[ガルパン] みほ「野良戦車?」 (98)


杏「そうそう。ほら最近見たこともない戦車があっちこっちで暴れているって噂聞いたことあるっしょ?」

みほ「はい。畑を荒らしたり、牧場に侵入して家畜を追いかけ回したりして困っているって聞いたことあります」

柚子「鹿や猪とは比べ物にならないくらいの被害になっているらしいの・・・」

桃「そこで戦車道連盟から通達があり、これらの戦車の捕獲を戦車道を行っている各校に行ってもらうことになった」

みほ「・・・それはいいんですけど中に人は乗っているんですか?」

杏「ううん。野良戦車だから誰もいないらしいよ。だって野良だもん」

みほ「え?それじゃどうやって動かして・・・」

杏「とうわけでひとつよろしくね西住ちゃん!。もちろんあたしたちも手伝うからさ!」

みほ「あ、はい!。でも弾薬と燃料はどうや桃「会長!捕獲作戦の際、念のため関係者以外は避難をした方が?」

杏「そうだね。試合ってわけじゃないしなんかあってからじゃ遅いしね。柚子お願いね」

柚子「はい分かりました」

みほ「メンテナスもしなくちゃ杏「はいはいそれじゃみんな明日から始めるから準備してね」

柚子桃「「はい!!!」」

みほ(・・・・・・聞いてよ)







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416886737

という訳で劇場版ガルパン延期の記念に前々から考えていたSSを渡航します(発表はリアルで聞きました)
ぶっちゃけ批評とか怖い
なんで無人の戦車がと思いますがそこは道端の小石並に気にしてください
あと???とか??????登場しますのであしからず

亀です

野良戦車か、ポトリス思い出すな…


沙織「あ!お~いみぽり~ん!」

華「生徒会の用事は済みましたか?」

みほ「沙織さん。華さん。うん終わったよ」

沙織「早く学食行こうよ。今日の日替わり定食無くなるよ」

華「今日の日替わり定食はモツ煮込みでしたね。楽しみです」

みほ「うん!それじゃ行こうか」

メタルマックスかな?

>>3
>>6
野良の元ネタは鋼鉄の咆哮のおまけです

食堂

優花里「西住殿ー!。こちらに席を確保したであります!」

麻子「Zzz」

みほ「優花里さん。麻子さん。ありがとう」

沙織「ちょっと麻子!?お蕎麦口に垂らしながら寝ないでよ!」

華「おまたせしました」

みほ「優花里さんも日替わり定食なんだ」

優花里「はい!今日は鹿島産のモツ煮込みということもあって真っ先に食堂へ!」

麻子「Zzz・・・Zz!!?!!?"”#$%&‘*!!!!!!!!!」ガタガタガタ

沙織「大変!麻子が寝ぼけて喉詰まらせた!!!」

___________
_______
____

麻子「し、死ぬかと思った・・・」

みほ「大丈夫麻子さん?」

優花里「一瞬白目向いてましたよ!」

華「流石に肝が冷えました」

沙織「もう!普段から眠たそうにしているからそうなるんだよ!」

麻子「か、返す言葉もない・・・」

みほ(でもお蕎麦で喉詰まらせる人なんて初めてみた)

沙織「これに懲りたら普段から眠たくないように工夫しなさい!」

麻子「・・・精進する」

ちょっと出かけてきます
夕方から夜ぐらいに再開します
ほんと亀ですががんばります

華「ところで生徒会室にどのようなご用件だったのですか?」

沙織「あ、そうそうアタシも気になってた」

優花里「西住殿が呼び出されたということはやはり戦車道ですか?そうですよね!?」

麻子「落ち着け」

みほ「う~ん戦車は関係あると言えばそうなんだけど・・・」

華沙織優花里麻子((((?))))

みほ「実はカクカクシカシカ」

優花里「カクカクウマウマですね」

麻子(アリス探偵局か。懐かしい)

華「野良・・・戦車ですか?」

沙織「ああぁなんか聞いたことある。すごいんだってね」

麻子「すでに害獣による年間被害総額を一月で上回っているって話だ」

みほ「幸いけが人はまだ出てないけど動物相手じゃないからどこも苦労しているみたい」

華「動物さん相手なら麻酔銃や網などでも対抗できますけど相手は戦車ですから」

沙織「車と違ってタイヤじゃないからパンクもさせられないし、武器持ってるし」

優花里「・・・」

みほ「ん?どうしたの優花里さん?」

沙織「なんか“フクザツ”って感じの顔だね。はっ!?もしかして恋の悩みでしょ?!いいよ任せて百戦錬磨のアタシが・・・」
華「妄想の百戦錬磨じゃ話にもなりませんよ」

麻子「沙織じゃあるまいし失礼だろ」

沙織「みんなひどい!?」

優花里「あ、すみません。みなさんに心配かけてしまいまして」

みほ「大丈夫だよ。優花里さんの気持ちなんとなく分かるから」

沙織「もしかして戦車が暴れているを気にしているの?」

優花里「・・・はい。私は戦車が好きですから今回のような事件が痛ましく思います」

麻子「活躍ならともかく獣のそれじゃあな」

華「苦々しい想いをされている方もいらっしゃいますよね。きっと」

優花里「戦車をみる機会が増えるのは単純に嬉しいです。でも戦車たちが世間の皆さまに迷惑掛けていると思うと・・・」

みほ「戦車が大好きな優花里さんには酷な話だよね」

麻子「年々、戦車そのものに対する関心は減ってきている。洪水のように娯楽品が溢れ返った現代じゃ戦いの道具の戦車は流行らない」
優花里「それは分かってます。小さいころから周りの子が人形で遊んでいる中、戦車が好きなんて物好きだと避けられてきました。」
優花里「でもだからこそ!。自分が大好きだと胸を張って言えてきた戦車が悪くいわれなくちゃいけないのが我慢でできません!!!」


みほ沙織華麻子「「「「・・・」」」」

優花里「はっ!すみません。つい熱くなってしまって」

みほ「ううん、いいの。大好きな戦車があるからこそ今の優花里さんがいるの。だからその気持ちが無駄にならないよう私たちも頑張るよ」

沙織「うんうん。一図な女ってモテポイント高いよ!」

華「好きなものの上手なれという言葉があります。戦車に詳しい優花里さんがいてからこそ今の私たちがあります。」

麻子「一人じゃ戦車を動かせないだろ?それ一番知っているのはおまえじゃなかったのか?」

優花里「みなさん・・・」ウルウル

優花里「あ、ありがとうございます!」

PS.ニーナかと思ったという話は結構出てきますが、野良の戦車というのは初めて聞きました
ニーナという作品はニコニコで序盤のみ見たことありますが
あの妹がいかにもというかマニュアルじみた妹キャラがどうしても好きになれず2~3話で切りました
なんかシュガーにハチミツに生クリーム足したような甘甘しさを感じません?
あ、妹の正体はググりましたw

みほ「それにね今回の捕獲作戦はいくつか特典があるの」

華「特典ですか?」

みほ「うん!なんでも捕獲した戦車は戦車道内の規定の範囲以内なら自分たちの学校で使っていいんだって」

「「「「!?」」」」

優花里「ホ、ホントですか!?」

沙織「ますます戦力アップできるんだね!」

華「腕がなりますね!」

麻子「うちの高校の戦車は基本貧層だからな」

優花里「なんだか楽しみになりましたね!一体どんな戦車が生息しているのでしょうか?。ナヒュールとか7TPとか!」

沙織「やっぱり男の子はM26パーシングのような怪獣映画に登場する戦車が一番だよね!捕まえたらこぞって詰め寄られちゃうかも!」

華「やっぱりカルロベローチェですよ。校内を散歩するのにうってつけです」

麻子「・・・」

みほ「あれ?麻子さんどうしたの?なんだか難しい顔して」


麻子「いや。なにか気になる単語が出てきたものだからな・・・」

みほ「気になるって?」

麻子「さっき規定の範囲以内だったら使ってもいいと言ってたがどういう意味なんだ?」

みほ「どういう?」

麻子「なんだかワタシには『規定の範囲以内じゃない戦車もいる』って聞こえるんだが・・・」

みほ「あ!」


沙織「考えすぎなんじゃない?でもそもそも規範以内って具体的にはどういう意味?」

優花里「色々ありますが、1945年8月15日以内に試作予定だったものだとか、安全対策が取られているものだとかですね」

華「安全対策は捕獲した際多分こちらで改善できるので問題はないと思いますが・・・」

沙織「じゃあその45年以降の戦車もいるってこと?」

麻子「仮にそうだとしたらいくらなんでも手に負えないかもしれない」

みほ「う、う~ん」


沙織「ダイジョブダイジョブちょっとやそっと進んだぐらいの戦車なんてアタシたちの敵じゃないよ!こっちには軍神みぽりんがいるし!」

みほ(軍神か・・・。みんな知らない間にそう思ってたんだ・・・。私女の子なのに・・・)

麻子「問題はそのちょっと進んだ戦車どころじゃない強敵がいるかもしれないって話だ」

華「流石に45年から60年以上たった現在までの間に相当な種類の戦車があるでしょうしね」

優花里「そりゃそうですよ!!!様々な政治的・経済的な理由があって製造中止になった戦車もいますけど、強力な戦車もたくさんいます!」

沙織「例えばどんな?」

優花里「例えば蝶野教官の乗っていた10式戦車はまず黒森峰高校の戦車が全力で挑んでも一両で余裕で勝てます」

沙織「え!?」


沙織「だってあの黒森峰だよ!?わたしたちが決勝で戦った常勝無敗の名門校が!?」

麻子「しかも1対20でだ。私達のⅣ号じゃあまず勝てないな」

華「そんなにすごいんですか?その10式戦車は?」

優花里「はい。まず10式戦車は現在のMBTの中でも最新鋭の戦車なんです。あらゆる点において戦車道内の戦車を遥かに凌駕します」

優花里「例えば命中率。まず敵の戦車・・・この場合命中率がもっとも高いとされるⅤ号戦車パンターですが、命中できる距離に入る前に10式は撃破できます」

優花里「さらに仮にパンターが10式に命中できても圧倒的な装甲の性能によってまず貫通しません!」

今回はここまで

見ている人いるのかな・・・

再開します
仕事で遅くなってすみません

沙織「ちょっとちょっと!?。そんなの相手なんて出来るわけないよ!!!」

華「落ち着いてください」

麻子「あくまで可能性の話だ」

優花里「それに少なくともニュースではそんな最新式の戦車が暴れているって報道はなかったですよ」

みほ「そうだよ。第一そんなすごい戦車だったらそもそも高校生に捕まえるのを頼まないよ」

沙織「それは……そうだけど」


華「しかし具体的にはどんな戦車が出没するのかまだわかってないんですよね?」

麻子「そもそもなんで急に増えたのかわかってないんだ」

沙織「そのあたりってニュースやネットでも詳しいこと載ってないの?」

優花里「本土はもとより各学園艦にも突然現れたようですよ?」

みほ「あ、そのことでみんなに質問があるんだけど……」

華「おや、なんですか?」

沙織「戦車のことでみぽりんから質問なんて珍しいよね」

優花里「はい!西住殿のためならなんでもどうぞ」

麻子「気にはなる」


みほ「あ、あのみんな……は野良の戦車ってどう思う?」

沙織「どう……って?」

華「なんだかすごく哲学じみたご質問ですね」

みほ「ん?」

優花里「どうと申されましても・・・」

麻子「野良は野良だしな」

みほ「あれ?」

みほ「み、みんなは戦車が野良で徘徊しているのっておかしいと思わないの?」

沙織「え、なんで?」

華「どこかおかしいでしょうか?」

優花里「戦車ってそうゆうものでは?」

麻子「質問に困る」

みほ「え?・・・えええ!?」


みほ「だって野良だよ!?。なんで誰も乗っていないのに戦車が勝手に動くの!!??」

沙織「え~別に普通じゃん」

みほ「通信は誰が……」

華「たまに親子連れがいて微笑ましいですよね」

みほ「どうやって照準を……」

優花里「なかなかいないのが残念ですが」

みほ「人力なしでどうやって弾を込めて……」

麻子「あんまり見ないが」

みほ「肝心の操縦は誰が……」

みほ「メンテナスなしで動き回ってるって一体……」



みほ「もうみんなおかしいよ!!野良だよ野良!!!」

沙織「だって野良だもん」

華「野良ですから」

優花里「野良ですもの」

麻子「野良だからな」

みほ「」

みほ(あれ……わたしがおかしいの???)


みほ「」ズーン

優花里「に、西住殿!?。どうなされたのでありますか!?」

沙織「なんで落ち込んでいるのよこの娘」

麻子「別におかしいことなんてないのに」

華「なにか思い当たることが御有りなのでしょうか」

みほ(がんばれ・・・わたし。……うん、戦車が野良なのはべつにおかしくないよね)ブツブツ


みほ「そ、それで野良の戦車の種類ってまだわかってないんだよね」

優花里「はい。なにしろ突然現れるものですから映像も残ってないんです」

沙織「なんか目撃者はいっぱいいるらしいけどパッとしないんだって」

華「もともと戦車を見てもどんな戦車なのか一般の人々には知識がありませんから」

麻子「だから他の戦車の情報と混濁してあやふやの状態らしい」

みほ「じゃあ本当に古いものや最新式なのかもわかってないんだ……」


沙織「そもそも古い戦車って一体いつのものがあるの?」

優花里「う~ん黎明期、つまり本当に最初のころの戦車は1915年ごろにリトル・ウィリーというものがあります」

華「戦車道につかられている1945年までの戦車ということを考えると随分古いものなんですね」

麻子「当時は戦車に戦車という発想がなく塹壕を超えて歩兵を援護するというものだったらしい」

優花里「そのため速度もかなり遅く人でも走って追い越せるものだったようです」

みほ「まぁ当時の技術を考えるとしょうがないよね」

沙織「じゃああの黒森峰のマウスぐらい?」

麻子「だいたいそんなものだろう」

優花里「もっともアレは重さが規格外ですが」


沙織「でもそんなに古くて兵隊さん相手にしか戦えない戦車だったらわたしたちにも勝てそう!」

みほ「でもそんなに古いんじゃ戦車道には使えないよ」

華「性能も雲泥の差でしょうしね……」

麻子「いちよう捕っていいらしいが」

沙織「あ、そっかわたしたちも使うかもしれないしね」

みほ「ただあくまで任意らしいから必要ないなら連盟が引き取ってくれるみたいだから」

優花里「私は戦車だったらなんでもイケます!」


みほ「あ、でもわたしルノーFTだったらほしいかも!」

優花里「おお!あの世界初の砲塔戦車ですか!」

沙織「それってどんな戦車なの?」

優花里「ケータイに画像があります!……ええぇとこれです」

華「あら?小さくて可愛い戦車さんですね」

沙織「ホントだ!かわいい!」

麻子「小さすぎて2人乗りらしいがな」

みほ「速度も人が歩くぐらいの遅さだからね」

優花里「それでも後の戦車に多大なる影響を与えたのは事実です!この車体に砲塔を付けるという発想おかげで戦車は大変使い勝手のよいものになりました」

みほ「わたしはそれもあるけど、見た目が愛嬌があってかわいいからかな。戦車ってみんな角ばってるから」

華「実際に戦車道に使わなくとも置物としてなら小さなお子さんにも遊具として遊んでいただけますね」

沙織「あ、それいいかも!」


みほ「でもこういう戦車ばかりじゃないんだよね」

麻子「このぐらいの古い戦車だけだったら戦車道連盟もわざわざこっちに頼ったりしないからな」

優花里「ということはやはりどちらかに偏った性能ではないということですね」

沙織「え~~~とつまりまとめると……」

華「古すぎず新しすぎずといった具合なのでしょうか?」

みほ「今のところはそうとと思うしかないね」

優花里「・・・」

あけましておめでとうございます
ことよろことよろ
PCを修理に出していたので書けませんでした
今夜から再開します


優花里「しかし気になる噂も聞きました」

沙織「気になる噂?」

優花里「はい!。なんでも目撃者の話の中にはロケットのようなものを発射した戦車もいたそうです」

みほ沙織華「ロケット!?!?!?」

麻子「戦車連盟の規定の中では発射可能な戦車も無くはないが……」

華「普通は戦車といえば砲身から貫通弾や榴弾といったものですが……」

優花里「いえ、規定から外れますがT-72BやM551シュリダンなどは砲身から直接ミサイルが発射可能です」

沙織「それっていつの戦車?」

優花里「だいたいベトナム戦争ぐらいですかね」


みほ「性能に大分差があるね・・・」

麻子「玉砕覚悟でもないと勝てないな」

沙織「だ、大丈夫だって!。それにその目撃だって見間違いかもしれないでしょ?」

華「たしかにそうですが」

優花里「なんにしても万全の状態で挑まなくてはいけませんね」


華「それでその捕獲作戦はいつ行われるのですか?」

みほ「うん。今週の土日の2日間だって」

優花里「意外と早いんですね」

みほ「会長が『善は急げ』だって。この学園艦からも未確認だけどそれらしい影が見えたっていうし」

沙織「え~~~ッ、週末は彼とデートだったのに!」

華「どうせお父さんでしょう」

麻子「みっともない」

優花里「武部殿……援護できません」

みほ「サオリサンホドホドネ」

沙織「なんで回を重ねるごとにヒドくなっているの!!??」

その頃???では

????「おい聞いたか?あの噂」

??????「ああ、野良どもだろ」

??「迷惑な話だぜ。こちらの世間様の目まで悪くなっちまうぜ」

????「ピンからキリまで色々いるだろうが勘弁してほしいよ」

???「本編で出番がなかった奴らがブイブイやってそうだぜ」

?????「メタ発言禁止よ!」

?????「控えるナリ~」

?????????「ゴホッゴホッ。何にしろ我々は全力で挑むまでだ……ゴホ!!!」



「「「「「「「おまえは寝てろよ!!!!!!!ポルシェティーガー!!!!!!!」」」」」」」


ポルシェティーガー「ゴホッ・・・だってゴホッ、本編で大活躍したとは言え、出番少なかったし」

ルノーB1「さりげなくうざいわね……」

三式中戦車(それをいったら拙者は一体……)

ヘッツァー「まあ今回はかしこまったお行儀のいい試合じゃなくて泥臭い喧嘩だから、ふんぞり返るぐらいがちょうどいいかもな」

三突「だが大ジョブか?。敵は未知数だぞ?」

Ⅳ号戦車「そこは戦術と腕かな?」

M3リー「軍神格言いただきました~!」

Ⅳ号戦車「うっせぇ!!!」

八九式「まぁ俺らなら何とかなるっしょ!。HAHAHAHAHA」


(((((((おまえが一番不安なんだよ……)))))))


【大洗戦車一同】

戦車の世界では自我はあっても人間のいる場では生きているようなしぐさをしてはいけないという鉄のルールがある
トイ・スト○ーリーみたいな感じ
性格は搭乗した人間に反映される場合があれば歴史的な背景で反映される場合もある(後者の場合トラウマが多い)

・Ⅳ号戦車

いわずと知れたガルパンの顔
WW2でもドイツ陸軍をもっとも支えた。
でも自分より数が少ないうえに後から来たティーガーに顔をとられたことに嫉妬している。

・ヘッツァー

軽駆逐戦車
搭乗者の関係もあってかⅣ号戦車の相方ポジション
38tから改修されたが、たまに昔のボディを懐かしむ
右ばかり重心がよるので骨盤が歪まないか心配

・M3リー

七人の乗りの棺桶
間に合わせだったとは言え北アフリカ戦線で活躍したことは誇り
一年生チームにはもう少し大人になってほしいと思っている

・八九式

歩兵(だけ)は任せろ大和魂
内心今回の戦いについていけるのか不安に思っている
根性根性といつの時代もなんだかんだ変わらないなぁと漏らしている

・三突

ガルパンでもWW2末期でも大活躍した首なし
みんなより背が低いことに複雑な気持ちを抱いている
搭乗者のキャラが濃いので自分も濃いキャラにならないか心配

・ルノーB1

大洗戦車の紅一点
搭乗者の影響からか仕切りたがり屋
いわゆる『ちょっと男子!真面目に掃除やんなさいよ!』である

・三式中戦車

本土決戦の本格派戦車。(だがオタクだ)
発射のための紐を引っ張ると変な声が出る
出番も活躍も少なかったことがトラウマ

・ポルシェティーガー

病弱戦車
WW2ではリサイクルされたことを根に持っていたが本編で活躍したのですっかり忘れてる
劣化ティーガーと言われると怒る

休憩
さっき姉にネラーと勘違いされた
ハズイ


ヘッツァー「しかし野良の連中、節操なく暴れやがって」

Ⅳ号戦車「本来俺達戦車は人間のために作られたから人間なしじゃ動いちゃいけない筈だが」

三突「ぶっちゃけ燃料とかなくとも俺ら勝手に動けるがな。でもそれだと人間涙目だろ」

M3リー「壊れても勝手に治るけど摂理に反するから壊れたままの状態を維持してるしな」

ポルシェティーガー「そういえば私は倉庫でほぼ万全の状態で放置されてたが、皆今まではどこにいたんだ?」

八九式(同じように忘れられてたくせに『万全』とか差別化図ってるよこの人)


Ⅳ号戦車「俺倉庫」

ヘッツァー「俺は林だ」

三突「……沼で」

M3リー「……ウサギ小屋」

八九式「崖」

三式中戦車「買われた」

ルノーB1「ドブ池」

ポルシェティーガー「物置で」


Ⅳ号戦車「………なんでおまえら倉庫にいなかったんだよ?。ていうかなんつうとこで放置されてんだおまえら・・・」

三突「しょ、しょうがないだろ!俺らだって好きであそこに居たんじゃないんだから!!」

M3リー「俺なんてウサギ小屋だぞ……しかもチーム名もウサギチームとかどんな皮肉だよ」

ヘッツァー 「俺は元は38tだったけど雨風放置はつらかったわ」

ルノーB1「あたしなんてドブよドブ!!!ゴミと一緒に浸って最悪よ!!!」

八九式「ナンカイタ・・・・」

三式中戦車(どうしよう……拙者下手に入りこめない)

ポルシェティーガー(どうしよう……言いだしっぺだけどなんか言えない)


三式中戦車「そ、そもそもなぜお主らかような場所にいたでござるか?」

Ⅳ号戦車「ん?ああ、そうかおまえは外から買われたから知らないか。俺達売られるはずだったんだ」

三式中戦車「う、売られる!?」

Ⅳ号戦車「ああ。当時も戦車道が廃れる一方でな、うちの学園艦も人口不足で戦車道は科目から外れることになったんだ」

ヘッツァー「そこで当時財政難だった我が校は戦車売ってウハウハしようと思いついたわけだ」

八九式「今はこれだけしかいないけど、昔はM24とかKV-1とか優秀な戦車もいたんだ」

三式中戦車「あ、あの快速戦車や重戦車でありますか!?」

ルノーB1(安定しないわねこいつ)


M3リー「ところがどっこい。あいつらは売れても俺たちは売れ残ってしまったのさ」ハハッ

三式中戦車「なぜでありますか!?」

ヘッツァー「中途半端だから」

ルノーB1&M3リー『タ砲身とかダサいから』

八九式『八九式だから』

三式中戦車「」


三式中戦車「よ、Ⅳ号戦車殿と三突殿はいかがなされたか?!。性能は申し分ないとお見受けするが!」

Ⅳ号戦車「あ~俺と三突はな需要がありすぎて『もうお腹いっぱい』って感じだったんだ」

三突「『もう持ってる』とか『内のチームの戦術じゃ使えない」とかだったな」

三式中戦車「そ、そうですか」

Ⅳ号戦車「当たり障りのないって仇になっちまうなもんだな」

三突「だな」

八九式(おまえらはまだいいよ。俺なんて『八九式だから』だぞ!)


ポルシェティーガー「私も売れ残ったよ・・・。そして・・・」

三突「あ~~おまえはな……」

三式中戦車「?」

M3リー「実はこいつ、元々戦車道のためじゃなくて実験研究のために買われたんだ。自動車部の」

三式中戦車「え?自動車部に??」

ヘッツァー「当時は予算も潤沢でポルシェなんて色もの買えるほど予算があったんだ」

ポルシェティーガー「色もの言うな」

ルノーB1「ところが予算はあっても技術者が不足していて、あたし達戦車の整備は今のように自動車部が兼任してたんだ」

八九式「おかげで自動部の発言力はそれなりあった」

Ⅳ号戦車「その発言力を生かして条件付きでこいつを買ったというわけ」



三式中戦車「でも何故ポルシェティーガー殿を?」

M3リー「そう思うだろ?普通は自動車道なんだから自動車欲しいって思うじゃん?」

三突「当時の部長が変わった戦車が好きだった変わり者ということと」

ヘッツァー「次世代のハイブリット車の参考資料として自動車部顧問が欲しがっていたというのが発端だ」

八九式「あの頃から環境!環境!とうるさかったからな」

ルノーB1「なにしろポルシェティーガーは世界最古のハイブリットカーならぬハイブリット戦車だからね」

Ⅳ号戦車「『当時はこんなコンセプトでハイブリットを考えていた』という貴重な資料だったという訳さポルシェティーガーは」

三式中戦車「つまり?」

ヘッツァー「ぶっちゃけ『こんな風に創るな!』という当て馬にされたのさこいつは」

ポルシェティーガー「」ガーン





ポルシェティーガー「」ズーン

ルノーB1「ちょっとポルシェティーガー堕ち込んじゃったじゃない!謝りなさいよヘッツァー!」

ヘッツァー「ヤダ」

Ⅳ号戦車「まぁそんな訳で数年の間参考資料として自動車部に配属だったコイツも役目を終えて戦車道に配属されたんだ」

M3リー「それがコイツを購入するにあたっての条件な訳」

三式中戦車「ああぁ。さっきの」


三突「そしてそれからしばらくして戦車道の廃止が決定した」

八九式「それからは俺らと同じように競売に出されたんだが……」

Ⅳ号戦車「案の定売れ残った」

M3リー「しかしコイツの場合色々と場合事情が違った」

三式中戦車「?」


ヘッツァー「まず順を追って説明すると、売る相手は戦車道を専攻している団体限定。この場合高校や大学だな」

Ⅳ号戦車「仮にも正式な県立高校が財政難を理由に競技用とは言え戦車を売るんだ。相手は選ばなくちゃいけない」

ルノーB1「滅多にないけど犯罪にも使われたら大変だしね」

三突「本音はウハウハしたいとは言え世間体も大事になくちゃいけいないしな」

M3リー「ところが御覧のとおり、売れなかった」

ヘッツァー「俺らも大概だけど、足回りが極端に弱くてエンジンが炎上する劣化版ティーガーじゃあな……」

ポルシェティーガー「だれが劣化版じゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

三式中戦車「うわ!」ビクッ

八九式「そんで残った戦車をどうするか決まるまで格納庫で待機することになったんだが、すぐに困った連中が出てきた」


三式中戦車「困った連中?」

ヘッツァー「個人的に欲しいってオタクの連中が騒ぎだしたのさ」

三式中戦車「オ、オタク・・・」

三突「昔も今もポルシェティーガー自体は色々あって絶対数が少ないんだ。いわば希少価値が高かった」

M3リー「そんで金目に糸を付けないからと言ってしつこく売ってくれと催促してきたんだ」

Ⅳ号戦車「もちろん売るわけにはいかない。学業の一環として保有していたものを民間の、それもコネクション目的の一個人相手に多額で売りましたとあっては大洗の信用問題に関わる」

ルノーB1「失礼な話よね!まったく!!」

三突「で、そいうことが何日もつづいたある日。どっかのバカが強硬策に出たんだ」

三式中戦車「まさか…」

ポルシェティーガー「……」


ポルシェティーガー「……はい。盗まれました」

三式中戦車「ええええええええええええええええ!!!!!!」


三式中戦車「ちょ、ちょっと、え!?。ポルシェ殿は盗難されたでござるか!?」

ポルシェティーガー「その……はい。」

ヘッツァー「たくよ、な~~~にが『万全の状態』だっつうの!。単にそのまま忘れられただけじゃねえか」

M3リー「カッコワル」

三式中戦車「忘れられた?レア物なのに?」

ルノーB1「正確なことは分らないけど、状況から察するにそうなんじゃない?」



Ⅳ号戦車「もしくは盗んだマニアはそのまま捕まりポルシェの居場所を吐かず刑務所行きか、死んだかのどっちかだな」

ポルシェティーガー「え、縁起でもないこというなよ・・・悪いことをしたとはいえ私の価値を見込んだ人間だぞ」

三式「はいはい。しかしマジでどうしたんだろうな一体?」

ヘッツァー「さあな。もっともそのマニアのおかげで実際いい状態で発見されたのは事実だからな」

M3リー「俺らとは雲泥の差だな」

ルノーB1「そうね……はぁ……」


三式中戦車(なんだろう空気が重い。やっぱりなにかあったんだろうか……)

ポルシェティーガー「そ、そう言えば皆はどうなんだ?なぜ皆はあんなとこにいたんだ?」

三式中戦車「そ、そうでござる。皆の衆場合はなにゆえに?」

三突「じゃあ最初は俺から話すわ。といっても俺もルノーB1は同じ事情なんだけどな」

ルノーB1「そうね」

三式中戦車「???」

三突「まずさっきしゃべったようにポルシェが盗まれたわけだが、その後俺達を結局どうするかうやむやになっちまったんだこれが」

M3リー「買い手も貰い手も見つからない。かといってスクラップも金が掛かる、じゃあな」

ルノーB1「おまけに、タイミング悪く当時の関係者の生徒会も顧問も卒業や寿退社でいなくなっちゃったし」

Ⅳ号戦車「たまに自動車部が整備してくれたが、それも最新のSUVがやって来たからは忘れられたな」

三突「それから暫くの間埃をかぶることになったんだが、さっきのマニアのようにま~~~た厄介なのが現れたんだ」

三式中戦車「え……」

___________
________
_____

18年前~格納庫~

ゴオオオオオオオオン
ガシャン

『おい勝手に入ってマジでダイジョブか』ゾロゾロ

『な~に言ってのよ今さら。だいたいどうせこんなとこだれもやって来ねえって!』ゾロゾロ

三突ルノーB1(ん?なになに???)

ヤンキーA『おい見ろよ!!!すっげぇえマジでモノホンかこれ!?』

三突(何だ……また頭も育ちも悪そうなのがやってきたな)

不良A『おお戦車だよ戦車www。うっわダッサwwwwww」バシバシ

ルノーB1(なによ叩かないでよ)


ヤンキーB『いや~先輩とその彼女にマジ感謝ッスw。まさか戦車いじれるなんてw』

ヤンキーC『男が戦車乗るってカッコワリみたいな空気だから慣らしすらできねぇからなw』

三突ルノーB1((なに!?勝手に乗るだと!!!))

不良A『ホント感謝してほしいよね。アタシの口添えでこうして戦車触れるんだから』

不良B『古ぼろw』

不良C(いいな戦車。いいなぁ)

不良D『ねぇ早く乗ろうよ!』

三突ルノーB1((ざけんなゴラァアアアアアアアアアア!!!!))

三突(どど、どうすんだよ!?どうすんだルノー!)

ルノーB1(あたしに聞かないでよ!!。くっコイツら好き勝手にしちゃって)

三突(他の奴はこんなときに寝てるし、なんか流れ的に俺らに乗るぞコイツら)

ルノーB1(ぎゃああああああああ!!!下品な女がアタシの上に乗ってる!!!!!!!!」

三突(おまえはまだいいよ!!!俺なんて野郎だぞ野郎!!!淑女のたしなみがあああああああ!!!!!)

ルノーB1(鉄の掟で勝手に動けないし最悪!!!)

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