何を期待した
女騎士「くそっ!お前等!やめろ!やめるんだ」
ズポッズポッズポッ
卑猥な音が響く…この薄暗い洞窟の中では、その音はさらに淫靡さを増していた
女騎士「男ー!やめるんだ、やめてくれ!」
体は拘束され身動き一つとれない、無事任務が終わったからといって、油断をしてしまっていた。まさか、こんな事になってしまうとは
―――――
―――
―
数刻前
男「先輩、今日の仕事はどんなのっすか?」
女騎士「うむ、近くの洞窟に魔物が住み着いているらしくてな」
男「退治っすか?久しぶりっすねこういうの」
女騎士「平和になったということだ、良いことさ」
男「まぁ、あれからもう10年っすからね」
女騎士「あぁ、ではそろそろ行こうか」
男「もうっすか、やけに早いっすね」
女騎士「今日は他のチームと合同だ」
男「えっ?マジっすか?」
女騎士「そうだ、今回の仕事は表向きは貴族のご子息の援護だよ」
男「えっ?魔物退治じゃ?」
女騎士「こんなしがない傭兵の我々にはそんな仕事は回されないさ」
男「マジか~まぁおかしいとは思ったんだよね」
女騎士「まぁ、そう腐るな給金は良いんだ」
男「あぁ~でも、剣を振るものとしてのプライドがなぁ」
女騎士「しかし、金がなくては武器も直せず、飯も食えず、餓え死んでしまうぞ?」
男「まぁ、そうなんすけどね、現実を言っちゃ、でも剣もまともに振れないような奴に偉そうにされるのはプライドがね」
女騎士「プライドでは飯は食えん、ほらさっさと行くぞ」
―――――
―――
―
貴族1「待ってましたよ、女騎士さん」クチャクチャ
貴族2「ひひひ、相変わらずいい身体っすね」
女騎士「遅れて申し訳ない、しかし、集合時間はまだのはずでは?」
貴族1「いやぁ~女騎士さんに早く会いたくて早起きしちゃいましたよ」クチャクチャ
男「…ちは」ボソッ
デブ貴族「男さんじゃないっすか、相変わらず安っぽい装備っすね、そんなんで俺たちの護衛できるんすか?」フヒヒ
男「……金がなくてね」
貴族1「んじゃあ、せっかく早く揃ったんだし、早く行って、早く帰ってきましょうか」クチャクチャ
貴族2「面倒な仕事は早く終わらせましょうや」ニヤニヤ
女騎士「では、早速行きましょう」
デブ貴族「ふひひ、楽しみですよ」
―――――
―――
―
道中
男「どういうことっすか?よりによって奴らなんて」ボソボソ
女騎士「仕方あるまい、他にロクな仕事がなかったのだ、そんな時彼らに声をかけられた、高給で護衛を頼まれてはくれまいかと」ボソボソ
男「それでも……奴らロクな噂がありませんよ」ボソボソ
女騎士「最近、金がなさ過ぎる、お前の装備もすり切れ寸前ではないか」ボソボソ
貴族2「女騎士さ~ん、何二人で話してんすか?俺らの話も聞いて下さいよ」
女騎士「すまない、少し作戦について話し合っていたので」
貴族1「俺らとも作戦相談して下さいよ」クチャクチャ
女騎士「あぁ、そういえば今回どんな魔物が住み着いたので?」
貴族2「ちょっ、それ知らなかったんすか、それで作戦相談っすかwww」
デブ貴族「今回の獲物はゴブリン共と思われますよ」フヒヒ
女騎士「ゴブリン?」
デブ貴族「えぇ、奴らは小物ですので、手こずることもないとは思いますが、いかんせん数が多過ぎるらしいので女騎士さんの助力を仰いだわけですよ」
貴族2「まっ、念のためっすよ、俺ら強いですし大船に乗った気でいて下さい」
女騎士「ありがとうございます、心強いです」ニコッ
貴族2「フォー!女騎士さんの笑顔キタァー」
貴族1「あぁ!1ばっかズリぃよ、俺もいますからね!」クチャクチャ
女騎士「はい、ありがとうございます」ニコッ
貴族1「俺にもキタァー!」
男「」イライラ
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