遊戯「お前が俺のマスターか?」切嗣「なんなんだこいつは?」【遊戯王×fate_zero】 (84)

切嗣は英霊を召喚した。しかしそこに現れたのは……

切嗣「英霊の召喚には成功したようだが……なんなんだこいつは?」

一人の青年であった。

遊戯「お前が俺のマスターか?」

本来呼び出されるはずだったサーバントはアーサー王のはずであった。しかし、いざふたを開けてみれば、そこに現れたのはアーサー王が絶対に着ているはずのない古代エジプト風の服を身にまとった少年であった。

しかしそれだけならばこれほどまでに動揺することはなかっただろう。切嗣が驚愕したのは全てのマスターに与えられる能力を見極めることのできる目でそのステータスを確認した結果だった。

クラス:セイバー マスター:衛宮切嗣
真名:???

筋力:C
耐久:C
敏捷:C
魔力:B
幸運:A+
宝具:EX

宝具

ディアディアンク
ランク:A
種別:対人宝具     レンジ:-

石板に封じられている魔物(カー)を召喚することができる。石板はファラオの墓に眠るすべての石板から好きなものを選べる。

千年パズル
ランク:EX
種別:対人宝具     レンジ:-

持つ者に強大なマナと神を従える力を与える

切嗣(なぜこの能力でセイバーなのかという疑問もあるがそれ以上におかしいがそれ以上になぜ真名がない?)

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遊戯「おい、おれはお前が俺のマスターかと聞いているんだが?」

切嗣「……ああ、私がお前のマスターだ。セイバー」

内心をひどく揺さぶられながらも切嗣は努めて冷静な口調で返した。サーヴァントを道具として扱いたい彼にとって動揺を……引いては弱みを悟らせたくなかったのだ。

切嗣(真名を聞くのはあとでいい。可能ならアイリか舞弥あたりから間接的に聞ければベストだ……今優先するべきはこいつとの関係をはっきりさせておくことだ)

遊戯「は、それじゃあマスター、あんたの名前を教えてもらおうか?」

切嗣「……」

切嗣はそれに答えない。隣に控えていたアイリに目配せをする。

道具であるきさまに語る言葉などない。その姿が暗にそう告げていた。

アイリ「彼の名は……」

遊戯「あんたには聞いてないぜ。おい、おまえ、質問に答えろ」

一応千年パズルあるから、この遊戯は二重人格でいいのか?

遊戯の言葉は無論自分の言葉を無視された怒りもあったが、そこには切嗣と同じ響きが有った。つまり

切嗣(こいつは厄介だ)

切嗣はそう思った。名前程度にこだわる必要もないかもしれないが、自らの立場を徹底してわからせておくべきか迷った。

切嗣は後者を選択し、再びアイリに目配せした。アイリも切嗣の意をくみ取った。

アイリ「あなたに申し訳ないことをしているのはわかっているは、でもこれは彼の……あなたのマスターの方針なのよ。サーヴァントとマスターの距離を離すことによっていざという時感情に流されず行動できるようにって言うね。だから……」

遊戯「は、作戦?笑わせるな。俺は名前を聞いただけだ。それに答えるかどうかに感情がどうこうなんて関係ないね」

遊戯は苛立ちを隠さずに言った。互いの情を生まないようにするだけなら、言葉を交わさない理由にはならない。むしろ戦闘を考えた場合不便であるとすら言える。それをしなかった理由は切嗣には遊戯……目の前にいるサーヴァントを完全に自分の手中に収めておきたいという理由もあったがそれ以上に……

遊戯「おまえ、俺のこと嫌いなだけだろ?」

切嗣「……」

そう切嗣はサーヴァント……引いては英霊と言うものが嫌いだった。

遊戯「沈黙は是と考えるぜ?」

切嗣「……」

切嗣は答えなかった。無論、嫌いなだけが理由ではないが、情報交換を行うメリットと情を挟まない様にするメリット、双方考え最終的に後者を選んだのにそれが全く入っていないとは言えない。

それにここで言葉を交わせば、自分がこのサーヴァントの提案を受け入れたことになる。それはサーヴァントに意見を許すということであり、サーヴァントに道具であってほしい切嗣にとってそれは避けたかった。

>>8訂正

遊戯の言葉は無論自分の言葉を無視された怒りもあったが、そこには切嗣と同じ響きが有った。つまり

切嗣(こいつは厄介だ)

切嗣はそう思った。名前程度にこだわる必要もないかもしれないが、自らの立場を徹底してわからせておくべきか迷った。

切嗣は後者を選択し、再びアイリに目配せした。アイリも切嗣の意をくみ取った。

アイリ「あなたに申し訳ないことをしているのはわかっているは、でもこれは彼の……あなたのマスターの方針なのよ。サーヴァントとマスターの距離を離すことによっていざという時感情に流されず行動できるようにって言うね。だから……」

遊戯「は、作戦?笑わせるな。俺は名前を聞いただけだ。それに答えるかどうかに感情がどうこうなんて関係ないね」

遊戯は苛立ちを隠さずに言った。互いの情を生まないようにするだけなら、言葉を交わさない理由にはならない。むしろ戦闘を考えた場合不便であるとすら言える。それをしなかった理由は切嗣には遊戯……目の前にいるサーヴァントを完全に自分の手中に収めておきたいという理由もあったがそれ以上に……

遊戯「おまえ、俺のこと嫌いなだけだろ?」

切嗣「……」

そう切嗣はサーヴァント……引いては英霊と言うものが嫌いだった。

遊戯「沈黙は是と考えるぜ?」

切嗣「……」

切嗣は答えなかった。無論、嫌いなだけが理由ではないが、情報交換を行うメリットと情を挟まない様にするメリット、双方考え最終的に後者を選んだのにそれが全く入っていないとは言えない。 そして全く入っていないのであれば遊戯の言っていることは正しい。まさしく嫌いだから無視しているのだから。

それにここで言葉を交わせば、自分がこのサーヴァントの提案を受け入れたことになる。それはサーヴァントに意見を許すということであり、サーヴァントに道具であってほしい切嗣にとってそれは避けたかった。

遊戯「は、だんまりか。なら俺もお前に名前を明かすことはない。そこの女にもな」

アイリ「?」

切嗣「!!」

不意打ち気味なそのセリフに切嗣が動揺したのは一瞬だったが、それを見逃すほど目の前のサーヴァントは甘くない。

遊戯「ふ、やはり俺の真名は隠されているらしいな」

切嗣は今度は態度に出すことはなかったが、彼のセリフがカマ掛けであったことを理解した。

遊戯「さあ、どうする?お互いに名乗るか?それとも」

このセリフが持つ意味があまりにも大きい。切嗣はもしこの提案を断れば切嗣はこのサーヴァントの正体を知る事が出来ない。例えば戦闘の特異なサーヴァントの前に出せばいいのかそれとも罠やからめ手が得意なサーヴァントなのかわからない。使い方のわからない兵器など無いも同然である。

しかしここでこのセリフに従うことは、もはや一介の作戦や好悪を除いても避けたい。なぜならこのセリフに屈するということは宝具など何の関係もない心理戦において切嗣が遊戯に負けたことを示すのだ。下手を撃てばサーヴァントとマスターの上下関係が逆転する。

切嗣(令呪を使うか……)

切嗣は本気だ。彼にとって令呪は大した役割を持っていない、それに頼る前に決着をつけることこそ彼の意義であるからだ。無論保険として持っておいて損はないが、それ以上に切嗣はこの場面を乗り切りたかった。

切嗣(……)

切嗣は一瞬考えそして……

切嗣「衛宮切嗣だ」

>>10の訂正

遊戯の言葉は無論自分の言葉を無視された怒りもあったが、そこには切嗣と同じ響きが有った。つまり

切嗣(こいつは厄介だ)

切嗣はそう思った。名前程度にこだわる必要もないかもしれないが、自らの立場を徹底してわからせておくべきか迷った。

切嗣は後者を選択し、再びアイリに目配せした。アイリも切嗣の意をくみ取った。

アイリ「あなたに申し訳ないことをしているのはわかっているは、でもこれは彼の……あなたのマスターの方針なのよ。サーヴァントとマスターの距離を離すことによっていざという時感情に流されず行動できるようにって言うね。だから……」

遊戯「は、作戦?笑わせるな。俺は名前を聞いただけだ。それに答えるかどうかに感情がどうこうなんて関係ないね」

遊戯は苛立ちを隠さずに言った。互いの情を生まないようにするだけなら、言葉を交わさない理由にはならない。むしろ戦闘を考えた場合不便であるとすら言える。それをしなかった理由は切嗣には遊戯……目の前にいるサーヴァントを完全に自分の手中に収めておきたいという理由もあったがそれ以上に……

遊戯「おまえ、俺のこと嫌いなだけだろ?」

切嗣「……」

そう切嗣はサーヴァント……引いては英霊と言うものが嫌いだった。

遊戯「沈黙は是と考えるぜ?」

切嗣「……」

切嗣は答えなかった。無論、嫌いなだけが理由ではないが、情報交換を行うメリットと情を挟まない様にするメリット、双方考え最終的に後者を選んだのにそれが全く入っていないとは言えない。 そして全く入っていないのでないならば遊戯の言っていることは正しい。まさしく嫌いだから無視しているのだから。

それにここで言葉を交わせば、自分がこのサーヴァントの提案を受け入れたことになる。それはサーヴァントに意見を許すということであり、サーヴァントに道具であってほしい切嗣にとってそれは避けたかった。

切嗣は遊戯に屈した。

令呪を惜しんだわけではない。ただ、たとえここで令呪を使ったとしても心理戦で切嗣が遊戯に負けたという事実が覆ることはない。

切嗣(こいつは危険だ)

切嗣は厄介という時本当はそんなに厄介だと思っていない。自分の中ですでに対処法が出来ている時にこういう風に表現する。そして本当に危ない相手の時は危険と判断する。

暴れるしか能がないと思っていたセイバーが切嗣以上の知性を身に着けている。これは切嗣にとって恐れ以上の何物でもなかった。知性を持っているということは裏切られる可能性も考えなくてはならない。

知恵を尽くして虚を突き魔術師を撃つ切嗣は時として一の知恵が百の武力に勝ることを知っていた。そして切嗣は遊戯がどの程度の武力を持っているのか見当すらついていない。

令呪がある以上おいそれと裏切ることはないが知性があるならそれも怪しい。最悪の場合、切嗣は自分のサーヴァントと最悪の敵として戦わねばならない

遊戯「そうか、俺の名は武藤遊戯だ」

しかしそんなことを考えている切嗣を前に逆に先ほどの言い合いで満足したのか遊戯は穏やかな口調で言った。しかし切嗣はそれよりも前に遊戯の言ったことを反芻した。

切嗣(武藤遊戯?誰だそいつは?)

切嗣はほぼすべての英霊に通じていたが、その名前には聞き覚えが全くなかった。無論切嗣の知らない英霊の可能性もあるが和名の英霊は珍しく、またそれがエジプトの王の恰好をし、しかも心理戦において言えば自分を超えていてそんな妙な英霊を全く知らない等、冗談もほどほどにしてほしい。

切嗣(……英霊は全ての空間・時間の縛りを受けず召喚される。未来から来た、ということか?もしくは……)

遊戯「よろしく頼むぜ。マスター」

切嗣「……よろしく頼む」

切嗣はひとまず遊戯と友好を結ぶことにした

今日は終わり
>>5,6
その辺りの設定は追々書いていくけど二重人格じゃなくファラオの方って考えてもらってOK

ウェイバー・ベルベットはサーヴァントを召喚した。その触媒に使用するはずだったものはケイネスの罠により使用不能になっていた。ケイネスは自分の触媒が奪われた時はその触媒を破壊する術式を仕込んでいたのだ。

そのため呼び出す英霊は聖杯の采配に任せるしかない。一応供物として市場で一番高い食べ物を備えていたがそれだけだった。だからウェイバーはどんな英霊が来てもいいように心構えしたつもりだった。

しかしそこに呼び出された英霊は多少の心構えを吹き飛ばすほど近代的だった。持っている服も英霊には似つかわしくない近代的な服であり、何より特徴的なのは……

遊星「あんたが俺のマスターか?」

バイクに乗っていた事だった。

ウェイバー「な、なんなんだよ!お前!」

遊星「失礼な奴だな。とりあえず質問に答えてくれないか?あんたが俺のマスターか?」

ウェイバーは切嗣同様マスター全員に与えられた目で遊星のステータスを確認する。

クラス:ライダー マスター:ウェイバー・ベルベット
真名:不動遊星

筋力:B
耐久:A
敏捷:B
魔力:C
幸運:B+
宝具:EX

スキル

・竜の痣 ソリッドヴィジョンを現実に変えることができる

宝具

Dホイール
ランク:C
種別:対人宝具     レンジ:-

カードのモンスターをソリッドヴィジョン化することが可能

スターダストドラゴン
ランク;A+
種別;対人法具

赤き龍のカードの一枚。通常の宝具と同等の力を秘めながら全ての破壊を無効にすることができる

ウェイバー「あ、ああ間違いない。君は僕のサーヴァントだ」

遊星「そうか。これからよろしく頼む。マスター」

ウェイバー「あ、ああよろしく」

ウェイバーはサーヴァントが友好的であったことに安堵した。

マスターの言うことを全く聞かないサーヴァントである可能性もあったためその辺りは僥倖と言える。

ウェイバー「それで、お前何ができるんだよ?」

遊星「それを見せたいところだが……その前にメモを貸してくれ」

ウェイバー「……」

ウェイバー不服そうにしながらメモとシャーペンを渡した。遊星は慣れた手つきでシャーペンの芯を出すとメモにすらすらと書きこんでいく。

ウェイバー(……どうやらこいつはシャーペンを使い慣れている。いくらサーヴァントが現界のさい現代の知識をいくらか知りえると言っても使い慣れてなきゃこうすぐに使えないだろう。それに日本語もうまい。つまりこいつは相当現代に近い時代……しかも日本で生まれた英霊と言うことだな)

遊星のメモを書いてる様子を見てそこまで察するが次のセリフには度肝を抜かれた。

遊星「これを買ってきてくれないか?」

そのメモに書かれていたのは工具や機械の部品らしいものだった。そしてそれが優勢の態度へのウェイバーの我慢の限界だった。

ウェイバー「マスターである僕をパシリにするつもりか!それ位自分で買ってこい!」

遊星「?俺が買いに行ってもいいのか?サーヴァントである俺が?」

遊星の言っていることは正しかった。いくら聖杯戦争前とはいえサーヴァントが街中を出歩くのは避けるべきだった

ウェイバー「……こんなもんなんに使うんだよ?」

機械に疎いウェイバーにとって馴染みのない品の数々に目を向けながら聞いた。

遊星はその質問に答えるように後ろにある自分が乗っていたバイク……Dホイールを指差すと

遊星「こいつの調整に使うんだ」

ウェイバーもそう言われては立つ瀬がない。力を示してほしいと言ったのは自分でこのバイクは遊星の力を示すために必要であることをウェイバーは先ほど目でみて知っていたからだ。

ウェイバー「……買ってくるよ」

ウェイバーは渋々と言った体で部品を買いに行った。

ウェイバー「おい、買って来たぞ」

遊星「ああ、そこにおいておいといてくれ」

遊星はウェイバーが買ってきた装置を組み立てると何とも言えない顔になり

遊星「これは残念だが使えないな」

ウェイバー「なら買わせるなよ!」

ウェイバーは理不尽なパシリに憤りを感じずにはいられなかった

遊星「そうは言われても無理なものはしょうがない。この時代の機械ではDホイールが劣化してしまうんだ。代わりにこれを頼む」

ウェイバーは渋々その紙を受け取るがその内容は 驚くべきものだった

ウェイバー「空き缶、ハンガー、輪ゴム……なんだよこれ?こんなもの使うのか?」

遊星「昔はそこらにあるものでDホイールを作ったものさ」

ウェイバー「……」

現状にあるもので何とかしようとする姿勢。それは魔術師としての位が低くても工夫を持ってすれば実戦に対応できるというウェイバーの理論とその目の前のサーヴァントの言っていることに似通ったものを感じた。

雁夜は自らのサ―ヴァントを狂化した。故に来るサーヴァントがバ―サーカーであることはわかっていた。だがそのバーサーカーが年端もいかない少年であったことには驚きを隠せない。

覇王十代「問おう、お前が俺のマスターか」

十五にも満たないであろう少年が狂化されてなお言葉を話すことができことに雁夜はさらに驚いた。がそれは一瞬の事で、雁夜は覇王のステータスを確認する

クラス:バーサーカー マスター:間桐雁夜
真名:覇王

筋力:C
耐久:C
敏捷:C
魔力:C
幸運:EX+
宝具:EX

スキル

・覇王 覇王の力はソリッドヴィジョンを現実に帰る。さらにどれほど強いものでも精神が弱いものは覇王の前に立つことすら許されない。かつて戦士オブライエンを戦わずして逃げさせた事を再現している。

宝具

デュエルディスク
ランク:C
種別:対人宝具     レンジ:-

モンスターをソリッドヴィジョン化する。

???
ランクEX+
種別;???   レンジ:-

この宝具を使うためには人々の怨嗟の声を集めなくてはならない

覇王の質問に雁夜はうなずいて見せた。

雁夜(なんだこの???という宝具は?ランクEX+とは破格だが俺の魔力で使えるかどうか……)

雁夜は謎の宝具の存在に目を見張るがその思考は覇王の言葉によって邪魔される。

覇王十代「そうか、俺が聖杯にかける望みは世界をあるべき姿に正すこと。それまで貴様には俺につき従ってもらう」

雁夜は驚くまさかサーヴァントにここまで偉そうな態度を取られるとは思ってもみなかったのだろう。しかしそれに対して憤りを感じるほどの余裕は雁夜にはなかった。

桜を取り返す。ただそのためだけに彼はこの聖杯戦争に挑むのだ。

雁夜「……おれは聖杯さえ手に入れることができれば何でもいい。ただ俺の魔力には限界がある。好き勝手やられるのは困るぞ」

覇王十代「人から魂を吸い上げればいい」

雁夜は冷酷なその言葉を表情一つ変えずに言ってのける目の前のサーヴァントに恐怖すら感じた。しかし覇王の言っていることは正しいとも感じていた。自分自身敬遠していたが桜のためのみを思うならそれをすべきだった。そうして雁夜は一考し……

雁夜「……それも難しい。俺はその類の術を使えないから、魂を吸おうとすれば殺すしかなくなる。そうなれば協会が動く」

人ひとり痕跡を残さず殺すのはいくらプロの魔術師でも難しい。かと言って隠蔽に魔力を使っていては本末転倒もいいところだ。

雁夜「それともあんたにはそう言うのに特化した術があるのか?」

覇王は少し考えたが

覇王十代「……難しいな。持っているカードの組み合わせによってはできるかもしれんが確証はない」

雁夜(カード?)

雁夜は疑問に思ったがすぐにそれを頭から抜く。

雁夜「それなら魔力は節約の方向にしてくれないか?あんただって俺の魔力がなくなって現界できなくなったら困るだろ?」

覇王十代「なるほど。おれもこの世界にとどまれないのは困る。少し興は冷めるがなるべく力は使わないようにし戦いは避けよう」

雁夜は少年が出てきた時英霊として大丈夫かと不安に思ったが、雁夜にとって話が通じる相手であったことは僥倖と言っていいだろう。言葉が通じず常時自分の魔力を吸い上げるようなものだったり、暴走の危険があるサーヴァントだったりするよりかははるかに動きやすい。

臓硯「どうじゃ、雁夜、そのサーヴァントは当たりかの?」

いままで成り行きを見守っていた臓硯が 口を挟む。雁夜にとってこの老人と話すことは不快以外の何物でもない。

雁夜「……ああ、少し基本ステータスに不安はあるがな」

そして雁夜は臓硯にも宝具の伏せている。もしその存在を知れば臓硯は怨嗟の声を集めるだろう。そしてその中に桜が居ることは疑いようがなかった。無論殺されることはないだろうが、それでも使えるかどうかもわからない宝具のために桜を傷つけたくなかった。

イリヤ「キリツグフユメ」

切嗣「ハハハ」

イリヤと遊ぶ切嗣

遊戯「……」

遊戯は憂いを秘めた顔でその様子を眺めている

アイリ「驚いた?」

アイリが言っているのはあれほど冷たく当たった切嗣が笑いながら子供と遊ぶ様子等想像できなかっただろう、と思っての発言だった。しかし

遊戯「いいや。マスターの願いは聞いたからな。あんな馬鹿げた願いをする人間が優しくないなんて思っちゃいないさ。きっと……」

遊戯はは少し迷いそしてかぶりを振り、

遊戯「いやなんでもない」

そう言った。『切嗣は人々を救うためにああならざるを得なかった』そう続けられなかった。その言葉はアイリを傷つけてしまうだろうから。そんな遊戯の様子をアイリは見ながら

アイリ「……あなたも十分優しいわよ。セイバー」

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