穂乃果「歌が魔法」 (35)

海未 ことり「え?」

穂乃果「だから歌が魔法になったんだって言ってるじゃん!」

海未「何を言ってるかわからないのですが」

ことり「それって発動条件みたいなものはあるの?勝手に発動するの?」

海未「なんでことりは信じてるんですか」

穂乃果「えっとね、曲名を口に出すだけで発動するんだ」

穂乃果「じゃあ試してみるよ、"ススメ→トゥモロウ"」

ピシュン

海未「え?」

ことり「え?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416641758

海未「今まで確かに穂乃果は私達の目の前にいましたよね」

ことり「うん、目の前に」

海未「じゃあ今穂乃果が私の真横にいるのは」

穂乃果「まだよくわからないんだけどね、たぶん効果は瞬間移動だと思うんだ」

ことり「瞬間移動..かっこいい!」

海未「これは信じるしかないですね」

穂乃果「他のはまだ試してないからわからないんだ」

ことり「ならこの後の放課後練習の時に色々試してみようよ」

穂乃果「そうだね!」

海未「今日は放課後練習よりもこっちを優先に解決しましょうか」

にこ「は?」

絵里「そんなまさか」

海未「本当ですよ」

ことり「本当だよ」

にこ「歌が魔法になる?また意味のわからない事をよく普通に言えるわね」

希「ウチは少し気になるけどなぁ」

穂乃果「ね、気になるでしょ?私もまだ他のは試してないんだ」

花陽「それで今から他の曲名を試してみるの?」

凛「なら早く試してみるにゃー」

真姫「これは本当に意味わかんない」

穂乃果「じゃあ次は何にする?」

凛「穂乃果ちゃんが好きな曲でいいんじゃない?」

海未「まずは試してみましょうか」

穂乃果「じゃあ"START:DASH・・"」

にこ「...何にも起こらないじゃない」

絵里「曲の名前に関係あるとか?」

穂乃果「じゃあ走ってみる?」

凛「なら凛と50m走のタイムで勝負!」

海未「準備はいいですかー」

希「確か、凛ちゃんのタイムは約6秒で、穂乃果ちゃんのタイムが約8秒」

真姫「なら凛の圧勝じゃない」

穂乃果「準備OK」

凛「凛も大丈夫だよ」

ことり「海未ちゃん、2人とも準備できたって」

海未「では始めますか」

海未「位置について、よーい」パン

凛「あれ?穂乃果ちゃんってそんなに早かったっけ?」

穂乃果「ゴーール!」

海未「...希、タイムは?」

希「...3秒21やな」

花陽「3秒・」

にこ「え?これ魔法?」

絵里「ハラショー」

凛「穂乃果ちゃん早いよー」

穂乃果「これ...魔法かな?」

希「スピリチュアルやな」

海未「でもこれって魔法としては」

ことり「あんまり意味ないよね」

真姫「凡庸性なしね」

にこ「穂乃果」

穂乃果「なに?にこちゃん」

にこ「その魔法?みたいはやつはソロ曲にも効果を発揮するの?」

穂乃果「わからないよ」

海未「なら試してみますか」

希「海未ちゃんノリノリやな」

海未「な!、ノリノリな訳ないじゃないですか」

穂乃果「でもソロ曲って誰の?」

にこ「じゃあ私のやつ」

穂乃果「了解!」

穂乃果「じゃあ"にこぷり女子道"」

海未「?!」

ことり「海未ちゃんが震えてる?」

絵里「海未?どうしたの?」

海未「うっみうっみうー・あなたのハートにうっみうっみうー・」

花陽「う、海未ちゃん?!」

海未「あ〜ダメダメ〜海未はみんなのもーの・」

穂乃果「海未ちゃんが壊れた」

真姫「にっこにっこにーの真似?」

にこ「まさか...これが効果?」

海未「あれ?私は今何をやっていたんでしょうか、記憶がないんですが」

ことり「録画完了」

希「録画してどうする」

絵里「本当に効果が変わるのね」

真姫「じゃあ次はデュエット曲?」

凛「なら凛にも一つ提案があるにゃ」

花陽「提案?」

凛「少し落ち着いた曲を試してみるのがいいと思うにゃ」

海未「確かにそうですね」

穂乃果「落ち着いた曲か...じゃあ」

穂乃果「"ありふれた悲しみの果て"」

絵里「?!」

希「えりちが震えてる?」

花陽「まさか」

絵里「あれ?涙が」

にこ「ありふれた悲しみの果てがこの結果」

ことり「にこちゃん上手い事言うね」

真姫「絵里?大丈夫?」

絵里「なんか急に悲しい気分に」

海未「また微妙な効果ですね」

穂乃果「じゃあ次はデュエット曲!」

花陽「デュエット曲かぁ」

凛「何かいいデュエット曲は...」

海未「Anemone heartとか告白日和です!とか色々ありますね」

希「また悩みどころやな」

穂乃果「じゃあ、あれにしよう」

ことり「あれって?」

穂乃果「"storm in lover"」

にこ「...また何も起こらないじゃない」

絵里「意味を直訳すると吹き荒れる愛かしら?」

希「吹き荒れる愛...なんか嫌な予感が」

穂乃果「なんか色々試してたらお腹すいたなー」

にこ「確か部室にまだパンが4つ余ってたから持って来れば?」

穂乃果「そうする!」

海未「部室に行く途中で曲名を発してはダメですよ」

穂乃果「わかってるよ」

穂乃果「あ」

海未「どうしました?」

穂乃果「"ススメ→トゥモロウ"」

ピシュン

海未「瞬間移動ですか」

にこ「今...穂乃果消えなかった?」

ことり「ススメ→トゥモロウは瞬間移動らしいよ、なんでだろうね」

花陽「じゃあ穂乃果ちゃんが戻って来るまでの間に次の曲決めない?」

凛「かよちんの意見に賛成にゃ」

真姫「そうね、時間も限られてるし」

希「じゃあ次の曲はどうする?」

真姫「私は愛してるばんざーいがいいと思ってるわ」

希「純愛レンズがいいとウチは思うな」

花陽「きっと青春が聞こえるは?」

凛「Dancing stars on meがいいにゃ」

絵里「snow halationなんてどうかしら」

にこ「わかってないわね、ここは輝夜の城で踊りたいがいいでしょ」

穂乃果「た、大変だよ!」

海未「穂乃果?どうしました?」

ことり「顔が真っ赤だよ?」

穂乃果「えっとね、あの瞬間移動は時間がある程度経たないともう一回使えないらしいんだ」

海未「つまり連続では使えないと」

穂乃果「あと、えっとね、その」

ことり「大丈夫、落ち着いて?」

穂乃果「見ちゃったんだ」

にこ「何をよ」

穂乃果「告白してる所を6回も!」

希「6回?!まさか今さっきの効果は」

絵里「これだったのね」

花陽「あんまりがむしゃらに使ったら大変だね」

凛「そんな事より早く次の曲試そうよ」

穂乃果「次の曲かぁ」

花陽「きっと青春が聞こえるがいいと思います!」

真姫「まだ花陽からのリクエストは聞いてないんだしいいんじゃない?」

穂乃果「そうだね、なら決定!」

穂乃果「では早速、"きっと青春が聞こえる"」

花陽「あれ?何か聞こえる?」

海未「これは...声?」

絵里「でも何の声かしら」

希「曲名的に...まさか」

あの、ずっと先輩の事が

穂乃果「本当だ!何か聞こえる」

ことり「あ、まさか」

私、すきだったんです!

海未「は、は、破廉恥です!誰ですか!告白なんてしてる人は!」

真姫「海未、落ち着いて」

君も好きだったの?

まさか、先輩も?

海未「もう...ダメ」

凛「海未ちゃんが気絶したにゃー」

穂乃果「海未ちゃん?大丈夫?」

にこ「曲名通り青春が聞こえたわね」

穂乃果「次...やる?海未ちゃん気絶してるけど」

ことり「私からもリクエストいい?」

穂乃果「いいよ、ことりちゃん」

ことり「sweet&sweet holidayがいいかな」

穂乃果「わかったよ、"sweet&sweet holiday"」

絵里「あら?何か頭にぶつかったかしら」

にこ「何か落ちてきたけど」

ことり「これマカロンだよ!」

花陽「空からマカロン?」

凛「このマカロン美味しいにゃー」

希「ふわふわなマカロンとサクサクなマカロンがあるやん」

穂乃果「美味しい!」

ことり「あぁ〜幸せ〜」

海未「しまった、私とした事が気絶してしまうなんて」

海未「空からマカロンが沢山降ってきてますね...これも穂乃果の魔法でしょうか」

凛「あれ?マカロンが降ってこなくなったにゃ」

絵里「魔法にも時間があるのかしら」

穂乃果「この魔法もあんまり使い道ないね」

ことり「私はすごい魔法だと思ったんだけどなぁ、マカロン食べ放題だし」

花陽「お米の歌を作らないとダメみたいですね」

海未「花陽、私は絶対ごはんの歌は作りませんからね」

真姫「私も嫌よ」

穂乃果「じゃあ次は感動する歌にしよっか」

絵里「感動する歌?」

にこ「感動する歌ねぇ」

穂乃果「何か案ある?」

ことり「永遠フレンズとか?」

凛「どんなときもずっと」

真姫「僕らは今の中でなんかは?」

絵里「No brand girisとかもそうかしら」

にこ「曲名の事を考えたらhappy makerとかもいいと思うわ」

穂乃果「じゃあ"それは僕たちの奇跡"」

海未「何も起きませんね」

にこ「曲名から考えてもよくわからないしね」

絵里「そういえば魔法って重ねがけできるの?」

穂乃果「わからないからためしてみよっか」

ことり「実験あるのみ、だね」

にこ「あ!」

希「にこっち?どしたん?」

にこ「いい曲名があるじゃない」

穂乃果「いい曲名?」

にこ「魔法使い始めました、があるじゃない」

絵里「ハラショー」

穂乃果「じゃあ試してみよう」

穂乃果「"まほうつかい始めました!"」

穂乃果「何も起きない?」

海未「穂乃果が既に魔法使いだからかも知れませんね」

ことり「じゃあまた、"sweet&sweet holiday"を唱えてよ」

絵里「あら、またマカロンが降ってきたわ」

ことり「やった、マカロンだ!穂乃果ちゃんありがとう!」

穂乃果「え?穂乃果はまだ何も言ってないよ?」

希「てことは、ことりちゃんが!」

にこ「魔法使いに!」

凛「なっちゃったにゃ!」

花陽「え?じゃあことりちゃんと穂乃果ちゃんが魔法使えるの?」

真姫「本当に魔法使い始めたわね」

穂乃果「ぐぬぬ、ことりちゃんまで魔法使いになるなんて」

海未「しばらくはマカロンの雨が続きますね」

花陽「私も魔法使いになりたいなぁ」

絵里「結局のところ重ねがけはできなさそうね」

真姫「じゃあ次はどうする?」

にこ「ラブノベルスとかは?」

希「まだまだ色々な曲があるからなぁ」

穂乃果「"微熱からmystery"」

ことり「あれ?なんかクラクラするな」

凛「ことりちゃん大丈夫?」

絵里「具合が悪いなら早く言ってよ?」

にこ「絵里、違うわ」

絵里「え?」

希「穂乃果ちゃんが使った魔法は微熱からmysteryだったやろ」

花陽「相手を微熱にするの?」

海未「謎の熱を訴える、正に微熱からmysteryですね」

ことり「なら逆に直す魔法もあるのかな?」

真姫「あるんじゃないかしら?」

にこ「直す魔法なんてなくない?」

花陽「曲名から考えたらないね」

ことり「まあ時間で治るし」

真姫「次は?というかまだやるの?」

穂乃果「とりあえず次は...じゃあ」

希「次は?」

穂乃果「"colorful voice"」

にこ「colorfulvoiceだから声が変わるとか?」

穂乃果「あーあー」

希「穂乃果ちゃんがウチの声を出してる?」

穂乃果「すごい!皆の声が出るよ!」

海未「またすごい魔法が来ましたね」

真姫「もう完全下校時刻だけど」

絵里「本当じゃない、じゃあ今日は帰りましょうか」

穂乃果「そうだね、じゃあまた明日」

穂乃果「あ、ちょっと待って」

絵里「何かまだあるの?」

凛「早く帰らないと見回りさんに怒られるよ」

花陽「見回りさん怖いからね」

穂乃果「最後に一つだけ、最後に相応しい曲を」

真姫「本当に最後にしてよ?」

希「最後に相応しい曲?」

にこ「最後に相応しい曲って何?」

穂乃果「今度のライブで歌う曲だよ」

ことり「あ、わかったよ!」

海未「確かに最後に相応しいですね」

穂乃果「じゃあ言うよ」







「そして最後のページには」





ふと思いついたネタをssにしただけですw
ここまで見て下さった方々、ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom