冬の抜錨!【艦これ】 (24)

今年も寒い寒い冬がやってきました。

冷たい風が吹きますが、地球平和がかかっている鎮守府にはそんなの関係ありません。
今日も深海棲艦を殲滅すべく、艦娘は海へと飛び立ちます。

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利根「…」ガクガク

島風「…」ガクガク

雪風「…」ガクガク

プリンツ「…」ガクガク

Z1「…」ガクガク

利根「寒い!!」クワッ

着ろ!

島風「さっむーい!!なにこれ!死ぬ!」

利根「寒い!スカートから寒気が凄く入ってくるぞ!!」ブルブル

雪風「こ、今年もこの嫌な季節がやってきてしまいましたね…」

プリンツ「海上は風が強くて…冷たいんだからぁ…まずいって出撃は…」

Z1「ガタガタガタガタ」

利根「くそぅ…だいたいなんで…」

利根「だいたいなんで我々はこんな服装でしか出撃しなくてはいかんのじゃ!?こんな露出の多い破廉恥な服装で凍れる寒さに耐えられる訳が無いだろうに!!」

利根「アホじゃろあの提督は!!艦娘とて人間なんぞ!限度くらいあるわ!!」

雪風「雪風、太ももから下が死にそうです…」

Z1「ガタガタガタガタ」

島風「そうだよ!利根の言う通りだよ!」

島風「ずっと思ってたんだけど、私の制服ってなんでこんな超ミニスカなのよ!?」

島風「確かにスピード特化した構造ってのは分かるけど、こんなパンツ見えるか見えないかのとこまで短くしなくたっていいじゃない!!」

島風「冬が寒いのよぉぉぉぉ!!せめてタイツだけでも履かせてよぉぉぉぉぉぉ!!」バンバン

プリンツ「私も激しく同意です!冬にこんな服なんて絶対にあり得ないです!!」バンバン

雪風「ハッ!あなたたちはまだマシな方ですよーだ!」

島風「!?」

雪風「なぜならあなたたちはスカートを履くことを大本営から認められてますからね!それに比べて雪風たちを見てください!!」

Z1「僕たち、下半身は下着以外何も履かせて貰えないんだよ…?すっごい寒いんだよこれ…」

雪風「太もも全体が死にます!!恥ずかしいだけじゃないんですよこの格好は!!」キッ

島風「おぉう…」

雪風「そしてスカートがないってことは腰に縛るものも何も無いから上の服の方にも風が入りたい放題なんですからね!!」

Z1「寒さに対してはほぼ全裸と同じなんだよ僕たち…!」

島風「ひ、ひっどーい…」

プリンツ「確かに女の子にスカート無しを強要するのは無いわ…」

利根「何ぞ!スカートが無いだけで偉そうにしおって!!」ド-ン

雪風「!?」

利根「さっきお主らは全裸と同じと言っておったが、そうとは言えんじゃろ!まだパンツが残っているではないか!!」

利根「吾輩は下着すら着けさせて貰えないんじゃぞっ!!」バ-ン!

雪風「!?!?」

利根「吾輩、この通りスカートを穿いておるように見えるがな」

利根「これ通気性が凄いんじゃ…。こんなスカートでアソコを護るなんて無理なんじゃ…」

雪風「あっ…」

利根「もうな、アソコが凍えそうでな、変にキュッてなってな…」

利根「耐えるために内股で股間を抑えながら提督と話してたらな、『バイブ付けてんの?』と言われてしまってなぁ…」

利根「もっと吾輩の立場を考えてくれ!!好きであんなことした訳じゃないんじゃぞ!!」シクシク

利根「ああ恥ずかしい!!!恥ずかしい!!!頼むから誰か吾輩と筑摩の身にもなってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!」ポロボロ

雪風「…うわぁ」

Z1「年頃の女の子に対して流石にこれは可哀想だよ…」

プリンツ「利根さんって意外と苦労屋なんですね…」

島風「提督は女の子を何だと思ってるのかなぁ」

利根「うっ、うっ…」シクシク

島風「ていうか寒い寒い寒い寒い!立ち止まって話してる場合じゃないわ!」ガクガク

雪風「足を、足を絶えず動かして温めないとないと死ぬ!」ピョンピョン

利根「あぁ羨ましいのぅ…スパッツやら袴やらタイツやらを支給してもらってる者どもは…」

利根「なんで同じ艦娘同士なのにこんな格差があるんじゃあ!」ギャ-ン!

Z1「そういえば僕たち、ドイツに居た時は結構あったかい服装をしていた筈なのに…」

Z1「日本に来てこんな服になってしまったんだよね、プリンツ…」

プリンツ「うん…前のアドミラルが『日本はドイツより南で暖かいから、日本に行ったらすぐ涼しい服装へ改造してもらいなさい』って言ってたからね…」

プリンツ「そしたらこの有様だよ!寒いじゃん!!どこが暖かいって言うのよぉ!!」バァンッ

雪風「だいたい誰なんですか…こんな馬鹿みたいな服を設計したのは…その人が全ての元凶でしょ…」

島風「それはたぶん日本海軍大本営の偉い人じゃないかな…寒い…」ガクガク

Z1「さすがJAPAN…噂通りのHENTAI大国だね…」

プリンツ「Mir ist schwindeling…」(なんかめまいがしてきた…)

利根「…ぐすん」

ザザザザザ

雪風「!?」

利根「な、何じゃ!?」

イ級「がおー!」

島風「いきなりの敵襲!?」

Z1「奇襲だよ!こんな寒い時に!!」

プリンツ「いや、ナイスタイミングよ…これは運動して身体を温めるチャンスだわ!」

雪風「そうですね。棚からぼた餅ってやつです!」

島風「寒いから…出来るだけ激しい戦いをして暖まるよ!」

利根「そうだな!皆の者!装備を構えよ!!これより交戦態勢に入るぞ!」

Z1「了解!」

イ級「がおー!」

雪風「敵駆逐艦が一体接近!」

Z1「目標はプリンツのようだ、迎撃して!」

プリンツ「いくぞ!ふぉいやーふぁいやー!!」ドカ-ン

イ級「?」スカッ

プリンツ「…ってアレ!?ロックオン出来ない!」

利根「どうしたプリンツ!不調か!?」

プリンツ「いや、そういう訳じゃないんだけど…」

プリンツ「これ、寒さで手が震えて、主砲をうまく構えることが出来ないのよぉ…」ガクガク

利根「!?」

雪風「た、たしかに!」ガクガク

島風「震えで照準がズレる!敵を狙えない!!」ガクガク

利根「ええ!?」

イ級「がおー」ドカ-ン

Z1「敵駆逐艦がプリンツに砲撃を!」

プリンツ「ああああ!寒さで筋肉が硬直して…瞬発力が出なくて回避がぁ!」チュド-ン

雪風「ぷ、プリンツさーん!」

Z1「被弾したーっ!」

プリンツ「うわぁ!い、痛い!とっても痛いよ!!」

雪風「プリンツさんしっかり!」

利根「どうしたプリンツ!寒さと言えど、駆逐艦の攻撃くらいどうということは…」

プリンツ「違うよ!今の砲撃で水しぶきを思いっきり被って…」

プリンツ「冬の寒さが加わって、露出した肌がもうとにかく寒さで痛いのぉぉぉぉぉ!!」ガクガク

島風「ええええええ!!?」

雪風「駄目だこりゃー!」

利根「もういい!もう帰るぞ!!あの提督に苦情を言いに行くのじゃあー!!!」

Z1「りょ、りょーかいっ!!」

〜鎮守府〜




Z1「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」ガクガク

雪風「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い!!」ガクガク

島風「やばい超寒い!そろそろ本当に死んじゃう!こんな服装で30分以上外にいるなんて無理すぎるよ!」ガクガク

利根「よしやっぱりまず暖を取ろう!苦情より先にこたつか何かで身体をあっためないと死ぬ!!」ガクガク

プリンツ「は、早く暖かくしなきゃ…ビスマルク姉様より先に逝っちゃうよぉ…」ガクガク

利根「あったぞ!こたつじゃ!」

島風「うおお!一番乗りーーー!!」モゾモゾ

プリンツ「わ、私も入れてー!」モゾモゾ

利根「火力は最強にしろ!そうしないと温まらんぞ!」

Z1「ね、ねぇ、こたつ一つに5人って狭くないの?」モゾモゾ

島風「狭いに決まってるでしょ!でもこうでもしないと仕方ないじゃない!」ゴソゴソ

雪風「寒いんです!とにかく一刻も早く温まりたいんです!」ゴソゴソ

利根「ちなみに今、こたつの中では激しい場所の奪いあいが起こってだな…」ゴソゴソ

利根「皆が熱源のヒーター近くの場所を狙っているのじゃ」ゴソゴソ

島風「っ邪魔…これ誰の足?」ゴソゴソ

プリンツ「わ、私じゃないよ?」ゴソゴソ

島風「ん…えいっ!」

ガツン

利根「ってあっつぅぅぅぅぅぅ!!」ジュ-ッ

雪風「利根さーーーん!?」

利根「誰じゃ!吾輩の美しい足をヒーター部分に押し付けたのは!?熱いじゃろ!」

島風「わ、私じゃないからね!!」メソラシ

利根「お前か!でりゃあ!!」

雪風「あっちぃぃぃぃぃ!?これ雪風の足!!」ジュ-ッ

利根「ああ!雪風ー!」

プリンツ「ちょっと!直にヒーター部分触るのはまずいって!私たち、肌を露出してるんだから火傷sふぉいやぁぁぁぁぁぁ!!?」ジュ-ッ

Z1「今度はPRINZがー!!」

雪風「あ、足に何か穿いていれば直にヒーターに触れることはなかったのに…」

プリンツ「うう…こんな時…こんな時せめて足を覆うだけの布さえあれば…」

利根「こんなことにはならなかったのに…!!」

島風「だから大本営さん!」

プリンツ「お願いします!!」

Z1「何でもしますからどうか!」

雪風「是非、冬服を!」

利根「冬服を実装してくださぁぁぁぁぁい!!」

以上、艦これに冬服が欲しい>>1の妄想スレでした

オマケを少し投下してhtml化します

オマケ【冬vs伊58】

ゴーヤ「…」

ゴーヤ「…」ブルブル

ゴーヤ「…」ソロ-リ

ゴーヤ「…」ピチャ

ゴーヤ「…!」バッ

ゴーヤ「…」ブルブル

ゴーヤ「…」ソロ-リ

ゴーヤ「…」ピチャ

ゴーヤ「…!」バッ

イク「早く海に飛び込むのね」ゲシッ

ゴーヤ「鬼!」ボチャ-ン

オマケ【冬卯月】

弥生「こんな日に輸送任務とか…寒…」

卯月「ぴょん…」

卯月「そうだ!」ピコ-ン

弥生「?」

卯月「…」(冷たい海水に手を浸す)

卯月「…」(ちょっとだけその海水をすくう)

卯月「…」(そして…)

卯月「弥生のおみ足をその冷たい水で撫で上げるっぴょん!」ヒタッ

弥生「んひぃぃぃぃぃぃっ!?」ビクゥ-ッ!

卯月「あははは!良いリアクションっぴょん!」

望月「いるよねー、クラスに一人こんな悪戯してた奴」

睦月「いたいた」

オマケ【冬の小動物】

多摩「すー…すー…」

時雨「…むにゃ」

夕立「ぽい…ぽいぃ…」

時津風「しれー…しれー…」


提督「…」


提督「仕事し辛いからさ、ちょっと離れてくれない?」

時津風「やだ!しれーあったかいもん!」

夕立「人肌の暖かさが…一番心地いいっぽい…」

多摩「…にゃあ」

提督「はぁ…」

おしまいです。
読んで下さってありがとうございました

乙乙
加賀さんのそばは暖かそう


加賀と天津風は執務室で暖房してるだろうな


こういうの大好き
球磨は冬眠中かな

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