男「観自在菩薩……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

女「男って仏教徒だっけ？」

男「いんや、キリシタン」

友「どんな神でもいいから兎に角お願いしよるんや」

女友「金光教という宗教では、どの神でもいいから一心に信仰すれば叶うそうだぞ」

男「エ゛ェェイィメ゛ェェェン゛！！！」

女「カトリックだったっけ？」

男「いんや、プロテスタント」

男「アラー描いてみた」

友「イスラムは偶像崇拝禁止やろ？」

留「オイバカヤロウ、ブチコロスゾ」

女「顔描かなければセーフじゃなかったっけ？」

男「じゃあスクリーントーンでモザイクかければOKだな」

男「志望校合格したらみんなで桃鉄しようぜ」

友「したらやけどな」

女「ボンビーの魔女再来だよ」

女友「まぁ、おいどんの嫁と恐れられた私に勝てる筈がないがな」

男「お前ら、自分で名乗ってて恥ずかしくないの？」

友「いやぁ～ハリケーンボンビー夫人にはかないまへんわ」

男「ぶちころ」

男「実は俺恋人が居ないんだ」

友「知ってる」

女「知ってる」

女友「……」

男「高校生って、もっと青春してるのかと思ってた……」

友「幼き日の儚い憧れやな」

女「あんなマンガみたいな高校なんてないのだよ……」

女友「実は、男くんが嫌いだ」

女「なんでさ」

美少女「意外だね」

女友「彼と居ると気分が昂り、動悸が激しくなり、顔が熱くなる」

女友「思い出しただけでそのような症状が出る、なんなのだ彼は……」

女「あー……」

美少女「うん、なるほどね…………」

女友「なんだその反応は？」

男「そういや、お前ら大学どこ行くの？」

女「私バカだから○×県立～」

友「大阪大学でばあちゃんちに下宿や」

女友「京都だ」

男「ふーん」

女「男くんは？」

男「俺？京都だけど」

女友「……！」

友「まぁ、男は頭えぇからな」

女「女友ちゃんと一緒かぁ……ﾌﾌﾌ」

男「おう、頑張ろうな！女友！」

女友「っ……！そ、そうだな、まだこれから受験だし、ライバルだという事をわすれるなよ！！」

男「あぁ、そうだ受験だ……めんどくせぇ～」