桐生「龍が如く」遥「短編集」 (115)

基本的に龍が如く5の後の話

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416283812

【一番まともな人】

――ニューセレナ

遥「こんにちは」

伊達「おう、遥じゃねぇか」

遥「こんにちは伊達さん、今日は非番なの?」

伊達「まぁな…桐生はどうした?」

遥「おじさんは大吾さんに話があるからって東城会に……」

伊達「終わるまでここで待ってろって事か」

遥「うん」

伊達「分かった、ジュースでも出してやるから座って待ってろ」

遥「ありがとう伊達さん」

品田「だからぁ、どう考えたって俺が一番まともですって!!」

秋山「いや~、それは無いでしょ?一番まともなのは俺だと思うけどなぁ」

冴島「お前らなに言うとんのや?まともなのは俺に決まっとるやろ」

品田「素手で配電盤を引っ剥がす人や空飛んだりする人がまともなワケ無いじゃない」

秋山「そんな事言ったら品田さんだって人を引き摺ったまま走り回るとか…あり得ないでしょ?」

冴島「せや、それに比べたら配電盤くらい大したことないやろ?」

秋山 品田「「えぇ~っ!?」」

遥「……あの3人は何をやってるの?」

伊達「あぁ…何か一番まともなのは誰かって議論してるらしい」

遥「ふ~ん、いつからしてるの?」

伊達「もう4時間くらいか……おい!!お前らいい加減にしろ!!」

品田「伊達さんからも言ってくださ……アレ?遥ちゃん?」

秋山「本当だ、こんにちは遥ちゃん」

冴島「遥、お前1人で来たんか?」

遥「こんにちは、おじさんは東城会に行ってます」

品田「そうだ!遥ちゃんに決めてもらいましょうよ」

遥「えっ?」

秋山「……そうだね、遥ちゃんが決めるなら……」

冴島「せやな、遥が決めるならええやろ」

遥「えっ?…えっ?」

伊達「お前ら…遥を巻き込むなよ……」

品田「遥ちゃんはさ、俺達の中で誰が一番まともだと思う?もちろん俺だよね?」

秋山「いやいや、俺だよね?」

冴島「俺に決まっとるよな?」

遥「えっと…あの……」

伊達「おい、遥が困ってるだろ…全員まともじゃないって事で終わりにしろよ」

秋山「それはダメですよ、今までの時間が無駄になっちゃいますから」

伊達「最初から無駄話じゃねぇか……」

品田「遥ちゃん、誰が一番まともな人だと思う?」

遥「……皆…まともだと思います……」

冴島「遥…品田と秋山に遠慮しなくてええんやで?」

秋山「ちょっと、それどう言う意味ですか?」

品田「そうですよ、一番まともじゃないのは冴島さんでしょ?」

冴島「なんやと?」

遥「あ…あの……」

伊達「分かった…こうしようじゃねぇか、秋山は品田の、品田は冴島の、冴島は秋山の、それぞれまともじゃないと思うところを言う」

伊達「それを聞いて遥が判断する……それでどうだ?」

遥「伊達さん……私……」

伊達「遥、すまねぇがこの3バカに付き合ってやってくれ……開店まで居座られたら迷惑なんだ」

遥「……うん…分かった」

伊達「よしっ!!それじゃ秋山からだ、さっさと終わらせるぞ」

秋山「じゃあ俺からいくね?」

秋山「品田さんのまともじゃないところ……」

秋山「さっきも言ったけど、まず人を引き摺ったまま走り回る…これはあり得ないよね?」

秋山「いくら体を鍛えてたからってさ、見た感じ100kgくらいありそうな人だってズリズリ引き摺っちゃうんだから」

秋山「それとさ、鉄パイプを手首だけでブンブン振り回すんだよ?信じられる?」

秋山「俺があんな事やったら一発で腱鞘炎になっちゃうよ」

秋山「後は投げた相手をそのまま引き起こしてまた投げたり、タックルしたまま壁にぶち当てたり……」

秋山「何て言うか…一見出来そうでやっぱり出来ないって事をやるんだよね」

秋山「俺からはこんなところかな?」

遥「分かりました」

品田「次は俺だね」

品田「冴島さんのまともじゃないところ……」

品田「うん、何と言ってもあのパワーが信じられないよ」

品田「配電盤を引っ剥がしたり標識をへし折ったり」

品田「大型バイクを振り回すとか…それは人類がやっちゃダメでしょ」

品田「それとね、遥ちゃん知ってる?冴島さんは2メートルくらいの熊見て『大したことないやんけ』って言ったんだよ?」

品田「大したことあるって!!」

品田「2メートルの熊とか怖すぎだって!!」

品田「大体さ、素手で熊に勝てるってのがまともじゃないよね?」

品田「だって俺ならまず戦おうと思わないもん」

品田「他にも人を転がして雪だるまにしたり、足を掴んで振り回したり……」

品田「こう…全体的に人間離れしすぎてると思う」

品田「……とりあえずこんな感じだね」

遥「分かりました」

冴島「次は俺やな」

冴島「秋山のまともじゃないところ……」

冴島「まぁ……重力に逆らったらあかんな」

冴島「なんで宙に浮けんねん」

冴島「ほんで浮いたまま敵を蹴りまくるってなんやねん」

冴島「蹴りのスピードも速すぎるやろ」

冴島「お前の足は何本あんねや」

冴島「それとアレや……でっかいビリヤードの玉とか鉄の岡持ちを蹴るのもアカンな」

冴島「普通は足が折れるっちゅーねん」

冴島「お前の足は何で出来とんのや」

冴島「後は金の事も不思議やけど…それはまた別の話やな」

冴島「俺からはこんなもんや」

遥「分かりました」

伊達「遥、3バカの中で誰が一番まともだと思うんだ?」

遥「……やっぱり皆まともだと思います」

伊達「遥…それじゃコイツらが納得しねぇぞ」

遥「でも……おじさんなら全部出来ると思うし……」

伊達「……桐生か…確かにアイツなら……」

品田「……出来そうですよね……」

秋山「むしろ何で今まで忘れてたのか……」

冴島「……」

伊達「なぁ、お前ら……桐生に比べたら全員まとも…って事でどうだ?」

品田「桐生さんと比べて……」

秋山「そう…ですね……」

冴島「桐生よりはマシか……」

伊達「結論は出たな、遥以外は早く帰れ」

秋山「……んじゃ、帰りましょうか?」

冴島「せやな」

品田「そうだ、3人でどっか飲みにいきません」

冴島「おっ、ええ事言うやないか」

秋山「良いけど品田さんお金持ってるの?」

品田「秋山さんの奢りでいきましょうよ…ね?」

冴島「せや、金は貯めるだけでなくパーッと使う事も必要やで?」

秋山「2人とも調子良いなぁ……」

ガチャ

桐生「遥、待たせたな」

遥「あっ、おじさん」

伊達「桐生、話は終わったのか?」

桐生「あぁ、遥が世話になったな」

遥「おじさん、少し遊んでから帰ろうよ」

桐生「そうだな、少し遊んでから帰ろう」

品田「あの……」

桐生「ん?…なんだ?」

品田「ちょっと聞きたい事があるんですけど……」

桐生「言ってみろ」

品田「桐生さんは人を引き摺ったまま走り回れますか?」

桐生「何の事だ?」

品田「ほら、俺がやるみたいに……」

桐生「あぁ、アレか……やろうと思えば出来るな」

秋山「じゃ…じゃあ俺みたいに空中で敵を蹴りまくるのは?」

桐生「……ちょっと難しそうだが…たぶん出来るな」

冴島「桐生……熊に勝てるか?」

桐生「熊?」

冴島「あぁ、野生の熊や」

桐生「……負ける気はしねぇな」

遥「おじさん凄い♪」

品田「これは……」

秋山「決まりですね……」

冴島「桐生が一番や……」

桐生「何の話だ?」

秋山「いや、桐生さんがIMNに選ばれたって話ですよ」

桐生「IMN?」

秋山「I(一番)M(まともじゃ)N(ない人)です」

品田「おめでとうございます」

冴島「良かったやないか桐生」

桐生「おい……だから何の話……」

品田「じゃあ、秋山さんの奢りで飲みにいきましょうか」

秋山「えぇ~勘弁してよ」

冴島「居酒屋ならそない高くならんへんやろ?」

秋山「冴島さん、あんまり食べないでくださいね?」

冴島「そら飲む分には別にかまへんちゅー事か?」

秋山「そんな事言ってないでしょ」

品田「んじゃ遥ちゃん、またね」

秋山「バイバイ、遥ちゃん」

冴島「お前も大人になったら一緒に行こな」

遥「はい、それじゃまた」

桐生「……一体何だったんだ?」

遥「やっぱりおじさんが一番凄いって事だよ」

伊達「ところで桐生、そろそろ開店の時間なんだが……」

桐生「あぁ、邪魔したな伊達さん」

伊達「また顔見せに来い」

桐生「ふっ、分かったよ」

遥「伊達さん、バイバイ」

伊達「おう、またな」

遥「おじさん、何して遊ぶ?」

桐生「何でも良いぞ」

遥「それじゃあ……ボーリングでパーフェクト取って、その後はダーツのカウントアップで540点取って♪」

桐生「分かった、任せておけ」

遥「おじさん、カッコいい♪」

伊達(アイツ…遥が頼んだら何でもするんじゃねぇか?)

――――

遥『おじさん、1人でミレニアムタワーを破壊して』

桐生『分かった、任せておけ』

――――

伊達(なんてな……無理…だよな?)

次の話は夜に投下

乙です 桐生さんホントに不可能なさそうww

真島の兄貴出てくんのかなww

龍が如くSSとは珍しい、脳内再生余裕ですわ
品田もそう言われると結構まともじゃなかったわ

神室町住人自体まともじゃないやつらばっかりだけど…

桐生さんならやれそうで怖いwww

【どうしても釣りたいモノ】

――桐生と遥の家

遥「おじさん」

桐生「なんだ?」

遥「私も海釣りがしたい」

桐生「急にどうした?」

遥「どうしても釣りたい獲物がいるの」

桐生「獲物……」

遥「お願いおじさん、私を釣りに連れて行って!!」

桐生「分かった、すぐに行こう」

――海

遥「よしっ、釣るよ」

桐生「頑張れよ」

遥「しっかり見ててね……それっ!!」

桐生(しかし獲物ってのは何なんだ?)

――

遥「来たっ!!」

桐生「おっ、早速だな」

遥「ん~、えいっ!!」

桐生「ほぅ…真鯛じゃねぇか、やるな遥」

遥「……」

桐生「どうした?」

遥「違う……」

桐生「違う?」

遥「私が釣りたいのは真鯛じゃない……もう一回やるよ」

桐生「あ…あぁ……良いぞ」

遥「それっ!!」

桐生(遥にしては珍しく熱くなってるな……)

――

桐生「なぁ…遥」

遥「なに?」

桐生「お前の釣りたいモノってのは何なんだ?」

遥「それは……」

桐生「ここで釣れる魚は大体釣っただろ?」

桐生「マグロやカジキまで釣ったじゃねぇか、一体何を釣りたいんだ?」

遥「……ドラム缶」

桐生「なんだと?」

遥「私もおじさんみたいにドラム缶を一本釣りしてみたいの」

桐生「お前…ドラム缶って……」

遥「おじさん…ドラム缶の釣り方を教えて」

桐生「いや、俺も釣りたくて釣ってるワケじゃ……」

遥「お願いおじさん、ドラム缶が釣りたいの」

桐生「分かった、少し待ってろ」

――

真島「待たしたのぅ、桐生ちゃん」

遥「真島のおじさん……」

真島「遥ちゃん、久しぶりやな」

遥「はい、お久しぶりです」

桐生「兄さん、ちょっとこっちに来てくれ」

真島「なんや?愛の告白かいな?」

――

真島「んで、いきなりドラム缶用意せぇってどう言う事やねん」

桐生「理由は分からねぇが遥がドラム缶を釣りたがってるんだ」

真島「桐生ちゃん…まさか……」

桐生「ドラム缶を海に沈めてそれを遥に釣らせる」

真島「……よっしゃ、遥ちゃんの為や……西田ぁ!!」

西田「はい」

真島「遥ちゃんに気付かれんようにドラム缶を海に沈めてこいや」

西田「えっ?」

真島「あぁ?聞こえんかったんか?」

西田「す…すぐにやります!!」

――

遥「……」

桐生「……」

真島「……西田」

西田「はい」

真島「ちょっとこっち来いや」

西田「はい……」

真島「お前どこにドラム缶沈めたんや」

西田「気付かれないようにと言われたんでちょっと離れたところに……」

真島「ドアホ!!ちゃんと釣れるところに沈めんかい!!」

西田(え~っ……)

真島「なんやその顔は、文句あるんか?」

西田「い、いや……」

真島「せや、お前海に潜ってドラム缶を動かして……ついでに針も引っ掛けてこいや」

西田「えぇぇぇぇぇ!?」

真島「なぁ西田…自分の意思で潜るのとワシに沈められるのとじゃえらい違いやで?」

西田「……」

真島「分かったらさっさと行かんかい!!」

西田「はい!!」

――

遥「っ!!」

桐生「来たか?」

遥「ア…レ…?」

桐生「どうした?」

遥「ん…一瞬凄い手応えがあったんだけど……」

真島(西田ぁ!!もっと上手い事やらんかい!!)

遥「……おじさん!!」

桐生「かかったか?」

遥「うん、これは大物だよ」

桐生「焦らず慎重にいくんだ」

真島「頑張るんやで遥ちゃん」

遥「……んっ…んんっ……ていっ!!」

桐生「おぉ……」

真島「大物や……」

遥「やった…おじさん、ドラム缶が釣れたよ」

桐生「よくやった」

真島「流石は遥ちゃんやな」

遥「おじさん、ドラム缶を開けて」

桐生「なんだって?」

遥「ドラム缶の中を確認したいの」

桐生「……どうしてだ?」

遥「ドラム缶なのに釣る時に左右に動くでしょ?中に絶対何かが入ってるんだよ」

桐生「遥……世の中には知らない方が良い事ってのはあるんだ」

遥「でも……」

真島「遥ちゃん、知らないから幸せでいられる……桐生ちゃんの言う通りやで」

遥「真島のおじさん……」

桐生「それにコイツは左右に動かなかったじゃねぇか」

遥「それは…そうだけど……」

桐生「さぁ、帰ってメシにしよう…今日は魚尽くしだ」

遥「……うん、分かった」

真島「やっぱり遥ちゃんはええ子やな」

遥「そうだ、真島のおじさんも一緒に食べようよ」

桐生「そうだな、たまには兄さんも一緒にどうだ?」

真島「ホンマか?ワシ…お邪魔と違うか?」

桐生「どうした、アンタらしくないじゃねぇか」

真島「よっしゃ!!ほんならワシのドス捌き見せたるでぇ、3枚でも4枚でも華麗におろしたるわ!!」

遥「あははっ、料理は私がするよ♪」

真島「は…遥ちゃんの手料理やと!?」

遥「えっ…そう…だけど……」

真島「何をぐずぐずしとるんや、さっさと帰るで桐生ちゃん」

桐生「兄さん、少しは落ち着け」

真島「あかん、遥ちゃんの手料理やで?時速200キロで飛ばすでぇ」

桐生「……俺が運転する」

――

西田(置いてかれたか……)

西田(出るタイミング無かったもんなぁ……)

西田(動くドラム缶か……)

西田(確かに不思議だな……針を引っ掛けるだけでも大変だったのに……)

西田(なんか…どうでも良いや……もう帰ろう……)

西田(きっと知らない方が幸せなんですよね…親父……)

今日は終わり

うむ。面白い。期待。

遥も大概スペックがおかしいぞwww

次に期待してます。

乙です
遥は極道の世界に片足どころか全身浸かってるようなもんだから何が入ってるか分かってるだろw

谷村のさばきも普通に考えたらおかしいよな。
ドロップキックだろうとさばいて後ろに流すし。

>>27
神室署の奴らはできるんだろう、たぶん。

人外揃いの神室町
腕がガトリングのたこ焼き屋もいる

【皆でカラオケ】

――ニューセレナ

谷村「伊達さ~ん、居ますかぁ?」

遥「こんにちは谷村さん」

谷村「遥ちゃん?…伊達さんは?」

遥「ちょっと買い出しに行ってます」

谷村「遥ちゃんは留守番?」

遥「そんなところです」

谷村「まいったなぁ……」

遥「どうしたんですか?」

谷村「ん~、署に戻れって連絡がきたから伊達さんを連れ戻しに来たんだけど……」

遥「もうすぐ戻ってくると思いますよ?」

谷村「じゃあ…待つとしますか……」

――

遥「……」

谷村「……」

谷村(気まずいな…あまり接点が無いから話題が……そうだ!)

谷村「遥ちゃん」

遥「はい」

谷村「遥ちゃんは桐生さんとどんな場所でデートするの?」

遥「デデデ、デート!?」

谷村「そう、よく2人で遊びに行ったりするんでしょ?」

遥「お、おじさんとは…デートとか…そう言うのじゃなくて……///」

谷村「ごめんごめん、じゃあ2人でよく行く場所は?」

遥「う~ん……ボーリング、ビリヤード、ダーツ、将棋…それと竜宮城……」

谷村「竜宮城!?」

遥「はい」

谷村「それって…あの…賭場とカジノがある竜宮城?」

遥「あっ、私はやらないですよ?」

谷村(桐生さん……何やってんですか……)

遥「後はカラオケかな?」

谷村「カラオケかぁ……」

遥「谷村さんはカラオケに行かないんですか?」

谷村「行かない事も無いけど…暇があったら雀荘に行く方が多いかな?」

遥「だったら今度みんなで行きませんか?」

谷村「みんなで?」

遥「はい、おじさんとか秋山さんとか…みんなで」

谷村(桐生さん達とカラオケ……たまにはいいか……)

遥「ダメ…ですか?」

谷村「いいよ、みんなでカラオケ行こう」

遥「はい♪」

――数日後 カラオケ館

谷村(……)

遥「きっと無理~叶うはずも~ないなんて~決めつけて~♪」

桐生「L・O・V・E lovely 遥 Go Go Let's GO Let's GO 遥!!」

遥「大好きと~書いたメール~送信の~ボタンが~♪」

桐生「H・A・R・U・K・A 遥!!」

谷村「あの…秋山さん」

秋山「ん?」

谷村「あの人…桐生さん…ですよね?」

秋山「アレ?谷村は初めてだっけ?」

谷村「えっ…まぁ……」

秋山「そっかぁ、じゃあ覚えとくと良いよ…あの人は桐生さんじゃない」

谷村「えっ?」

秋山「あの人は澤村遥親衛隊隊長…通称アゲアゲドラゴンだ」

谷村「アゲアゲ……」

秋山「ちなみに親衛隊には真島さん、冴島さん、あと俺も入ってる」

谷村「マジっすか……」

桐生「秋山ぁ!!谷村ぁ!!」

秋山 谷村「「はい!!」」

桐生「何くっちゃべってんだ?しっかり声出せ!!」

秋山「い、今…谷村に親衛隊の掟を教えてたところでして……」

谷村「そ、そうなんです」

桐生「そうか…お前初めてだったか」

谷村「はい、それで秋山さんに……」

秋山「あぁ~桐生さん、次の曲が始まりますよ」

桐生「なんだと!?」

――

遥「Go Go Ready Go!」

桐生「Go Go Ready Go!」

遥「Go Go Ready Go!」

桐生「Go Go Ready Go!」

遥「Hi!Hi!High!」

桐生「Hi!Hi!Hi!」

遥「乙女色 my life 3・2・1 GO!」

桐生「乙女色 my life 3・2・1 GO!」

谷村(何なんだコレは……)

遥「おはようの~声を~聞くだけで~♪」

桐生「聞くだけで~♪」

遥「ドキドキが~止まら~ないどうして~♪」

桐生「どうして~♪」

遥「優しくて~ちょっとシャイなあなたを~無意識に~見つめちゃうeveryday♪」

桐生「遥にささげるロ・マ・ン・ス!!」

谷村「……秋山さんはどうして親衛隊に?」

秋山「天使を見つけたんだ……」

谷村「は?」

秋山「目を閉じてみろ……聴こえるだろ……戦いに疲れた漢を癒す…天使の歌声がさ……」

谷村(何言ってるか全然分かんねぇよ……)

谷村「すいません…俺にはまだ……」

秋山「ふっ…あと5年もすれば聴こえてくるさ」

谷村「……」

遥「桜道~追いかける~背中~高鳴る胸は~乙女色♪」

桐生 秋山「「Go Go Ready Go!」」

遥「今やっと~気づきま~し~た~もうどうしようもなくきっと多分私は♪」

桐生 秋山「「Go Go Ready Go!」」

遥「君が好きなの♪」

桐生 秋山「「フォォォォォォォォ!!」」

谷村(天使の歌声……確かに遥ちゃんは可愛いけど……)

谷村(うん……もうこの人達とカラオケ来るのはやめよう)

谷村(……よしっ、雀荘行くか)

今日は終わり

http://youtu.be/5Yl8t6o85sw

乙です

ヒデェ親バカを見たwww

ワロタwww

竜宮城で割ときついプレイを要求する遥さん

親衛隊のメンツ濃すぎだろww
そりゃ「歌いずらいよー」って言われるわなww

【冴島のアニキ】

――冴島組

冴島(……冴島組か)

冴島(自分の組の事やからしゃーないけど、まだまだ人も物も足りんし…やる事はぎょうさん残っとるなぁ……)

馬場「ただいま戻りました」

冴島「おう、ご苦労さんやったな」

馬場「いえ、アニキの為なら買い出しくらいいつでも行きますよ」

冴島「ふっ、ワシはええ弟分を持ったな」

馬場「へへへっ///」

ガチャ

城戸「失礼します」

冴島「お?城戸やないか、どないしたんや」

城戸「冴島さん、お久しぶりです」

冴島「おう、元気そうでなによりや」

馬場「アニキ…この方は?」

城戸「自分は城戸武って言います、宜しくお願いします」

馬場「あっ、自分は馬場茂樹です…こちらこそ宜しくお願いします」

冴島「堅苦しい挨拶はええがな、ほんで何しに来たんや城戸ちゃん?」

城戸「アレ?堂島会長から聞いてませんか?」

冴島「大吾から?……なんやウチに新しい組員を入れるっちゅーあの話か?」

城戸「はい、今日から俺も冴島組の一員です」

――

冴島「そうか、金村は解散か」

城戸「はい…親父は死んじまったし、若頭だった兄貴はムショに入ってるし……」

城戸「いつまでも跡目不在じゃ格好つかないし、まさか俺がってワケにもいかないしで」

城戸「一応今のところは会長の預かりって事になってますけど……金村は三次団体ですからね」

冴島「……」

城戸「それで会長が金村は解散して冴島組に行けって……」

冴島「城戸…大変やったな」

城戸「いえ、俺なんか冴島さんや新井の兄貴に比べたら……」

冴島「よっしゃ、ウチで面倒見たるわ」

城戸「宜しくお願いします、冴島の兄貴」

冴島「兄貴って何やねん、親父やろが」

城戸「いや…ほら、俺は冴島の兄貴の弟分みたいなモンじゃないですか」

冴島「まぁ…別にええけどやな」

馬場「えっ?」

冴島「馬場、どないしたんや?」

馬場「あ…その……冴島のアニキの弟分は俺…ですよね?」

冴島「お…おう」

城戸「えっ?」

冴島「城戸?」

城戸「こんなヒョロッとしたのが弟分?」

馬場「はぁ?」

馬場「俺は正式に盃も交わした弟分なんですけどね?」

城戸「ふ~ん」

馬場「……何ですかその態度は?」

冴島「お前ら落ち着けや」

馬場「だってアニキ……」

城戸「アンタ強いの?」

馬場「は?」

城戸「冴島の兄貴の弟分は強くないと務まらないよ?」

馬場「自称弟分が何言ってんですか?」

城戸「なんだと?」

馬場「アニキは雪山で遭難した俺を命懸けで助けてくれたんですよ、俺はそれくらい愛されてるんですよ!!」

城戸「遭難とか迷惑かけてんじゃねぇか!!俺なんか冴島の兄貴を助けたんだぜ?」

城戸「警察に見つからないようにミレニアムタワーまで行けるルート探したり、アジトを提供したり…お前にできるの?」

馬場「俺だって月見野でやりましたよ!!」

城戸「冴島の兄貴、俺と馬場のどっちが好きですか?俺ですよね?」

馬場「アニキ、俺ですよね?」

冴島「何やねんお前ら……」

バァン

?「ちょっと待った!!」

冴島「誰や!?」

?「冴島さんが好きなのは私ですよ」

冴島「だから誰やねん」

曽田地「私ですよ、曽田地です」

冴島「お前……」

曽田地「あっ、コレ遅くなりましたけど祝いの品です……組長就任おめでとうございます」

冴島「お…おおきに」

曽田地「開けてみてください」

冴島「……何やコレは……胴着?」

曽田地「はい、曽田地道場の胴着です」

冴島「……」

曽田地「冴島さんがいつでも戻って来れるように渡しておきますね?」

冴島「……おぅ」

曽田地「さてお二人さん、冴島さんを助けたとか助けられたとか言ってますが……甘いです!!」

曽田地「私なんかカラオケに出演してるんですよ?」

曽田地「私とのツーショット写真を眺める冴島さん……あれは私の事が好きに違いありません」

城戸「アンタ何言ってんだ?」

馬場「そうですよ、だいたい誰なんですか?」

曽田地「ねぇ冴島さん、私が好きですよね?」

冴島「あのなぁ……」

バァン

?「ちょお待てや!!」

冴島「今度は誰やねん!!」

真島「ワシや兄弟」

冴島「なんや真島か」

真島「お前ら…さっきから聞いとったらアホな事ばっかぬかしおって……」

冴島(兄弟……いつからソコにおったんや……)

真島「冴島が好きな奴やと?お前ら何を下らん事言っとんのや……」

冴島「せや、誰が好きとか……」

真島「ワシに決まっとるやろがぁ!!!!」

冴島「お前もか!!」

真島「ワシと兄弟は30年の付き合いやで?お前らとは格が違うっちゅーねん」

城戸「い…いくら真島組長が相手でもここは譲れませんよ!!」

馬場「そそそ、そうです…オジキが相手だからって……」

曽田地「そうだそうだ」

真島「あぁん?何やお前ら、ワシに喧嘩売っとんのか?」

城戸「うぅっ……」

馬場「そう言うワケでは……」

曽田地「ヒィッ!!」

真島「ええ度胸やな、全員外に……」

冴島「お前らええ加減にせぇ!!!!」

真島「兄弟……」

冴島「ええか、よう聞けや……」

冴島「……笹井組がのうなって…靖子もおらん…俺は天涯孤独の身や……」

冴島「せやけど寂しくは無い……悲しいと思う事はあっても寂しくはないんや」

冴島「俺には…お前らがおるからな」

冴島「お前らは俺の家族や……好きとか嫌いとかそんなんちゃうねん」

冴島「お前らだけやない…俺の傍におってくれる奴は皆が家族や」

冴島「家族やから喧嘩もする、当たり前の話や……せやけど憎みあったらアカンねん」

冴島「家族は互いを大事に思わなアカンねん」

城戸「……」

馬場「……」

冴島「2人とも握手せぇ、それで仲直りや」

城戸「……馬場、突っ掛かって悪かった」

馬場「城戸さん…俺の方こそ生意気言って……すいませんでした」

城戸「ふっ、これから宜しくな」

馬場「はい!!」

冴島「……さて、皆で飲みに行くか」

真島「ええな、ほんなら今日はワシが奢ったるわ」

冴島「兄弟、それはアカンで」

真島「ええがな、さっきの詫びや」

冴島「……ほな、お言葉に甘えよか」

曽田地「あの…私は……」

冴島「何言うてんねん、お前も家族の一員や」

曽田地「冴島さぁぁぁぁぁん……」

真島「お前ら何やっとんねん、はよ行くで」

城戸「兄貴」

馬場「アニキ」

曽田地「行きましょう、冴島さん」

冴島「ああ、行こか」

冴島(兄弟…家族……やっぱりええモンやな)

冴島(お前らに会えた事……ホンマに感謝しとるで……)

今日は終わり

カラオケの曽田地とツーショット写真は初見ヤバかった

乙!
犬出てきたのは誰やったっけ?

いいスレを見つけた
乙の極み


あんたのことが好き過ぎて~の歌詞から曽田地の写真はアカン、ほんまにアカン

>>50
犬が出てくるのは桐生ちゃん、3のストーリー中にあさがおで飼うことになったマメ

>>52
サンキューガッツ

【錦栄町から来た男】

――ニューセレナ

品田「こんにちは~、ママさん居る?」

ママ「あら品田さん、まだオープンの時間じゃないわよ?」

遥「こんにちは品田さん」

品田「アレ?遥ちゃんじゃない…何してるの?」

遥「アルバイトです」

品田「バイト?」

ママ「今日は団体のお客様が入ってるの、だから遥ちゃんにお料理を手伝ってもらってるのよ」

品田「へぇ~、遥ちゃんがエプロンしてると若奥様って感じで良いねぇ…桐生さんが羨ましいなぁ」

遥「や、やだ……お…奥さんだなんて///」

品田「良いねぇ良いねぇ、その恥じらいの表情も素敵だよ遥ちゃん」

ママ「品田さん、あんまりイジメちゃ駄目よ」

品田「あははっ、ゴメンゴメン」

ママ「それで今日はどうしたの?」

品田「あ~そうそう、ママさんにコレを渡しに来たんだ」

ママ「封筒……なぁに、ラブレターかしら?」

品田「とんでもない、伊達さんを敵に回す勇気はありませんよ」

ママ「うふふっ…あら、お金……」

品田「いや~、ツケで飲んでるのが堂島君にバレちゃってね」

品田「辰雄、コレで今すぐ払ってこい……なんて怒られちゃいました」

ママ「でもツケよりだいぶ多いわよ?」

品田「たぶん辰雄はまたツケで飲むだろうから先払いしときます……って言ってました」

ママ「……さすがは堂島会長ね」

品田「へへへ……」

品田「じゃあ俺帰りますね」

ママ「あら、ゆっくりしていけば良いのに」

品田「でも仕事の邪魔しちゃ悪いですよ」

ママ「大丈夫よ、遥ちゃんが手伝ってくれたからもうすぐ終わるわ……それに先払いもしてもらったしね」

品田「……良いんですか?」

ママ「この時間からお酒は出せないけどコーヒーくらいなら出せるわよ?」

品田「……じゃあちょっとだけ」

遥「いま淹れますね」

――

ママ「ふぅ、一段落したわね…ありがとう遥ちゃん」

遥「お疲れ様です」

ママ「……遥ちゃん、悪いんだけど少しお留守番してもらえるかしら?」

遥「良いですけど…どちらに?」

ママ「え~っと、その……」

品田「伊達さんですか?」

ママ「そ…そうよ///」

遥「分かりました、私に任せてください」

ママ「……ありがとね、遥ちゃん」

遥「はい、頑張りま……あっ…もう行っちゃった……」

品田「お熱いですなぁ……」

遥「ですね……」

――

遥「そう言えば品田さんは大吾さんと同級生なんですよね?」

品田「うん、高校の時の同級生だよ」

遥「その頃から仲良しだったんですか?」

品田「いや、あまり話した事も無かったかな?」

品田「でも堂島君は頭も良くて喧嘩も強くて有名だったんだよ」

遥「へぇ~大吾さんが……」

品田「んで、堂島君に野球部が助けてもらった事があってさ」

品田「その恩返しに今度は俺が堂島君を助けようと思ってさ……それがこの前の事件なんだよ」

遥「男の友情…ですね」

品田「そうそう、俺と堂島君はもはや親友だね」

遥「ふふふっ、品田さんのお友達は面白い人が多そうですね?」

品田「いや~、面白いってよりは変わった人が多いね」

遥「そうなんですか?」

品田「う~ん…高杉さん、宇野さん、牛島さん……」

品田「あっ、そういや凄く変わった子がいたよ」

遥「どんな人なんですか?」

品田「まず名前が変わっててさ、綾小路……」

バァン

?「品田ぁぁぁぁぁ!!」

品田「!?」

?「やっと見つけたぞ品田!!」

品田「レ…獅子君、なんで東京にいんの?」

獅子「お前を連れ戻しに来たんだよ!!」

品田「俺を?獅子君が?」

獅子「頼まれたんだよ、高杉とか言う金貸しやふと桃クラブの女とかに」

獅子「貴族としては頼ってきた平民の願いを無下にはできないからな……さっさと帰るぞ」

品田「ちょっ…ちょっと待ってよ」

獅子「なんだよ」

品田「急に帰るぞって言われても……」

獅子「じゃあ3分だけ待ってやるよ」

品田「3分で何が出来るって言うのさ!!」

獅子「ウルトラマンなら怪獣倒せるだろ!!」

品田「俺はウルトラマンじゃないよ!!」

獅子「じゃあ何分待てば良いんだよ!!」

品田「なんで分単位なの!!」

獅子「ボクは今すぐ帰りたいんだよ!!」

遥「あの……」

品田「遥ちゃん、獅子君と喋っちゃダメだ」

遥「えっ……」

品田「バカがうつる、獅子君は本物なんだ……」

獅子「バカは品田だろ!!……アレ?もしかして澤村遥?」

遥「あ…はい……」

品田「獅子君、遥ちゃんを知ってるの?」

獅子「うん、プリンセスリーグ見てたからね」

品田「あ~、そういや獅子君T-SETのファンだっけ?」

獅子「まぁな……しかし実物を見るとお前も可愛いな」

遥「あ…ありがとうございます……」

品田「ちょっ……遥ちゃんに手を出すつもりなら俺を倒してからだ!!」

獅子「高校生に手なんか出すか!!」

ガチャ

秋山「ちょっと~、さっきから何を騒いでんの?」

品田「あっ、秋山さん」

秋山「うるさくて寝られな……コレは…また…雅なお方が……」

品田「あの…この人は……」

獅子「ボクは綾小路獅子、貴族だ」

秋山「綾小路…レオ?……貴族?」

品田「あ…秋山さん…この子ちょっとアレな子なんです」

秋山「あぁ…アレね……なるほど」

獅子「アレってなんだよ、お前は品田の知り合いか?」

秋山「俺は秋山駿、この上でスカイファイナンスって街金やってます」

獅子「街金?…お前また借金したのか?」

品田「いや、借りようとしただけで……」

獅子「いくら?」

品田「3億と2千万ほど……」

獅子「お前バカだな、ボクに言えば貸してやったのに」

品田「えっ?」

獅子「3億くらいならいつでも貸してやるよ」

品田「……いや、それはできない」

獅子「なんで?」

品田「友達からそんな大金借りたら友達じゃなくなる……俺は獅子君とは対等な友達でいたいんだ!!」

獅子「品田……」

品田「獅子君……」

獅子「お前何言ってんの?」

品田「えっ?」

獅子「お前とボクが対等なワケないだろ?」

品田「えぇっ!?」

獅子「当たり前だろ!!ボクは貴族でお前の師匠だ!!」

獅子「むしろどこに対等だと思える要素があるんだよ!!」

品田「お…俺達は友達だよね?」

獅子「だから違うって言ってんだろ!!」

品田「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

獅子「こっちがビックリだよ!!」

品田「人生相談のってあげたじゃん!!」

獅子「役に立たなかっただろ!!」

品田「それは獅子君が悪いんじゃん!!」

獅子「お前がもっとマシなアドバイスをすれば良かったんだよ!!」

品田「あれ以上どんなアドバイスがあるってのさ!!」

獅子「それが分からないからお前はバカなんだよ!!」

ガチャ

冴島「お前ら、何を騒いどんのや?」

品田「さ、冴島さん!?」

獅子「……」

冴島「なんやお前…けったいなカッコしおって」

獅子「し…し…品田ぁ!!」

品田「なに?どうしたの?」

獅子「ゴゴゴ、ゴリラが喋ったぞ!!」

冴島「あぁん?」

品田「ちょっ、獅子君何言っちゃってんの!?」

冴島「誰がゴリラやねん」

獅子「しかも服着てるじゃん!!学会に発表しないと!!」

冴島「ええ度胸や…ちょお表に出よか?」

品田「さ、冴島さん…この子はアレなんです…え~っと……そう!!ゴリラと人間の区別がつかない子なんです!!」

冴島「そんなヤツがおるワケないやろ」

秋山「まあまあ、ゴリ島さん…じゃなくて冴島さん」

冴島「誰がゴリ島やねん」

秋山「彼は見た通りちょっと残念な人みたいだし、ここは穏便に……」

獅子「品田、早く麻酔銃を持ってこい!!」

品田「獅子君!!お願いだからもう喋んないで!!」

冴島「アカン、少し痛い思いせな駄目みたいやな」

獅子「品田、武器!!」

品田「えっ?」

獅子「早く武器を渡せ!!」

品田「急にそんな事……あっ、獅子君コレを使うんだ」ポイッ

獅子「よしっ、この大根さえあれば…ってバカ!!大根で戦えるか!!」

品田「獅子君、それは大根じゃない」

獅子「えっ?」

品田「魔剣ダイコンブレードだ!!」

獅子「なるほど、ダイコンブレードなら…ってバカ!!違うの寄越せ!!」

品田「じゃあ…コレだ!!」ポイッ

獅子「よしっ、この白菜を使えば…ってバカバカ!!白菜が何の役に立つんだよ!!」

品田「獅子君、それは白菜じゃない」

獅子「じゃあ何なんだ!!」

品田「鉄壁の盾ハクサイシールドだ!!」

獅子「そうか、ハクサイシールドなら…ってバカバカ!!野菜以外を渡せ!!」

品田「う~ん……獅子君は牛と豚どっちが好き?」

獅子「肉も違うよ!!鍋でも作るのかよ!!作ってくれたら食べるよ!!」

品田「俺、料理は苦手で……」

獅子「いいから武器になりそうなモノ渡せよ!!」

品田「……冷凍マグロとか?」

獅子「えっ?そんなのあんの?」

品田「いや、無いけど?」

獅子「無いなら言うなよ!!」

品田「あっ!!獅子君、この果物ナイフを使うんだ!!」ビュン

獅子「危なっ!!……っざけんなよ品田ぁ!!」

品田「なんで避けるの?受け取らないと駄目じゃない」

獅子「飛んできたナイフなんかキャッチできるワケないだろ!!お前はボクを殺す気か!!」

品田「獅子君は武器使うの得意じゃん、パッと受け取るくらいできんじゃないの?」

獅子「できないよ!!むしろ避けれた事を称賛しろよ!!」

冴島「……アホらし、もうええわ」

獅子「おい品田、戦わずしてゴリラが負けを認めたぞ」

品田「あぁっ!!せっかく収まりそうだったのに!!」

冴島「……品田」

品田「はい!!」

冴島「そいつ連れて裏口から外に出ろや」

品田「……獅子君、こうなったらやるしかない……」

獅子「任せろ、この果物ナイフで……」

品田「ムダだよ…そんなの通用する相手じゃない……」

獅子「えっ?」

冴島「品田…はよせぇや!!」

品田「はい!!」

遥「秋山さん……」

秋山「俺達も行こう、冴島さんが殺人を犯す前に止めるんだ」

遥「はい」

――ニューセレナ裏

秋山「近づいたら危ない、階段から様子を見よう」

遥「はい」

秋山「……うわぁ…冴島さん本気じゃん……」

遥「そんなに…ゴリラ呼ばわりが……」

秋山「!!」

遥「どうしたんですか?」

秋山「どうしよう…俺…ゴリ島さんとか言っちゃった……」

遥「早く逃げた方が…あっ……もう遅いみたいです……」

秋山「えっ?」

遥「冴島さんが手招きしてます……」

秋山「品田さん達もうやられちゃったの!?」

冴島「……」クイックイッ

秋山「……俺……だよね?」

遥「たぶん……」

秋山「遥ちゃん…救急箱を用意しといてもらえる?」

遥「……分かりました」

秋山「じゃあ…逝ってくるね……」

遥「秋山さん、私…頑張って手当てしますね?」

秋山「……泣けるねぇ……」

遥(……)

遥(……凄い…人間って振り回せるんだ……)

遥(どうしよう…救急車も呼んだ方が……)

遥(あっ!!……あぁ……)

遥(……うん…とりあえず呼んでおこう……)

今日は終わり

おつ

乙です
やっぱり主人公達の戦闘力で言えば桐生とゴr…冴島は頭一つ抜けてるよなぁ、虎殺しと熊殺しで

5で”雪男が出た!”ってサブストーリーが出たときはオチが読めた

乙の極み

品田がボケるとは
やはり冴島さんは相変わらず強いのう
まるでゴリr..虎のようだ

【キャバクラの帝王】

――スカイファイナンス

遥「失礼します」

秋山「お、ウチに来るなんて珍しいじゃない」

遥「ちょっと秋山さんに相談があって……」

秋山「相談?」

遥「……はい」

秋山「うん、話してみて」

遥「あの……キャバクラってどんな所なんですか?」

秋山「……えっ?」

遥「お酒を飲んだりお喋りしたりって言うのは知ってるんですけど……」

秋山「もう少し具体的に知りたい?」

遥「……はい」

秋山「ん~、理由を聞いても良いかな?」

遥「おじさんが最近疲れてるみたいで……楽しい事をして癒してあげたいと思って……」

秋山「それで……キャバクラ?」

遥「おじさんはキャバクラ好きみたいだし……家でキャバクラごっこしたら喜ぶかなって……///」

秋山(遥ちゃんの笑顔で十分癒されると思うけど……)

遥「……」

秋山「……よしっ、ちょっとやってみようか?」

遥「えっ?」

秋山「遥ちゃんにウチで働いてもらうって事」

遥「えぇっ!?私まだ高校生……」

秋山「大丈夫、ちゃんと考えがあるから」

――エリーゼ

秋山「さてと、まずは着替えからかな?」

遥「あの…私……」

秋山「違う違う、別にお店に出てもらうワケじゃないよ」

遥「えっ……」

秋山「遥ちゃんには俺を練習相手として接客してもらう」

遥「秋山さんを?」

秋山「そうそう、俺が遥ちゃんにNo1キャストの接客術ってのを教えてあげるよ」

遥「秋山さん……ありがとうございます」

秋山「いや~、お礼を言うのは俺の方だよ」

遥「……どうしてですか?」

秋山「なんたって元トップアイドルに接客してもらえるんだから、こんなラッキーな事なかなか無いよ?」

遥「あははっ、頑張って接客しますね」

秋山「ここだと目立つからVIPルームで練習しようか」

遥「はい」

――

秋山「……よしっ、これで一通りのやり方はマスターしたね」

遥「結構気を使う仕事ですね……」

秋山「まぁ、遥ちゃんは指名を取るワケじゃないし本番はもう少しリラックスしてやれば良いよ」

遥「はい」

秋山「でさ…どうせなら本格的にやろうと思うんだよね」

遥「本格的に?」

秋山「ちょっとついて来て、案内したい場所がある」

遥「はい」

――

遥「秋山さん…ここは?」

秋山「ん~、実は近々エリーゼの2号店を出そうと思ってね」

秋山「内装も終わったしキャストもスタッフも揃ってるから後はオープン日を待つだけなんだ」

遥「凄いですね……」

秋山「んで、オープン前に遥ちゃんにココで働いてもらう」

遥「えっ?」

秋山「プレオープンとか言って桐生さんを招待する、そんで遥ちゃんが桐生さんをおもてなしする……どうかな?」

遥「……いいんですか?」

秋山「もちろんだよ、それに俺も楽しめるアイデアがあるんだ」

遥「秋山さんも楽しめる……」

秋山「まぁ、その辺は俺に任せてよ」

遥「分かりました」

秋山「そうだ、遥ちゃんまだ時間ある?」

遥「はい」

秋山「じゃあ本番用のドレスとアクセサリーを買いに行こう、好きなの買ってあげるよ」

遥「えぇっ!?」

秋山「せっかくだからさ、もう目一杯おしゃれして桐生さんを驚かせちゃおうよ」

遥「でも……」

秋山「これは俺からの2人への感謝の気持ちだよ」

遥「秋山さん……」

秋山「受け取ってもらえる……よね?」

遥「……はい、そう言う事なら断る方が失礼ですよね?」

秋山「さすが、分かってるねぇ」

――数日後

桐生「なんでキャバクラに行かなきゃならないんだ?」

真島「あの金貸し…秋山がなんや新しい店オープンする言うてな、招待されたんや」

冴島「俺らには世話になっとるから是非来てくれって話や」

桐生「お前が乗り気なのも珍しいな」

冴島「ああ、今日はごっつおもろいモンが見れるで」

真島「せやで~、なんたって……おっと…これは着いてからのお楽しみやった」

桐生「悪い予感しかしねぇな……」

――エリーゼ2号店

秋山「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」

桐生「秋山……」

秋山「今日は精一杯おもてなししますので楽しんでいって下さい」

真島「ほな早速お邪魔しよか」

――店内

桐生「……俺達しかいねぇのか?」

秋山「実はまだオープン前なんですよ」

桐生「オープン前?」

秋山「ええ、ですから普段からお世話になってる3人を一番最初のお客様にしたいな…と思って」

真島「細かい事はええからはよ案内してや」

冴島「今日は旨い酒が飲めそうやな」

秋山「それではこちらにどうぞ」

――

桐生「兄さん、そろそろ教えてくれないか?」

真島「何をや?」

桐生「このキャバクラの事だ」

真島「おっ、桐生ちゃん…えらい別嬪さんがきたで?」

秋山「ご紹介します、遥さんです」

遥「い、いらっしゃいませ///」

桐生「……は…遥!?」

遥「はじめまして…澤村遥です」

桐生「お前……何やってるんだ?」

遥「お名前聞いてもいいですか?」

桐生「だからお前……」

真島「桐生ちゃん…ノリ悪いで?」

冴島「せや、ちゃんと相手したらなアカンで?」

桐生「お前ら……知ってたんだな?」

真島「おう、もちろん知っとったで……ヒーッヒッヒッ」

遥「お名前…何て言うんですか?」

桐生(しょうがねぇ……付き合ってやるか……)

遥「あの……」

桐生「……桐生一馬だ」

遥「桐生さん…素敵な名前ですね?」

桐生「お前は?名刺…あるんだろ?」

遥「うん、はいコレ」

桐生「……ずいぶん本格的だな?」

遥「エリーゼで使ってる名刺屋さんに作ってもらったの、それ一枚だけなんだよ?」

桐生「それは凄いな……ところで口調がいつもの遥に戻ってるぞ?」

遥「あっ!……桐生さん、飲み物は何にしますか?」

桐生「ふふっ、じゃあウィスキーをもらおう」

遥「は~い、お願いしま~す♪」

桐生「この店には遥しかいないのか?」

真島「アホ言いなや、桐生ちゃん」

冴島「遥1人で俺ら3人の相手できるはずないやろ」

真島「おぉ…カワイコちゃんがきたでぇ」

秋山「ご紹介します、武子さんと茂子さんです」

武子「ど、どうも~」

茂子「は、はじめまして~」

桐生「城戸…馬場……」

武子「言わないで下さい桐生さん……俺らはイヤだって言ったんですけど……」

茂子「やらないと破門にするってアニキとオジキが……」

桐生「そうか……」

秋山「どうです桐生さん、なかなか可愛いでしょ?」

桐生「お前の仕業か?」

秋山「ボーイ役だけじゃ面白くないんでね、真島さんと冴島さんにお願いしちゃいました」

桐生「相変わらずだな」

秋山「まだ……ですよ?」

桐生「なに?」

秋山「とっておきの美女がいるんですよ」

桐生「……」

秋山「今連れてきます」

――

秋山「ちょっと、ここまで来て何をしぶってるんですか?」

?「いや、でも…やっぱり……」

秋山「大丈夫ですよ、今日だけの夢みたいなモンなんですから」

?「だけど……」

桐生(……何やってんだ?)

真島「きたで兄弟、ワシらのメインディッシュや」

冴島「ずいぶん遅かったやないか」

秋山「ご紹介します、大子さんです」

大子「……大子です」

桐生「大吾……お前まで……」

大子「すいません桐生さん……やらないと真島さんと冴島さんが東城会を割るって……」

桐生「……」

遥「だ…大吾さん、似合ってる……よ?」

大子「遥、お前の気持ちはありがたいが……全然嬉しくない……」

遥「……ごめん」

真島「おい、いつまで桐生ちゃんと喋っとんのや」

冴島「はよこっち来て酒作ってくれや」

大子「は……はぁ~い」

遥「……悪い事言っちゃったかな……」

桐生「気にするな、秋山達の責任だ」

遥「……」

桐生「……なんでこんな事したんだ?」

遥「えっ?」

桐生「アイツらがこれだけ積極的なんだ…お前が始めた事なんだろ?」

遥「……」

桐生「言いたくないのか?」

遥「あのね…おじさんが疲れてるみたいだったから……」

遥「だから癒してあげたいなって思ったの」

桐生「……なんでキャバクラなんだ?」

遥「ほら、おじさんはキャバクラの帝王って呼ばれてるじゃない?」

桐生「誰がそんな事を言ったんだ?」

遥「真島のおじさん」

桐生(真島め……余計な事を……)

遥「もしかして…迷惑だった?」

桐生「いや、嬉しいぞ」

遥「うふふっ、良かった♪」

桐生「……遥、すまなかった」

遥「えっ?」

桐生「心配させちまったな」

遥「おじさん……」

桐生「お前には心配させないように気をつけてたつもりなんだが…やっぱり気付いてたんだな?」

遥「当たり前だよ、長い付き合いだもん……隠してたって分かるよ」

桐生「そうだな……だがな、いくら疲れていたってお前の笑顔を見たらそんなモン吹きとんじまう」

桐生「俺は昔からお前に助けられてきた、だからこんな事しなくても……お前が笑っていてくれるなら俺は大丈夫だ」

遥「おじさん……」

桐生「……ありがとな、遥」

遥「……うん♪」

桐生「さぁ、せっかくだから楽しもう」

遥「おじさん…じゃなかった……桐生さん、私お腹空いちゃった」

桐生「ああ、何でも頼んでいい……それとおじさんでいいぞ」

遥「ありがとう、おじさん……お願いしま~す」

――

桐生「結構頼んだな」

遥「なんか安心したら急に……」

桐生「ふふっ、ゆっくり食べろよ?」

遥「はぁい♪」

――

遥「ねぇ、おじさん…あーんして」

桐生「えっ?」

遥「ほら、唐揚げ食べさせてあげる」

桐生「……」

遥「早くあーんして」

桐生「……仕方ねぇな……あ……ん」

遥「どう?美味しい?」

桐生「ああ、美味しいよ」

遥「おじさん、私にもやって」

桐生「遥、どうしたんだ?」

遥「ダメ?」

桐生「ダメじゃねぇが……お前らしくねぇな」

遥「おじさん……お・ね・が・い♪」

桐生(ん?…この匂いは……)

桐生「遥……酒を飲んだのか?」

遥「飲んでないよぉ……このビンの中身はジュースだって秋山さんが言ってたもん」

桐生「……遥、コイツの中身はワインだ」

遥「あー、だから変な味だったのか……えへへ♪」

桐生「秋山」

秋山「なんですか?」

桐生「どうしてワインなんか置いといたんだ?」

秋山「ワイン?……あぁっ!!」

秋山「すいません、堂島会長の説得に時間がかかりすぎて……中身を入れ替えるの忘れてました……」

桐生「遥が飲んじまったぞ」

秋山「えぇっ!?……すぐに水を持ってきます」

――

桐生「遥、水だぞ」

遥「水じゃないよ……唐揚げ食べさせて」

桐生「……食べたら水を飲めよ……ほら、あーん」

遥「あーん……ピロリーン♪」

桐生「何だソレは」

遥「好感度が上がった音だよ」

桐生「好感度?」

遥「今ので好感度が最大になったよ?」

桐生「唐揚げだけでか?」

遥「おじさんへの好感度は最初から最大だもん♪」

桐生「……そうか、ソイツは嬉しいな」

遥「おじさん大好き♪」ギュッ

桐生「おい、急に抱きつくなよ」

遥「……」

桐生「遥?」

遥「おじさん…大好き……///」

桐生「遥……」

遥「私…おじさんの事……」

桐生「……」

大子「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

桐生「!?」

大子「ちょっと、やめてください真島さん!!」

真島「ええやないか、ワシと熱烈チッスしようやないか」

大子「くっ…城戸!!馬場!!笑ってないで助けろ!!」

武子「すいません会長、ムリです」

茂子「俺らの力じゃオジキは止められません」

大子「あ…秋山さん、助けてください!!」

秋山「いいじゃないですか…ブチュッとやっちゃえば」

大子「冴島さん!!」

冴島「別にええやろ、減るモンやないし」

大子「そ…そんな……」

真島「ほな…いくで、大子ちゃん!!」

大子「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

桐生「……」

遥「もぅ…せっかく…良い雰囲気…だったのに……」

桐生「……なぁ…遥」

遥「……」

桐生「遥?」

遥「んっ……」

桐生「寝ちまったのか……」

桐生(……)

桐生(……大好き…か……)

桐生(……俺は…どうしたら良いんだろうな……)

桐生(教えてくれよ……なぁ…由美……)

今日は終わり

おつ
大吾さんくそわろた

おつ
桐生さんは遥を外で待たせてまでキャバクラいくからなw

まぁOTEで女装してたしなぁ大吾さんww


しかも女装姿が真島の兄さんにウケてたのが…
大誤算は5でもバッレバレな変装させられたりしてたなぁ

【遥と花ちゃん】

――スカイファイナンス

遥「こんにちは」

花「あら、いらっしゃい遥ちゃん」

遥「こんにちは花さん、秋山さん居ますか?」

花「あー…ごめんなさい、社長はまた携帯置いてブラブラ遊び歩いてるみたいで」

遥「そうですか……」

花「社長に何か用事でもあった?」

遥「あの…この前協力してもらったお礼を言いに……」

花「協力?……あぁ~キャバクラの事ね?」

遥「そ、そうです」

花「いいな~、私も見たかったなぁ」

遥「えっ?」

花「社長が言ってたのよ、遥ちゃんが天使みたいに可愛かったって」

遥「そんな……天使だなんて///」

花「……遥ちゃん、今から私とお出かけしない?」

遥「今から…ですか?」

花「そう、どうせ社長は遅くなるだろうし…私も遥ちゃんの可愛いところが見たいわぁ」

遥「でも…お仕事は……」

花「大丈夫よ、本気を出せば2時間くらいで終わるから」

遥「……じゃあ…少しだけ……」

花「よ~しっ!!早く行きましょう」

遥(凄い気合いだなぁ……)

花「さてと、まずはご飯を食べに行きましょう」

遥「はい」

花「韓来でいい?」

遥「焼肉好きです」

花「私も、じゃあ韓来に決定ね」

遥「はい♪」

――

花「遥ちゃんって顔に似合わず結構食べるのね……」

遥「ご、ごめんなさい……私…たくさん食べちゃって……」

花「ちちち、違うよ…そう言う意味じゃなくて……」

花「ちょっと意外って言うか…ほら、遥ちゃんくらいの年齢ならダイエットとか気になるじゃない?」

遥「昔からおじさんに、子供の時からいっぱい食べないと大きくなれないって言われてて……」

花「何か…桐生さんらしいわね?」

遥「私もそう思います」

花「ふふふっ、次はショッピングにでも行きましょうか?」

遥「はい」

花「ん~、どこに行こうかな?…ル・マルシェにしようかしら……」

遥(あっ……ル・マルシェ……)

花「ん?どうかした?」

遥「いえ、大丈夫です」

花(なんだろう…一瞬だけど泣きそうな顔してたな……)

花「……そうだ、やっぱり神室町ヒルズに行きましょう……ね?」

遥「花さん……」

花「それじゃ、元気よく行きましょう♪」

遥「……はい♪」

――神室町ヒルズ

花「さて…とりあえず洋服でも……なにぃっ!?」

遥「ど、どうしたんですか?」

花「バカな…あんな店があるなんて……これが天祐か……」

遥「花さん?」

花「遥ちゃん、あの店に行きましょう!!」

遥「は…い……」

――コスプレショップ

花「遥ちゃん、次はこのメイド服を着てみて」

遥「は、はい」

花(遥ちゃん可愛いわぁ……ナースも巫女服も似合ってたわねぇ……)

遥「あの…着ました///」

花「……遥ちゃん、お願いがあるんだけど……」

遥「なんですか?」

花「このネコ耳をつけて…ニャンって言ってもらえないかしら?」

遥「えっ……」

花「お願いします!!」

遥「……一回だけなら」

花「うんうん、一回で良いよ」

遥「じゃあ…………ニャン♪」

花「ぐはぁ!!」

遥「花さん!?」

花(予想以上に強力だったわ……桐生さん達がやられるのも仕方ないわね……)

遥「花さん…大丈夫ですか?」

花「だ、大丈夫よ……次はどこに行く?」

遥「私、行きたいところがあります」

――湯乃園

花「ホントにエアホッケーで良いの?」

遥「はい」

花「まぁ…遥ちゃんが良いなら……」

遥「早速やりましょう」

――

遥「えいっ!!」

花「たぁっ!!」

遥「ていっ!!」

花「タイム!!」

遥「えっ?」

花「遥ちゃん、さっきから気になってるんだけど……」

遥「なんですか?」

花「どうして私の胸を見てるのかなぁ…って」

遥「ヒートゲージを溜めてるんです」

花「ヒートゲージ?」

遥「ヒートスマッシュを打つのに必要なんです」

花「……よく分からないけど…そんなに凝視されると女同士でも恥ずかしいかなぁ…なんて」

遥「……じゃあヒートスマッシュは無しでやります?」

花「そうしてもらえると助かるわ」

――

花「いやー、遊んだわね」

遥「凄く楽しかったです」

花「そう?それなら誘った甲斐があったってモンね」

遥「本当に楽しかったです……まるでお姉ちゃんと遊んでたみたいで……」

花「遥ちゃん……」

遥「……」

花「……私で良かったら…お姉ちゃんに……」

遥「花さん……」

花「お姉ちゃんって呼んでみて?」

遥「……花お姉ちゃん」

花「ぐはぁ!!」

――スカイファイナンス

花「ただいま~」

秋山「あっ!やっと帰って来た…花ちゃん、どこ行っての?」

花「社長…居たんですか?」

秋山「居たんですかって…ちょっと酷くない?一応社長なんだけど……」

花「知ってます」

秋山「えっ?」

花「知ってて言ってるんです」

秋山「だ…だよね~」

遥「秋山さん」

秋山「ん?…おぉ、遥ちゃん」

遥「この前はありがとうございました」

秋山「この前……あぁ~アレね…気にしないでいいよ、俺も楽しかったし」

秋山「それより何で花ちゃんと一緒にいるの?」

花「デートしてたんですよ」

秋山「デート?」

花「楽しかったわねぇ、遥ちゃん♪」

遥「楽しかったよねぇ、花お姉ちゃん♪」

秋山「お、お姉ちゃん?」

花「姉妹の契りを交わしたんです、何か文句あるんですか?」

秋山「ありません」

花「さぁ、お茶淹れるから座って待っててね?」

遥「うん、ありがとう」

秋山(ずいぶんと……仲良くなっちゃって……)

秋山(……花ちゃんも遥ちゃんも楽しそうだな……)

秋山(姉妹の契り……実に微笑ましいねぇ……)

今日は終わり

おつです

乙ぅ

【澤村会】

――真島組

真島「……退屈や」

西田「えっ?」

真島「西田、なんかオモロイ事やれ」

西田「いや、急にそんな事……」

真島「あぁん?」

西田「あっ…えっと……ふ、布団が……」

真島「……」

西田「ふっ…とん……だ……」

真島「……お前、海と山のどっちが好きや?」

西田「どっちかって言うと海ですね」

真島「よっしゃ、ほんなら東京湾やな」

西田「えっ?」

真島「コンクリとドラム缶用意して…後は遺書を書いて……」

西田「ちょっ…ちょっと待ってください!!」

真島「なんや?」

西田「それってまさか…俺を……」

真島「オモロイ事やれ言われて寒い駄洒落かますボケはワシの部下にはいらんのや!!」

西田「そんな……」

真島「死にたないんやったら何かオモロイ事考えろや」

西田「……映画とかどうですか?」

真島「映画?」

西田「ほら、こないだ俺が買ってきたDVDがあるじゃないですか」

真島「……あの極道モンのヤツか?」

西田「そうですそうです」

真島「……ま、ええやろ」

西田(ふぅ、危なかった……)

真島「……せや、1人で見てもつまらんから遥ちゃんも呼ぶか」

西田「えっ?」

真島「西田、菓子と飲み物の準備しとけ」

西田「……はい」

――

真島「……」

遥「……」

真島「……」

遥「……真島のおじさん」

真島「どないした?」

遥「すっごく面白かったね」

真島「せやな、思ったよりオモロかったわ」

遥「真島のおじさんも組長なんだよね?」

真島「おう、真島組の組長さんやで」

遥「じゃあ西田さん達も真島のおじさんの為に戦ったりするの?」

真島「……まぁ、どっかと戦争になったらそうなるやろな」

遥「ワシらが親父を守るんやぁ……って感じ?」

真島「ん~、どっちかっちゅーとワシは先頭を行くタイプやからなぁ」

遥「あー、真島のおじさんはそうだよね」

真島「守られるのは遥ちゃんの方がお似合いや」

遥「そうかな?」

真島「桐生ちゃん、冴島、ワシ……遥ちゃんを守る為やったらワシらは誰とでも戦うつもりやで?」

遥「なんか……恥ずかしいよ///」

真島「せや、遥ちゃんも組長やってみたらどないや?」

遥「私が!?」

真島「あ~、組長やとオッサンみたいやから……そうやなぁ……澤村会会長にしとこか」

遥「澤村会?」

――

真島「西田ぁ!!」

西田「はい」

真島「全員集合や」

西田「えっ?」

真島「お前は耳が悪いんか?それとも頭が悪いんか?」

西田「す、すぐにやります」

遥「真島のおじさん……」

真島「大丈夫や、悪いようにはせぇへんよ」

遥「……」

――

西田「親父、集まりました」

真島「よっしゃ、ほな今から重大発表するで」

西田「重大発表?」

真島「西田、マイク」

西田「はい」

真島『あ~、テステス……』

真島『ええかお前ら、今日からワシらに新しい肩書きが増える』

真島『その名は…澤村会や』

真島『ワシらは東城会直系真島組兼澤村会や、分かったな』

真島『澤村会の会長を紹介するで……遥ちゃんや』

遥「……どうも」

真島『お前ら会長の命令には絶対服従やからな、逆らったら殺すで?』

組員「「えぇぇぇぇぇぇっ!?」」

真島『なんや、お前ら早速逆らうんか?』

真島『ええやろ、死にたい奴から一歩前出ろや』

真島『……おらんのか?』

真島『おらんのやったら決まりやな……返事はどないした?』

組員「「はい!!!!」」

遥「……」

――

遥「真島のおじさん、澤村会って何をするの?」

真島「まぁ…アレや、あんま極道っぽいと桐生ちゃんが怒るから……」

真島「……サークル活動やな」

遥「サークル活動?」

真島「せや…月一くらいで集まってバーベキューやったりスポーツしたり……ボランティアなんかもええな」

遥「ボランティア……」

真島「組員総出で町のゴミ拾いしたり、年寄りの話し相手になったりするんや」

遥「……真島のおじさん、それ凄く良いよ!!」

真島「せやろ?」

遥「うん♪てっきり真島のおじさんの暇潰しかと思ったけど……私、会長やるよ!!」

真島(やっぱ遥ちゃんは鋭いわ……)

真島(暇潰し……バレとったんかいな……)

遥「真島のおじさん、まずは何するの?」

真島「まずは組員を増やさんとな……スカウトに行こか」

――冴島組

真島「……と言うワケや」

冴島「で?」

真島「鈍いのぉ兄弟……お前らも澤村会に入れや」

遥「お願いします」

冴島「……」

真島「……しゃあない、遥ちゃん…さっき教えたセリフや」

遥「えっ…ホントに言うの?」

真島「あのセリフを言えば一発やで?」

遥「……分かった」

遥「……こ…このままやったら…冴島組と戦争せなアカンなぁ……」

冴島「……何の真似や?」

遥「全然ダメじゃん!!」

真島「遥ちゃん…プランBや」

遥「……冴島さん……ダメ?」

冴島「うっ……」

遥「冴島さんは……私の味方だよね?」

冴島「ぐぅっ……兄弟、やり方が汚いで」

真島「なんのこっちゃ」

遥「冴島さん……お願い……」

冴島(アカン……この目で見られたら断れん……)

冴島「……分かった、入るわ」

真島「よっしゃ、お前らは今日から東城会直系冴島組兼澤村会や」

冴島「……おぅ」

真島「遥ちゃん次に行くでぇ」

遥「よっしゃ♪」

冴島「……」

――第三公園

遥「真島のおじさん、次はどこに行くの?」

真島「せやなぁ……近くまで来たし、秋山のところに行こか」

遥「スカイファイナンス?」

真島「おぉ、そこや…スカイファイナンスに……ん?アイツは確か……」

遥「あっ、谷村さん」

谷村「こんにちは遥ちゃん……と真島さん」

遥「こんにちは谷村さん」

真島「なんや、ワシはついでかいな」

谷村「当たり前でしょ、刑事と極道がそうそう仲良くできませんよ」

真島「冴島とはそこそこ仲ええやろ?」

谷村「冴島さんは戦友なんで」

真島「……さよか」

遥「真島のおじさん、谷村さんにも入ってもらおうよ」

真島「……ええな、刑事がおったら色々融通も利くやろ」

谷村「何の話?」

――

遥「……と言うワケです」

谷村「澤村会ねぇ……」

遥「谷村さん、お願いします」

谷村「真島さん、犯罪や危険な事はしないんですよね?」

真島「あったりまえや、澤村会は仲良しサークルやで?」

谷村(……遥ちゃんを危ない事に巻き込まない為にも内部に居た方が良いか……)

谷村「分かった、澤村会に入るよ」

遥「やったぁ♪」

真島「順調に増えとるでぇ♪」

遥「次はスカイファイナンスだね」

谷村(……きっと秋山さんも入る事になるんだろうな……)

――スカイファイナンス

真島「……ちゅーワケでお前も入れや」

遥「お願いします」

秋山「真島さん、申し訳ないんですけど……」

真島「遥ちゃん、プランCや」

遥「もうやだよぉ……」

真島「大丈夫や、秋山なら分かってくれるはずや」

遥「もぅ……分かったよ……」

遥「……秋山はん、ずいぶん儲かってるみたいでんなぁ?」

秋山「遥ちゃん?」

遥「……こないぎょうさん稼ぐ為には危ない橋も渡ったんでっしゃろなぁ……」

遥「人には言えん様な事もしとるんやないですか?」

遥「秋山はん……ここは持ちつ持たれつで行こうやないですか……」

秋山「……」

遥「……だからヤダって言ったのに!!」

真島「プランDや」

遥「花お姉ちゃん!!」

花「えっ?」

遥「花お姉ちゃんは私の味方だよね?」

花「もちろんよ!!」

遥「お願い…秋山さんを説得して」

花「分かったわ、私に任せてちょうだい」

花「社長、どうして入らないんですか?」

秋山「どうしてって……面倒臭そうだし……」

花「面倒臭い!?そんな理由で遥ちゃんの頼みを断るんですか?」

秋山「花ちゃん、ちょっと落ち着いて……」

花「もういいです!!社長がこんなゲス野郎だとは思いもしませんでした!!」

秋山「ゲスって…キミ……」

花「遥ちゃん、ゲス山さんの代わりに私が入るわ」

遥「花お姉ちゃん……」

花「ゲス山さん、私は澤村会で忙しくなるんで会社は任せました」

秋山「ちょっと待って!!…それは困るよ、花ちゃんがいないと会社潰れちゃうよ?」

花「ゲス山さんが澤村会に入ればスカイファイナンスは私がなんとかします」

秋山「分かった分かった……入りますよ…入れば良いんでしょ……」

花「良かったわね遥ちゃん、秋山さんが入ってくれるって♪」

遥「ありがとう花お姉ちゃん♪」

真島(やっぱこのお姉ちゃんはただ者やないでぇ……)

――

遥「次はどこに行くの?」

真島「この下や」

遥「この下?」

――ニューセレナ

伊達「真島、お前正気か?」

真島「当たり前や」

伊達「俺がそんなモン認めると思うのか?」

遥「伊達さん……」

伊達「お前は黙ってろ!!」

真島「なんやオッサン、何を怒っとんのや?」

伊達「お前と遥が一緒にいるのを認めるワケにはいかねぇ」

真島「なんでや?」

伊達「お前には誘拐の前科があるだろ!!」

真島「何年前の話しとんねん……」

伊達「とにかくダメだ!!」

遥「伊達さん」

伊達「だからお前は……」

遥「聞いて!!……私の話を聞いて……」

伊達「……言ってみろ」

遥「真島のおじさんは悪い人じゃないよ?確かに昔は私を拐ったりしたけど……」

遥「でも今は違う!!私を大事に思ってくれてるの!!おじさんみたいに……伊達さんみたいに……大事にしてくれてるの!!」

伊達「遥……」

真島「遥ちゃん……」

遥「……」

伊達「真島」

真島「なんや」

伊達「何かやる時は事前に俺に報告しろ」

真島「あぁ?」

伊達「俺に報告して大丈夫そうなら活動していい」

遥「伊達さん……」

伊達「いいか?必ずだぞ?」

真島「分かった、必ず報告するわ」

伊達「遥、絶対に危ない事はするなよ?」

遥「うん♪」

真島(ここにも親バカがおったか……)

――

真島「最後は秘密兵器のスカウトや」

遥「秘密兵器?」

――桐生と遥の家

真島「……で、秘密兵器のスカウトにきたんや」

遥「おじさん、一緒にやろうよ」

桐生「兄さん…暇潰しに遥を巻き込むのはやめてくれ」

真島「暇潰しとちゃうわ、ちゃんとしたサークル活動や」

遥「おじさん、やろうよぉ~」

桐生「駄目だ」

遥「なんで?」

桐生「兄さんが始めた事だからだ」

真島「そら…どう言う意味や?」

桐生「ろくな事にならないって意味だ」

真島「そんなぁ…ヒドイで桐生ちゃん」

遥「私、皆でバーベキューとかゴミ拾いしたい……ね?いいでしょ?お願いおじさん」

桐生「……仕方ねぇな……何かやる前に必ず俺に相談する、約束できるか?」

遥「うん♪」

真島「よっしゃ、ほなメシにしよか」

桐生「メシ?」

真島「なんや、1人で食ったんか?」

桐生「いや、まだだ」

遥「じゃあ今からつくるね」

真島「ワシも手伝うで」

遥「ありがとう、真島のおじさん♪」

桐生(やれやれ……困った兄さんだぜ……)

桐生(まぁ、退屈はしねぇし…遥も喜んでるし……)

桐生(まったく……迷惑半分感謝半分ってところだな……)

今日は終わり

桐生ちゃんと伊達さん言ってること同じでわろた


澤村会を敵に回すと東城会四代目会長、直系の組長2人、リアル億万長者、捜査一課の刑事コンビが敵になるの
ミレニアムタワーと神室町ヒルズくらいなら簡単に制圧できるな

警察と伝説の意見を一致させる真島さんの信頼度

【兄さんと遊園地】

――桐生と遥の家

真島「頼む!!ワシと一緒に遊園地に行ってくれ!!」

桐生「断る」

真島「頼む!!」

桐生「駄目だ」

真島「なんでや!!」

桐生「遥はテストが近いんだ、今は遊んでる暇は無い」

真島「遥ちゃんなら大丈夫やって……なぁ遥ちゃん?」

遥「テストが終わってからじゃダメなの?」

真島「ダメや!!ワシは今すぐにでも行きたいんや!!」

桐生「もう夜だぞ」

真島「なら明日にしよ……な?ええやろ?」

桐生「なんでそんなに行きたいんだ?」

真島「だって……」

桐生「だって?」

真島「桐生ちゃんばっか狡いやないか!!ワシかて遥ちゃんと遊びたいんや!!」

桐生「こないだ澤村会とか言って散々遊んでたじゃねぇか」

真島「それはそれ、これはこれや」

桐生「とにかく駄目だ」

真島「頼む桐生ちゃん……この通りや」

桐生「土下座したって駄目だ」

真島「……どうしてもアカンのか?」

桐生「くどいぞ」

真島「……もう桐生ちゃんなんか知らん!!ワシは寝るで!!」

桐生「おい、そこは俺の部屋だ」

真島「うっさいわボケェ!!」

桐生「……」

――遥の部屋

桐生「……」

遥「おじさん、もう寝た?」

桐生「いや、起きてるぞ」

遥「こうやって一緒に寝てると昔に戻ったみたいだね?」

桐生「昔か……そう言えば遥はずいぶん大きくなったな」

遥「そう…だね……」

桐生「昔はあんなに小さかったのに、今じゃすっかり……」

遥「もう……子供じゃないよ?」

桐生「遥?」

遥「私…もう子供じゃないんだよ……」

桐生「遥……」

コンコン

遥「!?」

桐生「遥、寝たふりをするんだ」

遥「えっ?」

真島「桐生ちゃん、起きとるか?」

遥「おじさん……」

桐生「いいから、寝たふりだ」

真島「なんや…寝とるのか……ほな入るで」ガチャ

桐生「……」

遥「……」

真島「なぁ…桐生ちゃん……ホンマに駄目なんか?」

桐生「……」

真島「……分かった、本当の理由を話すわ……」

桐生(本当の理由?)

真島「実はなぁ……ワシ…王様なんや」

遥「えっ?」

桐生「遥」

遥「……」

真島「……今まで内緒にしとったけど……」

真島「ワシ…あの夢と魔法の国の王様やったんや……」

真島「普通の人は知らん事なんやけど、あの国は王様がおんねん」

真島「で、今の王様がワシなんや……」

真島「せやけどワシもええ年やろ?そろそろ引退しよ思てな……こないだ引退宣言したんや」

真島「……そしたらどうなったと思う?」

桐生「……」

遥「……」

真島「せやねん、やっぱ遥ちゃんは賢いわ……遥ちゃんの言う通り……跡目争いが始まったんや」

遥「私なにも言ってな……」

桐生「遥」

遥「……」

真島「順当にいけば次の王様はネズミやったんや…せやけどアヒルとクマが納得できん言い出してな……」

真島「とんでもない事になってしもたんや……」

――――

ネズミ『なんやと?跡目を譲れ?』

アヒル『せや、お前には荷が重いやろ?ワシが代わったるわ』

クマ『何をぬかしとんねん、お前らの面倒もちゃんと見たるさかいワシに跡目任せろや』

ネズミ『アホ言いなや、次の跡目はワシ…誰が考えてもそうやろが』

アヒル『ヘラヘラ笑う事しかできへんお前に任せられるかボケ』

ネズミ『あぁ?お前こそ池でガァガァ鳴いとるのがお似合いやで』

クマ『そらええわ、ワシがふ菓子でも買うたるわ』

アヒル『やかましい、お前は森で蜂蜜でも探しとれ』

クマ『……オモロイ事言うやないか』

アヒル『あぁ?やるんか?』

ネズミ『なに2人で盛り上がっとんねん、ようするにこう言う事やろ』

ネズミ『一番強い奴が次の跡目』

アヒル『分かっとるやないか』

クマ『その通りや』

ネズミ『ほんならここで口喧嘩してもしゃーないやろ……ワシららしく“チカラ”で決着つけようやないか』

アヒル『……お前ら分かっとるやろな?』

クマ『……覚悟はできとるんやな?』

ネズミ『……ここから先は』

『『『殺し合いや!!!!!!』』』

――

真島「……」

遥「そんな仁義なき戦いが……」

桐生(ちょっと面白そうだな……)

真島「ワシ……行かなアカンねん…アイツらを止めなアカンねん」

真島「桐生ちゃん……力貸してくれや」

遥「おじさん……」

桐生「寝たふりだ」

遥「……」

真島「……分かった、ほなワシだけで行ってくるわ」

真島「せや、西田に電話しとかんと……」

真島『……西田か?ワシのショットガン用意せぇ……あぁ…弾はありったけや』

真島『アホ、戦争ちゃうわ……ほな頼んだで』

真島「……明日は休日か…人もぎょうさんおるやろなぁ……東城会幹部白昼の銃乱射事件……」

真島「安心せぇ桐生ちゃん、ワシの破門状は出しとくさかい…東城会には迷惑かからんわ」

遥「おじさん!!」

桐生「大丈夫だ、ハッタリに決まってる」

遥「相手はあの真島吾朗だよ!?本当に大丈夫だって言えるの!?」

真島「桐生ちゃん…真島組の事、兄弟の事、東城会の事……頼んだで?」

遥「おじさん!!」

桐生「……待て」

真島「なんや…起きとったんかい」

桐生「分かった、遊園地に行く」

真島「ホンマか?」

色々ダメだその王国www

桐生「本当だ」

真島「ホンマにホンマか?」

桐生「ああ」

真島「せやけどワシ、無理やりとかは好かんねん」

遥「ま…真島のおじさん、私…遊園地に行きたいな」

真島「ホンマに?」

遥「う…うん♪」

真島「……せやろ?…せやんなぁ?…やっぱ子供は素直が一番やで!!」

真島「いや~、明日が楽しみやわぁ……ほなワシ寝るで」

桐生「……」

真島「せや、明日は朝から行くから早起きせなアカンで?桐生ちゃん達もはよ寝ときや」

遥「……」

――翌日

真島「ヒーッヒッヒッ、ごっつ楽しいのぉ♪」

桐生「兄さん、はしゃぎすぎだ」

真島「ええやないか、桐生ちゃん一緒にアレ乗ろやないか」

桐生「おい、引っ張るな」

遥(真島のおじさん…楽しそうだなぁ……)

遥(おじさんもまんざらじゃなさそうだし……)

遥(……私も楽しもっと♪)

これで終わり

おつ
遥さん子供じゃないってどんな思惑で言ったんでしょうねぇわかりませんねぇ


アサガオの子供たちにとっても”お父さんとお母さん”みたいな二人だったらしいからな…

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