雪歩「プロデューサー?」サンタP「あ」 (39)

雪歩「……すぅ……すぅ……だ、だめですよ……そんなとこ……触っちゃ……ん……焼肉には白い御飯ですぅ……」

ごそごそ

雪歩「……ん……あれ……?」

サンタP「……」

雪歩「プロデューサー?」

サンタP「あ」

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サンタP「……」

雪歩「あの……プロデューサー?」

サンタP「オレ、サンタP。プロデューサーナンテPシラナイ」

雪歩「プロデューサーですよね?」

サンタP「はい」

雪歩「何で……」

サンタP「実は俺……サンタなんだ」

雪歩「……はい?」

サンタP「普段は普通の人間として過ごしているけど、クリスマスの日はサンタとして活動してるんだ」

雪歩「はぁ……?」

サンタP「バレたなら仕方ない……サンタの国に帰らないとな」

雪歩「……え?」

サンタP「……すまない。ちゃんと俺との記憶は消していくから……(副作用でかなり頭悪くなるけど)安心してくれ」

雪歩「ま、待って下さい! プロデューサーは……プロデューサーはどうなるんですか!?」

サンタP「サンタの国に強制送還。サンタの力を取り上げられ、イブとクリスマスの日は高熱で生と死の境を彷徨う呪いを……」

雪歩「だ、誰にも言いませんから!」

サンタP「無理だ。この会話すらサンタ最高司令部に筒抜けだ」

雪歩「何とか、何とかならないんですか?」

サンタP「雪歩がサンタになるか……アイドルでサンタやっている人居るし」

雪歩「ふええ!? わ、私がですか!?」

サンタP「それか……俺と……」

雪歩「……え?」

〜〜♪

サンタP「あ、事務所からだ」

雪歩「え?」

サンタP「いや。サンタ関係のな」

サンタP「はい……はい……え? サンタ狩り?」

雪歩「?」

サンタP「……今年もですか。はい。警戒します」

雪歩「あの……プロデューサー?」

サンタP「サンタ狩りか?」

雪歩「は、はい……」

サンタ狩り

サンタを良しとせんとする者達サンタハンターの行い。
古くから争って来たが決着はまだ見えていない。

サンタP「サンタに感謝する人も居ればその逆も居るさ……」

トナカイ「……」つんつん

雪歩「ひぃ!?」

P「ん、どうした?」

傷付いたトナカイ「……」

P「お前はジョニーのトナカイ……!?」

「すまねぇ……ドジ踏んじまった……」

サンタP「ジョニー!」

ジョニー「今年はヤバイ……数が半端じゃねえ……」

サンタP「彼奴ら……去年でまだ懲りないのか!」

ジョニー「噂に寄ればサイレントバードも参加しているようだ……」

サンタP「サイレントバード……音も無きサンタハンター……!」

ジョニー「それに彼奴ら……対サンタ用の装備を開発しやがった……油断したら、このザマだ……」

サンタP「装備も戦力も半端じゃないか。怪我の具合はどうだ?」

ジョニー「ああ……ちぃっと休めば彼奴ら一人一人ハグをくれてやるまで回復しそうだ……」

サンタP「そうか。奥さんと娘さんの分も残しとけよ」

サンタP「雪歩。ジョニーを頼む」

雪歩「わ、私も連れて行って下さい!」

サンタP「駄目だ」

雪歩「つ、連れて行ってくれないと……みんなに言っちゃいます!」

サンタP「……な」

ジョニー「HAHAHA……Pの負けだな! 連れて行ってやれ」

サンタP「わかった。でも俺から離れるなよ?」

雪歩「はいっ!」

ハンター「サンタだ! サンタが居るぞ!」

サンタA「フォフォフォ……良い子には欲しい物をプレゼント。邪魔をする物には死をプレゼントしよう」

ハンター「くっ……銃が当たらねえ!」

サンタA「メリー! クリスマス!」

ぐしゃ

ハンター達「ば、化物!」

サンタA「フォフォフォ……」

「ベール♪ ジングルベール♪」

「今日は楽死いクリスマス♪」

グシュ!

サンタA「!?」

「メリークリスマス……たまにはプレゼントを受け取る側になるのも良いんじゃないですか?」

サンタA「おのれ……音も無き怪鳥め……」

「メリークリスマス♪」

グシャ!

ハンターA「あれがサイレントバード……」

ハンターB「下級とは言えサンタをあんな簡単に……」

「……何をモタモタしてるんですか? 早く体制を立て直して下さい」

ハンターA「あ、ああ……」

「……対サンタ用の装備はまだ量産の目処が立っていませんから数に限りがあります。それが無い人は数で攻めるしか無いんですから」

「ちゃんと足並みを揃えて下さいね? 邪魔をされるとうっかり、サンタと間違えちゃいそうになりますから」

ハンターA「……!」

俺は雪歩の誕生日に何を書いているのか。

イチャラブを書くはずなのに……続きは明日。

雪歩「本当にトナカイが飛ぶんですね……夢みたいですぅ!」

トナカイ「……」どやぁ

サンタP「夜空を散歩っと行きたい所だが……」

トナカイ「……」キッ

戦闘ヘリ『サンタを確認。民間人らしき少女をソリに乗せている模様……了解。撃墜する』

雪歩「ぷ、プロデューサー!?」

サンタP「大丈夫だ。こいつは相手が戦闘機だろうと振り切れる」

雪歩(あっと言う間にヘリコプターが見えなくなっちゃった……)

サンタP「仲間に連絡出来るか?」

トナカイ「……」ふるふる

サンタP「何かしやがったな……闇雲に飛び回るのも危険だというのに」

雪歩「あの……プロデューサーは何でサンタさんなんですか?」

サンタP「……は?」

雪歩「じゃなくて! ど、どうしてサンタさんをやっているのかなって……」

サンタP「俺の家ってさ、古い代からサンタクロースやってんだよ」

雪歩(受け継ぐもんなんだ)

サンタP「サンタクロースには現代に溶け込んで、クリスマスの季節だけ活動する人も居るんだ……まあ、俺みたいに」

雪歩「私……サンタさんを信じてませんでした」

サンタP「寂しいけど、信じている方が少ないだろうな」

雪歩「こんなに近く居たんですね……何だか、素敵です」

サンタP「そうか?」

雪歩「うふふ……はい♪」

「見失った……?」

ハンターA「あ、ああ……」

「まあ、トナカイについていける乗り物が存在しない以上。追跡は困難でしょうね」

ハンターA「俺たちは地上のサンタを探しつつ、罠を張るつもりだが」

「プレゼントを配る以上。地上には必ず戻って来るでしょうし……それが最善でしょうね」

「私は私で動きます。貴方達の武運も祈ってますよ」

ハンターB「そりゃあ、心強い! ってな」

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