遅筆ですが、書いていきまする。
ディルムッド『っ……?』
ディルムッド『……ここは…どこだ…?』
気がつくと森の中で倒れていた。
ディルムッド『……たしか俺は…あの時……』
そう…確かあの時、仕えていたマスターに裏切られ…自害をさせられた…はずだった…
ディルムッド『……生きている…のか…?』
自分で自分を貫いた傷もない。
だが、確かにあの時聖杯戦争から離脱した筈だったのだが…
放心状態に近い状況で、今の状況を整理をしている最中…
突如地震と呼べる程の振動ではないが、何かが得体のしれないモノが近づくのを感じた。
????『ニタァ…』
ディルムッド『なっ…!?』
ディルムッド『こいつは…人間なのか…!?』
いや、おかしい!今までこんな巨大な人間を見たこともないが…明らかに先ほどまで戦っていた環境ではない事を悟る。
巨人『ニヤァ…』
薄笑いに近い表情を浮かべ、掴みかかる。
ディルムッド『くっ…、いきなり襲ってくるとは…騎士の風上にもおけんな!』
巨人『ニタニタ…』
言葉が通じてはいないようだ。
そもこれほどの巨体に騎士道などあるのか?先ほどの自分の言い放った言葉に矛盾を感じ、つい苦笑してしまう。
ディルムッド『貴様みたいな不意をつく輩には遠慮はいらんな。』
言うと同時に右手に赤い光を放ち、長い槍が現れる。
ディルムッド『理解できるかわからぬが、一応名乗っておこう。』
ディルムッド『フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ!推して参る!』
その頃…
ミケ『…………!』
エルヴィン『…?どうした?何か感じたか?』
ミケ『……異様だ…』
エルヴィン『異様?』
ミケ『何か得体の知れないモノがいる…そんな臭いだ…』
エルヴィン『…よし、リヴァイとハンジを呼んでくれ、至急調査人員を編成して調べにいく。』
兵士A『ハッ!』
エルヴィン『もしかすると、その得体の知れないとやら…もしかすると、我々が見逃せないモノかも知れん…』
再び森―
巨人がつかみかかろうとする…。
その刹那、捕まえようとする手をすり抜けて、赤い槍が巨人の手を切り落とした…ハズだった…
ディルムッド『…!?』
切り落とした腕から蒸気が発生している…おかしい、あれはまさか…
ディルムッド『…っ、再生能力とは厄介な!』
巨人『アアアアアァ…!』
ディルムッド『くっ…ゲイ・ボウさえあれば…』
聖杯戦争時、キャスター戦で失った宝具…まさにこの場にあれば、どれほど効果があったであろうか…
しかし、悔やんでいる暇はない。
それよりも、眼前のヤツを倒す。ただそれだけの話…
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