シーマ「Gerbera,Tetra」 (27)


765プロ



P「それじゃあ営業に行ってきます!」

律子「お気をつけて」

小鳥「シーマさんも大漁を!」



シーマ「あいよ!」







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私の名前はシーマ・ガラハウ

今はこの765プロでアイドルをやっている

───



高木「そこの君!ティンと来た!アイドルに興味ないかね?」

シーマ「アイドルだと?いいだろう」



シーマ「高木、これからは楽させてあげるよ。マイクでもしっかり磨いておくんだね!」


P「うーん混んでるなぁ……」

シーマ「なら運転を代われ」

P「え?危ないですよ!」

シーマ「黙って見ていろ」

P「ちょっと!そんなに無茶な抜き方は!」



P「うわぁあ!」


???「危ないであろう!」

シーマ「前方の車、すまないね。コロニーの残骸と誤認した」

P「コロニーってなんですか!とにかく謝ってくるので、シーマさんは大人しくしてて下さい」

シーマ「ちょっと待て!あの男は!」

P「え?」






P「あっ!あなたは黒井社長!」

黒井「ウィ。誰かと思えば三流事務所の人参嫌いプロデューサーではないか」

P「いや、普通に好きですけど……」

黒井「そうか。む?まさか横にいるのは……!」




シーマ「……黒井か」

黒井「よくも私の前にぬけぬけと出てこれたものだな……」

黒井「貴様、それでもアイドルか!」

シーマ「私は故あれば、寝返るのさ!」


P「あの~?」

黒井「なんだ!?」

P「どういう事なんでしょう?」

シーマ「なんだ?高木から聞いていないのか?」

P「はい……」


黒井「私が説明しようではないか」

シーマ「ふんっ」

黒井「元々このシーマちゃんは、我が961プロのアイドルだったのだよ!」

P「な、なんですって!?」


黒井「そして高木の口車に乗り、弱小プロへ移籍したのだ!」

シーマ「はっ!961プロなんて辺境に導かれた日にゃ、商売あがったりさ!」

P「どちらかといえば、うちの事務所の方が……」

シーマ「お前は一体、どっちの味方だっ!!」



───




シーマ「さっきはひどい目にあったねぇ」

P「シーマさんの所為じゃ……」

シーマ「何か言ったかい?」

P「いえ!なにも!」


赤坂 ブーブーエス



O「お待ちしておりました。ずいぶんと早いお着きで」

シーマ「ブーブーエスも商売が上手いじゃないか」

シーマ「上得意の961プロは第1駐車場。こちらは第3駐車場かい?」

O「はて?これはお伝えしませんでしたか?」

シーマ「ふんっ!今後は連絡を徹底して貰う。でないと」



シーマ「月にコロニー落としちゃうわよ」


P「シーマさん!どこに行ってたんですか!」

シーマ「少し営業をな」

P「せめて一言くださいよ」



O「コロニーって何だろう……」


───




P「では今度のライブ限定ユニットの“リリー・マルレーン”は」

P「伊織、やよい、シーマさんでいこう!」

やよい「うっうー!頑張りますよー!」

P「衣装の小道具は今選んでくれ」

シーマ「よりどりみどり」



やよい「私はやっぱり“べろちょろ”かなーって」

シーマ「なんだありゃ!?バッタか!?」

やよい「う~……カエルさんです」

シーマ「すまない……やよい……」

伊織「大丈夫かしら……」


──




都内某所 ライブ会場



シーマ「身体が熱くなる!この高揚感は!」

伊織「そろそろ出番よ!」

シーマ「あと30秒……!」

やよい「伊織ちゃん!シーマさん!3人であれやりましょう!」

シーマ「いいだろう!」

やよい「うっうー!いきますよー!ハイ、タ~~ッチ!」



「「 イエイ!! 」」


シーマ「勝利者などいない~♪」

伊織「戦いに疲れ果て~♪」

やよい「星空を見上げれぅ~♪」





A「やよいちゃ~ん!伊織ちゃ~ん!シーマ様~!」

B「ヴァル・ヴァロだぞ!!」

C「なんだこいつ……」


やよい「あい がった ばーにん はーと~♪」



シーマ「ガイドビーコンなんか出すな!やられたいのか!」

伊織「何よガイドビーコンって!?サイリウムの光よ!!」



シーマ「言わんこっちゃない……」






おわり

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