野依「のよりん!」プンスコ ?「ルールくらい守れよ、悪魔」 【咲-Saki-】 (48)



すこやん「くらえーアラサーズミキサー」京太郎「ぐああああ!!!」

すこやん「くらえーアラサーズミキサー」京太郎「ぐああああ!!!」 - SSまとめ速報
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咲「アラサー退治!」すこやん「あはは、無理無理...ね、ダーリン♪」

咲「アラサー退治!」すこやん「あはは、無理無理...ね、ダーリン♪」 - SSまとめ速報
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衣「三十路退治だ!」はやり「若い子って嫌いだな...あ、執事さん見っけ☆」

衣「三十路退治だ!」はやり「若い子って嫌いだな...あ、執事さん見っけ☆」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395035181/)

の続き。

元ネタは7人の悪魔超人

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415901707


咲 × 戒能プロ 咲の勝利 パーツ奪還成功

衣 × 藤田プロ 衣の勝利

衣 × 野依プロ 乱入 衣の敗北 パーツ奪還失敗

優希 × はやりん はやりんの勝利 パーツ奪還失敗

久 × 三尋木プロ 久の勝利 パーツ奪還成功

照 × すこやん すこやん勝利

和 × 愛宕母 引き分け 生死不明


残りパーツ所持者

すこやん、はやりん、のよりん

確かこれであっているはず確かこれであっているはず。


京太郎がたまに出るけど、本人はバラバラだし直接本編にはいまいち出てこない。

でも百合ってわけじゃない。

投下中でも雑談はどうぞご自由に。


咲「みんないなくなっていく……」

数多の死闘が繰り広げられたこの日、やっと咲に休息が訪れた。

ベッドの中の咲も、本来なら休息すべきなのだろう。

けれど、咲は……

咲「和ちゃん、優希ちゃん、衣ちゃん……お姉ちゃん」グスグス

咲「みんな、みんないなくなっていく……」

咲「けど、けど、私がやらなかったら……」

数多の友を失い、愛すべき家族を失った咲は、もはや平静を保つのは不可能であった。

そのため、眠ることなど不可能。

蓄積された疲労が、幻覚として咲を襲う。


照『さきー……さきー……』

咲「お姉ちゃん!?」

優希『さぎじゃーん』

咲「優希ちゃん!!」

衣『さぎー……衣の、衣の頭は何処へ』

咲「きゃあぁあ!!」

『さーぎー……』

体の一部が欠けている少女達は、悲痛な声で咲の名を呼ぶ

咲「来ないで、来ないで、来ないでよー」

誰もいない部屋で、咲は一人泣き、叫び続けた。


寝ても悪夢、覚めても悪夢、先に平穏は訪れない。

トントン

咲「誰?」

トントン

咲「誰?」

返事はなく、ただノックだけが響いている

トントン

咲「もしかして、和ちゃん?」

返事はなく、咲の問いかけに答えるかのようにノックが止む

咲「あの渓谷から生き延びて、私に会いに来てくれたの? 今開けるね!」

わずかながら希望に縋り、咲は声なき扉、ノブに手をかける。

咲「のどか、ちゃ」

扉を開き、先にいる和に……

   (⌒)_              _(⌒)
  (⌒  )   -‐…‐-    (  ⌒)
   `¨ヽヽ/ .::::::::::::::::::::::::::.`  〃`¨´
     . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ

.     /.::::::::::::::/! :::::::::::::::::::.ヽ :::::::.
    /.:::::::::::〃  | :::::::::::::::::::::::::::::::::::.
    .′.::::::::/  │:::::::i:ト、:::::::::::::i:::::: i
   .:::::::::::::/     |:::::::::i:| i::| ::::: |:::::::|
   |:i:::::::::: ≧ト廴ト、::: 仏斗匕、 :}:::::::|
   {:| ::|:::::|乍≧ミ  `¨ィ≦斤|`′:: |
   ゞ ::|:::::|: 辷ソ      辷ソ |:: |::::: |
   |::::| ::::. ハ//  ,   ハハ/, ::: |::::: |
   |::::| :::::ハ     __r     .イ:::::|::::: |    「来ちゃった!」
   |::::| ::::i::::> .   `  イ::::|:::: |::::: |
   |::::| ::::|:::::::r‐| ≧≦ |‐、 |:::: |::::: |

   |::::|i :::{/ {人     人} .':::::,′:::|
   |::::j|::八!   \\.// /.::/ニ‐ ::l
  -≦八廴≧   \/ ≦彡'|ニニニニ`ヽ
 ニニニニニ二|/二\|/ニニ\!ニニニニニ=


会えなかった。


続きはまた今度

<●><●>ヒサビサダナ

>>10 前回が半年以上前だしね

咲「あ、あ、あ」ガクガク

血しぶきを浴びたままの姿で、野依が咲に彼氏か彼女の如く挨拶をする。

その手には、和の赤いリボン、おそらく和のツインテールの方割れ、ストレートで綺麗な桃色の髪が握られていた。

それを笑顔で握り見せつける野依に、咲は恐怖し、足元には水たまりが出来る。

野依「行く!」

咲の腕を掴み、問答無用で連れて行こうとする野依。

咲「ど、どこへ!? の、和ちゃんは」

野依「知らない!」

咲「答えて、答えてよぉ」

野依「……」

立ち止まり咲の方へ振り向く野依

野依「あの世でね」プンスコ


咲「きゃっ!」

ドサッ

咲「いたた……」

連れ去られた先にあるのは、染み一つない純白のリング。

それは昼間使われていたものではなく、おそらく新たに用意されたものである。

咲「わ、私はもう戦いたく」

野依「気にしない!」プンスコ

咲「だ、だから」

野依「虐殺!」

ドガッ

咲「うぁ!」

咲の腹部へ野依のサッカーボールキックがめり込む。


咲「お、おえ」

腹部を押さえ、うずくまる咲の髪を掴み、野依はすこし笑顔を見せながら、咲の顔を見つめている。

野依「もう一発」

咲の髪から手を離し、今度は顔面中央、鼻に蹴りを放った。

ガンッ!

咲「ひぐっ!」

たまらず咲は鼻を押さえ、涙を流す

野依「ほら!」

挑発ポーズをとり咲を煽る野依。

けれど咲は、前回の様な闘争本能を失い、ただ怯える小動物のように震え、姉の名を呼ぶことしかできなかった。

野依「……つまんない!」

けれど蹴るのを止める野依ではなく、嬲るように何度も咲に蹴りをいれる

咲「痛い、痛い、どうして、どうして私が」グスグス

野依「ふふふ!」ゲシゲシ

野依「最後!」

咲「い、いや、いや……」

突如マットの周りの景色が変わる。


咲「こ、ここって……」

野依「マイリング!」

何も無かったはずの周囲には、真っ赤に染まったリングマット、酸化し黒ずんだリングマット、体の一部が無い少女など、様々なものが飾られてあった。

咲「わ、私を……」

野依「そう!」

野依は痣だらけとなった咲を担ぎ飛びあがると、ボディスラムの要領で咲をリングコーナーにある鉄柱目がけ投げつけた!

咲「みんな、ごめんね……」

散っていった仲間に心の中で謝罪し、咲は水中に沈められる、はずだった。

「プロって言うのは、常識を、ルールを守らない人のことを言うのかい?」

野依「誰!!」

衝突寸前、何者かに助けられた咲。

野依「返せ!」

「この子は疲れているんだよ?」

朦朧とする意識の中、聞こえるのは怒り、叫んでいる野依プロ、そして咲の目に映ったのは


マスクをつけた和ちゃんより濃い色の髪をもつ、人物だった。


野依「知ってる」

マスクマン「なら休ませてあげるのが筋じゃないのかな?」

野依「悪魔にルールは存在しない!」

マスクマン「そう、なら私も久々に、遠慮なくやらせてもらおうかな」

首を鳴らしながらマスクマンはそう告げると、気絶している咲をリング脇に寝かせ、その女性は着ていた上着を咲にかけてあげた。

野依「ヘイ!」

パチィン!

……ゴゴゴゴゴ

野依が指を鳴らすと、どこからか巨大モニターが現れた。 

それはのよりんらプロ達が使う、テレビ電話の様な枠割を果たすものらしい。

はやりん『あれー? のよりんずるいぞ!』

すこやん『ふわぁぁ……あれ、なにやってるの?』

マスクマン「どんな技術よ、それ……」

それと同時に、リング脇に備え付けられていた蝋燭に灯がともる。

野依「ゴング!」

どこからかゴングが鳴り響いた!!

今、戦いの火蓋が切って取られる。



マスクマン「遠慮はしないよ、野依プロ」

のよりん「のよりん!」

マスクマン「は?」

のよりん「すこやん、はやりん、のよりん!」

マスクマン「……なるほどね……ま、どっちでもいいけどさ」

のよりん「良くない! それにダサい!」

ヒュンッ

マスクマン「おっと」

野依のハイキックが女性の頬をかすめるっ!

のよりん「おしい!」

マスクマン「ところで、何がダサいって?」

のよりん「そのマスク!」

マスク「あっはは、これでも身バレは避けたくてね、気にしないで、よっ!」

のよりん「ふっ!」

マスクのライナータックルを馬跳びの要領でかわすのよりん。

マスク「あちゃー……一度組み伏せれば後はぼこぼこに出来ると思ったんだけど」

のよりん「甘い!」プンスコ

お返しにとばかりに、のよりんのロープを利用したタックルが襲いかかった!

マスク「その程度、軽く受け止めて……っつ!」


ズザザァッツ

のよりん「てへっ」

舌を出し悪びれるのよりん

マスク「タックルは囮! くそっ」

のよりんの狙いは足。すなわち転倒である。

のよりんは組み合う直前に、タックルからスライディングに切り替えた。

マスク「ちぃいっ」

しかしマスクマン、体勢を崩されるも倒れない!

のよりん「まだまだ!」

ああっと、のよりんの方が上だった!

マスクマンの隙をつき、背後からタックルだ―!

マスク「しまった!」

必然、倒れる形となったマスクマンを、のよりんは見逃さない。

マスクマンの背に覆いかぶさり、スリーパーホールドを仕掛けた!

マスク「あがぁっ!」

のよりん「ふふ!」

あぁーっ! のよりんの細い腕がマスクマンの首に絡みつく!


二人の戦いを見ているプロ達は、いつの間にか用意していたビールとおつまみ片手に暢気に観戦をしていた。

はやりん「いやー、のよりんもやるねー」

すこやん「そうそう。まさか単騎で乗り込むなんてね」

はやりん「はやりは~、地獄単騎はお勧めできないかな☆」

すこやん「私はたまにするけど……あ、ビールいる?」

はやりん「もらうぞ☆」

すこやん(それにしてもあのマスクマン……どこかで見たような)

すこやん「ところで、さっきからたまに出てくる実況は何者なの?」

はやりん「はやりの知り合いだぞ☆」

すこやん「それって男!?」

はやりん「女だぞ☆」

すこやん「なーんだ」


のよりん「ギブアップ?」

マスク「誰が……するか!」

強引に力でのよりんから逃れるマスクマン。一体何者なんだ―!

のよりん「面白い!」

のよりんはマスクマンにまたもタックルを繰り出す。

マスク「なんども同じことを……」

今度は受けずに逃げるマスクマン! あああ、しかしのよりんの方がその策を上回る―!!

ジャンプをする寸前、のよりんはマスクマンの右足を掴み、そのまま力づくでコーナーポストに叩きつけたーー! これはいたい!

マスク「がはっ!」

ああー! マスクマン、吐血、流血―!

のよりん「美味しそう!」

それを見てのよりん、まさかの舌舐めずり―!

マスク(こんなやつに……)

のよりん「あはははは!」ガンガン

顔つきは怒り、けれど笑いながら殴り続ける姿は修羅そのものだ―!


マスク(こんなやつに私の大事な……)

のよりん「お終い!」

あーっと、のよりん、お終いと宣言し殴るのはやめ、マスクマンをゆっくりと持ち上げ、ブレーンバスターだーっ!

のよりん「死ね!」

けれどその先にあるのはキャンパスではなくロープ、どうしたのかー! マスクマンの反応は無いぞー! まさかの瞬殺!? もう決着がついてしまうのか―!

はやりん「あっけないぞ☆」

すこやん「……」

はやりん「すこやん?」

あぁーーっ、ロープ目がけ倒れたのは、これが狙いだったのか―!!

のよりん「ひひっ」

不敵に笑うのよりん、ロープの反動で上空へ飛んだマスクマンに、追撃を仕掛ける―!

のよりん「こっちがほんと」ガシッ

マスクマンを空中でリバースフルネルソンの体制に移行し、そのままマスクマンを落下かー!

急激なGにより、マスクマンのマスクが捲れそうだー!

のよりん「ご尊顔!」

マスクマン、絶体絶命ダイピーンチ!!


マスク「こんな屑に、私の教え子を……教え子たちを」

のよりん「?」

マスク「やらせて、たまるかー!」

ああっと、突如マスクマンが叫んだかと思うと、マスクマン、またも力技で技を解除したー!

のよりん「なんで!?」

技を外されたショックか、のよりん、慌て混乱しているぞ―!

マスク「やるなら正々堂々、やりなさい!」

うぉーー! 今度はマスクマンの逆襲!

空中でのよりんを逆さに掴み。そのままキャンパスに叩きつけた―!

墓石落とし、パイルドライバー!

マスク「ふん!」

そして今ゆっくりと立ち上がった―!

のよりん「うっ!」

マスク「昔のよしみだ。ココにあんたの墓標を建ててやるよ」


うぉおおお!

マスクマン、倒れているのよりんを見下し、とんでもない、爆弾発言だ―!

のよりん「うぅうう、うう!」ゴロゴロ

それとは対照的に、頭を押さえ地面でうずくまるのよりん、ちょっとかわいい!

マスク「これくらい、プロのあんたじゃ効かないだろ?」

それを無理やり起こすマスクマン! 鬼か、悪魔か、一体全体、何をする気……うぁあああ!

マスク「これで、自慢の吸血もできないだろ?」ガシッ

肩に担ぎあげ、ボディースラムのような状態で助走をつけ、目指す先には……

のよりん「なに、する……」

マスク「あんまりしゃべると、舌噛むよ」ダダダダ

ゴァーンッ

てっちゅうううう!


のよりん、顔面から鉄柱へ衝突!

のよりん「ごぶぅっ!」

のよりん、見るも無残な吐血。吐血どころか、口、顔じゅう真っ赤に血で染まる!

はやりん「うわー、えげつないぞ☆」

すこやん「……」

はやりん「さっきから黙ってばかり、どうしたの?」

すこやん(この戦い方、大胆さ、覚えがある)

のよりん「いはい(痛い)!」プンスコ

歯もいくつか折れた様子だー!

マスク「痛い? 今貴方、痛いっていった?」

ツカツカとのよりんに詰め寄りコーナーに立たせるマスクマン、これ以上何をする気なのか―!

マスク「貴女にやられた人達の方が、何倍も痛い思いをしてるわよ!」ダダダダダッ

ドカッ!

のよりん「うぎゃぁっー!」

今度は顔面目がけドロップキーックっつ! これは入った!

そして崩れ落ちるのよりんをダブルアームロックで固定、そのまま……リングヘドーン!!


のよりん「ぶへっ!」

またも吐血、のよりん大ピーンチ!

マスク「どう? 参ったって言うなら、今のうちよ」

見下ろしながらそう告げるマスクマン、これはもう決まりか―! 大逆転勝利か―!?

しかしのよりん負けてはいなーい!

顔面血まみれになりながらも、なおも立ち上がる!

マスク「まだやる気?」

のよりん「うがぁっ!」

気力でマスクマンの首もとへ噛みつ……けない!

マスク「その歯じゃ無理だよね? 悪いけどさ」

歯零れした包丁のように、今ののよりんの歯では相手を噛みつけなーい! のよりん、得意技を封じられて大ピーンチ!

のよりん「あっ、えっ……」アセアセ

マスク「飛んで火にいるなんとやら。逃がさないよ」

慌てて距離を置こうとするも、マスクマンの膝蹴りがのよりんの腹にヒット!ヒット、クリーンヒィット!!


マスク「あんたから受けた皆の痛み、返させてもらうよ」

この状況を仲間のはやりん、すこやん、なんとなんと! 笑っているぞ―!

はやりん「だってさぁ、ねえ」

すこやん「あそこまで傷つけたら、マスクマンさんには悪いけど」

なんなんだ、なんなんだ、なんなんだー! 

心配どころか、するのはマスクマンに向かってだ―!

しかしのよりんは満身創痍、ここから何が……

マスク「このまま今度はパワーボムで……」

グサッ

マスク「え?」

のよりん「許さない」チュー

のよりん、服の内側に忍ばせていたナイフ、いや、ストローをマスクマンの胸に突き刺した―!

マスク「くっ」

慌てて引き抜くマスクマン! わずかに心臓は外した様子、けれど胸からは血が流れているぞ―

のよりん「ふふっ!」ダダダッ

そしてのよりん、またも噛みつき攻撃!

マスク「そんな技、いたっ」



のよりん、頸動脈目がけ噛みついた―!

のよりん「ふっふふ!」ガブガブ

マスク「うぐぅうう!」

あああーーー! 先ほどは平然としていたマスクマン、なにやら今度は苦しみ始めた―!

マスク「バカな……さっき私が」

のよりん「にぃーー」

ニッコリと歯を見せるのよりん。しかしその歯は見るも無残じゃ、なーい!

前歯や犬歯、先ほどボロボロにされたはずの歯が、復活しているぞ―!

のよりん「もう手加減しない」

すこやん「人間の体にある血は鉄分に注目されがちだけど、その中にはカルシウムも含まれている」

はやりん「のよりんは摂取したカルシウムを骨、歯に転用できるんだよね☆」

すこやん「吸われた方はたまったもんじゃないけどね」

そしてまたストロー!


はやりん「いやー、懐かしいなー」

すこやん「初めて会った時はびっくりしたよね」

はやりん「いきなり挨拶! って言われて噛みつかれたもんね―」

すこやん「そうそう。のよりんは女子高特有のじゃれあいのつもりだったらしいけどね」

はやりん「はやりの知ってる女子高にはそんなのない。って言ったら泣いて謝ってきたもんね~」

すこやん「それがいまやこうです」

はやりん「時の流れは恐ろしいぞ☆ あ、お肌に悪いからもう寝るね」

すこやん「え、見ないの?」

はやりん「どうせのよりんの勝利だもん、見なくてもわかるぞ☆」

すこやん「そっか、おやすみー、あ、私ちょっとお花を」

はやりん「飲みすぎだぞ☆」

のよりん「もう許さない! 絶対許さない!」プンプン

すこたん「おお、燃えてるよ、のよりん。その間に私はトイレっと」

マスクマン「ふん、たかがその程度……うわっ!」ズルッ

のよりん「グルグル!」

ああーっつ!のよりん、キャンパスマットを捲り上げ、マスクマンを包みこもうと

のよりん「チューチュー!」

そして口にするは先ほどの尖ったストロー!


マスク「くっ、なら……」ガタッ

何をする気……うわぁっ!

のよりん「巻く!」

のよりん「ぐるぐる!」

のよりん「巻いたら出来た!」

のよりん「ミイラパッケージ!」

グサァッ!

のよりん「チューチュー」

チュー

のよりん「……違う」

のよりん「!」ホドキホドキ

のよりん「やっぱり!」プンスコ

ミイラアナ「……」

のよりん「じゃあ本物は……」

マスク「危ない危ない」

のよりん「どうして!」

マスク「簡単なことさ。あのアナウンサーには悪いけど、一緒に巻かれて貰ったついでに、盾になってもらっただけだよ」

のよりん「卑怯!」

マスク「悪魔に言われるとなんか嫌だね」


のよりん「もう一回!」

マスク「おっと、させないよ」ガシッ

のよりん「きゃっ」

マスク「今さらぶりっ子って」

のよりん「うるさい」ジタバタ

マスク「この技だけはかかってもらうよ」ガシッ ブンッ

すこやん「はぁー、危ない危ない。この年で漏らすとこだ……あの技」

のよりん「逃げれない!」

マスク「この技は私の最も得意とする、そして私の地元の名物だよ」

のよりん「諦めない!」ジタバタッ

マスク「無駄だね。空中で捕らえられれば、もうかごの鳥」

のよりん「それでも生きる!」ジタバタ

マスク(抵抗が強い……アマとは違う、流石プロってことか)

のよりん「これで「のよりん!」」

のよりん「!?」


すこやん「のよりん!」

のよりん「……わかった」

マスク(抵抗が弱まった。これなら……)

すこやん「空高く舞い、はるか上空、釣鐘固めの状態でのよりんを捕らえる。そして回転を加えることでその威力はますます上昇! そしてのよりんの胸に空気がカマイタチ状になり襲いかかる」

のよりん「いはい、いたい! 痛い! 熱い、痛い!」

すこやん「その衝撃でのよりんの胸部の服は裂け、そのやわ肌が露わになる。けれどその綺麗な肌に、『A』の文字が徐々に刻まれ……」

マスク「くらいなさい!」

のよりん「嫌。いや、助けて……」ポロポロ

マスク「もう遅い!」

すこやん「劇中では主人公、キン肉マンの兄が使用していた」

マスク「ナパーム・ストレッチ改め、レジェンド・ストレッチ!!」

ズ゙ガァンッ!


のよりん「うっ……うぎゃー!」

ブシャァァ!

すこやん「地面に衝突したせいか、のよりんの胸は真っ赤に腫れ、そしてそこから真っ赤な血の花が咲き乱れる。……綺麗だよ、のよりん」

マスク「これで頭を、心臓を破壊した。これでもう、吸うことも噛むこともできないよ」

のよりん「う、そ・・・」ガクッ

マスク「ふう……思った以上に手間取った……おっと」ガクッ

突如ふらつき片膝をつくマスクマン

すこやん「……決まりだよね」

のよりん「……」

マスク「やっぱブランクかぁ……それよりパーツパーツ」ガサゴソ

マスク「あった(実際に見ると本当にグロいなあ)」

マスクマン × のよりん マスクマン勝利 決め技 レジェンド・ストレッチ


今回ここまで。

お休みなさい。


マスク「はあ、はぁ……(試合の時はアドレナリンが出てたからなんとか……けど、やっぱつらい)」

すこやん「このまま逃がすとでも?」

マスク「グランドマスターである貴女は、卑怯なことをしない人だと」

すこやん「うーん、出来れば正々堂々がいいけど、部外者に『彼』を盗られるとあってはね」

マスク(まずい……ここで戦うのは)

すこやん「のよりんを倒したのは褒めてあげるけど、彼は」プルルルル

マスク(どうする、ここには宮永さんもいるのに……)

すこやん「あ、お母さん、え、夜遊び? 違うよ! うん、わかった」

マスク「くっ、こうなったら」

すこやん「ま、いいや。パーツを返してもらうのは今度で。じゃあね、レジェンドさん」フリフリ

マスク(助かった……かな?)

すこやん「その時までまたね、ダーリン」グキッ

マスク(なんて下手なウィンク……)


マスク「はぁー、でも助かったわー」

マスク「宮永さんの負担を減らせたことも大きいしね」

マスク「辛いこともあるけど、頑張ってね、宮永さん」ナデナデ



マスクマン…須賀京太郎奪還…成功


・・・

・・



翌日

咲「う、うーん……」

咲「あれ、家?」

咲「私、確か……」

ゴソッ

咲「布団に……あっ!」

須賀’s パーツ

咲「これって……」

咲「あれ、夢じゃなかったんだ……」

ピンポーン

咲「ひっ」ビクッ

ピンポーン

咲「だ、だれ、で、すかぁ……」

ピンポンピンポン

咲「の、和ちゃん、ですかぁ?」

ドンドンドンッ!


咲「い、今、開け、ます」オドオド

ガチャッ

咲「だ、誰」

ギュッ

咲「え?」

和「ただいま、です」

咲「和、ちゃん?」

和「はい、そうですよ、咲さん」

咲「ほんとにほんとに、和ちゃん?」

和「ええ、ほんとにほんとうに、原村和、本人ですよ」

咲「和ちゃんの髪……」

和「片側だけ、野依プロに……けど、なんとか振り切れました。」

咲「ポニーテール、似合ってるよ」

和「ありがとうございます、咲さん」

咲「お帰り、和ちゃん!」ダキッ

和「ええ! 遅くなりました」ギュッ

咲「のどかちゃん、のどかちゃん!」

和「ただいま、咲さん」




久「……私もいるんだけど、入りづらいわね」

ハギヨシ「良いではありませんか、生きて帰られたのですから」

久「……天江さんのことは、残念だと思っているわ」

ハギヨシ「あまりお気になさらないでください。衣様も、友のために戦えて本望でしょう。頭も、無事帰って来たのですから」

>>41 誤り 


久「……私もいるんだけど、入りづらいわね」

ハギヨシ「良いではありませんか、生きて帰られたのですから」

久「……衣ちゃんのことは、残念だと思っているわ」

ハギヨシ「あまりお気になさらないでください。衣様も、友のために戦えて本望でしょう。それに頭も、無事帰って来たのですから」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^

はやり「のよりんが負けるなんて、信じられねない! きっとのよりん、卑怯な手で」バンッ!

すこやん「はやりん、素が出てるよ」

はやり「まあ今は誰も見てないし。ところで、計画はどうする?」

すこやん「うーん、今のところ問題はないかな」

はやりん「まあ確かに、取り合うことが無くなったことは大きいよね」

はやり「私は執事を」

すこやん「私は高校生」

……「おやおや、性が出るね」

すこやん「あ、いらしていたんですね」ペコリ

はやり「お疲れ様です」ペコリ

……「まあ堅苦しいことは抜きにして、パーツ奪還の目処はついているのかい?」


すこやん「えっと、後は私たちで回収を」

……「そうかい、頑張んな」

はやり「ところで、一つ質問なんですが」

……「なんだい?」

はやり「どうしてこの男の子なんですか?」

須賀‘s ヘッド

すこやん「言われてみれば……」

……「ま、理由はともかく、その男の子じゃなきゃダメなのには、しっかり理由があるよ」

はやり「その理由を」

……「それは追い追いわかることさ。ま、一言で言うのなら」

すこやん「なら?」

……「この子の現状の力、そして潜在能力の高さが理由の一つさ」

はやり「現状の力?」

すこやん「潜在力?」

……「がんばんな」

すこやん「はい!」

はやり「わかりました!」





残されたパーツの持ち主は はやりん、すこやん2名となった。

謎のマスクマンによってパーツの奪還に成功した咲。

けれど残る二人の力はあまりに巨大。はたして咲は勝てるのだろうか。

そしてマスクマンの正体とは……

すこやんたちの真の目的とは

そして前スレの淡は何をしているのか

続く?

このスレはこれで終了です。

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