【咲‐saki‐】照魔鏡、SS菫 (51)
*遅筆、キャラ崩壊、勝手な設定付けその他いろいろ
*完結は頑張る
*R15あるかも、、、?
*グダグダ長くなるかも
*スレ乱立て申し訳ないです、立てたら端末変えます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417005662
(私はなんの変わりもない女の子だった、実家が弓道場という少し特殊な家ではあったが、人並みに悩んだりもしたし、友達との交流も楽しんでいた、恋愛に関してはいまいちピンとくるものはなかったが友人の話で一緒になって悩んだりもした、とにかく普通の女の子だった、あの人に会うまでは...)
(私が幼い頃、私はよく祖父が開いている弓道場に行っていた、そこで祖父にひとしきりの射法を教えて貰って以来、弓道が私の趣味になった。ただ、大会などには出ずむしゃくしゃしたり心を落ち着かせたい時などに射る、言い過ぎかもしれないが心の支えのようなものであった)
(中学に入ってから、私は麻雀にドップリとハマりこんだ。流行っていた、というのも勿論あったと思うが、最初は運だけのように見えるが対局中は頭をフル回転させ、相手と読み合いをする緊張感がたまらなく好きになり、部活でも個人で関東大会レベルには行けるほどの実力にもなった)
(そんな私がインターハイでも最強の一角だった白糸台に入学志望したのは当然のようなものだっただろう、家族に無理言って実家を離れ寮に入れて貰い、白糸台にも推薦で入った)
今度は上手く立って良かった
支援
あ、>>1です
>>5何度も申し訳なかったです
(入学式の後すぐに麻雀部に入部希望書を出しに行っき、そして最初の部の顔合わせで一局打った時だ、私の運命を大きく狂わせる天使でも悪魔でもある人...宮永 照と出会ったのは...)
(第一印象は凛としていて、しっかりしてそうなイメージだった。しかし、麻雀を打つと一転、その凛々しさが冷徹なものに思われた。それゆえに、皆恐れに近い感情を持って、話しかけ辛い雰囲気であった)
(だがその時の私はそんな宮永 照に同情したのか、それともただの怖いもの知らずだったのか、しかし何かに引き寄せられるかのように話しかけていった...)
菫「君...すごいな、中学もやってたのか?それにしては宮永 照って名前は聞いたことないんだが...」
照「......麻雀はやってたけど、大会には出た事ないから...」
菫「そうだったのか...いやぁ!それにしても強いな!!もう一度私と打ってくれないか!?」
照は少し驚いた顔をした後、どこか嬉しそうに頷いた。
菫「よし!次こそ討ち取ってやるぞ!」
(その頃の私は強い人と同じ学校で共に戦える事が嬉しくて、ただひたすらに宮永 照に挑み続けた...そしてその度に私たち2人に付き合ってくれる人は1人、また1人と減っていった)
ーーー1年 5月ーーー
監督「よぉーし、今日からは各々チームを作って貰ってトーナメントを行って貰う!そこからインターハイに出すメンバーを選抜するから気を引き締めて頑張れ!あ、2年はなるべく1年を加えたチームにしてそれぞれ指導にもあたってくれ!以上!」
菫「チーム...か、さてどうするかな」
照(ジーーー)
菫「はぁ......照、一緒に組むか?」
照(ブンブンブン!(ウナヅキー
(こいつ...宮永 照は付き合ってみるとなるほど、第一印象とはかけ離れたおっちょこちょいであった、そして人付き合いも苦手ときたもんだ、刷り込みされた雛のようにくっついてくる)
照(・〜〜)
菫「ったく、私を捕まえたらそれで終わりか?チームは2人じゃ出来ないってのに...」
「おっやっぱお前らで組むのか〜、どうだ?私たちとも組まないか?」
菫「ぶ、部長...」
この人は現白糸台麻雀部部長だ、まあなんというか...少しアレな人である
部長「どうせ照に誰も寄り付かないんだろ?ん?」
菫「は、はぁ...部長が宜しいなら願ったりかなったりなんですが...」
菫「あと2人足りないですよね?」
部長「はっはぁ!それなら心配ないさ......指導長ぉぉぉ!!」
(ビビクン!
指導長「な、なんですか部長〜...?」
ここ白糸台には部長、副部長の他に1年を担当する2年の指導長という人はいる、まあ次期部長のような役職だ、照と打っても折られない数少ない人の1人だ
部長「私たちのチームに入ってくれるよな?」
指導長「私はもうチーム決めてあるんですけど〜」
部長「なぬ!?まさか貴様!部長の頼みが聞けないというのか!?」
指導長「そーいうのー食券濫用っていうんです〜」
部長「ええい!!そんなチーム破棄だ!!今すぐこっちに寝返れ!!」
(ポカ
部長「っっつ!?」
副部長「まったく、わがままもいい加減にして下さい第一彼女はくさっても指導長なんですから「なにがくさってもですかーー」
副部長「3年はある程度自由とはいっても部長と指導長が組んでは問題でしょう...?」
部長「ぐぬぬ......」
副部長、アレな部長にピッタリなお目付役だ、さぞかし苦労も多いだろう、入って間もないというのにこんなやりとりは飽きる程見たぞ...
モブ×2「「あのぉ......」」
部長「ん?どうした」
モブZ・X「私たちも同じチームに入れて貰えませんか?」
この2人は比較的照に対して恐怖感を抱いていない、たまに付き合ってくれる2年の2人だ
部長「おぉ!!超ベリーグッドタイミングだ!!ちょうど人数に悩んでたところなんだ!歓迎するぞ!」
菫「よろしくお願いします」
照「......します」(ペコリンコ
部長「へっっ!どうだ副部長&指導長!お前らなんぞすでに用済みだぁ!」
指&副「「はいはい(ーー)」」
部長「............よーーっし!皆〜!チームが決まった所からチームごとになって練習だぁ〜!これから約1ヶ月ほどのチームだがそれぞれしっかり固めていけよ〜!」
「「「はいっっ!!」」」
菫「よかったな、部長達が組んでくれて」
照「...うん」
菫「照も麻雀は強いが、人間関係も作れるようにしないとな...今までどうしてきたんだ?友達とかいたのか?」
完全に口うるさい母親である
照「今までは、、、本と一緒だったから...」
菫「...はぁ、そんなことだろうと思ったよ、でもまあ同じチーム内では積極的に話せるようにならんとな」
あの部長とまともに会話できるのは副部長と指導長ぐらいだが
照「...私は、、、菫がいるからいい」
菫「......っお前なぁ...」
そのどこか儚げな物言いに少しドキっとしたのは内緒だ
菫「大人になってから辛いぞ?」
照「菫は...大人になればいなくなるの...?」
上目遣いに聞いてくる照は私のドキドキを更に加速させていく
菫「...少なくともこの3年間は一緒にいてやるよ」
照は瞳にわずかに暗い影を落として
照「......そう」
と、だけ答えた
部長「お前らーー、なーにそんな暗い感じになってるんだぁ?練習始めるぞ!!」
菫「あ、はいっ!照、行くぞっ」
照「うん」
さっきの胸の高鳴りはなんだったのか、普通の女の子だったはずの私にはその答えがわからなかった
ーーーーーーーーーーーーー
とりあえずここまでです、ざっと見て結構誤字ありますね...orz
結構たくさんの人にスレ立て不発連発申し訳ないです
ーーーチーム結成翌日ーーー
部長「今日もチームごとの練習だ!気張っていくぞ!解散!」
昨日はチーム内で顔合わせだけだった、今日のところはさしずめ...
菫「部長、チームのオーダーはどうするんですか?」
部長「うむ、先鋒は私として...大将は照かな?」
菫「妥当ですね...」
X「次峰は菫ちゃんがいいんじゃないかな?」
菫「私ですか?」
Z「なんか次峰感半端ないもんね〜菫ちゃん」(笑
菫「次峰感って...」
部長「はっはっはー!確かに見事なまでの次峰感だな!菫は!」
菫「部長...完全にノリ合わせただけですよね?」
照(オカシmgmg
こいつはいつもお菓子持ってるな...
部長「よっし、あとはXが中堅、Zが副将で...決まりだ!!」
XZ((所詮モブはテキトーな運命なんだわ...))
菫「そういえば対抗戦はどんな形式でやるんですか?監督はトーナメントとか言ってましたけど」
部長「トーナメントとは言っても結局は全てのチームと当たるんだ、総勢90人近くいる麻雀部で18チーム作られるわけだがそこから6つのリーグが分けられる、そのリーグで総当り戦をして勝った順からポイントが与えられるんだ、それを全部と戦うまで繰り返して総ポイント数で順位付けって感じさ」
菫「なんというか...それトーナメントじゃないですよね?」
部長「ふっ、天下の白糸台高校七不思議の一つと...XZ「呼ばれてませんけどね」
部長「」
またこの部長は...
菫「はぁ、練習の指示を下さい」
部長(1年坊に呆れられてる......)ズーン
部長「んん!ゴホン!!気を取り直して、最初はアップで打つぞ!ジャンケンで負けた奴は牌符を読んどけ!いっくぞー」
ーーーーーーーーーーーー
「「「お疲れ様でしたー」」」
菫「ふう...相変わらず容赦ないな、照は」
照「容赦は...したくないから」
菫「はっは、なんだそれ」
そう...照は容赦ない、だからこそ大部分の人間は関わりたくなくなる
菫「そこが好きな奴もいるんだがな...」
照(ビクッ
菫「ん?どうした?早く支度して帰るぞ」
照「ん...なんでもない、、、行こ」
なぜか慌てた様子で出て行く照
菫「変な奴め...」
今に始まったことではないが...
ーーー1年 6月下旬ーーー
照「ツモ、2000-4000」
他家「...っ、はい...」
監督「そこまでっ!!」
照「ありがとうございました」
他家「「「はい...」」」
部長「最後までとんでもなかったなぁ...」
この対抗戦、私たちのチームは全員活躍できて見事優勝できたのだが...
菫「やはりというかなんというか...」
XZ「照ちゃんがみんなもってったよね〜」
そう、私が会ったばかりのころも充分化け物クラスだったがそれに更に拍車がかかってる、大将だったのもあるが照の対局で南入したのは副部長とやったときぐらいだろう...
菫「おう、お疲れ様だ照」
照「ん、がんばった」
小さい子みたいに胸を張る、そこに年相応の膨らみは見られないが...
部長「なんにしても我らが優勝だ!!めでたいぞぉ!!!」(ワッショイワッショイ
菫「部長、挨拶行かなくていいんですか?」
部長「むう...貴様副部長に似てきたんじゃないか?」
副部長なら光栄なことだ...
監督「おい!部長挨拶早くしろ!」
部長「へいへい...っと、あー、諸君!この一ヶ月の間よく頑張った!私が言うのもなんだが結果はどうあれ各々学んだものはあるだろう!これから監督より、選抜メンバーの発表があるが選ばれた者は選ばれなかった者の思いを背負い、大会に励むように!!以上!!」
(パチパチパチ
こういうところは部長って感じするのにな...
監督「えー、それでは次に選抜発表だ!!」
来たか、ここ白糸台に入ってまだ間もないが照に出会って強い人に揉まれて必死に喰らいついてきた、正直まだ照に勝てるとは思わないが...選ばれる自身はあるつもりだ!(グッ
監督「まずは先鋒!!...部長!」
部長「うすっっ!!!」
(ワーワー(パチパチパチ
これは予想通りだ...選ばれるとすれば...
監督「次峰!!......」
ここなんだ...頼む...
監督「...副部長!!」
副部長「はい」
(オオオオ(パチパチパチ
......まだ、枠はあるっ
監督「中堅!...指導長!!」
指導長「やったよ〜〜!」
(アハハハ(パチパチパチ
ここで呼ばれなければ...
正直半分諦め、半分確信で気が気でなかった
監督「副将!...弘瀬 菫!」
(オオオオオ(パチパチパチ
......っっっっっっ!!!!!!
監督「ん?菫!」
ダメだ、副部長のように優雅に冷静に...
菫「ひ、ヒャイっっっ!!」
....................
(ドッ!ワーハッハッハッハッハ(パチパチパチ
やってしまった...もう嫁にいけない...
弘瀬→弘世 ですね...指摘ありがとうございます、素でまちがえますねこれ...
監督「次っ、クスッ、ふふふふ」
あの監督シャープシュートしてやりたい...さっきから笑い転げてる部長と串刺しで......
監督「グッゴホン!!大将!...」
もう皆呼ばれなくても分かっていた...
監督「宮永 照!!」
(...(パチ、パチパチ
誰もがつまらなさそうな反応する、それほどに決定的なまでの実力になっていた
監督「ん、控え選手は職員室前に貼り紙をしておいた!各自確認するように!!では解散!!」
(ガヤガヤガヤ(ワーワー
部長「いやぁ!笑わせて貰ったぞ!菫ちゃーん!!」
しかしまだ少しボーッとしている、私が選ばれたんだ...
副部長「これはしばらくは夢のなかにいますねえ」
指導長「でも凄いよね〜やっぱり〜、天下の白糸台で1年生2人が選抜メンバーなんて〜ビッグにゅうすだよー」
部長「照も菫も抜きん出てるからな〜!文句ある奴はいないだろう!」(スタスタ
副部長「強さに文句はないでしょうけどね」(チラッ
((はぁ、選ばれなかったよ...))
((実際選ばれるのは4人みたいなもんだったしね〜))
((宮永さんって強いけどなんか好きになれないよね)) ((スマートぶっちゃってね)) (コショコショ
副部長「.........」
部長「どうしたんだ〜副部長ー!メンバーでミーティングするぞー!」
副部長「はいはい、今行きます」
副部長(本当、自分が嫌になってくるわ...)
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
結成されたチーム、チーム龍虎(部長命名)は過去最高といってもいい程の強さだと評判になった、そんなチームの選抜に選ばれてより一層気を引き締めるとともに非常に喜ばしかった
それとともに照の様子がおかしい、最近になってから、元々ネジが抜けてる奴だが練習中いきなりどこかへフラフラ行ってしまったり、雛みたいについてきたりするのが妙に減った、短い付き合いだがなんとなく様子がおかしい事は確かなようだ...
こっそり探ってみるか?自分から話すような奴ではないし...
それとも新しい友達でもできたのかな?それなら紹介してくれてもいいはずだろう...
照(オカシmgmgー
...ふっ、こんな奴に振り回されてるのか私は...アホらしくなってくるな、気になるなら直接話せばいいことじゃないか
菫「照」
照「ん?どうしたの...?」
菫「いやな、最近お前おかしくないか...?」
照「...失礼」
菫「いやいやいやそういう意味じゃなくてな...勿論照がおかしいのは確かなんだが」
照「喧嘩でも売ってるの?」(構え
菫「だから違うんだって...お前最近私についてくるの減ってフラフラどっか行くだろ?なにしてるんだ?」
言ってみるととんだお節介であると思うな、なぜか照れ臭くなってそっぽを向いてしまったせいだろう、一瞬照の顔が曇ったのを見逃してしまったのは...
照「......ううん、最近急にオカシ食べたくなるから...」
再び照を見たときは既にいつもの照だった
菫「そうか、ふっ...お前がオカシ病なのは初めっからじゃないか」
なぜか照れてしまったのもあってこの話題はもう掘り返さなかった
菫「なんにしてもいよいよインターハイだ!お互いベストを尽くそう!信頼しているぞ」
照「......うん」
そう微笑んだ笑顔の暗さに気づかなかったのは私の胸が高鳴ってしまったからだろう...
ーーーーーーーーーーー
そんな会話をしながら時は過ぎ、いよいよインターハイが始まった。
私たちは過去最強と言われるだけあり、県予選もなんなく圧勝して本戦リーグまで辿り着いた。
私もほぼ毎日照と打っているだけあり、私の雀力は急激に跳ね上がっていた。
そして本戦一回戦...ここまで私たちは大将にまで回ることなく飛ばしてきた。
しかし流石全国大会とあり私が稼ぎ負けてしまい、大将に回った。
これが照の初陣というわけだ。
菫「部長、みなさん...申し訳ないです。」
部長「なに言ってんだぁ、収支で言えばプラスだろ?」(パァン
副部長「私たちが感謝こそすれ、菫が謝ることなんてないですね」(パァン
指導長「よく頑張ったよー」(パァン
菫「...ありがとうございます」(パァン
菫「照...なにも心配してないがな、頑張れ!」(グッ
照「...うん、私はいつでも本気でやる、手は...抜いたりしない!」
言い聞かせるように言った照はなにかを決意した顔で
照「いってきます」
そういって出陣していった。
ーーーーーーーーーー
結果でいえば圧倒、状況をいえば凄惨だった。
東3局、照の親番で他家は全て飛び。
そして...
照「ツモ、6000オール」
インターハイ決勝 大将戦、その局は東二局が終わることなく他家が全て飛んだ。
マスコミや後援会なんかは照が個人戦にでてなかったのもあってか『超特大破滅的超新星』とかいって囃し立てたが、麻雀部員達が照の話をすることはなかった...まるで他校に同情するかのように。
そして終局直後テレビではわかりにくかったし気づいたのは付き合いのある私だけだろうが確かに見た、照の口が
『やっぱりつまらない』
と動くのを。
私にとって初めての公式大会、インターハイ...部長達のを見てる限りでは私と戦えそうな人はいないようだ...このまま菫達だけで優勝してくれないかな?
そんな淡い期待は本戦リーグで打ち砕かれた
出番...か、
照はこの時完全に手を抜くつもりだった、しかし...
菫『頑張れ!』
ああ言われちゃったらね...手を抜くことなんて出来ないよ、菫を裏切ることなんて絶対しない、例え誰になにを言われようとも。
『...っ!そこまで!優勝は白糸台!!』
照『ありがとうございました』
あぁ...やっぱりつまらなかった、予想はしてたけど...けど、これでいいよね?菫、私は頑張ったよ?
ーーーーーーーーーーーー
大会が終わって部長たちの引退式、3年生たちと和気あいあいと対局し、無事に部長職も前指導長へと引継ぎが完了した。
そして、前部長の涙ながらの挨拶でも終わりほとんどの人達がカラオケなんかに出掛けた後、照がまたいなくなってるのもあまり気にはならず、私は部長に呼び出された。
部長「おーい菫ー!こっちだー!」
菫「まったく、なんなんですか?こんなとこに呼び出して...」
部長「引退する先輩に向かってそんな言い草か...可愛くないやつめ!」
菫「もう最後ので十分泣かせてもらいましたんでね」
部長「はっはっはー!やはり私の超感動話にはあの冷徹な鬼すみれんも涙したかぁ!愉快愉快」
菫「鬼て......で?呼び出した要件はなんですか?こんな人気ないとこで話すってことは重大な話なんじゃないですか...?」
部長「............ふっ...相変わらず人の真実を射抜いてくるやつだなぁ...お前は」
部長の雰囲気が変わる、今まで見たことない感じに少し戸惑った
部長「聞かなくても大体察しはついてるってとこか...?」
菫「.........照、ですか?」
部長「...........................」
当たり、か
部長「単刀直入にきくが、お前はあいつをどう思ってる?」
どうって...この人はなにが言いたいんだ?
菫「そう言われましてもね...とんでもない化け物だなとは思いますね」
部長「...それだけか?」
菫「部長、らしくないです。言いたいことがあるなら全部いうのがあなたでしょう?そんな探るような言い方私は好きじゃないです」
気持ち悪かった。
部長「......らしくない、か。そうだな...お前達の前ではそうだよな...」
私は初めから知ってたのかもしれない。
部長「...なら言おう」
皆の想いを
部長「照はここにいるべきじゃない...あいつを見てると、皆殺して自分も死にたくなってくるんだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
薄暗い物置に彼女はいた。
照「..................きました」
?「......まぁそこに座りなさい。」
鉄の椅子が置いてある、打つ時座るやつだ。
(ガタ
?「呼んだ理由は分かってるわよね?」
照「......はい」
なにかあることは分かってた。
?「なんで...?なんで私との約束を破ったのかしら?」
?「なんでインターハイ...手を抜かなかったの?...照っっ!!」(ガコーン
女はどこからか持ってきたのか、鉄パイプを地面に叩きつけた。
照「...........................」
?「答えなさい.........殴られたかったわけじゃないでしょう...?」(ガスッ
言いながら私を殴ってくる。
照「...........................」
?「ねえ、ねえねえ!!!答えなさいよ!!照っ!答えてってば!!早く!!ねえ!!ねえってば!!!」
(ガスッガスッガスッ
顔も殴ってくる、血の味がする、でも私は避けたりしない、なにも答えない、この人を正しいと思う、ひたすらに。
?「ぁぁぁああああ!!!!照!!照ぅ!!!ひぃぃっっっっっ!!!!!」(ドゴッガスッ
菫が尊敬してる...
副部長「はぁ...はぁ......はぁ...はぁ...」
この麻雀部の元副部長を。
副部長「はぁ...はぁ...なんで黙ってるのよ...」
殴るのに疲れたのか副部長もその場にへたりこんだ
照「...」
副部長「痛くないの?普段は平静を装って裏でこんなことし続けてるし私が憎くないの?それも取るに足らないことだって思ってるの!?」
照「.........副部長だから...」
菫の尊敬してる...
照「菫が...目指してる人だから...」
私はなにも出来ない、唯一の生きる目的にとって正しいものだから...私にとっても正しいんだ。
副部長「っ...菫...ね、やっぱりあの子なのね......ふぅ...」
納得したように一息つく...
副部長「あなたにとって菫ってなんなの...?」
答えが分かってるように聞いてくる
照「..................唯一。」
副部長「.........ふふふふっ...そうよね、そうなのよ、そうじゃなくちゃいけない。あなたを壊すには...。」
壊す?私を殺す気なの...でもそれに菫は関係ないはず...
副部長「.........私達はあなたがきてから変わった、それまでは裏も偽りもない平々凡々な人間だったのにね...」
噛みしめるように副部長は語り始める。
副部長「平和なもんだったわ...そりゃ力量差はあったけどね、みんなが目指していけるレベルだった、それが...あなたは違う、違いすぎる」
副部長「最初は驚いた、驚愕だわ。
でもだんだんと怖くなっていった、実力差がはっきり分かってきてね、これは人間じゃないと思ったわ」
副部長「誰しもが貴方をヒトの形をしてる異形だと思えてきた。2人を除いてね」
副部長「部長、そして菫...この2人はあなたを化け物扱いしなかった」
副部長「でもね、2人は全く別の理由はあった......」
副部長「なんだか分かる?分からないでしょうね...あなたには。」
副部長は床を叩き始めた。
副部長「部長はね...あなたを救いたかった、力の使い方を知らないあなたをただ救いたかっただけなの...でも菫は違う...あの子はね、あなたと同じ化け物なのよ」
途端に私は怖くなった、今まで、部活後に呼び出され、殴られた時も、インターハイでもわざとボロ負けしろと脅されたときも副部長は正しいと思い続けて...恐怖なんてこれっぽっちもなかった。なのに...
なにか直感したかのように怖くなった、膝が震える、さっき殴られたところが急に激痛をともなって暴れる、痛い、痛い、痛い...
副部長「そうよ...あの子のせいなの...せっかく部長が救えるはずだったのに...」
痛い痛い痛い、苦しい...
副部長「部長まで折れてしまった!!!私と同じように!!ダメなのに!そんなことダメなのに!!」
今まで感じた事のないこの感覚は...
副部長「あいつさえいなければ!!!こんなことにならなかった!!全部、収まってたのにぃ!!」
怖い、なにかが壊れそうだ。
副部長「憎い...邪魔をしたあいつが...結果的に部長を堕としたあいつが......」
副部長「...菫が.......」
副部長「だから...仕方ないのよね。部長も賛成した...」
声を捻り出して言う
照「...ずみれにぃ...なにずる...き...?」
副部長「あなたのためでもあるのよ
...あいつがいなくなれば、あなたも救われるわ...」
ダメ...もう押さえられない...
副部長「そのためにも.......」
溢れる、私のなかから
副部長「菫には.........」
抑えていたものが
副部長「いなくなってもらうの」
瞬間、脳裏にインターハイ終了して控え室に戻った時が思い出された、菫は微笑んでいて......
部長たちは
......菫を見ていた、鬼の形相で
照「...ぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!が、がぁあぁぅ...ゲホッゴホッガハァァアア!!!あぅぅぅあああっっっっ!!!!!ゴッホゴッホ!!!」
ーーーーーーーーーーーー
はぁ...はぁ...くそっ!なんでこんな...
菫「やめてください!!はぁ...はぁ...なぜ部長がこんな...」
部長「ごめんなぁ...ごめんな菫...許してくれ......ごめん」
涙を流しながら近付いてくる部長に以前の面影はなかった。
部長「菫ぇ...菫ぇ......お前のせいなんだよぉぉ!!!」
(ビクゥ!!!
狂ったかのように部長が怒鳴る、この外から鍵のかかった第二物置部屋から出られるとすれば窓ぐらいだろう。
幸いここは2階だからなんとかなるはずだ...
..................
なんでだ...なんでこの状況でそんなこと考えられるんだよっ!!
あの部長だぞ...?あの部長が鉄パイプ持って襲ってきてるのに...
心はどんどん研ぎ澄まされ、視界はクリアになっていく
あのとき...
部長『...なぁなんでお前はそうならないんだ?...教えてやるよ!お前も照と同じ化け物だからだっ!!いちゃいけないんだよこの世界には!!!』
菫『ぶ、部長...?なにをいってるんですか...理解がおいつきません...』
といいつつ本当は分かっていた、
私は邪魔をしたんだと、逃げ道をつくってたんだと
部長『化け物1人ならまだなんとかなったかもしれない...いや、なるはずだった...それをお前が!!お前がいたから!!』
袖から鉄パイプを取り出した時、それが振り出される軌道まで...全て見えた。
部長「はぁ...はぁ...目覚めたのか......?」
肩で息をしている、逃げるなら今か?
だが、
菫「部長...私を...どうする気ですか?」
理由は分かってしまっている、今目覚めた化け物のせいで...
聞いたのは私の人間の部分なのだろうか?わからない。
部長「はぁ......はぁ......消えてもらうんだ、私達のために...人間のためにな!!!」(ブゥン!
なんか考えてたのと全然違う...どうしてこうなった?
見てくださってありがとうございます...
最初はイチャラブにしようと思ってたんですけどね...
一応完結はするつもりです!見てくれるだけで励みになるのでこれからもよろしくお願いします!
↓投下
次の一撃は避けられなかった、いや避けなかった。
まだ心のどこかで否定している...ヒト以上の力を有することに
(ガァン!
頭が割られる、血が流れていくのが分かる...
部長「はぁ...はぁ...菫...」
(ガァン!
今度は顔面だ、頬のあたりの骨が砕けるのが分かる
部長「これで......終わりだ、痛かったか?ごめんな...でもお前が悪いんだ...仕方ないんだ...」
部長が...いや、もはや誰か分からないヒトが振りかぶる
もう私に避ける気力はない...このままいなくなるのか?この世界から。
それもいいかもな...
と考えるなか、突然脳裏にあるものが思い起こされる。
菫「......て、る....照......」
そのときだった、途切れゆく意識が弾け飛び今までにない意識が私を乗っ取った。
『...ぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!が、がぁあぁぅ...ゲホッゴホッガハァァアア!!!あぅぅぅあああっっっっ!!!!!ゴッホゴッホ!!!』
普段耳を使って聞くより、目を使って見るより...更にクリアに、鮮明にその光景と音は見えた。
照と副部長がいる、そして...照は血まみれだ
照が叫んでいる。その周りにはオーラのようなものが巻きついている。
副部長が驚愕している、恐怖、驚き、そして悲しみ...そんな感情が彼女に渦巻いているのがわかった。
部長「はぁぁ!!!」
不意に殴りかかられた、でも避けるまでもない...
新しい意識は身体のダメージを気にすることなく攻撃を避け、ヒトの精神を殴る。
部長「ぁ...ぁああ!!!やめ、やめろ!!いやだ!!......怖い...やめて...助けて...」
菫「.........?」
そのとき、私は私じゃなかった。
そして、ヒトは崩れ落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーー
照「はぁ......はぁ......」
突然叫びだす照...今までにないほどの恐怖が私を襲う
やはりこいつも...部長は最低限の罪悪感からか、照の消去は辞めた。
照はこのまま1人でいれば化け物にはなり得ないから...と。
だがそれは違った、化け物にとっての唯一を消されると知った瞬間、彼女を人間にしていた部分は弾け飛んだ。
消さなきゃ......殺さなきゃ...!!!
瞬間的に感じとった、落ちていたパイプを拾いあげ、無我夢中で殴りかかる...彼女の脳天めがけて
頭が割れた、スミレが...いなくなる、会えなくなる...その痛みで身体が、意識が弾け飛んだ
全て壊す...
その意識のみになった途端に、頭部に鉄の感触が湧く。
こいつだ...スミレヲケソウトスルヤツハ!!!
破壊の意識は容赦なく目の前のヒトの精神を破壊した。跡形もなく
乙?
ーーーーーーテルに会いに行かなきゃ...会いたい...意識はここからでも見える。
けど触れ合いたい...
ーーーーーースミレ...スミレはどこ...?まだ大丈夫...まだ感じてる、スミレの意識を
早く触れて確かめたい...
2人はさまよった、互いを求めて...獣のように。
ーーーいる、この部屋に...ん、鍵...?めんどくさい、開いて
(カチャ
ヒト、モノ...関係はない
ーーーテ...ル......
ーーースミレ...
出会った2人の周りにはオーラが禍々しく、あるいは楽しく、祝福するように渦巻いていた。
ーーーテル...
そうだ...私がなにもない、まだ普通で、ただの麻雀が好きで弓道が好きな女の子だった時、恋をしていた...
でもそれに気づかなかった...今なら分かるよ、テル...お前となら、堕ちていける...
ーーースミレ...
私の唯一、私がヒトであれた存在...もう今は違うけど...私の想いは変わらない、あなたに言われれば自らでも命を断てる、好きだよ...スミレ、愛してる。
もう2人の間に言葉はいらない、抱き合った、熱く、お互いを確かめながらそしてオーラは一つになる......しかし
ーーーテル...ごめんな...
ーーー...なんで?
ーーーお前のためなんだ...お前は化け物なんかになるべきじゃない
今ならまだ...私がヒトでさえあればまだ...
ーーーいやだよ!!ずっと、ずっとこうしていたいよ!離れたくない!
もう他のことなんてどうでもいい!!
ーーーまだ...まだ諦めるな、私がヒトに戻ってもこの気持ちは変わらない、テルとずっと一緒だ...だから、まだ諦めちゃだめだ...だから
ーーー...だめっ!あんな世界に希望なんてない!スミレが信じてたヒトだって...
ーーー......いくぞ...私はまだ...諦めない
ーーースミレ!!!
そして私は封じた、このときの出来事も、なにもかも...普通の女の子に戻った。
覚醒した記憶を消すことで...
>>48もうちょい続きます
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