淡「弘世先輩・・・・賭けをしませんか」 (30)

ID:DWPbgwmB0の代行

では投下します

菫「なあ照・・・・新しく入った一年の大星のことなんだが・・・・」

照「彼女の実力なら一年の中ではかなり強い方(まだ私が去年個人戦の決勝で戦ったような人達の相手は任せられない・・・・)」

菫「いや実力のことでは無くて・・・・(一年の中では・・か・・)

照「じゃあ何のこと」

菫「大星がお前以外の先輩の言うことを聞かないんだ」

照「そう・・・・」

菫「大方自分より弱い先輩の言うことなど聞きたくない・・・・とでも思ってるんだろうが」

照「菫・・・・(たぶん少し違うと思う・・・・)

菫「なんだ」

照「自分で聞いて」

・・・・・・・・・・
淡「私が気にしているのはそんなことではありません」

菫「じゃあ何を気にしているんだ」

淡「まああえて言うなら・・・・」


淡「宮永照に勝つ事を諦めてしまった先輩方に教わる事などありません」

菫「・・・・確かに照に勝つ事を諦めてしまった二年三年は大勢いるが・・・・お前は勝てると言い切れるのか」

淡「宮永先輩が卒業するまでに勝ってみせます」

菫「そうか・・・・」


淡「弘世先輩・・・・賭けをしませんか」

菫「何の賭だ」

淡「私が宮永先輩が卒業するまでに勝てるかどうか・・・・当然私は勝てるの方に賭けますが」

菫「それじゃあ賭にならないな」

淡「私が勝てるわけないと言いたいんですか」

菫「いいや」


菫「私も勝てるに賭けたいからな」

淡「・・・・どうしてですか」

菫「照が負けるとは思わないが・・・・私は後輩の成長に賭けたいんだ」

淡「・・・・・・」

菫「そういえば照がお前を一年の中では強いとなかなかの高評価をしていたぞ」

淡「・・・・(一年の中ではだと・・・・やっぱりまだまだ自分の方が上だとでも言いたいのか)」

淡「じゃあこういう賭けはどうですか・・・私が他の一年に負けるかどうか・・・今度は先輩が先に答えて下さい」

菫「(こいつ自分が一年の中では一番強いとでも思っているのか・・・ここで負けないと言えばこいつはますます天狗になる)」

淡「・・・・・・」

菫「(かと言って負けると言えば後輩を信じないのかと怒りそうだな・・・・仕方ないここは・・・)」

菫「なあ大星・・・他校との試合で賭けなどという私情を挟むのは良くないんじゃないか」

淡「(話を逸らすつもりか・・・)」

菫「そうだ大星お前を虎姫に推薦しよう・・既に他のメンバーの了解は得ている」

淡「(・・・やはり逸らした)それは大会のレギュラーという事ですか」

菫「なぜそう言い切れる」

淡「だって・・・・・・」


淡「あんな形式だけの選抜戦・・・宮永先輩がいるチームが勝つに決まっているじゃないですか」

菫「そうか・・・」

淡「どうせなら私は他チームで宮永先輩を倒して出ますよ」

菫「その気概こそ虎姫に相応しい」

淡「どういう意味ですか」

菫「実は虎姫は攻撃型と思われているが・・・表沙汰になっていない条件がある」

淡「何ですかそれは・・・」


菫「宮永照に勝つ事を諦めないことだ」

淡「ええ・・・だって先輩は・・・」

菫「誰が私が諦めたと言った・・・それにいきなり来た一年に先を越されるわけにはいかんだろ」

淡「そういう先輩が少しでも残っていればこの麻雀部も少しは楽しめそうですね」

菫「ところで大星」

淡「何ですか」

菫「もう少し他の部員と柔らかく接する事は出来ないのか

淡「・・・フフフッゴッメーンスミレ先輩ゆるしてー」

菫「(何だ・・こいつは急に・・)」

・・・・・・・・
菫「という事になったんだが・・・」

照「そう・・・」

菫「やはり私は自分の思った通りお前に勝てる一年はいないと言うべきだったか・・・」

照「ねえ菫」

菫「なんだ」


照「私は淡を倒せる可能性を持った一年はいると思うよ」

菫「いきなり何を言い出すんだお前は・・・」

照「この大会は何となく荒れそうな気がする・・・決勝にたどり着く頃にはうち以外のシード校全滅・・・あるいはうち以外ダークホースかも」

菫「深読みしすぎだ(・・・だがこいつの予測は結構当たる)」

照「菫・・・もし淡が同じ一年に負けたらどうなると思う」

菫「あいつのプライドはズタズタだろうな・・・」

照「でも・・・」


照「そこから這い上がったら淡はもう一つ上の打ち手になれるよ」

菫「だが淡の敗北は白糸台の敗北そう簡単に負けられたら困る」

照「そうならないように先輩の私達もがんばらなくてはいけない」

菫「照・・・(淡がまけるような所が相手だと照以外マイナスも有りうる・・・そうなったとき白糸台は宮永照以外大したことない・・・そう思われるのが私は怖い)」

・・・・・・・・・・
それからしばらくして私達は阿知賀に一位通過を奪われ二位という形で決勝に進んだ
淡を倒した高鴨穏乃が照の言っていた淡を倒せる一年だったかは分からない

終わりです
続きは未定

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