アーカード「ラビットハウス?」チノ「いらっしゃ…!?」 (10)

チノ「えっと…」

チノ(おっきいひとですね)

アーカード「娘、ここはお前の店か?」

チノ「あの…ここは私の父が経営してるお店です」

アーカード「そうか。中々いい店だ」

チノ「ありがとうございます。えっと、お一人様ですか?」

アーカード「いや、四人だ」

セラス「なにやってるんですか、マスター!」

ティッピー「ん?」ピクッ

アーカード「遅いぞ、婦警」

セラス「いやいや早く行かないとインテグラ様に怒られちゃいますよ」

アーカード「問題ない。先にインテグラには連絡をいれた。待ち合わせ場所にここを指定しておいたから直に来るだろう」

セラス「もう…知りませんからね」

チノ「えっと、それで4名様でよろしいですか?」

アーカード「ああ、それで問題ない」

チノ「そうですか。ではこちらの席へどうぞ」

セラス「あ、ありがとう」









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セラス「マスター…マスター…」ヒソヒソ

アーカード「なんだ、婦警」

セラス「いいんですか、マスター。吸血鬼は人間の食事は食べれないんですよ」ヒソヒソ

アーカード「ああ。そうだな」

セラス「そうだな、じゃないですよ!」

アーカード「…やかましいぞ、婦警。少しは店の空気を愉しめ。闘争とは無縁の空気だ。闘争の空気とは違った味がある。これはこれでいいものだ。お前も愉しめ」

セラス「…はぁ」

ココア「いらっしゃいませー!」

セラス「っ!?」ビクッ

アーカード「ほう。なるほど。あの娘…」

セラス「マスター?」

アーカード「素晴らしい。実に素晴らしい。あの娘がひとり入るだけで店の空気が180度変わった。来客に飽きを与えない店作りか。くくく、面白い」

セラス「はぁ、そういうもんなんですかね」

セラス(まったくわからない)

ココア「あ、いらっしゃいませ! 綺麗な金髪ですね。どこの国からいらっしゃったんですか?」

セラス「えっ、私? ありがと。英国です」

ココア「おお、日本語も上手い。あ、そうだ。注文はどうしますか?」

アーカード「そうだな。直に我が主が到着する。注文はそれからだ」

ココア「はーい!」

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