【ミリマスSS】P「あんぱん」 (27)





だらだらとしてます。

暇な人はどうぞ、時間を無駄にしていってね!





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Pの一人称で進むよー(o・∇・o)







昼休みにあんぱんを食ってて思った。


あんぱんの上にあるゴマって旨くね?


それを百合子に話したらなんと


「分かります!あまーい餡の中にプチプチとした感触がして…」


ん?


何を言ってるんだ。


「え、違うんですか?」


ゴマだよ、でも違う。味わい方がなってない。


「ゴクリ。プロデューサーさんの考えるゴマの味わい方って何ですか?」


そんなに期待しないでくれ。


ゴマが付いてる部分の皮だけを食べるんだ。


「流石!今まで誰も聞いたことがない食べ方ですね!実はプロデューサーさんは闇の世界では冒涜の…………え?」


ゴマが付いてる部分の皮だけを食べるんだ。


あ、皮だけと言ってもゴマも一緒だぞ。


「…………………………うわぁ」


引かれた。


何故だか分からないが引かれた。




「餡子への冒涜です! あんぱんに謝ってください!」


ごめんなさい。


ところで百合子、お腹すいてないか?


「まだお昼は食べてません。あ、あの!良かったら一緒にお昼でも…」


いいぞ、あんぱんが余ってたんだ。


「あんぱん?」


ああ、余ったんだが、腹が膨れなくてな。


「それって…」


たくさんお食べ。


「わ、私よよよ用事があるんでしちゅ!失礼します!」


逃げたな。


仕方ない、餡も食べるか。


もぐもぐ、もぐもぐ、もぐもぐ。


旨い、ゴマなんて要らないな。




……そうだ、皮を剥ごう。


あんぱんの「ゴマ部位」からなら楽に剥がせる。


ぺらぺら、ぺらぺら、パク。


旨い、皮だけでも中々。


おや?音無さん、どうしたんですか?


「い、いえ…何でもありません…」


そうですか、パクリ。


……茶色い皮が無くなった。


白い方の皮も……不味い。


もっちりしてるが単体で食べるような味じゃあない、甘さが必要だ。


ならば餡子と一緒に……パクリ。


旨い、饅頭も好きだが、やはり餡子はいいものだ。


いっそ餡子だけで…………待て。


このあんぱん、育に似てないか?




このもっちりとした白い肌……うーん、似てる。


食べた瞬間に脳裏によぎった育のイメージは強烈だ。


俺はもうこのあんぱんが育にしか見えなくなってきたぞ。


この育の素朴な甘味をたっぷりと味わおうじゃあないか。


『……デューサーさん!』


なんだ……?


『プロデューサーさん!』


育……どうしてここに?


『あんぱんをそんな食べ方しちゃ駄目だよ!』


何故だ……こんなにも美味しいのに。


『駄目だよ!』


そうだな、やっぱりそのままがいいよな!


『うん!』


天使だ……やっぱり小学生っていいね。


それじゃあ食べよう。


パクパク、パクパク、パクパク。


おかしい、減らない。


ゴマだけで腹を満たそうとするのが間違いだったか。


――ガチャ


おや?誰か来たみたいだ。




「ただいま戻りました~」


天空橋朋香だ。


おーい、朋香。


「はい、あなたの朋香はここにいますよ~♪」


あんぱん食べるか?


「…………」


……。


顔が少し怖いぞ。


「あなたは人に食べかけを押し付けるつもりですか~?それに購入した以上、責任をもって食べるのが礼儀ですよ?」


そうだな、全部食べるのが普通だな。


「自業自得です。それとも、無理矢理食べさせて欲しいんですか~♪」


いや、断って怒るって、分かってて言ってるんだ。


「……は?」


元から全部食べるつもり。からかったんだよ。


一日掛ければ三十個位余裕だよ。


「上げてから落とすなんて、プロデューサーさんのくせに生意気ですね~」


あんぱん欲しいの?


「いえ、プロデューサーさんの食べかけなんて要りませんよ?」


いやね、まだ開けてないのあるから、食べる?


「………………頂きます」


モグモグ、朋香、美味しそうに食べるなぁ。



「モグモグ……? 私の顔に何か付いてますか、それとも、見惚れてしまいましたか~♪」


そうだな。


俺は食べ物を食べている姿、好きだぞ。


「へぇ♪ それって、愛の告白ですか?」


ん?


今のは性癖の話だ。


「はい?」


食べるってさ、口開けるよね?


「私にセクハラでもするつも――」


ついつい食べ物と一緒に、視線も吸い込まれるんだ。


美しいプルリとした唇、妖艶な門をくぐると一瞬、一瞬だ。


歯が見える、白くて美しい歯。


一瞬のチラリズムの隙に、食べ物は噛み砕かれる。

口を動かす度に耳を澄ます、モク……モク……小さな音がするんだ。


それは外側からは見えない、でも中身は醜い。


そんな口内を想像して、ゾクッとする。


「………………」


……まだ続くぞ。


終わりじゃない、最後の瞬間がまだだ。


最後ってなんだと思う?


飲み込むんだよ。


ゴクッ、て音がしたら喉が揺れるんだ。


上から下へ、何かが通る。


その時、小さく動く喉仏が、首が、美しい。


さあ朋香、あんぱんはまだあるぞ。


皆のために買ってあるんだ。





「…………一人で食べます。ここにいると気分を害されますから」


………………。


行ってしまった。


行き過ぎたスキンシップだったな。


高校生の時は、変な奴がいたからな、変な話も出来た。


あの頃が懐かしい。


はぁ……子供に戻りたい。


「プロデューサー殿、お昼休みですか?」


ああ……なんだ律子か。


「なんだとは何ですか!」


ん?


隣の女の子は?


「ちょっと!誰が女の子よ!立派なレディよ!」


失礼、失礼。


このみさん、子供に戻りたいと思ったことはありませんか?


律子も。


「はぁ、一応……ね?大人は体験したもの」


「私は……そうですね、立派な社会人に成ろうと、してましたから。むしろ大人になりたいですかね」


そうか、律子はまだ……十九か。


なぁ律子、大人の魅力ってなんだ?


朋花な



「ええっ、私に聞くんですか?」


「あー…確かに、大人になりたいって、どうしてだったかしら」


年月を重ねる度に思うんだな、子供っていいなって。


「…………そうですね、信用……ですかね」


「信用?」


あーあーあー、はいはいはい。


なるぺそ。


「ほら、このみさんって、お酒買うときに間違えられるじゃないですか」


「あー、なるほど。……それって私が子供って意味じゃ」


「子供がお酒を買えないのって、悪影響があるからですよね?」


そりゃそうだが、そりゃ信用の問題じゃない。


医学的なあれだ。


「まぁ、そうなんですが。お酒は只の例です」


「例?なんの?」


「お酒って、十八で飲む人もいますよね?それに法律で十八からオッケーという国もあります」




すまぬぅ、律子の言いたいことが分からない。


「子供って、自分の都合にいい様に解釈しますよね。しかも知識が無いから『私だって酒くらい飲める、信用しろ』となるわけですよ」


あー、そういえば子供目線の話だったな。


「確かに……私もよく思うわ」


「それって……」


つまりこのみさんは子供。


「ムキー!」


まぁ、このみさんの色気は、背が云々じゃあありませんから。


「え?ちょっと……どうしたのよ急に」


それに、律子も随分変わったな。


「わ、私ですか!?」


皆、魅力的になって、いつか、どっかにいってしまうんだろうな。


そう思うと、とても悲しくなる。


「………………」


「………………」


だから、あんぱんっていいのさ。


「あんぱん……ねぇ」


「急に食べたくなりますね……」


未開封の奴がある、そっちをたべなさい。


「それじゃあ、頂くわ。懐かしのあんぱん」


「ありがとうございます、プロデューサー」


モグモグ、モグモグ、モグモグ。


うーん、美味しい。




「あの……プロデューサーさん」


どうしました、小鳥さん。


「私にも、お一つ分けて貰えませんか?」


もちもちんち……噛みました。


噛んだことにしよう。ちんちんなんて人前で言っちゃいけない。


どうぞ。


「頂きます」


モグモグ、モグモグ、モグモグ。


「うーん、美味しい!」


小鳥さん。


「はい? どうかしましたか?」


付き合いましょう。


「ええっ!?」


「ブフッ!」


「ブフォア!」


氷系の呪文か……。


「えっ? あの、付き合うって、その、え?」


「なななな何を言ってるのプロデューサーは!」


なんか、品がありますよね。


品のある美しさって、素敵だと思いませんか?


「ピ、ピ、ピ、ピヨーー!」


「小鳥さんが壊れたわ!?」


「プロデューサー! これどう収拾つけるんですか!」


あ、志保と静香の迎え行ってきます。




「逃げるなぁぁぁぁああ!」


おお、律子は怖いぞ。


でも逃げ切った。


車だからな。


あ、志保と静香だ。


しずしほだぁいすき。


キキッ。


どうしたんだ?こんなところで。


「はぁ?」


「プロデューサー……疲れてるんじゃ?」


まー、乗り給へ。


お仕事お疲れ。


「お疲れ様です」


「お疲れさまでした」


はい、あんぱん。


ビニコンのだけど。


「「頂きます」」


おお、息ぴったり。


カップルかな?


「………………」


ギロリ。


怖い。




「ど、どうして私が志保と!」


ん?


静香さんは随分慌ててらっしゃあ、痛い、席蹴らないで志保。


「なんですかそれ。新しいギャグですか」


志保が怒っちまった……そうだよ、ギャグだよ。


「もう! からかわないで下さい!」


静香もご立腹。


男はな、女の子を二人見ると、どうしてもそう思ってしまうんだ。※


まあ、あんぱんの感想でも言って、心を鎮めてほちい。


「……わたし、プロデューサーが時々分からなくなります」


え?


そう?




「ふざけてるのか、 真面目なのか、よく分かりません」


こういうのメリハリがあるって言うの。


志保みたいな感じ。


「私とプロデューサーさんは全く似てません」


「志保は真面目じゃないですか」


頭のネジが一本抜けてるけどなー。


「………………」


いたっ!蹴っちゃダメ!座席!


……運転中だぞ、やって良いことと悪いことの区別はつけなさい。


ハンドルきるのミスったら大事故だ。


分かった?


「……はい。すみません」


分かればよろしい。


あ、赤信号。


ポカポカポカ。


痛い!


「もう!知りません!」


志保ごめん。


まー、原因作ったのわしじゃし。


「ほら、こういうところ」


わしじゃし?


わしわしわしじゃ。


あんぱんの感想。


言って、どうぞ。




「頭おかしいんじゃ……いえ、何でもありません」


ひどい!


静香ちゃんひどい!


「まぁ、普通のあんぱんですよね」


あんぱん食べるとさ、懐かしくならない?


「? そんなわけありませんよ」


どうして?


「めんど……いえ、なんでも。志保、あなたはどうなの?」


「 別に、特に思い入れはありません」


じゃあいっそのこと事故でも起こして「あーあのときあんぱん食べてたね」ってする?


「「やめてください」」


怒られた。


でも無事送迎は終わった。


コンビニ寄るか。


ピロピロピーン


「いらっしゃいませー」


お、これはこれは。


まつり姫のグラビア。




見事に肌色が無いぞ。


ああ見えて貞操観念はしっかりしてるな。


わちき、運命の人以外には肌を見せないでありんす。


みたいな?


買っとこ。


ピロピロピーン


「いらっしゃいませー」


あ、まつり。


「! プロデューサーさん、はいほー!なのです」


はいほー!


何買いに来たの。


「…………」


「お菓子を買いに来たのです」


はいはい。


よーし、パパ何でも奢っちゃうぞー。


「それなら、これとこれとこれとこれを」


買うねぇ。


歯ブラシ、ルーズリーフ、チョコマシュマロ、たらこスパ。


たらこスパゲッティ好きなん?


「取り敢えず、全部食べようと思ってたのです。今日はたらこの日なのです」


弁当制覇するんか、頑張れ。



ん、自炊せんの?


二つも買ってるし。


「……姫のお城には優秀なコックがいるのです」


その名も徳川まつり?


「ね?」


圧力には屈しない!


「ね?」


姫には勝てなかったよ……。


「ほ? これはまつりのぐらびあなのです」


ばれたか。


アイドルのは全部かっちょるのよ。


当たり前だよなぁ。


「当たり前、と言えば当たり前なのです」


その心は?


「ほ? 姫の魅力に、フラフラと引き寄せられたのですね」


会計してくる。


「…………何を、買ったのです?」


カレーパンありったけ。


ああ、そうだ。




これからどこに行くんだ?


送っていこう。


「家でデートなのです」


相手は轢き殺そう。


誰と?


「奈緒さんとです」


祝福しよう。


ナニするの?


「……ニュアンスが……あ、何でもないのです」


「姫の副城でお泊まりパーティーなのです」


副城……つまり自宅か。


城がないから自宅を副城と言って「ほ?これは副城なのです。お城はもっとすごいのですよ?」戦法か。


そうなの、写真とって送ってくれない?


「ほ? もちろん! 姫のわんだほー!な写真でハートを射抜いてあげるのです」


期待しておく。


「ありがとごっざいましぁ~」


なんだこいつ、しぁ~ってどんな発音だよ。




それはそうと。


送るよ。


「いいのです、近いですから」


そう?


バイバイ。


「また明日なのです~」


別れた。


このあとは帰って仕事。


明日は営業。


あ^~精神がゴリゴリされるんじゃ~。


ピピピピピ。


電話や。


もしもし。


「もしもし、音無ですけど……」


うん。


「よければ、その、今夜……」


飲む?


「は、はい!」


ごめーん、今日ちょっと死にたい気分。


おうちんちんこいしこしこ。


「え……?……そうですか……すみません……」


どこ育の?





「いえ、気を遣ってもらわなくても……大丈夫です……」


あー、予約とれてない感じ?


よし。


じゃあ家で飲みましょう。


「ええっ!?で、でも、一人になりたいんじゃ……」


いや、そんなに真面目にとらんといてよ。


ジョーク!イッツジョーク!


「はぁ」


じゃあ今日俺んちな!絶対遅れんなよ!


ガチャ。


とぼける技術もたまには必要。


あーあ、仕事するか。


仕方ない。


帰ったら小鳥さん超真っ赤。


「お、おかえりなさい……プロデューサー」




「お、おかえりなさい……プロデューサー」


律子がなんかたどたどしい。


「頑張るのよ!」


このみさんが励ましてくる。


なんか妙に優しい。


あの志保もコーヒーをいれてくれた。


「お、おめでとうございます」


静香が何故か祝福してくる。



「はい、胃薬ですよ♪」


「え?私にですか?」


朋香は優しいなぁ。


それに、小鳥さんは気付いてないな。


家にはまだ、あんぱんがあるんだ



終われ

(o・∇・o)


くぅ疲

てきとーにちゃちゃっとかきました

志保にゃんペロリんぬ

(o・∇・o)

>>9 ごめんなさい。朋花って十回書くので許してください。

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