カイト「遊馬がデュエルで負けただと?」 小鳥「うん」 (16)

カイト「まさか」

小鳥「本当なんだって!しかも1ターンでね」

カイト「1ターンだと!?」

小鳥「それで負けた代償として髪を刈られたんだ・・・さすがの遊馬もショックで」

カイト「デュエリストの髪を刈るとは」

小鳥「何とかしてよカイト」

カイト「その遊馬の髪を刈り上げたデュエリストはどこへ行った」

小鳥「解らないよ。遊馬以外にも学生として不適切な髪型の子が多いとか呟いてたけど」

カイト「そうか・・・ならばその髪刈り魔は俺が捕まえてやる」

小鳥「ありがとうカイト!」

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麗華「連弾の魔術師を攻撃表示で召喚!そして永続魔法 悪夢の拷問部屋!魔法カード昼夜の大火事×3!」

アリト「うわああああああああああああああああ」

麗華「約束通り貴方の髪を刈らせて頂きます」ムイイイイイン

ギラグ「もういいだろ!つるっぱげなら俺だけで十分だろうが!」

麗華「中学生なのにそんな奇抜な髪型は認められません!」

ギラグ「言い分が無茶苦茶すぎるぞ!」

アリト「やめろギラグ!さあ煮るなり焼くなり好きにしな」

麗華「そうさせていただきます」ムイイイイイン

ジョリジョリジョリ

アリト「髪がまた伸びたら絶対にリベンジしてやる・・・絶対に」

麗華「・・・」ムイイイイイン

ジョリジョリジョリ

アリト「クッ・・・」

ギラグ「まさか俺もアリトも1ターンで沈められるなんて・・・クソ・・・」

シャーク「それで髪を刈られたって言うのか?」

ドルべ「なるほど・・・だがその彼女の言い分は正しい気がする」

璃緒「どうして?」

ミザエル「考えてもみろ私とドルべを除いたらみんな髪型が奇抜すぎる」

シャーク「そういう髪型なんだから仕方ねえだろ!何を今更」

ドルべ「だが髪を刈るだけならまだまだ可愛いものだ」

璃緒「でもそれがエスカレートして服装まで言われたら」

シャーク「今度は服をひん剥かれちまうんだぞ」

ミザエル「確かにそれも考えられるな・・・ドルべ」

ドルべ「そうだな裸体のままウロウロしていたら警察の厄介になってしまう」

シャーク「その前に俺がそいつを倒してやる」

ドルべ「待つんだナッシュ!l」

シャーク「アリトとギラグの弔い合戦だ!」

ドルべ「ナッシュ!」

カイト「特徴は無いのか」

小鳥「眼鏡かけてて美人だったかな?それと体型は細かった璃緒さんみたいにね」

カイト「他は」

小鳥「何か魔法使い族モンスター出してて永続魔法使って後はダメージを与える魔法カード使ってたよ」

カイト「待て今すぐ調べさせる」ピッピッ

カイト「オービタル俺だ大至急調べろ・・・何?子供がお漏らししてショートしただと?」

カイト「そんな事なら俺が後で直してやる・・・ああ、特徴は・・・」

小鳥「・・・」

カイト「すぐにでもオービタルが調べる」

小鳥「大丈夫なの?」

カイト「心配はいらん」

カイト「そうか解った」

小鳥「誰なの?」

カイト「原麗華というAV女優を知っているか?」

小鳥「うん、あのAV業界で特に真面目で規律正しい女性のお手本みたいな人だよね?」

カイト「奴が犯人の可能性がある。お前の特徴が正しければな」

小鳥「麗華さんが!?そんなの嘘だよ!確かに似てたかもしれないけど!」

カイト「聞く話によればその生真面目さ故に仕事も激減したらしいな」

小鳥「でもこの前テレビで見たらAV女優兼弁護士だって本人が言ってたよ!?新作だって出たんだし」

小鳥「そんな人が他人の髪型を刈り上げるわけないよ!」

カイト「なら真実を明るみにするだけだ」

小鳥「絶対にあり得ないんだから」

カイト「この世に絶対という言葉は無い・・・一つを除けばな」

小鳥「信じない・・・絶対信じない」

遥「もうやめてください麗華先輩!いくら規律を正すからって髪を刈るなんて」

麗華「離しなさい!私は私のやるべき事をしているだけです!」

小鳥「あ!」

カイト「手にバリカン?やはり奴か」

小鳥「そんな・・・どうして・・・」

カイト「お前が髪刈り魔だな?」

麗華「髪刈り魔とは失礼な私はただ学生らしい髪型にしているだけです」

カイト「確かに遊馬の髪型は学生としてはどうかしている・・・だがな髪はデュエリストの命だ」

麗華「一体何者なのです貴方は?」

遥「この人は天城カイトと言って無報酬でトラブルを解決してくれる人ですよ」

カイト「勘違いするな俺は別に無報酬で解決させているわけじゃない。そこに事件があるから俺が行くだけだ」

麗華「・・・」

カイト「どうする俺の髪も刈り上げるか?」

麗華「・・・」ムイイイイイン

カイト「・・・」

カイト「結局何もせずに去ったか」

遥「すみません!すみません!」

カイト「謝る必要など無い」

遥「先輩は本当はいい人なんです。でも真面目すぎてあのような凶行を」

小鳥「どうにか止めてあげてよカイト!」

カイト「相手が1ターンで決めるならさすがの俺も骨が折れそうだ。弱点は無いのか?」

遥「弱点ですか?先輩は一度やり遂げると決めたらとことん追求する精神の持ち主です。ただ」

カイト「ただ?」

遥「壁にぶつかれば途端に全てが狂うらしいです。何事も積み重ねが大切ですよね」

カイト「・・・ある」

小鳥「え?」

カイト「方法がある!だがこれをすれば俺は・・・」

小鳥「その方法って?」

カイト「それは大切な物を代償にすることだ」

カイト「・・・」ガチャ

ハルト「あ、お帰りなさい兄さん!」

カイト「ハルト、俺が俺で無くなっても俺を好きでいてくれるか?」

ハルト「当たり前だよ!だって兄さんは兄さんでしょ?」

フェイカー「カイトお前まさか」

カイト「父さん少し出かけてくる」

ハルト「どうしたんだろうね兄さん」

フェイカー「あれは男が覚悟を決めた目だ」

ハルト「覚悟って?」

フェイカー「それはハルトも大きくなればわかる」

ハルト「ふーん」

フェイカー「カイトよ・・・いつの間にか立派な男に成長したのだな・・・」

「あ、ゴーシュ・ザ・スターマンだ!サイン頂戴!」

ゴーシュ「お、待ってろよ」

カイト「お前もすっかり人気デュエリストだなゴーシュ」

ゴーシュ「カイト!?何だよ急に!」

ドロワ「カイト?なぜここに」

カイト「ドロワお前に頼みたい事がある。聞いてくれるか?」

ゴーシュ「ヤケに神妙な顔してるじゃねえか?いつものスカしたノリはどうしたんだ?」

ドロワ「頼みとは一体」

カイト「お前にしかできない事」

ドロワ「どうして私が」

カイト「ただ俺の直感がお前にならできると予感しただけだ」

ドロワ「・・・」

カイト「簡単な事だ・・・今からそれを話す」

小鳥「カイトが何処かに行って今日で6日か」

シャーク「小鳥!」

小鳥「あ、シャーク」

シャーク「その通りの公園に連続髪刈り魔が現れたらしいぜ」

小鳥「麗華さんが!?」

シャーク「長かったぜずっと探し歩いてたんだからな」

小鳥「シャークもあの人を狙ってるの?」

シャーク「ああ、奴はアリトとギラグの髪を刈りやがった許せねえんだよ」

小鳥「待ってよシャーク!あの人だって理由があって」

シャーク「理由があるなら髪を刈り上げてもいいのかよ?」

小鳥「で、でも」

シャーク「髪はデュエリストの命なんだよ!」

小鳥「シャーク・・・」

シャーク「居た!おいデュエル」

小鳥「待って!誰か居るよ!?」

カイト「デュエル!」

シャーク「あれはカイト?」

麗華「私は連続の魔術師を攻撃表示で召喚!そして永続魔法 悪夢の拷問部屋!さらに火炎地獄×3枚!」

カイト「・・・」

シャーク「カイトも負けちまった」

麗華「貴方は学生ではありませんね?ですがその髪型は」

カイト「刈るなら刈り取れ」

麗華「承知しました」ムイイイイイン

小鳥「やめて!!」

麗華「では」ムイイイイイン

カイト「・・・」

麗華「こ、これは!?」

小鳥「バリカンが通らない・・・?」

シャーク「ま、まさか」

カイト「お前は髪を刈るというただ一つの目標を今日まで突き進んできた」

カイト「だがお前は今日この場でその目標を潰された!」

麗華「それはカツラですね・・・」

カイト「ああ、相手が髪を刈るのならば最初から髪を無くせばいいだけだ」

麗華「・・・」

カイト「お前はただ未来へ進む遊馬たち学生に正しさを教えようとしただけだ」

カイト「その点は許せる・・・だがこれだけは覚えておけ髪はデュエリストの命だ!」

麗華「何て気高い意思・・・私の負けです・・・素直に認めます」

カイト「これからはAV女優として俺たち男を正しい方向へと導けいいな?」

麗華「はい」

シャーク「その頭どうするんだお前」

カイト「髪はすぐに伸びる。この騒動を終わらせるには俺の髪ぐらい安いものだ」

数日後

小鳥「AV女優の原麗華さんの新作か・・・楽しみね」

遊馬「ああ」

小鳥「どう髪は?」

遊馬「ほっとけば伸びてくるぜ」

小鳥「そうだよね!」

遊馬「ただ俺はこの騒動で一つ解った事があるんだ」

小鳥「?」

遊馬「俺を含めてみんな髪型がおかしいだろ」

小鳥「そ、そうかな・・・私は」

遊馬「こんな髪型の奴なんて居ないぜ実際に考えてな」

小鳥「じゃあ遊馬は髪が伸びたらどんな髪型にするの?」

遊馬「七三分けかな」



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月24日 (水) 23:50:54   ID: 91-9v2D2

久し振りにアラタったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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