シンジ「ぼ、僕の剛剣マンジカブラ+99が……」(22)


シンジ「き、消えてるだと……?」

シンジ「それだけじゃない…」

シンジ「風魔の盾+99も腕輪も復活の草やら聖域の巻物を詰め込んだ保存の壺も消えてる」

シンジ「な、何でだよぅ……」ボロボロ

アスカ「ちょっとバカシンジーまたその古臭いゲームやってんのー……って何で泣いてんのよ?」

シンジ「!!」


シンジ「ア、アスカ…もしかして最近このゲームプレイした?」

アスカ「何よ私がゲームしちゃ悪い訳?」

アスカ「そもそも私があんたみたいなネクラがやってるゲームに興味を示した事に感謝しなさいよね」

シンジ「そ、それで何でぼくのデータでプレイしたの?」ワナワナ

アスカ「だってアンタ強い装備いっぱい持ってんじゃない」

アスカ「ちょっとヒマを潰したいだけだったからあんたの装備で無双しよう――「ふざけるな!!」バン!!」

アスカ「!」ビクッ


シンジ「ぼ、ぼくがどんなに苦労してここまで来たのか分かってんのかよ!!」バン

アスカ「キャッ!」ビクッ

シンジ「それなのに…!……こんなのって、…非道いよ…非道いよアスカ…」ボロボロ

アスカ「な、何よたかがゲームくらいで…」

シンジ「っ!!」バン
アスカ「ヒッ!」ビクビクッ

アスカ「ち、ちょっとテーブル叩くの止めなさいよ!!」

アスカ「そ、それに何なのよあのゲーム最強装備でもあっさり死ぬってクソゲーじゃない!」

シンジ「えっ?」

なんてゲームの話?


シンジ(そういえばちょっとおかしいぞ)

シンジ(ぼくがセーブした所はテーブルマウンテン序盤の峠の町…)

シンジ(倉庫で手持ちのアイテムを全部一旦整理して、復活の草やらが全部保存の壺に入ってたことを考慮しても…)

シンジ(例え初心者のアスカでもテーブルマウンテンくらいはクリアできるはず…)

アスカ「ち、ちょっとシンジ…何急にダンマリしてんのよ」

シンジ(アスカにプレイした時の状況を詳しく聞いてみよう)


シンジ「ねぇアスカ、どんな風にプレイしてたか詳しく教えてもらえないかな?」

アスカ「な、何で私がそんなことを…」

シンジ「…」バン!!

アスカ「ヒッ!!」ビクビクッ!

シンジ「…頼むよアスカ」

アスカ「わ、分かったからテーブル叩くのもうやめて!」

シンジ「……」

アスカ「……ゲームを始めたら最初は倉庫にいたわ」

シンジ「うん」

アスカ「で、まず手持ちを見てみたら何も無かったから倉庫からいくつか拝借したのよ」

シンジ「(いくつかって、もう倉庫にはロクなアイテム残ってないんだけどね)うん」

アスカ「それでアイテムを選び終わったから町を探索したの」

シンジ「うん」

アスカ「それで鍛冶屋があったから剣と盾をきたえ――」

シンジ「ストップ」

アスカ「えっ?」

シンジ「ごめん、アスカ今の所もう一度言ってみて」

アスカ「いやだから、鍛冶屋があったからあんたの剛剣なんたらとかいう剣と風魔の盾っていうのを鍛冶屋に鍛えてもらったの」

シンジ「……えっ?」

シンジ「はっ?いやお前って、ええ~」

シンジ「いやマジでなんなの?てかなんでだよ?なんなの?いやホント何でなの?」

アスカ「ち、ちょっとバカシンジ!!あんたキャラおかしくなってるわよ!」


シンジ「そりキャラもおかしくなるよアスカさん」

シンジ「何で+99の剣と盾を鍛えようと思ったの?明らかにカンストしてるよね?」

アスカ「わ、私も鍛えられるとは思わなかったわよ!」

アスカ「でも持っていったら何かこれは鍛えてみたら凄い剣になるかもしれないとか言われたら鍛えるでしょ?」

シンジ「で、それでダンジョンに行ってみたら」

アスカ「何か訳分かんない内に死んだわよ、伝説の剣だとか盾だとか謳ってる割りには弱すぎよアレ」

シンジ「……」バタッ

アスカ「ちょっとバカシンジ!何いきなり倒れてんのよ!?」

シンジ「……アハ、アハハハハハハハハハハハ!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」

アスカ「」

ごめんちょっと席外す

>>6風来のシレンっていうゲームです

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