キョン「本名キョン・スミス」 (24)
キョン「キョン・スミスです。日本うまれ日本育ちのハーフなんで英語はそこまで得意じゃないです」
ハルヒ(金髪碧眼、えらい不良がそこにいた)
ハルヒ「え、えと東中出身の涼宮ハルヒです」
ハルヒ(変なこと言ったら殴られるかも……)
キョン「」バチィバチィバチィ
ハルヒ(拍手うるせぇ……)
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授業中
キョン「……」
ハルヒ(背がでかくて前がよく見えない)
着替え
キョン「……」
ハルヒ(筋肉すげぇ!)
朝倉「みんな見とれてないで移動!涼宮さんも!」
休み時間
キョン「……」
ハルヒ(でも友達はいないみたいね)
ハルヒ(そんなこんなで二週間ほど過ぎたある日)
キョン「……」じぃーっ
ハルヒ(めっちゃガンつけられてるぅうううう!?な、なんかやっちゃったかしら私!屋上!?屋上でシメられるの私!?)
キョン「なあ、毎日髪型を変えるのはどうしてなんだ?もしかして土曜日は……」
ハルヒ(は、私の秘密に気づいた!?けどこれは絶対宇宙人でも未来人でも超能力者でも異世界人でもないわよ!しいていうなら外国人!と、ともかくここは穏便に……)
ハルヒ「あ、あんたもしかして私に気があるわけ?」
ハルヒ(私の馬鹿!お口のお馬鹿!)
キョン「……まあ、気になると言えば気になるな」
ハルヒ(目ぇつけられたぁあああああ!!!)
翌日
ハルヒ「あの……髪短くしてきたんで勘弁してかださい……」
キョン「えぇ……」
朝倉「キョンくん!あなた涼宮さんに何やったの!」
キョン「し、知らん。何もしてないぞ俺は」
ハルヒ「うぅ……いきなり不良に目をつけられるなんて不幸だわ……」
国木田「大変そうだね涼宮さん」
ハルヒ「えーと、あなたは国木田君?」
国木田「うん、キョンと同じ中学出身なんだ」
ハルヒ(舎弟かしら)
国木田「誤解されやすいけどああ見えて優しいあやつだから仲良くしてやってくれないかな?無理にとはいわないけど」
ハルヒ(お母さんだわ)
キョン「全部の部活に入ったってのは本当か?」
ハルヒ(なんだかんだよく話す仲になってしまったわ……)
ハルヒ「ええ、まあどれもこれもてんでダメだったけどね……そういえばあなたは部活入ってるの?」
キョン「ああ、書道部」
ハルヒ「書道部!?そのガタイで!?」
キョン「悪いのかよ」ギロッ
ハルヒ「ひぃっ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
キョン「い、いや睨んだわけじゃないんだ」オロオロ
朝倉「キョンくん……またあなたなのね」
ハルヒ(しかしあいつが書道部……ちょっと見てみたいわね、私の後に入ったのかしら)
放課後
キョン「」ズズズズズ
ハルヒ(怖っ!なんかオーラ的な音がする!)
みくる「あ、キョンくん。そんなに力強くすったら固形墨が折れちゃいますよー」
キョン「す、すいません……不慣れなもんで」
ハルヒ(って墨の音かーい!というかあの先輩すごいわね!怖くないわけあれが!?)
一週間後
キョン「」ゴゴゴゴゴゴゴ
ハルヒ「ひぃっ!?」
ハルヒ(な、なんか朝から機嫌悪そうなんだけど!?誰か助けなさいよ!こういうときは朝倉さんか国木田くんに……)
キョン「涼宮……」
ハルヒ(ひぃいいいいいいい!?ロックオンされてる!)
キョン「俺は駄目な男だ……」
ハルヒ「」きゅん
女は男の見せるふとした弱さに弱いと言う
……
ハルヒ「書道部を退部?またどうして」
キョン「墨は折るわ、紙は破るわ、筆は砕くわ、硯は割るわで……」
ハルヒ「力強過ぎるでしょあんた……」
キョン「うぅ」
ハルヒ「な、泣かないでよ。あんたが泣くと眼が血走ってよけい怖くなるんだから……」
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