垣根「スクールの年明け」 (61)


☆スクールがだらだらする話
☆未元定規要素あり
☆メタ発言あり

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垣根「あれ? もう新年じゃねぇか」

心理定規「あら、本当ね。気がつかなかったわ」

ゴーグル「あー、垣根さんカウントダウンするって言ってませんでしたっけ」

垣根「言ってた。クソ0時00分にジャンプして『俺新年に地球にいなかったんだぜ』って言う予定だったのに」

ゴーグル「そんなの小学生でも最近言わないっスよ」

心理定規「大火傷しなくてむしろ良かったわね」


心理定規「にしても今年も色々あったわね」

垣根「厳密に言うと去年な」

ゴーグル「今年のガキ使面白かったスよね。去年はビミョーじゃなかったっスか?」

垣根「去年な」

心理定規「6時間とかやってる番組って段々集中力なくなるわよね」

垣根「CM待たずに飲み物とか取りに行くようになるよな」


心理定規「あ、みかん取って」

垣根「ほい」

ゴーグル「冬ってスゲェみかん食べたくなりますよね」

垣根「うまいよな。皮むくの簡単だし、皮に乗せて食べられる」

ゴーグル「完成した果物っスよね」

心理定規「筋取るのがちょっと面倒臭いわよね」

垣根「でもそのすじって健康に良いんじゃなかったか?」

心理定規「そうなの? ……でもこれ沢山ついてると苦いわよ」

ゴーグル「偶にありえないくらいついてるのありますからね」

垣根「取ってやるよ」ヒョイ

心理定規「あ、ありがと。マニキュアしてるの指使いづらいから助かるわ」

垣根「気にすんな」モグモグ

心理定規「ちょっと、何で食べてるの」


垣根「つい」

心理定規「ついじゃないわよ。私のみかんよ」

垣根「いや、既にこのみかんは俺の手の中にある。これは俺のみかんだ」

ゴーグル「持ってきたの俺ですけどね?」

垣根「仕方ねぇな。テメェにもわけてやる。ほれ口開けろ」

心理定規「ん」パク

垣根「あ、クソ。テメェ俺の指噛んでんだよ」

ゴーグル「あー……羨ましいっスわ」


垣根「何だ。羨ましいなら最初から言えよ。テメェにも……」

ゴーグル「させて貰えるんスか!」

垣根「別に断る理由もねぇだろ。ほら、とっとと口開けろ」

ゴーグル「あ、そういうことじゃないです。相手が」

垣根「相手に食べさせてぇの? じゃあ俺が口開けて待つから……」

ゴーグル「いや。根本的に違うんスよね」

心理定規「私のように綺麗で可愛くてキュートで可憐でセクシーでスタイルの良い女の子にあーんしたいって話でしょ?」

ゴーグル「いやぁ、欲を言えば心理定規さんじゃなくて可愛くて巨乳のお姉さんにっスかね」

垣根「それは想像しただけでやべぇな。逆に照れてできねぇ」

ゴーグル「どぎまぎしますよねー。そう考えるとあーんして貰いたいっスわ」

垣根「な。実際あーんとか意識してると逆にできねぇもん」

心理定規「…………」



心理定規「くっ……いや、でも巨乳ってあれじゃない。歳取ったら垂れるじゃない」

垣根「垂れるような歳になったらもうどうでもよくね?」

ゴーグル「若い巨乳>若い貧乳>>>>超えられない壁>>>歳とった巨乳=歳取った貧乳っス」

垣根「わかる~」

心理定規「乳しか判断基準ないの?」

垣根「乳て……心理定規は胸って言えよ」

ゴーグル「いや判断基準的には顔が一番上っスよ」

心理定規「ふぅ……。なら私は超可愛いからOKね」

垣根「顔が重要でも性格気にしねぇ訳じゃないからな?」


垣根「あーでも2014年も出会いがなかったわ。原作で復活の可能性も0に等しい」

ゴーグル「完璧に0の俺に比べればまだ良いじゃないっスか」

垣根「でも出番もカブトムシに取られたし……そう考えると心理定規が一番再登場しそうじゃねぇか?」

心理定規「どうだろ。キャラ的にも能力的にも」

ゴーグル「能力は心理掌握いますからね。スタイルのこと考えても完全に負けてます」

垣根「あぁ。むこうは戦闘描写もあったし友達も手に入れてヒロイン力発揮しまくってたし
   心理定規が勝ってるのなんて重機の運転スキルくらいだぞ」

ゴーグル「今まで第5位が登場して精神系能力者っていうポジションも影薄いですしね」

垣根「むこうのが色々できるし、リモコンとかいう美味しい設定だし」

心理定規「きつすぎるからやめてくれる?」



ゴーグル「心理定規さんが再登場するとして、フラグは誰と立つんですかね?カブトムシ?」

垣根「絡み的にカブトムシか浜面」

心理定規「彼女持ちのハーレム要因はちょっと……」

垣根「何正直に言ってんだ!麦野の気持ちも考えろよ!」

ゴーグル「それ聞かれたら殺されますよ」

垣根「殺されたやつに言われると重みがある」

ゴーグル「じゃあ何で俺生きてるんだって話っスけど」

心理定規「時空があやふやだし、人間関係も謎な空間ね」

垣根「今更だけどここはアジトの1つでで俺達はこたつにINしてるぞ」

心理定規「誰に説明してるのよ」



ゴーグル「でも垣根さんの言う通り俺はマジで殺されてますからね」

垣根「地味にな」

ゴーグル「キャラデザも頭のヘッドギアなかったらモブだと思うっス」

心理定規「モブにしては顔怖くない?」

ゴーグル「えー……怖いっスか?」

垣根「怖いっつーか、不健康そう。家に引きこもってネトゲやってそう」

ゴーグル「そんなことないっスよ。割かしアウトドア派っス」



垣根「ちなみに好きなゲーム何よ」

ゴーグル「どうぶつの森……っスかね」

垣根「その顔で!?」

ゴーグル「俺の顔はもういいでしょうが!!」

心理定規「もっと人とコミュニケーション取らないと駄目だよ」

ゴーグル「いや、別にリアルが寂しくてゲームに会話を求めてる訳じゃないっスからね」

垣根「でも彼女いないのは?」

ゴーグル「寂しい」



垣根「あー、俺も彼女ほしい。今年の抱負彼女作る」

心理定規「それ去年も言ってなかったっけ?」

垣根「おっぱいでかくて可愛くて料理上手でちょい強気な女の子がいい」

ゴーグル「俺お淑やかな方が好みっスね」

垣根「まぁ、それもいいが……心理定規はどういう女の子が好みなんだ?」

心理定規「おかしいよね」


ゴーグル「ガチで彼女欲しいんスけど心理定規さんくらいしか喋れる女性いませんからね俺」

垣根「じゃあ心理定規と付き合えばいいんじゃねぇの」

心理定規「単純思考すぎる」

ゴーグル「垣根さんはそれでいいんスか?」

垣根「何が?」

ゴーグル「もし俺と心理定規さんが付き合ったら疎外感がすごいと思いますよ」

垣根「あー…………」

心理定規「私はそういうの気にしないから、リーダーとゴーグル君が付き合えばいいんじゃない?」

ゴーグル「目的は彼『女』っスからね?」

垣根「男の娘ならアリかなと思う自分もいる」



垣根「心理定規は彼氏欲しくねぇの?」

心理定規「簡単に能力で手に入るもの」

ゴーグル「それ彼氏なんスか?奴隷じゃないんスか?」

心理定規「そんなことないわよ。買い物にいったり、ご飯食べに行ったり、遊びに行ったり……」

ゴーグル「いいっスね。デート」

垣根「違ぇよコイツ。買い物は荷物持ちだし、飯は全部奢らせるし
   水族館とか遊園地は相手にチケット確保させて足にするからな。奴隷と変わんねぇよ」

ゴーグル「いやぁ、心理定規さんでもそこまでひどくないでしょ」

垣根「マジだって。俺そういう扱い受けたもん」

ゴーグル「経験談かよ! あれ……垣根さんって心理定規さんの能力効きましたっけ?」

心理定規「リーダーは能力を使うまでもなく引っかかるわよ」

ゴーグル「じゃあ水族館と遊園地って少なくとも2回は引っかかってません?」



ゴーグル「今まで何回くらい奴隷にしたんスか?」

心理定規「奴隷にしたんじゃないわ。エスコートして貰っただけよ9回くらい」

ゴーグル「学習能力皆無か!」

垣根「もう絶対引っかんねぇからな……!絶対引っかかんねぇから……!」

心理定規「じゃあ次はあなたの家でデートしましょう」

垣根「いや、今引っかからないって言ったばっかだろ!」

心理定規「自宅なんだから荷物持ちとか足にするとか無いわよ?
     なんならご飯作ってもいいわ」

垣根「確かに………それに手料理か……………うん、それなら…………手料理か…………」

ゴーグル「手料理にどんだけ心惹かれてんスか」


垣根「酒なくなったからちょっとコンビニ行ってくるわ」

心理定規「ついでにアイス買って来て頂戴」

垣根「ん。行ってくる」ガチャ

ゴーグル「……心理定規さん、さっきの話っスけど」

心理定規「さっきの?」

ゴーグル「垣根さんと自宅デートの」

ゴーグル「多分格好つけの垣根さんのことだから帰り送っていくって言い出すじゃないっスか
     その時に『ちょっと寄りたい所が』とか言って奴隷というパターンと見ました」

心理定規「なかなか勘がいいわね」

ゴーグル「2桁台突入っスね」

心理定規「うん」



ゴーグル「実際垣根さんのことどう思います?」

心理定規「イケメン」

ゴーグル「俺もそれは認めます」

心理定規「何だかんだ言って優しいよね」

ゴーグル「俺にはすげぇキツイときありますよ」

心理定規「でも私達そこそこ気に入られてるんじゃないかしら」

ゴーグル「幹部みたいなポジだからっスか?」

心理定規「今まで殺されてないから」

ゴーグル「判断基準極端だなぁ」



心理定規「何だかんだ言ってもリーダーってかなりイケメンだしお金持ちだし好感度高いわよね。うん」

ゴーグル「告白されたら?」

心理定規「即OKしたいレベル」

ゴーグル「するじゃなくてしたいなんスか?」

心理定規「実際されたらOKするより焦らしてみたい気持ちが勝つわ」

ゴーグル「ちょっと焦らすと垣根さんヘタレて告白撤回しそうっスね」

心理定規「さっきから鋭いわね」

ゴーグル「ん?」

心理定規「リーダーは告白撤回するよ」

ゴーグル「こっちも経験者か…………」



心理定規「ちょっと勿体無かった気もするわ」

ゴーグル「でも垣根さん俺と心理定規さんに付き合えばとか言ってましたよね?」

心理定規「ほら、リーダーは私のことすごい好きだから照れて
     つい中学生男子みたいに興味無い反応を装っちゃうのよ」

ゴーグル(何でそんなに自信満々に言えるんスかねぇ……)

心理定規「でもリーダーは本当に奥手よね。普通こんな可愛い女の子がいたら捕まえて逃がさないと思わない?」

ゴーグル「奥手ではないと思いますけど……じゃあ俺に捕まえられるっていうのはどうっスか子猫ちゃん」キリッ

心理定規「……」

ゴーグル「……」

心理定規「……」

ゴーグル「//////」

心理定規「……」

ゴーグル「わ、忘れてください…………///」

心理定規「子猫ちゃん?」

ゴーグル「うわぁあぁあぁぁあぁあぁ」バタバタ



垣根「ただいまーっと、アイス何がいいか聞いてなかったから色々買ってきたぞ」

心理定規「お疲れさま。雪見大福もらうわね」

垣根「何でゴーグルは黒歴史の自作小説を掘り起こされたみてぇになってんの?」

心理定規「私に告白して玉砕したのよ」

垣根「マジか。意外に手ぇ早ぇな」

ゴーグル「ジョークのつもりだったんス!酔ってたし!酔ってたし!……あぁぁあぁあ」バタバタ

垣根「どんだけ恥ずかしいセリフ吐いたんだよ」



心理定規「雪見大福はちょっと溶かして食べるのが至高よねー」

垣根「美味いけど、皮とアイスがべろんって剥がれるよな」

心理定規「うまくいくとCMみたいにのびるわよ」

ゴーグル「あれは地味にテンションあがりますね」

垣根「爽はうまいが冬向きじゃねぇよな」

心理定規「あれどっちかというとシャーベット系だと思うのよね」

ゴーグル「冬はカップアイスがうまいっス」



垣根「心理定規、俺のピノ1個と心理定規の雪見大福1個交換しようぜ」

心理定規「雪見大福の1個は1個ではないわ」

ゴーグル「俺スーパーカップ貰いますね。あと残り仕舞ってきます」スタスタ

垣根「おー、さんきゅ。アジトにこたつと冷蔵庫とか生活感すげぇよな」

心理定規「暗部感は無いわね」

垣根「あ、そういえばさっきマジで告白されたの?ジョーク?」

心理定規「彼のプライバシーを尊重して教えないわ」

垣根「告白してきたってばらしたのオマエじゃねぇか……」



ゴーグル「コタツから出ると急に寒いっスねー」

心理定規「おかえりー。私なんか眠くなってきちゃったわ」

ゴーグル「帰ります?」

心理定規「めんどくさい……泊まる……ちょっと寝る……」

垣根「コタツで寝ると風邪引くぞ」

心理定規「…………」スピー

ゴーグル「これもう駄目っスね。一瞬で夢の世界っスよ」

垣根「仕方無ぇやつだな……」



心理定規「ん……んぅ……」ゴロン

垣根「いでっ。心理定規に寝返りで蹴られた……」

ゴーグル「さっきまで足折ってたけど、寝るから足伸ばしたんで……痛っ」

垣根「寝相悪ぃなコイツ」

ゴーグル「つーか心理定規さん冬なのにドレスで素足じゃないっスか
     俺も今裸足なんで足当たるとなんか悪い気分になります」

垣根「心理定規の足の感触が気持ち悪いってことか?」

ゴーグル「逆っスよ。何かすべすべして気持ちいいっス」

垣根「俺靴下だからわからん……どれ」ツー

心理定規「んん……」ピクッ

垣根「本当だ。手で触ったけどすげぇすべすべ。しかもやわらけぇー
   こいつ運動してねぇから筋肉ついてないんだな」ナデナデ

ゴーグル「垣根さんには罪悪感とか無さそうっスね」



垣根「折角だから心理定規にいたずらするか」

ゴーグル「悪戯って……」ゴクリ

垣根「テメェもするか? 心理定規に落書き」

ゴーグル「そういう悪戯か……顔に肉とかっスね」

垣根「いや、足の裏にしよう。いつ気がつくか見ものだな」

ゴーグル「俺は遠慮しておきます」

垣根「そうか。じゃあ俺がコタツにもぐって……」ゴソゴソ

ゴーグル「やべぇ。垣根さん絵面がやばいっスよ」



垣根「心理定規の足の指全部にブッダの絵描いておいたぜ。力作だ」

ゴーグル「よく心理定規さん起きませんでしたね」

心理定規「……」スピー

垣根「こいつも大分飲んでたからなぁ。叩かないと起きねぇんじゃねぇの?」チュ

ゴーグル「待て待て待て待て」

垣根「何だ?」

ゴーグル「いや、今なんで流れるように心理定規さんのほっぺにキスしたんスか?」

垣根「いや、ちょっと可愛かったし、頬だからいいかなーと」

ゴーグル「せめて二人きりのときにしてくださいよ。俺すげぇ動揺しますから」

垣根「?」

ゴーグル「何で俺が何を言ってるんだこいつは的な目でみられなきゃいけないんスか……」



垣根「そういえば心理定規に告白したのか?」

ゴーグル「冗談っスよ。心理定規さんは顔は可愛いっスけどタイプかって言われると俺はもっと大人しい子の方が……」

垣根「何て言ったんだ?」ニヤニヤ

ゴーグル「……お、俺に捕まえられるっていうのはどうっスか。子猫ちゃん…………」

垣根「ひゃはははは!!子猫ちゃんって!子猫ちゃんって何だよ!腹筋やべぇわ!!」

ゴーグル「うぁぁあぁああぁ……恥ずかしい……なんでそんなセリフをチョイスしてしまったんだ……死のう」

垣根「俺に迷惑がかかる死に方はやめろよー」

ゴーグル「そーいや垣根さんが心理定規さんに告白したときは何て言ったんスか?」

垣根「はぁ?」

ゴーグル(あ。これ地雷踏んだかな)



垣根「心理定規が言ったのかそれ」

ゴーグル「言ってましたよ。リーダーは告白してすぐ撤回するって」

垣根「いやいや違うんだって。それな。すごい深い訳があるんだよ。別に深くもないけど」

ゴーグル「どっちっスか」

垣根「もう遅かったんで心理定規のこと送って行った日にな」

ゴーグル「はい」

垣根「すごく空が澄んでてな。満月がすごかった訳」

垣根「で、俺は『今日は空が澄んでるから月が綺麗に見えるな』って言った後に」

垣根「『そういえば夏目漱石ってIloveyouを月が綺麗ですねって訳したらしいぞ』」

垣根「って言ったんだよ。雑学のつもりで。その後一瞬で俺はやばいと思ったね」

垣根「全然そういうつもりじゃなかったから」

ゴーグル「完璧に告白の流れっスもんね」



垣根「口説いてるのか聞かれたから違うって一応言ったんだけどアイツ信じてないんだよ」

ゴーグル「なるほど」

垣根「別にそのまま押しても良かったんだけどな。やっぱ俺告白されたい派だしぃ?」

ゴーグル「伸ばすのうざいっスね。やっぱ心理定規さんのこと好きなんスか?」

垣根「今うざいって言ったか? 一応顔は可愛いよなぁ、乳は無ぇけど
   アイツが告白してきたら付き合ってもいいくらいには好きだな」

ゴーグル「むこうが告白してくる前提なんスか」

垣根「まぁな。心理定規って俺のこと好きだし」

ゴーグル「…………お似合いっスよ」


垣根「でもテメェと心理定規が付き合っても別にどうとも思わねぇけど」

ゴーグル「それがマジで解らない」

垣根「いや、だって、そこまでガチで好きな訳じゃないし……
   それに付き合ってる奴がいたら手出しちゃいけないってこともないじゃん」

ゴーグル「普通ださないっスよ。人として駄目っスよ」

垣根「じゃあ別れさせるわ」

ゴーグル「どうとも思わないっていうか自分が付き合いたくなったら無理矢理別れさせるからいいって話なんスね」

垣根「大丈夫。心理定規の意思は尊重する
   まぁ俺イケメンだし心理定規は俺のこと好きだから断る理由もないと思うけど」

ゴーグル「そういう発言心理定規さんとすげぇ似てますよね」



心理定規「あづっ!」ガタッ

垣根「うおっ。何だ?」

心理定規「膝らてらら、ひーらーにあらっら……」

垣根「なに?アッラー??」

ゴーグル「膝立てたらヒーターに当たったじゃないっスか? 寝ぼけてるから呂律まわってないけど……」

垣根「結構な確立で『た』が入る言葉だったな」

心理定規「んぅ……私の膝焼けてない……?」

垣根「大丈夫。足の裏にブッダがいるだけだ」

心理定規「どういうことなの……」

ゴーグル「良かったじゃないっスか。縁起良いっスよ」

心理定規「踏んでる時点で罰当たりそうなんだけど」

垣根「じゃあもう歩けないな。這って移動しろ」

心理定規「私が這って移動するくらいならブッダくらいじゃんじゃん踏むわよ」

ゴーグル「そんな積極的に踏みに行かなくても」



心理定規「ところでリーダー、お年玉頂戴」

垣根「いきなりだな」

心理定規「上司なんだから部下をねぎらってもいいんじゃないかしら」

ゴーグル「そうっスね。この一年の働きを評価してもらいたいっス」

垣根「俺だってまだ貰えてもいいはずの年だと思うんだが」

心理定規「それとこれとは別よ」

垣根「一年の働き分を評価してお年玉をあげてもいいが、一緒に一年のミス分関節技をかけるがそれでもいいか」

ゴーグル「……辞退するっス」

心理定規「……私も」

垣根「今年も精々働くように」



垣根「あー、でも折角だし正月っぽいことするか。福笑いとか」

心理定規「何故そのチョイス」

ゴーグル「そもそも福笑いの道具持ってないっスよ」

垣根「さっき買い物行ったときに俺が買ったから大丈夫だ」

ゴーグル「何故そんなものを……」

垣根「イベントとかあるとついテンションあがっちゃって……クリスマスの度に新しいツリー買っちゃうし……」

ゴーグル「ツリーを毎年!? 小さいのでも結構しませんかあれ」

心理定規「私持ってないのよね。いらないやつあったら頂戴」

垣根「心理定規の家に入るかな……」

心理定規「あ、そういう大きさなの?」



垣根「去年は一人で寂しいクリスマスを過ごしたなぁ」

心理定規「クリスマスも3人でいたじゃないの」

垣根「この場合の一人は独り身って意味な」

ゴーグル「んなこと言ったらみんな一人で過ごしたことになるじゃないっスか……」

心理定規「そういえばリーダーがくれたクリスマスプレゼント開けたらサラミだったんだけど、何アレ」

垣根「あー……多分間違えた。それゴーグルにあげようと思ってた」

ゴーグル「あぁ、じゃあ俺のやつ心理定規さんのだったんスね!?良かったぁ……!
     セーラー服入ってたから俺もうどうすればいいか解らなくて知らないフリしてたんスけど」

垣根「あのときすごい酔ってたから間違えたみたいだ。悪いな」

心理定規「プレゼントも酔っ払って選んだの?」

垣根「それはシラフだったけど」

心理定規「何を思ってセーラーとサラミなのよ」

垣根「心理定規にセーラー服着て欲しかった。あとゴーグルのは思いつかなかった」

ゴーグル「ひどい」



垣根「それより福笑いしようぜ」

心理定規「その話まだ続いてたんだ」

垣根「心理定規からな。ほらアイマスク、あと顔のパーツとかここに置くからよく見とけ」

心理定規「私からなのね……」

垣根「アイマスクしてる女見ると興奮するよな」ボソボソ

ゴーグル(小声でリーダーが何か耳打ちしてくる……)

心理定規「つけたわよ」

垣根「顔覚えたか?」

心理定規「完璧ね。リーダーみたいな顔だったわ」

垣根「超イケメンじゃん」

ゴーグル「この顔平安時代とかによく書かれてる麻呂眉で細めでほっぺ膨らんでるやつじゃないっスか」


心理定規「……これ眉毛?」

垣根「平安時代でも俺の顔ってイケメンかな」

ゴーグル「時代によって違うっスからね」

垣根「もしかしたらさえない顔かもしれないよな。そう思うとこの時代に生まれてよかったわー」

心理定規「ねぇこれは眉毛? それとも口なの?」

ゴーグル「俺は生まれてくる時代間違えましたね」

垣根「あと100年くらいしたらその顔も流行るんじゃね?」

ゴーグル「100年か……短いようで長いなぁ」

心理定規「リーダーが言い出だしたんだから教えてよ!これは眉毛なの?目なの?口なの!?」

垣根「それは髪のパーツだ」



心理定規「……こんな感じかしら」

ゴーグル「あー……惜しいっスね。髪のパーツを眉毛と間違ってたとは思えないレベルで惜しいっス」

垣根「記念に写真とっておくか。心理定規、もうはずしていいぞ」パシャ

ゴーグル(今心理定規さんのこと撮っただろ)

心理定規「……ねぇ、このアイマスク外れないんだけど」

垣根「そんな訳ねぇだろ。未元物質で作った完璧なアイマスクがそんな動作不良を起こすわけがない」

ゴーグル「すげぇ明確な原因が語られたような気がします」

心理定規「ちょっとリーダーこれどうしたら外れるの」

垣根「一日8時間は寝たいが寝相が悪くて途中でアイマスクが外れてしまう俺に
   快適な安眠を約束するため装着後8時間は外れないようになっている」

心理定規「……8時間!?」



心理定規「すごく不便じゃないの」

垣根「悪いな。俺が風呂とか風呂とか風呂の世話してやるよ」

ゴーグル「垣根さんは浴場プレイがお好きと」

心理定規「一日くらい入らなくても平気ですー」

垣根「何だとテメェ女子はみんな毎日風呂入るっていう俺の幻想をぶち壊す気か」

ゴーグル「いい匂いしますよねー」

垣根「アレってさぁ、女の子と同じシャンプー使っても自分からいい匂いしないじゃん?どこから匂いしてんの?」クンクン

心理定規「ひゃうっ!」

垣根「心理定規は香水と化粧の匂いがする……つまり俺も化粧をすればいい匂いに……?」

ゴーグル「見た目が気持ち悪いと思いますけど」

心理定規「何の断りもなく人の匂いを嗅がないで貰えるかしら。心臓が止まるかと思ったわ」

垣根「ククク……いつまでそんな偉そうな態度でいられるかな!
   そのアイマスクをつけてる限り何も見えないだろう!つまり俺が好きなことし放題だぜ!」

心理定規「偉そうにしてないわよ。それが狙いでつけさせたの? 変態ね、リーダー」

垣根「その罵倒にも興奮する」

ゴーグル「ガチな人だ」



垣根「これで心理定規が乳揉まれても俺が犯人だとすることはできない!」

心理定規「容疑者二人の上に一人が犯行予告してる状態で犯人が解らない訳ないわよね」

垣根「なんだと……」

心理定規「仕方ないわね。もう一眠りしましょうか」

ゴーグル「またっスか?」

心理定規「外れないし特にすることないじゃない。朝まで寝て帰ろうかしら」

垣根「待て。このまま起きて会話することによってアイマスクしてる心理定規を見て俺が興奮するというイベントが」

心理定規「サンタクロースミュージックフェス並みにクソイベントね。寝るわ」

垣根「待て待て……仕方ねぇ。はずし方を教えてやる」

ゴーグル「はずせたんスか!」



垣根「やっぱ取らないといけないときもあるからな」

心理定規「じゃあ早く教えて頂戴」

垣根「プルルンプルンファミファミファーって呪文を唱えると外れる仕組みだ」

ゴーグル「おんぷちゃん派なんスね。俺ははづきちゃんですけど」

心理定規「限りなく嘘っぽいけど……ぷるるんぷるんふぁみふぁみふぁー」

ゴーグル「……外れませんね」

垣根「そりゃあ立ってステッキを振り回すポーズ着けなきゃ外れないように設定してあるし」

心理定規「た、立って? ……ぷるるんぷるんふぁみふぁみふぁー」

垣根「感情込めないと」

心理定規「ぷるるんぷるんふぁみふぁみふぁー!!」

ゴーグル「……」

垣根「……」

心理定規「……」

垣根「呪文で外れるっていうのは嘘だ」

心理定規「そんな気はしてたわ」



心理定規「無駄に恥をかいただけじゃない」

垣根「今年の初恥かきだ、良かったな。あと、今のムービー撮ったけど動画投稿サイトにあげてもいいか?」

ゴーグル「目隠し系魔法少女☆心理定規みたいな感じっスか」

垣根「☆いれるとまどマギ意識してるっぽいよな」

心理定規「動画は絶対にやめてちょうだいね。あとアイマスク結局どうすればいいのよ」

垣根「実際のところ俺が外すために演算しないと外れないんだこれが、ほら」

心理定規「あ……外れた……まぶしっ……」

ゴーグル「ずっと光見てないとまぶしいっスよね」

垣根「俺がイケメンで眩しくてすまない」

心理定規「そうね、リーダーはドブ色に輝いてるわ」

垣根「ドブ!?」

ゴーグル「でも輝いてるからいいじゃないっスか」

垣根「輝くドブって何だよ……」



垣根「結局心理定規が福笑いしたくらいしか正月イベントをこなしてないぞ」

心理定規「初詣とか行く?」

ゴーグル「まだ朝じゃないっスけど」

心理定規「0時回ったしいいんじゃない?」

ゴーグル「まー、初日の出目当てじゃなきゃ別にいいっスかね」

垣根「そうだな。じゃあ折角だから行くか」



―――
――――
――


心理定規「あれ? 全然人いないわね」

垣根「学園都市だからな。あんまりこういうイベントはやんねぇのかも」

心理定規「絶対DQNがたむろしてると思ったのに」

ゴーグル「好都合じゃないっスか。俺人ごみに揉まれるとかスキルアウトに絡まれるの嫌ですし」

心理定規「折角どこからお賽銭が飛んできてもいいようにフードつきの服着てきたのになぁ」

垣根「それに貯めるつもりだったのかテメェ……みみっちいな」

心理定規「冗談よ。とりあえずお賽銭いれるわね」チャリン

垣根「100円じゃねぇか、本当にみみっちいな。俺は500円入れてやるぜ!」チャリン

心理定規「レベル5を考慮したら威張れる額ではないと思うけど」

心理定規「ゴーグル君はお賽銭どうする?」

ゴーグル「まだ願い事決まってないんであとでいれます」

心理定規「そう、じゃあ先に鈴鳴らしていい?」

垣根「好きにしろよ」

心理定規「ありがと」ガラガラ

心理定規「……で、手を叩いて願い事ね」パンパン

ゴーグル「礼とかするんでしたっけ?」

心理定規「忘れたわ。まぁ神様を敬う気持ちが伴ってればいいのよ多分」

心理定規「今年はリーダーの頭が少しはまともになってすぐキレないようにしてください……と」

ゴーグル「それは神っていうか垣根さんへの願いっスよね」

垣根「俺を敬う気持ちが伴ってないから叶わないだろうな」



垣根「しかも口に出したら叶わないんじゃねぇの?」

心理定規「そんなルールもあった気がするわね。じゃあ違うことをもう一回お願いするわ」ガラガラ

垣根「それはアリなのか……?」

ゴーグル「さぁ」

心理定規「終わったわ、次どうぞ」

垣根「何お願いしたんだ?」

心理定規「言わないわよ」

垣根「ふーん……じゃあ次俺な」ガラガラ

垣根「心理定規の願い事が叶いますように」

心理定規「えっ……リーダー……」

垣根「惚れ直したか?」

心理定規「騙されないわよ。何で口に出したの?」



垣根「もう心理定規の願い事叶わないだろうな……ふぅ……」

ゴーグル「やりきったみたいな顔してますね」

心理定規「もう一回やってリーダーの願いが叶わないようにお願いするわ」ガラガラ

垣根「はい残念、今叶わないようにって言ったから逆に叶います~」

心理定規「でもリーダーのお願いが叶うってことは私の願いが叶うってことよ」

垣根「あー……今のだとそうなるか。もう運じゃねこれ」

ゴーグル「あ~俺どうしようかな…………」

垣根「超長考だな」

ゴーグル「決まらないんで先におみくじ引きますね」



心理定規「あら、いいわね。私もやろうかな」

ゴーグル「おみくじって一瞬のために500円とかしますよねー」

心理定規「そう思うと新年からぼったくりにあってるね」

垣根「500円くらいいいだろ……」

心理定規「リーダーは500円くらいいいとしてもね……あ、吉だわ」

垣根「面白みがない結果だなぁ。ゴーグルは?」

ゴーグル「俺は凶でした……待ち人こないか……」

心理定規「でもほら、」

垣根「ハハッ。凶引くやつとか初めて見たぜ」

心理定規「リーダーは?」

垣根「まだ開けてねぇけど、大吉に決まって……お、ほら大……」

ゴーグル「大凶……っスね。はじめて見たっス」

心理定規「フラグ回収お疲れ様」

垣根「…………」



ゴーグル「でもリーダー待ち人来るじゃないっスか!」

心理定規「かなり遅くって書いてるけどね」

ゴーグル「探し物も見つかるらしいっスよ」

心理定規「しかしもう遅いって書いてるけどね」

ゴーグル「色々タイミング悪いんスね」

垣根「そこの木に結んでいくかぁ…………」



垣根「うーん、もう時間も時間だけど、お開きにするか?アジトに戻るか?」

心理定規「私はアジトに泊まるつもりだったけど、二人は?」

ゴーグル「俺は帰ろうかなぁって感じっスけど……」

垣根「俺はどうしよかな……とりあえず心理定規を送っていってから考えるわ」

心理定規「あら、いいのに」

垣根「夜中だしな。テメェも気をつけて帰れよ」

心理定規「あれ、ゴーグル君まだ鐘鳴らしてないじゃない」

ゴーグル「結局決まってないんで……お開きでいいっスよ」

心理定規「そっか。じゃあ、気をつけて帰ってね。またね」

垣根「じゃーなー」

ゴーグル「さよーならー」




―――
――――
――



心理定規「あら。月綺麗ね」

垣根「ん、俺口説かれてる?」

心理定規「違うわよ」

垣根「そうなの?」

心理定規「私口説かれたい派だし」

垣根「俺だって告白されたい派だし」

心理定規「そうなの? 意外ね……そういえば、私のおみくじも待ち人かなり遅く来るだったわ」

垣根「ふぅん、遅くてもお前みたいなのに来て良かったじゃねぇか」

心理定規「あなたもね」

垣根「あ、そうだ。あけましておめでとう」

心理定規「あけましておめでとう、今年もよろしくね」

垣根「来年以降もよろしく」

心理定規「ふふっ、今からそんな先のこと言うと鬼が笑うわよ」




―――
――――
――



ゴーグル(願い事か……これマジで叶えたいんスよね)

ゴーグル(垣根さんとか心理定規さんに札入れるの見られたら色々聞いてきそうだから一人になったけど)

ゴーグル(神様、どうか俺の願いを叶えてください!5000円ささげるんで!!)

ゴーグル「……」パサッ

ゴーグル「……」ガラガラ

ゴーグル(垣根さんと心理定規さんがイチャイチャするんで俺が気まずいのをどうにかしてください)

ゴーグル(あと……俺もイチャイチャしたいです!)

ゴーグル「俺に可愛い彼女をください!!」

ゴーグル「…………」

ゴーグル「…………」

ゴーグル「…………あ」

ゴーグル「声に出しちゃったっス……」



                             おわり


もう6日ですがあけましておめでとうございます!
このスレはこれで落とします
今年は心理定規さんやゴーグル君や未元定規のSSが増えるといいですね


このスレとは関係無い話で恐縮ですが垣根と食蜂の
未完にしてるSSはいつ更新できるか解らないので支部に移動させようと思っています
今年もよろしくお願いします

俺が知ってる限り、今はスクールメインならSS速報に今二つある

>>1のSSに感化されて私もSS書いてます!またスクールもの期待してます

>>56
ありがとうございます。嬉しいです!
よければ教えてください。読んでみたいです

>>55
垣根「はぁ?俺はオタクじゃねえぞ」

垣根「世界が悪意で溢れても」

勝手にあげさせてもらったがこの二つかな
心理定規かわいいんじゃ~

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