
奉太郎「(……本音はすぐにでも浴衣の中に手を突っ込みたかったです)」
奉太郎「(湯あたりで頭がボーッとしていなかったら手が動いていたでしょう)」
奉太郎「(……なんで詳しく言わないと……わかりました。そんな顔しないでください)」
奉太郎「(押し倒される格好でしたから、手は冬実さんの太ももが一番近かったですね)」
奉太郎「(なのでまずは太ももから触ります)」
奉太郎「(浴衣からはみだしたその麗しい肌。視界に入ると目が自然に注目してしまいます)」
奉太郎「(仕方がありません。手が届く位置にそのムチムチした太ももを置くのが悪いんです)」
奉太郎「(俺の手に罪はありません)」
奉太郎「(次は……手を太ももから上にずらしていきます。帯は外しません。そこは重要ですから)」
奉太郎「(変態? だとするとこの世に存在する男性は全員変態になりますよ)」
奉太郎「(それで、まずは腋の下あたりをくすぐるようにまさぐります)」
奉太郎「(冬実さんは気づいてます? そこをさわさわすると声が出るんですよ)」
奉太郎「(普段の冬実さんからは想像できない、可愛い声です)」
奉太郎「(……冗談ですよ。はい、いつも可愛いです。はい)」
奉太郎「(その可愛い声を耳元で聴きながら、幾分か感触を楽しみます)」
奉太郎「(視界には我慢して赤くなった冬実さんの顔です)」
奉太郎「(耳には我慢しても漏れ出す淫乱な声です)」
奉太郎「(そして頭を動かすたびに鼻をくすぐる冬実さんの香り)」
奉太郎「(何時間でもこの状態でいたいですね)」
奉太郎「(……まぁ、やられてる方はもう半狂乱でしょうけど)」
奉太郎「(話を続けるとキリが無いのでここらで終わりにします)」
奉太郎「(……なんで冬実さんが赤くなってるんですか)」
奉太郎「(俺の方が恥ずかしいですよ)」
奉太郎「(……まぁ、俺は一人しかいませんし、他の誰でもありませんから)」
奉太郎「(それに、冬実さんの隣は俺だけのものだと思っています)」
奉太郎「(省エネと同じく、これは譲れない)」
奉太郎「(……言葉では足りませんか?)」
奉太郎「(ではこれで)」
奉太郎「(…………)」チュッ
奉太郎「(……そろそろ、起きましょうか)」
※冬実の夢の中
冬実「(奉太郎は打算的な人間だと言われない?)
冬実「(……ふふっ、福部君に言われたのね。まぁ、私もよ)」
冬実「(何をどうしたら後にどういうことが起こるのか。それをまず考えてしまう)」
冬実「(……省エネの奉太郎には必須のステータスかな?)」
冬実「(こんな、感情で先に動くことが多い場面)」
冬実「(そう、私がさっき奉太郎を押し倒して抱き着いた時)」
冬実「(あの時は相手が例え女性であろうと手を出す、と思っていた)」
冬実「(でも世界に一人だけ、私の知っている、世界の一人だけは違う)」
冬実「(あの人はあんな場面であろうとも自分の事を考えず、私のことを考えてくれる、と)」
冬実「(……自分勝手すぎ? でも、自然とそう思ったのよ)」
冬実「(奉太郎は手を出さない、と)」
冬実「(結果は手を出さなかった。でも、その理由が湯あたりなんて)」
冬実「(それでこそ奉太郎よ)」
冬実「(……そう、奉太郎は一人しかいない。ここに、私の隣に、一人だけ)」
冬実「(他の誰でもない。君だけ、奉太郎だけ……私の隣は)」
冬実「(……手を出す出さないにしても、私の体は魅力的だと客観的には思う人が多いそうよ)」
冬実「(奉太郎は私の体に手を出さなかったのは魅力が無かったからではない、と)」
冬実「(その口から説明してもらいたい)」
冬実「(……嫌そうな顔しないで。面倒だと思っていても話してくれる?)」
冬実「(…………)」
冬実「(……わかった、もうわかった。言われるだけで体の奥が熱くなるよ)」
冬実「(でも、その言葉が聞けて良かった。私の体は魅力だった)」
冬実「(その事実があれば、他は要らない)」
冬実「(……ん? 欲を言うと? そうだな……本音を語ってくれたから私も言おうか)」
冬実「(……その、浴衣を着ている。浴衣には帯が締めてある)」
冬実「(その帯で……その、あれだ。もう言わなくてもいい?)」
冬実「(……変態。言わせるなんて)」
冬実「(……きつく、とは言わないけど……少しで、いい。奉太郎が良ければ、手を縛っても……)」
冬実「(わ、私が変態? ……そうかもしれないが、奉太郎も変態だ)」
冬実「(私の体をどう触るのか言ったときも奉太郎の変態が滲み出ていた!)」
冬実「(……ま、まぁ満更でもない私も変態か)」
冬実「(……ふふっ、奉太郎の前だけよ)」
冬実「(こんなはしたない姿、こんな情けない姿、奉太郎だけにしか見せたくない)」
冬実「(人の前で演じる女帝の姿は、あまり見られたくない)」
冬実「(……え? それがあるからまた可愛い?)」
冬実「(へ、変態! ギャップがいいとかそういうものではない!)」
冬実「(先輩を虐めて楽しいか……答えなくていい!)」
冬実「(……嫌いになった?)」
冬実「(……優しいね。やっぱり、奉太郎は優しい。それでいて、私の、好きな人)」
冬実「(そろそろ起きる時間? それじゃ最後に)」
冬実「(…………)」チュッ
浴衣こそ最高のエロチズム編 終
休日 折木宅
冬実「これは何だ?」
奉太郎「…………」
冬実「こっちを見ろ。変態」
奉太郎「はい」
冬実「……そうだな、私も鬼じゃない。言い訳ぐらいは聞いてやる」
奉太郎「足、痺れたんで」
冬実「うるさい。そのまま正座だ。この変態」
奉太郎「……」
冬実「で、痺れ以外には何か?」
奉太郎「…………」
冬実「無言は言い訳のしようも無いという事、ね?」
冬実「ではなぜこのような本が本棚の奥に大切にしまわれていたのか」
奉太郎「それは……」
冬実「それは?」
奉太郎「……必要だからです」
冬実「なぜ必要だ。理由を言え」
奉太郎「どうしても使いたくなる衝動に駆られ、抑えきれなくなってしまうからです」
冬実「ふむ、ではどういう衝動に襲われるのか説明しろ」
奉太郎「……こう、体の奥から熱いものが、それで気が付くとそれを手に取っているんです」
冬実「変態」
奉太郎「変態、と冬実さんが言う、ということはこの本がどういう使われ方をしているのか知って」
冬実「当たり前だ。性欲処理。そのためだろう」
奉太郎「その性欲処理が男性にとって必要不可欠であることは?」
冬実「それも常識の範囲内だ」
奉太郎「では、なぜ怒ってるんです?」
冬実「当てて見ろ」
奉太郎「(……ベタな展開としては嫉妬、か)」
奉太郎「(だがいくら冬実さんでも本に嫉妬するか?)」
奉太郎「(可能性は無くは無いが……それとこの本の内容が気に食わなかったか)」
奉太郎「(といってもグラビア雑誌だぞ! 水着だぞ!)」
奉太郎「(これで怒られるのか普通!)」
奉太郎「……嫉妬?」
冬実「それもあるが正解ではない」
奉太郎「それでは内容が気に食わなかった?」
冬実「それもあるが正解ではない」
奉太郎「……見当つきません」
冬実「では正解を言おう」
冬実「その本棚の奥の、その奥にあったDVD。面白そうなタイトルだな?」
奉太郎「!!!!!!!!!」
冬実「若い女性が全裸で映っていたが……さぞかし面白いんだろうな、すり減っていたぞ」
奉太郎「……」ダラダラ
冬実「何か言う事は?」
奉太郎「すいませんでした」
冬実「まぁ、ああいうのを男性が持っているのは大して異常ではない。問題は」
奉太郎「はい」
冬実「……あまり私の体型に似ていなかった」
奉太郎「……え?」
冬実「定かではないが、私の方が世間一般的には評価できると思うのだが……まぁ定かではないな」
奉太郎「そうですね……」
冬実「私で替わろう、とは言わないが少し気に障った」
奉太郎「(……まぁ、確かに)」
奉太郎「今度は上手く隠します」
奉太郎「(あなた以外に綺麗な女性はいないと思います)」
冬実「今度は見つからないように」
奉太郎「肝に銘じます」
冬実「では……どうするか」
奉太郎「?」
冬実「処罰よ」
奉太郎「え?」
冬実「当然だ。君は私に隠し事をしていた。約束を取り交わしたわけではないが、私は気分を害したよ」
奉太郎「それは……まぁ、そうですね」
冬実「……丁度いいものを持っていてな、これを使おう」
奉太郎「……罰ゲームセット?」
冬実「この前、面白そうだから買ってみた。まさかすぐ出番が来るとはな」
奉太郎「で、これは何です?」
冬実「ランダムで引いたカードの内容が奉太郎の判決になる」
奉太郎「えっと……え?」
冬実「何か?」
奉太郎「……冬実さんってこういうことするんでしたっけ?」
冬実「……君のせいよ?」
奉太郎「人間の心を持った、ということですか……」
冬実「一枚がルールだが二枚ひいてやる」ピッ
奉太郎「あぁっ!」
冬実「さて、どんな内容かな?」スッ
??
冬実「次はあそこに行ってみよう」
奉太郎「はい」
冬実「はい、だと?」
奉太郎「……外でもですか?」
冬実「当たり前だ。それが奉太郎の運命であり罰」
奉太郎「……わかったよ」
冬実「やっぱりおかしいね」フフ
奉太郎「罰の一つ目が敬語を使わない、なんて……これが罰ですか」
冬実「ですか?」
奉太郎「……これが罰か」
冬実「ええ。結構新鮮よ? それに奉太郎の反応が面白い」フフ
奉太郎「……」
冬実「さ、まだ終わってないわ。次もある」
奉太郎「……二つ目がデートってどういうこと?」
ショッピングモール
冬実「おかしいか?」
奉太郎「別におかしくないけどな」
冬実「いいのよ。罰だと思っているのが私であればそれで罰になる」
奉太郎「……俺は特に思わない」
冬実「え?」
奉太郎「これなんか冬実さんに似合うと思う」スッ
冬実「……さん、だと?」
奉太郎「(あぁ、呼び捨ては本当にむずがゆい! というかホント無理!)」
冬実「むずがゆくても言うんだ。それが奉太郎の罰」
奉太郎「……わかったよ」
冬実「市内でもない。周りに知っている人はいないんだから」
奉太郎「そうだな。まぁ誰もいないのであれば」
冬実「あれば?」
奉太郎「……えっと、あぁ、うん。この、ブラウス、いいかもな。冬実に合う」
冬実「っふふ、ふふふ……」プルプル
奉太郎「……腹抱えなくてもいいんじゃないか」
冬実「だって……とってもおかしいよ」フフ
奉太郎「(……こうなったらもうヤケだ!)」
奉太郎「あぁ、こういう大人っぽいのなんかどうだ? 冬実はやっぱりクール系で攻めた方がいい」
冬実「ふふ、奉太郎のセンスに任せるよ」
奉太郎「(こうなったら面積少ないやつで攻めてやる!)」
ショッピングモール
奉太郎「ちょっとトイレ行ってくる」
冬実「あぁ」
冬実「……」
冬実「(まさかこんなことになるなんてな……自分でも驚きだ)」
冬実「(まぁ省エネの奉太郎を動かすには口よりも体を使う方が良いというのはわかっていたが)」
冬実「(……これからもこういうことを増やしたいな)」
冬実「(さて、どんなものを買ったか……)」ガサゴソ
冬実「(ふむ、値段も手頃だ。というかあんまり高いものは買えない)」
冬実「(……ん? これはちょっと面積が少なすぎやしないか?)」
奉太郎「待たせた」
冬実「あぁ、行こうか」
奉太郎「次は?」
冬実「出来ればエスコートしてほしいものなんだが……」
奉太郎「良かった、俺にそれを求めない人で」
冬実「……そうだな、では私がエスコートしよう」
ショッピングモール
奉太郎「あの」
冬実「どうした。早く入れ」
奉太郎「いや! 下着売り場は入れない!」
冬実「私のエスコートが気にいらないと?」
奉太郎「下着って……無理だ!」
冬実「少々刺激が強すぎたか」
奉太郎「冬実はこういうことする人だったか?」
冬実「奉太郎のせいよ? さぁ行こう」グイグイ
奉太郎「(お、男が一人もいないピンクの世界だ!)」
下着売り場
奉太郎「……」
冬実「さっきから一口も話さないな。どうした?」
奉太郎「目のやり場に困ってる」
冬実「キョロキョロすると逆に目立つぞ?」
女性1「ねぇ、あれさ」クスクス
女性2「すごいね、彼氏かな。下着売り場に来れるなんて」クスクス
奉太郎「(聞こえてんだよ!)」
冬実「気晴らしに何か選んでみてくれ。これなんかどうだ?」
奉太郎「もう冗談も言えない位辛い」
ショッピングモール
冬実「よく頑張ったな。終わったよ」
奉太郎「地獄だった……」
冬実「ふふ、さぁもうすぐ時間だな。どこか寄るところは?」
奉太郎「……そうだな。プリクラでもとるか」
冬実「……」
奉太郎「そんな驚かなくても」
冬実「意外すぎて言葉が出なかった」
奉太郎「里志から聞いた。プリクラは最後に撮るものだそうだ」
冬実「そういうものなのか?」
奉太郎「そういうものだ」
ショッピングモール内 ゲームセンター
冬実「これがプリクラか」
奉太郎「俺も初めて見た」
冬実「……で、どうやるの?」
奉太郎「中に入って撮るらしい」
冬実「(せ、狭い空間だな)」
奉太郎「これがカメラか。ここに向かって……どうした?」
冬実「いや、何でもない。撮ろうか」
冬実「(……最後に私の我儘に付き合ってくれたお礼)」
奉太郎「あぁカウントダウン式ね」
冬実「今日はありがとう、奉太郎」チュッ
奉太郎「え?」
冬実「ふふ、ちゃんと撮れてるかな?」
罰ゲームはキスの味編 終
冬休み前 休日 折木宅
冬実「そろそろ期末テストの出題範囲がでるんじゃないか?」
奉太郎「ええ、まぁ」
冬実「……ただテストを受けるだけでは面白味に欠けるとは思わないか?」
奉太郎「思いません」
冬実「ということで、これをまた持ってきた」ドン
奉太郎「(人の話を聞いてくれ)」
冬実「先日大活躍をした罰ゲーム君だ。今回も働いてもらう」
奉太郎「(まぁ、冬実さんが楽しそうならいいか)」
奉太郎「で、今やるんですか?」
冬実「今ではない。テストの成績が良かった人が引いて、悪かった人がそれを実行する」
奉太郎「やめましょう」
冬実「どうして?」
奉太郎「勝てる見込みのない戦いを受けるのは愚か者のすることです」
奉太郎「かの有名な軍師もそう言っていました」
冬実「ふむ、三国志の知識は私よりもありそうね?」
奉太郎「まぁ……それはともかく、その勝負は受けません」フイッ
冬実「……クローゼットの中段」ボソッ
奉太郎「!!!!」
冬実「あぁ、確か素人モノだったか? 君のお姉さんに確認をとったほうがいいか」スッ
奉太郎「わかりました! やります!」ガシッ!
冬実「何度も言うが、ああいうのを持たれるのはあまり気分が良くない」ムスッ
奉太郎「……でも必要なものです」
冬実「……今すぐこの体を、というわけにはいかないが少々機嫌が悪くなる」ムスッ
奉太郎「(じゃどうすりゃいいんだ……)」
冬実「奉太郎の結果が楽しみね」フフ
奉太郎「もうどうにでもなれ……」ハァ
奉太郎「……で、ハンデは?」
冬実「そんなものはない」
奉太郎「それじゃ勝てないに決まって」
冬実「うるさい」
奉太郎「……」
冬実「五教科の合計点で勝負しよう。勿論手加減もハンデも無しの真剣勝負だ」
奉太郎「……」ハァ
冬実「そんな嫌そうな顔をしてもダメ。私に勝てばいいだけのこと」
奉太郎「学年一桁がよく言いますよ」
冬実「どんな罰ゲームが待っているかな?」ワクワク
テスト終了 折木宅
奉太郎「……終わった」
冬実「お疲れ様」
奉太郎「もう、寝たい」ドサッ
冬実「客がいるのに寝る輩があるか」ガシッ
奉太郎「……」オズオズ
冬実「さて、テストが終わった」
奉太郎「冬休みです」
冬実「うるさい。テストの結果を早く出せ」
奉太郎「もうすこし柔らかくいきましょうよ……」ガサゴソ
冬実「まずは私の結果だ。五教科で三百九十二点。今回は出来が悪かったな」
奉太郎「それで悪いんですか。それより点数が悪い人に謝ってください」
冬実「むしろ点数が悪い人が謝ってほしい。私は良かったのだから、悪い方が悪いに決まっている」フン
奉太郎「そうでしょうね……」
冬実「合計は?」
奉太郎「これから計算します。まず英語が……」
テスト終了 折木宅
奉太郎「合計点が三百九十六点。自己最高の……あれ?」
冬実「……え?」
奉太郎「……あ」
冬実「……」
奉太郎「……勝った?」
冬実「…………」
奉太郎「……あの」
冬実「私の負けみたいね……まさか、負けるとは思ってもみなかった」
奉太郎「俺も、まさか勝つとは思っていませんでした」
冬実「……おめでとう、奉太郎。勉強を教えてきた甲斐があった」
奉太郎「ありがとうございます。それで、約束ですが……」
冬実「持ってきてあるよ」ドン
奉太郎「やらなくてもいいんじゃないですか?」
冬実「え?」
奉太郎「元々それは俺にハッパをかけるためのものでしょう?」
冬実「……」
奉太郎「俺はやりました。今までで最高にやりました。だから」
冬実「ダメだ」
奉太郎「え?」
冬実「……これは奉太郎との約束なんだ。それを私が破るわけにはいかない」
冬実「例えどんなことがあろうとも必ず実行する。約束だ」
奉太郎「……わかりました。冬実さんのためにも、引きます」スッ
冬休み 折木宅
奉太郎「……どうぞ」ガチャ
冬実「あぁ、失礼するよ」
冬実「それと、寝癖ぐらいは直したらどうだ?」
奉太郎「あぁ……はい……」
冬実「さて、昼食、もとい朝食をつくるわけだが」
奉太郎「…………」ボーッ
冬実「ふん!」ペシッ
奉太郎「寝てません!」
冬実「顔も洗ってこい」
奉太郎「寝ませんから」
冬実「うるさい。先輩命令だ」
奉太郎「(省エネが冬休みとりやがった!)」ズーン
冬実「材料は買ってきたから、道具は借りるよ」
奉太郎「えぇ。まぁ好きに使って下さい」
冬実「(先輩しか使ってないような変な道具がいっぱい……これってキッチン用品?)」
冬実「(これは使わない方がよさそう。それ以外の道具は……)」
奉太郎「エプロンですか?」
冬実「なんだ、似合わないとでも?」
奉太郎「まぁその、かっこいいですよ?」
冬実「奉太郎の嫌いなものはなんだったかな?」
奉太郎「いや! 可愛いですよ、似合ってますよ」
冬実「心がこもってない」フイ
奉太郎「(省エネよ早く帰ってきてくれ……)」
冬実「(せいぜい後ろ姿にほれぼれするがいい!)」トントントン
奉太郎「………………」ウトウト
冬実「…………この包丁の切れ味を試さないとな?」スッ
奉太郎「起きてます! 本当に起きてます!」ガバッ!
食後
奉太郎「ごちそうさまでした」
冬実「完食してくれて嬉しいよ」
奉太郎「……なんだか普通の日になりましたね」
冬実「こうやって女帝にご飯を作ってもらうのが普通?」
奉太郎「まぁ、罰ゲームにはなりませんね」
冬実「……そうね」
奉太郎「……」
冬実「……部屋、行こうか」
奉太郎の部屋
冬実「これを見て」スッ
奉太郎「これは、ゼアミーズ?」
冬実「カンヤ祭の漫研で出ていてね。興味本位で貰ってきた」
奉太郎「これがなにか?」
冬実「中身を見てくれ」
奉太郎「中身?」
奉太郎「……こ、これって!」
冬実「その通り」
奉太郎「…………」
冬実「そこのベッドの下に入っているものと同じ類の」
奉太郎「ありません」
冬実「……では改めさせてもらっても?」
奉太郎「……いいえ、汚いので入須先輩がやることではありません」
冬実「もし後輩とか幼馴染系があったら」
奉太郎「ありません」
冬実「……今回は見逃そう」
奉太郎「(次回があるということなのか!?)」
冬実「そのゼアミーズの中に、私の行動の根源が載っている。読んでみて奉太郎」
奉太郎「わ、わかりました」パラ
冬実「丁度真ん中あたりからの話を見て」
奉太郎「(……何々、クールで年上の彼女が彼氏のために料理を作ると)」
奉太郎「(この彼氏は前世で世界でも救ったのか?)」
奉太郎「(……その後、部屋でいい雰囲気になって)」
冬実「ここからが本題だ」スッ
冬実「奉太郎にはそれからの展開を当ててみてほしい」
奉太郎「……無理ですよそんなの」
冬実「うるさい」
奉太郎「(どうすりゃいいんだ)」
冬実「もしも当てることが出来たのなら素敵なご褒美がある、もし間違えるとそれ相応のお仕置きが待っている」
冬実「……それでは、健闘を」
奉太郎「(わかるわけないだろ!)」
奉太郎「……俺が正解するようなヒントはこれまでにありましたか?」
冬実「恐らくは」
奉太郎「恐らく、では分が悪いですね」
冬実「うるさい。これくらいなら当てられるんだろう?」
奉太郎「俺はただの省エネ主義者です。このゲームを降りることは」
冬実「出来ない。先輩命令だ」
奉太郎「(…………)」ハァ
奉太郎「わかりました、やります。でもこちらもささやかですが条件を」
冬実「なんだ?」
奉太郎「ご褒美とお仕置きを十倍に、お願いします」
冬実「……どういうこと?」
奉太郎「ゲーム性を上げます。賭けるものは大きいほど面白い、と里志からです」
冬実「……いいだろう。十倍を受けて立つ。それで、正解は?」
奉太郎「彼女を一方的に焦らしまくって悶えさせまくって蕩けさせる」
冬実「…………」
奉太郎「簡単ですよ。その話、俺も見た事があります」
冬実「図ったな!」
奉太郎「さぁ冬実さん? お仕置きの時間みたいですね」スッ
※注意! ここからエロ展開入るので21歳以下は退出しておいてください
更新は今日の23時頃を予定しています
冬実「や、やめ!」ドサッ
奉太郎「十倍ですからね、それ相応のものをお願いしますよ?」
冬実「そ、そんなの卑怯だっ!」
奉太郎「この手が邪魔ですね。タオルで縛りますか」グググッ
冬実「ぁっ!」
奉太郎「ふぅ、これで万歳したまま動けませんね」
冬実「(ほ、本当に動かない。なんにも……出来ないっ!)」
奉太郎「十倍ってどのくらいでしょうか。これくらいですか?」スススッ
冬実「(服の中に、奉太郎の手が!)」
冬実「んぃぁっ!」
奉太郎「……可愛い声ですね」スススス
奉太郎「もっと聞かせてください。女帝様の可愛い声」ススススス
冬実「ひゃっ、ぁぁっ、ん……んぁっ!」ゾクゾク
冬実「(服の中っ! 温かい手に撫でられてるっ!)」
冬実「(触れるか触れないかで指が這ってっ! 全身が敏感にっ!)」
冬実「ん、んんっ、んんん……」プルプル
奉太郎「もっと卑猥に行きますか」
冬実「ぁぁっ、やめっ、そこだめっ!」ビクン
奉太郎「(弱い所その一。脇腹)」サワサワ
奉太郎「(軽くマッサージするようにほどよい刺激を与えると)」
冬実「ひゃめっ! きもちっ! きもちぃぃからやめっ!」ビクビク
奉太郎「(上半身が浮き上がっちゃうんですよね。でも手を縛られてるので意味無し)」
奉太郎「(弱い所その二。腋下の下部)」
奉太郎「(腋下の敏感な神経近くですからね、人差し指と中指でくすぐるようにすると)」
冬実「んぁっ! くすぐっ! とめてっ、とめてぇっ!」ビクンビクン
奉太郎「(体をよじらせますけど手が縛られてますもんね。逃げられないですよ?)」
奉太郎「(弱い所その三。……キスです)」チュ
冬実「んっ! んふぅ、ん……んはぁっ」ハァハァ
奉太郎「(前回から薄々感じてましたが、冬実さんはキス魔らしいですね)」チュッチュ
奉太郎「(あくまで優しくゆっくり。手は胸に添えるだけ)」チュッチュ
冬実「あぁ……キス、もっとっ! 止めないで、もっとして?」
奉太郎「(キスと同時に胸の攻略。円を描くように、そしてほとんど力を入れないで……)」
冬実「ん……んっ、んふ、ひゃ……ぁぁ、んっ!」
冬実「(胸、いやらしく触ってる……あぁ、体の奥まで感じる……んんんんぅぅ!)」ビクビク
奉太郎「(先端には触らない。あくまで周囲のマッサージ程度に抑える)」
奉太郎「(これが後にジワジワと効いてくる)」
奉太郎「服、上まで上げますね」グイッ
冬実「は、はい……」
奉太郎「(もうすっかりスイッチ入ってるな。薄いピンクの先端もスイッチを入れられるのを待ってる)」
奉太郎「(だが、入れるのは後。これからは……)」
奉太郎「はい、足を開いてください」
冬実「む、無理だっ、恥ずかしすぎるっ」
奉太郎「無理ですか? ならもう触るのは終わりにしましょうか?」
冬実「ず、ずるいぞ……」
奉太郎「これではご褒美なのかお仕置きなのか……もしかして、狙ってたんですか?」
冬実「(わ、わかってるくせにっ!)」
奉太郎「ここまでさせようとして、冬実さんは今まで頑張ってきたんですよね?」
冬実「ち、ちがっ!」
奉太郎「違う? ならどうしてこんなに興奮しているんです? 嫌なんですよね?」
冬実「こ、これはっ……!」
冬実「~~~~!」プルプル
奉太郎「……スカート、あげますよ」スススス
冬実「(ス、スカートが……)」
奉太郎「いいんです? このままだと、スカートが上がって……見えちゃいますよ?」ボソボソ
冬実「っっっっ!」ゾクゾク
冬実「(な、なに、今の感覚……恥ずかしいのに、恥ずかしいのに……)」ゾクゾク
奉太郎「はい、あげますね」スッ
冬実「っ!」ビクッ
奉太郎「薄いピンクですか……似合ってますよ?」クスクス
冬実「だ、だめぇ……」フルフル
奉太郎「ダメなんですか? なら抵抗しないと」サワサワ
冬実「ひゃっ!」
奉太郎「このまま内太もも、さすってあげましょう」サスサス
冬実「(っっっっっ! これっ、気持ちぃぃっ、なんでっ、恥ずかしいのにっ!)」ゾクゾク
奉太郎「自然に足が開いてきましたね」サスサス
冬実「だ、だって……力が、入らなくて……」ビクビク
奉太郎「そうですか、ではもっと撫でましょう」サスサスサスサス
冬実「んぁっ、んんんっ、くすぐっ、たいっ、もうやめてっ、おかしくっ、なるっ!」ゾクゾク
冬実「(体が熱いっ、奥の方から何かがくるっ、なにかっ、くるっっっ!)」ゾクゾク
奉太郎「……」スッ
冬実「えっ?」
奉太郎「どうしました?」
冬実「あ、なんで……」
奉太郎「なんで?」
奉太郎「……もっと焦らしてから、ですよ?」
冬実「あ、あぁ、あぁぁぁ……」ゾクゾク
奉太郎の部屋
冬実「(かれこれ三十分……ずっと生殺し……)」
冬実「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」ビクビク
奉太郎「大丈夫ですか? 息が荒いですよ」
冬実「だ、誰のせいっ……んぁっ!」ビクッ
奉太郎「なんです? 聞こえませんよ?」サワサワ
冬実「(だめっ! 太ももっ、だめっ! そんなに優しく撫でられたらぁっ!)」ゾクゾク
冬実「ひっ、んっ、んぁっ、あっ、あっ!」ゾクゾクゾクゾク
冬実「(くるっ、何かくるっ!)」ビクンッ!
奉太郎「……」スッ
冬実「あ……あぁ……!」
冬実「(ま、また……)」ビクビク
奉太郎「下ばかりで上が寂しいですね。温めましょう」スッ
冬実「ひぁっ!」ビクン!
奉太郎「さんざん下を焦らしましたから、上はもういいですかね」キュッ!
冬実「っっっっっ!!」ビクン!
奉太郎「ん?」
冬実「ひっ……あぁっ! ~~~! はぁ……」ビクビク
奉太郎「……どうでした? いきなり先端を摘ままれた気分は」
冬実「あ、頭が……真っ白に、なって……何も考えられなく」
奉太郎「ならもうちょっと強めに」キュッッ!!
冬実「あぁぁぁぁっっっ!」
奉太郎「……そんなはしたない声出してはいけませんよ? 女帝がそんな声を出しては……」
冬実「あぁ……あぁ、力がぁ……入らない……」ガクガク
奉太郎「手を解放します。こっち向いてください」
冬実「あ、あぁ……」
※対面座位です
奉太郎「……こうやって見ると冬実さんが俺を襲ってるように見えますね」
冬実「あっ、も、もう我慢しない!」チュッ!
奉太郎「(間髪入れずにキスですか……誰がこんなに淫乱に……あ、俺か)」ギュッ
冬実「~~っ! んっ! ~~!」チュッチュ
奉太郎「(こうやってくっついてるのが一番幸せか)」チュ
奉太郎「(……ふむ、太ももががら空きだな)」スススス
冬実「ひゅぁっ!」
奉太郎「あ、お構いなく続けてください。太ももさするの大好きなので」サスサス
冬実「(こ、こんなくすぐったくてキスできるかぁっ!)」
冬実「(こ、こうなったら意地でもし続けてやる!)」チュッ!
奉太郎「(柔らかくて、何だか甘い冬実さんの唇)」
冬実「む…んむぅ…はぁっ」
奉太郎「(頭がボーッっとする…)」
冬実「はぁ…キスが、こんなに気持ちいいなんて///」
奉太郎「もう顔が真っ赤ですよ」
冬実「奉太郎もだ。それに…ここも、こんなにドキドキしてる…///」ギュゥ
奉太郎「…仕方ありませんよ。太もも撫でられながら我慢し続けたんですもんね?」
冬実「…人が変わったみたい」
奉太郎「いけませんか? 二人だけなんです…俺と冬実さんしか、いないんです」ギュゥ
冬実「そう、だな…」ギュゥ
奉太郎「(……冬実さんは温かいな)」ギュゥ
冬実「(……奉太郎は温かいな)」ギュゥ
奉太郎「……」
冬実「……今なら言える。私は奉太郎が好きだよ」
奉太郎「……ありがとうございます」
冬実「奉太郎は、私のことをどう思ってる?」
奉太郎「ただの先輩ではありません……俺の一番大切な人です」
冬実「……ありがとう」
奉太郎「(これが、「好き」というやつか……)」
冬実「♪」ギュゥ
奉太郎「(温かくて柔らかい。とても気持ちのいいもの、だな)」ギュゥ
二人のイチャイチャ(部屋編)完
喫茶店「インシテミル」
入須「……わざわざすまない。足を運んでもらって」
??「入須先輩の頼みですから。断れないですよ」
入須「そうか。では私が払いを持とう。……相談にものっていただくわけになるしな」
??「ありがとうございます。それで……相談とは?」
入須「……私は誰かに相談をしたことがない。だから、あまり上手く話せるかわからないが」
??「はい。私を相談相手に指名していただけて嬉しいですよ」
入須「全然そうは見えないけどな」フフ
??「いえ、ここは落ち着いていて個室もあります。私は人目はあまり好きではないのでこういう場所はとても好きです」
入須「……やっぱり、お前を相談相手にして良かったよ」
??「それで、何についての相談かは大体わかるんですが」
入須「なんでわかるんだ?」
??「入須先輩が自分の事以外で悩むなら折木君の事以外に無いと思いまして」
入須「ふふ、やっぱり十文字でよかったよ。気兼ねなく話せる」
十文字「ありがとうございます。ではお茶、いただきます」
入須「……」
十文字「……それで?」
入須「……あぁそのことなんだが…」
十文字「言いにくい事なんですか?」
入須「言いにくい、な。特に人を選ぶ相談になる」
十文字「……言いにくい事でもこのまま引き延ばしていいことがあります?」
入須「無い、な。わかった、言おう」
十文字「はい」
入須「……折木君のことだ」
十文字「はい」
入須「彼とはとても親しくさせてもらっている。所謂男女の関係にあると言ってもいい」
十文字「はい」
入須「休日は出かけたり、放課後は共に過ごすことが多い」
十文字「……はい」
入須「私も自分の変化には驚いているが、折木君の前では人が変わったようらしい」
十文字「入須先輩」
入須「……前置きだ」
十文字「惚気を言いに来たんじゃないんですよね」
入須「そうだ」
十文字「私は恋をしたことは無いし、異性にあまり興味はありません。なので男女絡みの質問の方向ではないと思ったのですが」
入須「ま、まぁそうだな。男女絡みでは……無いかもしれない」
十文字「はい」
入須「こういうことは千反田にはとても言えない。だが十文字なら相応に口が堅そうでそれなりの答えを出してくれると信じている」
十文字「わかりました。期待に添えるかわかりませんが、私なりに考えます。なので……入須先輩は折木君の何に悩んでいるんですか?」
入須「……実は」
十文字「はい」
入須「折木君の……その、上手すぎ、て……困っている」
十文字「……はい?」
入須「言葉通りの、意味よ」
十文字「……重要なところが抜け落ちていてよくわかりません」
入須「そ、それは、だな……」
十文字「ここなら声が漏れませんよ。人目も無いです」
入須「十文字! もうわかっているな?」
十文字「齟齬があるといけません。ハッキリと入須先輩の口からだしていただけます?」
入須「くっ! ……わかった」
十文字「はい」
入須「折木君の性技が上手すぎて困っている。どうすればいい?」
十文字「……」
入須「……」
十文字「この相談、私にしたのは間違っていませんか?」
入須「いや、私は友人は多くないが、この手の相談は十文字にした方がいいと思った」
十文字「……カンヤ祭の時のことですか?」
入須「そう。あの時の助言はとても役に立った。それで、な?」
十文字「(本当にやるとは思わなかった……おちょくったわけではないけど)」
十文字「わかりました。確かに千反田にはこういう相談は無理ですね」
入須「……どう思う?」
十文字「とりあえず今は学校の入須先輩では無い、という事だけはわかりました」
入須「うっ……仕方ないだろう。全部折木君のせいだ」
十文字「上手すぎる折木君のせいですね?」
入須「///」カァァ
十文字「(なにこの女帝見た事無い)」
入須「そ、それで、私はどうすればいいと思う?」
十文字「……その前に質問を少し。性技というのは比喩ではなくそのままの意味ですか?」
入須「そうだ」
十文字「……具体的には?」
入須「い、言えるわけないだろ///」
十文字「では、入須先輩は本当に困っているんですか?」
入須「と言うと?」
十文字「上手すぎて困る、という話は成立しないのではないかと考えました。下手で困るのはわかりますが上手すぎて困りますか?」
十文字「ところ構わず発揮されるのは困りますが恐らくそうではないのでしょう?」
入須「まぁ、常識的に、な?」
十文字「それに不純異性交遊でもありません。高校生なら一般的にギリギリ該当する可能性があります」
十文字「……相談の言葉を変えてください」
入須「……私は、折木君の技に取り込まれて、その……求めすぎているのではないかと……///」
十文字「……自ら誘っているんですか?」
入須「ま、まぁそうだ。大体は私から仕掛ける」
十文字「(まさか身近にこんな淫乱な人間がいるとは。それも入須先輩が。人は見かけによらない)」
十文字「折木君に淫乱だと思われたくないと?」
入須「そ、そうだ」
十文字「でも本音は……体が欲しがっている?」
入須「///」カァァ
十文字「(結構重傷みたい)」
十文字「直接は……訊けませんよね」
入須「そう。キッカケもなく言えないだろう……」
十文字「(さて、どうしよう……)」
十文字「……」
入須「……どうだ?」
十文字「……そう言えば、こういう考えも出来ますね」
入須「?」
十文字「既に折木君は入須先輩の事を淫乱だと思っています」
入須「な、なにっ!?」
十文字「聞いた私でも淫乱だと思います。ましてや本人の折木君が考えないわけがありません」
入須「そ、そうしたら」
十文字「淫乱だと思われたくなかったら我慢するしかありません」
十文字「(そもそもの基準がおかしかった)」
入須「我慢……そうか、我慢か」
十文字「……」
入須「……」
十文字「……できます?」
入須「……正直に言う。無理だ」
十文字「では、思う存分入須先輩のしたいようにやってください。後は任せます」
入須「十文字! 考えを放棄するな!」
十文字「今回は相談というより報告です。恐らく折木君と会ったら今日のことなんて頭から抜けています」
入須「(あながち反論できない……!)」
十文字「ですから、高校生の範疇を越えなければ今のままでいいと私は思います」
入須「そ、そうなのか?」
十文字「避妊だけでもしっかりしているのならば大丈夫でしょう。折木君はその辺りはしっかりしてそうです」
入須「ひ、避妊だなんて……性行為なんて恥ずかしくて出来るか!」
十文字「え?」
入須「ん?」
十文字「えぇと……え?」
入須「だ、だから性行為なんてはずかしすぎて出来ない、と言った」
十文字「(あれ、もしかして私が間違っている?)」
十文字「……確認するのを忘れていました。入須先輩は折木君とどういうことをしているんです?」
入須「い、言わないと駄目か?//」
十文字「はい」
入須「そ、そうだな……軽く手を握ったり、抱き合ったり、一緒の布団で添い寝したり……」
十文字「」
入須「さ、最近は特にボディタッチが多くなってきたか。下着を見られた時は顔から火が……どうした?」
十文字「……はい。もう聞きます。挿入はしていますか?」
入須「じゅ、十文字!//」
十文字「その行為は男女の一線を越える重要な壁です。正直に答えてください」
入須「……そう、だな。折木君が求めてきたら、考えてみるとするが……どうした十文字」
十文字「わかりました。二人は清純な異性交遊をしているんですね」
入須「さっきから何かズレていたのか?」
十文字「入須先輩のせいで考える基準をずらされていました」
入須「あまり聞きたくない台詞だな……」
十文字「最悪、避妊具だけでもと思ったのですが勘違いでした。これで解決ですね」
入須「……そうだな」
十文字「……折木君が求めてきたらどうすべきか、考えておくのを勧めます」
入須「……」
十文字「高校生が入手するのは簡単ですが、勢い余って……折木君なら大丈夫そうですが」
入須「……」
十文字「入須先輩?」
入須「ど、どんな感じなんだろうな?」
十文字「(忘れてた。この人淫乱だった)」
十文字「私から言ったのもありますので一応言います。これは女性にとってとても大事な問題です」
十文字「軽く考えては絶対にいけません」
入須「軽くなど考えはしない。だが……折木君になら何をされてもいいと思っている自分がいるのも確かなんだ」
十文字「入須先輩……」
入須「近いうちに私から仕掛けるかもしれないな」フフッ
十文字「……そうかもしれませんね。お二人の幸せを祈っています」
入須「あぁ。例を言おう、十文字」
折木「すまないな里志。呼び出して」
里志「いいよ。ホータローからお茶に誘われるなんて初めてだからね。好奇心が勝ったよ」
折木「人をイベントみたいに見やがって」
里志「ちょっと前までのホータローはイベントとは無縁だったさ。でも……ね?」
折木「……まぁな。今回はそのことに関してだ」
里志「待ってました。出来るだけ茶化さないように聞くから正直に話してみなよ」
折木「こんな話が出来るのも俺が知る限りお前しかいない。頼むぞ」
里志「わかったよ。それじゃブレンドをひとつ」
里志「…うん。ホータローが薦めるだけあっておいしいねこのブレンド」
折木「あぁ、丁度いい苦味が透き通ってくる。これを飲んでゆっくりするのが極楽だ」
里志「その極楽は一人じゃないといけないね。野郎と一緒じゃこのブレンドもやる気をだしてくれない」
折木「ふん。前置きはこのくらいでいいか」
里志「うん。口も温まった。本題に行こう」
折木「……さっきもいったが、入須先輩絡みだ」
里志「うん」
折木「……俺の口からこういう言葉が出るとは驚きだ、何て言うなよ?」
里志「あっはは。釘刺しかい? されるまえに言っておけばよかったなぁ」
折木「あまり大きい声で言えない」
里志「そうだろうね。相談だし」
折木「……色絡みだ」
里志「色、って……つまり大人な話?」
折木「あぁ」
里志「放送禁止?」
折木「放送したら関係者が逮捕されるレベルだ」
里志「……うん、まぁ……あんまりホータローのそういうところを想像したくないけど」
折木「想像するな」
里志「で、下の話ってことだろう? これは千反田さんや摩耶花には言えないね。勿論お姉さんにも」
折木「……で、な?」
里志「うん?」
折木「……入須先輩が敏感すぎて少し引いている」
里志「……それは、まぁ、なんとも……」
折木「具体的に言った方がいいか?」
里志「参考程度に、聞いておこうかな?」
折木「太ももをさすっただけでもう、濡れ始める」
里志「……うん」
折木「少し焦らしただけでもう、学校の入須先輩からは想像できない言葉が出てくる」
里志「あ、ある意味幸せ者じゃないかな? そんな姿を拝めるなんてさ」
折木「そういうものか……」
里志「で、敏感すぎるってのはわかった。僕は何をすればいい?」
折木「お前は、伊原とそういうことをしたことがあるか?」
里志「ないよ。潜在願望では男子高校生並にはあるけど。不純異性交遊はいただけないからね」
折木「そう、だよな……」
里志「僕と摩耶花がくんずほぐれつの大立ち回りをしていると思ってたのかい?」
折木「やりかねない、とは」
里志「あっはは。僕は結構臆病で真面目っ子だよ。それに摩耶花が許してくれるはずもない」
折木「性欲とは恐ろしいぞ。二分前の自分が言っていたこととは逆のことでもする」
里志「入須先輩が?」
折木「まぁ……性欲を敵に回すのはやめとこうと。教訓になったさ」
里志「そうかぁ……いつの日か摩耶花からそういうのを求められる時が来るかもね」
折木「……どうするんだ、里志は?」
里志「出来るだけ傷つかないようにやんわり諭すよ。高校生の身分でそんな行為は、ね?」
折木「まぁ、現実的な話でゴムでもなんでもコンビニに売ってるのは事実」
里志「でもねぇ……摩耶花がどうしても、ってごねても先に延ばすよ。勢いは大切だけど僕らはまだ子供なんだ」
折木「潜在意識では行為には積極的だと言っていたな。矛盾するんじゃないか?」
里志「そりゃさ、女性の体に触れたいなんて人口の半分の人間が思ってるわけだよ。僕もそのうちの一人」
里志「だけどいくら摩耶花が本気で僕を欲しがっても……僕は拒否するよ。今はね」
折木「里志の性欲がMAXな時で、今は口ではそう言っているがその場になったらどうする?」
里志「そりゃもう、なるようになるよ。例えば明日にでも僕の家で摩耶花が発情しだしたらどうなるかわからない」
里志「口ではこう言ってても摩耶花が発情したら僕が逆に襲われるかもしれないしね」
折木「結論はなるようになる、か……」
里志「ホータローはどうするのさ。そういう時になったら」
折木「……俺も里志と一緒だ。その時によるだろう」
里志「……一応予防線は張っておいた方がいいかもね。部屋にゴムが埋蔵されてるだけで緊急事態に使えるかもしれない」
折木「……俺と里志でこんな話をすることになるとはな」
里志「そうだね……まさか高校生でこんな話をするとは思わなかった」
折木「里志。今日は助かった。他人の意見を聞いてみたかったからな」
里志「礼はブレンドで貰ってあるよ」
折木「あぁ。……そろそろ帰るか」
里志「あぁ、ちょっと待って」
折木「どうした?」
里志「僕もホータローに聴きたいことが少々。いいかな?」
折木「……ブレンドをひとつ」
折木「んで、聴きたいことってなんだ?」
里志「ホータローは入須先輩のどこに惹かれたんだい?」
折木「……んー、全体?」
里志「全体?」
折木「あんまりぱっとしない。あれほどの美人に言い寄られたら誰でも落ちる」
里志「でも言い寄ったのはホータローの方じゃないの?」
折木「ん、んん……そうか?」
里志「いいよ、始まりはどこだっていい。それで、入須先輩のどういうところが好きなんだい?」
折木「……静かなところ」
里志「あぁ、確かに。わっちゃわっちゃしてるタイプはホータロー向きじゃないね」
折木「……それと、敏感なところも好きだな」
里志「っはは。自分がテクニシャンだと錯覚しちゃうかもね」
折木「太もも撫でただけであの反応はおかしい」
里志「惚気なんて店の外で吐いてほしいね。僕はそんなんじゃなくてホータローの意志を知りたい」
折木「意志?」
里志「そう……入須先輩を相手にして一番興奮したのは、どんな時?」
折木「それが意志とどう関係ある!」
里志「言葉のアヤだよ」
折木「範囲が広すぎてアヤがカバーできなくなってるぞ。ほぼ言い間違いだ」
里志「だったら言い間違いでいいよ。なんだい? 間違えたら一枚脱いでいくのがルールだった?」
折木「もういい。んで、俺は答えなきゃならんか?」
里志「ぜひとも聴きたいね。女帝の尊厳を踏みにじるようなことはあんまりしたくないけどさ」
里志「それに僕は口が堅い方で有名なんだ」
折木「……あんまり他人に知られたくはないんだがな」
里志「まぁ、そうかもね。自分の大事な人の大事な面だしね。今の質問は不問にしていいよ」
折木「例え言っても惚気になるかもしれんしな」
里志「そういうこと。じゃ次の質問だけど」
里志「古典部にホータローのことを言っても構わないかい?」
折木「……気が進まん」
里志「そうだね。騒ぎはなるべく小さい方がいいしね。わかった。言わないでおいておくよ」
里志「何より千反田さん、ホータローに懐いてたしね」
折木「そんなの千反田に聴かないとわからん。そうだとしても俺は入須先輩のものだ」
里志「言うようになったねぇ。前のホータローにその言葉をぶっかけてやりたいよ」
折木「千反田は結構大人に見える。そうそう他人の男女関係に首を突っ込んだりしないだろう」
里志「そうだね。こっちから仕掛けない限り人畜無害、だね?」
折木「まぁこれからも、いつも通り接するさ」
帰り道
里志「じゃ、ホータロー」
折木「あぁ」
折木「…………行ったか」
折木「(さて、俺も帰るとしよう)」
折木「(……もしもの時のために、用意はしておいた方がいいか)」
折木「(冬実さんのためにも)」
相思相愛編 完
折木宅 奉太郎の部屋
奉太郎「はぁ、一息いれますか」
冬実「そうね。成績も平均から一桁が狙えるところまではきているわ」
奉太郎「……まだ五十位なんですが」
冬実「……褒美が無いと捗らないと言っているのと変わらないんだ。この成績推移は」
奉太郎「茶を淹れてきます!」ススッ
奉太郎「(最近になってちょっと説教が多くなってきたかもしれない…)」
奉太郎「(……今日はちと寒い。茶は温かくしていk、ん? 姉貴の書置きか。どれ……)」
奉太郎「(ちょっと出かけてくる、数日は戻らないかも……ってか。)」
奉太郎「(相変わらず世界が好きなのか。婚期を逃しても知らんぞ)」
奉太郎「(さて、茶も淹れたし部屋に戻るか)」
奉太郎「冬実さん、前みたいに破廉恥なことしてないでしょうね?」
冬実「あ? あぁ、さすがに自重する。下に先輩がいるだろう」
奉太郎「姉貴なら世界に出かけました。ちょっと戻らないそうです」
冬実「そう……」
奉太郎「(……来る、か?)」
冬実「では」スッ
奉太郎「近いです」
冬実「この家には私と奉太郎だけ、ということになるな?」
奉太郎「そうですね。でも勉強があるので」
冬実「ん? 奉太郎の手、冷たくなっているな」
奉太郎「もう自然ですね。手を触るの」
冬実「どこかで温めたくならないか?」
奉太郎「要りません。俺の手を温められるのは今持ってるシャーペンだけです」
冬実「ふん!」バッ
奉太郎「……俺のペンです」
冬実「そんなペンより私を見ろ」
奉太郎「もう直球ですね」
冬実「何でもいい。その手を温めさせろ」グッ
奉太郎「(俺の意見を聞かなくなってきたなこの発情女帝め)」
奉太郎「……わかりました。すこしだけです」
冬実「……では失礼して」ギュッ
奉太郎「……あの?」
冬実「温かいだろう?」
奉太郎「まぁ、温かいです」
冬実「人肌で温めるというのは冷えた時に効果的なんだ。それに大きな動脈や静脈が流れている場所は温かく感じるそうよ」
奉太郎「へぇ、太ももの内側って大きな動脈や静脈が流れているんですか」
冬実「……感想は?」
奉太郎「……今日は薄い水色ですか」
冬実「……ん」
奉太郎「(顔をそむけないで言い返して下さいよ! それでも女帝ですか!)」
奉太郎「(あ、あぁ…手に伝わる感触が、また艶めかしくって)」
冬実「奉太郎?」
奉太郎「へぁ、はい!」
冬実「のどがかわかない?」
奉太郎「まぁ、そうですね」
冬実「ん…」(お茶を口に含む)」
冬実「……」ジー
奉太郎「?」
冬実「ん」
奉太郎「飲め、と?」
冬実「」コクコク
奉太郎「……では、いただきます」スッ
冬実「んっ……ん、ふっ……!」
奉太郎「(こんな女にしたのは俺のせいだろうな…)」
冬実「……ん、どうだった?」
奉太郎「冬実さんは恥ずかしくないんですか?」
冬実「そうだな、まぁまぁといったところだ」
奉太郎「(そうですか…)」
冬実「まだお茶は残っているぞ?」クイクイ
奉太郎「わかりました」
奉太郎「(……あぁ、もう別人のようになられましたね。女帝さん)」チュッ
冬実「……ふぅ。さて、奉太郎。君の大好きな太もも、感想は?」
奉太郎「最高ですよ。冬実さん」サスサス
冬実「ん…あっ、くすぐったい…」
爆発しろ編 完
バレンタインデーと奉太郎編
奉太郎「お、里志か」
里志「やぁ、ホータロー。今日も寒いね」
奉太郎「そうだな、寒い。こんな日は炬燵で…な?」
里志「炬燵の中でナニするつもりだい?」
奉太郎「寝るだけだ」
里志「一人で?」
奉太郎「……あまり声が大きいと消されても知らんぞ」
里志「おおっと怖い怖い。登校してる時でも気が抜けないねこれは」
奉太郎「……ところで、今日はバレンタインデーだな」
里志「そうだね。2月14日だね」
奉太郎「まぁ、それだけだ」
里志「……そうかい。じゃもうすこしスピードをあげようか」
奉太郎「(……大変な労力を使う予感がする!)」イヤイヤ
奉太郎「全く、バレンタインデーだからってみんな浮かれすぎにもほどがある」
里志「それには完全に同意だね。どこかソワソワしてる節をよく見かけるよ。登校でそれなんだから放課後にはどうなっていることやら」
奉太郎「見て見ろあの校門前。男子がキョロキョロしてるぞ。浪費の多い人生でご苦労様だ」
里志「確かにそうは見えるけど、あの人達も楽しそうだから何よりじゃない? あ、千反田さん」
千反田「おはようございます。折木さん、福部さん。今日はお二人で登校ですか?」
折木「あぁ」
里志「おはよう、まぁホータローとは中々長い付き合いだしね。約束しなくてもこうなるよ」
千反田「そうでしたか……あの、突然ですが今日はバレンタインデーですね」
里志「そうだね。今日はバレンタインデーだね」
千反田「あの…千反田家は昔から交友の深い方々には贈り物はしない風習があるんです。なので、申し訳ありませんが…」
折木「千反田が謝るようなことじゃない」
里志「そうとも。家の事情なら仕方ないよ。楽しみだったけど、こればかりはね」
千反田「すみません。私も作ろうと思ってはいたのですが…あの、お二人はもう貰われました?」
折木「……んん、姉貴から。里志は?」
里志「妹から。チョコクッキーさ」
千反田「そうでしたか…」
折木「ま、この手の話はあまり得意でもないし伊原あたりにふってやれ」
里志「そ、そうだね」
千反田「はい。ではまた放課後に」
放課後 部室
折木「……里志か」
里志「うん、寒い中待たせてごめんね」
折木「いや、いいさ。丁度上の空になりたかったところだったし」
里志「……僕も、隣いいかい?」
折木「お前もか」
里志「ちょっとしんみりしたい気分なんだ」
折木「女子は帰った……はぁ、まさか俺がこんなことを考える日が来るとは、な」
里志「予測できないもんだね、人生は」
折木「そう、だな」
折木「(今日、バレンタインデーに俺と里志に様々な出来事があった。それは予想だにできずかつ衝撃的なことだった。)」
折木「(それは今日の昼休みから始まった……)」
昼休み
折木「(さて、購買行くか)」ガタッ
折木「(……チョコ系は買わないようにしないとな)」テクテク
??「おーい、そこの探偵くーん!」
折木「(……俺のことじゃないよな?)」
??「えぇと、名前忘れちゃったんだ。さからこっち向く!」ガシッ!
折木「うぉっ!?」
沢木口「私だよ、映画の時はありがとね!」
折木「(このシニヨン……確か沢木口、先輩?)」
折木「沢木口先輩ですか?」
沢木口「おっ! 名前覚えてるの? ごめんね私はそっち知らないんだ」
折木「あぁ、折木奉太郎と言います」
沢木口「あぁ折木君ね! わかったわかった。んで、この前のお礼! はいチョコだよ」
折木「あ、ありがとうございます」
沢木口「折木君は本命いるの?」
折木「えぇと……本命は」
折木「い、いませんよ。今日だって姉貴に貰ったっきりですし」
沢木口「そう! ならよかった! これカウントしていいからね! それじゃ!」
折木「……ひとつ、ゲットか」
入須「(……)」ジーッ
昼休み
折木「(沢木口先輩のチョコのおかげであんまり出費せずにすんだ。それにしても結構大きいなこれ)」
??「あっ! 古典部の人ー!」
折木「ん?」
??「カンヤ祭の時はありがとね、結構昔の事だけど!」
折木「あ、あぁ……」
??「製菓研のカボチャ、憶えてる?」
折木「あの時の二人組か」
製菓研「そ! んでね、製菓研だからチョコ! はい!」
折木「わざわざすまんな」
製菓研「あの時の礼! 本命じゃないからね」ボソボソ
折木「貰うのは全部義理だと思って受け取っている」
製菓研「え! 一体何個貰ってるの!?」
折木「……二つだ」
製菓研「へぇ結構モテるんだね君って」
折木「周りに女子がいただけだ」
製菓研「でも周りに女子がいない人だっているし、結構幸せ者だね!」
折木「……そうでもない」
製菓研「そうでもなくないかもよ! それじゃぁね~」
折木「(……これも結構な量あるな。でも三つめ、か。里志に自慢できるかもな)」
入須「(……)」ジーッ
廊下
折木「(余ったチョコは家で食うか……)」
千反田「折木さん!」
折木「ん、千反田か。どうした」
千反田「ちょっとよろしいですか?」
折木「ん?」
千反田「……千反田家は親しい人に贈り物はしない、と朝言いましたね?」
折木「あぁ、言っていたな」
千反田「心苦しいところがありましたが、やはり贈り物はするべきだと、私は考えました」
千反田「贈り物は人の心を左右する、だから禁じられていたのだと」
千反田「でも、私は折木さんにチョコをあげたいんです!」
折木「そ、それは……なんとも」
千反田「お世話になりっぱなしで、どうにかできないものかと考えまして!」
折木「そういうこと、か」
千反田「なので……受け取ってくださいますか?」
折木「喜んで受け取る。ありがとうな、千反田」
千反田「ありがとうございます。よかったです、折木さんが私の家のしきたりを守れ、とおっしゃらなくて」
折木「あげたい、って気持ちの方がしきたりより強かったんだろ? それにしきたりは昔からのしきたりだ」
折木「時代の変化には対応できないだろうし」
千反田「そう、ですね」
折木「……チョコ、ありがとうな」
千反田「……あの、今日はチョコをいくつ貰われました?」
折木「これで四つ目だ」
千反田「よ、四つですか?」
折木「自分でも不思議に思ってる。この数は人生で初だ」
千反田「それで、その、礼や義理ではないものはありますか!?」
折木「……えっと、礼だったと、俺は思ってるし相手もそう言っていた」
千反田「そうでしたか……わかりました。受け取ってくださって、ありがとうございます」
折木「いや、礼をいうのはこっちだ」
入須「(……)」ジーッ
放課後
里志「へぇ、そんなことがあったのか」
折木「もう二度とない体験をした」
里志「そんなにチョコを貰って一人で食べきれるのかな」
折木「……そんなことより、千反田が放課後に部室で俺に渡さない理由は何だと思う?」
里志「そりゃ、僕に千反田さんがホータローに渡すところを見られたくなかったんじゃないかな?」
折木「……里志はさっきなにしてた?」
里志「……やっぱりわかってたか、さすがホータローだね」
折木「これぐらい誰でもわかるさ」
里志「……摩耶花とちょっとラブストーリーを、ね?」
折木「深くは聴かんさ。里志にも里志のプライバシーがある」
里志「ははっ、初めて聞いたねその台詞」
里志「……かいつまんで話そう」
折木「無理はしないでいい」
里志「いや、僕が言いたい。話してもいいかい?」
折木「……あぁ」
里志「放課後、部室に来たら机の上にチョコがあってね」
里志「そのチョコを手に取った時さ、ドアが開いて摩耶花の登場だ」
里志「でも摩耶花は入ったっきり何も言わないんだ。黙って僕を見てるだけ」
里志「さすがのデータベースでも答えは出るよ。これからどうすれば摩耶花が喜んでくれるか」
里志「……でもね、その選択をすると今度は僕にとってあまりいい結果にならないんだ」
里志「……摩耶花はいいよ。本当にいい。僕なんかじゃ勿体ないくらいだよ。心から言える」
里志「でもね、僕は僕で心に決めていることがある。それは長くなるから言わないけど」
里志「摩耶花の好きは本気の好きだ。それを僕は、保留した」
里志「本当に、愚か者だよ。本当に。あそこで笑って受け取っていれば、ね」
里志「それで摩耶花はゆっくり帰って行った。僕は急いで追いかけた」
里志「それでわけを説明した。そりゃもう見る人が見たら滑稽だったろうね。必死に言い訳してる男なんてさ」
里志「……摩耶花は、本当にいいよ。こんな僕に保留させてくれるなんてさ」
里志「そのかわり、答えが出たら溜まったもの全部吐き出す、って。本当にいいよ。摩耶花は」
里志「ホータローにとってはあまり面白くない話だろうけど、ご清聴ありがとうね」
里志「これがさっき起こった顛末だよ」
折木「そう、だったか」
里志「ホータローは四個。しかも千反田さんのがある。今日は胸張って帰れるね」
折木「まだバレンタインデーは終わってないからな。気を引き締めて帰るとする」
里志「……僕はもう少しここにいるよ。それじゃ」
折木「あぁ、じゃ」
折木「…………」
折木「(……里志はちゃんと考えているんだ。俺は、考えているのか?)」
折木「(大切な人の事を、一番に考えているのか?)」
折木「(……もう悩むのはやめにしよう)」
折木「(答えを出そう、ねぇ、冬実さん)」
奉太郎「ここでどうです? ちと寒いですが」
冬実「…………寒いのはもう慣れたよ」
奉太郎「ひとりで待たせてしまってすいません」
冬実「それで、今日は何個貰えた?」
奉太郎「……」
冬実「たくさんもらって気分はどうだ?」
奉太郎「全部義理ですよ」
冬実「約一名はわからないんじゃないか?」
奉太郎「……人の気持ちなんて知ることはできません」
冬実「…そうね」
冬実「だからこうやってチョコをあげて知らしめているの」スッ
奉太郎「……これ、手作りですか?」
冬実「ふふっ、ちゃんとカカオ栽培から始めたよ。案外難かった」
奉太郎「……」
冬実「冗談だ。市販のを溶かして型にはめた。でも、時間は尽くしたつもりだよ」
奉太郎「ありがとうございます」
冬実「……」ググッ
奉太郎「あの、そんなに手に力入れてると受け取れないんですが」
冬実「ひとつ条件を出してもいいか?」
奉太郎「はい」
冬実「私のこと、好き?」
奉太郎「……」
冬実「私にとって奉太郎は二人といない大切な人だ。胸を張って言える。だが、君はどうだ?」
冬実「君にとって私はどういう存在なんだ?もしも二人といていい存在だとしたら」
冬実「私以外にも気になる人がいるのなら、受け取らないでほしい。いっそ拒絶してほしい。そうすれば、諦めもつくというものだ」
奉太郎「……そう、ですか」
冬実「……正直言うとな、明日から奉太郎がいない生活なんて嫌だよ。そんなの想像したくない」
冬実「もう、一部になってしまっていてな。奉太郎の声を聴かないと寝られない。安心できない。濡れもしない」
冬実「奉太郎の口から聞きたい言葉。それを言って欲しい。それが私の条件よ」
奉太郎「……俺も今日、考える機会がありました。まずは答えに至るまでの過程を言いましょう」
奉太郎「千反田が俺の事をどう思っているのかわかりません。でも、千反田からチョコを受け取った時は嬉しかった」
奉太郎「素直にありがとう、と言いました。でもまだ食べてないんですよ」
奉太郎「つまりですね。最初に食べたいのは冬実さんの作ったチョコなんです…千反田は俺にとって、女性の友人。そういう関係なんです」
奉太郎「ですが冬実さん。あなたは俺にとって、他のどこにもいない大切な人ですこんな俺には合わないと思います。どこをとっても釣り合わない」
奉太郎「そんな物好きな冬実さんと一緒にいたい。それが俺の「好き」の定義です」
冬実「……」
奉太郎「伝わりましたか?」
冬実「もう、あんまり難しいと、わからないよ……」グスッ
奉太郎「ではキスをしましょう。俺の、誠意です」
冬実「……はい」
※後日談
奉太郎「チョコ食いすぎて虫歯が出来たかもしれない」
冬実「私のせいじゃない。貰ってくる奉太郎が悪い」
バレンタインデー編 終
ある日 奉太郎の部屋
奉太郎「少し休憩いれますか。休日にこれだけ勉強してると疲れますし」
冬実「ん、そうね。少しいれようか」
奉太郎「はぁ…ん~…、体が固まった、ん~」ノビー
冬実「少しベッドに横になってもいいか?」
奉太郎「まぁ、いいですよ」
冬実「では、失礼するよ」ポフッ
奉太郎「(……制服、なんだよな)」
冬実「……」
奉太郎「(膝まで伸びたスカートから白い太ももが…いかん!煩悩退散!)」フイッ
冬実「(……ふふ)」
冬実「奉太郎、よければマッサージでもしてくれるとありがたいのだが」
奉太郎「……いいですよ。俺のベッドと枕使って下さい」
冬実「ではお言葉に甘えるとしよう」ボフッ
奉太郎「あまり嗅がないでください」
冬実「いい匂いだ。いつまでも嗅いでいたい…」スンスン
奉太郎「はぁ…そのままうつぶせになっててください。まずは背中からやりますから」グイッ
冬実「んっ!」
奉太郎「痛かったですか?」
冬実「いや、ビビビっとしたものが急にきてな…痛かったわけではないよ。むず痒くはあるが我慢できないわけじゃない」
奉太郎「ではそのままお願いします。肩甲骨とか首とかそのあたりまでやりますんで」グイグイ
冬実「……んぁっ……ん、……んん、ぁっ」
奉太郎「(断じていかがわしい事をしていることではない!ただのマッサージだ!)」グイグイ
冬実「き、きもちいいよ…(奉太郎の匂いも全身に回って、奉太郎の体温が背中に…!)」
奉太郎「首と肩のあたりいきますね」グイ
冬実「肩が凝りやすいんだ」
奉太郎「(そりゃそんなに実ってれば凝りますよ)」
冬実「奉太郎のものだぞ?」ボソッ
奉太郎「!」
奉太郎「(あなたが悪いんですよ、冬実さん!)」
奉太郎「肩の紐、取ってください」スッ
冬実「と、とらなくてはいけないか?」
奉太郎「嫌ならマッサージはここで」
冬実「わかった、取るから…こっちみないでくれ」
奉太郎「わかりました」
冬実「…………と、とったぞ。続きを頼む」ボフッ
奉太郎「はい。では次は腕をやります。袖をまくるか上を脱いでください」
冬実「ぬ、脱がないとだめなのか?」
奉太郎「出来るだけ地肌でやった方がいいんですよ?」
冬実「……制服の下は、一応肌着は着ている」
奉太郎「どうします?」
冬実「……少しあっち向いててくれ…」
奉太郎「(……布の擦れる音が…)」
冬実「……続きを頼む///」
奉太郎「二の腕いきます」モミモミ
冬実「(す、すごいくすぐったい……!)」
奉太郎「(プニプニして吸い付くような柔らかい感触だ)」モミモミ
冬実「……さ、触りすぎだ//」
奉太郎「そ、そうですね。腕は終わりにしましょう」
冬実「次は、どこをしてくれるんだ?」
奉太郎「……俺が今出来るのはここまでです」
冬実「まだ、脚が残っている」
奉太郎「……してほしいんですか?」
冬実「……」コクン
奉太郎「(もうすこし虐めてみるか)」
奉太郎「俯いててはわかりません。冬実さんの言葉でお願いします」
冬実「~~~~!////」
冬実「脚の…マッサージを、た、頼む///」
奉太郎「……わかりました(あぁこの人はどうしてこうなった)」
奉太郎「うつぶせのままでいいです。ですが、少し恥ずかしいと思いますがスカートをたくしあげさせてもらいます」
冬実「は、恥ずかしくて出来るか!」
奉太郎「では終わりにしますか?」
冬実「……してほしい」
奉太郎「では脚を少し持ち上げます。スカート、太ももまで上げますよ?」
冬実「わ、わかった///」
奉太郎「(先を持ってゆっくり上げて…)」スススス
冬実「(は、恥ずかしい! スカートをたくしあげられているのに…抵抗しないなんて! 顔から火が出そうだっ!///)」
奉太郎「ここまでで大丈夫です」スッ
冬実「あ、あぁ…では、頼む」ハァハァ
奉太郎「脚を少し開いてください。楽にして(なんでもう鼻息荒くなってるんだ)」
冬実「こう?」
奉太郎「はい。では脚の力を抜いてください。脚がベッドに徐々に押し込まれるような感覚を想像してください」
冬実「(……脚の感覚が、鈍く?)」
奉太郎「ふくらはぎからいきます」ムニッ
冬実「んぁっ!」ビクン!
奉太郎「我慢してください?」
冬実「わ、かった…(鈍くなんかなってない! 逆に敏感になっているんだ!)」
奉太郎「膝の裏。ここもほぐさないとだめですね」モミモミ
冬実「(じ、じれったくてむず痒い…!)」
奉太郎「冬実さん? 脚の力を抜いてください」
冬実「わ、わかってはいる! けど、くすぐったくて…」
奉太郎「シーツ掴んでていいですから。我慢してください。では仰向けに」
冬実「あ、仰向け?」
奉太郎「……膝から上をやります」
冬実「あ……わ、わかった」
冬実「(あぁ…奉太郎の手が…太ももに……っっ!)」ビクン!
冬実「(あぁっ!)」ビクン
冬実「(触れるか触れないかのタッチ、それ…私が大好きな…っ!)」
奉太郎「(吐息が漏れてますよ、冬実さん。それに体をいくらくねらせても逃げられません)」
奉太郎「(冬実さんはこういうタッチが大好きですからね)」サワサワ
冬実「(あっ!あっ!もうだめ!何かくるっ!止めて!おねがい!もうだめ、だから!)」ビクビク
奉太郎「ふぅ」ピタッ
冬実「あ……(と、とまっちゃった)」
奉太郎「大丈夫ですか? 痛く無かったですか?」
冬実「あ、あぁ…ありがとう。だいぶスッキリしたような気がするよ…」
奉太郎「もう、凝っているところはありませんね?」ニヤニヤ
冬実「~~~~! 奉太郎!わかってやっているな!?」
奉太郎「そりゃもう、うち太もも見てくださいよ」
冬実「……っっ!(す、すごい濡れてる!)」バッツ!
奉太郎「隠しても意味ないと思うんですがそれは」
冬実「あ、汗だ! これは…少し体温が、そうだ、この部屋少し熱いからだな」
奉太郎「そんなに熱いですかね」
冬実「そうだ…熱いんだ…」ハァハァ
奉太郎「……もう一度聞きます。もう凝っているところはありませんね?」
冬実「…肩」ボソッ
奉太郎「はい?」
冬実「肩、揉んで?」
奉太郎「…わかりました。仰向けに寝て両腕を上げてください」
冬実「(あ、制服だから…お腹が見えて//)」
奉太郎「お腹のあたりから徐々にほぐしていきます。痛かったら言って下さいね」スススッ
冬実「ふ、服の中に手を入れられるのは…少し恥ずかしい//」
奉太郎「…ならやめますか?」
冬実「いじわるだな…続けて?」
奉太郎「(冬実さんの肌はいつ触ってもすべすべしてて気持ちいなぁ)」サスサス
冬実「(明らかに卑猥な手さぐりだぞ! 本当に…!)」
冬実「んんっ!…ぁっ」
奉太郎「(胸はすぐにさわらず、円を描くように指先でなぞって…)」
冬実「(っっ! し、下着取ったんだった! 制服が擦れてっ!)」
冬実「(あ、だめ! なにか来る!)」ゾクゾク
奉太郎「脚の力は抜いていてください?」
冬実「あ、あぁ…(自然に力が入っていたのか?)」スッ
奉太郎「上、脱がせますね」
冬実「え、…ぁっ」
奉太郎「目を瞑って」
冬実「(はい)」
奉太郎「(自分の頭の下にある俺の枕を腕の中に)」
冬実「(はい)」
奉太郎「(今からとても気持ちよくなるかもしれません。でも、声を出してはいけません。我慢、ですよ?)」
冬実「(わ、わかった…)」
奉太郎「(大きく張りのある双丘…まずは周りから)」サスサス
冬実「(ひっ!?)」ビクン!
奉太郎「(ゆっくりと…指先で撫でるように…)」スススス
冬実「(い、いやっ! 胸に、胸に刺激が…はやく…はやく触って! 焦らさないでっ!)」
奉太郎「(我慢してる冬実さんの顔、とても可愛いですよ?)」
奉太郎「(……そして最初は優しく、摘まむ)」キュ
冬実「っっっっっ!!!」ビクン!
冬実「(だめだめだめ! 気持ちっ!」
奉太郎「(摘まんだ後は撫でるようにこねる)」コネコネ
冬実「っっ! ぁ…だ、だめ…だめ…だめぇ…」ビクビク
奉太郎「なんですか冬実さん」
冬実「そ、それ…気持ち…気持ちよすぎて…」
奉太郎「良すぎて?」キュッ
冬実「んっっ! ぁっ! な、なにか来るからっ!」
奉太郎「止めて欲しいんですか?」コネコネ
冬実「ぁっ! ぁっ! も、もう…だめ…!!」
冬実「~~~~~!」ビクンビクン!
奉太郎「…………」スッ
冬実「……あ…はぁ……はぁ……」
冬実「(あ、頭が…真っ白に、なった……)」
奉太郎「大丈夫ですか? 冬実さん」
冬実「あ…あぁ…大丈夫。少し…休めば…」
奉太郎「休めば?」ススス
冬実「! お、お願い…にげ、にげないから…もう脚は…」
奉太郎「あ…脚の付け根、もうビショビショですね。拭いてあげますよ」
冬実「(あ…だめなのに…体に力が…)」
奉太郎「スカートと下着、取ります。おしりを上げてください」
冬実「……」
奉太郎「……無理やりにでも剥ぎ取ります」ググッ
冬実「……もう…好きにして…」
奉太郎「……濡れていても、綺麗な体です」
冬実「奉太郎になら……なにされてもいいよ……」
奉太郎「……では、いきます」
冬実「…………お願い…キス、して?」
18禁編 終われ
休憩中
奉太郎「濡れ場を書くのしんどい」
冬実「うるさいさっさとかけ」
奉太郎「冬実さんのあられもないすがたを」
冬実「いいからさっさとかいてくれ我慢できない」
奉太郎「(学校の時の入須先輩が恋しい…)」
奉太郎「冬実さんはとても淫乱ですね」スッ
冬実「んっ…首筋じゃなくて……」
奉太郎「じゃなくて?」
冬実「奉太郎…はやく、はやくぅ…」
奉太郎「(胸の二つの粒に指と口を這わせて…吸ったり、舐めたり…)」
冬実「「ぁっ…ぁっ…」
奉太郎「(指で小突けば、敏感なこれは更に堅くなってきますね)」コリコリ
冬実「ぁっ‥///ぁんっ…///」
奉太郎「こっち向いて。キスします」
冬実「ん……ん…~~~!」チュッチュ
冬実「も、もっと! もっとして!」
奉太郎「焦らなくても時間はありますから」ギュッ
冬実「(あぁ…奉太郎の匂いが…世界で一番の場所。他の誰にも…ない…世界一の…)」
奉太郎「(……こっちももう少しいじめようか)」
奉太郎「(脚の付け根、失礼します)」スススス
冬実「ひぁっ!」ビクン
奉太郎「声、抑えてくださいと言いましたよね?」サワサワ
冬実「だ、だって奉太郎が急に!」
奉太郎「では慣れましょう。脚の付け根をゆっくり撫でてあげます。勿論、声なんて出さないでくださいね?」
冬実「ぃ、ぃやぁ…それ、気持ちぃからぁ…」
奉太郎「(キスしながらなら…声は出ませんね?)」チュッ
冬実「(あ…奉太郎の手が…もどかしくて…どうにかなりそう…!)」
奉太郎「(……では、そろそろ)」
奉太郎「冬実さん?」
冬実「……な、なに?」
奉太郎「指、挿れますね?」
冬実「……」コクン
奉太郎「(こんなに濡れてるなら…いけそうだ)」ススス
冬実「(ぁ……ぁ…! っ! ゆ、ゆびが! はいって…っ!)」
冬実「ゆ、ゆっくり…おねがい…」
奉太郎「はい」
奉太郎「(周りをよくほぐして…キスしながら…)」チュッ
冬実「んっ…ふっ! ぁっ! や…やぁ…!」
奉太郎「力抜いて?」
冬実「…はぁ…はぁ…」
奉太郎「(…そうです、楽にして…)」
冬実「ぁぁぁ…~~~! あっ! いやっ! 中で動かさないでっ!」
奉太郎「ゆっくりですよ」クイクイ
冬実「やめっ! なかっ! だめ…だからっ! ぁっぁぁっ~!」ビクンビクン!
奉太郎「(女性って指いれただけでこんなにも気持ちいいのか?)」
奉太郎「(……可愛いからもう少し続けてみよう)」クニクニ
冬実「やっ……ぁっぁぁぁぁっぁ…っ…~~~~~!!」
冬実「(も、もうやめて! きもち…きもちいいのはわかったからぁ!)」
冬実「(お腹の中からっ! なにか、くるっ! すごいのが……ぁぁっ!)」ビクン!
奉太郎「(あ、ちょっとやりすぎたかな? 抜こう)」ニュル
冬実「あっ」
プシャッ
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