はるのん成分が足りないのでひたすらはるのんを愛でます
たまには純粋無垢なはるのんもいいよね
まったり日常ss
なお遅筆な1である
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418141856
陽乃「お姉ちゃんは疲れたんだよー」
八幡「……あの、人を呼び出しておいてなんなんですか」
陽乃「癒しを求めてるの」
八幡「無視ですか……」
八幡「旅行でも行ったらどうすか」
陽乃「うん、それもいいね。どこがいい?」ニコニコ
八幡「……何故俺に聞くんでしょうか」
陽乃「一緒に行くからだよ♪」
八幡「ことわ……」
陽乃「……それともお母さんとの食事に連れていく?」ニコニコ
八幡「……どっちも断りたいんですが」
陽乃「うん。それ無理♪」
どうしてこうなったのだろうか……
陽乃「ひゃっはろー」
雪乃「姉さん」
結衣「こんにちはー」
八幡「……」
雪乃「ここに何のようかしら?」
陽乃「雪乃ちゃんそんなに怖い顔しないでー」
雪乃「ではどんな用があるのかしら?」
陽乃「言わなきゃわからない?」
雪乃「……」
陽乃「比企谷くんを貰いに来たの♪お婿に」
八幡「な」
雪乃「何を」ガタッ
結衣「ええ!?」
陽乃「そういうわけで比企谷くん。こっちきてー」
八幡「そう言われても……」
八幡(こんな死線に自ら出向くのは気が引けるなんてもんじゃない。ただの自殺だ)
陽乃「はやく」
八幡(この否定を許さない場を作り出すのが本当に上手いと思う。流石ザ、魔王)
雪乃「いい加減に」
八幡「わかりました」
雪乃「比企谷くん?」
八幡「……話を聞くだけだ」
八幡(今この場に陽乃さんを留めるのは得策ではない。明らかに陽乃さんは雪ノ下をからかって楽しんでいる)
八幡(向こうからわざわざ出向けと言っているのだ。ここはそれに乗っておくのが得策だろう)
結衣「……ヒッキー」
八幡「……大丈夫だ」
陽乃「それじゃあちょっと外にいこっか♪」
八幡「……それで、何の冗談ですか」
陽乃「冗談に見える?」
八幡「……貴女のような家系が俺のような人間を婿にする必要はないでしょう。となるとそれは冗談かまたはもっと別なことを意味してることになりますね」
陽乃「……そうだね」ニッコリ
八幡「……なにかさせるつもりなら直接言ってください。少なくともさっきみたいな冗談は」
陽乃「冗談じゃないよ?」
八幡「……」
その表情はいたって真剣なもので嘘の欠片もないように感じる
……だけどだからこそ疑う
彼女は雪ノ下陽乃だから
俺の知っている雪ノ下陽乃は意味のない事は言わない
彼女の言葉には必ず意図がある
つまりこの件も意図があるはずなのだ
だがその意図がまるっきり掴めない
何故俺を婿にすると言い出した?
陽乃「まぁ今日は八幡にその挨拶をしに来ただけだよ」
八幡「いや、ちょっと待ってください」
陽乃「ああ。大丈夫だよ。八幡って私のこと怖がってるでしょ?」
八幡「……」
言わずも知れたことである
俺は彼女が怖い。その心理も何もわからないのだから
陽乃「ま。これからそこを解消していくってことだから♪」
八幡「いや、そうじゃなくて」
陽乃「ただ、私は八幡を婿にしたいって事だけ覚えておいてね」
そう言って彼女は嵐のように過ぎ去った
俺はただただ見送るしかなくて
頭の片隅でこの状況をどうあの二人に説明をするか考えている
そしてどうでもいいことに気がついた
八幡「……何時から名前呼びになったんだよ」
雪乃「何の話だったの」
八幡「……たいしたようじゃ」
結衣「ヒッキー」
八幡「ホントだって。何時もの冗談だった。ただ、変なお願いされただけだ」
雪乃「……それはどんなお願いなのかしら?」
八幡「……ただこれからも仲良くしてくれって言われただけだ」
雪乃「……」
結衣「……それって」
雪乃「……元々姉さんと比企谷君は仲が言い訳じゃないわ」
八幡「……そうだな」
雪乃「……それなのに仲良くしてくれ……?」
八幡「ただの暇潰しだろ……あの人って忙しそうにしてる所見たことないし」
結衣「あはは……それは確かに」
八幡(そう、ただの暇潰しに決まってる。もしくは俺に近づいて何かを聞き出そうとしているだけ……)
八幡「……」チラッ
雪乃「何かしら」
八幡「いや、何でもない」
八幡(どっちにしろ暫く家をでなければ問題ないだろ)
八幡「ただいま」
八幡(……まだ小町は帰ってないのか?)
八幡「ったくリビングの電気もつけっぱなしで……」ガチャ
陽乃「あ。おかえりー」
八幡「……は?」
陽乃「もっと遅いんだと思ってたよー」
八幡「……堂々と空き巣ですか」
陽乃「あはは。違うよー。小町ちゃんにいれてもらったんだー」
八幡「その小町はどこに行ったんですか」
陽乃「邪魔物はきえまーす。図書館で勉強してくるね♪だってー」
八幡「……あの馬鹿」
陽乃「いい子だよねー小町ちゃん」
八幡「まぁそうですね」
陽乃「うん。流石未来の妹だね」
八幡「違いますからね」
陽乃「さって八幡も帰ってきたしご飯作るねー」
八幡「話を聞いてくれませんかね」
それ以来何故か陽乃さんはちょくちょく顔を見せるようになったのだ……
呼び出しも増えた
行かないと向こうから乗り込んでくるので逃げようがない……
陽乃「おーい八幡ー聞いてるかなぁー」ツンツン
八幡「聞いてますからやめてください」
陽乃「えー。八幡の頬気持ちいいのになぁ」
八幡「勘弁してください」
陽乃「どうしても嫌なら私の事好きーって言ってくれたらやめるよー♪」
八幡「帰りますよ……」
陽乃「あはは。ごめんって」
八幡「……で、呼び出した本当の理由は何ですか」
陽乃「八幡と会うためだよ?」
八幡「……冗談でしょう」
陽乃「冗談じゃないんだけどなー」ニコニコ
八幡「……はぁ」
部室
八幡「……」
結衣「……」
雪乃「……」
八幡(非常に空気が重いんですが……由比ヶ浜頼むから黙らないでくれ)
陽乃「それでねー。この前の土曜日は八幡と買い物にいってー」
八幡(貴女は少し黙ってくれませんかねー)
陽乃「今度はどこ行こっか?」
八幡「ぁー家で寝てます」
陽乃「へ?家で寝るの?私は構わないけど」
八幡(あれ。あっさりだ)
陽乃「でも八幡から誘ってくるなんて思ったより大胆だね」
八幡「……」
結衣「へ?それって……」
雪乃「比企谷くん?」
八幡「!……ち、違う」
陽乃「もー。したいならそう言ってくれればよかったのに」
結衣「ひ、ひひ、ヒッキー!?」
雪乃「説明してもらおうかしら」
八幡「だから落ち着いて話をだな」
陽乃「……」ニコニコ
八幡「……ちょ、助けて下さいよ」
とある朝
「おきてー。ご飯できたよー」ユサユサ
八幡「……今日日曜だろ……小町」ゴロン
「……起きないなら……」ペロッ
八幡「……」ガバッ
陽乃「おはよー♪」
八幡「ななななな、なにして」
陽乃「大袈裟だなー。耳たぶ舐めただけだよ?」
八幡「そんな問題じゃない……じゃなくて何でここにいるんですか、てか小町ぃぃぃ」ダダダ
陽乃「ありゃりゃ、やり過ぎちゃったかな?」
勉強
陽乃「そこ違うよー」ニコニコ
八幡「……」
陽乃「その問いはこっちの本が参考になるかな」
八幡「……あの」
陽乃「なぁに?」
八幡「勉強教えてくれるのはいいんですが……」
陽乃「わからないことでもあった?」
八幡「ええ……何故横でくっついてるんでしょうか」
陽乃「えー?そっちのが見やすいじゃない?」
八幡「いえ、その……」
陽乃「それとも……いけない気分になっちゃった?」スッ
八幡「いえまったく」
陽乃「それはそれで傷つくなー。もー」
八幡「……とりあえず離れてくれませんか」
陽乃「だーめ♪」
はるのんが本気でヒロインしたら優勝待ったなしだと思うの
はるのん好きあつまれー
とりあえずお疲れ様でした
陽乃「やっほー」ガラガラ
雪乃「姉さん……せめてノックぐらい……」
結衣「やっはろー!」ガラガラ
陽乃「ノックぐらい?」ニコニコ
雪乃「……はぁ。もういいわ。こんにちは由比ヶ浜さん」
陽乃「ひゃっはろー!」
結衣「陽乃さん。来てたんですかー」
陽乃「うん♪八幡は?」
結衣「ヒッキーなら後ろに……あれ!? 」
雪乃「逃げたわね」
陽乃「だねー……まぁ逃げられないけど♪」
結衣「ふぇ?」
10分後
八幡「……」ガラガラ
陽乃「おかえりー」
結衣「ほ、ほんとに帰ってきた」
雪乃「意外ね」
八幡「……校門にも裏門にも黒服の怖い人がいたんですが……」
陽乃「ああ、それ私のお付き♪」
八幡「しかもその人からこんなの渡されたんですが……」
陽乃「ああ、八幡の寝顔写真?可愛いよね」
八幡「……データは?」
陽乃「八幡が逃げないなら渡してあげるよ♪」
結衣「ね、寝顔ってどういうことヒッキー!?」
雪乃「姉さん……事と次第によっては……」
陽乃「まぁまぁ二人ともこれあげるから許してー」
結衣「へ?いいんですか?」
雪乃「いえ、そうじゃないわ由比ヶ浜さん」
結衣「はっ!?だ、騙される所だったよ」
陽乃「えー?駄目かなぁ?」
雪乃「どうせこれだけじゃないのでしょう?全部よこしなさい」
八幡「いや、そうでもないだろ……」
恋人繋ぎ
八幡「さっむ……」
陽乃「……よいしょ♪」ダキッ
八幡「ちょ……」
陽乃「ふふ。寒かったんでしょ?」
八幡「いえ、すっごく暑いです。離れてください」
陽乃「ポケットに手を突っ込みながら言われても説得力ないなー」
八幡「ああ、もう……これで」
陽乃「うん♪」パシッ
八幡「……あの?」
陽乃「腕は暑いだろうから手ならいいよね?」ニコニコ
八幡「だからそうじゃないです……」
陽乃「あ、そう言えば大学で噂になってるお店があるから行こっか」
八幡「ああ、もう……姉も妹も何で話を聞いてくれないんですかね」
一枚上手
陽乃「よ!元気かなー?」
八幡「……もう突っ込む気力すらわかないんですがその袋は?」
陽乃「え?私に何を突っ込む気なのかなぁー?」ニヤニヤ
八幡「……」
八幡(これに反応したら負けだ……)
陽乃「……な、何か言ってくれないと流石に恥ずかしい……よ?」モジモジ
八幡「え」
八幡(何これモジモジする陽乃さんとかそんなイメージ無いんだけど)
陽乃「……」
八幡「ぁ、あー……えーっと……」
八幡(ヤバイ何も言葉がでない、どうすりゃいいの。こんな時難聴主人公ならどうすりゃいいよ?何かいった?で誤魔化せばいいのか?いや無理だろ)
陽乃「……」クスクス
八幡「……ぇ」
陽乃「あはははは。やっぱ比企谷くんは可愛いなぁ」
八幡「……」プイッ
八幡(やられた……何これ。恥ずかしいとかいうレベルじゃないんだけど)
陽乃「からかってごめんね?お詫びに美味しいものご馳走するから許して?ね?」
八幡「……はぁ」
陽乃「あ。ご要望なら裸エプロンしてもいいいよ?」
八幡「やめてください」
陽乃「あははは」
嫉妬
雪乃「姉さんと楽しくしてるそうね」
八幡「……一方的に振り回されてるだけなんだが……」
雪乃「……本当かしら?」
八幡「本当だって……からかって楽しんでるだけだろ」
雪乃「……そう。あまり本気になると痛い目を見るわよ」
八幡「本気もなにもないっての……あいにくあの完璧笑顔に騙されるほど素直な人間じゃないんでな」
雪乃「ふふっ……そうね……貴方は捻くれてるものね」
八幡「現実的なだけだっての……」
結衣「やっはろー!」
雪乃「こんにちは」
八幡「よう」
結衣「ゆきのーん!今日さ!今日さ!」
雪乃「少し落ち着いて話して頂戴」
八幡(陽乃さんもこいつみたいに気楽に笑えたら楽なんだろうけどな)
待ち伏せ
正門
陽乃「……♪」
八幡「……何やってるんですか」
陽乃「やほー八幡」
八幡「……どうも」
陽乃「テンション低いなぁー。折角こんな寒いなか下校するまで待っててあげたのにー」
八幡「……わざわざ外で待たなくても……」
陽乃「……ほら、校門で待つのって何か憧れるじゃない?」
八幡「……だからって……」
陽乃「まぁまぁ……ちょっとだけ付き合ってよ」
八幡「どうせ拒否権はないんでしょう?」
陽乃「そうだねー♪」
八幡「ならいきますよ……」
陽乃「ふふっ……ありがとう」ニコニコ
陽乃「ちょっと休憩しようか」
八幡「そうですね」
陽乃「あそこでいい?」
八幡「何処でもいいですよ」
陽乃「うん。じゃああそこで」ニコニコ
八幡「……」
喫茶店
八幡「……そろそろ目的を話してくれてもいいんじゃないですか?」
陽乃「目的って?」
八幡「……言わなくてもわかるでしょう?」
陽乃「……あはは。そんなに怖い顔しなくていいのに」
八幡「……」
陽乃「本当に目的なんてないんだよ?」
八幡「……」
陽乃「おかしいかな?」
八幡「……いえ、それならいいんです」
陽乃「……ありがとう」ニコッ
八幡(目的が無いわけがない……けどこれ以上聞いても彼女は何も答えないし、ボロを出す人でもないだろうしな)
多分また夜に更新します
はるのん好き多くて安心した
お疲れ様でしたー
自分が書いた過去のいろはssの続編ってことで釣りスレが出てましたが続編需要あるんですか……いらんだろ
「陽乃様」
八幡「……」
陽乃「何?今私は比企谷くんとお話ししてるんだけど?」
「お呼び出しでございます」
陽乃「……そう」
八幡「……」
陽乃「ごめんねー、八幡。ちょっと用ができちゃった」
八幡「別にいいですよ」
陽乃「また埋め合わせするからねー」
八幡「……別に埋め合わせなんていりませんよ」
陽乃「そっか。ありがと」ニコッ
「こちらです」
陽乃「わかってる」
八幡(……仕事の時の陽乃さんの顔っておっかねー)
八幡(あれが素の陽乃さんなんだろうか……違うか……あの顔ですら作った顔な気がする)
八幡「……あ」
八幡「伝票持ってかれてるんだが……」
今度出会ったら返しとこう……
後が怖いし……
亀裂
陽乃「おはよー」
八幡「……」ボー
陽乃「まだ寝ぼけてる?」ツンツン
八幡「……」キョロキョロ
八幡(俺の部屋だな。間違いない)
八幡「……110番」
陽乃「だーめ」パシッ
八幡「……」
陽乃「……ぁ」
八幡(陽乃さんが携帯を取ったせいで……顔が近いんですが……)
陽乃「……んっ」ズイッ
八幡「ちょ……離れて」
八幡(変な声だすのやめてくれ)
陽乃「……クスッ……ねえ八幡?」
八幡「や……やめ」
陽乃「……」ジー
ガチャ
小町「お兄ちゃーん……ぁ」
小町「……」
八幡「……」
陽乃「ありゃ?」
小町「失礼しました」ガチャ
八幡「こ、小町待って。待って下さい」
陽乃「んー、残念。邪魔が入っちゃったね」
八幡「そういう問題じゃないですよ……」
八幡「ああ、そうだ……この前の喫茶店の……んん!?」
陽乃「ん……ぁ……邪魔が入ったから止めるなんて私はしないよ?」ニコッ
八幡「……」
プルルル
陽乃「あ、ごめん。呼び出しが来たから帰るねー二度寝しちゃ駄目だぞ♪」
八幡「……う……ぁ……」
八幡「……」ボー
結衣「……何かヒッキーおかしくない?」
雪乃「そうね……何時もの三割増しで変ね」
陽乃「ひゃっはろー!」
八幡「……」ビクゥ
雪乃「姉さん……ノック」
陽乃「はいはいー。ごめんねー」
雪乃「わかっているなら……」
陽乃「うんうん。気にしないで」
雪乃「あのね……」
結衣「まぁまぁ……ゆきのん落ち着いて」
八幡「……」コソコソ
陽乃「八幡ー何を帰ろうとしてるのかな?」ニコニコ
八幡「……ちょっと急用が」
陽乃「どんな?」
八幡「……それは、あれですよ。あれなんですよ」オロオロ
陽乃「うん。わかんないかな♪」ズイッ
八幡「……」ビクッ
雪乃「何をそんなに怯えてるの?」
結衣「ヒッキー?」
八幡「何でもない……何でもないから」
陽乃「えー?キスまでしたのに?」ニヤリ
雪乃「……な!」
結衣「……嘘」
八幡「……っ」
陽乃「ありゃ。逃げちゃった」
結衣「ヒッキー!」ガタッ
雪乃「……姉さん。説明しなさい」
陽乃「えー?説明も何もそのままの意味だよ?」
雪乃「……いくら比企谷君と言っても無理矢理は犯罪よ?」
陽乃「えー?いずれ合意の上になるなら……いいんじゃないの?」
雪乃「話にならないわね」
陽乃「あれー?雪乃ちゃんもしかして妬いてるのかなぁ?」
雪乃「ねぇさん!」
陽乃「比企谷くんが欲しいならそう言えばいいのに……私は別に愛人がいてもいいよ?」
雪乃「……私達はそんな関係を求めてないわ」
陽乃「ふふふ……私達……か」
雪乃「……そうよ」
陽乃「それは誰の事なんだろうね?」ニヤニヤ
雪乃「……」キッ
陽乃「……比企谷くんも帰っちゃったし私も帰るね♪」
雪乃「……そうして頂戴」
陽乃(さーて、ガハマちゃんはどうするのかなぁー?)クスクス
……気持ち悪い
結衣「待って!ヒッキー!ヒッキーってば!」
ああ……本当に気持ち悪い
何してんだよ……
頭のなかゴチャゴチャする
そんなモノ望んでなかった
いらないと思ってた
見せかけの繋がりなんていらなくて……
ただずっと本物を望んでいて
なのに……
たったあれだけの事で心が揺れた
あの時の陽乃さんの顔が頭にこびりつく
今まで散々痛い目にあってきたのに
散々言い訳して目を逸らして……
それらすらどうでもよくなるぐらいに……
あの瞬間俺は求めてしまった……
それがどうしようもなく気持ち悪い
自分が今まで否定し求めていたものはこれっぽっちの事で覆った
それを……あいつらに知られたから逃げてる
これの何処が理性の化物だよ
本当に気持ち悪い……
結衣「ヒッキー!」パシッ
八幡「……由比……ヶ浜?」
結衣「はぁ……はぁ……やっと捕まえた……」
八幡「……」グイグイ
結衣「……まだ逃げる気なら離さないよ」
八幡「……逃げないから離してくれ」
結衣「わわわ。そんな乱暴に振りほどかなくても」
八幡「……悪い」
結衣「……いい……けど」
八幡「……」
結衣「……」
ごめんとりあえずここまでです
純粋無垢はどっかにいきました
お疲れ様でした
違ったら悪いんだけど>>1のいろはすSSって3部作?
八幡「……悪い」
結衣「……何が?」
八幡「……」
結衣「……」
八幡「……」
結衣「……ヒッキーが悪いって事はないよ」ギュ
八幡「……」ビクッ
結衣「絶対大丈夫だよ」
八幡「……」
結衣「……部室行く?……それとも帰る?」
八幡「………落ち着いたら部室に戻る」
結衣「……うん。それじゃぁ……待ってるね?」
八幡「……ああ」
陽乃「……あれー?折角の二人きりなのによかったの?」
結衣「……陽乃さん」
陽乃「……傷心中の比企谷くんにつけこんで……ってすると思ったのになぁ」
結衣「陽乃さん……こうなることがわかっててやったんですか」
陽乃「何をかな?」ニコニコ
結衣「キスですよ!」
陽乃「いやー……比企谷くんって本当に面白いよね」
結衣「……」
陽乃「……ふふっ。冗談だよ」
結衣「……」
陽乃「でも好都合なんじゃないかな?」
結衣「何がですか」
陽乃「これでガハマちゃんも雪乃ちゃんも心置きなく行けるよ?」
結衣「こんなことしなくても」
陽乃「無理じゃないかなー?」
陽乃「どう見ても三人とも膠着状態だったしねー」
結衣「それは……」
陽乃「これで少なくとも関係は変わると思うよ?どうなるかはわからないけどね」
結衣「そんなのって!」
陽乃「あはは。ガハマちゃんが動かないならそれでいいよ?でも雪乃ちゃんは動き出すし……きっと比企谷くんも動くよ」
陽乃「勿論私もね♪」
結衣「……陽乃さんはヒッキーのこと……どうしたいんでしか」
陽乃「……どうだろうね?」ニコッ
……陽乃さんは余計なことをしない
つまりこうする事によって何かをしたかったはず
いつだったか葉山の言葉を思い出す
構いすぎて殺す……ね
俺は今どっちに傾いてるんだろうか
彼女の目的を考えろ
彼女の行動には理由がある
とにかく落ち着いて……
……落ち着くと色々と恥ずかしくなってくる
例えば逃げたこと
例えば由比ヶ浜に抱き締められたこと
……すげぇ恥ずかしいぞ
八幡「……」
八幡「……よし」
陽乃「落ち着いた?」
八幡「……ええ、まぁ」
陽乃「そっか♪」
八幡「……」
陽乃「それで、どうするのかな?」
八幡「……何がですか」
陽乃「部室には行きにくくなったでしょ?」
八幡「そりゃ誰かさんが色々とぶちまけてくれましたからね」
陽乃「いやー。でも比企谷くんがあんなに取り乱すなんてねー」
八幡「……ええ」
陽乃「……どっか行こうか?」
八幡「……いえ、部室に戻ります」
陽乃「……へぇ。てっきり家に帰るって言うと思ったのに」
八幡「……」
陽乃「そっかー。じゃあ今日は先に帰っとくねー」
八幡「……そうしてください」
八幡「……入りたくない」
雪乃「入りなさい」ガラガラ
八幡「げ……」
八幡「……うす」
結衣「……ぁ」ホッ
雪乃「……」
八幡「ぁー……お騒がせしました」
雪乃「……全くよ」
雪乃「……キスのひとつやふたつで騒ぐなんてどうかしてるわよ」プイッ
八幡「……そうすね」
結衣「……そ、そうだよ!今どきキスのひとつやふたつー!」
雪乃「私はしたことないけれど」
結衣「あたしだってないよ!?」
八幡「……そんなこと暴露すんなよな……」
雪乃「あら?比企谷くん私ともしたいのかしら?」
結衣「ゆ、ゆゆゆゆきのん!?」
八幡「それはない」
雪乃「……そう。まぁここで頷いたら貴方を強姦魔にしたてあげて吊し上げるつもりだったのだけど……残念ね」ニコッ
結衣「強……!?」
八幡「そりゃ残念だったな」
雪乃「ええ、本当に残念だわ」
また夜に
お疲れ様でした
>>48
違います。自分のは三部作の人の足元にも及びません
八幡「ただいまー」
小町「おかえりーお兄ちゃん」
陽乃「おかえりー♪」
八幡「おー。小町帰ってたのか」
小町「うんー。凄いよ!陽乃さんに勉強教えて貰うとあっという間だよ」
陽乃「そんなことないよー?小町ちゃんの理解が早いだけだよー。流石八幡の妹さんだよねー」
小町「いやー陽乃さんの教え方が上手いだけですよー」
八幡「……何でナチュラルにいるんすか」
陽乃「えっとね」
小町「ほい。お兄ちゃんこれ」
八幡「手紙?」
愛する娘へ
父さんと母さんはちょっとロンドン旅行に行ってきます
お小遣いと生活費は何時もの場所に置いておくから使ってくれ
お前も受験じゃなければ……
お土産ちゃんと買ってくるからな!
父より
八幡「……はい?」
色々と突っ込みどころ満載の手紙なんだが
息子にも何か残しとけよ
小町「何かねーたまたまロンドン行きのペアチケットが当たってしかもたまたま二人とも有給とれたんだって。凄い偶然だよね」
八幡(もうそれ偶然とは思えないんですが、だってあの社畜の鑑の二人がそんな簡単に有給取れるはずが)
陽乃「……」ニコニコ
八幡「……まぁとりあえず事情はわかった。それで何故陽乃さんが」
陽乃「八幡のご両親がいない間ご飯つくってあげようと思ってねー」
八幡「自分で作ります」
陽乃「もー。そんな固いこと言わないの」プニプニ
八幡「止めてください」
陽乃「却下♪」
陽乃「おいしい?」ニコニコ
八幡「……」モグモグ
陽乃「おいしいかな?」
八幡「……」
陽乃「そっか♪」
八幡「何も言ってないんすけど……」
陽乃「そんだけ食べてくれるならそういうことでしょ」ニコニコ
八幡「……まぁ……旨いですよ」
陽乃「あ。言ってくれるんだ。意外」
八幡「……ええまぁ」
陽乃「照れなくていいのに」
八幡「照れてないですよ」
陽乃「……ぁ」スッ
八幡「え?」
陽乃「ソースついてるよ」ペロッ
八幡「……」
陽乃「あれ?こういうのって男の憧れじゃないの?」
八幡「……陽乃さんがやると怖いです」
陽乃「えー!酷いなー」
八幡(あの……まじで心臓に悪いから止めてくれませんかねぇ)
八幡「……」
陽乃「よっと」ドスッ
八幡「……あの、重いんですけど」
陽乃「ただもたれ掛かってるだけなのに重いってのは酷いなぁ」
八幡「……本読みにくいんですが」
陽乃「まぁまぁ……八幡が私に構ってくれないからだよ?」
八幡「まぁまぁじゃないです……」
陽乃「あ、じゃあこの本読んでいい?」
八幡「少しは話を……はぁ……もう勝手にしてください」
陽乃「ありがと♪」
安定の誤字
まぁでもガハマさんだし……
ほんとすいません。何でもしますから許して下さい
お疲れ様でした
八幡「……そろそろ21時ですよ」
陽乃「それがどうかしたの?」
八幡「……帰らなくていいんですか」
陽乃「……?」
八幡「……何でそんな顔するんですか」
陽乃「……私しばらく泊まる予定なんだけどなぁ」
八幡「はい?」
陽乃「小町ちゃんに許可とったしねー。小町ちゃんに勉強教えてあげるって事になってるよー」
八幡「……」
八幡(小町の勉強っていう口実を作ってるあたり確信犯だよな)
八幡「じゃあさっさと小町に勉強教えてやって下さい」
陽乃「うん。時間になったらね」
陽乃「それまでは八幡とお話しさせて貰おうかな」
八幡「……特に話すこともないすけど」
陽乃「そう?私は結構あるよー?例えば八幡にオススメの本は……」
その後陽乃さんと本について話し合った
小町「おにいちゃーんお風呂わいたよー」
八幡「ああ……先に入るか?」
小町「ううんー。後でいーよー」
八幡「あいよ」
陽乃「お風呂?」
八幡「陽乃さん先に入りますか?」
陽乃「……ううん。後でいいよー」
八幡「そうですか」
風呂場
八幡「……念のため」ガチャ
八幡(流石に入ってこないだろうけど)
ガチャ
陽乃「ちょっと失礼するねー」
八幡「え」
ガサゴソ
陽乃「失礼しましたー」
バタン
八幡「……鍵かけてたよな?」ガクブル
八幡(てか何してたの)
八幡「さっさと出よう」
八幡「……」
八幡(……置いておいた着替えが無くなっている)
八幡「代わりにメイド服があるんだけど」
八幡(何で下着までなくなってるの)
陽乃「まだかなー?」
八幡「ちょ……すぐ外にいるんすか」
陽乃「そりゃあもう♪もしそれ着ずにタオルで出てきたらひっぺがして激写してあげるから安心してねー」
八幡(何処にも安心する要素がないんですが……)
八幡「……どうしようか」
八幡「……雪ノ下さん」
陽乃「なにかな?」
八幡「……これを俺に着させてどうするんですか」
陽乃「可愛いと思うよー」
八幡「……それは服が可愛いんであって俺が可愛いわけじゃないです」
陽乃「着たことあるの?」
八幡「あるわけないじゃないですか」
陽乃「あはは。だよね?楽しみだなぁ」
八幡(やっぱ魔王だわこの人)
1000スレの流れ久しぶりに見たな
元気があればまた更新します
お疲れ様でした
陽乃「いやー凄かったね」
小町「びっくりしたよーお風呂からメイドさんが出てくるんだもん」
八幡「……」
陽乃「あ、メイドさん私コーヒーのみたいなぁ」
八幡「……もう勘弁してください」
陽乃「あはは。かわいかったよー?」
八幡「何処がですか……後データ消してください」
陽乃「仕方ないなー」
八幡「……」
陽乃「私と付き合ってくれたら消して上げるよ♪」
八幡「それ消さないって言ってるようなもんですよ……」
小町「ほんといつの間にフラグ立ててたんだろ」ボソッ
八幡「……?」
小町「何でもないよー。陽乃さん小町は部屋にいってますんでー」
陽乃「あ、うんー。すぐ行くねー」
八幡「そのまま一緒に連れていってくれ……」
八幡「……疲れた」
八幡(泊まるとか予想外すぎるぞ……)
八幡「今日はさっさと寝よ……」
―――
ガチャ
陽乃「……」フラフラ
八幡「……」スゥ
陽乃「……」ギュッ
八幡「……小町?」ウトウト
陽乃「……」
八幡「……」ナデナデ
陽乃「……♪」スゥ
八幡「……スゥ」
八幡「……」
陽乃「……」
八幡(目が覚めたら陽乃さんが腕に抱きついていた)
陽乃「んっ……」ギュッ
八幡「……」ゾワゾワ
八幡(まずい、起こさないとそろそろ小町が……)
八幡「ゆ……雪ノ下さん」
八幡(極力触らないように腕を剥がさないと……この感触ってどう考えても胸だよな……布団被ってるからわからないけど……あああ……無心だ。無心になれ)
陽乃「……」ボー
八幡「……ゆ、雪ノ下さん?」
陽乃「何で比企谷くんがいるの?」
八幡「それはこっちの台詞で……」
陽乃「どうかした?」
八幡「……」プイッ
八幡(何でこの人Yシャツだけしか着てないの……馬鹿なの?痴女なの?)
陽乃「……ぁぁ」ニヤッ
八幡「……何すかその悪い顔」
陽乃「欲情しちゃった?」スッ
八幡(ひぃ……顔の輪郭に指沿わせるのやめてくれませんかね)
陽乃「……してあげようか?」
八幡「……冗談でしょう」
陽乃「……何でかな?」
八幡「……そんな楽しそうな顔されたら誰でも気がつきますよ」
陽乃「……そんな顔してた?」
八幡「ええ」
陽乃「……おかしいなぁ……大概の人は騙せる自信あるんだせどなぁ」
八幡「試したことあるんですか」
陽乃「今試したよ?」
八幡「……そりゃ残念でしたね」
八幡(……そりゃこんな美人があんなことしてきたら誰だって勘違いするよ……)
陽乃「おかしいなぁ……もしかして比企谷くんホモなのかな?」
八幡「……違いますよ」
八幡(戸塚は性別戸塚だからホモの対象にならないしな……ほんと戸塚天使。先生……戸塚に会いたいです!)
小町「おはよーお兄ちゃん。ちゃんと避妊した?」
八幡「……お前は朝から何を言ってるんだ……」
小町「流石にこの年でおばさんになるのは小町的にポイント低いよ?」
八幡「あのな……なにもしてないからな」
小町「嘘……」
八幡「ほんとだ」
小町「うわぁ……お兄ちゃんヘタレ」
八幡「何でだよ……」
小町「……まぁもしお兄ちゃんが陽乃さんに手を出してたら絶交してたけどねー」ニコニコ
八幡「……魔王さんを相手にするのには俺のレベルじゃ足りないんだよ」
小町「何言ってるのか全然わかんないよお兄ちゃん」
八幡「はいはい……朝飯作るか」
小町「陽乃さんー朝は何派ですかー?」ドタバタ
八幡(……小町に縁切られたら多分自殺してたな……陽乃さんに手を出すわけないけど)
バカテス見たことなかったがネタ被ってたのか……ごめんなさい
雑談は好きにしてくれていいですが言い争いは止めてください
お疲れ様でした
八幡「……俺は学校行きますが雪ノ下さんは?」
陽乃「……んー私も久しぶりに大学行こうかな?」
八幡「……そうすか」
八幡(やっぱちゃんと大学生なんだよな……いまいちこの人のプライベートは謎だ)
陽乃「……」
八幡「……?」
一瞬だけ違和感があった
今までで見たことのない陽乃さんの表情
その変化は瞬きをする間もなく消え去ってしまったが……
……勿論俺にその変化の訳を知ることも察することもできはしない
一年近く共に過ごした彼女達の事でさえ理解していないのだ
そんな彼女達よりずっと短い時間しか接していない彼女の事を理解できる訳がないのだ
陽乃「……どうかしたかな?」ニコニコ
八幡「……いえ。何でもありません」
部室
ブーンブーン
雪乃「……はぁ」ガタッ
結衣「……」
八幡「……」
雪乃「少し電話をしてくるわ」
結衣「……何か珍しいね」
八幡「……何が」
結衣「ゆきのん携帯これで4回目だよ?」
八幡「……そうだな」
結衣「……何かあったのかなぁ」
八幡「……どうだろうな」
結衣「ゆきのん帰ってきたら聞いてみていいかな?」
八幡「俺に許可をとらなくても……」
結衣「そ……そっか」
八幡「……ああ」
雪乃「……」
八幡(どことなくご機嫌斜めだな)
結衣「……」
八幡(由比ヶ浜も気がついてるわな……どうするんだ)
結衣「……ゆきのん」
雪乃「何かしら?」
結衣「珍しいねー電話するの」
八幡(何の捻りもなく直接聞くのかよ……ええー……)
雪乃「……そうね」
結衣「……何かあったの?」
雪乃「……大丈夫よ」
結衣「……お母さん?」
雪乃「……」
結衣「何があったの?」
雪乃「……本当に大したことではないの。ただ姉さんに連絡がつかないから何か知らないかと言われただけよ」
結衣「え?陽乃さん?」
雪乃「ええ……今日は父の代理で出なければならない集会があるみたいだから……」
八幡「……」
八幡(連絡を取ってない……?)
雪乃「……気まぐれな人だけど連絡がとれないというのは変ね……」
八幡「雪ノ下……連絡がつかないのはいつからだ」
雪乃「昨日からだそうよ……何か心当たりがあるのかしら?」
八幡(……どう答えるべきだ。陽乃さんなら家にいるぞ?……これはどう考えてもまずいよな)
そもそも陽乃さんならこの状況になることを予想していたはずだ
親に定期的にしていた連絡をしなくなれば心配になって探すはず……それも何かしらの集会が予定されてたんだから
なのにわざわざ連絡をせずしかも俺の家に来ていた
八幡「あの人の行動なんてわかんない ぞ」
雪乃「……それもそうね」
八幡(……さて、どうするか)
おひさしぶりです
年末って嫌いだわ
お疲れ様でした
どうパクられてるんだ
>>109
いろは「全力で先輩を攻略する」八幡「やめてくれ」
の引用だらけのSSがあって、その作者がタコ大佐。
ちなみにタイトルは
八幡「俺といろはの」いろは「先輩攻略日記」 八幡「違う」
言い回しが全く同じ部分がたくさん。展開も同じ。
確認してきたらまじでワロタ
>>107
別人ですね
ご報告ありがとうございます
こういうときってどうしたらいいんだろ
とりあえずFAQから
他のサイトに小説を載せているのですが、本サイト内で自作と似ているものを見つけました。どうしたらいいですか?
通報は「情報提供」よりお願いします。
その場合、盗作箇所や自作のアップロード時間(他サイトで確認できる投稿時刻)など、盗作だと分かる証拠を添えて送って下さい。確証がない場合は基本的に動きません。
盗作だと断言できた場合は然るべき対処(作品ロック、アカウントロックなど)をさせていただきます。
http://syosetu.org/?mode=faq_list
やっぱり>>1じゃないのか
さすハー
>>116
わざわざありがとうございます
助かりました
すいません。明日か今日の夜にでも更新します
八幡「……ただいま」
陽乃「あ、おかえりー」
八幡「……ええ」
陽乃「およ?どうかした?」
八幡「……少し」
陽乃「何々?お姉さんに相談するかい?」
八幡「……そうですね」
陽乃「え?」
八幡「……」
陽乃「何か意外だね……絶対にしないと思ってた」
八幡「……」
陽乃「……それで、何かな?」
八幡「……雪ノ下が探してましたよ」
陽乃「……あー」
八幡「……」
陽乃「……比企谷くんはどうしたのかな?」
八幡「……別に何もしてないですよ」
陽乃「……」
八幡「……どうしたんですか」
陽乃「んー。比企谷くんなら追い出すかと思ったんだけどなぁ」
八幡「……たまたま言い出すタイミングがなかっただけですよ」
陽乃「あはは」
八幡「……」
陽乃「……何も聞かないんだ?」
八幡「聞きたくないですから」
陽乃「ひどいなー」
陽乃「……ふふ。やっぱり君はいいね」
八幡「……」ゾクッ
陽乃「……見捨てられないように美味しいご飯でも作ってくるね♪」
八幡「……はぁ」
八幡(……これもまた陽乃さんの作戦なんだろうか)
陽乃「よいしょっと」
八幡「……何ですか」
陽乃「んー確認かな?」
八幡「何のですか」
陽乃「まぁまぁ……こっち向いて」
八幡「……?」
陽乃「……」ジー
八幡「……な、なんですか」
陽乃「……うん」
八幡「……雪ノ下さん?」
陽乃「……ありがと♪」
八幡「はい?」
陽乃「いやーよかったよかった」
八幡「……なんなんですか……一体」
陽乃「何でもないよー♪」
陽乃「面白い番組やってないねー」ピッ
八幡「そうすね……」パラパラ
陽乃「八幡はどんなのみるの?」
八幡「……バラエティーとかですかね」
陽乃「えー?何か意外」
八幡「そうですか?」
陽乃「うん。だってクイズ番組とかのイメージあるし」
八幡「別に見ない訳じゃないですよ。ただ単に小町がバラエティー好きだから必然的に多くかかるだけです」
陽乃「ふーん。なるほどねぇ」
八幡「ええ」
15分後
陽乃「……」トンッ
八幡「……雪ノ下さん?」
陽乃「……スゥ」
八幡「……嘘だろ」
陽乃「……」
八幡「……どうしたものか」
ただいま
八幡「よっと……」
陽乃「……スゥスゥ」
八幡「……ふぅ」
八幡(滅茶苦茶軽かった……なんて訳もなく普通に重かったよ……よく主人公がこいつ……軽いなとか言うけどあれは嘘だな)
八幡(寝てる人糞重いじゃねーか)
八幡(……さて……と)
八幡(これをどうしたものかねぇ)
メール1件
雪ノ下
話があるわ
八幡「……とりあえず駅で待ち合わせるか」
バタンッ
陽乃「……次は……」ムクッ
結衣「……電話?」
結衣「……陽乃さん!」
陽乃「ひゃっはろー」
結衣「い、いまどこにいるんですか?ゆきのんが探してましたよ」
陽乃「うん。知ってるよー。ガハマちゃん今は暇かな?」
結衣「はい?」
陽乃「じゃあちょっと出てこれるかなぁ?」
結衣「それは構いませんけど」
陽乃「うん。ありがと♪雪乃ちゃんや比企谷くんもいるはずだから待っててー」
結衣「……?わかりました」
陽乃「場所は……」
駅前
八幡「……よう」
雪乃「こんばんは」
八幡「急にどうした」
雪乃「……」
八幡「……どうした」
雪乃「……姉さんは元気かしら」
八幡「は?……俺にはわからんぞ」
雪乃「……貴方の所にいるんでしょう?」
八幡「何でそう思うわけよ」
雪乃「……メールよ」
八幡「雪ノ下さんからか?」
雪乃「ええ」
八幡(……ほんとなに考えてんだあの人)
八幡(……いや、いつの間に連絡したんだ)
雪乃「……」
八幡「ぁー……悪かった。黙ってて」
雪乃「……そうね。でも私はそれに怒ってるんじゃないわ」
八幡「どっちにしろ怒ってるのかよ……」
雪乃「……ええ」
八幡「……んで、お前は何に対して怒ってるんだ」
雪乃「……まさか姉さんに諭されるとはね」
八幡「……雪ノ下?」
雪乃「私……貴方のことが好きよ」
八幡「……は?」
結衣「……嘘」
陽乃「……比企谷くんはどうするかなぁ?」
陽乃「ふふっ……楽しみ」
お騒がせしました
八幡「……」バタンッ
陽乃「おかえりー」
八幡「……」
陽乃「どうかしたかなぁ?」ダキッ
八幡「……すいません。離れてください」
陽乃「……おっと」
八幡「……先に休ませてもらいます」
陽乃「……そうなったかぁ」
陽乃「……つまんない」
雪乃「……なにかいってくれないかしら」
八幡「断る」
雪乃「……そう。理由を聞いてもいいかしら」
八幡「……理由もなにも俺はお前にそういう思いを抱いたことはないからだ」
雪乃「……そう」
八幡「……他に話はあるか?」
雪乃「……そうね。姉さんのこと、悪いけど任せるわ」
八幡「おいおい、雪ノ下さんを引き取りに来たんじゃないのか」
雪乃「……気が変わったのよ」
八幡「……そうか」
雪乃「……それじゃあね」
八幡「ああ」
結衣「……」
八幡「……由比ヶ浜……何でここに」
結衣「……ごめん……」
八幡「いや……別にお前が謝ること」
結衣「……ごめんなさい」
八幡「……由比ヶ浜?」
結衣「……ヒッキー」
八幡「……」
結衣「あたしも……ヒッキーのこと好きなんだ」
八幡「……」
結衣「……こんなこといったら……困るよね」
結衣「ごめん……ごめんね……」
八幡「由比ヶ浜!」
八幡「……馬鹿野郎」
八幡(……どうするんだよ)
陽乃「よっと」
八幡「……」
陽乃「お?狸寝入りかな?」
八幡「……」
陽乃「別にいいんじゃないかなー」
陽乃「……雪乃ちゃんもガハマちゃんもいい子だと思うよー?」
八幡「……」
陽乃「まー私のオススメは雪乃ちゃんだね!」
八幡「……いい加減にしてくださいよ」
陽乃「……」ニヤ
陽乃「……ふふっ。そんなにあの奉仕部を気に入ってたんだ……君は」
八幡「……」
陽乃「遅かれ早かれこうなってたと思うけどなぁ」
八幡「……」
陽乃「君はガハマちゃんの好意から理由をつけては目をそらし続けてたよね」
陽乃「そんなに関係を崩すのが怖かったの?」
八幡「……」
陽乃「……ふふ。お休み」バタンッ
八幡「そんなの……当たり前ですよ」
よいお年を
小町「お兄ちゃんー。朝だよー」
八幡「……ん」
小町「うわぁ……凄い顔……」
八幡「……」
小町「顔洗って来なよー?」
八幡「……」
八幡(結局寝れなかったな)
陽乃「おはよー」
八幡「どうもです……」
小町「これ、陽乃さんと作ったんだよー」
八幡「ああ、そう」
小町「……はぁ」
八幡「……なに?」モグモグ
小町「……いや、普通そこは何かしらのリアクション起こすもんだよ……」
陽乃「まぁまぁ、小町ちゃん。どうも比企谷くんは本調子じゃないみたいだし」
小町「すいませんー。ほんと愚兄が……こんなんでも見捨てないでやってください」
陽乃「大丈夫だよ♪」
八幡(むしろ見捨ててくれ)
学校
結衣「ぁ……」
八幡「……よう」
結衣「……うん」
八幡「……ちゃんと寝てたか」
八幡(目元隈できてるぞ……化粧でほとんど隠れてるけど)
結衣「あ……あはは。あんまり……ヒッキーは?」
八幡「……俺もあんまりだ」
結衣「そ……そっか」
八幡「……返事はする」
結衣「……え?」
八幡「ちゃんと答えは……解は出す」
結衣「……うん。待ってるね」
八幡「……ああ」
部室
八幡「……よう」ガラガラ
雪乃「あら?……来たのね」
八幡「……ああ」
八幡(ここで部室に来なかったら今までと何も変わらない……)
雪乃「……やっぱり貴方は変わったわね」
八幡「……お前もだろ」
雪乃「そうかしら?」
八幡「……ああ」
八幡(そう……雪ノ下も変わった。多分……俺達三人の中で最も変わったのは彼女だ)
雪乃「……由比ヶ浜さんは?今日は一緒じゃないのね」
八幡「何時も通り三浦と話してたぞ。こっちに来るかは知らんが」
雪乃「来るわよ」
八幡「……わからないだろ?」
雪乃「いいえ。来るわ……彼女も変わったもの」
八幡「……そうか」
雪乃「ええ」
八幡(俺達は確実に変わっていっている……それが良いものなのか悪いものなのかはまだ判断がつかない……だからこそ怖い)
雪乃「……」
八幡(そう思っているのも……俺だけじゃない筈だ)
結衣「やっはろー!」
雪乃「こんにちは。由比ヶ浜さん」
八幡「……」
雪乃「私の勝ちね」
八幡「……」ポリポリ
結衣「へ?なになに?なんの話?何かしてたの?」
八幡「いや……特に何もしてないぞ」
雪乃「あら?言わないで欲しいの?」
結衣「ちょ!二人で話してないで教えてってば!」
八幡「大したことじゃないから気にするなって」
結衣「絶対嘘だよぉ!」
雪乃「ふふっ」
八幡「……」
八幡「んじゃ帰るか」
雪乃「そうね」
結衣「うん!」
八幡「最近見事に仕事がないな」
雪乃「そうね」
八幡「……俺は楽で良いがな」
雪乃「……そうね。何もない方が……何も起きない方が幸せなのかもしれないわね」
八幡「……」
結衣「……あ」
雪乃「?」
八幡「……忘れ物か?」
結衣「うん……そうかも」
雪乃「仕方ないわ。部室に戻りましょう」
結衣「そ、そういうのじゃなくて」
雪乃「……?どういうことかしら」
結衣「……ゆきのん」
雪乃「どうしたの?」
結衣「……ごめん!」
雪乃「え?」
結衣「あたし実は……昨日のゆきのんとヒッキーの話聞いてて……」
雪乃「……」
結衣「盗み聞きしてごめんなさい!」
雪乃「……そんなことを気にしていたの」
結衣「そ、そんなことじゃないからね!?」
雪乃「いいえ。そんなことよ」
雪乃「むしろそんなことで私が怒ると思われてるのが心外だわ」
結衣「その……」
雪乃「……?」
結衣「あ、あたしも!ヒッキーに……思い伝えたの」
八幡「……」
八幡(……このバカは本人いる前でなんつーことを)
雪乃「……そう」
結衣「何て言うか……あたしだけゆきのんがヒッキーに告白したって知ってるのは不公平と言うか何て言うか……」
結衣「嫌って言うか……ズルイっていうか……」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「う、うん」
雪乃「貴女って……やっぱりバカよ」
結衣「ゆきのん!?いくらあたしでもそんなにストレートだと傷付くよ!? 」
雪乃「貴女に遠回しに言っても伝わらないでしょう?」
結衣「うぅ否定できないかも」
雪乃「私はね……由比ヶ浜さん」
結衣「?」
雪乃「そんなことで貴女を嫌いになったりはしないわよ」
結衣「ゆきのん……」
雪乃「それに……本当に謝らないといけないのは……私の方よ」
結衣「?」
雪乃「私は貴女の気持ちを知っていた上で彼に告白したわ」
八幡(お前も本人の前でやめてくれませんか)
雪乃「……貴女がずっと彼を見ているのは知っていたはずなのに……ごめんなさい」
結衣「そんなの……気にしないよ」
結衣「好きになるのに早いも遅いもないもん」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「えへへ」
八幡(……逆方向の階段使ってこっそり帰ろう)
雪乃「比企谷くん」
八幡「……」ビクゥ
雪乃「由比ヶ浜さんを泣かせたら許さないわよ?」
結衣「ゆきのん泣かしてもダメだよ!」
八幡「いや、その……」
八幡(どうしてそうなった)
忘れた頃にこんばんは
アニメ二期までには……
はるのん空気でごめん
生存報告
申し訳ない
このSSまとめへのコメント
いいね
はるのんの強化外骨格剥がしたい
はるのんの服剥がしたい
はるのん今のところただうざいだけだ
捻くれうざい八幡に対抗できるのは
はるのんだけだと思う。
更新まだー?
さ
更新はよ
続きはよ
>>258みたいなSSの物語に関係無いの排除してくれないかな?
おうまってるで
「はるデレ」広めてこう!
まだ愛でてないじゃないか!!
小説とかをよく読む奴からしたら
今回、一番のクズは八幡であること
がよくわかるはずだよね〜。
死んだか…
あ~らら(´・ω・`)
おおおい