【安価】遊び人「ガンガンイこうぜ!」 遊び人「師匠!」【エロ?】(360)


とある街に、遊び人がいた…

遊び人(師匠)「やべえ超だるい」

遊び人(弟子)「師匠!今日こそ遊び人としての遊び方を教えてください!」

師匠「えー、やだよ俺。まず遊びとかって教えるようなもんじゃないし」

弟子「僕も早く師匠みたいに夜歩きとかしてうはうは楽しみたいんです!」

師匠「いや、まずお前は普通に恋愛とかして童貞すてろよ」

弟子「それはいわないでください!普通に彼女できるくらいだったら遊び人に弟子入りしたりしませんよ!」

師匠「つーか、遊び人に弟子入りとかわけわかんないしな」

弟子「僕だって女の子と仲良くなりたいんですよ…」


師匠「年齢=?」

弟子「彼女いない歴!」キリッ

師匠「惚れた数だけ?」

弟子「失恋してきた!」ドヤッ

師匠「告白回数=?」

弟子「星の数!」ニヤリ

師匠「すれちがうたび?」

弟子「さされ指!」フフンッ



師匠「憐れすぎる」

弟子「やめてください」


師匠「つってもなあ…俺だって誰かに習って遊び人になったわけじゃねえし」

弟子「せめて何かアドバイスくださいよ…最高のシチュエーション、最高の相手で筆下ろししたいんですよ」

師匠「なんだよ、その最高の~って」

弟子「それがわからないから弟子入りしたんじゃないですか…」


弟子「ともかく、何か教えていただけるのであれば真剣に取り組みますから!お願いします!」ビシッ

師匠「おまえ、遊び人めざすならその真面目さを棄てろよ…」

弟子「はいっ!努力します!」

師匠「だめだこりゃ…。あ、そうだ」

弟子「なんでしょう、師匠」


師匠「ふはは、いいこと思い付いたぞ! 遊び人なら遊び人らしく、遊びながら学べ!」

弟子「どういうことですか?」

師匠「町行く人々に、好きな場所を聞いて回りながら、そこでその相手に挑んでいくゲームをしよう!」

弟子「なんです、そのいきあたりばったりな企画」

師匠「つまりな、ここを通り掛かる人を適当に選んで、好きな場所とか聞くんだよ」

弟子「それで?」

師匠「そこで… 口説き落として、最後まで持ち込む!」

弟子「通り魔ですね!」

師匠「口説けなけりゃデキねーんだから、通り魔じゃねえよ。ナンパだ、ナンパ」

弟子「数をこなせってことですか…」


師匠「まあやってみようぜ。やりかたはわかったか?」

弟子「名前とか好みのスポットを聞いて答えてもらえばいいんですよね」

師匠「名前っつか種族とか。性別とか、ともかく相手の情報ならなんでもいーよ。アンケート調査のフリでもして答えてもらえ」

弟子「うまくできるでしょうか…」

師匠「んじゃ一回俺で練習な。やってみろよ」

弟子「『すみませーん、観光客誘致の為のアンケートやってるんですけど、お名前とお好きな場所を教えていただけませんかー?』」

師匠「めちゃくちゃ上手いな!?」

弟子「ほらほら、ちゃんとやってください」


師匠「じゃあ…そうだな。『あたしは猫娘、好みの場所は神社の境内よ』」

弟子「猫娘!いいですね!」

師匠「ばか、実際は誰が通るかわかんねーよ! ほら続けろよ!」

弟子「『境内ですか!ミステリアスでいいですね、ちなみにこのあたりにもあるんですか?』」

師匠「『もちろんあるわよ』」

弟子「『よかったら案内してくださいませんか? 取材して写真とりたいので!』」

師匠「『いやよ、静かなのが好きなのに、観光客なんかがきたら嫌だもの』」

弟子「えっ」

師匠「……ナンパ失敗だな、まあそういうこともあるさ。本番はガンバれよ」ポンッ

弟子「練習なんて師匠の匙加減じゃないですか!成功させて自信もたせてくださいよ!」

師匠「ばーか、お楽しみはとっとくもんだぜ?」

弟子「くぅぅ」


師匠「よし、じゃあ雰囲気は掴めたな。さっそく始めようか」

弟子「はい! じゃあ、次にここを通り掛かった >>8 に聞いてみます!」

師匠「おう! じゃあ、ガンガンイこうぜ!」

弟子「はいっ!師匠」


というわけで弟子くんの脱・童貞にご協力ください

相手キャライメージの指定があれば適当にセリフにしてもらえれば勝手につくります
初安価なんでいろいろご容赦ください

では >>8 は誰が通りかかるでしょうか

宇宙人(グレイ型)

弟子(し…! 師匠!! 師匠! いきなりハードル高すぎますよコレ!)

師匠(言うな。いいじゃないか、ゲームなんだし)

弟子(あれ、まず言葉通じるんですかね!?)

師匠(口はついてるぞ。たまご肌の美貌の持ち主だな)

弟子(あの美観はちょっと理解しがたいです!)

師匠(まあまあ。どーせお前、ナンパなんて初めてだろ?)

弟子(はい、そうです)

師匠(ナイス・未知との遭遇)グッ

弟子「未知すぎますよ!」

師匠「早く行けよ! 今度はちゃんと好きな場所も聞けよ!」

弟子「~~~どうなっても知りませんよっ!?」タタタッ


弟子「あ、あのっ! グレイさん! 
あなたの好きな場所( >>10 )を教えてくださいませんかっ!?」

宇宙


弟子「…ちょ、ちょっとまっててくださいね!」

グレイ「」コクン


弟子(やばいっす!! 電波です!!)

師匠(あれは電波じゃねぇよ、マジもんだ)

弟子(尚更だめじゃないですか!!)

師匠(よく考えてみろよ。宇宙で筆下ろしとか、念願なんじゃないのか?)

弟子(念願なわけないでしょう! どうしてそうなるんですか!)

師匠(間違いなく最高のシチュエーションじゃねえか、高度的に)

弟子(意味が違う!!)


師匠(でもまあゲームはゲームだからな。失敗したら×を一個つけるぞ)

弟子(×ってなんですか! つくとどうなるんですか!)

師匠(お前なぁ…いいか、よく聞けよ?)

弟子(はい)


師匠(遊び人とは! 困難をも楽しむものである!)

弟子(!!)

師匠(困難にあって苦労して愚痴るなら一般人だ! 
勇敢に立ち向かうなら戦士だ! 
無かったことにしてしまうのがインチキ魔術師だ!)

弟子(魔術師ってそんなんでしたっけ…)


師匠(コホン。……それで、弟子よ)

弟子(はい、なんですか)

師匠(今のお前は、一般人だ! お前は何のためにいまこのゲームをしているんだ?)

弟子(そっ、それは…!)

師匠(目指すんだろ? こんなとこで迷ってないでさ…なってこいよ)


師匠(…真の、遊び人にさっ!)キランッ

弟子(はいっ! いってきますっ、師匠!!)ビシッ



師匠((ちょろすぎておもしろいかもしんない))



弟子「グレイさん! お待たせしました!」

グレイ「大丈夫……」フルフル


弟子「宇宙、いいですよね! 広いし夢があるし、(高度も)最高です!」ニッコリ

グレイ「……///」

弟子「グレイさんの生まれ故郷なんですか? よかったらお話をきかせ……」

グレイ「……こっち。きて…///」グイ

弟子「わあ、積極的なんですねグレイさん…!」



弟子(しまった、宇宙船とかに乗せられて失踪扱いになったらどうしよう…)


『困難すらも楽しむものである!』


弟子(そうだ! 楽しまなくちゃ!)キッ


弟子「グレイさん!」

グレイ「…っ!」ビクッ


グレイ「………?」ウワメヅカイー

弟子「……いえ、嫌がっている訳じゃありません。そうではなく…」

弟子「引っ張られて走るとあぶないので。よかったら、手を繋いでいきましょう」ニッコリ

グレイ「……///」コクン

弟子「ところで、何処へ?」

グレイ「宇宙、開拓。私達の住み処、作ります」

弟子「………そう」ニッコリ



弟子「すみません勘弁してください」ドゲザー

グレイ「!?」


弟子「どうして!?みたいな顔されても困ります!
宇宙開拓とか、アパート探しくらいのノリだとしても展開早すぎますから!」


グレイ「……宇宙、人口不足。婿探しに、家、追い出された…」シクシク

弟子「宇宙の人口とかわかりませんよ…いるんだ、やっぱり…ってか、婿って…せめて交際からじゃ…」

グレイ「交際…経験、ない。わからない。……違うの?」キョトン

弟子「ボクも交際経験ないけど! 初々しいなと思うけど! なんだか見た目がシュールで戸惑うよ!?」

グレイ「おうち、かえりたい。寂しい。お婿さんいれば帰れる…」シクシク

弟子「ボクと結婚前提!? いきなりそんなこと言われてもボク…!!」


師匠「おい! 弟子ぃッ!」ザッ!

弟子「師匠!?」

グレイ「えっ……」


師匠「失格だ! 退場だ!」

弟子「い、いきなりでてきてなんですか!」


師匠「いいか、よくきけ! 遊び人とは確かに楽しむものだ!」

弟子「し、師匠…?」


師匠「だがな。自分が楽しむために、誰かを悲しませるなんてもってのほかだ!」

師匠「女の子(?)泣かせて、ゲームもなにもあったもんじゃねえぞ!!」

弟子「そ、そんな…」


グレイ「けんか、やめて。私、悪かった…無理、言った…。ごめんなさい」ペコリ

弟子「グレイさん…」

師匠「あんたは悪くねえ。こいつが不甲斐ないせいだ」

グレイ「でも……」


弟子「ボク…自分のためにあなたを振りまわしてしまったんですね…」

グレイ「……」フルフル


グレイ「私、宇宙人。誰も、声 掛けてくれない」

グレイ「おしゃべり、久しぶり。私、嬉しかった…!」ニコッ

弟子「っ」ズキン

師匠「……ちっ。弟子、おまえは今夜は反省して出直せ」

弟子「……はい。グレイさん、すみませんでした…」


師匠「グレイさん…いや、あんた。名前は?」

グレイ「TERU、です」

師匠「すまなかったな、そんないい名があるのに聞きもしないで…」

グレイ「い、いい名だなんて…恥ずかしい///」


師匠「どうかな、詫びといっちゃなんだが。弟子の不始末は師匠の責任だ」

師匠「TERU、おまえの寂しさ…今夜だけ忘れさせてやるよ」キリリ

グレイ「……!///」

師匠「宇宙まではむりだが、プラネタリウムでもいくか。おまえの星、俺に教えてくれよ」

グレイ「はいっ…!」

師匠「そのあとはカラオケもいいな。今夜は楽しもうぜ?」ニカッ

グレイ「宇宙の果てまでイってきゅうーんっ///」


師匠「爽やーかな風がー吹く、このー場所でー♪」手 ギュー

グレイ「今ふーたり、ゆっくーりと あるきーだすー…//」触手? ギュー


弟子(師匠……流石です!)

師匠(今夜は宇宙ならぬ処女開拓だぜ)


今回は師匠に盗られたので、弟子くんの脱・童貞は失敗です
師匠の夜は関係ないので飛ばしますね、では反省して続けたいのですが
こんな感じでいいでしょうかね

>>22 続ける? 続けない?

安価間違えたからksk 
↓続ける? 続けない?

続ける!



翌朝

チュンチュン…

師匠「おはよう」ツヤツヤ

弟子「うわぁ… 師匠…」

師匠「なんだよ?」

弟子「人間として少しヒキますね」

師匠「いや、実際 予想外に最高でした。ビバ・未知との遭遇」

弟子「ええ…? なんか素直に羨ましがっていいものか…」

師匠「グレイとのローションプレイとか、ヤバかったよ?」

弟子「何してるんですかっ!!」

師匠「ナニしてたんだよ」

弟子「……う、うう。師匠はすごいなあ…」


師匠「さあ、今日こそお前も成功させろよ?」

弟子「は、はい! じゃあ… >>26 を通りがかった人に声をかけてみますね!」

師匠「なんで2回も見送るんだよ。どうした、怖気づいたか?」

弟子「予想外の人が通るので、心の準備をしたくって…」ドキドキ

師匠「次に来るのが猛獣とかだったら余計に緊張しないか、それ…?」

弟子「と、とにかく! ちょっと落ち着いてからやりたいんです! はじめてだし!」

師匠「そういうこといってるヤツに限って、本番では落ち着き無くて早漏になりがちなんだよな」

弟子「嫌なこといわないでください!」

師匠「遅漏?」

弟子「き、緊張するとなかなか… って!! 違います!!」

師匠「まあいいや、じゃあ >>26 だな、がんばれよ!!」

家出少女出没スポット


師匠「…家出少女の出没スポットか」

弟子「ここでなら、成功率たかそうですよね」

師匠「っつか家無しの困った少女を誘惑するとか。お前相当ガチできてるな、今回」

弟子「街中を通り過ぎるひとを無差別とか、ボクにはハードル高すぎるんですよ!」


師匠「しっかし、なんでここは家出少女が多いんだ?」

弟子「ここは旅人もおおいので、宿泊用の宿が多いんです。競争激化で宿もそれぞれが格安で」

師匠「なるほど、貧乏な家出少女にはもってこいなんだな?」

弟子「はい。人の出入りも多いので目立ちませんしね」

師匠「ふーん… いいとこ聞いたなあ」


弟子「連れ込んで、このままムフフを成功させますよ!!」

師匠「なあ、お前ルール忘れてない?」

弟子「ルール?」

師匠「ターゲットの”好きな場所”に誘い込んでムフフすんだぞ?」

弟子「ああっ!?」

師匠「せっかくこんなラブホまがいの激戦区にいても、利用できないとかもったいないよな」

弟子「くっ…! 家出少女の行きたい場所ってどこだろう!?」

師匠「家出少女なあ。」

弟子「な、何気にハードルは高いままなんですね…」

師匠「さあな。逆に ここがいい、ここに居たいって言うようなら…」

弟子「そ、それはつまり…!」

師匠「ふ… 言わせんなよ。ここがドコだかくらい、わかってんだろ?」


師匠「さ、そろそろ始めようぜ?」

弟子「ここは人通りが多いですからね。ちょっと的を絞りましょうか」

師匠「またかよ…」

弟子「き、緊張しておなか痛くなってきたので… 時間ください!!」

師匠「わかったわかった、まあ特別な!」

師匠「んじゃ家出少女っぽいの探してから、名前や種族( >>31 ) と 好きな場所( >>32 )聞いてこい!」

弟子「うまく家出少女がみつかるかなあ…」

師匠「困った人の救済をする善人みたいなフリをして近づけよ」

弟子「はい! いってきます!」

名前:花子
種族:人間

魔界

夕飯食ってたらエラいコトに・・・ちょいまってねw


弟子「すみません、そこのお嬢さん」

人間「…何か?」

弟子「困った方を救済するボランティアグループの者です。何か困っていそうだったので、お話をきかせていただきたく」

人間「はぁ?」

弟子「よければ、お名前だけでも」

人間「名前? ……花子よ」

弟子(うわあ、偽名くさい…)

花子「私、宗教とかには興味がないの。悪いけどいくわ」

弟子「あっ、ちょ ちょっと待ってください! 花子さんは行きたい場所とかありませんか!?」

花子「」ピクッ

弟子(あれ… 反応した? どっかにいきたいのかな)


花子「そんなことを聞いてどうするの?」

弟子「もしよければ、お手伝いさせていただきたくて。お連れいたします」

花子「え?」

弟子「花子さんの行きたい場所まで、ご同行しますよ。いかがです?」

花子「……私の行きたい場所、遠いわ。やめときなさい」

弟子「ぐっ… い、いえ! どのような場所でも!」

花子「暗い場所だし」

弟子「暗いのはかえって好都合なんで、構いませんよ」ニコニコ

花子「好都合? あなたもそういう場所が好きなの?」

弟子「ええまあ、好きといえば好きですね。こう、人の気配の無い場所とかだと安心して励めるというか」

花子「確かに、人の気配はないわね… 奇遇ね、そんな人は私以外にいないと思ってた」

弟子「でしょう? 運命かもしれません、どこまでもご一緒しますよ!」


花子「じゃあ… お願いしようかしら。流石に一人では心細いと思わなくもなかったのよ」

弟子「ええ! 是非!! で、どちらへ?」

花子「魔界よ」

弟子「……は?」

花子「魔界」

弟子「………あ、ちょっといいですか? ええと、3分! 3分だけ待ってくださいね」

花子「随分と短い身支度ね…」

弟子「」スタタタタタ!!!



弟子「また、電波です」

師匠「馬鹿。この世界はファンタジーなんだから電波じゃねえよ、あの意見はガチだ」


弟子「魔界って!! 魔界ってどういくんですか!?」

師匠「まあ、海の向こうの魔王の領土にいきたいってことじゃねえのか?」

弟子「危険ですよ! 交易すら危ういんですよ!?」

師匠「だからこそ行きたいんだろうよ、人の世界に嫌気の差した家出少女か。よかったな、もったいなくなくなって」

弟子「なんのことですか?」

師匠「ラブホまがいの激戦区どころじゃなく、リアルな激戦区にいける」グッ

弟子「やめてくださいよ、その流れ!!」

花子「その人はだれ? 宗教団体仲間?」

弟子「この人はボクの師匠で…って! うわっ!」


花子「師匠。へえ、じゃああなたが主導してくれるのね。よろしくね、師匠さん」

師匠「えっ 俺も行くの?」

花子「違うの?」

師匠「いや、行くのはコイツ……」

弟子「行きます! もちろん一緒です、いいですよね!?」

師匠「おい!」

花子「ふふ。いいわよ。最期くらい、人と一緒に過ごすのも悪くないわ」


花子「死地への旅に、こんな賑やかな二人組が伴侶になってくれるなんて思わなかったけどね」クスクス

弟子「死地…って そんな、もしかして死ぬために…」

花子「さぁ? どうなるかわからないことを最期にやってみたかっただけよ」

師匠(……家出少女、ね)


弟子「……わ、わかりました」

花子「あら…こんなことを言うと、止められるか逃げられるかすると思ったわ」

弟子「ボクは! 真の遊び人になると決めた男です!!」

花子「遊び人?」

師匠(こいつ、ナニ言い出すつもりだろう)ワクワク


弟子「君が死ぬ気でいるのなら、死ぬのが惜しくなるほど 楽しませてやるよ!」ビシッ

花子「……」

師匠(あれかな、昨夜の俺の真似なのかな)

花子「……あ、うん。期待してるわ。じゃあ、身支度をしてきて頂戴、私はココにいるから」

弟子「あれ? 何か間違えましたかね」

師匠「うん、まあ キャラを間違ったってところだな」ハァ


弟子「じゃあ花子さん、1時間ほどでもどりますので…」

花子「はいはい(どうせ逃げるんでしょう)」

弟子「待っている間に、誰かに連れ去られても困るので。この道をまっすぐ行ったところにある喫茶店で待っていてください」

花子「は?」

弟子「それからこれ、連絡用の住所です。花子さんは形態水晶とかお持ちですか? ない?」

花子「な、ないけど」

弟子「じゃあボクのを貸しますね、師匠の携帯から連絡しますんで、ここのところが紫色に光ったら軽く手を当ててください」

花子「えっと」

弟子「もしも黄色くひかったとしたら出ないでくださいね、うちの両親なんで」

花子「ご両親……」


弟子「えへへ。女の子が電話にでたりしたら、うちの両親は赤飯でも炊きかねませんから! 勘違いさせても可哀相ですしね!」

花子「………あなたって、本当にあそ」

師匠「言うな。いいたいことはわかる、俺もそう思う。こいつは本当に向いてないよな、遊び人」

花子「自分は言っちゃうのね…」

弟子「あ。時間がもったいないですね、昼前に出れるといいんですが…じゃあ いってきまーす!」

花子「え、ええ」

師匠「ちっくしょー! 今夜のデートの約束、どうすればいいんだよ!」テックテックテック

弟子「知りませんよ! きっちり指導してくださいね、師匠!」タッタッタ……


花子「………へんな、人たち…」


と、いうわけで魔界突入・脱 童貞冒険の旅はじまります。
間が空いたので、キャラ紹介

【師匠】
職業:遊び人
武器:なし
特技:トーク(効果:魅了)

【弟子】
職業:遊び人
武器:ロープ・ナイフ
特技:なし

【花子】
職業:家出少女
武器:物干し竿
特技:不明


弟子「……ナメてるんですか?」

師匠「ナニを舐められてるって?」

花子「流石に遊び人ね、昼間から猥談をするつもり?」

師匠「いやいや、このメンバーだったら ナメるのは花子ちゃんだからね」ニヤニヤ

花子「噛み千切ってやるわ」

弟子「そうじゃないでしょ! そうじゃなくて! 二人の装備の話です!」

師匠「いや、だって。装備も何も、遊び人が武器とかもったらそれはもう遊び人じゃないでしょ」

弟子「~~だ、だとしても! 花子さん!」

花子「あら、何か問題?」


弟子「鉄パイプとかならともかく、なんで物干し竿なんですか!?」

花子「武器とか手に入らなくって。鈍器は重たいだけだし」ブンブンブン

弟子「ちょっ! 長ヤリじゃないんだから振り回さないでください!?」

師匠「うまいね、花子ちゃん」パチパチ

花子「初等部のころ、鼓笛隊でバトンをやってたのよ」

師匠「へえ、どうりで。やっぱチアリーダーみたいな制服とか着るの?」

花子「そうね、やたら裾が短くて、色が派手で」

師匠「見たかったなー、きっと可愛かったんだろうなあ」ニコニコ



弟子「いい感じの思い出話で盛り上がろうとするの、止めて下さい」イラ


弟子(師匠…忘れてませんよね?)

師匠(何を?)

弟子(ボクは花子さんを魔界へ連れていって、そこでその…行為に至るために旅立つんですからね!?)

師匠(お、おお。そうだったな)

弟子(ここまで苦労していくんですから、グレイさんの時みたいにとったりしないでくださいよ!)

師匠(へいへい。ま、ぬるーく見ててやるよ。でもちょっと距離があるしな、ゆっくり親睦深めていけばいいんじゃね?)

弟子(そうですね。花子さん…その、結構…)


花子「~~♪」

弟子(か、かわいいし)テレテレ

師匠((純情だなあ。道中、どう性処理するかとか考えてねえんだろうなあ))


花子「そろそろいいかしら」

弟子「は、はい! ではいきましょうか」

師匠「魔界にむかうなら、ルートは2つだな。 海から行くか、山から行くか」

花子「それぞれにはどういう違いがあるのかしら?」

師匠「まあ、海の上だったら船だし。のんびりまったりおしゃべりしてりゃ、結構近くまでいけるな。その代わり到着するのは魔界との交易路…」

弟子「それって、着いた瞬間に魔物がいっぱいお出迎えってことですか」

花子「まあ、スリリング」

師匠「山ルートはひたすら歩く。途中で街とかもあるかもしんねーけど、まあ基本は山歩きだな。野宿は決定」

弟子「いかにも冒険者って感じですね」

花子「師匠さん、詳しいのね」


師匠「うん、金稼ぐためのバイトでいろいろ行くから」

花子「バイト…たとえば?」

師匠「ボディーガードとか道案内とか、街道警備とか交通整理とか、いろいろ?」

弟子(知らなかったけど、一応働いてたんだ…)

師匠「遊ぶためには、いろいろ金もいるからねー」


弟子「ま、まあ それだったら道に迷うとかは気にしなくていいのかな。ルート決めちゃいましょうか」

師匠「そうそう、こういうときはさっさとイかないと」

弟子「行かないと、です。へんなイントネーションつけないでください」

師匠「癖なんだ、許して」


弟子「花子さんの行きたい場所ですし、ぼくらはどちらでもいいですよ」

弟子「海からの船ルートでいくか。山からの歩きルートでいくか。どっちにしますか?」

花子「じゃあ… >>48 で行きましょう」

弟子「……え?」

花子「間違えたのよ」

師匠「ユーモアだね、ユーモア」

花子「~~あまりからかわないで、師匠さん」

弟子「じゃ、じゃあもう一度聞きますね?」



弟子「花子さんの行きたい場所ですし、ぼくらはどちらでもいいですよ」

弟子「海からの船ルートでいくか。山からの歩きルートでいくか。どっちにしますか?」

花子「 >>50 で行きましょう」




弟子「うわあっ…! 大きな船が、たくさん…!」

花子「こういう景色をみると、さすがは王国領随一の港なんだって思うわね」

弟子「ど、どれにのるんですかっ!? あっちの白いやつ!? それともこっちのデカいやつ!?」

花子「馬鹿ね、そんな豪華客船に乗れる訳ないじゃない」

師匠「いや、ここにある中では一番豪華だと思うぞ」

花子「え?」

弟子「一番豪華… も、もしかしてあれですか!? 白と青の豪華クルージング用の巨大船舶! アフロディーテが微笑んでます!」

師匠「いやー、あれは俺たちが乗る船の半分くらいの金額だな」

花子「ちょ、ちょっと。よく見なさいよ、あの客船の船尾を…」チラ

弟子「! 王国の紋章!? もしかして王家の船!?」

師匠「お、よく見てるな。船上パーティとかに使う道楽船だよ、ありゃ」

弟子「すごいなあ、王様って…」


花子「そうかしら。あんなもの作って贅沢してるなんて、いかにも駄目な王族だわ」

師匠「ソレは違うぞ? いいか、よく聞け。特に弟子」

弟子「?」

師匠「王族の遊びってのはな、外交なんだ。国が豊かで治安もよく、満ちていることを常に対外にアピールしなきゃなんねえ」

弟子「どうしてですか?」

師匠「弱ってる国や貧しい国は、攻められたり足元を見られるからだよ」

花子「……」

師匠「だから王族ってのは綺麗なドレスきて、優雅に振舞い、豪華な物を食べて、そこが豊かであるかのように見せるのが仕事なんだ」

弟子「ほえー… いいですね、王族って…」

師匠「そうか? ウマイモンが食えるわけじゃねえんだぜ?」

花子「豪華なものを食べているんだから、味だって美味に決まってるでしょう」

師匠「ああ。舌もとろけるような料理が並ぶな。でもそれだけだ、毎日、一生、それだけだ」

弟子「あ」


師匠「実際、庶民的な家庭料理をほとんど食ったことがないらしいぞ。ラーメン食ってみたいって言ってたな」

花子「言ってたって… どうしてそんな情報を知ってるのよ」

師匠「俺が昔、この国のお妃さんに会ったときに聞いたからだよ」

花子「会ったの!?」

弟子「なんで!? どうして師匠なんかが王族と話す機会があるんです!?」


師匠「バイトで」ケロッ

弟子「ば、バイトってすごいんだなあ…」ホエー


花子「馬鹿ね、信じるわけないでしょう。もっとまともな嘘つきなさいよ!!」


師匠「いや、ほんとだよ。要人警護のバイトでな。本来は周辺警備だけだったんだが、パーティーの余興でクジ引きのスポットライトが当たっちまったんだ」

弟子「そ、それで…?」

師匠「一発芸をしろ、みたいなヤツでな」

花子「うわあ、痛い… 悪趣味な余興ね。ちょっと真実味が増したわ…」

師匠「まあ、俺は本当は遊び人だし? ほかのヤツラみたいに剣戟だの魔法だのは使えねえ。で、一曲踊ったんだ」

弟子「踊… し、師匠が、踊り!?」

花子「イメージに合わないわ。そんなチャラい格好した貴方が、舞踊?」

師匠「ばか。要人警護なんだ、警備だってドレスコードもきちんと守ってやるんだからカッコくらいつくよ」

師匠「でまあ、お気に召してもらってな。お妃さんと一曲おどって、そこで聞いたってワケだ」

弟子「踊りって…踊れるもんなんですねえ」

師匠「何? お前、踊れねえの?」

弟子「盆踊りくらいなら…ぼんやりと覚えてますけど」

花子「本当に駄目な一発芸のパターンね」


師匠「おまえな… 遊び人目指すんなら、とりあえず基本の遊びは全部さらっとけ」

弟子「基本の遊び?」

師匠「歌う、踊る、描く、読む、弾く」

師匠「遊戯の類もなるべくできるようにしたほうがいいし、酒も強いほうがいい」

弟子「お、おお…師匠はそういうの全部できるんですか?」

師匠「描くとかは苦手だけどな。苦手なところは知識で埋めるんだよ、ウンチクってやつ」

弟子「ウンチクを語るとか、嫌われそうですけどねえ…」

花子「私もいやだわ」

師匠「だろ? でも、相手はそれを語るのもすきなんだよ。それもワケわかんねえ素人相手じゃなくて、ちょっと話のわかる程度のヤツにな」

弟子「? じゃあ聞いてればいいだけじゃないですか」

師匠「相槌をうたなきゃ気分よく話をさせてられねえし、機転きかせて相槌うったり話盛り上げるには、同等程度の知識がいるんだ。だから知識を溜めておく」


弟子「ふぇえ…」

花子「気色悪い声をださないでちょうだい」

師匠「弟子、おまえ… 遊び人なめてただろ?」

弟子「女の子と遊んでるだけだと思ってました」

師匠「バカヤロウ!!!!」

弟子・花子「「!!」」ビクッ

師匠「真の遊び人を目指すなら覚えておけ!! “女の子と遊ぶのは、至高にして緻密な芸術作品を作るようなものだ”と!!」キリッ

弟子「お、おお…? 意味がまったくわかりません!!」ビシッ

師匠「女の子と遊んでる“だけ”とかゆーなってこと。いかに遊ぶか、誰と遊ぶか、どう遊ぶか、どう楽しませてどう楽しむか。奥が深いんだ……」シミジミ

弟子(宇宙人も抱いちゃうくらいだし、遊び人って病んでるなあ)


花子「ねえ、それで… 私たちの乗る船は?」

師匠「お、そうだったな。それは…  これだ」



THE・戦闘艦 ドーーン!!



弟子「マジですか」

師匠「あたりまえだろ? 魔界にいくんだぜ…そりゃ船だって最強装備くらいするだろうよ」

花子「これで交易をしてるとか、にわかには信じがたいわね」

師匠「さあ、さっそく乗り込もう!!」

弟子「はいっ!!」


弟子「……って…」


弟子「これはどういうことですか。師匠」

in砲身
(玉の代わりに、筒の中にそれぞれ分かれて入っています) 

弟子「……乗り込む…っていうか…」

花子「これは搭載するっていうのよ」

師匠「普通に乗せてくれるわけねーんだから、忍び込むしかないだろ? 夜までの我慢だよ。抜け出て、どっかの空き貨室にはいるからそれまで耐えろ」

ッポーーーー!!
ブオオオオオオオオ!

師匠「お、動くぞ。お前ら間違っても抜け落ちるなよ」

弟子「大海原で、砲身から滑り落ちるとかシャレになんないですよ!!」

花子「体格・・・小さくてよかったわ。結構、余裕あるもの。物干し竿は、紐でくくって吊るしておくしかないけれど」

師匠「ついでだからエサでもつけとけば?」

弟子「サメでもひっかかったらどうするんですか!!」

花子(サメよりも、クラーケンとか海獣のほうが怖いと思うわ)


で、さらに時間は経過して、夜


師匠「………」
コソ・・・

弟子「……」ゴクリ

師匠「」クイッ

花子「……」コクン

シュタタタタタタタ…! ピタッ!

師匠「!」サッ

キョロキョロ


師匠「クリア!! GOGOGO!!」

弟子・花子「「GOGO!」」
ダダダダダッ


師匠「!」 ビタッ! 

弟子「」ビシッ!


花子「……」キョロキョロ


師匠「チェック・ザ コーナー?」ボソッ…

花子「クリア!」ビシッ

師匠・弟子・花子「「「GOGOGO!!!」」」ダダダダダダダ!!



船員「 誰 だ お 前 ら 」


戦闘艦・一時隔離室(空き倉庫)

師匠「あっさりバレたねー」ハハハ

弟子「あたりまえですよ!! 周辺警戒はともかく、なんであんな派手につこむんですか! せっかく忍んでたのに!!」

花子「ちょっと楽しかったわ。サバイバルな感じがして」

弟子「こんなとこでサバゲーごっこしなくても、十分にサバイバルな状況でしたよね!?」

師匠「まあまあ。どうせ出航しちまえば、わざわざ港に置きにもどったりもしねえし?」

師匠「どうせどっかの部屋に閉じこもる羽目になるんだ。こうやってバレてりゃ、飯くらい運んでもらえるかも知れねえよ」

弟子「このあと、海に放り捨てられたらどうするんですか…。なんかとりあえずこんなとこにいれられましたけど!! もう、怖くて怖くて仕方ないです」

花子「仮にも王国の交易をしている船なんでしょう? そんな非人道的なことはしないんじゃないかしら」

師匠「ま、俺もそう思うよ」


弟子「むぅ… でも、僕たちは一体どうなっちゃうんです?」

師匠「うーん… まあ、ありえるとしたら船員として働かされるとかかな」

花子「そうかしら。このままとりあえず魔界まで閉じ込められるだけの気もするけれど…」

弟子「や、やっぱり海に捨てられるんじゃないかな…」ビクビク

師匠「だから…それはないって、多分」

ガンガンッ! 
弟子・花子「「!!」」


ギィッ ガチャン!!
船長「邪魔するぞ」


師匠「お…。俺たちの処遇が決まったようだな」


船長「まったく…随分な無茶をして乗り込んでくれたじゃないか。その割には随分と間抜けな捕まり方だったが」

師匠「遊ぶことに命かけてます」キリッ

船長「本当に死んでいてもおかしくなかったと思うぞ」

弟子「あ、あの! 僕たち・・・どうなっちゃうんです?」

船長「ああ……先ほどの話、聞いていたよ。一人、大正解の子がいたね」

師匠「っつーと… 1:船員として働かされる  2:魔界まで閉じ込められる  3:海に捨てられる この中のどれかってことか」

船長「ふふ… 君たちは… ( >>64 ) 事になったんだよ」


船長「ふふ… 君たちは… 海に捨てられる事になったんだよ」


師匠「え゛」

弟子「ほらーー!! ね!? ほら!! 言ったでしょ!?」

花子「さ… さすがに冗談よね?」

船長「いや、冗談なんかじゃないさ。この船は魔界へ向かう船でね、向こうについてからも緊迫した警戒態勢でのやりとりが行われる」

船長「その時に、不審者を乗り込ませて魔界の領地へ乗り込んできたと魔物達にバレてみろ。俺たちは皆、その場で食われちまう」

師匠「……」

弟子「う、うう… やっぱり魔界って怖いところなんだ・・・!!」

師匠「おい、お前」

船長「なんだね。悪いが、命は大事でね。異存があったとしても聞き入れることはできないよ」

師匠「……ち」


花子「で、でも。まさかこんな沖合いで・・・しかも夜更けの海に捨てたりはしないわよね!?」

弟子「せ、せめて陸地の見える場所の近くまで行ってくれますよね!?」

師匠「おい、荷物をまとめろ。弟子、おまえロープもってたよな?」

弟子「え…は、はい。持ってますけど 一体何を…?」

師匠「荷物は全員、ひとまとめにして袋に入れろ。なるべく身軽にするんだ」

師匠「それがすんだら、荷物と俺たちの身体を紐でくくる」

船長「ほう。物分りの早い男だね。それに対処もなかなかいい。もったいないことをしてしまうかな」

弟子「ま…まさか、ロープって… 海に落とされた時の準備なんですか!?」

花子「残念だわ…魔界で逝きたかったのに」

師匠「え? 魔界でイきたかった?」ニヤニヤ

花子「……間違ってはないけど、意図が違いそうね」ハァ


師匠「大丈夫大丈夫。いざとなったら海だろーがなんだろーがイかせてやるよ」ケラケラ

弟子「師匠!! 花子さんに手を出すのは止めてくださいね!?」ガシッ

師匠「うおっ、あ、そうだったな… って! 早く支度しろよ! ロープ出せ! 服を脱げ!」

弟子「うわわわわ は、はいっ」ヌギヌギ

花子「きゃ!?」

師匠「バカ! まだパンツは穿いてろ!!」

弟子「は、はいいいい」


花子「わ、私も脱いだほうがいいのよね。やっぱり下着じゃないと駄目よね…そんなことで溺れてもつまらないし」

師匠「いやー、花子ちゃんが下着姿とか かえって俺が泳げなくなっちゃうからね。ズボンだけ脱いで、その腰巻を胴体に巻き付けて隠しておいてよ」

花子「でも、それじゃあ上手く泳げないかもしれないわ」

師匠「大丈夫、溺れそうなら引っ張ってあげるよ」ニッコリ

花子「……意外と紳士なのね」

弟子「わわわわっ、あ、焦りすぎて パンツ同じ穴に足いれちゃった!!」ッテンテンテン!!

師匠「……まあ、あの馬鹿よりは 紳士かもしんない」ハァ

花子「ロープは私が出すわね」ハァ… ゴソゴソ



船長「おまえら 本当になんなんだよ…」


船体・砲台の上

師匠「いいか? いっせーの、せ の “せ”で飛び込むんだぞ?」

弟子「う、ううう… 何もこんな高い場所からじゃなくても… 船尾にハッチあるらしいじゃないですか」

花子「荷物の出し入れにつかうためのハッチね」

師匠「ばーか。だまされるんじゃねえ、確かにハッチはあるが、この船は動いてるんだぞ?」

弟子「どういうことです?」

師匠「ハッチから降りた途端、海中にあるスクリューに巻き込まれて全員お陀仏だ」

花子「」ゾクッ

弟子「あの船長さん、それなのにハッチを教えてくれたんですか? 迂闊な人ですね」

師匠「ワザとにきまってんだよ。俺たちを“穏便”に殺したかったんだろーさ」

弟子「師匠…なんかあの船長さんにやたらくってかかりますね」

師匠「まあね」


花子「ともかく… 船首から降りたらそのまま船の進行方向だから巻き込まれるし、船尾はスクリューに巻き込まれる。船体横が一番安心って事なのね?」

師匠「ああ。だが船の周囲は、船底に向かって水流がある。なるべく遠くに飛べ。そのためにこの突出した砲台を選んだんだから」

弟子「わ、わかってても…プールの飛び込み台とはワケが違うし…」ソー

弟子「ああ、やっぱ高…  っ!」ズ゙ル

師匠「うわ、この馬鹿」グッ

花子「―――きゃ」グラ

弟子「う、うわああああ!!」

師匠(あかん、死んだ)


どばしゃああああああああああああああああああああん!!



船長「……良い旅を」ニヤリ


海中

ゴゥオォゥオォ・・・!

師匠(くっそ、水流に飲まれる…! 落ちるのが近すぎたんだ!)

弟子「~~~~~~っ!?」ブククククク

師匠(ちっ、パニック起こしやがって…)

花子「……」コポポ

師匠(こっちは… 失神してる? まだ都合がいいぜ)

師匠(くっそ、でもこの水流はマズい…! 船底どころか海底にまで引きずり込まれそうだ!)


キラ…
師匠(! あれは!)



・・・・・


海上

ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン…


師匠「ぷはっ!」

弟子「ぶはああっ!! はぁっ! はぁっっ!! っぷ、ぷは!」

師匠「おい! 早く捕まれ!」

弟子「は、はい!!」



師匠「はぁ…はぁ…。 くそ、馬鹿弟子のせいでマジで死ぬところじゃねえか!」

弟子「すみません!」

師匠「花子の物干し竿… あれが海中深くまでぶら下がってなかったらマジで死んでたぞ!?」

弟子「で、ですがさすが師匠! まさか物干し竿で船底を突いて、水流の外に逃れるとは…!」

師匠「ああ… やっぱり一家に一台は、ワンタッチ伸縮式・ロング物干し竿が必要だな…」

弟子(実際に助かっちゃったから、つっこみにくい!)


師匠「花子…割とギッチリ砲台に結んでおいたんだな。ロープが長めで助かった…このまま物干し竿にしがみついて、うまく船にひきずられていくしかねえ」


ビシュシュシュシュ… ゴウンゴウンゴウン

弟子「う、うわっ 水しぶきヤバイですよコレ!」

師匠「人間バナナボート… いや、人間ジェットスキー? こんなでけえ船に、物干し竿に捕まって引きずられるとか初体験すぎる」

弟子「むしろそんな経験あるの、僕たちが史上初ですよ!」

師匠「ともかく、バランスを崩すなよ。花子を腹にのせてる俺と、物干し竿の反対に捕まっているお前。引きずられてる勢いで ひっくりかえりでもしたら最後だ」

弟子「せ、背浮きがこんなにつらいだなんて知りませんでしたぁ!」

師匠「お望みなら顔面でジェットスキーしてもいいんだぜ? この阿呆」

弟子「ともかく、花子さんの意識がもどるまではなんとか持ちこたえましょう!」キリッ


師匠「ああ。泳ぐにしろなんにしろ、失神状態じゃマズイ。水は飲んで無さそうだから…これだけの衝撃があるんだ、すぐに気がつくとは思うが…」

弟子「気がつかなかったら…?」

師匠「体力以前にこの状態だからな。 体温が下がってきたら…どうしようもねえと思え」

弟子「ひっ 花子さーーん! 花子さん、おきてええ!!!」

師匠「……あ」

弟子「なんですか!?」

師匠「……いや、こうしてな 物干し竿を両脇にはさみつつ、腹の上に花子を乗せて 両腕で抱えているわけだが」

弟子「それがどうしました?!」

師匠「気づかなかったんだ」

弟子「何にですか!?」

師匠「思いっきり、乳房に手を当てていることに…! 不覚!」

弟子「今そこ反省するところなんですかね!?」


師匠「どれ…」モミ

弟子「ああっ! ずるいですよ!!」

花子「……ん」

師匠「いやいや役得っつーやつでしょ。生命の危機を救ってやってるワケだからこれくらい許されるはず」モミモミ

弟子「人工呼吸と同じパターンみたいに言わないでください!」

花子「ん… んぅ」

師匠「いやー。薄布一枚の柔肌。最高だね」モミモミモミモミ

弟子「やめてくださいやめてくださいっ! 花子さんはボクのだっていったじゃないですかあ!」

師匠「えい」クリ

花子「んっ…」ピク…

弟子「ばかああああああああああ!!!!」


花子「っ!」パチッ!


花子「っ!? っ、ぷは! な、何!?」

弟子「花子さん! 師匠のテクで目を覚ましたんですね!?」

師匠「おはよう。あまり大きな口を開けるな、暴れずに身体をまっすぐ保て」

花子「…っ 何、私たち… 引き馬状態になってるの!?」

師匠「ああ。しがみついて引っ張られることで、どうにかこうしていられるだけの状態だ」

花子「そんな…!」


バシャシャシャシャシャ…!
シュバババババババ…!!


花子「これから どうするつもりなの…?」

弟子「花子さんの目が覚めたなら、一時も早く船から離れたほうがいいんじゃないでしょうか」

花子「でも…」チラ


花子「この船を離れても、回りは大海原よ…?」

師匠「ふむ… 船から離れて大海原をさまよい、何か探すか。このまま引きずられて、陸地の出現に掛けてみるか…」

弟子「もしかしたら、漁船くらい見つかるかもしれませんよ!」

花子「見つけたところで、向こうがこちらに気づくかしら」

弟子「この船がどこか陸地の近くを通るとしても、それまで体温がもつかどうかわからないじゃないですか!」

花子「水に浮いて泳いでいたって、それは同じことじゃない?」

師匠「まあまあ、そんなことで仲間割れをしている場合でもないだろう」


弟子「師匠は、どっちがいいと思うんですか!?」

花子「…意見があるのなら、私はそれに従うわ。はじめから師匠さんに任せてきたことだもの」

師匠「そうだな……まあ、考えてみれば他の方法も何か思いつくかもしれないんだが」

弟子「他の方法…?」

師匠「ああ」

師匠「そうだな…… いろいろ思いつくことは思いつくんだが…」

弟子「いろいろって… この状況で他に何が?!」

師匠「よし。じゃあ こう( >>83 )しよう」 


※眠いので寝ます
ちょっと安価遠めに設定、弟子と花子の意見のほかがあれば、なんでもいいです
>>83以外にも ネタくれたら適当にあとあと使うかもしれない…よろしくです

持っていたコンドームを膨らませて(大量)筏を作る


師匠「よし。じゃあ 持っているコンドームを膨らませて筏を作ろう」キリッ


弟子「…馬鹿ですか?」

花子「筏って… 一体、何個使うつもりなの。それだけもってるの?」

師匠「1週間分はある。7日×7種×3個だから、147個ほどある計算だ。……あ、まてよ? 『バナナの香り』は不評だったからやめたんだっけ…ってことは126個?」

弟子「100個以上のゴム持ち歩いてるとか変態じゃないですか!? 師匠!」

師匠「バカヤロウ!! ゴムは紳士として必要なものだぞ!! 避妊だけでなく性病対策にも効果的なんだ!」キリッ

花子(本当の紳士なら、何種も持ち歩かないと思うけれど)


師匠「ともかく! とりあえず袋からゴムを出そう。各自一個でもいいからそれぞれ膨らませろ、少なくとも浮き具にはなる!」キリッ

師匠「俺は花子を抱えてるからな。弟子、お前とりあえず袋を引き寄せろ。花子は支えててやるからゴムを出して渡してくれ」

弟子「えええ…? わ、わかりましたよ…」グッグッ… ズルズル

弟子「はい、袋です。とどきますか…?

花子「よい…しょ、と。ええと…」ゴソゴソ


花子「すぐにわかったわ、これね。種類はどれでもいいわね?」

師匠「ああ。袋から出して渡して」

ビリ… ニュル
花子「きゃっ… な、なんかぬめったわ。思わず手を離して落としちゃった…」

師匠「もったいないが消耗品だし気にするな。そのピンクの袋のはジェルが多いタイプだから、赤い袋のヤツにしとけ」


弟子(ぼ、ぼく 本物を触るのはじめてだ…そっか、ぬめるんだ! そ、そうだよな。着けるときにカサカサの輪ゴムみたいだったら痛そうだしな…)ドキドキ

弟子(つ… 着けるときが、もうすぐボクにもくるんだし…この機会にしっかり見ておこう! つ、着けるときが… 着けるときがもうすぐ…!)モンモン

花子「よいしょっ。あ、これは平気そう… じゃあ…」


花子「……はい、弟子くん。これ、よろしくね」ゴム 手ワタシ


弟子「はい! 花子さんの為にもしっかり着けさせていただきます!!!」ビシィッ!


花子「………」

師匠「…馬鹿はお前だ。装着すんじゃなくて膨らませるんだって言ってるだろうが…」ハァ

弟子「はっ!!」

師匠「とりあえず花子、おまえから膨らませろ」


花子「膨らませるっていっても… あ、やだ。なんだか変なにおい」クンクン

師匠「……」

花子「え? これ、巻いてあるの…? どうやって広げるのかしら…」モゾモゾ

弟子「……」

花子「あ、できた! あとはコレを… 風船みたいに… ん、(ゴムの口が)大きくて咥えにくい… 口を当てるだけでもいいかしら…?」アム、プハ…

花子「う…。 ぬるぬるのやつが 苦臭くてイヤ…」ハァ


師匠(なんかエロい)

弟子(なんだかえっちぃ)


花子「」プー、プー、ハァハァ プー…


花子「ふぅ… とりあえず、私の分はできたわ。私は自分で捕まっておくから、次は師匠さんも…」

師匠・弟子「「俺の分も作ってください」」

花子「!?」


で。

師匠「これで…よし、と」ギュッギュ…

弟子「このゴムの先っぽのところがあってよかったですね。口と先で両方結びやすくて」

師匠「ああ、そこは非常に大事な部分だ。そこがなかったらいろいろ悲惨なことになっているだろうな」キリッ

花子(どうでもいいわ。膨らましすぎてほっぺたが痛い…)ハァ


師匠「ともかく、こう水しぶきをあびてちゃ仕方ない。それぞれゴムの浮き輪ができたから とりあえず手を離して船から離れるぞ」

弟子「はい」

師匠「そうしてまた作業だ。浮き輪をさらに繋ぎ合わせていき、最終的にいかだを作る」

花子「寒いし、肺活量にももう自信がないのだけど…」

師匠「ま、なんだかんだ1時間近くこの状態だからな… 急ごう、水しぶきで引きずられてるよりはただ浮いているだけのほうがマシだ」


グッ… 

師匠「斬るぞ、流されないように気をつけろよ!」

弟子「はいっ!」

ブチッ!!


ブオー・・・ シュビビビビバババ…

花子「離脱・・・ 成功、ね」

師匠「さあ、いかだを作ろう。早いところ水中から出ないと本当にマズい」


師匠「」プーーッ プーーッ

弟子「」プーーーーーーーッ

花子「」ギュッ、ギュッ…


師匠「なんて地味な光景なんだ…!」

花子「出来上がっていく筏がカラフルでグロテスクだもの。地味ではないわ」

弟子「でも、こうやって身を寄せるほどの小ささとはいえ、海上で作業できるってやりやすくてはかどりますねえ」

師匠「ところどころぬめるから気をつけろよ。もうおちても助けてやらねえからな」

弟子「はい、気をつけます。それにしてもコンドームって便利ですね! ボクもいくつか持ち歩くことにしますね」

師匠「使う機会がなければもったいないぞ。使用期限もちゃんとあるし、持ち歩くことで破損の原因にもだな…」


花子「そんな講義は陸地に上がってからにしてちょうだい。いくら海上にあがったとはいえ、濡れねずみのままじゃ寒いし、このままじゃ…!」


?「ちょっと! あんたたち!」パシャンッ!


花子「きゃ!?」ビクッ

弟子「だ、誰ですか!?」

師匠「あなたは… まさか >>93  !?」


安価選択肢

・ハーピーのお嬢さん
・人魚のお嬢さん
・○○○のお嬢さん(自由選択)

怪しい色気のお嬢さん


師匠「あなたは… まさか怪しい色気のお嬢さん!?」

怪しい色気のお嬢さん「」ガクッ


花子「正体を見破ったかのように言うのは止めなさい。知り合いかと思ったじゃないの」

師匠「ふりむいた瞬間に名前を言い当てるスキルとか欲しいよねー」

怪しい色気のお嬢さん「あ、あんたたちねぇ…」

弟子「た、漂う色香がハンパないですね……」ドキドキ

師匠「ああ。ボンテージ風の胸部装飾に対し、露出を押さえたライダー風ジャケット。それなのに腰巻スカートで女性らしさを忘れないあたりに女子力を感じるな」

弟子「フジコちゃんみたいなお色気ムンムンには及ばない胸部が愛らしさの秘密ですかね」


怪しい色気のお嬢さん「ど、どこみてるの!?」バッ

師匠「愛らしいCカップを見ています」

怪しい色気のお嬢さん「なっ」

弟子「えっ、Dじゃないんですか?」

師匠「ああ。あの衣装によって強く固定されているからこその谷間だな、惑わされてはいけない」

弟子「寄せてあげるとかって、卑怯ですよね。脱いだときに落胆されるくらいならむしろ小さく見せておいたほうが得なのに」

師匠「これだから童貞は。着衣ではその豊かな誘惑を味わい、脱衣ではその柔らかな触感を楽しめばいいんだから1粒で2度おいしいじゃないか」

怪しい色気のお嬢さん「~~~~~~っ!!」マッカ


花子「……悪いわね。私もよく知っているわけじゃないけれど、無理にこいつらの相手をしなくていいわ」

怪しい色気のお嬢さん「相手したくて絡んだわけじゃないのよ!!」

師匠「いいか弟子、よく聞けよ。ああいう着衣を脱がすためにはコツがだな…」ボソボソ

弟子「え、あのヒモは取らなくても…? ふむふむ…」ボソボソ


怪しい色気のお嬢さん「………」

花子「……私が話しを聞くわ。ところであなた…」


花子「どうやって、水上に浮かんでいるの?」

怪しい色気のお嬢さん「ふふ。よく聞いてくれたわ!」


怪しい色気のお嬢さん「何を隠そう、私は今世紀最高の魔法使い! 皮膜結界を用いて海水を弾いているのよ!」

花子「今世紀最高…って。どうしてそういいきれるの?」

怪しい色気のお嬢さん「ふふ。それはね、私にしか仕えない特殊な魔法があるからなの… そう、その魔法の名は…」フフン

弟子「なんだろう。時を止める魔法とか?」

師匠「不老不死とか」

弟子「それすごいですね、あとは… あ、悪魔召喚とか?」

師匠「いや、それたしか 出来る人いたはず」

弟子「じゃ、じゃあ 魔王召喚とか」

師匠「魔王召喚するような魔法使いが居たら、国外追放っつかむしろ魔王軍に吸収されるだろ」


弟子「なんだろう、世界最高の魔法…」ドキドキ

師匠「どんな魔法かなぁー」ゴム プー プー

怪しい色気のお嬢さん「ちょっと!? コンドーム膨らませながらハードルだけあげるのやめてよ!」

花子「もったいぶるから…」ハァ

怪しい色気のお嬢さん「わ、私はね! “失われた過去”を見る魔法が仕えるのよ!」

花子「失われた過去を」

弟子「見る、魔法?」

師匠「なるほど、詐欺か」プー… クルッ、キュッ


怪しい色気のお嬢さん「~~~~っ! 詐欺じゃないわ!」

弟子「どういうことです? 意味がよくわからないんですけど・・・ 師匠はわかるんですか?」

師匠「つまりあれだろ? パラレルワールドを見る、みたいな。証明の方法が無い以上、口先八丁・手八丁ってやつ」

怪しい色気のお嬢さん「……うるさい」


花子「詳しく説明してちょうだい」

怪しい色気のお嬢さん「…はぁ。私はね、選ばれなかった未来を視る特殊な魔法の使い手なの。説明するよりやったほうが早いわ… そうね、じゃあ疑い深そうなあなた」

師匠「俺?」

怪しい色気のお嬢さん「ちょっと、こっちにきて」

俺「いや、ゴムの筏に乗ってるので。お嬢さんがこっちにきてくれよ」

怪しい色気のお嬢さん「し、しかたないわね…」スー・・

ニュルッ

怪しい色気のお嬢さん「ひゃぅっ!?」ズルンッ

弟子「ああっ! ゴムのジェルで怪しい色気のお嬢さんが滑った!」

怪しい色気のお嬢さん「い、いたた・・・ やだもう・・びっくりして結界解けちゃったじゃない!」

花子「あ」

怪しい色気のお嬢さん「ああもう! 足が濡れちゃったし、服もなんかベタつ・・・ っ!?」

師匠「まさかのおっぱいポロリ キターーーーーーー!?」

弟子「ラッキーアクシデンツッ!」


怪しい色気のお嬢さん「きゃ、きゃああっ!?」ムギュッ

師匠「寄せた! 隠した!」

弟子「塗るつくジェルの光沢がまたなんともいえないエロスを醸しだ・・・」


花子「黙りなさい」スパン! スパコーーン!!

師匠「」グェ

弟子「」キュゥ


花子「・・・・・・大丈夫?」

怪しい色気のお嬢さん「ひっ、ひっく・・・ うぅ、お嫁にいけない・・・うぅ びしょびしょだし、みっともないし・・・」

花子「とりあえず・・・あなたの魔法をつかったら?」

怪しい色気のお嬢さん「そうね・・・ こんな風におっぱいを晒すコトがなかったとしてもお嫁にいけない未来を視てしまえばちょっとは傷も癒されるもんね・・・」


怪しい色気のお嬢さん「って! 馬鹿にしないで!?」ムキー!

花子「何も言っていないわ」


花子「でも、いまので少しわかった。つまりあなたは“もしこういうことがなかったとしたら、どうなっていたのか”を視ることができるのね?」

怪しい色気のお嬢さん「そう。別名、“後悔の魔術師”なんて呼ばれてるわ・・・」

花子「後悔?」

怪しい色気のお嬢さん「そうよ。たとえば

『あの時彼女に告白していれば、今頃は3人の子供と彼女に囲まれて幸せな誕生日会をしていたわ』なんていう別未来の予言を、一人公園でワンカップを煽りながら40を迎えた中年のオッサンにしたりしてるわ」シレッ

花子「後悔がハンパないでしょうね、それ」

怪しい色気のお嬢さん「そういう“バッドルート”に進んじゃった人を視ているうちに、詐欺師だのなんだのと ののしられて…!!」

花子「島流しにあって、海の上へ?」

怪しい色気のお嬢さん「違うわよ!! 私はね、この海のどこかに眠るという水晶を取りに来たの!」

花子「水晶?」

怪しい色気のお嬢さん「そうよ! その水晶が在れば、私の視たものを他の人にも見せることができるの! 実証できるのよ!」


怪しい色気のお嬢さん「そういうわけで海にまで来たんだけれど… 大失敗」

花子「失敗? 何をしたの」

怪しい色気のお嬢さん「水晶を守る人魚がいるらしいの。その水晶を知っているのも彼女だけ」

怪しい色気のお嬢さん「でも人魚はね、とてもデリケートで臆病らしくて…。魔法の気配に敏感で、隠れてしまうのよ…」

花子「結界を張ってる以上は人魚はでてこないし、結界を解いたら海におちちゃうってことね…」

怪しい色気のお嬢さん「途方にくれているところに、あんたたちを見つけたのよ。というわけだから、その筏に私も乗せなさい!」

弟子「え、ええ!?」

怪しい色気のお嬢さん「もちろん 何か代価は支払うわ! 私の数々のマジックアイテムの中から・・・!」

花子「困ってるのは助けてもいいけれど… マジックアイテムはいらないわね」

弟子「僕たちも遭難者ですし…。申し訳ないですがお宝探しにお付き合いできるような体力も…」

師匠「……いや、願っても無いことだ。協力しよう」

弟子・花子「「え?」」

怪しい色気のお嬢さん「本当!? じゃあ、この“石化解除の水”とか…“呪いを見破る短剣”とか…」ゴソゴソ

師匠「いや、そういうのはいい」


怪しい色気のお嬢さん「? じゃあ、どんなものがほしいの?」

師匠「うん、マジックアイテムでもお嬢さんの魔法でもいい。とりあえず俺たちの着衣を乾かし、体力を回復させてほしい」

怪しい色気のお嬢さん「…・・・そんなことでいいの?」

師匠「このままここに浮いていても、足場が確保できただけだしな」

師匠「俺はともかく、体力のすくないコッチの二人は遭難による体力の低下が著しい。さっきから花子も震えがとまっていない」

怪しい色気のお嬢さん「え・・・ あ、やだ!? あなた、びっしょびしょだと思ったら、それ海水なの!?」

花子「気づくのが遅いわ。何だと思っていたのかしら」

怪しい色気のお嬢さん「そんな薄布一枚で、変態2人と一緒にコンドームの筏なんかにのってるんだもの! プレイだと思ったわ!」

花子「……」ズーン

弟子(花子さんがわかりやすく落ち込んでる!?)

師匠「ともかく、間違いなく生命の危機なんだ。せめて花子だけでも、どうにかしてやれないか」

怪しい色気のお嬢さん「馬鹿ね、そういうのは早くいいなさい!」杖 スチャッ!


怪しい色気のお嬢さん「『南風よ! 彼の者達に暖かな風を贈りたまえ!』」

ヒュォォ…!

花子「あ… あったかい…!」

弟子「うわぁ… すごい。ドライヤーで全身を乾かされてるみたいだ」

師匠「これは助かる。…ありがとう、お嬢さん」

怪しい色気のお嬢さん「ふふん。まあ、海水を乾かしただけだからゴワつくかもしれないけどね」

師匠「そんな贅沢を言うつもりは無いよ。十分だ」

花子「すごい、あんなに凍えていたのに、ポカポカあったかく…」

弟子「服も荷物も乾いてる!」

師匠「」ホッ

怪しい色気のお嬢さん「南風のおかげよ。ほら、これも飲んでおくといいわ」ポイッ


花子「回復ポーション… いいの? 貴重なものなんじゃない?」

怪しい色気のお嬢さん「人命は魔法使いの倫理道徳でも一番初めに上げられる尊厳のひとつよ。貶めてはいけない、尊ばなければならない、ってね」

怪しい色気のお嬢さん「災害などでは魔法使いはボランティアでも人命救助を優先しなくちゃいけない職業なのよ。ま、得意分野でもあるけどね」

師匠「お嬢さんはずいぶんと真面目な魔法使いなんだな」

怪しい色気のお嬢さん「ぐ」

師匠「……なるほど。真面目にやってて馬鹿を見たクチか」

怪しい色気のお嬢さん「う、うるさいわね!! 仕方ないでしょ! 詐欺師とまで言われて街を追い出されたら、少しは強気にいかないと足元みられるのよ!」

師匠「よしよし、苦労したんだな」ナデナデ

怪しい色気のお嬢さん「~~~~~っ」

師匠「優しい声を掛けられるのも久しぶり、ってか?」

怪しい色気のお嬢さん「あ、あんたたちこそ プレイじゃないならなんでこんなトコで遭難してるのよ!? 朝焼けもまだの時間なのよ!?」

師匠「ああ。それはだな」


花子「魔界にいくところだったんだけどね」

怪しい色気のお嬢さん「魔界!?」

弟子「戦闘艦に忍び込んで海上にまで出たのはいいものの…」

怪しい色気のお嬢さん「せ、戦闘艦!?!?」

師匠「艦内でサバゲごっこしてたら見つかって。深夜の海に棄てられたんだ」

怪しい色気のお嬢さん「ただの馬鹿ね」


怪しい色気のお嬢さん「はぁ…とんでもないやつらに声をかけちゃったみたい」

花子「そうね…ところで、本当によかったの? 私たちの服を乾かしたりして…」

怪しい色気のお嬢さん「ふふん、気にしなくていいのよ。人命救助は最優先!それにそれくらい、世界最高の魔法使いである私にかかればたいしたことないわ!」

花子「いえ、魔法を使って風を運ぶのはすごい魔法だと思うし感謝しているのだけれど。魔力を使いたくないから筏にのりたかったんじゃないの?」

怪しい色気のお嬢さん「あ…あああああああああ!?」

花子「……本当に、真面目でバカを見るタイプなのね…」


怪しい色気のお嬢さん「ど、どうしよう・・・! こんなに大々的に魔法を使ったりしたら、もう人魚なんか海底深くに潜っちゃってでてこないかも…!?」

師匠「あ、あー… なんか、すまん。本当に助かったぞ…?」

怪しい色気のお嬢さん「う、うぅ。これから、どうしようっ・・・!」

弟子「もう一度結界で浮いて、出直すとかはどうですか?」

怪しい色気のお嬢さん「……皮膜結界の連続使用と、さっきの南風を呼ぶ魔法で…もう、陸地までいくほどの魔力が…」ドンヨリ

花子「………じゃぁ…とりあえず、コレ」

つ【コンドーム】

怪しい色気のお嬢さん「いやぁぁっ!? 取りえがなくなった途端に慰み者にされるの!? これはお情けの防衛手段!?」

師匠「あほか!! 俺たちをどこの海賊と思ってんだよ!」

弟子「そうですよー。僕たちは女性には決して乱暴を働きません。何しろ遊び人ですから」

怪しい色気のお嬢さん「遊び人…?」


花子「そうみたいね。私も、魔界へ行きたいといったら送り届けてくれるといわれたから一緒にいるの」

怪しい色気のお嬢さん「え。魔界にいくのは、あなたの都合なの?」

花子「そうよ。こいつらは、一人じゃ寂しいだろうからってついて来てくれることになった、通りすがりの遊び人」

怪しい色気のお嬢さん「…だまされてるんじゃ…」

師匠「失敬な。そんな風に見えるのか」

弟子(いえ、身体が目当てなので当たりです)


花子「命の恩人だから協力はしたいけど、とりあえず今はコレ。あなたも乗るなら、その分筏を広くしなくちゃいけないから」

怪しい色気のお嬢さん「コンドームを、膨らませろってこと?」

花子「筏が沈んだら困るのはお互い様でしょ? …はい」スッ…

怪しい色気のお嬢さん「…っ 私、これ はじめてなんだけど…」

花子「私もそうだったわ。大丈夫。少しぬるぬるするけど我慢して、袋を開けてみて…」


怪しい色気のお嬢さん「こ、こう?」ビリ

花子「そう。そうしたら、先のところを掴んで、クルクルって…」

怪しい色気のお嬢さん「う、ヌチャヌチャしてやりにくい…」

花子「指先に被せるようにするといいわ…大丈夫だから、落ち着いて」

怪しい色気のお嬢さん「ん…」



師匠(なんか百合っぽくてイイな! 声だけ聞いてると如何様にも…!)

弟子(むしろハーレム! ハーレム系で3人でとかの妄想がはかどる!)

怪しい色気のお嬢さん「できた! …って。なんであっちの二人は後ろを向いて作業しているの?」

花子「………さあ。 放っておいていいから、こっちはこっちでやりましょう」

怪しい色気のお嬢さん「?」


そして、しばらく後

怪しい色気のお嬢さん「さ、あとはこれをここに…」

花子「気をつけてね」

弟子「…よーし! これでコンドーム筏の完成です!!」

師匠「4人が寝転がっても大丈夫なゆとりのある広々設計!」

弟子「すごいですね! これだけの面積が創れちゃうなんて! しかもまだまだゴム余ってますよ!」

師匠「ああ、ゴムの伸縮性ってやつの偉大さを感じるよな!」

弟子「残りのゴムはどうしますか?」

師匠「よーし、景気づけに膨らませて、海に流そう! カラフルで綺麗だぞ!」

花子「駄目よ、海にゴミを流したりしたら」

師匠「大丈夫! これは地球環境に優しい、バクテリアによって分解されて自然物に還るコンドームだ!」

怪しい色気のお嬢さん(そ、そんなのあるの!?)

弟子「まあ、もしかしたらこれを見て 誰かが気づいてくれるかもしれませんしねー。やりましょう!」

師匠「ゴムが大量に流れてきても、まさか遭難者だとは思わないだろうけどなー。やるかー!」ハハハ


弟子「師匠! どっちが早くたくさん膨らませるか競争しましょうか!」プー

師匠「お。遊び人ってもんをわかってきたな! そうだ、どんなときも楽しんでこその遊び人だぞ! そしていつだって本気で真面目に、だ!! 負けねえからな!」プー!

弟子「プー!」

師匠「プー! プー!」


花子「……仕方ないわね、手伝いましょう」

怪しい色気のお嬢さん「……ねえ、それよりも たとえば釣りをして食料を稼ぐとかしないの? あなたたち、遭難者なんでしょ? いいの?」

花子「私だって好き好んでコンドームに口をつけて膨らませたいわけではないけれど、魚があっても調理できないし」

怪しい色気のお嬢さん「あ…そっか」

花子「だから、はい」つコンドーム

怪しい色気のお嬢さん「あ… うん。 え? あれ?」

花子「プー」

怪しい色気のお嬢さん(……? なんかおかしい気がする・・・?)プー


それから小1時間が経過


弟子「…綺麗ですね…」

花子「すごいわ。海面の波の揺れが、朝焼けを反射してる…」

怪しい色気のお嬢さん「海上にちりばめられて流れていく…。それすらも朝焼けを反射して…宝石を散りばめたみたい」

師匠「まるで灯篭流しのようにも見えるな…。彩色も豊かに、視界いっぱいの大海を逝くコンドーム…か」

弟子「幻想的な風景です…! 朝焼けのオレンジに染まる空、煌く水面、登り行く太陽…!」

花子「赤や緑に当たって反射した光が、まったくの別色を時に放ちながら、ぷかぷかと流れて揺蕩う。私たち以外には誰もいない、静かな海」

怪しい色気のお嬢さん「生命の源とも言われる海なのに、まるでここは穏やかに天国へと向かう三途の川のよう…」

師匠「コンドームだけに、水子供養ってところかな?」



弟子・花子・お嬢さん「「「ちょいちょい『コンドーム』って挟むのやめてください」」」

師匠「事実から目を逸らすなよ、おまえら」


怪しい色気のお嬢さん「まったく…せっかく心洗われる景色だったのに!」

花子(まあ、アレで洗われるのもどうかとおもうけれど)

弟子「…? あれ。あそこの一帯、ちょっと潮の流れおかしくないですか?」

師匠「んー? あ、ほんとだな。周辺のゴムが流されて集まってる。渦でも巻いてるのか?」

怪しい色気のお嬢さん「このあたりにそんな変わった海流はなかった気がするけれど…?」

花子「ということは… 渦が、作られている?」

師匠「……渦を作るなんて、相当に大きな海獣がいるのかもしれねえな」

弟子「え… どうするんですか!? オールもないのに、逃げようが…!」

師匠「とりあえず、全員 何か武器を持って構えろ。このままじゃ俺たちの筏も潮に引かれるのは目に見えている」

弟子「そ、そんなぁ…! ボク、ナイフくらいしかないですよ?」

師匠「安心しろ、俺は何も持っていない」

花子「私は物干し竿ね」ブンブン

怪しい色気のお嬢さん「いろいろつっこみたいわね!! なんでそんな装備なの!?」


師匠「お嬢さんはなんか持ってるのか?」

怪しい色気のお嬢さん「私は魔法使いだから この杖があれば… っ!」グンッ

花子「きゃっ… 急に進度が…!」

師匠「筏が潮に乗ったんだ! 体勢に気をつけろ、花子とお嬢さんは俺と弟子の後ろへ!」

弟子「ぼ、ボクも前ですか!」

師匠「バカヤロウ! いいか、よく聞け!!」

弟子「えっ?!」

師匠「遊び人として! いや、男として!! 女性を危機から身を挺して救う機会があったら逃すな!! 実際問題では人生でそうある機会でもないんだぞ!!」ビシィッ!

弟子「ちょ、ちょっとまってください!?」

師匠「いや、待たない! 待っていたらチャンスはなくなると思え! 確かにイマドキ女子は熱血ヒーローよりも白馬の王子様みたいな草食系男子を好む傾向がある!」

弟子「そうじゃなくてですね!」

師匠「ああ、まあ昔から白馬の王子様に憧れる女の子はいるな、そういう意味では変わらずというべきか! まあ馬は性の象徴だしそれはいいとしよう!」

弟子「師匠!」


師匠「ああ、わかってくれたか! インテリ好き・草食系好みは確かに多いけど、インテリになったらそれ以外の子は落とせない!そんなの俺はいやだ!」

渦 ズモモモモ…
黒い何か「」ズ、ズズズ…

師匠「ギャップ萌えなんていう言葉もあるしな! 典型的なヒーローイメージは抑えて当たり前だ!」

弟子「師匠! ヤバイです!」

渦 ズモモモモモ…
黒い何か「……」ヌ、ヌヌヌ…


師匠「ああ、ヤバイぜ! ヤバイほどのチャンスだ! だから俺はやるぜ! 前線に立って、どんな暴虐な魔獣からでもオンナノコを守る使命が…! 聞いてるのか、弟子ぃ!!」


黒い何か「……ア、ア… アアアアアアアアアア!!!!!!!!!」


花子「あ…」

弟子「渦の中から…」

怪しい色気のお嬢さん「……師匠さん。後ろにもうそのラッキーチャンスが出現しちゃってるわ…」

師匠「なにいいいい!?」キュッ、ズサッ!


黒い何か「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

師匠「っ! なんちゅー声だ…! っ!! こ、これは…!?」


黒い何か「イヤッフーーーーーーーーーーーーー!!! ザマあ!!! ザマあ避妊具!」バッシャーーン!


怪しい色気のお嬢さん「」


師匠「人魚…だ…! 全力ガッツポーズで海上で3回転半ジャンプ決めてる人魚だ・・・!!」

人魚「イヤッハーーーーー!! 避妊具とかクソ食らえだよ!! けっバーカバーカ! 全部流れろ!水に流れろ!! あああああっ、スッキリ!! 快感!!」バッシャーン! バッシャーン!

弟子「ず、ずいぶん人魚のイメージが・・・」

人魚「アーーーーハッハッハッハッハ!!! 滅べ! 滅びてしまえ! 海の藻屑となって消えうせろ避妊具!!」クルクルクル バッシャーーーーン!!

花子「何か相当にたまってるものがありそうね、彼女」


師匠「縦4回転、優雅に決まった!! 綺麗だ! 見事な円を描いている!! 人魚のお嬢さん是非ともお名前を!!!」

人魚「イヤッハァッ! ヒーハー! 私は人魚族第1皇女! そして全ての避妊具の破滅を願う者!!! アーッハッハッハ!!」

師匠「皇女様でしたか! 失礼いたしました!」

人魚「アーッハッハッハ! ハッハッハ・・・ は?」クル


師匠「」キラキラ

弟子「えっ あ、あの、その・・・」オドオド

花子・お嬢さん「「・・・・・・」」ジトー・・・

人魚「…………」




人魚「誰、あんたたち…?」


と いうわけで 海底深く・人魚の住まう宮殿



人魚「うふふふ、アナタがあの避妊具の大量投棄をなさっていたなんて…」クスクス

師匠「あのゴムの筏もなかなかイイでしょう?」イチャイチャ

人魚「ん、最高よ。 あんな風に思い切った無駄遣いができるなんて、ワイルドだわ」ウフフ

師匠「いや~照れますね。 まあでもワイルドなのはそれだけじゃないんですよ?」ニッコリ

人魚「まあ… じゃあ、ほかにはどんなところがワイルドなのかしら…?」シナダレー





花子「・・・・・・あの人、本当に遊び人だったのね」

弟子「あの人はうちの町周辺では知らない人が居ないくらいに有名な遊び人ですよ?」


スッ・・・
召使人魚「皆様。いかがでしょう、おくつろぎいただけてますか?」ニコッ…

怪しい色気のお嬢さん「あ、はい!! このたびはお招きいただきありがとうございます!!」フカブカ

召使人魚「まあ、これはご丁寧に…」フカブカ

弟子(谷間! 二人とも屈むと谷間がヤバい!!)

花子「あの。失礼ですが、あの皇女さまの言動についてお尋ねしても良いでしょうか」

召使人魚「ええ…それは…」


かくかくしかじか・・・


花子「なるほどね。人魚は女系の一族で、慢性的に子種不足、と」

弟子「わざわざ子種を稼ぐために人間に扮して陸上まで行くのにもかかわらず…」

怪しい色気のお嬢さん「最近、1夜限りの遊びでもキッチリとコンドームを使う男ばかりで陸上にいく採算がとれない、と」

召使人魚「ま// みなさん、そんなにはっきりと。ですが、その通りでございます…//」


召使人魚「ですので、私たちの存続に深い影響を及ぼしている避妊具に対し、姫様はあのように嫌悪を示していらっしゃいまして…」

花子「あれだけ大量に無駄遣いされているのをみて、大興奮して飛び出してきたのね」

召使人魚「左様でございます。本日は皆様を歓待するように仰せつかっております、どうぞご婦人方はこちらへ…」

花子「? 男女を分けてどうするの? 着替えでもさせるつもり?」

召使人魚「い、いえ… その// ご、ご婦人の方には人魚の美食と美容をテーマにした歓待をご用意しておりますので… その//」

弟子「ボクと師匠は?」

召使人魚「そ、その… よ、よろしければ 人魚一族の中でもとびきりの若い娘をご用意させていただきますゆえ…// も、もちろんお好みの中からお選びいただくことも…//」

弟子「」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょっとまって。まさか師匠さんと弟子くんから… その、子種を?」

召使人魚「……はい// 差し支えなければ、いただけたらと…//」


花子「……」ジー

怪しい色気のお嬢さん「……」ジー

弟子「えっ、ぼ、ぼく!? 僕が決めるの!?」

召使人魚「私どもでは…不足でしょうか…?」ウルン

弟子「」


タタタタッタ!
弟子(師匠!! 師匠!!!)

師匠(あ? んだよ、今ちょうど、皇女様とだな…)

弟子(それどころじゃないですよ!! 人魚の皆さんは、僕たちの子種をほしいそうなんです!!)

師匠「は?」


弟子(ど、どうしたらいいでしょう・・・! ぼく、はじめては花子さんにするつもりだったので、いきなりこんな展開になってしまうと・・・!)

師匠(あー・・・ いや、まあ 童貞の行方はお前が決めればいいけど。遊び人として言うなら据え膳くわねえのもどうかとは思うぞ)

弟子(ぼ、ボク・・・実を言うと、人魚さんたちのおっきなおっぱいもいいんですが、見ているうちに花子さんのかわいらしい膨らみ具合が…!)

師匠(大事なのは大きさじゃない、カタチと愛だよ! アレとコレもだ!)

弟子(え!? 師匠のことだから、てっきりボインボインがいいのかと!!)

師匠(だから俺は大きさよりカタチ派だよ!)

弟子(そ、それはともかく… どうしたらいいですか!?)

師匠(いや、だからお前が決めろって)

弟子(そんな! じゃ、じゃあ 師匠はどうするんですか!!)

師匠(俺? 俺は・・・)

クルッ
師匠「皇女様。今夜一晩、俺と遊んでください。お願いします」ペッコリ

弟子「即断!!??」


人魚「ふふふ… そんな風に頭を下げて請われるなどと何年ぶりかしら…!」ゾクゾク

師匠「皇女様。今夜はどこまでもお付き合いするとお約束いたしましょう」カシヅキ

人魚「ああっ…! なんていう虐めたくなるタイプ! 堪らない!」ゾクゾク

師匠「光栄です」ニッコリ

弟子「」


トボトボ…
弟子「はぁ…」

人魚召使「あ、あの。お決まりになりましたか…?」

花子「……」ジトー

怪しい色気のお嬢さん「…弟子くんも、悩むくらいならこっちで一緒に私たちとお酒でも飲んだら?」

弟子「花子さんと…お嬢さんと…たくさんの人魚に囲まれた酒宴…。あ、それはそれで楽しそう」

人魚召使「だ、大多数とのお相手がお好みでしたら、こちらも願っても無いこと・・・そのような手配も可能でございますよ?//」

弟子「粒ぞろいの人魚たちとのハーレムナイト…理想郷がこの手のすぐそばに…」


花子「……」ジッ

弟子「う、うーん…」

怪しい色気のお嬢さん「せっかく知り合ったんだもの、お酒とご馳走をいただいて親交を深めるのが得策じゃない?」

人魚召使「弟子様・・・ どうぞ、娘達にお情けを//」


花子「………さっさと、決めたらいいじゃない」プイ

弟子「う、うーーーーん!!!! じゃ、じゃあ・・・・!!!」グッ!



弟子「 >>124 にします!!」

召使人魚


弟子「召使人魚にします!!」

怪しい色気のお嬢さん「なっ! ちょ、ちょっと弟子君!?」

召使人魚「あ、ありがとうございます! では、どうぞさっそくこちらへ…!」イソイソ

弟子「あ、は… はいっ」タタッ…

花子「……」

弟子「あっ… 花子、さん…」ピタ

花子「何かしら」

弟子「あの、その… これはですね。遊び人として、据え膳に手を出さないわけにはいかないという師匠の教えで…!」シドロモドロ

花子「そう。楽しんできて」

弟子「………はい…(う、うう。花子さんの好感度おとしちゃったかなぁ…)」


侍女人魚「ご婦人のお二方は、どうぞこちらへ…」

花子「ええ」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょっとまってよ!! 本当にでいいの!? 仮にも同じパーティなんでしょ、あなた!!」

花子「ええ。行きましょう」

怪しい色気のお嬢さん「でも! 道中でこんなことをするようなパーティーメンバーで、あなたは本当に彼らを信頼できるの!?」

花子「私たちは、どうせ行きずりの寄せ集め。それぞれの邪魔をする権利は無いわ」

怪しい色気のお嬢さん「………だって」

花子「私たちは私たちで、親交を深めましょう」スタスタ…


怪しい色気のお嬢さん「弟子くん……師匠さんも…。 本当に、それでいいの…?」


そして…。


人魚の寝所

師匠「皇女様…このような場所にまで、俺が入ってもいいのですか?」

人魚「ふふ… 遊んでほしいといったのはあなたのほうでしょう…?」

師匠「俺は遊び人ですので。遊びに関しては、手は抜けませんよ?」ニコ

人魚「ふ…ふふふふ。どれほどもつかのう…? どれ…もっと、近くへ」

師匠「では、失礼して…」スス…

人魚「もっと。もっと、近くに寄ってもいいのよ? あなたの望む近さまで…」クス

師匠「望む近さといわれましても。それはとても叶わないでしょうし、迷います」

人魚「それはどうして?」


師匠「それは…」スッ… チュ

人魚「ふふ… 言うそばから触れてるじゃないの」

師匠「いえ、これはまだまだ、俺の望む近さではありません」

師匠「唇が触れ合うだけではなく、その身体の芯の、さらにその中心にまで…触れてみたいのですから」

人魚「……あなた…」

師匠「それはおそらく、叶わないこと。ですが、叶うのならば」

人魚「……?」

師匠「出来うる限りの、近さまで……出来うる限りの、その全て……」スッ…ムニュ

人魚「あぁ。なんと大きな手。私の胸を、そのように覆ってしまうだなどど…」


師匠「このように、触れてみたい。いけませんか…?」

人魚「ふふ… いいわ。 あなたが満足するまで、たっぷりとこの身体で遊んであげる…」クス

師匠「皇女様…!」ダキッ

人魚「うふふ… 触れるのが好き…? それとも、触れられるほうがよいのかしら…?」

師匠「もちろん、その両方を」モミ、ペロ… ギュッ!

人魚「あん。うふふ。贅沢でわがままな子だこと… 楽しい夜になりそう…!」ススッ… サスリ

師匠「ぅ、皇女様…っ」

人魚「うふふ… もう、苦しそう。許してあげましょうか? 着衣を脱いで、あなたの素肌で私に触れることを…」

師匠「よろしければ…今すぐにでも。皇女様の絹目のような肌に、身体の全てを使って触れていたい」


人魚「…素直でかわいいひと」サスサス・・ ズルッ


師匠の俺<やあ!


人魚「ま、逞しいこと」ギュッ…!

師匠「クッ 皇女様、その様に握られては…!」

人魚「握られては、どうなるのかしら…? しごいてほしい? 舐めてほしい?」チロリ… ペロ

師匠「は… 皇女様の、お望みのままに…」

人魚「うふふ。従順ねぇ… じゃぁ…」ポロンッ


人魚の私<いやんっ☆


人魚「うふふ… 贅沢なあなたさまだからね… 挟んで、しごいて、舐めて…フルコースで遊んであげる…ふふふ」ポニョンポニョン グニグニ ペロリンっ


師匠(やっべ! マジでこんなラッキープレイはねぇよ! 俺、超がんばる!!!)


その頃、女性陣は…

酒宴場

怪しい色気のお嬢さん「」ゴッキュゴッキュ

花子「」コク…

怪しい色気のお嬢さん「っぷはっ!」カタン!

花子「……ちょっと。あなた、飲みすぎじゃない?」

怪しい色気のお嬢さん「うるひゃいわねぇ!」

花子(真面目な人ほど、お酒を飲むと変わるって言うけれど…)ハァ


怪しい色気のお嬢さん「師匠が師匠なら弟子も弟子だああああああああ!!!!」

花子「うるさい」

怪しい色気のお嬢さん「だって! 仮にも女の子が居るパーティなのよ!? それなのに人魚とのハーレムえっちに興じるっていくらなんでも節操なさすぎ!」

花子「まあ、彼らは遊び人なのだから仕方ないんじゃない?…って、何度言わせるのよ」

怪しい色気のお嬢さん「でもでもおおお!」ジタバタ!

花子「ちょっと。あんまり暴れると服が乱れるわよ」

怪しい色気のお嬢さん「第一! 私が一緒に呑もうっていったのに、誘い断って人魚召使を即断って!! ひどいいいい!!」

花子「…あなた、弟子さんに興味があるの?」

怪しい色気のお嬢さん「え? そういうわけじゃないけど… っていうか興味があるのは花子さんの方なんじゃな~い?」ニヤニヤ

花子「は? そんなわけないでしょう」


怪しい色気のお嬢さん「どうかしらぁ。さっきぃ、弟子クンが召使人魚に誘われてるとき、そーとー不機嫌そうだったけどぉ~?」ウリウリ

花子「ちょっと、つっつくのやめて」

怪しい色気のお嬢さん「弟子くんも、マンザラでもないのかな~なんて思っちゃったりしてたんだけどなぁ~」アーア

花子(これは…いわゆるガールズトークってやつかしら…?)

怪しい色気のお嬢さん「ねぇねぇ、本当はどうなのよぉ~ ぶっちゃけぇ、弟子クンのことどう思ってるのぉ~?」

花子「だから…別に 弟子さんのことは、なんとも…」

怪しい色気のお嬢さん「おおお? じゃあまさか師匠さんのほう!?」

花子「なんでそうなるの!?」

怪しい色気のお嬢さん「えームキになって、あーやーしーい! みんなも気になるよねー?」

人魚A「き、気になるっ」ハイハイッ!

人魚B「男性2人と一緒に、四六時中を共にする旅なんて…羨ましい!」ドキドキ

人魚C「やだもう! なにかんがえてるのよぉ、B! えっちぃぃ//」


怪しい色気のお嬢さん「ねー? ほらほらぁ、白状しなさいよぉ~」ムニィッ!

花子「ちょっと! どこを触って…!」

人魚A「カワイイー! ねぇねぇ、これくらいだったら真珠貝のブラいけるんじゃなーい?」

人魚C「やだひどーい!」

怪しい色気のお嬢さん「何々― 真珠貝のブラ!?」

人魚B「人魚の伝統衣装なんだけど、別名が貧乳ブラなんですよぉー」

花子「ひ、貧乳…」

怪しい色気のお嬢さん「ええ? 貧乳って…だって、花子ちゃんコレくらいはあるよ!?」ムニムニ!

花子「やっ、やめっ//」

人魚A「あー、人魚って巨乳一族だからー C未満はカンペキ貧乳なんだよねー」

怪しい色気のお嬢さん「よしっ! 貧乳回避!!」


人魚C「あ、ねぇねぇ あれ呑む? 巨乳薬っ!」

人魚B「あ。それなら今もってますよー」コトン

怪しい色気のお嬢さん「なにそれ!? 面白そう! 私、マジックアイテムには目が無いんだー!」

人魚A「これをー こうしてー」ガシッ キュッ ポン!

花子「!?」ジタバタ

人魚C「花子ちゃんのみまーす! せーの、『呑んじゃって!!吐いちゃって!?なんちゃってーーー!!!』」アハハハハハ

怪しい色気のお嬢さん「あはは、変なコールー!!」

花子「~~~~!?」

ぼふっ!

花子「」ボヨイ―ン

怪しい色気のお嬢さん「!?!?!?!?! 花子ちゃんが!!」

人魚B「ABCDEFG・・・Hカップくらいと判断します! ちなみに効果は3時間です!」


人魚A「すごーい! 美乳!! さわらせてぇ!」ワシッ!

花子「やっ、は!? なにこれ、ちょっとま・・・ あんっ!!」ボヨン

人魚C「感度良好ですっ、隊長!」モミモミ

花子「~~~~~~~ひゃぅ!?!?」モミクチャ

人魚A「では次の作戦だ、隊員!」

人魚C「ラジャです! 隊長!」

花子「や、やめなさああああああい!!!!」



怪しい色気のお嬢さん「いやー。ほんっと、弟子くんは損をしたよね! こんな花子ちゃんの痴態を見れないとか・・・!」

人魚B「うふふー そうかもしれないですねぇ」


怪しい色気のお嬢さん「そういえば、別にあっちにいけってワケじゃないんだけど。あなたたちはいいの? こっちの組にいて」

人魚B「あ、私たちはまだアレがはじまってないんで、子種を頂いても仕方ないって言うか・・・」

怪しい色気のお嬢さん「あ、生理のこと?」

人魚B「生理っていうか・・・・・・・ボソボソ・・・」

怪しい色気のお嬢さん「え?」

人魚B「で、ですから・・・ボソボソ、ボソボソ」




怪しい色気のお嬢さん「・・・・・・・・・え――・・・・・・?」


その頃、弟子 豪勢な浴場・・・の、脱衣場


弟子「」ドキドキドキドキ

人魚召使「どうぞ緊張なさらないでくださいまし…お気楽に、ね?」

人魚召使「中に、娘たちを用意しておりますわ。心ゆくまで、お楽しみくださいまし…」

弟子「あ、あの。ちなみになんですが…その、人魚召使さんは・・・?」

人魚召使「……わ、私にも 子種をいただけるのですか…?//」

弟子(う、うわあああああ なにこのハーレム! 酒池肉林!!)

人魚召使「で、ではどうぞ中へ… 弟子様のお好きな者達と、お好きなように、お好きなだけ……子種をまいてくださいまし//」

ガラ

裸人魚‘s「「「「「「「「「「おまちしておりました、お弟子様っ」」」」」」」」」」」」」」


弟子(うわあああああああああああああああああ!!!! おっぱい風呂だああああああああああ!!!!!!!!!)ギンギンッ!


裸人魚A「お弟子様… さ、こちらへ…」スリ、むにゅんっ

弟子(やわらかい! やわらかいのが腕に絡みつくほどのボリューム!?)

裸人魚H「お弟子さまぁ・・・ 私にお身体あらわせてくださいまし」スリスリ

弟子「う、うん お願いします!(触ってる! もう既にちょっと触られてる!!)」

裸人魚F「うふふ… ココは、泡であらったら沁みちゃうのかしらぁ・・・」ツンツン

弟子「い、いえ そんなことは・・・で、でもあまり刺激されるとっ」ギンギン!

裸人魚B「そこは!」パクンッ

裸人魚C「私たち3姉妹が!」ペロペロ

裸人魚D「お口で綺麗にしてさしあげますね」ニョロン!

弟子「あああああああああああああああ だ、駄目です!! 童貞にはこんなの刺激が強すぎますううううう!!!」


人魚召使「で、ではその・・・ そろそろ?//」

弟子「に、人魚召使さんっ! ボクの最初は是非、あなたに!!」ガシッ!

人魚召使「光栄です・・・! 嬉しい!//」

人魚召使「で、ではその こちらに……」スス…

弟子「ま、まさか 浴槽の中で!? はじめてが水中プレイとか、師匠、ぼく、大人のエスカレーター登りますね!!」テテテッ!


弟子「って・・・…・・・な、なんですか・・・この、斬新なお風呂は・・・!」 

人魚召使「もちろんお手伝いいたします・・・// ですので、弟子様・・・」


人魚召使「こちらの卵に たんと、子種をおかけくださいまし//」

いくら風呂<プッチプチ! プッチプチのいくらだよっ!


弟子(しまった!! よく考えたらこの子達、海底にいるんから下半身は魚だった!?!?)


人魚召使「さぁ、こちらのあたりが私の卵・・・ 子種をかけて受精させてやってください//」

弟子「ちょっ、まって イクラにむかってイくのボク!?」

人魚召使「まぁ! いけない! ご子息様のご様子が・・・ みんな! 手伝って頂戴!」

裸人魚‘s「「「「「「「はーーーーーい♪」」」」」」」

弟子「こ、これは…」ゴクリ…

人魚召使「うふふ。みんな張り切っていますね? じゃあ、私もがんばって…」


人魚召使「たくさん、出させてあげますからね…?//」ニッコリ




弟子「う…」

裸人魚‘s「「「「……クスクスクス… 何回でるかな・・・ いっぱい… 枯れるまで…… うふふ・・・・・・」」」」」」
 


弟子「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

アアアアアアアアア・・・・
アアアアア・・・・
アアア・・・・


で。翌朝

師匠「いやー 楽しい夜だったなぁ」ニッコニッコ

皇女「はぅ・・・っ 師匠様ぁ・・・」ベッタリ

怪しい色気のお嬢さん「え? ・・・・・・あれ?」


弟子「」バタンキュー・・・・・・ ゲッソリ

人魚‘s「「「ふんっ」」」プイッ

花子「・・・・・・なんで、こんなにこの二人は好対照なのかしら・・・?」


人魚召使「・・・・・・申し訳ありません、少しばかり張り切りすぎまして//」

花子「どういうこと?」

怪しい色気のお嬢さん「花子ちゃん・・・ 聞いてあげるのは可哀相かもしれない・・・」ハァ


師匠「ふ、弟子。バカだなお前。人魚の生態を知らなかったのか」

弟子「・・・・・・いくら・・・ もう、一生たべれそうにない・・・です・・・」

師匠「何回くらいさせられたの?」

弟子「・・・・・・う、おぇ。なんか出しすぎて気分が・・・すみません、トイレっっ」ダダダッ

師匠「・・・・・・うーん」

人魚「はぅぅ・・・」ベッタリンコ

怪しい色気のお嬢さん「じ、事情は聞いているけど・・・師匠さんはどうして平気なの?」

師匠「え? だって俺、普通にシたもん」

花子「え? ・・・え? じゃあ弟子さんは?」

師匠「あいつはアレじゃね? 水の中に浮いてるタマゴにぶっかけまくりじゃね?」

花子「」


怪しい色気のお嬢さん「あああっ なんかハッキリ言われるとすごく同情しちゃう!?」

人魚召使「私たちは、魚ですので・・・// 排卵した卵にかけていただくことでしか受精できないのです//」

花子「え、じゃあ 人間の街にいってもそんなやり方? でもそれじゃゴムつかわないですよね・・・?」

人魚召使「人間の街に行く際は、皇女様のみが使える魔法で人間の姿にしていただくので、胎内で受精が可能となるのですよ」

人魚召使「そしてこの宮殿にもどってから、受精卵を浴槽に放つのです//」

花子「」

師匠「いやー。童貞のことだからもしかすると魚のアレにつっこむとかもあるかなーって思っちゃったりもしたけどね! よかったわー、魚姦とか笑えねーよなー」アハハ

バンッ!

師匠「やべっ」ワタタ!

弟子「師匠! 聞きましたよ、ひどいじゃないですか!!」


師匠「何がだよ?」シレッ

弟子「知ってて隠してましたね! 自分だけさっさと魔法で人間に擬態可能な皇女様を占有して!!」

師匠「おまえ、忘れてない?」

弟子「なにがですか!!」

師匠「ゲームの勝敗」ボソ

弟子「うっ」

師匠「よかったな? キモチイイことだけしてもらって、童貞はとっておけたじゃん」クックック

弟子「き、きもちよかたですけど! 最初の4回くらいはギリ気持ちよかったですけど!!」

怪しい色気のお嬢さん(最初の4回って、どれだけ・・・?)


師匠「ねえ、皇女サマ? 皇女サマだって、たくさん子種もらえて嬉しいですよね?」

人魚「はい・・・! うれしいです・・・っ!」

弟子「・・・・・・」


弟子(あの、師匠? なんか皇女様、キャラかわってませんか?)

師匠(おう、ちょっとM開発をしてみた)

弟子(M開発!? おもいっきり女王様っぽいSキャラでしたよね!? できるんですか?!)

師匠(ばか、いいか よく聞け 弟子!)

弟子(はい!)

師匠(世の中には2種類の女がいる! 支配して安定するタイプと、支配されて安定するタイプだ!)

弟子(SとMですね!)

師匠(違う! SとかMとかお前のしっている”性癖”とは別の素質だ!)

弟子(えええ!? そんなのがあるんですか!?)


師匠(もちろん、支配してさらに“支配することで快感”をえるS-Sタイプもいるし、支配されてさらに“されることに悦ぶ”M-Mタイプもいるが・・・)

弟子()ゴクリ

師匠(自分である程度の制御が出来なければ不安で落ち着かないが、安心できる範囲では好きにされたほうがキモチイイというS-Mタイプなどもいる! 皇女がそれだ!!)

弟子(ではもしや、徹底的に従っていることで自尊心を満たしつつ、慇懃無礼なほどにした出に出ながら言うことを聞かせてゾクゾクしてるような人魚召使さんはM-Sタイプですか!?)

師匠((うっわ、そうだったんだ・・・こええなー))

弟子(ああっ、性癖って闇が深い!!)

師匠(ともかくだ、皇女みたいなヤツだと、適度に支配させてから行動だけはMにするように扱うことで ギャップからくる安心感も相まって素敵な夜が訪れる!)キリッ

弟子(師匠! ぼく、やっぱりあなたについていきます!!)

師匠(おう!!)


花子・お嬢さん「「なんか無駄な1日を過ごした気がするわ」」


師匠「あ、そうだった」

花子「?」

師匠「皇女サマ? 俺はいかがでしたでしょう。約束のものはいただけるのでしょうか」

人魚「ん。もちろんです・・・あのように開放的で満ちた夜ははじめて。とても楽しく遊ばせていただきましたわ//」

師匠「恐れ入ります」ペコリ

人魚「召使、玉手箱を」

人魚召使「はい、ご用意しております 皇女様」スッ

人魚「師匠様。こちらがお約束の品・・・ “海の水晶”ですわ」

師匠「頂戴します」

怪しい色気のお嬢さん「え・・・ 海の水晶、って もしかして・・・」

師匠「これが必要だったんだろう? ほら、もっていけ」


怪しい色気のお嬢さん「・・・・・・まさかこのために、人魚との行為を・・・?」

師匠「いや、それは趣味です。むしろ遊び人なので俺の仕事です。仕事ですが遊びです」

怪しい色気のお嬢さん「・・・・・・師匠さん」

師匠「ま、うちの二人を生命の危機から救ってもらったわけだから きちんと仕事はしないとね?」

怪しい色気のお嬢さん「あなたって、本当は・・・」

師匠「な、なんだよ?」



怪しい色気のお嬢さん「私と同じで、実はものすごく真面目なタイプね?」

師匠「遊び人ナメんなよ? 実際、極めようと思ったら遊んでたらなれねぇくらいの超難関なんだぞ?」


怪しい色気のお嬢さん「ふふふ。なにそれ? 実は苦労性だったりもするのかしら?」

師匠「んなわけないでしょ? 遊び人は遊びが仕事。エンターテイナーだ! 自分が楽しんでなくちゃ務まらないから、そんな心配はご無用さ」ニッコリ

怪しい色気のお嬢さん「・・・ふふ。おもしろいじゃない」


怪しい色気のお嬢さん「決めた! 私、あなたたちにしばらく同行させてもらうわ!」

師匠「はいい!?」

弟子「って、本気ですか!?」

花子「私たち、魔界へ向かうのよ?」

怪しい色気のお嬢さん「構わないわ。どうせ町にもどっても、この水晶で“私がインチキじゃない”って説明したら また地味な生活の繰り返しだもの」

師匠「あー・・・ そういえば詐欺師呼ばわりの名誉挽回なんだったね・・・」


怪しい色気のお嬢さん「あなたたちに興味があるの。気になったことは徹底研究! これは魔法使いとして抗えない魂の欲求!」

師匠「魂の欲求! いい言葉だ!! そんなこと言われたら断りにくいね!?」

弟子「危ないですよ?」

怪しい色気のお嬢さん「私は魔法使いよ? 少しくらいならあなたたちの手助けになることもあるんじゃないかしら」

花子「そうかもしれないけれど、魔界へ行く道だってよくは知らないのよ?」

怪しい色気のお嬢さん「え、ええ? そうなの? ちょっと頼りないわね・・・」


人魚「魔界? おまえたち、魔界へ行くのですか?」

師匠「皇女サマ、魔界について何かしっているの?」

人魚「知っているも何も、私たちは元々 魔界の生まれですからね」


弟子「あ・・・ そっか、人魚って魔物ですよね」

花子「イメージ的に魔物ってかんじしないのよね」

人魚「それならば・・・ そこの娘、その水晶をよこせ」

怪しい色気のお嬢さん「!?! た、確かに冒険に一緒に行くと決めた今となっては本来の使用目的はなくなったし必要のないモノかもしれないけど!?」

人魚「くれてやったものを取り返すような真似しないわ」ハァ


人魚「魔力をもつのであれば、その水晶の使い方を教えてあげてもいいわ」

怪しい色気のお嬢さん「・・・使い方? 頭の中に写る物を映し出す水晶ではないの?」

人魚「ふふ、愚かな。それは“海の水晶”・・・ 地球が生まれ、滅びるまで存在するであろう海のように、全てのものを知る 世にも不思議な結晶」

怪しい色気のお嬢さん「全てのものを・・・知る、結晶・・・」

人魚「実を言うと、水晶といってもそれが何かはわかってはいないの。ある日、魔王様より授かり頂いたにすぎないものに私がイメージにあわせて名前をつけたのよ」

師匠「魔王から!?」


花子「ま、まさか呪いのアイテムとかじゃないでしょうね?」

人魚「わからないけれど・・・ それは何でも写しだす。使い方を魔王様に習った際に見せられたのは、この世界の創生の記憶の断片と・・・遠い未来の、断片」

花子「過去と未来…?」

人魚「その水晶に聞けば、全ての物事に知恵を授けてくれる。とても危険でとても怪しい、正体のわからない美しい結晶、それが“海の水晶”よ」

師匠「そんな稀少なものを・・・なぜ、魔王は人魚に託したのだろう」

人魚「知らないわ。ただ魔王様はこういっていたの。『人魚の求めるものを与えたものに、これを与えよ。彼の者もこれを必要とする。そしてその彼の者を必要とする者がいる…らしい』ってね」

弟子「な、なんだか最後、はぎれが悪くありません?」

人魚「だってそう言っていたのだから仕方ないわ。案外、魔王様も結晶に結晶の処遇を聞いたのかもしれないわね?」

師匠「それで、“私を満足させたならあげる”なんていう条件だったのか・・・ずいぶん生温い条件だとは思ったんだ」

人魚「あら。今までにも求めてきた人はいたけれど・・・ 満足さえてくれたのは師匠様だけだったわ・・・」クス

師匠「ではまたいつか、足りなくなった頃にお邪魔させてもらいますよ」ニコ


弟子「それにしても・・・そんなすごいものなんだぁ・・・」

人魚「娘。魔力を流し込みながら、その結晶の中に祈りなさい」

怪しい色気のお嬢さん「祈る?」

人魚「そうよ。求めているものが欲しい、知りたいと祈るの。そうすれば、その結晶は応えてくれる」

怪しい色気のお嬢さん「祈る……」

師匠「やってみるといい。そうだな、旅の成功に必要なものが何か知りたい、なんてのはどうだ?」

怪しい色気のお嬢さん「…・・・・・・やってみる」スッ


怪しい色気のお嬢さん「私たちの旅の無事を祈ります…どうか、どうか私たちが無事に過ごせるように・・・最良の道を選べるように…必要なものを見落とさないように…!」


人魚「ほう… なかなか上手いのね、娘。綺麗に魔力が流れ込んでいくのがわかるわ・・・」


弟子「魔力の流れに、綺麗とかあるんですか?」

人魚「ええ、あるわ。でもあの結晶は、その中でも特別。上手く正しく祈らなければ、魔力が十分に流れ込まないの…」

師匠「ほう。お嬢さん、たいしたもんだな」

怪しい色気のお嬢さん「ほ、褒めても何もでないわよ!」

人魚「おしゃべりしてるヒマはないぞ? 頭の中に集中しなくては、見逃してしまう」

怪しい色気のお嬢さん「頭の中・・・ あ、何か・・・ いろいろなものが浮かんできた・・・!?」

人魚「それが、今のお前達に必要なものということだろう」

花子「どんなものが見えているの?」

怪しい色気のお嬢さん「え、えっと…」


師匠「ちょっとまて、おい弟子 メモしておけよ」

弟子「は、はいっ ええと・・・」ゴソゴソ

師匠「おそらくだが、お嬢さんが見ているのは“最良の未来”の断片だ」

花子「“選ばれなかった未来”ではなく?」

師匠「…・・・そうか。まいったな、元々の能力が似すぎている。そのどちらを見ているのかわからない・・・」

師匠「だがまあ、未来があるってことは少なくとも死んでないってことだからな」

師匠「少なからず“生きていられる未来“のキーワードだ。魔界へ向かう俺たちにとっては、ラッキーワードに違いないぞ」

弟子「メ、メモの用意ができました!」


怪しい色気のお嬢さん「最初に見えるのは・・・ >>158(ラッキースポット) 。それから…」

怪しい色気のお嬢さん「>>159 (ラッキーパーソン)、  >>160 (ラッキーアイテム)、>>161 (自由選択)が見えるわ…!!」


師匠「結構いろいろ見えてるんだな、オイ」

闇の女神の神殿

師匠と弟子の股間の玉が潰されたときに回復出来る人

四次元ポケット

魔女に去勢されないように気を付けろ


弟子「いろいろ見えてるって言うか、暗雲立ち込める様子が聞いてるそばから見て取れますよ!?」

師匠「そうは言っても、これがもしかしたら最良かもしれないぞ?」

弟子「僕たち、去勢されて回復してもらう未来なんですか!?」

花子「あら。もしかしたらお嬢さんの元々の魔法かもしれないわ、そういう未来がある可能性は同じだけれど」

怪しい色気のお嬢さん「そうだとしたら“選ばれなかった未来”ってことだから安心ね!」

人魚「その結晶が見せる未来予知の力を信じないの?」

師匠「まあこの石…… 確かに綺麗だけれど、怪しさ大爆発だしなぁ…」

弟子「信じられません!」

花子「信じたくない気持ちは理解できるわ」

弟子「ううう…去勢される… 魔女に去勢される…!!」ガクガクブルブル

花子「……」


師匠「とりあえず魔女ってのは気をつけるべきだな。それから“回復できる人”ってのを探しといて損はないだろう」

人魚「うーん…? 去勢を回復できる人、ねぇ。普通なら医者とかでしょうけれど」

怪しい色気のお嬢さん「む。賢者とかの魔法かもしれないじゃない! 魔法は偉大なのよ!」

弟子「『闇の女神の神殿』ってのがでていましたし、女神様っていう可能性もありますよね」

師匠「そうだ。その『闇の女神の神殿』ってなんなんだ? 聞いた事が無いぞ」

人魚「闇の女神・・・? 女神の住処、と呼ばれた場所なら知っているけれど」

花子「女神? そんな人がいるの?」

人魚「人ではないわ、女神だもの。といっても姿を見たことは無いけれど。遠い昔、女神の泉と呼ばれる場所があったの。そこは女神の住処と呼ばれていたわ」

師匠「どこのあたりなんです?」

人魚「あれは確か・・・、丁度 魔王領と王国領の中間のあたりだったわね」


弟子「えええ? 僕たちは今、海の真ん中にいるんですよ? 思いっきり陸地コースじゃないですか!」

師匠「参ったな… このまま海を突き進んで魔王領にはいったほうが早いんだが」

花子「でも、そこがラッキースポットなのかもしれないのでしょう?」

怪しい色気のお嬢さん「まってよ、脳裏に浮かんだのは『闇の女神の神殿』なのよ? まず違う場所って可能性のほうが高いじゃない!」

弟子「……あの」

花子「何?」

弟子「今のアドバイスを無かったことにして、いっそ関わらなければ 去勢というコースを回避できるんじゃ・・・」

花子「目線、逸らしすぎて 顔がフクロウみたいにありえない方向向いているわよ」

弟子「う。ともかく…総無視じゃダメなんですか…? お嬢さんの使う魔法の結果だし…どうせあたりませんよ、ハハ…」


怪しい色気のお嬢さん「むーーー!? 弟子くん、私の魔法を信じてないの!?」

弟子「信じるも何も、お嬢さんはおもいっきり最初から“怪しい”じゃないですかぁ!?」

怪しい色気のお嬢さん「ぐっ!?」

師匠「おい、弟子! 何てこと言うんだ!!」

怪しい色気のお嬢さん「そうよ! ヒトのこと怪しいとか・・・! そりゃ確かに私は詐欺師呼ばわりされるくらい怪しい魔法の使い手だけど!!」

師匠「いいか! “怪しいお嬢さん”と“怪しい色気のお嬢さん”というそのステータスには天と地ほどの違いがある!そこに気づけないとは何事だ!」

怪しい色気のお嬢さん「そこ!?」

花子「……」ハァ

弟子「で、ですが。ぶっちゃけ、“怪しい”色気のお嬢さんとかいったのは師匠ですよ? 怪しさは確かにあるんですよ!?」

師匠「そうだったっけ?」

弟子「確かにお嬢さんの衣装は色気ありますけど、どうも本人にその色気がないし… やっぱり怪しいお嬢さんなんじゃ…」

怪しい色気のお嬢さん(仮)「ひどい・・・ って何!? なんかキャラステータスに変化が!?」


師匠「ほらー 弟子が色気が無いとかいうから (仮)とかついちゃったじゃん」

弟子「ボクのせいですか!?」

師匠「お嬢さんの色気を見抜けないとか、まだまだ弟子は遊び人として三流以下だな! 才能すらないな!!」

弟子「あああっ! 言っちゃいけないことを言いましたね! 修行中の未来ある身なのに!」

師匠「じゃあおまえ、少しでいいからお嬢さんの色気について見抜いてみろよ?」

怪しい色気のお嬢さん(仮)「え… わ、私の色気?」

弟子「そ、それは・・・ お、お嬢さんとエッチしてみれば僕にだってわかります!!」

怪しい色気のお嬢さん(仮)「はぁ? なんで弟子クンと・・・ イクラ相手にオナってろよ…」

花子(キャラ変わるほどイヤなのかしら…?)


師匠「ふはは、フラれたな弟子! これだから三流以下は・・・1流の俺を敬えよ、超だせぇでやんの、あっはっは」ユビサシー

怪しい色気のお嬢さん(仮)「よくわかんないけど、1流だからってエッチとかしないわよ」

師匠「」

弟子「ほらー! 師匠だってフられてるじゃないですか! 残念でしたーー!」アッカンベー

花子「……どっちも相当に残念だってことに気付いて欲しいの」



人魚「あ。そういえば・・・」



師匠「テメー! 師匠にむかって舌を出すとは何事だ!」

弟子「いいじゃないですかそれくらい! 女の子が舌を出してアイス食べてたってだけで悦ぶくせに!」

怪しい色気のお嬢さん「ちょっと…」


師匠「んだとコラ! お前がオンナだったら許してやるよ!」

弟子「大体! 師匠はやることなすことチャラすぎるんですよ! 真面目なボクには真似しきれないですよ!」

師匠「俺は真性の遊び人だからな! むしろ真面目な遊び人ってなんだよ! でも遊びに真面目だよ、すげぇだろ!!」

弟子「わ、わかってますよ! すごいし、それを体現してる師匠に尊敬して弟子入りしたんですから!!!」

師匠「え」ピク

弟子「あっ」



師匠「弟子…おまえ。そうだったのか…」

弟子「師匠・・・ ぼくだって、僕なりに慕ってますよ…。 ちょっとした悪ふざけじゃないですか…そんなに怒らなくても」グスッ

怪しい色気のお嬢さん(仮)「え? え…な、なにこれ… でもなんか、ちょっとドキドキするかも…?」

人魚「ねえ」


師匠「……弟子…」ジッ

弟子「師匠……」

怪しい色気のお嬢さん「や、やだ。なんか胸が高鳴る。なにかしら、顔がニヤける…ふぁぁ//」

師匠「な? こういうベタ展開を見て性欲高まるんだよ、こういうタイプは。ほら、身悶えたりして谷間とかセクシーじゃん? あ、(仮)外れてる」

怪しい色気のお嬢さん「ぅ、ふぇ?//」

弟子「あー。なんかちょっとわかりました、エロではなく少女マンガ的なポイントをつくと女の子モード出してくるんですね?」

師匠「多分、壁ドンとかが効果的だとおもう。ホモ要素とかも気にしないあたり、シチュエーションに弱い。恋に恋するタイプ」

弟子「処女ですかねぇ、現実のオトコを知らないとか報われないですねえ」

師匠「童貞に言われちゃおしまいだな」

怪しい色気のお嬢さん「あ、あんたたちっ!?// だますとかひどくない!?//」

人魚「ねえってば」


師匠「詐欺師より、詐欺師にだまされて優しいオトコに救われるヒロインのほうが似合うよね」ニッコリ

怪しい色気のお嬢さん「~~~っ そ、そんなことで喜ぶとでも思ってるの!?//」

弟子「ちょっと悲劇のヒロインを自分で想像して王子様期待してるのが目に見えますね! ちょっと彼女の可愛さについてわかってきましたよ師匠!!」ビシッ!

師匠「その調子だ、弟子!!」ビシッ!

怪しい色気のお嬢さん「ばかあああああああああああああ!!!!!!!」



人魚「……」

花子「……放っておくといいわ、話なら私が聞くから」

人魚「あ、うん・・・ ありがとう。あなたいい人ね…」

花子「なれているだけよ」


花子「それで 何を言いかけたのかしら」

人魚「闇の女神の神殿、回復が出来る人については他に何もいえないけれど、魔女と呼ばれるヒトにならば確かな心当たりがあるわ」

花子「魔女・・・?」

人魚「ええ。魔王領にはいるための王国の航海ルート・・・そこよりもさらに奥に、切り立った断崖があるの。そこに住む娘のことかと」

花子「魔王領端の断崖に住んでいるの? それは魔物?」

人魚「いいえ、人間だと聞いているわ。でも噂で聞くには・・・魔物を従え、そこに暮らす娘という話」

師匠「へぇ! いいね、謎の素性の娘さんとか魅力的」ヒョコッ

花子「あら…いたの」

師匠「皇女さま、知っている限りでいいんで。魔王領についても含め、今の話を詳しく話を聞かせてくれません?」

人魚「あら… 私のことを無視しておいて、都合がいいのね」クス

師匠「放置プレイはお嫌いではなかったはずですが?」ニッコリ

人魚「ばか//」

弟子(昨夜、どんなお楽しみだったんだろう…いいなぁーいいなぁー)

花子「……」

怪しい色気のお嬢さん「むぅぅっ」


人魚「コホン。じゃあ、知る限りの最近の魔王領での動きを教えてあげるわ。ただし、私が教えたということは内密に」

師匠「もちろんですよ」ニコ

人魚「魔王に従える、四天王のことは知っている?」

花子「いいえ」

人魚「四天王は、稀代の天才、先の世界恐慌を巻き起こした先代魔王・・・彼の生み出した4匹の魔物」

師匠「……数百年前の、世界侵略か」

人魚「」コクリ

人魚「現在生存する魔物は、今代魔王様に産みだされた生命だけれど、その四天王は先代の魔力を宿しているといわれているわ。現代魔王様ですら、彼らには他とは違う扱いをする、と」

人魚「そしてそれぞれがペットを買っていて、そのペットに自分たちのするべき統治を任せているのよ」ハァ

弟子「ぺ、ペットに?」

人魚「ペットといってもとても力を持つ魔獣よ。とても賢くて人語を介するものばかり。魔物の中には、その魔獣こそを四天王と思ってるのもいるわ」

花子「あ・・・まさか?」


人魚「そう。その娘が一緒に暮らしているのが、そのペットのうちのひとつ、魔獣・ファフニール」

怪しい色気のお嬢さん「ファフニール!? 伝説級のドラゴンじゃない!」

人魚「あら。稀代の天才、先代魔王様の遺作。そして今代魔王様の四天王が飼いならすのよ? おかしくはないと思うわ」

師匠「まあ人魚のお姫様も伝説級だけど。飼いならされたりしていなくて良かったよ」

人魚「ふふ、ありがと」

花子「それにしても、魔王領の統治はその四天王・・・というか、ペットがしているなんて…。 魔王が管理しなくていいのかしら」

人魚「私も、四天王様やその魔獣達に会ったことがないからわからないけれど…やはりそれだけ優秀ということなんじゃないかしら。それに、あー・・・」

弟子「?」

人魚「魔王様はね、ちょっと忙しいみたいで」クスクスクス

花子「魔王が忙しいって・・・ まさか先代のように、王国への侵略の下準備とか…?」

弟子「また世界が崩壊寸前にされるんですか!?」

人魚「それはないわ。気性こそ荒いといわれているけれど、そういうことには無頓着だもの。……どちらかといえば関わりたくないんじゃないかしら?」


師匠「侵略も統治もしない…となると。魔王は何をするんです?」

人魚「部屋に篭ってばかりよ」

弟子「……は? え、魔王ってひきこもりなんですか?」

花子「部屋で何をしているのかしら」

人魚「日がな一日、とても愛らしい魔物の幼女を御寝所で寵愛していらっしゃるというお話よ」ニコ

師匠「な゛っ」

人魚「そういうわけでね? 魔王様はとても“お忙しい”の」

師匠「な・・・な…な…」

師匠「なんってやつだ!! うらやまけしからん!! 世の中の全ての女性は平等に全ての男の目に触れるべきなのに!」

花子「・・・・・・そこ つっこむところなの?」

師匠「それを閉じ込めて独占して、仕事もしないで王位に居座り、部屋に連れ込んで“お忙しい”だと!? オトコの風上にもおけないな!!」

怪しい色気のお嬢さん「かたや一人の幼女を寵愛、かたや世の中の全ての女性を博愛。見事に好対照ね、このふたり」

弟子「幼女かぁ・・・魔王ってロリコンなのかなぁ」ドキドキ

師匠「そ、そうだ! YESロリータ! NOタッチの掟はどこへいった!?」

人魚「? 人間にはそういう風習があるの? 少なくとも魔物は年齢など気にしないと思うけれど」


師匠「許せん…っ! 本当に“寵愛”してやがるってことか! なんて悪いヤツなんだ、その魔王っていうのは!!」

花子「悪いヤツもなにも、魔王なんでしょう?」

師匠「ぶったおしてやる!!」

弟子・花子「「え」」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょっと? 師匠さん? 何言ってるの…? 魔王をぶったおす?」

人魚「うふふ、面白いヒト…やっぱり師匠様は素敵ね。でも、それは無理よ…?」

師匠「皇女サマは俺に不可能があるとお思いですか? 俺は遊び人として、神官に天性の才能を認められた男ですよ?」キリッ

花子(神職に遊び人の才能を認められるのはすごいけれど、本当に喜ばしいことなのかしら)

人魚「師匠様の凄さは、それはもう…//」

師匠「ならばっ」

人魚「でもそうではなく、魔王様はやはり特別な方。もしも倒せるのだとしたら、やはりそれは“勇者”だけではないかと思わせるような方なのよ」フフ


弟子「そ、そうですよ。ましてや師匠は“遊び人”なんですよ!?」

怪しい色気のお嬢さん「そうよ。せめて戦闘職に転職してから言いなさいよ、そういうことは」

師匠「それこそ無理だよね。 勇者は転職じゃなれないんだぜ?」

弟子「そうなんですか? 勇者って転職リストにないんです?」

怪しい色気のお嬢さん「んー…戦士とかならあったけど。勇者って無いわね」

花子「絵本とか物語とかに当然のように出てくるのに、ね」

弟子「でも・・・ 世界崩壊の時の話でも、勇者なんて人物の話は聞いたことないですね…本当に勇者なんかになれる人はいるんでしょうか」

師匠「というより勇者は職業じゃないけどね。勇者って本人以外なりようがない固有名称だから」

弟子「伝説や聖典に載ってるくらいで、いまだに存在すら確認されてない、ある種のUMAですもんね」

人魚「うま?」

弟子「UMAです」

人魚「うふふ。馬であるなら師匠様にはぴったりだったんでしょうけれど。残念ね?」クスクス

師匠「……? 馬だったらぴったり…? 俺、馬面かな…?」

花子・弟子・お嬢さん(((ああ…… 種馬……)))

人魚「くすくす」


師匠「で、でもまぁともかく! そんな大悪人である魔王を倒す! 必要ならば勇者にだってなってやるぜ!」

怪しい色気のお嬢様「えー……。あ、でも昔よくいたなぁ。男子って“勇者”好きだよね。なんで憧れるかな、みんなして」

師匠「男子のなりたい職業は、昔からNo1.勇者 No2.王族 No3.騎士って決まってるんだよ」

花子「上位2位が職業とはいえない。『それを職業だと思ってる馬鹿が男子に多い』っていう、予想外の調査結果がでていえるわね、それ…」

弟子「ハハ…」←職業だと思ってた馬鹿


人魚「ともあれ… 魔王様討伐を目指して行かれるのでしたら、がんばってくださいまし、師匠様」クスクス

師匠「あれ? 応援していいのですか、皇女サマ。あなたは魔王に仕える魔物の一人でしょう?」

人魚「魔王様は特別なお方… たとえ勇者でも、師匠様でも、あのお方を倒すだなどとは到底不可能ですもの…」

師匠「む。そこまで絶大な信頼を皇女サマから仰がれているなんて、なおさら妬けて燃えますね」

人魚「本当に可愛いヒト……。死なないようにがんばってくださいませ 師匠様。亡くなられては、本当に惜しいとおもいますのよ…?」ニコリ

師匠「……皇女様?」


人魚「殿方というものは、いつだって盲目なもの…。 人魚はそれをよく知る一族。止めたりなどは無意味なのでしょう…? 仕方なく、いつだって応援するのみですわ」

師匠「……参ったな。本当に盲目だったようだ。君の瞳に写っている、淡い哀しみの青に、今ようやく気づいたよ…はじめから君はそんな瞳だったというのに」

人魚「うふふ。 ……生きて、またこちらへいつかお寄りくださいませ…ね?」

師匠「皇女様、ありがとう…。そのお気持ち、『光栄に思う』とだけ 今はお伝えしておきます…」サッ カシヅキ

人魚「あなたは…… 本当に、遊び人ね」ボソ



花子(………そう言えば…“人魚の伝説”は)

怪しい色気のお嬢さん( “悲恋の、象徴”……か。海底に生きる彼女達にとって、好きな異性を引き止めることすら難しいのね…)


弟子「なんだろう、なんかすっごくアダルトでムーディーな雰囲気だぁ……」ドキドキ


その後
海上・コンドーム筏の上…


師匠「……」ハァ

花子「……大丈夫?」

師匠「え?」ハッ

花子「……さっきから、ため息が多い気がする」

師匠「あ、うん… じゃなくて。 ごめんな、心配させちゃったか」

弟子「師匠、船酔いですか? オール漕ぎ、代わるんで休んでてください」

師匠「いや、大丈夫だよ」

怪しい色気のお嬢さん「むー…。さてはあの人魚のお姫様のことね?」

師匠「」

怪しい色気のお嬢さん「やっぱり! そりゃ私だって、ちょっとはかわいそうだと思うけど!」ムキー!

弟子「え? かわいそう? なにが?」キョトン


花子「……あの人魚さんに未練があるのなら、残ってもいいのよ。元々、私の魔界行きに付き合うってのがおかしな話なのだから」

師匠「いや、いくよ。……未練というより後悔に近い。残っても仕方ないさ。それに花子ちゃんとの約束は守らなくちゃね」ニコ

弟子「え? 師匠、人魚さんのところに残りたかったんですか?」

師匠「いやまあ残りたくないといえば嘘だよ?」

師匠「後悔を抜きに考えれば、何発ヤっても飽き足らないようなボディだし、緊縛とか飼育調教とかも楽しめそうなヒトだったし」

怪しい色気のお嬢さん「せっかくイイヒトっぽい雰囲気だったんだから、こんなときくらいセクハラ発言をオブラートに包み隠してよね!?」バシッ

遊び人「遊び人の本分ナメんな! いつだって相手に合わせて最高の楽しみ方を考え出してしまうのは職業病だ!」キリッ

怪しい色気のお嬢さん「聞いたことないわよ!? そんな職業病!」


弟子「で、でも本当に あんなにすぐに出立してしまってよかったんですか? もう会えないかも知れないのに、挨拶だってあんなに簡単で…」

師匠「いいか、弟子。よく聞け?」

弟子「? なんか、今日はテンション低いですね?」

師匠「まあな、これは俺自身にも再度言い聞かせるつもりで言うよ」

師匠「遊び人は楽しませるのが本分だ。遊んでる時に夢中にはさせても、私生活で悩ませる様じゃ三流仕事だ」

弟子「……私生活で悩ませる? なんで悩むんです?」

師匠「遊びは遊びだ。この遊びは、本気にさせちまったら遊びじゃなくなってしまう。そういうバランスが大事な、ひとときのエンターテイメント。それが遊び人の仕事なんだよ」

花子「……あのまま長くいればいるほど… あのお姫様は、想いを募らせてしまうものね」

師匠「くそ。魔王があんな石をあの人魚に託したりしてなけりゃ、皇女様にそんな想いさせずに済んだのに」イライラ

弟子「魔王への怒りっぷりがハンパないですね」


怪しい色気のお嬢さん「あ、あのさ? これはその、別に深い意味とかないんだけど! 遊び人に対して質問っていうか! ほんとそれだけなんだけど! き、聞いていいかなっ//」

師匠「ん? なんだ?」

怪しい色気のお嬢さん「その… し、師匠さんは! 遊びじゃなくて、ほんとの、その、こ… 恋とか! する気はないのかなーって!//」

師匠「んぁ? 恋?」

怪しい色気のお嬢さん「ふ、深い意味はないんだからね!?//」

師匠「いや、もちろん恋をする気はあるよ。むしろ誰よりも…お嬢さんよりも、恋に焦がれているかもしんねぇな」

弟子「え゛」

花子「……意外だわ」

怪しい色気のお嬢さん(恋愛禁止みたいな職業上ルールはないみたい、よしっ!//)グッ

師匠「いつか天使のラッパが鳴る日がくるんだ。運命の人に出会えた、その瞬間にね」


弟子「え。 …それ、本気でいってるんですか?」

師匠「なんで? 相当本気だけど」キョトン 

怪しい色気のお嬢さん「」ガーン ←もう出会ってる人

師匠「さあ! 気分入れ替えるぞ! 人魚召使ちゃんにオールや食料はもらったしこのまま海上を突き進むぜ!」


弟子「本気って… 出会った瞬間に、天使のラッパって………」

花子「師匠さん、ものすごく乙女発想だわ。遊び人の闇って深いのね……」

師匠「~~♪」ギーコ ギーコ


魔王領
正規航路を外れたその先


花子「……なんて断崖… まるで、ねずみ返しだわ」

弟子「こ、ここにその魔女がいるんですか・・・?」

師匠「おい弟子、ボーッっとしてないでもっとしっかりオールをこげ! 海流がおかしい、岸壁に打ち付けられたいのか!!」

弟子「ひゃ、ひゃいぃっ!?」

怪しい色気のお嬢さん「……ねえ、あのさ……ボソボソ…」

師匠「なんだ!! なんか言ったか!?」

怪しい色気のお嬢さん「だから……ボソボソ…」

師匠「なんだー!? 潮がはやいし波も荒い、手短に、なるべく大きな声で話してくれ!!」


怪しい色気のお嬢さん「だから!! 回復する人も、ラッキープレイスの闇の女神の神殿も行く前に!」

怪しい色気のお嬢さん「四次元ポケットとかいうマジックアイテムもないまま、去勢しようとする魔女のところに行っちゃって本当にいいの!?って!!」

弟子「」ビシッ

師匠「ハッ!?」

花子「・・・・・・そういえば、なんとなく近いからってそのまま魔女のところを目指してしまったわね」

弟子「ちょ、ちょちょちょっ!! よくないですよ!! どうするんですか!!」

師匠「し、しまった。人魚の皇女サマのことで、思った以上に思考回路をうばわれてたみたいだ…!」

花子「つまり考え無しってことなのね?」ハァ

弟子「うわぁぁぁ!! 引き返しましょう! いますぐ!!」ギーコギーコ!!

師匠「そ、そうだな!! せめて女神の泉でも四次元ポケットの情報でもなんでもいいから先に…!!」ギーコギーコギーコ!!

怪しい色気のお嬢さん「きゃっ、ちょ、ちょっと!?」グラグラッ


弟子「し、師匠! オールが強すぎですよ!?」ギーコギーコ!

師匠「ばか、本気でこがなきゃ断崖に引き寄せられちまうのに、ましてや逃げるんだぞ!? おまえこそもっと漕げ!!」ギーコギーコギーコ!

弟子「こ、漕いでますけど!!」ギーコギーコ!

師匠「馬鹿!! やべぇ、左右で力のかけかたが違うから筏が回転してるじゃねぇか!!」ギーコギーコギーコ!

花子「う… 酔いそう」

怪しい色気のお嬢さん「馬鹿ばっかり!? 師弟関係なんだから息くらい合わせなさいよ!」

師匠「よし、いくぞ 1,2,3、のペースで漕ぐぞ!」

弟子「はいっ!」

師匠「いっち」ギッギッ
弟子「いっち」ギッ

師匠「にっ」ギッギッ
弟子「にっ」ギッ

師匠「さんっ」ギッギッ
弟子「さんっ」ギッ


花子「順調な回転をしているわ」

怪しい色気のお嬢さん「ばかああああああああああ!!!!」


師匠「弟子!! なんで1、で 引いて押さないんだよ!」

弟子「そ、そんなに早いペースで漕げませんよ!? 普通は1、で引く、2で押すでしょう!?」

師匠「あほかぁぁぁ! それじゃ元々よりペースおちるだろうがあああ!!」

花子「! まって、何か海中に見えるわ」

黒い影 スー…

怪しい色気のお嬢さん「泳いでくる!? まっすぐこっちに近づいてくるわ!!」

師匠「くっそ!? サメか!? クラーケンか!?」

弟子「うわあああああ 怖いいい!?!?!?」

花子「来る! ……筏の下に入ったわ!」

師匠「畜生、ひっくりかえす気かもしれねえ!! みんなしっかり筏に捕まっておけよ!!」


グラッ!!!

花子「きゃぁっ!?」ドバシャン!

師匠「! 花子ちゃ…

弟子「花子さん!!!」ザブーーーーン!!

怪しい色気のお嬢さん「弟子くん!?」ズイッ!

師匠「馬鹿、お嬢さんまで身を乗り出すな!!」ダキッ

怪しい色気のお嬢さん「で、でも…!」

師匠「くそ、弟子のやつ…! あいつ、少しくらいは考えもあるんだろうな・・・!?」


海中


弟子(花子さんッ!!!!)手 ガシッ!

花子(! ……弟子さん?)

黒い影 スイッ… スー…

弟子(くっ…! こっちにくる!? って、どうしようどうしようどうしよう!!!!)


黒い影 ギラリ

花子(っ…!)ギュ

弟子(うあああああああああ 花子さんに抱きつかれてるううううう!! どうしようどうしようどうしよう!!!!)

花子(サメ…じゃない。ヘビ? 違う、海獣…?)

弟子(こ、こうなったら 格好いいところを見せておかないと…!!!)ギュッ

花子(え? 弟子さん?)

弟子(えいっ えいっ えいっ)スカッスカッ!!

花子(……水中で、キックって・・・)

黒い影(ピク)

弟子(えいっ えいっ えいえいえいっ!!!)ジャブジャブッ


黒い影(……)ヌル

花子(身体の下に…? 私たちを持ち上げようとしてる?)

弟子(えいえいえいえいえいえいっ)ヒッシ!!

花子(……これは…?)


海面


ザバァッ!!

花子「っ、ぷは!!」

弟子(えいえいえいえいえいえいえい!!)ゲシゲシゲシ! バタバタ!!


師匠「お前ら! 無事だったか!!」ホッ

怪しい色気のお嬢さん「・・・・・・弟子くんは何をしているのかしら?」

花子「弟子さん。ねえ、もう呼吸して平気よ、それにもう手を離しても…」

弟子「!?  はっ? ブハッ!? はぁっ、はぁっ…!!」


師匠「…? おまえら、泳いでないのか・・・? どうやって海面に顔をだした、あの影はどこへ!?」

花子「私たちの下に・・・その影の正体が乗せてくれているわ。どうも、この子が助けてくれたみたいね」

弟子「ええええええ!?」ビックリ

花子(・・・・・・必死すぎて、見えてなかったのね)

黒い影 スッ…

花子「筏に寄せてくれるの・・・?」

師匠「と、ともかく そいつの気が変わらないうちに、早く二人ともこちらへ!」

弟子「は、はいいい!」ギュッ ダッ

花子「きゃっ!?」

弟子「うぁ、滑るっ!?」ツンノメリ! 

花子「~~~~~ひゃっ」ドサッ

師匠「フ・・・ 女の子を先に投げてよこすなんて、男だな、弟子!!」

弟子「あばばば、て、てけっ たけ、たすけっ!」ブクブク


黒い影「……」

師匠「また、海中に潜った・・・? 今のは一体・・・」

花子「サメやヘビではなさそう、よくは見えなかったけど・・・ 海獣だとはおもうわ」

グッ…

怪しい色気のお嬢さん「! 筏が勝手に動く!」

師匠「さっきの影だ、筏の下にもぐりこんで、運ぼうとしているんだ!!」

弟子「ま、まってください・・・ そっちは…」

花子「・・・断崖ね・・・」

怪しい色気のお嬢さん「そ、そういえば。魔女は、魔獣を従えて暮らしているって・・・」

師匠「・・・・・・」ゾクッ

弟子「・・・・・・」ビクッ

花子「・・・・・・魔女のところへ、生かして連れて行くのかもしれないわね・・・」


師匠・弟子「「いやだああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」」


切り立った断崖、海面に近い洞穴の入り口…


師匠「くっ、やっぱりかっ! やっぱり魔女の住処かっ!」

弟子「ああああ 去勢・・・! 去勢されるぅぅぅ!!」ブルブル

花子「…筏、とまらないわね。このまま陸にあげるつもりだわ」

怪しい色気のお嬢さん「魔女も怖いけど・・・ この海獣、いまだ正体を見せないのよね。 一体どんなやつなんだろう・・・っ」

師匠「スピードがおちない…っ このまま押し上げるつもりだな!? 各自衝撃に耐えろ!」

ズザザザザザッ!!! 
パンッ!パン、パンッ!! ズバンッ!

師匠・弟子「「グウッ!」」

花子「っ!」

ズシャァァ…

怪しい色気のお嬢さん「やっ!? と、う、うわわわわわ!!」

師匠「あ」

怪しい色気のお嬢さん「!!」ドベシャァァッ!


師匠「お、おい。大丈夫か? ごめんな、手を伸ばせなかった・・・」

怪しい色気のお嬢さん「いたたた… う、うう。おもいっきりスライディングしたぁ」イテテ

弟子「!//」

師匠「お、おい。服が…」

怪しい色気のお嬢さん「へ?」

ズルムケ セクシー♪

怪しい色気のお嬢さん「!?! きゃ、きゃぁぁぁっ!?//」

花子「チューブトップ型の衣装だったのね…丸下がりしちゃって」

怪しい色気のお嬢さん「とぁっ、って! うわ、あれ!? ピチピチすぎて直んないいいい!!」


弟子「お、お…おっぱ、おっ」アワワワワ

花子「……鼻の下は伸びてるし、セリフは鼻の長い動物みたいよ」

師匠「お、落ち着け 弟子!! 人魚のそれでいい加減見慣れただろ!」

弟子「に、人魚は丸裸でしたけど!! こう、剥いた感じでの露出ってなんか違う意味で堪らないですね!?」ドッキドッキドッキドッキ

師匠「ああ… わかるぞ。開放的なエロもいいが、背徳感のあるエロというのはまた別の味わいが…」

怪しい色気のお嬢さん「い、いやああ! 見ないでえええ! 本当にお嫁にいけないいいいい!!!!//」

花子(いい加減、この毎度おなじみになってきた展開はどうにかならないのかしら…)ハァ

ズル・・・ベシャッ

花子「海獣が…上がってくる!!」

カツン…カツン

師匠「ちっ、入り口からは海獣、洞窟の奥からも何か来やがるぞ!」


カツン・・・

?「ほう、オトコが2匹、猫が2匹。なかなか面白いものを連れてきたの…ほほ」

師匠「女性・・・!」

弟子「断崖に住むという、魔女なんじゃ!?」

魔女「いかにも…ワラワはこの断崖に住む。魔女、と呼ばれることもあるのう。ほほほ」

怪しい色気のお嬢さん「黒い全身ローブ・・・! 確かに、いかにも魔女って雰囲気ね! 時代錯誤もいいところだわ、センスないのよ!」

魔女「ほほほ…愚かな。良き物に流行りも廃りもないというに… おや?」

怪しい色気のお嬢さん「くっ… な、何よ・・・」

魔女「おぬし・・・杖を、持っているな。さてはおぬしも魔女であるな? それになにやら魔力の高い気配を感じる…何かおかしなものを持っているようじゃの」

怪しい色気のお嬢さん「魔女は魔女だけど…おかしなものなんて」


師匠(お嬢さん、そのまま喋り続けて時間を稼いでほしい。洞窟が暗すぎて目が慣れない、このままでは不利なんだ)

怪しい色気のお嬢さん(や…やってみる)

魔女「ほほ… 何か、たくらみごとかのぅ? だが、無駄じゃな」サッ


魔女「捕まえなさい」

黒い影 ドシャッ! ドスドスドスドス!! 

花子「っ、尻尾!? きゃっ!」

師匠「花子ちゃん!!

花子「ぐっ…… ぁ、」カクン

魔女「ふふ…一匹目」


弟子「花子さん!! 今助けます!」スタタッ!

師匠「待て、むやみに突っ込むな!!」

魔女「その通りじゃの。おかげで背中ががら空きじゃ…」


魔女「『火球』」

シュッ……シュバァァァッ

師匠「弟子!!」

ボンッ!! 

弟子「っ!? ぐ、うぁああああああ!」 

怪しい色気のお嬢さん「弟子くん!!!!」

魔女「ほーほっほっほっほっほっほっほっほ!!!」


師匠「花子ちゃん! 弟子!! 生きてたら返事をしろ!!」

花子「  」グッタリ

弟子「……ぅ、ぁ…っ ……し、しょ……っ」カクン 

師匠「……っ なんってこった」

怪しい色気のお嬢さん「花子ちゃんっ!! 花子ちゃん、弟子くんも!! しっかりしてぇっ!!」ダッ…

師匠「待てっ」グッ ギュ…

怪しい色気のお嬢さん「でも!!」

師匠「今は! …今は、俺のそばを離れるな。両側から挟まれていては、守れない。全滅するぞ」

怪しい色気のお嬢さん「そん…な…」

師匠「……おい、魔女! 狙いはなんだ!!」

魔女「ふふふ…安心おし。倒れた2匹も、おまえたちも むやみに殺したりはしないさ…」

魔女「おとなしく、“飼育箱”にはいってくれるのならば…のぅ?」

師匠「……くっ ……仕方がない。従おう」


魔女「ほーーーーっほっほっほっほっほ」


洞窟・奥 “飼育箱”(牢屋)


師匠「…………くっそ。やっぱり脱出できそうな場所はないか…」

怪しい色気のお嬢さん「師匠さん…二人の手当てが終わったわ」

師匠「ありがとう。そっちはどんな感じ?」

怪しい色気のお嬢さん「とりあえず、花子ちゃんは脳震盪だけだと思う。…多分、尻尾に巻きつかれたときに強く揺さぶられたんだわ」

師匠「そっか。じゃあ、花子ちゃんのほうはひとまず大丈夫そうかな」

怪しい色気のお嬢さん「弟子クンは…背中にひどい火傷が」

師匠「…命に別状は?」

怪しい色気のお嬢さん「私の持っていたマジックアイテムで、効果のありそうなものは一応使ったけれど…」

師匠「そっか。ありがとう…どんなものを使ったのか、聞いておいていい?」

怪しい色気のお嬢さん「えっと…治療系の回復アイテムを数個。変わったもので言えば、魔女に何かの呪いを掛けられていたときに二次効果を予防できる“聖水”」

怪しい色気のお嬢さん「あとはHP自動回復効果のある“マグネットリング“とか…こまごまと、あるだけ…」

師匠「そっか… 助かるよ、いろいろ持っててくれて」


怪しい色気のお嬢さん「家に帰れば、マジックアイテムはいっぱいあるんだけど…くやしいな、持ちきれるアイテムは少なすぎて。いざというときに必要なものは出てこない」

師匠「それでも十分だよ。王国にもどったら、必ずこの礼をしよう」

怪しい色気のお嬢さん「え…、いいわよ。師匠さんのせいじゃないし、私が勝手に使ったんだし」

師匠「うん…でも、そいつらの命を救ってもらうのは2度目だよ。礼くらいさせてもらわなくちゃね」

怪しい色気のお嬢さん「……あはは、そういえばそうだね。魔法使いやめて、回復職の僧侶にでもなろうかなー、なんちゃって…あはは」

師匠「ああ、きっと向いてる。一生懸命で、人命救助に躊躇がない。真面目すぎて、バカをみるかもしれないけれど… 人助けで見るバカなら、傷つくことはあっても後悔は少ないかもね」クス

怪しい色気のお嬢さん「そう、だね。へへ、本当にちょっと考えてみよっかな! 誰かを助けられるのだとしたら、嬉しいかも!」

師匠「お嬢さんが居てくれて本当に助かってるよ? …今回ばかりは、流石に参ったし」…ハァ

怪しい色気のお嬢さん「師匠さん…平気?」

師匠「とりあえず、ね。こんなに冷たい岩の上でも、仲間だけの空間で 地に足がつくのに気が緩んだみたいだ」ハハ

怪しい色気のお嬢さん「師匠さん……」


師匠「お嬢さん、こっちおいでよ」

怪しい色気のお嬢さん「? ……きたけど…何?」

師匠「その二人に、一番居心地のよさそうな平らな場所を使っちゃったし。そのあたりは居心地悪いだろ? ここならまだ座る場所があるからさ」

怪しい色気のお嬢さん「え? でも、そこは師匠さんが座ってていいよ」

師匠「いいよ。女の子を差し置いて俺だけいい場所に座ってるのもおかしいし」

怪しい色気のお嬢さん「でも」

師匠「ああ、じゃあこうしようか?」ヒョイ

怪しい色気のお嬢さん「」ヒザダッコ

師匠「これなら、座れる上にお尻も冷えないし。俺もあったかい。ね?」クス

怪しい色気のお嬢さん「で、ででで でもっ これはそのなんていうかっ 近すぎ…!//」

師匠「………あったけー」ギュ―…

怪しい色気のお嬢さん「~~~~//」パクパク


師匠「…… …… …」ギュゥ

怪しい色気のお嬢さん「…? 師匠、さん…? どう、したの?//」

師匠「……少し」

怪しい色気のお嬢さん「……?//」

師匠「少し、怖いと思った…。弟子もだけど… 花子ちゃんも、お嬢さんも あのまま殺されてしまったら、と…」

師匠「何も出来ないまま 次々にやられてしまうんじゃないかと思って…」ギュ

怪しい色気のお嬢さん「…大丈夫。みんな、生きてるよ…」ソッ… ナデ

師匠「うん。本当によかった・・・ こうやってお嬢さんを膝に乗せたら、あったかくて。鼓動も聞こえるし、生きてるんだってようやく実感して…」

怪しい色気のお嬢さん「……」ナデナデ

師匠「はは… ごめんな。安心したら…なんか、ちょっと」ギュゥ・・・

怪しい色気のお嬢さん「うん・・・・・・ いっぱい心配してくれて、ありがとう」

師匠「………」ギュゥ…


怪しい色気のお嬢さん(この人は…遊び人だけど。遊び人の性分だから女の子を大事にする、なんていいながら…)

怪しい色気のお嬢さん(遊びじゃないくらい、本気で大切に守ろうとしてくれてるんだな…)


怪しい色気のお嬢さん「ありがと、師匠さん…。今だけでもいいから 少し、このまま… 『スリープ』 」

スッ! シュパァァァ…!

怪しい色気のお嬢さん「…安心して、休んでていいよ」

師匠「……」ギュ…ゥ


数時間後…


師匠「……っ」パチ!


師匠「あ… あれ? 俺…寝てた……?」

怪しい色気のお嬢さん「起きた? ふふ、ごめんね。疲れていたみたいだから魔法で眠らせちゃった」

師匠「え」

怪しい色気のお嬢さん「参ったよー。師匠さん、ぐっすり寝てるくせに ぜんっぜん手を離してくれないんだもん//」

師匠「え? あ え?」ヒザダッコのマンマー

師匠「! ご、ごめん!!」

怪しい色気のお嬢さん「えへへ。いいよ、なんかちょっと珍しいもの見れた気もするし?」

師匠「…・・・あー…。はは、参ったな。なんか本当に疲れてたかも?」

怪しい色気のお嬢さん「もう、大丈夫?」

師匠「ばっちり」グッ


弟子「あ、師匠。おきたんですね?」

花子「座って寝てるっていう不自然な体勢でも女の子を抱きしめて離さないなんて…。あなた、本当に生粋の女性好きなのね」

師匠「うん? まあ女の子を抱きしめて眠るのは習慣みたいなものだしね」ニッコリ

弟子(女の子を抱きしめて眠る習慣!? どんだけ贅沢で羨ましい習慣なんですか!!」

花子「弟子さん、後半から思考が口に出てるわ」

弟子「あ、あれっ!?」


師匠「それにしても…俺より先にみんな起きてたんなら、起こしてくれたらよかったのに」

?『起こしたかったのは、やまやまなんですけれど』

弟子「!」

師匠「何者だ!?」

?『……ご挨拶がまだでしたね。はじめまして』スッ

?『わたくしの名は、魔獣・ファフニール・・・ この洞穴を住処として暮らしていたものです』

全員「「「「!!!!!!」」」」


師匠「……って」

ファフニール『……何か?』

弟子「……魔獣、ファフニール?」

ファフニール『はい、名前は 魔獣・ファフニールです』

師匠「騙されないよ? 君、オオトカゲ科オオトカゲ属のれっきとしたコモドドラゴンだよね?」

ファフニール『そうともいいますね。まあでも魔物として精密に創られてるので、一応コモドドラゴンでもないですよ?』

弟子「……え? あれ。『稀代の天才・先代魔王によって創られた、今代魔王の四天王のその従僕・伝説級のモンスター ファフニール』じゃないんですか?」

ファフニール『いやですねぇ、お恥ずかしい。僕の噂って、そんなに尾ひれがついちゃってるんですか? 伝説のドラゴンとかいるわけないじゃないですかー』アハハ

師匠「伝説の人魚にいわれたら信じちゃうよ!」

ファフニール『姿かたちがよく似ているからって、ファフニールって名前つけられただけですよー』

弟子「そ、そんな名づけ方ってありなんですか…?」

ファフニール『人間だって、犬とか猫に“アルテミス”だの“ポセイドン”だのと名をつけるでしょ?』

花子「ポセイドンはともかく、アルテミスはありそうね」


怪しい色気のお嬢さん「って。そうじゃないでしょ、みんな!!」

師匠「はっ。あまりにインパクトとがっくり感がすごくていろいろ会話的な視野狭窄が…」

ファフニール『そ、そうでした。わたくしも一緒になって、本題を話しそびれる所でしたよ…!!』

師匠「それで、ファフニール。どうやら敵意は無さそうだが、一体俺たちをこんなところまで連れてきて、何のつもりだ!?」

ファフニール『はい、みなさまに わたくしを助けて欲しいのです!!!』

全員「「「「えっ」」」」


師匠「た、助けるって… なんのことだ?」

ファフニール『あの魔女ですよ! 僕はここで穏やかに過ごしていただけなのに、ある日あの魔女が突然現れて以来、奴隷同然の扱いで服従させられているんです!!』

師匠(ファフニールどころか、コモドドラゴンよりもまだ最弱だった!)


弟子「で、でも どうして僕らに…?」

ファフニール『あの魔女があそこに住み着いたのは周知の事実…』

ファフニール『それなのにあれだけ洞窟に近い海域で、馬鹿にしているとしか思えないカラフルなコンドームの筏なんかに乗って…』

弟子・花子・お嬢さん「「「……ジー」

師匠「な、なんだよ。仕方ないだろ、あれはあれで浮き具として立派な役目を果たしたじゃないか」

ファフニール『しかも、くるくるまわりながら、なにやらどんちゃんと賑やかな様子』

花子・お嬢さん「「……ジー」

師匠「あれは弟子のせいだからな!?」

弟子「ぼ、僕に腕力がないせいだとしても、合わせてくれない師匠にも非はありますよ!?」


ファフニール『それだけでも十分賭けて見ようとおもって、筏を運ぼうとしたら…わざわざ海中に飛び込んできてご挨拶いただきまして』

師匠・お嬢さん「……ジー」

花子「私はおちただけよ」

弟子「挨拶なんかした記憶はないけどね!?」

ファフニール『え、そうだったんですか? とてもコミカルな海中タップダンスで歓迎してくれるとか、ユーモアあるなぁと感心していたんですが』

弟子「海中タップダンスって…」ガックリ

花子(ちょっとおもしろい)クス

弟子(わ、わらわれてるうう)

ファフニール『と、ともかく… そんな勇ましい方たちなので、どうにかあの魔女からワタクシを開放してくれるんじゃないかという強い確信があり、強行に踏み切りました!!』

花子「……」

ファフニール『あ、その… すみません。本当に怖いので命令に逆らえなくて… なるべく、傷をつけないようにしたんですが・・・』

花子「別にいいわ。誰だって自分が一番に大切、それは自己防衛の本能だもの 仕方ないことよ」

ファフニール『お許しいただき、ありがとうございます』


師匠「しかし… 四天王に従えるような魔獣が、人間の小娘一人に何をそんなに恐れる事が?」

ファフニール『』ガクガクブルブル

弟子「……えっ 思い出すだけでそんなに震えるんですか…?」


魔女「ほほほほほほほ。獣の姿が見えぬと思ったら、このようなところで獣同士戯れておったか」

ファフニール『!』ビクッ

魔女「巣へもどれ、ファフニール!!」ギロリ

ファフニール『は、はいっ… 申し訳ありません、魔女サマ…』

魔女「誰が勝手にクチを利いていいといった!?」鞭シュッ パシィィィィ!!!!

ビシィィッ!!

ファフニール『ひぎゃああああっ!』

師匠「うっ…」


魔女「さっさともどるがよい!!」

ファフニール『……!!』ヒョコ・・・ズル ヒョコ…ズル……


花子「……ひどいわ」

弟子「鞭で、あんなに思い切り打つなんて」

魔女「ふふふ、羨ましいかえ?」

師匠「何…?」

魔女「安心せぇ。おぬしたちも、じきにあのようになるであろう」

怪しい色気のお嬢さん「まさか…」


魔女「ワラワがそなたらを飼ってやろうぞ… ほほっほほほほほほほ!」


弟子(師匠… 師匠!)ヒソヒソ

師匠(なんだよ、こんなときに)コソコソ

弟子(これ、飼育調教ってやつですかね)

師匠(飼育される側ははじめてじゃないけど…あのムチ、明らかにプレイ用じゃねぇんだよな…。こりゃマジかもしんねーぜ)

弟子(や、やっぱりその。SM・・ですかね?)

師匠(SMかー やだなぁ。セーフティールールつけてくれるかなー)ハァ

弟子(お、女の子たちも一緒にいるんですが…どんなことするんでしょうかね? やっぱりその、なんていうか…)ドキドキ

師匠(うわ、そうかー… 花子ちゃんとお嬢さんもいるんあよなぁ。百合プレイはともかく、公開オナニーとかホモプレイくらいで済めばいいけどなぁ)

弟子(“くらい”って!! “くらい”ていうのがそのレベルなんですか!?)

師匠(わっかんねーよ!! 飼うだなんて一言でいわれたって、こういうのはほら、ほんっとに趣味でるから!!)

弟子(少しくらい予想できたりしないんですか!?)

師匠(わかんねーよマジで。こういうのはな、性癖と同じだけ、幅も深さも闇もあると思え… 開けてビックリ玉手箱。中身は宝石からラスボスまでなんでも出現するぜ!!)

弟子(どうなっちゃうんですかねボクたち!?!?)


魔女「さて… では、そろそろ始めようかの?」クス

魔女「 『呪縛』 」


花子「きゃっ!」ビシッ!!
怪しい色気のお嬢さん「!!」ガシッ

花子「…っ これは」
怪しい色気のお嬢さん「動けない…!」

師匠「やめろ、女の子達に手を出すな!! せめて俺達からにしろ!」

魔女「ふ…ほほ。勘違いしてないかえ?」

弟子「勘違い…?」

魔女「いいかえ、まず動物を飼うためにはね、誰が一番偉いか… 順位を、教え込まなければならないのじゃ」クスクス

魔女「ワラワの元で過ごす者には、わかりやすい順位があたえられる」

魔女「ワラワ、人間のオトコ、魔物のオトコ、獣、魔物のオンナ、人間のオンナ… それがこの洞窟の中で決められた、優先順位」フフフ…


師匠「……人間の女の子たちが、最下位だと! 魔女も人間の娘じゃないのか!?」

魔女「嫌なことを思い出させてくれるオトコよの… ふんっ! まあよい、仕置きをひどくしてやる楽しみが増えるというものじゃ」

師匠「何を…!」

魔女「ワラワの言葉に逆らうな!!」

師匠・弟子「「!」」

魔女「……ふふ。ワラワの言葉に一度逆らうごとに、そこの娘達に消えぬ深さの生傷をふやしてやろうかの?」

弟子「なんてことを! そんなこと許せるはずが…!」

師匠「ばっ」

魔女「逆らいおったな? どれ、ではこちらの娘にしようかの…」ナイフ スッ…

花子「あ…」グッ

魔女「この、柔らかそうな太ももに。こうして…」

シュパッ!!

花子「っくぅっ!!」ビシュッ!

弟子「花子さん!!!!!」


魔女「おーーーーーーっほほほほほほ!! どうじゃ? 主従関係というものがわかってきたかえ?」

弟子「……!! ………!!」プルプル

花子「弟子さん…大丈夫。 私なら、大丈夫だから…っ」

魔女「ほほ…この娘のほうが、余程 最下位の身分というものを弁えておるようじゃの…?」

師匠「……わかった、逆らわないようにしよう。ただし、不慣れで上手くできない分は多めに見てほしい」

魔女「……“みてほしい” じゃと…? おぬし、誰にものをねだっておる…?」ニヤリ

師匠「……稚拙がゆえのご無礼であれば、どうかお許しくださいませ…」カシヅキ

弟子(師匠・・・っ)

魔女「ふふ… 楽しくなりそうじゃ…」


魔女「では、はじめようかの……?」

安価(というか質問)

※エロ、グロ、異常性癖など 苦手属性の強そうな描写になりそうです

1:音声(地の文)で いく

2:そのまま(会話文)で いく

3:表現軽めで いく


魔女「そうじゃの。最下位には服など不相応であろう? 剥ぎ取ってしまえ」

花子・お嬢さん「「!」」

弟子「なっ」

師匠「……はい」スッ

弟子「師匠!?」


スタスタ…
師匠「……」カチャカチャ…

怪しい色気のお嬢さん「……や、やだ…」

師匠「……(くそ…っ)」シュルッ… シュルシュル…

魔女「ほほ… 忠実よの。なかなか賢いぞえ」


弟子「…花子さん……ごめんなさい。でも、怪我をするよりは…」プチ…プチ、プチ

花子「…………」

師匠「魔女様…ここは、冷えます。風邪などひかぬよう、どうぞ薄布の一枚も与えてやることはできぬでしょうか」

魔女「ほう? 最下位に情けをかけるつもりかえ? まだそのような…

師匠「いいえ。風邪を引いて弱っては、魔女様の楽しみも減るでしょう。薄布一枚ならば、剥ぐ事も容易。奪われぬよう、彼女たちも従順になるのでは?」

魔女「……ふふ。よいだろう」

師匠「……」ホッ

魔女「だがまあ、与えるだけでは面白くもないの? では褒美として与えてやることとしよう」

弟子「そんな…」


師匠「褒美、とは」

魔女「そうよの。では、最下位らしく… ほほ、そうじゃ。あのファフニールの真似でもさせよう。地を這い、舌をチロチロと出し。みっともなく獲物を咥えてみせるがよい」

師匠「なっ!!」

魔女「 『部分解呪』 」

花子「ぐっ…」ズシャッ!

怪しい色気のお姉さん「な、なに…? 身体が、重い…っ」


魔女「これで、這いずるくらいはできよう?」フフ…

魔女「さあ、舐めてみせよ」

師匠「……非道な」

魔女「ふふ。こやつらもメスならば、嫌いではなかろう? 非道ということもあるまい」クハハ

師匠「しかし、それは…!」

魔女「逆らうのかえ!?」

師匠「っ!」

魔女「ほれ、おぬし達… そのままでは獣たちも口が届かぬであろう。さらけだして、咥えやすいようにかがんでやってはどうだ…?」


花子「……」ズル・・・ズル

怪しい色気のお嬢さん(花子ちゃん……)

花子「……」ジッ

弟子「え・・・ ほ、本当に…?」

花子「………しゃがんで」

弟子「……っ、でも」

花子「……いいから」

弟子「………」カチャ、カチャ… トサ

花子「……」ペロ

弟子「っ」

花子「……」ペロ、ペロ…


魔女「そこのもう一匹はどうした? それとも、ムチで打たれるほうが好きなのかえ?」クク

怪しい色気のお嬢さん「…っ」

師匠「あ…」

怪しい色気のお嬢さん「………」ペタ、ペタ…

師匠(……はやく、何か隙をつくるか何かしなくては…考えろ…考えろ!)

怪しい色気のお嬢さん「………しゃがんで、くれる…?」

師匠(……くそっ こうなっては…!)カチャ… トサッ

怪しい色気のお嬢さん「っ!」

師匠「ごめん…っ」

怪しい色気のお嬢さん「……」ペロ。



ッピチャ・・・ ペチャ
クチュ、ジュル・・・ ピチュ・・・


魔女「ふふふ・・・」


花子「ん、ぅ・・・」ペロ。ムグ

怪しい色気のお嬢さん「は・・・ ん。」ペロ・・・ベロ、ペロン


弟子「・・・・・・っ!」

花子「……」ピク


師匠(弟子… 出すな。耐えろよ)ヒソ

弟子(で、でも…っ こ、こんなの。いくら、気持ちで納得いってないとはいえ…!)クッ

師匠(頼む。遊び人ならば… いや、男ならば、耐えろ)

弟子(ぐっ……)

怪しい色気のお嬢さん「……(師匠さん…)」ペロ、ペロ…

師匠「……く」


魔女「ほほほ…」


師匠(くそ。こんなことをさせるくらいならば…裸のほうが、まだ…)

魔女「ふふ? なにか反抗的な様子じゃのう、おぬしら」

師匠「…そんな、ことは」

魔女「どれ。おぬしらにも、罰と褒美をあたえよう。ワラワに忠誠心を示すのじゃ」

師匠「…何をすればよいのでしょうか」

魔女「そうじゃのう… そやつらが最下位であると思っていると、ワラワを納得させるだけの態度を示せ」

弟子「っ」

花子・お嬢さん ビクッ


師匠「…それ、は。彼女達に乱暴を働け…ということでしょうか」

魔女「出来ぬのか? 従わぬのならば、ワラワはやつあたりに誰を痛めつけても構わぬのだぞ?」

師匠「……それは」


弟子「そんなこと… ……僕には…出来ない…」

師匠「!」

魔女「ほほほほほほ! 言ったな!? 逆らいおった! おもしろい!」

魔女「ふむ…だが、ただ女ばかりを嬲るのも面白くないであろう?」

弟子「え…」

魔女「 『呪縛!』 」

師匠「なっ、俺を!? くそ、動けねえ…っ!」

魔女「おぬし、先程から周囲をみておる。隙をついて何かしでかそうと考えておるであろう?」

師匠「っ!」

魔女「 『解呪』 」

怪しい色気のお嬢さん「あ…」カクンッ

花子「今度は、動けるようになった…?」


魔女「そなたら、全員でこの男を、そこの鎖に繋げ。吊るしあげてやろうぞ」

弟子「そんな!」


魔女「おぬしらが出来ぬというのであらば、ワラワが罰をあたえるのみじゃ」

鞭 ビシィィィィィッ!!

師匠「ぐはぁぁっ!!!?」

花子「っ!」


弟子「肉が… 裂けるほど 強く…!」

怪しい色気のお嬢さん「あ、あんな鞭で打たれていたら死んじゃうよ…!」


魔女「ふふ…もう一度いうぞ? いや、同じ命令では罰にならぬの…そうじゃな、では」

魔女「次に逆らった時に鞭で打ちやすいよう、裸にせよ。そして鎖で吊し上げよ」

弟子・花子・お嬢さん「「「……」」」コクン


師匠(……くそ。俺たちの情を、上手いこと利用しやがる…!)

カチャカチャ… ガチャン
ギィッ ギィッ…


魔女「ふふ。……滑稽よの」

弟子「…すみません、師匠…。僕が、弱音をはいたばかりに…」

師匠「……いや。しかたがない、俺も躊躇してしまうほどだ」

弟子「師匠…」

魔女「ほほほほほほ! 段々と従順になってくるのがわかるわ、なんと扱いの容易いことよ!」


弟子「……このまま、ほんとうに僕たちはこの魔女に去勢されてしまうのでしょうか」

師匠「………」


師匠(去勢…去勢、か。斬られる? 不能な程に潰される? 考えろ、この魔女のしそうなことを)

師匠(唯一わかる、こいつの行動予知…。 何かのきっかけで、こいつは俺たちを去勢しようとする… 行動さえわかっていれば、その隙をつけるかもしれないんだ…!)


怪しい色気のお嬢さん「もう、もうやめて…」

師匠「! お嬢さん…」


怪しい色気のお嬢さん「お願い、私ならいっそ殺してしまってもいいから…こんな、こんないたぶるような真似はやめてあげてください…!」

魔女「ほほほ、殺す? そんなもったいないことをするものか。せっかく手に入ったおもちゃを壊すほど、ワラワは子供でもないぞえ?」

師匠(……殺す、壊すつもりはない…。 つまり、物理的に斬ったりすること自体は、厭わないけれど目的ではないということか)

師匠(目的。こいつの嗜好…性癖? )


師匠(……そうか、もしかして… こいつは)


魔女「ふふ…どれ、そこの娘たち。裸で吊るされているその哀れなオトコを、慰めてやれ」

花子「…慰める、って」

魔女「わかっておるだろう?」

魔女「手でも、口でも。全身を、慰めてやると良い。反抗的なヤツじゃからの。丹念に、従順に。素直になるまで…」


師匠「やめろ。俺に手を出すな」


魔女「む。逆らうのか」

師匠「ああ。もう、いい。おれはこのまま、舌を切って死ぬよ」

魔女「なんだと?」

師匠「お嬢さんに、自分なら死んでもいいからとまで言われて、黙っていられるか」

怪しい色気のお嬢さん「師匠、さん…」

師匠「第一に、こうやって女の子にイヤイヤさせるようなのは本当に嫌いなんだ。そんなことをするくらいなら、俺は死んだほうがいい」

魔女「む。おなごにさせるのが嫌じゃと? なるほど、そういう趣であったか。ではこのオトコに…」

師匠「アホか!! そいつにヤられるくらいなら見事な十字で切腹してやんよ!」

魔女「む!?」


弟子「ぼ、ぼぼぼ ぼくも!」

弟子「ぼくだって、女の子たちに無理やりさせたり、するくらいなら 死にます!!」

花子「弟子さん…」


師匠「おう、そうだ! よく言った、弟子!!」

弟子「は、はいっ…!」

師匠「俺たちさえ死んでしまえばあとは女の子ふたり。裸だろうとレズプレイだろうと本人たち次第で話し合えるし、余計な流れ弾も減るしな!!」

魔女「な、なんだと??」

師匠「よし、弟子! 早速死んでやろうぜ!!」

弟子「ええ!! もういいです、こうなったらやけです!! 僕、誇りのために童貞つらぬいて死にます!!!」


魔女「ま、まて?」

師匠「うるさいっ!! これが遊び人の根性だ!!」

魔女「~~~~~わ、わかった」


師匠「あ!? なにがわかったんだよ!?」

魔女「ふ、ふん。ペットの性癖を理解してやろう、というだけじゃ!」

師匠「性癖だぁ~!?」

魔女「ワラワは様々な性癖を見るのが何よりの楽しみなのだ!!」

師匠(やっぱりか、思った通りだ)


魔女「おぬしらの性癖が オナゴどもを従えることでは満たされないというのであれば 別の方法をかんがえようぞ!!」

師匠「へぇ、ふーん。俺の性癖を満たす方法ね? で、どんな方法なんだよ」

魔女「ふ、ワラワは先祖代々、由緒正しき魔女の血統を引き継ぐもの。この血は決して他の血と交わることなく、一族の者だけでその濃度を高めてきた…!」

師匠(ちっ、本気でヤバいやつだってことはわかったぜ)


魔女「その中でも、千年に一人といわれた、ワラワの力をなめるでないぞ…」ククククク


魔女「 『召喚』 」

師匠「みんな、構えておけ」

弟子「くっ…」

花子「…っ何か、出てきた…!」


ニュ… ニュルルン… ゴブハァ…
モワァッ! ベチョッ ベチョッ!


怪しい色気のお嬢さん「……ひっ!?」

花子「な…、なに、これは… なんておぞましい…!!」


魔女「ふふふ…。これは我が一族が代々改良を加えることでつくりだしてきた『淫獣』… おぬしの鎖も解いてやろう」

パチンッ!
師匠「……あんがとよ。で? これを…どうするって?」

魔女「一族代々の趣味性癖を満たすよう、その特徴をふやしつづける恐ろしき合成獣!! その力、思い知れ!!!」


ニュパァ… ムワッ…!

師匠「ぐは…な、なんだ、この臭いは…っ!!」

魔女「ふ、ふふふ。これか? 堪らないであろう…? これは『蒸し(ピー)の臭い』じゃ」

師匠「うっ。なんてマニアックな!」

魔女「そしてこちらは『腐れ(ピー)の絞り汁』が出てくる触手…これを口に流しこんでやろうかの?」ククク

弟子「う、うぉぇえええ…」

魔女「そしてこの触手は、女体用じゃ。刃先に拷問器具である針がついていてなぁ…? 膣内をゴリゴリとこすりつけながら…」

怪しい色気のお嬢さん「い、いやあああああ!? いたいいたいいたいいたい!!!」

魔女「さらにこちらは熱い蝋を放ち続ける触手でな。子宮の中が固まるほどに…」

花子「  」クラッ


魔女「まだまだあるぞ。こちらは男性用の淫具。尿道の中に入り込み、細い管を伸ばして直接精嚢にだな…」

師匠「ひぃぃぃっ!?」ゾクゾクゾク

魔女「さらにこちらは吸盤型になっていてな、主にタマを強く握り、破壊寸前で…」

弟子「や、やめやめやめやめ!!!!!!」ガクガクブルブル



魔女「ふふふ、楽しそうな性具ばかりであろう? どのような性癖でも満たせるように、これを貸してやろう。おぬしらそれぞれ コレを用いてお互いをだな…」

師匠「ぜっっっったい 使わねえよ!?!?!?」


魔女「む? 我慢しなくてもよいのだぞ? これだけの淫獣を前にしては、そろそろ身体が恋しくなってくるだろう。お互いに性交してみせてはどうだ?」

師匠「できるか!!! 余計にできねえよ!!!」

魔女「遠慮は要らぬ。動物らしく、情けなく、滑稽にあえぎあいながら交わる様を見せるがよい」

師匠「こんっなキモチわるいもんみて、いまさら勃つかっつってんだよ!!」


弟子「ふ、不能 不能になっちゃった!! 僕が勃たない!反応もしない!?! もう僕立ち上がれないよ!!」

魔女「な、なんだと……! それでは面白くないではないか!!」

師匠(! 魔女がうろたえて、隙が…)

師匠(そうか! もしかしたら、去勢をするっていうのは…!!! ええい、いちか、ばちかだ!!)

師匠「隙ありっ!!」ダッ、ガバ!!

魔女「なっ!? わ、ワラワに手を出すでない!!」ジタバタ

師匠「残念だったな!! 俺の性癖はお前と同じ、鑑賞にこそあるんだよ!!!」ガシッ、

弟子「そ、そうだったんですかぁっ!?」

魔女「なっ!!」

師匠「うおら!! テメーも味わってみろよ、このグロテスクな淫獣をよお!!」

弟子「なっ! そ、それ使うんですか!?」

師匠「弟子もやれ!」

弟子「い、いくらなんでも、そんな…!」


師匠「手伝わねぇなら弟子の尻穴にさっきの針付き触手ぶちこむぞ!!!」

弟子「!?」ガバッ!

魔女「な、 ま、まて!! ワラワは自分では…!」ジタジタバタバタ

魔女「そ、そうじゃ 呪、呪ば…

花子「言わせないわ」パシッ

魔女「~~~~~!」ムグググ

師匠「花子ちゃん!」

花子「……あなたは、遊び人。やけくそなんかで女性に乱暴はしない。そうだったわね?」

師匠「……さてね? わかんないよ? 俺だって、たまにはキレることもあるさ」ニヤリ

怪しい色気のお嬢さん「……私は、師匠さんを信じるわ」ガシッ

魔女「~~~~」モガモガ、ギッチリ


師匠「さぁて… じゃあ、今度はさ。魔女サマが、これを体感する番なんじゃない?」ニッコリ


淫獣 ニュルリ… グバホッ

魔女「……!」


師匠「魔女を、淫獣に捕らえさせろ!」

弟子・花子・お嬢さん「「「………」」」ゴクリ

師匠「いいから、早く!!!」

弟子・花子・お嬢さん「「「…えええいっ」」」ドサァッ!!


淫獣 ニュロロロロロロ!! ガシッ!

魔女「や…! やめろっ、はな、離せええ!!」

淫獣 ニュロロ… 

魔女「むぅっ!? むぐっ…!」


淫獣 ドロリ…

魔女「う、うっ うぇぇっ…!!」ゲェッ

師匠「おい、弟子。一度、その魔女を淫獣から引き離してやれ」

弟子「は、はい…! う、キモチわるい…!」グイッ!

魔女「う、うぅ…キサマ…ワラワにこのような狼藉を…!」

師匠「はっ 俺の性癖を満たしてくれるって言ったのは魔女さんのほうだぜ!?」

魔女「許さぬ・・・! 許さぬぞ!!! おぬしのような性癖は認めぬ!! これでおぬしらのイチモツ、皆一思いに切り取ってやろうぞ!!!」


魔女「 『召喚!』 」

師匠(来た!!)スッ…


魔女「見よ! これで…っ

シュタ、パシッ!!!
師匠「…お見通しだ」

魔女「な…!!!」


師匠「長剣、か。かなり長いな、これで俺たちの物を切り取るつもりだったな?」

魔女「な、なぜ!! 召喚した瞬間に、その剣を奪うだなどと!! まるで最初から、刃物を召喚するのがわかっていたようではないか!!」

師匠「ああ、予想はついていた。おそらく、何かしらの武器がでてくt¥るだろうって程度にはな」

魔女「な、なぜ…!」

師匠「さあ、これで“俺たちを去勢されないように気をつけた”。あとはお前だけだな…」ニヤリ

魔女「……!」ドサ

師匠「いいのか…? そんなところに座り込んだら…お前のすぐ後ろには、お前のお好きな淫獣がいるんだぜ?」

魔女「あ… あ。」

淫獣 ニュルリ…ニョロ ベチョ、ベチョ…

魔女「…なにこれ? なにこれ、なんで…?」

師匠「……」

魔女「……なんで、こんなので悦ぶの?」


魔女「なんでこんなので、きもちよくなるの?」

魔女「わかんない! わかんないよ!! いや、いやああ! たすけて、おにいちゃあああああんっっっ!!!」

弟子「……え?」

師匠「! もしかして… こいつ!」チャキッ


花子「師匠さん!? 剣を構えて、何を!?」

弟子「さ、さすがに斬るのは…!」

師匠「……」シュパ、 シュパパパパン!!! 

魔女「い、いやああああああ!!!!」

ビリッ… ビリリ…

淫獣 グォオオオオオ… ベチョッ、ボタタタタ


弟子「……っ!」


魔女「ひっく、うぇ… いや、いやだよぉ…怖いよぉ」ヒックヒック

淫獣 ……ピク、ピク…

師匠「……やっぱり、か」

花子「え」

弟子「まさか…魔女って、ローブの下の正体は…」

怪しい色気のお嬢さん「幼女…?」


魔幼女「う、うう…」ヒック、ヒック



師匠「は、はは…。 俺たちはこんなやつに、本当におもちゃにされてたってのか」

花子「…なんてこと」

魔幼女「う、ひぃっく、うぇ、えーん」


師匠「ははは。これじゃ 叱るにしかれねぇな。まさかさすがにこんなに子供だとは直前まで気づけなかった。怖がらせすぎちまったな…」

弟子「……子供…こんなに幼い子だなんて… 誰が気づけるんですか…あんな魔力まで使われて…」

師匠「魔力は、確かに厄介だな…。ねえ、お嬢さん。 なにか魔力を封印するようなアイテムもってないかな?」

怪しい色気のお嬢さん「え? あー… あ、呪いの指輪がある!! …確か、魔力を著しく減少させるかわりに、幸運に変えるって効果のやつ!」

師匠「幸運か、それはいいな。それ、こいつにあげてやってくれね?」

怪しい色気のお嬢さん「え…それはいいけど… それでいいの?」

師匠「ああ。子供には過ぎた魔力なんかより、幸運のほうがよっぽどふさわしいさ」

怪しい色気のお嬢さん「…そう、ね」クス



魔幼女「ひっく、ひっく」

師匠「ごめんな。お互いにごめんなさいしよう。そうすれば俺たちはもう許すから、ひどいことももうしないし、あの淫獣もいないから。だから、もう泣くな?」ナデナデ

花子「……代わるわ」

師匠「あ、ああ。ありがとう」


師匠「……ふぅ」

弟子「…師匠ぅぅ」

師匠「なんだ どうした」

弟子「事件が解決して、もう安心したっていうのに…」

師匠「いうのに?」

弟子「いまだ裸の女性陣をみても、まったく 反応しないんですぅ…」シクシク

師匠「え」

怪しい色気のお嬢さん「きゃ、きゃああ!? そ、そういえば!! 服!! 服!!!」

師匠「と、とりあえず後ろをむけ! 紳士的態度でオトコとしての意識を高めるんだ!」

弟子「は、はいい!!!」


花子「…うっかりもいいところだわ。裸族でもあるまいし…」チャッチャッ

怪しい色気のお嬢さん「うう、着づらいよう」モタモタ

花子「…その服、自分でも着にくいの?」

怪しい色気のお嬢さん「着るのも脱ぐのも、すっごい大変なんだよう、これ」

花子(なんでそんな洋服を着るのかしら)

怪しい色気のお嬢さん「うぅ…あ、あれ? ヒモがからまっ…」モタモタ

花子「そういえば師匠さん、さっきはあっさり脱がしてたけど」

怪しい色気のお嬢さん「そうなんだよね! 私がコツをききたいくらいにそれが謎だよ!」

ワイワイ!


師匠「…どうだ、弟子」

弟子「うう。背後で女性陣のお着替えタイム。普通だったらモンモンでドキドキで、ダメなヤツになるシチュなのに…シチュなのに…」


師匠「じ、実はな。俺もなんだ… 反応しない」

弟子「えええええ!?!?!?」

師匠「やばい、あの精嚢にはいる触手ってのは相当トラウマだったらしい」

弟子「ぼ、僕はタマ潰しの吸盤が…! 精神的な去勢とか、予想外ですよぉ!!」

師匠「お、俺だって 剣で斬られるとかそういうのしか想像してたよ! なんだよこの2重トラップ!!」

弟子「うっ! 剣で斬るとか、余計に萎えるようなこといわないでください!!」

師匠「最初から萎えてるっつの!! いいから、なんかエロいことでもかんがえろよ!!」

弟子「そんなこといわれても、自家発電にだって限りがあるんですよ!?」

師匠「じゃ、じゃあ相互発電で!」

弟子「ちょっ、いくら女性でたたないからって 僕にその気はありませんよ!!」

師匠「バカヤロウ! 本気で萎えるこというんじゃねえ! 誰がお前相手に!」

弟子「だ、だって相互って!」


師匠「だから、お互いのおかずを披露しあってだな…!?」

弟子「あ、そういう…」

師匠「ちなみに俺のお気に入りのおかずはだな…」ヒソヒソ

弟子「お、おお。ぼ、ぼくはどちらかというとですね…」ヒソヒソ

師匠「ほう、なかなかいい趣味はしてるな…」

弟子「そ、それで。どうですか、反応できそうですか」

師匠「あああっ!? やっぱりだめだっ!?」

弟子「僕もですううううう!!」

師匠・弟子「「うわああああああああああああああああ!!この世の終わりだああああ!!」」



怪しい色気のお嬢さん「バカだね、あいつら」

花子「ええ。ばかね」


怪しい色気のお嬢さん「あんたたち…」

師匠「はっ!? 見ないでええっ! こんなにオトコとして情けなくて遊び人失格な俺たちをみないでえええ!!!」

花子「いまさら情けないとか気にするの?」

弟子「う、うう。トドメまで刺さって・・・。僕、本当にいきていけません…」グッタリ

師匠「俺も、もう本当に立ち上がる気力ない…。 マジで精魂つきた…精だけに」


怪しい色気のお嬢さん「はぁ…ああもう」

怪しい色気のお嬢さん「」チラ

花子「……」ハァ

怪しい色気のお嬢さん「……もう」ソッ

師匠「え」ピク

怪しい色気のお嬢さん「動くなあっ!!」

師匠「は、はい!?」


怪しい色気のお嬢さん「動いたらコロス! 触っても殺すからね!!」

師匠「え、ええええ!? で、でもその、お嬢さんの手が、その、非常にデリケートな部分にだね!?」

怪しい色気のお嬢さん「だまってそのまま!! 口もひらいちゃだめだからね!!」

花子「弟子さんもよ」ソッ

弟子「ぼ、ぼぼぼ、僕も!?」

花子「口を閉じなさい」

弟子「い、息くらいはしてもいいでしょうか!?」

花子「…自殺しろとまではいってないわ」

師匠「ど、どど、どう どうしてっ?」

怪しい色気のお嬢さん「すこしでも不能じゃなくなる可能性がほしかったら、だまって微動だにするなっ!!!」

師匠・弟子「「 !!!! 」」ビシーッ!


花子「・・・」ソッ モニュ

怪しい色気のお嬢さん「まったくもう…」ブツブツ モニュ


弟子(な、ななな なんなんですかこれ…!」

師匠(わ、わけがわからんっ どうなってるんだ!?)


怪しい色気のお嬢さん「・・・」ス もにゅ

怪しい色気のお嬢さん「あむあむあむ」モグモグ

師匠「う、うわ・・・」

怪しい色気のお嬢さん「」ジロ

師匠「」ビクッ


花子「…もにゅもにゅ」アムアム

弟子「~~~~~~~っ」ドッキドッキ



師匠(…これは…!)

弟子(な、なんていうか。ドSな女王様に奉仕されてるような…!)

師匠(でもなんか、M気分でもないし!)

師匠・弟子(しかも相手は…)


師匠「」チラ
弟子「」チラ


怪しい色気のお嬢さん「」うにゅ、むにゅ

花子「」はぐはぐ


師匠(すっげー一生懸命に、勃たせようとしてるとか!!)

弟子(やばい…やばいですよこれ!)

師匠(なんだこれ…なんだこれ、なんだこの感情はっ!!)



怪しい色気のお嬢さん「」ペロペロ
花子「」むにゅ、もにゅもにゅ

師匠「」ソー…

怪しい色気のお嬢さん「むーー!」ベシィッ!!

弟子「」ソッ…

花子「むぐ」ギロリ


師匠(触ろうとすると、全力で拒否られるくせに)

弟子(不慣れな感じで、一生懸命に夢中になってる…なんて!?)


花子・お嬢さん「「」」あーん、もぐっ

師匠・弟子((深い! 勃ってないから、根元までそんなばっくりと!?))

師匠(やばい)

弟子(これは、なにかこう…)


ムククククククククククッ


怪しい色気のお嬢さん「んぐ!?」モガガッ

花子「ぐ」グプ


師匠「あ。急に勃ったから、口いっぱいになっちゃって…」

弟子「びっくりして 慌てて、手で押さえたりして…」


師匠・弟子「「 こんなの、無理 」」

・・・ドックドク、ドックンっ♪


花子・お嬢さん「「~~~~~~~~~~!!??!」」


ズルッ
ゴポッ、ベェッ


花子「けほっ、こほっ!!」

怪しい色気のお嬢さん「う、うええ まずいいいいい!!!」

花子「う。ま、まだ喉にひっかかってる気がするわ…」

怪しい色気のお嬢さん「あ、あんたたち!? た、勃たせるのが目的だったはずでしょ!? なんで出すのよ!!」


師匠・弟子「「本当にごめんなさい。本当に健全な男子に無理言わないでください」」ドヨヨン


で。
その後


魔幼女「本当は・・・ああやって従えて、蹂躙するんですね…」ドキドキ

花子「絶対に違うと思うわ」ハァ

師匠「い、いやー。あれは相当特殊って言うか。状況的に二度とは味わえないだろうけど味わってみたいって言うか」

魔幼女「はぅ…ごめんなさい。あ、あんな風だってこと、私は知らなかったの…本とかで、みんなきもちよさそうにしてたから…」

弟子「どんな本を…」

魔幼女「お、お兄ちゃんたち、いつもああいうのをして、相手のヒトも楽しんでたし…そういうものだと思ってて・・・っ」

師匠「生粋伝統の魔法使い一族って、性癖の闇が深いんだな…」

花子「それで、まだ幼いのに・・・見よう見まねで、自分もやってみようと?」

魔幼女「」コクン

魔幼女「で、でも 子供はしちゃいけないことだって言われてたから、私はしたことがなくて…後学のために、っておもって…」


怪しい色気のお嬢さん「まったく…フードの中身はこんな小さな女の子だったなんて」

花子「子供って平気で残酷なことするから本当に怖いわね」

怪しい色気のお嬢さん「それにしたってマセガキすぎ! 耳年魔の頭でっかちで、しかも超変態に傾いちゃった 天才魔法少女だなんて!!」

魔幼女「うにゅぅ。ごめんなさいぃ、ごめんなさいぃっ」

師匠「いやあ、喋り方も振舞い方も、本当にだまされたよ。演技が上手いね、きっといい女になるよ!」ニコッ!

魔幼女「うぅ。あの… ごめんなさいの印に… これ、あげます。もう使わないし…」

師匠「え? って、これ…。 さっき去勢に使おうとしていた長剣じゃないか」

魔幼女「すごくいい剣らしいですよ? でも、長すぎて使いにくいし、見た目は綺麗だからって もう何百年もお飾りにされてたって…」

師匠「そんな、数百年も前からある名剣を去勢道具にしようとしてたの…?」

魔幼女「ご、ごめんなさい… もうしないし、動物もいじめない」


師匠「そう。それはいいことだと思うよ。でも、そのまえに・・・いじめちゃったヒトに、言うことがあるんじゃないかな?」ニッコリ

魔幼女「あ…」

ファフニール『!』ビクッ

魔幼女「…いままでごめんね、ファフニール…もう、閉じ込めたりしないから」ショボン

ファフニール『そ、それじゃあ コレでわたくしは解放されたんですね!!』パァァァァ!!

魔幼女「でも…あの。もういじめたりしないから、たまには一緒に遊んでくれる…?」

ファフニール『! はいっ、もちろんですよ!』

師匠「はは。解決、だな」

弟子「めでたしめでたし、ですね」


ファフニール『みなさん、ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!』ペコペコ

師匠「は、はは… なんかちょっと、いろいろしんどかったけど。ほんっとにみんな無事でよかったよ」

怪しい色気のお嬢さん「う、うぅ//」

花子「……」プイ

弟子(ボク、多分もう一生オカズに困らないと思う)


ファフニール『これで、これで ようやく四天王様のところへ帰れますー!』

師匠「おう、よかったな。達者で暮らせよ」

ファフニール『そうだ!! お礼といってできることもそうありませんが…よろしければ一緒に四天王様の元へいきませんか?』

弟子「うぇっ!?」

花子「…今度こそ殺されたりしないかしら?」

ファフニール『あはは、大丈夫ですよ。わたくしを助けてくれた恩人様に、そんなことするわけないじゃないですか』

ファフニール『それに……四天王様のところへお客人を連れて行くということはですね。つまり、アレのお誘いと同意なんですよ?』

師匠「“アレ”?」


ファフニール『はい! 皆様、どうぞ 魔王直属・四天王の開催する“音楽会”へお越しくださいませ!!!』


で…。


ヒュンッ……

シュタッ、ドサッ
ストン、ドスッ グェ


ファフニール『さぁ、みなさん! ここまでくればあと少しですよ! どうぞ、こちらです!!』

弟子「」キュゥ

花子「……ごめんなさい。転送陣なんてはじめてだったから、着地に失敗したわ」

師匠「はっはっは、女の尻にしかれるのもたまにはいい経験だろ」

怪しい色気のお嬢さん「普通、魔法使いや王族、商人でもない限り 転送陣なんて使わないものね。仕方ないわよ」

ファフニール『早く行きましょう! もう、ここをまっすぐいけばすぐですから!!』

怪しい色気のお嬢さん「ふふ、はしゃいでるわねぇ」

花子「よほど嬉しいのね」


師匠「……ん?」クンクン

弟子「師匠? どうしたんですか?」

師匠「……女の子の匂いがする」ピタ

弟子「は?」

師匠「美人な淑女タイプ…かな。どこからだろう…」クンクン、フラフラ

花子「…嗅覚で気配を察知できるなんて、犬みたいだわ」

怪しい色気のお嬢さん「まっさかぁ。ふざけてるんでしょう?」

師匠「む!? これは、女の子が本気で困ってる匂いだ!」

弟子「え」

師匠「向こうからだな!? 俺がいまいくぜ!」シュタッ、スタッ…!スタン!

弟子「速い!? めちゃくちゃ速いですよ!? むしろ一歩一歩が跳躍のレベルでしたよ!?」

花子「犬というか、馬というか…」


ファフニール『変わった方ですね…? 匂い、というのは感覚の話なのかもしれませんね。気配や第六感に優れた方は、独特の表現をよく使いますし』

花子「視線を“熱い”とか“冷たい”とか、温度で表現するようなものね」

ファフニール『雰囲気を“堅い”とか“柔らかい”、“鋭い”などと硬度で表現したりもそうですよね』

弟子「二人とも、よくそんな例えがすぐに思いつくなぁ…」

怪しい色気のお嬢さん「そ、そんなことよりいいの!? ひとりでいっちゃったよ!?」

弟子「まあ 目的地はすぐそこだっていう話ですし。戻ってくるくらいはできるんじゃないですかね?」

花子「逃げたのかもしれないし、追いかけるのは野暮だわ」

怪しい色気のお嬢さん「そ、そんなにあっさりと放っておいていいの…?」

弟子「あはは。さっきの脚の速さ見たでしょう? 僕たちが追いかけたところで、2次遭難おこして逆に師匠に探してもらうことになっちゃいますよー」アハハ

花子(もっともだけど、情けないってことに気がつかないのかしら?)

ファフニール『では、師匠さんは後ほどいらっしゃるとして。先に参りましょう!』


広い草原のどこか

シュタッ、シュタタ…
師匠「……こっち…かな?」


?「……」フラフラ

師匠「いた…目深にフードをかぶっていて口しか見えないけど、あの体格とあごのラインは間違いない、女性だ」
シュタッ!

・・・スタッ
師匠「こんにちは、お姉さん」

フードの女性「!」ビックリ

師匠「よろしければ、俺と恋のバカンスはいかがですか?」ニッコリ

フードの女性「まぁ…素敵なお誘い、ありがとうございます」フカブカ

師匠「いえいえ、当然のことをしたまでです」


フードの女性「ですが、私はこの後に用事がございますの。申し訳ありませんがバカンスに興じている時間はありそうもないですわ」

師匠「それは残念です。ところでこのような場所でお一人でいらっしゃるとは。どこか遠くまでお出かけになるのでしょうか?」

フードの女性「ええ、そうなんですの。あまりに遠いので、どうやら迷子になってしまったらしくて。困りましたわ」

師匠「そうでしたか、それはお困りでしょう。それに女性の一人歩きは何かと危険ですよ?」

フードの女性「ええ、そうですわね。あなたのようなオオカミさんに、いつ出会うかわからないのですもの」ニッコリ

師匠「はは、参りましたね。先手を打たれました。では送りオオカミではなく、困ったご婦人をお助けする紳士としてお手伝いさせていただけますか?」

フードの女性「ありがたく思います」

師匠「では、お手を。このような場所ですが、エスコートさせていただきますよ」スッ

フードの女性「ま。うふふ、行く先も聞かず、どちらへ導いてくださるの?」

師匠「はは…本当にそうですね。あなたのような素敵な女性に出会えたことで、舞い上がっているようです」

フードの女性「お上手ね」


師匠「改めて、どちらにお連れいたしましょうか」

フードの女性「では、“闇の女神の神殿”へ」

師匠「」

フードの女性「? どうかなさいましたの?」

師匠「はっ。あ、ああ いえいえ。予想外の言葉だったもので」

フードの女性「あら。“闇の女神の神殿”をご存知でいらっしゃるの?」

師匠「実際に訪ねたことはないのですが、名前だけ。ああ、ですが…」

フードの女性「どうなさって?」

師匠「いえ、このあたりに詳しそうな物が、連れの中におりまして。彼ならば場所も知っているかと思った次第です」

フードの女性「まあ。それはとても助かりますわ。何しろ、“闇の女神の宮殿”をご存知の方自体そういらっしゃらないものですから」ニコ

師匠(ナイス! ラッキースポット!!!)テクテク

フードの女性「~~♪」テクテク


しばらく先
草原のほぼ中央付近


師匠「ええと… 確か、このあたりで別れたんだから…」キョロキョロ

フードの女性「……もしや、お探しのものは あちらのテントでいらっしゃいますか?」

師匠「……」クンクン

フードの女性「目ではなく、鼻で確認するなんて。変わった特技ですのね」

師匠「ああ、確かにあれでしょう。怪しい色気の匂いがしますから」クス

フードの女性「ふふ。では、参りましょう」


草原の中央にある、小さな小さなテント

パサッ…
師匠「こんちゃーっす…」

シーン

師匠「あれ? 誰もいない…」

ファフニール『あ、師匠さん。よかった、来れたんですねー どうぞはいって下さい!』

師匠「って… 声は聞こえるけれど、姿はあらず… この感じ、何かの結界が張ってるのか?」

ファフニール『あ。そうだった…すみませんでした、今開けますね』

パチンッ!
モヒュッ!

師匠「う、うわっ!?」

ファフニール『どうぞ、中へ』


弟子「あ、師匠! おかえりなさい!」パタタ…

怪しい色気のお嬢さん「速かったわね」ヒョイッ

師匠「あ、ああ。ただいま…って」

師匠「あのテント、幻影だったのか…。本当は神殿の玄関口だったなんて」

ファフニール『幻影は、この神殿のほうだと思ったほうがいいかもしれませんね』クス

師匠「?」

フードの女性「神殿は、幻影なのですか?」

ファフニール『え?』キョトン

師匠「あ、いっけね。 ファフニール、ちょっと急ぎで聞きたい事があるんだ」

ファフニール『? なんでしょうか』

師匠「“闇の女神の神殿”というのを知らないか?」

ファフニール『存じ上げてますが…』

師匠「すまないが、場所を教えて欲しい」


ファフニール『? ここのことですよ?』

師匠「は?」

ファフニール『ですから、この幻影のような神殿こそが、闇の女神の神殿なのです』

フードの女性「うふふ。はい、間違いなくここが私の行き先でございます。ご案内ありがとうございました」

ファフニール『急なお呼びたてにも関わらず、ようこそおいでくださいました。しかしまさか師匠さんとご一緒だとは』

フードの女性「迷子になっていたのを、案内していただいたんですのよ」フード パサッ

弟子「う、うわあ…っ すっごい美人さんだあ…!」

花子「……」

怪しい色気のお嬢さん「金糸の髪に…淡雪の肌…すごい…!」

弟子「め、女神ですね!? やっぱり本当に女神の神殿なんですね、ここはっ!!」

フードの女性「あらあら。うふふ、賑やかですこと」


師匠「って… え? あ、あれ? 貴女は」

フードの女性「あら、あなたは確か…踊り子さん?」

師匠「あ、遊び人です」

フードの女性「ごめんなさい。フードを深くかぶっていたものでよく見えていませんでしたの。気がつけなくって申し訳ないことを致しましたわ」フカブカ

師匠「い、いえいえ! そんな、顔を上げてください!」

花子「師匠さんのお知り合い?」

師匠「知り合い… っていうか、祭事などでご尊顔を拝したことあるだろう! この国の王国妃さまだよ!!」

王国妃「はじめまして、皆様。ごきげんうるわしゅう」ニッコリ


弟子・お嬢さん「お、おうこ… うぇぇぇぇ!?」

花子(祭事にでたことがないから、知らなかったわ…)

師匠「しかし、妃様。なぜこのような場所にお一人で…城を離れてよろしいのですか?」

王国妃「ええ…実は私、もう間近に結婚を控えておりますの」

師匠「それは… おめでとうございます」


王国妃「でもね、前にも話したけれど…一生ずっと、同じことの繰り返し。あなたと踊りながら話したあの夜から先、そればかり気になっていたのです」

王国妃「ですので無理を言って、婚前の一年、社会勉強をふくめ、柔軟な思考をとりいれるために自由行動を許していただいたのでございますわ」

師匠「それは… 随分と無理をおっしゃいましたね」クス

王国妃「お相手はとても良い方ではありますが、あくまで政略のための結婚ですもの。少しくらいはよいのですわ」

ファフニール『それで、もう10ヶ月も前だったでしょうか。四天王様が街で即興音楽会やってるときにファンになってくれましてね』

師匠「四天王が堂々と王国領で何をやってやがる」

王国妃「そうして知り合って以来、このような内輪の会でもお呼びくださいますの。楽しみで、いつも駆けつけるんですけれど…」

ファフニール「待っててくれたら、迎えに行くといってるんですが」

王国妃「ふふ。ごめんなさい」


弟子「王国と魔界に、まさかのつながりが…」

王国妃「もちろん、これはお忍びですわ。お父様も婚約者も知らぬことゆえ、どうぞご内密にお願いいたします」

ファフニール『これは魔王様もしらないんですよ、こちらも秘密でお願いしますね』

師匠「むしろそのトップたちに話をする方が難易度たけぇよ…」

ファフニール『あはは、そうですね。でもよろしかったら今後もご参加いただいても結構ですので!』

師匠「参加もなにも、まずココがドコなのかもよくわかっていないんだけどな。まず、魔王領なのか王国領なのか…」

弟子「あ、そういえば」

花子「転送陣で移動したものね」

ファフニール『そうでしたね。ともかく、中へ。お話はそちらで致しましょう』


ファフニール『既に宴席の用意も、演奏の準備もできていますよ!』

師匠「……よし、んじゃ ちょろっとお邪魔しますか」

王国妃「楽しみですわ♪」


闇の女神の神殿
中央ホール 四弦楽団演奏会場

~~~♪ 
~・・・~~~・・・♪


全員「「「「「「かんぱーい」」」」」」

怪しい色気のお嬢さん「ん~ このワイン、おいしい!!」

師匠「ああ、それに音楽も素晴らしい。楽器もいい音色だな」

ファフニール『でしょう!?』

師匠「音楽を聴きながら、というのも難だが… さっきの話。現在地だけ確認させてもらってもいいか?」

ファフニール『あ、はい! ここは丁度 魔王領と王国領の狭間にある、大草原のほぼ中心に位置しています!』

怪しい色気のお嬢さん「え?」

師匠「…その位置、確か…」

花子「女神の泉、の場所じゃない?」

ファフニール『うわあ、みなさん物知りなんですね! その通り、ここはかつて“女神の泉”と呼ばれた場所です!!』


師匠「水、ないじゃん」

ファフニール『はぁ… まあ、泉は干からびてしまったみたいですね。まあ自然物ですし、そういうこともあるでしょう』

師匠「女神が居て、泉を守ってたりしないの?」

ファフニール『あはは。女神とか、そんな伝説みたいなもの実在するわけないじゃないですかー』アハハ

師匠「…ドラゴンがいなかった時点で、女神もいないんだろーなーって少し気づいてたよコンチクショウ!」シクシク

花子(会いたかったのかしら?)

ファフニール『ですが、遠い昔には“女神が住んだ”といわれる神殿がここには確かにありましてね。その魔力残滓を辿ることで、どうにかこうして結界の中でのみ具象化できるんです』

師匠「え? ってことは、この神殿は実際の神殿と変わらないってこと?」

ファフニール『いえ…やはり魔力に何か違いでもあるのか、あるいは人間の作り出したものだとしても古過ぎる情報だからなのか、正確に再現できず』

師匠「ふぅん…」

ファフニール『まあ、魔物が魔の力をもって復元した女神の神殿ってことで、ワタクシたちは“闇の”女神の神殿 と呼んでいるのですよ』

花子「私、てっきり “闇の女神”の神殿なのだとおもっていたわ…」

ファフニール『やだなあ、闇の女神とか。厨二発想もいいとこですよ?』

弟子(闇っていう修飾語を選んでる時点で…いや、言わないであげようっと)


なんだかんだで、宴も進み…


師匠「はぁ… 最高だな。本当に癒される空間だよ。音楽はいい、酒も会話もね」

弟子「本当ですねぇ。ボク、多分人生で記念すべき時間を味わっていますよ。幸せを実感します」

ファフニール『弟子さんは大袈裟なんですね?』

弟子「ううん、大袈裟なんかじゃなくて。本当だよ。こんなにたくさんの人と音楽にかこまれて、おしゃべりしながら迎える誕生日なんて夢みたいだ」

花子「え? …弟子さん、今日 誕生日なの?」

弟子「あ、うん。これだけみんな飲んでいるのだったら、今日は一日ここで過ごすのは決まりだろうし」テレテレ

師匠「そういや弟子。おまえ 彼女いない暦=年の数なんていってたけど、何歳なんだ?」

弟子「あ、30歳になりました!」エヘヘ

師匠・花子・お嬢さん「「「えっ」」」


師匠「ま、まさか…俺よりぜんぜん年上だった…!?」

弟子「えええ!? 師匠ってそんな若いんですか!?」

師匠「お、俺はまだ24だよ?」

弟子「嘘ですよね!? 6つも年下なんですか!?」

花子「師匠はまあ顔と年齢が相応だけど…」

弟子「う」

師匠「彼女いない歴=年齢…。それは遊び人の誇りだけど、30までいくとおもうとやっぱりレッテルでもあるよな…」ハァ

花子「童顔ね」

弟子「」グサッ

師匠「まあ……童顔自体は悪いことじゃないんだがな?」

弟子「そうですか…? この顔のせいで、よく頼りなさそうっていわれるんで、あまり好きでは…」

花子「顔のせいじゃないわ、頼りないのは」

弟子「」グサッ


師匠「あ、あー… まあなんだ。世の中、顔じゃねえよ。うん」

弟子「そ、そうですよね! 頼りがいある男になりたくて遊び人になりましたしっ! これからがんばって極めればいいですよね!」

花子「30まで童貞つらぬいて魔法使いになるところじゃない」

弟子「」グサッ

師匠「は、花子さん?」

弟子「は、はは……。いやだなあ、そんな迷信…。遊び人になるんですよ? 僕は。魔法使いだなんて…」

花子「遊び人なんて向いてないわ。第一に遊び人じゃ頼りがいもなにもないし」

弟子「」グサッグサッ

花子「魔法使いに転職したら? そこまでいけたならもう“天職”なんじゃない?」

弟子「」グサッ

怪しい色気のお嬢さん(な、なんか急に花子ちゃんのオーラが変わった気が…)ヒソヒソ

師匠(あ、ああ。言葉の持つ攻撃力が、さっきからクリティカルポイントを記録してるぜ)


弟子「は、花子さん…なんだか急に厳しくなりませんか?」ハハハ…

花子「そう?」

弟子「ボクが…」ハハ… ハハ、ハ… プルプル

弟子「ぼ、僕が30にもなるのに、こんなんだから急に愛想つかして嫌になったんでしょう!?」

花子「そんなことないわ。それにはじめから、私は愛想なんてもってないもの」

弟子「」グサッ グサグサグサッ!

怪しい色気のお嬢さん「やめてあげて!? 弟子くんのライフはゼロよ!」

師匠「花子ちゃん… めちゃくちゃ強いな!?」

王国妃「あらあら。女の子は気難しいですわねぇ」ニコニコ

ファフニール『怖いです…』


弟子「ほ…」

花子「ほ? …ほ、なに?」

弟子「本当は… 本当は僕は、花子さんの身体目当てで魔界にまでついていくことにしたんです!」


弟子「どうだ! ショックでしょう!? 仕返ししてやりましたよ! グサッってなりますか!?」

花子「いいえ。それにそれは気付いてたわ、あなた隠し事へただもの。ポーカーフェイスとか使えないじゃない」

弟子「」グサッ

師匠(あー… まぁ、バレるだろうなぁ…」

弟子「じゃ、じゃあこれは気付いてないでしょう! 僕がいつの間にか本当に花子さんのこと好きになってたこと!」

花子「」ピク

怪しい色気のお嬢さん「わお!?」

王国妃「あらあらあらあら。若いって素敵ですわね」ニコニコ

花子「それは…」

弟子「やっぱりね! 気づいてなかった!!」

弟子「どうだ、今度はグサッときたでしょう!? こんな魔界にまで身体目当てでついてきちゃう30歳童貞の情けない男に惚れられるとかショックでしょう!」

師匠「おまえ、それ自分で言ってて情けなくないのか…」

弟子「情けないですよ!!」


花子「……」

弟子「情けないけど好きですよ、大好きですよ!」

弟子「そりゃほかに誘惑されると負けちゃうくらい弱いやつだけど、それでも花子さんのそばが一番心地いいとか思っちゃってますよ!」

師匠「……おい、弟子?」

弟子「なんですか! もう遊び人なんてしりません! 女の子を傷付けちゃいけないって吟持も知りません!」

弟子「これだけグサグサいわれたら、僕だって言いたいことのひとつくらい言わせてもらいますよ!」

師匠(いや、言いたいことの意味を間違ってきてると思うんだが)

怪しい色気のお嬢さん(花子ちゃんの意図が見えないだけに、混乱しちゃってるんだろうなぁ)

王国妃「うふふ。かわいらしい殿方ですこと」ニコニコ


花子「……そんなこと言ってどうしたいの」

弟子「花子さんのそばに居たいです! 僕のこと嫌いなんだってわかっちゃいましたけど、ずっと一緒について行きたいです!」

花子「……は?」


弟子「ストーカーでもなんでも好きに言えばいいです、花子さんを見てると落ち着きます、優しい気持ちになります!」

花子「あのね」

弟子「花子さんが魔界にいきたいっていうならついていきます、何もできないけど!
なんもできないけど!」

花子「……」

弟子「本当に、いつも…なんもできないけど。でも、応援したり、見守ったりするくらいならできます」

弟子「そ、そりゃできるなら エッチなこととかもしたいけど」ボソ

怪しい色気のお嬢さん「……えー、そこでそれ言っちゃう?」

弟子「はっ!? し、仕方ないじゃないですか! 本心ですから!」

師匠「本当にしまらねぇな、おまえ。しかも会話の前後が最初から最後までなにひとつ成り立たない上に意味が不明っていうバカっぷり」

弟子「うるさいですよ師匠!!」

師匠「うるさいとはなんだ、師匠にむかって!!」


弟子「と、とにかく! ずっと一緒にいますよ!」

花子「……なにがあっても?」

弟子「う……。いや、まあ、その」

師匠(言いよどむんだ)

怪しい色気のお嬢さん(こいつ本当にダメだな)

王国妃(うふふ。急に好きな子に冷たくされて、いろいろと不安になってしまわれたんですね)ニコニコ

弟子「……どうだろう…。花子さんに“嫌だ”ってはっきり言われたら さすがに控えちゃうかも…」ドヨン

師匠「押しが弱いなー」

弟子「それこそ仕方ないじゃないですか!? 嫌がられるとかキモがられるくらいならいいですけど、嫌われてまで続けられるほどメンタル強くないですよ!?」

花子「嫌」

弟子「 」グッッッッッッッッッッッサリ!


弟子「は、はは…。 そ、そうですよね… そりゃそうですよね…。30童貞の恋の末路なんてこんなものですよね…」ドンヨリ

師匠「お、おい… 大丈夫か…?」

花子「な、わけないじゃない」プイ

弟子「……え?」

花子「少なからず好かれてるのは知ってたわ。最初から」

弟子「さ、最初から!?」

花子「私、耳がいいの。魔界へ出発するときの師匠さんと弟子さんの話は聞こえていたのよ、実は」

弟子「……何はなしてたっけ」

師匠「はいっ >>44-45 」

弟子「はい、ってなんですか!?」

師匠「ちっ。1週間や1ヶ月の間に自分がした会話内容くらい覚えておけよ、面倒くせぇ」


弟子「お、覚えているなら教えてくださいよ」

師匠「だからー…あれだろ?」スッ 左向キッ

怪しい色気のお嬢さん「? どうして横を向くの?」


師匠「やっぱチアリーダーみたいな制服とか着るの?」右向キッ
師匠「そうね、やたら裾が短くて、色が派手で」左向キッ
師匠「見たかったなー、きっと可愛かったんだろうなあ」前向キッ
師匠「いい感じの思い出話で盛り上がろうとするの、止めて下さい」

師匠「で…」左向キッ

師匠(師匠…忘れてませんよね?) 
師匠(何を?)右向キッ
師匠(ボクは花子さんを魔界へ連れていって、そこでその…行為に至るために旅立つんですからね!?)左向キッ
師匠(お、おお。そうだったな)右向キッ
師匠(ここまで苦労していくんですから、グレイさんの時みたいにとったりしないでくださいよ!)左向キッ
師匠(へいへい。ま、ぬるーく見ててやるよ。でもちょっと距離があるしな、ゆっくり親睦深めていけばいいんじゃね?)右向キッ
師匠(そうですね。花子さん…その、結構…)後ロ向キッ フリフリ
師匠「~~♪」 左向キッ
師匠(か、かわいいし)



師匠「……と。まあそういう会話だった気がする」


王国妃「まあ、お上手な一人芝居ですこと」パチパチパチ

怪しい色気のお嬢さん「右をむいたり左を向いたり…、落語家みたい…」

師匠「おお、一人で数人分を語るための落語の話法だな。よくわかったじゃん」

ファフニール『すごいですねー!! ラクゴってなんですかねー』



弟子「……え、あ はい。 ……あー つまりあれですかね」

花子「……」

弟子「エッチをするために着いていくことも、師匠が花子さんと仲良くするとヤキモチやいたりすることも、花子さんを可愛いと思ってたことも知られていた、と?」

花子「そうよ」

弟子「  」

師匠(ついにショックすら受けなくなったか…)


花子「だから、私も少なからず意識をしていたし好意にはすぐに気がついたわ」

花子「それに、好かれてるのでもなければ、海におちた時にあんなに即座に来てくれるなんて考えられない」

弟子「花子さん……」

花子「ファフニールに攻撃されたときだって、身の危険を省みず走り寄ってくれたって聞いた。本当に命の危険があったみたいだけど…」

ファフニール(矛先がこちらにまで来ました!!)

花子「臆病なあなたがそんなにまでしてくれるなら、本当に好かれてるんだろうと思ってた」

弟子「じゃ、じゃあ! 少なくとも年齢を知る前までは僕の好意は嫌じゃなかったんですね! 嬉しいです!!」

花子「でも、私の身体を狙って、童貞棄てるために魔界まで行くなんて言ってたわりに、あっさり人魚に乗り換えられた時は少なからずショックをうけたし傷付いた」

弟子「 」

弟子「ごめんなさい… 誘惑に弱くてごめんなさい…」ガックリ

王国妃「あらあら。膝から崩れ落ちたりしてはお洋服が汚れますわよ?」

怪しい色気のお嬢さん「お妃さま、多分それはどうでもいいことかと…」


花子「でも。さっき言ってくれたみたいに… そこまで好かれてるのは、気づかなかったから、驚いたわ」

弟子「ですよね! やった、グサッときたでしょう!」パァァッ!

全員(((こいつカンペキに会話の目的を見失ってるな)))


花子「グサッとはしないけど。っていうかどうしたらそう思うのかわからない。あなた感性おかしいんじゃないかしら」

弟子「う、ううう…」

花子「……他の女の子がでてくるたびに、毎回毎回そっちにふらふらして…」

花子「でも、旅に動向してくれてるうちは まだ私に愛想つかしたわけじゃないんだしって、言い聞かせてた」

弟子「え? それって… もしかして、花子さんも…」



師匠「……なあ、花子ちゃん。そろそろ理由を聞かせてくれないか? どうして、弟子の年齢を聞いた後、急に態度を変えたんだ?」

怪しい色気のお嬢さん「そう、そうよ。よくわからないわ、何があったの?」


花子「……」ハァ


花子「本当を言うと。 私、家出少女なんかじゃないの」

師匠「家出少女頻出スポットにいたのに?」

花子「……家出は、家出なんだけど。自発的にでたわけじゃなくて……」

花子「18歳になった途端、両親に家を追い出されたのよ」

弟子「なっ!」

花子「帰る場所がないから、行く場所もどこでもよかった。帰りたくても帰れないなら、いっそ本当に帰ってこれないような場所にまで行きたかった」

弟子「……花子さん」

花子「18歳なんて、書面ばっかりでは大人扱いをしてもらえるけれど。でも、何も知らない。何も教わってこなかった。教えてもらえないまま、放り出された」

弟子「……」


花子「弟子さんと私は12歳も年が離れているわ。きっと価値観も生活も趣味も考え方も、いろんな事が違う。弟子さんのことを理解できると思えないの」

花子「あなたは大人で、私はまだ……子供だわ」

弟子「花子さん。そんな、そんなことないですよ… 実年齢なんか関係なくて、僕は僕で…」

花子「……大人は、怖いの。何を考えているかわからない。優しい顔をして、平気で嘘を尽くし。騙されているのにも、気がつけない」

花子「私のことを、おもちゃみたいに騙したりもてあそんだり、好意を利用しようとしたりする。理解できない、できる気がしない」


師匠「……それで、弟子の年齢を聞いて 急にあんなに強硬な態度をとったのか」

花子「…っ したくて、するわけじゃないんだけど。身構えちゃうの。怖いのよ」

花子「歳の離れた大人だっていうだけで、この人も私のことを追い出すんじゃないかって思って… 信用、できなくなる」

花子「あなたたちだって、調子いいこといって、都合わるくなったら見放すんでしょ?」

弟子「いえ! 師匠はわかりませんが僕は見放しません、ヤるまでは! それは確実です! もう決めてますから!」

全員「「「「「 最低 」」」」」

弟子「なんなんですかさっきから!! 茶々入れないでくださいよ!!!!」


弟子「……でも…そりゃ。 もしも、を考えると… 本当に確実なお返事は、できない…かも、しれないです」シドロモドロ

花子「…もしもって、どういう状況の事を言っているの?」

弟子「もしも、花子さんと 身体だけじゃなくて、気持ちまで結ばれちゃったら」

花子「……満足しちゃう? そこでおわる?」

弟子「いえ、なんかほんと。嫌われても離れられなくなっちゃいそう…っていうか」目線ソラシ

花子「   」ポカン


弟子「あああ。なんだか本当に遊び人として終わりですけど、誰に手をだしても花子さんのとこに戻りたくなっちゃいそうだなあ、とか」

弟子「嫌われても……やめたくても。やめられなくなったら、つらそうだなぁ、とか……」

弟子「なんか、そんなこと考えたりすると… 少しでも傷の浅いうちに、見放しちゃいたく、なっちゃうかもしれませんね…」タハハ…


花子「好きよ」

弟子「え」

花子「私もいつのまにか大好きよ、弟子さん」

弟子「っ」

花子「弟子さんがそういってくれるなら、私も言いたくなるくらいには… 騙されてもいいのかなって思えるくらいには…」

弟子「花子さ…っ

花子「ヤるまでは絶対にいてくれて、両想いでシちゃったら離れられなくなるかもしれないのなら、両想いってハッキリさせときたいくらいには。大好きよ」

弟子「……あ…」


花子「……見放したくなりそう?」

弟子「……それ、は」


花子「私を追い出した人みたいにしてもいいよ。慣れているし、今ならまだ 私も傷が浅いもの」

弟子「…………花子さん…」

花子「……」

弟子「僕は……」


最終安価
21:00:00時点での多数決
ノーレスだった場合、1を採用

1:見放す
2:ずっと一緒にいる
3:とりあえず保留にする


弟子「僕は… 花子さんと、ずっと一緒にいます」

花子「っ」

弟子「えへへ。想像してみると、やっぱり…怖いのは怖いです。いつか終わってしまう可能性や、嫌われちゃう可能性とか…」

弟子「でも、嬉しかった」

弟子「花子さんに、好きだって言葉にしていってもらえて・・・ 頭まわらなくなっちゃうくらい、嬉しくて」

花子「弟子さん…」

弟子「さっき、花子さんが…『騙されてもいいのかなって思えるくらいには』って いってくれたけど、僕もそんな感じです」

弟子「もし、これでいつかとても傷つく事があるとしても。こんなに嬉しくて幸せな気持ちが味わえるんだったら…絶対に、後悔なんてしないから」

弟子「だから、今はもっと。こんなに幸せな時間を もっともっと幸せな時間を 花子さんと過ごして生きたいです」

花子「……~~~」


弟子「……だめ、でしょうか?」

花子「ばか」

弟子「う」

花子「ネガティブ。傷つくこと前提みたいな言い回しの告白なんて、信じられない」

弟子「ううう。すみません・・・」

花子「先のことなんて わからないけど。ずーーーっと、私のこと好きで居続けちゃうのが心配だから、一緒にいたくないなんて おかしいよ」

弟子「いや、まあ 自分でもわかってるんですけどね…?」

花子「ううん。わかってない」

弟子「え」

花子「だって…そんな心配をすること自体。既に離れたくないって気持ちがあるからじゃない」

弟子「はっ!?」


花子「本当に、馬鹿ね」

花子「馬鹿で、情けなくって。臆病で、ネガティブで」

花子「わかりやすくて、隠し事が下手で」

花子「自分自身で落ち込んじゃうくらいに、私のことを好きでいてくれるような人…」


花子「そんなヒトを、信用できないって疑っちゃう私は。本当に、馬鹿ね」

弟子「花子さ…!


花子「」チュ。

弟子「!!」


花子「……まったくもう。どうしたらいいのよ」

弟子「な、ななな なに、なにがですか!?」ドキドキ

花子「だから…その、これからよ」


弟子「そ、そのですね!? え、ええええええっと!! ま、まず恋愛のHOWTOによりますと Aの次にはBがあって、Bの次がCで!! Cっていうのがつまりそのアレで!!?」パニック!

花子「……え?」

弟子「で、ででで ですから!! キキ、き キス キスのあと、と、いえばっ」ワタワタ!

花子「ちょっと?」

弟子「~~~~くっ! オトコ30年、ヘタレと呼ばれて生きてきましたが、人生初の量想い! ここで行かずにいつ行くか!!」

花子「弟子さん?」

弟子「弟子30歳! ヘタレを卒業しますっ!!! 花子さーーーーーーーーんっ!!!」ガバッ!!

花子「  」物干し竿 スチャッ

弟子「!?」

花子「オーバーヘッド・フィギュアエイトby物干し竿!!」ブンブンブンブン!!


師匠「すげえ! 物干し竿の長さでバトン・トワリングだと!?」

弟子「プ、プロペラ状に回る物干し竿のせいで手出しが出来ない!? なんて結界ですかコレ!?」

花子「ただの物理防御だわ」ブンブンブンブン!!

師匠「あの長さであの不自然な体制から…こ、これはただの鼓笛隊の技じゃないぞ…!」

弟子「っていうか!! 怖い!」

弟子「なんで告白して両想いを確かめ合った人生初の彼女に、超なっがい鉄パイプふりまわされなくちゃならないんですかぁっ!!」

花子「……」ブンブンブンブン

怪しい色気のお嬢さん(も… もしかして、照れ隠し・・・?)

王国妃(あらあら、恥ずかしかったのね? うふふ)

ファフニール『女の人って怖いです…』


弟子「はぁ…せっかく、いい雰囲気だとおもったのに・・・」ドンヨリ

師匠「そうか? はっきり言ってお前は暴走してたと思うぞ?」

花子「そうよ。それに私、別に …キスの、続きを尋ねたわけじゃないわ」

弟子「えええ?! 違ったんですか!? だって、“これからどうしよう”って…!」

花子「私…帰りたくても帰れないから魔界にいくつもりだったから。もうその必要もないのかなっておもったからどうしようって聞いたのよ」

弟子「そ、そんなぁ…。せっかくオトコらしく夜のエスコートをしようとがんばったのに…」トホホ

師匠「いっそヘタれてたままのほうが、恥かかなくて済んだな お前…」

弟子「ううう」


怪しい色気のお嬢さん「っていうか。誰もつっこまないけど、弟子くんはおもいっきり衆人環視の元で、花子ちゃんを押し倒して童貞棄てるつもりだったの…?」

弟子「はっ!? そういえば、みんないるんだった!?」

花子「っ!!」バッ

師匠・お嬢さん・ファフニール・王国妃・四弦楽団「「「「「「「「じー」」」」」」」」


弟子「あばばばばばばばば」

花子「  」ブンブンブンブン



師匠「あほが…。あんだけみんなで茶々いれてんのに、二人きりの世界にはいってんじゃねぇよ…」ハァ

王国妃「うふふ。とってもお似合いの可愛いカップルの誕生ですわね」ニコニコ

怪しい色気のお嬢さん「続きは寝室で!!」イラッ


で、演奏会も終わり、一同はそのまま宴会を開始…



妃「うふふ。それにしてもいいですわね、素敵な王子様。私のそばにもそんなヒトがいて欲しいと思いますわ」

花子「……あまり、からかわないでください」


楽団員・コントラバス「いやあ、演奏しながら笑いをこらえるのに必死でしたよ! コンバス抱えてなけりゃ、腹抱えてましたよ」

楽団員・ハープ「幸せそうでなによりっしょー」

楽団員・バイオリン「あ、よろしければお二人の今後を祝福して、一曲弾かせていただきますよ!」

楽団員・チェロ「では、ここは歓びの歌など…」


師匠「あっさり混ざってきましたけれど、この方々は一体…」

ファフニール『あ、ご紹介が遅れましたね。こちらの4人が四天王様ですよ』


師匠・弟子・花子・お嬢さん「「「「それはない」」」」


楽団員「「「「よーろ しーくー ねー♪」」」」ラララー!

師匠「このノリのまんまで、決めポーズまであるんですね!?」

花子(っていうか、ステータスが四天王じゃなくて“楽団員”なんだけど…)

王国妃「素敵な方々でいらっしゃいますわ♪」ニコニコ


さらに夜もふけ、宴もたけなわ…


弟子「へ、へべれけやっほい…」グデングデン

師匠「おい…弟子。酒に酔うとか遊び人としてありえねーぞ!」

花子「わ、私も なんだかお酒の匂いだけで酔っちゃったみたい…」ペタン

師匠「おいおい…」

弟子「ぅ… すみませ… ちょっと、ここで…黙って聞いてます…」グッタリ

花子「クー・・・ クー…」

怪しい色気のお嬢さん「ふふ。二人とも、相当さっきので気を張っていたのね。許してあげたら?」


師匠「ちっ。遊び人が酒を飲む以上は酔わせてなんぼなんだがなぁ。どんな状況でもいくらでも付き合えるようにならなきゃね!」

怪しい色気のお嬢さん「ふふ。私はまだまだ付き合うよー」

王国妃「私もお付き合いさせていただきますわ」ニッコリ

師匠「いいね! 両手に花だ! 弟子はさっさと寝てしまえ!!」

弟子「ひどい…」グデー

王国妃「まあ、調子のよろしいこと」クス

師匠「っと… あ、でも。酒ばっかりになってきたな。つまみたりないか?」

怪しい色気のお嬢さん「んー。まあ、いいんじゃないかしら。仕方ないわ、みんなかなり飲んでたし、もういい時間だもの」

師匠「ま、じゃあ少しだけ簡単なものでもつくりますか」

怪しい色気のお嬢さん「え? 師匠さんは、料理もつくれるの?」

師匠「食材を料理するのなんか簡単な科学問題だろ?」


王国妃「私はお料理というのをした経験があまりないので…わかりかねますわ」

師匠「では、よろしければ いまやってみますか?」

王国妃「できますでしょうか?」

師匠「ええ。厨房から調味料を持ってきますので、それぞれ量を測って混ぜていただければ」

王国妃「まあ! 是非やってみたいですわ」

師匠「では、すぐに何か材料を揃えてきますねー」シュタッ! ッタタ

怪しい色気のお嬢さん「うーん、相変わらず足が速いなぁ」

王国妃「ユニークで魅力的なお方ですわよね」ニコニコ

怪しい色気のお嬢さん「そ、そそ そうですね//」

王国妃「あらあら、うふふ」


シュタタ… タンッ
師匠「ほいっ、ただいまっと」

トン、カチャカチャカチャ!

怪しい色気のお嬢さん「えっと…タコとわかめと玉ねぎスライス、それに千切りの人参にサラダ菜…?」

師匠「妃様、この調味料を それぞれこのスプーンにぴったり一杯づつすくってボールへ。量は俺が教えますので」

王国妃「うふふ、私 胡椒を擂るのも初めてですの。きゃ、こっちはすごく強い香り…!」

師匠「ははは、ワインビネガーですね。ワインとは名についても、とてもじゃないですが呑めませんよ?」

王国妃「ふふふ、おもしろいですわ」ニコニコ

怪しい色気のお嬢さん(料理をさせる、なんていいながら…包丁を握らせて何かあったら危ないから切ってきたのかな。それにしても速い…)


師匠「はい、完成です。タコと野菜のしゃきしゃきマリネ」

怪しい色気のお嬢さん「うわぁ、おいしそう! 胡椒とビネガーのいい匂い…!」


王国妃「本当においしいですわ!!」

師匠「ははは、作ったのは妃様でしょう」

王国妃「うふふ。教えていただいた通りにしただけですが、嬉しいですわ」

怪しい色気のお嬢さん「料理かぁ…結構難しいとおもうけどね?」

弟子「師匠はー…、本当にすごいですよねー…」

師匠「なんだ、起きてたのか。じゃあついでだから聞いておけ。料理なんかより、女の子を料理する方が難しいんだぞ」

弟子「オンナノコを…たべる… なんかえっちだなぁ…?」

師匠「ま、まあ合ってるんだが… 大丈夫か、おまえ」

弟子「むぅ…」

師匠「ともかく、同じヒトを同じように調理しようとしたって、毎回味がかわっちゃうからね」ニッコリ


王国妃「なんだか私、とても愉快な気分になってきましたの。師匠様、よろしかったら久しぶりに一曲どうかしら?」

師匠「光栄ですね。では、楽団員…じゃなかった。四天王様に曲をお願いして参りましょうか」

王国妃「ええ、お願いしますわ」


~~~♪
~… ~♪


怪しい色気のお嬢さん「ま、わかってたけど。わかってたけど、やっぱりダンスもお上手なのね、師匠さんは」

師匠「はは… ダンスはエスコートの基本だからねぇ…。でもこれくらいなら、少し踊りをたしなむやつだったらみんな出来るぞ?」


ファフニール『なんだかゆったりした曲だったので、ワタクシは眠たくなりましたよー…』

師匠「はは。寝てしまっていいぞ、もうそれぞれで自由にすごすから」

ファフニール『はい~。では、失礼し…て…』グー

師匠「接待役も大変だな。よしよし」ポムポム

怪しい色気のお嬢さん「あはは。なんだかそうしてると、猛獣遣いみたいよ?」

師匠「それもいいな。まあファフニールは魔物だかドラゴンだかでっかいトカゲだかよくわかんねえけど。こうしてるとかわいいよな」

弟子「そうですかねぇ…?」
 
師匠「うん。まあ、大抵の動物はすきだけどな。癒される」

怪しい色気のお嬢さん「……それにしても、本当に師匠さんってオールマイティよね? 他にはなにができるの? 趣味は?」

師匠「えー? 何々、俺のリサーチでもするつもり?」クスクス

怪しい色気のお嬢さん「そ、そんなわけじゃないけどっ// 興味があるのよ!!//」


師匠「ま、いいけどね。そうだな、本は好きだね。とりあえずあるだけ買うようにしてるよ」

怪しい色気のお嬢さん「ふむふむ…どんな本を読むの?」

師匠「なんでも」

王国妃「なんでも、とは… また随分と乱暴な言い方ですのね?」

師匠「ああ、いや。どんなことでも 全般を、中程度までは掘り下げたいとは思うので」

師匠「でも多くの物事を片っ端から体験するのはさすがに難しいから、本を読む。コツを知ってるとか基礎知識あるだけでも、実際にやったときの修練度が少しはちがうしね」

王国妃「まあ…。そうでしたの。確かに師匠様は話題もご豊富。それがその秘密なのでしょうか?」

師匠「ははは、秘密と言うほど、大層なことではありませんけどね。会話についていけないとか遊び人として二流ですから」

弟子「あ… なんか、それは。聴いた記憶が…あるようなないような…?」

師匠「とんちんかんな事いって、素敵な女性に幻滅されたら泣いてしまいますからね、俺」アハハ


怪しい色気のお嬢さん「でもそんなに本をかったり遊んだりしてたら、お金は随分かかるんじゃない?」

師匠「そうだねぇ。あまり金の話はしたくないけれど…単発バイトとか…。まぁいろいろかな、うん。いろいろ」

王国妃「アルバイト! 私、とても興味がありますわ! 師匠様はこれまでどのようなアルバイトをなさったことがあるのです?」

師匠「はは、妃様とはじめて出会ったあの船上パーティもアルバイトですよ?」

怪しい色気のお嬢さん(なにそれどういうことよ)

師匠「その他には…そうだな。妃様の好きそうなもので言えば…
パン屋さん、本屋さん、お花屋さん、ケーキ屋さん、
手紙配達、道案内、街道警備、交通整理
ボディーガード、魔物討伐、洞窟探索、建築土木とか…」

王国妃「まあ、まあ! どれもお話をおうかがいしたいものばかり!!」

怪しい色気のお嬢さん「割とでも一般的な仕事なのね。何かおもしろかったり割りのいい仕事とかあった?」

師匠「んー。各種司会や飼育員、猛獣とかのペットの躾代行とかは コツさえしってればボロ儲けできるかな」

怪しい色気のお嬢さん「むしろそんなレアな仕事のコツを知ってるのがすごいわ…」


師匠「とまあ、そんなこんなの収入があるから… 4:4:1:1 で 交際費:本:衣類:生活雑費くらいでなんとかまわしてる感じかな」

怪しい色気のお嬢さん「え」

王国妃「? 今の数字はなにか驚くようなことがおありなのかしら」

怪しい色気のお嬢さん「お、驚きますよ。生活費の比率ひくすぎない!?」

師匠「いや、だってこうしないと ごはん食べらんないし」

怪しい色気のお嬢さん「本と遊びに使いすぎてるからごはん食べられないんでしょ!?」

師匠「それは違うよ!? 女の子と遊びを優先できないとか、食事が喉を通らなくなるじゃないか!!」

弟子・お嬢さん(だめだこいつ はやくなんとかしないと)


怪しい色気のお嬢さん「あー…でも、そっか。女の子と遊ぶのなら、女の子におごってもらったりプレゼントも多いんでしょうね」フーン

師匠「む? おいおい、女の子に貢がせるとかサイテーだぞ? 遊び人としてそんなことするか!」


王国妃「貢ぎ物ではなくとも、師匠様でしたら贈り物を受け取る事も多いのでしょうね?」

師匠「いえ。なるべく貰わないようにしてるんですよ、本当に」

弟子「それでも、貰っちゃうこともあるんじゃないですか…?」

師匠「まあね。だからもし、貰っちゃったらそれ以上で返すことにしてるんだ。それを知ってる女の子たちは、手料理だとか…そういうもの以外は渡しに来ないかな」

王国妃「手料理はよろしいんですの?」

師匠「手料理以上に高いものなんてないから、返しようがないですしね。何より嬉しいから断れず、ついつい頂いてしまうんですよ」アハハ

怪しい色気のお嬢さん「徹底してるなぁ…本当に、生粋の遊び人って感じね。ほんとに天職だといわれたら信じちゃいそうだわ」


王国妃「師匠様は確か、剣もできますよね?」 

師匠「え。 何故そう思われるのです?」

王国妃「はい、船上パーティで一番最初に見せていただいたのは、カラ手でしたけれど剣舞でしたから。それを見れば剣技に優れているのはわかりますわ」


師匠「はは…バレていましたか。申し訳ありませんでした、剣舞だなんて物騒なものを…」

王国妃「あら、そんなこと気にせずともよろしいのですわ。武器を振り回したわけではないのですもの」

師匠「ありがとうございます。ですが、俺の剣は実践ではつかいものにならないとおもいますよ?」

王国妃「あら、そうでしょうか? …こうして傍にいてくださるだけでも、護衛任務として褒章をさしあげたいと思うほど信頼しておりますわ」

怪しい色気のお嬢さん「む」

師匠「ははは、参ったな。仕事なんかにしないでくださいよ、せっかくプライベートで妃様とお話できているのに」

王国妃「ふふふ。ではいつか困ったことがあれば、お仕事としていつか正式にお頼みすることといたしますわ」

師匠「お困りの時にはいつでもどうぞ。喜んでどこへでも駆けつけますよ。脚には自信があるのです」ニッコリ

怪しい色気のお嬢さん「ハ、ハイハイハイ!!」起立ッ!

師匠「な、なんだ? どうした お嬢さん?」


怪しい色気のお嬢さん「じゃ、じゃああのさっ// 私でもよ、よべば・・・来てくれるのかな…なんてっ!//」

師匠「あー、うん。そりゃあもちろ…

王国妃「あら、そのようにモジモジとなさっては、お手元のグラスが…」

怪しい色気のお嬢さん「え? あ」ツルッ

バシャーン!

師匠「」 ズブヌレ…


怪しい色気のお嬢さん「う、うひゃああああ!! ごっ、ごめんなさっ…!?」ワタタッ


師匠「あはは。水が滴るいい男? やべえなー。さっきから、そんなにみんなして俺の株あげちゃって。そんなに愛されちゃっても、遊び人の俺相手じゃ、彼女にはなれないよ?」アハハ

怪しい色気のお嬢さん「――っ//」

王国妃「うふふ、それは本当に残念ですわね。私も婚約者がいる身ですからあまり軽率なことは言えませんが、師匠様はその婚約者候補には十分に入りうる殿方だと思いますわ」ニコニコ


師匠「それはそれは。ですが妃様は、うちの弟子が女神と見まがうほど…」

師匠「いや、本当に王国領に住む人間にとっては女神みたいなものですからね。畏れ多くて俺には手なんかだせやしませんよ」

弟子「はいはーい。遊び人だけどー… 彼女、できましたぁ…ヒャふー・・・」

師匠「おい弟子。おまえ、無理に付き合わなくてもいいんだぞ…?」

弟子「いえー…どのよーな状況でも…最後まで…付き合うのが、遊び人ですから…」

師匠「お前…」

怪しい色気のお嬢さん「……やっぱり、情けないけど。花子ちゃんはいい買い物をしたかもしれないわね?」アハハ

王国妃「ふふ。弟子様も、師匠様も。お二人ともとても素晴らしい方だと思いますわ」


怪しい色気のお嬢さん「お妃様は、随分と師匠さんのことを買っていらっしゃるんですね?」

王国妃「……そう、ですね。師匠様は不思議な方でいらっしゃるからかしら・・・」

王国妃「どのようなお話でも不思議と楽しく言葉が滑り出てくるようですもの。いろいろと、お傍にいていただいて相談事などしたくなるようなお方ですわ」


師匠「…妃様。何か、誰かに相談したいような事がおありなのですか?」

怪しい色気のお嬢さん「失礼かもしれませんけど…私たちでよければ、お聞きしますよ?」

王国妃「・・・・・・ふふ。とても恥ずかしい上に、とても私的なお話ですのよ?」

師匠「構いませんよ。妃様の抱える悩みを、少しばかり俺にも持たせていただきたい」ニッコリ

王国妃「…結婚が、迫っているというのはお話しましたでしょう?」

怪しい色気のお嬢さん「ええ」

王国妃「ふふ。マリッジブルー、とでもいうのでしょうか。結婚生活にとても不安があるのです…」

王国妃「この1年、外を動いて知ったのは、自分がいかに矮小な世界に生きていたのかということ。このまま結婚すれば、后としてさらに城を離れることもなくなるでしょう…」

王国妃「私は…それで。その生活で…本当に満足していけるのか、と」

王国妃「結婚して…幸せになる事が出来ず。あの良き伴侶を、お恨みすることになっては申し訳ないと…」

師匠「・・・・・・そう、でしたか・・・」


怪しい色気のお嬢さん「…そうよね。お姫様なんだもの…結婚すれば、妃様として…国務のために従事することになるのよね…」

王国妃「お恥ずかしながら、私は このような話を気軽に出来るような侍従を持ち合わせておりません…ですので、心を打ち明けられる方がそばにいれば心強いと…」

王国妃「そんな想いがあって、ついつい師匠様を買ってしまいそうになるのですね」フフ

師匠「・・・・・・お嬢さん」

怪しい色気のお嬢さん「なに?」

師匠「あのさ、例の石で后様を占ってさしあげてはどうだろうか。そうすれば、少しは安心できるかも」

怪しい色気のお嬢さん「占う、って… ああ。“海の結晶”?」

師匠「うん。俺たちが占ったときも、かなり当たったといえるし…ラッキープレイスやラッキーパーソンも、間違いなかったわけだし」

怪しい色気のお嬢さん「そうだったっけ?」

師匠「そうだよ。ラッキースポットのココで、弟子は花子ちゃんと両想いになったおかげで旅の行く先を改めて考え直すことになるだろうし」

師匠「ラッキーパーソンだって…ああ、なんだ。実際、アレを回復させることが出来る人がいるっていう予言みたいなものだったんだ」

怪しい色気のお嬢さん「う//」

師匠「まだ出てきてないけれど、きっとラッキーアイテムも…」


怪しい色気のお嬢さん「わ、わかったわ。じゃあ、占ってみましょう…」

怪しい色気のお嬢さん「いいでしょうか、お妃様。あなたの将来に必要なものや大切なことをお伝えするための占いなのですが」

王国妃「はい。それならば是非、ご享受ねがいたいですわ」

怪しい色気のお嬢さん「水晶… 王国妃さまの輝かしい将来をお祈りします…。どうぞ彼女がより幸せに満ち足りた人生を送れますように、彼女をお導きください…!」

師匠「………どうだ?」

怪しい色気のお嬢さん「……う、うーん…? 頭になにも…この間は、脳裏に言葉が響くような感じだったんだけど…」

師匠「失敗、か…?」

王国妃「……? あの、お手元の水晶…なにか、妙な発光の仕方をしていらっしゃいませんか?」

怪しい色気のお嬢さん「え? あ、本当だ…って!! なんか写ってる!!」

師匠「何!? 映し出すことも出来るのか…どれどれ?」


海の水晶 ボヤー…

怪しい色気のお嬢さん「これは…王国ね。お城だわ」

王国妃「あ、この旗は…国で祭事をする時のものですわ」

師匠「祝い事… あ、これ。これ、城のバルコニーじゃないか?」

王国妃「! そうです これは、私と婚約者ですわ!!」

怪しい色気のお嬢さん「…ねえ、お妃様、なにか持っていない?」

師匠「白い…包み?」

王国妃「あ……これは まさか」

怪しい色気のお嬢さん「……抱きしめた…。ね、ねえ。これってもしかして、赤ちゃんじゃない!?」

師匠「そうか! 新しい姫の生誕祭を未来予知しているんだ!!」

王国妃「あ…」ソッ

怪しい色気のお嬢さん「妃さま…? 水晶に触れても…」


王国妃「私…こんな、こんなに幸せそうに笑ってる…」ポロ

師匠「……」クス

王国妃「婚約者様も、とても穏やかな微笑で、子を…」ポロポロ


王国妃「とても…とても、幸せそうに微笑んで…。お父様も、こんな…、こんなに穏やかなお顔をなさって…っ」ポロポロポロポロ

怪しい色気のお嬢さん「……少し、安心なさいましたか?」

王国妃「~~~っ」コクコクコク!!

王国妃「ああ…っ! 私、本当に…! 今日、ここでこのようにして貴女たちに出会えたことは きっと女神様のお導きですわ!!」

師匠「はは…。王族は女神信仰でしたね、そういえば」

怪しい色気のお嬢さん「あら、師匠さん。ここがどこだか忘れたの?」

師匠「え? ……あ、そっか」

怪しい色気のお嬢さん「女神の泉、女神の神殿。ここで音楽を捧げたのですもの、女神様の祝福があっても…おかしくないとおもうわよ?」フフ


王国妃「もう少し…もう少しだけ、このまま見ていてもよろしいでしょうか…?」

怪しい色気のお嬢さん「え? ええ。というか消し方もわからないし…いいと思いますけれど」

王国妃「……」ジッ

師匠「……」フフ

怪しい色気のお嬢さん「それにしても、豪勢な祭典ねえ」

師匠「お姫様の誕生だからね、そりゃ国を挙げて祝うモンでしょう」

王国妃「ええ。ですが、これほどの規模だとは…。すごいですわ、ほら、ここ。きっと国中の宮廷音楽化が集められて…!」

師匠「……あれ? ここにいるの四天王様じゃね?」

怪しい色気のお嬢さん「ちゃっかりまざってる!? 王国の祭事だよ!?」

王国妃「うふふ、きっと私がお呼びすることになるのですわね。ええ、ええ! そうですとも、その時には 是非、皆様にもおいでいただきたいですわ!!」


怪しい色気のお嬢さん「それにしても、どんな赤ちゃんなのかなー。男の子かな、女の子かな」

王国妃「ここまで盛大な式ですから…皇子だったのでは?」

怪しい色気のお嬢さん「ええ? 男の子でも女の子でも、生まれたらおんなじように祝っちゃわないかなぁ」

師匠「ふむ、そういわれると気になるね。もっといろんなものを音声とかもつけてハッキリうつせないもんかね」

海の水晶 ボヤン

怪しい色気のお嬢さん「あ。ズームした!?」

海の水晶 <ワァァァァァ!!!

師匠「音声を再生しだした!? な、なんて便利な…」

王国妃「! 何か様子が…もしかしたら、お披露目かもしれませんわ!!」

師匠「どれどれ」


海の水晶< “~~~~であり、姫君のご生誕となったわけで…~~”

怪しい色気のお嬢さん「姫君っていった! 女の子なんだ!!」

王国妃「き、きっともうすぐ、おくるみを剥いでかかげると思われますわ!」


海の水晶<“では、その姫君を紹介する!”


海の水晶< ♪プァー! ジャーン! プァプァパラッパパー!

師匠「!」

海の水晶< ワァァァァァァァ! 姫君サマ、バンザーイ 王国、バンザーイ!


怪しい色気のお嬢さん「う、うわぁ…かわいい…!!!」

王国妃「~~~~~っ!!」コクコクコク!!

怪しい色気のお嬢さん「おっきな瞳…まんまるい」

王国妃「ああ… 笑ってる…!」ポロポロポロ


怪しい色気のお嬢さん「ふふ…お妃さま、さっきから泣きすぎですよ? 目が赤くなってしまっても、氷くらいしかご用意できませんよ?」フフフ

王国妃「ええ、ええ。でも、とても嬉しくて…! 幸せそうで、胸の中にあったはずの不安が、すっかり消えていくようで…きっとこの涙は、悲しみが溶けて流れ出ているのですわ」

怪しい色気のお嬢さん「ふふふ。困りましたね? 師匠さんも、何か…」


師匠「…………」

怪しい色気のお嬢さん「…師匠さん? どうしたの」

師匠「……ラッパ」

弟子「…え?」

師匠「天使の、ラッパだ」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ… ちょっと?」

師匠「悪い。弟子、おい。俺、天使見つけたから遊び人やめるわ」

弟子「は、はい!?」


師匠「天使のラッパが聞こえたんだ。恋におちるその相手に出会った瞬間に聞こえる、その天使のラッパが」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょちょちょ。違うでしょ!? さっきのラッパはお披露目のためのファンファーレで…!」

師匠「いや、それは知ってるけど。そうじゃなくて、聞こえたんだよ…彼女だ。この赤ちゃん… 彼女が、俺の運命だ」

弟子「って、そうは言ってもですね!? 遊び人やめて、どうするんですか!?」

師匠「守護騎士になる。このお姫様の、守護騎士を目指す」

王国妃「……!! はいっ! 是非、お願いいたしますわ!! 入隊案内へお話を通させていただきます!!」

師匠「いや、いいですよ妃様。自力で、目指します。そうでなければ、天使にあわせる顔がない」

王国妃「きっと、きっと師匠様でしたらなれますわ! 立派な騎士に!」

怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょっと! いいんですか!?」

王国妃「こちらが頭を下げてお願いしたいのです! どうか未来に生まれる私の娘をお守りくださいませ!」


怪しい色気のお嬢さん「ちょ、ちょっとまってよ!? 急展開すぎ!!」

師匠「まあ、それは問題ないだろう。別に赤子に手を出すわけじゃない、彼女が成長するまでにはきっと立派な騎士に…」

怪しい色気のお嬢さん「そ、そうじゃなくて!!」

師匠「? なんだ」

怪しい色気のお嬢さん「わ…私も! 私も守ってほしいよ! 私も師匠さんのこと好きだもん!!」

師匠「うん、ごめんね? 俺、もう天使に恋しちゃったから!」ニッコリ

怪しい色気のお嬢さん「ええええええ!?」

王国妃「そ、その… なんといえば申し上げればいいやら…」

弟子「お嬢さん…残念ですねぇ…」

怪しい色気のお嬢さん「~~~~~女の子が、好きだって言ってるんだから! せめて好きとか嫌いとか、言うことないの!?」

師匠「うーん。大好きとかそーいうの、言わないようにしてるんだよね。なんかさ、誰かにそうやっていってるところを、天使に聞かれてる気がして怖いじゃん?」テヘ

怪しい色気のお嬢さん「~~~~乙女かぁぁぁっ!!!」


弟子「で、ですが師匠? 本気ですか? 騎士ってことはいままでみたいに自由な生活とは無縁ですよ!? 完全に寮生活の団体行動ですよ!?」

師匠「うん。大丈夫。あの子のためならなんだって出来る気がするから…」ニコリ

怪しい色気のお嬢さん「騎士になったって、お姫様とお近づきになれるとは限らないんだよ!?」

師匠「ああ、それでもいいよ。見てるだけでも幸せだし。ましてや守れるなら最高です。うん、そう思っただけでもイける」グッ

弟子「~~~~~よ、世の中にはまだまだたくさんの女の子が師匠に愛されるのを待ってるかもしれないんですよ!?」

怪しい色気のお嬢さん「そ、そうよ!? 考えを改めたらどう!?」

師匠「へ? バカじゃねーの。俺は世界中の女の子を守るし楽しませるけど。それはあくまえ真面目に遊びをしているだけだ。本気なのは…愛してるのは一人だけだよ」

弟子「だ、第一に。天使のラッパってなんですか!?」

師匠「そこかよ」


弟子「そ、それも運命とか言うつもりですか!?」

弟子「元遊び人の師匠なんて 王族の姫君からしたら嫌悪の対象になる可能性だって…! そうしたらどうするんです!?!」

王国妃「……」ニコニコ

師匠「………遊び人だからって理由で嫌悪されるとかは無いと思うけど。でもわかんないか」

師匠「ふーむ、天使に嫌われたら、か。まあ、そんときは俺に聞いてくれ」

怪しい色気のお嬢さん「な」

師匠「嫌われるくらいにはお近づきになれているのだったら、好かれるように口説いてもいるとおもうからねー」アハハー

怪しい色気のお嬢さん「なっ… なっ、な、なによぉおぉぉぉぉ!!!」ムキー!!!!!

怪しい色気のお嬢さん「天使天使って!! 名前もわからない赤ちゃん相手に!! 馬鹿じゃないの!? 祭事の雰囲気に酔ったんじゃないの!?」

師匠「まあ馬鹿みたいだとは思うけど、俺は俺の魂が導くままに踊らされて生きるサダメなんだよね。遊び人になったのも、こういうノリだったよ?」


怪しい色気のお嬢さん「師匠さんのばかああああああ!!!! 天使なんて空飛んでにげちゃうんだからあああ!!!!!」

師匠「なに、空に逃げたって絶対つかまえるよ。天に帰るなら神から奪う。どこまでても追いかけて、かならず傍にいよう。俺の脚をナメんなよ?」

弟子「う。傍にいるっていうのは、僕が花子さんに言ったのと同じなのに…なんでこうも雰囲気が違うんだろう…」

怪しい色気のお嬢さん「っていうか!!! なんでこう遊び人は、遊び人のくせに! 真面目で一途なヤツばっかりなのよおおおおおおおおおおお!!!!

師匠「ははは。遊び人てのは実に奥の深い職業だよねー」

怪しい色気のお嬢さん「深いのは闇じゃない!!?」

師匠「まあまあ、ところでお嬢さんはどうするの、このあと?」

怪しい色気のお嬢さん「え?」


弟子「僕は…花子さんの元へ帰ります。花子さんのいるところが僕の帰るところで、僕のいるところが花子さんの帰る場所♪」ヘラヘラ

王国妃「? 私はもちろん、婚約者の待つ城へもどりますよ?」

師匠「俺は天使の為に、騎士めざしてまずは神殿で転職、そっから城の騎士公募に挑戦する支度だな」

ファフニール『ムニャムニャ… フェニックスたん… 明日こそデートしようね…』ムニャムニャ


怪しい色気のお嬢さん「畜生おお!!!! 気がつけば周り中がリア充ばっかりになってるじゃんかあああああ!?!?」

四弦楽団のうちの1組「俺たちでよければ、話に乗ろうかー?」うんうん」

怪しい色気のお嬢さん「いいよ!! どうせそのステータスからして、おまえたちも2・2で男女カップルなんでしょ!?」

四弦楽段のもう1組「すごいですね。よくわかりましたね?」ねー」

怪しい色気のお嬢さん「うあああああああああああああ!!!!! もういいいいいい!!!!」


怪しい色気のお嬢さん「私は!! マジックアイテムと!! 占いと!! この魔法で!!! 好きなことをして過ごすよ!!!」

四弦楽団「うわ、なんだかずいぶんガッチャガッチャと持ち歩いてるんだね?」

四弦楽団「おもそー」

怪しい色気のお嬢さん「仕方ないでしょ! これでもかなり数は絞ってあるの!!」ムキー!

四弦楽団「なんか不憫だなぁ。お知り合いになった記念にいいことしてあげよっか?」

怪しい色気のお嬢さん「? なによ…」

四弦楽団「その道具袋、かしてくださーい?」

怪しい色気のお嬢さん「いいけど…?」

四弦楽団「 『結陣』 」ポゥッ……

怪しい色気のお嬢さん「……? 何をしたの?」

四弦楽団「うん、その袋の内側にね、転送陣を直接打ち込んでおいたよ」


怪しい色気のお嬢さん「は、はぁ!? 道具に!? 転送陣!? 固定化とかしなくて平気なの!?」

四弦楽団「いやだなぁ。ぼくたちを誰だと持ってるの?」

怪しい色気のお嬢さん「……そういえば、誰だっけ?」


四弦楽団「稀代の天才魔王の遺作・四天王だよ!!!!

怪しい色気のお嬢さん「そうでした」テヘ


怪しい色気のお嬢さん「…でも、道具袋に転送陣なんてうって、どうするの?」

四弦楽団「いまはとりあえず、君の部屋に繋いであるけど。行き先も出口も固定してない転送陣だからね」

怪しい色気のお嬢さん「・・・? つまり?」

四弦楽団「仕舞っておく場所次第で、どれだけでも物が収容・回収できる とっても便利な4次元ポケットのできあがり♪」

怪しい色気のお嬢さん「まさかのラッキーアイテムきた!?!?」


四弦楽団「ちなみにもちろん転送陣だから、うまいこと袋を裏返したりして使えば、自分自身も転移したりできるかもねっ♪」

四弦楽団「これがあれば、世界なんか旅し放題、どこにでも行き放題じゃね?」

四弦楽団「そうだな、荷物も持って歩く必要ないし」

四弦楽団「暑い日には北国へいくもよし、寒い日には南に飛ぶもよし」

四弦楽団「何、じゃあ1年中、最高の気候で暮らせるじゃん」

四弦楽団「いいなー 俺もそんな風に遊んで暮らしたいわー」

四弦楽団「まあ、がんばってね、たまには演奏も聴きに来いよ」



怪しい色気のお嬢さん「……な、なによ。それ… なんか、それって まるで…」


3ヶ月後


シュ… ヒュパッ!
怪しい色気のお嬢さん「……ふふん。自分を転送するのにも随分なれたわね」

魔幼女「師匠~~」ブンブン!

怪しい色気のお嬢さん「やだ。またついてきたの!?」

魔幼女「えー? つれないですよぉ、指輪まで頂いたのに…期待させておいてひどいですー」

怪しい色気のお嬢さん「いっとくけど呪いの指輪だからね!? ソレ!」

魔幼女「ともかくー。師匠のいくところには、絶対に一緒にいくって決めて わざわざ家をでてきたのですよー」テクテク

怪しい色気のお嬢さん「そうはいってもねぇ。別に行き先があるわけじゃないし。根っからの根無し草よ?」

魔幼女「根っからなのに、根無し草なんですかー」

怪しい色気のお嬢さん「うっさい」


怪しい色気のお嬢さん「っていうか行き先になんて持たないの、それがポリシー! あたしはキチンとした遊び人を目指すの!!」

魔幼女「キチンとした遊び人っておかしくないですか?」

怪しい色気のお嬢さん「いいのよ!! どっかの馬鹿みたいな“真面目な遊び人”なんかに遊び人のイメージつけられちゃ世の中の女性が泣くって物だわ!!」

魔幼女「ああ・・・まだ師匠さんのこと引きずってるんですかー?」

怪しい色気のお嬢さん「っていうか!! これ見なさいよ!!!」

つ 葉書

魔幼女「なになに… “僕たち結婚しましたっ☆ 来年には家族が増えますよーー! 今は新築かうために一生懸命はたらいていますっ! By弟子&花子”…ですか」

怪しい色気のお嬢さん「あ い つ ら あ あ あ あ あ!!!」

怪しい色気のお嬢さん「遊び人の癖して、何を幸せな人生設計をキッチリたててやがんのよ!!!!」


魔幼女「それで、キチンとイメージどおりの“遊び人”になるんですかー?」

怪しい色気のお嬢さん「そうよ!!」

魔幼女(同類のような気がしますですよー)


怪しい色気のお嬢さん「と、いうわけで!! 今日もきまぐれ放蕩の旅!!」


遊び人(怪しい色気のお嬢さん)「ガンガンいくわよ!!」

遊び人(魔幼女)「師匠っ♪」


―――――――――――――――
おわり

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