カツオ「このままじゃ殺される」 (36)

タラオ「カツオ兄ちゃん、死ねですぅ」

ナイフがカツオの腕をかすめた

カツオ「痛い! やめてタラちゃん!」

タラオ「いやですぅ~」

カツオ「くそ!」

ボコッ

タラオ「うわーんママーカツオ兄ちゃんがいじめるですぅ~」

サザエ「カツオ! アンタはご飯抜きよ!」

波平「カツオ! 後でわしの部屋にこい!」

カツオ「違うよ。タラちゃんが僕を刺そうとして」

タラオ「僕そんなことしてないですぅ~」

サザエ「タラちゃんが嘘言うわけないでしょ!」

波平「こいカツオ!」

また今夜もはじまる

寝られない夜が……

背中や尻が腫れあがっていた。

波平に竹刀で叩かれた後だ。

寝ることは許されない。

寝ているとバケツに顔を突っ込まれる。

カツオ「やめてよ父さん……死んじゃう……」

波平「お前など死んでも構わん」

カツオ「そんな……」

朝日が射してきた。

ようやく寝られない夜が終わる。

波平「飯は抜きだ」

空腹のまま学校にむかった。

父さんは服で隠せる範囲しか殴らないから、誰も虐待されていることには気付かない。

中島「磯野、野球しようぜ!」

カツオ「ごめんな。中島。今日は帰らなくちゃいけないんだ」

帰らなければ確実に殺される

カツオ「全部終わりました……」

家の全ての雑用をこなすのが僕の日課だった。

サザエ「じゃあ次はタラちゃんと遊んでくれる」

カツオ「うん……」

サザエ「タラちゃんなにがいい?」

タラオ「僕ダーツがしたいですぅ」

サザエ「じゃあカツオちゃんと遊んであげるのよ!」
サザエが部屋を閉めた。

部屋にはカツオとタラオの二人。

タラオ「じゃあカツオ兄ちゃんは的を持ってて下さい」

カツオ「えっ」

タラオ「はやくするですぅ」

カツオは的を持って立つ。

タラオが投げる。

タラオのダーツは的ではなく真っ直ぐカツオの頭にむかった。


サザエ「じゃあカツオちゃんと遊んであげるのよ!」
サザエが部屋を閉めた。

部屋にはカツオとタラオの二人。

タラオ「じゃあカツオ兄ちゃんは的を持ってて下さい」

カツオ「えっ」

タラオ「はやくするですぅ」

カツオは的を持って立つ。

タラオが投げる。

タラオのダーツは的ではなく真っ直ぐカツオの頭にむかった。


ミスですすみません

カツオ「うわあっ」

タラオ「ああっ的が動いちゃ駄目ですよ」

カツオの中でなにかが切れた音がした。

次の瞬間。

カツオの右ストレートがタラオの腹にめり込んでいた。

はずだった。

タラオ「ふふふ、僕に手をあげましたね」

タラオの腹はなにか固いもので覆われた。

タラオ「これが僕の力ですよ」

カツオは部屋を飛び出した。

ここにいたら殺される。

家を飛びだして走る。

日はすでに傾いていた。

マスオ「カツオ君?」

カツオ「マスオ兄さん!?」

マスオはカツオの唯一の味方だった。

いつもカツオをかばおうとしていた。

マスオ「どうしてんだい?」

カツオ「実は……」

カツオは話した。

先程あったこと。もう家に帰る気はないこと。

警察にこのことをリークすること。

マスオ「カツオ君! 僕も君と行くよ! もうあの家には散々なんだ!」

カツオ「マスオ兄さん!」

マスオ「カツオ君、僕達は戦わなくちゃいけない……」

カツオ「僕達だけじゃ無理だよ。警察に……」

マスオ「タラオは“力”の覚醒者なんだ。だから警察でも歯がたたない。覚醒者を倒せるのは血縁者だけなんだよ」

カツオ「ちょっと待ってよ! なんなの覚醒って!?」

マスオ「詳しいことは後で話すよ。今はとりあえず戦力を整えないと……」

マスオ「あっ…タクシーだ! タクスィー!」

カツオとマスオはタクシーに乗った。

運転手「お客さん、どこまで?」

マスオ「とにかく遠くへお願いします!」

カツオ「これでとりあえず安心だね」

マスオ「協力者を集めよう」

……

カツオ「ま、マスオ兄さん、これって家に近づいてるんじゃ……」

マスオ「ちょ、ちょっと! 逆方向に行って下さい!!」

運転手「……」(ニヤリ

カツオ「なんか様子がおかしいよ」

マスオ「あっ、あなたは! イササカ先生!?」

イササカ「ふふふ」

マスオ「くそぅっ!」

マスオは運転席に乗り込みハンドルを強引に回した。

壁にぶつかり車は停止する。

マスオ「カツオ君降りろ!」

マスオとカツオは車を降りる。

イササカ「逃がしませんよ」

イササカがカツオとマスオの前に立ち塞がる。

イササカの手から放たれたツルの鞭がカツオの身体を拘束した。

カツオ「うわあああ」

マスオ「くそっ! こいつも“覚醒者”だ!」

ちょっと書き溜めてきます

イササカ「ふふふ。私の“力”は植物を操る能力!」

カツオの身体は植物にからめとられ、カツオの視界は暗くなっていった。

しかし、突然視界が開けた。

カツオ「熱い!」

炎がカツオの身体に絡めついていた植物を焼き付くしていた。

マスオ「……」

カツオ「マスオ兄さん!」
イササカ「ふふふ、ようやく“炎のマスオ”のお目見えですか」

カツオ「マスオ兄さん!」

マスオ「カツオ君逃げろ! こいつは僕が倒す!」

カツオ「“覚醒者”は血縁者じゃないと殺せないんじゃ……」

マスオ「“覚醒者”同士の場合はその限りじゃない!」

カツオ「!」

再びイササカのツルがカツオに延びる。

マスオは炎でそれを焼き付くした。

マスオ「カツオ君! アナゴ君の所へ行け! 君も“覚醒者”の素質はある! アナゴ君に“力”の使い方を教わるんだ!」

カツオは走りだした。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/16(日) 23:21:43.07 ID:GCigDoogO
マスオ「君の相手は僕だ!」

イササカ「フハハハハハ」
マスオ「なにがおかしい!?」

イササカ「ふふふ、“炎のマスオ”まさか私相手に相性が良いと思ってませんか?」

マスオ「……」

イササカ「あなたは“炎”。私は“植物”。確かにこのままでは私に勝ち目はないでしょう」

イササカ「ですが」

イササカは左の掌から大量の水を噴射した。

マスオの炎がかき消される。

マスオ「まさか“二重覚醒者”!?」

イササカ「ふふふふ。あなたの炎など恐るに足りません」

うはwミスったwwばれちまったら仕方ねぇなwww

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