八幡「雪ノ下におしおきした」 (58)

八幡「雪ノ下がおもらしした」の続きです

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由比ヶ浜「ヒッキー、これ使って」スッ

八幡「悪いな、由比ヶ浜・・・何度もすまん」

由比ヶ浜「気にしないで! だって、ヒッキーは悪くないじゃん!」

八幡「いや、恐らく俺の自業自得だろう。しかし、こうも私物がなくなっては色々と困るな・・・」

由比ヶ浜「お金は大丈夫なの?」

八幡「小町に色々相談している。まぁ、そのうち相手も飽きるだろ。俺の精神がもてばな・・・」

由比ヶ浜「ヒッキー・・・」


三浦「結衣、ヒキオと話してどうしたカンジー?」

由比ヶ浜「あ、優美子・・・ちょっと、ね?」

三浦「なになにー? またあーしに隠し事ー? スッキリしないから喋ろし」

由比ヶ浜「え・・・で、でも」

八幡「最近俺の私物がなくなるんだ。恐らく、俺に恨みのある奴の犯行だろ。まぁ、自業自得だがな」

三浦「ふーん・・・」

由比ヶ浜「そ、そんな・・・ヒッキーは何も悪くないじゃん!」

八幡「由比ヶ浜、俺はみんなの嫌われ者なんだ。いつ何があってもおかしくない。なに、俺が耐えれば良いだけの話だ」

由比ヶ浜「ヒッキーが耐えれば良いなんて馬鹿げているよ! どんなことがあっても、イジメは絶対にダメなんだよ!?」

八幡「これは俺の問題だ、もうお前もそろそろ俺に構うn」


三浦「結衣の言う通りだわ」


八幡「・・・・・・」

三浦「あーし、こんな性格だけど、イジメだけは許せないんだよねー・・・つーか格好悪くね? まるでガキのすることじゃん」

三浦「文句があるんだったら、直接言えば良い話だし? それができないから陰でコソコソ嫌がらせするんしょ? どんだけ陰湿だってーの」

三浦「ヒキオ、結衣の気持ちを考えろし。あんたは1人だけじゃないんだよ? もっとあーしらに頼れし。絶対力になってあげるから」

由比ヶ浜「優美子・・・」

八幡「三浦・・・ (オカン・・・)」ジーン

由比ヶ浜「・・・ヒッキー、優美子もこう言っているんだし、私達のことは気にしないで。私は絶対にヒッキーのことを裏切らないから!」

八幡「・・・すまん」

八幡「(・・・と、良い感じの場面があったのにも関わらず、昼食は1人で頂く始末である)」

八幡「(心配なのは、由比ヶ浜達に飛び火がくることだ。これは絶対に起こしてはいけない)」

八幡「(あいつらのメンタルじゃ、耐えられんだろ。既に俺がボロボロになっているというのに・・・)」

八幡「(さて、どうしようか・・・)」


三浦「ヒキオ」


八幡「!?」ビク

三浦「なにそんなに驚いてんの? キッショ」

八幡「お、お前なんでここに・・・ (こいつ、いつの間に背後に・・・?)」

三浦「ん? ちょっとヒキオと話するために」

八幡「は?」

三浦「隣、良い?」

八幡「お、おぅ・・・ (なに? ラブコメ展開来ちゃう? 期待しちゃうよ?)」

三浦「よいしょっと」スッ

三浦「ヒキオさぁ、正直今の状態、キツいっしょ?」

八幡「・・・俺のメンタルを舐めるなよ。雪ノ下の毒舌舞踏会をいつも経験しているんだ、このくらi」

三浦「あーしにはわかるよ。だってヒキオの顔、物凄く無理している顔だし」

八幡「俺はポーカーフェイスなはずだが・・・おまけに目が腐っている」

三浦「あーしもさ、こんな性格でしょ? これでも昔は色々人間関係で苦労したんだ」

八幡「お前が・・・?」

三浦「そう。あーし、思ったこと何でもバンバン言うタイプだから、反感買って嫌な思いもしたことあるんだ」

三浦「そんな頃のあーしの顔にそっくりだもん、今のあんた」

八幡「・・・・・・」

三浦「あーしもとやかく言えないけど、もっと人と関わりを持った方が良いんじゃないの?」

三浦「ヒキオのやり方に文句を言うつもりはないけどさー、新しい気持ちの考え方とかができるようになるんじゃね? 保証はないけど」

八幡「・・・・・・」

三浦「ま、あんまり無理はするなし。困った時はお互い様でしょ? 隼人も力になるから」

三浦「さ、話はこれでおしまい。後はあんたがどうするか次第だね、んじゃ」


八幡「・・・三浦、すまん (オカン・・・)」


― 放課後 ―

八幡「(また靴がなくなっている・・・)」

八幡「どうやって帰れば良いんだよ・・・」

由比ヶ浜「ヒッキー、どうしたの?」

八幡「俺の靴がなくなっていた・・・」

由比ヶ浜「そ、そんな・・・酷い! 一体誰がこんな酷いこと・・・!」

八幡「・・・今日は内履きのまま帰るわ」

由比ヶ浜「え、えと、その・・・」

八幡「何も言う必要はない。どうこうしても、現状が変わることはないんだ」

由比ヶ浜「・・・・・・」ウル

八幡「お前が泣くなよ・・・じゃあな、気を付けて帰れよ」トボトボ




由比ヶ浜「・・・絶対に許せない」ギリ




― 比企谷宅 ―

八幡「はぁ・・・ (そろそろ限界に近いな)」

八幡「(こうなることは覚悟の上で、俺のやり方を通していたが・・・やはり一筋縄ではいかない、ということか・・・)」

八幡「(クソ・・・情けねぇな、由比ヶ浜達にもあんなにしてもらって)」

八幡「(一体いつまで続くんだろ)」




― 雪ノ下宅 ―

雪ノ下「(最近、比企谷君の元気がないと、由比ヶ浜さんから聞いたわ)」

雪ノ下「(比企谷君の私物を窃盗しているのは、実は私なのだけれど)」

雪ノ下「(もうそろそろ潮時よね・・・私のせいで比企谷君が傷ついているのだし)」

雪ノ下「(まさに恩を仇で返す、とはこのことね・・・私はなんてことを・・・)」

雪ノ下「(・・・今までの物を全部綺麗にしてから、明日朝一番で比企谷君の教室に置きに行きましょう)」

雪ノ下「(直接返しに行くなんて、とてもじゃないけどできそうにないわ・・・)」

雪ノ下「(比企谷君、ごめんなさい・・・)」クンカクンカ


― 翌日 ―

雪ノ下「(・・・誰も来ていないわね)」ソロソロ

雪ノ下「(比企谷君の机の上に置いておきましょう)」ガサ

雪ノ下「(結果的に、彼には申し訳ないことをしてしまったわ・・・許してちょうだい、比企谷君)」




由比ヶ浜「ゆきのん、そこで何をしているの・・・?」




雪ノ下「!?」ビク

雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん!? なんでこんな時間に!?」

由比ヶ浜「ヒッキーの私物が盗まれないように、朝早く来て監視しているんだよ」

由比ヶ浜「それよりさ、その大きな袋、何? なんでヒッキーの机の上に置いたの?」

雪ノ下「こ、これは・・・!」

由比ヶ浜「中身は何なの? はみ出している部分から察して、それって制服だよね?」

由比ヶ浜「誰の制服かな? ゆきのんのじゃないよね? わざわざヒッキーの机の上に置いたってことは、ヒッキーのなんじゃないかな?」


由比ヶ浜「ねぇ、どうなの? ヒッキーの私物盗ったの、ゆきのんなんでしょ?」ギロ


雪ノ下「・・・!?」サー

由比ヶ浜「ふーん・・・沈黙は肯定と捉えるよ、ゆきのん。まさかゆきのんがこんな陰湿なことをするだなんて・・・信じられないよ」

雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん! これは・・・!」

由比ヶ浜「ここまでしておいて言い訳? 困っている人を助けるはずの奉仕部の部長さんがイジメをしていました、なんて・・・本当笑えるよね?」

由比ヶ浜「今までヒッキーがどんな気持ちだったかわかる? どうせ陰でゲラゲラ笑っていたんでしょ?」

雪ノ下「ち、違・・・!」

由比ヶ浜「何が違うの? これ、全部ゆきのんがやったことなんだよ? 自分が何をしたかわかっているの?」

由比ヶ浜「普段ヒッキーに色々言っていたけど・・・まさかここまでするだなんて、本当に失望したよ」

雪ノ下「お願い、私の話を聞いて・・・!」




由比ヶ浜「雪ノ下さん、もう私と絶交しよう? もう二度と私とヒッキーに関わらないで」

由比ヶ浜「もしまたヒッキーに酷いことしたら・・・学校に来られなくするから」ギロ




雪ノ下「!!」ジワ




八幡「・・・由比ヶ浜、もうその辺にしてやれ」




雪ノ下「!?」

由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー!?」

八幡「由比ヶ浜、お前は今、非常に冷静さに欠けている。話も一方的だ」

由比ヶ浜「でも! ヒッキーの私物盗っていたの、ゆきの・・・雪ノ下さんだったんだよ! 絶対に許せないもん!」

八幡「だから落ち着け、由比ヶ浜。奉仕部の依頼受理までの過程を忘れたか? クライエントの話を聞いて、初めて話が成り立つだろ?」

八幡「雪ノ下の話も聞いてやれ・・・正直、俺も今非常に混乱している」

八幡「怒りよりも悲しみの方が強いがな・・・これが裏切り、というのか・・・」

由比ヶ浜「・・・・・・」

雪ノ下「・・・・・・」ビクビク


八幡「・・・雪ノ下、まずは、これはお前がやったことなのか?」

雪ノ下「・・・・・・」コク

八幡「じゃあ、この袋も先程お前が置いたんだな?」

雪ノ下「・・・・・・」コク

八幡「ちょっと中身を確かめるぞ・・・」ガサゴソ

八幡「・・・俺のなくなった物だな」

由比ヶ浜「!」ギロ

雪ノ下「・・・!」ビク

八幡「お前が盗った物は、これで全部か?」

雪ノ下「・・・・・・」コク

八幡「・・・・・・」

八幡「どうして返す気になったんだ?」

雪ノ下「・・・・・・」

八幡「そろそろ怪しまれると思ったからか? 罪悪感はなさそうだが・・・」

雪ノ下「そんなことはないわ!」クワ

由比ヶ浜「どの口がそんなことを・・・!」ギリ

八幡「由比ヶ浜」

由比ヶ浜「・・・・・・」


八幡「最後の質問が残っているが、そろそろ他の生徒も来るだろう。後は放課後、奉仕部で」

由比ヶ浜「折角犯人が見つかったんだよ!? みんなにも、この人がやりましたって言おうよ!」

雪ノ下「」ビク

八幡「由比ヶ浜、これは俺と雪ノ下の問題なんだ。俺は大事にしたくないし、雪ノ下も俺と同じ考えなはずだ」

由比ヶ浜「で、でも・・・!」

八幡「頼む、お願いだ」

由比ヶ浜「・・・わかった」

由比ヶ浜「・・・雪ノ下さん」

雪ノ下「」ビク

由比ヶ浜「一応後で話は聞くけど、理由がどうあれ、雪ノ下さんがヒッキーにしたこと、絶対に許さないから」


由比ヶ浜「絶対に逃げられると思わないでね?」ギロ


雪ノ下「ひっ・・・!」ビクビク


― 奉仕部 ―

八幡「・・・さて」

由比ヶ浜「・・・・・・」

雪ノ下「・・・・・・」


八幡「雪ノ下、最後の質問だ」

八幡「どうしてこんなことをしたんだ?」

雪ノ下「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・俺に否があって、こんなことをしたのか?」

雪ノ下「・・・!」フルフル

八幡「正直に言ってくれ。俺の自業自得な可能性もあるんだ」

雪ノ下「・・・・・・」

由比ヶ浜「なんとか言ったらどうなの!?」バン

雪ノ下「ひぅ・・・!」ビク

八幡「・・・由比ヶ浜、少し頭を冷やしてこい」

由比ヶ浜「でも・・・!」

八幡「頼む。あくまで冷静に話し合いたいんだ」

由比ヶ浜「・・・わかった。でも、後で話は聞くからね?」

八幡「おぅ・・・」

八幡「・・・さて、これで少しは話しやすくなっただろ?」

雪ノ下「・・・・・・」

八幡「なぁ、俺が知らない間にお前を不快にさせていたのか? すまん、俺にはわからないんだ・・・」

雪ノ下「・・・それは違うわ」

八幡「じゃあ、どうしてなんだ?」

雪ノ下「・・・・・・」

八幡「・・・・・・」




雪ノ下「・・・君の・・・いを・・・でたの」ボソ

八幡「あ?」




雪ノ下「比企谷君の・・・その・・・服のニオイを嗅いでいたの・・・///」




八幡「・・・は?」



雪ノ下「私が粗相をしてしまったあの日・・・比企谷君は私にジャージを貸してくれたわね?」

八幡「お、おぅ・・・」

雪ノ下「あんなに優しく対応されて、正直嬉しかったわ・・・。家に帰った後、ふとあのジャージを見て、貴方のことを思い出して・・・」

雪ノ下「そういえば体育で使った後のジャージだってことを思い出して・・・」

雪ノ下「私のその・・・に、尿が比企谷君の汗と交わっていると考えたら・・・気持ちが高揚してしまって」

雪ノ下「いつの間にか、貴方の服のニオイを嗅ぐことに興奮を覚えてしまったの・・・///」




八幡「え? え?」

雪ノ下「それからというもの・・・時間が経つにつれてニオイも薄くなっていくから、ついつい比企谷君の私物を盗って、快楽に溺れていたの」

雪ノ下「そのうち、ペンとかも盗るようになって・・・まるで、貴方が私の傍にいるような感じがして、安心していたの」




八幡「」

雪ノ下「でも、これは立派な窃盗よね・・・結果的に、比企谷君を苦しめてしまったわ。恩を仇で返すようなことをしてしまって、ゴメンなさい・・・」シュン

雪ノ下「先生や由比ヶ浜さん、クラスのみんなにも言ってちょうだい・・・私のしたことは、決して許されるものではないわ・・・」ポロポロ



八幡「(・・・上手く考えが生理できん)」

八幡「(簡単にまとめるとこうか?)」


八幡「(雪ノ下は変態窃盗犯だった)」


八幡「(え? マジで? これって・・・俺は愛されているってこと? 随分歪んだ愛情表現だな)」

八幡「(この雪ノ下が・・・? こんなことを・・・? いや、ありえないだろ)」

八幡「(俺はまだ、夢の中にいるのか? 小町、早く起こしてくれ)」


雪ノ下「・・・比企谷君?」


八幡「うひゃいっ!?」ビク

雪ノ下「えと・・・あの・・・」ウルウル

八幡「(どうする・・・どうするはちまん。こういうときはどうすれば良いんだ?)」

八幡「(考えるんだ、相手は大脳辺縁系がイカれかけている雪ノ下だ、どうする?)」


八幡「・・・雪ノ下」

雪ノ下「・・・・・・」

八幡「とりあえず、お前の話はわかった。それがお前の正直な気持ちなんだな?」

雪ノ下「・・・・・・///」コク

八幡「・・・わかった。さっきも言ったが、このことは大事にしたくない。俺は誰にも言うつもりはない」

雪ノ下「!?」

八幡「どう足掻いても、俺は所詮ボッチだ。俺がこのことを誰かに言ったとして、誰も信じないし、逆に雪ノ下が何かしら俺に弱みを握られていて、脅されているとしか考えないだろう」

雪ノ下「比企谷君・・・」

八幡「だが、正直怒りの感情はある。もう二度と俺の私物を盗らないでくれ」

雪ノ下「わかったわ・・・本当にゴメンなさい・・・」ポロポロ

八幡「よし、これで話は終わりだ。このことはなかったことにしよう、明日から俺達はいつもの生活に戻るんだ。由比ヶ浜には俺から上手く言っておいてやる」


雪ノ下「比企谷君・・・」




八幡「・・・なんて、言うとでも思ったか?」ギロ




雪ノ下「え・・・?」サー



八幡「お前、自分のしたことがわかってんのか?」

八幡「学校では超完璧な優等生、県議会議員兼、建設会社社長の父親を持つお嬢様が、こんなド変態な性癖を持っていただなんて・・・正直俺でも引くわ」

雪ノ下「え? え?」オドオド

八幡「散々俺に罵声を浴びさせておいて、自分は快楽に浸っていたのか? この俺のニオイで? おまけに窃盗しているし・・・本当に気持ち悪いな、お前」

雪ノ下「あ・・・あぅ・・・!」ウル

八幡「俺がどんな気持ちでここ数週間、過ごしてきたかわかるか? この」




八幡「 変 態 」




雪ノ下「・・・!!」ゾクゾク




八幡「おい、聞いているのかこの犯罪者 (ヤベぇ・・・)」

八幡「(ふざけて調子に乗っていたら、止まらなくなってしまった・・・)」

八幡「(かなり言い過ぎてしまったぞ・・・? 俺、明日生きているかな・・・?)」ビクビク



雪ノ下「ひ、比企谷君・・・ゴメンなさい・・・ゴメンなさい・・・」ポロポロ

八幡「(ヤベぇ、やり過ぎた・・・・・・ん?)」




雪ノ下「はぁはぁ・・・///」ハアハア




八幡「(雪ノ下さん、そこまで堕ちましたか)」ギョ

八幡「(ますます状況が悪化してしまった・・・どうすんだ、これ?)」

雪ノ下「ひ、比企谷君・・・?///」ハアハア

八幡「ひゃ、ひゃいぃ・・・」ビクビク

雪ノ下「私は悪いことをしてしまったわよね・・・? なら、私には罰が必要だと思うの///」ハアハア

八幡「うえぇ!? (なに? ドMなの? あの氷の女王はどこに行った?)」

雪ノ下「比企谷君、私におしおきをして・・・?///」ハアハア

八幡「ひいぃっ!? (怖い怖い怖い怖い怖い!)」ゾワゾワ

八幡「(えぇい、ままだ! 早く楽になろう・・・)」

八幡「じゃ、じゃあさ」




八幡「今度は、俺の目の前で・・・俺が見ている前で、漏らせよ」

雪ノ下「え・・・」

八幡「(え・・・? 俺、何言っちゃってんの?)」



八幡「聞こえなかったか? 俺の目の前で漏らせっつったんだよ。汚れると始末が面倒くさいから、オムツを履いてな (えぇ~!? マジでどうした、俺?)」

雪ノ下「そ、そんなこと・・・///」

八幡「お前、口答えするのか? あ?」ギロ

雪ノ下「――――っ!///」ビクビク

八幡「そりゃできねぇもんな? ちなみにオムツは授業中も履いてもらうぜ? (誰か止めてくれ・・・)」




雪ノ下「・・・わかったわ///」

八幡「え・・・?」

雪ノ下「で、でも・・・私、この歳になって、オムツなんて買ったことも履いたこともないから・・・一緒に買いに行きましょう?///」

八幡「なんだこれ (なんだこれ・・・可愛いけど、間違っている)」

雪ノ下「それから、ひ、比企谷君がオムツを私に履かせてくれないかしら?///」

八幡「・・・しょうがねぇな (それなんてエロゲ? つーか、何了承しちゃってんの、俺?)」

雪ノ下「や、約束よ・・・?///」

八幡「」

八幡「(雪ノ下がデレた。だが、間違っている)」

八幡「雪ノ下雪乃はどうしようもないマゾである」

由比ヶ浜「・・・少し落ち着いたよ」

由比ヶ浜「さぁ、雪ノ下さん。話を・・・」

八幡「由比ヶ浜、先程雪ノ下が事情を説明してくれた。俺から話させてくれ」

由比ヶ浜「・・・? うん」

八幡「実はだな・・・」チラ

雪ノ下「・・・・・・」ビクビク




八幡「俺の気持ちを知りたいがために、俺の私物を盗っていたらしい」

雪ノ下「!?」

由比ヶ浜「・・・え?」

八幡「奉仕部の部長として、俺が社会適合者になるよう、今まで様子を見てきたそうだ」

八幡「だが、俺の捻くれた性格は一向に改善せず、普通のやり方では通用しないと判断したそうだ」

八幡「そこで、普通ではないやり方を考えた。俺の服や私物を身に着けることで、俺の考えていることがわかるのではないかと・・・」

八幡「しかし、やはりわからなかった。思ったよりも数が多くなってしまったことと、結果的に窃盗になってしまったこと、そして俺のメンタルがそろそろヤバそうになってきたため、今朝返しにきたそうだ」

八幡「だが、そこで由比ヶ浜に見つかって・・・今に至る」

由比ヶ浜「」ポカーン

雪ノ下「」ポカーン

八幡「何とも馬鹿げている話だろ? 責める気にもならん。雪ノ下でも、こんなことするんだな!」ゲラゲラ

由比ヶ浜「え・・・えーと・・・」

八幡「なぁ、由比ヶ浜。馬鹿馬鹿しい話だろ? もう仲直りしてくれ。雪ノ下も、顔を真っ赤にしながら正直に話してくれたんだ」

八幡「それに、俺を思ってしたことだったんだ。反省もしている。な・・・?」

由比ヶ浜「・・・・・・」

雪ノ下「・・・・・・」




由比ヶ浜「・・・ゆきのん」

雪ノ下「・・・!」



由比ヶ浜「事情はわかったよ。もうこんなことしないでね?」

雪ノ下「わかっているわ・・・ゴメンなさい」

由比ヶ浜「ヒッキーも凄い傷ついていたんだからね?」

雪ノ下「・・・えぇ」

由比ヶ浜「ちょっと変なやり方だったかもしれないけど、ゆきのんもヒッキーのことを思ってやったことなんだよね?」

雪ノ下「・・・えぇ (由比ヶ浜さん、ゴメンなさい・・・)」

由比ヶ浜「はぁ・・・良かったよ、悪質なものじゃなくて」ホッ

雪ノ下「・・・・・・」

由比ヶ浜「んじゃ・・・ゆきのん、仲直りしよ?」スッ

雪ノ下「・・・ありがとう、由比ヶ浜さん」ギュ

由比ヶ浜「優美子達には、私から上手く言っておくから」




雪ノ下「・・・・・・ (比企谷君・・・どうして・・・?)」



由比ヶ浜「じゃあね、2人とも!」フリフリ

八幡「あぁ・・・」フリフリ

雪ノ下「・・・・・・」フリフリ


雪ノ下「あ、あの・・・比企谷君?」

八幡「勘違いしてんじゃねーぞ?」ギロ

雪ノ下「――――っ!///」ゾクゾク

八幡「あれはあくまで俺の都合で言ったんだ。由比ヶ浜には騙すようなことをしてしまったが・・・」

八幡「ちゃんと有言実行はしてもらうぞ・・・?」ニヤァ

雪ノ下「え・・・えぇ・・・///」

八幡「(マジでヤバい・・・)」タラー



― 土曜日 ―

八幡「すまん、待たせた」

雪ノ下「いいえ、私も今来たところよ」

八幡「・・・・・・」

雪ノ下「・・・・・・」


八幡「(・・・気まずい)」

八幡「(結局、雪ノ下とオムツを買いに行く羽目になってしまった・・・)」

八幡「・・・じゃあ、行くか」

雪ノ下「・・・ええ///」


― ドラッグストアー ―

八幡「・・・大人用のSサイズで良いか」ガサ

八幡「(しかし、意外と色んな種類があるもんなんだな・・・)」


雪ノ下「・・・・・・」ジー


八幡「・・・そのパンさんプリントの奴は、子供用だぞ?」

雪ノ下「!?///」バッ

八幡「はぁ・・・」




八幡「(遂に買ってしまった・・・)」

八幡「(レジ打ちの人は、果たしてどう思ったのだろうか?)」

八幡「(親の介護用に、オムツを買いに来た若夫婦?)」

八幡「(今までの人生の中で、一番シュールな経験だ・・・)」

雪ノ下「ひ、比企谷君・・・また月曜日、ね?」

八幡「あぁ、バックれるなよ?」

雪ノ下「そ、その・・・お手柔らかに///」

八幡「(もう後戻りはできない・・・ヤッてやろうじゃねぇか)」


― 月曜日 ―

八幡「(さて、いよいよスタートだ。今日は都合良く、由比ヶ浜は三浦達と一緒に遊びに行っている)」

八幡「(雪ノ下と2人っきりだ・・・途中で運悪く平塚先生が入ってこなければ)」

八幡「(そうだ、念のために心張り棒でも立てておくか。万が一誰かが来ても、時間稼ぎにはなるだろ)」

八幡「(えーと、何か適当な棒は・・・このモップで良いか)」カコン

八幡「お、丁度良い長さだった」

雪ノ下「比企谷君・・・私が逃げられないように、わざわざそんな細工を・・・」

八幡「この学校の扉は鍵がないとかけられないからな、代用品だ」

八幡「(これから雪ノ下にオムツを履かせる練習をするのか・・・)」ゴクリ

八幡「(不思議な気分だ・・・て、待てよ?)」

八幡「(オムツはパンツの上から履けない・・・ということは、下着まで脱がせる必要があるのか!?)」

八幡「(俺の理性、頑張ってくれ)」

うまくゆけば、『ナナとカオル』路線だな。

八幡「準備はできたか?」

雪ノ下「えぇ・・・///」カサ

八幡「よし・・・まずは下を脱ごうか」ニヤ

雪ノ下「え、えぇと・・・///」ソワソワ

八幡「なんだ、自分で脱ぐのは嫌なのか? 俺が脱がしてやろうか?」ニヤニヤ

雪ノ下「じ、自分で脱ぐわ///」

八幡「だったら早くしろよ」ドキドキ




雪ノ下「///」カチャカチャ   ジー   スルスル

八幡「(お・・・おぉ・・・!)」ジー




雪ノ下「///」スルスル   パサ

八幡「(・・・女の子のパンツ、初めて生で見たぞ)」ドキドキ

八幡「(雪ノ下は今日、水色なんだな・・・)」ドキドキ

雪ノ下「比企谷君、あまり凝視しないでほしいのだけれど・・・///」

八幡「いいから続けろよ (凝視せずにはいられないだろ、常考)」

雪ノ下「・・・///」クイ   スルスル

八幡「(雪ノ下が前屈みになって・・・見えない!)」ハアハア

雪ノ下「ぬ、脱いだわ///」ヒラリ

八幡「・・・・・・ (な・・・何て美しさだ・・・)」ジー

八幡「(まるで雪のように透き通った肌、スラリと伸びた脚、そして・・・)」ジー


八幡「(綺麗にカットされたアンダーヘアー、全く黒ずんでいない大陰唇・・・)」ゴクリ

八幡「(陰核は見えないが・・・全てにおいて、本当に美しい・・・)」

八幡「(雪ノ下は処女なのだろうか・・・? つーか、俺、本当にこんな美味しい思いして良いの?)」

雪ノ下「ひ、比企谷君、沈黙は正直辛いわ・・・何か言ってもらえると助かるのだけれど///」

八幡「・・・・・・」

八幡「・・・綺麗だな、お前」

雪ノ下「え!?///」

八幡「お前が変態なのが、本当にもったいないくらいに、な」

雪ノ下「・・・・・・///」

八幡「・・・立ったまま少し脚を開け」

雪ノ下「///」スッ

八幡「つけるぞ?」クイ   スルスル

雪ノ下「ん・・・あ・・・!///」ビクビク

八幡「(こいつ、いちいちエロい声出しやがって・・・誘っているのか?)」カサカサ

八幡「終わったぞ。俺は椅子に座って見ているから、早くだらしなく漏らせよ」ガタ

雪ノ下「ま、待ってちょうだい」

八幡「あ?」

雪ノ下「比企谷君、ハ、ハグをしてくれないかしら?///」

八幡「は?」

雪ノ下「できれば、貴方のニオイと温もりを感じながらしたいわ・・・///」

八幡「お前・・・とんでもないド変態だな (へ、変態だー!)」

雪ノ下「お願い、比企谷君」ウル

八幡「ったく、しょーがねーなー? (可愛い。だが、間違っている)」ギュ

雪ノ下「ん・・・!///」ピク

八幡「ほら、どうした? 俺のニオイと温もりが欲しかったんだろ? 俺がさせてんだ、たんまり満喫すれば良いじゃねぇか、この変態」

雪ノ下「んぁ・・・あぁ・・・!///」ビクビク

八幡「本当に惨めだな・・・こんなことしていて、恥ずかしくないのか? 痴女ノ下さんよぉ?」ギュ

雪ノ下「ふぁ・・・あぁぁ!///」チョロ


雪ノ下「はぁぁ・・・あぁぁ・・・!///」ショワー   ジョワワ


雪ノ下「あふ・・・うぅ・・・///」チョロチョロ

八幡「(遂にやりやがった)」

八幡「(オムツ越しでもしっかりと聞こえた、雪ノ下の排尿の音)」

八幡「(俺のニオイと温もりに包まれながら弛緩した、雪ノ下の外尿道括約筋)」

八幡「(副交感神経が一気に優位になったのだろう、雪ノ下は途轍もなくだらしない表情をしている)」


雪ノ下「んふ・・・比企谷君・・・///」ポケー

八幡「(おしおきは、今をもって終了した・・・)」

八幡「(こうして、俺の私物盗難事件は無事(?)解決した。雪ノ下も反省してくれた)」

八幡「(由比ヶ浜の方から三浦達には上手く事情を説明したらしく、いつも通りの生活に戻った)」

八幡「(もちろん、雪ノ下と由比ヶ浜も仲直りをしてくれた。俺はどうなっても良いが、こいつらには一生の決別なんてしてもらいたくないな・・・)」

八幡「(とはいえ、俺はいつも通りに戻ったわけではない・・・)」


雪ノ下「比企谷君、きょ、今日はその・・・体操着のままでお願い///」

八幡「・・・わかった」


八幡「(あれ以来、雪ノ下におもらし癖がついたらしく、またそれが快感になってしまったそうだ)」

八幡「(ちょくちょく雪ノ下に呼び出されては、俺が雪ノ下を抱きしめたり、目の前で偉そうに見ながら雪ノ下は果てていく)」

八幡「(一体いつまで続くんだ、これ? どこで間違えたんだ・・・)」

八幡「(俺は確かに雪ノ下に憧れていた。だが、今は違う・・・こいつはド変態だった)」


八幡「(さようなら、憧れの雪ノ下。そして・・・これからもよろしく、ド変態の雪ノ下)」




雪ノ下「はぁ・・・幸せだわ・・・///」トローン

八幡「・・・終わったか?」

雪ノ下「えぇ・・・好きよ、比企谷君?///」チュ

八幡「!?」

八幡「・・・・・・」




八幡「誰がキスをして良いと言った? このド変態」ギロ

雪ノ下「あ・・・!?///」チョロ



――― 終わり ―――


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