セイバー「絶対に笑ってはいけない聖杯戦争24時?」(77)

アイリ「そうよ、セイバー。今回から聖杯戦争のルールが変わったの。何でも、聖杯がそういうルールに切り替えてしまったらしくって……」

セイバー「ちょ、ちょっと待って下さい、アイリスフィール。――――本当だ。聖杯から与えられた知識にもそうありますね……」

切嗣「そういう事だ。最終的に、最も笑った回数の少ないサーヴァントと、そのマスターに聖杯が与えられる仕組みになっているんだ」ニコニコ

アイリ「聖杯戦争開始は明日。それまでに、セイバー。貴女には笑いに対する耐性を身につけて貰います!」ドサッ

セイバー「アイリスフィール。これは?」

切嗣「絶対に笑ってはいけない24時。……今回の聖杯戦争のルールは、間違いなくこの番組を下地に作られたものだ」ニコニコ

切嗣「セイバー。君にはこのビデオから、雰囲気や鉄板ネタを学び、笑わない訓練を積んでもらう」ニコニコ

セイバー「それは構わないのですが……キリツグ。貴方は何故先ほどから笑っているのだ?」

アイリ(キリツグはこの番組の大ファンなのよ……)コソッ

セイバー(なるほど……なら仕方ありませんね)コソッ

切嗣「さぁ……始めるぞ、セイバー」ニコニコ

チュン…チュンチュン…

セイバー「うぅ……」ゲッソリ

アイリ「お、お疲れ様……セイバー……」ゲッソリ

切嗣「いやー面白かった」ニコニコ

セイバー「確かに序盤は面白かったのですが……二本続けてとなると、こう、精神的に疲れが……」ゲッソリ

切嗣「だからだよ、セイバー。今なら多少の事では動じないだろう?少なくとも、序盤は他のサーヴァントよりは有利だと思う。笑ってはいけないというルールにおいて、君のコンディションは完璧に近い。笑い耐性:B+といった所だろう」

セイバー「ぐっ……確かにそうかもしれませんが……」

切嗣「そんな事よりも……ほら、見えて来たぞ。集合場所の冬木公園だ」

アイリ「どうやら、私達が最後だったみたいね……」

ライダー「おっ!貴様が最後のサーヴァントだな?」

アーチャー「……」

バーサーカー「Ah……」

ランサー「これで参加するサーヴァントは全員揃ったという訳だ」

セイバー「全員……?」

ライダー「応とも。アサシン共は余や貴様等が笑った時に尻をシバく役として、既にバスに乗り込んでおる」

ランサー「キャスターは……噂をすれば、来たようだぞ」


キャスター「初めまして。私、この聖杯戦争において皆さんの監督役を務めさせて頂く事となりました、キャスターと申します。以後、お見知りおきを……」スッ

セイバー(なるほど……このキャスターが、あの藤原とかいう男の代わりなのか)

キャスター「それでは皆さん、鎧を装備したらバスに乗り込んで下さい。バスに乗った瞬間から、笑ってはいけない聖杯戦争が始まります」

ランサー「それでは、いざ」スッ



―START―

アーチャー「フン、下らぬ……。所詮は雑種共の余興であろうが……」スッ

ライダー「ガハハハハ!まぁそう言うな、アーチャーよ―――」スッ

ランサー「あっ」

セイバー「あっ」

バーサーカー「Ah」

ライダー「……うん?」

デデーン ライダー、アウトー

ライダー「ちょ―――ちょっと待て!今のはノーカウントじゃないのか!?」

アサシン「」グッ

ライダー「笑ってからバスに乗って鋳たであろうが―――「スパァン!」あいたッ!!」

アーチャー「……戯けめ。下らぬおしゃべりなどするから、自ら墓穴を掘る事になるのだ」

アーチャー「――――いや、この場合は、おケツを掘った、というべきかな?」ニヤッ

×鋳た  ○いた

ライダー「……………」

ランサー「……………」

セイバー「うわぁ……」

アーチャー「な、なんだ貴様ら!その冷たいのか生暖かいのかわからん目で、我を見るんじゃない!!」

キャスター「あー、アーチャーが場を鎮めてくれた事ですし、ササッと移動を―――」

\デデーン/

セイバー「!?」

ランサー「!?」

バーサーカー「え?」

\アーチャー、アウトー/

アーチャー「はぁっ!?」

アサシン「……」グッ

ライダー「そういえば……貴様、さっき笑っておったのう……こう、ニヤッと……」

アーチャー「あんな程度でも駄目なのか!?えぇい、器が小さすぎるぞ雑種共……!「バシン!!」痛っ!!」

セイバー「なるほど……あの程度でも駄目なのですね。参考になる……」

キャスター「さ、今度こそ出発ですよ」

ブロロロロ……

ライダー「そういえば……聞くのをすっかり忘れておったわい」

ランサー「どうした、ライダー」

ライダー「なに、戦う相手の名も知らぬまま倒したとあっては、征服王の名が廃るというものよ。貴様等の真名を教えてはくれんかのう」

セイバー「征服王?という事はまさか」

ライダー「応さ!余の名は征服王イスカンダル!貴様の名は何だ?セイバー」

セイバー「……名乗られたならば、騎士として私も応えよう。我が名はアルトリア。アルトリア・ペンドラゴンだ」

ライダー「ペンドラゴン……!?これは驚いた!あの名高き騎士王が、こんな小娘だったとは!」

アーチャー「フン、王を名乗る不埒者が二人か。笑わせてくれるな雑種共」

セイバー「……なに?」ピク

ライダー「ほ~う。ならば貴様の真名も聞かせて貰おうか、アーチャー?我々二人の名を聞いて尚その言い様……さぞ高名な英霊なのだろうな?」

バーサーカー「soudayo(便乗)」

アーチャー「我が拝謁の栄に浴して尚この面貌を知らぬと言うなら、そのような蒙昧は生かしておく価値すらない!……と言いたい所だが良いだろう。特別に名乗ってやろう」

アーチャー「我が真名はギルガメッシュ。英雄の原典にして頂点たる英雄王よ。貴様らとは格が違うのだ、雑種共」フフン

「「「「……」」」」

アーチャー「どうした、驚いて声も出ぬか、雑誌共」

セイバー「……おケツを掘る」ボソッ

ランサー「……ンッフwwwwwwwwwww」

ライダー「やめんかセイバーwwwwwwww」

\デデーン ランサー、ライダー、アウトー/

バーサーカー「……」プルプルプル

セイバー「……バーサーカー」



セイバー「お前も聞いただろう。アレが英雄王渾身のメソポタミア・ギャグだ」



\デデーン バーサーカー、アウトー/

ランサー「ぐっ、セイバー……露骨に笑わせに来るとはっ……ぐっ!!」バシーン

ライダー「おのれ、それでもブリテンの騎士王っ……ぬぅっ!!」バシーン

バーサーカー「Ah!」バシーン

セイバー「よし。これで私以外は全員一発以上のペナルティだ」



ガタン。プシュー



ランサー「……うん?」

キャスター「どうやら最初の停車駅のようですね」

>>8
ギル最後に笑ってない?

ケイネス「……」

ランサー「あ、主!?」

ウェイバー「……」

ライダー「おお、坊主ではないか……どうした、こんな所で」

ケイネス「……」チャクセキッ

ウェイバー「……」チャクセキッ

セイバー(?この二人は……ランサーとライダーのマスターなのか?)

>>11
ドヤ顔のようなものだと思って頂ければ……

ウェイバー「……先生!僕、やっぱり我慢出来ません!」

ケイネス「ウェイバーくん……言っただろう。私と君は……」

ウェイバー「分かってます……教師と生徒の関係だから、これ以上にはなれないって言うんでしょう?」

鯖s(((((何か始まった……)))))

ウェイバー「でも!!僕は本気なんです!!本気で先生の事が好きなんです!!」

ケイネス「ウェイバーくん……そこまで私の事を……」

ウェイバー「先生……」

???「ちょっと!ケイネス!!何よその子供!!」

ケイネス「ソ……ソラウ!?」

ウェイバー「せ、先生の婚約者の……!」

ソラウ「ケイネス……今、その子とキスしたでしょう?」

ケイネス「し、していない!そんな事は、まだしてない!!」

ソラウ「まだって何よ!!」バチーン!

ランサー「フッwwwww」

\デデーン ランサー、アウトー/

ランサー「も、申し訳ありません、我が主……痛ァッ!!」バチーン

ケイネス「……」

ケイネス「ソラウ……どうすれば、私を信じてくれるんだい?」

ソラウ「……じゃあ、これを鼻に付けて」スッ

ソラウ「この、黒くて立派な……ミヤマクワガタを」

\デデーン バーサーカー、アウトー/

バーサーカー「その形容詞やめて……Ah!!」バチーン

ケイネス「これを……鼻に付ければ良いんだね?ソラウ……」ソッ

ケイネス「このクワガタを……」ソーッ

ピトッ

ギュムゥゥゥゥゥ

ケイネス「あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!???」

ケイネス「い゛た゛い゛ぃ゛ィ゛ィ゛ッ!!マ゛マ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!!!!」

セイバー「フヒュッwwwww」

ランサー「フフフッwwwwwww」

ライダー「ブフッwwwwww」

アーチャー「これはwwwwww」

バーサーカー「mawwwwwmawwwww」



\デデーン 全員 アウトー/

バシーン
バシーン
バシーン
バシーン
バシーン

セイバー「いつつ……思わず笑ってしまいました……」ヒリヒリ

アーチャー「魔術師の分際で、良い見世物をするではないか……」ヒリヒリ

バーサーカー「ママはアカン」ヒリヒリ



ケイネス「フーッ、フーッ……そ、ゾラウッ……も、もぅこのクワガタを取っても良いだりょうきゃ……」ガタガタ

ソラウ「駄目よ。……ねぇ、坊や。人の婚約者に手を出す事が、いけない事だとは思わなかったの?」

ウェイバー「っ……」ビクンッ

ソラウ「……貴方には、おしおきのビンタが必要かしら?」スッ

ウェイバー「うわぁァァ!待って!待って、待って!!僕は脅されただけなんですっ!」

ソラウ「誰に?」

ウェイバー「そこの……ライダーに!!」

ライダー「へっ?」

セイバー「あっ」

アーチャー「っ……」

ライダー「え……え?ワシは何にも知らんぞ、お嬢さん」

ソラウ「立ちなさい」

ライダー「いや……だから、ワシは何にも……」

ウェイバー「令呪を以て命じる。ライダーよ、今からその女性が言うことを聞け」カッ!

ライダー「おい坊主!?」ガタン

ソラウ「こんな事で令呪を使わせるなんて……悪いサーヴァントね……」ガシッ

ライダー「ま、待って――――」



ソラウ「オラァッ!!!!」バッッッチィィィィィィン!

セイバー「クッwwww」

アーチャー「凄い音wwwww」

バーサーカー「wwwwww」

ランサー「wwwwww」

\デデーン セイバー、ランサー、アーチャー、バーサーカー、アウトー/

バシーン
バシーン
バシーン
バシーン


ソラウ「ガァッデム!!」

ライダー「………」

セイバー「ライダー……」



ライダー「今の衝撃で……背骨が歪んだ……」



\デデーン セイバー、ランサー、アーチャー、バーサーカー、アウトー/

ケイネス「降りようか、二人とも…」

ウェイバー「そうですね」

ソラウ「ガァッデム……」

セイバー「全く……とんでもない三人組でしたね……」

アーチャー「最後のビンタが中々の音を出していたな……」

ライダー「………」

ランサー「……なんかすまん、ライダー……」

セイバー「ゴホン、ところで……さっきの話の続きなのだが」

ライダー「?あぁ、真名についてか?」

セイバー「そうだ。まだランサーとバーサーカーの真名を聞いていなかっただろう?」

ランサー「そういえばそうだったな……俺の名はディルムッド。ディルムッド・オディナだ」

セイバー「フィオナ騎士団随一の戦士……!」

ライダー「ほぉう、伝説通りの色男よな。貴様の真名は何なのだ?バーサーカー」

バーサーカー「……」ピクッ

セイバー「……?バーサーカー……?」

バーサーカー「………私は」

ガタン プシュー

ランサー「む……どうやら次の停車駅らしい。話は後だ」

セイバー「随分と早いですね。さっきの三人組が下車してから5分と経っていませんが……」

アーチャー「次は一体誰が来るのか……」


少年「………」

セイバー「……?誰だ?」

ランサー「さぁ……?」

ライダー「余にも分からんが……」

バーサーカー「?」キョトン

アーチャー「」



少年「やぁ。ギルガメッシュ」

アーチャー「え、エルキドゥ……か?」

少年「ここ、座らせて貰うよ」ストン

アーチャー「あ、あぁ……」

少年「……聞いたよ、ギル。聖杯戦争に参加しているんだって?」

アーチャー「……あぁ、そうだ」

少年「今はどんな感じなんだい?有利とか、不利だとか」

アーチャー「フン、愚問だな。この我を誰だと思っている?」

少年「ははは。そうだったね。……でも驚いたよ」

少年「まさか君が、『墓穴を掘った』を、わざわざ『おケツを掘った』に言い換えて、しかもダダ滑りするなんて……昔じゃ考えられなかったからね」ニッコリ

\デデーン バーサーカー、アウトー/
バシーン

アーチャー「それはもう忘れろ……」

少年「あはは……ごめんごめん。……頑張ってね、ギル」ポン

アーチャー「無論だ、我が友よ」



セイバー(……絡み辛い)

ランサー(しかもすぐ降りていった……。奴は一体何をしに来たんだ……?)



ブロロロロ……



キャスター「おっ……皆さん、見えて来ましたよ」

キャスター「今回の聖杯戦争決戦の地……ガー○ー黒光り藤村組です」

とりあえず今日はここまでで

ほーせー役はライダーかなるほど

んで今回の仲間外れ役はバーサーカーかな
面白いと俺は思うよ

ちょっとだけ更新します

>>25
ありがとうございます。

キャスター「さて……皆さんにはこちらの大きな家で一日を過ごして頂く事になります」

キャスター「先ずは家主であり、藤村組の組長である方に挨拶をしなければなりません……」

キャスター「さぁ、着いてきて下さい」

セイバー「ようやくですか……いたた」ヒリヒリ

ライダー「くっ……アサシンめ、加減無しでブッ叩きおって」ヒリヒリ

キャスター「さ。そちらの角を曲がって……ここですね」

キャスター「失礼します。ここでお世話になる五人をお連れしました」コンコン

ガチャリ



切嗣「……………」

セイバー(……切嗣!?切嗣も仕掛人なのですか!?)

切嗣「あー……藤村組組長の藤村切嗣だ。お前達がここでヤクザの生活を学びたいという五人組か?」

ランサー「あ、そういう設定なのか?」コソコソ

セイバー「そうみたいですね……」コソコソ

切嗣「よし。じゃあ始めに自己紹介から始めて貰う。……そこの金髪の女の子。君の名前は?」

セイバー「セイバーです……」

切嗣「クラス名じゃない。真名の方だ」

セイバー「あ、アルトリアです……」

切嗣「アルトリアァァ……?」ジロッ

ジロッ、ジロッ、ジロッ……

切嗣「……なるほど。アーサー王とはつまり……なるほど……」

セイバー「あ、あの……切嗣―――」

切嗣「男みたいな胸だな!そりゃ臣民は騙されるだろう!!」

バーサーカー「フフッ」

\デデーン バーサーカー、アウトー/

バーサーカー「グッ!」バシーン!

セイバー「よくも笑ったな……バーサーカー……」ギロッ

切嗣「さて。次だ」

切嗣「そこのイケメン。君、名前は?」

ランサー「ディルムッドです……」

切嗣「ディルムッドォォォ……?」ジロッ

ジロッ、ジロッ、ジロッ

切嗣「なるほど……フィオナ騎士団の……なるほどな……」

切嗣「ディルムッド。目を瞑れ」

ランサー「え?」

切嗣「早く」

ランサー「あ、はい」パチッ

切嗣「……」スッ

ライダー「……っ」プルプル

アーチャー「くっ……」プルプル

切嗣「……」ソーッ


ピトッ


ギュムゥゥゥゥゥゥゥゥ


ランサー「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!?」


\デデーン セイバー、アーチャー、ライダー、アウトー/


ランサー「がァ゛ァ゛ァ゛ッ……こ、これはっ……ァ゛ァ゛ッ!」

アーチャー「その耳障りな叫びを止めろ、雑種!……つっ!?」バシーン!

ライダー「駄目だ、さっきのマザコンが脳裏を……ふむッ!」バシーン!

セイバー「ぐっ!」バシーン!

切嗣「よし」スッ

ランサー「ァ゛ァ゛……鼻が……鼻が取れるかと思った……」

切嗣「よし、次。そこの金ピカ。名前は?」

アーチャー「不遜だぞ、雑種。王に名を訪ねるのであれば相応の……」

切嗣「うるさいぞ開幕激寒王。早く名乗れ」

アーチャー「ぐっ……ギルガメッシュだ……」

切嗣「ギルガメッシュゥゥゥ……?」ジロッ

ジロッ、ジロッ、ジロッ

切嗣「……なるほど。次だ」

セイバー「アーチャーには何も無いのですね……」

切嗣「次。そこの征服王。名前は?」

ライダー「あー……余の名はイスカンダルだ」

切嗣「イスカンダルゥゥゥ……?」ジロッ

ジロッ、ジロッ、ジロッ

切嗣「……!」ガシッ(キ○タマを掴む音)

ライダー「むォぅっ!?」

切嗣「……」ギリ…ギリ…ギリ…

切嗣「今から貴様の名は……モマレンダルだ……」ギリ…ギリ…ギリ…

ライダー「おゥっ……ふぅっ……ぅっ……」

\デデーン ランサー、バーサーカー、アウトー/

ランサー「喘ぐのをやめろ、征服王……ぐっ!」バシーン!

バーサーカー「Ah!」バシーン!

切嗣「よし……」パッ

ライダー「うぐぅっ……」フラフラ

アーチャー「無事か、征服王」

ライダー「いてて……あの男、握力が半端じゃなかったわい……」フラフラ

切嗣「次だ」

バーサーカー「……」

切嗣「真っ黒な鎧のステータス偽装野郎。名前は?」

バーサーカー「……ロット」ボソボソ

切嗣「聞こえない。もう一度」

バーサーカー「ランス……ロット……」ボソボソ

セイバー「!?」

切嗣「ランスロットォォ……?」ジロッ

ジロッ、ジロッ、ジロッ

クォリティ高くて笑う

切嗣「おい!入れ!」

謎の女性「……失礼します」

アーチャー「……?」

ランサー「女……?」

ライダー「フードで顔が見えぬ……」

謎の女性「……」

切嗣「紹介しよう。彼女は僕の……二人目の妻だ」

セイバー「!?」

切嗣「ほら、挨拶をしなさい」

謎の女性「……はい」スッ



謎の女性「藤村ギネヴィアと申します。……宜しくお願いいたします」

バーサーカー「ぎ―――ギネヴィアァァァッ!!」

ライダー「ブフフッwwwwwwww」

アーチャー「ンフッwwwwwww」

\デデーン アーチャー、ライダー、アウトー/

ライダー「さっきから昼ドラ臭い展開で来るのう……ヌッ!」バシーン!

アーチャー「中々の愉悦……ぐっ!」バシーン!

切嗣「下がって良いぞ」

ギネヴィア「……失礼致しました」ペコリ

キャスター「……これで挨拶は終わりです。さぁ、皆さん退室して下さい」

セイバー「まさか彼女まで現世に招かれているとは思いませんでしたね……」スタスタ

ランサー「そう落ち込むな、バーサーカー……彼女も本気であの男に靡いた訳ではないだろう」ポン

バーサーカー「Ah…………」トボトボ

アーチャー(……黒い鎧を着込んだ美丈夫が、背を丸めてショボくれながら歩いている……中々に面白い光景よな)フッ

ライダー「あっ」

セイバー「あっ」

ランサー「あっ」

アーチャー「ん?」

セイバー「今……笑いましたよね?」

ランサー「笑ったな」

ライダー「笑ったのう」



\デデーン アーチャー、アウトー/



アーチャー「くっ……慢心が過ぎたか……!?ぐっ!!」バシーン!!

キャスター「……さ、ここですよ」ガラガラガラ

セイバー「!ほう、これは……」

ランサー「この国特有の……和室と言ったか。美しいものだな……」

キャスター「次に呼び出しがあるまで、寛いでいて下さい。それでは」スタスタ



アーチャー「……だとさ。どう見る?征服王」

ライダー「ま、普通に考えれば、寛ぐ暇など与えずに笑わせに来るだろうのう」

ライダー「例えば……この引き出しの中などが特に怪しい!」ガラガラ

謎の封筒×1

セイバー「うわっ……出た……」

アーチャー「ほう?やるではないか、征服王」

ライダー「まだまだ終わらぬ。この征服王、手始めにこの部屋の引き出しを征服してくれる!」ガラッ

セイバーのフィギュア×1

ライダー「……」カタン

ランサー「ほう」

バーサーカー「これは……中々の……」

セイバー「良い意匠です。この国の人形職人は余程優れた腕を持っているのですね」

ライダー「それっ」ガラッ



ライダー「……ウフッ、フフフッwwwwwwwww」

\デデーン ライダー、アウトー/

セイバー「な、何があったのですか!?」

ランサー「分からん……だが、奴め……引き出しを開けた瞬間に笑ったぞ?」

ライダー「痛っ!」バシーン!

アーチャー「……一体、何が」チラッ



邪神セイバー×1(画像検索推奨)



アーチャー「フハハハハハハハッwwwwwww」

\デデーン アーチャー、アウトー/

アーチャー「格差が酷い……ぐっ!」バシーン!

ライダー「っ……」プルプル

セイバー「い、一体何があったのですか?」

ランサー「俺達も見えるように、机の上に置いてくれ、征服王」

ライダー「よ、良かろう……ほれっ」



邪神セイバー×1「」



セイバー「これはwwwwwwww」

ランサー「く、フフフフフッwwwwwwwwww」

バーサーカー「王よwwwwww何故このような姿にwwwwwwww」

ライダー「やめろバーサーカーwwwwwwww」

アーチャー「フフフフフフッwwwwwww(貰い笑い)」



\デデーン 全員、アウトー/

バシーン!
バシーン!
バシーン!
バシーン!
バシーン!

ライダー「いてて……とんでもない目にあったわい……」

アーチャー「征服王、その秀逸な人形を我の目に付かない所に隠しておけ」

ライダー「うむ、そうするか……」コトン

ライダー「こっちの……綺麗なセイバーの人形はどうする?」

セイバー「あ、それは飾っておいて下さい」

ランサー「そうしよう」

ライダー「分かった。ではここに置いておこう」コトン

ライダー「ふぅ……」

アーチャー「どうした?次は開けんのか?」

ライダー「うぅむ、しかしのう……またあーいうのが来るのかと思うと……」

アーチャー「フン、臆したか征服王……ならば良い。次は我手ずからこの引き出しを開けてやる」ガラッ

何も無し

アーチャー「ふむ……次」ガラッ

何も無し

アーチャー「……次」ガラッ

謎のDVD×2

セイバー「うわ、出た……」

アーチャー「これは確か……DVDとかいうやつか?」

セイバー「はい。どうやらあの機械にソレを入れると、あのスクリーンに映像が映し出されるようです」

アーチャー「ふむ……まぁ、これは後で見るとしよう」スッ

アーチャー「そら、次は貴様だ雑種」

ランサー「……分かった」ガラッ

ハンバーガー×1

ランサー「……」

アーチャー「……食ってみろ」

ランサー「……」ハムッ

モグ…モグ…

ランサー「……普通のハンバーガーだった」

アーチャー「そうか……。そら、次を開けてみろ」

ガラッ

何も無し

ランサー「次は…」ガラッ

何も無し

ランサー「どうやらここの引き出しの中身はこれで全部のようだ」

セイバー「では、次は私が」ガラッ

金色の拳銃×1

セイバー「…ん?名前が掘ってある……」

セイバー「Gilgamesh……ギルガメッシュ……?どうやらこれは貴方の物のようですが……」

アーチャー「ふむ。……倉に入れる価値すら無い代物だが……我の名が掘られている以上、棄てるのも忍びないな。身に付けておくか」スチャッ

ライダー(悪趣味な銃よのう)

セイバー「次は……?」ガラッ

この施設の地図×1

>>36
ありがとうございます

続きはまた後程

寝る前にちょっとだけ更新します

ライダー「これは……この屋敷の地図、かのう?」

アーチャー「ほう?どれどれ……」


〈藤村組・宝の在処〉


ランサー「宝か……」

セイバー「もしや……この宝とやらが、聖杯を得る為に必要なモノなのでは?」

ライダー「ほう!そりゃ面白そうだ!」

セイバー「ちょっと待ってて下さい……えーと、この部屋を出て、右に曲がって……?」

アーチャー「セイバー、我も着いて行くぞ」ガタッ

ランサー「聖杯を主に捧げる為だ……俺も行く」ガタッ

ライダー「無論、余も行くぞ!」ガタッ

バーサーカー「私も行きます」ガタッ

セイバー「聖杯を手に入れる事が出来るかもしれませんからね……ここは全員で行動しましょう」

ライダー「よし!そうと決まれば行くぞお前たち!出陣である!!」

セイバー「耳元で叫ばないで下さい!……さて、ここを右に曲がった後は……」テクテク

「左……」

「直進……」

「左……」

 ……

セイバー「……どうやら、ここに宝が眠っているらしいですね」

ランサー「……」

ライダー「……なぁ、セイバー。余の見間違いじゃなければ、この扉……」

セイバー「ええ……思いっきり……トイレと書いてありますね……」

アーチャー「下らん……このような下劣な場所に宝が隠れているものか!我は戻るぞ!」プイッ

バーサーカー「Ah……」ガッカリ

セイバー「ま、まぁまぁ……先ずは開けてみようじゃありませんか。……さぁ、征服王。扉を」

ライダー「ん?余が開けるのか?」

セイバー「……私が男子トイレの扉を開けるのは、ちょっと……」

ライダー「あー、なるほどのう。どれ……下がっておれセイバー」グッ



ガチャリ



和式便所「」

「「「「「……」」」」」

アーチャー「それ見た事か」

ランサー「肩透かしを食らったような気分だな……」

和式便所「……。」

セイバー「……ん?」

ライダー「仕方ない。戻って引き出しチェックの続きでも―――「待って下さい!」―――どうした、セイバー」

セイバー「……」ジッ

和式便所「……ゴ。」

セイバー「この便器の中に、何かが……」



和式便所「………ウゴ、ウゴゴゴゴゴゴ……!!」

バーサーカー「な、何だ!?」

ランサー「め、面妖な……!!」

和式便所「ウゴゴゴゴゴゴ……ウゴゴーーー!!」ガタガタガタガタ

アーチャー「えぇい、気色の悪いっ……征服王!アレをさっさと止めろ!」

ライダー「そんな事言われてものう……」



ガタッガタッガタガタガタガタガタ



カチャン



セイバー「……ん?」

カチャン、カチャン

ジャラジャラジャラジャラジャラ

セイバー「こ、これは!」

ランサー「便器の中から……宝石!?」

ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ

ライダー「うぉっ…し、しかも便器の蓋が……徐々に横にズレて……何か出てくるぞ!」

ズルッ

ズルッ

ズルッ

時臣「ふぅ……やっと出られたよ」

\デデーン アーチャー、アウトー/

アーチャー「時臣、貴様……こんな所で何を……痛っ!」バシーン!

時臣「いや、参った参った。まさか出られなくなるとは思わなかったよ」ハハハ

ライダー「いや、ハハハじゃなくて……お主、何をしておったんじゃ?」

時臣「……強いて言うなら……変換の魔術……かな」

セイバー「変換の魔術……?」

時臣「ほら、見てくれ。この宝石を」ジャラッ

セイバー「……綺麗な宝石ですね」

ランサー「うむ……確かに。大きくて、色も澄み渡っていて美しい」

時臣「ほら、良かったら触ってみてくれ」

セイバー「あ、はい」ジャラ

ランサー「どれどれ」ジャラ

時臣「良い宝石だろう?」

ライダー「確かに綺麗な宝石じゃが……それがどうしてこんな所で魔術を行使している理由と繋がるんじゃ?」

時臣「何、簡単な事だよ」



時臣「その宝石達は、ワタシのウ○コを変換して作ったモノなんだ」


セイバー・ランサー「「きたなっ!!!!」」バッ

\デデーン ライダー、バーサーカー、アウトー/

セイバー「う、うわっ、思いっきり触ってしまいました……!!」

ランサー「じゃ、蛇口は何処だ!?」

時臣「良かったらどうだい?材料費はタダだから、君達にも宝石をあげようか?」ジャラ

セイバー「いりません!」
ランサー「いらん!」

時臣「そうか……残念だ」ショボン

時臣「じゃ、私は宝石作りの作業に戻るから……また機会があったら会おうじゃないか」

セイバー(二度と会いたくない……)



ギィィィィ……


バタン……

--------

セイバー「酷い目に遭いました」

ランサー「全くだ……」

アーチャー「あんな猥褻物がこの我のマスターとは、甚だ遺憾だ」

ライダー「そうか?おケツ好きの貴様にはピッタリのマスターではないかと思うのだが」

アーチャー「そのネタはもういい」

バーサーカー「さて……後はここの引き出しを開ければ最後ですね」

ランサー「どうせなら一気に全部開けてしまったらどうだ?」

ライダー「そりゃ良い。ほれ、さっさとやらんかバーサーカー」

バーサーカー「それでは……」グッ



バーサーカー「……ハッ!」ガラガラガラッ

スイッチ×2

セイバー「これは……」

ランサー「何とも……怪しげなスイッチだな……」

セイバー「まぁ、後で確かめてみるとして……どうしますか?封筒、DVD、スイッチ……どれから片付けましょう」

アーチャー「……DVDだな」

ライダー「ほう?理由は?」

アーチャー「一番時間がかかりそうだからだ」

ライダー「なるほどのう。ではまずこのDVDとやらを見るとしようか」

セイバー「ではこれを」スッ



ウィィィン

ナレーター『~円卓の騎士から見たアーサー王~』

ナレーター『数ある神話の中でも、最もポピュラーなものの一つとして知られているアーサー王伝説』

ナレーター『今日は、そんなアーサー王と共に戦い、共に国を守ってきた……偉大な円卓の騎士の皆さんに、お話を伺いました』

アーサー王「……!」ソワソワ

アーチャー「……」

ナレーター『それでは、ケイ卿。お話を聞かせて頂けますか?』

ケイ『え?えー……王について思っている事……だっけ?』

ケイ『そうだな……僕は王を尊敬しています。それは、王としてだけでなく、騎士としても』

セイバー「!」コクコク

ケイ『ブリテンは、お世辞にも豊かであるとは言い難い国です。……そんな国を、彼j……彼は、幾度も守り抜いて来た』

ケイ『王は、守り抜く者―――騎士としての在り方を示してくれた、偉大な方です。……こんな所で宜しいですか?』

ナレーター『ありがとうございました。それでは、次の方にお話を伺ってみましょう……』

セイバー「……サー・ケイ……」グスッ

ランサー(……)しんみり

ナレーター『次はガウェイン卿にお話を伺ってみましょう』

ガウェイン『なに?王について聞きたい?』

ガウェイン『うー……む。そうだな……剣術、槍術に通じていて、国の事を何よりも、誰よりも大切に思っていて……』

ガウェイン『そうだな……後は、我慢強い事が特徴かな』

ナレーター『我慢強い?』

ガウェイン『あぁ、そうだ。王は我慢強いお方だ』

ナレーター『どれ位、我慢強いのですか?』

ガウェイン『どれ位……?そうだな……』



ガウェイン『王ならば、例えギリシャの大英雄―――ヘラクレスに尻を蹴り飛ばされても、耐えてみせるだろうな』



\デデーン セイバー、ヘラクレスー/

セイバー「……え?」

ランサー「―――――」

バーサーカー「……南無」

アーチャー「これは……」

ライダー「まさか……」



ガラガラガラ



 ――――気が付いた時、そこには“死”が立っていた。
 2mを優に越すであろう巨体に、岩のような頑強な筋肉。そして、一目見ただけで分かる―――英雄の中の英雄。大英雄と呼ばれるに相応しい、圧倒的な気配。

セイバー「う……うぁっ……」ガクガク

ヘラクレス「……動くなよ」グッ

 巨体―――ヘラクレスは一言そう言って、私の臀部を見据えた。

 ―――そして。



ヘラクレス「……疾!!」ブォッ!!



ズッッッッッパァァァァァン!!!!!!!!



セイバー「――――がァァァァァァァァァァァァァァっ!!!!!!」ドサッ



 身体が一瞬だけ浮き上がり、地に足が付いた瞬間、膝が自重を支えきれず、崩れ落ちるように倒れこむ。
 明滅する視界――― 耳鳴りの向こう側で、他のサーヴァン達の笑い声が聞こえて、私は……

(お、覚えていろ……サー・ガウェインっ……)

 そんな恨みを抱えながら、静かに意識を失った。

今日はここまでです

アーチャー「中々に良い見世物であった。流石はブリテンの騎士王よな」

ライダー「しかし……こりゃ、完全に気を失っとるのう」

セイバー(白目)「」

ランサー「無理もあるまい…あのような蹴り、常人が食らえばその瞬間に体が弾け飛ぶ事だろう。セイバーには気の毒だがな……」

バーサーカー(南無……)

ライダー「さて……この気絶したセイバーは放っておくとして、もう一枚のDVDを見るとしようかのう!」

ランサー「そうするか。……ところで、バーサーカー」

バーサーカー「n?」

ランサー「……」(無言でセイバーの顔を指す)



セイバー(白目)「」



バーサーカー「………ンフッwwwwww」

\デデーン バーサーカー、アウトー/

バーサーカー「ぐっ!!」バシーン!

ランサー「よし。DVDを見よう」

ウィーン



ナレーター『ー藤村組の台所事情ー』

ナレーター『ここ、藤村組には組長を含め、総勢100名を越えるヤクザの方が住んでいます』

ナレーター『人数が多い為、ご飯を作るのはとっても大変!なので、こんなに小さい子供までお手伝いをしています!』

凛『よいしょ、よいしょ』

ナレーター『可愛いですねぇ。一体何を作っているのでしょうか?』

凛『ハンバーガーを作ってるの!』セッセ

アーチャー「……」チラッ

ライダー「……んん?」チラッ

ランサー(まさか……さっき俺が食べたハンバーガーの事か……?)

ナレーター『へぇ!ハンバーガーの具材は何なのかな?』

凛『んーとね、パンと、ピクルスとー、卵とチーズ……それと、お肉ね!』



凛『お肉は雁夜おじ様、それ以外の材料は、ぜーんぶお父様が用意してくれるの!!』



アーチャー「ブフッ!」

\デデーン アーチャー、アウトー/

ライダー「!?なんじゃ、どうした英雄王?」

アーチャー「いや。なんでもない……痛!」バシーン!!

ランサー(何だ…?この嫌な予感は……)

ナレーター『―――凛ちゃんの話を聞いた我々は、藤村組の食料の大半を提供しているという、遠坂時臣氏にお話を伺ってみました』


ナレーター『時臣さん、貴方はどうやってあんなに沢山の食料を支給する事が出来るのですか?』

時臣『はい。実は私は、変換という魔術を使う事が出来るのです』

ナレーター『変換……ですか?』

時臣『はい。例えば、見て下さい……このパンを』

ナレーター『普通のパンに見えますが?』

時臣『これは私の3日洗ってないパンツを変換したものなのです』



ランサー「」



時臣『他にも、チーズや卵……こういったものは私の唾液を変換したり、陰毛を変換したりして作っています』

ナレーター『お、オェッ……き、貴重なお話をありがとうございましたっ……』



ランサー「」

ランサー「――――ぉ」

ランサー「オェェェェッ!ゲェェェッ!!……くそ、吐けないっ……くそぉっ……!」


\デデーン ライダー、バーサーカー、アウトー/


ライダー「哀れ過ぎる……ヌッ!」バシーン!

バーサーカー「ぐっ!」バシーン!

セイバー「……?う、うぅん……」ムクリ

アーチャー「む。起きたかセイバー。存外に早い目覚めであったな」

セイバー「アーチャー……?……なにか、ランサーが泣いていますが……何があったのです?」

アーチャー「先ほどのハンバーガーが当たったそうだ。拾い食いなどするからそのような羽目になる」フン

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 21:58:21   ID: XyF2mdx7

さすがはランサー

2 :  SS好きの774さん   2015年09月08日 (火) 08:53:49   ID: 8Kv3CKFP

え、これで終わり?

3 :  SS好きの774さん   2015年09月23日 (水) 15:33:49   ID: -rP62afg

続きはよ

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