妖狐 「お主に会うため......じゃよ」 (68)

● SS初投稿です

● 文章やマナー等、間違いがあればご指摘よろしくお願いします

● 書きだめ無しですができるだけ早く更新していくつもりです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420124875

とある小さな村 

男「・・・えっと」

妖狐「どうした?何を驚いておる」

男「そりゃあ驚くだろう...畑仕事を終えて家に帰ったら
   知らない人が家にいるんだからな」

妖狐「知らない人...」

男「ん、どうかしたか?」

妖狐「ふん、なんでもないわ」

男「そ...そうか」

男「それで、あんたは誰なんだ?この村じゃ見ない顔だが」

妖狐「それをワシの口から言えと?」ギロッ

男「おいおいそう睨まないでくれよ...」

妖狐(まさか人違いか...?)ボソッ

男「ん?何か言ったか?」

妖狐「うるさい、今日はもう帰る」

男「そ...そうか...?」

妖狐(人違いでは元も子もなかろう)

男(なんなんだこの人...)

人外(妖怪?)ssは好き
期待!

あと指摘を1つだけ
ssが乗っ取られたりするのを防止するために、名前欄に酉(#の後に好きな言葉)を付けた方がいいね

このレスの↑の酉は、#の後に「狐のss」って入れると、こんな酉になる

ここでテストも出来るから試してみて↓
テストスレ 第参拾壱章
テストスレ 第参拾壱章 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418650707/)

>>5さん

ご親切にありがとうございます
次からこの酉で書き込むのでよろしくお願いします

男(あっけにとられている間にどこかへ行ってしまった...)

男「って冷静に考えれば泥棒か何かだろ
  なにを普通に話してたんだおれは...」

男(と言ってもとられて困るようなものもないか)

男(ああ...今日はかなり疲れてるからかどうでもよくなってきた...)

男「細かいことはいいや。さっさと寝てしまおう...」

翌日

男「...こんばんは」

妖狐「ふむ、そうじゃ。夜道で人に会ったらこんばんはじゃ
   お主も成長したのう」

男(夜道どころか俺の家なんだが)

男「てかあんた、何しにここに来るんだ?
  もし盗んだものを返しに来たっていうなら今すぐ――」

妖狐「一晩泊めてほしい」ボソボソ

男「...は?」

妖狐「ゴッホン!一晩泊めろというておるのじゃ」

男「はぁ?あんたいったい何がした――」

妖狐「一 晩 泊 め ろ」

男「アッハイ」

男「ただの味噌汁ですが...」つ旦

妖狐「ふむ、くるしゅうない」ワクワク

男(まずい、またこいつのペースにのまれてしまった)

男(知らない人を家にあげるなんて冷静に考えればおかしいんだ)

男(こいつも少しカワイイ顔してるからって調子にのってやがる)

男(ここはこの家の家主としてガツンと...)

妖狐「なぁ、お主よ」ギロッ

男「何でございましょう」

妖狐「この味噌汁、あぶらげが入っていないようじゃが...」

男「まあ、味噌汁といったらとうふと人参、大根だろう」

妖狐「は?お主ばかじゃろ」

男「へ?」

妖狐「味噌汁にはあぶらげじゃろうが
   なにを血迷って植物の根っこなんぞ入れておる」

男「それは言い過ぎだろう...」

妖狐「もうよい、今回は許してやろう。以後、気を付けるのじゃ」

男(くそう、えらそうにしやがって)

男(...ちょっとからかってやろう)

男「おまえこそ、何を血迷ってこんな髪飾りをつけてやがる」

妖狐「へ?」

男「獣の耳でも生えたみたいじゃないか。ちょっとみせてみろよ」グイグイ

妖狐「やっ!やめるのじゃおぬ――いだだだだだだだ!?」

男「うわっ!悪いな。髪にからまったか」

妖狐「やっぱお主ばかじゃろ!?これは正真正銘ワシの耳じゃ!」

男「は?...いや、だがそれは...」

妖狐「うぅ...やめろっていったじゃん...」サスサス

男「あ...なんかごめんな」

あぶりゃーげしえん

>>12
一瞬なんだ?と思ったら、油揚げかwww

――――――――――――――――――――――――――――――――――

男「じゃあ、改めまして...」

男「おれは男だ。特に取り柄もない。一人暮らしのしがない農民だ」

妖狐「ワシは妖狐じゃ。今は訳あって人探しをしておる。
   ここにきたのは寝床が無いからじゃ。以後よろしゅう。以上じゃ」

男「ちょっとまて。自分の家はどうした。帰らなくていいのか?」

妖狐「今のワシは人の身なのでな。昔の家はおそらく狭くてかなわんじゃろう」

男「なんだそれは。まるでつい最近人になったかのような言いぐさだな」

妖狐「そのとうりじゃが」

男「」

男「つまり...あんたはこの間までキツネだったということか?」

妖狐「そうじゃ!狩りは大の得意でな! 
   ねずみはもちろん、うさぎなんかも軽快な足さばきで翻弄し一撃で――」

男「うるさい」

妖狐「むぅ...」

男「それで?他に覚えていることはないのか?」

妖狐「むむむ...この村のニンゲンに会うためとしか覚えておらん。
   まあ妖怪になってまできたのじゃし、なにかとても大事なことのはずじゃ」

男(うわぁ...妖怪を家に上げちまったのか...よりによってきつねだし...」

男(終わったかもなあ、おれ)ズーン

妖狐「まあこの状況といったらきっと恩返しじゃろうな!」キャッキャッ

男(喰われたりすんのかなぁ...)

妖狐「晴れて恩人を見つけたらどうなるんじゃろうか...」

男(まだ若いのになぁ...死にたくないなぁ...)

妖狐「恩返しをしたらあぶらげをたくさんくれたりしてなぁ...むふふ」ニコニコ

男(まあこんなかわいいコに喰われるなら本望ですよ)

妖狐「それでじゃ、男よ」

男「ん?どうしたんだ急に」

妖狐「お主最近きつねを助けたことはなかったかのう」

男「いや。まったく身に覚えがない」

妖狐「おかしいのう...」

妖狐「お主は最有力候補なのじゃが...」モゾモゾ

男「...なにしてる」

妖狐「やはりお主の匂い、どこかで嗅いだことのあるような」スンスン

男「やめろ。懐に顔をもぐり込ませるな。反応してしまう」

妖狐「なにがじゃ?」

男「ナニがだ」

真夜中

男(やっかいなことになったなぁ...)

男(こいつはああ言うが、おれは身に覚えがないしなぁ)

男(はやく恩人とやらを見つけて出て行ってくれるといいが...)

妖狐「んにゃあ...もう食べられん」ムニャムニャ

男「...」

男「明日は油揚げ食わせてやるからな」

妖狐「あぶらげぇ...」ムニャムニャ

男(情が移っちまいそうだ)ナデナデ

翌朝

男「」ムクリ

男「んん~...まだ眠い...」

男(朝飯朝飯っと...あ)

男「油揚げ無いじゃん...」

男(しかたない、買ってきてやるか)



男「」テクテク

おじさん「ん?」

おじさん「よお!男じゃねえか!」

男「あ、おはようございます。
  こんな朝早くから神社の掃除ですか?」

おじさん「まあな!ここの神主ももうやめちまったし、
     他にすることがねぇのよ!」ガハハ

男「神主って言ってもほとんど形だけでしたけどね」

おじさん「うるせい!ようは気の持ちようなんだよ!
     最近はおまもりさえ買っときゃあ――」ペラペラ

男(朝からよくこんな大声だせるなぁ)

おじさん「...っと。そんなことよりお前さん...どっか悪いか?」

男「え?いや、いたって健康ですけど...」

おじさん「うーん...体調がどうとかいうよりはだな
     なんというか、こう...お前さんの『気』的な...」

男「?」

おじさん「...いや、なんでもねぇや!おれの気のせいだろうな!」バシバシ

男「えぇ...」

おじさん「まあ、それでもなんかあったらうちに来い!
     お祓いの真似事ぐらいならいくらでもしてやらぁ!」
     
男「は、はあ。どうも」

おじさん(...なにか悪いもんに憑かちまってるのかもなぁ、ありゃあ)

おばさん「あんた~!朝ごはんだよ!」

おじさん「へいへーい!っと」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

アリガトウゴザイマシター

男「油揚げよし、と。 
  天ぷらもかったし、きつねうどんでも作ってやるかなぁ」テクテク

おばさん「あら~男くん。買い物かい?」

犬 「ワン!」オオキニ

男「ええ、おはようございます」

おばさん「あ!そうそう、主人からこれ、預かってるのよ。
     男くんに渡すって、物置ひっくりかえしてたわぁ」

男「おまもり...ですか。どうしてこんなものを...」

おばさん「まあ、男くんのお父さんには散々お世話になったんだもの。
今こうしてサブロウが元気なのも、お父さんのおかげよ」

おばさん「ねーサブロウ!」ワシワシ
     
犬「く~ん...」ジロウヤデ

男(父さんはここらじゃ珍しい獣医だったからなぁ)テクテク

男(もしかして妖狐を助けたのは...)

男「って、なんだあれ?」

男(誰かが道のど真ん中で通行人を睨めつけてやがる...って)

妖狐 ギロッ

モブ ヒィィ...

男「なにやってんだ、あいつ...」

妖狐「昨日言うたろうに。人探しじゃ」

男「わかったから。せめて人を睨みつけるのをやめないか」

妖狐「寝起きで目が開かないだけじゃ」

男「さいですか。ほら、かえって飯にしよう」

妖狐「あっ!あぶらげ!あぶらげではないか!」ピョンピョン

男「目ぇひらくじゃねえか」



妖狐「きっつねっうどん!きっつねっうどん!」キャッキャッ

男「はい。きつねうどん一丁あが――」

妖狐「やったああああ!きつねうどんだあああ!」ガバッ

男「あいさつ」

妖狐「いただ ズルズル っす!」ズゾゾー

男「お前こんなキャラだったっけ...」

男(一気にたいらげてしまった)

妖狐「ムフフ...満足じゃあ」ポンポン

男「ってことはまた人探しか」

男「午後からは暇だし、てつだってやろうか?」

妖狐「いいや、その心配はない」

妖狐「今日は休みじゃ、ごろごろするのじゃ」

男「それでいいのかよ...恩人はどうした?」

妖狐「それもそうじゃな...じゃあ午後からは――」

男「!」

男「まあたまには休みも必要だよな!うん!
  今日はゆっくりして、明日がんばろうぜ!」

妖狐「は、はあ...では、今日は休むとするか」

男(あれ?おれ今どうして...)

妖狐「ここの居間、こっちの障子戸を開けると
   えんがわになっておるのか」ガラガラ

妖狐「うむ。陽があたって気持ちいいのう」

男「...何か甘いものでも食べようか」

妖狐「ほう、男にしては気が利くのう」

男「...」

妖狐「あったけー」ポカポカ

妖狐「...実はな、男」

男「なんだ?」

妖狐「この村のニンゲンはほとんど...いや、全員のことはもう調べたのじゃ」

男「!」

男「ってことは――」

妖狐「おらんかったよ」

妖狐「顔を見てピンと来るようなヤツも」

妖狐「ワシのような狐に心当たりがあるようなヤツもな...」

男「...そうか」

男「なら...おまえはこれからどうするんだ」

妖狐「恩を返せなかった恩返しの末路なんざ聞いたこともないが...」

妖狐「ワシは...ここにいたいと思っておる」

男「嘘を言うなよ」

男「さっきだって大通りで人探しをしていたじゃないか」

男「ほんとうはまだ探しているんだろ...」

妖狐「あ、あれはっ...!」

妖狐「朝起きたらお主がいなかったんでな...その...」

妖狐「...そう!心配して探してやっただけじゃ」

妖狐「さびしかったワケじゃないし...」ゴニョゴニョ

男「お、おう」///

妖狐「狐の頃のワシがどう思っとったかは知らんが」

妖狐「いまのワシは、存外お主のことを好いておる」

男「そうか...」

妖狐「お主は...嫌か?」

男「まさか」

男「おれも情が移っちまってな」

妖狐「...そうか」ニコ

――――――――――――――――――――――――――――――――――



妖狐「お主の父親は獣医だった、ということか」

男「ああ。だからお前を助けたのはおれの父さんかもしれないってことだ」

妖狐「...まあ、今となってはどうでもよかろう」

男「いいのかよ、そんなこと言って」

妖狐「もしかしたらワシが妖怪になった理由だって」

妖狐「お主に会うため...なんてことかもしれんぞ?」

男「ハハハ...」

男「って、話している間にもう夜じゃねえか!」

妖狐「おお!そういわれると急にハラがへってきおった」

妖狐「男!メシじゃ!早急にな!」

男「へいへい...っと」ゴンッ

男「痛ぇっ!?」

妖狐「なにしとるのじゃお主...」

男「頭が箪笥にっ!...カドにっ...!」

妖狐「泣くな泣くな、女々しいヤツめ」ナデナデ

男「死ぬ...死ぬ...」グスン

妖狐「たんすの上からよくわからん道具箱まで落ちて来とるし、
   片づけもたいへ...ん...」ズキッ

男「いてて...ん?どうした妖狐」

妖狐「男、これ...この刃物...」

男「ああ、これか。これは―ー」

妖狐(頭が...いたい)ズキズキ

妖狐(刃物...これを...)ズキズキ

妖狐(どこかで...見たことが...)ズキッ

男「とりあえず片づけようか。...妖狐?」

妖狐「...」

妖狐「全て...全て思い出したぞ」

男「!?何を思い出し――」ガッ

男「ぐっ...くるしい...!手を...離...っ!」

妖狐「お主が...いや」

妖狐「貴様がワシを殺したんだろう?」



――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

―――――――――

―ー


『刃物を見ていると、死に際の記憶がうっすらと浮かび上がってきた』

『ニンゲンの家のなか...全身の耐え難い激痛...』

『自分を見下ろす、見知った顔...』

『部屋の隅でボロ雑巾のように横たわった一匹の狐』

『ワシの親か...子供か兄弟か...』

『ただ間違いないことは...それが自分の家族だということ...』

『左足にさらに激痛が走り...』

『人間に...いや、男に』

『足を切り落とされて...』

『自分から流れ出る血に身を浸しながら...』

『そこで、意識は途絶えた』



――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

―――――――――

―ー

パッ ドサッ

男「げほっげほっ!...ハアッハアッ...!」

妖狐「よくもまあ、今までとぼけておったな」

妖狐「ワシと...ワシの家族を殺しておきながら」

男「!?...なにを――げほっげほっ」

妖狐「ニンゲンにとっては獣の命などそれほどなのじゃろうが」

妖狐「ワシにとっては...っ!」

妖狐「...ワシが妖怪になった理由、やっと思い出した...」






妖狐「貴様を殺すため......じゃよ」




――――――――――――――――――――――――――――――――――


男(それからの出来事はどれも現実味を帯びていないもので)

男(女の子が自分より大きい男を軽々放り投げたとか)

男(おじさんからもらった懐のおまもりが輝きだしたとか)

男(...ひとつ、たしかなことといえば)

男(どれだけ後悔しても...オレの知っているあのキツネの耳を生やした少女は)

男(もう、どこにもいないということだ)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

半年後

男「おっ!食欲が戻ってきてるじゃないか」

犬「くぅん」

男「よしよし。沢山食いな」ナデナデ

犬「♪」

男「...」ナデナデ

男「なあ、ワンコ」

男「おれの話をきいてほしいんだ」

男「なあに、くだらない話だよ」

男「でも、退屈はさせないからさ」

犬「...」ハッハッ


『むかしむかし、あるちいさな村に一人のおとこがすんでいました』

『おとこには母親がいませんでしたが、優しい父親がいました』

『とても力持ちで、あせっかきで、でもやさしくて』

『動物に詳しくて、村の家畜やペットなんかの具合が悪いと』

『「タダで診てやるよ!趣味みたいなもんだからな!」なんていいながら』

『たちどころに治してしまうのでした』

『そんなお父さんも、自分の病気は治せませんでした』

『おとこは突然、ひとりぼっちになってしまったのです』

『それでも、やさしい村の人達に助けられ』

『おとこはひとりでも不自由なく暮らしていました』


『そんなある日、村に大きな嵐がやってきました』

『おとこは「畑の様子を見てくる」という死亡フラグを立てつつ』

『外に飛び出していきました』

『畑にたどり着いたおとこがみたもの。それは』

『痩せ細った一匹のきつねでした』

『きつねは頭から血を流し、か細く息をしていました』

『周りには嵐で飛んできたであろう瓦が散乱していました』

『おとこは思いました。きつねを助けたい。と』

『おとこがきつねを抱き上げたとき、近くの藪から何かが這い出てきました』

『全身すり傷や切り傷でボロボロのきつねです』

『それはおとこが抱き上げているきつねに、話しかけるように鳴き声をあげ』

『崩れ落ちてしまいました』

『おとこは二匹のきつねを抱え、大急ぎで家に帰ってきました』

『そして父親が使っていた医療器具のはいった道具箱を取り出し』

『治療を始めました...っ!」



――――――――――――――――――――――――――――――――――

犬「く~ん?」

男「おっと、悪い悪い」

男「それで、続きなんだがな」

男「...助けられなかったんだ。二匹とも」

男「当然だよな。だって、おれは医療の知識なんてなにも知らないんだから」

男「頭から血を流したきつねに包帯をまいてさ」

男「これだけでどうにかなるんじゃないかって...思ってさ」

男「だけどこの時にはもう...っ!」

男「そんな中、おれはもう一匹の治療に取り掛かった」

男「なにがあったのかはしらないが、体中傷だらけで...乾いた血がこびりついて...」

男「足なんて、足首から先がちぎれて...壊死がはじまってて...」

男「目も当てられなかった...」

男「壊死した部分を切除してたんだけどさ」

男「おれ、止血すらまともにできなくて...」

男「自分の手の中で生き物が死んでいく...」

男「なまぬるい血で手がそまって、心臓の鼓動がかんじられなくなっていって...」

男「おれは何も...できなくて...うぅっ...」グスッ

犬「くぅん...」

男「道具はあった...時間だって少しはあった...」

男「おれに知識が...ながっだがら...」グズッ

男「でも...その時のおれは怖くて...っ」

男「無意識にあいつらのことを忘れようとして...」グスッ

男「妖狐に言われるまで...忘れてしまっていたんだ...」

男「おれは...おれは...」

犬「わぅ」ペロペロ

男「!...なぐさめてくれるのか...」

男「それでももう...あいつは...




男「うぅ...妖狐おおおおおおおおおおっ!!!!!!...」



女「勝手に殺すな!馬鹿者!」バシッ

男「いでぇっ!」

女「はあ...最近は泣かなくなったと思ったらこれじゃよ」

女「もう許してやると何百遍も言うとろうに...」

男「ごめん...ごめんなぁ...ううぅ」

女「ほら、もう泣き止んだらどうじゃ」ナデナデ

男「...悪い...取り乱した...」

女「それで、そのいぬっコロじゃが―ー」

『おれの知っているきつねの妖怪はもういない...』

『あの日、おれのおまもりは妖狐のちからをうばい...」

「妖狐をただの人間にしてしまったのだった」

女「って、なんで力を奪われた妖怪がひとになるのじゃ?納得いかんわ」

男「おれが知るか」

女「えぇ...」

『おれは今、父さんが遺した書物や手帳をよみながら』

『父さんのようになれるよう、日々勉強している』

男「あ、このジロウだけど、食欲ももうもどってきてるぜ』

犬「わん!」

男「もうおばさんのとこに返しても問題ないはずだ」

女「じゃあこれでゆっくりできるな」

女「さっそくで悪いが、男に見てほしいものがあるのじゃが...」ゴソゴソ

男「ん?なんだ?」

男「...かわった髪飾りだな」

女(狐耳)「偶然みつけてな...どうじゃ!麗しきワシが帰ってきたじゃろう!」

男「ああ、よく似合ってる。かわいいよ」ニコ

女(狐耳)「///」ボンッ

女(狐耳)「お...男っ!急患じゃ!」

男「へ?」

妖狐「お主のことを考えると心臓が暴れまわってしまうという狐がおるんじゃが...」

男「ああ...それだけは治したくないかな」ギュ

妖狐「///」



おわり

超展開プラスなんだこれENDでした
少し言い訳を書いておきます

今日で連休が終わり、明日からは家にもかえってこれないという状況のなか書きました
時間と才能が足りなかったんです

この駄文に目を通してくださった方に感謝と謝罪を申し上げます

おつおつ

完結乙!
確かに短くは感じたけど、本当に初投稿なのかと思うくらいしっかりとした内容で、和ませてもらいましたwww
暇な時があれば是非、また書いてみて下さい!

HTML化以来出してきました

>>65さん>>66さんありがとうございます

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