ショタ「お菓子くれなきゃ、あの…イタズラ…」ビクビク
不良女「あぁ?」
ショタ「あぅ……」
不良女「チッ……仕方ねーな、飴しか無いけど、良いか?」スッ
ショタ「あっ…お姉ちゃん、エヘヘ……ありがと…!」ニコッ
不良女「っ////」
みたいなのを頼むよ
ハロウィンじゃないか
不良女「おい、ガキ。母ちゃんは?
ショタ「お仕事……」
不良女「ふ~ん……友達は?」
ショタ「……僕、友達いない」
不良女「……ふ~ん。で、どうしてあたしなんかに声かけたんだ?」
ショタ「お姉ちゃん……優しそうだったから……」
不良女「……はぁ!?」
ショタ「……お姉ちゃん優しそうだったから、僕と遊んでくれそうな気がした」
不良女「お前なぁ?相手はよく選んだ方がいいぞ?」
ショタ「?」
不良女「だから、お前は人を見る目がねぇの。そんなんじゃ、これから世の中苦労するぞ?」
ショタ「……で、でも」
不良女「……あ?」
ショタ「お姉ちゃん……お菓子くれた……」
不良女「………」
ショタ「………」
不良女「……た、たまたまだよ」
「お~い!ショタがいるぞ~!?」
ショタ「あっ……!」
不良女「……ん?」
子供a「や~い、や~い~!泣き虫ショタ~!」
子供b「や~い、や~い~!弱虫ショタ~!」
ショタ「うぅ……やめて……」
子供a「悔しかったら反撃してみろよ~!?」
子供b「や~い、やめて~い~!お前の母ちゃん……」
不良女「ゴラァっ!!」
子供a「!」
子供b「!」
不良女「弱い者いじめしてんじゃねぇぞ!ぶっ飛ばすぞコラっ!?」
子供a「な、なんだこの姉ちゃんっ……!」
子供b「おっかねぇ……!逃げろ~!」
不良女「てめぇら、次こいつ苛めたらあたしがぶっ飛ばすからな!!」
「ワー、ニゲロー」
不良女「……ったく」
ショタ「あっ……あっ……」
不良女「……なっ、わかったろ?あたしは優しくなんかない、おっかねぇお姉ちゃんなの」
ショタ「あ、ありがとう……」
不良女「……はぁ?」
ショタ「お姉ちゃん……ありがとう……」
不良女「………」
ショタ「………」
不良女「……お前、苛められてんのか?」
ショタ「……うん」
不良女「……ふ~ん」
ショタ「ぼ、僕も……お姉ちゃんみたいに強くなりたいっ……!」
不良女「はぁ?」
ショタ「ぼ、僕のシショーになって下さいっ……!」
不良女「はぁ!?」
ショタ「ぼ、僕も強くなりたいっ……!」
不良女「あのなぁ……?あたしは別に格闘技やってるわけじゃねぇんだぞ?」
ショタ「お願いします!」
不良女「……だからなぁ?」
ショタ「ううっ……お願いしますっ……!」
不良女「………」
─────
不良女「ったく……だから、ガキは嫌いなんだ……」
ショタ「ここ、お姉ちゃんのお家?」
不良女「……あぁ、そうだよ。とりあえず、そのコート脱げ?」
ショタ「?」
不良女「……シュギョーするんだろ?」
ショタ「う、うんっ!」
不良女「……コートを着ろ」
ショタ「……えっ?」
不良女「だから、コートを着ろ」
ショタ「う、うん……?」
不良女「よし、コートを脱げ」
ショタ「……えっ?」
不良女「コートを脱げ」
ショタ「う、うん……」
不良女「コートを落とせ」
ショタ「……うん」
不良女「次は、拾え」
ショタ「ねぇ……?お姉ちゃん……?」
不良女「コートを拾え」
ショタ「う、うん……」
不良女「着ろ」
ショタねぇ「ね、ねぇ……お姉ちゃん……?」
不良女「コートを着ろ」
─────
不良女「よし、今日はここまでだ」
ショタ「う、うん……」
不良女「……明日も来いよ?」
ショタ「えっ……?」
不良女「……強くなりたいんだろ?だったら明日も来い」
ショタ「う、うん……」
一ヶ月後───
不良女「脱げ」
ショタ「………」
不良女「落とせ」
ショタ「………」
不良女「拾え」
ショタ「………」
不良女「着て」
ショタ「………」
不良女「脱げ」
ショタ「………」
不良女「どうした?脱げ」
ショタ「……もう、嫌だ」
不良女「……ぁん?」
ショタ「毎日毎日、こうやってコートを脱いで!それから、落として!拾って!また、着て!」
不良女「………」
ショタ「こんな事ばっかりして、なんにもなんないよっ!」
不良女「……コートを着ろ」
ショタ「お姉ちゃんも僕を苛めてるんだっ!お姉ちゃんもあいつらと一緒だっ!」
不良女「コートを着ろぉっ!!」
ショタ「!」
不良女「………」カツカツ
ショタ「………」
不良女「……コートを着ろ」
ショタ「……わかった」
不良女「………」バシッ
ショタ「……えっ?」
不良女「……コートを着ろ」
ショタ「えっ……?でも、お姉ちゃんが……」
不良女「コートを着ろ」
ショタ「………」バシッ
不良女「………」
ショタ「え、えっ……?」
不良女「コートを脱いで!」
ショタ「……う、うんっ!」ガシッ
不良女「………」
ショタ「えっ、えっ……!?」
不良女「拾って!」シュッ
ショタ「はいっ……!」サッ
不良女「かけて!」
ショタ「はいっ!」バシッ
不良女「……はぁはぁ」
ショタ「……はぁはぁ」
不良女「……これが、カン・フーだ」
ショタ「カ、カンフー……?」
不良女「カンフーは日常の動きの中に隠れている」
ここからベスト・キッド的な展開でオナシャス
ショタ「や ら な い か ?」
不良女「アッー!」
このSSまとめへのコメント
ベスト・キッドかよぉ!(歓喜)