男「はぁ~、疲れた……」
男「これで大体終わったかな…」
男「……」
男「あー、……帰ってきたんだなぁ……」
男(ちょっとベランダから町並み見よぉーかな)カラカラカラ……
男「緑が多い……田舎だなぁ……」
男(まぁ…前のとこより空気も綺麗だし、水も美味しいし……)
男「……懐かしいなぁ」
男「む……(来週から通う高校がここから見える)」
男(編入試験難しかったなぁ…)
男「……知ってる奴……居るかな…」
男(中学の奴等とも、連絡先交換しないまま引っ越したからなぁ)
男(……まぁ、そのとき携帯持ってなかったし、仕方ないか)
男(ぼっち確定かな……)
男(ま、前の高校でも友達少数だったし、うん、……大丈夫…なんとかなる……)
男(部活は……どうしよっかな……)
男(てか、あそこの高校の部活何やってたっけ……試験の前に説明されたけど、試験で緊張してて意識が朦朧としてちゃんと聞いてなかったな)
男(……帰宅部だよな、やっぱ)
男(こんな半端な時期に部活に入って、部活内の交遊に割って入るような真似は俺にはできない……)
男(…はぁ)
カラカラカラ…
母「男ー、片付けできたのー?」
男「お、あぁーはいはい、終わりましたよー」
母「昼飯作っといたから、お腹空いたら食べなー、私今から出掛けるから」
男「あー、仕事の面接だっけ?頑張れー」
母「あいよ、んじゃ行ってきまーす」
男「いってらー」ノシ
男「………(行ったか)」
男(……ちょっくらぶらついてこようかな)カララララ バタン
ーーーーー
ーーー
ー
男「んー、あんま変わってないな」スタスタ
男(3年も経ってりゃあ、少しは町並みも変わったと思ったんだけどな…)
ーーー
ーー
ー
幼馴染「………あれ?」
幼馴染友「どったの幼馴染」
幼馴染「いや、なんでもないよ……」
幼馴染(……今、あそこに男が歩いてた様な……まさかね)
~月曜日~学校
ガヤガヤガヤ……
ネェ、キイタ? エ、ナニナニ!?
キョウ、テンコウセイガクルンダッテー!ウソーホントー
マジカヨ!キャワイイオンナノコダゼ、キット!ウヒョ~!モゥーヤダーダンシー
委員長(……転校生、か……)
ーーーーー
ーーー
ー
男「………」テクテクテク
男(うわぁ………めっちゃ緊張する)
男(……期待度maxの教室に入ってからのことを考えると…)
『ウワァー、ナンダヤローカヨ…
ウワ、ジミィ~キタイシテソンシター
ウ、ウホッ
イナイモノニシテヤル!』
男(……胃がキリキリしてきた…)キリキリ
男(…っと、その前に職員室行かないとな)テクテクテク
ーーーーー
ーーー
ー
男「失礼しましたー」ガラガラガラ
先生「じゃ、教室に行こうか、男君」
男「あ、はい」
先生「じゃー、あなたの自己紹介の時間はhrの時間に入れるでいいかな?」
男「はい……(……うわぁ、緊張してきた)」
先生「もぉー、肩の力抜いて!リッラクスにね?」
男「は、はぁ(それができたら苦労はせん…)」
ーーーーー
ーーー
ー
男「えっと、その……半端な時期に転校して来ましたけど、あの、よろしくお願いします」ニコッ
パチパチパチパチ
男(ふぃ~、緊張したぁー……)スト
委員長「あの…」ボソ
男「あ、はい」
委員長「私、クラス委員の、委員長です……その、わからないことがあったら聞いてください」ボソボソ
男「え、うん、あんがと(…いい奴?)」
キーンコーンカーンコーン
男(ふぅ……午前中の授業終了ー…疲れた)
メガネ「なぁ、一緒に昼飯食わね?」
男「………い、いいけど」
メガネ「そっか、サンキュー」
メガネ「転校して、色々わかんねーだろーから、俺面倒見てやろっか?」
男「いいのか?」
メガネ「おぅよ、困った時はお互い様ってやつ?」
男「そうか、じゃあ悪い、頼むよ(親切な奴、いい奴だな)」
ーーーーー
ーーー
ー
メガネ「で、さっきのが購買、あそこが中庭、リア充共の聖地だ」テクテクテク
男「ははっ」テクテクテク
メガネ「じゃー、大体校舎の説明もしたし、さっき購買で買ったパンをどっかで食うかー」テクテクテク
男「だな、で、どこで食べるんだ?」テクテクテク
メガネ「んー、あ、じゃあ屋上で食おーぜ」テクテクテク
男「おぅ、任せるわ(へぇ、屋上行けるんだな…)」テクテクテク
ドンッ
?「キャッ!」
男「あ、悪い」ペコッ
?「ご、ごめんなさ(……あ)
?(……この人……)
幼馴染友「どしたのー?幼馴染ー、はやくいこーよー」
幼馴染「……………あっ、ご、ごめん!今行くっ」トテテ
幼馴染(………)チラッ
男 スタスタスタ
幼馴染(…………)ポー
ーーーーー
ーーー
ー
~幼馴染 自宅~
幼馴染「………」ポケー
幼馴染(あの人……男、かな……)
幼馴染(中2の時、引っ越ししたきりだったし…連絡先も知らなかったし……)
幼馴染(…まぁ、あの時はまだ携帯持ってなかったし、仕方なかったけど……)
幼馴染(……じゃ、じゃあ……帰って来たのかな?)ソワソワ
幼馴染(そうだとしたら……)
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
メガネ「おっとこー!飯食おーぜー!」
男「お、おぉ……あの誘われてなんだけど……その大丈夫か?」
メガネ「…何が?」キョトン
男「いやさ、俺とばっかと昼飯食ってさ、他の友達とかと食わなくて平気か?最近あいつ付き合い悪い~とかさ…」
メガネ「…………」
男「面倒見てもらってるのは助かるけどさ…、その…」
メガネ「……俺、友達居ないんだ」
男「……さいですか」
メガネ「………」
男「……あの」
メガネ「……はい」
男「……俺と、友達になんない?」
メガネ「………はぃ………っえ?」
メガネ「ふぅー、食った食った……教室戻るかー」テクテク
男「だな」テクテク
メガネ「おっ、中庭でリア充(笑がバレーやってるよ(泣」
男「だなー……(あっ)」
ポツーン
委員長「………」ボー
男(………委員長が教室で一人ボーとしている……)
男「…………」ジィー
委員長「………(!?)」ハッ
委員長「………な、なにかな?」
男「……いや、なんでもないよ…」
委員長「………そ、そう……」シュン
男(………)スタスタ
男(……ま、いっか…)スト
キーンコーンカーンコーン
ーーー
ーー
ー
委員長「……じゃあ、グループ実習の班分けは決まりました……」
委員長「…では、各自テーマに沿った内容で……」
先生「…あれ?委員長さんはどこのグループに?」
委員長「えっ、あっ……そうでした……えっと…a班は四人だから駄目で…」アセアセ
メガネ「…っ、あの!俺らのとこ一人空いてますよ!」キョドキョド
委員長「えっ……じゃあ、そこの班に入ってもいいかな?」
メガネ「も、もろちん!」
ナンダヨメガネモロチンッテwwシモネタヤンケw*
メガネクンキョドリスギww
メガネ「……」タジタジ
男(………あ……そっか……)
ーーーーー
ーーー
ー
委員長「……………」カリカリカリ
委員長「………はぁ」
ガララララ
委員長「!?」
男「……あ…」
委員長「………どうしたの、男君」
男「いや、忘れ物を取りに………なんか、大変そうだね委員長」
委員長「……まぁ、慣れれば平気よ」
男「にしても、よく頑張るよな、委員長」
委員長「……ふぇ?」
男「……いやさ、ほら、こうやって教室で放課後になっても、仕事してるし……てかそれ、クラス委員長の仕事じゃないだろ?」
委員長「……よく分かったね、……そう、人から仕事頼まれちゃって…」
男「………俺、少し手伝っていいか?」
委員長「え、………えっと、じゃあ、お願いしようかな」
男「任せろ」
男「……隣の席、座っていいか?」ガチャッ
委員長「……いいよ、どうぞ、座って」
男「では、遠慮なく」ストン
男「…………」パラッ…パラ
委員長「…………(ドキドキ)」チラッ
男「……ん?どうかしたか?」
委員長「っえ!?な、なんでもないよ」
男「そっか……あ、そっちのプリント見してくれない?こっち終わったからさ」
委員長「…え、あ、いいよ、こっちのプリントは私がやるから……」
男「そですか」
委員長「………」パラッ…パラ
男「いきなり変なこと聞くけどさ、委員長はなんで委員長になったの?」
委員長「えっ、……それは……」
男「俺の予想だけどさ、本当は、クラス委員長なんてなるつもりはなかった?」
委員長「!………なんでそんなこと言うの?」
男「……いや、多分だけど、多分だけどさ………俺以外から委員長を見れば、頼りになるっていうか……面倒見がいいんだろうけど…」
男「……なんか、ただ、押し付けられてるっていうか……断れないでそのままやす受けあいしてるように見えるんだ………」
委員長「…男君は、分かるんだね」
男「洞察力は人並みだけどな」
委員長「人並み以上じゃない?」
男「どうだろ」
委員長「まぁ、大丈夫だよ?私、意外と楽しいし…っ」
男「……ごめん、変な事って言うか……嫌な事言って」
委員長「うぅん、いいよ、別に」
男「………」
男「……委員長ってさ、帰り、一人で帰る?」
委員長「えっ……まぁ、そうかな、一人で帰るつもりだけど」
男「一緒に帰らない?」
委員長「えっ……」
ーーー
ー
男「でさ、そしたらあいつが入ってきてさ」
委員長「あははっ」
男(笑ってる…)ホッ
委員長「………男君はもう学校はなれた?」
男「まぁ、なんとか」
委員長「そう、よかったー……」
委員長「……男君ってさ、お友達作るの、上手そうだね」
男「え、……そうかな?」
委員長「そうだよ」
男「あ、いや……どうだろ…」
男「でも……その、こうやって女の子と一緒に帰るとか、初めてかも……」
委員長「…………私も、初めて誰かと一緒に下校した…」
男「…そっか」テクテクテク
委員長「………」テクテクテク
男「……あ、俺こっちだから、じゃあ」
委員長「あ、あの!」モジモジ
委員長「…よかったらまた……」
男「一緒に帰る?」
委員長「は、はい!」パァァア
キーンコーンカーンコーン
男「暑……」
男(6月中旬に転校してきて、3週間が経って今は7月……)
男「今日はどうしよっかな……メガネは用事があるって言って先に帰っちゃったし……」
男「……本屋でも寄るか」
ーーー
ー
~下駄箱~
男(確かあのラノベ一昨日発売だったな……買おっと)ウキウキ
?「あ、あの!」
男「はい?」クルッ
?「男……だよね?」
男「……そうですけど……あっ」
男「幼馴染……」
幼馴染「えへへ……久しぶり」
男「うわぁー、本当久しぶりだな」
幼馴染「だね」
幼馴染「3年だよ、3年」
男「3年かぁ……」シミジミ
男「てか、お前、縮んだ?」
幼馴染「縮んでないよ!男がおっきくなったんだよ!」
男「だよな、ははっ」
幼馴染「もぉー…」
幼馴染「……あ、あのさ」
幼馴染(一緒に帰ろって!ほら!私言っちゃえ!)アワアワアワ
男「?」
幼馴染「い、一緒にかか帰らない?」
幼馴染(よし!よくいった私!大丈夫だよね!?幼馴染だったんだし!前は家隣だったんだし!不自然じゃないし!)
男「いいけど…俺、本屋寄るけど大丈夫か?」
幼馴染「う、うん!大丈夫だよ!……行く途中なんかも、向こうであった話聞かせてよ!」
男「お、おぅ」
ーーーーー
ーーー
ー
男(あの後、幼馴染と一緒に帰って、本屋に行く道中ずっと幼馴染とこの3年間にあったことを話し合った)
男(やっぱ幼馴染だけあって、話しやすいし、話してると楽しいってことがよくわかった)
男「あ、そうだ…幼馴染とメアド交換したんだっけ…」ポチポチ
男「……」ポチポチ
男「そーしん、っと」ピッ
ーーーーー
ーーー
ー
ヴヴヴヴ…
幼馴染「ひゃぁ!?」ビクゥ
幼馴染(びっくりしたぁー……男と一緒に帰った余韻を楽しんでたらいきなりメール…)
幼馴染(誰だろ…男かな)ポチポチ
幼馴染(あ//)ドキッ
幼馴染「なになに…」
『夜分遅くに悪い、メールしたくなってさ』
幼馴染(うひゃあー///メールしたくなってさ!だって!キャー)ジタバタ
幼馴染「ん、まだ続いてる…」スッ
『3年間の間が空いちゃったけど…その…前みたいな仲のいい関係に戻れたらいいな…って、思って……メールしたんだけど…まぁ、その、おやすみっ』
幼馴染「………」
幼馴染「……っ~////」ジタバタジタバタジタバタジタバタ
ーーーーー
ーーー
ー
ミーンミンミンミンミィーン……ミーンミンミンミンミィーン……
テクテクテクテク
男「………………」ダラダラダラ
テクテクテクテク…
男「あぢぃ……」ダラダラダラ
男(……あれから更に3週間が経ち、夏休みに入った)
男(にしても、メガネに課題のレポート見せてもらおーとしたけど…まさか)
メガネ母『あら、ごめんなさぁーい…うちの子、今バイトなのよ~』
男(バイトに行ってるとは……意外だ)テクテクテクテク
男(このまま帰るのも勿体ないし……図書館でも行くか……)
ーーーーー
ーーー
ー
男「はぁ~…涼しいー…」
男(さて…どこに座ろっかな)キョロキョロ
男(あ、あそこの端がいいな)トテトテ
男(ふぅ…よっこらせ)スト
男(さて、どれから手を付けたものか…)パラッ…パラ
トン
男「あ」
男「す、すいません」
?「い、いえ(あっ)」
男「あ(委員長)」
委員長「あ、えっと」アセアセ
男「夏休みの宿題?」
委員長「うん、男君も?」
男「そんな感じ」
委員長「………」
男「………」
委員長(……よし)グッ
委員長「あ、あの」
男「な、なに?」
委員長「お、男君は、お昼…どうす、る?」
男「お昼って、昼飯ってこと?」
委員長「…」コクリ
男「えっと、昼はうちの親が仕事で家に誰も居ないから、どっか食べにいこうと…」
委員長「じゃ、じゃあ」
ーーーーー
ーーー
ー
委員長「……」モグモグ
男「……(お昼がmac)」ズズッー
委員長「ほ、他に宿題は終わった?」
男「あ、あんまり…」
委員長「そうなんだ…私もあんまり…」
男「……」
委員長「…………」タジタジ
委員長「今日、すごく暑いよね」
男「そうだね…」
男(あ、どうしよ何か急に盛り下がった、っつーか)
男(な、なに話せばいーんだろ?)
委員長「………」
委員長「…ご、ごめんね」
男「え」
委員長「わ、私ね……こーゆーの……慣れてなくて……」タジタジ
委員長「す、すっごい…緊張して……///」カァァァ
男「」ポカーン
男「緊張って…え」
男「俺とが?」
委員長「う、うん」
委員長「あ、嫌とかじゃないんだよ?嫌とかじゃなくてね」
委員長「…そ、その男の子と二人って、何話したらいいのか分からなくて」モジモジ
男「そ、そっか」
男「いや、全然、気にしなくていいから」
委員長「そ、そう?」
男「お、俺だって、女の子…っつーか、今とかも委員長と話すの…すげー緊張してるし…」
委員長「本当?」
男「う、うん」
委員長「そっか、ふふっ」
委員長「じゃあ、同じ?」
男「うん、同じ」
委員長「はぁ…なんだかホッとしちゃった…」
委員長「なんか、意外」
男「何が?」
委員長「男君、女の子と普通に話せそーなのに…私で緊張って」
男「言わないでよ、なんか恥ずかしい…」
委員長(………)
委員長「あ、あのね…急にアレなんだけど…」
委員長「変なお願いしていい?」
男「お願い(マイメロディー)?」
委員長「私、学校で、友達ができたことがなくて……」
委員長「こうやってお話するのも、男君が初めてで……だから、その」
委員長「これからもこうやって、お話して欲しいなって……」
委員長「だから、私と……お友達になってくださいっ!」スッ
委員長「だめ……かな?」ウルッ
男「も、もちろんっ」スッ
ギュッ
委員長「やったぁ!」パァァア
男「よろしく…」ニコッ
委員長「うんっ///」
ーーーーー
ーーー
ー
男「ふぁぁ~…朝か…」カレンダーチラッ
男(…もう8月中旬か…)ヴヴヴ…
男(電話…誰だ?)ピッ
メガネ『やっはろー、起きてるか男ー』
男「朝早くからどうしたメガネさん…なんか用か?」ムニャムニャ
メガネ『すごい情報を手に入れたんだよ!』
男「ほぅ、それは一体なんじゃらほい」ポケェー
メガネ『ぬぁんと!3日後花火大会があるだろぅ!それで女子たちが大勢行くらしいんだ!』
男「彼氏同伴で?」ニョーン
メガネ『言うんじゃないよ馬鹿ぁ!死ねよ!本当死ねよリア充!』
男「…でも非リア充な君もリア充になりたいんでしょう?」ホニュー
メガネ『うっ…』
メガネ『ま、まぁ、色々置いといて……祭にね?行くじゃぁないですかおにゃの子沢山……だが、俺はターゲットを絞りたいと思うんだ』
男「第一絞れるのかね」
メガネ『うっさいよ!うっさいよ貴方!なに!?寝起き悪くて機嫌悪いの貴方!?』
男「ごめんごめん俺が悪い、続けて」ハァ…
メガネ『でだな、また違う情報なんだが、明日、近くの海水浴じょうに女子達が集まると聞いたのよ』
男「はいはいそれで?少数人数に的を決めて誰かを祭に誘いたいのね?」
メガネ『その通りぃ!流石男きゅん!分かってるじゃないか!』
男「で、俺はその情報を聞いてどうなるの」
メガネ『手伝って』
男「は」
メガネ『手伝ってお願い女の子と海行きたい祭行きたい彼女欲しい頼むよドラえも~ん(** >ω< )**』
男「…」
プチ、ツーツーツー………ヴヴヴヴヴ…
ピッ
メガネ『切んなや!頼むって!男、女の子のメアドくらい知ってるだろぉ!?例えばー……委員長とか!』
男「委員長…?」ピクッ
メガネ『なんか、最近仲良さげみたいじゃないっすか!?聞いた話によると!?図書館で?一緒に勉強してたらしいじゃないっすか!ヒューヒュー!』
男(誰かに見られてたのか……)
メガネ『男きゅんは、委員長の水着…見たくないの!?』ドンッ
男「う…(ドンッってなんだドンッって)」
メガネ「男きゅんは、委員長の浴衣姿…見たくないの!?」ドンッ
男「…っ!(くそ見てぇえええ)」
男「……ふっ」
メガネ「!?」
男「仕方ない……いいだろう…俺も極力バックでサポートしてやる……任せろ多分!」キリッ
メガネ『頼りがありそうでない感じが男きゅんらしいっ!じゃあおにゃの子集めてくれぃ!』
男「アイアイサー!」
ーーーーー
ーーー
ー
男「とは言ったものの…俺、女子のメアド二人しか居ないな…」
男(幼馴染に委員長……)
男(幼馴染は人脈広そうだから多分2~3人は確保同然だな…)
男(委員長は…まぁ、これを機に他の女子との交流ができて…よし、悪くない…まずは幼馴染にメールしよう)ポチポチ
ーーーーー
ーーー
ー
ヴヴヴヴヴ……
幼馴染「だれだらぁ?こんな朝早く…」ムニャムニャ
ポチポチポチ……
ガバァッ
幼馴染「お、男ぉ!?」
幼馴染「な、なになに……」
幼馴染「明日、近くの海水浴場で、遊ばないか、人数足りないから、友達呼べない、頼む………か」
幼馴染「うへぇ!?」
幼馴染(あ、遊びのお誘いだってぇ!?いつ、いつだ!私はいつこんなお誘いフラグ立てた!?)
幼馴染(この、二人だけじゃないってところは……まぁ、二人だけじゃあ恥ずかしいから皆でワイワイでも二人共通の思い出できた♪み、た、い、な!?キャー///)ジタバタ
幼馴染(……ここは、友達を呼んだ方がいいのかな……?)
幼馴染(もし友達が男の魅力に気付いてしまったら……)
幼馴染(ダメ、絶対ダメ…信用ある幼馴染友だけ呼んだ方が…うん)
幼馴染(…そうとなったら、幼馴染友に連絡を…)ポチポチ
男「と、幼馴染には連絡して……あとは、委員長か…」
男「…大丈夫かな…」
男「とりあえず、メールしとこ…」ポチポチ…
男「そうしんっと…」ピッ
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
委員長「………」カキカキカキ…
委員長「……ふぅ(…勉強疲れた)」ノビィー
~♪~~♪~~~♪
委員長「!?」ビクゥ
委員長「メ、メール……誰だろ」ポチポチ
委員長(あ、男君からだ……)ドキッ
『委員長、海行かない?今度友達連れて行くんだけど、どうかな?』
委員長「……」
委員長「///!?」ボシュッ
委員長(え!?ちょ……海、えぇぇぇええ!?!)
委員長(どうしよ!?すっごい行きたい!!でも友達連れてって書いてあるから海で私孤立確定それは嫌だし怖い!でも男君の水着姿見たい///!!でも水着どうしようてか体をさらけだしたくない!自信ない!!うわぁぁぁあ)ジタバタジタバタジタバタ
委員長「うぬぬ……どうしよう」
委員長(……うん、いいんだ、お誘いなんだ、私は情けでお誘いなんだ人数合わせなんだ、男君が楽しむのがメインなんだ、うん、okーokー、私は隅で男君の水着姿を眺められればいいんだ、目の保養なんだ、てか、あれ?私いつからこんな男君好きだったっけ?)
委員長「(よし、私、頑張れ!目線に死ぬな!孤立に死ぬな!男君の水着姿に萌え死ぬな!)メール送信っ!」ピッ
委員長「……ふぅ」
委員長「…あ、あとで水着買いに行こっかな……」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
ヴヴヴヴ…
男「おっ…メールメール」ポチポチ
男「新着受信が2通…どれどれ」
幼馴染『ごめん!友達に連絡してみたけど予定会う人居なかった!でも幼馴染友は来れるって言うから2人で行くね!』
委員長『お誘いありがとうございます!嬉しいです!えっと、その、楽しみにしてますっ!』
男「うむ、ぅむ………委員長可愛いすぐる」グッ
男「よし、日時と場所をメールしないとな…」ポチポチ
男「送信」ピッ
男「よし、3人確保…メガネに連絡入れないとな」ポチポチ
男「あ……俺水着持ってなかった……どうしよう…」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
シャシャシャシャシャシャシシシャー
男「やってきました近所のデパート」
男(よし、水着買うか!………とその前に書店に寄ろ)
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
男(ふぅ……流行りの文庫本を買ってしまった…)
男(俺の軍資金もあとわずか……)
男(まぁいっか、水着のランク落ちるけど……男の水着に期待するやつなんか居ないもんな、うんうん)
男(いざ、水着売ってる場所へ!)ダッ
ーーーーー
ーーー
ー
男「うぅ……」
男(先週発売した新作ゲームを買ってしまった……)ホクホク
男(軍資金も底をつきてしまった………)
男(うーん、どうしましょ)テヘペロ
男(仕方ない……一旦家に戻って要らないゲームやら小説売って軍資金にすっか……)
男(でもせっかく来たんだし、軍資金調達してきたらもっかい来てすぐ買えるよう下見して選んどくか…)
男(再び水着売ってる場所へ!)ダッ
ーーーーー
ーーー
ー
男「む、むぅ……」
男(やっぱこの時期だと、水着売り場に沢山人が居るな……)
男(さてさて……どう見てわまろうか…)キョロキョロ
男(あ、あれ)
男(水着売り場の近くに要るのは……委員長!)
男(ん?様子が……委員長…水着売り場の前を行ったり来たり……あ、決意して水着売り場に入ろうとっ……あ、諦めた……)
男(見ちゃいれん……俺と同じぼっち臭が漂う委員長の為だ、声かけてみっか)タッタッ
男「委員長ー」
委員長「ひゃぁあ!?」ビクゥッ
男「だ、大丈夫か…落ち着いて、俺だ俺、男だ」アセアセ
委員長「お、おおお男くぅん!?どうしてここに!?」オドオド
男「ぁー、いやさ…俺、水着持ってなくてさ……だから買いに……委員長も?」
委員長「う、うん、そうだよ」
男「大丈夫?店の前でそわそわしてたけど」
委員長「見、見てたの!?(うわっ、はずかしっ……死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい)」ドヨォーン
男「(うわ、フォロー)み、水着売り場って、入りずらいよな?なんかもぅ、リア充(笑臭漂っててさ…あはは」
委員長「…うん、ここはありえないぐらいものすごいオーラを発しているよね」
男「だ、だよな」
委員長「男君、あの、お願い事が……」
男「な、なんでしょうか、それは」
委員長「……み、水着買うの……手伝ってくれない?」
男「…………はい、了解しました(これはどんなボーナスステージなのだろう)」
委員長「……私ね、ファッションセンス?あれ無いの………ないの…洋服買いに店行くんだけどね、選べないの……」
男「ほぅ…」
委員長「それでね、いつもオシャレ空間に負けて、店員に選んで貰ってるの……」ナミダメ
男「そうなんだ……(やべぇ、めっちゃ共感すんだけど)」ナミダメ
委員長「お願いっ水着買うの手伝ってっ……頼れる人、男君しか居ないの」服ギュュュュ
男「ま、任せろ(不覚にもトキメイてしまった)」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
委員長「お、男君っ、どっちが好み?」
男「委員長が好み…」ボソッ
委員長「ふぇ?///」ドキッ
男「の方がいいと思います、はい(やっべぇぇえ!思ってたことが口に出てしまった、死にてぇ!!!アッー)」
委員長「そ、そっか、そうだよね、うん(え、え、え、えぇ!?今、男君今なんて!?ひゃあああ///)」カァー…
男「えっと、その、大体決まって来たし、もう委員長一人で大丈夫だよね?
」
委員長「え、……男君帰るの?……試着も心配だから男君に……」ゴニョコニョ
男「っ!……う、うん…このあと用事(軍資金集め)があってさ、悪いな委員長…(ここで試着イベントを楽しんでしまったら明日の水着姿を拝むイベントの楽しみが半減してしまうよ委員長!ってか、委員長もっと自分を大事にして!)……じゃ、ま、また明日な!」ダッ
委員長「あ、あぅ………」ショボーン
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「はぁ……はぁ……はぁ……」アセダク
男「軍資金集め完了して、はぁ、はぁ……再びデパートに……はぁ、…はぁ…」ダラダラダラ
男「これで、……はぁ……はぁ……水着が買える……」ハァハァ……
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「ふぃ~…デパート涼し~……」
男「よしっ、今度こそ水着を買いに!」ダッ
店員「エスカレーターでダッシュはお止めくださいっ!」
ーーーーー
ーーー
ー
男「およ……彼処にいるのは……幼馴染…」
男「………なんか今日はやたらとタイミングがいいな…声かけてみっか」タッタッタッ
男「幼馴染ー」
幼馴染「お、男!?」ドキッ
幼馴染「なぜゆえ男さんがここに?」アセアセ
男「えっと、ふんど間違えた、水着を買いにきたんですよ」
幼馴染「そ、そっか……(あっ、これってチャンスかも)」
幼馴染「お、男……あの、今から水着選び…手伝ってくれない?」ウワメズカイ
男「お、おぅ、いいぞ(神様、これなんてギャルゲ?)」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
幼馴染「これ、どうかな?」ヒラッ
男「エロいです」
幼馴染「え、エロいとか言うなし!///」
男「わ、悪い……ただ幼馴染が着るなら……」ガサガサ
男「こういう可愛いの系じゃないか?」
幼馴染「………男は、それがいいと思うの?」
男「さっきのよりはな……さっきのだと、その、周りの視線が……」グヌヌ……
幼馴染(……男、すごい顔してる……そんなにさっきの水着、やなのかな……はっ!!)
幼馴染(わ、わかっちゃったかも///!男は、私がさっきの水着来たら、他の男の人が私を見るのがいやなんだ!自意識過剰かもしんないけど、そうだとしたら、すっごい嬉しいかもっ///)ドキドキ
男(今さっきの水着だと他の人に、子供が際どい水着を来たちいさい女の子と遊んでる奴等見えるかもしんないから……幼馴染と俺らの為にもこっち水着の方が無難な気が……)ムムム……
幼馴染「……///」ポケェー
男「お、幼馴染?」
幼馴染「え?あ!なんでもないよ!気にしないで!」アワアワ
男「そっか、」
幼馴染「あ、じゃあ、これ、買ってくるね♪」ルンルンルン
男(水着が決まって上機嫌だ……よかったよかった)
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
メガネ「うっみだぁぁーーーーー!!!」
男「な、なっつだぁ~~?」ボソボソ
メガネ「女の子だぁぁーーー!」男「……」
メガネ「ちょ!最後ちゃんと言えよ男!恥ずかしいじゃん!!」
女の子達『クスクス…』
男「女の子見てるじゃん、よかったよかった」ウンウン
メガネ「ウンウンじゃねーよ!恥ずかしいだけだろーが!」プンスカ
メガネ「たくっ…仕方ない…テイク2だ…」
メガネ「プロデューサー!海ですよ!海!」
男p「……」
メガネ「おぉい!」
?「なんか、楽しそうだね?」クスクス
メガネ「えっ///」ドキッ
男「あ、幼馴染に、幼馴染友さん、」
幼馴染「やっほー」
幼馴染友「男君、幼友でいいよ幼友で」
男「わかった」
メガネ(水着姿がまぶしいっ)
幼友「えっと、とりあえず、メンバーはこれだけ?」
男「あー、あと1人来ます」
幼馴染「……あと1人?」
メガネ「あー?委員長さんが来るんだよな?」
男「あぁ」
幼馴染「……へぇ…(委員長……)」モヤモヤ
幼友「………」チラッ
幼友(…へぇ…)ニヤニヤ
男「あー、俺、委員長が来るまで分かりやすいとこで待ってるから、メガネと幼友さんと幼馴染は先に場所確保しといて」
メガネ「あいよー、さ、行きますか!幼友さん、幼馴染さん!」タッタッタッタッ
幼友「おー、行こ行こ~♪」タッタッタッタッ
幼馴染「………うん、行こ(……)」スタスタスタ
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「………」
委員長「お、男くんっ!」タッタッタッタッ
男「お、委員長!」
委員長「ハァ…ハァ…ハァ……ごめんね、待たせちゃって…」
男「いや、まだ集合時間過ぎてないよ」
委員長「え、あ、ほんとだ」
委員長「早く来たんだね、男君」
男「ま、まぁ(委員長の水着が待ち遠しくて朝4時から起きているとは絶対言えない)」
委員長「えっと、今日来る人達って……」キョロキョロ
男「あぁ、メールした通り、え~……居た居た、あそこのメガネと女子2人が今のところ来てる人」
委員長「あれは……メガネさんに…………あとは………?」
男「あー、大丈夫大丈夫、向こう行ったらちゃんと紹介するから、変に心配しなくて平気だから、な?」
委員長「あ、ありがとうございます……」
男「いえいえ」
幼馴染「……」ジィー……
幼馴染「……」イライラ…
メガネ「お、きたきた」
男「場所確保悪かったな、はい、お詫びジュース」スッ
幼友「わざわざどーも♪」
メガネ「サンキューな~♪」
幼馴染「……ん、ありがと」
男「っと、えー、皆で遊ぶ前に……」
委員長「えっと、2年3組の…委員長ですっ……今日は、よろしくお願いしますっ!」
幼友「よろしくー♪」
メガネ「楽しくやろーぜー♪」
幼馴染「……よろしく」
男「じゃあ皆、先楽しんでって!」ササー
メガネ「おい、男きゅん、貴様どこへ行く気だ…」ガシッ
男「えっ、……そこのパラソルでちょっと(委員長の水着姿を堪能しようと……)…離してくれないか?」
メガネ「何しらけることしてんだよ男、みんなで遊ぼーぜ!(俺1人じゃいずれ死ぬかもしんない……貴様力が必要なんだよ)」ゴゴゴゴ……
幼友「てかさぁ、男君と委員長さんさぁ、そのtシャツ脱ぎなよ~暑苦しいよ~(チラッ)」ニヨニヨ
幼馴染「!……そうだよ、脱いで海で遊ぼうよ!(お、男の上半身……ム、ムッハー!)」ワクワク
男「えぇ……仕方ないな」ヌギヌギ
男「……ふぅ」パサァ
幼馴染幼友メガネ委員長『!?!?/// 』
幼馴染(す、すごい腹筋……///)
委員長(あ、あわわわわ///)ボシュッ……
メガネ「……男……すごい腹筋だな…」
男「………あぁ……id腹筋を極めたからな………」ボソボソ
幼友「さぁお次は委員長~♪」ワキワキ
委員長「えぇ……私もですか……」
幼友「あったりまえよぉ~何しに海へ来たのさー♪」
委員長「…うぅ…(男君の水着姿を見ようと…)」
委員長「分かりました……脱ぎます(うぅ…)」ヌギヌギ………パサッ
男メガネ幼友幼馴染『!?!?』
男(……すごい…)
幼友(ダイナマイトボディー………)
幼馴染(……うぅ)ペタペタ
メガネ()チーン
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
チンピラ『ヤッベーヨマジヤッベーヨアノネェーチャン!』
dqn『ウヒャー、クイテーマジクイテー!』
ーーーーーー
ーーー
ー
男「……………」イラツ
メガネ「遊ぶぞー!(戯れるぞー!)」バサァッ
幼友「きゃぁー♪うみぃー!」ザバァッ
ーーーーー
ーーー
ー
男「委員長」ボソ
委員長「ひゃい!?な、なんですか?(うわぁあ///顔近いっ)」アワワ
男「……tシャツ、来た方がいいんじゃない?……」ポリポリ
委員長「そ、そうですよね…私、さっきから凄く恥ずかしくて……(男、優しいな…)」モゾモゾ
男(…むぅ……俺はジェラシーを覚えてしまった)
ーーーーー
ーーー
ー
幼馴染「………………」ムカムカムカムカ…
委員長「あっ……」
男「ん?どったの?」
委員長「日焼け止めクリーム、背中に塗るのをどうしようかと思って…」
男「…へ、へぇ(おいおいおい……これは伝説イベントの…)」
委員長「だ、だれか頼める人は(…勇気出せ私っ)…」チラッ
男「…頼める人か…(うぅ、委員長、人選ミスんないで……)」フイッ
委員長「(うわぁあ!もう勢いで
言っちゃえ!)あ、あの、男君っ」
男「あ!ぉ、幼馴染に頼むのはどうだ?!(委員長、自分を大事にっ……)」ドギマギ
委員長「あ、はい……お願いしてきます…」シュン
男「あ、俺から頼んでくるよ、委員長はそこで準備でもしといてっ(神様、これでいいのですよね!幼馴染と委員長との日焼け止めクリーム百合展開ktkrのイベントにもっていくのが正解なのですよね!?)」ダッ
ーーーーー
ーーー
ー
男「と、言うことだ、幼馴染、日焼け止めクリーム頼むぞ(早く目の保養を
っ」
幼馴染「……tシャツ着てるから必要ないんじゃないの?」ジッ
男「あぁー、確かにそうだな…でも、手が届かないところとかさ、手伝ってやってくれないか?」
幼馴染「そのくらいなら……」ムカムカ
男「サンキュー!幼馴染っ」ニコッ
幼馴染「……(うっ…)」ズキッ
ーーーーー
ーーー
ー
委員長「お、お願いします」オドオド
幼馴染「……じゃあ、とりあえずtシャツ脱ごうか」
委員長「は、はい!」ヌギヌギ パサァ
幼馴染(……やっぱり、大きい)ショボーン
ーーーーー
ーーー
ー
委員長「きゃあ!」パラッ
幼馴染「うわ、とれちゃったよっ…結ばないと」
委員長「しばってくださいぃ……」
ーーーーーー
ーーー
ー
男(海ハプニング………今夜はテクノブレイク確定だ)ナミダメ
委員長(……うぅ)チラッ
男(やべ、目があっちゃった…)ビクゥ
委員長『……み、見えてないよね//?』パクパクパク
男「……!!」ブンブンッ
委員長(……///)ホッ
男(神様、青春の味は甘かったです)ドッキドッキドッキドッキ……
幼馴染「…………」イライラムカムカズキズキ
ーーーーーー
ーーー
ー
男(こうして、楽しい時間はあっという間に終わってしまい、あの後、メガネは幼友さんを祭に誘ってみたところ、またこのメンバーで行こう、ということになり、その、まぁ……委員長の浴衣姿が可愛いかったです…)
男(そして、夢のような夏休み、怒濤の8月末は瞬く間に過ぎていって)
男(2学期が始まって二月も経つと、風も冷たくなっていって……)
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
ピピピピピピビピピピ…
ガチャ
男「うぅ~…朝か」ムク
男「時間は……あと1時間ある……」ムニャムニャ
男「朝飯……作らないと……」ノコノコ
男(母さん、また居間で寝てる……)ポリポリ
ーーーーー
ーーー
ー
男「身仕度オッケー、よし行ってくるか…」
母「うぅぅん~……あれ?男もう行くの?」ムクリ
男「おはよう、朝食作っといたから」
母「ありがとぅ~…もう一眠りするわ~」
男「そですか、んじゃ、ごみ出しもやっとくよ」
母「う~ん、愛してる~」ムニャムニャ
男「義母なんだからそれは笑えない」
母「あははー、ごめんごめん~」
男「んじゃ、行ってくるわ」
ーーーーー
ーーー
ー
男「……朝はもう寒いなぁ……今日から衣替えでちょうどいいな」テクテク
男「あ(委員長)」
男「おはよ、委員長」
委員長「え、あ、おは………」カキン
男(!?何故ゆえ俺を見た途端固まったのですか!?)ガァーン
委員長「ぁ、ぁ、ぁぅ……(男君の、カーディガン姿……はぅ///)」カァァァ
委員長「ご、ごめんっ、先行くね!」ピュー
男「…………」ポカーン
男「…………え」
男(……避けられた?)ガァーン
ーーーーー
ーーー
ー
男「…………」トボトボ
タッタッタッタッ
幼馴染(…あっ、男だ!)ドキッ
幼馴染(どうしよう……声かけた方がいいかな…)タジタジ
幼馴染(……ふり返って気づいてくれないかな……)ジィ…
幼馴染(こっち向け~こっち向けぇ~!)ウヌヌヌ
ーーーーー
ーーー
ー
幼馴染(なんてことを5分間くらいしてたらもう学校に着いてた……)ショボーン
ーーーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
男(今日の戦利品は…コーヒー牛乳とメロンパンと苺ジャムパン……)
男(……一見すれば女子の昼飯だな……まぁ、甘いの好きだからいいけど)モグモグ
男(しかしまぁ、屋上で昼飯が食べられるとか、なんかこぅ…いいよな)モグモグ
男(ふはははは、人がゴミのようだー)モグモグ
男(…転校してから…4か月?ぐらい経ったかな……)モグモーグ
男(今のところ、順調っちゃー、順調かな…)モグモ……ッゲッホッ…
男(友達だってできたろ……メガネに、委員長…、幼馴染に幼友さん…)ヴッエッホ、……゙ッホ……
男(4人……前の学校より2人増えた)オロロロロ……
男(うむ、半ぼっち脱却だ)メ、メロンパァーン
男(友達もできたし………あとは……か、彼女……だよな)カァァ
男(……委員長…が、彼女だったら…)モンモン
男(…………)
男(………グハァッ///)
男(脳内妄想でも可愛いすぐる……)ドキドキ
ガチャ
モブ女1『キャー、キョウオクジョウスイテルネー!』
モブ女2『ソウダネー♪ハヤクバレーボレーボールシヨーヨ!』
キャキャウフフ……
男(……)モグモグ
1『アッ、ゴメンネー』
2『イイヨイイヨーキニシナイデ』
1『アリガトー』
2『イクヨー?ソレェー!』
男(………)ジィー
男(あんだけ動きまくってめくれても見えないって……スカートの不思議)ムゥー
ギィ…
メガネ「お、ここに居たか男さん」
メガネ「男も昼寝しに来たのか?」ヨッコイセ
男「……いや、転校してきてからかのことを思い出してた」シミジミ
メガネ「そかー」
男「………」ポケェー
メガネ「………」ポケェー
男「平和だなぁ……」ポケェー
メガネ「だなぁー…」ポケェー
男「……こんな、平凡な日常も……いいな」ポケェー
メガネ「ははっ…」ポケェー
コロコロコロ…
1『ア、ゴメンナサーイ、ナゲテー』
男「はいよー」ヒュッ
メガネ「コントロールいいな」
男「……転校する前、一人川にめっさ石ころ投げてた時あったからなー」シミジミ
メガネ「……うぉぉ…」
男「うむぅ……」グヌヌ
メガネ「なんだいきなり…」ギョ
男「んにゃー、今、あの子達のスカートが風でめくれたらなーって…」
メガネ「馬鹿だなぁー男は……同意」
男「神風イベントよ、こいっ」クワァ
メガネ「エビ○レ+っ!?」
男「でもなぁ…」
メガネ「神風イベントに不満がある男さんスゲェー」
男「いやね、あの子達が委員長と幼馴染だったら…」モンモン
メガネ「グハァッ!爆弾いきなりぶちこむなや!ハァッ……ちなみに俺は幼友さんでリプレイされた(キリッ」
男「さいで」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
男「終わった終わった……(かーえりーましょ~)」ボォー
男(ん?視線?)クルッ
幼馴染「ひゃぁ!?」ビクッ
男「幼馴染?!……えっと、今帰り?」
幼馴染「う、うんっ(わ、わわ//やった!ふり返ってくれた//)」タジタジ
男「そっかー…」ボォー…
幼馴染「……?どしたの男…ぼやぁ~として」キョトン
男「なんか、今日、すごい充実した平凡な日常を過ごしたなぁ~て」
幼馴染「なんか、それって良い日だねっ」
男「良い日?(平凡な日が……)」
男「………かもな」
幼馴染「うんっそうだよ!(私にとってはとっても良い日だったし)」ニコニコ
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「っぐしょいっ」ズズズ… ピッ
母「あらやだぁ~結構あるわね……学校に連絡しといたから今日は休んで寝てなさいな」
男「うぅ……かたじけない」
母「んじゃ、お昼の分のお粥はチンの中にあるから、自分でやって食べてね(・ω・´)ゝ」
男「母上は……今日は仕事ですか…」
母「うん、てか出張、2週間ぐらい居ないから」
男「えっ、初聞なんすけど」
母「あれ?言ってなかったっけ?まぁ、いいや……母さん暫く居ないから……クラスの女子の看病イベントぐらい多目に見てやんよ(ニタァ」
男「………さいで」
母「んじゃ、行ってきまぁーす」ノシ
男「行ってらっさぁい」ノシ
ガチャン、バタン……
男(………看病イベントか……)
メガネ「あっれぇー…男、欠席かぁ?うわぁ~テンション下がるわ」
委員長(!?)ピクッ
委員長(う、うそ…男君が欠席なんて……うぅ、寂しい…)
ーーーーーー
ーーー
ー
委員長「……では、次はクラスでの出し物ですが……」
委員長「前回のアンケートの結果を元に…」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
委員長「……………」
委員長「………と、このような結果になりました……この後は各自グループで話し合って……」
メガネ(………男……俺は、成し遂げたぞ)クタッ
キャー!メガネクンガアワフイテルー!
チヨ、マテ!ヨクミロ!アワフイテルガハナジモデテルシ
ココロナシカスコシイイカオヲシテイル!?
ナンダコイツキメェ!ウヘェ!
ダガ………オレタチノヒーローダ……
ウワァ……ダンシキモォ…
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「ヴッエッホ……ゴフゥ……」
男「うぅ………」ゴロン
男(…見舞い……誰か来てくんないかな…)
男(……ま、無理か)モグリ
ピンポーン
男(!?!?)ビクゥ
男「……だ、誰だ」ドッドッドッドッ……
フラフラトテトテ
男「……はい」ガチャ
宅配員「こちら○○宅配便です、お届け物を……では、サインなんかを」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
宅配員「ありがとうございましたー」タッタッタッタッ
男「はぁ……」ポリポリ
男(…………ん?視線……)チラッ
サササッ…
男「………」ガチャ バタン テクテク
男「…なにやってんの」
幼馴染「あ、あはは…見つかっちゃった」
ーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
男「なんつーか、すんません…色々」
幼馴染「いいよ、幼馴染なんだし」
男「3年間幼馴染しなかった時期があるけど」
幼馴染「……それは、まぁ置いといて……はい」スッ
男「………これはなんぞ?」ジッ
幼馴染「擦り林檎だよ……もしかして…忘れたの?あの事」
男「あの事………あぁ」
男「幼馴染が昔、熱で休んで…おばさんが仕事で家で一人だったんだよな?」
幼馴染「うん……それで、男が看病してくれて…私に擦り林檎出してくれたの…」
男「……よく覚えてたな……」
幼馴染「覚えてるよ……だって………男との…大事な思い出だもん……」
男「お、おぅ……」
男(今……恥じらう…でも嬉しそうな幼馴染の顔を見ていたら…なんか……ドキッとした……)ドキドキドキ
幼馴染「た、食べさせて……あげよっか」チラッ
男「っえっ!?」バサァ
幼馴染「ど、どうかなっ」ドキドキドキドキ
男「どうかなって、お前っ」
男「…………………」ドキドキ……
男「……いや……駄目だろ、そうゆうの…いくら幼馴染だからって……それに、俺は…(自分を大事にしろよ…)」
幼馴染「っ!!……幼馴染でも、駄目なん……だ………」ギュウウ……
男「お、幼馴染………?」
幼馴染「………」ドンッ!
男「ちょ、えっ」バタッ
幼馴染「…………」ノシッ……
男「な、なな…ちょ、おま……のしかかっ、っ!」
幼馴染「………ごめん、もう我慢できない」スッ
男「は、え」
チュッ
幼馴染「……………」スッ
男「…………」
男「………幼馴染、お前、その……」
幼馴染「………そうだよ……私、男こと、好き」
幼馴染「ずっと………好きだった……転校しちゃった後でも……ずっと、ずっと………未練たらしく……」
男「……で、でも……その、あ、あ~んを拒んだくらいで……するなよ…いきなり……」
幼馴染「…………委員長ならいいんでしょ?」
男「!?」ドキッ
男「…な、なんでいきなり委員長が出るんだよ……」
幼馴染「好きなんでしょ?委員長の事……私、知ってるんだから」
男「……………」
幼馴染「嫌だよ………男が居なくなるの……」
男「は?……俺は居なくなったりはしないよ」
幼馴染「でも転校してくときだってなんにも言わなかったじゃん!!」バァン
男「っ………それは……その頃、なんか、別れの…その、アレが……苦手だったっていうか……」
幼馴染「その勝手にもこの3年間苦しめられた!!ずっと好きだったのに!告白しようって、決意した頃に!!なんでよ!なんで教えてくれなかったの!」
男「…………」
幼馴染「今回もそうだよ………男が帰ってきて…死ぬほど嬉しかった……好きだって、告白できるって……心底喜んだ…」
幼馴染「でも、男は委員長の事ばかり、見てる、考えてる……」
幼馴染「やっと、再会して近くに居れるのに……全然近くない……男がだんだん離れていく……」
男「………と、とりあえず落ち着こ!?な?ほら、幼馴染が擦ってくれた林檎美味しいよっ、食べなよ幼馴染も」モグモグシャリシャリ…
幼馴染(…)ニヤッ
男(………ん、今、幼馴染………笑ったような……………あ、あれ)グワァン
男(………なんだ……視界が……歪む……瞼が…重い)グワァングワァン
男「……お……幼馴染……な…にを…(意識が……)」ガシッ
バタン
幼馴染「……………」
幼馴染「…………おやすみ…男」スッ
幼馴染「既成事実、作っちゃおーね……」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
委員長「う~ん……」テクテク
委員長「多分、この辺だけど…」テクテク
委員長「あ、あそこだ……」
委員長(……男君が心配で、メガネ君から男君の住所を聞いて、お見舞いに行こうとしてるけど……)タッタッタッタッ
委員長(……いきなり、迷惑じゃないかな……大丈夫かな……)タッタッタッタッ
委員長「えっと………このマンションの4階の恥っこの部屋……」カッカッカッカッ…
委員長「着いた……ここだ……」ドキドキドキ
………メロ
……ジャン……ワルユ……
……ャナクテ……ッバカァ……
委員長(……なんか、声が中から……)
委員長(あれ?ドアが半開き……カギが閉まってない……)キィ……
委員長「おじゃましまぁ~す」ボソボソ
委員長「お、男君っ、居ますよね~?私です、委員長ですっ、お見舞いに来ましたっ」
委員長「?男君~…大丈夫ですか~………あ、あの勝手に上がらせてもらいますよ~」トコトコトコ
委員長(………なんか、部屋の様子が変……嫌な予感がする……)トコトコトコ
委員長「(男君…の部屋と思われる部屋)…開けますよ…」キィ…
委員長「おとこく」
委員長「え」ドサァッ
男「うっ、うっ!ムグゴゴっ!!」ジタバタ
幼馴染「…………これから、いいとこだったのに……」
委員長「え、え、え、え……どういうことっ…」
幼馴染「どういうこともこーいうことよ……既成事実を作ろうとしてたとこ」
ガシャッ!
男「ぶっ!ハァッ!!他、助けてくれ!!委員長っ」ジタバタ
幼馴染「あー、駄目だよ男、ちゃんとこれくわえてなきゃ」
委員長「まさかっ、無理矢理男君をっ!!」
幼馴染「そうだけど、それが?」
委員長「そ、そんなの!許せないことだよ!!」
幼馴染「私はっ!!あんたに男を盗られるのは絶対にいやだっ!絶対に私が男を私の物にする!!」
委員長「っ!……私だって、男君の事好きなのにっ!!そんな卑怯な事をして男を自分の所有物みたいにするなんて!間違ってる!!」
幼馴染「正々堂々だったって、きっと男は私を選ばないっ……私は選ばれない……だからっ、だからっ……」
委員長「…………」
男「……………」
男「……………」ムクリ
男「……なぁ、幼馴染……今回の事は、忘れるからさ……また、いつものように……できないか?」
幼馴染「……なかったことにさせるなんて……嫌!」ガバァ
委員長「!?」
男「むぅ…っつ…っはっ……っ!」
委員長「っ!!!」
委員長「っ!ずるいっ…私も」ガバッ
男「っえ!?…ムゥ!…チュル…ンッ」
幼馴染「…っ!勝手に横取りしないでよ!」バッ
幼馴染「…っ!勝手に横取りしないでよ!」バッ
男「ちょ、まっ…ムゥゥ!…ンチュ……ングッ…」
スッ
幼馴染「…ハァ、ハァ……」
男「…っ!…ハァ、ハァッ…」
男「お前等っ…もぅ…止めろっ…落ち着け…」ハァ…ハァ…
委員長「落ち着いてなんかいられないよ!!」
幼馴染「っ!」バァン!
委員長「キャッ!」ドンッ
幼馴染「……あんたが邪魔しなければ男との既成事実がっ……!」
男「……」アワワワワ
ピーンポーン
委員長男幼馴染『!?!?』ビクゥッ!!
メガネ『おっとこ~見舞いに来たぞ~』
男「!!うわっ……ちょ、お前等一旦静かにしてろ!幼馴染は服着ろ服!」ガサガサ ハキハキ
ダッダッダッダッ…
ガチャ…
男「よ、よう…来るなら連絡くれよ…」
メガネ「悪い悪い!…てか、寝てなくて大丈夫か?ほら、差し入れ持ってきたぜ?アクエリポカリ!」
男「お、おぅ……そうか、あ、あの、玄関で悪いが…今、上がるのは…」タジタジアセアセ
メガネ「……そうか(……靴が6足……誰か二人来てるな……)」チラッ
メガネ「んじゃま、お大事にな~(………)」ノシ
ーーーーー
ーーー
ー
男「………………」ガチャン
男「行ったか……」
ーーーーー
ーーー
ー
ーーーーー
ーーー
ー
男「…………」トコトコトコ
ガララララ…
幼馴染「帰った?メガネ君…」
男「……あぁ」
委員長「…………」グッ…
男「……幼馴染……帰れ」
幼馴染「……ちょっ、なんでよ!まだ男をわたしの」
男「いいから帰れっつってんだよ!!」カベバァン!
幼馴染「っ!!」ビクゥ
男「………早く…帰れ…」ガラララ……
幼馴染「…………ごめん………男……」ガラララ……タッタッタッ……バタン…
委員長「……………」
男「…………」
委員長「………あ、あの…男君…」
男「…………委員長……助けてくれたのに……悪いけど……帰ってくれないか?…」
委員長「っ!……ど、どうして…?」
男「……さっき、好きっていって貰えたけど………だけど、あんな時にさ…言われて……キスされて……本当なら嬉しいはずなのに……幼馴染の事もあって……俺、今どうしたらいいか、分からないさ……少し…いや、かなり動揺してる…」
委員長「………」
男「………悪い、帰ってくれ……」
委員長「………うん…………ごめんなさい……男君……」
ガラララ……
タッタッタッ……
バタン………
男「…………………」グッ
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「…………はぁ…」モゾ
男「………もう朝だ」ムクリ
男(体温計体温計……)ガサゴソ
スッ
男「………………」
…………ピピッ
男「………平熱……治ってるし…」
男(行かなきゃ……行けないんだよな……)
男「ッ……」
ーーーーーー
ーーー
ー
メガネ「おっとこ~!」
男「お、よぉ…」
メガネ「体調はどうだ?治ったか?」
男「あ、あぁ……アクエリポカリのおかげかもな」
メガネ「はは、そっか…」
メガネ「あ、そういや…委員長、見舞いに来たよな?」
男「委員長…」ピクッ…
メガネ「(………?)いやさー、昨日委員長に男の住所教えてくれって言われてさー、委員長見舞いに来た?」
男「……あ、あぁ……うん、来てもらったよ」アセアセ
メガネ「(………)………男、顔色悪くないか?」
男「そ、そうか?だ、だいじょうぶだよ」サァー……
メガネ「うん、悪い…てかかなり悪い」
メガネ「あれだったら保健室行ってこいよ」
男「いや、そこまでのことじゃ…」
メガネ「あ、委員長」
男「!?!?」ガタァ
メガネ「委員長ー、ちょっとこっち来てー」
トテトテトテ
委員長「……どうかしたの?」
メガネ「いやさぁ、男が顔色悪くてさ…ほら」
委員長「………本当だ…大丈夫?男君…まだ風邪治ってないの?」
男「いや、ほら………病み上がりだし、その……」フラ
メガネ「おいおい、大丈夫かよ男…保健室行っといた方がいいんじゃねぇの?」
委員長「私から先生に言っておくから男君、保健室に行ってきた方がいいよ……」
男「………分かった、保健室行ってくる……」ガタ
トテトテトテ……
ガララララ……バタン
メガネ「………大丈夫かよ…男」
委員長「……………」
男「………」トテトテ…
男(…………委員長……いつも通りだったな……)トテトテ
男(……切り替えが早いのか?……)カッカッカッカッ…
男「………はぁ…」トテトテトテトテ……
男(あ、着いた)
ガラララララ…
保健室の先生「うわっ」
男「うぉっ(びっくりしたぁ…)」
保健室の先生「あら、どうしたの?」
男「あ、あの……調子が悪くて…ベッドで少し寝たいといいますか……」アセアセ
保健室の先生「そうなの……あー…先生ね、今からちょっと用事があって、二時間くらい居ないんだけど……」
男「そうなんですか……」
保健室の先生「それで、ここ閉めようかと思ったんだけど、一人具合悪い子居てね、ベッドで寝てるんだけど…」
男「………あー、じゃあ、俺、小一時間でここ出ますから、保健室の鍵を俺に渡してもらって、その時になったら、そのベッドで寝てる人に状況を話して…鍵を職員室に返して、保健室の扉に保健室の先生居ませんよみたいなカード吊るしてけばいいんですね?」
保健室の先生「長々説明口調乙、頼める?」
男「はい、大丈夫です。任せてください」
保健室の先生「ありがと~、助かるよ~」
男「あ、怪我人だとかが来たら職員室の方に行かせる感じですか?」
保健室の先生「うん、そうね、職員室に手当てする物があるしね」
男「そうですか」
保健室の先生「それじゃ、頼んだよ~」タッタッタッタッ…
男「……ふむ」
ーーーーー
ーーー
ー
男「……はぁ」ゴロン
男(………少し…寝よ)モゾモゾ
?(………男?)ムクリ
シャアアアアア
?「やっぱ男だ……」
男「……っえ!?」ガバッ
男「な、なんでここに……(幼馴染が…)」
幼馴染「いや……昨日、眠れなくて……」
男「……あぁ、ベッドで寝てる子って幼馴染だったんだな…(……ってか、俺、普通に幼馴染と話しちゃってるし)」
幼馴染「………ねぇ…少し、話せない?」シャアアアアア…
男「……な、なんだよ(うわぁぁあ何故ゆえカーテンを閉めるんですか)」
幼馴染「その……昨日の事なんだけど…」ギシッ
男「は、はい…」
幼馴染「……昨日、男にしたこと……悔やんでる……」
男「………」
幼馴染「……私、もう少し、自制ができると思ったんだけど……」
幼馴染「…………」
男「……ごめん、幼馴染……知らなくて……」
幼馴染「謝らないで!」ドシッ
男「!?………」
幼馴染「………」
幼馴染「苦しいよ……男……」
幼馴染「お願い…一回だけでいいから、幼馴染の関係じゃなくなってもいいから…」
幼馴染「…諦めがつくから……」
男「…幼馴染」
幼馴染「私の恋心に、とどめを刺して……」
ーーーーーー
ーーー
ー
幼馴染「…………キス、して…」
男「……ん」チュッ
幼馴染「いけないよね、私達…」
男「……うん、保健室のベッドで……その、するなんて…」
幼馴染「……シーツに血ぃ、付いちゃったし…」
男「……保健室に洗濯機があってよかった…」
幼馴染「乾燥機もね…」
幼馴染「……男って、私とするまで、その……童貞だったんだよね?」
男「………no」
幼馴染「え」
男「……wikiで調べてくれ……(嗚呼、見栄を張るより胸張れる生き方をしたいです)」
男「……………(…これでよかったんだろか……俺は……最低だな……)」
幼馴染「……………」
ガラララララ……
男幼(!?!?)ビクゥ
委員長「すみません~……」ガララ…ガチャ
男『お、幼馴染!ふ、ふとんのなかに隠れとけ!』ガバァ
幼馴染『えっ、ちょ、や!』モグリ
シャララララ…
委員長「……あ、男君起きてたんだ……体調、大丈夫?」
男「…あ、うん、ダイジョウブ(色々大丈ばないです)」アセアセ
委員長「………その、話、していいかな?」
男「……あ、あー、うん(お願い、戻って下さい、迅速に教室にお帰りください…)」
幼馴染『…………』モゾモソ
男(!幼馴染っ、お前どこ触って……っ!)ビク
委員長「……私、あの時気が動転しちゃって……」
男「………」
委員長「……男君が、その……無理矢理させられるのを見たら……私、私……」
男「…………ごめん…」
委員長「………男君は悪くないよ……悪いのは全部……あの人なんだから……」
男「……ごめん………本当にごめん……(……一番最低なのは俺だ……委員長の気持ちしっといて、幼馴染に俺が混乱してる内に押しきられて……したなんて…)」
幼馴染『………』モゾモゾ
幼馴染『………』ハムッ
男(ッハァ///!?!?)ビクゥ
幼馴染『…ハム…ンチュ………ジュルルルッ……』
男「っ……!~~~~っ」ブルブル
委員長「お、男君大丈夫っ!?」
男「だ、だいじょぉぶらから………少し、腹が痛いだけだから……」ハァ…ハァ…
委員長「そ、そうですか……」
男「わ、悪い委員長……この話は……今度、別の場所で話そう……だから、もぉ……っ///、………教室に戻ってくれ………午後の授業までには収まるから……」
委員長「わ、わかりました……私、教室で待ってますから………じゃ、じゃあ……」タッタッタッタッ
ガラララ……バタンッ………………………
幼馴染「ふはぁ!!暑かったぁ~~!」ガバァ
男「……お、お、幼馴染のバカ!」ハァハァ…
男「………ったく」フィ
幼馴染「………ありがと、これでもう……大丈夫…」
男「本当……か?」
幼馴染「………うん(そんなわけない…)」
男「………じゃあ、俺、着替えるから…」スッ
幼馴染「待って」ガシッ
男「…え」
幼馴染「最後に、最後にキスさせて…」スッ…
男「………」
幼馴染「ん…」チュ
男「っ……唇じゃないんですか…」
幼馴染「………(男に……忘れられるくらいなら……憎まれた方がいい)」チュゥゥゥ…
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
男「………………………」
ガチャ
メガネ「あ、やっぱりここに居たか」
男「メガネ…」
メガネ「…心配したぞ……委員長が休み時間に様子見に行ったらまだ、体調が優れなくて、午後には教室に戻るとか委員長に言っときながら屋上でボ~としてるとは…」
男「………悪い」
メガネ「隣座りますね~」ヨッコラショウイチ
男「……」
メガネ「なぁ、男さん」
男「なんだいメガネさん」
メガネ「なんかあったか?」
男「なんかあった」
メガネ「あれ、ここは『別に…なんもねーよ』じゃなくない?」
男「いや、友達に嘘はつきたくないし……」
メガネ「キュン、成る程ここでメガネルートに入るわけですね」
男「やめたげて、需要ないし、俺blには理解あるけど自害に及ぶのはいやです」
メガネ「そうか、男はblに理解があるのか」
男「……いや、童貞こじらせちゃって新しい性癖を開拓すると、色んな出会いが待ち構えてるのさ」
メガネ「わぉ、達観した男さんすげぇ」
メガネ「では本題に」
男「お前が脱線させたんだぜ?」
メガネ「んで、男さん」
男「なんだい」
メガネ「なんかあったろ」
男「…………」
メガネ「男さん、直球でいきますよ?」
男「は、はぁ」
メガネ「委員長と幼馴染となんかあったろ」
男「」
メガネ「図星か…」
男「……お前何者だ」
メガネ「男君の友達1号ですけどなにか?」
男「……なんで、分かった」
メガネ「まず、男の首筋のキスマーク」
男「えっ」バッ
メガネ「ほら、スマホの内カメラ」スッ
バッ…
男「………(……ぅわ、あの時だ……幼馴染ぃ…)」
メガネ「それと、男ん家に見舞い行った時、玄関で靴が6足見えた」
男「~~~っ……………」
メガネ「……悩んでんなら、相談乗るぜ?……いい恋愛してる顔には見えないしな……」
男「……メガネ…」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
メガネ「…………………………」
男「………………」
メガネ「……わぉ」
男「わぉ…」
メガネ「で、男はどっちを選ぶんだ?」
男「………それは」
メガネ「……別に…いいんじゃね?」
男「え」
メガネ「迷えばいいじゃん、どいつの想いも本気なんだぜ?」
男「………」
メガネ「今後の展開で、どっちかを選べばいいじゃないか」
男「でも、俺は!(どちらかを選べる立場なんかじゃない…)」
メガネ「言っとくけど、どちらも選ばないなんて許されないと思うぜ」
男「…っ」
メガネ「男が、罪悪感やらなんやらで、責任とらなきゃいけないだとかでさ…」
メガネ「どちらも選ばない、どちらとも結ばれない……それって2人も好きってことだよな」
メガネ「あの子達は、男が応えてくれるかもしれないって期待し続けるかもしれない…」
メガネ「誰かが傷付く事を恐れて恋するなんて欺瞞だ」
男「 ………」
メガネ「…………なぁーんてな、この前のキス○スでそんな事言ってたぜー?」
メガネ「あ、あとさー、朗報があるんだよ」
男「嫌な知らせですか…?」ビクビク…
メガネ「いやいや、そうじゃなくてさ…来週にさ文化祭があるだろ?」
男「あぁ…あったね、文化祭」
メガネ「んでさぁ!俺らのクラスの出し物がメイド喫茶なんだよ!」
男「メイド喫茶…」
メガネ「俺がな、女子の発言も押し退けて男子達の力を借りてメガネ喫茶になったんだよ!」
男「…すごいな、メガネ…」
メガネ「はっはー、褒めろ褒めろ」
メガネ「でもさー、女子からクレームがきてさ、男子もなんかしろって言われて代表で俺と男でホストの服着て手伝えすることになっちゃってさぁーhahaha」
男「そっかぁー………え?」
男「いやいやちょいと待て」
メガネ「はい?」
男「何故ゆえ私がホスト服着て接客しなきゃいけないんだ?」
メガネ「まぁ…何か得るには何か犠牲にしないといけないのだよ」
男「えー…」
メガネ「なんか、一部の女子に俺ら人気らしくって、二人でホスト服着て接客してくれたら死ねるだとかなんだとか」
男「……まぁ、薄々気づいてたんだけどね…(腐女子ェ…)」
メガネ「うっそ、マジで、うわぁ~男さんまじ自意識過剰~」
男「過剰というか、敏感なんだよ、ぼっち歴長いから、人の視線とかさ」
メガネ「あー、そういうこと」
男「てか、まず俺ら絡み過ぎたよな」
メガネ「だってさぁ、俺男しか友達居ないもん…」
男「いやいや、出し物のメイド喫茶にする時には男共の力を会わせたんだろ?じゃあ、友達できるよ、沢山」
メガネ「どうだろね」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ー
ワイワイガヤガヤ…
メガネ「遂に待ちに待った文化祭!」
男「お、おぅ…」
メガネ「なんだよ男ぉ!テンション低いなぁおぃ!盛り上がれよ!」
男「逆にそのハイテンションに引いて盛り下がったわ…」
男(盛り上がれる分けないだろ…文化祭当日までの間、ずっと委員長と幼馴染に迫られて…倫理的に死にそうなんだよ…)
男(委員長には文化祭の実行委員長の補佐に抜擢され、何かとやり取りがあって…)
男(幼馴染の奴も、諦めるだとか言ってたくせにちょっかい出してきて…本人はどう思ってるか知らないけど……俺は…同情して…幼馴染と体を重ねた事を後悔している…罪悪感すら覚えるようになってきた…)
メガネ「うわぁー、なんか今男、非リアが聞いたら呪い殺されそうな事考えてるだろ」
男「……」
メガネ「さ、俺等も屋上から眺めてないで文化祭楽しみに行こーぜ!」グッ
男「ちょ、うわっ、分かったから引っ張るなよ!」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
メガネ「たこ焼き美味いな…男、これ結構イケるぜ!」
男「俺の金で買ったことを忘れるんじゃないよ、メガネさん」
委員長「あ、男君居たっ」
男「えっ、あ……委員長…」
委員長「えへへ…どうかな?」
男「え、あ、うん…そのかっこ…似合って、る…」
委員長「よかった…」
メガネ「…俺は邪魔みたいね…」スタコラサッサー
委員長「あっ、メガネ君…」
委員長「どうしよ…行っちゃったよ…男君とメガネ君、これから後半の仕事あるのに」
男「あ、やべ、そうだったわ」
委員長「男君、しっかりしてよぉ…」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
男「…………………」
委員長「………(はぅぅ…///)」
男「これ、似合ってる?」
委員長「うん、とっても」
男「これ来てメイド服に交ざって仕事するのか……」
委員長「接客頑張ってねっ」
男「お、おぅ……(メガネ早く帰ってこい……)」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男「い、いらっしゃいませぇ…」
委員長「駄目だよ男君、ちゃんと接客しなきゃ」
男「いやね、委員長、こーいうのはイケメン(笑 な人がやらないと客寄せにならないだろうしさぁ、…第一俺なんかがホスト服なんか来ても誰も喜ばないし…」
委員長「…………」
男「…委員長はなんでジト目で俺をみるんですか…」
委員長「……はぁ…じゃあ、私戻るね」
男「お、おぅ…(なんか…こいつなんも分かってねーよ…みたいな顏された…)」
生徒1「男君ー、これあそこのお客様に運んでー」
男「あ、はい…」スタコラ…
男「…ふぃ(暑いな…ネクタイ緩めよ…)」
生徒1「男君ー、お客様案内してー『分かってるよな?』」
男「(っ…)はーい…」スタコラ…
男「えっと……い、いらっしゃい子猫ぢゃん…(いゃぁぁぁぁあああああしにたいいぃ!!)」
幼馴染「…なにその接客…」
男「新手の虐めだようわぁぁあ……って、あれ」
男「……幼馴染か」
幼馴染「来てあげたよー」
男「…そ、そうですか…ではお客様…案内します」
幼馴染「なんで畏まるのさー!」
男「……」
幼馴染「ったくもぅ……ぁ」
男「……?」
幼馴染「ネクタイ、だらしないよ」スッ
男「!ちょ、ま」
キュッ…
幼馴染「…ん、できたよ」スッ
男「」アウアウ
委員長「…………」イライライライラ
幼馴染(おっ)ニヤッ
委員長「っ!」ガターン
委員長「ひゃあ!?」
生徒1「うわぁあ!委員長ちゃん大丈夫!?」
委員長「あ、う…すみません」アワアワ
幼馴染「フッ」
男「幼馴染……お前」
幼馴染「委員長の心配しなくて大丈夫なの?行ってあげれば?」
男「…………」ダッ
男「大丈夫か委員長、ぞうきん持ってきたぞ」
委員長「………」ブツブツ
男「………委員長?」
委員長「……たない……絶対渡さない……」
男「委員長?」
委員長「男君」ボソッ
男「な、なに」ボソボソ
委員長「私、絶対に幼馴染さんなんかに男君を渡さないから…」ボソボソ…
男「っ!」
生徒1「委員長ちゃんもう大丈夫ー?」
委員長「あ、はい、もうすぐで終わります」イソイソ…
委員長「片付けるの、手伝ってくれてありがとう……」ボソ…
スタスタスタ……
男「………………」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
生徒1「疲れたー」生徒2「だなぁー」
ワイワイザワザワ……
トテトテ…
委員長「男君、お疲れ様」
男「委員長、うん、お疲れ様」
委員長「大変だったね」
男「あぁ、大変だった…メイドさんの中にホスト服着て働く……(かなりの異物間があった…tsutayaのavコーナーに女子、みたいな…)」
ガララララララ!
メガネ「すいませぇん!!!遅れました!!」
男「遅れるもなにも、初日終わったし …」
メガネ「…あの、その、うふふ……言い訳をさせてください…せめて」
女子共『……………』ゴゴゴゴ…
腐女子『………(約束が違う)』ゴゴゴゴ…
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
メガネ「いやぁ…みっちり絞られたな」
男「エスケープするのが悪い」
メガネ「好きにエスケープしたわけじゃねーよ、ただ俺を誘惑する物が俺の理性を上回ったんだ」
男「……」
メガネ「ところで、エスケープってスペルなんだっけ、skeep?」
男「escapeだ、馬鹿」
メガネ「まぁ、今日はあれだったけど、明日から本気出すっ」
男「neetみたいなセリフだな」
男「明日はちゃんとお前もホスト服来て働けよ」
メガネ「大丈夫大丈夫心配するな!」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
ワイワイガヤガヤザワザワ…
男(昨日の疲れが抜けないな……)フラフラ…
生徒1「男君ー、休憩行っていーよー」
男「あ、そうっすか……じゃあ…(どこかで仮眠するか…)」フラフラ…
委員長「あのっ、男君、一緒に回らない?」
男「え、あ、うん、いいよ」
委員長「ほんと?やったっ」グッ…
男(あぁ、小さくガッツポーズなんかされたら…)
男「えっと、じゃあ、行こっか」
委員長「うんっ」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ー
委員長「やー、楽しかったね!本当」
男「だな、まさか委員長がお化けが苦手だとは…」
委員長「もぅ!あのことは言わないでよっ恥ずかしいよ!」
男「あはは(……)」
男(委員長、前より笑ってること増えたな…)
男(表情豊かになったっつーか、なんか、うん、全体的に良くなったよな…)
男(委員長は俺にこうも、素直に、積極的に、接してくれてるのに……俺は…委員長の気持ちを知ってながら……幼馴染に同情して……くそっ、俺は最低だ…)
委員長「………男君?」
男「え、あ、ごめん、何?」
委員長「いや、男君…怖い顔してたから……その、私と居るの、つまんなかったのかなって…思っちゃって」
男「いや!それはない!絶対に!(っ…!俺は…委員長にそんなことまで思わせて……)」
委員長「……もしかして、幼馴染さんの事で気にしてるの?」
男「っ…」
委員長「…確かに、色々動揺したし、ショックみたいなのはあったけど…私、大丈夫だから」
男「………」
委員長「幼馴染さんのやってることは間違ってる、ほら、男君、優しいし…押されちゃったら流されちゃうでしょ?」
男「………」
委員長「……男君の心は男君の物…私は私の好きを大事にする…」
委員長「でも、私は正々堂々と男を振り向かせてみせるから大丈夫」
男「………」
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
男 自宅
男「……はぁ…」
男「……どうすりゃいいんだ…俺は…」
『男君の心は男君の物…私は私の好きを大事にする』
『私は正々堂々と男を振り向かせてみせるから』
男「っ…」ズキっ
男「…………」
ヴヴヴ…
男(…………)ピッ
幼馴染『明日の後夜祭のフォークダンス、付き合ってあげよっか?』
男「…………」
ヴヴヴ…
男(…………………)ピッ
委員長『明日の後夜祭のフォークダンス、一緒に……どうですか?』
男(……やはり俺の青春ラブコメは修羅場っている……)
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
ワイワイザワザワ……
男「…………」ポケェー
『今年の○○祭ミスコンの優勝者は……エントリーno.5の…委員長だぁあぁぁぁぁあ!!!』
『キタ━━(´∀`)・ω・);゚д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)≧。≦)^◇^)゚з゚)━━!!!!』
ワイワイザワザワ……
男「うわぁ……すっげぇな…」
男(競争率上がるんだろうな……)
男「って…何考えてるんだ俺…」
*
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
委員長「ぁ、男君っ」
男「お疲れ様」
委員長「私、本当に優勝しちゃいました…」
男「いや、言った自分でも驚いてるよ…」
委員長「もぅ、すっごい緊張して……でもこれで約束通り…」
男「……うん」
ーーーーーー
ーーー
ー
ワイワイガヤガヤ…
委員長「わぁ…すごい燃えてるね!キャンプファイヤー!」
男「だねー…(後夜祭のキャンプファイヤー…キャンプ違うだろ…バックナイトフェスティバルファイヤーだろ…通称bnfファイヤー…)」*
委員長「…あ、音楽が流れ始めたね…」
男「周りも踊ってるし…俺等も踊るか…」
委員長「あ、あの…私…ちゃんと踊れるか不安だけど…」
男「大丈夫、気にするな…俺も踊りよくわかんないし…」
委員長「そうなんだ…」
男「じゃあ、踊ろうか…」
委員長「うん……」
男(………俺は……迷わない………)
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
委員長「……終わっちゃったね…文化祭」
男「だな…」
ヴヴヴヴ…
男「……ん、誰だ(……まさか)」
男「…………」
委員長「………誰…だった?」
男「……幼馴染」
委員長「………なんて?」
男「…………今から…俺の家で…話があるそうだ…」
委員長「……私も行きます…」
男「………わかった…一緒に来てくれ…」
男(もう……はっきりしよう…これで……終わらせるんだ…)
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
幼馴染「おかえり…(やっぱ…居るよね)」
男「…………」
幼馴染「…委員長と…後夜祭で踊ったんだね…」
委員長「…そうだよ…男君は私を選んでくれた…」
男「………」
幼馴染「っ……ねぇ、男…」
幼馴染「私、もう可能性ないの…?」
委員長「…男君…これ以上聞いても無駄だよ…」
委員長「…幼馴染さん、もう…邪魔しないでくれない?」
委員長「…幼馴染さんは男君との関係を見直すべきだと思う…」
委員長「もう…次の恋をした方がいいよ…」
幼馴染「嫌だ!」
幼馴染「こんなことになった原因はあんたなんだからっ!」
幼馴染「私から…男を…奪いとって…私はもう嫌なの!男と離れるのは!」
幼馴染「…それでも駄目なら私は男に対しての行いを清算する…」
幼馴染「今までの歪みを直す…」
委員長「そういうことじゃない…男君は今混乱してる…貴方に対して……だから、私に助けを求めて…私の想いを受け入れてくれた…」
委員長「………今ここで…男君の気持ちをはっきり言ってください…」
男「…」
男「……どーでもいい…」
委員長「…」
幼馴染「…」
委員長「え」
男「どーでもいい、って言ったんだよ」
男「……疲れた…正直、こんな面倒な事になるなんて思ってなかったし、早く解放されたいーって感じ?」
委員長「……他人事みたいに…」
男「ったく、だから言いずらかったんだよ……それが本心だ」
男「俺を責めろよ、だから話が進まないんだよ」
男「はいはい、悪いのは全部俺ですよー、これ以上は時間の無駄だ」
委員長「ちょっ…」
男「お前達、もう帰れ……」
男「これで終わりだ」
委員長「そっ…酷い…そんな……そんな勝手な…」
幼馴染「委員長」
委員長「っ?!」
幼馴染「真に受けない方がいいよ…今、男は演技をしてる…」
男「なっ…」
男「はぁ?嘘なんかついてねーよ……」
幼馴染「ほら、嘘…まだあの癖治ってなかったんだ…」
幼馴染「…男、嘘つくときとか演技する時いつも引きつった顔するよね?」
男「っ…ち、ちがう!」
男「お前ら2人とはもう付き合いきれない…嫌いなんだ…顔も見たくないっ…」
幼馴染「嘘つくなっ!!」
幼馴染「……男は、どちらかを選べないんだ……両方同じ位大事だからっ…」
男「っ…お前等とは…関わりたくない!……だって他に方法はあるのかよ!!」
男「両方を選ばない以外…あり得ないんだよ…」
幼馴染「………」
幼馴染「わかった……選ばなくていい……男……両方嫌わなくていい…」
男「……は?」
幼馴染「散々あがいて…気がついた…」
幼馴染「委員長もそう……決定的な決め手がないから迷うんだ…」
幼馴染「このまま終わりたい?お互い満足するほど頑張った?」
委員長「私は……」
幼馴染「私はやだ…このまま一生後悔する…」
幼馴染「……私は一旦休戦する…」
幼馴染「両方駄目な位なら…両方いい方がいい…」
幼馴染「私と委員長で男を共有する…」
男「は、はぁ?幼馴染…なに言って…」
委員長「それって…意味が分からないんだけど…」
幼馴染「男、あんたに拒否権はない……」
男「は、ふざけんな…俺は」
幼馴染「私とsexしたよね?」
男「 * * * 」
委員長「えっ」
幼馴染「あれ、私が保健室で休養してるとこを男に無理矢理されたって事にして、学校に言ったらどうなるかな?」
委員長「えっ、ちょ、な」
幼馴染「この提案に嫌なら委員長は引いて貰っても構わない…ただし口外なんてしたら……」
委員長「……」
幼馴染「…」
男「脅しだ……こんなの…」
幼馴染「異論はないよね?」
幼馴染「じゃ、楽しもっか…この三角関係を…」
完
一応完結です。(前編は)
不評ならこれで終わり
支援多かったら後編を
後編は、幼馴染と委員長と男の
歪な関係爛れた展開に
エロは多めで
最終的にどっちかと結ばれる
みたいな感じです
はよ(支援?)
あったので後編は
週末か休日あたりに上げます
>163
ありがとう(3 >ω< )3**
頑張りますので支援お願いします!
後編のタイトルは
委員長「私か幼馴染…どちらかを1人を…選んで」
です。
後編のタイトルは
委員長「私か幼馴染…どちらかを1人を…選んで」
です。
このSSまとめへのコメント
委員長「私か幼馴染…どちらかを