春香「・・・誤爆した!」 (38)
・書き溜めあり、一気に終わる予定
・短いです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417524779
春香「プロデューサーさんに今日もメールしよう!『明日はどんなスイーツが食べたいですか』、と。
送信・・・あ、間違えた!貴音さんに誤爆った!どうしようこれ!」
春香「あ、返事だ。『そうですね、らぁめん味のくっきーが食べたいです』・・・ハードル高いよこれ・・・」
亜美「兄ちゃんへ、と。『明日も亜美のいたずらを覚悟しているのだぞ』
・・・そうしんっ!あー!間違えてりっちゃんに送っちゃったよー、うわうわどうしよう」
亜美「あ、『亜美、明日は他の二人より30分早く出社しなさい』・・・真美ー!ちょっとたすけてー」
真「えへへ、プロデューサー・・・『明日のオフ、一緒にショッピングに行ってくれませんか?』
よーし、送っちゃえ!えい・・・だいじょうぶかな・・・」
真「あ、返事!『いいよー!』やーりぃ!プロd ん?もう一通来たぞ?なんだろう」
真「『ひまわりのたねが切れそうだから、明日はまずペットショップに行きたいんだけどいいかな?』
・・・・・・?あれ、これ、響だ!ボク、さっき間違えて響に送ってた!?」
雪歩「プロデューサーともっと仲良くなりたいし、思い切ってメール、してみよう!
『飲みたいお茶、ありますか?』よし、送信しちゃいます! あれ、これ・・・音無さんに送ってる・・・?」
小鳥「あら、雪歩ちゃんからだわ。飲みたいお茶ねえ・・・。『玉露割りが飲みたいかしら』なんちゃって」
P「どうしたんですか、小鳥さん?」
小鳥「いえ、雪歩ちゃんからメールが」
P「へー、仲いいんですね」
小鳥「でも、雪歩ちゃんからこういうメールが来るのは珍しいわ。何か思うところがあったのかしら」
P「そういえば、今日はうちの連中からメールが全然来ないなあ」
小鳥「そんなに頻繁にメールしてるんですか?」
P「頻繁ってほどでもないんですけどね。ほどほど、です」
小鳥「いいなー。それじゃ私もプロデューサーさんにいろいろメールしちゃおうかなー」
P「さて、やよい。ぼちぼち帰ろうか」
小鳥「ス、スルーですか!」
やよい「はい!プロデューサー!今日は腕によりをかけたもやし料理をごちそうしますからね!」
P「楽しみだ」
小鳥「いいなあ。今日はもやしパーティーなんですね。私も行きたいところですけど、もうちょっと残業が・・・」
P「置いていってしまうようで申し訳ありません」
小鳥「いえ、長介君たちも待ってるでしょうし、早く行ってあげてください」
P「はい。それじゃいくぞやよい!」
小鳥「さて、事務所は私だけになったし、書きかけのSSを一気に完結させてしまいましょう」
カタカタカタ ターン カタカタカタカタ ターン
小鳥「いい調子だわ」
カタカタカタ ターン カタカタカタカタ ターン
小鳥「あら、連投規制?」
小鳥「うーん、それじゃ残りは家から送ることにして、テキストデータはメールで自分宛てに送信、と」
カタカタ ターン
小鳥「・・・」
小鳥「・・・・・・」
小鳥「・・・プロデューサーさんの携帯に送っちゃった・・・」
*P車中
ピローン
P「あれ、メールか。やよい、ちょっと見てくれるか?」
やよい「えー、いいんですか?」
P「運転中だからな。とりあえず送信者だけ見てほしいんだ。急ぎだったらすぐ車を止めて
連絡しないといけないかもしれない」
やよい「はーい。わかりましたー!・・・小鳥さんからみたいですよ?」
P「小鳥さん?なんだろう、俺、忘れ物でもしたかな?
小鳥さんからのメールなら、問題ないだろ。ちょっと読んでみてくれるか?」
やよい「はい!えーと・・・」
翌日夕
小鳥「はぁ、昨日のミスでプロデューサーさんに怒られちゃった・・・。
まさかやよいちゃんに、ちはいおのR-18のSSを読ませることになってしまうとは、いろいろとまずかったわ」
ガチャ
雪歩「音無さん、よかった、まだお仕事中でしたか?」
小鳥「あら、雪歩ちゃん。もうみんなあがったわよ?今日は直帰じゃなかったの?」
雪歩「はい、帰る前に、と思って。これ、どうぞ!」
小鳥「え、冷茶・・・いや、これは玉露割り!?」
雪歩「えへへ・・・昨日の誤爆メールのお返事、ありがとうございました」
小鳥「ゆ、雪歩ちゃん!ありがとう、お仕事中だけど、誰もいないし、いただいちゃうわね!」
雪歩「はい!私、お酒のことはよくわからないんですけど、
おいしい玉露で作ったので、きっとおいしいと思います!それじゃ私は帰りますね」
・・・
小鳥「雪歩ちゃん、いい子だわあ」グビィ
小鳥「あれ、これ随分な濃さで・・・お酒の方が」グビィ
・・・
雪歩「うちにあった"百年の孤独"と玉露、半々で割ったけどこれでよかったのかな?
半分ずつにしたから、お酒のおいしさも玉露のおいしさも同じくらい味わえていいよね、きっと」
・・・
小鳥「ふわぁ、玉露割り一杯でこんなに回るとは、わたしもトシかしら・・・、
この読みかけのSSは、家で読むことにしましょう。
やっぱりちはいおを書いたら、他の作家さんのいおちはを呼んで勉強しないといけないものね。
URLだけコピペして、メール、と」
ピローン
高木「おや、音無くんからメールか、どれどれ」
おわり
ということでおしまいです。
お読みいただきありがとうございました。
ちょっとだけ続き書きます。内容はご期待に沿っていないかもしれません。
各人のエピソードの、翌日のおはなし。
貴音「春香、このくっきーは?」
春香「昨日貴音さんが食べたい、ってメールを返してくれたので、チャレンジしちゃいまし
た。食べてみてください!」
貴音「なんと、気を遣わせてしまいましたね。それでは遠慮なく・・・」ボリボリ
春香「ど、どうですか?」
貴音「春香、ちょっとそこへなおりなさい」
春香「は、はい」
貴音「音楽の三原則、知っていますか?」
春香「(な、何故に突然?)えーと、メロディ、リズム、ハーモニー、ですよね」
貴音「ええ。それでは、アイドルの三原則は何でしょう?」
春香「うーん、ビジュアル、ダンス、ボーカル、ですか」
貴音「ええ、その通りです。ではらぁめんの三原則は何でしょう?」
春香「・・・なんだろう、味、香り、見た目、とかですか?」
貴音「春香!!」
春香「ハ、ハイ!?」ビクッ
貴音「まったく違います。麺、具、スープです」
春香「は、はあ(誰が決めたんだろう)」
貴音「いいですか、春香。あなたの作ったくっきー、これは確かに美味でした。
しかしこれは、味がらぁめんスープっぽい、ただそれだけです。
麺は、具はどこに行ったのですか?これはらぁめんにあらず!作り直しです!!」
春香「えー」
亜美「はぁ、怒られるとわかってて事務所に来るのはキツイよ・・・」
ガチャ
律子「お・は・よ・う、あーみー!」
亜美「あ、りっ・・・秋月さん、おはようございます」ビクビク
律子「ちょっと一本電話入れないといけないから、
あっちで座ってなさい」
亜美「はい」
亜美(やばいよこれ、765所属して以来、トップレベルで律っちゃん怒ってる!)グスン
トボトボ
『Boo!!!』
亜美「へ、な、」
律子「亜美、こんな時にオナラなんて緊張感ないわね」
亜美「え、いや、これ」
律子「なーんちゃって。あんたたちのよく使ってるブーブークッションよ。
ちょっとは怖かったかしら。これに懲りて、もうちょっとイタズラを控えて欲しいわね」
亜美「律っちゃーん!」ダキッ
律子「ちょっと、亜美!」
千早伊織「おはようございまーす」
美希「おはよー!二人一緒なんて珍しいの!」
千早「そうね。ちょうど下で一緒になったのよ」
やよい(千早さんと伊織ちゃんが一緒に・・・もしかして、小鳥さんのあのメールって実話
なのかな・・・)
伊織「あら、やよいも来てたのね、おはよう、やよい」
やよい(二人の顔、まじまじと見れないよ///)
伊織「?」
真「お待たせ、響!」
響「おはよー、真!全然待ってないぞ!」
真「それじゃ最初はペットショップから行くのかな?」
響「うんうん、そうだぞ!ハム蔵も真との買い物、楽しみだって言ってるぞ!」
ハム蔵「ジュイ!」
真(まぁ、こういう休日もいいかな)
この時、真は気づいていなかった。
ペットショップでの大量の買い物後、両手にエサをたくさん持って
洋服を買いに行く、ということの困難さを。
高木「おはよう」
P「おはようございます」
小鳥「しゃ、社長!お、おはようございますあの昨夜は」
高木「あー、音無くん、ここじゃなんだからちょっと社長室へ」
P「小鳥さん、昨晩なんかやらかしたんですか?まさか・・・」
小鳥「・・・そのまさかです。2夜連続で・・・」
P「それは・・・ご愁傷様です」
小鳥「不肖音無小鳥、逝って参ります」
高木「音無くん、用件はわかっていると思うが」
小鳥「すいませんでした」
高木「いや、まあだね、私なりに昨日のメールにあったあのサイトの、
SS、というのかね。あれを読んでみたのだよ」
小鳥「よ、読んだんですか!?社長、クビだけはどうか」
高木「キミがあれを送ってきた、つまり私に読ませたかった、ということなのだろう。
説明もなくURLだけ書いて寄越す、というのは、社内とはいえビジネスマナーの上では問題だが、
さすがにクビにするほどの話でもあるまい。今回は不問としよう」
小鳥「本当ですか!?」
高木「で、あのSSだ。水瀬くんと如月くんが、なんだ、その、同性同士でありながら、その、情愛に耽る、という」
小鳥「たどたどしく言われると帰って生々しいのですが」
高木「あれは、世間の水瀬くんと如月くんに対する認識がああなっている、ということなん
だね?それを私に警告してくれたのだね?」
小鳥「え、ああ、まあそういうファン層も・・・」
高木「ああいう文章が跋扈することになると、男性ファンの方が多い我が事務所には問題かもしれん。そこで、だ」
小鳥「は、はい?」
高木「961プロの連中で、同性間のSSというのを書いて、世間の目をそちらに誘導したい」
小鳥「え?」
高木「ほかでもない、音無くん。君に、黒井とジュピターの3人とのSSを量産して貰いたい」
小鳥「く、黒井社長ですか!?」
高木「ああ、男性アイドル同士よりもインパクトがある方が『話題』になるだろう」
小鳥(だ、大好物です!)
おわり。
小鳥さんクビにならなかったエンド。でした。
このSSまとめへのコメント
ラストが意外だった。よかったよ。