ハリー「……」マルフォイ「……」 (46)

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「…やっぱ家でかいな」

マルフォイ「そうでもない…」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「…」

マルフォイ(何しに来たんだ…)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416043878

ハリー「酒を持って来た」

マルフォイ「?」

ハリー「とりあえず飲もう」

マルフォイ「…」

ハリー「ダメか….…?」

マルフォイ「いや、シラフで話す話題もない。しもべ妖精にグラスを持ってこさせよう」

ハリー「ああ」

マルフォイ「グラス二つ」

しもべ妖精「こちらに」

マルフォイ「ああ。下がっていいぞ」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「開けるよ」

マルフォイ「…」

ハリー「乾杯」

マルフォイ「……乾杯」

ハリー「………」

マルフォイ「…」

ハリー/マルフォイ(気まずい…)

ハリー「…」

マルフォイ「………」

ハリー「マグルの酒だけど、口に合うかな」

マルフォイ「…実のところ、すぐに酔いが回るから酒の良し悪しはよくわからない」

ハリー「……」

マルフォイ「…口当たりはいいと思う」

ハリー「あ、そう?」

ハリー「フランスから送ってもらったんだ」

マルフォイ「へぇ…」

ハリー「……」

マルフォイ「……」

ハリー「しもべ妖精の醸造もいいけど、こっちはこっちで趣きがあると思う」

マルフォイ「……マグルは全部手作業で作るのか?」

ハリー「ううん。道具が高度に発達してるはずだから、手作業ばかりではないよ」

マルフォイ「そういうものか」

ハリー「……」

マルフォイ「…」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

ハリー「……」

マルフォイ「…」

ハリー「…」

マルフォイ「…」

トン

ハリー「一本飲んじゃったか…」

マルフォイ「うちので良ければ一本開けよう。うわ、お前顔赤いな」

ハリー「飲むとすぐあったまるけど、まだまだ飲めるよ」

マルフォイ「わかった。ぶどう酒を!」

しもべ妖精「お持ちしました」

マルフォイ「うん。下がっていいぞ」

ハリー「高そうだな」

マルフォイ「…つまみも出そうか」

ハリー「ヤキトリはある?」

マルフォイ「ねえよ」

ハリー「だろうな〜」

マルフォイ「あ〜やばい。結構酔い回ってきてる」

ハリー「最初からつまみも食べれば良かったじゃん」

マルフォイ「お前がいきなり酒とか言い出すからだって」

ハリー「正直、酒の勢い以外のどんなテンションで顔合わせればいいのかわからん」

マルフォイ「じゃあなんでお前宅飲み提案したんだ」

ハリー「それな〜〜」

マルフォイ「マジなんなん?」

ハリー「よし。わかった。話そう」

マルフォイ「はよ」

ハリー「子供できるんだけどさ」

マルフォイ「そうなのか。めでたいな」

ハリー「ありがとう。でも、マグル育ちだから魔法界の教育とか常識とかよくわからなくて…」

マルフォイ「つまり、子育てに不安があると?」

ハリー「そうなる」

マルフォイ「そんなもんお前夫婦で相談しろって。人に言われて決めるもんじゃないし、お前ヨメさん純血だろ」

ハリー「でもお前やロンみたいにマグル社会に無知過ぎる子供になっちゃうのも嫌だし……」

マルフォイ「お前喧嘩売りに来たのか」

ハリー「いや、実際マグルについての情報なくて困った経験とかあるんじゃないの?」

マルフォイ「あんまりないな……。ボロが出たら記憶修正すれば良いし、目くらましで避けて通ってもいいし」

ハリー「闇祓いは魔法使うとバレる状況もあるから、マグル学はそれなりに使うんだ」

マルフォイ「子供に闇祓いやらせるって決めてるのか」

ハリー「そうじゃないけど、マグル人口は世界の大多数であるし、無視し続けるのも良くないだろ」

マルフォイ「お前面倒くさいこと考えてるな。そんなもん子供が知りたいって言ったらしっかり教えてあげればいいし、興味を示さなかったら魔法使いとして育てればいい」

ハリー「ウィーズリー家もそんな感じだったっぽいけど、アーサーおじさんがあんなにマグル好きなのに子供たちはマグルの常識が全然ない」

マルフォイ「別にいいだろ。ウィーズリーはあれで結構大成してるじゃないか」

ハリー「そうかなあ」

マルフォイ「むしろその話ちゃんとヨメさんにしてやれ」

ハリー「ジニーは産前だからか最近ピリピリしてるんだ」

マルフォイ「あー……」

ハリー「あんまり不安について話すと煙たがられそうじゃん」


マルフォイ「……とりあえず一緒に居てやれよ」

ハリー「うーん……」

マルフォイ「というか今日お前一人で出かけてて大丈夫なのか」

ハリー「……」

マルフォイ「……」

ハリー「…………実はロンと会うことになってる」

マルフォイ「バカか!」

ハリー「……マズイかな」

マルフォイ「義兄なんだから簡単にバレるに決まってるだろ!! お前もう帰れ!」

リンゴーン

しもべ妖精「ロナルド・ビリウス・ウィーズリー様がいらっしゃいました」

マルフォイ「ああやっぱり!」

マルフォイ「通してやれ。ポッターを持って帰らせる」

ロン「悪いなマルフォイ」

ロン「おいハリーてめえ!! 僕がジニーにどんだけ問い詰められたと思ってんだ!!」

マルフォイ「まさかポッターはお前に話を通してなかったのか!?」

ロン「そうだよ!! おかげで探すのに時間がかかった!」

ハリー「ロンに情報を与えるよりは全力で隠れた方が時間が稼げると思ってね」

マルフォイ「変なところで闇祓いっぽいプロ意識を発揮するのはやめろ」

ロン「僕のことを舐め過ぎ」

ハリー「君がジニーに優位なイメージがないんだが…」

ロン「これでも兄だぞ? それに、僕は君にもう少し信頼されてると思ってた」

ハリー「仕事ではロンの嗅覚と機転は役に立つけど、君の立場なんかウィーズリー家では一番弱いじゃないか」

ロン「…」

ハリー「…」

マルフォイ「良いからもうお前ら帰れ」

ハリー「ああ、帰るか」

ロン「送るよ」

ハリー「そうしてくれ」

マルフォイ「もう何かあってもうちに逃げ込むのはやめろよ」

ハリー「わかったわかった。ジニーとも仲良くするよ」

おわり

オチらしいオチがつかずすみません


ありがとうございました

ロン「…」 マルフォイ「…」

ロン「…」

マルフォイ「なんで今度はお前が来てんの?」

ロン「…」

マルフォイ「おい…」

ロン「…」

マルフォイ「まさか夫婦喧嘩で言い負かされて来たのか」

ロン「……!」

マルフォイ「そんなことで大の大人が泣きそうになってどうする!」

ロン「だっ゛で……ハーマ゛イオニ゛ーが……!」

マルフォイ「子供かっ」

ロン「……」

マルフォイ「…」

ロン「…」

マルフォイ「…」

ロン「…」

マルフォイ「…」

ロン「………う゛ぅっ……」

マルフォイ「ああっ! しょうがない! どうせ聴いてやらないと帰らないんだろ!」

ロン「マルフォ゛イ〜〜!!」

マルフォイ「いいから話せ! グレンジャーが何をしたって?」

ロン「……」

マルフォイ「ちっ。酒を出そう」

ロン「そんな……いいの?」

マルフォイ「おーい。ウィスキー一本!」

しもべ妖精「こちらに」

マルフォイ「あとでつまみも持って来てくれ」

しもべ妖精「かしこまりました」

マルフォイ「ほら。乾杯」

ロン「ぐすっ…乾杯」

マルフォイ(血を裏切る者と二人で酒をあおぐ日がくるとはな)

マルフォイ「さーて、グレンジャーがお前に何をしてしまったのか聞かせてもらおう」

ロン「それなんだよ…………」

ロン「ハーマイオニーに頼まれて、マグルの量販店に自動車で買い物に行ったんだ……」

マルフォイ「マグル生まれらしいわがままだな」

ロン「…僕もそう思ったけど、魔法界に無い物ならマグルから買うのも仕方ないだろ?」

マルフォイ「さあ」

ロン「とにかく、そのときはそうしてあげようと思ったんだ」

マルフォイ「ああ」

ロン「駐車場が混んでたから、僕はマグルから見てもわからないぐらいちょっとだけ、呪文で調整して駐車したんだ………」

マルフォイ「ふむ」

ロン「ぞう゛じだら゛………オ゛ォン……」

マルフォイ「泣くな。つまみも来たから食べろ」

ロン「……う゛っぐ………あああ゛ぁん……もぐもぐ……」

マルフォイ(泣き上戸かよ………)

マルフォイ「つまり、グレンジャーはお前が『自動車』を魔法で少し動かしたことが気に入らなかったのか?」

ロン「ああ゛……」

マルフォイ「成人した魔法使いの特権みたいなものだ。魔法は公序良俗を害さなければどこで使ってもいいよな?」

ロン「ぞう゛だろ゛う………だげどっっア゛ーマ゛イオニ゛ーが、『いつもそんなことしてるの?』っで……!」

マルフォイ「…」

ロン「じかも゛っ……『もしかして免許も不正にとったのかしら』どきたっ………ぐぉぉ゛ぉん」

マルフォイ「それはひどいな。妻なのだから、夫を疑うという選択からは最も遠くなければ」

ロン「……」

マルフォイ「何と言い返したんだ」

ロン「……………」

マルフォイ「…?」

ロン「………………」

マルフォイ「お前!! まさか本当に不正を働いていたのか!?」

ロン「……僕には超感覚呪文があるし」

マルフォイ「この恥知らずが!! ヨメさんにもう一回しょっぴかれて来い!!」

リンゴーン

しもべ妖精「ハーマイオニー・グレンジャー様がいらっしゃいました」

マルフォイ「通せ!」

ハーマイオニー「うわ、本当に豪邸なのね」

マルフォイ「ほっとけ」

ハーマイオニー「それと、ロンが迷惑かけました」

マルフォイ「正直、あいつの性根は叩き治した方がいいと思った」

ハーマイオニー「ああ……うん」

ロン「そこは否定してよ……」

ハーマイオニー「あなたが免許を真っ当に取り直したら考えてあげるわ」

ロン「ぅ゛っ………」

ハーマイオニー「それまでは私の生徒のつもりでいることね」

ロン「………それはつまり……手伝ってくれるってこと…?」

ハーマイオニー「さあね。不真面目なら叩き出すわ」

ロン「ハーマ゛イオニ゛ー゛ッ……君って最高だっっ!!」

ハーマイオニー「もう! こんなところで!」

マルフォイ「はいはい。もう帰れ」


……
マルフォイ「やっと帰ったか。寝よう」

ネビル「……」

マルフォイ「!?」

ネビル「……マルフォイ……話を聞いてくれ」

マルフォイ「うちはお悩み相談所じゃないんだが……」


おわり

ロンが子供っぽすぎた気がします
ありがとうございました

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