のび太「IS…?」(1000)

ドラえもんが未来に帰ってから数年が経った

僕はドラえもんが帰ってからも怠惰な生活を続けていた

でも、それは間違いだという事にはすぐ気付いた

それから僕は猛勉強をした

そして今日は志望している高校の受験日

都内で一位、二位を争う進学校だ

最近の世界情勢は「is」という女性にしか反応しない最強の平気のお陰ですっかり変わってしまった

のび太「しまった…迷っちゃったよ…」

のび太「受験は終わったからもう良いけど…」

のび太「多分受かってるし…」

のび太(待っててね…ドラえもん…)

のび太(それにしても、本当に変わってしまったな…)

のび太(isか…)

のび太(男には生き辛い世界になっちゃったよなぁ)

のび太(ドラえもんのがよっぽどすごいよ…)

のび太(どの国もいまはis作りに夢中)

のび太(篠ノ之博士とかいう日本人のせいで世界はめちゃくちゃだ)

のび太(しかもisのせいでただのロボット開発なんて目も向けられない)

のび太(高校に受かっても…ドラえもんは作れないのかな…)

のび太(ドラえもんが見せてくれた未来にはこんな事無かったはずなのに)

のび太(しずかちゃんも中学になったらどっかに行っちゃったし…)

のび太(ん…?どこだここ)

のび太(色々考えてたら迷い込んでしまった…)

のび太(ん…?あれは…isか?)

のび太(…こんなもののせいで…ぼくは…)

ブオン

のび太「うわ!」

のび太「なんだこれ!」

のび太「情報が流れ込んでくる…」

のび太「まさか…僕はisを起動させた!?」

???「だれだ!そこで何をしている!」

のび太「うえ!いや、その!迷ってたら…」

???「ん?貴様…isを起動させたのか…?」

のび太「起動っていうか…触ろうとしたら勝手に動いて…」

???「それを起動させたというんだ…」

???「念のために聞くが…性別は?」

のび太「…男です」

???「はぁ…男でisを動かせるのは私の弟だけだと思っていたのにな…」

千冬「連絡先を教えてくれ」

のび太「え!?なんでですか!」

千冬「決まっているだろう、世界でisを動かせるのは基本的に女だけだ」

千冬「だが、貴様は男だろう」

千冬「君はis学園に入学してもらう」

のび太「そんな!横暴な!」

千冬「断ったとしても君の生活は崩壊するぞ」

のび太「…脅しですか?」

千冬「違う」

千冬「世界でたった二人しかいないisを動かす事が出来る人間が居たとする」

千冬「その片方はis学園で厳重に守られている」

千冬「もう一人はその辺の土地で普通に暮らしている」

千冬「そんな人材がその辺いたら世界は放っておかないだろう」

のび太「でも、isを動かせるのは今僕とあなたしか知りませんよね」

のび太「そしたらあなたが黙っていてくれたら…」

千冬「残念だが、この部屋はis学園の試験会場だ」

千冬「当然、試験の様子を見るカメラは多数存在する」

千冬「今頃監督室は大騒ぎだろうな」

千冬「さすがにその全員を黙らせる事は不可能だ」

千冬「気の毒には思うが…」

のび太「…わかりました」

のび太「じゃあ、これが僕の家の電話と住所です」

千冬「物わかりが良くて助かる。後日学園の者がそちらに向かうだろう」

のび太「では…」

その後僕は家に無事帰った

なん日かしてテレビを見ても僕の事は報道されていなかった

でもネットにはいくつか情報があがっていた

みんなは信じてないみたいだけど

それからさらに数日後

is学園の職員と名乗る人が来てママと話をしていた

ママは喜んでるみたいだった

それもそうだ。

世界でたった二人の人材に息子がなったのだから

でも僕は全然嬉しくなかった

だって僕はisに乗って空を飛んでいるより

ドラえもんを作る研究をいち早くやりたかった

でも僕が反対する暇もなく

is学園入学への準備は着々と進んでいった

-日本のどこか-

???「コレで本当によかったの~?」

???「いいんだ。のび太君にとっては多分ここが一番の近道になってくれる」

???「まぁこの天才科学者の手に掛かればこれくらいちょいちょいっと出来ちゃうからねぇ♪」

???「僕はまた未来に帰るよ」

???「はいは~い」

???「他人に興味がないって聞いてたから最初は心配してたけど、のび太君をよろしくね」

???「ロボットがしゃべり出せば興味は示すのだ~」

???「それもそうだね」

-is学園-

のび太(結局入学か…)

のび太(さっさと卒業して早く研究したいな…)

のび太(退屈だ…)

キャッキャッ

のび太(当たり前だけど女の子ばかりで落ち着かないし)

一夏「お!いたいた!」

のび太「?」

一夏「野比のび太くんだよね俺は織斑一夏」

のび太「あぁ、もう一人の動かせる人か」

一夏「おう、よろしくな」

山田先生「はぁいホームルーム始めます!座ってください!」

一夏「おっと、またあとでな!」

山田「はい、じゃあ連絡事項はこれである程度終わりです!」

山田「じゃあ残った時間はみんなに自己紹介でもしてもらおうかなぁ」

のび太(げ、そう言うの苦手なのに)

モブ「ハァイ!ミンナノハートニドッキューン!」

のび太(すこし、やりやすくなった)

一夏「織斑一夏です。よろしくお願いします」

キャー!ケッコウカッコイイー!

のび太「モテる人は違うな…」

山田「次の人ー」

のび太(僕か…)

のび太「えっと…野比…のび太です」

のび太「特技はあやとりと射的です」

のび太「よろしく…」

モウヒトリノウゴカセルヒト?
ミタイネ、ナンダカサエナイカンジ
ソウ?ケッコウカワイイトオモウケド

のび太(どーせ僕はこんなもんさ)

山田「次の人~」

山田「はい、一通りおわりましたね」

山田「しばらくはこのメンバーでやっていくので仲良くしましょうね~」

ハァーイ

千冬「山田先生、ご苦労」

山田「いえいえ」

千冬「さて、今日は一つ決め無くてはならない事がある」

千冬「それはこのクラスのクラス代表を誰にするか、ということだ!」

千冬「誰か、立候補や推薦はあるか!」

モブ「はぁい!一夏君かのび太くんのどっちかが良いと思いまぁす!」

千冬「…だそうだが」

セシリア「お待ちください!」

セシリア「そんな人選認められませんわ!」

セシリア「男という理由だけでクラス代表に選ばれるなんてナンセンスですわ!」

セシリア「このイギリスの代表候補生のセシリア・オルコットが立候補いたしますわ!」

千冬「…ということだが。野比、織斑」

のび太「はい」

一夏「はい?」

千冬「推薦された者には拒否権は無いからな」

千冬「お前ら三人でisファイトで決着をつけろ」

のび太「え」

一夏「マジかよ!千冬姉!俺isなんかほとんど動かした事無いのに…」

千冬「学校では織斑先生と呼べ」

千冬「なにも今すぐに決闘しろと言うわけではない」

千冬「そうだな…一週間後に試合の場を設ける」

千冬「それまでにせいぜい特訓するんだな」

千冬「わかったか?野比、織斑」

のび太「…わかりました」

千冬「ん?なんだか不服そうだな」

千冬「因みに手を抜いて負けたりしたら容赦しないからな」

一夏「ヒッ」

-一夏、のび太の部屋-

一夏「おぉ、結構広いなぁ」

のび太「そうだね…」

一夏「うちの姉ちゃんが迷惑かけたな…ごめん」

一夏「昔っからあんな感じで逆らえないんだ…」

のび太「別に…織斑先生のせいじゃないし…」

一夏「まあ、これから暫く同じ部屋なんだし仲良くしような!」

のび太「うん、よろしくね」

コンコン

一夏「ん?来客か」

箒「入るぞ」

一夏「おう、箒か」

箒「一週間後は決闘なんだろう」

箒「私が特訓してやる」

一夏「おお!サンキュー箒!」

一夏「のび太も一緒に見てもらっていいか?」

一夏「のび太も来るだろ?」

のび太「お願いしようかな…全然喧嘩とか弱くって」

箒「ふむ、お前が二人目か」

箒「まあ、一夏の頼みだ断る理由がない」

-道場-

箒「おい、野比」

のび太「なに?」

箒「なにか武道の経験は?」

のび太「なんにもないよ」

箒「じゃあスポーツは?」

のび太「あいにく運動は苦手でね」

箒「じゃあなにか得意な事は?」

のび太「あやとりと射的」

箒「…」

一夏「…箒?」

箒「…一週間でどうにかなるもんじゃないな…」

箒「まあ接近戦は最早捨てた方がいいだろうな」

のび太「僕もそう思うよ」

箒「じゃあとりあえず私と一夏が打ち合いでもするから少し見ていてくれ」

のび太「わかった」

一夏「手加減してくれよ…」

箒「あいにく手加減は苦手分野だ」

ハァ!ヤァ!
チョ!イタイ!

のび太(二人ともすごいなぁ)

ハアアアアアアアアアア
グワアアアアアアアア

のび太(箒ちゃんか…名字はなんて言うんだろ)

テンチュウウウウウウウ
ギャアアアアア

のび太(まあちょっと怖いけどいい人そうだ)

マダマダダゾオオオオオオオオ
ウワアアアアア

のび太(一夏くん大丈夫かな…)

箒「どうした、一夏。気合いが足りないぞ」

一夏「ゼッゼ…剣道なんて何年ぶりだと思ってるんだよ…」

一夏「ちょっと休憩させてくれ…」

箒「まったく情けない…なあ、野比」

のび太「え?なに?」

箒「防御というのは勝負の中でとても大事な事だ」

箒「私の剣を出来るだけ受けてみろ。ほら、胴着だ」

のび太(えー)

箒「嫌そうな顔をするな!」

のび太「はーい」

そのとき僕は

どんなドラえもんとした大冒険よりも

どんな絶望的な状況よりも

強く、思った

あ、これは死ぬな

っと

箒「なんだもうへばったのか」

のび太「もう無理…」

のび太(これはまさに女ジャイアン)

箒「おい、野比。今とてつもなく失礼な事を考えただろう」

のび太「いやいやいや!そんな事無いよ!」

箒「まあいい。少し休んだら射撃訓練場に行こう」

箒「野比の得意とやらの射的の実力もみたいしな」

一夏「そうだな」

箒「お前もだぞ一夏」

-射撃場-

箒「ここはis用じゃなくて普通の射撃場だ」

箒「いろいろな場面を想定して出てくるらしいから結構大変らしい」

一夏「らしいって…」

箒「私もここに来て間もないんだ詳しく知っている訳がないだろう」

一夏「それもそうか」

箒「じゃあ、まず一夏からだな」

一夏「なんで俺…」

箒「五十音順だ」

一夏「なら篠ノ之なんだから箒から…」

箒「名前のだ」

のび太(本当に女ジャイアンじゃないか)

一夏「へいへい…あ、お願いしまーす」

モブ先生「織斑一夏さんですね?準備はいいですか?」

一夏「はい」

モブ先生「では、射撃訓練開始!」

一夏「ここだ!」スカ

一夏「次はここ!」スカ

一夏「こっちか!」スカ

------------------

モブ先生「終了です。お疲れ様でした。織斑くんの得点は8点です」

一夏「全然当たらないな…fpsは結構上手いのにな…」

箒「ゲームとは違うだろ」

箒「篠ノ之箒です。宜しくお願いします」

モブ先生「はい、篠ノ之箒さん。準備はよろしいですか?」

箒「はい」

箒(先に一夏をやらせたから出てくる場所はわかってる…)

箒(行けるぞ!)

モブ先生「では、射撃訓練開始!」

箒「まずは、ここぉ!」スカ

箒(!?全然違うところに出てきた!)

箒(難易度の高さはランダムだからか!)

箒「クッ」パン

----------------

モブ先生「終了です。篠ノ之箒さんの得点は10点です」

箒(なんとか勝った…)

一夏「プッ…くくく…」

箒「なにを笑っているんだ一夏」

一夏「だって…ククッ最初自信満々にここだ!とか言いながら全然違うところに…ククッ」

のび太「…」プルプル

箒「ほう…死にたいようだな…」

一夏「もう駄目だ!ハアーッハハハハハ!」

のび太「………プフッ」

一夏「」ボロボロ

箒「野比、今お前も笑ったな!」

のび太「…そんなことな…ブフォ…」

箒「…」

のび太「…」

箒「…」

のび太「ごめんなさい」

箒「…とりあえず射撃訓練を受けろ」

箒「私の点数を超えたら許してやろう」

のび太(無言は怖いよ…)

のび太(先に二人がやってくれてわかった事は)

のび太(出てくるところは多分完全にランダム)

のび太(でもその分落ち着いて照準を合わせても十分いける)

のび太(あとは当たった位置によって点数が変わるぐらいか)

のび太「あ、先生」

モブ先生「なんですか?」

のび太「満点とハイスコアを教えてくれますか?」

モブ先生「満点は50点ですね」

モブ先生「ハイスコアは40点で織斑千冬になってますね」

のび太「ありがとうございます」

箒「ハイスコアは千冬さんか」

一夏「相変わらずすごいよ千冬姉は」

一夏「しかも職員がやる動作確認で出したハイスコアらしいぜ」

箒「一回で出した上に一度も破られて無いのか…」

のび太「野比のび太です。宜しくお願いします」

モブ先生「野比のび太さんですね?準備はよろしいですか?」

のび太「はい」

モブ先生「では、射撃訓練開始!」

-----------------

モブ先生「終了です。野比のび太さんの得点…37点です」

のび太(あら、ちょっと足りなかった)

箒「ポカーン」

一夏「ポカーン」

箒「野比…お前は軍にでも居たのか?」

のび太「へ?ないよ。なんで?」

箒「どう見ても初めて銃をもった人間の動きじゃなかったぞ」

のび太「だから言ったじゃないか、得意だって」

箒「ここまでとは…」

一夏「すげえよ!のび太!これなら千冬姉越えも無理じゃない!」

千冬「ほう、誰を超えるって?」

一夏「千冬姉!すごいよ!こいつ!」

千冬「ここでは織斑先生と呼べ」

一夏「あ、ああごめんなさい」

千冬「ふむ、射撃訓練か懐かしいな」

千冬「少しやってみるか」

千冬「織斑千冬だ」

モブ先生「は、はい!織斑先生ですね!準備はよろしいですか!」

千冬「ああ」

モブ先生「で…では!射撃訓練開始!」

モブ先生「終了です…えっと織斑千冬さんの得点…」

モブ先生「…50点です…」

千冬「こんなものか…少し簡単すぎるな」

千冬「で?誰を超えると?」

一夏「何でもないです…」

一夏「前の時は手抜いてたのか?」

千冬「そんなわけ無いだろう。最初にやったときにあまりに簡単すぎたから難易度を上げさせたんだ」

一夏「つまりその最初にやったときは満点が40点だったと…」

千冬「そう言う事だ」

のび太(この人isより強いんじゃないだろうか…)

箒「あの人がいる限りこの学園は確実に平和だな…」

のび太「そうみたいだね…」

箒「にしてもすごいじゃないか」

箒「正直強がりだと思ってた。すまない」

のび太「別にいいよ。よく言われるし」

箒「いや、すまなかった」

箒「とりあえずこれだけの実力があれば十分接近戦のカバーは出来そうだな」

箒「でも、防御は大事だからな。今日から一週間毎日私の剣を受け続けろ」

のび太(なんてこったい)

箒「isの使用は色々と許可が必要だからな。今日は無理だ」

のび太「そうなんだ…」

一夏「動かしてみたかったなぁ」

箒「こればっかりはしょうがないだろ」

箒「じゃあ、道場に戻るぞ」

一夏「え」

箒「あたりまえだろ。時間は無いんだ」

箒「勝ちたいんだろ?あの高飛車女に」

のび太「あれだけバカにされたからね…」

一夏「そりゃあ…」

箒「よし、じゃあ行くぞ!」

-自室-

一夏「疲れた…」

のび太「」チーン

一夏「おい、大丈夫か。あいつ手加減しないから…」

のび太「大丈夫…とりあえず風呂入って今日は寝るよ…」

一夏「俺もそうするよ…」

のび太(昔だったら確実にドラえもんに泣きついてたな…)

のび太「ふぅ…」

のび太(あれ、全身痣だらけかと思ったけど意外とそんな事無いな…)

のび太(筋肉痛の痛みかな…)

のび太(箒ちゃんか…可愛いけど、明らかに一夏君に惚れてるな)

のび太(僕はおまけか…)

のび太(多分一夏君が居る限りこんなかな…)

のび太「待てよ…?」

のび太(もし、今度の決闘で僕が一夏君に勝ったらもてるんじゃないか?)

のび太(うん、もしかしたら行けるかもしれない!)

ウオオオオオオオオ

一夏(なんか叫んでるな…)

-次の日-

ジュー

一夏「おーい、のび太。そろそろ鬼が降臨するぞー」

のび太「ん…?一夏君…おはよう…」

一夏「朝弱いのか」

のび太「こればっかりは昔からどうにもならなくて…ふわあああああ」

一夏「まあ、しょうがないね。顔洗ってこいよ。目が3になってるぞ」

のび太「ありがと…」

のび太「めがね無いからなんも見えないや…」

バシャバシャ

箒「一夏、野比入るぞー」

のび太(箒ちゃんきたのか…)

のび太「ようこそ~」

箒「寝起きか…目が3になってるぞ」

のび太「それ一夏君にも言われたよ」

一夏「お、箒来たのか。朝飯まだだから少し待っててくれ」

箒「うむ」

のび太「おお、これ一夏君が作ったの?美味しそうだ…」

一夏「千冬姉は完璧に見えても家事とか全然駄目だから」

一夏「それは俺の担当だったんだ」

のび太「へ~すごいね!いただきまーす!」

箒「あいかわらず一夏のご飯は旨いな」

一夏「ありがとさん」

のび太「なんかこうしてると一夏君と箒ちゃんって夫婦みたいだよね」

箒「ふ…ふうふ!?」

のび太「うん、なんだか長年連れ添った相棒みたいな」

一夏「まあ、幼馴染みだしな」

箒「野比!なんて事をいうんだぁぁあ!」

テンチュー!

のび太「痛い!」

のび太「箒ちゃんに叩かれたところが痛い…」

一夏「木刀だったもんな…」

のび太「一夏君はいつも叩かれてる割に平気そうだね」

一夏「多分あの千冬姉のお陰で頑丈に育った」

のび太「なるほど…」

のび太(isの訓練か…)

のび太(スネ夫ならこういう操縦得意なんだろうな)

のび太(まずはとってもうらやましがりそうだけど)

千冬「おい野比、何をぼさっとしている」

のび太「は!すすいません!」

千冬「まあいい」

千冬「それではこれより実際にisを動かす練習を始める!」

千冬「オルコット、展開、離陸、着陸をやって見せろ」

セシリア「お安いご用ですわ!」

バシュ

のび太(早いなぁ)

バシュウウウ

セシリア「こんなもんお茶の子さいさいですわ」

千冬「今日は今のように離陸、着陸を繰り返し練習する」

千冬「isを操縦する際もっとも基本的な操作だがコツをつかむまでは大変だ」

千冬「それでは三人一組の班に分かれて練習するように!」

一夏「お、のび太。組もうぜ」

のび太「うん。よろしく」

一夏「あと一人は箒かな」

のび太「そうだね。それが楽でいいや」

一夏「おーい箒ー班組もうぜー」

箒「む、助かる」

一夏「なんだ、お前友達居ないのか?」

箒「うるさい」バキッ

一夏「グハァ」

のび太「いくらなんでもデリカシー無さ過ぎだよ…」

なんだかんだで訓練終了

一夏「何となくコツはつかめたような感じだな!」

のび太「僕はまだまだだなぁ」

のび太「バランスが上手くとれないや」

一夏「isの性能を疑いすぎ何じゃないか?」

一夏「俺は結構isに体全部預ける感じで乗ってると安定する」

のび太「どうもisはわからない部分が多いから信用し辛いんだよね」

一夏「まあわからない事もないけど」

一夏「というより、さっきから何やってるんだ?」

のび太「情報収集」

一夏「ん?なんの?」

のび太「今回の敵であるセシリア・オルコットの専用機についてだよ」

一夏「あ~なるほど」

一夏「なんかめぼしい情報はあったの?」

のび太「今のところブルー・ティアーズって名前が付いてるって事ぐらいかな」

一夏「名前だけか…」

のび太「まあ一応国の最重要機構だからね」

のび太「信用出来る友達に協力を求めてるとこだよ」

ピロピロリン

のび太「ん、来た」

一夏「おお」

のび太「う~んやっぱりあんまり詳しくはわからなかったみたい」

一夏「そっか…」

のび太「でも重要な事はわかったよ」

一夏「なにが?」

のび太「ブルーティアーズは第三世代の機体で遠距離支援型の機体だね」

のび太「結構強力なライフルを積んでるみたいだけど」

のび太「その分近距離武装は一切積んでないみたい」

一夏「じゃあ接近戦に持ち込めば勝算はあるってことか…」

のび太「持ち込めれば…の話だけどね」

一夏「ん?どういう事だ?」

のび太「自分の専用機なんだから弱点も十分把握してるだろうから」

のび太「そう簡単には近づけさせてはくれないと思うな」

一夏「そっか…」

のび太「それに僕たちは打鉄で挑むから機動性能も完敗してるしね」

一夏「う~ん結構難しいな」

のび太「まあ、簡単じゃつまらないしいいんじゃないかな」

のび太「とりあえず、今は訓練に明け暮れるしかないよね」

一夏「そうだな!」

一夏「じゃあ、明日のためにもう今日は寝るか」

のび太「そうだね、そうしようか」

一夏「おやすみー」

のび太「うん、おやすみ」

そして時は過ぎて決闘前日

一夏「お互い結構良い感じなんじゃないか?」

のび太「そうだね。isの操縦も慣れてきたし、少しだけ鬼畜将軍箒ちゃんの練習にも耐えられるようになったし」

箒「誰が鬼畜将軍だ」

のび太「うわ!」

箒「野比、一夏。千冬さんが呼んでたぞ」

箒「なにやら緊急みたいだから急いだ方がいいぞ」

一夏「なんだろう、何も悪いことしてないけどな…」

のび太「僕もしてないはずだけど…」

箒「怒ってる感じじゃなかったからさっさと行ってこい」

一夏「そうだな。サンキュー箒!」

職員室

一夏「失礼します」

のび太「します」

千冬「おお、来たか」

一夏「なんですか?用事って」

千冬「お前達の専用機が届いた。着いてこい」

一夏「え?専用機?」

のび太「専用機ってそんなポンポンもらえるものなの…?」

千冬「そんな訳ないだろ馬鹿者」

千冬「お前達は世界に二人しかいない人材なんだもらえない方がおかしいだろう」

のび太(それもそうか…)

千冬「ここだ」

のび太「なんか格納庫ってかんじですね」

千冬「まあ、格納庫だからな」

千冬「一夏、これがお前の専用機だ」

千冬「そしてこれが野比の専用機だ」

一夏「専用機って…これただの腕輪…」

のび太「一夏君、isは待機状態っていうのがあるんだよ」

千冬「一夏、お前はもっと勉強しろ」

のび太(僕のは…なんだこれ)

千冬「それはチョーカーだ」

千冬「首に付けろ」

千冬「起動の仕方はわかるな」

千冬「一夏の専用機の名前は白式だ」

千冬「日本製の第三世代だ」

一夏「白式ね…これからよろしくな」

一夏「来い!白式!」

キュイイイイイン

一夏「おお…これが白式…」

千冬「行けるな?」

のび太「えっと僕のは…」

千冬「…」

のび太「え?どうしたんですか?」

千冬「本来なら君の専用機は別にあったんだ」

のび太「え?」

千冬「ここに配達する途中に謎の機体に襲われたらしくてな」

千冬「君の専用機は壊されてしまった…」

のび太「え?じゃあこれは…」

千冬「君の専用機が破壊されてしまいどうしようか困っていたところにこれが届いたんだ」

千冬「差出人の名前も住所もなく、ただこれを使わせなさいとだけ書かれた紙が入っていた」

千冬「とにかく起動させてみろ」

のび太「えっと…来い…でいいんですかね?」

千冬「知るか、起動の仕方は人それぞれだ」

のび太「えっと…来い!」

キュイイイイン

のび太「…!これは!」

のび太「水色のフォルム…」

のび太(まるいヘッド部分)

のび太(そして同じくまるいアーム)

のび太(そしてなによりも短いこの足…)

のび太(…ドラえもんなのか?)

千冬「どうかしたのか?野比。見覚えでもあったのか?」

のび太「見覚えがあるもなにも…」

のび太(この感じ…ドラえもんだ!)

のび太「長年連れ添った僕の親友にそっくりです」

千冬(これが親友そっくり…?)

千冬「まあいい、この専用機には名前がない」

千冬「なにか付けてやれ」

のび太「…ドラ式」

のび太「この機体はドラ式と名付けます!」

千冬「そうか、とりあえず明日は決闘の日だ」

千冬「訓練場は取ってある」

千冬「少しでも今の機体に慣れておけ」

-訓練場-

一夏「まさか専用機が来てくれるとはね」

のび太「うん、嬉しい誤算だね」

一夏「とりあえず、軽く武装のチェックとかするか」

のび太「そうだね」

のび太(というかそもそも)

のび太(これを作った人はだれなんだ?)

のび太(名前すらわからないから探しようがないな)

のび太(というか作った人はドラえもんの存在を知ってるのか?)

のび太(だとしたら僕の友達?)

のび太(でも、僕の友達にそんな技術を持った人は居ないし…)

のび太(スネ夫の会社の人か?)

のび太(いや、でもスネ夫は僕がis乗りにになってることを知らなかったし…)

のび太(これって三日やそこらで作れる物じゃないだろ)

のび太(考えてもしかたないか…)

のび太(というかisスーツすら僕の昔の服装まんまじゃないか…)

のび太(シャツは黄色でパンツは紺色か…)

のび太(懐かしいな…)

一夏「お~いのび太。武装チェックしないのか?」

のび太「あ、少し考え事を」

のび太「ん?一夏君の武装ってそのブレード一本だけ?」

一夏「どうやらそうみたいだな…」

一夏「このブレード千冬姉がモンド・グロッソで優勝した武装と一緒だな」

のび太「へぇ…」

のび太「あの人はただのブレード一本で優勝したのか…」

一夏「ただのブレードじゃ無いみたいだけどな」

のび太「ん?どういうこと?」

一夏「それよりのび太の武装も見せてくれよ!」

のび太「ああ、ちょっとまって…」

のび太「よいしょっと…」

シュウウン

のび太(これは空気砲と空気ピストル…)

のび太(それに…名刀・電光丸)

一夏「なんかちっちゃい大砲が二つ…」

一夏「と…コレは日本刀?」

のび太(空気砲と空気ピストルか…)

のび太(使いやすくていいな)

のび太(でも名刀・電光丸は駄目だろ…)

一夏「俺も銃とか欲しかったなぁ」

のび太「バススロットに空き容量とかないの?」

一夏「どうやらこのブレードが相当容量食ってるみたいなんだ」

のび太「なにか特殊な武装なのかな…」

一夏「さあ…」

一夏「ちょっと俺は慣れるために飛んでくるよ」

のび太「僕も暫くしたらそうするよ」

一夏「おう」

バシュン

のび太(そういえば僕はどれぐらい容量あるんだろう…)

のび太(えっと…ん?)

のび太(最大容量の表記が見あたらない…)

のび太「ドラ式、この機体の最大容量を教えてくれ」

ピピピッ…カイセキチュウ

………error。ヒョウジデキマセン

のび太「ん?なんでだ…」

のび太「とりあえずいま使ってる容量見ておくか…」

のび太(今ある武装は空気砲、空気ピストル)

のび太(そして名刀・電光丸)

のび太(これは随分容量食ってる気がするな…)

のび太(お、でたでた)

のび太(使ってるのは…1.293tb…)

のび太(結構使ってるな…)

のび太(お、最大容量も書いてある…ん?)

のび太(…1.293/∞…?)

のび太(まさか四次元ポケットまであるのか…?)

のび太(こんなあり得ない性能だれが作ったんだよ…)

のび太(これは隠さないと問題になりそうだな…)

のび太(名刀・電光丸はドラえもんの道具と全く一緒の性能なのかな…)

のび太「試してみるか…」

のび太「ねぇ!そこの君!」

モブ子「はい!?私!?」

のび太「そう、君!」

のび太「そこのボールをちょっと投げてくれないかな?」

モブ子「あ、はい!えいっ」

フワーン

のび太「よし…ってあれ?」ピクッ

ポカッ

のび太「うわっ!」

モブ子「え!?すいません!すいません!」

のび太「いや、いいんだ。協力ありがとうね」

モブ子「は…はぁ…」

のび太(やっぱりあのままの性能って訳じゃないのか)

のび太(それはさすがにまずいもんな…)

のび太「でも、少しは反応するのか…」

のび太「よし、何となくわかったな」

のび太「幸い空気ピストルと空気砲は変わらない性能だったな…」

のび太「空気ピストルが5個入ってるのも助かるな…」

のび太「少し飛んでみるか…」

バシュン

フォーマットトフィッティングガカンリョウシマシタ

のび太「お、初期設定が済んだみたいだな」

のび太「見た目に変わりは特に無しか…」

のび太「なんだか勝てそうな気がしてきた!」

のび太「よーし!頑張るぞ!」

とりあえず、今日はここで終わり

容量の事だけどバリアーのエネルギーと容量の大きさは別物だと思っててください

流石にバリアー無制限だと駄目だからね

そんな感じかな?

お休みなさい

決闘当日

のび太「ついに来たね…」

一夏「そうだな」

のび太「出来る事はやるだけやったんだ。お互い全力を尽くそう」

一夏「ああ、宜しく頼むよ」

千冬「お前達、準備はいいか?」

一夏「おう!」

千冬「ふむ、良い面構えだな」

千冬「それよりお前達、このisファイトの方式を知ってるのか?」

一夏「ん?シールドエネルギーを0にしたら勝ち何じゃないのか?」

千冬「それもそうだが。そういうことじゃない」

千冬「三人同時にisファイトが出来るわけ無いだろう」

一夏「え、じゃあどうするんだよ」

千冬「くじ引きでまず最初に戦う二人を決める」

千冬「そしてその勝負に勝った方がもうひとりと戦うという方式だ」

のび太「つまり小さなトーナメント方式ですか…」

千冬「そう言う事だ」

千冬「ちなみにくじはすでに引いてあるからな」

千冬「初戦は一夏対野比だぞ」

一夏「マジかよ…」

一夏「まあ、のび太。すまないけどっ」

一夏「勝たせてもらうぜ!セシリアは俺が倒す!」

のび太「僕もそのつもりだよ。一夏君」

一夏「おお!言うようになったな。のび太」

のび太「やられっぱなしは昔みたいで嫌なんだ」

一夏「まあ、よろしくな」

のび太「うん!」

セシリア「あら、二人とも逃げずに来たんですのね」

一夏「はっ!いつまで強気でいられるかな」

セシリア「あらあら口だけは威勢が良いのね」

セシリア「まあ、まずは下々の者二人で争って私の所まで来る事ですわ!」

のび太(女ジャイアンの次は女スネ夫か…)

のび太(くじ引きで決まったんだから上も下もないじゃないか…)

アナウンス「これよりクラス代表決定トーナメントを始めます」

キャーキャー
フタリトモガンバッテー

アナウンス「織斑一夏さん、野比のび太さん前へ!」

のび太(ギャラリー多いな…)

一夏「うっし!」

アナウンス「では!試合開始!」

のび太(一夏君は本当に近距離武装だけみたいだ…)

のび太(正々堂々やるような事は出来ないんだ!ごめんね!)バシュッ

のび太(まずは少し距離を取って…)

シュウウウウウウウウウウウウモクモク

のび太(なんだこれ!スモークグレネード!?)

のび太(遠距離での攻撃を防ぐつもりか!)

のび太(でも、無駄だよ!)

のび太(僕の武装は『空気砲』なんだからね!)ボカン

のび太(!?)

のび太(一夏君がいない!?)

一夏「うおおおおおおおおおお!」キイイイイン

のび太(上かっ!)

のび太「くっ電光丸!」

のび太(間に合えっ)

のび太(間に合わないっ)ガッシャアアア

のび太「いったたたた…」

シールド残量アト32デス

のび太「なんだって!?」

のび太(なんて馬鹿げたパワーなんだ…半分以上も削られた)

一夏「うおおおおおお!」

のび太(来たか!電光丸で受け止めて…)ガキイイイン

一夏「うお!やるなあのび太!」

のび太「あれだけ箒ちゃんの剣を受けたからね!簡単にはやられないよ!」

のび太(電光丸の補助もあるけどね!)

のび太「次はぁ!僕の『番』だ!」

ボン

一夏「うおっ!」

一夏(なんだ今の…何もないのに吹っ飛ばされた…)

一夏(衝撃波か?)

のび太「いくよっ!」シュン

一夏「くっ!」シュン

山田「意外と二人とも良い勝負してますねぇ」

千冬「ふん、そうでなくては困る」

山田「それにしても、野比君の機体は不思議ですねぇ。あれ何世代の機体なんですか?」

千冬「…わからん」

山田「え?どういう事ですか?」

千冬「詳しくは教えられんがな、あの機体は一切詳細がわからない」

千冬「野比は旧友にそっくりだと言っていたが…」

山田(あれがお友達にそっくり…?狸だったのかしら…)

のび太(一夏君、良く動く…)ボカン

のび太(さっきから全然当たらない…)

のび太(ここは近距離戦に持ち込むか?)ボカン

のび太(いや、駄目だ勝てるわけがない)

--------------------------

一夏(あの衝撃波がやっかいだ!)

一夏(けど、ホーミング機能はない!)

一夏(銃口のむきに気をつければ潜り込める!)

一夏(ここだ!)

一夏「うおおおおおおおおおおおお!」

のび太「なっ!急に!」

一夏「とどめだ!」

のび太(だめだ!電光丸も間に合わない!)

ピーーーーーーーーーーー
アナウンス「試合終了。勝者、野比のび太!」

のび太「へ?勝った…?なんで…」

千冬「馬鹿者、バリアー無効化攻撃は自分のシールドエネルギーを犠牲にして出す技だ」

千冬「そう何度も使えるわけがないだろう」

一夏「そうだったのか…」

のび太「そうだったんだ…」

一夏「まぁ、負けは負けだ!しょうがないな…」

一夏「のび太、任せたぞ!」

のび太「うん!」

セシリア「あら、やっと終わりましたの?不毛な戦いを永遠と続けるのかと思いましたわ」

セシリア「あらあら、織斑さんは負けてしまったようですね」

セシリア「最強の姉を持っているのに恥ずかしいですわ!」

一夏「千冬姉は関係ないだろ…!」

のび太「セシリアちゃん?君の相手は僕だよ」

セシリア「あらあら、申し訳ありませんわ」

セシリア「あまりに情けない顔をしていたのでもうやる気がないのかと思いましたわ!」

のび太「言ってくれるね…」

のび太「女の子をいじめるような趣味はないけど君ぐらい清々しいと躊躇無くできるからね」

セシリア「あら、私を倒すつもりですのね」

のび太「そりゃあね」

のび太「負けるつもりなんてさらさら無いよ」

千冬「お前ら、そう急ぐな」

千冬「野比、ドラ式のエネルギー補給が必要だ」

千冬「15分ほど掛かるからそれまで休憩しておけ」

のび太「わかりました」

のび太「行こう、一夏君」

一夏「ああ…」

-休憩室-

一夏「ああ~でも負けたのか~悔しいな…」

のび太「あんなのほとんど一夏君が勝ってたようなもんだよ…」

一夏「自分の弱点を把握出来てなかったんだ。それに負けは負けだよ」

箒「そうだぞ、野比」

一夏「うお!いつからそこに…」

箒「影が薄くて悪かったな」

のび太「そうだ、一夏君」

一夏「ん?」

のび太「頼みたい事があるんだけど…」

アナウンス「それではこれよりクラス代表決勝戦」

アナウンス「野比のび太さん対セシリア・オルコットさんの試合を始めます!」

セシリア「野比さん?降参するならいまのうちですわよ?」

のび太「油断は危ないよ?セシリアちゃん」

アナウンス「それでは試合開始!」

セシリア「さぁ踊りなさい!」

セシリア「このブルーティアーズとセシリア・オルコットの奏でるワルツで!」

のび太(ファンネルが四機!?)バシュン

のび太(これはまずあれを打ち落とさないと近づけない…!)

セシリア「そして行きなさい!スターライトmk.Ⅲ!」バシュン

のび太「うわ!」

セシリア「当たりましたわね!大口を叩いておいてこの程度ですの?」

のび太「まだだよ…!」

のび太(まずはあのファンネルみたいなのから!)

のび太「来い!電光丸!」

のび太「まず、一つ!」ボン

のび太「二つ!」ボン

セシリア「なっ!」

のび太「これなら…!」

セシリア「甘いですわ」

のび太「なっ!まだ二つも!」

セシリア「コレで本当に終わりですわ!」

のび太「ミサイル型!?ヤバイ!」

セシリア「あっけなかったですわね…」

のび太「…なんてね」ボン

セシリア「!?」

セシリア「武器を身代わりに!?」

のび太「ピットが6つって言う情報はもう知ってたんでね!」ギュン

セシリア「あら、でもあなたの近距離武装はもうありませんのよ?」

セシリア「突っ込んできてどうするつもりですの?」

のび太「…武器ならまだ、あるよ」

のび太「来い!雪片弐型!」

のび太「うわあああああ!」

セシリア「な!それは織斑さんの!?キャア!」ガッシャアアア


ピーーーーーー
アナウンス「試合終了!勝者、野比のび太!」

キャー!ノビサンスゴーイ!
カッチャッター!

セシリア「負けた…この私が…」

のび太「だから言ったじゃないか、油断は危ないよって」

セシリア「完敗ですわ…」

セシリア「でも、あなたの最後…」

セシリア「あの武器はどう見ても織斑さんの雪片でしたわ…」

セシリア「いったいどうやって…」

のび太「お互いが許可すれば武器の貸し借りは出来るんだよ」

のび太「僕の場合はバススロットが余計に余ってたから無理矢理入れただけだけどね…」

セシリア「本当に完敗ですわ…今までの数々の非礼をお許しください…」

のび太「別にいいよ、いじめられるのは慣れてるから。これぐらいへっちゃらさ」

一夏「のび太!勝ったな!おめでとう!」

のび太「作戦通りいってよかったよ…はい、これありがと」

一夏「いきなり雪片かしてくれとか言うから何かと思ったぜ…」

のび太「でもあのバリアー無効化攻撃は白式じゃないと出来ないみたいだね」

一夏「ん?そうなのか?」

のび太「うん、試してみたけど全然反応しなくって」

一夏「そうなのか…」

一夏「その割には最後の一撃はすごい威力だったな…」

のび太「ああ、あれはね」

のび太「僕が使ってた銃あるでしょ?指にはめ込むタイプの」

一夏「ああ、あの衝撃波の…」

のび太「厳密に言うとあれは空気の固まりなんだけど」

一夏「そうなのか…結構痛かったぜ…あれ」

のび太「え!?ごめん!大丈夫!?」

一夏「大丈夫だよ、白式もあったし」

のび太「よかった…」

一夏「ああ、話それたなごめん。それで?」

のび太「ああ、それを雪片を振る方と逆にフルパワーで逆噴射して威力を高めたんだ」

一夏「そんな使い方も出来るんだな」

のび太「成功するかは賭だったけどね」

一夏「isか…ホントに不思議な機体だな…」

のび太「そうだね…」

千冬「よく勝てたな、野比」

のび太「織斑先生!」

千冬「お前はこれからクラス代表だ」

千冬「クラスの顔としてしっかりと行動しろ」

のび太「はい!」

千冬「…と言いたいところだったんだが」

のび太「え?」

千冬「先ほど…というかお前達の決闘を決めた直後に」

千冬「今年からクラス代表戦はタッグマッチという事が決定していた」

のび太「ええええええ!?」

のび太「じゃあ、僕とセシリアちゃんの試合は意味無かったってことですか…?そんなぁ…」

千冬「そんなことはない。お前も先ほどの試合で何か得たものはあっただろう?」

千冬「それに、オルコットは心を入れ替えたらしく」

千冬「クラス代表は辞退した」

のび太「じゃあ…」

千冬「1-1のクラス代表は野比と一夏だ」

一夏「俺も!?」

千冬「あたりまえだ。代表戦ではさっきのような情けない負け方はするなよ…」

一夏「はい…」

一夏「まあ、今度は味方か!」

一夏「宜しくな!のび太!」

のび太「うん!こちらこそよろしく」

とりあえず今はここでおわり

また夜書く

武器の貸し借りとかは出来ないのかもしれないけどそこは勘弁ね

-どこか-

???「ノビノビは強いんだねぇ」

???「子どもの頃から色んな冒険をしたからね」

???「それにしてもまた見に来るなんて過保護だとおもうなぁ」

???「重要な事だからね」

???「この様子なら、あのシステムを組み込んでみても大丈夫そうだねん♪」

???「そうだね、宜しく頼んだよ」

???「未来のシステムでも私の手に掛かればちょいちょいっとやっちゃうよー♪」

-一夏、のび太の部屋-

のび太「今日は一段と疲れたよ…」

一夏「のび太は二試合やったしな…」

コンコン

一夏「ん?箒か?入って来いよー」

セシリア「お邪魔しますわ…」

一夏「なんだオルコットさんか…」

セシリア「まずは、織斑さん今までの数々の非礼をお許しください…」フカブカ

一夏「それか、いや俺も女の子相手に色々言って悪かったよ。俺もごめん」

セシリア「織斑さんが謝る事ではありませんわ…」

セシリア「それともう一つお願いが…これはお二人になんですが…」

のび太「ん?僕も?」

セシリア「はい」

セシリア「私はまだまだ未熟だと言う事がわかりましたわ」

セシリア「専用機持ち同士という事で仲良くしては頂けませんか…?」

一夏「なんだ、そんな事か」

一夏「全然構わないよ、これから宜しくな?」

のび太「うん、僕からも宜しくね」

セシリア「ありがとうございます!」

一夏「それと」

セシリア「?」

一夏「仲良くするからには名前で呼ぶよ。よろしくな?セシリア」

セシリア「は、はい!よろしくお願いします!一夏さん」

のび太(このジゴロは天然か…)

のび太(勝ったのは僕なのに…)

セシリア「早速なのですが明日から模擬戦に付き合ってくれませんか?」

セシリア「私は遠距離専用なので近づかれるとどうも…」

一夏「それなら俺も頼むよ!俺も近距離戦闘しか出来ないし!」

セシリア「それなら両方ある程度こなすのび太さんも来て欲しいですわ」

のび太「僕もいいの?じゃあ、よろしくね」

のび太(てっきり二人っきりでやるかと思ったけど)

のび太(いい人だ、セシリアちゃん)

のび太(女スネ夫とか言ってごめんなさい。)

のび太(女スネ夫で思い出した)

のび太(スネ夫に電話しなきゃ。情報提供はすごい助かったし)

プルルルルルルガチャ

スネ夫『もしもしのび太?試合はどうだった?』

のび太「うん、僕。お陰で勝てたよ」

のび太「スネ夫の情報通りだったよ」

スネ夫『そうかい、そりゃ良かった』

のび太「僕のお陰だーとか言わないの?」

スネ夫『いつの話をしてるんだよ…』

スネ夫『それにしてものび太がis乗りか…』

のび太「僕もビックリしてるよ。僕は早くドラえもんを作る研究をしたいのに…」

スネ夫『あ、そのことだけど』

のび太「ん?」

スネ夫『どうやらその学園は卒業したら半数以上が技術者になるみたいよ』

のび太「え?そうなの?」

スネ夫『isに乗って世界大会に出るのは結局一人だけだからね。あとはその学園の職員とか』

のび太「そうなんだ…」

スネ夫『だから高校に入って大学に行くより近道になるんじゃないか?』

スネ夫『is学園なんて最新技術の固まりだろうし』

のび太「それもそうだね」

スネ夫『だから、あんまり悲観的にならずに居た方が良いよ』

のび太「うん、元気出た。ありがとう、スネ夫」

スネ夫『よせやい。恥ずかしい』

のび太「そういえば、みんなは元気にしてる?」

スネ夫『そりゃあもう』

スネ夫『ジャイアンなんて野球の超名門校からスカウト来て甲子園目指してるよ』

のび太「さすがジャイアンだね」

スネ夫『ま、夏休みには帰って来いよ。みんなお前の話を聞きたくてうずうずしてるぜ』

のび太「そうするよ、じゃあまた何かあったら協力頼むだろうけどよろしく」

スネ夫『うん、任せてよ。またねー』

のび太「うん、またね」

のび太(そっか、ここに来ても全員がis乗りになる訳じゃないのか…)

のび太(そう思ったらなんか悪くないな!)

のび太(むしろ全然いいじゃないか…)

のび太(じゃあまずは勉強からかな)

のび太(教科書はバカみたいに分厚いし…)

のび太(僕はクラス代表なんだから成績悪くちゃ駄目だしね!)

-次の日-

一夏「おーいのび太ー起きろー」

のび太「ん…おはよ…」

一夏「早く起きないと授業間に合わないぞ」

のび太「ありがと…昨日は遅くまで勉強してたから眠いや…」

一夏「すごいなのび太は…」

のび太「一夏君はもう少し勉強した方が良いと思うよ…」

一夏「ま、まあ顔洗って来いよ!」

のび太「うん…」

のび太「ふぅ…さっぱりした…」

のび太「毎朝ありがとね…一夏君居なかったら遅刻ばっかだったよ…」

一夏「千冬姉に比べたらのび太は全然マシだよ」

のび太「織斑先生は寝起きそんなに悪いの?」

一夏「悪いというか…ものすごい甘えん坊になる…」

のび太「あの先生が…想像出来ないや」

一夏「普段とは全然違うからなぁ」

-教室-

ガラガラ

キャー!イチカクントノビタクンダー!

一夏「うお!なんだ!?」

モブ美「一夏君!クラス代表おめでとう!」

モブ子「のび太君も!かっこよかったよ!」

のび太「僕が!?いやぁ、それほどでも!」ニヘラ

千冬「うるさいぞ、出席をとる。座れ、小娘ども」

ハーイ!

のび太(予想以上に反響があった…)

のび太(やっぱり少しは嬉しいな!)

-数日後-

一夏「今日も模擬戦勝てなかった…」

のび太「僕も…これでセシリアちゃんには二勝三敗か…」

箒「一夏はのび太に一回勝っただけであとは全敗か…」

一夏「しかもその一勝はのび太の操作ミスっていうね…」

のび太「壁にはまって動けなくなるとは…」

セシリア「引っ張り出すのが大変でしたわ」

のび太「ごめんね…」

箒「一夏、お前は何でも突っ込みすぎだ」

箒「もう少し攻撃を工夫しろ。千冬さんは雪片一本で優勝したんだろ?」

一夏「真似してみたけど全然制御出来ないよ…」

一夏「あんなの人間には無理だ」

のび太「あんな緩急を付けた動きをすれば誰でもああなるって」

セシリア「のび太さんは私のビットを気にしすぎですわ」

のび太「だってあれを無視したらやられるじゃないか…」

セシリア「あと、もう少し攻撃のパターンを増やす事ですわね」

セシリア「ワンパターンな攻撃ではすぐに見抜かれてしまいますわ」

のび太「武装を少し増やしてみようかなぁ」

セシリア「のび太さんは射撃が得意と聞きましたわ」

セシリア「バススロットに余裕があるなら中距離型のビームライフルでも積んでみたらどうです?」

セシリア「それだけで攻撃の幅は広がると思いますが…」

のび太「ちょっと考えてみるよ…」

のび太「そういえば一夏君は雪片をずっと使っていくつもりなの?」

一夏「俺か?それなんだけどさ」

一夏「少し探してみたんだよ。他の武器使えないかどうか。でもな…」

のび太「でも?」

一夏「なんかこの白式と雪片二つで一つみたいなものらしくて」

一夏「千冬姉に相談してみたんだけど」

---------------------

千冬『私はそれ一本で優勝したんだ。出来ない事ないだろう』

---------------------

一夏「…って」

一夏「どうやら俺はこれだけで勝ち進まなくちゃいけないみたいだよ…」

セシリア「そういえば代表戦も近いですわね」

のび太「一週間後か…」

のび太「でも専用機持ちって一組に固まってるみたいで…」

のび太「このクラス以外だと4組しか居ないみたいだよ?」

のび太「なんとかなるんじゃないかな」

「その情報古いよ!」

鈴「二組も専用機持ちが代表になったのよ!」

のび太「ん?誰?」

鈴「中国の代表候補選手!凰 鈴音よ!」

一夏「もしかしてお前、鈴か?」

鈴「だからそう言ってるじゃない!」

箒「なんだ一夏、知り合いか?」

一夏「知り合いもなにも幼馴染みだよ」

のび太「ん?箒ちゃんも幼馴染みなんだよね?知らないの?」

一夏「箒は途中で引っ越しちゃったからな」

一夏「箒とほぼ入れ替わりでこいつは来たんだよ」

一夏「言うなればセカンド幼馴染みってとこかな」

一夏「で?二組が専用機持ちが代表になったのって」

鈴「私が代表になったのよ!」

セシリア「なんだか騒がしい人ですね」

のび太「そうだね」

セシリア「でもこれで安心は出来なくなりましたわよ?」

のび太「元から安心はしてないよ」

セシリア「油断は禁物ですものね」

-昼休み-

セシリア「それで…?この方は中華料理屋の娘で」

箒「弾とかと遊びながらこいつの家でお世話になり」

のび太「そのうちまた中国に帰っちゃったと…」

一夏「まあ、そんな感じだな」

鈴「それより一夏」

一夏「んあ?」

鈴「あの約束、覚えてる?」

一夏「約束?」

鈴「その…私の料理の腕が上がったら…毎日酢豚を食べてくれるって…」

一夏「ん?そんな約束したっけ?覚えてないな」

鈴「なっ…!」

一夏「それにしても毎日酢豚は無いだろ」

一夏「俺をどれだけ太らせるつもりだよ」

鈴「もう!知らない!バカ一夏!」

一夏「お~い!どこ行くんだよ!…って行っちゃった…」

セシリア「一夏さん、今のはさすがにデリカシーが無さ過ぎですわ…」

箒「うむ、さすがに酷いぞ」

一夏「え?俺のせいじゃないだろ?な?のび太?」

のび太「今のは一夏君が悪いよ」

一夏「なんだよのび太まで…俺がなにしたっていうんだ…」

のび太「え?今の冗談じゃなくて本気なの?」

箒「こいつは昔からこんな感じだ…」

のび太「そうなんだ…箒ちゃんも大変だね?」

箒「な…!?私は別に…!」

のび太「隠す事無いのに…」

のび太「とりあえず、あとで謝っておいた方が良いよ」

一夏「そうだな」

-一夏、のび太の部屋-

一夏「謝りに言ったら殴られた…」ヒリヒリ

のび太(多分ちゃんと謝れてないな…)

一夏「それにしても今日もセシリアには勝てなかったなぁ…」

のび太「セシリアちゃんは元々才能あるみたいだしね」

のび太「飛ぶのとかも安定して綺麗だし、相当練習したと思うよ?」

一夏「やっぱり練習時間の差かぁ」

のび太「それだけって訳でもないけどね」

のび太「この前みたいに相手の隙とか弱点を見抜いて戦えばいいんだよ」

一夏「俺の弱点はすぐわかるのにな」

のび太「今、鈴ちゃんの専用機の情報を探ってるとこだよ」

一夏「お、何かでたのか?」

のび太「この前みたいに友達に頼んでるんだけど…」

のび太「どうやら鈴ちゃんの機体は全然国外大会で使われてないみたいで…」

のび太「結構苦戦してるみたい」

一夏「そうなのか…」

のび太「今、ハッキングとか出来る友達に頼んでみたよ」パチン

一夏(なんだかのび太はものすごい友達がいるんだな…)

一夏(ドラ式の事も友達に似てるって言ってたし)

一夏「っていうか大丈夫なのか!?ハッキングなんて!」

のび太「ハッキングって言っても会員制掲示板のパスワード破るぐらいだよ」

一夏「それでも十分だめだろ…」

ピロリンピロリン

のび太「さすが優等生。仕事が早いな」

のび太「わかったよ、一夏君」

一夏「すごいな…」

のび太「名前は甲龍、燃費と安定性を重視した機体みたい」

のび太「注意するのは衝撃砲を撃ってくるってことかな」

のび太「これは本当にやっかいみたいよ」

一夏「衝撃波か…あれ弾丸見えないから避けづらいんだよな…」

一夏「まあ、砲身の向きとかを見ながら避ければ…」

のび太「いや、無駄みたいだよ」

一夏「え?」

のび太「空間自体に圧力をかけて打ち出すみたい」

のび太「だから僕みたいに銃身がないみたい」

一夏「なんだよそれ…」

のび太「まあ今回はタッグマッチなんだ」

のび太「こっちも秘策がない訳じゃないよ」

一夏「そうなのか!」

のび太「うん、一夏君が近距離武装しか使えないのは多分鈴ちゃんにもばれてる」

のび太「そこを利用するんだ」

今日はここで終わり

isのヒロインズは口調が安定してるから書きやすいね

なんか変な所とかあったら指摘お願いします

のび太「僕がセシリアちゃんとの対戦で使ったやつあるでしょ?」

一夏「あぁ、俺の雪片つかったやつか」

のび太「そう、それ」

のび太「多分鈴ちゃんは互いに武器をシェア出来る事を知らないと思うんだ」

一夏「ん?なんでだ?」

のび太「isファイトは基本一対一だからね」

のび太「シェア出来る事は教科書にも載ってなかったよ」

一夏「え?じゃあなんでのび太は知ってるんだ?」

のび太「セシリアちゃんのブルーティアーズの情報探してる時にたまたま見つけたんだ」

のび太「全然実用性がなかったから小技っぽく紹介されてたけどね」

一夏「それは使えそうだな!」

一夏「そうとなれば俺も射撃練習をしなきゃな!」

のび太「そうだね」

一夏「でもその方法ってのび太のバススロット使うんだろ?大丈夫なのか?」

のび太「それなら問題ないよ」

一夏「そうか!楽しくなってきたなぁ」

のび太「じゃあ、このやり方で作戦を建てようか」

一夏「おう!」

コンコン

セシリア「お邪魔しますわ」

箒「入るぞ」

一夏「おう、ようこそ」

セシリア「あら、もう作戦を立てているんですのね」

のび太「うん、強敵が相手だからね」

箒「一夏、お前は野比がいて良かったな。お前だけでは作戦なんて皆無だっただろう」

一夏「うわ、それを言うなよ」

セシリア「そういえばのび太さん」

のび太「なに?」

セシリア「前に言っていた中距離ライフルの話ですけど…」

のび太「ああ、そのことね」

のび太「色々考えたんだけど今僕の持ってる銃でも上手く使えばある程度全射程補えるからね」

のび太「武装を増やすのは止めようと思ってるんだ」

セシリア「あら、そうなんですの?」

のび太「うん、さすがに遠距離はきついけどアリーナじゃあんまり使わないしね」

のび太「それに僕の持ってるやつは範囲とか威力とか調整出来るんだ。それで拡散型のショットガンみたいにも出来るし」

箒「そうなのか、すごい技術だな」

のび太「誰が作ったのかはわからないんだけどね」

箒「どうせ私の姉のようなとんでもない奴なんだろう」

のび太「え?箒ちゃんってお姉ちゃんいるの?」

セシリア「居るもなにも箒さんのお姉さんはあの有名な篠ノ之博士ですわ」

のび太「え!?そうなの!?名字一緒だったからまさかとは思ってたけど…」

一夏「なんだ、知らなかったのか」

のび太「だって誰も教えてくれなかったし…」

一夏「まあ、知らなくても無理ないか。今は行方不明中だしな」

のび太「箒ちゃんは居場所とか知らないの?」

箒「知ってるわけ無いだろう。知ってたら殴りに行っているところだ」

のび太(箒ちゃんは絶対に怒らせないようにしよう)

のび太「とりあえず、今は作戦を考えようか」

一夏「そうだな!」

のび太「まずは一夏君は鈴ちゃんの相手をお願いね」

一夏「マジか…いきなりはキツイと思うが…」

のび太「ああ、倒してって言ってる訳じゃないんだ」

のび太「倒してくれるならそれはそれでありがたいけど」

のび太「まずは鈴ちゃんの注意を引いて欲しいんだよ」

のび太「鈴ちゃんも頭に血が上ってるからね、まず一夏君を狙いに来ると思うし」

一夏「怒らせちゃったもんな…」

のび太「謝ったんだから、気にしなくていいよ」

のび太「一夏君の方が攻撃避けるのとかは上手いし」

のび太「それで、その間に僕はもう一人を倒すよ」

一夏「そっから本番って訳だな!」

セシリア「専用機持ちじゃないといっても相手はクラス代表ですわ。油断しない事ですわね」

一夏「そうだな…」

のび太「それで僕が倒したら確実にこっちが有利になるんだ」

のび太「そこでもう一つの作戦だよ」

のび太「一夏君、僕との最初の戦いでスモーク使ってたよね?」

一夏「ん?ああ、千冬姉が使えって言ったからな」

箒(あれは入れ知恵だったのか…)

セシリア(織斑先生は筋金入りのブラコンですわね)

のび太「ってことはグレネード分ぐらいのバススロットは開いてるんだよね?」

一夏「ああ、三つぐらいなら入るぞ」

のび太「じゃあ、そこにスモーク入れて僕が倒したと同時ぐらいに使って欲しいんだ」

一夏「え?でも鈴の武器は衝撃波なんだろ?スモークじゃあかき消されるんじゃ…」

のび太「それでいいんだ、油断させるためのだからね」

のび太「僕もそれで危なかったんだ」

一夏「そういえばあの時は綺麗に決まったな。油断が出来れば隙が出来るってことか!」

のび太「そういうこと」

のび太「そこでもう一つ仕込む」

一夏「またか?覚えられるかなぁ…」

のび太「飽くまでも作戦だからね、全くその通りには行かないと思うよ」

のび太「その時は臨機応変によろしくね」

一夏「努力はする…」

箒「こいつにあまり頭を使う事は期待しない方が良いぞ」

のび太「まあ、それでもやらないよりマシだよ」

のび太「最初に言ったでしょ?武器のシェア」

一夏「あれか」

のび太「一夏君には僕の電光丸も使ってもらおうと思うんだ」

一夏「ん?電光丸を使うのか?さっきは射撃訓練って…」

のび太「そっちも考えたけどね、多分一夏君は剣のが良いと思って」

一夏「確かにそうだな…」

のび太「一夏君のスモークを合図に僕がそっちに電光丸を送るよ」

のび太「その時に電光丸に持ち替えて欲しいんだ」

一夏「ん?それは何の意味があるんだ?」

のび太「電光丸は捨て駒って考えてもらって良いよ」

のび太「電光丸でまずは威嚇するように振って」

のび太「勢い余った振りをみせてそこから反対の手でバリアー無効化攻撃を決めて欲しいんだ」

一夏「要は二刀流ってことか…大変そうだ…」

のび太「うん、大変だよ。頑張ってね」

一夏「へいへい…」

セシリア「とんでもない作戦ですわね…」

のび太「これぐらい無茶しないと勝てないと思って」

箒「まぁ、isの補助も入るんだ。何とかなるさ」

箒「一夏!さっそく今から稽古に行くぞ!」

一夏「ええ!?勘弁してくれよ!」

箒「時間はいくらあっても足りないんだ!さっさと行くぞ!」

一夏「あぁ~」ズルズル

のび太「行っちゃった…」

セシリア「一夏さんも大変ですわね」

のび太「さって僕は射撃練習でもしようかな…先生を超えてみたいしね」

セシリア「お供致しますわ」

のび太「ん、ありがと」

-アリーナ-

のび太「作戦を立てた相手と初戦であたるなんてね…」

一夏「まあ、くじだからな」

鈴「覚悟しなさいよ!一夏!」

モブ江「…」オドオド

-観客席-

セシリア「初戦であたるとは思いませんでしたわ」

箒「決勝まで行けば結局全員と当たるんだ。順番なんて関係ないだろう」

セシリア「それにしても二組のもう一人の方は随分萎縮していますわね」

箒「一人だけ専用機が無いんだ、しかたあるまい」

セシリア「あ、始まりますわよ!」

アナウンス「それでは、試合開始!」

鈴「一瞬で決めてあげるわ!一夏!」キュウウウウン

バシュッバシュ

一夏「あぶね!」シュイイイン

のび太(やっぱり予想通り一夏君を狙いに来たね!)キイイイン

のび太「手加減は出来ないんだ!ごめんね!」ボンボンボン

モブ江「キャッ!」ガシュウウ

のび太(一発ヒット!)

のび太「来い!電光丸!」

--------------

鈴「避けてばっかじゃ勝てないよ!一夏!」バシュンバシュン

一夏(のび太はまだか…!)

アナウンス「モブ江さん、シールド残量0。戦線離脱です」

のび太「ごめんね!少し遅れた!」

一夏「よっしゃ!」プシュウウウウウウウウウウ

のび太(よし!ここだ!)

鈴「スモーク!?無駄よ!」

鈴「熱源は…ここね!」バシュン

一夏「なに!?」ザッシャアアアア

鈴「油断させようってなら無駄よ!」

のび太(やっぱり作戦通りには……ん!?なんだあれ!)

のび太「鈴ちゃん!危ない!避けて!」

鈴「え…?」

ドオオオオオオオン

鈴「キャアア!」

鈴「危なかった…なんなのよ!」

アナウンス「ステージ中央に熱源を確認!試合は中止して退避してください!」

ピピピピピギョーン!

一夏「あぶねぇ!なんだあれは!?」

のび太「わからないけど、僕たちの命を狙ってる事は確かだね」

山田「そこに居る三人ロックされています!逃げてください!暫くしたら職員がそちらに向かいます!」

のび太「だめだ!」

のび太「上に逃げたら観客席にレーザーが飛ぶ!」

のび太「人に当たったら死んじゃう!」

鈴「じゃあ、出来るだけ低空で避ければいいのね!」キュウウウウン

のび太(くっ…僕と鈴ちゃんはシールドエネルギーに余裕があるけど一夏君は…)

のび太(しかもさっきから明らかに一夏君を狙ってる…!)

のび太(何でそんな事がわかるんだ!?…もしかして)

鈴「ちょっと!援護するから撃破しなさいよ!」バシュン

一夏「はぁ!?人が乗ってるんだぞ!そんな事できるわけ…」

のび太「一夏君!多分これ無人機だよ!」

鈴「はぁ!?あんた何言って…」

のび太「さっきから明らかに一夏君を狙ってる!シールドエネルギーが少ないのがわかってるんだ!」

鈴「そんなことで無人機って決めちゃっていいわけ!?」

のび太「わからないけど、動きも人の操作には見えない!」

のび太「鈴ちゃんは援護して!一夏君はなんとかしてあいつにバリアー無効化攻撃を!」

鈴「言われなくてもそのつもりよ!」バシュンバシュン

一夏「わかった!」

ピピピピピピピギョーン

一夏「はああああああ!」

ガシャアアアアン

一夏「シールドに穴が開いたぞ!」

のび太(ここだ!空気砲を最大質力にして範囲は最小!)

のび太「頼む!当たってくれ!」ズガアアアアアアン

ピ…ピピ…ピ…ガッ
シュウウウン

山田「目標、完全に沈黙しました!」

鈴「たお…したの?」

のび太「よかったぁ」ヘナヘナ

一夏「それにしてもなんなんだこいつ…でも、のび太の言う通りやっぱり無人機だったみたいだな…」

山田「三人とも怪我はありませんか!?」

一夏「俺は大丈夫だよ…」

鈴「私も…」

のび太「僕はちょっと…だめだ…」ドサッ

一夏「!?のび太!おい!」

-------------
-------
---

-保健室-

のび太「ん…?ここは…」

千冬「保健室だ」

のび太「お、織斑先生!そうだ!あの機体は!?」

千冬「おい少し落ち着け」

のび太「あ、すいません…」

千冬「あの無人isだがな、国籍、所持者などは一切わからなかった」

のび太「そうだったんですか」

千冬「それと野比」

のび太「はい?」

千冬「勇敢なのと周りの事に気を遣うのはいいが無謀なことはよせ」

千冬「死んだら元も子もないぞ」

のび太「はい、すいません…」

千冬「それとお前が倒れた原因だがな、極度の緊張状態から解放された反動だそうだ」

千冬「しばらくは安静にしていろ」

のび太「保健室か…懐かしいな。ここでよくサボったっけ…」

のび太(それにしてもあの無人機…そういう狙いがあったんだろう…)

のび太(あのときは一夏君を狙ってるのはシールドエネルギーが少ないからだと思ってたけど…)

のび太(そしたら僕はほとんど狙ってこないはずだよなぁ)

のび太(とすると僕と一夏君を狙ってた?)

のび太(たった二人の男だから?でも、なんのため?)

のび太(だめだ、わからないや)

のび太(勉強は出来るようになってもこういうのは相変わらずだなぁ)

-数日後教室-

のび太「結局クラス対抗戦はご破算になっちゃったね…」

箒「私たちもそれほど暇じゃないからな、仕方あるまい」

セシリア「それよりのび太さん、体調は大丈夫なんですの?」

のび太「ああ、寝たらすっかり良くなったよ」

一夏「さすがだな」

箒「お前が倒れたときこいつをなだめるの大変だったんだぞ」

セシリア「ちょ!?なにを言ってるんですの!?箒さん!」

箒「のび太は大丈夫なのかー死んでないのかーって大騒ぎで」

セシリア「いやー!」

のび太「ははは、ありがとうセシリアちゃん」

セシリア「い、いえ、そんな…」

山田「はーいホームルーム始めます!座ってください!」

山田「今日は転校生を紹介します!」

山田「シャルル・デュノアさんです!」

シャル「シャルル・デュノアです!よろしくお願いします!」

キャー!マタオトコノコ!カワイイー

のび太「また…男の子?」

今日はここでおわりっす

一日1キャラが限界かも

とりあえずラウラ登場からが本番?だと思っててください

のび太(僕と一夏君だけじゃなかったのか!?)

「「かわいい~!」」

のび太(でも二人も居たんだ、もう一人居てもおかしくない…)

千冬「うるさいぞ!お前ら!」

千冬「今日から本格的にis実習に入る!」

千冬「着替えてアリーナに集合しろ!」

シャル「よろしくね?一夏君、のび太君!」

一夏「おっと!すまんが自己紹介は後にしてくれ!着替えが先だ!」

のび太「そうだね」

ズダダダダダ

-アリーナ更衣室-

一夏「時間もヤバイしさっさと着替えちゃおうぜ」ガバッ

のび太「だね、先生怒らせると怖いし」シュルシュル

シャル「うわっ!」

一夏「ん?着替えねーのか?」

シャル「きき着替えるから!あっち向いてて!」

一夏「まあ、男の着替えをじろじろ見るような趣味はねーけど…」

一夏「あ、あと男同士なんだし君づけで呼ばなくていいよ。呼び捨てで」

のび太「僕の事ものび太でいいよ。君付けってなんかむず痒くって」

シャル「わかった!よろしくね!一夏、のび太!僕の事もシャルルって呼んで?」

一夏「おう、って着替えるの早いな…」

シャル「え!?ああ、そう、一夏が早くしろって言ったからね!」

一夏「このスーツ肌に直に着るから着替えづらいよな…」

のび太「慣れるまでは大変らしいね、僕もまだ慣れないや」

一夏「おっと!こんな話してる場合じゃねえや!急ぐぞ!」

-アリーナ-

千冬「今から実習を開始する!」

千冬「まずは戦闘実演をやってもらう。凰、オルコット!」

セシリア「はい!」

鈴「はい!」

千冬「専用機持ちならすぐに始められるだろう!」

鈴「げっ、マジー」

セシリア「こういう見せ物のようなものはのはあまり気が進みませんわ…」

千冬「お前ら、少しはやる気をだせ」

千冬「あいつらに良いところを見せる良いチャンスだぞ」

「「!!」」

セシリア「やはりここはイギリス代表候補生!セシリア・オルコットの出番ですわね!」

鈴「実力の違いを見せてあげるわ!」

シャル「いま、先生なんて言ったのかなぁ」

一夏「聞こえるかよ…」

のび太「僕も聞こえなかったや」

セシリア「それで?相手は誰なんですの?私は鈴さんでも構いませんが」

鈴「ふっふーんこっちの台詞よぉ」

千冬「あわてるなバカども。対戦相手は」

山田「きゃああああああ!どいてどいて!どいてくださあああい!」

一夏「ゲッ」

ズドーン

モクモク

山田「えっと…一夏君?あのー…」

一夏「いっったたた…」モニュ

山田「あ、でもこのまま行けば織斑先生が義理のお姉さんって事に…」

一夏「え!?いや!あの!これは!」ガバッ!

バシューン

一夏「へ?」

セシリア「あらあらはずしてしまいましたわ…公共の場でそのような事は謹んでください?」

鈴「いーっちかー!なんにデレデレしてんのよお!」

シュンシュンシュン

一夏「うっわあ!」

バシュンバシュンカラカラ

山田「織斑君?怪我はありませんか?」

一夏「あ…ありがとうございます」

千冬「山田先生は元代表候補生だ。今くらいの射撃は造作もない」

山田「昔の事ですよ…それに候補生どまりです」

千冬「さて、小娘どもさっさと始めるぞ」

セシリア「え?あの…二対一で…?」

鈴「それは…ちょっと…」

千冬「山田先生はお前達二人にやられるほど弱くない。さっさと準備しろ」

千冬「では、始め!」

セシリア「手加減はしませんのよ!」

鈴「遠慮はしないよ!」

山田「い、行きます!」

ギューーーン

のび太「すごい…先生上手いなぁ…」

千冬「デュノア、山田先生が使っているisの解説をしてみろ」

シャル「は、はい!」

のび太(あ、山田先生が押してる)

シャル「名前はラファール・リヴァイヴで、デュノア社製の第2世代型isです」

のび太(本当に上手いんだな…機体の扱いが丁寧だ…)

シャル「第二世代開発最高機の機体ですがその性能は初期第三世代にも劣らない者です」

のび太(あ、セシリアちゃんと鈴ちゃんがぶつかった)

シャル「装備によって格闘、射撃、防御ととても柔軟な戦闘が可能です」

のび太(あちゃーやられちゃった)

千冬「ふむ、よろしい」

ズドーン

セシリア「ぐぬぬ…まさかこの私が…」

鈴「あんた!回避先読まれすぎなのよ!」

セシリア「なぁっ!それを言うなら鈴さんもバカスカと撃ちすぎですわ!」

「「ぬぅ~…」」

千冬「これでお前達にも教員の実力は理解出来ただろう」

千冬「以後、しっかりと敬意を持って接するように」

千冬「それではグループに分かれて練習を開始する!」

千冬「リーダーは専用機持ちが行え!」

モブ「織斑君!手取り足取り教えて!」

モブ「私も私も!」

一夏「え?ははは…」

モブ「シャルル君!私シャルル君の技術見てみたい!」

シャル「え…ははは」

モブ「のび太君て勝負強いよねぇ!私にも教えて!」

モブ「勉強も出来るから教えるの上手そう!」

のび太「え?僕で良いの?」

一夏「じゃあ、出席番号順で…誰からだ?」

鈴(私も一夏に教わりたかった…)

セシリア(こういうときにエリートなのは考え物ですね…)

愛川「はいはいは~い!出席番号一番!愛川清香!ハンドボール部で趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ!」

愛川「よろしくおねがいしま~す!」

モブ「あぁ~ずるいあたしも!宜しくお願いしま~す!」

一夏「え…いや、あはは…」

デュノアク~ン!

一夏(あいつも転校早々大変だな…)

箒「一夏、今日の昼になにか予定はあるか」

一夏「ん?特にねーけど…」

箒「そうか!じゃあ…その…昼食をいっしょに…」

一夏「あ?いいぜ~」

箒「本当か!」

-屋上-

箒「…」

鈴「…」

セシリア「…」

シャル「…」

のび太(空気が重いよ…)

箒「…どういう事だ」

一夏「大勢で食った方がうまいだろ?」

一夏「それにシャルルは今日転校してきたんだ。みんなで仲良くすればいいだろ」

のび太「えっと…本当に僕はここに来て良かったのかな…」

シャル「僕も同感だよ…」

一夏「いいんだよ、数少ない男同士なんだし仲良くしようぜ!」

シャル「ありがとう、一夏って優しいね!」ニコッ

一夏「!?」

鈴「ちょっと!一夏!なに男相手に照れてるのよ!」

一夏「べ、べつに照れてねーぞ!」

鈴「むぅ~」

一夏「お!酢豚か!美味そうだなぁ!」

鈴「今日の朝作ったのよ!あんたが食べたいって言ってたからね!」

セシリア「私もサンドイッチを作ってきましたの!是非食べてください!」

のび太「あ、じゃあ僕もらって良い?」

セシリア「はい、どうぞ!」

パク…モグモグ

のび太「!?」ズキューン

セシリア「味はどうです?」

のび太「あ、ああ…美味…しい…よ…?」

のび太(ジャイアンシチューで鍛えられた僕でもこれは…ウップ)

のび太(どうしたらただのサンドイッチでこうなるんだ…)

-一夏、のび太の部屋-

一夏「やっぱり男同士ってのはいいな…」

シャル「う…うん、そうだね」

のび太「気を遣わなくて良いからねぇ」ズズ

一夏「それにしても、お前良くセシリアのサンドイッチを食べれたな…」

一夏「あれは最早拷問…」

シャル「それは言い過ぎだよ一夏」

のび太「僕の昔の友達も料理が下手でね」

のび太「美味しいって言わないと殴られるし耐性が付いたんだと思うよ」

一夏「すごい暴君だな」

コンコン

一夏「ん?だれだ…」

箒「…」

一夏「箒か…」

箒「ちょっと来てくれ」

パタン

シャル「一夏行っちゃったね」

のび太「箒ちゃんに呼び出されたみたいね。なんだろ」

シャル「それよりのび太!」

のび太「うん?」

シャル「放課後に一夏とかと特訓してるって聞いたんだけど」

のび太「ああ、うん。どうも勝てない相手がいてね」

シャル「僕も良かったら参加させてもらえないかな?専用機もあるし役に立つと思うんだ」

のび太「ああ、いいよ。むしろこっちからお願いさせてよ。一夏君も居るけど良いって言うと思うし」

シャル「ありがとね!」

-部屋の外-

一夏「どうしたんだ?急に」

箒「今度の個人トーナメント…私が優勝したら…」

一夏「ん?」

箒「付き合ってもらう!」

一夏「…えぇ?」

のほほん「ねぇ、聞いた聞いた!?」

相川「うん!聞いた聞いた!」

谷本「これは…事件だ!」

-数日後教室-

ザワザワ

モブ「ねえ、聞いた聞いた?」

モブ「うん!聞いたよ!あの、個人トーナメントで優勝すれば一夏君、のび太君、デュノアくんの中から一人選んで付き合えるって奴でしょ!」

モブ「そうそれ!気合い入れなくっちゃ!」

谷本「ねぇ…なんか違う気がする…」

のほほん「あれぇ?」

相川「まぁ…、いいんじゃない?」

のび太「おはよー…ふわぁ…」

一夏「ん?なんだか騒がしいな…何かあったのか?」

モブ「な、何でもないよ!」

モブ「そう!なんでもない!」

千冬「ほら、座れ!お前達!」

山田「え~っと今日は皆さんにまたお知らせがあります…」

山田「ドイツからきた転校生のラウラ・ボーデヴィッヒさんです…」

マタテンコウセイ?スゴイネェ?

千冬「挨拶をしろ、ラウラ」

ラウラ「はい、教官」

のび太(教官…?)

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ!」

山田「えっと…終わり…ですか?」

ラウラ「以上だ」

ラウラ「貴様が織斑一夏か…」

のび太(え?僕?)

のび太「ちがっ」

スパーン

ラウラ「認めないぞ…お前があの人の弟など…」

のび太「いった…えっと…人違いだと思うよ…」

ラウラ「嘘をつくな!」

バチーン

のび太(二発目!?)

のび太「痛い…僕の名前は野比のび太だし。兄弟なんていないよ…」

ラウラ「なんだと!?」

のび太「織斑一夏くんならあっちだよ…」

一夏「は、ははは…」

-放課後-

のび太「なんだったんだあの人…」

箒「人違いでひっぱたいた上に謝りもしないなんて…」

セシリア「でも、一夏さんの事に対して怒っていたようですわね」

一夏「なんだか勢い失ったみたいであのあと何もしてこなかったしな」

のび太「なんだかあの人僕にビンタする前に弟が…とか言ってたから先生のことで何かあったんじゃない?」

シャル「え?織斑先生が?」

のび太「うん、それに先生のことを『教官』って呼んでたよ」

一夏「多分、千冬姉がドイツ軍に教官として行ってたときの生徒だな」

のび太「え?ドイツ軍に?」

一夏「ああ、昔俺が誘拐されたときがあって…かくかくしかじか」

のび太「そんなことがあったんだね…それで一夏君を恨んでるって事なの?」

セシリア「優秀な姉を持つというのは大変なことですわね…」

箒「まったくだな…」

シャル「ねえ、一夏」

一夏「ん?」

シャル「少し僕の相手してよ。その後はのび太もお願い。二人の専用機の性能を見たいんだ」

一夏「ああ、いいぜ」

のび太「僕も良いよ」

-一夏、のび太敗北-

一夏「また負けた…」

のび太「僕も…」

一夏「う~んなにがいけないんだ…?」

シャル「一夏は相手の使ってる銃の性能を把握しきれて無いんだよ。そのせいで間合いとかを上手くとれてないんだ」

一夏「そうなのか?結構わかってるつもりだったんだが…」

シャル「のび太君は優しすぎる事が問題だよ。明らかに隙が出来たのに攻撃やめたでしょ」

のび太「え?あ、ははは…」

シャル「試合なんだから遠慮したら負けるに決まってるじゃないか…」

のび太「敵意が無い相手に銃を向けるのはどうもね…」

シャル「それじゃあだめなんだって…」

一夏「それにしてもシャルルの説明はわかりやすいな!」

シャル「そう?これくらい普通だと思うけど…」

一夏「いや、わかりやすいよ。これからも放課後教えてくれよな!」

シャル「うん!」

モブ「ねえ!あれ!ドイツの第三世代じゃない?」

モブ「ホントだ!でもまだ正式採用されてないって聞いたけど…」

ラウラ「…織斑一夏」

一夏「なんだよ」

ラウラ「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い、私と戦え」

一夏「やだね、理由がねぇよ」

ラウラ「貴様になくても私にはある」

一夏「今じゃなくてもいいだろ。もうすぐ個人戦もあるんだそこで…」

ラウラ「なら…貴様にも戦う理由を与えてやろう」バシュウン

一夏「なっ!?」

のび太「危ない!」ガキイン

一夏「おお、サンキューのび太」

のび太「別にいいよ。個人的に恨みもあるし」

のび太「そこの人!僕の事を二度も叩いた事は覚えてるよねぇ!」

ラウラ「なんだ貴様か。知らんな、どうでも良い事は覚えないようにしてるんでな」

のび太「ドイツ人は随分と脳の容量が少ないんだね」

ラウラ「なんだと…!」

アナウンス「そこの生徒!なにをやっているんですか!」

ラウラ「ふん…今日の所は見逃してやろう…」

ご飯食べてきた

再開します

-更衣室-

シャル「のび太大丈夫だった?いきなりだから僕は反応出来なかったよ…」

のび太「大丈夫だよ、うまくシールド使ったから」

一夏「のび太はセンスあるよなぁ」

のび太「そんなことないって才能なら一夏君のがあるでしょ」

シャル「じゃあ、僕先に行くね」

一夏「おう、じゃあな」

のび太「またねー」

ガチャン

のび太「それにしてもシャルルくんはいつもここで着替えないね」

一夏「そういえばそうだな」

のび太「なにか理由があるのかな…」

一夏「さあ、見られたくない古傷とかあるんじゃないか?」

のび太「その程度ならいいんだけどね…」

一夏「まあ何か理由があるんだろ?詮索する必要は無いだろ」

のび太「そうだね…」

のび太「じゃあ、僕も先に行くよ」

一夏「おう、また後でな」

のび太「うん」

のび太(なんだかシャルル君怪しいなぁ)

のび太(それとも僕の勘違いかな)

のび太(でも何か隠し事があるとしか…ん?あれは)コソッ

ラウラ「どうしてこんなところで教師などをやっているのですか教官!」

千冬「私には私のやる事がある。ただそれだけだ」

ラウラ「ここの連中はisのことをファッションか何かと勘違いしています!」

ラウラ「こんな不抜けたところで教師をするなんて…」

千冬「少し言葉がすぎるぞボーデヴィッヒ」

ラウラ「…しかし!」

千冬「少し見ない間に偉くなったもんだな」

千冬「15才でもう選ばれた人間か…恐れ入る」

ラウラ「…違います!私はただ…!」

千冬「寮に戻れ、私も暇じゃない」

ラウラ「…っく!」

タタタタタタ

のび太(行っちゃったか…)

千冬「そこの男子生徒、何をしている」

のび太(!)

千冬「盗み聞きとは感心しないな」

のび太「す、すいません。聞くつもりは無かったんですけど…」

千冬「わかったならさっさと帰るなり練習するなりしろ個人トーナメントも近いんだぞ」

のび太「はい、わかりました…」

-再び更衣室-

一夏「さって俺も帰るか…」

一夏「ん?これは…ボールペン?」

一夏「誰のだ…?う~ん…」

一夏「ん?ここに何か書いてある…」

一夏「『dunois』?デュノイス?」

一夏「う~ん…」ポクポクポクチーン!

一夏「デュノアか!」

一夏「シャルのボールペンか届けてやらないとな」

一夏「お~いシャルル~いるか~」

一夏「う~ん返事がない…」

ガチャ

一夏「あれ、開いてる」

一夏「お~いシャルルー更衣室にボールペン落としてたぞー」

シャアアアアアキュ

一夏「なんだシャワー浴びてたのか」

ガチャ

一夏「お~いシャルル、更衣室にボールペン落としてた…ぞ…」

シャル「へ?」

一夏「お前…それ…」

シャル「ひゃあああ!いいいいいい一夏なんでいるの!」

一夏「えっと…更衣室にボールペン落としてたから届けて…」

シャル「わかったから!早く出て!」

一夏「っわりぃ!」

バタン

のび太「ん?一夏君。なにやってるの?なんか顔赤いけど」

一夏「お、おおのび太か…えっと…」

ガチャ

シャル「えっと…一夏…入って…ってのび太まで!」

のび太「ん?」

シャル「ええい!もう二人ともちょっと来て!」

一夏「うわっ!」

のび太「僕も…?なんで…」

-シャルの部屋-

シャル「…」

一夏「…」

のび太「ちょ…全然状況が把握出来ないんだけど…」

のび太「…」

のび太「…とりあえずお茶入れるね…」

のび太「シャルル君お茶葉ある?」

シャル「ああ、それならそこの引き出しに…」

のび太「ん?ここ?」ガラ

シャル「…っそこじゃない!隣…!」

引き出し「女物の下着いっぱい」

のび太「……」

シャル「…」

のび太「人の性癖を否定するつもりはないけど…その…捕まらないようにね?」

シャル「違うよ!それは僕の!」

のび太「え?」

シャル「そうだよ!僕は女の子だよ!さっきも一夏に裸見られたんだ!変態一夏!」

一夏「あれは不可抗力だろ!」

のび太「ちょっ…二人とも落ち着いて…」

シャル「ああ、ごめん…ちょっと何が何だかわからなくなって」

一夏「…でもなんで男のふりしてたんだ?」

一夏「もしかしてそういう趣味…」

シャル「違うよ!」

シャル「実家からそういう風に言われたんだ…」

一夏「実家って親から?なんでまた…」

のび太「シャルル君の実家ってデュノア社の人だね…」

シャル「そう、僕のお父さんがそこの社長…」

シャル「その人に命令されて…」

一夏「え!?なんでまた?」

のび太「デュノア社の宣伝…とか?」

シャル「それもあるんだろうけど、本当の目的は二人の専用機のデータだよ」

シャル「特にのび太のドラ式はね…」

一夏「でも!娘をそんなに危険なことをさせるなんて…」

シャル「僕はね一夏…あの人の本妻の子じゃないんだよ…」

のび太「…」

シャル「今まではずっとお母さんと二人暮らしだったんだけどね…」

シャル「お母さんが亡くなったときにデュノアの人が迎えに来たんだ…」

シャル「それで、色々検査した結果is適正が高い事が判明してね…」

シャル「こうしてis学園にスパイとして送り込まれたわけ…」

一夏「そうだったのか…でもなんで男の振りを…」

シャル「さっきのび太が言ったみたいにデュノアの宣伝と」

シャル「男の振りをすれば二人に近づきやすくなるから…かな」

シャル「でも、もうばれちゃったからね。僕はもうここには居られないかな」

一夏「帰ったらどうなるんだ…?」

シャル「まあ安全には暮らせないだろうね…」

シャル「任務を失敗したわけだし、僕がしゃべったらデュノア社は崩壊するし」

シャル「良くて監禁、悪くて死刑かなぁ」

一夏「そうか…でもシャルル、帰る必要はねーよ」

シャル「だめだよ、もうばれたんだ。じきにデュノアの人が迎えに…」

一夏「いや、それが出来ないんだって」

シャル「え?」

一夏「is学園の決まりだ」

一夏「is学園特記事項。本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家、組織、団体に帰属しない…」

のび太「つまりこの学園にいれば少なくとも3年は大丈夫って事だね…」

一夏「そういうことだな」

のび太「三年もあれば国籍も変える事も出来るし、いくらでもやりようはあるんじゃないかな?」

シャル「のび太…一夏…」

シャル「ありがとう、二人とも…」

のび太「別にいいよ、友達じゃないか」

一夏「ああ」

シャル「それと、嘘ついててごめんね?」

のび太「だからいいって…僕たちもしゃべらないし、大丈夫だよ。安心して」

一夏「うんうん!それより少し腹減ったな、飯食べに行こうぜ!」

のび太「そうだね」

シャル「うん!」

スタスタ

一夏「…あれ?シャルル、行かないのか?」

シャル「着替えるんだよ!一夏のエッチ!」

-射撃訓練場-

のび太(それにしてもシャルル君は女の子だったのかぁ)パン

のび太(着替えをしなかった理由はそれか)パン

のび太(でも、本当の名前はなんていうんだろう)パン

のび太(多分シャルルは偽名だよな)パン

のび太(今度聞いてみるか)パン

ピロリン

アナウンス「射撃訓練終了です。得点は45点です」

のび太「おお、結構良いな」

のび太「そろそろ夕飯の時間か…帰ろう」

-中庭-

のび太(最近は調子良いな、射撃訓練も)

のび太(トーナメントの優勝も狙えるんじゃないか?)

のび太(でも、そのためにはセシリアちゃんに勝たないとな…)

ヒュウウウウウウウ

のび太「ん?なんだあれ…こっちに向かって来てるような…」

ヒュウウウウウウ

のび太「確実に来てる!また無人isか!?」

ズドオオオオン

のび太「なんだこれ…にんじん?」

パカ
ウイイイイイン

のび太(開いた…)

束「やっほー!ノビノビ!」

のび太「え…?もしかして…篠ノ之博士?」

束「そうだよー!今日はちょっとノビノビのドラ式に用事があってきたのだぁ~♪」

のび太「え!?なんで名前を…」

束「まあ、そんな事はあとあと~ちょっとドラ式見せてくれる?ちょいちょいっといじっちゃうからぁ」

のび太「え…?嫌ですよ、改造なんて…」

束「ふ~ん君のドラ式にそっくりの親友から預かってる物をくっつけるんだけどいらないのかなぁ?」

のび太「…!?」

のび太「ど、ドラえもんを知ってるの!?」

束「さぁ~」

束「で?どうする?どうする?」

のび太「…」

束「私は別にいいんだけどねえ♪」

のび太「お願い…します」

束「はいは~いちょいちょいっと終わらせるよ!」

-15分後-

束「はいかんせーい!」

のび太(早い…)

束「見た目と性能は今のところ何にも変わってないからわからないかもしれないけど、そのうちわかると思うよぉ♪」

のび太「ありがとうございます…」

のび太「それでドラえもんの…!」

束「あっともうこんな時間だぁちーちゃんに怒られる前に早く帰らないとねぇ!じゃーねー!」

プシュウウウウ

のび太(行っちゃった…)

のび太(なにを付けたんだ…?爆弾とかじゃないよな…?)

のび太(まぁそんな事しないか…)

ドゴオオオオン

のび太「なんだ!」

モブ「ねぇ、なんかアリーナで喧嘩してる人がいるらしいよ!なんでも専用機持ちの一年生同士だって!」

のび太(専用機持ちの一年!?僕の友達の誰かじゃないか!)

のび太「誰なんだ!」

タタタタタ

-アリーナ-

一夏「のび太!」

のび太「一夏君!なんか誰かが喧嘩してるって…」

一夏「あいつらだ!」

ラウラ「なんだ…その程度か?」

セシリア「っく…」

鈴「うわっ!」

のび太「喧嘩って…!ワイヤーで首絞めてるじゃないか!」

箒「あのままだとisが強制解除されて命に関わるぞ!」

のび太「来い!ドラ式!電光丸!」バシュウン

一夏「おい!のび太!」

のび太「うらああああああ!」

ズバンズバン

ラウラ「なっ!」

セシリア「っはぁはぁ」

鈴「うぐぅ…」

のび太「やめろよ!二人を殺す気か!?」

ラウラ「短気で執念深い…絵に描いたようなクズだな…」

のび太「クズだと?どっちが…!」

ラウラ「消えろ!」

ズガガガガ

ラウラ「くっ!」

シャル「のび太!今のうちにセシリア達を!」

のび太「わかった!」バシュン

一夏「ここは俺たちに任せて早く二人をアリーナの外へ!」

のび太「うん!二人とも捕まって!」バシュウン

のび太「ここなら大丈夫か…」パアアア

のび太「二人とも大丈夫!?」

セシリア「ええ、何とか…ありがとうございます…」

鈴「私も多分大丈夫…」

のび太「良かった…」

のび太「そうだ!あの二人は!?」

ガキイイン

ラウラ「な…教官!」

千冬「これだからガキの相手は困るんだ」

のび太「先生!?」

のび太(あの人生身じゃないか…)

千冬「模擬戦をするのは一向にかまわん」

千冬「だがアリーナのバリアーを破壊したり殺人未遂のようなことが起きれば黙ってはいない」

千冬「この勝負はトーナメント戦に持ち越しとしろ」

ラウラ「教官がそう仰るのなら」パアアア

のび太(バリア破壊したの僕だ…)

千冬「織斑、デュノアお前達もそれでいいな」

シャル「はい」

一夏「あ、ああ」

千冬「教師にははいと答えろ!」

一夏「っ!は、はい」

千冬「では、学年別トーナメントまでアリーナの使用及び模擬戦を禁止する!」

千冬「以上だ」

-保健室-

山田「えっと…お二人のisなんですが…」

山田「鈴さんの方は腕部と龍砲が片方破壊されていて個人トーナメントまでの修復は不可能です…」

山田「セシリアさんの方は脚部への損傷が酷いようで…」

山田「こちらは破壊されてはいないのですが間に合うかは微妙な所です…」

鈴「なんで私だけ!それぐらい何とも無いわよ!私は出るわよ!」

山田「駄目です!鈴さんは怪我もしているし参加はさせられません!」

セシリア「わ、私はどうなんですの!?」

山田「出来ない事はないですが、あまりおすすめはしません」

セシリア「出る事が可能ならば出ますわ!」

鈴「なんで私だけ…!」

鈴「私はなんとしても出るからね!」

山田「駄目と言ったら駄目です!完璧に修復しないと後々重大な欠陥が見つかるかもしれませんよ!」

鈴「うぅ~なんで私だけ!」

セシリア「鈴さん…敵は必ず討ちますわ…」

鈴「悔しいけど…誰かに頼むしかないみたいね…」

のび太「セシリアちゃん…」ポン

セシリア「いたっ!?」

のび太「無理は駄目だよ。isは直ってても体がこれじゃあ」

セシリア「だ、大丈夫ですわ!このぐらいの怪我…」

のび太「本当に?」グッ

セシリア「いったああああい!」

のび太「ほら、無茶はやめて休んで…」

セシリア「でも、このままでは…!」

のび太「それなら大丈夫だって僕や一夏君、シャルル君だって居るんだ」

のび太「任せてよ」

一夏「おう!」

セシリア「…」

山田「じゃあ、セシリアさんも棄権…という事で構いませんか?」

セシリア「お願い…いたしますわ…」

-職員室-

のび太「失礼します」

千冬「なんのようだ、野比」

のび太「えっと…アリーナのバリア破壊したの僕なんですけど…なにか罰則って…」

千冬「なんだ、そのことか気にしなくて良い」

のび太「え?でも」

千冬「憂さ晴らしや悪巧みがあって破壊したのなら処分はするが今回は救出のためだ」

千冬「処分する方がおかしいだろう」

千冬「なんだ、それとも罰則を与えられたいのか?」

のび太「い、いえ!失礼します!」

のび太(罰則は無しか…よかった…)

のび太(もしかしたらトーナメント出場禁止とか言われたらあんなにかっこつけた意味ないからな…)

ナラシカタナイネー
ガヤガヤ
ノビクンハドコニイルノカナー

のび太(ん?なんだあれ…僕の部屋から女の子が一杯出て行った…)

ガチャ

のび太「どうしたの?一夏君と、シャルル君もいたのか」

一夏「なんかトーナメントが二人一組の試合になったみたいで…」

シャル「そしたら女の子が押し寄せてきて…僕と組んでって」

のび太「そりゃあ大変だったね…」

一夏「のび太、ごめん!」

のび太「え?なにが?」

一夏「のび太って唯一の男友達なのにシャルと組むことになっちまった」

のび太「ああ、そんなことか」

のび太「別に大丈夫だよ。どうせ急に女の子が押し寄せてきて慌ててシャルル君と組むーとか言ったんでしょ?」

一夏「すごいな…その通りだよ…」

のび太「僕はいいけど、そんな事言ったらシャルル君に失礼だよ?」

シャル「むぅ」プクー

一夏「いや、別にシャルルと組むのが嫌って訳じゃ!」

のび太「そういえば、シャルル君って本名はなんて言うの?シャルルって男の名前だよね?」

シャル「ああ、僕?本名はシャルロット・デュノアだよ」

一夏「シャルロットか…シャルまでは一緒なんだな」

シャル「あんまり変えると僕が対応出来ないからね」

一夏「シャル…シャルかぁ…なあ、今度からシャルって呼んでいいか?」

シャル「え、ええ!?なんで?」

一夏「いや、なんか本名でもないのにシャルルって呼び続けるのも変だし…」

一夏「シャルならごまかしも効くだろ?それに呼びやすいし!」

シャル「僕は別にいいけど…」

のび太「じゃあ、僕もシャル君って呼ぶね」

シャル「うん…よろしく!」

のび太「じゃあ、僕はペアのお誘いをしてくるよ」

一夏「おお、ごめんな」

のび太「だから謝らなくていいって…」

ガチャバタン

のび太(誰にしようかなぁ)

のび太(現時点だと箒ちゃんぐらいしかあてがないや…行ってみよう)

コンコン

箒「だれだ?」

のび太「僕だよ、のび太」

箒「なんだ野比か。何か用か?」

のび太「箒ちゃんってトーナメントのペア決まってる?」

箒「トーナメントは個人戦だろう?ペアなんて…」

のび太「今年からペア戦になったんだって」

のび太「ほら、クラス代表戦も二人一組だったでしょ?」

箒「そうだったのか…」

のび太「その様子だと決まってないみたいだね。宜しくお願いしてもいいかな?」

箒「ああ、頼む。私は優勝するつもりだからな。そのつもりで頼んだぞ」

のび太「もちろん僕も誰にも負けるつもりは無いよ。もちろん一夏君にもね」

箒「そういえば一夏は誰と組んだんだ?」

のび太「ああ、シャルル君だよ」

箒「そうか、まあそれが妥当だな」

のび太「そうだね」

-トーナメント当日男子更衣室-

のび太「いよいよ来たね…」

一夏「ああ、済まないけど。今度こそ勝つからな!のび太」

のび太「僕だって負けるつもりはないよ!」

ピコーン

シャル「トーナメントの組み合わせが出たよ!」

一夏「なっ!」

第一回戦

ラウラ・ボーデヴィッヒ、モブ江ペア

織斑一夏、シャルル・デュノアペア

一夏「一発目からこれかよ…」

のび太「僕は反対のブロックみたいだね…」

のび太「決勝で待ってるよ!」

一夏「ああ!」

アナウンス「野比のび太、篠ノ之箒ペア対モブ美、モブ子ペアの試合を始めます!」

のび太「さって…初対戦だね!気合い入れていこう!」

箒「うむ!」

アナウンス「試合開始!」

モブ美「まずは篠ノ之さんから落とすよ!モブ子!」バシュンバシュン

モブ子「了解~」ズガガガガ

箒「くっ!」ギイン

のび太「やらせないよ!空気砲!」ズドンズドン

モブ子「うわぁ!」

のび太「まだまだぁ!電光丸!」バッ

モブ子「きゃっ!」シュン

のび太「痛かったらごめんねぇ!」ズドンズドン

モブ子「いやあ!」ドカァン

シールドエネルギー減少、戦闘不可

モブ子「え!?もう!?」

のび太「空気砲をなめないでね!」

のび太「さって、箒ちゃんは…」

シールドエネルギー減少、戦闘不可

箒「…よし!」

のび太「おお、勝ったみたいだね!」

アナウンス「モブ美、モブ子試合続行不可能!勝者篠ノ之、野比ペア!」

箒「ふぅ…」

のび太「何とかなったみたいだね」

箒「あぁ…助かった…」

のび太「相手が箒ちゃんを狙ってくれたお陰で撃ちやすかったよ」

箒「…なさけないな…私は…」

のび太「そんな事無いって、勝ったじゃないか」

箒「…」

のび太「さって一夏君達を見に行かなきゃ」

箒「あ、ああ…」

-aブロックアリーナ-

のび太「お、一夏君達が押してるみたいだね…」

ラウラ「っがっ!っはぁ!」

一夏「うおおおおおお!」

ラウラ(もう!あんな風になるのは嫌だ!)

ラウラ「うわああああああああああああ!」

のび太「なんだ!?」

のび太「なぁ!なんだあれ!」

一夏「!?」

シャル「なんだあれ!」

ラウラ「うわあああああ!」

のび太(セカンドシフト…?いや、違う!セカンドシフトはあんなに変わらない!)

黒い固まり「…」

千冬「山田先生、レベルdの警戒態勢を」

山田「了解です!」

アナウンス「緊急事態発生!警戒レベルをdと認定、鎮圧のため教師部隊を派遣する」

アナウンス「生徒は避難してください!」

黒い固まり「…」

一夏「あれは…!雪片!」

シャル「一夏知ってるの!?」

一夏「下がれシャル!こいつは俺がやる!」

一夏「うおおおおお!」

黒い固まり「…」ガッキイイイイン

一夏「うわっ」パシュウウン

一夏「白式のエネルギーが!」

一夏(それにしてもこいつ…!)

一夏「千冬姉と同じ技使いやがって…」

一夏「うおおおおお!」ガシィ

のび太「無茶はやめようよ、一夏君」

一夏「お前、何時の間に!」

のび太「警戒レベルが出された直後に入ってきたんだ」

山田「のび太さん!?いつの間に…」

千冬「またシャッターが閉まる前に入ったのだろう」

山田「それにしてもこの黒いの攻撃しませんね…一月前のとは違う物なのでしょうか…」

千冬「恐らく相手の攻撃を関知して反撃するプログラミングをされているのだろう」

----------------------------------

のび太「僕がいつ入ったなんてどうでも良いよ」

一夏「はなせ!こいつ!ふざけやがって!ぶっ飛ばしてやる!」

のび太「いい加減にしなよ!」ドガッ

一夏「うあっ!」ザザザ

のび太「武器も無しに突っ込んで!死ぬつもり!?」

一夏「うるせぇ!こいつは…!こいつは!」

一夏「あいつ…!千冬姉と同じ技を使いやがる!」

一夏「あの技は…あの居合は!千冬姉だけの物なんだ!」

のび太「…気持ちはわかるよ。でも死んだら駄目だよ」

一夏「…でも!」

のび太「この言葉は織斑先生の受け売りだけどね」

のび太「勇敢なのはいいが無謀なことはよせ。死んだら元も子もないぞ」

のび太「君の一番尊敬する人の言葉だけど、それでも響かない?」

一夏「…ごめん」

のび太「わかってくれればいいんだよ」

一夏「でも、これは、俺がやらなくちゃならないんじゃなくて、俺がやりたいからやるんだよ!」

のび太「…わかってるよ」

一夏「でも、もう雪片は…」

シャル「エネルギーが無いなら持ってくればいいんだよ」

シャル「リバイブのコアバイパスを解放、エネルギー流出を許可」

パアアアアア

シャル「約束してね?絶対負けないって」

一夏「…ああ!」

-----------------------

山田「あの子達…何を?」

千冬「教師部隊は一時待機、あいつらに任せろ」

山田「え…でも」

千冬「いいから、やれ!」

一夏「白式!再起動だ!」パアアアアア

シャル「やっぱり右手で限界だね…」

一夏「十分だよ!」

一夏「零落白夜!発動!」

一夏「行くぜ!偽物やろう!」

黒いの「…」ブアッ

一夏「はああああああ!」ザシュウウウウ

ピシッピシ
ビキビキビキ
シュウウウウ

ラウラ「……」フラッ

一夏「おっと…」ガシ

---------------
----------
-----

今日はここまで

今日は普通のストーリーなぞるだけだったから退屈だったかもねごめんなさい

ラウラ(どこだここは…)

ラウラ(暗い…)

ラウラ(私はどうしたんだ…ん…あれは…)

一夏(…)

のび太(…)

ラウラ(すまない…私が間違っていた…)

ラウラ(私は弱い…だが…あの人も…お前達も…みんな強い…)

ラウラ(なぜ…お前達は…強い…)

一夏(俺は強くねぇよ…それでも強いっていうなら…それは俺が強くなりたいからじゃないのかな)

のび太(僕も一緒かな…強くなって立派になったらやりたい事があるんだ…)

ラウラ(…私も強くなりたかった…私はお前達と何が違う…?)

一夏(お前は…守りたいものってあるか…?)

------------
------
---

ラウラ「…っは!…夢?」

あ、今更ながら酉付けますね

これで良いんだよね?

千冬「起きたか…」

ラウラ「…教官…その…私は…」

千冬「本来なら機密事項なのだがな」

千冬「お前の専用機には本来使用が禁止されているはずのvtシステムが搭載されていた」

千冬「多分お前の国のどっかのバカが積んでいたのだろう」

千冬「正式なトライアルを省いたりしたせいで発見されなかったようだ」

千冬「使用者の意志に共鳴して発動するシステムだったようだ」

ラウラ「…私が…望んだからですね…」

千冬「ラウラ・ボーデヴィッヒ」

ラウラ「…」

千冬「お前は何者だ」

ラウラ「私…は…」

千冬「何者でもないのならここにいればいい」

千冬「お前はお前だ」

ラウラ「…っ教官…!」

千冬「それからこれは野比と織斑からの伝言だ」

千冬「お前の言いたい事はわかった。それと今までの事は今回の勝負でチャラだ」

千冬「オルコットと凰に謝ればそれでいいと」

千冬「怪我が治ったら謝りにでも行け」

ラウラ「…わかり…ました」

ラウラ「あの…教官…」

千冬「ここでは教官ではなく先生だ」

ラウラ「その…織斑と野比は今どこに…」

千冬「一夏なら寮にいるだろう。野比はシールドを二度も破壊したからな自宅謹慎中だ」

ラウラ「ありがとうございました」

千冬「別に構わん」

ラウラ(…)

-のび太家-

のび太「自宅謹慎か…さすがに二回目は駄目だったのか…」

のび太「先生が構わないって言ったからやったのになぁ」

ピンポーン

のび太「ん?誰だろう、宅配便かな?」

スネ夫「やあ」

のび太「おお!スネ夫!久しぶりだね」

出来杉「僕もいるよ」

のび太「いやぁ懐かしいなぁ…あれ?ジャイアンは来てないの?」

出来杉「誘ったんだけどね。先輩に『練習休むなんてだめでやんす!』って言われちゃったらしくてね」

のび太「まぁ、期待の新人だもんね…」

のび太「そういえば出来杉くん、あの時はありがとうね!」

出来杉「いや、僕もisには興味があったからね。協力出来て嬉しかったよ」

スネ夫「そうだ!のび太、is見せてくれよ!」

のび太「う~ん僕も見せたいのは山々なんだけど学園の外での使用は禁止になってるんだ…」

出来杉「そうか…僕も見たかったけどな…」

のび太「そうだ!今度is学園に招待するよ!」

スネ夫「ん?そんな事できるの?」

のび太「うん、ちゃんと許可取ればね」

スネ夫「おお!楽しみだなぁ…女の子がいっぱいだもんな!」

出来杉「また君はそんな事ばっかり…」

スネ夫「どうせモテ男にはわからないさ」

スネ夫「こいついまでも学校で先輩やら同級生やら他校生からモテモテらしいぜ」

出来杉「そんな事無いよ…」

スネ夫「毎朝下駄箱が使えなくなるからって上履き持ってかえってる奴がなにいってるのさ」

のび太「まぁ出来杉くんはスポーツも出来るし頭も良いからね…」

出来杉「勉強はのび太君のが出来てるじゃないか」

のび太「勉強は出来ても頭を使う事はさっぱりだよ」

スネ夫「それだけで十分じゃないか…」

-そして時は過ぎ-

のび太「じゃあ、またね」

スネ夫「おう、今度はis学園でな」

のび太「うん、今日は楽しかったよ」

出来杉「また連絡するよ。明日には謹慎解けるんだよね」

のび太「うん、たかだか三日だからね」

のび太「久々にみんなと話せて楽しかったよ」

スネ夫「はは、何を言うかと思えば」

のび太「ホントのことだよ」

スネ夫「じゃあ、今度こそまたね」

のび太「うん」

バタン

のび太(ふぅ…)

のび太(ドラ式のこと、相談しようと思ったけど出来なかったや…)

のび太(まぁ、今度学園に来てもらった時でいいかな)

のび太(それにしてもラウラちゃんは大丈夫だろうか…)

のび太(あの後気を失って保健室に連れていかれたみたいだけど)

のび太(まぁ、多分織斑先生が何とかしてくれるか)

ピンポーン

のび太(ん?忘れ物かな…)

ガチャ

のび太「どうしたんだよ…忘れ物でも…ってあれ?みんな…」

一夏「よお!謹慎はどうだ?」

箒「セシリアがちゃんとお礼を言ってないと言うから私は仕方なく…」

セシリア「ちょお!箒さんも同じ事言ってたじゃありませんこと!?」

シャル「僕は学園に残ってるの嫌だったし…」

鈴「私は一夏に誘われてきただけだし…」

ラウラ「…」コソ

シャル「ほら、なんで隠れてるのさ。ラウラ」

のび太「ま、まぁいいや…あがってきなよ…」

一夏「おじゃましまーす」

セシリア「お邪魔致しますわ…」

ラウラ「…」クイッ

のび太(…ん?袖引っ張られて…)

ラウラ「その…ビンタをしたのは済まなかった…」モジモジ

のび太「ああ、良いよ。別にもう忘れたさ」

ラウラ「…礼を言う」

のび太(なにこれかわいい)

ラウラ「それと…これは私を助けてくれたお礼だ!」チュ!

のび太「へ?んぐっ!」

のび太(え!?いまキスされた!?)

セシリア「ちょおおおお!何してるんですの!?のび太さん!」

ラウラ「なんだ、日本ではお礼に接吻をすると聞いたのだが」

箒「どこのどいつだそれは!」

シャル「箒ちゃん、それってだじゃれ?」

箒「違うわぁ!」

のび太「えっと…ラウラちゃんを直接的に助けたのは一夏君だよ?」

ラウラ「なに、また間違えたようだな。では」チュッ

一夏「!?」

箒・鈴「「ぎゃあああああああ!」」

鈴「ギャアアアアアア一夏なにしてんのよおおおおお!」

一夏「ちがっ!これはいきなり!」

箒「天誅!」バシイン

一夏「いってぇ!どっから竹刀出しやがった!」

箒「うるさい!うるさいうるさいうるさい!」バシンバシンバシン

一夏「ギャアアアアアアアアアアア」

ラウラ「うむ、日本では気に入った相手を嫁と呼ぶそうだからな」

ラウラ「貴様ら二人とも私の嫁だ!」

のび太(え~)

シャル「のび太はなんだか冷静だね」

のび太「いや、なにがなんだかわからなくなって…」

-次の日教室-

山田「え~っと…今日は皆さんにお知らせがあります…」

山田「え~っと皆さんご存じのシャルル・デュノアくんは実はシャルロット・デュノアちゃんでした~アハハ」

「ええええええええ!」

箒「ん?お前達は驚かないのか」

一夏「まぁ、知ってたからな」

のび太「僕もね」

シャル「…みんな騙しててごめんね」

箒「なにか理由があったんだろ、別に構わん」

セシリア「そうですわ!何はともあれデュノアさんはデュノアさんですわ」

ラウラ「今日から私と同室のようだな、宜しく頼む」

シャル「みんな…」

一夏「そうだ、箒」

箒「な、なんだ!」

一夏「この前の約束だけど」

箒「!?」

一夏「付き合ってあげても良いぞ」

セシリア・鈴「「はああああああああああ!?」」

箒「え?ええ!?それは本当か!?」

セシリア「ちょ!一夏さん!?自分が何を言ってるかわかってるんですの!?」

鈴「そうよ一夏!あんたは…その…私と」ゴニョゴニョ

一夏「なにって別にいいじゃねえか。買い物ぐらい」

「「「買い物?」」」

一夏「え?だってそうだろ?どこに行くか決めてあるのか?」

箒「こ…」

一夏「こ?」

箒「殺す!」ドッゴオ

一夏「ガッハァ」

箒「あああああああああ!」ボコォドガァ

シャル「そんな事だろうと思ったよ…」

のび太「たまにわざとでやってるんじゃないかって思うよ…」

ギャアアアアアアアアア

-数日後-

のび太「ふあ…あああああ…ん?」

ラウラ「うぅん…」

のび太「!?」

のび太「い…一夏君!」

ガラーン

のび太「あれ、一夏君が居ない…なんでこんな時に!」

ラウラ「なんだぁ…嫁かぁ」

のび太「なんで…こんな所に…って全裸ぁ!」バッ

ラウラ「なんだぁもう…朝か…」

のび太「な…どうやって入ってきたんだ!それになんで何も着てないんだよぉ!」

ラウラ「夫婦は包み隠さない物だと聞いた…当然だろう…」

のび太「そんなの嘘っぱちだよ!」

コンコン

シャル「のび太ー一夏ーラウラが居ないんだー一緒に探してくれないかー?」

のび太「え!?ちょ!ちょっと待って!」

シャル「なに?聞こえないよー入るねー」

ガチャ

シャル「…」

ラウラ「あぁ、シャルか…おはよぉ」

のび太「…」

シャル「…状況はわかるよ」

のび太「ここに来たのがシャルちゃんで良かった…もしこれが箒ちゃんだったら…」

箒「ん?今私の名前を呼んだか…」

のび太「え」

箒「…これはなんだ…」

のび太「…え、いや、違うよ!」

箒「天誅ー!」パァン

のび太「ギニャアアアア」

-臨海学校当日-

のび太「海かぁ」

一夏「ひっさびさに来たよ!海なんて!」

のび太「僕もだなぁ海なんて小学生の時以来だ」

のび太(あの時は海底だけど)

一夏「随分と行ってなかったんだな」

のび太「まぁ、勉強ばっかでね…」

のほほん「ねぇおりむー、のびのびー」

一夏「んあ?」

のび太「のびのびって…僕?」

のほほん「うんそうだよぉ良かったら私たちとビーチバレーやろうよぉ」

一夏「おお!良いぜ」

のび太「僕は応援に…」

のほほん「なにいってるのさのびのび~体動かそうよぉ」

のび太「いやいやいや!僕運動苦手なんだ!」

のほほん「むぅしょうがないなぁ」

一夏「のび太もやればいいのに」

のび太「あ…ははは」

一夏「えっと…じゃあメンバーは…お!あれは!」

一夏「シャルー!ラウラー!」

シャル「なぁに?一夏」

一夏「ビーチバレーやろうぜー!…ってなに黙ってるんだ?」

ラウラ「…」

シャル「ほらぁなに隠れてるんだよぉ一夏とのび太に見せるんでしょ?」

ラウラ「…その…似合ってるか…?」

一夏「おお!似合ってるぜ!」

のび太「うん、可愛いね」

ラウラ「かわ…!」

谷本「いっくよー!織斑くーん!」

一夏「おう!」

のび太「元気だなぁ」

セシリア「のび太さんはやらないんですの?」

のび太「ああ、セシリアちゃん。僕はどうも運動が苦手で」

のび太「パラソルの下で休んでる方が向いてるよ」

セシリア「そうなんですの」

ラウラ「ぬわー!」

のび太「あ、顔面…痛そうだな…」

ラウラ「キュー」

一夏「おい、大丈夫か?」

シャル「もろ顔面だったね。これは選手交代かな」

のび太「僕があっちのパラソルに運んでおくよ」

一夏「頼むわ…おーい!鈴ー!」

鈴「なーに?一夏」

ワイワイ

のび太「大丈夫?よっと…」

相川「キャー!あれは伝説のお姫様抱っこ!」

のほほん「ほ~うやるねぇのびのび~」

ラウラ「ぅうん…」

のび太「だめだ、上の空だ…」

ラウラ「…っは!」

のび太「あれ、起きた」

ラウラ「お前は…嫁!」

のび太「のび太だよ…」

ラウラ「…これは何をしている!」

のび太「なにってラウラちゃんが倒れたからパラソルで休ませようと思って…」

のび太「もう大丈夫そうだね、降りる?」

ラウラ「…!い、いいや!まだ少しふらつきそうだ!このまま頼む…」カァ

のび太「そう?まぁいいけど」

ラウラ(これはもしかしてクラリッサが言っていた婚姻を約束したもの同士がやるという伝説の…!)

ラウラ(お姫様だっこ…!)

ラウラ(それを私にしているということは…これは…!)

ラウラ(プロポーズというものか!)ドドーン

のび太(やっぱりこれは恥ずかしかったのか…?顔が真っ赤じゃないか…)

のび太「よっと…ここでいい?」

ラウラ「ああ、助かった…」

セシリア「のび太さんは良く気が利く方ですのね」

のび太「そんなことないよ…ははは」

セシリア「いえ、どっかの唐変木とは大違いですわ」

のび太(一夏君はとんでもないからなぁ)

セシリア「そこでのび太さんにお願いがありますわ!」

のび太「ん?僕に出来る事ならするけど…」

セシリア「私にサンオイルを塗ってくださらない?」

のび太「ええ!?」

のび太「ええ!?僕が!?そこにラウラちゃんがいるんだし頼めば…」

ラウラ「かわいい…婚約…お姫様抱っこ…!」グルグル

のび太(だめだこりゃ…)

セシリア「あら、のび太さんは私にサンオイルを塗るのが嫌なんですの?」

のび太「い、いや!そんなことないけど!」

セシリア「じゃあお願い致しますわ」

のび太(サンオイル…どうすればいいんだ…)

のび太「えっと…どこに塗ればいいのかな…」

セシリア「背中をお願いしますわ」

のび太「わかった…」ペチャ

セシリア「ひゃああ!」

のび太「うわ!ご、ごめん!なにか変だった!?」

セシリア「い、いえ…少し冷たかったので…」

のび太「あ、ああごめん」ヌリヌリ

セシリア「ふぅ…」

のび太(女の子の背中なんて触った事無かったけど…)

のび太(スベスベだな…サンオイルのせいもあるのかもしれないけど…)

のび太(にしてもセシリアちゃんは綺麗だなぁ」

セシリア「…へ?い…今何と…」

のび太「え?う、うわ!まさか思ってた事言っちゃってた!?」

セシリア「えっと…私の聞き間違いでなければ…今、私の事を綺麗と…」

のび太「うわわわわ!もうサンオイル大丈夫だよね!僕泳ぎに行ってくる!」ピュー

セシリア(…もう)ドキドキ

のび太「はぁ…あぶなかった…」

のび太(そういえば箒ちゃん見てないな…)

のび太(どっかに居るのかな…)

のび太(ん…だれか崖の上に座ってる…)

のび太「よく見えないけど…多分髪型からして箒ちゃんかな」

のび太(行ってみるか…)

-崖の上-

のび太「こんな所でなにしてるの?箒ちゃん」

箒「野比か…いいのか?みんなと遊ばなくて」

のび太「運動は苦手だからね。箒ちゃんこそ悩みでもあるの?」

箒「…」

のび太「悩みがあるなら聞くよ。解決は出来なくても気休め程度にはなるよ」

箒「…私は強くなりたいんだ」

のび太「…」

箒「でも、私は弱い」

箒「専用機も持っていないしis適正も高くない。試合での成績もそこそこ」

箒「お前達と居るときに…とても置いて行かれたような気持ちになるときがあるんだ」

箒「アリーナに無人機体が来たときも、ラウラとセシリア達が喧嘩していたときもラウラが暴走したときも」

箒「…私は…見ている事しか…守られる事しかできない」

箒「…そのときに思うんだ」

箒「専用機さえあれば…と」

箒「でも私は優秀ではない。むしろ周りより劣っている」

箒「そんな私は専用機を手にする事なんて出来ない…」

箒「わかっていても、諦めきれないんだ…」

箒「わたしは…どうしたらいい?」

のび太「箒ちゃんは劣ってなんかいないさ」

箒「慰めならいらない!惨めになるだけだ!」

のび太「慰めなんかじゃなくて本当に思ってるよ」

のび太「強いっていうことはただ、勝てるって事だけじゃ駄目だと思うんだ」

のび太「ただ勝てるってだけの強さじゃあ障害が出来たときに砕けちゃう」

のび太「箒ちゃんはみんなを守りたい、みんなと一緒に戦いたいっていう純粋な意志があるじゃないか」

のび太「それだけで十分強いよ」

箒「…」

のび太「それを教えてくれた友達がいたんだ」

のび太「僕は昔落ちこぼれでね。毎日のようにいじめられて、バカにされて」

のび太「もう半分諦めていたんだと思う」

のび太「でもその途中で僕を手伝ってくれる親友が出来たんだ」

のび太「彼は色々教えてくれたよ」

のび太「諦めない事の大切さ、仲間を思う気持ち、人を好きになるということ…」

のび太「時々、やりすぎた事もあったけどね」

のび太「でも、突然その友達はいなくなった」

のび太「もう僕は必要ないって言い残してね」

のび太「僕は悲しんだよ」

のび太「しばらく学校も休んだけどすぐに気付いたんだ」

のび太「このままじゃあだめだって」

のび太「そこから僕は変わったよ」

のび太「勉強して良い成績とって良い学校に入ろうとして…」

のび太「まぁ、is学園に来ちゃったんだけど」

のび太「箒ちゃんもいまのままだと駄目だって思ってるんだよね?」

箒「…」コクッ

のび太「しかも、箒ちゃんにはその原動力も頼る相手もいる」

箒「でも、守られるだけはいやだ…」

のび太「ああ、ごめんね。頼るっていうのは僕たちじゃないよ」

箒「え?」

のび太「ほら、君にはいるじゃないか。世界最高の科学者の姉が」

箒「あの人は…」

のび太「嫌なのはわかるけど、僕が浮かぶ最善の策はこれぐらいしかないや」

のび太「あんまり役に立たなくてごめんね」

箒「いや、助かった…ありがとう…」

のび太「さっそく連絡でもとってみればいいんじゃないかな」

のび太「もうすぐ箒ちゃん誕生日でしょ?なにか準備してる可能性もあるし」

箒「…ありがとう、野比。お前は良い奴だな」

のび太「ふふ、誰かが困ってたら助けないと気が済まないんだ」

-旅館-

ラウラ(そういえば野比にしっかりとしたお礼をしていないな…)

ラウラ(亭主として嫁の行いにはしっかりとお礼をせねば!)

-一夏、のび太、千冬の部屋-

箒・セシリア・シャル・鈴「「「「…」」」」

ラウラ「む、なにをやっているのだ貴様ら」

セシリア(どうしたもこうしたもありませんわ!この声を聞いてください!)


のび太「…んぅ、ちょっとそこは痛いよ…」

一夏「うわ、がっちがちだなぁ。随分と貯まってるんだな」

のび太「まぁ、あんまりこういう機会もなかった…っし!痛い!」

一夏「全くこれぐらい耐えてくれよ、男なんだから…」

千冬「どうだ野比、こいつは上手いだろう」

「「「「「…これは!」」」」」

セシリア「おおおおおお男同士でこここここんな!」

箒「おおおおおおいなにをいっているるるるる」

シャル「もしかして一夏が鈍いのって男に興味があるから…?」

鈴「いやあああああ!」

ラウラ「しかもそれを教官が容認している…だと!」

グラッ

「「「「「キャアアアアア」」」」」ビターン

千冬「貴様ら何をしている…」

箒「マッサー…ジ?」

のび太「いたあああああああいい!」

のび太「あいたたたた…」

一夏「大げさだなぁったく…これで終わりっと!」

のび太「ありがとね…一夏君…」スッ

のび太「あれ、なんだか体が軽いや」

一夏「だから言ったじゃないか得意だって」

千冬「…で?お前達はなにをしている」

「「「「「な、何でもありません!」」」」」ピュー

のび太(何しに来たんだあの五人…)

-翌朝-

一夏「ふわあああああ」

のび太「昨日マッサージありがとうね、なんだか調子がいいや」

一夏「別に良いよ、ついでだついで!」

箒「…」ジー

のび太「ん?箒ちゃん、何してるの?」

箒「…」チョイチョイ

[引っ張ってください]

のび太「このうさみみ…」

一夏「…知ってるのか?」

のび太「結構前にあったんだ」

箒「…ふん!」

のび太「あれ、箒ちゃん行っちゃった…」

一夏「会ったって…束さんにか?」

のび太「うん、僕の友達から預かってるものがあるって言ってたからドラ式を見せたんだ」

一夏「ふーん…まぁ、とりあえず…」ズポ

一夏「あれ、耳だけ取れた…」

ヒュウウウウウウウ

のび太(またあれか…)

ズドオオオオン

束「やっほー!いっくん!ノビノビ~!」

のび太「お久しぶりです…」

束「あれぇ箒ちゃんはぁ?」

一夏「ついさっきどっかいっちゃいましたけど」

束「恥ずかしがり屋さんだなぁ箒ちゃんはぁ」

束「じゃあ、またあとでね~」

-どっかの崖付近-

千冬「さあ、専用機持ちはこれで全員集まったな」

シャル「え…先生、箒は専用機をもっていませんけど…」

千冬「それは追々説明する」

束「そういうことぉ!」

ラウラ「…あなたは篠ノ之博士!」

のび太(やっぱり箒ちゃんに付くってたのか…)

束「じゃじゃーん!紅椿だよーん!」

-テスト飛行-

鈴「は、はやい!」

のび太「それに斬撃も飛ばせる…最強のisですか…」

束「でしょでしょー!やっぱり私ってばてんさ~い!」

束「あ!そうだノビノビ!」

のび太「え?」

束「この前渡しそびれちゃった物があったんだよぉ!はいこれ!」

千冬「お前、こいつにあった事があるのか」

束「前にちょいっとねー」

セシリア「何ですの…この赤い布…」

鈴「膝掛けかなにか…?」

のび太「これは…ひらりマント…」

束「ほうほう、そう言う名前が付いてるんだぁ」

束「少し調べてみたけどすごい技術だねぇ」

千冬「さあテスト飛行も終了した。お前達に集まってもらったのは理由がある」

千冬「着いてこい」

-作戦室-

千冬「二時間ほど前、アメリカで実験中の無人isが暴走を起こした」

千冬「しかもそいつは核弾頭を積んでこちらに向かっているという情報が入った」

千冬「お前達にその核弾頭をisと切り離すというミッションを行って欲しい」

のび太「一発でしとめないと駄目って事ですね…」

千冬「そう言う事だ」

千冬「だがこの任務のためにそこに到達するまでにエネルギーを消耗してしまう」

千冬「そこで使うのが篠ノ之の紅椿だ」

千冬「さきほどの束からの情報によると紅椿は音速飛行が常時可能なようだ」

千冬「紅椿に一夏を乗せそこまで到達後、迅速にミッションを行ってもらう」

鈴「え…それじゃあ私たちは…」

千冬「お前達にはここで護衛をしてもらう」

セシリア「要はお留守番という事ですのね…」

千冬「文句をいうな!これはこいつらにしか出来ない事だ」

千冬「出来るな…?」

一夏「ああ…」

箒「はい!」

-浜辺-

一夏「じゃあ、頼んだぜ箒」

箒「任せろ!しっかり捕まっていろよ!」

バシュウン

セシリア「行ってしまいましたわね…」

鈴「まぁ、しょうがないでしょ!あのスペックにはかなわないわよ」

のび太「じゃあ、僕は作戦室に戻ってるよ」

ラウラ「私もそうしよう」

-作戦室-

山田「うまくやってくれればいいんですけど…」

千冬「今は祈るしかあるまい」

のび太(箒ちゃん…専用機は嬉しいだろうけど…油断したりしないだろうか…)

のび太(いままで強く思っていた分その反動は大きい…)

のび太(心配だなぁ…)

ビービービ!

千冬「なんだ!」

山田「ええっと…こちらに高スピードで接近する物体を捕捉!」

山田「どうやらisのようです!」

千冬「続けざまに…」

千冬「おい!お前達!仕事だぞ!」

山田「どうやらまた無人isの暴走のようです!」

山田「こちらは核弾頭などは積んでいないようですが、どうやらここに向かってきているようです!」

のび太「なんだって!?」

千冬「野比、オルコット」

のび太「はい!」

セシリア「はい」

千冬「これからまだ他の機体がこちらにくる可能性がある」

千冬「お前達二人でこのisを破壊してこい!」

のび太「わかりました!急ごう!セシリアちゃん!」

セシリア「了解ですわ!」

千冬「死ぬな、全員生きて帰れ!これは命令だ」

のび太「わかってます!」

鈴(また置いてけぼり…)

のび太「山田先生!無人isの情報を教えてください!」キーーーーン

セシリア(速いですわ…!音速飛行が可能なブルー・ティアーズでも着いていくのが精一杯なんて…)

山田『どうやらそのisは第三世代機のようです!それと、この前のビームのような特殊武装は無いようです!』

山田『ここからではそれぐらいしかわかりませんが幸運を祈ります!』

のび太「ありがとうございます…!」

のび太「…見えたよ!セシリアちゃん!援護を!」

セシリア「了解ですわ!」バシュンバシュン

謎is『目標妨害物察知、排除します』ピピピ

謎is『…』バシュンバシュン

のび太「電光丸!」キイイン

謎is『…』ガキイイイン

のび太「…っく!」

セシリア「のび太さん!下がってください!」バシュンバシュン

のび太「ありがとう!」バッ

謎is『…』ズダダダダダダダ

セシリア「甘いですわ!」バシュンバシュンバシュン

のび太(よし、セシリアちゃんに気を取られてる!今なら!)

のび太「空気砲!質力最大!」ギュウン

のび太「この距離なら!」ズガアアアアアアン

謎is『ピピピ…ガガッ…』ズダダダダ

のび太「もう一発!」ドガアアアアン

モクモクモク

セシリア「倒しましたの…?」

謎is『ガッガッ自己防衛モードに移行…ピッ…ピッ…ピッ…』ギュン

セシリア「な!?こっちに向かって…」

のび太「自爆!?危ない!」サッ

セシリア「のび太さん!?」

のび太「くっ!間に合え!ひらりマント!」

ドオオオオオオオオオン

セシリア「っく!煙でなにも見えませんわ!」

のび太「…」ヒュウウウウ

セシリア「のび太さんのisが解除されてる!?」

セシリア(間に合ってください!)キイイイイン

ガシッ

セシリア「よかった…間に合いましたわ…」

セシリア(煙は晴れましたがisの姿は見えませんね…本当に倒したんですのね…)

山田『目標消失!良くやってくれました!怪我はありませんか?』

セシリア「私はのび太さんが庇ってくれたので大丈夫ですわ」

セシリア「でも、のび太さんのisが解除されが気を失ってるようです…」

山田『わかりました。すぐに処置するので帰投してください』

セシリア「了解ですわ」

-作戦室-

セシリア「ただいま帰りましたわ…」

山田「オルコットさん!野比さんをこちらへ寝かせてください!」

スッ

鈴「あんた、怪我ないの?」

セシリア「ええ、私は無傷ですわ」

ラウラ「嫁…」

-数十分後-

のび太「…はっ!」

のび太「ここは!?」

セシリア「のび太さん!?目が覚めましたのね!?」

千冬「作戦室だ、お前はあの無人isの自爆に巻き込まれて気を失っていただけだ…」

千冬「特に怪我はない、心配するな」

のび太「そうですか…」

のび太「そうだ!一夏君は!?」

千冬「…」

セシリア「のび太さん…少しよろしいですか…」

-浜辺-

鈴「ふざけんじゃないわよ!臆病者!」

箒「…」

鈴「聞いてるの!?箒!」

のび太「ちょ!やめなよ!」

ラウラ「…目が覚めたのか…」

のび太「何があったっていうのさ…」

箒「私のせいだ…私のせいで一夏が…!」

セシリア「作戦に失敗して、一夏さんは箒さんを庇い失神したようですわ」

セシリア「のび太さんは怪我が無かったようですが、一夏さんは…」

鈴「そうよ!あんたのせいよ!でもそれだからもうisに乗らない!?ふざけるんじゃないわよ!」

鈴「あんたのせいでこうなったのよ!だったらあんたが敵取らなきゃ誰がやるってのよ!」

箒「私だって…私だって…出来るものなら戦いたい!!…でも!」

鈴「でもじゃないわよ!…え?」パーン

のび太「いったたたた…ビンタは三回目でも慣れないね…」

鈴「なにやってんのよ!あんたはどいてなさいよ!こいつを殴らないと気が済まないのよ!」

のび太「鈴ちゃん落ち着いて…殴ってもなにも変わらないよ」

のび太「それに一夏君は死んだ訳じゃない」

のび太「まだ、希望はあるよ」

のび太「箒ちゃん…」

箒「…」

のび太「君の言ってる事は間違ってる…」

のび太「僕は気を失ってたから、なにも知らないけど」

のび太「一度失敗したから、もう乗るのをやめる」

のび太「その程度だったの…?君の意志は」

のび太「みんなを守りたい、守られるだけは嫌だ」

のび太「そう、言ってたよね」

箒「でも、私は…!守りきれなかった!」

のび太「一度目で上手く行くわけ無いじゃないか」

のび太「僕だって何十回も何百回も失敗して、挫折してここまで来たんだ」

箒「…でも」グス

のび太「まだ言うの?じゃあ、もう本当に専用機なんていらないよ」

のび太「せっかくもらった物を使わないなんて」

のび太「今の君に出来る事はなんだい?」

のび太「ここでぐずぐず泣いてるだけ?」

のび太「いいさ、楽だもん」

のび太「僕も昔はそうだったからよくわかる」

のび太「泣いてると誰かが心配してくれて助けてくれるもんな」

のび太「じゃあ、僕は行くよ」

セシリア「…え?どこに…」

のび太「決まってるじゃないか、一夏君達がやられた無人isの所だよ」

のび太「友達をやられて黙ってられる性分じゃないんだ」

のび太「まずはちょっと作戦室にいって現在の状況を確認してくるよ」

のび太(ちょっと言い過ぎたな…)

のび太(でもあれだけ言えばなんとかなるかな…)

のび太(さって…情報なんて聞いても教えてくれないだろうし、ちょっと失礼します…)ピピピピピピ

のび太(お…出た出た、やっぱり旅館で即興で作った作戦室だからセキリュティ甘いな…)

のび太(現在位置は…っと…ここか)

のび太(ごめんなさい、先生。後で処分は受けますから…)

のび太(次は一夏君の様子を見に行くか…)

のび太「一夏君…はいるよ…」

一夏「…」

のび太「うわ、結構傷酷いんだな…火傷か…」

のび太「こんな時にドラえもんが居たらちゃちゃっと治してくれるのになぁ」

束「その願い、叶えてしんぜよーう!」

のび太「え?束さん?」

束「さっきまた君のお友達からこんな物を受け取ってね!一人分だから大事に使うようにってね!」

のび太(またドラえもんが…?っていうかなんで知り合い?)

のび太(ありがとう、ドラえもん)

束「どうやら傷薬みたいだねぇ!塗るタイプの!」

のび太「そうですね、早速使ってあげないと…」ヌリヌリヌリ

パアアアアア

束「うっわ!みるみる傷が治っていくよ!またまたすごいなぁコレは!」

束「じゃ、私は今度こそ帰るよ~ん!いっくんによろしく~」バシュウウ

一夏「…っは!」

のび太「起きた?」

一夏「おい!福音は!箒は!?」

のび太「ちょっと落ち着いて…」

のび太「一夏君が庇ったお陰で箒ちゃんの体は無傷」

一夏「体は?」

のび太「君に怪我をさせた責任感から戦意消失して泣き崩れてたよ」

一夏「箒は今どこにいる!」

のび太「案内するよ、話したい事もあるし」

-浜辺-

シャル「一夏!?もう怪我は大丈夫なの!?」

セシリア「い…一夏さん…」

一夏「怪我?特に無いけど…」

のび太「箒ちゃん、まだ泣いてるの?よく見てご覧よ」

箒「…!?一夏!怪我は!?」

一夏「だから怪我はないって…」

箒「うえええええ!一夏ああああ!」グシグシ

一夏「悪かったよ…」

のび太「さって…もういいかな?箒ちゃん」

のび太「さっきのもうisに乗らないとかっていうのは取り消していいよね?」

箒「…」コクッ

のび太「僕はこれからさっきの無人isにリベンジマッチを挑みに行くんだけど」

セシリア「でも今は出撃停止命令が出されていますわ…」

のび太「そんなのどうだって良いんだ。僕は罰則なんて気にしない」

シャル「僕もお供するよ!のび太!」

ラウラ「嫁の頼みだ。教官を裏切ることになってしまうが仕方あるまい」

セシリア「そう言う事なら私も行きますわ」

鈴「私も着いてくわよぉ!」

一夏「俺も行くぜ!」

箒「…私もだ!もう二度と負けはしない!」

のび太「心強いね…さって問題の無人isだけど名前は福音」

のび太「今はハワイ沖で自己修復モードに入ってるみたい」

のび太「監視の目も少ない今からでも決行したいんだけどみんな準備はいい?」

一夏「もちろん!」

のび太「よし!じゃあ行こう!全員でリベンジマッチだ!」

オー!

バシュンバシュンバシュン

------------------

山田「!?織斑先生大変です!福音に猛スピードで向かっているisが七機!」

山田「一夏君達です!」

千冬「…あのバカども!」

ラウラ「いたぞ!砲撃を開始する!」ドォンドォン

福音『戦闘モードに移行』バシュン

鈴「はああああああ!」ガキイイン

セシリア「ここですわ!」バシュウンバシュウン

箒「はぁ!やあ!」ズバン

一夏「…っく!速い!」ガキイン

のび太「一夏君下がって!」ドォン

福音『…』ガガガガガガ

ラウラ「危ない!」ブア

のび太「aic!助かったよラウラちゃん!」

ラウラ「ふん、礼なら後で聞く!」ズドオンズドオン

福音『…』ギイン

鈴「っく!にげんじゃないわよぉ!龍砲!」ドォンドォン

福音『…』ドォン

鈴「当たった!」

のび太「今だ!」ドオンドオン

一夏「一気にたたみかけるぞ!零落白夜!起動!」キュイイイン

一夏「はああああああああ!」ズバア!

福音『…』キュウウウン

ドボーン

シャル「海に落っこちた…倒したの?」

のび太「…いや、まだみたいだね…」

ザッバァ!

福音『ピピピ…ダメージ増大』

福音『キュオオオオオオオオオン!』

セシリア「…な!何ですの!」

箒「まさか…セカンドシフト!?」

福音『キュウウウウウウン』ドチュチュチュチュチュ

ラウラ「全方位攻撃!?速く私の後ろに隠れろ!」

鈴「きゃあ!」ドォン

シャル「鈴!うわぁ!」ドオン

ラウラ「…っく!やられたか!」

箒「っくっそおおおお!」

一夏「やめろ!箒!」

福音『ピピピ…』ギョーン

一夏「うわぁ!」

箒「うわぁ!」

ラウラ「おい!大丈夫…!?キャア!」

のび太(くそ!セカンドシフトなんて想定外だよ!)

のび太(みんなこのままだとやられちゃう…!どうすれば…!)

のび太(くそ!避けるのが精一杯で助けに行かれない!)シュンシュン

セシリア「っく…!なんてパワーなんですの…」ガキイイイン

福音『…』グアッ

セシリア「きゃあ!」

のび太(どうすればいい!助けてくれよ!ドラえもん!こんな時君なら来てくれるだろ!)

のび太「助けてくれよ!ドラえもーん!」

パアアアアアア

---------------

のび太(なんだここ…僕の家?)

のび太(夢…だったのか?いや、そんな訳ないだろ!)

ガラガラガラガラ

ドラえもん「どうしたんだい?のび太君、また泣いているのか」

のび太「…ドラえもん!未来に帰ったんじゃなかったのか!?」

ドラえもん「君はついに頭がおかしくなったのか?いや、元からか」

のび太「僕の事はどうでも良いよ!とにかくみんなが危ないんだ!助けてよ!」

ドラえもん「また君は僕を頼って…」

のび太「いいから!なんか出してよ!」

ドラえもん「まぁ、これが僕の役目だからやるけども…」ゴソゴソ

ドラえもん「はい、これ」

ドラえもん「君は優秀になったね」

ドラえもん「僕は嬉しいよ。大事な物だから壊さないでね」

のび太「…ドラえもぉん!」

ドラえもん「じゃ、僕は帰るよ。またね」

のび太「うん!僕も行かなきゃ!」

--------
----
--

--
----
------

のび太「なんだ今の!?急に視界が…」

一夏「のび太!何やってるんだ!早く援護を!うわぁ!」ドォン

のび太「あ、ごめん!さっきは確かドラえもんに何かもらって…」

のび太「武装が増えたのか!?」

のび太「ドラ式!なにか新武装は!?」

-ピピピコレを使いなよ、のび太君-

のび太「!?これは…!」

のび太「…親友テレカ!?」

のび太「どう使えばいいんだよ!くそ!空に掲げるの!?」

パアアアアアアアア

のび太「うわ、なんだ!」

セシリア「何ですの!?あれは!」

シャル「のび太とドラ式を金色の光が包んでる…」

ラウラ「まさかあいつもセカンドシフトを!?」

のび太「ワオオオオオオオオン!」バシュン

一夏「消えた!?」

箒「違うぞ!」

のび太「がああああああ!」ザシュウ

福音『…!?』ガッ

セシリア「のび太さんのドラ式が耳が生えて青色から茶色になりましたわ…」

ラウラ「なんだあれは…セカンドシフトなのか?」

シャル「まさか暴走!?」

箒「いや、違うだろう。そうしたら私たちを狙ってくるはずだ」

一夏「また光った!」

のび太「うおおおおお!」ドゴオンドゴン

ラウラ「今度は黄色!?」

福音『キュウウウウン』ドチュチュチュチュチュ

のび太「あああああああああ!」ブウン

箒「今度は赤くなったぞ…」

セシリア「今度はオレンジになりましたわ…」

のび太「まだまだぁあああ!」ガッバキィドガア

福音『キュウウウウウウウウン』

シャル「それにしてもすごい押してるね…」

一夏「お前達はもう動けないんだ!そこで休んでろ!」バシュウ

セシリア「それにしてものび太さんのあれはなんなんですの…?」

シャル「わかったらこんな所でぽかんとしてないよ…」

ラウラ「まぁお前達は私が守ってやる」

一夏「うおおおおお!」

のび太「一夏君!」

一夏「そろそろ決めるぞ!のび太!」

のび太「わかった!モード移行!タイプドラえもん!来い!電光丸!」パアアアアア

一夏「零落白夜発動!」

一夏・のび太「「うおおおおおお!」」

福音『キュウウウウウウン』ドゴォ

一夏「よし!ラストだ!のび太!」

のび太「わかってるよ!モード移行!タイプキッド!」

のび太「いっけえええええ!空気大砲!」ドゴォドゴォ

福音『キュ…ウウウウウ…ン…』

ドボーン

箒「倒した!?」

セシリア「あれだけ粉々になれば流石にもう来ないでしょう…」

シャル「やったね!一夏、のび太!」

のび太「なんとかなったぁ…もう流石に倒したみたいだね…」

一夏「ほんとになんとかなって良かったぜ…」

ピピピ
山田『ああ!やっと繋がりましたよ!織斑先生!』

千冬『貴様ら!勝手になにをしている!さっさと帰ってこい!』キーン

のび太「す!すいません!僕がみんなを誘いました!」

千冬『そんなことはいいからさっさと帰ってこい!』

シャル「これは帰ったら完璧に長時間お説教コースだね…」

ラウラ「命令違反をしたんだしかたあるまい」

箒「元からそのつもりでここに来たんだ。今更だろう」

セシリア「正座だけはやめてほしいですわね…」

鈴「あれ私も駄目なのよね…」

一夏「まぁ、我慢しかないよな」

のび太「いっぱいお説教されればその内なれるよ!」

アハハハハ

-作戦室-

千冬「お前達!自分のした事がわかっているのか!」

千冬「下手したら死んでいたのかもしれないのだぞ!」

のび太「僕が無理矢理みんなを誘いました!怒るなら僕を…」

セシリア「いえ、のび太さんに案を持ちかけたのは私ですわ!」

ラウラ「私はその計画の作戦を立てました!怒るなら私を!」

一夏「お、俺は!…俺は!その!」

シャル「一夏、出てこないのなら無理に捻り出さなくていいんだよ」

千冬「ええい!うるさい!黙れ!」

千冬「貴様らは三日間自宅謹慎だ!」

のび太「…え?それだけ…?」

山田「えっと…織斑先生…もうそろそろその辺で…みんな疲れてると思いますし…」

千冬「ふん、まぁ全員私の命令には従ったわけだ」

千冬「その…良く…やった…」

千冬「今日はゆっくり休め」

-旅館-

のび太「意外とお説教少なかったね」

一夏「まぁ命令違反しても結局は作戦完了したんだもんな…」

箒「…」ジー

のび太(ん?襖の所に箒ちゃんが)

のび太「僕ちょっと飲み物買ってくるよ」

一夏「おお、いってらっしゃい~」

のび太(しばらく帰らないから頑張ってね!箒ちゃん)ボソ

箒(…っ!)カァ

-ロビー-

のび太「あの様子だと結構時間掛かりそうだな…」

ピガラガラ

のび太「ふぅ…」

セシリア「あら、のび太さん?」

のび太「ああ、セシリアちゃん」

セシリア「何でこんな所に?」

のび太「ちょっと一夏君にお客が来ちゃったからね」

セシリア「そうなんですの」

セシリア「隣、失礼しますわ」トス

のび太「ああ、…うん」

セシリア「えっと…あの時は私を庇ってくださりありがとうございました」フカブカ

のび太「いいよ、僕がやりたくてやった事だし」

セシリア「いいえ、それでも勇敢でしたわ」

のび太「女の子を怪我させるのはマズイからね」

セシリア「そういえば怪我は無かったんですの?」

のび太「少し顔を切ったけどあとは特にないかな」

セシリア「顔を!?ちょっと見せてください!」

のび太「えっと…頬なんだけど…」

セシリア「まぁ、結構切れてますわね…」マジマジ

のび太「えっと…顔が近いよ…」ドキドキ

セシリア(…!思わず近づけてしまいましたがこれは…!)

セシリア「えっと…その…」ドキドキ

のび太「な…なに?」ドキドキ

セシリア「私なりにお礼をさせてください…」ドキドキ

セシリア「だから…その…目を閉じてください…」ドキドキ

のび太(ええ!?それってまさか!?ええ!)

のび太「う、うん…わかった…」スッ

のび太(うわああああああ!何やってるんだ僕!)

セシリア「で…では…」スッ

のび太(うわ、顔近づいてくるのがわかるよ!ヤバイヤバイヤバイ!)

千冬「お前達、何をしている!こんな所でいちゃつくんじゃない!」

のび太「うわあああああああ!」バッ

セシリア「きゃあああああああ!」バッ

千冬「全く…」スタスタ

のび太「…」

セシリア「…」

のび太(気まずい…)

セシリア「ええっと…もう!」チュ

のび太「え?」

セシリア「わわわわわ私は帰りますわ!また明日!」ズダダダダ

のび太「えっと…じゃあね…」

のび太(キスされた…セシリアちゃんかわいいなぁ…)

のび太「そろそろ帰って平気かな…」

-一夏、のび太の部屋-

のび太「いや~迷っちゃった!」ガラガラ

箒、一夏キスする寸前

箒「…」

一夏「…」

のび太「あれ?部屋間違えちゃったかなぁあははは…」クル

のび太「ごゆっくりいいいい!」ズダダダダ

箒「ああ!逃げるな!違う!これは!」

一夏「ああ…」

----------
-----
---

のび太「はぁ…やっちゃった…ちょっと早かったよ…」

ラウラ「誰だ!」

のび太「ん?ラウラちゃんか僕だよ」

ラウラ「なんだ嫁か…」

のび太「なにしてたの?」

ラウラ「月を見ていたんだ、満月だったのでな」

のび太「本当だ、隣いいかな」

ラウラ「構わん」

のび太「それにしても素晴らしい満月だね」

ラウラ「私は、あまり好きではない」

のび太「ん?なんで?」

ラウラ「私の左目にナノマシンが移植されているのは知っているな?」

のび太「ああ、あの黄色い…」

ラウラ「私はこれが嫌いだ、だからこの満月も好きではない」

ラウラ「この目は私が落ちこぼれである証だからだ」

のび太「え?ナノマシンを入れたからその色になったんじゃ…」

ラウラ「結果的にはそうなのだが、直接的には違う」

ラウラ「このようになるのはナノマシンが上手く適合しなかった者だけだ」

ラウラ「ナノマシンが上手く適合しなかった私はis部隊の中で落ちこぼれの烙印を押された」

ラウラ「この目を見るとあの時を思い出してしまうから辛いんだ…」

のび太「僕は綺麗だと思うよ?その目」

ラウラ「…な!」

のび太「ほら、満月も綺麗でしょ?ラウラちゃんのその目も満月みたいで綺麗だよ」

のび太「それに僕は多分今度から満月を見るたびにラウラちゃんの事を思い出すと思うよ」

ラウラ「なぁ!なにを恥ずかしい事を言っているのだ!」

のび太「だって本当のことだし…」

ラウラ「…!知るか!もう私は帰って寝る!」

のび太「あら、怒らせちゃったかな…」

ラウラ(私が…綺麗!それに毎度思い出すと…!)カァ

今日はずっと書き続けたから疲れた

明日か明後日には終わらせるつもり

本当はしずかちゃんをトーナメントの時のラウラのパートナーとしてだそうと思ったんだけどキャラ増えすぎてもめんどくさいから止めた

しずかちゃんはバイオリンでどっか行ったって思っててね

それじゃあお休みなさい

のび太(今思うとちょっと僕恥ずかしい事言ったな…)

のび太(まあ、いいか)

のび太(仲良くなれたと思えばいいんだ)

のび太(それにしても本当に綺麗な満月…)

シャル「あれ、のび太」

のび太「ん?シャルちゃんじゃないか。あ、あと鈴ちゃんも」

鈴「なによ、私はおまけって訳?」

のび太「ああ、ごめんそう言うつもりじゃ…」

鈴「ねぇ、あんた。一夏知らない?あと箒も居ないんだけど…」

シャル「部屋に行っても誰も居なかったんだよね…」

のび太(移動したのか…?じゃあもう帰って平気かな)

のび太「いや、知らないなぁ。僕今から部屋に帰るけど一緒に待つ?その内帰ってくると思うし」

シャル「そうだね、そうしようかな」

のび太「じゃあ、行こうか」

-のび太、一夏の部屋-

のび太(襖をちょっと開けて中を確認…誰も居ないね…)

鈴「なにやってんのよあんた」

のび太「ん?いやちょっとね…」

シャル「どこに行ったんだろうねぇ一夏は」

鈴「まさか箒と消えてるって事は…」

のび太(そのまさかだと思うよ…鈴ちゃん…)

-その頃、一夏と箒は…-

ドコニイッタンダロウネー

一夏(ちょ!あんまくっつくなよ箒!)

箒(しょうがないだろ!狭いんだから)

-一夏とのび太の部屋の押し入れに隠れていた…-

一夏(くっそ…また誰か来たと思ってとっさに隠れたは良いけど全然出ていかない…)

ゴダンバシゴー
オオー!パチパチ
オシエテオシエテ!

一夏(それになんであやとりやってるんだ!この声はのび太とシャルと鈴じゃないか!)

一夏(ばれたら一番ヤバイ…)

箒(その…一夏…)ボソボソ

一夏(ん?なんだ?あんまり動くなよ、暑いんだから…)ボソボソ

箒(さっきから…その…)ボソボソ

一夏(ん?)

箒(私の…その…胸に…だな…腕が…)

一夏「うわ!わりぃ!」グラ

「「あ」」

バキバキバキドシーン

のび太「え?」

一夏「いったたたた…」モニュ

一夏「ん?」

箒「……///」カァ

シャル「一夏ぁ…こんな所にいたんだぁ…うふふ…」

鈴「見つけたぁ一夏だぁ箒も居るぅ…」スゥ

のび太(二人の目から輝きが無くなった!)

鈴「なにやってるのよ一夏ぁほらぁ続きしないのぉ?」

シャル「そうだよ一夏…こんな所で…」

一夏「誤解だ!のび太ならわかってくれる!のび太助けて!」

一夏「…あれ…のび太はどこ…」

箒「私は…構わんぞ…」ポッ

ギャアアアアアアアア

のび太(ごめんね、一夏君。あれは無理だよ…)スタコラ

のび太(織斑先生を呼べば何とかなるかな…)

のび太(でも、どこに居るんだろう…山田先生に聞けばわかるかな?)

コンコン

のび太「先生、居ますかー?」

ハーイ

山田「はいはーいちょっと待ってくださいねー」ガチャ

山田「あれ、野比さん。どうしたんですか?」

のび太「いや、ちょっと織斑先生を捜してて…」

山田「織斑先生ならここに居ますけど…でも…」

のび太「でも?」

千冬「おお~野比じゃらいかぁ!ちょっとこっちに来いよ~はっはっは!」グビグビ

山田「あの様子で…」

のび太(ええ~)

千冬「なにをやっているんらー!こっちに来いといっているらろー!」

のび太(全然呂律が回ってない…)

千冬「なにをしてるだー!」ヒュン

ガシ

のび太(はやっ!)

千冬「きいてるれよー!一夏がぁぁああああ!」ウワーン

のび太(今度は泣き始めた…)

山田「さっきからこの調子で…」

のび太「先生も大変ですね…」

千冬「小娘とちゅっちゅしてたー!まだ私もしたころらいのにー!」

のび太(あ、まだなのか…)

のび太(にしても酷いなこの部屋…ビールのゴミだらけ…)

千冬「わたひはゆるさんろ!一夏はわたひのもにょだー!」

のび太(重度なブラコンですね…お薬出してあげたい…)

山田「大変でしょうがちょっと織斑先生の相手してあげててください…私は少しここをか片付けないと…」

のび太「あ、はい。どうせがっちり捕まれてて動けないんで…」

のび太(ごめんね、一夏君。君の骨は僕が拾ってあげるよ…)

千冬「そういえらお前もさっきちゅっちゅしてたらろー!」

のび太「ええ!?いや、あれは!」

千冬「公衆の面前でやるなんれゆるさんぞー!」

千冬「わたひにもさへろー!」グググ

のび太「え!?それはマズイですって!止めてください!」グググ

のび太(なんだこの力!完璧に人間の力超えてるだろ!)

千冬「むだなていこうはよせー!にゃははは!」

山田「きゃあ!織斑先生!それは駄目です!生徒にまで手を出す気ですか!」グググ

千冬「なんだ山田ぁ!まだ足りないのかぁ!んむー!」

山田「生徒は駄目です!ってきゃあ!むぐ!」

ンチュー

のび太(ああ、ご愁傷様です…)

山田「んぐー!んんんー!」バンバン

千冬「にゅふふふ~ぷっは!」

山田「はあはあはあ…ああ…」

千冬「にゃはははは!」

のび太(帰りたい)

千冬「にょびー!」ガバ

のび太「うわ!ちょ!」

ドシーン

千冬「…zzz」

山田「はぁはぁ…やっと寝てくれましたね…こうなれば朝まで起きないのでもう大丈夫です…」

のび太(何度か経験あるのか…)

山田「あとは私が介抱するので帰っても大丈夫ですよ…あ、そういえば用事…」

のび太「いえ、もう手遅れだと思うんでもう良いです…」

山田「そうですか…あ、布団に運ぶのだけ手伝ってくれますか…?」

のび太「あ、はい…よいしょっと…あれ?」グイグイ

山田「どうしました?」

のび太「腰のあたりをガッツリ捕まれてて離れません…」

山田「ええ!?うんしょ!んんん~!」プルプル

のび太「いたたたたた!痛いです!」

山田「あ、すいません!」

千冬「ぅう~ん一夏~…zzzz」

山田「う~ん困りましたねぇ…」

のび太「あ、僕なら一日ぐらい寝なくても大丈夫なんでこのままでも平気ですよ。明日も一日自由時間ですしその時に寝ますよ」

山田「せっかくの臨海学校なのにそれは駄目です!なにか対策が…」

のび太「浮かびますか?」

山田「…」

のび太「…」

山田「…本当に申し訳ありません…」

のび太「先生が謝る事じゃありませんよ…それにその気になれば座ったまま寝られますし」

山田「じゃあちょっと織斑君に事情を話してきます…」

のび太「え、ここで先生と二人っきりにされるのはちょっと…」

山田「そうですよね…」

のび太「電話にしましょう。一夏君なら対策法も知ってるかもしれません」スチャ

山田「そうですね…お借りします」

山田「山田です。はい、野比さんの携帯ですが」

山田「実はですね…かくかくしかじか」

山田「はい、はいではそう言う事ですので…」ピ

のび太「なにか知ってました?」

山田「どうやら以前に何度もこういう事があったそうで…」

山田「一度無理矢理出ようと思ったら腰を痛めて二週間入院した経験があるそうです…」

のび太「え」

山田「だから、幸運を祈る…とだけ…」

山田「対策法は諦めて一緒に寝る。だそうです」

のび太(ああ、ドラえもん。僕は今日死んでしまうかもしれない…)

山田「まぁ私も出来る限り起きていますので、お話でもしましょうか」

のび太「そうですね…」

山田「まずこれはずっと聞きたかった事なんですが、あなたのドラ式は昔の友達にそっくりだと言っていたそうですが…」

のび太「ああ、そのことですか。誰も信じてくれなそうなんであんまり話して無かったんですけどね」

そこで僕は山田先生にドラえもんに関する事を色々話した

いろいろな経験を、大冒険の事を、そして世界を、宇宙を救った事を

今までみんなに何度か聞かれた事はあったがなんとなくはぐらかしていた

みんなを信用していなかったからとかじゃない

信じてくれないと思っていた訳じゃなかった

けど、みんなには話さなかった

でも、山田先生には話せた

それは先生に僕を安心させるドラえもんと同じ何かを感じ取ったからかもしれない

山田「そんなことがあったんですかぁすごいですね…」

のび太「嘘だ、とか思わないんですか?」

山田「野比さんの目は嘘を言っている人の目ではなく、本当にその人を思っている目でしたので」

のび太「すごいですね、先生は」

山田「だてに教師をやって居ませんよ!うふふ」

山田「そういえば野比さんはあちらの方面はどうなんですか?」

のび太「え?あちら?」

山田「とぼけちゃ駄目ですよ!恋愛のことです!これだけ女の子がいれば一人ぐらい好みの女性は居るんじゃないですか?」

のび太「ええ!?なんでそんな事聞くんですか!」

山田「ただ、何となく思いついたので!」

のび太「どうなんでしょうね…」

のび太「他人のことは一丁前にわかるんですけどね」

のび太「自分の事になるとさっぱりで…」

山田「そうなんですか…」

山田「まぁ、まだ学校が始まって半年も経っていないんです。ゆっくり考えても良いと思いますよ?」

のび太「そうですね、ありがとうございます」

山田「山田先生の恋愛相談所はどこでも開店中なのでいつでも来てくださいね!」

のび太「ありがとうございます」

山田「じゃあ、初回相談料千円になります!」

のび太「お金取るんですか!」

アハハハハハ

こうして夜は更けていった…

ピピピ ピピピ

のび太「ぅう~ん朝か…」

のび太(いつの間にか寝てたんだな…目覚まし止めなきゃ…)

カチッ

千冬「…zzz」

山田「ムニャムニャ…」

のび太「今何時なんだろう…」

のび太「六時…ちょっと早いな。でも目覚まし鳴ってるし先生達はもう起きる時間なんじゃ」

のび太「織斑せんせーい、山田せんせーい」ユサユサ

山田「ぅう~んおはよぉございます野比さん…ふああああああ」

のび太(でっかいあくび…)

千冬「うぅ…あれぇ?もう朝…?一夏起こして……」

のび太「ん?一夏君?」

千冬「………っは!」

のび太「おはようございます織斑先生」

千冬「ののののの野比!なぜここにいる!」

のび太「いや、今の状況の通り先生が離してくれなかったので…」

千冬「山田先生…まさかまた私は…」

山田「ええ、暴走してましたね」

のび太「一夏一夏って大変でしたy…ヘブッ」バシィ

千冬「いいか、野比」

のび太「ひゃ…ひゃい」

千冬「昨日お前はここで何も見なかった…いいな?」

のび太「ひゃ…ひゃい…わかってまふ…」

千冬「そして…その…」

のび太「ん?」

千冬「私は…お前に…その…したのか?」

のび太「ん?」

千冬「き…キスを…」

のび太「あ、それなら山田先生が犠牲になってくれたお陰で…」

千冬「なら、いい…」

千冬「迷惑をかけて悪かったな。もう部屋に帰れ野比」

のび太「わかりました。失礼します」

のび太(てっきり殺されるかと思ったけどさすがに自分でもわかってたのか…)

のび太(さって…部屋に帰ってもう一眠りでもするか…)

のび太(起こさないように…)ススス

のび太(ただいまー)

のび太(お、僕の布団敷いてある。さすがは一夏く…ん?)

のび太(明らかに布団がふくらんでる…)

のび太(上にたどってみればそこには綺麗な黒髪…)

のび太(ま…まさか…)

のび太(これ完璧に箒ちゃんじゃないか…)

のび太(まさか一夏君この臨海学校を利用して…あわわわわわわ)

のび太(とりあえずロビーに避難!)

-ロビー-

のび太(参ったな…まさか一夏君が…まるで新婚のように寝てた…)

のび太(いや、お似合いなんだけども、なんだけどもこれはマズイだろ…)

のび太(布団に隠れて体は見えなかったけど服は着ていたんだろうか…)

のび太「これは織斑先生にばれたら大惨事だぞ…」

千冬「ん?今私を呼んだか?」

のび太(ああ、やばい)

千冬「なにか用事でもあるのか?」

のび太「いや、何でもないです。少し考え事を…」

のび太(ここは冷静に…冷静に…)

千冬「そうか、それよりもお前は部屋に帰らないのか?さっき私は部屋に帰れと言ったんだが」

のび太「ええっと…いや…その…」

のび太(あああ!なにか言い訳を考えろ!考えろ考えろ!)

のび太「そう!喉が渇いたからジュースを買いに!」

千冬「そのジュースを買わずにソファーに居るのにか」

のび太「いまから買おうと思ってて!」

千冬「お前、何か隠してるな?」

のび太「そそそんなことないですよ!」

千冬「お前の部屋になにかがあったな…」

のび太(なんでわかるの!)

千冬「もうそろそろ起床時間だ、一夏を起こすついでに見に行ってやろう」

のび太(ああ、またもごめんね…一夏君…箒ちゃん…)

ガラ

千冬「おい一夏、起きろ!」グニ

箒「ぎゃん!」

千冬「ん?お前は…」

一夏「ん~!ああ、千冬姉、おはよぉ…」

千冬「…」プルプルプル

一夏「んあ?どうしたんだ?」

千冬「きさまらああああああああああ!」

-起床時間-

箒「…」セイザ

一夏「…」セイザ

千冬「ガミガミガミガミ」

セシリア「あの人達はなにをしたんですの?」

シャル「もう!知らないよ!一夏なんて!」

鈴「そうよ!あんなバカ!」

ラウラ「教官は叱る姿まで美しい…」

のび太(僕のせいじゃないよね…)

一夏「はぁ~酷い目にあった…」

のび太「いや、あれは一夏君が悪いよ…」

一夏「いや、あの後箒がなんか顔真っ赤にしてぶっ倒れちまったから介抱してただけなんだけどな」

のび太「部屋に届ければ良かったじゃないか…」

一夏「女子の部屋なんてわからねぇよ」

のび太(聞けばいいのに…)

のび太(じゃあ、一応なにもしてないのか…?)

のび太「箒ちゃんも大変だね…」

一夏「臨海学校中なのに失神しちゃうんだもんなぁ」

のび太「君は本当に駄目駄目だね…」

一夏「?」

一夏「今日の午後は町中を自由に散策だったよな!行こうぜ!」

のび太「ああ、うん!」

セシリア「お待ちなさい!」

一夏「んあ?」

セシリア「のび太さんはお借りしますわ」グイ

のび太「うわっ!」

箒「じゃあ、一夏は私が…」

鈴「ちょっと待ちなさいよ!一夏は私と行くのよ!」

シャル「一夏は僕も連れてってくれるよね?」ウルウル

一夏「あ…ああ…」

シャル「やった!ありがと!一夏!」

セシリア「じゃあ、私たちは行きましょうかのび太さん!」

ラウラ「ちょっと待て」

セシリア「なんですの?ラウラさん。私はのび太さんと今日一日行動を共にすることを決めましたの」

セシリア「じゃましないでくださる?」

ラウラ「嫁よ、私も着いていくぞ」

のび太「ええ!?」

セシリア「残念ながらのび太さんは私がすでに予約済みですの!早い者勝ちですわ!」

ラウラ「そんな事知るか。のび太は私の嫁だ。私と行動を共にする義務がある」

セシリア「のび太さんはどっちを選びますの!?」

ラウラ「そうだ!嫁に決めてもらおう!」

のび太(え)

のび太(こんなにすぐ決められるほど僕は残酷じゃないよ…)

セシリア「さあ!」

ラウラ「嫁よ!」

のび太(うう…どうすれば…)

千冬「おい貴様ら騒がしいぞ」

千冬「そんなに野比と行きたいなら三人で行けば良いだろ」

のび太(先生ありがとーーーーう!)

のび太「うん!それがいい!そうしよう!」

セシリア「のび太さんがそう言うのなら仕方ありませんわね…」

ラウラ「教官がそう仰るのなら」

のび太(たすかった…)

千冬(ふっ困った奴らだ、助けてやったんだ。あのことは絶対に黙っていろよ)ボソ

のび太「サー!イエッサー!」

ラウラ「む?どうしたのだ急に嫁は軍人にでもなりたいのか。まぁ私が軍人の心得を教えてやらん事もないが…」

のび太「ち、違うよ!さあ!行こうか!」

セシリア「まぁ、エスコートしてくださるんですのね?」

のび太「ええ!?そういうつもりじゃ…」

セシリア「まぁまぁ細かい事は気にしなくて結構ですわ」ギュ

のび太(うわ!腕組まれて…)

ラウラ「む、セシリアが腕なら私はここだ!」ピョン

のび太「うおあ!」

ラウラ「ふむ、これが肩車か…見晴らしがいいな」

のほほん「ノビノビ達は仲が良いねぇ」

谷本「うらやましー!」

ちょっとお風呂入ってくる

明日で完結出来る気がしないぜ

まあ気長に待っててくださいな

ちなみに俺もアニメしか見てないからこっからは全部妄想だよ

のび太(エスコートかぁって言ってもここって結構田舎だからなぁ)

のび太(来た事ないしどうしようかな…)

のび太(しかも集合時間は8時か…)

のび太(自由すぎるな…)

セシリア「なにをぼーっとしてるのですか?のび太さん」

のび太「ああ、ごめんちょっとどうしようか考えてて」

セシリア「まぁ、それはすいません」

ラウラ「嫁よ!あそこに灯台がある!行ってみよう!」

のび太「灯台?ああ、本当だ登ったら景色とか見えるかな」

セシリア「いいですわね、行きましょうか」

-灯台-

のび太「おお、結構見えるねぇ」

セシリア「町並みがよくわかりますわ」

ラウラ「ほら!嫁よ!いまあそこで魚がはねたぞ!」

のび太「落ち着いて…落っこちないようにね…」

ラウラ「私なら大丈夫だ!おお!あそこでもまた!」

セシリア「陳腐な町だと思っていましたが結構趣があるんですのね」

のび太「学園の周りは近代的なものばっかりだからねぇ」

のび太「たまにはこういう田舎の空気も悪くないね」

のび太「にしても風が心地良い…」

セシリア「そういえばのび太さん、聞きたい事が…」

のび太「ん?」

セシリア「福音と戦っていたとき…私たちがやられていたときに急にドラ式が光り始めたと思ったら圧倒的な力で福音を殲滅致しましたわ」

セシリア「初めはセカンドシフトなのかと思いましたが何度もドラ式が形を変え、特性を変え戦っているように見えました」

セシリア「あれはなんなんですの?」

ラウラ「む、それは私も気になるな」

のび太「う~ん僕もよくわからないんだよ」

のび太「多分、ドラ式のワンオフアビリティなんだと思う」

のび太「僕は特別isに詳しい訳じゃないからさ現時点では僕でもなんでisが変形したのかわかってないんだ」

セシリア「そうなんですの…」

ラウラ「あんなisは見た事がないな」

のび太「心当たりはあるんだけど、説明してわかるものじゃないからね…」

のび太「まあ、ちゃんとわかったら説明するよ」

セシリア「ええ、お願い致しますわ」

ラウラ「うむ、私も気になる。困ったら協力するぞ」

のび太「ありがとね、ラウラちゃん」ナデナデ

ラウラ「なぁ!なにをする!」

セシリア「ラウラさんだけずるいですわ!私にもしてください!」

のび太「ええ~!」

のび太「さて、つぎはどこに行こうか…」

セシリア「ああ!私はまだ撫で足りませんのよ!」

のび太「ええ?もう勘弁してよ…」

セシリア「今度買い物に付き合う事で許して差し上げますわ!」

のび太「わかったよ…」

ラウラ「もちろん私も行くぞ」

のび太「…って言ってるけど」

セシリア「別に構いませんわ」

のび太「なら良いけど…」

のび太「う~んまだお昼にも早いしなぁ…」

ラウラ「私はさっきみた町の散策をしたいぞ!」

のび太「お散歩か…いいかもね。なにか見つかるかもしれないし」

セシリア「私もそれには賛成ですわ」

のび太「じゃあ行こうか」

セシリア「はい!」ギュ

のび太「セシリアちゃん暑くないの?」

セシリア「暑いですわ」

のび太「じゃあくっつかなくても…」

セシリア「それはお断りしますわ」

のび太「ラウラちゃんは自分の足で歩いて…」

ラウラ「断る」

のび太(まぁ軽いから負担はないんだけど…)

カワイラシイオヤコネー

のび太(周りの目が痛い…)

のび太(そうか、今日は私服だから親子み見えてもおかしくな…)

のび太(いや、おかしいだろ)

のび太「それよりここはどこ?普通に住宅街だけど」

セシリア「さあ、わかりませんわ」

ラウラ「私もこの場所はわからんがな。旅館までの道はわかる」

ラウラ「心配しなくていい」

のび太「なら良かった」

のび太(ん、神社か…)

ラウラ「嫁よ、なんだこれは」

のび太「神社だよ。神様を祀ってるんだ」

ラウラ「で?結局はなにをするところだ」

のび太「う~んお願い事をしたりとか…?かなぁ。ごめんねあんまり詳しくないや」

のび太「あ、でも神社で信仰してる神様によって願い事のジャンルは変わってくるよ」

セシリア「そうなんですの?じゃあここはなんのお願いをしたら良いのでしょうか」

のび太「それは聞いてみないとわからないなぁ。入ってみようか」

セシリア「いいですわね」

ラウラ「うむ」

のび太「聞いてきたよ、縁結びだってさ」

ラウラ「縁結びだと?そうか…」コク

セシリア(これは行くしかありませんわね)コク

セシリア「では、少々お参りをして参りますわ」

ラウラ「嫁はここで待っていてくれ」

のび太「ん?まぁいいけど…」

セシリア(賽銭もはずみましたし、住所も名前も言いましたわ!これで完璧…ふふふ)

ラウラ(欲張ると駄目だとクラリッサに聞いたからな…お願いは一つだけにして正解だったな…ふふふ)

のび太(にやにやしてるなぁ…なんとなく考えてる事わかっちゃうよ…)

のび太「さってそろそろお昼だね、行こうか!」

セシリア「どこか良い場所を知ってるんですの?」

のび太「まあ付いてきてよ」

ラウラ「なんだか今日の嫁は頼もしいな!」

のび太(まあ、さっき神主さんにおすすめのお店聞いたんだけどね)

ラウラ「ふむ、美味しかったな」

のび太「心配だったんだけど気に入ってくれたなら良かったよ」

セシリア「でもなんでこんな所知ってたんですの?結構人目には付かない所ですが…」

のび太「さっき二人がお参りに行ってるときに神主さんに聞いたんだよ」

のび太「外人さんでもここなら大丈夫だって言ってたから」

セシリア「ええ、確かに美味しかったですわ」

のび太「お礼なら神主さんになっちゃうけどね」

セシリア「いえ、のび太さんが私のために聞いてくれたんですわ。ありがとうございます」

ラウラ「む、嫁は私のために聞いたのだろう?なにを言っている」

「「ぐぬぬ…」」

のび太「さってまた色々散策しようか」

ラウラ「そうだな」ピョン

のび太「だから歩いて…」

ラウラ「断ると言っている…む?」

ラウラ「なんだ!あれは!」

セシリア「公園の事ですの…?」

ラウラ「その中にあるあの宙ぶらりんになっている何かだ!」

のび太「ブランコ知らないの?」

ラウラ「それは教官の事か?」

セシリア「それはブラコンですわ」

千冬「そうか、私はブラコンなのか」

セシリア・ラウラ「「ヒッ」」

千冬「食事を済ませたようだったからどうだったのか聞こうと思ったのだがな…」

千冬「お前達は私の事を一夏が大好きなブラコンの姉だという認識をしていたのか」

のび太(事実だもんなぁ)

セシリア「そそそそそんなことありませんわ!」

ラウラ「教官はブランコなんかではありません!」

のび太「ブラコンね」

千冬「なんだ、野比もそういう認識か」

のび太「ええ!?僕はただ言い直しただけで!」

千冬「まあ、そう見られても仕方ないな。私は一夏の親代わりなのだからな」

千冬「ともかく、あそこの食事はどうだった。まだ昼を済ませていないのでな」

のび太「とっても美味しかったですよ」

千冬「そうか、はしゃぐのはいいが程々にな」

のび太「ビックリしたぁ…」

セシリア「あの人は本当に神出鬼没ですのね…」

ラウラ「私が唯一気配を察知出来ない人間だからな」

セシリア「そんな事よりラウラさんはブランコを知らないんですのね」

ラウラ「うむ、なんだあれは、拷問器具か?」

のび太「町中にそんなのがポンって置いてあるわけ無いじゃないか…」

のび太「遊具だよ、遊び道具」

ラウラ「あれで遊ぶのか…?どのようにして…」

のび太「乗るんだよ。やってみる?」

ラウラ「もちろんだ!」

のび太「まずはここに座って」

ラウラ「うむ」ポン

のび太「それで後は自分で勢い付けたりして前後に振るんだよ」

ラウラ「こうか?」グン

のび太「そうそう!初めてなのにうまいなぁ!」

ラウラ「そうか?ならもっと!」グン

のび太「あ…」

ブゥンブゥンブゥン

ラウラ「なんだ!これは!速い!止まるにはどうしたらいいんだ!よめえええええええ」

のび太「あぶない!危ないよ!絶対に手を離しちゃ駄目だからね!」

ラウラ「手を?」パ

のび太「あ」

ヒュウウウウウガシッ

セシリア「ふぅ、まさかisをこんな使い方すると思いませんでしたわ…」

ラウラ「た…助かった…ありがとう…」

セシリア「別に構いませんわ。世話が焼けますのね」

ラウラ「…よめえええええ!」ビエーン

セシリア「あ」

のび太「うわ!」

ラウラ「なんだこれは!今までのどんな訓練より怖かったぞおおおおおお!」

のび太(そんなに怖かったのか…)

ラウラ「…」グスグス

のび太「落ち着いた?」

ラウラ「…」コクッ

のび太「じゃあ、そろそろいこっか」

セシリア「そんなに泣く事でしょうか…」

のび太「まあ、よっぽど怖かったんだろうね」

ラウラ「…」スッ

のび太「…ん?なにその手は…飴ならあるけど欲しいの?」

ラウラ「…違う…手を繋げ…」

のび太「わかったよ…」

ラウラ「あと…」

のび太「ん?」

ラウラ「飴も欲しい…」

ラウラ「この飴は美味しいな!嫁よ!」コロコロ

のび太「元気出て何よりだよ」

セシリア「…私も手を…」

のび太「ん?」

セシリア「私も腕を組むより手を繋ぎたいですわ!」

のび太「僕両手ふさがるんだけど…」

セシリア「私がのび太さんの右腕となりますわ」

のび太(えぇ~)

のび太(結局両手が…)

のび太(でもなんか手を繋ぐっておんぶとか腕を組むのより恥ずかしいな)

のび太(なんでだろ…)

セシリア「…」ジー

のび太「ん?どうしたのセシリアちゃん」

セシリア「あれはなんなんでしょう…」

のび太「ん?ああ、トンボ玉だね。ガラス細工みたいなやつだよ」

ラウラ「それは食べられるのか!?」

のび太「ラウラちゃんはガラス食べるの?飾りだよ、アクセサリーとかみたいなやつ」

ラウラ「ふむ…」

のび太「ん、ここ予約無しで体験が出来るみたいだね。やってみようか」

セシリア「これを作る事が出来るんですの?」

のび太「さすがにここまで綺麗なのは無理だと思うけど…」

ラウラ「私はやってみたいな」

セシリア「私も是非」

のび太「じゃあ入ってみようか」

のび太「すいませーん」

工房のおっちゃん「ん?体験かい?」

のび太「はい、お願いしたいんですけど」

工房のおっちゃん「はいよ。人数は三人でいいんかい?」

のび太「あ、はい…でも…ゴニョゴニョ」

工房のおっちゃん「はっはっは!まかせときな!」

のび太「ありがとうございます」

セシリア「いろいろな色があるんですのね…」

ラウラ「これは迷うな…」

のび太「まあ時間もあるしゆっくり決めててよ」

ラウラ「む、嫁はもう決めたのか」

のび太「まあね」

セシリア「何色にしたんですの?」

のび太「それは完成してからのお楽しみかな」

ラウラ「なんだ、意地悪だな」

のび太「ははは」

のび太「そうだ、トンボ玉作ったらキーホルダーとかネックレスとか置物に出来るらしいからそれも決めてから作るといいよ」

セシリア「そうなんですのね」

ラウラ「因みに嫁はなんにしたのだ」

のび太「秘密だよ」

セシリア「まあ、楽しみに待っていますわ」

のび太「そうしてくれるとありがたいよ」

工房のおっちゃん「お~い出来たぞ~」

ラウラ「本当か!」

セシリア「楽しみですわ!」

のび太「どんなになってるんだろうね」

ラウラ「おお!綺麗だ…!」

セシリア「ただのガラスなのにこんなに綺麗なんですのね…」

のび太「うん、僕のも予想通り出来たよ!」

工房のおっちゃん「そいつはよかったぜ!」

ラウラ「む?嫁は二つも作ったのか欲張りだな」

セシリア「そんなにネックレスをお使いになられんですの?ならば私が…」

のび太「違うよ、これは二人にプレゼント」

セシリア「え!?」

ラウラ「なんだと!」

のび太「こっちはセシリアちゃんのブルー・ティアーズをイメージしてみたんだ。はい、どうぞ」

セシリア「青とエメラルドグリーンが美しいですわ…」

のび太「こっちはラウラちゃんのシュヴァルツェア・レーゲンとその左目をイメージしてみたんだ」

ラウラ「黒と黄色のコントラストがかっこいい…」

のび太「気に入ってくれれば嬉しいんだけど…」

ラウラ「気に入るに決まってるではないか!」
セシリア「気に入るに決まってるじゃありませんの!」

のび太「見事にハモったね…それは良かったよ」

セシリア「我が一族の家宝に致しますわ…」

ラウラ「私もこれは大事に…」

のび太「いや、使ってね?そんなに簡単に割れないみたいだから。さすがにisの時は割れちゃうと思うけど」

セシリア「先に言ってくれれば私ものび太さんに作ったんですのに…」

のび太「サプライズがしたかったんだよ」

ラウラ「早速付けてくれ!早く!」

のび太「わかったよ…じっとしててね」カチッ

ラウラ「どうだ!似合うか!?」

のび太「うん、似合ってるよ」

セシリア「私も早く付けてください!」

のび太「わかったから落ち着いて…」

セシリア「じゃあ、のび太さんはこの私が作った物を受け取ってください。置物にしましたので」

のび太「え?いいの?自分のために作ったのに…」

セシリア「トンボ玉はのび太さんがくれたこれがあれば十分ですわ」

ラウラ「私のも受け取ってくれ!私も置物にしたんだ!」

のび太「じゃあ、ありがたく受け取るよ。ありがとうね」

工房のおっちゃん「おうおう、青春だねぇ」

よし。とりあえず書きたかったところまでは終わらせた

寝ます

因みに観光編はまだ少し続くよ!

ゆっくりしていってね!

一夏「のび太がうらやましい…はっ!殺k

ガタッ!ギャアアァ……

俺「なーにやってんだか……」

のっとりではありません。
すいません……
502殺気です……

セシリア「…」ニヨニヨ

ラウラ「…」ニヨニヨ

のび太(さっきからずっとニヤニヤしてる…)

のび太(そんなに嬉しかったんだなぁ…)

のび太「結構歩いたからどこかの公園にでも入って休憩しようか」

セシリア「…」ニヨニヨ

ラウラ「…」ニヨニヨ

のび太「…二人とも聞いてる?」

セシリア「…っは!な、何でしょうのび太さん!」

のび太「いや、どこかその辺の公園に入って休憩しようって言ったんだけど…」

ラウラ「…もう拷問器具はないか?」

のび太「元から拷問器具なんて無いよ…」

-自然公園-

のび太「ふぅ…」

セシリア「日本は綺麗な公園が多いんですのね」

のび太「そうかな、まあ管理人さんとかが努力してるんじゃないのかな」

ラウラ「素晴らしいな。そいつはどこに居るんだ」

のび太「さあ…管理局とかあるんじゃないの?」

ラウラ「ふむ、行ってくる」

のび太「え、なにしにいくのさ」

ラウラ「公園を綺麗にしたご褒美に私の秘蔵の飴をあげに行く」

のび太「子どもじゃないんだから…」

ラウラ「む、私は子どもじゃないぞ!」

のび太「いや、ラウラちゃんの事を言った訳じゃ無いんだけど…」

ラウラ「そうなのか?ならいい」

セシリア「それにしてもここは本当に美しいですわね。朝の散歩コースに加えたいぐらいですわ」

のび太「朝に散歩なんてしてるんだね」

セシリア「ええ、is学園を一週回る程度ですが」

のび太「僕は朝が苦手で…起きられないや」

セシリア「あら、そうなんですの。朝に散歩をすると目が覚めますわ」

セシリア「その…良かったら今度…」

ラウラ「嫁!」

のび太「え、なに?ごめん、セシリアちゃん今度までしか聞こえなかった…」

セシリア「なんでもありませんわ!」プイ

のび太(なんか怒らせちゃった…)

ラウラ「嫁!嫁!」

のび太「今度はどうしたの…」

ラウラ「あれはなんだ」

のび太「ターザンロープのこと?あれも遊具だよ」

ラウラ「軍にも同じような物が訓練用に置いてあったぞ」

ラウラ「まさか日本は子どもの頃から訓練を…」

のび太「だから遊具だってば!遊ぶの!あれで!」

ラウラ「…ブランコと一緒か…?」

のび太「いや、ジャンルは一緒だけど違うって言うか…」

のび太「やってみる?」

ラウラ「ブランコのような事は起きないか…?」

のび太「多分ね」

のび太「もし何かあっても今度は僕が助けてあげるよ」

ラウラ「そうか!じゃあやってみる!」

のび太「は~いはい。セシリアちゃんはどうする?」

セシリア「私はここで見ていますわ」

のび太「じゃあ行ってくるね」

セシリア(まるで親子で公園に遊びに来ているようですわ…)ポー

のび太「しっかり捕まってね」

ラウラ「うむ、足の位置までバッチリだ」

のび太「じゃあ行くよ!」グン

シャアアアアア

ラウラ「おお!これは楽しい!」

のび太「どうだった?」

ラウラ「楽しい!これは楽しいぞ!嫁!もう一回だ!」

のび太「はいはい」

アハハハハハハハ

セシリア(あそこまで純粋なのも考え物ですわね…)

のび太「ひぃ…ひぃ…疲れた…」ドサッ

ラウラ「なんだ、これぐらいで疲れるなんて情けないな」

セシリア「かれこれ30分は遊んでいましたわ」

のび太「そんなに!?ちょっと休ませて…」

セシリア「いいですわよ」

セシリア「その…良かったら膝…お使いになられます?」

のび太「へ?膝を?なんに?」

セシリア「もう!あまり恥ずかしいので言わせないでください!膝枕ですわ!」

のび太「ええ!?いや、いいよ!重いだろうし!」

セシリア「遠慮ならいりませんわ!」グイ

ドサ

のび太(あ…気持ちいい…)

アノカップルカワイー

セシリア(勢いだけでやりましたがここが公園という事を忘れていましたわ…)

のび太「…zzz」

セシリア「寝付きが良いですわね…」

ラウラ「む、嫁は寝てしまったのか」

セシリア「よっぽど疲れていたようですわ」

ラウラ「そうか」ゴソゴソ

セシリア「何やってるんですの?」

ラウラ「添い寝だ」

ラウラ「ふぅ、やっぱり嫁の腕の中は落ち着くな…」

セシリア(うらやましい…)

セシリア「って何度か経験があるんですの!?」

ラウラ「ほぼ毎日してるぞ。ここではさすがに服は脱げないがな」

セシリア「ふ…服を脱いでるんですの!?な、な、な…」

ラウラ「夫婦とは包み隠さぬ物だと聞いたからな」

セシリア(キスをしたからすっかり私が勝ってると思ってましたのに…)

セシリア(これは由々しき事態ですわ…)

セシリア(ど、どうしましょう…)

セシリア(…………)

セシリア(…くっ!なにも思い浮かびませんわ!)

ラウラ「…zzz」

セシリア(ラウラさんまで寝始めましたわ…)

セシリア(…)キョロキョロ

セシリア(人は…居ませんわね…)

セシリア(失礼致しますわ…)スー

セシリア(…あとちょっと…)ススス

のほほん「あー!セッシーとノビノビがチューしてる!」

セシリア(ビクッ!)

相川「なんですとー!」

谷本「これは大ニュースですなぁ…」

のほほん「夕方の公園で…」

谷本「二人で…」

相川「ちゅーっとな?」

セシリア「な、なななな!見間違いですわ!」

のほほん「あれー?でもノビノビ寝てるよー?」

谷本「隣にボーデヴィッヒさんも寝てる…」

相川「ってことはオルコットさんは二人が寝てる隙に…」

谷本「なんて痴女なのかしら…」

セシリア「わ、わわわ私は痴女何かじゃありませんわ!」

のほほん「ん~?怪しいぃ~」

のび太「…んん…あれ、みんな…」

谷本「あれ、のび太君起きちゃったね」

相川「残念だったねぇオルコットさん!」

のび太「ん…?残念?なにが…」

のほほん「実は…」

セシリア「な!なんでもありませんわ!おほほほほ!」

のほほん「じゃーねー!誰にも言わないから大丈夫だよ~!」

谷本「まあ今日の夜にじっくりと聞かせてもらおうかなぁ」

相川「今夜は寝かせないよ~!」

のび太「あ~やっぱ膝枕はちょっとまずかったね…ごめんね」

セシリア「いえ、別にのび太さんのせいではありませんわ!」

セシリア(なぜ必ず邪魔が入るのでしょう…)

ラウラ「そんな事より私はお腹がすいたぞ」

のび太「あれ、結構寝てたね僕…ごめんね」

セシリア「別に構いませんわ」

のび太「ご飯どうしようか」

セシリア「また誰かに聞くというのはどうでしょうか」

のび太「それが良いかもね。下手に調べるより早いだろうし」

のび太「ん、あそこに犬を散歩してる人が。聞いてくるよ!」

セシリア「お願い致しますわ」

スイマセーンコノヘンニオイシイゴハンタベレル…
ッテウワ!ヤメテ!カオナメナイデ!

ラウラ(そこの犬、私と変われ)

のび太「あっちに美味しい洋食のお店があるって…顔がベタベタだ…」

セシリア「このハンカチを使ってください」スッ

のび太「ああ、ありがとう…洗って返すよ」ゴシゴシ

セシリア「別に構いませんわ。私は今そのハンカチしか手元に無いのでそれが無くなってしまうと困りますわ」

のび太「そうなの?ありがとうね」

ラウラ「では、行こう!嫁よ!」

-夕食終了-

セシリア「なかなかでしたわね」

のび太「うん、美味しかったね」

ラウラ「うむ、作り方を教わったから多分同じ物を作れるぞ」

のび太「ラウラちゃん料理出来るの!?」

ラウラ「軍に居るときは料理は交代制だったからな」

ラウラ「これでもなかなか評判は良かったんだぞ」

のび太「そうなんだ!今度食べさせてよ!」

セシリア「私ものび太さんにお作り致しますわ!」

のび太「あ…う、うん!楽しみにしてるよ!」

セシリア「はい!」

のび太(やっちゃった…)

のび太「結構暗くなってきたね」

ラウラ「もう18時半は過ぎてるな」

セシリア「ここから旅館までどれくらい掛かるんですの?」

ラウラ「40分もあれば着くだろう」

のび太「まだ少し時間あるね…ん?」

セシリア「どうしたんですの?」

のび太「ちょっと僕に付いてきてよ」

ラウラ「なんだ!敵襲か!?」

のび太「違うよ。でもちょっと良い物を見つけたんだ」

ポワ…
   ポワ…

セシリア「これは…ホタルですか?」

のび太「そ、さすがセシリアちゃんは物知りだね」

ラウラ「これはホタルというのか…綺麗だな…」

セシリア「儚い感じで心が落ち着きますわね」

のび太「そうだね…」

セシリア「のび太さんはロマンチストなんですのね」

のび太「そうかなぁ。ただ僕も見たかったし喜ぶかなぁと思っただけなんだけど」

セシリア「十分ですわ」

ラウラ「ああ、非常に出来た嫁だな」

のび太「ふふ、嫁はやめてよ…」

セシリア「私、日本に来て良かったですわ」

のび太「はは、急にどうしたのさ」

セシリア「思った事を言ったまでですわ」

セシリア「初めはこんな極東の辺鄙な所に来て学ぶなど納得していなかったのですが」

セシリア「こんなにも素晴らしい場所が沢山あったなんて知りませんでしたわ」

ラウラ「食事も旨いしな」

セシリア「ええ、そうですわね」

セシリア「それもこれも全て、教えてくれたのはのび太さんですわ」

セシリア「改めてお礼を言わせてください」

セシリア「ありがとうございます」

ラウラ「私も同じ気持ちだ」

ラウラ「嫁と一緒に居ると自分の世界がどんどん広がっていくのがわかるんだ」

ラウラ「前は教官の事と軍の事しか頭になかったが」

ラウラ「最近になってこの世は本当に素晴らしい物がいっぱいあると言う事に気付いたんだ」

ラウラ「嫁に会っていなかったら私は壊れていたかもしれない」

ラウラ「ありがとう」

のび太「なんだか改めて言われると恥ずかしいね…」

のび太「でも僕もお礼を言う立場だよ」

のび太「君たちと居るととっても頑張ろうって気持ちになれるんだ」

のび太「僕が強くなろうとする一番の原動力は君たち二人だよ」

のび太「守ってあげたい、色々教えてあげたい、色々教わりたい」

のび太「そう思うときはいつも君たち二人が僕の心にはいるんだ」

のび太「だから僕もお礼を言う立場なんだ」

のび太「ありがとうね」

セシリア「…///」

ラウラ「これは恥ずかしいな…」カァ

のび太「そろそろ帰ろうか!時間も丁度良いし!」

セシリア「そうですわね」

ラウラ「おい、嫁。おんぶしろ」

のび太「今からぁ…?」

ラウラ「ナビになってやるぞ」

のび太「わかったよ…ほら」

ラウラ「うむ」

セシリア「ラウラさんは甘えん坊ですのね」

ラウラ「なあ!そんな事はない!」

のび太「じゃあ降りる?」

ラウラ「それは断る!」

支援

ラウラ「スースー」

のび太「結局寝ちゃったね…」

セシリア「なんとなく予想はしていましたわ」

のび太「すごいはしゃいでたもんなぁ」

セシリア「それより道はわかるんですの?」

のび太「ここの道はバスから見たからね。大丈夫だよ」

セシリア「なら良いですわ」

のび太「うん」

>>535

ちょっと腹筋スレ行ってきてくださいよ

セシリア「のび太さん」

のび太「ん?なに?」

セシリア「その…先日はいきなりすいません…」

のび太「ん?先日…?」

セシリア「ロビーでの事ですわ…」

のび太「あ…ああ…」

セシリア「自分でもなにがなんだかわからなくなってしまい…」

セシリア「その…魔が差したと言いますか…」

のび太「ふふ、セシリアちゃんって大人に見えてピュアだよね」

セシリア「なぁ!それはバカにしてるんですの!?」

のび太「謝る事じゃないよ。僕も嬉しかったし」

セシリア「え…それは…」

のび太「でも、ごめん」

セシリア「え?」

のび太「僕はこんなに可愛い二人に同時に好意を寄せられててすぐに決められるほど残酷じゃないんだ」

のび太「セシリアちゃんの事は好きだ。ちゃんと恋愛感情で。大好きって言っても良い」

セシリア「…」

のび太「でも、同じくらいラウラちゃんの事も大好きなんだ。」

のび太「僕には片方を捨てて片方を選ぶなんて事は出来ない」

のび太「いつか答えを出せるかもしれないけど、今は無理なんだ。ごめん」

のび太「最低だね、僕って」

セシリア「そんなことないですわ…」

セシリア「私はのび太さんのそういう優しさに惚れたんですわ」

セシリア「だから最低なんかじゃありません」

セシリア「むしろ、はっきりと仰ってくれて嬉しいですわ…」ポロポロ

のび太「本当にごめんね…」

セシリア「謝らないでください…まだ終わったわけではありません…」ポロポロ

のび太「後でラウラちゃんにも言わないとだね…」

ラウラ「私は聞いていたぞ。私もオルコットと同じ気持ちだ」

のび太「起きてたんだね」

ラウラ「少し目を閉じていただけだったのでな」

ラウラ「私も、お前の事が大好きだ」

ラウラ「こんな気持ちは初めてだ」

のび太「はは、嬉しいね」

のび太「そろそろ旅館に着くね…」

のび太「セシリアちゃん、大丈夫?」

セシリア「ええ、もう泣きやみましたわ」

ラウラ「目は赤くなってない、大丈夫だ」

セシリア「ありがとうごさいます」

のび太「今日は楽しかったよ」

ラウラ「私もだ。これは一生の思い出だ」

セシリア「私もですわ」

のび太「思い出と言えば、写真撮ってないや…」

ラウラ「そういえば忘れていた…」

セシリア「日本にはプリクラというものがあると聞きましたわ」

セシリア「三人で撮りませんこと?」

のび太「そういえば旅館の別館にあったね。行こうか」

ラウラ「うむ、行こう!」

その時に撮ったプリクラには

満面の笑みで写った一人の少年と

二人の少女がそれは仲睦まじく写っていたという

今日はこれで終わりです

まだ続く

今日じゃ全然終わらなかったや

色んなレスがあって嬉しいです

それではおやすみなさい

-数日後-

のび太(臨海学校楽しかったなぁ)

のび太(色々悪い事も言った気がするけど…)

のび太(そう言えば、一夏君達はどうしたんだろうな)

のび太(今度聞いてみよう)

ベシッ

のび太「いたっ」

千冬「なにをぼーっとしている野比」

千冬「ここを答えてみろ」

のび太「はい、ωbd/r sinωtです」

千冬「む、正解だ…」

千冬「正解だが野比」

のび太「はい?」

千冬「そう言うのは上司に憎まれるぞ。気をつけろ」

のび太「あ、はい。すいません…」

アハハー

のび太(せっかく正解したのになー)

セシリア「…」キラキラ

ラウラ「…」キラキラ

のび太(若干二名の視線が痛いや…)

キーンコーンカーンコーン

のび太(ふぅ…やっと終わった…)

のび太(さて食堂行こうかな…)

ラウラ「嫁」

のび太「ん?ラウラちゃんか今から食堂行くけど一緒に行く?」

ラウラ「その…今日はこの前言っていた弁当を作って来たんだ」

ラウラ「だから一緒に食べるじょ!」

のび太(あ、噛んだ)

のび太「良いの?」

ラウラ「当たり前だ、嫁のために作ってきたんだからな」

セシリア「あら、奇遇ですわね!」

セシリア「私も偶然今日お弁当をお作り致しましたわ!」

セシリア「良ければご一緒に…」

のび太「うん、良いよ!」

一夏「お、のび太!一緒に飯食おう…」

箒「お前はこっちだ」ガシ

一夏「え?」

シャル「そうそう!空気読めないのは駄目だよ!」

アー!

のび太(…)

-屋上-

のび太「ごめんね?僕お弁当持ってないんだけど…」

ラウラ「それなら心配するな。私は二人分作ってきた」

セシリア「私は二人分とは行きませんが少し多めに作って来ましたわ!」

のび太「ありがとね、二人とも」

ラウラ「礼などいらん、夫として当然の事をしたまでだ」

のび太「ラウラちゃんは女の子だからなるとしたら嫁はラウラちゃんだと思うんだけど…」

ラウラ「む、そうなのか?」

セシリア「今更ですわね」

ラウラ「オルコットまで…今度クラリッサに聞いてみる」

のび太「その時は僕もその人に話させてね…」

ラウラ「嫁の事はすでに紹介してあるぞ?」

のび太「いや、そういうことじゃない…」

ラウラ「まぁいい。ほら、これが嫁の分だ」スッ

のび太「ん、ありがとう」

ラウラ「…」ドキドキ

パカッ

のび太「おお!美味しそう!」

ラウラ「そ、そうか?良いから食べてみてくれ!」

のび太「うん、いただきます!」パクッモグモグ

ラウラ「…」ドキドキ

のび太「うん!美味しいよ!」

ラウラ「本当か!良かった!」パアアアア

のび太「すごいねぇ…でもこれ準備大変だったんじゃない?」

ラウラ「別にそこまでではない。たかだか5時だからな」

のび太「5時!?」

のび太(今日ベッドにラウラちゃんが居なかった理由はこれか…)

のび太「僕のためにありがとうね…」ナデナデ

ラウラ「べ、別に!ついでだ!ついで!」

セシリア「私はサンドウィッチを作って参りましたわ!自信作ですの!」

セシリア「どうぞ!」

のび太(覚悟を決めろ…僕…)

セシリア「あ、あーん」スッ

のび太「え!?」

セシリア「殿方はこういう事をされると喜ぶとチェルシーに聞いたのですが…」

のび太「え…えっと…嫌じゃないけど…その、恥ずかしいっていうか…」

セシリア「あら、この屋上には私達三人以外誰もいませんわ」

セシリア「恥ずかしがる必要なんて無いでしょう」

のび太「う、う~ん」

セシリア「とりあえず、あ~ん」スッ

のび太(僕は、大丈夫…ジャイアンシチューより酷い物なんて!無い!)パクッ

モグモグ

セシリア「…」ドキドキ

のび太(あれ、美味しい…)

のび太「美味しい!美味しいよ!料理上手くなったんだね!」

セシリア「よかったですわ…」ホッ

セシリア「でも、やっぱり以前はは無理をしてたんですのね…」

のび太「あ…えっと…」

セシリア「いえ、我慢していたのはわかっていたので大丈夫ですわ」

セシリア「まだ簡単な物しか作れませんがこれでも必死に練習したんですのよ?」

ラウラ「こいつを教えるのは大変だったぞ」

セシリア「その節はありがとうございます」

ラウラ「礼には及ばん」

-昼食終了-

のび太「ふぅ…美味しかった…ありがとうね」

セシリア「それなら良かったですわ」

ラウラ「うむ…ふぁ…」

のび太「ラウラちゃん眠いの?やっぱり早起きしたから…」

ラウラ「わ…私なら大丈夫だ…」コクリ

のび太「ほらほら、もう寝る寸前じゃないか…ほら」ポンポン

ラウラ「ぅん?」

のび太「膝枕してあげるから、寝て良いよ」

ラウラ「恩に着る…嫁ぇ…」ドサ

ラウラ「…zzz」

のび太(寝付きいいな。僕と良い勝負だ)

セシリア「ふ」

のび太「ふ?」

セシリア「ふ、あ、ああ…ああ私も眠くなって参りましたわ」(棒読み)

のび太「はいはい…膝枕して欲しいなら言えば良いのに…」

セシリア「そ、そんなの恥ずかしくて言えませんわ!」

のび太「ほら、昼休みはもうあと少ししかないよ…」

セシリア「お邪魔致しますわ…」ポス

セシリア「…zzz」

のび太(本当に疲れてたみたいだね…)

のび太(まぁ、慣れない事をしたんだ。あたりまえか)

ガチャ

のび太(あ、誰か来ちゃった…)

鈴「お、あんたは…ん?」

セシリア「zzz」

ラウラ「zzz」

のび太「いや、これには理由が…」

鈴「別に慌てなくても何となく予想つくからいいわ」

のび太「よかった…」

鈴「ねえ、それより一夏見なかった?」

のび太「一夏君?昼休み始まってすぐ箒ちゃんに連行されてったからわからないや…ごめんね」

鈴「ふーん、まあいっか」ドサ

のび太「ん?一夏君探してるんじゃないの?」

鈴「もう見つからないと思うからいいのよ」

のび太「ならいいけど…」

鈴「ねえ」

のび太「ん?」

鈴「ちょっと話聞いてくれる?」

のび太「うん」

鈴「まぁ、あんたはわかってると思うけど、私一夏の事大好きなの」

のび太「うん」

鈴「それも、すっごい前から」

鈴「ここに来たのも、一夏に会うために来たのよ」

のび太「そうだったんだ…」

鈴「久しぶりに一夏を見たときは嬉しかったわ」

鈴「かっこよくて優しくてシスコンで強くて、でもちょっと抜けてて」

鈴「やっぱり大好きだって再確認できた」

鈴「今でもやっぱり大好きなの」

鈴「でも、やっぱり幼馴染みって言っても私は二番目」

鈴「しかも箒と違って私は悪友みたいなもの」

鈴「さらには私だけ違うクラス…」

鈴「すごいすごい好きでも最近なんだか距離を感じるの」

鈴「会って半年も経ってないシャルロットのが近くに居るんじゃないかって思う事もあるの…」

鈴「それに最近は一夏も箒の事を意識し始めたみたいで」

鈴「ほんの少し、本当に少しなんだけど箒に優しい気がするんだよね」

鈴「一夏が箒の事を気にしてるのはわかるんだけど」

鈴「やっぱり」

鈴「少しぐらいこっち向いて欲しいなって思うの」

鈴「それで私は一夏が優しくしてたりするのを見るとむかついて」

鈴「つい、強く当たっちゃうの」

鈴「それで反省して次は優しくしよう、とか謝らなきゃって思うんだけど」

鈴「結局強く当たっちゃうんだ」

鈴「それでまた自己嫌悪に陥って…」

鈴「どんどん自分のことが嫌いになるの…」

鈴「諦めなきゃって思うんだけど」

鈴「思ってもおもっても結局同じ」

鈴「私は…どうしたらいいのかな…?」

鈴「一夏の事、嫌いにならなきゃだめなのかな…」

のび太「鈴ちゃんは…本当に一夏君のことが好きなんだね…」

鈴「当たり前じゃない…」グス

のび太「誰かを好きになるって事は簡単じゃないし」

のび太「それに時間が積み重なれば積み重なるほど」

のび太「思い出も増えていくし、忘れる事も出来なくなる」

のび太「だから忘れる必要なんてないよ」

のび太「人間は無理をすれば簡単に壊れちゃうよ」

のび太「だから、無理に忘れちゃ駄目だよ」

鈴「…うん」

のび太「それで、少しはこっちを向いて欲しいって言ってたよね」

鈴「うん…」

のび太「鈴ちゃんは、一夏君に好きって伝えた?」

鈴「言ってない…」

のび太「これは多分だけど、箒ちゃんはちゃんと伝えたと思うよ」

のび太「間接的にとか、遠回しにじゃなくてはっきりと」

のび太「それぐらいやらないと一夏君は気付かないと思うし…」

のび太「だから、鈴ちゃんもちゃんと伝えるべきだと思う」

のび太「付き合ってください。とかじゃなくていい」

のび太「ちゃんと、しっかりと、好きだって恋愛感情で大好きだって伝えないと」

のび太「一夏くんも鈴ちゃんの事を魅力的だと思ってると思うし」

のび太「そうすることで、少しは変わると思うんだ」

鈴「うん…ありがとう…」

のび太「また何かあったらいつでも話聞くよ」

鈴「あんた意外と良い奴ね」

のび太「はは、褒め言葉として受け取っておくよ」

鈴「あ~あ!私もあんたを好きになってればこんなに泣かなくて済んだのかな!」

鈴「この二人も幸せそうに寝てるし!」フニフニ

鈴「もう昼休みも終わるし私行くわ!」

のび太「うん、またね」

鈴「話聞いてくれてありがと、楽になったわ」

バタン

のび太(あれで良かったのかな…)

キーンコーンカーンコーン

のび太「ん、予鈴だ」

のび太「ほら、二人とも起きて、予鈴だよ」

ラウラ「う~ん…ふあぁあああ」ムクッ

セシリア「昼寝は素晴らしいですわね…」

のび太「授業中寝てたら怒られるし、顔洗ってきなよ」

セシリア「そうしますわ…」

ラウラ「うむ…」

-そしてまた数日後-

山田「今日は皆さんにお知らせがありまーす!」

山田「以前色々な事情で中止になってしまった学年別トーナメント戦を再び開催することが決定しましたー!」

山田「ただし今回の場合は以前と違い個人戦となりまーす!」

のび太(トーナメントか…!結局一回戦で全部終わってたから楽しみだったんだよなぁ)

山田「日にちは一週間後となりますのでみなさん頑張ってくださーい!」

-一夏、のび太の部屋-

一夏「結局トーナメントやるんだな、もうやらないかと思ってたよ」

のび太「やっぱり誰が一番強いのかとかはっきりさせたかったんじゃない?」

一夏「代表候補生も選ばなきゃいけないんだもんなぁ」

ピリリリリ

一夏「ん、電話…俺じゃないか」

のび太「僕?誰だろう」

着信-鈴ちゃん-

のび太(鈴ちゃん?なんかあったのかな…)

のび太「ちょっと出てくるよ」

一夏「おー」

のび太「どうしたの?相談なら直接聞くけど…」

鈴『違うわよ、今日はね覚悟を決めた事を伝えようと思って』

鈴『今回のトーナメント終わったら、ちゃんと一夏に好きって伝える』

鈴『それで、一夏に勝ったら私は諦めないでいる』

鈴『でも、もし負けたらもうすっぱり諦めて友達として接する』

鈴『あんたに話した後に考えたの』

鈴『あんたはああ言ってくれたけど、もう限界』

鈴『これ以上進まず退かずの関係は嫌なの』

のび太「そっか…でも、なんで僕に話してくれたの?」

鈴『誰かに言っておかないと決心が鈍りそうだったから』

鈴『それだけよ』

のび太「そっか、僕は鈴ちゃんを応援してるよ」

鈴『ありがと…じゃあおやすみ』

のび太「うん、おやすみ」

のび太(どうなるんだろうな…)

のび太(一夏君ももっとはっきりした性格だったらこんな事にならないのに…)

のび太(とにかく鈴ちゃんには勝って欲しいな…)

のび太(誰かの泣く顔を見るのは嫌だもんな…)

ガチャ

一夏「お、お帰り!エヴァやってるぞ!見ようぜ!」

のび太「うん」

のび太(呑気なもんだなぁ)

一夏「それにしてもトーナメントか…」

のび太「ん?どうしたの?」

一夏「いや、トーナメントって一回負けたら終わりだろ?なんかいやだなと思って」

のび太「一夏君も専用機持ちだしね簡単に負けちゃ駄目な感じがあるし」

一夏「一回戦とかで専用機持ちはいやだよな…」

のび太「結局勝ち上がれば同じ事だよ」

一夏「お、強気だなぁ」

のび太「これぐらいじゃないとさ」

しかし二人は知らない…

今回のトーナメントでも…

彼らの意志など関係なく…

まるで賞品のように扱われている事を…

-一週間後-

一夏「さって準備完了っと」

のび太「緊張はしてないみたいだね」

一夏「まあ今回は世界のお偉いさんも来てないからな」

のび太「そうだね、気楽に行こうか」

ポーン

一夏「ん、トーナメント表がでたな」

のび太(僕の一回戦は…あ、知らない子だ)

一夏「マジかよ…」

のび太「どうかしたの?」

一夏「俺の一回戦の相手…」

のび太「ん?」

織斑一夏

凰 鈴音

のび太「いきなりか…」

一夏「準備運動もっとちゃんとしとかないとな…」

のび太「僕とは反対のブロックみたいだね」

一夏「そうみたいだな、そっちには…シャルとセシリアか…」

のび太「本当だ。まあ決勝で待ってるよ」

一夏「はは、言うじゃねえか!」

のび太「じゃあ先に行ってるよ」

一夏「おーう」

のび太(鈴ちゃんはどこかな…)

鈴「…」

のび太「お、いたいた」

鈴「なんだ、あんたか」

のび太「一回戦目から決勝戦だね」

鈴「ふん、いつやろうが一緒よ」

のび太「そっか、緊張してないの?」

鈴「してるに決まってるじゃない。でも、大丈夫」

鈴「私はもう十分待ったし十分我慢したわ」

鈴「あとは全てをぶつけてくるだけよ」

のび太「吹っ切れてるみたいで安心したよ」

鈴「あんた私を誰だと思ってるわけ?」

のび太「そうだね、まあ僕は外から応援してるよ」

鈴「頼んだわよ」

今日はキリも良いしこれで終わりっす

明日は戦闘メインでいきます

戦闘描写がどうも上手くできないから
遅いし下手だけどお付き合い願います

では、おやすみなさい

俺「(やべー、呼び出しかよ)ってうわ!広!てかひと多!!」

はーい並んで第二屋上の受付はこっちだよー

あ、>>598くんは新設した第三屋上になるから急いで移動して

アナウンス「これより第一回戦織斑一夏さん対凰 鈴音さんの試合を始めます」

一夏「まさか一試合目から鈴だなんてな!」

鈴「ふん、この前の試合は無効になっちゃったからね!今度こそ決着よ!」

鈴(相性は決して悪くない!絶対に負けない!)

アナウンス「では、試合開始!」

バシュウン

------------

山田「一回戦目から専用機持ち同士ですか…」

千冬「勝ち上がればいつかは当たる」

山田「そうですけど…」

山田「それにしても何だか鈴さんは今日は調子が良いというかなにか鬼気迫るものを感じますね…」

千冬「ふん、そうでなくては困る」

ズドンズドォン

鈴(まずは龍砲で追いつめる事から!)

鈴(あいつの零落白夜を食らったら勝ち目はほぼ無い)

鈴(今回だけは絶対に勝たなきゃいけない!)

ドオン

一夏「っく!」ザザ

鈴(当たった!)

一夏(龍砲のせいで全然近づけない…!)

一夏(瞬時加速を使う暇すらない)

一夏(なにか打開する方法は…)

一夏(…くっそ!龍砲の対策すら思いつかない!)

---------------

のび太(鈴ちゃん…頑張ってる…)

のび太(負けられない戦いなんだ、当たり前か…)

>>599

俺「あっ、そすか (あっれーおかしいな女の奴「第二で待ってるから//」とか言ってたのに…ここには見当たらないな)」

鈴(調子もいい!このまま…!)

バシュウバシュウ

ガッ

一夏「な!?もうアリーナの端かよ!」

鈴(今だ!龍砲!)バシュンバシュン

一夏「…っく!」

鈴「双天牙月!」キュウン

鈴「これで終わりよ!」ブンブンブンブン

一夏(マズイ!投擲タイプか!よけられねぇ!)

ドォン

鈴「決まった!」

モクモク

鈴「…アナウンスが流れない…まさかはずした!?」

一夏「あっぶなかった…助かったぜ雪羅」キュウウウウン

のび太「まさかセカンドシフト!?」

のび太(こんなタイミングで…)

鈴「運が良いわね!でももう終わりよ!」ギュン

バシュンバシュン

一夏「…ふっ!」シュン

鈴「速い!?」

一夏「ここぉ!」ガッ

鈴「きゃあ!」ザザザ

鈴(マズイ、とどめのために一夏の間合いに入っちゃった!)

鈴「…っく!」

一夏「はあああ!」ギュン

鈴(瞬時加速!?でも、あんなに遠くから)

鈴(今ならまだ間に合う!)

鈴「龍砲!」キュウウウン

鈴「間に合って…!」

一夏「もう一回ぃ!」ギュウウウン

鈴「なっ!」

のび太(二段階加速!?)

一夏「零落白夜起動!」

一夏「いっけええええ!」

鈴「きゃあ!」ズガアアア

ドォン

アナウンス「凰 鈴音、シールドエネルギー減少!試合続行不可!」

アナウンス「勝者、織斑一夏!」

オオオオオオオオオ

一夏(ぎりぎりだった…)

鈴(負けた…!)グスッ

鈴(い、今は泣いちゃ駄目!一夏に心配されちゃう!)

一夏「危なかったよ、鈴」

鈴「ふん、成長したんじゃない?」スタスタ

一夏(ちょっとやりすぎたか…?なんか不機嫌だな…)

-休憩所-

鈴「…」スタスタ

トスッ

鈴「…」グスッ

鈴「負けちゃったぁ…頑張ったのに…」ポロポロ

鈴「うぅ…」ポロポロ

ガチャ

鈴「!」ゴシゴシ

のび太「大丈夫、僕だよ」

のび太「泣いてていいよ」

鈴「はぁ!?あたしがなんで泣かなきゃいけないのよ!」

鈴「つか、あんた試合は!?こんな所にいていいの!?」

のび太「僕の試合はまだ四試合ぐらい後だよ」

鈴「あっそ…」

のび太「お疲れ様。これ、一夏君から飲み物の差し入れ」

のび太「ここに置いておくから飲んでね」

のび太「じゃあ、僕は行くから」

鈴「ありがと…」

バタン

のび太(慰めに来たのに、鈴ちゃんの顔を見たら何も言葉が出てこなかった)

のび太(…僕は駄目な奴だな)

のび太(今は、僕のやるべき事をやろう…)

ウワアアアアアアン

のび太(…)タッタッタ

のび太(鈴ちゃん以外の専用機持ちのみんなは順調に勝ち進んでいった)

のび太(そろそろ強者同士がぶつかる頃だ…)

のび太(そして、僕が初めて戦う専用機持ちは…)

アナウンス「勝者!シャルロット・デュノア!」

ワアアアアアア

のび太(シャルちゃんか…)

のび太(やっかいな相手だ…)

シャル「ふぅ~」

のび太「お疲れ様」

シャル「やあ、のび太か」

のび太「うん、さすが優等生だね。余裕の勝利じゃないか」

シャル「そんな事いったらのび太だってまだあの変形を使って無いじゃないか」

のび太「空気砲とかのが使い慣れてるってだけだよ」

シャル「ふふ、じゃあ次の僕との対戦でも使わないで居てくれるのかな?」

のび太「さあ、どうなんだろうね」

のび太「これだけは言っておくよ」

のび太「全力で行くから、覚悟してね?」

シャル「はは、怖いなぁ」

シャル「僕も、今回の大会は優勝しなきゃいけないんだ」

のび太「なにか決めてるの?」

シャル「どうなんだろう…まだ微妙だよ」

のび太「もしかして、一夏君に告白とか?」

シャル「!」

シャル「だ、誰に聞いたの!?ラウラに!?」

のび太「あ、図星だったんだ」

シャル「酷いよ!まあ、あのラウラが言うわけ無いかあ…」

のび太「そうだね。でも、負けないよ!」

シャル「僕だって!」

のび太(シャルちゃんの専用機はラファール・リヴァイヴ・カスタムii)

のび太(一応第二世代ではあるけど、武装の量は20以上…)

のび太(シャルちゃんの操縦技術も高く、スピードもある)

のび太(遠、近、中距離に対応した武装)

のび太(ラピッドスイッチによる手数の量)

のび太(それを状況によって使い分る分析力)

のび太(どう攻略すべきなんだろうか…)

のび太(いきなり親友テレカを使うのもしょうがないな)

のび太(みんなに質問攻めにあうから嫌だったけど)

のび太(そんな事を言ってる場合じゃない)

のび太(シャルちゃんのスピードを上回れるのはドラニーニョ…)

のび太(でもシャルちゃんの事だ、多分僕の換装を封じてくる)

のび太(まずは電光丸で応戦するのが最善かな…)

のび太(まあ、考えても仕方ない)

のび太(シャルちゃんは本当に強敵だよ…)

ドラえもんズのことはwikiを見てくれるとありがたい

ここに全部説明書くのはあんまり良くないと思うし

アナウンス「第五回戦!シャルロット・デュノアさん対野比のび太さんの試合を始めます!」

アナウンス「それでは、試合開始!」

のび太「電光丸!」パアア

シャル「はぁ!」シュン

ガキイイン

シャル「いきなり変形をすると思ったのにね…僕ってなめられてるのかな!」

のび太「シャル君ならこう来ると思っただけだよ!っはあ!」ブゥン

シャル「くっ!」バッ

のび太(離れた!?意外と早く…)

ピピピ

のび太(置きボム!?狙いはこっちか!)

ドォン

シャル「当たったね!次行くよ!」ドォン

のび太(ラピッドスイッチか!)

のび太(でも、まだ甘い!)

のび太「ひらりマント!」

ヒラリ

シャル「な!ミサイルが跳ね返ってきて…っく!」ドオン

シャル「なんとか防げた…!早く追撃を…!」ガチャ

のび太「モード移行」

のび太「タイプドラニーニョ」

シャル「…間に合わなかったか…」

ドラリーニョじゃないかな

のび太「行くよ!」

ブウン

シャル「消えた!?」

のび太「どこ見てるの!?」ドガア

シャル「きゃ!」ズザザ

シャル(後ろから!?)

のび太「まだまだ行くよ!」クン

シャル(消えたんじゃない!ただ速く動いてるだけ!?)

シャル(なら…!)

プシュウウウ

のび太「スモーク!?」

のび太「でも場所なら…!わかる!」ドガア

>>623

本当だ、すんません

指摘ありがとう

カラカラカラ

のび太(蹴った手応えがない!)

シャル「のび太こそ、どこ見てるのさ」

のび太(くっ!)

シャル「避けられないよ!」ズシャアア

のび太「がっはぁ!」

のび太(盾殺し…!痛いな…)

のび太(さっき蹴ったのは、シャルが残した銃か…)

のび太(でも、この距離なら!)

のび太「モード移行!タイプ王ドラ!」

シャル「もう一発…!」

ガシイィ

シャル「な!シールド・ピアースを掴んだ!?」

のび太「はああ!」ゴッガッ

シャル「っく!」

のび太「あああああ!」バギッ

シャル「うわあ!」ザザザ

シャル(シールド・ピアースが折れた!?なんて力なんだよ!)

-観客席-

ラウラ「嫁が押しているな」

鈴「ねぇ、のび太ってカンフーやってたの?」

箒「武道はやって居ないと聞いたが、どうした?」

鈴「いや、のび太が使ってるのがカンフーみたいだったから…」

セシリア「前にあのシステムは色ごとにそれぞれの特性を持っていると仰っておりましたわ」

鈴「ふーん変な機体ね」

箒「だが実力はそうとうだな」

ラウラ「盾殺しが折れるなんてそうそう無いからな…」

のび太(盾殺しは封じた!これで近距離の必殺技は無くしたはず!)

のび太「モード移行!タイプマタドーラ!」

シャル(一体いくつあるんだ!?)

シャル(ひとまず遠くからの砲撃に切り替えるしか…!)パアア

バシュンバシュン

のび太「無駄だよ!」

ヒラリ

シャル「掛かったね!」

のび太(跳ね返したミサイルの後ろにもう一発!?)

ズドオオン

のび太(当たらなかったけど煙で見えない!?)

シャル(ここで勝負に出る!)

ガシャン

シャル(さすがにこの量は跳ね返せないでしょ!)

ズガガガガガガガ

----------------

ラウラ「嫁がやられそうだな」モグモグ

箒「シャルロットは本当に装備が充実してるんだな、あれはミニガンか?」

セシリア「そのようですわね」

鈴「あんなでかい銃をラピッドスイッチで連携されたらたまったもんじゃないわね」

ズガガガガガ

シャル(煙が晴れてきた…熱源が移動してない!?まさかまだ何か…)

のび太「今のは危なかったよ…!空気大砲!」チャキッ

ズガアアア

シャル(え!?横から!?)

シャル「うわあああ!」ザシャアアア

アナウンス「シャルロット・デュノアさん、シールドエネルギー減少!戦闘続行不可!」

アナウンス「野比のび太さんの勝利です!」

シャル(今、なにが…)

---------------

箒「最後は随分とあっけなかったな…」

ラウラ「シャルロットは最後サーモグラフィを起動していた」

ラウラ「恐らく嫁がなにか小細工を仕掛けたのだろう」

-休憩室-

シャル「いったたた…」

のび太「大丈夫?シールドエネルギーの量がわからなかったから加減が出来なくて…」

シャル「いや、油断してたせいで最後に倒れたときに受け身を取れなかったんだ」

シャル「のび太は謝らなくていいさ」

のび太「でも、僕のせいでもあるんだ。氷もらってきたからこれで冷やしてね」ガラ

シャル「ありがと」

シャル「ところで最後には何をしたの?煙のなかで熱源が移動してなかったからてっきりそこに居るものだと思って他のに…」

のび太「あれは、僕の換装の中にそういう事が出来るタイプがあるんだ」

のび太「あの状況なら誰でもサーモグラフィを使うと思ったからね」

シャル「やっぱり敵わないなぁ」

シャル「君のその変形はいくつあるの?」

のび太「僕が知ってるだけだと七つ…かな?」

のび太「多分見た事あるのは6つだよね」

シャル「うん、福音の時に使ってたね」

のび太「最後の一つはさっき使った熱源のやつだよ」

シャル「要は七機ものisの性能が一つになってるんだもんなぁ」

シャル「それって第何世代なの?第三世代にそんなの見た事ないし…」

のび太「僕も知らないんだ」

シャル「え?」

のび太「本当なら僕の専用機は別にあったんだけど、配達中襲撃にあって破壊されちゃったんだって」

のび太「その後突然これが届いたんだって」

のび太「これを使わせてあげてっていう紙だけが付いてて他は何も書いてなかったらしいよ」

のび太「調べてみようにも製造場所も正式名称もわからないから調べようがないんだよ」

シャル「篠ノ之博士ならなにか知ってるんじゃない?」

のび太「うん、多分知ってると思う」

のび太「でも聞こうとするといつもお茶を濁してどっかに行っちゃうんだよ…」

シャル「あの人は他人に興味がないらしいからね…」

ガチャ

セシリア「二人ともお疲れ様です。これ、飲み物ですわ」

のび太「ああ、ありがと」

シャル「ありがとうね」

ラウラ「私もいるぞ」

ラウラ「嫁よ。次は私の試合だ、応援してくれ!」

ガシッ

ズルズルズル

セシリア「あなたは嘘を付いたり我慢したりするのが得意なんですのね」

シャル「なんのこと?」

セシリア「私はライバルでは無いのですから我慢しなくて構いませんわ」

シャル「やっぱりバレバレかぁ…」グスッ

シャル「今回に全部賭けてたのに…結局負けちゃった…」ポロポロ

今日はここで終わり

決勝の相手を誰にするかはまだ迷ってる

戦闘って本当に難しい

なんかコツがあったら教えて欲しい

今のままで十分わかってくれてるならこのままやるけど…

ちょっと早いけど、おやすみなさい

アナウンス「勝者!ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

ラウラ「ふぅ…」

のび太「お疲れ様」

ラウラ「嫁か。この試合は勝って当然だ」

のび太「そっか」

ラウラ「うむ。あ、嫁よ!ネックレスを付けてくれ!」

のび太「はいはい。こんなに大事にしてもらえてありがたいよ」

ラウラ「嫁の初めてのプレゼントだからな。片時も離したくない」

のび太「嬉しいよ。じゃあ後ろ向いて」

ラウラ「うむ」クルッ

のび太「ラウラちゃんって綺麗な銀髪だよね…」カチッ

ラウラ「そうなのか?あまり意識した事はないが…うむ、ありがとう」

のび太「手入れとかしてるの?」

ラウラ「私はあまりやらないがな、シャルロットが良くやってくれる」

のび太「シャルちゃんはいいお母さんになりそうだよね」

ラウラ「む、浮気は揺るさんぞ」

のび太「いやいや、そう言う意味じゃなくて…っていうか浮気にすらなら無いんだけど」

ラウラ「ならいいが」

アナウンス『これより第七回戦織斑一夏さん対篠ノ之箒さんの試合を始めます』

のび太「次はあの二人なのか…」

ラウラ「観客席から見よう」

のび太「そうだね、この試合の勝った方がラウラちゃんとやるんだね」

ラウラ「そうだ、そうしたらもう準決勝だな」

のび太「僕は次の試合セシリアちゃんとだよ…」

ラウラ「オルコットには悪いが、応援している」

のび太「ありがと。じゃ、行こうか」

ラウラ「うむ」

ガキィンガキィン

ラウラ「お互いの機体に性能はそれほど大差がなさそうだな」

シャル「白式は第三世代なのに色々すごいよね」

のび太「これは多分だけど白式は第四世代だよ」

鈴「え?そうなの?」

のび太「うん、鈴ちゃんとの試合で最後にセカンドシフトしてなんか盾が出てきたでしょ?」

セシリア「ええ、まるで白騎士のような姿でしたわ」

のび太「あの盾をよく見てたらたまに変形してるんだ。ほら、今も」

カチカチカチギョーン

ラウラ「今、荷電粒子砲を出したな」

のび太「うん、ほら束さん言ってたよね?第四世代の特徴は展開装甲だって」

のび太「あの盾って多分展開装甲の技術があるんじゃないかな」

のび太「これで一夏君の近距離戦闘のみっていう弱点は消えちゃった訳だからね」

のび太「しかも箒ちゃんは紅椿の扱いが完璧になってないし、厳しいと思うよ…」

セシリア「ええ、見ている限りでは紅椿は上手く動けてないですわね」

シャル「アリーナ程度の広さだったら紅椿の性能をフルで引き出せっていうのがそもそも無理な話だよ…」

ラウラ「でも、さすが篠ノ之博士。と言ったところか」

ラウラ「篠ノ之の特徴や癖を上手くカバーしているように見えるな」

のび太「あの二人の姉は重度のシスコンとブラコンだもんね」

セシリア「今のところ平行線を辿っていますわね…」

鈴「え?そう?私は一夏が押してるように見えるけど…」

ラウラ「isのセンサーだけ部分展開して篠ノ之のシールドエネルギーを見てみろ」

鈴「あんた達そんなことしてたんだ…」

シャル「むしろやってない事に驚きだよ」

鈴「そうなの?えっと…センサーだけっと…なになに…え!?なにこれ!」

鈴「箒のシールドエネルギーが回復してる…」

シャル「多分、紅椿の単一仕様能力だね」

シャル「篠ノ之博士は白式とセットだって言ってたから、多分あの白式のとんでもないエネルギー消費を紅椿で補わせるって事だと思うよ」

のび太「初めから二人一組のisなんて聞いた事がないよ…」

セシリア「あら、でしたら七つの姿があるisなんて聞いた事がありませんわ」

のび太「そりゃ僕もないよ…」

鈴「無限回復するなんて一撃必殺するしかないじゃない」

のび太「だから一夏君が零落白夜決めて勝って欲しいんだけどね…」

ラウラ「む、嫁は私が負けると思っているのか」

セシリア「しかも私に勝つ気で居るんですのね」

のび太「あー…そう言う意味じゃ…」

シャル「痴話喧嘩もいいけどもうそろそろ決着が付くかもしれないよ」

鈴「一夏のエネルギーが零落白夜を出すにはギリギリね」

--------------------------

一夏(エネルギーの回復なんて反則級だろ!)

一夏(というか一撃で決めるなら俺の零落白夜かかろうじてのび太ぐらいしか相手に出来ないじゃないか…)

一夏(ただ、今あいつは紅椿に慣れてない…)

一夏(上手く隙を作れれば…)

一夏(ちょっと…いや、かなり卑怯だけどこの手を使うしか…)

一夏(いいのかな…)

のび太(一夏君がなにかたくらんでる顔してる…)

のび太(なんかの準備してるな…)

のび太(ん?箒ちゃんのプライベートチャンネルに接続しようとしてる…?)

のび太(何する気なんだろう…聞いてみるかな)

のび太(ここが…えっと…こうなってるから…ここかな?)

一夏『なぁ、箒』

箒『なんだ、降参なら断るぞ!』

のび太(ビンゴ)

のび太(前に出来杉くんに興味本位で教えてもらったけど、役に立つものだね…)

一夏『降参なんかしないさ』シュン

箒『じゃあなんだ!』ザンザン

一夏『箒、愛してるよ』

箒『なぁ!?』

一夏「隙ありぃぃぃぃ!零落白夜起動!」ズガアアアア

箒「うわあああ!」ザザザ

アナウンス『篠ノ之箒さん、シールドエネルギー減少!勝者、織斑一夏!』

のび太(うわっ最低だ)

ラウラ「一夏が勝ったか…」

鈴「最後は箒の操作ミスね…」

シャル「集中力が切れちゃったみたいだね…」

セシリア「随分と長期戦でしたからね…」

のび太(これはちょっと言えない…)

のび太『一夏君』

一夏『お!勝ったぜ!のび太!』

のび太『僕って軽くだけどハッキングの知識があるんだ』

のび太『とんでもなく卑劣な手だね』

一夏『…千冬姉には黙っててくださいお願いします…』

のび太『一ヶ月』

一夏『ん?』

のび太『家事分担の僕の分よろしくね?』

一夏『承知しました…』

のび太『あ、あと箒ちゃんが拗ねる前に謝った方が良いと思うよ。みんなは僕が引き留めておくから』

一夏『ありがとう…』

ラウラ「なにをしていたのだ?」

のび太「ちょっとね…」

セシリア「次はのび太さんと私の試合ですわね、行きましょうか」

鈴「頑張りなさいよー」

シャル「僕の分も戦ってねー」

ズカズカズカ

箒「…」

のび太(あれ箒ちゃん、意外と早く帰ってきた…)

鈴「あんたも負けちゃったわね」

箒「うむ…」

シャル「顔真っ赤だよ?熱あるなら保健室に…」

箒「…………ニヤッ」

シャル「なんか箒ちゃん負けたのに嬉しそうだね、ニヤニヤが押さえ切れてないよ」

箒「そ、そんなことは!」ニヤッ

のび太(こうなったか…)

のび太(箒ちゃんはあんな負け方で良かったのかな…)

のび太(まあ良いか、幸せそうだし…)

ガチャ

一夏「…」ボロボロ

のび太(!?)

のび太(帰ってこないと思ったらこんな所に…)

のび太(すでに発散した後だったのか…)

のび太(いつもより酷いな…)

のび太(よいっしょ…)

のび太(ベンチで休んでてねー)

アナウンス『これより第七回戦bブロック、野比のび太さん対セシリア・オルコットさんの試合を始めます!』

セシリア「もう二度とあなたには負けませんわ!」

のび太「僕はセシリアちゃんに絶対に勝たなきゃいけないんでね!」

アナウンス『では、試合開始!』

セシリア「行きなさい!ブルー・ティアーズ!」ビシュンビシュウン

のび太「モード移行!タイプキッド!」ジャキン

のび太「空気大砲!」

ドガアアン

今日は寝ます

全然進んでないけどごめんなさい

ドォン

セシリア「女性に向かっていきなり砲撃だなんて危ないこと致しますわね」バシュンバシュン

のび太「戦う以上は差別はしないんだ!」ドゴォドゴォ

セシリア(やはり以前とは大違いですわね…ブルーティアーズの回避にも比較的余裕がありますわ…)バシュンバシュン

のび太(セシリアちゃん、やっぱり前とは違う…前はブルーティアーズを操るのに精一杯だったのに、今はブルーティアーズとスターライトmk�鶚を同時に扱っても余裕がある…)

セシリア(どうにかして隙を作らないことには…!)

シャル「二人とも良い試合をしてるね」

ラウラ「嫁は近距離戦闘を狙っているが、オルコットがブルーティアーズを上手く操り近づけさせていないな」

鈴「でものび太はさっきから黄色いままで空気砲しか使ってないけど」

シャル「セシリアの弾幕を避けながら近づくのは不可能って考えたんじゃない?」

ラウラ「まあ、嫁はその程度で諦めるようには思えないがな」

鈴「なにか考えがあるってこと?」

ラウラ「まあその何かはわからないのだがな」

なんだかいまいち浮かばなかったからドラ式書いてみたんだけど

ぅpのやり方がわからない

あとドラ式が随分ショボくなっちゃった

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3682591.jpg.html

これでいいのかな

自分の中に確立したドラ式イメージある人は見ない方が良いと思う

>>679
isって体から離れたパーツがあるんじゃない?

のび太(空気大砲で牽制しつつ、隙を見て中に切り込む!)

のび太(これが一番の必勝法だ、でも…)

バシュウンバシュウン

のび太(…っく!)

のび太(ブルーティアーズとスターライトの連携が上手すぎる!)

セシリア「ここですわ!」チャキッギョーン

のび太「うわぁ!」ズザザ

セシリア「とどめです!行きなさい!ブルーティアーズ!」シュンシュンシュウン

のび太「タイプ移行!モードドラリーニョ!」バシュウウン

>>681

そうなのか…

でもドラえもんに体から離れたパーツなんて…

セシリア(速い!これはさっきシャルロットさんとの試合で使っていたタイプ…)

のび太(これで近づける…!)

セシリア「ここですわ!」ギョーン

のび太「甘いよ!」シュン

セシリア「避けられた!?」

のび太「はぁああ!」

ガキィイイン

のび太「…な…止めた!?」

セシリア「はぁ!」ブゥン

のび太「…っく!」ザッ

のび太(ショートブレードなんて持ってたのか…!)

のび太(っく!また振り出しに戻っちゃった…!)

のび太(なにか方法は…!)

のび太(もう一か八か…勝負に出る!)

のび太「モード移行!タイプキッド!」パァアァ

セシリア「横に逃げても無駄ですわ!」チャキッ

のび太「来い!電光丸!」

セシリア「ここですわ!」バシュンバシュウン

のび太「はぁ!」

キィイイイン

セシリア「まっすぐ特攻!?でも無駄ですわ!」バシュン

のび太「ここだ!」ドカァン

セシリア「な…!」

のび太(空気大砲による無理矢理の方向転換…!)

のび太(体が持っていかれそうだ…!)

のび太(でも、隙は出来た…!)

のび太「空気大砲ぉ!最大出力!」ドガァァアアアン

セシリア「きゃああぁ!」ザザザ

のび太(もう一回…!後ろに空気大砲を向けて…!)ドガァアアアン

ギュン

のび太「うわああああ!」

のび太(最大出力のままだった…!)

セシリア「な、ちょっと!きゃああああ!」

ドォオオオオン

アナウンス『セシリア・オルコット!シールドエネルギー低下!試合続行不可能!』

アナウンス『勝者!野比のび太!』

ワアアアア!

--------------

シャル「最後…どう見てもクラッシュしてたよね…」

ラウラ「空気砲による瞬時加速をしたら威力が高すぎて制御出来ていなかったんだな」

鈴「途中まで二人とも良い試合してたのに…決着が事故って…」

箒「なんとも情けない奴だな」

ラウラ「お前も決着は操作ミスだっただろう、人の事を言えるのか?」

箒「…!あ、あれは違う!」

ラウラ「何が違うと言うのだ。なにが」

のび太「いったたた…」

セシリア「あの…のび太さん…どいて頂けませんか…?」

のび太「うっわぁ!ごめん!」

セシリア「いえ、別に構わないんですが…」

アナウンス『次の試合を行いますので選手は退場してくださーい』

のび太「あ!はい!すぐに!」

セシリア(まるで押し倒されてるかのような体勢に…!)ドキドキ

セシリア(…///)

-休憩室-

のび太「ごめんね…」

セシリア「なにがですの?」

のび太「いや、せっかく良い試合してたのになんか変な勝ち方しちゃって…」

セシリア「別に謝る事じゃありませんわ。一生懸命やった結果です」

セシリア「ただし」

のび太「ただし?」

セシリア「絶対に優勝してくださいね?」

のび太「うん、頑張るよ!」

おれドラ式こんなあっさりした感じのイメージしてた
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3683175.jpg


-観客席-

シャル「やあ、お疲れ様」

のび太「うん、ありがと」

鈴「まったく…専用機持ちならもっとちゃんとした戦い方しなさいよね!」

のび太「ごめんなさい…」

セシリア「ボーデヴィッヒさんと一夏さんの試合は次ですのね」

のび太「ラウラちゃんは一対一だとかなりの強敵だよね…」

シャル「あのaicをどうにかしない事には始まらないからね」

鈴「あれはトラウマだわ…」

>>692

そちらのが全然isらしいですね…

かっこいい…

シャル「のび太はなにか考えてるの?」

のび太「一応考えては居るんだけど…通用するかどうか…」

セシリア「あら、考えては居るんですのね」

箒「ま、ボーデヴィッヒが勝つと限ってはいないがな」

のび太「そうなんだけどね」

シャル「箒はあのaicを破れる自信があるの?」

箒「……」

シャル「ないんだね…」

セシリア「一人で攻略するのはほぼ不可能ですわ」

今日はおしまいです

ドラ式のイメージうんぬんは個人でお願いします

描いてくれてもいいのよ

それではお休みなさい

アナウンス『これより準決勝、ラウラ・ボーデヴィッヒさん対織斑一夏さんの試合を始めます』

ラウラ「私は嫁と戦わなくてはならない使命がある。残念だがここで負けてもらおう」

一夏「俺も優勝しなきゃいけないんでね!簡単に負けるつもりは無いぜ!」

アナウンス『それでは、試合開始!』

一夏「はぁ!」バシュン

ラウラ「相変わらずの先制攻撃か…なにを考えている」キュウウウウン

一夏「さあな!」ググググ

のび太「一夏君はいきなり瞬時加速からの先制攻撃か…」

シャル「でもあっさり止められたね」

鈴「なんか狙いがあるんだろうけど、さっぱりわからないわ」

セシリア「なにがしたいんでしょう…」

箒「さあな」

のび太「ねえ、あのaicって防御対象は一つしか指定出来ないんだよね」

シャル「そう聞いたけど…」

のび太(う~ん…)

のび太(多分一夏君の狙いは、雪片で攻撃してそれをaicに止めさせる)

のび太(その間に雪羅での砲撃または斬撃…なんだろうけど…)

のび太(aicに捕まると自分の力も抜ける…)

のび太(上手く行くのかな…)

バシュウン

シャル「あ、離れた」

セシリア「結局何がしたかったんでしょうか」

箒「さあ…」

鈴「見れば見るほど最強ね…」

一夏(くそ…力が抜けるのはでかい…!)

一夏(タイミングが肝心だ…!)

ギュウウウン

ラウラ「また懲りずに正面突破か…!」

一夏「雪羅!」キュンキュンキュンバシュウン

ラウラ「荷電粒子砲…!無駄だ!」キュウウウンン

一夏「うおおおおお!」ギュウウン

ラウラ「二段階加速…!」

一夏「零落白夜起動!はぁああああ!」

ラウラ「…っく!」

ラウラ「…甘いな!」キュウウウウン

一夏「なっ…!まだaicが…!」グググ

一夏「でも、この距離なら…!雪羅!」キュンキュンキュンバシュウン

ラウラ「無駄だ!」キュウウウウン

一夏「なに!?」

ラウラ「終わりだ!」ズガァアアアアア

一夏「うわああ!」ザザザザザ

アナウンス『織斑一夏、シールドエネルギー低下!試合続行不可能!』

アナウンス『勝者!ラウラ・ボーデヴィッヒ!』

--------------------

のび太「あれ、今ラウラちゃん零落白夜も荷電粒子砲も同時に止めなかった…?」

セシリア「私もそう見えましたわ…」

箒「まさか複数の捕捉が可能になったのか…?」

シャル「とんでもないね…」

鈴「で、ラウラ勝っちゃったけどあんたの考えてた作戦はあれでも通用するの?」

のび太「……あは」

鈴「だめなのね…」

セシリア「絶対にボーデヴィッヒさんに勝たせてはいけませんわ!」

のび太「え、なんで…」

シャル「そりゃあ必死にもなるよね…」

箒「ん?なぜだ」

シャル(大きな声じゃ言えないけど、この大会で優勝したら一夏かのび太とつきあえるって噂がまた流れてるんだ)ボソボソ

箒(ああ、そう言えばそんな事が前にもあったな)ボソボソ

シャル(だからセシリアちゃんはのび太を取られちゃうから必死なんでしょ)ボソボソ

箒(のび太か一夏が勝てばその話はご破算になるからか…)ボソボソ

シャル(そういうこと)ボソボソ

シャル(まあのび太か一夏が勝っても需要はあるみたいだけど…)ボソボソ

箒(ん?どういうことだ…?)ボソボソ

シャル(箒は知らなくて良い世界だと思うな)ボソボソ

箒(……何となく理解した…)ボソボソ

シャル(そっか…)ボソボソ

シャル(たまに僕もモデルにされるから大変なんだよ…まったく…僕には男性器なんて付いてないのに…)ボソボソ

箒「だ…!男性器だと…!?」

セシリア「…いきなりなんですの…」

鈴「うわぁ…」

のび太「…」

箒「」

-控え室-

のび太(さっきの箒ちゃんいきなりどうしたんだ…)

のび太(一夏君に告白されたから発情期でも来たのかな…)

のび太(うん、きっとそうだ。そうに違いない)

ガチャ

ラウラ「よ…嫁か…」

のび太「お、次の対戦相手の登場だね」

ラウラ「その…次の試合…」

のび太「ん?」

ラウラ「私が勝ったら…その…」

ラウラ「キ…キスしてもらう!」ドン!

のび太「へ?」

ラウラ「わかったのか!?わからないのか!?」

のび太「り、理解はした…」

ラウラ「本当か!?じゃ、じゃあそういう事だからな!約束を破ったら拗ねてやる!」

ガチャッバタン
ズダダダダダダ

のび太「ちょ!理解はしたってのは了承したって事じゃなく…」

のび太(行っちゃったよ…)

のび太(っていうか約束破ったら絶交とかじゃなくて…)

のび太(拗ねる…だけなんだ…)

のび太(かわいい)

アナウンス『これより決勝戦!ラウラボーデヴィッヒさん対野比のび太さんの試合を始めます!』

ラウラ「嫁よ、唇の手入れは済んでいるか?」

のび太「最近乾燥してるもんね」

アナウンス『それでは試合開始!』

バシュン

のび太(いきなり切り札を出すわけにはいかない…ここは様子見で空気砲を打ち込む…!)

ボカンボカン

ラウラ「っふ!」キュウウウン

のび太(やっぱり空気砲も止められるんだね…)

のび太(これが通れば多少楽だったんだけどな…)

箒「始まったな…」

鈴「そうね…」

シャル「やっぱり一夏みたいにいきなり突っ込んだりはしないんだね」

一夏「あれも作戦だったんだよ!」

セシリア「それもボーデヴィッヒさんに読まれて瞬殺でしたがね」

一夏「あれは無理だろ…二対一とかじゃないと勝てないって…」

シャル「でも今は対象物が複数まで可能になったから二対一でも厳しいかもね」

箒「野比は策があるといっていたがなんなのだろうな」

鈴「今はなんか牽制っていうより弱点を探ってるって感じだね…」

セシリア「今はそれが賢明ですわ…」

シャル「ラウラもだけど、のび太も十分強い機体なんだしまだ隠し球ぐらいはあるんじゃないかな」

箒「練習の時は換装は使わないしな」

鈴「あんなの使われたら訓練じゃなくなっちゃうわよ」

セシリア「私たちはまだしもまだ専用機を持ってない方々が絶望致しますわ」

一夏「それは一理あるな」

一夏「つい最近あのモード使って模擬戦やらせてくれっていったらのび太にノーダメージでやられた」

箒「それはさすがに情けなさ過ぎだ」

一夏「だって六種類の特性が一度に襲ってくるんだぜ?対応出来るかよ…」

シャル「正確には七種類だって」

セシリア「そうなんですの?」

シャル「うん、僕が最後にやられたのはその七体目のせいだよ」

鈴「そうだったのね」

のび太(弱点を探るために色々やってみたけど一向にわからない…!)

ラウラ「どうした嫁よ!弱点を探っているつもりなら無駄だぞ!」

のび太「やっぱりばれてたんだね!じゃあもう出し惜しみはしないよ…!」

のび太「モード移行!タイプドラリーニョ!」キイン

ラウラ「確か黄緑はスピードタイプ…攪乱するつもりか?」

のび太「さあね!」ギュウン

鈴「のび太がついに動き出したわね」

シャル「あのタイプは苦手だな…速すぎるよ…キック痛いし」

セシリア「あのタイプはスピードタイプなんでしょうか」

箒「そうみたいだな、とりあえず速いな」

一夏「高速で動き回って攪乱する作戦なのかな」

シャル「そう簡単には行かないと思うけどね…」

のび太「はああ!」

ラウラ「お前も一夏と同じか!?失望したぞ!」キュウウン

のび太「…っつ!」グググ

バッ

ラウラ「なんだ、諦めるのが早いな!良い判断だ!」バシュウンバシュウン

のび太(今ので確認は出来た…!本番はこっからだ!)

のび太(まずは…スモークグレネード!)バシュウウウウウウ

ラウラ「スモークだと!?」

のび太「モード移行!タイプドラメッド!」パアアア

ラウラ(っく…!デュノアがやられたときに最後に使ったのはスモーク…)

ラウラ(あの時に嫁は何かを使ってデュノアの気を逸らした…)

ラウラ(ここはサーモグラフィを使わずに自分の反射神経だけに頼る…!)

グァ

ラウラ「来たっ!っく…!」キュウウン

のび太「…」グググ

ラウラ「よしっ!止めたぞ!とどめだぁ!」ズガアアアアン

のび;`;,;` . 

;':'.` ;', ' . `

ラウラ「なっ…!デコイ!?」

のび太「そっちは偽物だよ!」ズバアア

ラウラ「ぐはぁ!」ザザザ

のび太(アナウンスはない…少し甘かった…!)

ラウラ「くそ…!だが二度と同じ技は通用しない!お前の負けだ!」バシュンバシュン

のび太(本当はさっきので終わらせたかった…!)シュンシュン

のび太「タイプ移行!モード王ドラ!」パアアア

のび太「ひらりマント!」

ラウラ「ふん、近戦タイプか!」

のび太「はああああ!」

ラウラ「だから無駄だと言っている!」キュウウン

のび太「っく…!」グググ

ラウラ「今度こそチェックメイトだ!」チャキッ

のび太「まだだぁ!はああああああああ!」ドガァ

ラウラ「うあ!?」ザザザザ

セシリア「!?な、何ですの!?今のは!」

シャル「僕にもわからないよ!ただラウラのaicを無視してのび太が殴った様に見えたけど…」

鈴「ただラウラが捕捉出来なかったんじゃないの?」

一夏「いや、だとしても無理だ。aicに捕まったらまず力が抜ける」

箒「じゃあ何を…」

鈴「あの様子じゃラウラも何されたのかわかってないみたいね…」

ラウラ(!!?な、なんだ今のは!しっかりあの右腕は捕捉していた…!)

ラウラ(なのに、それでもあいつはaicをすり抜けて来た…!)

ラウラ(わ、わからない…!)

のび太「もう一回行くよ!」

ラウラ「うわああああ!」ドガンドガン

のび太「冷静さを失ったら負けだよ!」ドガァ

ラウラ(ま、またしてもaicを…!)

のび太「ふっ!はぁ!」ガッドガァ

ラウラ(やはり…敵わない…強いな…嫁は…)

アナウンス『ラウラ・ボーデヴィッヒさん、シールドエネルギー減少!試合続行不可能!』

アナウンス『優勝者!野比のび太!』

ウワアアアアアアア

-休憩室-

のび太「はぁ…」

ラウラ「嫁よ、ネックレスを付けてくれ」

のび太「うん、わかったよ」カチッ

ラウラ「…ありがとう」

のび太「最後、大丈夫だった?あんなに殴っちゃって…痛かったでしょ…」

ラウラ「それは痛いに決まっているだろう」

のび太「だよね…」

ラウラ「でも、isファイトとはそういうものだ。謝る必要はない」

のび太「いや、でもごめん」

ラウラ「私はそんな事より嫁とキス出来ない事の方が悔しい」

のび太「へ!?」

ラウラ「嘘じゃないぞ」

のび太「えっと…」

ラウラ「なんだ」

のび太「じゃ、じゃあ、少し目をつぶってよ…」

ラウラ「な…!そ、それは…!まさか…!」

のび太「ほら、いいの?」

ラウラ「わ!わかった!私はすぐに目をつぶる!早急に!何よりも速く!」スッ

ラウラ(ここここここれはまさかクラリッサが言っていた女の子なら誰でもやられたい事トップ10のなかにあった…)

ラウラ(目をつぶってのキス…!)ドドーン

ラウラ(私は負けてしまったのに良いのか!?いや、嫁が言ってくれてるんだ!受け入れるしか!)

スー

ラウラ(ち、近づいてきてる!はわわわわわ!)

チュ

ラウラ「…へ?おでこ…?」パチッ

のび太「うん、ラウラちゃんも頑張ったから」

のび太「残念賞ってやつかな?」

ラウラ「は、はわわわわ」バターン

のび太「ら!ラウラちゃん!?」

のび太(駄目だ、のびちゃってる)

バーン!

セシリア「優勝おめでとうございますわ!のび太さん!」

のび太「うわっ!びっくりしたぁ…」

シャル「あれ、ラウラが顔真っ赤にしてのびてる…まさかのび太何かしたの…?」

のび太「い、いや!なななな何にもしてないよ…!」

シャル「ふーん…」

鈴「ま、のび太がこいつに何をしたかなんてどうでも良いじゃない」

箒「そうだな。おい、野比!最後何をした」

一夏「そうそう!それだ!どうやってあのaicをすり抜けたんだよ!」

一夏「まさか気合いとか言うなよ…?」

のび太「そんな一夏君じゃあるまいし…」

セシリア「そうですわ!のび太さんは一夏さんのような阿呆とは違いますのよ!」

一夏「え!?俺ってアホなの!?」

箒「…」

鈴「…」

シャル「ごめんね、否定は出来ないや」

一夏「そ、そうだったのか…」

一夏「俺はアホじゃないもん…」イジイジ

のび太「なんかいじけちゃったけど…」

箒(いじけてる一夏きゃわわ!保護して抱きしめたい!)

鈴「その内なおるわよ。んで?結局何やったのよ」

のび太「ああ、そのことね」

シャル「僕も教えて欲しいよ」

のび太「今から説明するよ」

のび太「まず知ってて欲しいのは、僕のこの武装の事なんだけど」パアアア

シャル「ああ、僕との対戦でも使ってたね。色々跳ね返せるっていう…」

のび太「うん、そうそれ」

のび太「で、これはひらりマントって言うんだけどまぁ、シャルちゃんの言ったとおりあらゆる物を跳ね返せるんだ」

鈴「これまたすごい技術ね」

のび太「構造はよくわからないんだけど、多分物体の持ってる運動エネルギーを逆向きに倍の力で出すってイメージなんだ」

鈴「倍の力で?でもシャルロットとの戦いでは別に倍のスピードになってなかったじゃない」

シャル「倍の力がないと逆向きには動かないよ」

セシリア「物理学をやってませんの?」

鈴「う!うるさい!私は文系なのよ!」

箒「一夏、お前はアホじゃない。アホじゃないぞー」ポンポン

一夏「どうせ嘘だろ…?」イジイジ

のび太「まあそんな感じ」

のび太「で、次はaicの説明」

のび太「aicの正式名称は慣性停止結界だったよね」

シャル「うん、そうだね」

のび太「これは予測だったんだけどaicはこのマントと違って同じ力を逆向きに放出するって考えたんだ」

鈴「ふむふむ」

のび太「だったらこのマントを使えばaicの逆向きに働く力を返せるんじゃないかなぁ?って考えたんだ」

鈴「エネルギー自体を返すなんて出来んの?」

のび太「言ったでしょ?エネルギーを倍で出すって」

シャル「またこれはとんでもない策だね」

箒「ほーら、一夏はアホじゃない。コレを見ろ、お前が小学一年生のころの100点のテストだぞー」ナデナデ

一夏「…本当に俺ってアホじゃない…?」

鈴「やっぱりどっかのアホとは大違いね」

一夏「うわああああああ!」

シャル「じゃあのび太が一回ラウラに特攻したのは…」

のび太「うん、本当に通用するのか確かめるためだよ」

のび太「これが触れた瞬間に結界を無視して引き込まれる感じがあったからね」

のび太「これで駄目だったらもう負けてたよ」

セシリア「一か八かだったわけですね」

のび太「まあそうだね」

のび太「あとは近戦タイプに変わって腕にコレを巻き付けて攻撃って感じかな」

ラウラ「そう言う事だったのか…」

のび太「あ、起きたんだ」

ラウラ「やはり嫁には敵わないな。あの特攻までもが作戦の一部だったなんて」

鈴「私ももう諦めたのかと思ったわよ」

箒「ほーら、お前の好きな唐揚げだぞー」ポムポム

一夏「おいしい…」ムグムグ

シャル「そこでいちゃいちゃしないでくれるかな」

ラウラ「それともう一つ聞きたい」

のび太「ん?」

ラウラ「お前がスモークを巻いた後のお前の偽物はなんだ」

のび太「あれ?あれはコピー人形だよ」

のび太「ボタンを押すと押した人そっくりに変身するんだ」

ラウラ「そうだったのか…」

シャル「なんかもう今更いちいちこんな事じゃ驚かなくなって来ちゃったよ」

鈴「私もよ…」

セシリア「まったく同感ですわ」

ガチャ

千冬「お前ら、表彰式だ。アリーナに来い」

のび太「あ、はい」

千冬「良くやったな、野比」ポム

のび太「は、はい!ありがとうございます!」

ラウラ(羨ましい…嫁にナデナデするのも教官にナデナデされるのも…)

箒「ほら、一夏。お前は三位だ!あほじゃないぞー」

一夏「そうか…俺は三位か…ははっ…一位になるって言ったのにな…」

箒「…」ブチィ

のび太「あ」

箒「アホと言われたぐらいでいちいちなよなよするなぁあああああ!」バシーン

一夏「痛い!」

セシリア「なんだかとってもめんどくさい事になってますわね」

鈴(やっぱり告白止めようかな…)

シャル「我慢の限界だったのか…」

ワアアアアアアア

のび太「表彰台の一番上なんて初めて乗ったよ」

ラウラ「む、そうなのか」

のび太「落ちこぼれだったからね」

セシリア「過去を恥じる必要はありませんわ!今は素晴らしい功績を残してるんです!」

のび太「ははっ!そうだねありがとう」

一夏「それよりも一位と二位と三位を1組が総取りなんだな」

のび太「そう言えばそうだね」

ラウラ「専用機持ちが固まって居るんだ。おかしくはあるまい」

セシリア「でも、誇れる事ですわね!」

-どこか-

束「う~ん優勝はノビノビかぁ箒ちゃんに勝って欲しかったなぁ」

ドラえもん「賭は僕の勝ちだね」

束「ねえ、もうちょっと待って欲しいんだよ~!」

ドラえもん「僕は構わないよ」

束「おお~!話がわっかる~!」

ドラえもん「まあ別にそこまで問題はないしね」

束「はいは~い」

一旦休憩します

のび太のaic攻略法だけど

下手くそな図解にしたんだがわかりにくいかもしれない

見る?

aicは慣性を制御するエネルギーを投げつけるようなもんだから
それをひらりマントで返してるってだけでもいいんじゃない

>>750

そういうことやねん

説明下手なんだよ…すまん…

じゃあ図解は出さない方向で

改めて見たけどわかりづらい…

-is学園-

のび太「でもトーナメントは疲れたなぁ…こんなにいっぱい試合したのなんて初めてだよ」

ラウラ「私はまだまだ大丈夫だがな」フンス

のび太「元気だね…」

ラウラ「鍛えられてたから当たり前だよ」

一夏「そうだ!みんなでのび太の優勝パーティーやろうぜ!」

セシリア「良いですわね!明日は振り替え休日でお休みですし」

のび太「僕の優勝パーティーじゃなくてみんなのお疲れパーティーにしてよ…」

ラウラ「なぜだ」

のび太「僕が主役になっちゃうじゃないか…みんなも頑張ったのにさ」

セシリア「それも良いですわね」

ラウラ「嫁がそういうならな」

一夏「じゃあ箒とか鈴とかシャルとか誘ってくるよ!」タタタ

のび太「いってらっしゃーい」

セシリア「じゃあのび太さん。一夏さんが皆さんをお誘いに言ってる間に少しこちらへ…」グイ

ラウラ「なにを言っている。嫁は私ともう寝るのだ」グイ

のび太「ちょ…僕はもう部屋に…」

セシリア「それだけは許されませんわ」

ラウラ「うむ。まあひとまず嫁の部屋に行こう」

のび太「わかったよ…」

-一夏、のび太の部屋-

セシリア「意外と綺麗にしてるんですのね」

のび太「一夏君はこういうの得意だからね。当番制だけど」

ラウラ「でも嫁も出来るのだな」

のび太「僕は勉強ばっかしてたから一夏くんに教わってばっかりだけどね…」

セシリア「勉学が長けているのも立派な特技ですわ」

のび太「ありがとね…」

のび太「汗かいたからシャワー浴びてくるよ」

ラウラ「なら私も行くぞ」

セシリア「なぁ!な、なら私も!」

のび太「それは勘弁して…そもそも部屋のシャワーじゃ三人も入れないよ…」

ラウラ「それは三人入れれば問題ないという事だな?」

のび太「え…ちがっ」

ラウラ「弁解なら聞かん」

サラサラサラ

ラウラ「よしっ!行くぞ!」グイッ

セシリア「ちょ!私も参りますわ!」

のび太「ああああああ!」

のび太「ちょ!着替えもないよ!だから帰ろう!」

ラウラ「それならここにある」スッ

のび太「なんで持ってるの…」

ラウラ「さっき持ってきた」ズルズル

のび太「なんて準備の良い…」

セシリア「私も着替えなら持っていますわ!」

のび太「だからなんで…」

ラウラ「とにかく行くぞ!」ズルズルズル

-男子大浴場-

カポーン

のび太(どうしてこうなった…)

ガラガラガラ

ラウラ「は、入るぞ!」

セシリア「失礼致しますわ…」

のび太「あ!う、うん!」

のび太(くっそ!目を閉じてても駄目だ!考えちゃうよ!)

のび太(そうだ!円周率!)

のび太「3.14159265358979323846264338327950288…」ブツブツ

ラウラ「嫁よ。なにをブツブツと言っている…」

のび太「う、うわぁ!」

ラウラ「なんだ?」

のび太(め、目の前にラウラちゃんの顔が!)

のび太(って頭にタオル!?まさか…)

のび太「な、なんでタオル巻いてないの…」

ラウラ「ん?クラリッサが湯船にタオルを付けるのは御法度だと聞いたからな」

のび太「いや、間違ってはいないけど…」

ラウラ「それよりオルコットはそんな隅っこでなにをしているんだ」

セシリア「わ、私には恥じらいという物もあるんですの!あなたとは違いますの!」

ラウラ「水着を着ているのにか」

のび太「へ?水着?」

ラウラ「ああ、さすがの私も嫁に堂々と裸体をさらすような事は恥ずかしい」

のび太「じゃあ朝のあれも止めようよ…」

ラウラ「寝室はokだ」

ラウラ「臨海学校ではあんなに堂々と水着姿で居ただろう」

セシリア「ラウラさんこそあの時はあんなに恥ずかしがってたじゃありませんか!」

ラウラ「もう大丈夫だ。それよりいいのか?このまま私は嫁を独り占めにするが」

セシリア「ぐぬぬ…!ああ~!もう!やけくそですわ!」ザブザブ

ラウラ「ほう、やれば出来るではないか」ギュッ

のび太(水着着てるからっていってあんまりくっつかないで…)

のび太(キツイよ…)

のび太「ぼ、僕一旦身体洗いたいからあがるよ!だから一旦離れて!」

ラウラ「ほう、ならば私が背中を流してやろう」

のび太「い、いや!いいって!」

ラウラ「私じゃ…だめなのか…?」ショボン

のび太(ううっ…)

のび太「そういうことじゃ…」

ラウラ「じゃあ!良いのか!」パアアア

のび太「はぁ…お願いするよ…」

ラウラ「任せておけ!」

セシリア「わ、私も!私もやりますわ!」

のび太「二人同時は…ちょっと…」

セシリア「なら私は前を…!」

のび太「そ、それは駄目だ!」

セシリア「…へ?」

のび太「えっと…セシリアちゃんには髪を洗ってもらいたいなぁって…ははは…」

セシリア「ああ!そう言う事ですのね!ならば早く…!」ザバァ

ラウラ「うむ」ザバァ

のび太「…」

ラウラ「なんだ、洗わないのか?」

のび太「あ、ああ、今行くよ…」

のび太(…行けるかな…?)ザバァ

ラウラ「なぜ少し前屈みなんだ」

のび太「気にしないの!」

セシリア「………///」

セシリア「かゆいところはありませんの?」ワシャワシャ

のび太「うん…気持ちいいよ…」

セシリア「のび太さんは綺麗な髪なんですのね…」

のび太「そうかな?一般的な日本人の色だけど」

セシリア「ああ、色ではなくて、さわり心地などが」

のび太「そうなの?よくわからないや」

ラウラ「確かに嫁の髪はずっと触っていたくなるな」

のび太「そんなこと言ったら二人の髪の毛も綺麗じゃないか」

セシリア「まぁ…//」

ラウラ「…」カァ

ラウラ「次は私の番だ」モコモコ

のび太「うん、お願いするよ」

ラウラ「っふん!」ガリッ

のび太「いったああああい!強い!強すぎるよ!」

ラウラ「む、そうだったかすまない。加減がわからなくてな」

のび太「いつも自分にやるぐらいでお願いするよ…」

ラウラ「うむ」ゴシゴシ

のび太「そうそう、それぐらい…」

ラウラ「広い背中だな…それに傷もいっぱいある…」

のび太「織斑先生に頼んで結構無茶な訓練してるからね」

ラウラ「なに!?教官が!?」

のび太「うん。強くなるにはあの人に近づくのが一番だと思って」

ラウラ「お前はよくわかっているな。褒めてやろう」

のび太「はは、ありがと」

セシリア「たまに放課後にどこかに消えているのはそのせいだったんですのね…」

ラウラ「これからは私もその秘密の特訓に混ぜてもらおう」

セシリア「私も参加致しますわ!」

のび太「本当に?結構キツイよ?イジメレベルで。こんなに生傷だらけになるぐらいだし」

セシリア「ううっ…」

ラウラ「私は耐えてみせる!私を誰だと思っているんだ!」

セシリア「わ、私も強くなるためならば頑張りますわ!」

のび太「じゃあ今度織斑先生に言っておくよ」

ラウラ「頼んだぞ!」

ザバァ

のび太「ふぅ…ありがとね…っと」

ラウラ「どこへ行く」ガシッ

のび太「湯船に戻るんだけど 」

ラウラ「まだ私の背中を流してないぞ」

のび太「え、僕もやるの…?」

ラウラ「ギブアンドテイクだ」

セシリア「私もお願いいたしますわ」

のび太「わかったよ…」

-その頃一夏とのび太の部屋では…-

ガチャ

一夏「ただいまー!明日皆大丈夫だって!…って誰も居ないのか…」

一夏「ん?なんかメモが…」

一夏「『男子の大浴場に来たら殺す。ラウラ』…?」

一夏「まぁいいか。シャワーは部屋で済まそう…」

一夏「のび太も大変だなぁ…」

今日はこれで終わりっす

もう戦闘はない

このスレの間に終わらせたいんだけどもしかしたら終わらないかも

本当にあと少しなのでもう少しお付き合い願います

それではおやすみなさい

-次の日-

一夏「じゃあトーナメントの終了を祝して!」

「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」

のび太「そういえば無事にこういうのが終わったのは初めてだね」

鈴「無人機が来たりしたからねぇ」

ラウラ「…すまなかったな」

セシリア「別にあれはボーデヴィッヒさんのせいじゃありませんわ」

のび太「そうだよ、あれはvtシステムを仕込んだ科学者がいけないんだよ」

シャル「そういえば見つかったらしいね。その人」

箒「そうだったのか?」

シャル「うん。なんでも織斑先生がわざわざドイツに行って犯人を見つけ出したらしいよ」

シャル「うちの生徒に危険が及んだんだぞーって」

シャル「ドイツの研究室に知り合いがいるんだけどあれは最早人間の殺気じゃないって」

一夏「人間の殺気じゃないってなんだよ…」

ラウラ「教官が私のために…!」

のび太「食事はみんなが作ってくれたんだよね!ありがとう!」

シャル「こういうのは豪華にやりたかったしね!」

鈴「そうそう!和洋中全員出来る奴が揃ってるんだもの!」

箒「それにしてもセシリアはいつのまに普通の料理をマスターしたんだ」

セシリア「ほんの少し前ですわ」

ラウラ「こいつに教えるのは最早拷問だ」

セシリア「それは言い過ぎですの!」

シャル「でもなんで急に料理を?」

セシリア「そ!それはもちろん淑女としてこれぐらいのこと…!」

ラウラ「のび太に美味しいご飯を食べさせたいって土下座してきたのはどこのどいつだ」

一夏「ドイツ人なだけにね…プッ」

シャル「…」

鈴「ちょっと無いかな…」

ラウラ「アホの一夏は置いておいてあの時の目は本気だったからな」

ラウラ「敵に塩を送るつもりで手伝ってやったんだ」

のび太「ありがとね…」

セシリア「い、いえ…///」

鈴「ちょっと暖房切って良いかな」

シャル「それは僕も思ったよ」

一夏「…」

箒「それにしてもこのトンボ玉は綺麗だな…一夏の持ち物じゃないとすると野比のか?」

のび太「うん、僕のだよ。ラウラちゃんとセシリアちゃんにもらったんだ」

シャル「そう言えば二人もいつもトンボ玉のネックレス付けてるよね」

鈴「なになに?もうすでにそう言う関係?」

セシリア「こ、これは臨海学校の街の散策の時に作ってもらったんですわ!」

ラウラ「私もだ」

のび太「思い出はやっぱり形に残る物が良いと思ってね」

箒「野比は出来る男だな…」

シャル「本当にね…」

鈴「誰かと違って…」

一夏「?」

のび太「そういえば箒ちゃん達は臨海学校の自由時間に…」

箒「聞くな」

のび太「え」

箒「思い出したくもない」

のび太(なにやったの…)ボソボソ

シャル(話すと長くなるから今度まとめて話すよ)ボソボソ

のび太(わかった…)ボソボソ

鈴「はぁ…」

一夏「これ旨いな…」モグモグ

シャル「あ、それ僕が作った」

一夏「シャルの夫になる人は幸せ者だな!」

シャル「…もう///」

箒「…」

のび太「あ、こ、この唐揚げも美味しいな!」

箒「気を遣っているのなら心配はいらない。別にこんな所で竹刀を振り回したりは…」

一夏「そうだ!今度俺に洋食教えてくれよ!確かシャルって料理部だったよな!」

シャル「あ、知っててくれてたんだ!嬉しいなぁ!」

一夏「最近どうも食生活がワンパターンになって来ちゃってさ…洋食はレパートリーが少ないから増やしたいんだ」

シャル「もう…!特別だよ!」

一夏「サンキュー!シャル!」

箒「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

のび太「ほ、箒ちゃん!押さえて!押さえて!」

鈴「あんたも大変ね…」

のび太「わかってるなら手伝って!」

鈴「断る。あんたの相棒二人に頼めば…」

ラウラ「オルコット、少しこれは味が濃いな…」モグモグ

セシリア「すいません…」

鈴(まるで嫁と姑ね…)

一夏「やっぱりシャルはいいやつだなぁー」ナデナデ

シャル「うわ!急になにするのさ一夏!」

一夏「いや、なんとなくだよ、なんとなく!」

箒「…」ブッチイ

のび太「あ」

箒「…」ユラァ

のび太「もういいや、知らない」

鈴「珍しい、のび太がぐれた」

のび太「なんだかんだで楽しそうだからいいのかなぁって」

鈴「そーねー」

イタイイタイ!
ウルサアアアアイ
バシンバシーン

のび太「ちょっと騒がしいけどね…」

鈴「そうね…」

のび太「どさくさに紛れて聞くけど…」

鈴「別に聞かなくていいわ、言いたい事はわかるもの」

鈴「この後呼び出すつもりよ」

のび太「そっか、頑張ってね」

鈴「…ふん」

ラウラ「嫁、これは食べたか?」

のび太「まだ食べてないかな…」

ラウラ「そうか、これは私が作ったんだ。食え」

ラウラ「ほら、あーん」

のび太「へ?」

ラウラ「口を開けろ」

鈴「私はお邪魔ねー」

のび太「え、ちょっと!」

ラウラ「ほら、さっさと口を開けろ。詰められたいのか」

のび太「いや、頂くよ…」

セシリア「次はこちらですわ!」

のび太「ひょっとまっれ…」モグモグ

ラウラ「ほら、次だ」スッ

のび太「んんんん~!」モゴモゴ

セシリア「こちらも!」スッ

のび太「ちょ…」

箒「明日もまだ休みだ、買い物に付き合うなら許してやる」

一夏「は、はい…わかりました…」

シャル「え~僕との料理は~」

一夏「そ、それは…!」

シャル「まあいいや、僕も行くよ!丁度買いたい物もあったんだ!」

一夏「わ、わかった…鈴も行くのか…?」

鈴「私はいいや。用事あるし」

鈴「それよりこの後ちょっと顔かしなさい」

一夏「まあいいけど…」

のび太「う~ん…」バタッ

セシリア「ちょ!のび太さんが!」

ラウラ「どうしたんだ嫁!!嫁ぇぇぇぇぇ!!」

鈴「あんたら食べ物詰め込みすぎよ…」

シャル「どう考えてもやりすぎだね…のび太も断れないから…」

箒「ベッドに寝かせといてやればそのうち治る」

シャル「そうだね…ラウラ、そっち持って」グイッ

ラウラ「う、うむ…」グイッ

ドサッ

鈴「これで大丈夫でしょ…」

ススス

ラウラ「なにをしている」

セシリア「のび太さんが辛い思いをしてるでしょうからこうして横で寝て安心させてあげているんですのよ?」

ラウラ「なら私もやる」ボスッ

シャル「原因は自分たちなのに…」

ラウラ「…zzz」

セシリア「…zzz」

鈴「さっきまであんなに騒がしかったのに急にしずかに…」

一夏「昨日の疲れもまだ残ってるんだろ」

シャル「それにしても気持ちよさそうに寝てるね」

箒「場所を変えるか、起こしてしまっても申し訳ないしな」

シャル「そうだね…僕の部屋が開いてるしそこに行こうか。コロコロが付いてるテーブルで良かったよ…」

箒「よし、では運ぶぞ」

鈴「ちょっと一夏付いてきて」

一夏「え?俺?」

鈴「飲み物が少ないから追加で買いに行くのよ」

鈴「あんたは荷物持ちよ」

一夏「まあいいけど…」

箒「なら私が…」

シャル「箒は料理を運んでねー」

-コンビニに向かう-

スタスタ

一夏(会話がない…いつもはこんなじゃないのに…)

鈴「ねえ、ちょっと公園寄って行かない?」

一夏「公園?まあいいけど、出来るだけ早く帰らないと…待たせてもあれだしな…」

鈴「いいから行くわよ」

一夏「あ、ああ…」

-公園-

鈴「近いのに学園とは景色が違うね」

一夏「あ、ああ…そうだな…」

鈴「ねえ、一夏」

一夏「ん?」

鈴「もう、箒に告白したの?」

一夏「は、はぁ!?何言ってるんだ…」

鈴「おちょくってるんじゃないの。まじめに聞いてるのよ」

鈴「あんたが箒の事を好きなのはみんな知ってるから気にする事無いわよ」

一夏「…」

鈴「沈黙は肯定って受け取るけどいいの?」

一夏「ああ…」

鈴「そ…」

鈴「ちょっと昔話しようか」

一夏「…」

鈴「私がこの学園に来たときに毎日酢豚作ってあげるって言ったじゃない?」

一夏「ああ…」

鈴「まあ、その約束を一夏は覚えてなかったみたいだけどね」

一夏「ごめん…」

鈴「別にいいわよ。一方的な約束だったし」

鈴「私はね一夏」

一夏「うん?」

鈴「あんたの事が大好きなの」

一夏「ええ!?はぁ!?」

鈴「本当に気付いてなかったのね…」

鈴「まあいいわ。色々言いたい事あるから少し何も言わないで聞いてて」

一夏「あ、ああ…」

鈴「まず、さっきの約束だけど」

鈴「別に毎日酢豚を食べさせるなんて本気で思ってないし、まあ言葉の文ってやつなのかな…」

鈴「ほら、日本にもあるじゃない?毎朝僕におみそ汁を作ってくださいみたいなさ…」

鈴「私の中ではあれと同じ…そんな約束だったのよ」

鈴「中国に帰ってからは大変だったのよ?」

鈴「あんなに激しい競争はもう二度と無いわね、多分」

鈴「私はあんたに会いたいって一心で頑張った」

鈴「私なんて才能はない方だし頭も良い方じゃないし」

鈴「だから何度も壁にぶち当たったわよ」

鈴「それで大抵挫折するとその夜にあんたが夢に出てくるの」

鈴「それであんたがこう言うのよ」

鈴「俺は待ってるよって…」

鈴「夢なのに、なんだかすごい嬉しくて…」

鈴「それでまた次の日頑張れるんだ…」

鈴「はは、気持ち悪いかもしれないけどね…」

一夏「そんなことないよ…」

鈴「それでやっと代表候補生になってis学園に行ける。しかも何故か一夏もいるって聞いたときは嬉しかったな…」

鈴「それで来てみたら昔となんにも変わらない鈍感でアホだけど」

鈴「かっこよくてたくましい頼りがいもある一夏がいたんだ…」

鈴「いつもは照れ隠しとかで殴っちゃったりするけど」

鈴「私はあんたの事が大好き…」

一夏「鈴…」

鈴「あんたはこれぐらいまっすぐに言わないと伝わらないからね…」

鈴「でも…」

一夏「…」

鈴「大好きだから、よく見てるから、一夏の気持ちが自分に向いてないのなんてすぐにわかった」

鈴「一夏は優しいからみんなに平等に接しようとしてるのかもしれないけど…」

鈴「私は…もういいよ…?」

鈴「あんたはそんなに器用な性格してないんだから」

鈴「何人もの好意を受け取ろうとしなくていいのよ…」

鈴「あんたじゃせいぜい一人を幸せにさせるので精一杯ね」

鈴「でもその一人は…私じゃ…ない…」

鈴「だから、今この場で…」

一夏「わかった…」

一夏「…俺は箒の事が好きだ」

一夏「鈴の事も好きだし、大事だけど」

一夏「恋愛感情じゃ…ない」

一夏「だから…ごめん」

鈴「うん…わかった…」

鈴「はーあ!すっきりした…」

一夏「鈴…」

鈴「行って…」

鈴「今優しくされたらちゃんと諦められないから…」

一夏「…わかった…」

タタタタタタタ

鈴「はあ…無駄だったのかな…全部…」

鈴「料理も…isも…なにもかも…」グスッ

鈴「なんで…駄目だったんだろぉ…一夏ぁ…」ポロポロ

ザッ

シャル「ここにいたんだね…」

鈴「…なによ、笑いに来たの…」グスッ

シャル「なんでそんな事しなきゃいけないのさ」

シャル「僕たちは仲間なんじゃないのかな」

鈴「なんでよ…」グスッ

シャル「僕も一夏に言ったんだよ」

シャル「今回の大会で僕がもし勝ったら僕の事も考えてくれって」

シャル「さすがに好きな人がいる相手に無理矢理付き合えーなんて言えなかったけど」

シャル「たぶんこんな言い回しじゃあ一夏は気付いてないけどね…」

鈴「ふーん…」グスッ

シャル「僕はまだ諦めきれないや…」

シャル「やっぱり親が親だからかな…はは…」

鈴「そんなの関係ないわよ。殴るわよ」

シャル「ごめんね…」

シャル「でも、一つ言わせてよ」

鈴「なによ…」グスッ

シャル「無駄なんかじゃないよ、全部」

シャル「一夏のためにならなかったってだけで」

シャル「絶対に無駄なんかじゃない」

シャル「それが言いたかったんだ」

鈴「そっか…ありがと…」

シャル「なんだか素直だね…」

鈴「なによ、悪いの?」

シャル「いつもそれでいればいいのに」

鈴「無理よ」

シャル「とりあえず帰ろうか」

シャル「今日はもうお開きって事になったから」

シャル「ラウラもあのまま寝ちゃったみたいだから今日は僕の部屋に泊まりなよ」

鈴「なんでよ…」

シャル「別に、特に意味なんて無いよ」

シャル「ただ、今日は一人では寝たくないからね…」

鈴「じゃあお願いするわ…」

シャル「じゃ、帰ろっか…」

鈴「うん…」

-数日後-

のび太「まだ学校のペースに身体が追いついてないや…」

一夏「まあ三連休だったしな」

箒「なさけないな」

のび太「ごめんなさい…あ、そうだラウラちゃん、セシリアちゃん」

ラウラ「なんだ」

セシリア「なんですの?」

のび太「この前言ってた放課後の訓練、認可されたから今日からだってさ」

ラウラ「本当か!恩に着るぞ!」

セシリア「うっ…ついに来ましたわね…」

箒「ん?何の事だ?」

シャル「のび太が個人的にやってた織斑先生のトレーニングに二人も参加するらしいよ」

シャル「のび太曰くイジメレベルで辛いらしい」

箒「なんだと…」

一夏「千冬姉はやる気のない相手には容赦しないけどやる気のある奴には一切遠慮しないからな」

シャル「極端だね…」

箒「まあ、それが強さの秘訣なのだろう」

シャル「何はともあれ二人とも頑張ってね」

ラウラ「任せろ!」

セシリア「ばっちこいですわ!」

シャル「死ななきゃいいけどね…」

-放課後-

のび太「たぶんそろそろ先生来るよ」

ラウラ「楽しみだな」

セシリア「これも全てのび太さんのため、これも全てのび太さんのため」ブツブツ

千冬「うむ、集まっているな」

のび太「今日も宜しくお願いします」

千冬「うむ、まずボーデヴィッヒ、オルコット」

ラウラ「はい」

セシリア「はい」

千冬「この訓練はisは一切使わない。全て精神面、体力面のトレーニングだ」

千冬「それでも付いてくるか?」

ラウラ「サー!イエッサー!」

セシリア「は、はい!」

千冬「そうか…ならばまずなんでもいい」

千冬「私に勝ってみろ」

「「へ?」」

千冬「トレーニングを受ける為の試験のような物だ」

千冬「この場で出来るのならなんでもいいぞ」

千冬「野比、これが終わるまではいつものやってこい」

のび太「はい!」

タタタタタ

千冬「因みに野比はあやとりだった」

千冬「あれは最早神の域だな」

セシリア(そういえば特技はあやとりと…)

ラウラ(あやとりとはなんだ…)

セシリア(っていうか織斑先生に勝てる物!?)

セシリア(そんなものありませんわ…)

セシリア(確か先生は家事が苦手だと…)

セシリア(でもこの場で出来る物…わからない…)

セシリア(私はテニス部ですがこの超人に敵うとは思えませんわ…)

ラウラ「…」スッ

千冬「なんだ、先手はボーデヴィッヒからか」

ラウラ「はい、私が教官に勝てるもの…」

ラウラ「それは我が嫁!野比のび太に対する愛です!」ドドーン!

千冬「……いいだろう。私の負けだ」

ラウラ「…」グッ!

セシリア「そ、そんなのでいいんですの!?」

千冬「私はなんでもいいと言っただろう」

千冬「因みに同じ物は駄目だ」

セシリア(なんという…)

千冬「ボーデヴィッヒは野比に今やってるアップのメニューを聞いてこい」

ラウラ「はっ!」

テテテテテテ-

千冬「さて、残りはお前だが…」

セシリア(くっ…万事休すですわ…)

千冬「挑戦もしないのなら私は二人の練習相手にならなくてはならないのだが」

セシリア「て、テニスで勝負ですわ!」

千冬「…いいだろう」

千冬「時間も限られているからな先に一本決めた方が勝ちだ」

セシリア「構いませんわ!」

セシリア「私のサーブからですわね!」トーントーン

セシリア「はぁ!」バシーン

ギュルルルル

千冬「ほう、なかなか良い球だな…さすがテニス部と言ったところか…」

千冬「だが甘い」ゴォ

ズダァアアアアアン

セシリア「へ?」ヒュン

千冬「お前の負けだ、オルコット」

千冬「お前の挑戦は毎日受けるぞ」

千冬「ただし競技を変える事は許されないからな」

セシリア(球が当たったところに軽いクレーターが…)

セシリア(こんなのが直撃したら死ぬなんてレベルじゃありませんわ…)

セシリア(私には参加する資格が無かったという事なのでしょうか…)

セシリア(そもそも合格してもついて行けるかどうかすら怪しいですわ…)

セシリア(もう諦めるしか…)

セシリア(諦める…?)

セシリア(イギリス代表の…この私が…?)

セシリア(許される事ではありませんわ…!)

セシリア「やってやりますわああああああ!」

ダダダダ

千冬(これだから思春期は…)

-テニス場-

ハァ!イヤァ!

テニスブ1「今日のオルコットさんは気迫がすごいね…」

テニスブ2「なんでも野比くんのために織斑先生に勝つらしいよ」

テニブス3「野比くんっていうとあの一組の冴えない子~?なんであんなに一生懸命なのかしらー」ヒュン

ガシャアアアア

セシリア「あらあら、何か聞こえましたが私の聞き間違いですかねぇ~?」

テニブス3「はあ!?なにすんだよてめぇ!」

セシリア「あらあら醜い豚はよく吠えますわね~」

テニスブ1「愛の力だね…」

テニスブ2「だね…」

-一方訓練場では-

千冬「もうアップは終わったか?」

のび太「はい」

ラウラ「はっ!」

千冬「では野比、今日は相手を変えてボーデヴィッヒと打ち合いだ」

千冬「こいつは強いから遠慮はいらんぞ」

のび太「わかってます。よろしくね」

ラウラ「ああ、宜しく頼む」

千冬「では、始め!」

バシーンバシーン

千冬「次は受け身200回!」

ハイッ

ビターンビターン

千冬「次は柔道の組み手だ!」

ハイッ

ズダーンズダーン

千冬「次は空手の組み手だ!」

ハイッ

エイッ!ハァ!

千冬「次は20mシャトルランを私が良いと言うまで続けろ!」

ハイッ

ズダダダダダ

----------------
------
---

千冬「ふむ、今日はこんな物か…終了だ」

のび太「あ、ありがっげっほげっほげほ…」

千冬「無理をするな、少しぐらい休んでからしゃべれ」

のび太「は、はい…」

千冬「あ、それと最後のトレーニングメニューだ」

のび太「へ?」

千冬「そこで力尽きているボーデヴィッヒを部屋まで運んでやれ」

ラウラ「…」チーン

のび太「はい…」

のび太(僕も最初はこんなだったな…)

のび太(織斑先生も全く同じメニューをこなしてたはずなのになんで平気だったんだ…)

のび太「よっこいしょ…」

のび太(ラウラちゃんは軽いなぁ…)

のび太(こうしておんぶしてると娘みたいだな…)

のび太(結構歩くのもキツイや…申し訳ないけどシャルちゃんに引き渡したらあとは全部任せよう…)

パコーンパコーン

のび太「ん?」

セシリア「はぁ!いやぁ!」ズバーンズバーン

のび太「頑張ってるね…」

セシリア「あら、のび太さん」

セシリア「もう訓練は終わったんですのね」

のび太「うん、ラウラちゃんは力尽きちゃったみたい」

セシリア「ボーデヴィッヒさんが倒れるなんて相当ですのね」

のび太「あんまり無理しないでね?僕ならいつでも相手するからさ」

セシリア「いえ、これは私自身との戦いですので諦めるわけにはいきませんの」

のび太「そうなんだ…」

のび太「じゃ、頑張って」

セシリア「はい、ありがとうございます」

のび太(自分自身との戦い…か…)

のび太(かっこいいな…)

-次の日-

セシリア「織斑先生!お願い致しますわ!」ズバーン

千冬「はぁ!」バァン

セシリア「…っく!また明日来ますわ!」

-さらに次の日-

セシリア「織斑先生!」ズバーン

千冬「っふん!」ドォン

セシリア「きゃあああ!」

-一週間後-

セシリア「先生!」ズオォ

千冬「はぁ!」ボゴォ

セシリア「きゃああ!」

------------
-------
---

-教室-

セシリア「駄目ですわー勝てませんわー」シクシク

シャル「セシリアはここ一週間一体なにと戦ってるの…」

箒「人類史上最強と言われている先生だ」

鈴「なんか例ののび太との特訓の参加権として私になんでも良いから勝ってみろって言われたらしいよ」

鈴「のび太はあやとりで、ラウラはのび太に対する愛だってさ」

シャル「そういえばのび太のあやとりはすごかったなぁ」

一夏「気にするのはそっちなんだな」

箒「もう今更だろう」

のび太「セシリアちゃん…頑張ってね…」

セシリア「のび太さん…」

一夏「お、神のささやきが来たぞ」

ラウラ「そうだ、私も待っているからな」

セシリア「ボーデヴィッヒさん…」

シャル「天使のささやきも入ったね」

鈴「もう諦めても誰も怒らないわよー」

箒「悪魔までやらんでよろしい」

セシリア「私は諦めませんわ!」ガバッ

鈴「急にやる気になったわね」

箒「どうしても一緒に特訓したいんだな」

シャル「よくやるよ…」

一夏「千冬姉はなんであんなに何でも出来るんだよ…」

シャル「そんなの一夏が一番知ってるはずでしょ」

-そして放課後-

セシリア「今日も宜しくお願い致しますわ…」

千冬「ああ、こい」

セシリア「…」ピタッ

千冬「どうした?急に止まって…やらないのか?」

セシリア「…」

バシュウウンギュルルルル

千冬「な、なんだと!?」

セシリア(この一週間努力に研究を重ねてついに開発したこの技!)

セシリア(私の直立不動サーブに反応が出来ますこと!?)

千冬「えい!」パコーン

テンテンテン…コロコロコロ

セシリア「…」

千冬「…」

セシリア(至って普通に返されましたわ…)

千冬「…」

セシリア(ああ!なんだか織斑先生が哀れな目でこちらを見ていますわ!)

千冬「オルコット」

セシリア「は、はい!」

千冬「まず、この技の事だが」

セシリア「は、はい…」

千冬「不意打ちで撃つために力が逃げてしまっていて威力が格段に落ちている」

千冬「試合では使うべきではないな…」

セシリア「はい…」

千冬「そしてもう一つ」

セシリア「はい?」

千冬「この一週間、ここまでこてんぱんにやられて良く耐えたな」

千冬「合格だ」

セシリア「え?」

千冬「今日から訓練に参加しても構わないと言う事だ」

千冬「それとも勝つまで続けるか?」

セシリア「い、いえ!ありがとうございます!」

千冬「ならこれから始めるからさっさと準備をしろ」

セシリア「はい♪」

-教室-

ゼハーゼハー
千冬「もうギブアップか?オルコットー!」
マ、マダマダコレカラデスワー!

シャル「よかったねぇ…」

鈴「良かったっていっていいのかなあ…」

箒「いいんじゃないか?幸せそうだし」

シャル「なんかセシリアって素直で可愛いなぁ…」

鈴「げっ、シャルロットってそっちの気があるの…」

シャル「そういうのじゃないよ!!」

シャル「ただ、まっすぐに突っ走るのもいいんだなぁって思ったんだよ…」

箒「確かにな…」

マダマダ…コレカラ…デスワァ
ドサッ

シャル「あ、力尽きた」

千冬「もう限界か…おい、野比」

のび太「はい」

千冬「こいつをおぶってこいつの部屋までダッシュだ」

のび太「は、はい!」

ゴロン

千冬「うお、何故気絶してなおこんなに満面の笑みなんだ…」

セシリア「にへへ…のび太さぁん…」

今日はここまで!

結構まだ書きたい事あったから次スレは確実かもしれないっす

それではおやすみなさい

-数日後-

千冬「学園に友達を呼びたい?」

のび太「はい、ドラ式の詳細を知っている可能性のある友人でして」

のび太「外だとisの使用は原則禁止ですからこちらに向かえた方が楽だと思いまして」

千冬「別に構わないぞ。許可が取れたら連絡しよう」

のび太「ありがとうございます!」

千冬「じゃあこの書類に色々記入してくれ」

のび太「はい」

サラサラ

のび太(男だから面倒なのかと思ったけど意外と大丈夫なんだなぁ)

のび太(まあ男が呼ぶからなんだろうけど)

のび太(今のうちに連絡しておこうかな)

のび太(休日なら大丈夫でしょ…)

スネ夫『お、やっとか!待ちくたびれたよ!』

のび太「臨海学校とかあったからね」

スネ夫『一応ジャイアンとかにも聞いてみるよ。多分甲子園の予選前だから無理だろうけど』

のび太「その時にテレビから応援してるよって言っておいてよ」

スネ夫『うん、わかった』

スネ夫『出来杉とかには僕から連絡しておくよ』

のび太「そうなの?じゃあ宜しくね」

スネ夫『丁度会う約束をしてたからね、ついでだよ』

のび太「そっか、じゃあまた」

スネ夫『うん、またねー』

一夏「友達か?」

のび太「うん、中学の頃のね」

のび太「今度ここに来てもらう事になったんだ」

一夏「そうなのか、じゃあ俺はどっかに出かけてこうかな…」

のび太「いや、みんなに紹介したいからいてくれていいよ」

一夏「そうなのか?じゃあ出掛けない」

のび太「うん、じゃあみんなに聞いてくるよ」

-数分後-

のび太「みんな大丈夫だったって」

一夏「お、そうか!しかしのび太の友達か…」

一夏「前に話してたハッキング出来る奴とかもいたからな…楽しみだ…」

のび太「多分その人も来るよ」

一夏「お?そうなのか!」

のび太「ここに招待する目的がドラ式についてだからね」

のび太「知ってるかもしれない人たちなんだ」

一夏「だからのび太が行くんじゃなくてここに呼ぶのか」

のび太「そういうこと」

コンコン

のび太「誰か来たみたいだね、僕が行くよ」

ガチャ

のび太「あれ、シャルちゃん」

シャル「や、やあのび太…」

のび太「どうしたの?もうすぐ消灯時間だけど…」

シャル「えっと…あの…」

のび太「一夏君に用事…?」

シャル「鋭いね…」

のび太「…うん、わかった。どれぐらい掛かるかな?僕は外に出てるけど」

シャル「ちょっとわからないや…」

のび太「う~ん…あんまり外でうろちょろしてると怒られるからな…」

シャル「それなら、僕とラウラの部屋にいてよ…」

シャル「もうラウラなら寝たから多分大丈夫だと思う…」

のび太「もう寝たんだ…」

シャル「寝付きはいいんだ」

のび太「わかったよ、じゃあごゆっくり」

シャル「うん、ありがとう」

-シャル、ラウラの部屋-

ソーッ

のび太(お邪魔しまーす…)

ラウラ「…zzz」

のび太(ぐっすり寝てるや…)

のび太(というか真っ暗で何も見えない…)

のび太(部屋の構造は一緒だよね…)

のび太(こっちがシャルちゃんのベッドか…)

ギシッ

ラウラ「誰だ!」

のび太(!?)

パチッ

ラウラ「む…嫁か…なぜシャルロットのベッドに座っている…」

のび太「えっと…色々理由があって…」

ラウラ「まあいい…ほら、来い」

のび太「ん?なにやってるの」

ラウラ「夜這いをしに来たんじゃないのか?」

のび太「違うよ!」

のび太「カクカクシカジカ」

ラウラ「なるほどな…」

ラウラ「シャルロットは現在戦っているのだな」

のび太「まあそういうことだね」

ラウラ「それで?」

のび太「ん?」

ラウラ「嫁は答えを出してくれないのか…?」

のび太「…」

ラウラ「答えてはくれないのか…」

のび太「僕は…」

ラウラ「む」

のび太「僕は…多分一生掛かってもこのことの答えは出せない…」

ラウラ「…」

のび太「僕は同時に二人に好意を寄せられた事なんて初めてだからこういうときにどうしたらいいのかわからない…」

のび太「一夏君は自分なりに答えを出したみたいだけど…」

のび太「僕は、二人が悲しむ姿は見たくないんだ…」

のび太「自惚れかもしれないけどね…」

のび太「臨海学校の時となにも変わってない…」

のび太「これが、この状態が僕の答えなのかもしれない…」

ラウラ「そうか…」

のび太「二人が一緒に笑ってて…二人が一緒に喜んでて…」

のび太「そこに僕もいて…」

のび太「その状態を、僕は崩したくない…」

のび太「相変わらず、僕は最低だよ…」

ラウラ「でも、それが嫁の出した答えなのだろう?」

のび太「…うん」

ラウラ「ならば、私も異論はない」

ラウラ「私を選んでくれたのならそれはそれで嬉しいがな…」

ラウラ「それによってオルコットが泣いてしまうならもうこのままでも良いと私も考えていた」

ラウラ「だから自分を責めることはない」

のび太「ありがとうね…」

ラウラ「ならばもう今日は寝よう」

のび太「え、でもシャルちゃんが帰ってくるかもしれないし…」

ラウラ「だったら私と私のベッドで寝ろ」

のび太「それはちょっと…」

ラウラ「異論は認めん」グイッ

ボスッ

のび太「まあいいか…」

ラウラ「諦めもたまには肝心だ」

のび太「そうだね…ありがと…」

ラウラ「うむ」

-一夏、のび太の部屋-

シャル(…うぅ…のび太はああいってたけど入りづらい…)

シャル(もう帰っちゃおうかな…)

シャル(いや、駄目だ!もう言うって決めたんだ!)

シャル(このドアノブを回せば…)

ガチャ

一夏「のび太、客って誰だったんだ?ってあれシャル」

シャル(び、びっくりしたぁ~!)

一夏「なんだ、来客ってお前だったのか。のび太は?」

シャル「さ、さあ?どっかに行っちゃったよ」

一夏「そうなのか…で?何か用か?」

シャル「あ、うん…入っても良い?」

一夏「いいけど…」

一夏「ほれ、お茶」スッ

シャル「ありがと…」ズズッ

一夏「なんかあったのか…?」

シャル「何かがあったってわけじゃないんだけど…」

一夏「…?」

シャル「えっと…僕も終わらせににきたっていうか…」

一夏「終わらせに?」

シャル「うん、そう…」

シャル「えっとトーナメント前に言ったよね?一夏に…」

一夏「ああ、あのもっと僕を見てくれーって叫んだと思ったらどっかに走って逃げた奴な」

シャル「そ、それは言わないでよ!」

一夏「ははは、ごめん」

シャル「もう…」

シャル「そ、それでね?」

シャル「えっと…僕は…一夏の事が好きなんだ…」

シャル「だから…僕を選んでくれないかな…?」

一夏「へ?」

シャル「えっと…つまり、僕と付き合ってください!」

一夏「…ん?」

シャル「聞こえなかったの…?じゃあもう一回いうよ…僕は…」

一夏「いや、そう言う事じゃない、ちゃんと聞こえた…」

シャル「じゃあ…答えを聞かせてよ…」

一夏「ちょっと唐突すぎて…」

シャル「あ、ごめん…」

一夏「えっと…俺はシャルの事も好きだけど、それ以上に箒の事が好きだ」

一夏「だから、ごめん…」

シャル「そっか…わかった…ありがと」

一夏「ああ…」

シャル「じゃあ、僕は帰るよ」

一夏「…」

シャル「明日からも普通に接してね?じゃあまた」

一夏「うん…」

シャル(はあ…やっぱり駄目だ…)ウルッ

シャル(たくさん言いたい事あったのに…)

シャル(しゃべり出したら泣いちゃいそうで…)

シャル(泣くのはやっぱり反則だからね…)ポロポロ

箒「む、こんな所で何をやっている…って泣いているのか!?」

シャル「ほ、箒…」

シャル「な、なんでもないよ…」

箒「なんでも無い奴が泣くわけあるか。話してみろ」

シャル「わかった…話すよ…」

箒「うむ、それでいい」

シャル「さっき一夏に告白してきたんだ」

箒「!?」

シャル「それで、振られたよ…」

シャル「ただ、それだけの事だよ…」

箒「…」

シャル「覚悟はしてたんだけどね…やっぱり駄目だったよ…」

箒「…」

シャル「因みに言うと、鈴もこの前振られたよ…」

シャル「もう、一夏は覚悟を決めてる見たいだし…」

シャル「ライバルはもういないから箒の好きにしていいんだよ…?」

シャル「僕も、そのために告白したようなものだからね」

箒「…わかった」

シャル「うん…」

箒「…」

シャル「あんまりここにいないで欲しいな…関係ないのに箒に対して怒っちゃいそうだから…」

箒「…でも…」

シャル「行って…出来れば一夏の所に…」

箒「…わかった…」

タタタタ

シャル(はぁ…やっぱり僕は最低だな…)

シャル(関係ない箒に八つ当たりしそうになるなんて…)

シャル(これからどうしようかな…ここにいる意味もなくなっちゃったし…)

シャル(もう、向こうに帰ってもいいや…)

シャル(とりあえず、もう今日は寝よう…)

-シャル、ラウラの部屋-

ガチャ

シャル(ただいまー)

ラウラ「…zzz」

のび太「おかえり…」

シャル「あれ、起きてたんだ…」

のび太「まあね…」

のび太「じゃあ、僕は帰ろうかな…」

シャル「あ、それは無理だと思うよ…」

のび太「え?」

シャル「僕が箒を一夏の所に行くように言ったから」

のび太「そっか…話を聞くぐらいなら僕でも出来るけど、どうする?」

シャル「じゃあお願いしようかなぁ…全然言いたい事言えなかったんだ…」

その後僕は色々と話を聞いた

仕切りがあったから顔は見えなかったけど

シャルちゃんの声は震えていた

そこでシャルちゃんがこう言ったんだ

「もう、フランスに帰ろうと思ってる」

って…

のび太「フランスに帰るの…?」

シャル「うん、もうここにいる必要はないしね」

のび太「駄目だよ、帰っちゃ」

シャル「いいんだ、もう…」

のび太「…いつ行くつもり…」

シャル「さあ、…でもその内すぐに行くつもりだよ…」

シャル「なるべく早く帰りたいね…」

のび太「わかった…それまでに理由を作ればいいんだね」

シャル「え?」

のび太「シャルちゃんがフランスに帰らない理由だよ」

シャル「なんで…」

のび太「友達をほっとけないだけだよ」

シャル「そっか…」

-一夏、のび太の部屋-

一夏(シャルが…俺を…)

一夏(俺も、ちゃんとしなきゃいけないな…)

一夏(それならもう11時だけど、箒の所に…)

ガチャ

箒「うお!」

一夏「あれ、俺の部屋の前で何してるの…」

箒「いや、ちょっと…その…なんだ…」

一夏「まあいいや、呼び出す手間が省けたよ。箒に用事があったんだ。入ってくれよ」

箒「へ!?」

一夏「こんな所にいると見つかるからさ…早く」グイッ

箒「うわ!」

バタン

千冬(まったく…)

山田(淋しいんですか?織斑君が先生から離れていってしまって…)ボソ

千冬(うるさい)ボソ

山田(だってたまたま見かけたからって追っかけるなんて…)ボソ

千冬(別にいいだろう。もう撤収するぞ)ボソ

山田(そうですね…)ボソ

箒「な、なんだいきなり!」

一夏「言いたい事があってさ」

箒「そ、そうだ!野比は!?」

一夏「あいつなら気を利かせて出てっいったきり帰ってきてない」

一夏「ここにいるのは俺と箒だけだよ」

箒(ふ、二人っきり!?)

一夏「箒、聞いて欲しい」

箒「ふぁ、ふぁい!」

一夏「箒が束さんの事情で転校することになって急に俺の目の前からいなくなったとき」

一夏「俺はすごい悲しかった」

一夏「俺ってこのころからこういう事に疎くてさ」

一夏「ただ仲の良い友達が一人減って悲しいってもんと同じだと思ってたんだよ」

一夏「でも、中学にはいって受験した奴らもいてそれで離れていった奴もいたんだけど」

一夏「それは箒の時とはなにか違ったんだ」

一夏「何となくでしかわかってなかったけどな…」

一夏「それでこの学園に入学して箒と会ってすごい嬉しかった」

一夏「あの時も知り合いがいて良かったとか思ってたけどな」

一夏「でも、今はわかる」

一夏「今までの俺の思ってた事は、全部違う」」

一夏「俺は篠ノ之箒が好きだ」

一夏「だから、転校して悲しかった」

一夏「だから、また会えて嬉しいって思えた」

一夏「だから、守りたいって思えた」

一夏「最近になってやっと気付いたんだ」

一夏「気付いたときには色々手遅れになってたこともあったけどさ…」

一夏「不器用だから、誰かを自分から切り捨てて自分だけなんて事は出来なかったんだ」

一夏「でも、背中を押してくれる人が何人もいた」

一夏「だから、ちゃんとまっすぐな気持ちで言える」

一夏「篠ノ之箒さん」

箒「は、はい…」

一夏「大好きです…俺と付き合ってください」

箒「答えをやる!め、目をつぶれ!」

一夏「…」スッ

箒「…」

ゴッ

一夏「いってぇ!なんでデコピンなんだよ!」

箒「うるさい!散々私やみんなを困らせて!これはその罰だ!」

一夏「ここは普通色々なことは置いておいてキスする流れだろ!」

箒「キ、キスだと!?」

一夏「そうしたらハッピーエンドじゃねえか!なんでデコピンぐっ…」

チュー

箒「…こ、コレで良いのか…」

一夏「箒…顔真っ赤…」

箒「う、うるさい!うるさああああい!」

-どっか-

ウルサアアアアアイ
ヤメロ!テレカクシニランブスルナ!


束「幸せになれそうでよかったよー」

ドラえもん「君が待ってって言ったのはこのためかい?」

束「そりゃちゃんと二人を見届けないといけないからねえ!」

ドラえもん「こっちでも見れるじゃないか」

束「こういうのはリアルタイムで見ないといけないんだにょー」

ドラえもん「そのためにわざわざ監視カメラをつけるなんてさ」

束「ばれなきゃ問題ないのだー!」

ドラえもん「ゴーレムの件もそう言ったよね」

束「だって問題なかったでしょ?」

ドラえもん「まあ確かになかったけど…」

ドラえもん「じゃあもう良いよね」

束「うん!もう平気だよー!」

ドラえもん「じゃあもう行くよ。そろそろあの人も怒り始めてるし」

束「あちゃーじゃあ急がなきゃね」

ドラえもん「はい、乗って」

束「はいはーい」ピョン

ドラえもん「じゃあ帰るよ」

束「オッケー!」

シュウウウウウン

今日はここでおわり

本編は明日終わる…かな…?わからんな

まあとりあえず今日はお休みなさいノシ

-次の日-

のび太「そっか付き合えたんだ」

一夏「おう、色々ありがとな」

のび太「別に僕は何もしてないし」

一夏「何もしてないわけ無いだろ」

のび太「まあそこはお互い様だよ」

一夏「そうなのかな…」

のび太「っていうか良く言う気になったよね。このままずっとこんななのかと思った」

一夏「いやぁ…決めた事はすぐに行動に移さないとだめな性分で…」

のび太「一夏君はそんな感じだよね」

一夏「褒めてるのか?それ」

のび太「微妙かな」

一夏「褒めてないのかよ!」

一夏「俺の事は良いとしてお前はどうなんだよ」

のび太「なにが」

一夏「セシリアとラウラ」

のび太「それを言われると痛いんだよね…」

一夏「ん?なんかあったのか?」

のび太「いや、別にそう言う訳じゃないんだけど…」

一夏「なんだ、気になるな」

のび太「うーん答えは出したんだ。僕なりに」

のび太「三人がずっと笑ってられるようにいられたらなぁって思ってさ…」

のび太「だから誰も選べない…選ばない…それが僕の答えなんだ」

一夏「ふーん」

のび太「幻滅したでしょ?」

一夏「いや、いいんじゃないか?」

のび太「え?」

一夏「だってそれであの二人も良いって言ってくれてるんだろ?」

のび太「まあ…そうなんだけど…」

一夏「じゃあいいんじゃないか?」

のび太「そうなのかな…」

一夏「そうだよ。お互いが納得してればそれが一番良い答えなんだよ」

のび太「そうなのかもね…」

一夏「おう」

コンコンガチャ

千冬「入るぞ」

一夏「千冬姉!」

のび太「あ、織斑先生」

千冬「学校では織斑先生だ」

一夏「はい…」

千冬「野比」

のび太「はい?僕?」

千冬「この前の学園への招待客の許可が下りた」

のび太「あ、そうですか」

千冬「ああ、だから明日以降ならいつでも構わない」

千冬「ただし来る日にちが決まったらこちらに連絡を入れるように」

のび太「あ、はい。わかりました」

千冬「それと一夏」

一夏「はい?」

千冬「これは担任としても姉としても言っておく」

一夏「…?」

千冬「恋愛にうつつを抜かすのもいいがそれで成績が落ちるようなら覚悟しておけ」

千冬「因みにこれは篠ノ之にも言ってあるからな」

のび太(どこから聞いたんだろう…)

一夏「は…はい…」

千冬「では、邪魔したな」

ガチャ

バタン

一夏「どっから聞いたんだ…まだ昨日の事だぞ…」

のび太「さあ…」

-数日後-

スネ夫「おお…ここが天下のis学園…」

出来杉「やっぱりものすごい近代的だね…」

のび太「まあ一応ね…」

のび太「まずは僕のルームメイトとかを紹介するよ」

スネ夫「そっか寮なんだもんな」

出来杉「喧嘩とかしたら大変そうだね…」

のび太「そういえば喧嘩した事無いなぁ…」

スネ夫「まあのび太じゃあな」

出来杉「確かにね」

のび太「やっぱりジャイアンとしずかちゃんは無理だったんだね」

スネ夫「ジャイアンは言ったとおりに練習で」

出来杉「しずかちゃんはバイオリンで外国に留学中だからね…そう簡単には帰って来れないみたい」

のび太「そっか…」

スネ夫「まあしょうがないよな」

出来杉「僕も久しぶりに会いたかったんだけどね…」

スネ夫「あれ、諦めたんじゃなかったのか」

出来杉「べ、別にそう言う訳じゃ!」

のび太「隠さなくてもいいのに…」

スネ夫「男のツンデレは需要無いよ」

のび太「なんだかんだ言ってるうちに着いたよ」

のび太「ただいまー」

一夏「お、おかえり」

のび太「紹介するよ、僕の友達の骨川スネ夫と出来杉英才」

のび太「それでこっちが織斑一夏君」

スネ夫「よろしくねー」

出来杉「うん、よろしく」

一夏「おう!よろしくな!」

一夏「つかみんなは呼ばなくて良いのか?」

のび太「あ…」

一夏「忘れてたのか…まあいいや呼びに行ってやるよ」

のび太「あ、ありがとう」

一夏「はいはーい」

出来杉「すごいいい人そうだね…」

スネ夫「もてそうだね」

のび太「相当もてたよ」

のび太「まあ彼女出来たけどね。最近」

スネ夫「やっぱね…」

のび太「その辺座っててよ。多分すぐにでも来るからさ」

スネ夫「あ、そうだ今のうちに話しておこうか」

出来杉「そうだね…」

のび太「ん?」

スネ夫「僕、自分の会社を作ろうと思ってるんだ」

のび太「え!?」

スネ夫「昔からパパに頼りっぱなしだったから、将来もパパの会社を継ごうとか考えてたんだけどさ」

スネ夫「のび太がis乗りになって自分一人の力で成長していったからね」

スネ夫「僕もこのままじゃ駄目だと思ったんだよ」

のび太「スネ夫…」

スネ夫「でも、僕一人じゃなにも出来なくて困ってたんだよ。そしたら出来杉が僕も手伝ってあげるって言い出してくれて」

出来杉「僕もなんとなくこのままは嫌だったんだ」

スネ夫「それで、やっぱり世界で注目されているis関係の会社にしようって事で考えがまとまったんだ」

スネ夫「どこでお願いなんだけど、のび太」

のび太「僕?」

スネ夫「そう、僕たちと一緒に初期メンバーになってくれないかな」

スネ夫「答えは今すぐじゃなくてもいいんだけど…」

のび太「…」

>>940

すまん訂正

×スネ夫「どこでお願いなんだけど、のび太」

○スネ夫「そこでお願いなんだけど、のび太」

のび太「ごめん、初期メンバーにはなれない…」

のび太「卒業したらすぐにでも色々やりたいことがあるんだ…」

スネ夫「そっか…」

出来杉「残念だね…」

のび太「あ、でも協力はさせてもらうよ」

のび太「僕の専用機とかのデータとかの情報は開示するよ」

スネ夫「本当か!?ありがたいなぁ!」

出来杉「ありがとうね」

のび太「いやいや、僕も少しでも貢献したいんだ」

ガチャ

一夏「みんな連れてきたぞー」

のび太「お、良いタイミングだね」

のび太「紹介するよ、専用機持ちで仲良くさせてもらってる人たち」

のび太「こっちから篠ノ之箒ちゃん、セシリア・オルコットちゃん、シャルロット・デュノアちゃん、凰 鈴音ちゃん、ラウラ・ボーデヴィッヒちゃん」

のび太「それで、こっちが骨川スネ夫でこっちが出来杉英才」

スネ夫(美人ばっかじゃないか…緊張するな…)

箒「よろしくたのむ」

セシリア「のび太さんの旧友の方々ですわね?宜しくお願いします」

シャル「よろしくねー」

鈴「うん、私もよろしく」

ラウラ「私からも頼む」

出来杉「よろしくー」

スネ夫(出来杉…!まさか美人に見慣れているの!?)

-一時間後-

箒「では、また機会があったら会おう」

セシリア「そうですわね」

鈴「まあのび太はまた会うんだけどね」

シャル「ほら、ラウラいつまで食べてるの?帰るよ」

ラウラ「ムグッムグムグムグ」

出来杉「うん、ばいばーい」

スネ夫「ま、また今度…!」

一夏「じゃあ俺もちょっと訓練してくるか…」

のび太「あ、いってらっしゃい」

のび太「じゃあ僕たちも行こうか」

スネ夫「え?どこに?」

のび太「アリーナだよ、僕の専用機を見せてあげるよ」

出来杉「おお!楽しみだなぁ!」

のび太「ふふ、ビックリすると思うよ!」

-アリーナ-

のび太(ふふ、いきなりドラ式が出てきたら二人ともビックリするだろうなあ!)

スネ夫「結構広いんだね」

出来杉「まあ試合用に使うからじゃないかな」

のび太「そう言う事だね」

のび太「じゃあ行くよ!」

スネ夫「ついにお披露目かぁ!」

出来杉「楽しみだね」

のび太「来い!ドラ式!」パァアアア

スネ夫「おお!」

出来杉「かっこいいね!」

スネ夫「機体カラーは青か…良い色だね…」

のび太(あ、あれ…?)

スネ夫「それで!武装はどうなってるんだ?見せてくれよ!」

出来杉「僕も気になるね!なんせトーナメント優勝者の武装なんだもの!」

のび太「ちょ、ちょっと二人とも…」

スネ夫「ん?」

出来杉「なに?」

のび太「この機体…ドラ式って言うんだけど…なにか気付かない…?」

出来杉「ドラ式って言うのか…」

スネ夫「気付くって…まあ見た事無いisだね…」

のび太(あ…あれ?)

のび太「え?本当になにも気付かないの!?」

出来杉「心当たりはないかな…」

スネ夫「僕も…」

のび太「ドラえもんだよ!このis!ドラえもんに似てない!?」

スネ夫「ドラえもん…?なんだよそれ…知らないけど…」

出来杉「僕も聞いた事無いなぁ…」

のび太(な、…なんで…)

その後二人は散々説明してもドラえもんの事は信じてくれなかった…

なぜか…ドラえもんの記憶だけすっぱり抜けてしまったかのような…

そんな状態だった…

辻褄が合わない事もあったが

昔の事だからな…あんまり覚えてもないし…

その答えしか返ってこなかった…

みんなの中から…ドラえもんは…消えてしまったのか…?

-数時間後-

スネ夫「じゃあ僕たちは帰るよ」

出来杉「今日はありがと!またねー」

のび太「う、うん…」

のび太(なんで…なんでなんだ…)

のび太(あれだけ一緒に過ごした日々が…)

のび太(幻想だったとでもいうの…?)

のび太(僕は…おかしくなっちゃったのかな…)

のび太(だめだ…答えが出てこない…)

のび太(わからないよ…ドラえもん…)

-数日後-

のび太(あれからジャイアンやしずかちゃんやお父さんやお母さん)

のび太(あらゆるドラえもんに関わった人に聞いてみたが)

のび太(返事はみんな一緒だった…)

のび太(なにが起こってるんだ…)

のび太(全然わからない…)

のび太(なぜ、急に今になってなんだ…)

のび太(ドラえもんが未来に帰った直後はみんなで悲しんだ…)

のび太(あの時はみんなも覚えてたんだ…)

のび太(なんで…今になって…)

バァン

箒「一夏!」

一夏「うお!ビックリしたぁ…ノックぐらいしろよ…」

箒「ちょっと聞いてくれ!」

一夏「なんだよ急に…」

のび太「僕は席を外した方がいいかな…」

箒「…いや、いてくれて構わない」

のび太「そう?ならここにいるよ」

箒「聞いてくれ!みんながおかしいんだ!」

のび太(…ん?)

箒「お前は…一夏…」

箒「篠ノ之束という人物を覚えているか…?」

一夏「誰だ?それ、篠ノ之っつーと箒の親戚かなにかか?」

のび太(!?)

箒「…っ!」

箒「もう、いい…」クルッ

のび太(まさか…!)

のび太「ほ、箒ちゃん!待って!」

タタタタタタ

一夏「急にどうしたんだ?あいつ…」

のび太「一夏君…冗談で言ってないよね…?」

一夏「はあ?なんのことだよ…」

のび太(やっぱり…!)

のび太「ちょっと僕行ってくるよ」

一夏「んあ?ああいってらっしゃい」

箒(…っく!なにが起こっている…!)

のび太「箒ちゃん!」

箒「野比か…なんだ私の頭なら問題ないぞ…」

のび太「いや、そうじゃない…」

のび太「僕は、篠ノ之束博士を覚えてる」

のび太「is開発の第一人者で箒ちゃんの紅椿の制作者…そして」

のび太「箒ちゃんのお姉さん…」

箒「…!お、お前は覚えているのか!」

のび太「なんでだろうね、覚えてるよ」

のび太「でも、その前に色々詳しく聞かせてよ」

箒「あ、ああ…わかった…」

箒「私は昨日、姉さんに報告をしようと思ったんだ…」

のび太「報告っていうのは…一夏君との?」

箒「そうだ…なんだかんだで一番心配してくれてたからな…」

箒「それで電話をかけてみたのだが」

箒「この番号は使われていないと言われた」

箒「その時はどうせまた逃げているのだろうと思ったのだが…」

箒「そう言うときは必ず連絡が入る…」

箒「それでおかしいと思って織斑先生に報告に行ったんだ…」

箒「姉との連絡が付かない…っと」

のび太「…」

箒「そうしたら織斑先生は…お前に姉なんぞいたか…?と言ったんだ…」

箒「一瞬何を言っているのかよくわからなかった」

箒「あの人はそう言う冗談を言う人じゃないし」

箒「なにより本気で心配しているようだったんだ…」

箒「その時はなにかの間違いだろうと思って眠りについたのだが…」

箒「次の日も…反応は同じだった…むしろ私がおかしくなったんじゃないかと心配されるぐらい…」

箒「山田先生など色んな人に聞いても答えは同じ…」

箒「あの一夏までも…」

のび太「そしたらたまたま何故か僕だけが覚えてた…」

箒「そう言う事だ…」

のび太(…)

のび太「僕も最近同じ事が周りで起こってたんだ」

箒「!?」

のび太「覚えてるかな…臨海学校の時に話した親友の話」

箒「ああ…」

のび太「よかった…その彼の事をみんな忘れてたんだ…」

のび太「一緒に暮らしてたはずなのに…お母さんやお父さんまで忘れてた…」

のび太「僕も頭がおかしくなったんじゃないかって思ってたよ…」

のび太「こういう言い方は悪いかもしれないけど…」

のび太「仲間がいて安心した…」

のび太「前に束さんが僕の親友のことを知ってるみたいだったんだ」

のび太「だから、僕の親友の事と束さんの事は無関係じゃないはず…」

のび太「原因はぜんぜんわからないけど…僕たちがおかしくなった訳じゃない…」

箒「そうなのか…安心した…」

のび太「不安だろうけど…このことはこれから言わない方が良いと思う」

のび太「本気で頭がおかしくなったと思われちゃうよ…」

箒「そうだな…仕方がないな…」

のび太「でも、確かめたい事があるんだ」

のび太「僕の部屋に行こうか…」

箒「確かめたい事…?」

のび太「うん」

-一夏、のび太の部屋-

一夏「お、お帰りーって箒も一緒か」

箒「さっきは悪かったなすこし混乱していた」

一夏「まあ別に良いけど…」

のび太「一夏君、パソコン借りていい?」

一夏「…」

一夏「ちょっと待ってくれ」

のび太「…」

一夏「頼む」

のび太(なにがあるんだよ…)

箒「?」

一夏(えーっと…このファイルはここに…pass掛けて…)

箒「のび太はパソコンを使ってなにをするんだ?」

のび太(束さんのことだよ)ボソボソ

のび太「あんまり名前出すと面倒だから、うーん…うさぎさん?とでも呼ぼうかな」

箒「似合わないな…」

のび太「ごめん…うさみみから付けただけだから…」

箒「まあいい…で?」

のび太「うん、僕の親友は全然有名じゃなかったから調べようが無かったんだけど」

のび太「うさぎさんなら世界中で有名だったんだからネット上に情報があるんじゃないかなって思って」

箒「なるほど…私はこういうのに疎くてな…」

のび太「うん、そんな感じ」

一夏(やっべ!履歴も消さなきゃ…)

のび太「…まだ?」

一夏「もう少し待って!」

箒「お前はさっきから何をしているんだ…」

一夏「いや、デスクトップがごちゃごちゃしてたからちょっと整理を…」

箒「ですくとっぷ?」

のび太「良くそれでis学園にいるよね…」

箒「別にいいじゃないか…」

一夏「よし…もう大丈夫…」

のび太「ん、ありがと」

のび太(うーんここはやっぱりフルネームからかなぁ…)

カタカタカタカタ

箒「はやっ!?」

のび太「普通だよ…」

篠ノ之束に一致するウェブページは見つかりませんでした

のび太(やっぱり…)

箒「…」

のび太(次はisに関してか…)

のび太(開発者は誰になってるんだろう…)

のび太(isっと…)

のび太(これはいっぱい出るな…)

のび太(wikiでいいか…)

isには謎が多く、全容は明らかにされていない。
特に心臓部であるコアの情報は自己進化の設定以外は一切開示されておらず、完全なブラックボックスとなっている。
原因は不明であるがisは女性にしか動かせず、それが原因でこの世界は女尊男卑の世の中になってしまった。
例外が織斑一夏と野比のび太であり、彼らが男性でありながら何故isを動かせるのか、解明されておらず全てが謎に包まれている。

開発者すら不明でisはある日の地震の影響であらわになった研究所より発見された
その場で発見された467個のコアを使用して現在のisの絶対数が決まっている。
コアの製造の技術などは一切不明

のび太(…)

のび太(うまく…歴史が変わっている……)

のび太(やっぱりドラえもんが関係しているんだろうな…)

箒「なにかわかったか…?」

のび太「さっぱりだよ…」

のび太「申し訳ないけど…この件はもう忘れた方がいい…」

箒「なぜだ…」

のび太「現代の科学力じゃ説明できないことが多すぎる」

のび太「誰も信じてはくれないと思う」

箒「じゃああらかた予想は付いているんだな…」

のび太「飽くまでも、予想だけどね」

箒「聞かせてくれ」

のび太「わかった…ここだと駄目だ、行こうか」

箒「わかった」

のび太「一夏君、またちょっと箒ちゃん借りるね?」

一夏「おお、いってらっしゃーい」

-テラス-

のび太「ここなら平気かな…」

箒「そうだな…」

のび太「まず、最初に色々説明しなきゃいけない」

のび太「これから話す事は全部嘘じゃないから」

のび太「信じられなくても受け入れて欲しい」

箒「わかった…」

のび太「まず、僕の親友の話から…」

のび太「彼は未来から来た猫型ロボットだ」

箒「ちょっと待て」

のび太「なに?嘘じゃないよ」

箒「いや…まさかいきなりこんなに話が飛躍するとは思わなくて…」

のび太「まあそれが普通の反応だよ」

のび太「彼は僕の未来を修正するために未来から来たんだ」

のび太「僕のそのままの未来はそれはそれは酷い物で」

のび太「とても見てられなかったから来てくれたと」

のび太「僕も最初は信じてなかったけど、未来から来たっていう証拠を見せてもらって信用した」

のび太「そして暫くして彼は職務を果たして未来に帰った」

のび太「このときはまだ、彼に対するみんなの記憶はあった」

のび太「ここまでは大丈夫?」

箒「理解することにする」

のび太「助かるよ」

のび太「それで次は束さんの話」

箒「うむ」

のび太「束さんとは小さい頃から一緒だったんだよね?」

箒「もちろんだ。一夏も千冬さんもずっと一緒だった」

のび太「そう、それは確かに僕たちの会った束さんだね」

のび太「ここからは完全に妄想レベルの予想」

のび太「多分束さんも未来から来た」

箒「…?」

のび太「そんな顔しないで…」

のび太「未来の道具に子どもの頃からやり直すような道具があるんだ」

のび太「それを使えば可能なんだ」

箒「未来っていうのは便利なんだな…」

のび太「目的はわからないけど、多分それを使って来た」

のび太「じゃあ箒ちゃんとの血縁関係はどうなるんだって話だけど…」

のび太「そこも未来の力を使ったんじゃないかな…」

箒「便利だな…」

のび太「もはや全然予想が付かないところは全部"未来だから"だよ」

箒「そうか…」

のび太「次に、僕たち以外の記憶が消えた理由」

のび太「これは比較的単純な理由だと思う」

のび太「今度こそ本当に束さんが未来に帰った」

のび太「その場に僕の親友もいた」

のび太「その時にたった一人だけの記憶を消さないように出来るっていうルールがある」

のび太「もしくは無理矢理そうした…」

箒「じゃあ何故野比は姉さんの事を覚えている…」

のび太「多分指定された人間は別の人のことでも記憶が消されない」

のび太「多分僕の親友は僕を指定した…」

のび太「このことは箒ちゃんが僕の親友の話を覚えてたから建てられた仮説だよ」

箒「どういうことだ?」

のび太「僕の親友の話は山田先生にもしてたんだ」

のび太「でも、話した内容の事は全て忘れてた」

のび太「直接本人に関わって無くても消されるなら箒ちゃんが消えててもおかしくないからね」

箒「…ふむ、それで納得することにしよう」

のび太「あってるかはわからないよ?」

箒「別にいい」

箒「ただ、姉さんが居たというのが事実であればそれで良い」

のび太「そっか…」

のび太「遅くなっちゃったね…もう帰ろうか」

箒「世話になったな」

のび太「別に良いよ、これぐらい」

僕の仮説は合ってたんだろうか…

ただ、箒ちゃんの言ったとおり

ドラえもんが居たという事実があればいい…

箒ちゃんには誕生日プレゼントの紅椿が

僕にはドラえもんにそっくりのドラ式が

それぞれの事実があれば僕はそれで良いのかもしれない

そして将来僕がドラえもんを作って記憶を再構築すれば

本当の真実に会えるんだから…


-終わり-

凄い中途半端な終わりかたで申し訳ない

明日新しくスレ建てて続き書くから許して

とりあえず次のスレタイどうしよう

分かりやすいのがいいんだろうけど同じものしか浮かばないお

ふむ

じゃあ基本のび太がしゃべる形は変えないようにする

その2っていうほど長くない(はず)だからねー

続・のび太「is…?」
はどうかな?

うん、決めた

のび太「インフィニット・ストラトス」

にするわ

まああんまりis は関係無くなるんだけどね

じゃあおやすみなさい

見てくれてありがとうございました

続編も支援するよー
⊃(○∀○)⊂ キニナッテ ネムレナイヨー!!
  ランラン

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月19日 (月) 01:05:50   ID: DJlow_MZ

面白かったです

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom