シーマ「・・・というわけでこれから我がシーマ艦隊は宇宙石焼き芋屋に」
デトローフ「シ、シーマ様!なんでそんな急に!」
シーマ「なんだいデトローフ、大声なんて出して」
デトローフ「いや・・・でもそんな急に海賊をやめるだなんて部下達も納得しないでしょうに」
ドタバタドタバタ
海兵隊員「シーマ様!宇宙鳴門金時芋買ってきましたぁ!」
海兵隊員「焼き芋用の釜準備完了!」
海兵隊員「旗も出来ました!」
シーマ「みんなご苦労さね」
デトローフ「oh・・・」
シーマ「さーて、とりあえず出来たわけだ」ホカホカ
デトローフ「うーん、いいにおいですなあ」
シーマ「試食といこうかね」モクッ
シーマ「ん~」モクモク
シーマ「・・・美味い!」
デトローフ「これはいいですなあ!ホクホクしてて甘い!」
「おい美味いぞこれ」 「やべえ、初めて食ったけどはまったわ」 「あちちっ!水!」
デトローフ「ほふぇはふぃふぇはふふぇえ、ふぃーふぁふぁふぁ」
シーマ「とりあえず全部食べてからしゃべりなよ・・・」
デトローフ「ゴクン これはいけますよシーマ様!」
シーマ「だろう?私の目に狂いはなかったわけだ」
「さすがシーマ様!」 「よっ!宇宙一!」 「ヒューヒュー」
シーマ「さあ、早速出航と行こうか、シーマ艦隊全速前進!」
「「「あいあいさー!!」」」
アルビオン ブリッジ
コウ「あー腹減ったなあ・・・晩飯は食ったけどほとんどニンジン入ってたからなあ」
『い~~しや~~きいも~~~~』ピーーーー
シナプス「?」
『やきいも~~~~』ピーーーー
コウ「な、何だ?」
『やきいも、やきいもはいかがですか?出来立てホクホクのやきいもでございます』ピ---ーー
デトローフ「い~~しや~~きいも~~」
シーマ「もっと声を張り上げるんだよ!サイド7辺りまで響くくらいに!」
海兵隊員(そんな無茶な・・・)
ニナ「ちょっとコウ!急にガンダム持ち出してどこに行くつもり!?」
コウ「うるさい!焼き芋が俺を呼んでるんだ!コウ・ウラキ、出ます!」
ニナ「ちょ、ちょっと!!・・・行っちゃったわ・・・」
海兵隊員「シ、シーマ様!こちらに接近してくるmsが一機!」
シーマ「何だって!?」
海兵隊員「あ・・・白旗を揚げています!」
コウ『そこの戦艦、聞こえるか!』
シーマ『その声は・・・コウ・ウラキか!』
コウ『何!貴様はシーマ・ガラハウ!』
シーマ『何のようだい!ガンダムなんて持ち出して』
コウ『そんなもの一つしかないだろう、焼き芋を12個くれ!』
シーマ『!!』
シーマ「お前達!今すぐ12個包むんだよ!初の客だ!」
「おい急げ急げ!」 「袋足りねーぞ!」 「てめえつまみぐいすんじゃねえ!」
シーマ『ほれ、焼き芋だ。一つおまけしといたよ』
コウ『わざわざシーマ自身が届けてくれるとはな』
シーマ『初めての客なんだよ。これくらいサービスさ』
コウ「ただいま」
ニナ「ちょっとコウ!急にガンダム持ち出して・・・本当なら始末書もの・・・あら、なにそれ」
コウ「石焼き芋だよ。ほれ」
ニナ「へー・・・焼き芋ねえ・・・」カフリ
ニナ「あちち・・・・・・あら、美味しい!」
コウ「だろう?みんなにも分けてくるよ」
キース「お、焼き芋かあ。サンキュ!」
ベイト「へ~、珍しいこともあるもんだ」
アデル「焼き芋ですか。懐かしいですねえ・・・」
コウ「お二人にもどうぞ」
ベイト「お、サンキュ・・・こりゃうめえ!」モクモク
アデル「おや、ありがとう。・・・そうそう、この味ですよ」
コウ「モンシア中尉もどうぞ」
モンシア「誰がてめーの買って来たもんに手ーつけるかよ!」
ベイト「あーあ、うめーのになあ」モグモグ
アデル「もったいないですね」カフカフ
バニング「ほーお、いいにおいがすると思ったらそいつか」
コウ「あ、大尉もどうぞ」
バニング「悪いな、一個もらうぞ」
コウ「僕も食べようかな」
ワイワイ ガヤガヤ
モンシア「・・・美味そうだなぁ」ボソリ
ギレン「・・・何だと?グレートデギンが?」
ジオン士官「はっ、たったいま出航され・・・」
ギレン「そうか、報告ご苦労」
ギレン(・・・このタイミングでか、おおかた連邦との和平交渉といったところか?)
ギレン「・・・老いたな、父上も」
デギン「まさかレビル将軍自ら和平交渉に出るとは・・・向こうも辛いのだな」
『い~~しやーーーきいも~~~・・・』
デギン「むっ?何だあの声は・・・」
デギン「土産に焼き芋でも持ってくのもいいかもしれんな・・・進路変更だ」
ジオン士官「はっ!」
海兵隊員「こちらに接近してくる艦隊あり!」
シーマ「おや、あれはグワジン級とムサイじゃないか。ザビ家の人間まで来るとは有名になったもんだねえ」
海兵隊員「あ・・・反対からも艦隊の接近あり!」
シーマ「ふむ、あれはジオンの戦艦ではないようだねえ。連邦の奴らか?」
デキン「ふうむ・・・いい匂いだな」
シーマ「これはこれは、デギン総帥直々にお出ましくださるとは」
デギン「いや、石焼き芋と聞いてな。美味いところを4つ程見繕ってくれないか?」
シーマ「了解でさぁ。野郎ども!特別に美味いのを差し上げな!」
デギン「ふーむ、美味そうだな。どれどれ」モクリ
デギン「あちち・・・ふむ、これは美味いぞ!」
デギン「ほら、君達も食べなさい。これはいけるぞ」
ジオン士官「ではお言葉に甘えて・・・」バク
ジオン士官「・・・これは美味しいですね!」
デギン「・・・おや、あれは?」
連邦士官「将軍!急にどうしたのですか!」
レビル「なーに、焼き芋と聞いてな。居ても立ってもいられんくての」
連邦士官「しかしここはジオンの船ですよ!危険すぎます!」
レビル「死ぬならせめて一口食べてからにしたいのお」
連邦士官「そんな冗談言ってる場合じゃ・・・」
レビル「やあお姉さん。五つほどくれないかな?」
シーマ「ふっ、お世辞が上手いじいさんだねえ」
連邦士官「貴様!この方は地球連邦軍の将軍・・・」
レビル「よいよい、美味しい所を頼むよ」
デギン「どなたかと思えば・・・」
レビル「おや、貴方はデギン総帥では」
デギン「あなたも石焼き芋で?」
レビル「ほっほっほ、懐かしさでついつい寄り道をしてしまって」
デギン「まったくこの香りには勝てる気がしませんから」
「「はっはっは」」
デトローフ「・・・すごい光景ですな、シーマ様」
シーマ「何というか・・・すごいねぇ」
ギレン「父上・・・こんなときに和平交渉などと・・・」
ギレン「ソーラ・レイの発射準備はどうなっておる?」
ジオン士官「はっ、いつでも発射可能です」
ギレン「そうか・・・照準ゲル・ドルバ、発射せよ!」
シーマ「ん?あの光はいったい・・・」
海兵隊員「シーマ様!近くに高速で移動する高熱原体が!」
シーマ「この距離だとまず当たらんが・・・念のために後退だ!」
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