塩見周子「ポッキーゲームしよう!」岡崎泰葉「ポッキーゲーム……?」 (30)

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――事務所


塩見周子「柚隊員!今日は何の日か知っているかね!」エヘン


喜多見柚「はーいっ、周子隊長!今日はポッキーの日であります!」ニパッ


周子「よろしい、それでは作戦に移る!」ビシッ


森久保乃々「……また何か始まったんですけど」


岡崎泰葉「……ポッキーの日、ですか?」


周子「そだよー。ほら、11月11日で、ポッキーが4本並んでるから」


泰葉「へぇ……本当ですね。なるほど」


柚「だから今日は、みんなでポッキーを食べよう!」


周子「じゃーん。沢山買ってきたよ」ドサッ


乃々「貰ってもいいんですか?」


周子「いいよいいよー。細かいことは気にしなーい」


泰葉「それじゃあ、お言葉に甘えますね」


柚「へへー……じゃあ柚はいちご味っ!」


周子「……さーて、みんな。ポッキーといえば?」


泰葉「ポッキーといえば……?」


泰葉(ポッキーといえば……何でしょう?)キョトン


柚「あっ、もしかして!」


乃々「えぇ……やるんですか……」


泰葉「うーん……」ムムム……


周子「そう!みんなでポッキーゲームしよう!」



泰葉「ポッキーゲーム……?」ポカーン


周子「うん、そうだけど……あれ、ひょっとして泰葉、知らない?」


泰葉「はい、初めて聞きます……もしかして、みんな知ってるんですか?」


柚「柚は知ってるよ!」


乃々「もりくぼも知ってますけど……」


泰葉「あ、あれ……もしかして私だけですか!?」アワアワ


周子「……へぇ」ニヤリ


乃々(周子さんがわるい顔してますけど……)ヒソヒソ


柚(いつものことじゃないカナ)ヒソヒソ


周子「こらー、聞こえてるぞー?」


周子「じゃあ……柚!」


柚「は、はいっ!」


周子「それから乃々ちゃん!」


乃々「……あぅ」


周子「まず、泰葉にお手本見せてあげよっか」


泰葉「わぁっ……教えてください!」キラキラ


乃々「!」


柚「もー……仕方ないなぁ」


乃々「あわわわわ……」


乃々「も、もりくぼはちょっと、その……」


周子「ほーら、乃々ちゃん。泰葉のためだから」グイッ


乃々「あぅ……」


乃々「だ、だって、もりくぼ達女の子同士ですし……」


周子「じゃあ……男女でなら、いいの?」ボソッ


乃々「!」




乃々(だ、男女で……ポッキーゲーム……)ポワワ……


乃々(男の人……プロデュー……)


乃々「!!!」ボンッ


周子「あれ、乃々ちゃん?」ツンツン


乃々「あわわわわわ……む、むーりぃー……」ポワー……


周子「……あちゃー」


柚「乃々チャンが帰ってこなくなっちゃった!」ガーンッ


乃々「あぅ……」ポワー……


周子「あはは……ごめん乃々ちゃん」


泰葉「もしかして、そんなに恥ずかしいことなんですか……?」


周子「ううん、違う違う」


周子「乃々ちゃんは……そう、最近読んだマンガの話を思い出しちゃって」


泰葉「……?」


周子「ほら、早くお手本……って、乃々ちゃんが帰ってきてないんだっけ」


柚「柚と周子サンでやる?」


周子「おおっ、やる気かー?」


柚「周子サンには負けないからねっ!」


泰葉「へぇ……勝ち負けがあるんですね!」


乃々「あぅ……あ、あれ……?」ハッ


周子「柚、かかってこーいっ!」ヒョイッ


柚「はーいっ!」カプッ


泰葉「おおっ!」


周子「♪~」サクサク


柚「っ!」サクッ


泰葉「おお……」


柚(あ、あれっ、周子サン近い……っ!)ドキッ



パキッ


周子「あー、折れちゃった。ざんねーん」


柚「ち、ちょっとドキドキしたかも……」ポワワッ


周子「もう少しだったのになー。惜しい!」ケラケラ


泰葉「なるほど、これがポッキーゲーム……!」


乃々「あの、泰葉さん……?」


周子「こんな感じで、先に口離した方が負けだよー」


乃々「勝ち負けとかあるんですか……?」


柚「分かんないけど、楽しいからアリ!」


泰葉「なるほど……乃々ちゃん!」


乃々「は、はいっ!?」ビクッ


泰葉「いざ尋常に……勝負ですっ!」ヒョイッ


乃々「……あ、あの」


周子「いいぞー、やれやれー」


柚「乃々チャンもほら、恥ずかしがっちゃダメダメ!」グイッ


乃々「あ、あわわわ……」カプッ


乃々「!」


乃々(や、泰葉さんの顔が……!!)ドキッ


泰葉「……?」


乃々「や……やっぱりむーりぃー……!」パキッ


泰葉「あっ」


周子「あー、乃々ちゃんの負けー」


柚「乃々チャンほとんど食べてないよ?」


乃々「あぅ……もりくぼにはこれが精一杯ですけど……」ポワワ


周子「でも乃々ちゃん、よく頑張ったねー。偉い偉い」ナデナデ


乃々「……あ、あの……ありがとうございます」


柚「乃々ちゃんには柚からの頑張ったで賞!はいっ、あーん」ヒョイッ


乃々「あ……ありがとう、ございます……」サクサク


泰葉「あーんは大丈夫で、ポッキーゲームは恥ずかしいんですね」クスッ


乃々「あーんだと……目を合わせなくても大丈夫なので……」


周子「そうなの、乃々ちゃん?」グイッ


乃々「しゅ、周子さん……近いですけど……」アワワ


周子「冗談だって。ごめんね、乃々ちゃん」


泰葉「これがポッキーゲーム……私、もっとやってみたいです!」


柚「……泰葉チャン、なんか変なスイッチ入っちゃったよ?」


周子「まあ、いいんじゃない……?泰葉、あたしとやろうよ」


泰葉「では周子さん、よろしく……」


ガチャッ



乙倉悠貴「あのっ、お疲れ様ですっ!」


乃々「あっ」


泰葉「お疲れ様、悠貴ちゃ」


周子「……確保ーっ!!」ビシッ


悠貴「ええっ!?」


柚「それーっ!」ガシッ


悠貴「わぁーっ!!?」


泰葉「ごめんね、悠貴ちゃん……!」ガシッ


悠貴「あのっ、これは一体……?」


乃々「ああ……悠貴さんまで犠牲に……」


柚「まあまあ、悠貴チャンはどれが好きかなっ」ズラッ


悠貴「わぁっ、ポッキーがいっぱい……あっ、もしかして!」


周子「そゆことー。さあ悠貴ちゃん、ポッキーといえばー?」


悠貴「ぽ、ポッキーと言えば、ですかっ?」


悠貴「そ、その……ポッキーゲーム、ですよねっ?」


泰葉「!」


周子「ご名答ー」パチパチ


柚「そんな悠貴チャンには、特賞のポッキーをプレゼント!」ピョイッ


悠貴「ありがとうございますっ!」パクッ


悠貴「いちご味もおいしいですねっ」モグモグ


柚「へへー、悠貴チャンかわいいなっ」


乃々「餌付けされてますけど……」


泰葉「……悠貴ちゃん!」


悠貴「や、泰葉さん?」


泰葉「勝負しましょう!」


乃々「やるんですか……」


周子「いいぞー、もっとやれー」ヒューヒュー


柚「おおっ、これは名勝負の予感!」


泰葉「準備はいいですか、悠貴ちゃん!」


悠貴「は、はいっ……頑張りますっ!」


乃々「先輩からの圧りょ……むぐっ」


周子「しーっ」


柚「ほーら、いちご味だよ乃々チャン」


乃々「あぅ……買収されちゃいましたけど……」モグモグ


悠貴(え、えっと……ポッキーゲームってどうすればっ……!)アセアセ


悠貴(……えいっ!)サクサク


泰葉(ゆ、悠貴ちゃんっ……!?)ドキッ



周子「おおー……」


柚「す、すごい……!」


乃々(悠貴さん……すごく大胆ですけど……)



パキッ


泰葉「……ゆ、悠貴ちゃん……!」


悠貴「や、泰葉さんっ……!ごめんなさ……」アワワワ


ガシッ


悠貴「……えっ?」


泰葉「ありがとう、悠貴ちゃん!これがポッキーゲームなんですね!」


悠貴「えっ、えっと……?」


泰葉「私、ポッキーゲームを知らなかったから……少しドキドキするけど、楽しいですね!」ニコッ


柚「だんだん泰葉チャンがおかしな方向に進んでる気がするナー」


乃々「お菓子のせいでおかしく……」フフッ


柚「乃々チャン、そっちに進んじゃダメだよ!」ガーンッ


乃々「あっ、その、そういうわけじゃ……!」カァァァ


周子「乃々ちゃんもおかしくなってるよねー」ケラケラ



悠貴「えっと、私、どうすればっ……?」


泰葉「そうですね……一緒にポッキーを食べましょう。今度は普通に」


悠貴「……はいっ!」


泰葉「悠貴ちゃんにはこれがお勧めです。極細のポッキーですよ」ヒョイッ


悠貴「えへへ……いただきますっ」パクッ


周子「やー、ポッキーの日は楽しいねー」


柚「周子サンが一番楽しんでるよねっ」


乃々「確かに……」


周子「そんなことないよー?ねっ、泰葉?」


泰葉「たしかに楽しかったですけど……どう思う、悠貴ちゃん?」


悠貴「え、えっと……」


柚「泰葉チャン、悠貴チャンいじめちゃダメだよ!」


泰葉「い、いじめてないですよっ!?」


乃々「あの、悠貴さん……先輩たちは怒らないので、素直でいいと思いますけど……」


悠貴「乃々さんっ……!」


乃々「あっ、も、もりくぼが先輩だなんて……や、やっぱりなんでもないですけど……忘れてください」


悠貴「いえっ、ありがとうございます乃々さんっ!」パァッ


乃々「……あぅ」


悠貴「皆さんとご一緒できて、私とっても楽しいですっ!」


泰葉「悠貴ちゃんっ……!」パァッ


周子「ふっふっふ……それじゃあ、そろそろ再開しよっか」


乃々「!!」ビクッ


悠貴「ポッキーゲーム……ですかっ?」


周子「うんうん。さあ、あたしに挑むのは誰だーっ!」


P「はーい」


周子「へぇ、Pさんかー」



周子「……えっ?」


周子「えっ、ちょ、Pさん!?」バッ


泰葉「お疲れ様です、Pさん。……いつ戻られたんですか?」


P「おう、お疲れさん。今帰ってきたばかりだ」


P「なんか楽しそうだな、みんな。俺帰ってきたのに気付かないくらい」ハハハ


悠貴「ご、ごめんなさいっ……でもっ、ポッキーゲーム楽しかったですっ!」


P「そっかそっか。楽しいのは何より」


P「で、周子」


周子「な、何かなPさん?」アセアセ


P「ポッキーゲーム」


周子「えっと、今丁度なくなっちゃって」


柚「Pサン、柚のポッキーあげるね!」スッ


P「おっ、ありがとな柚」ポフポフ


柚「えへへーっ」ニパー


P「それで、周子」


周子「うっ……!」


周子「あー、あたしは乃々ちゃんと」


乃々「柚さんにはもりくぼのポッキー、あげます……大人の味ですけど」


柚「おっ、ありがと乃々チャン!乃々チャン大好きーっ!」ギュッ


乃々「も、もりくぼも……あ、いえ、なんでもないですけど……」フフッ


周子「や、泰葉は」


泰葉「それでですね、悠貴ちゃん。これが新発売のココアポッキーです!」


悠貴「わぁっ、美味しそうですねっ」


泰葉「一緒に食べましょう!」


周子「……!!」ハッ


P「周子」


周子「ここは逃げ……」


乃々「……」ジーッ


泰葉「……」ジーッ


周子「ですよねー」


周子「あー、もう……ほら、Pさん!」フイッ


P「……本当にやると思わなかった」


周子「あたしだって思ってなかったよ……でも」チラッ


乃々「周子さん、もりくぼは陰ながら応援していますので……」


柚「ほら、周子サンはやくはやくー♪」


泰葉「大丈夫ですよ、周子さん」ニコッ


悠貴「お二人とも、頑張ってくださいっ!」


周子「……ほんと、恥ずかしいんだからね?」カァァッ


P「はいはい」パクッ


周子「んっ……」サクサク


P「……」サクッ



柚「おお……」


乃々「こ、これは……」


泰葉「……っ!」バッ


悠貴「あ、あれっ!?泰葉さんっ!?」



サクサクッ


サクッ



P(おい周子、ちょっと待てっ……)


P「――っ!」



P「周子、お前っ」ムグッ


周子「……Pさんなんか知らないっ!これでもくらえーっ!」ガバッ


P「うわぁっ!?」ガバババ


柚「……周子サン、ずるいっ!柚もやるーっ!」


乃々「あっ……も、もりくぼは何も見てませんので」フイッ


泰葉「ふふっ……Pさん、後で私もいいですか?」


悠貴「えっと、何が起こったんですかっ……?」ポカン


泰葉「悠貴ちゃんもそのうち、分かりますよ」ニコッ


泰葉「ねっ、周子さん?」


周子「うぅっ……!」


周子「うわぁーん乃々ちゃーんっ!泰葉がいじめるーっ!!」ギュゥッ


乃々「え、えっと……もりくぼ何も見てません、何も見てませんから……」アワワ


悠貴「大丈夫ですよ周子さんっ、私も何も見てませんからっ!」グッ


周子「大丈夫じゃなーいっ!」グスッ


柚「ほーら、Pサン!いちご味をくらえーっ!」グサァーッ


P「うわぁーっ!?」ガバババババ


ウワァーッ……



泰葉「……ふふっ」


悠貴「泰葉さんっ?」


泰葉「いえ、たまにはこういうのも楽しいなって」


悠貴「……私も、そう思いますっ」


悠貴「皆さんが一緒ですからっ!」ニコッ


泰葉「……そうですね」




泰葉「さあ、Pさん!私とポッキーゲームしましょうっ!」


P「や、泰葉!?」


柚「ずるいよ泰葉チャンっ!柚がやるのーっ!」


P「柚まで!?」


悠貴「……よしっ」ギュッ


悠貴「……プロデューサーさんっ!私もポッキーゲーム、やりたいですっ!」


柚「ゆ、悠貴チャンっ!?」


P「お、おい、悠貴」


悠貴「乃々さんが教えてくれましたっ……先輩たちは怒らないから、素直になっていいって!」


乃々「そ、そういうつもりじゃ……」アワワ


柚「乃々チャンっ?悠貴チャンに何を教えてるのカナー?」


乃々「あっ、え、えっと、その……」アワアワ


泰葉「えいっ、隙ありですっ!」ヒョイッ


柚「あっ!」


P「や、泰葉!?」


悠貴「泰葉さんっ!?」


泰葉「それじゃあ行きますよ、Pさん!」


P「ちょ、待て……っ!」



泰葉「――逃げちゃ、ダメですからねっ?」ニコッ



以上で終わりです。
ありがとうございましたー

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