提督「ほんとにギリギリすぎて語る時間とかほぼ無いんだけどな」

大和「まあ、先程まで仕事をしていたので仕方ないといえば仕方ないのですがね」

提督「何故年末なのに書類を書かなければならないのか、……おのれ深海棲艦どもめ」

大和「南方まで出撃するから書類が増えるんですよ。鎮守府周りの警戒だけで十分です」

提督「そう言われると何も言えない……」

大和「あ、それよりそろそろ年がかわりますよ」

ｺﾞｰﾝ ｺﾞｰﾝ ｺﾞｰﾝ


提督「除夜の鐘か……。この辺に寺なんてあったかな？」

大和「さあ？ 普段鎮守府からあまり出ないのでわからないです」

提督「そうか。まあ、いいや」

提督「あけましておめ――いや、戦争中にこれはよくないか？ ……今年も宜しくお願いします」ﾍﾟｺﾘ

大和「こちらこそ宜しくお願いします」ﾍﾟｺﾘ

提督「さて、新年の挨拶もしたし、他のやつらには基本明日の朝言えばいいから、どうしようかな」

大和「書類がまだ残っていますけど、今やりますか？」

提督「微妙にやる気がでない……。後でいいかな？」

提督「そろそろ警戒任務についていた水雷戦隊のやつらが戻ってくるころだし、気晴らしもかねて外に――」

<ﾖﾙﾀﾞｰ
<ｳﾙｻｲﾖｾﾝﾀﾞｲｻﾝ
<ｴｰﾅﾝﾃﾞ､ﾖﾙﾀﾞﾖ､ﾃﾝｼｮﾝｱｶﾞﾙｼﾞｬﾝ

提督「――戻ってきたみたいだな。しかし、川内のあのテンションはどうにかならないものかねぇ」ｷﾞｼｯ

大和「……まあ、無理でしょうね。でも、無いと寂しいですよね。静かすぎるというか」ｺﾂｺﾂ

提督「正月くらい静かに過ごしたい。変則になるが神通か那珂にローテを入れておくべきだったかな？」ｺﾂｺﾂ

大和「一晩中ではなくて数班で交代制ですし、結果一緒ではないですか？」ｺﾂｺﾂ

提督「やっぱりそうか？ まあいいや。おーい、川内ー、ヴェールヌイー、島風ー、夕立ー」

川内「ん、あれ提督どうしたの？ 夜戦？」

提督「新年早々お前の頭には夜戦しかないのか!? 生身の人間が撃ち合いしたら死んじゃうよ!?」

川内「なんだちがうのか。残念だなー。あ、そうそう、結果は大成功だったよ」

提督「本来の任務がまるでついでのように扱われた、だと？ ていうか、大成功!? すごいじゃないか！」

ヴェールヌイ「信頼の名は伊達じゃないからね」

島風「当然だよ。だってはやいもん！」

夕立「夕立ったら、結構頑張ったぽい！ てーとくさん、ほめてほめてー」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

川内「うー、夜戦したりないよー」

提督「お前ら統一感無いな」

提督「お前らよくそんなで大丈夫だったな。何で大成功なんてできたんだよ」

川内「だってあの任務ノルマの設定が少しおかしいし、なんだか今日は深海棲艦が多かったから余裕だったよ」

提督「潜水艦だった？」

川内「さあ？ どうだろ？」

提督「どうだろってお前……」

ヴェールヌイ「少なくとも私が倒したのは潜水艦だよ」

提督「うわ、マジかー」

大和「最近、対潜警戒を怠っていましたからね……」

夕立「大丈夫っぽい！ みんなでやればすぐに終わるっぽい！」

島風「連装砲ちゃんもいるしね！」

提督「いや、連装砲ちゃんは対潜攻撃できないだろ……」

提督「まあ、いいや。明日か明後日にお年玉と称したボーナスをかけて、大規模な対潜任務を行うことにする」

大和「私達戦艦や重巡はどうすればいいのですか？」

提督「それはまあ、その時に考える。ていうか、お前らお年玉もらうような年じゃないだろ」


提督「まあ、その、なんだ、去年はお疲れ様。今年も宜しくお願いします」