ナツメ「もうすぐレッドが帰ってくる」 (1000)
ナツメ「ちょっと出かけてくるわね」
ジムトレーナー1「は~い」
ジムトレーナー2「お気をつけて」
ジムトレ1「最近ナツメさんこの時間にいつも出かけてるね」
ジムトレ2「そうねぇ、しかも帰ってきたらいつも残念そうな顔して…」
ジムトレ1「何かあったのかしら」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414974841
タマムシデパート屋上
ナツメ「……」
ナツメ「レッド…今日もいない」
ナツメ「私の予知ならこの時間にレッドがいるのに」
ナツメ「どの日かまではわからないけど…」
翌日・シロガネ山
ゴールド「今日こそ勝つ」
レッド「……」
ゴールド「行け!俺のポケモンたち‼」
~10分後~
ゴールド「チクショ~また負けた!」
レッド「……」
ゴールド「また下山して登ってくるのかよ」
レッド「……おい」
ゴールド「え!?うわっしゃべった」
レッド「うわしゃべったってお前張り倒すぞ」
ゴールド「で、なんですか?」
レッド「君さぁ、何回俺に挑んで負けたと思う?そりゃ強いトレーナー待ってたけどさ」
ゴールド「そういや何回負けたかな?」
レッド「80回だよ」
ゴールド「えっそんな負けたかな」
レッド「負けてたよ、最初会ったとき『あっこいつ強くなるな~』って思ってたのになんでピカチュウ一匹に全滅したのに一匹もレベル変わってないんだよ」
ゴールド(めっちゃしゃべる)
ゴールド「いや、戦略の問題かなって」
レッド「2,3回ならまだそうだよ。でも80回だよ」
レッド「もう君しか来ないし」
ゴールド「そうみたいっすね」
レッド「決めた、俺もう山降りるわ」
ゴールド「えっ逃げるんですか~?」
レッド「ジャーマンくらわすぞ」
レッド「いや、俺と戦いたかったらカントーに来たらいいから、じゃっ」
レッド「たのむぞリザードン!」
リザードン「グワッグワッ」
ゴールド「行っちゃった…逃げたな」
ヤマブキジム
ナツメ「ちょっと出かけてくるわね」
ジムトレーナー1「は~い」
ジムトレーナー2「お気をつけて」
ナツメ(今日こそレッドいるかな…)
タマムシデパート屋上
レッド「久しぶりに見る自販機だ」
レッド「何飲もかな…金ならあるし全種類買うか」
ナツメ(レッド会いたいな…)階段のぼりながら
ナツメ(あれっもしかして自販機の前にいるのって)
ナツメ「レッ…ド?」
レッド「ん?」
ナツメ「レッド会いたかった」ギュッ
レッド「えっ…あっお、俺もだよ」(やべ~わかんねぇ、雰囲気的にナツメかな?、いや、間違ってたらやばいな…)
ナツメ「ふふっそうよ、私ナツメよ」
レッド「あっ読めるんだっな」
レッド「それにしても綺麗になったな、俺はこっちのんが好きだよ」
ナツメ「えっ…」カァァ
ナツメ「本当…?」
レッド「あっ…ほ、本当だよ…う、嘘だったらわかるだろ」(ナツメ可愛い)
レッド「何か飲む?今から買うとこなんだけど」
ナツメ「じゃあ、ミックスオレで」
レッド「ベンチに座わろうか」
ナツメ「いつ戻ってきたの?」
レッド「あぁ、さっきだよ。そしたらナツメが来たんだ」
ナツメ「予知でこの時間にあなたがいるってわかったのよ」
レッド「俺に会いにきてくれてうれしいよ」
ナツメ「……」モジモジ
レッド「どうしたの?」
ナツメ「……さい」ボソッ
レッド「え?」
ナツメ「私とお付き合いをしてください」カァァ
レッド「あぁいいよ」
ナツメ「本当にいいの?」
レッド「もちろん」
ナツメ「レッド大好き」ギュ
レッド「ははっ」(む、胸が)
???「あら?もしかしてレッドさん?」
レッド「あっエリカじゃないか」
ナツメ(エリカはすぐにわかったのね…)
エリカ「ああっレッドさん会いたかったです」
レッド「ああ、会えて俺もうれしいよ」
ナツメ「ちょっどレッド!」
レッド「え、いや久しぶりにあったからさ」
エリカ「それよりナツメさん、どうしてレッドさんに抱きついてるんですか?レッドさんは私の未来の夫となる方ですよ。今すぐ離れてください」
ナツメ「なんでって私たちは付き合ってるからよ」
エリカ「なんですって?レッドさん本当ですか?」
レッド「うん、ついさっきからだけど」
エリカ(レッドさんとナツメさんが付き合ってる?なんとしても阻止しないと)プルプル
レッド「エリカ?」
エリカ(そうだわ、レッドさんのスキを狙って、私とレッドさんの子どもをつくればいいのよ)ブツブツ
ナツメ「エリカ…言っとくけど絶対にそんなことさせないから」
エリカ「ふふっなんのことでしょうか?」
レッド「ナツメ、なんのこと?」
ナツメ「レッド、テレポートで逃げるわよ」
レッド「えっちょっt」シュン
エリカ「逃がしたか…でも私の情報網を甘く見てみらっては困りますわ」プルルルル
プルルルルガチャ
カスミ「あらエリカじゃない、どうしたの?」
エリカ「ええ、ちょっと人を探してほしくて」
カスミ「まあいいけど、誰をさがすの?」
エリカ「レッドさんかナツメさんです。私の計算が正しければ50%の確率でハナダシティ付近に現れますわ」
カスミ「え、レッド帰ってきてるの!私に会いに来t」
エリカ「聞こえましたか?見つけ次第連絡をください、10秒で駆けつけますわ」
カスミ「え、えぇ」ガチャ
カスミ「レッド帰ってきたのか~、ん?ナツメも探すのか、何かあるのかな?」
カスミ「とりあえず橋のとこ行ってみよ」
カスミ「あ、もしかしてレッド…とナツメ!?」
レッド「もしかしてカスミか?」
ナツメ(またすぐに名前がでた)
カスミ「ちょっ…あんたたちまるでカッ…プル…みたいに…抱きつい…て…」プルルルルガチャ
カスミ「もしもしいたわよ」
エリカ「わかりました、今スグにいきますわ」ガチャ
ナツメ「…来るっ」
レッド「え?何が?」
エリカ「お待たせしました」
レッド「エ、エリカ!」
カスミ「電話を切って9秒…どこにいたのよ」
エリカ「タマムシにいましたわ、走ったので少し疲れましたけど」
3人「……」
カスミ「そ、そんなことよりちょっとエリカこれどうゆうことよ」
エリカ「ナツメさん、さっきも言った通りすぐにレッドさんと離れてください」
ナツメ「あのねぇ、私たち付き合ってんだからいいでしょ」
カスミ「え、ちょっ、付き合ってるってどういうことよレッd」
エリカ「カスミちょっと黙ってて」
レッド「エリカ…悪いけど、俺ナツメのことが好きだから…」
ナツメ「レッド…」ポッ
カスミ「レッド!」
レッド「は、はい?」
カスミ「あんたなんで私じゃなくて、ナツメなのよ!」
ナツメ「レッド、気にしなくていいわよ、カスミ今付き合ってる彼氏がいるから」
カスミ「い、いやあれはただの繋ぎよ!」
エリカ「カスミはレッドさんとナツメさんを別れさせる協力をし、その人と結婚したらいいのよ」
ナツメ「なんでよ、私は絶対レッドと別れないし、カスミはその人と結婚したらいいのよ」
カスミ「なんで私は決められてるのよ」
ナツメ「カスミは彼氏がいるじゃない」
カスミ「だから繋ぎだって、それよりエリカ協力はしたげるけど何したらいいのよ」
エリカ「ふふっ完璧な作戦がありますわ」
ナツメ「な、なにしたって無駄だからね」
カスミ「なにすんのよ?」
エリカ「簡単なことですわ、レッドさんにナツメさんの恥ずかしい写真を大量に送りつけるんです」
レッド(ナ、ナツメの恥ずかしい写真!?どんなのだろ)ワクワク
ナツメ「レッド…何考えてんのよ」
レッド「い、いや、ははっ」
エリカ「ナツメさんのお手洗いの写真なんかいいですね」
ナツメ「なっ盗撮じゃないの」
エリカ「私はレッドさんと一緒になるためならなんでもしますわ」
レッド(ナツメのトイレの写真だとぉ)
ナツメ「レッド…」
レッド「いや、冗談だよははっ」
そのあと2時間にわたりナツメ・エリカ・カスミのレッドの取り合いが続いた
レッド「…もう夕方かぁ…夕日がきれいだな~」
ナツメ「だから、レッドと付き合ってるのは私だって言ってるでしょ!」
エリカ「いえいえ、そんなもの私とレッドさんの運命の赤い糸の前では」
カスミ「もう、キリがないわね!レッドに決めてもらいましょ」
ナツメ「そうね」
エリカ「のぞむところですわ」
レッド「今日は何たべよかなー」
ナ・エ・カ「レッド‼」
レッド「は、はい!」
ナ・エ・カ「3人のうち誰か決めて」ジー
レッド「えっあぁ」(めっちゃ見てるし)
ナ・エ・カ「早く!」
レッド「はっはい!」
レッド「そのー二人には悪いんだけど…」
レッド「ナツメで」
ナツメ「レッド…ありがとっ」ギュッ
カスミ「そんな~」
エリカ「そうですか、仕方ないですね」
ナツメ「!?」
ナツメ(おかしい、あんなに私とレッドが~とか言ってたのに、何を考えて)
エリカ(やはりレッドさんはナツメさんを…今日にでも作戦を決行しないと)
エリカ(レッドさんが寝ているところを私が…)フフッ
ナツメ「!」
カスミ「エリカなんで笑ってるの?」
エリカ「いや、ふふっ残念すぎてどうかしてしまったのでしょうか」
ナツメ「エリカ」
エリカ「はい」
ナツメ「許さないわよ」
レッド「ナツメどうしたの?」
ナツメ「レッド、きょ…」
ナツメ(急にドキドキしてきた)
レッド「ナツメ?」
ナツメ「今日からいいい一緒にねね寝るわよ//」
エリカ「!?」
エリカ(まさかそんな対策をしてくるとは)
カスミ「なんかよくわかんないけど私帰るね。もうすぐデートの時間だし」
ナツメ「あんたなんで来たのよ」
エリカ「では、私も」
レッド「エリカ、カスミまた会おうな」
ナツメ「レッド!」
レッド「会うだけなのに?」
エリカ「レッドさん、私はあきらめませんから」
ナツメ(エリカだけには負けられない)
レッド「ナツメ」
ナツメ「な、なに?」
レッド「やっと二人になれたな」
少し時間を空けます
たぶん夜ごろから
俺得なんで続けます
ナツメ「そ…そうね」ポッ
レッド「よし、久しぶりに…」
ナツメ(ドキドキ)
レッド「バトルしようぜ!」
ナツメ「は?」
レッド「ポケモンバトル」
レッド(気がつくと俺は橋から川に落とされていた)
レッド「ぶはっちょっナツメいきなり何すんだよ」
ナツメ「レッドのばかっバカバカッ!」
レッド「俺なんかしたか!?」
レッド(よくわかんないけど怒った顔も可愛い)
周りの人「おい、なんだあれ」ザワ…ザワ…
レッド「なんだなんだ?」
ナツメ「レッド!ギャラドスよ逃げて!」
ギャラドス「ヒャッハー!」
レッド「やべぇ」
ナツメ「レッド早く!」
レッド「早くって水中でギャラドスより早く泳げn」
レッド(その時何が起こったのかわからなかったが両腕をギャラドスに噛まれているという謎の体勢になっていた)
ナツメ「レッド!フーディン、ギャラドスにサイコキネシス!」
フーディン「ゴウショウハ!」
ギャラドス「ムネン」がぶっ
レッド「いいいいいいいいいいいいいいってーーーーーー‼!‼!‼!」
病院内
レッド「あれっここどこだ?」
レッド「知らない天井だ…」
ナツメ「レッド‼気が付いたのね!」
ナツメ「レッドごめんねごめんね」ウルウル
レッド「ナツメ…確か腕をギャラドスに…」
ドクター「気が付いたかね」
レッド「ここ病院?」
ドクター「そうとも、痛さのあまり気絶してたよ」
医者「彼女が君をここまで運んできてくれたんだ。空中浮翌遊してたのには驚いたけど」
レッド「ナツメが…心配かけてごめんな、ありがとうナツメ」ギュッ
ナツメ「い、いや、悪いのは私よ急に突き落したりして」
ナツメ「そ、それにここ病院内よ、いいいつまで抱きついてるのよ」カァァ
医者「ははっまあいいよ、君もその骨折以外はなんともないから」
レッド「どうりで両腕が痛いわけだ…」
医者「ギャラドスにかまれたってのに運がいいな、両腕ともきれいに折れてたから1ヵ月ぐらいで治るよ」
医者「お金とかは彼女からもらったから、もう帰って大丈夫。3日毎にまた来てね」
レッド「当分安静か…ほんとごめんなナツメ」
ナツメ「なんでレッドが謝るのよ、私が悪いのよ…」
レッド「いや、お前にこんな心配をかけさせた俺が」
ナツメ「何言ってんのよ、あの時私が」
レッド「俺が」
ナツメ「私が」
レッド「俺が」
ナツメ「私が」
医者「あのー悪いけど病院内は静かにね」
レッド・ナツメ「ごめんなさい」
ヤマブキシティ
レッド「なぁナツメ」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「俺たち付き合ってるんだよな?」
ナツメ「ええ、残念な1日目だったけど」
レッド「今日から、そのい、一緒に寝るって言ってたよな」カァァ
ナツメ「あっそ、そそそうね」カァァ
レッド「今から俺ん家来ないか?」
ナツメ「レッドの家に!?」
レッド「いやならいいけど」
ナツメ「ううん、嫌じゃない」
マサラタウン
レッド「あっ」
ナツメ「え?」
レッド「母さんがいること忘れてた」
ナツメ「かまわないわよ」ピンポーン
赤母「はーい、どちら様?」ガチャ
レッド「あっ母さん、ただいま」
赤母「レッド!あんた連絡もよこさずにってどうしたのその腕!となりの娘!」
レッド「あぁ骨折して、助けてくれた彼女」
ナツメ「は、初めまして、ナツメです…」
赤母「あんたはほんとにいきなりね、ナツメちゃんねいらっしゃい」
ナツメ「おじゃまします…」
赤母「あっレッド、おかえり」
レッド「さっき言ったけど…」
ナツメ「レッド…あんなに待たせたのに冷たいよ」
レッド「あ、そうだな…母さんただいま」
赤母「ナツメちゃん」
ナツメ「あっはい」
赤母「レッドを助けてくれてありがとね」
ナツメ「いえ、悪いのは私ですし…」
赤母「?」
赤母「じゃあ悪いって思ってるのならレッドの世話してもらっていいかしら」
ナツメ「はい」
~食事~
ナツメ「レッド、口開けて」
赤母「ナツメちゃん、違うわよ『あ~ん』でしょ」
レッド・ナツメ「!?」
赤母「ほら、私がいないと思って」
ナツメ「レ、レッドあ、あ~ん//」
赤母「ほら、レッド!」
レッド(な、なに考えてんだ)
ナツメ「れっどぉ」
レッド「……」
レッド「あ~ん//」モグモグ
レッド・ナツメ「……」カァァ
赤母「ふふっ」
レッドの部屋
レッド「母さんは何考えてんだ」
ナツメ「私は楽しかったよ//」
レッド「……俺もだよ//」
レッド「ナ…ナツメ…」
ナツメ「なに?」
ナツメ「ちょっレッド顔ち近いよ…」
レッド「…ナツメ、いいか?」
ナツメ「う、うん」
レッド・ナツメ「……」ドキドキ
赤母「レッド~ナツメちゃん~お風呂よ~」
レッド・ナツメ「!」
レッド「ふ、風呂だって先行っていいよ…//」
ナツメ「こ…ここレッドの家なんだし、レッドが先に…//」
赤母「何やってんの二人とも~早く下りてきなさいよ~」
レッド・ナツメ「二人!?」
赤母「ナツメちゃんはレッドの世話してくれるって言ったじゃない」
赤母「レッドは両腕使えないんだし、ナツメちゃんお願いね」
~風呂~
ナツメ「服自分で脱げる?」
レッド「無理そうだな」
レッド「…お願いね」
ナツメ「う、後ろから脱がせるから」ヌギヌギ
ナツメ「た…タオル巻かないと…//」
レッド(み…見られたかな…)
ナツメ(ちょっと見えちゃった……レッドの…)
ナツメ「頭洗うね…」
レッド「……」
ナツメ「次、背中…」
レッド「……」
ナツメ「ま…前洗うね…」
レッド「無理しなくていいよ…」
ナツメ「レッドだからいいのよ…」
レッド「まるで介護だな」
ナツメ「浴槽には入れる?」
レッド「ああ大丈夫」
ナツメ「じゃあ後で体拭くから脱衣所いるね」
レッド「ナツメ」
ナツメ「な、なに?」
レッド「腕治ったら今度は俺がナツメの背中ながすから…」
ナツメ「…うん」
赤母「レッドとナツメちゃん楽しんでるかしら」ガチャッ
赤母「あれ?ナツメちゃん入ってないの?」
ナツメ「あ、はいレッドの体洗いおわったんで…」
赤母「一緒に入ればよかったのに」
ナツメ「い、いや一緒になんて、そんな」
赤母「ナツメちゃんレッドのこと嫌いなの?」
ナツメ「あ、そういうことじゃなくて…レッドのことは…好き…です//」
赤母「それはよかった」
赤母「それにしてもナツメちゃんがレッドと一緒に住んでくれるなんて助かるわ」
ナツメ「急に言っちゃってすいません…」
赤母「いいわよ気にしなくて、それよりナツメちゃん着替えある?」
ナツメ(持ってくるの忘れてた…あっ着替えだけじゃなくてあれも…これも…)
赤母「ナツメちゃん?」
ナツメ「あっすいません、後でとってきます」
赤母「いいわよ、もう遅いし、これ使ってちょうだい」ニコッ
ナツメ「これって…」
赤母「レッドのだけど、いいかしら?」
ナツメ「レ、レッドの…」
赤母「サイズは同じかちょっと大きいぐらいだと思うけど」
ナツメ「あ、そのし、下着とかも持ってきてないんで…あ、あとでとりに行くんで大丈夫です…//」
赤母「あら、そう」
ナツメ「あ…ありがとうございます」
赤母「じゃあ、あとよろしくね」ニコッ ガチャ
レッド「そろそろ出るか」
レッド「ナツメにずっと待ってもらうのも悪いしな」
レッド「お~い、ナツメ開けてくれ」
ナツメ「あ、うん」ガチャ
レッド「ありがと、久しぶりの家の風呂だった」
ナツメ「じゃ、拭くね」
レッド「おう」
ナツメ「頭出して」ゴシゴシ
ナツメ「後ろ向いて」フキフキ
ナツメ(あれっ…これって)フキフキ
レッド(やっぱり…こうなるのかな…)
ナツメ「ま…前…向いて」
ナツメ(…!目をつぶってたらいいのよ」フキフキ
レッド(ナツメが俺のを…)
ナツメ「変なこと考えないで…//」
レッド「あ、あぁし…仕方ないことだからな//」
ナツメ「なんとか服を着せれた…」
レッド「ありがとな」
ナツメ「じゃあ一回家に戻るから」
レッド「風呂入っていかないの?」
ナツメ「着替えとかもってくるのよ」
レッド「忘れてたんだ」
レッド「リザードンに乗っていく?」
ナツメ「私にはテレポートがあるから一瞬よ」
レッド「そうか」
ナツメ「そうよ」
レッド「…ナツメ」
ナツメ「なに?」
レッド「なるべく早く戻ってきてくれないか」
ナツメ「うん」
シュン
ナツメ「レッド、戻ってきたよ」
レッド「ナツメ、早かったな」
ナツメ「あなたが早くって言ったからよ」
レッド「そうだったな」
レッド「風呂入ってきなよ」
ナツメ「じゃあいってくる」
脱衣所
ナツメ「…しまった」
ナツメ「急ぎすぎてパジャマ忘れた…」
ナツメ「……」
ナツメ「あの~」
赤母「どうしたの?」
ナツメ「レッドの…パジャマ貸してください」
ナツメ「家に戻ったけど、忘れちゃって…」
赤母「ふふっいいわよ」
赤母「はいどうぞ」
ナツメ「ありがとうございます」
レッドの部屋
レッド「ナツメのパジャマってどんなのかな?」
レッド「手が使えないとなんにもできん」
レッド「ピカチュウたちは外で遊んでるし」
レッド「それにしてもナツメのパジャマ気になるな」
ナツメ「風呂場からレッドの匂いがした…」
ナツメ「このパジャマも…」
ナツメ「……」
ナツメ「はやくレッドのところに戻らなきゃ」
ナツメ「レッド…」
レッド「あっナツメってあれ?」
レッド「それ俺のじゃ…」
ナツメ「急いでて私の忘れちゃって、その戻るのも面倒だったから…」
ナツメ「ダメ…?」
レッド「いやナツメだったら全然いいよ」
レッド「それより、ピカチュウたち戻すの手伝ってくれる?」
ナツメ「いいわよ」
レッド「よし、みんな戻ったな、ナツメありがと」
ナツメ「いいのよ、私にできることならなんでも言って」
レッド「……」
ナツメ「……」
ナツメ「ここは星が綺麗ね」
レッド「田舎だからな」
ナツメ「その…レッドは将来住むなら都会と田舎どっちがいい?」
レッド「そうだな、俺はナツメと一緒だったら場所なんて関係ない」
レッド「一緒にいるだけで俺はうれしいから」
ナツメ「レッド//」カァァ
レッド「!」
レッド「……//」カァァ
ナツメ「で、でも質問の答えになってないわよ」
レッド「難しいな」
???「ここがレッドさんのお家」
???「あれはレッドさんとナツメさん…!」
???「あら?レッドさんの腕が…」
???「おもしろいことがわかりましたわ…とりあえず今日は帰りましょう」
レッド「やっぱ難しいな…」
レッド「戻ろうか」
ナツメ「ええ…」
レッド「もうこんな時間か、けっこう長いこと外にいたんだな」
レッド「ナツメも俺の部屋で寝るしかなさそうだな…」
レッド「悪いけど布団ひいてもらえるかな」
ナツメ「嫌よ」
レッド「え?」
ナツメ「め、面倒よ、ベッドがあ、あるんだから、ふふふ二人で、ね、寝たらいいのよ」
レッド「…え」
レッド「ナツメはいいの?」
ナツメ「も…もちろんよ」
レッド「…じゃあ、寝よっか」
レッド・ナツメ(とはいったものの……寝れない!)
レッド(やばい…予想以上にドキドキする)
ナツメ(隣にレッドが寝てるなんて…簡単に一緒になんて言うんじゃなかった)
レッド「お…起きてる?ナツメ」
ナツメ「え…えぇ」
レッド「そっち向いてないでこっち向いたらどうだ?」
ナツメ「じゃ、じゃああなたもこっち向いてくれる?」
レッド(俺は何言ってんだぁぁ!この状態で寝れないのにそんなことしたらますます…!)
ナツメ(わ、私は何を考えてるの!レッドも同じこと考えてるみたいだけど…)
レッド「わ…わかった、ナツメも向いてくれよな」ゴロン
レッド(言ってしまったぁ!)
ナツメ「レッドがそうするなら…」ゴロン
ナツメ(ちょっと何やってんの私!レッドと向き合って寝れるとでも!)
レッド・ナツメ(ドキッ‼)
朝
レッド・ナツメ(結局寝れなかった…)
赤母「レッド~ナツメちゃん~朝ごはんよ~」
レッド・ナツメ(ビクッ!)
レッド「あ、お…おはよう、よく眠れた?」
ナツメ「え…えぇ」
ナツメ(あ…あんな状況で寝れるわけないでしょ)
ナツメ(レッドも寝れてなかったみたいだけど…)
赤母「何やってんの二人とも~」
レッド「あっ今行く」
赤母「ナツメちゃんよく寝れた?」
ナツメ「は…はい…」
ナツメ「すみません、手伝いもしないで寝てて…」
赤母「いいのよ、寝る前にいろいろやったら朝も遅くなるもんだから」
レッド・ナツメ「!?」
レッド「な、なんにもしてねぇよ!」
赤母「あら、そう?」
赤母「じゃあ、あなたたち結婚はいつ?」
レッド・ナツメ「!?」
レッド「な、なんで急にそうなるんだよ//」
ナツメ「……//」
赤母「早く孫が見たいね」
レッド「そ…そんなことより早く飯食わねーと…」
レッド・ナツメ「ごちそうさまでした」
赤母「食事の度にラブラブな二人が見れて楽しいわ」
レッド「その食事をしているのを母親に見られるこっちの気持ちも考えてほしい」
赤母「あら、嫌なの?」
レッド「そんなにガン見されてたらな」
赤母「ナツメちゃんは?」
ナツメ「えっ私は…レッドとこうして食事できるなら楽しいしうれしいです//」
赤母「ほら、もう一回レッド」
レッド「え…お、俺も…うれしい//」
赤母「ふふっ」
赤母「じゃあ私は出かけるから、ナツメちゃんレッドをお願いね」
ナツメ「あっ…私もジムに行かないと…」
ナツメ「どうしよレッド」
レッド「ジムって俺も行っていいかな?」
レッド「というかナツメがいないとなんにもできないから、お願い」
ナツメ「もちろんよ、行きましょ」
レッド「じゃあ俺のリザードンでひとっとび」
グリーン「あれ?レッドじゃねぇか!」
レッド「おっグリーンじゃん」
グリーン「おっじゃねぇよ、いつ帰ってきたんだよ」
レッド「昨日」
グリーン「それよりなんだその腕とナツメは?」
ナツメ「私のせいでこうなっちゃったから…」
レッド「おいおい、悪いのは俺だって言っただろ」
ナツメ「レッド…」ギュッ
グリーン「えっ?」
レッド「じゃあ俺ら行くから、ナツメ代わりにリザードン出してくれ」
ナツメ「うん」
レッド「じゃグリーン、お前ジムリーダーなんだからふらふらせずジム行けよな」
レッド「あと博士とかにはまたあとであいさつに行くって言っててくれ、じゃ」
レッド「行こナツメ」
ナツメ「うん」ギュッ
レッド「頼むぞリザードン!」
リザードン「イエッサー」バサッバサッ
グリーン「何がなんだかわからない…」
グリーン「俺の知らないところで何があったんだ…」
グリーン「と、とりあえず、何か知ってそうなやつに聞こう」
グリーン「エリカあたりなら知ってるかな」
グリーン「……」
グリーン「ジムリーダーでおれが電話番号知ってるのタケシとマチスだけだった…」
グリーン「直接行くか…」
ヤマブキジム
ジムトレ1「あっナツメさん、おはようございます」
ナツメ「おはよう、昨日はごめんね、急にジム閉めちゃって」
ジムトレ2「あれ~ナツメさん、隣の人は?」
ナツメ「あ、あぁ彼は元チャンピオンのレッドよ」
ジムトレ2「えっレッドってあの失踪したっていう…」
ジムトレ1「もしかしてナツメさんが最近毎日出かけてたのはレッドさんに会いに…」
ナツメ「ちょっ余計なこと言わなくていいのよ」
ナツメ「レ、レッドにはただ見学にきてもらっただけよ」
ジムトレ2「そういってがっちり腕に抱きついてるじゃないですか~」
ナツメ「あっ、いやっこれは…//」
レッド「ナツメ…毎日来てくれてたのか…ありがと」ニコッ
ナツメ「レッド…//」
ジムトレ1「ちょっとこれ完全にふたりできてるわよ」ヒソヒソ
ジムトレ2「そうね、あんな照れたナツメさんの顔見たことないし」ヒソヒソ
レッド「あんまり挑戦者来ないな…」
ナツメ「ジムのトレーナーか仕掛けに苦戦してるのよ」
レッド「そうか」
ナツメ「そうよ」
レッド「でも、それはそれでいいな」
ナツメ「え?」
レッド「トレーナーが来ない限り二人っきりだからな」
ナツメ「そ…そうね」
レッド「ナツメ…」
ナツメ「ダメよここジムなんだから」
レッド「まだなんも言ってないよ」
ナツメ「あなたの考えてることぐらいわかるわ」
ナツメ「こ、ここで、キキキ、キスなんて…//」
レッド「大丈夫、ここのトレーナーは強いんだろ」
ナツメ「で、でも…」
挑戦者「やっとついたぞ!」
レッド「ちっ!」
挑戦者(え?なんか舌打ちされた、しかもなんで二人いるの)
挑戦者(あっ俺より先についた人かな、今からやるぞってときに俺がきたからかな?)
ナツメ「よくここまで来れたわね」
ナツメ「彼は見学者だから気にしないで」
挑戦者「見学者?」
挑戦者(なんだあいつ?両腕けがしてるし、なんかバカそうな顔してやがる)
ナツメ(ピクッ)
挑戦者(どうせ、なんも考えてなくて山から転げ落ちてえ~ん痛いよ~ってなったんだろ)
ナツメ(ピクピクッ)
挑戦者(あ~やだやだ、俺は絶対あんなやつになりたくないね)
ナツメ「そこのあなた…」
挑戦者「あっはい、すいませんボーっとしちゃって、バトルお願いします!」
ナツメ「ボコボコにしてやるわ…」
挑戦者「え?」
グリーン「こんな時に限ってタマムシジムが付きの定休日だと…!」
グリーン「最近俺ツイてねぇ…」
グリーン「…だが、事は一刻を争う!」
グリーン「直接エリカの家に!」
グリーン「ちょっとそこのあなた、エリカさんのお家知ってますか?」
通行人「えぇ…ってまさかあなたが最近出るっていうエリカさんのストーカーね!」
グリーン「へ?」
通行人「みんな~ここにエリカさんのストーカーがいる!捕まえて‼」
他の通行人「なんだって!」「こいつが!」「許せねぇ!」
グリーン「えっちょっと!」
他の通行人「待てコラァ!!」
グリーン「なんで俺ばっかり!」
挑戦者「つ…強い…」
ナツメ「残念ね、また今度いらっしゃい」
レッド「圧倒的だったな」
ナツメ「まぁこんなもんよ」
ナツメ「あいつがレッドの悪口ばっか考えてたから」
レッド「さっきのは俺のために戦ってくれたのか?」
ナツメ「い、いやっ…私はジムリーダーよ、簡単にバッジを渡すわけにはいかないから…」
レッド「本当か…」
ナツメ「ちょっとレッド…顔が近いわよ」
レッド「今は二人きりだ…」
ナツメ「レッド…//」
ジムトレ1(最悪のタイミングで来てしまった…)
レッド「……」
ナツメ「……」
ジムトレ1「……」
ジムトレ1「へへっ…」
ジムトレ1「しっ失礼しましたー‼」
ナツメ「ちょっ、ちょっとまちなさいあなた!」カァァ
ジムトレ1「すっすいません!絶対に誰にも言わないんで殺さないで!」
ナツメ「殺さないわよ、だから落ち着きなさい!」
ジムトレ1(私どうなるのかな)
ナツメ「で、あなた何しにきたの?」
ジムトレ1「ナツメさんにお客さんです」
ジムトレ1(まじでこえー)
ナツメ「そんなにおびえないでいいわ、で誰が来てるの?」
ジムトレ「タマムシのエリカさんです」
ナツメ「エ、エリカが…」
ナツメ(まさか、堂々とレッドを?)
ナツメ「いいわ、連れてきて」
ジムトレ1「はい」
ナツメ「あっ待って」
ジムトレ1「はい?」
ナツメ「あなた、その…さっき見たの…?」カァァ
ジムトレ1(嘘ついたら…)
ナツメ「わかるわよ」
ジムトレ1「み、見ちゃい…ました…」
ナツメ「そう…絶対に言わないように…」
ジムトレ1「は、は~い、じゃあエリカさん連れてきますね」
ジムトレ1(助かった…のか?)
エリカ「こんにちは、レッドさんナツメさん」
レッド「よう、エリカ」
ナツメ「ど、どうしたのよ急に」
エリカ「あらあら、レッドさん腕どうなされたんですか?」
レッド「あ、ああこれ?ちょっとギャラドスに」
エリカ「あら、それは…」
レッド「まあ、俺が悪いんだけどな、ははっ」
エリカ「そしてジムの中にまでナツメさんと一緒にいると…」
レッド「まぁ昨日エリカたちと別れたあとナツメとずっと一緒にいたからな」
エリカ「じゃあレッドさんがギャラドスにやられたときも?」
レッド「そうだけど…あっいやナツメは悪くないぞ、悪いのは俺だ」
エリカ「でも、レッドさんがそんなことになるまで何もしなかったのでは?」
ナツメ「そ、それは」
レッド「エリカ」
エリカ「なんでしょうか?」
レッド「エリカはここに何しに来たんだ?」
レッド「ナツメに話に来たのか、俺の心配なのか」
エリカ「ナツメさんとの話ですわ、そしてたまたまレッドさんがいたので心配をしたんですわ」
レッド「そうか、ありがとう」
レッド「じゃあナツメと話してくれ」
エリカ「ええ、じゃあナツメさん、レッドさんをください」
ナツメ「!?」
ナツメ(直接すぎる!)
タマムシ
グリーン「なんとかジムリーダーってことで助かった」
グリーン「でも、なんでエリカは家にもいないんだ!」
ナツメ「ちょっエリカ、何言ってんの!」
エリカ「そのままですわ」
エリカ「ナツメさんは私にとってのかなりの親友です」
エリカ「だから力づくではなくこうして交渉に」
ナツメ「確かに…私にとってもあなたは一番の親友…」
ナツメ「でもそれはレッドの決めることよ」
エリカ「じゃあレッドさん…なぜ私を選んでくれないんですか」
レッド「……」
レッド「俺はナツメもエリカも好きだ」
レッド「正直なところ二人とも結婚もしたいぐらいだ」
エリカ「じゃあ」
レッド「でも、俺は二人同時になんてのは無理だし、決めた人とは一生一緒にいたい」
レッド「…俺が一緒にいたいのはナツメなんだ…」
レッド「こうだからって理由はないけど…」
レッド「エリカ…すまない…」
ナツメ「…レッド」
エリカ「そうですか、本当に残念です…」
エリカ「私とナツメさんの勝負は私の負けです」
ナツメ「エリカ…」
エリカ「大丈夫です」
エリカ「ナツメさんもレッドさんも私にとっては特別な親友です…」
エリカ「お二人とも…お幸せに…」
レッド「エリカ、ごめんな」
エリカ「謝らないでください、私はレッドさんがどちらを選ぼうと受け入れるつもりでした」
エリカ「また…今度三人で食事にでも行きませんか…」
レッド「ああ必ず」
ナツメ「ええ」
エリカ「では、私はこれで…」
レッド「……」
ナツメ「……」
しばらく二人は何も言わなかった
挑戦者が一人もいなかったため二人の周りに音はなかった
レッドはナツメの隣に静かに座った
レッド「エリカには本当に悪いことをした…」
レッド「でも、これはよかったのかわからない…」
ナツメ「…エリカには悪いけど、あの時私はずっと私を選んでほしいって考えてた」
ナツメ「それはエリカも同じ…」
ナツメ「あなたは私を選んでもエリカを選んでも正しかったのよ…きっと…」
レッド「もう引き返せないか…」
タマムシ
グリーン「タマムシのどこにもいないか…」
グリーン「くそっ、他にレッドとナツメのことについて知ってそうなやつ…誰がいる?」
グリーン「一秒でも早くどうなってるかを理解せねば」
グリーン「ん?あれは…エリカか!」
グリーン「お~いエリカ!」
エリカ「…グリーン…さん…」ギュっ
グリーン「おっ!?」
エリカ「すいません…ぐすっ…少し泣かせてください…」
グリーン「お、おい何があったんだ?」
エリカ「…えくっ…その…」
まわりの人「おい、あれエリカさんじゃね?」「あいつエリカさんを泣かしたのか!」ザワザワ
グリーン「いや、俺じゃねぇって!」
グリーン「と、とりあえずエリカの家に行こう、ここじゃ人目につきすぎる」
グリーン「おい、エリカ大丈夫か?家着いたぞ」
エリカ「…ひくっ…ありがとう…ございます…」
グリーン「ほら、ハンカチ」
グリーン「何があったんだよ、話してみろって」
エリカ「…はい…」
エリカ「その…レッドさんに…」
グリーン「何!レッドに!」
グリーン「あの野郎!許さねぇ」
グリーン「で、今レッドはどこにいるんだ!」
エリカ「え…たぶんヤマブキジムに…」
グリーン「そうか!待ってろエリカ!」ダッ
エリカ「あっグリーンさん、まだ途中…」
ヤマブキジム
ナツメ「でも、レッドが私を選んだ時は本当にうれしかった…」
レッド「……」
ナツメ「だからね、レッド」
グリーン「レッド!どこだ!!出てこい‼」
レッド「この声は…グリーンか?」
ジムトレ2「ちょっと、なんですかあなた!」
グリーン「俺はトキワジムリーダーグリーンだ!ここにレッドがいるだろ、どこにいる」
ジムトレ2「レッドさんならナツメさんのとこに…」
グリーン「はやく案内しろ!」
ジムトレ2「じゃ、じゃあナツメさんに聞いてくるんで…」
グリーン「そんな暇はない!早くしろ」
ジムトレ2「は、はい!」
ジムトレ2「そこのワープでナツメさんのところに…」
グリーン「そうか…わざわざありがとな」
レッド「ど、どうしたんだグリーン?」
ナツメ(ど…どういうこと?グリーンがここに来る未来なんて予知できなかった)
グリーン「レッド!てめぇ‼」ビシッ
レッド「うわっ」ガシャーン
ナツメ「レッド!」
グリーン「レッド、お前みたいな女を泣かすようなやつに幸せになる権利なんかねぇんだよ!」
グリーン「立て!俺が根性叩きなおしてやる!」
グリーン「直接俺の拳でな!」ピタッ
グリーン「あれっ動かねぇ」
ナツメ「ちょっと、グリーンいきなり現れて」
レッド「ナツメ、グリーンの金縛りを解いてくれ」
ナツメ「でも、それじゃレッドが…」
レッド「いいんだ」
レッド「グリーン…エリカか?」
グリーン「わかってるんだったら話が早い」
グリーン「なんでエリカを泣かした!」
ナツメ「そ、それは…」
グリーン「ナツメは黙ってろ、俺はレッドに言ってんだ」
グリーン「おい、レッド何とか言え!」
レッド「……」
レッド「エリカを泣かしたのは間違いなく俺だろう…」
グリーン「俺とお前は親友であり、ライバルだが、俺はお前を許さない」
グリーン「俺の気が済むまで殴って、エリカの前で謝らせてやる」
エリカ「はぁ…はぁ…」
ジムトレ2「あら?エリカさんどうしたんですか?そんな息を切らして」
エリカ「こ…ここに…グリーンさん来ませんでしたか?」
ジムトレ2「あぁグリーンって人ならさっきナツメさんの部屋に」
エリカ「そうですか、じゃあ入らせてもらいます」
ジムトレ2「エ、エリカさん!?」
ジムトレ2「今日なんかあんのかな?」
レッド「そうしてくれ…そうしてくれた方が俺の気も済む」
ナツメ「レッド、ほんとにいいの?」
レッド「あぁ…」
グリーン「そうか、じゃあいくぜ」
エリカ「グリーンさん!」
グリーン「エリカ!」
グリーン「待ってろ、今からこいつ殴って謝らせっからな」
エリカ「ち、違うんです!」
グリーン「違うってこいつがお前を泣かしたんだろ」
エリカ「違います…グリーンさんが話を最後まで聞いてくれないから…」
グリーン「じゃあどういうことなんだ」
エリカ「それは…その、レッドさんにふられたのは事実ですが、泣いたのはただ勝手に私が悔しくて泣いてただけです…」
エリカ「レッドさんは何も悪くありません…」
グリーン「なんだとレッド!なんでエリカをふりやがった!」
エリカ「それはレッドさんとナツメさんが付き合ってるところに勝手に私が突っかかったからです…」
グリーン「え?」
グリーン「もう一回言って」
エリカ「私が二人に突っかかっていったんです…」
グリーン「そこじゃない」
エリカ「レッドさんとナツメさんが付き合ってる…」
グリーン「……………………!」
グリーン「なん…だと…!」
グリーン「ええぇーーーーーーーー‼‼‼‼‼」
グリーン「た、たしかにこいつら二人でいるのはおかしいと思ったが…」
グリーン「で、でもナナナナツメは、じ、自分のせいでレッドが腕をけがしたからって…」
ナツメ「それはそうだけど」
グリーン「全て俺の早とちりだっただと」ガクッ
グリーン「すまねぇレッド、俺を殴って許してくれ」
レッド「いや、逆にお前に殴られてよかった」
レッド「これでよかったんだろう…たぶん」
グリーン「ダメだ!俺の気が済まねぇ!」
グリーン「レッド!俺を殴れ!」
レッド「殴れって、俺両腕使えないんだけど」
グリーン「関係ねぇ!全力でやれ!」
レッド「…わかった」
レッド「ナツメ、こっち来て」
レッド「腰の一番右のボール出してくれ」
ナツメ「ええ」
ピカチュウ「ゲキリュウヲセイスルハセイスイ」
グリーン「え?」
レッド「いくぞグリーン」
レッド「ピカチュウ!ボルテッカー‼」
ピカチュウ「ホクトウジョウハガンケン」
グリーン「そっそれはちがっ…」
グリーン「ぐえっ」
グリーン(ピクピクッガクッ)
ナツメ「ちょっとグリーン気絶しちゃったわよ!」
レッド「だ、だってグリーンが全力でっていったから…ナツメ、ピカチュウもどして」
レッド「ど、どうしよ!」
エリカ「大丈夫ですわ、グリーンさんは私が連れて帰っておきます」
エリカ「私の家に行けばいろんな薬草がありますから」
レッド「エリカすまない」
エリカ「いえいえ、グリーンさんがこうなってしまったのも私のせいです」
エリカ「では」
レッド「結局あれからここまでこれた挑戦者はいなかったな」
ナツメ「最近強いトレーナーが減ったからね」
ナツメ「もうジムを閉める時間ね」
レッド「ナツメ…」
ナツメ「ちょっ、ちょっと待って、まだ心の準備が…」
レッド「まだ言ってないよ」
レッド「エリカともいろいろあったけど、ナツメ好きだよ…」
ナツメ「わ…私もよ」
レッド「ナツメ…//」チュッ
ナツメ「……//」カァァ ボンッ シュウウウ パタッ
レッド「おっおい、ナツメ!お~い」
ナツメ「はっ、レッド…」
レッド「よかった、気が付いた」
レッド「びっくりしたぞ、急に気を失ったから」
レッド「あ、まだ動かないほうが…いいと思う」
ナツメ「いいの?というか私この形に倒れこんだの?」
レッド「腕使えないからここから動けないよ、でももう少しこうしてたい」
ナツメ(レッドの膝まくら、えへへ//)
ジムトレ1「ナツメさ~ん、ジム閉めますよ~」
レッド「……」
ナツメ「……」
ジムトレ1(ああ、今度こそ終わった…私の人生…)
ジムトレ1「…へへっ」
ジムトレ1「ぜっっったいに言わないんで許してください!」
ナツメ「だ、だから勘違いしないで!」
ジムトレ1「はい!言いません!この命にかけても!」
ナツメ「いや、言わないならいいわ//」
ジムトレ1(ナツメさんずっと顔真っ赤、かわいい…ハッ)
ジムトレ1「ナツメさん、絶対に言わないんで~…」
ナツメ「いい根性してるわね、この状況で給料アップなんて」
ジムトレ1「いや、ほんの出来心です、冗談です!」
ナツメ「いいわ、ただし1.2倍ね…もし言ったら…わかるわね?」
ジムトレ1「…はい、ありがとうございます…」
レッド「怒ったナツメもかわいいな」
エリカの家
グリーン「はっ」バッ
グリーン「ここどこ?いい匂い」
グリーン「そういや…俺はレッドのピカチュウの攻撃をくらって…」
グリーン「まさかここは…天国なのか!?」
エリカ「私の家ですよ」
グリーン「え?なんで俺がエリカの家に…」
エリカ「私の家には薬草とかがたくさんあるんで」
グリーン「俺を助けてくれたのか」
エリカ「こうなってしまったのも私のせいです」
エリカ「グリーンさん、すいませんでした」
グリーン「なんでエリカが謝るんだよ」
エリカ「私が勘違いさせてしまったためにあなたの親友のレッドさんと傷つけあってしまったので…」
グリーン「い、いや大丈夫だって!」
グリーン「あいつとは幼馴染だし、あれぐらいのケンカならよくやってたしな」
グリーン「ケンカするほど何とやらだ」
エリカ「そうなんですか?」
グリーン「ああ」
エリカ「……」
エリカ「でも、勘違いとはいえ私のために動いてくれたとき…かっこよかったですよ」ニコッ
グリーン「!?」
グリーン「エ…エリカ?」
エリカ「なんでしょうか」
グリーン「その…もうレッドのことはいいのか?」
エリカ「…はい、私としてもいつまでもクヨクヨしてるわけにはいきませんから」
グリーン(こ…これは、俺にもついに春がきたのか!)
グリーン「エ、エリカ~」バッ
エリカ「ラフレシア、しびれごな!」
ラフレシア「ラフ汁ブッシャー!」
グリーン「あがっ…なんで、こうなるの…」
エリカ「すいませんグリーンさん、確かにクヨクヨしてられないとは言ったのですが…」
エリカ「私は今日までずっとレッドさんのことが好きでした」
エリカ「でも、ふられたら次の人と…なんてあの女どうせ誰でもいいのかなんて思われてしまいます…」
エリカ「そもそも、例えば私はグリーンさんのことを好きなのか…グリーンさんは私のことが好きなのかとなってしまいます」
グリーン(例え話でも俺が出るなんてうれしいな)
グリーン「いやいや、俺はそんなこと気にしないし、エリカのことは大好きだよー!」
エリカ「そうですか、ありがとうございます」
グリーン(えっ冷たっ、さっきの何だったの?)
グリーン「じゃ、じゃあ、まひなおしかくれないかな…」
エリカ「あっ忘れてましたわ、ごめんなさい」
グリーン(忘れてたの!?エリカにとって俺は一体…)
エリカ「はい、まひなおしです」
グリーン「ふう、すっきりした」
エリカ「グリーンさん、夜ご飯食べていきますか?」
グリーン「えっエリカが作ったやつ?」
エリカ「はい、グリーンさんずっと気絶しててその間に作っておきました」
グリーン「いや~うれしいな~エリカのごはんが食べられるなんて」
エリカ「お口にあうといいんですが」
グリーン「おお、だいぶ豪華だな、これ一人で作ったの?」
エリカ「はい、ちょっと作りすぎたかもしれないですけど」
グリーン・エリカ「いただきます」
グリーン(俺はもうこれだけで幸せだ!)
レッドの家
レッド「グリーン大丈夫かな?」
ナツメ「エリカに電話してみる?」
レッド「あぁ」
プルルルルガチャ
ナツメ「もしもしエリカ?」
エリカ「あらナツメさん、グリーンさんのことですか?」
ナツメ「ええ、そうよ、気が付いた?」
エリカ「もう大丈夫ですね、今一緒にお食事をしてるところです」
ナツメ「えっグリーンと一緒に?」
エリカ「はい、今なぜか涙をながしてるようですけど…」
グリーン「チャンピオンになった時より幸せだ!」ウルウル
ナツメ「……」
ナツメ「まあ、無事ならいいわ、じゃあまたね」
エリカ「ええ」ガチャ
レッド「どうだった?」
ナツメ「大丈夫そうね」
レッド「そうか、よかった」
ナツメ「やっぱり心配だったのね」クスクス
レッド「か、からかってんのかよ」
ナツメ「そうね」
レッド「まあ無事ならいいんだよ」
レッド「ナツメ…もう一回しないか?」
ナツメ「何をか言ってくれなきゃわかんないわ」
レッド「意地悪だな」
ナツメ「言えないの?」
レッド「キ…キスだよ…」ボソッ
ナツメ「聞こえないよ~」
レッド「キスだよ!//」
ナツメ「よくできました」チュッ
レッド「んん~」
レッド「ぷはぁ」
ナツメ「やっと誰にも邪魔されずできたね」カァァ
レッド「ナツメ、顔赤いぞ」カァァ
1か月後(レッドは自分の関係者全員に帰ってきたことを報告済み)
ナツメ「思ったより腕早くなおってよかったね」
レッド「これでもうナツメに面倒かけなくて済むな」
レッド「腕治ったけど今度からどうしよ」
ナツメ「そんなの決まってるじゃない」
ナツメ「もう私たちは二人でいることが当たり前なんだから、一緒に行きましょ」
レッド「そうだな、よしっリザードン今日も頼むぞ」
リザードン「まかせろ」バサッバサッ
グリーン「あいつら…」
グリーン「俺の前で堂々とイチャつくんじゃねぇ!」
ヤマブキジム
ナツメ「おはよう、みんな」
ジムトレ達「おはようございます」
ナツメ「ねぇレッド、昼は何が食べたい?」
レッド「う~ん、そうだな…」
ジムトレ1「もうあの二人、ああやってくっついてるのが当たり前になってるわね」
ジムトレ2「そういや、この前街中でも堂々とキスしたりしてるらしいよ」
ジムトレ1「え…街中で…」
ジムトレ2「どうしたの?」
ジムトレ1「い、いやなんでもない」
ジムトレ2「そういや、レッドさんって毎日ナツメさんと一緒にいるけど、仕事してるの?というかあるのかしら?」
ジムトレ1「たしかに…ということはレッドさんって無職なのかな」
レッド「いや、俺の職業はトレーナーだからさ、無職じゃないよ」
ジムトレ2「でも、トレーナーってジムとかじゃなくてフリーのだし、収入の安定がないんじゃ」
ナツメ「大丈夫よ、私がジムリーダーとして働いてるんだから」
ジムトレ1「え~、それじゃレッドさん完全にヒモ男じゃないですか~」
レッド「大丈夫だよ、俺にはチャンピオンになるまでに稼いだ金がまだ(想像にまかせます)億残ってるから」
ジムトレ1「そ、そんなにあるならもう働かなくてもずっと楽できるじゃないですか!」
レッド「まあ、そうかな?なくなればまたチャンピオンに戻ればいいし」
ジムトレ1「……」
ジムトレ2「…って、二人ともさっき行ったんじゃないんですか!?」
ナツメ「あなたたちがレッドの悪口を言ってたからよ」
ジムトレ1「いや、悪口なんて、そんなんじゃないですよ~、ねぇ?」
ジムトレ2「そ、そうですよ!ちょっとした興味本位で…」
ナツメ「でも、レッドのこと無職って言ったわよね?」
ナツメ「レッドをバカにするのは許さない!」
レッド「ナツメ、いいよ、実際俺最近トレーナーとしても動いてすらなかったんだし」
ナツメ「で、でも…」
レッド「いいんだよ…」チュッ
ジムトレ1・2「!?」
ナツメ「えへへ、レッドが言うんじゃ仕方ないね//」
ナツメ「じゃあ行きましょ」ギュッ
ジムトレ1(あの時の私の死の恐怖はなんだったのか…)
ナツメ「ねぇ、レッド」
レッド「どうした?」
ナツメ「私ね、レッドが帰ってくるまで一人暮らししてたの」
レッド「へ~」
ナツメ「それでね、腕も治ったことだし、二人で住まない?」
レッド「ナツメの家に?」
ナツメ「うん」
レッド「それはいいな」
ナツメ「きょ、今日からどうかな?」
レッド「う~ん、さすがにそれはな」
レッド「まだ荷物とかまとめてないし」
レッド「母さんにそう言って、明日からでどうだろ?」
ナツメ「レッドがそうしたいならそれでいいよ」
レッド「俺からも提案いいかな?」
ナツメ「なに?」
レッド「これはすぐにとか言わないけど、そのうちでいいんだ一緒に旅行にでも行かないか?」
ナツメ「レッドと一緒に旅行なんて楽しみ!」
レッド「まだどこ行くとかいつとか決まってないよ」
ナツメ「それなら次の3連休に行きましょ」
レッド「それいつから?」
ナツメ「明日から」
レッド「急だな」
ナツメ「そうね…」
レッド「じゃ、じゃあどこ行くか決めようか」
ナツメ「ジョウトには何度も行ったことあるから他の地方がいいな」
レッド「シンオウなんてどうだ?」
ナツメ「レッドが行きたいならそうしましょ」
ナツメ「じゃあ今日は早く帰りましょうか」
レッド「そんなことできんの?」
ナツメ「このジムは私のジムなんだから、やりたくなかったら閉めていいし、やりたかったら開けてていいの」
ナツメ「やりすぎなきゃいいのよ」
ナツメ「挑戦者もこの話の前に2人来たんだし十分よ」
レッド「結構自由なんだなジムリーダーって」
ナツメ「グリーンみたらわかるでしょ?」
レッド「それもそうだな」
ナツメ「悪いけど、今日ジム早めに閉めるわね」
ジムトレ2「は~い」
ジムトレ1「ナツメさんもしかしてこの三連休にレッドさんとどっか行くんですか」ニヤニヤ
ナツメ「そ、そうよ、悪い?」
ジムトレ1「いや、とんでもないです」
ジムトレ2「つまり、旅行ね」ヒソヒソ
ジムトレ1「二人で旅行ってことはそのうち二人の子どもが見れるってことか」ヒソヒソ
ナツメ「ちょっと、勝手な妄想するんじゃない!」カァァ
レッド「ナツメまだ~?」
ジムトレ2「ほら、レッドさん呼んでますよ」ニヤニヤ
ナツメ「そ、そうね、じゃあ今日はこれで」
ナツメ(レッドとの子ども…)
ナツメ(子どもをつくるってことは確か…レッドの…)
ナツメ「……」カァァ
レッド「どうした?」
ナツメ「い、いやなんでもないの大丈夫」
レッド「無理するなよ」
ナツメ「え、ええ、それより早く帰りましょ」
レッドの家
レッド「ということだから、明日から旅行に行って、そのあと二人で暮らすから」
赤母「あらそう、それは楽しみね」
レッド「何が?」
赤母「だって、二人で住むなんて、もう結婚が近いってことよね、楽しみだわ」
レッド「け、結婚って、そ、そんな…」カァァ
赤母「あら、しないの?」
レッド「そりゃしたいけど、俺たちは付き合ってまだ1か月だから、その…早いっていうか…」
赤母「1か月って実際は知り合って数年たってるじゃない、十分よ」
レッド「ナ、ナツメはどうなんだ」
ナツメ「わ、私はいつでもいいよ//」
レッド「……//」
レッド「あ、明日の準備しなきゃ…ナツメ、部屋行こか」
ナツメ「うん…」
赤母「ふふっ」
レッド「これと、これ入れて、あっこれもだな」
レッド「よし、OK」
ナツメ「レッドはどっちが好みかな…レッドだから赤い下着のほうが…」ブツブツ
レッド「俺はナツメだったらどっちも好みだよ」
ナツメ「……」
ナツメ「……」カァァ
レッド「いってー、急にゲンコツはないだろ」
ナツメ「その…女性の下着をジロジロと見るからよ」
レッド「俺が見てたのはナツメなのに…」
ナツメ「レッド…」チュッ
ナツメ「ふふっ、これでプラスマイナスゼロね」
翌日
赤母「じゃ、楽しんできてね」
レッド「ああ、行ってくる、おみやげ買ってくるよ」
レッド「じゃあナツメ、俺につかまって」
赤母「ナツメちゃん、レッドをお願いね」
ナツメ「はい、いってきます」
レッド「リザードン、クチバシティだ、頼むぞ」
クチバシティ
レッド「それにしても、よく前日でふねのチケットなんて手に入ったな」
ナツメ「ジムリーダーってのはけっこう便利なのよ」
ナツメ「船が来たわよ、乗りましょ」
船内
レッド「シンオウってどれぐらいかかるのかな?」
ナツメ「さあ、私もまだ行ったことないからわからないわ」
レッド「まぁいいか、何にもわかんない旅行ってのも」
ナツメ「え?何にもわかんないって」
レッド「行ったことないんだからわかるわけないじゃないか」
ナツメ「そうじゃなくて、旅行の雑誌とか読んだんじゃないの?」
レッド「読んでない」
ナツメ「ほんとに何にもわからないのね…」
レッド「結構かかるな…もう何時間船に乗ってるんだ?」
ナツメ「そうねもう昼だし、ごはんでも食べましょうか」
レッド「おっナツメの手作り弁当か!」
レッド「あれ?箸が一組しかないぞ」
ナツメ「ふふっレッド、あ~ん」
レッド「あ~ん」
ナツメ「どう?」
レッド「おいしい」モグモグ
ナツメ「じゃあ次はレッドの番ね」
ナツメ「手が使えない間、ずっと食べさせてあげたんだから」
レッド「そうだな…ナツメ、あ~ん」
ナツメ「ふふっ、あ~ん」
ミオシティ
レッド「やっと着いた~」
ナツメ「まさか、移動だけで半日以上つかうなんて、思った以上に距離があったわね」
レッド「俺はナツメの二人で長くいれてうれしかったけどな」
ナツメ「…私もよ」
レッド「にしても、ここがシンオウか…」
レッド「いやぁ、思ったより田舎っぽいな」
ナツメ「マサラほどじゃないでしょ」
トウガン「おいおい、いきなり田舎っぽいはないだろ」
レッド「あんた誰?」
トウガン「俺はこの町のジムリーダートウガンだ」
レッド「おっジムリーダーかちょうどいい」
レッド「俺たちなんにも調べないで来たからさ、シンオウでいい観光地ないかな?」
トウガン「なんだ、だったらいいところがあるぞ」
レッド「おっじゃあ教えてくれよ」
トウガン「でも、俺に勝ったらな」
レッド「え?」
トウガン「お前らトレーナーだろ、それもかなりの」
レッド「なんだポケモンの方か、いいぞバトルだ!」
トウガン「ルールは1対1の一発勝負、お前が勝ったらいい場所を教えてやるが、俺が勝っても何にもねぇ安心しろ」
レッド「問題ねぇな」
トウガン「いけっ!トリデプス!」
レッド「なんだ?見たことないポケモンだ」
トウガン「参考までにこいつのタイプ教えてやろうか?」
レッド「なめんなよ!いけっピカチュウ」
トウガン「ほう、ピカチュウで俺のトリデプスを倒す気か?」
レッド「俺のピカチュウをなめんなよ」
レッド「10万ボルトだ!」
ピカチュウ「ホクトウジョウダンジンケン」
トリデプス「ぎゃー!」
レッド「ダメージをうけた、地面タイプじゃねぇな」
ナツメ「タイプ確認に1回攻撃を捨てたの?」
レッド「でも現にダメージはくらわせたぜ」
トウガン「やはりそうとう強い…確認でこんなくらわされたらシャレにならん」
トウガン「トリデプス、メタルバースト!」
トリデプス「お返しっ!」
ピカチュウ「フッ ダガマダイキテル」
レッド「ピカチュウ、ボルテッカー!」
ピカチュウ「セメテ イタミヲシラズヤスラカニシヌガヨイ」
トリデプス「こ、こんなはずじゃ…」ドサッ
トウガン「俺の負けか、じゃあ約束通りいいとこ教えてやろう」
トウガン「その前にお前らなんていうんだ?」
レッド「俺はレッド、こっちはナツメ」
レッド「ナツメはジムリーダーをやってる」
トウガン「ほう、ジムリーダーが彼女か…ん?レッドってどっかで聞いたことが…」
レッド「まあ、そんなことよりいいとこってどこだ?」
トウガン「ん?ああ、それはな、こうてつじまだ」
レッド「こうてつじま?」
トウガン「ああ、まあ洞窟だな」
レッド「洞窟って…」
ナツメ「ちょっと、ちゃんとした観光地教えてよ」
トウガン「ん?こうてつじまは嫌か?いいとこなんだがな…」
トウガン「ん~、いいデートスポットか…」
ナツメ「ふつうのとこでいいわよ」
トウガン「じゃあ…トバリシティなんてどうだ?」
レッド「いや、どうだって、知らないから…」
トウガン「まあ大きなデパートがあったり、ゲームコーナーがあったりで、それなりの都市だな」
ナツメ「じゃあそこの行き方教えて」
トウガン「ああ…こう行ってこう行ってこうだな…」
レッド「よしっありがとう」
ナツメ「じゃあ行きましょ」
トバリシティ
ナツメ「ここがトバリシティね」
レッド「もう結構暗いな、まったくどこでもトレーナーは勝負をしかけてくるな」
ナツメ「でも、あなたとしてはうれしいでしょ?職業トレーナーなんだし」
レッド「まあ稼がしてもらったな」
レッド「じゃあ今日泊まるホテルでも探すか」
レッド「どこかいいホテルないかな?」ぐうぅぅぅぅ~
レッド「……」
ナツメ「先に食事に行きましょうか」
レッド「そうだな」
プルルルル
レッド「ん?グリーンだ、ナツメちょっと待って」ガチャ
グリーン「もしもし、レッドか?」
レッド「どうしたグリーン?」
グリーン「お前今どこにいるんだ?すぐマサラタウンに来てくれ!」
レッド「どうしたんだよ?今シンオウにいるけど」
グリーン「シンオウだと!?すぐ帰ってこられねぇのか?」
レッド「まぁ船で数時間だな」
グリーン「くそっそんなかかるのか」
レッド「だからなんなんだよ」
グリーン「ん、あぁ…それがおじいちゃんが倒れた…」
レッド「え…オーキド博士が…?」
グリーン「ああ、シンオウにいるんじゃ無理にとは言わないが、できれば来てくれ、じゃあな」ガチャ
レッド「……」
ナツメ「レッド?」
レッド「えっあ、ああどうした?」
レッド(どうしようか、ナツメになんて言えば…)
ナツメ「レッド、私に隠し事はできないわよ」
レッド「…そうだったな」
ナツメ「じゃあ、帰るわよ」
レッド「いいのか?」
ナツメ「旅行なんてまたいつでもできるわ、じゃあつかまってミオにテレポートするから」
レッド「ほんと、ごめんな」ムギュッ
レッド「あっ…」
ナツメ「……」カァァ
ミオシティ
ナツメ「船乗り場に急ぎましょ」
レッド「痛い…わざとじゃないのに…」
トウガン「ん?なんだお前らまだいたのか?」
ナツメ「あっトウガンさん、カントー行きの船いつ出る?」
トウガン「いつ出るってさっき今日最後の船が出たばっかだ、ほらあれ見えるだろ?」
レッド「そんな…」
トウガン「なんだ?そんな急いでたのか」
レッド「ああ」
トウガン「じゃあ空を飛べるポケモン持ってるか?そいつで船に乗り込め」
レッド「いいのか?」
トウガン「船には俺が連絡いれといてやる」
レッド「ありがとう」
船内
船員「レッド様とナツメ様ですね、トウガンさんから連絡は受けてます」
船員「部屋へ案内します、こちらへ」
レッド「……」
ナツメ「レッド、大丈夫?」
レッド「あぁ、大丈夫」
レッド「それより、かってなことしてごめんな…」
ナツメ「だからいいんだって、また今度行きましょ」
レッド「ああ」
翌日・病院までカット
グリーン「レッド、来てくれたのか」
レッド「グリーン、博士は!?」
グリーン「ああ、さっき意識を取り戻した、もう大丈夫だそうだ」
レッド「よかった…」
グリーン「こっちだレッド」
オーキドの病室
オーキド「おお、レッドにナツメ君か、シンオウに行ってたのではないのか?」
グリーン「俺がじいちゃんが倒れたって言って呼び戻したんだ」
オーキド「むぅ、それはスマンことをした、心配をかけたが大丈夫じゃ」
レッド「いえ、オーキド博士は俺の恩人ですから」
オーキド「とはいえ、せっかくの二人きりの旅行を邪魔してしまったな…」
レッド「気にしないでください」
オーキド「そうじゃ、こんどわしは助手とホウエン地方の発表会に行く予定じゃったんだが、こんな状態だからな、君たちにホウエンの往復チケットを譲ろう、期限は1年もあるから好きな時に行くといい」
レッド「いいんですか?」
オーキド「ああ、ついでにオダマキ君という博士がいるから会いにいくといい」
グリーン「おい、じいちゃん俺にはなんもないのかよ!」
レッド「それで、なんで倒れたんですか?」
グリーン「……」
オーキド「まあ、実験をしてたんじゃ、近くに助手がおってよかった」
レッド「実験?」
オーキド「ああ、サイドンとサイホーンのつのドリルはどっちが強いのかという実験じゃ」
レッド「……」
ナツメ(バカなのかしら)
オーキド「一撃必殺の技は進化前と後では身体的にダメージが違うのかどうかを試していてな」
オーキド「サイホーンのは気合で耐えれたが、サイドンのは耐えられず倒れてしまったんだ」
オーキド「これは、同じ一撃必殺技でも進化によって身体的ダメージが大きくなるという結果が出た!」
グリーン「……」
ナツメ「……」
レッド「…ま、まあ、無事でよかったです、チケットありがとうございました、では」
レッド「じゃナツメ行こっ」
ナツメ「ええ」
オーキド「ところでグリーンには彼女はおらんのか?」
レッド「はぁ~、なんかあわてて帰ってきたのがアホらしいな」
ナツメ「でも、安心したでしょ」
レッド「まあ…でも俺ナツメとの旅行楽しみだったからその分…」
ナツメ「そうね…でもシンオウからホウエンに変わっただけよ、しかも期間も長くなったし」
レッド「でもなぁ、ジムリーダーってそんな休みないから、今みたいな休みだってそうそうないじゃんか」
ナツメ「そんなの代理をたてればいいのよ、ずっとってわけにはいかないけど」
レッド「そんなこともできんのか」
レッド「でも、まだ2日目の朝だし、今日と明日どうする?」
ナツメ「じゃあせっかく泊まりの用意あるんだし、ジョウトに行かない?」
レッド「えっ、でもジョウトは行ったことあるって」
ナツメ「この際いいのよ、ジョウトなら私が案内できるし」
レッド「よし、じゃああと二日ジョウトで楽しむか」
レッド「なんだこれ?」
ナツメ「リニア鉄道よ、これに乗ればすぐジョウトに着くわ」
レッド「へぇ~こんなのができてたんだ」
ナツメ「もうすぐ出発みたいね」
レッド「俺こんなのに乗るの初めてだ」
ナツメ「知らなかったんだから当然でしょ」
ナツメ「ついたよ」
レッド「もうついたのか、速いな」
コガネシティ
レッド「ここがジョウトか、けっこう都会だな」
ナツメ「ここはジョウトでも大きな都市だからね」
レッド「で、ジョウトで一番いいとこってどこだ?」
ナツメ「私がそう思ったとこでいい?」
レッド「ナツメが好きなんだから、俺も好きなところだろ」
ナツメ「ちょっと歩くけどいいかしら」
レッド「もちろん」
マサキ「あれー、そこのラブラブカップルってもしかしてレッドとナツメか?」
レッド「マサキじゃねぇか、なんでこんなとこにいるんだ?」
マサキ「いや、ここはわいの家があるからなってそんなことよりどないしたんやーレッドとナツメ」
マサキ「まさかこの二人がくっつくとはな~」
レッド「べ、別にいいだろ、俺はナツメが好きなんだし」
マサキ「ほ~、で、なんでジョウトにおるんや?」
ナツメ「旅行よ、今からエンジュシティに行くとこなの」
マサキ「いやいや、ジョウトいうたら、ここコガネやろ」
ナツメ「でもねぇ、どうするレッド?」
レッド「どうするって俺ジョウトに何があるか知らないしな」
マサキ「まぁまぁ、とりあえずわいの家に来ぃや、茶ぐらい出すで」
レッド「いや、旅行にきたのにお前の家行くっておかしくね?」
マサキの家
マサキ「え~と、麦茶でええか?」
レッド「何でもいいよ」
マサキ「どないしたんや、機嫌悪いんか?」
レッド「まあ、二回連続で旅行で邪魔が入るなんて初めてだからな」
マサキ「まあ、邪魔なんて言うなや~」
マサキ「今日コガネまわって、明日エンジュ行ったらええがな」
レッド「ナツメ、他にいいとことかある?」
ナツメ「そうね、アサギシティにキキョウシティ…自然公園もいいかもね」
レッド「けっこうあるな、マサキ別にコガネにこだわらなくてもいいじゃないか」
マサキ「ジョウトいうたらコガネやって、なんならわいが案内したろか?」
レッド「わかったわかった、ナツメ、エンジュは明日でいいかな?」
ナツメ「レッドが言うならしかたないわね」
マサキ「よっしゃ、じゃあ案内したろか」
レッド「いや、二人で行かしてくれよ」
レッド「予定変えて悪かったな」
ナツメ「いいけど、本当に悪いと思ってる?」
レッド「ああ、もちろんだ」
ナツメ「じゃあ証拠みせてよ」
レッド「これでいいかな」チュッ
ナツメ「ほっぺじゃだ~め」
レッド「じゃあ唇だな」チュッ~
ナツメ「えへへ、レッド大好き//」
マサキ「ここわいの家なんやけどな…」
レッド「じゃあどこがいいか教えてくれよ」
レッド「マサキによるとコガネにもけっこうあるな」
ナツメ「じゃあまず百貨店行かない?」
レッド「けっこう大きいな、タマムシのデパートと同じぐらいじゃねぇか?」
ナツメ「でも地下にもあるからタマムシより大きいんじゃない?」
レッド「まぁいいや、とにかく入ろう」
レッド「やっぱ人もいっぱいいるな~」
レッド「ナツメはぐれないように、しっかり手握って」
ナツメ「うん」ギュッ
レッド「マサキのやろ~こんなに人いるなら先言えよな」
ナツメ「でも、人がこんなにいるってことはいろいろあるってことじゃない?」
レッド「そうだな、じゃあどこから行こうか?」
ナツメ「一番上から行きましょ、それから下に降りていくの」
レッド「エレベーター使うか」
レッド「ん?屋上がある、じゃあ屋上から行くか」
レッド「ここはあんま人いないな」
ナツメ「夜に来たら、夜景がきれいなんでしょうね」
レッド「来るのが早かったな」
ナツメ「下に行きましょ」
レッド「ここは休憩所みたいなもんか」
ナツメ「自販機があるわ、何か買いましょ」
ゴールド「当たれ!当たれ!…ってあーまたはずれかよ」
レッド「あれ?ゴールドじゃん」
ゴールド「え?あっレッドさん、カントーにいるんじゃなかったんすか?」
ゴールド「それにナツメさん…と手をつないでると…」
ゴールド「こ…これはどういうことで…?」
レッド「まあ、付き合ってる」
ゴールド「……」プルプル
レッド「どうした?」
ゴールド「お…俺は彼女なんか…できたことないのに…」ボソッ
レッド「え?」
ゴールド「今日こそあんたを倒してやる!女に現を抜かしてるやつに負けねぇ!」
レッド「悪いな、今日はだめだ」
ゴールド「また逃げるんすか?」
レッド「俺がいつ逃げたんだよ」
ゴールド「だっておれにもう山下りるって言ったじゃないすか、あれは逃げでしょ」
レッド「よーし、わかった!バトルしてやるよ」
レッド「スペースのあるとこに移動するぞ」
ゴールド「そうこないと」
ナツメ「ちょっどレッド」
レッド「あ、また悪いなナツメ」
ナツメ「も~、そればっかり」
レッド「すぐ終わらせるから」
ナツメ「レッド…」
レッド「ナツメ…」チュッ
ナツメ「がんばってね//」
ゴールド「!?」
35番どうろ
レッド「時間ないしルールは1対1な」
ゴールド「いいっすよ」イライラ
レッド「どうした?怒ってんのか」
ゴールド「いや、なんでもないすよ」イライラ
ナツメ「レッドがんばってね」
レッド「ナツメがいれば大丈夫だよ」
ゴールド「それだー‼‼‼」
レッド「なんなんだよ」
ゴールド「彼女ができたことのないやつの前でイチャつくってどういうことだー!」
ゴールド「おかしいだろ!なんでまだ戦ってないのに負けかけてんだ!」
レッド「なんなんだよお前は」
レッド「こっちは時間がないんだ、さっさとやるぞ、いけ!ピカチュウ」
ピカチュウ「ニクタイヲシハイスルノハタマシイ」
ゴールド(俺が勝てるとしたら、もうこれしかねぇ)
ゴールド「あれ~またピカチュウすか?レッドさんピカチュウしかいないのかな~?」
ゴールド「あっおれが地面技使うのいないから、ピカチュウすか?」
ゴールド「もしかして効果抜群狙われるのビビってんすか?」
レッド「なんだと?」ムカッ
ゴールド「俺バクフーン出すんですけど~抜群になるやつ出したらやっぱレッドさんでも俺に勝てないですよね~」
レッド「よし、わかった、草タイプの出してやるよ」
ナツメ「待ってレッド、それゴールドの作戦よ」
レッド「ナツメ…俺を心配してくれるのか?」
ナツメ「もちろんよレッド」チュッ
レッド「ありがと」チュッ
ゴールド(なぜイラつかせる予定のはずが俺がいらついてんだ…)イライラ
レッド「ナツメ、俺はそれでもかまわないからな」
レッド「もどれピカチュウ、いけフシギバナ」
フシギバナ「ヘノツッパリハイランデスヨ」
ゴールド(でも、作戦通りいったからよしとするか)
ゴールド「いけ!バクフーン」
ゴールド「一気に決めるぜ!ブラストバーンだ」
バクフーン「滅びのバーストストリーム!」
レッド「フシギバナ、ハードプラントで迎え撃て!」
フシギバナ「ニクノカーテン」
ナツメ「レッド、炎に対して草で守るなんて…」
ゴールド「ナツメさんの言う通り!今回は俺の勝ちっすね!」
レッド「いやいや」
ゴールド「なっ…ブラストバーンがハードプラントにかき消された!?」
ゴールド「そんなバカな」
ゴールド「でも、互いに反動で動けない、ならやっぱり俺に分がある」
ゴールド「バクフーン、火炎放射!」
バクフーン「黒炎弾」
レッド「ヘドロ爆弾だ!」
フシギバナ「フシギバナスター」
ゴールド「また、かき消し!いや、バクフーンがダメージを受けてる!」
ゴールド(くそっバクフーンの炎技をうってかき消されるなんて反則じゃねぇか、いったいどうすれば…)
レッド「迷ってんのか?じゃあこっちからいくぞ」
レッド「フシギバナ、ねむりごなだ」
フシギバナ「フェイス・フラッシュ」
バクフーン「ZZZ…」
ゴールド「ああ…バクフーン」
レッド「よし、もう一回ヘドロ爆弾でとどめだ!」
フシギバナ「フシギバナスター」
ゴールド「俺の…負けです…」
ナツメ「レッド、すご~い」
レッド「ナツメがいてくれたからだよ」
ゴールド(くっそ~、俺の完全敗北じゃねぇか!)
レッド「はいっ」
ゴールド「手をかしてくれるんすか」
レッド「いや、賞金」
ゴールド「え?」
レッド「あとおまもりこばんで2倍な」
ゴールド「え、今のってそういうバトルだったんすか?」
レッド「そりゃな、俺は職業トレーナーだし、バトルするからには勝ったら賞金をもらう」
ゴールド「そうっすか…」
レッド「お前だってそうだろ、いったい何人のトレーナーから金をとってきた」
ゴールド「はいはい、そうですね」
ゴールド(もうこの人とはたたかわない)
コガネシティ
レッド「なんでこう、二人の時に邪魔が入るのかな」
ナツメ「楽しけりゃいいのよ」
レッド「俺はナツメといたらずっと楽しいよ」
ナツメ「そうね」
レッド「次どこ行く?」
ナツメ「マサキによると地下通路やラジオ塔があるわね」
レッド「ラジオ塔かカントーにもラジオ局があるし、地下行こうか」
地下通路
理科系「おい、そこのカップル、僕とバトルだ」
かいじゅうマニア「何言ってやがる、こいつらは俺のカモだぜ」
レッド「こんなとこでもバトルすんのか」
ナツメ「いいじゃない、ダブルバトルしましょ」
レッド「ナツメとダブルバトルは初めてだな」
理科系「足ひっぱるなよ」
かいじゅうマニア「お前がだろ」
理科系「強い…」
かいじゅうマニア「カモられた」
写真屋「そこのお熱いカップルさん、強いね~」
レッド「いやぁ~、俺たちカントーでもけっこう強い方なんで」
写真屋「カントーから来たのかい、じゃあジョウトで記念写真でもどうだい?」
レッド「写真か…」
ナツメ「いいじゃない、せっかくだし撮りましょ」
写真屋「ここは変装とかして撮ることができるから、好きなのに着替えるといいよ」
レッド「おっロケット団の衣装なんてあるぞ」
ナツメ「もっとマシなのないの?」
レッド「ウエディングドレス」
ナツメ「気が早いわよ…//」
写真屋「二人ともポケモンレンジャーでそろえたのかい、似合ってるよ」
レッド「ナツメも一緒の選んだのか、可愛いな」
ナツメ「レッドこそ、かっこいい」
写真屋「ポケモンたちとも撮れるけどどうする?」
レッド「よしっじゃあみんな出てこい!」
写真屋「でかいな…」
写真屋「じゃあとるよ~、もっと中央によって~」
レッド「ほら、ナツメもっとこっち来て」ギュッ
ナツメ「あっ…」
写真屋「まあ、近すぎる気もするけど、はい笑って~」カシャ
写真屋「いい写真が撮れたよ、はい」
レッド「じゃあ、みんなもどってくれ」
ナツメ「あなたたちも」
レッド「あと、もう一枚頼んでいいですか?」
写真屋「はいはい、いいよ」
レッド「ナツメ、次はこう」ギュッ
ナツメ「あっ…レッド//」
レッド「ナツメも手まわして」
ナツメ「で、でもさすがに人前じゃ…//」
レッド「人前って写真屋さんだけだよ」
写真屋「おっ抱き合って撮るのかい?」
ナツメ「…うん」カァァ
ナツメ「……//」ギュッ
レッド(ナツメの胸が…//)
ナツメ「レッド」
レッド「あ、ああ」
写真屋「若いね~、二人とも顔赤いよ」
写真屋「じゃあ撮るよ~笑って~」カシャ
レッド「ありがとうございました」
写真屋「またジョウトに来たら寄ってくれよ、3人だろうが4人だろうが待ってるから」
ナツメ「え?」
写真屋「いや、君たちが子どもと一緒に来るのを待っているよ」
レッド「……」カァァ
ナツメ「……」カァァ
レッド「また…そのうちジョウトに行こうか」
ナツメ「まだ一日目よ」
レッド「そうだった」
レッド「おお、美容院まであるぞ」
ナツメ「そうね、レッド帰ってきてから髪切ってないしボサボサだから切ってもらえば?」
レッド「ナツメはいいの?」
ナツメ「え、私?」
美容師「あの~、すいませんけど、ここポケモンの美容室なんですね」
レッド・ナツメ「あ…」
レッド「せ…せっかくだから、俺のピカチュウやってもらおうかな」
ナツメ「わ、私のエーフィも」
レッド「おお~ピカチュウかっこいいぞ」
ナツメ「エーフィもきれいよ」
レッド「そうだな、トレーナーも綺麗ならポケモンも綺麗だ」
ナツメ「あなたにも言えるわね」
レッド「いや~俺ってそんなにかっこいいかな~」
ナツメ「かっこいいわよ、私はあなたのすべてが好きなんだから」
レッド「本当に?」
ナツメ「ええ」
レッド「俺が短パン小僧みたいでも?」
ナツメ「もちろん」
レッド「理科系みたいでも?」
ナツメ「あなたなら関係ないわ」
レッド「海パンやろうでも?」
ナツメ「これが証拠じゃダメ?」チュッ
ナツメ「どう?」
レッド「うれしい」
ナツメ「ふふっ」
レッド「あ、あそこなんかあるぞ//」
ナツメ「照れたレッドはかわいい」
レッド「漢方だってよ」
ナツメ「漢方は苦いから苦手よ」
レッド「じゃあここはパスだな」
漢方屋「えっ」
レッド「地下にけっこう長いこといたんだな、もう夕方だ」
ナツメ「やっぱり今日はコガネに泊まるの?」
レッド「そうなるな」
レッド「泊まるとこ探すか」
レッド「おっあそこなんてどうだ?」
ナツメ「どれ?」
レッド「ほら、あの奥の方にある、看板がかぶってるけどブホテルってあるやつ」
ナツメ「!?」
レッド「にしてもなんだ?ブホテルって、この辺ならコガネホテルぐらいの名前だと思ったけど」
ナツメ「ちょ、ちょっとレッド、別のところにしましょ」
レッド「せっかく見つけたのに?まあいいけど」
レッド「あるじゃんコガネホテル」
ナツメ「でもここ高そうよ」
レッド「いや、俺元チャンピオンだし、金ならあるよ」
ナツメ「じゃあここはレッドが出してくれるのね」
レッド「ああ」
ナツメ「見て、ベットふかふか、やっぱり高いだけはあるわね」
レッド「景色もいいな」
ナツメ「ここの2階にレストランもあるみたいだし、今からいきましょ」
レッド「そうだな、俺腹へってきたし」
ナツメ「ここもレッドのおごりね」
レッド「食った食った、腹いっぱいだ」
ナツメ「レッドったらたべすぎよ」
レッド「うお、ほんとだ、このベットふかふかだ、カビゴンの上といい勝負だ」
ナツメ「じゃあ今度私にもカビゴンの上で寝かせてよ」
レッド「今からやる?」
ナツメ「今それやったらホテルが危ないわ」
レッド「そうか、じゃあ帰ったら」
ナツメ「それよりレッド、お風呂入ったら?」
レッド「いや、先にナツメ入ってこいよ」
ナツメ「私は後でいいわよ」
レッド「ナツメが」
ナツメ「レッドが」
レッド「ナツメが」
ナツメ「レッドが」
レッド「よしっじゃあ一緒に入ろう」
ナツメ「えっ?」
レッド「さっきこの部屋の風呂みたけどかなりでかいから」
ナツメ「い、いやでかいっていっても、所詮ホテルのだし…」
レッド「大丈夫だよ、二人どころか四人ぐらい入れる広さだし」
ナツメ「ホテルなのにでかすぎでしょ」
レッド「それに、俺が骨折してた時言ったじゃん」
レッド「腕治ったら今度は俺がナツメの背中ながすって」
ナツメ「…うん、わかった」
ナツメ「じゃ、じゃあレッド先に入っててくれる?」
レッド「ああいいよ」
レッド「ナツメ~俺もう脱いだから入ってるな~」
ナツメ「じゃあ私もい、いい行くから」
ナツメ(レッドと一緒にお風呂なんてまだ心の準備が…)
レッド「お~いまだ?」
ナツメ「あ、もうちょっと」
風呂場
ナツメ「レッド、入るよ」
レッド「ああ、…おお」
レッド(ナツメめっちゃ肌きれい、足なんかさわったらスベスベなんだろうな…)
ナツメ「あ…あんまりジロジロみないでね…」カァァ
レッド「お、おう」カァァ
レッド(勢いで一緒にっていったけど、なんか緊張する…)
レッド「じゃあ頭洗うからこっち来て」
ナツメ「レッドが洗ってくれるの?背中だけじゃなくて」
レッド「ああ、全身洗ってやるよ」
レッド(って何言ってんだ俺は!タオル巻いてるとはいえ、ナツメの裸見て緊張してるうえに、俺のディグダがかなり凶暴なダグトリオになってるー!)
レッド「はっ…」
ナツメ「……」カァァ
レッド「ナ、ナツメちゃーん、顔赤いよ~…へへっ…」
ナツメ「…わ、私も緊張してるから…大丈夫…」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「ま、まあとりあえず頭洗ってあげるよ」
ナツメ「うん」
レッド「どう?かゆいところとかある?」ワシャワシャ
ナツメ「あ、うん、特に…」
レッド「じゃあ、シャンプー流すね」ジャー
レッド「顔洗って、頭拭いてるから」ゴシゴシ
レッド「つ、次は、体だな…」
ナツメ「あっ…ま、前は自分でやるから、先にレッドの頭洗うわ」
レッド「洗ってくれるんだ」
ナツメ「や、やってもらったんだし、前もずっと洗ってたじゃない」
レッド「そういや、あのときは、正面ちゃんと洗えってもらってなかったな」ボソッ
ナツメ「もう…」ワシャワシャワシャ
レッド「あっ…目に…」
ナツメ「ふふっ変なこと考えてた罰ね」
ナツメ「じゃあ頭流すね」シャー
レッド「お、俺も前は自分で洗うから…」
レッド「あ、こっち向いて洗ってるか、終わったら言ってくれ…背中流す」
ナツメ「ありがと…」
ゴシゴシゴシ シャー
ナツメ「お、終わったよ」
レッド「こ、こっちも」
レッド「あっ先に俺が洗うよ」
レッド「どう?これぐらいの強さでいいかな」ゴシゴシ
レッド(背中もきれいだな~…あっまた!くそっおさまれ俺のボーマンダ‼)
レッド「あ…」
ナツメ「し…自然にお、起こることなら、しし仕方ないわよ…」カァァ
レッド「終わったよ」シャー
レッド(なんとかコモルーぐらいまでもどってくれた…)
レッド(あっ…いかん、また読まれる、無心だ、なにも考えるな!)
ナツメ「大丈夫よ、私だってずっとそんなことやってるわけじゃないし、全部偶然そのタイミングだったわけだから…」
レッド「え、じゃあその前の部分は…」
ナツメ「き、聞いてなかったわね…」カァァ
ナツメ「そ、そんなことより次は私の番ね」
レッド「も、もう少し強くしてもらっていいかな?」
ナツメ「これぐらい?」ゴシゴシ
レッド「ああ、それぐらい、気持ちいい」
ナツメ「レッドが喜んでくれたならよかった」シャー
レッド「ナツメは俺が洗ってどうだった?」
ナツメ「う、うれしかったに決まってるじゃない…//」
レッド「よかった」
レッド「浴槽もかなり広いし、ギュウギュウじゃなくてすみそうだ」
ナツメ「そ、そうね」
ナツメ(そ…そんなことになったらレッドとみ…密着…//)
レッド「ナツメ?」
ナツメ「え?あっなに?」
レッド「ボーっとしてないでナツメも入れよ」
ナツメ「うん」
ナツメ(こ、混浴…だ、誰も見てないから、だだ大丈夫よ…)
レッド「温泉ほどでもないけど、風呂ってのはやっぱり気持ちいいもんだな」
レッド(無心だ!無心になるんだ!俺のキノガッサよスカイアッパーをやめるんだ!)
ナツメ「そ、そうね、風呂ってのは気持ちよくなくちゃ」
ナツメ(レッドが私と一緒に…だ、だめよ平常心を保って!)
レッド「明日はエンジュってとこ行くんだろ?どんなとこなんだ?」
レッド(落ち着けイワーク‼今暴れたってなんにもないんだぞ!)
ナツメ「それは行ってからのお楽しみね」
ナツメ(そう、ふつうの会話をしながら深呼吸、深呼吸)
レッド「それは期待できるな」
レッド(ハガネール!そっちの期待じゃない!)
ナツメ「でも、私はアサギシティが一番好きなんだけど、今はなんだかエンジュシティがよくてね」
ナツメ(そう、それは落ち着きを求めてるから)
ナツメ(赤母『もう結婚が近いってことよね』)
ナツメ(写真屋『君たちが子どもと一緒に来るのを待っているよ』)
ナツメ(レッドと結婚して…レッドとの子どもを…)カァァ ボンッ ブクブク
レッド「ナツメ!?」
レッド「おい、ナツメしっかり」
レッド「顔が真っ赤っ赤だ、のぼせたのかな?」
レッド「とりあえずベットにでも横にさせて体拭かないと」
レッド「ってそういう意味じゃねーよ!沈まれレックウザ!」
レッド「早く体拭かないと」ゴシゴシ
ムニュ
レッド「……柔らけぇ//」
レッド「こ、こんなことしてる場合じゃない!早くしないと…」
レッド「タ…タオルの下は…」ゴクッ そーっ
レッド「違うだろ!俺の望んだ形は互いの了承があって…」
レッド「そうだ、ドライヤーだ、何個か使えば」ゴーッ
レッド「このままじゃ風邪ひく、布団かぶせて…」
レッド「結局のぼせたときってどうしたらいいんだ?」
レッド「やっぱ冷ましたほうがいいのかな」
レッド「ラプラス…ってそんなことは広さ的に…」
レッド「う、うちわだ、全力で扇いでやる」パタパタ
パタパタパタパタパタ
ナツメ「…ん」
レッド「おっ」
ナツメ「レッド…?」
レッド「おお、よかったきがついた」
ナツメ「あれ?さっきまでお風呂に入ってたはずじゃ…」
ナツメ「ってなんで私タオル1枚の状態なの…!」
レッド「あ、別にタオルとったりしてないから」
レッド「いや、マジで!なんなら俺の心読んでもいいから」
ナツメ「信じるわよ」
レッド「ほんと?よかった~…ヘックショイ!」
ナツメ「ちょっとレッド体拭いてないの?だいぶ濡れてるじゃない」
レッド「あ、そういやそうだった…ナツメのことで頭いっぱいだった」
ナツメ「早く拭いた方がいいわね」
ナツメ「私が拭いてあげるから」
レッド「ナツメが拭いてくれるのか」
ナツメ「あ、あなたが拭いてくれたお返しよ」
レッド「なんにしてもナツメが風邪ひかなくてよかった」
ナツメ「今は自分の心配してよ、ほら鼻水垂れてる」
レッド「あ、ほんとだ」
ナツメ「レッドが風邪ひいたら大変なんだから…」
レッド「心配してくれるのか」
ナツメ「そんなのずっと前からレッドのことを心配してた…」
レッド「……」
ナツメ「あ…//」
ナツメ「と、とりあえず今日は早めに寝ましょ、明日もあるんだし」
ナツメ「電気消すね」
レッド「ああ」
ナツメ「レッド、寒くない?」
レッド「ん、寒いな…」
ナツメ「シロガネ山と比べてどう?」
レッド「あそこはかなり寒かったぞ」
レッド「でも、今も寒いな」
ナツメ「……」
レッド「……」
ナツメ「…レッド…寝た?」
レッド「…まだ」
ナツメ「……」
ゴソゴソ
レッド「!?」
ナツメ「……」ギュッ
レッド「ナツメ?」
ナツメ「寒いんでしょ、だから温めてるの」
レッド「ありがと…」
レッド(ナツメの胸が背中にあたってて、なんかあったかい…)
レッド(今まで一緒に寝るっていってもこんな完璧な密着はなかった…)
レッド(なら…ここは男として勝負をしかけるべき!)
レッド「ナツメ…」ピタッ
レッド「あれ?動けない」
ナツメ「それは、ちょっとまって」
レッド「残念」
ナツメ「レッドとなら…うれしいけど…」
ナツメ「そ…その、わ、私まだそ、そういうのしたこと…ないから…//」
レッド「なら俺も…」
ナツメ「でも、今は、その…」
レッド「ナツメ、この金縛り解いてくれないか?」
レッド「絶対に襲ったりなんかしないから…」
ナツメ「うん」
レッド「じゃあ、かわりにこれならいいか?」ギュッ
ナツメ「あっ…//」
レッド「じゃあ、おやすみ…」チュ~
朝
ナツメ「ん…」
ナツメ(あれ?声が…って)バッ
ナツメ「あのまま寝ちゃったのか…」
ナツメ「どうりでちょっと呼吸が…」
ナツメ「もうちょっとしてたかったな…」
レッド「…ん」
レッド「もう朝か…」
ナツメ「おはようレッド」
レッド「おはよ」
レッド「よしっ準備OK」
レッド「次はエンジュだな」
ナツメ「ええ」
レッド「エンジュってどこにあるんだ?」
ナツメ「もうすぐだから」
ナツメ「ほら、あれよ」
レッド「へ~ここがエンジュシティか」
エンジュシティ
レッド「さっきのコガネと違ってだいぶ静かなとこだな」
ナツメ「落ち着きがあっていいとこね」
レッド「あっやっぱりここもジムがある」
レッド「関わっちゃダメだぞ、俺の経験上こんなところでジムリーダーとかにあうとめんどくさい」
レッド「だからジムにはノータッチだ」
ナツメ「それでコガネでもあんなにジムをさけてたのね」
レッド「俺はナツメと一緒にいるときに邪魔が入ってほしくないからな」
レッド「ところで、あの塔なんだ?二つあるけど」
ナツメ「あれはカネの塔とスズの塔ね、カネの塔は焼けちゃってるけど」
レッド「あれやっぱ焼けてんのか、なんで焼けたままおいてんだ?」
ナツメ「さあ」
マツバ「僕が教えようか?」
レッド「誰?」
マツバ「ああ、僕はこのエンジュのジムリーダーのマツバっていうんだ」
レッド「なに?ジムリーダーだと」
マツバ「そうだよ」
レッド「その話はまた今度聞こう」
マツバ「え?」
レッド「逃げるぞナツメ」
ナツメ「ちょ、ちょっとレッド」
マツバ「え?僕なんかした?」
レッド「はっきり言って、俺たちは二人きりのときにいつも邪魔が入る!」
レッド「しかもそいつがジムリーダーなんてキャラの割と濃いやつなるとこっちとしてもめんどくさい」
マツバ「え~」
レッド「悪いがここでお別れだ」
マツバ「せっかくここの塔に眠る伝説のポケモンに会えるというのにかい?」
レッド「伝説のポケモン?」
マツバ「そう、エンテ」
レッド「いや、俺には頼もしい仲間たちがいるし、なによりナツメがいるから」
レッド「今伝説だろうが幻だろうがあんま興味ないから」
レッド「そういうことで、じゃ」
マツバ「…行っちゃった」
レッド「あっここなんかよさそうだな」
ナツメ「踊場ね、入ってみましょ」
レッド「あっ、誰か踊ってる」
おじさん「おい、君たちここはまいこはんが稽古をしている場所なんだ」
おじさん「そんなベタベタくっつくとこじゃないし、声が大きいよ」
レッド(この人も声はでかいと思うけどな)
レッド「はあ、すいません」
マツバ「怒られちゃったね」
レッド「ああ」
マツバ「まったく、君たちどこ行っても一緒なんだね」
レッド「あたりまえじゃねぇか、俺はナツメが大好きなんだから」
ナツメ「ねぇレッド」
レッド「どうした?」
ナツメ「なんでこの人いるの?」
レッド「……」
ナツメ「……」
マツバ「どうしたんだい?急に黙って」ニコニコ
レッド「なんでお前がいるんだー!」
おじさん「うるせぇー!」
レッド「あ、すいません」
レッド「じゃなくてお前なんでいんだよ」
マツバ「やだな、たまたまだよ、僕はこの舞妓はんの踊りが好きなんだよ」
レッド「ナツメ、こいつの言ってること本当?」
ナツメ「…おかしいわね、この人の考えてることがわからない」
ナツメ「レッド、ごめん…」
レッド「いや、ナツメは悪くないよ」ナデナデ
おじさん「ベタベタすんじゃねー!」
レッド「あ、すいません」
レッド「おい、たしかマツバだっけ?」
マツバ「なぁに?」
レッド「とりあえず、俺たちの邪魔するなよ」
レッド「俺たちはただ観光がしたいだけだからな」
マツバ「僕は邪魔なんてしてないんだけどなぁ」
レッド「よし、これだけあいつと離れたとこにいたら大丈夫だろ」
ナツメ「レッド、なんかあの人に強くあたりすぎじゃない?」
レッド「でも、今までみたいに邪魔されたくないし…」
ナツメ「でも私と一緒にいるってことはかわらないじゃない」
レッド「そうだな」
おじさん「だからベタベタすんじゃねー!」
レッド(今はくっついてもなかったし、小声で話してただろ)
レッド「おお、すごいな、こんなのカントーじゃ見れない」
ナツメ「そうね」
レッド「舞妓はんってみんなきれいな人たちだな」
ナツメ「……」ムスッ
レッド「あ、いやそういうことじゃないよ」
ナツメ「どういうことよ」
レッド「舞妓はんはたしかに綺麗な人たちだけど、俺が好きなのはナツメだけだから」
おじさん「だからお前ら」
マツバ「そこのおじさん、さっきからうるさいです」
レッド「ジョウトにもこんないいとこがあるんだな」
ナツメ「そうね」
マツバ「いや~それはここのジムリーダーとしてもうれしいね」
レッド「だから、お前さっきからなんなんだよ」
ナツメ「ごめんなさいね、レッド二人でいるときに邪魔されたと思って怒ってるの」
マツバ「ああ、大丈夫ですよ、ナツメさん」
ナツメ「え、なんで私のこと」
マツバ「当然ですよ、カントーのジムリーダーは有名ですから」
マツバ「そして、彼氏さんの方はレッドという名前にあふれだす強いトレーナーの気配」
マツバ「少し前から失踪していたという元チャンピオンですよね?」
レッド「こいつ…」
マツバ「ぜひ僕とバトル…」
レッド「はしねぇぞ」
マツバ「それは残念」
マツバ「僕に勝てば、スズの塔の案内をしてさしあげようと思ってたんですが」
レッド「もうジムに戻れよ」
レッド「はぁ~」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「もう夕方だよ」
ナツメ「そうね」
レッド「なんでこう二人のときって邪魔がはいるのかな…」
レッド「もう帰らないといけないじゃないか」
ナツメ「またすぐにホウエンに旅行に行けるじゃない」
レッド「でもこの流れ的に…」
ナツメ「先のこと考えても仕方ないわ」
レッド「未来予知できるやつがそれ言うか」
ナツメ「なんにせよ、私はこのジョウトは楽しかったわ」
ナツメ「そろそろ帰りましょ、カントーに」
レッド「仕方ない…」
レッド「今からこのジョウトででかい思い出作るか」
ナツメ「え?」
レッド「……」チュ~
ナツメ「ん!んん~//」
ナツメ「あはぁ、きゅ、急に舌いれてくるなんて//」
レッド「へへっ俺は気持ちよかった」
ナツメ「……///」
レッド「よし、帰ろうか」
ナツメ「うん」
ヤマブキシティ
レッド「よしっここからはリザードンでマサラタウンまで」
ナツメ「レッド」
レッド「ん?」
ナツメ「その…旅行から帰ったら…あの…//」
レッド「あ、そうだった、ごめんごめん」
レッド「ナツメの家どこにあるの?」
ナツメの家
レッド「ここがナツメの家か、おじゃまします」
ナツメ「レッド、今日からここはあなたの帰るとこでもあるんだから…その、ただいまでいいのよ」
レッド「そうか…ただいま」ニコッ
ナツメ「おかえり」
ナツメ「ちょっと着替えるから、適当にくつろいでて」
レッド「ああ」
レッド「もう部屋からいい匂いがするな~」
レッド「このクッションからナツメの匂いが」クンクン
レッド「って俺変態みたいじゃんか」
レッド「……」ソワソワ
レッド「なんか急に俺の帰るとこって言われても…」
レッド「でも、またナツメと同じ所で二人きりか」
レッド「興奮する…じゃなかったうれしいな」
ナツメ「前から言ってたこととはいえ…」
ナツメ「これって所謂同棲ってやつよね…」
ナツメ「じゃあもしレッドとあんなことやこんなことしても…」
ナツメ「あ、いや、私ったらなんてこと考えて//」
ナツメ「レッド待ってるだろうから、早くいかないと」
ナツメ「おまたせ」
ナツメ「なんで正座してんの?」
レッド「あ、これは…なんとなく」
ナツメ「気を使わなくていいんだって、自分の家よ」
ナツメ「あなただって私に自由にくつろいでくれって、あなたの家にいたとき言ってたじゃない」
レッド「いや、そのこれからも二人っきりで住むってこと考えると」
レッド「そんなこと今までなかったから…」
ナツメ「それなら私も初めてよ」
レッド「じゃあほんとに遠慮しなくていいの?」
ナツメ「当たり前じゃない」
レッド「じゃあナツメの手料理が食べたいな」
ナツメ「ふふっ、いいわよ」
ナツメ「といっても今日はすぐ作れるものになっちゃうけど」
レッド「ナツメが作ったものはなんでもおいしいに決まってるだろ」
ナツメ「ありがと」
一週間後・マサラタウン
グリーン「許せない」
グリーン「レッドのやつ俺に会うたびに当たり前のように目の前でイチャつきやがって」
グリーン「なぜだ…俺とあいつはポケモンは強いが彼女がいないということで有名だったはずだ」
グリーン「こうなったらレッドに…」
グリーン「倍返しだ」
グリーン「俺があいつの目の前であいつら以上にイチャついてるところを見せつけてやる」
グリーン「こんなこともあろうかとこの前のジムリーダーの会議でみんなから番号を聞いておいてよかった」
プルルルルル
グリーン「お、まさかむこうからお誘いか?誰だ?アンズちゃんかな、カスミか?それともエリカかな」
マチス から着信があります プルルルル
グリーン「……」プチ
グリーン「よし、まずはアンズちゃんから誘ってみよう」
マチス「WHY?拒否されたネ」
グリーン「アンズちゃん出てくれるかな?」プルルルル
ガチャ
グリーン「あ、もしもし、アンズちゃん、グリーンだけど」
キョウ「む、グリーンか、なぜこの番号を知っておるのだ?」
グリーン「!?」
グリーン「え、あれ?アンズちゃんじゃない?」
キョウ「また娘か、あいつはかなりの機械音痴でなぜかよくこの番号を教えてしまうらしい」
グリーン「へ、へぇ~そうなんだ」
グリーン「じゃあアンズちゃんの番号教えてくれないかな?」
キョウ「きさま!娘になにをするきだ!」
キョウ「お前のようなちゃらんぽらんなやつには教えんぞ!」
グリーン「……」プチ
キョウ「だいたいおぬしはだな…ってあれ?」
グリーン「アンズちゃんにはまた今度教えてもらおう」
プルルルル
グリーン「今度はだれだ?」
マチス から着信があります プルルルル
グリーン「……」プチ
グリーン「じゃあ次はカスミだ」
マチス「またきられたネ」
プルルルル ガチャ
グリーン「あ、もしもし、カスミ?」
カスミ「グリーンじゃないどうしたの?」
グリーン「ああ、今時間あるか?」
カスミ「あ~もうちょっとしたら彼氏とデートだから、ちょっと無理ね」
グリーン「……」
カスミ「グリーン?」
グリーン「あ、そ、そうか、急にかけて悪かったな、じゃ」ガチャ
グリーン「気を取り直して次だ」
プルルルル マチス から着信があります プチ
マチス「……」
グリーン「エリカか、この時間って寝てるかな?」プルルルル ガチャ
グリーン「あ、もしもしエリカ?今から時間ある?」
エリカ「グリーンさんですか、ええ今日はちょうど暇なので」
グリーン(やった!)
グリーン「じゃあ一時間後にそっち行ってもいいかな?」
エリカ「ええ、いいですよ、お待ちしてます」ガチャ
グリーン「よし、まずは女の子を誘うことに成功…見てろよレッド」
翌日
レッド「ったくグリーンのやつ急になんなんだ?トキワに来いって」
レッド「やっとジムリーダーとしての自覚ができたのか?」ガンッ
レッド「いって、ジム開いてねえぞ」
グリーン「よく来たなレッド!」
エリカ「あらレッドさん、こんにちは」
レッド「おい、急に呼び出してなんかあんのか?」
レッド「それにエリカも…いっ…しょに…」
レッド「……」
レッド「おまえら、どうしたんだ?」
グリーン「ははっおどろいたか!」
レッド「驚いたなんてもんじゃない」
レッド「俺の知らないところで何があったんだ」
グリーン「ふっまあ、驚くのも無理はないな」
エリカ「何があったかと聞かれてもこのとおりですわ」
レッド「俺は変な夢を見ているのか?」
グリーン(ふふっレッドのやつめ、俺たちのイチャつきぶりに戸惑ってやがるな)
レッド(とりあえず、これが夢だろうと現実だろうと変なものを見ていることに変わりはない…)
エリカ「どうなされたんですかレッドさん?さっきから何かブツブツと」
レッド「とりあえずどうしてこうなったか教えてくれ」
グリーン「なぜ俺たちがこうなってるかってか?」
レッド「ああ、なぜお前が四つん這いになってその上にエリカが座ってるかを教えてくれ」
グリーン「これはいつもお前とナツメが、堂々と俺の目の前でイチャつきやがえるから、それをお前にも味あわせてやろうと思ったんだよ!」
エリカ「それでグリーンさんが私に連絡をしてきてこうなったんです」
レッド「今お前たちが俺を呼んだ理由はわかったけど」
レッド「俺が聞きたいのはどうしてその状態になっているのかということ」
グリーン「よくぞ聞いたな!簡単に言うと俺たちは付き合っているのだー!」
レッド「え?」
エリカ「初耳ですわ」
グリーン「え?」
エリカ「冗談ですわ」
グリーン「よかった」
レッド「まじで?」
グリーン「そういうことだ!俺はカントーで一番の美女を手に入れたのだ‼」
レッド「何言ってんだ、エリカには悪いけど一番はナツメだぞ」
レッド「それにどっちかっていうと、お前が手に入れられてんじゃねぇか」
エリカ「そうですね、グリーンさんは私のものです」
レッド「じゃあ、今度こそなんでその状態なのか教えろよ」
グリーン「それか」
レッド「それしかねえだろ」
グリーン「あ~それなんだが~」
グリーン「俺もなぜこうなったかよくわからない」
レッド「どういうことだよ」
グリーン「なあエリカ、説明してくれないか?」
エリカ「……」ニコニコ
レッド「エリカ?」
エリカ「とりあえず、グリーンさんが覚えてることを話してみてください」
グリーン「ああ、そうだな…」
グリーン「俺がエリカの家に行って、エリカがお茶を出してくれたんだ」
グリーン「それでそのお茶を飲みながらエリカと作戦の話をしてたんだ」
グリーン「そしたら急に眠くなってきて…」
エリカ「それはねむりごなですわ」
レッド「……」
グリーン「そう、それで一瞬気がついたんだ」
レッド「そん時何があったんだよ」
グリーン「俺が全裸になって両手両足をベットに縛り付けられていた…」
レッド「……」
エリカ「……」ニコニコ
グリーン「そこから、この状態でタマムシからここに来るまでの記憶がない」
レッド「お前その状態でここまで来たの?」
グリーン「ああ、だがなぜか快感すらある」
レッド「なんでだよ!」
レッド「エリカ、グリーンに何したんだよ」
エリカ「違いますわ、私がしたんじゃなくて、グリーンさんがしたんですわ」
レッド「何があったんだよ」
グリーン「そうだよ」
エリカ「私はちょっとグリーンさんに罰を与えてるだけですわ」
グリーン「罰?」
エリカ「まあ、グリーンさんはそのうち思い出していくと思います」
レッド「おい、教えてくれよ」
エリカ「あんなにされてしまったら、さすがに妊娠してしまいますから、責任をとってもらおうと思いましてね」
レッド「!?」
グリーン「あ」
エリカ「そのあともいろんなことをしたり、されたり、攻めたり、攻めたり、攻めたりしましたわ」
レッド「……」
グリーン「あ~なんかモヤモヤと思い出してきたような」
エリカ「だから私にはグリーンさんのいろんなことがわかるようになりましたわ」
レッド「お前ら何があったんだよ…」
エリカ「たとえば、グリーンさんにこうすれば」バシッ
グリーン「あひん//」
エリカ「グリーンさんは喜んで、私も喜びますわ」
レッド「え?」
エリカ「こんなことを何時間もしてるうちにグリーンさんは私のものにないりましたわ」
レッド「え、ちょっと、グリーンに何してくれてんだよ!エリカ」
グリーン「ああ!そうだった!」
レッド「どうした」
グリーン「ふふ、レッド、すべて思い出したよ」
グリーン「俺は最初にポケモンをもらったときからお前に負けていた…」
グリーン「だがいろいろなジムに行き、チャンピオンになったのは俺の方が早かった」
グリーン「でもそこでも俺はお前に負けた」
グリーン「だが!ついに俺はエリカという女により男になったのだ!」
レッド「おい、何言ってんだ」
グリーン「ふふ、ついに勝ったぞレッド、男としてな」
グリーン「レッド、お前はまだのはずだ!」
グリーン「そうだよな、お前もナツメもかなりのシャイだ」
レッド「話が変な方向になってきた」
グリーン「お前にはまだまだ卒業などはできまい!」
グリーン「勝った!俺はレッドについに勝ったんだ」
レッド「……」
レッド「お前が何言おうが勝手だけど、その状態は誰が見てもお前の負けだぞ」
グリーン「何を言ってるんだレッド!負け惜しみか?」
グリーン「この四つん這いこそが俺の勝利のポーズだ!」
レッド「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」
レッド「おい、エリカからもなんか言ってくれよ」
エリカ「そう言われましても、グリーンさんはこんなことをされるのが大好きみたいなので」バシッ
グリーン「おお//」
エリカ「私としてもこの方の望むことをしてあげたいんですわ」
レッド「……」
レッド「そうか…」
レッド「もう用はすんだな、俺は帰る」
ヤマブキシティ
レッド「…ただいま」
ナツメ「レッドおかえりー」
レッド「……」
ナツメ「レッドどうしたの?悲しい顔して」
レッド「ナツメ、今は俺の心を読まないでほしい」
ナツメ「どうしたのよ」
レッド「大切な友達を失った気がする…」
ナツメ「?」
レッド「いや、なんでもない…」
ナツメ「そう」
レッド「あ、しばらくの間タマムシとトキワには近寄らないほうがいい」
ナツメ「え?」
レッド「危険すぎる」
ナツメ「この数時間で何があったのよ」
レッド「そんなことより、ホウエンにいつ行く?」
ナツメ「話そらさないでよ」
レッド「いや、もういいんだ、忘れてくれ」
ナツメ「そこまで言うなら別にもういいけど」
レッド「そういや代理たてるって言ってたけど誰かいんの?」
ナツメ「ええ、強くてたぶんOKしてくれる人がいるから」
レッド「そう、じゃあいつから行く?」
ナツメ「とりあえず、その人呼んでから決めましょ」
レッド「今から」
ナツメ「明日電話してみる」
翌日
プルルルル ガチャ
ナツメ「もしもし、ナツメだけど?」
コトネ「あ、ナツメさん!ナツメさんがかけてくれるなんてうれしいです」
ナツメ「そう、その、今から私のジムに来れる?」
コトネ「ナツメさんが呼ぶのなら、どこにいてもいつでも行きますよ!」
ナツメ「ありがと、じゃあ待ってるわ」ガチャ
コトネ「ナツメさん、来ましたよ~」
ナツメ「早かったわね」
コトネ「そりゃもう、ナツメさんが呼んでくれたんですから~」
コトネ「で、何か用ですか?」
ナツメ「ええ、少しの間ジムリーダーの代理をしてもらいたくてね」
コトネ「代理ってどこかに行くんですか?」
ナツメ「まあ、ホウエンにね」
コトネ「え~、じゃあ私もつれてってくださいよ」
ナツメ「え?」
コトネ「だってナツメさんはきれいだし、かっこいいし、素敵だし ~ いい匂いもするし、そんな男に対して挑発的なかっこしてるし」
ナツメ「……」
コトネ「そんなナツメさんがナンパされたり、襲われたりしたら大変です!」
コトネ「私がナツメさんのボディーガードになります!」
ナツメ「あ、大丈夫よ」
コトネ「その油断がいけないんです」
ナツメ「油断って…それにボディーガードなら最強のがついてるから」
コトネ「ナツメさんのポケモンたちですか!ダメです!襲われた時にボールをとられたらアウトですよ!」
ナツメ「ちょっと落ち着いてよ」
コトネ「あ、すいません」
ナツメ「安心して、ちゃんと人だから」
コトネ「ジムのみなさんですか?じゃあいない間私一人でジムを守るんですか?」
ナツメ「違うわよ、ジムトレーナーはいつも通りいるから」
コトネ「じゃあ誰と」
ナツメ「レッドって人なんだけど」
コトネ「レッド…と」メモメモ
ナツメ「何書いてんの?」
コトネ「帰ってきたときにナツメさんに何かあったら、こらしめるためです」
ナツメ「……」
コトネ「で、他に誰がいるんですか?」
ナツメ「え、いないけど」
コトネ「い、一応聞きますけどそのレッドって人の性別は」
ナツメ「男」
コトネ「その人とナツメさんの関係は」
ナツメ「あ、そんなことよりこれがジムリーダーの代理の人に書いてもらう資料なんだけど」
コトネ「ごまかさないでください」
ナツメ「言わなきゃだめ?」
コトネ「駄目です、言ってください」
ナツメ「その…私の彼氏になるかな//」
コトネ「……!?」
コトネ(ナ、ナツメさんの顔が可愛い、あんな顔見たことがない)
コトネ「だ、ダメですよ!そんな訳のわからない男と一緒に行くなんて!」
ナツメ「訳の分からないことなんてないわよ」
コトネ「レッドって名前からしてなんか弱そうじゃないですか!そんな人にナツメさんは守れません!」
ナツメ「レッドの悪口は許さないわよ」
コトネ「ナツメさん騙されてますよ!ナツメさんを幸せにできるのは私だけです!」
ナツメ「その、私は百合じゃないわよ」
コトネ「関係ありません!」
ナツメ「……」
コトネ「とにかく!私はそのレッドって人を認めません!」
コトネ「少なくとも私より強くなければいけません!」
ナツメ「悪いけど、あなたよりも強いわ」
コトネ「やってみないとわかりません!」
コトネ「今すぐそのレッドさんって人を呼んでください!」
ナツメ「じゃあそのあと、代理の書類書いてくれる?」
コトネ「そのあと決めます」
ナツメ「…まぁ、書いてくれるなら呼んでもいいけど」
レッド「ナツメ呼んだ?」
ナツメ「この人がレッドよ」
コトネ「この人が…」
コトネ(む…けっこうかっこいい、でも!)
レッド「どうしたの?」
ナツメ「ああ、実は」
コトネ「私はあなたを認めませんよ!私とバトルです!」
レッド「え?」
ナツメ「ごめんレッド、言っても聞いてくれなくて、バトルしてあげてくんない?」
レッド「え~急すぎんだろ」
コトネ「まさかビビってんですか、そんなんじゃナツメさんは守れません!」
レッド「何があったんだ?」
コトネ「ナツメさんは私が幸せにするんです!だからもし私からナツメさんを奪うというのなら、私に勝ってみてください!」
レッド「え…ナツメお前」
ナツメ「違うわよ、ちょっとコトネ、誤解を生むようなこと言わないでよ」
コトネ「いいえ、ナツメさんと旅行にいくのは私です」
レッド「ナツメって百合だったっけ?」
ナツメ「だから違うって、私が好きなのはレッドなんだから」
ナツメ「あ…」カァァ
コトネ「!?」
コトネ「まさか…ここまで卑劣な男と思いませんでした…」
レッド「え?どうしたの?」
コトネ「ナツメさんをだますのではなく、洗脳しているとは…絶対に許さないですよ」
レッド「ちょっと、急に何言ってんだ、ナツメ説明してくれ!」
ナツメ「ごめん、そこはわからないわ」
レッド「え~」
レッド「ちょっと君?え~と」
コトネ「コトネです」
レッド「コトネちゃん?なんか勘違いしてない?」
コトネ「してません」
コトネ「さぁ、私とバトルです!」
コトネ「あなたを倒してナツメさんを解放するために!」
ナツメ「ごめん、レッド、なんか変なことになってるけど」
レッド「まさか今回は行く前に何か起こるとは」
コトネ「ちょっと今回はってどういうことですか!」
レッド「バトルしないのかよ」
コトネ「今回はってまさかすでに何度か二人で旅行に…」
レッド「まあ」
コトネ「あなた、恥ずかしくないんですか!」
レッド「何が?」
コトネ「ナツメさんのような美しい女性を洗脳して!」
レッド「何がなんだかわからない」
コトネ「許せません…!」
コトネ「さぁ私とバトルです!」
コトネ「って何回このセリフ言わせる気ですか!」
レッド「え~と、何回言ったっけ?」
コトネ「数えなくていいです」
ナツメ「まあ、悪いけどコトネもそれで気が済むみたいだし、やってあげてよ」
レッド「いや、やるのはかまわないけど、止めてるのこの子だからな」
コトネ「今度こそ本当にバトルです!」
コトネ「ルールは3対3です」
レッド「いいよ~、よしいけピカチュウ」
ピカチュウ「ソノメニジダイヲミタカ」
コトネ「いけカラカラ」
カラカラ「ひゃっはー!」
レッド「地面かよ、じゃあピカチュウ電光石火」
ピカチュウ「テンショウヒャクレツケン」
コトネ「問題ない、カラカラ、ボーンラッシュ」
カラカラ「ひゃはははは」
レッド「ピカチュウ、大丈夫そうだな」
コトネ「そんな5回当たったのに」
レッド「もう一回電光石火」
ピカチュウ「テンショウヒャクレツケン」
カラカラ「ひゃ…はー…」パタ
コトネ「ああカラカラが」
コトネ「こうなったら、エビワラー」
エビワラー「右ジャブで左アッパーや」
レッド「ピカチュウ10万」
コトネ「マッハパンチ!」
エビワラー「右アッパーに見せかけて左ジャブと思わせての右ストレート」
ピカチュウ「デンショウシャノケンタシカニアジワッタ」
レッド「10万ボルトって言わせろや」
ピカチュウ「シュクメイノマクヲトジヨウ」
エビワラー「K.O.」
コトネ「エビワラーが一撃で…」
コトネ「これが最後…いけメガニウム」
レッド「それが最後か、電光石火だ」
ピカチュウ「ミエルハズダ アノシチョウセイガ」
メガニウム「私をなめるなよ」
コトネ「ハードプラント!」
メガニウム「な~に~やっちまったな」
ピカチュウ「ミゴトダケンシロウ」パタ
レッド「ピカチュウを倒すとはやるな」
レッド「いけ、カメックス」
カメックス「ショセンコノヨハジャクニクキョウショク」
コトネ「メガニウムに対してカメックス?」
レッド「メガニウムは反動で動けないから問題ない」
コトネ「うっ…」
レッド「カメックス、吹雪だ」
カメックス「イチノヒケン ホムラダマ」
メガニウム「男は黙って」パタ
コトネ「ああ、メガニウム」
レッド「俺の勝ちだな」
コトネ「そんな、私がしかもナツメさんがかかったこのバトルで…」
レッド「え、そんな重く受け止めるの?」
コトネ「うう…」シクシク
ナツメ「レッド泣かすことないんじゃない?」
レッド「え、俺が悪いの?」
ナツメ「冗談よ、コトネもそのウソ泣きやめなさい」
コトネ「ばれたか」
ナツメ「あなたもレッド相手によくやったわ」
コトネ「ナツメさん結局この人なんなんですか」
ナツメ「ああ、レッドはね元チャンピオンなのよ」
コトネ「え、元チャンピオンなんですか、どうりでこんな強いわけか」
コトネ「もしかしてナツメさん、レッドさんがチャンピオンだから」
ナツメ「ち、違うわよ」
コトネ「じゃあいつからですか?」
ナツメ「そ、それはその…//」
コトネ「じゃあ特に理由もなしに付き合ってるんですか?ならレッドさんは私がもらいますね~」
レッド「!?」
ナツメ「な、何言ってんのよ!」
ナツメ「さっきまで、さんざんレッドの悪口言ってたじゃない」
コトネ「あれは冗談ですよ~、私はレッドさんがチャンピオンだろうとなかろうとかっこいいからいいんですよ」
コトネ「レッドさんは私のことどうですか?」ギュッ
ナツメ「ちょっと何ひっついてんのよ、それにあんた百合じゃないの」
コトネ「私は両方いけるんですよ、レッドさん私のことどう思いますか?」
レッド「あ、それは、コトネちゃんは可愛いと思うけど…」
ナツメ「……」
レッド「俺はナツメが好きなんだよ」
コトネ「む~」
ナツメ「さすがレッド」ギュッ
コトネ「じゃ、じゃあ私は愛人でもいいんで」
ナツメ「コトネ、何言ってんの、レッドは私だけのものよ」
レッド「ちょっと両方から引っ張んなよ」
コトネ「え~じゃあ私ナツメさんの愛人でいいです」
ナツメ「なんでそうなんのよ」
コトネ「じゃないと私が報われないじゃないですか~」
ナツメ「そんなんだったらエリカのとこに行きなさいよ」
レッド「い、いやコトネちゃん、エリカのとこに行くのはやめたほうがいいぞ」
コトネ「やっぱり、私を愛人に」
レッド「そういうことじゃないんだな」
ナツメ「なんでエリカのとこはやめた方がいいの?」
レッド「いや、そ、それは…」
コトネ「まさかレッドさん、エリカさんを愛人に!?」
レッド「ち、違う!」
ナツメ「レッド、あなた!」
レッド「そんなわけないだろ」
コトネ「あやしいですね~」
ナツメ「こうなったらレッドの心を読むしかないわね」
レッド「そ、それはやめたほうがいい!」
ナツメ「……」
コトネ「レッドさんとエリカさんの間にいったい何が」
レッド「…ナツメ?」
ナツメ「…こ、これは…」
コトネ「何ですか!」
ナツメ「何でもないわ…」
レッド「だから言ったのに…」
ナツメ「うん…疑ってごめんねレッド…」
コトネ「何があったんですかー」
ナツメ「知らない方がいいわ…」
レッド「そう、知らない方が幸せってこともある」
コトネ「こうなったら直接見に行ってやる」
ナツメ「待ちなさい」
ナツメ「先にこの書類を書いてから」
コトネ「まぁ約束だったんで、仕方ないですね」カキカキ
ナツメ「ありがと、じゃあ前日に呼ぶから代理よろしくね」
コトネ「じゃあ帰ってきたらでいいんで、ご褒美ください」
ナツメ「いいわよ、ホウエンでお土産買ってきてあげるから」
コトネ「それじゃあ釣り合わないですよ」
ナツメ「じゃあ何がいいの?」
コトネ「私はナツメさんとレッドさんの二人の愛人ということで~3P…」
ビシッ
コトネ「いてっ、ナツメさんいきなりなにするんですか~」
ナツメ「冗談は言わない方がいいわよ」
コトネ「冗談じゃないです、本気です!」
レッド「さすがにそれは…」
コトネ「いいじゃないですかやりましょうよ3P」
ビシッ
コトネ「いたっ、ナツメさんどうしたんですか?」
ナツメ「だからダメって言ってるでしょ」
コトネ「何がダメなんですか~」
ナツメ「その…だから、えっと…3…って言わせないでよ!」カァァ
コトネ「ナツメさん、かっわいい~」
コトネ「じゃあ私エリカさんのとこ行ってきますね、また呼んでください」
レッド「いや、それはやめた方がいいって、ここにいなよ」
ナツメ「そ、そうよ、あなたの思ってる相手はしてあげられないけど、他のことだったら相手できるから」
コトネ「だって~二人だけわかってて、私に教えてくれないじゃないですか~」
レッド「いや、それは…」
ナツメ「あなたのこと思って言ってるのよ」
コトネ「大丈夫ですって、私もレッドさんほどじゃないけど強いですから、いってきま~す」
ナツメ「そ、そういう問題じゃないの!」
レッド「やばいよ、コトネちゃんがあんなものを見たら何が起こるか…」
ナツメ「あ、でももう着いちゃってるかも…」
レッド「それはまずいな」
レッド「でも、行くだけ行った方が」
コトネ「ただいまで~す」
ナツメ「帰ってきてくれたのね、よかった」
レッド「ほんと、どうなるかと思った」
コトネ「二人ともどうしたんですか?」
ナツメ「いや、なにも…それより早かったわね」
コトネ「なんかエリカさん出かけてるらしいんで帰ってきました」
3日後
ナツメ「じゃあこの子たち貸すから負けないようにね」
コトネ「あれ?フーディンとエーフィがいないですよ」
ナツメ「私が連れていくからね、それに最近のトレーナーなら一匹で十分よ」
コトネ「わかりました、がんばりま~す」
ナツメ「ああ、それからもし負けたりしたらおしおきね」
コトネ「え~、じゃあもし負けなかったらご褒美くださいね」
ナツメ「あれはダメよ」
コトネ「違いますよ、次旅行に行くとき私もつれてってくださいね」
ナツメ「それは…考えておくわ」
コトネ「じゃあ、がんばりま~す」
ナツメ「レッド、準備できた?」
レッド「ああ、でもこんなにあって何日行く気なんだ?」
ナツメ「気分しだいね、金ならあるんでしょ?」
レッド「そうだな、なくなればバトルしたらいいしな」
コトネ「ちょっと何日間かわかないってひどくないですか」
ナツメ「その分おみやげ買ってきてあげるから」
コトネ「約束は守ってくださいね」
レッド「約束?」
ナツメ「だからそれは考えておくって」
レッド「約束ってなんだよ」
コトネ「3人で旅行に行くってことです」
レッド「そういうことか」
ナツメ「ごめん、勝手に決めちゃって」
レッド「あ~、俺はい~いけど」
コトネ「やった~」
ナツメ「レッドが言うんだったら仕方ないけど、全勝したらの話よ」
コトネ「完封してやりますよ」
レッド「あ、それから絶対にタマムシに行かないことな」
コトネ「タマムシにいったい何が…」
クチバシティ
ナツメ「あれがホウエン行の船ね」
レッド「でかいな」
ナツメ「ホウエンには何があるかわかってるの?」
レッド「ああ、今回は完璧に調べた、すべての街をまわれる」
ナツメ「それはさすがに時間がかかりすぎるわ」
レッド「じゃあでっかい観光地だけ行こう」
ナツメ「レッドにまかして大丈夫かしら」
レッド「まあまかせろ」
ミナモシティ
レッド「だいぶ時間かかったな」
ナツメ「今回は時間無制限なんだし、問題ないわ」
ナツメ「で、ここには何があるの?」
レッド「ここにはいろいろあるぞ」
レッド「え~と、ポケモンコンテストってのがあるらしい」
ナツメ「それおもしろそうね、行きましょ」
レッド「今日はマスターランクってのをやってるらしい」
レッド「名前からして一番すごそうだ」
ナツメ「いくつかの部門があるけど、どれ見るの?」
レッド「ナツメはどれがいいんだ?」
ナツメ「レッドが決めていいよ」
レッド「ナツメだって見たいのあるんだろ」
ナツメ「レッドの好きなようにしていいんだから」
ユウキ「なんだあの二人、予定表の前で堂々とイチャついて」
ユウキ「迷ってんのかな?すいませーん」
レッド「なんだ?」
ユウキ「イチャついてるところ悪いんですけど、どれ見るか迷ってるんですか?」
ナツメ「イチャついてって」
ユウキ「あ、紹介が遅れました、俺ユウキっていって今日のマスターランクにでるんですよ」
ユウキ「迷ってるんだったらぜひ俺のを見てもらいたいなと思いまして」
レッド「じゃあ、せっかくだしそうするか」
ナツメ「そうね、あなたどの部門に出るの?」
ユウキ「全部です」
レッド「え?」
ユウキ「時間帯がそれぞれちがうんでね」
レッド「迷ってた時間返せよ」
ユウキ「まず、かっこよさ部門からです」
レッド「よし、行ってみよう」
ナツメ「そうね」
ナツメ「でも今回はユウキ君のこと邪魔とか言わないのね」
レッド「ああ、なんとなくな」
ナツメ「ふ~ん」
レッド「これがポケモンコンテストか」
ナツメ「結構おもしろいじゃない」
レッド「ああ、こういう競技もあるんだな」
レッド「マスターランクっていうだけあって人もかなり多いし」
おおーっ
レッド「おお、かっこいいじゃんユウキ」
ナツメ「終わったみたいね、結果はどうなのかしら」
レッド「ユウキじゃないのか?一番歓声が大きかったし」
審査員「結果発表 マスターランクかっこよさ部門優勝は」
審査員「ユウキとグラエナ!」
ユウキ「イエーイ!」
レッド「優勝すごいじゃん」
ナツメ「かっこよかったわよ」
ユウキ「いや~ありがとうございます、え~とあれ?」
レッド「あ、名前言ってなかったな、俺はレッド」
ナツメ「私はナツメ」
ユウキ「ありがとうございます、レッドさんナツメさん」
ユウキ「あと30分もすればうつくしさ部門が始まるんでよければ見ていってください」
レッド「せっかくだし、全部見ていくか」
ナツメ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
ナツメ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
ナツメ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
数時間後
レッド「おい、大丈夫かユウキ」
ユウキ「大丈夫…です…」
ナツメ「ま、まあ誰だって失敗はあるわよ」
ユウキ「失敗っていっても今日の俺の場合一回や二回じゃなんですよ」
レッド「まあ、まさかかっこよさ以外の部門で転んだり、技の名前かんだりしちゃったからな~」
ナツメ「レッド」
レッド「あ」
ユウキ「いいんですよ…事実なんですから…」
ナツメ「あ、そ、それにあんな失敗をしても全部2位になれるなんてすごいわ」
ナツメ「マスターランクって一番レベルが高いんでしょ、それでもハンデつきで2位って他の人じゃできないことだと思うわ」
ユウキ「うう、ナツメさんはやさしいです」ギュッ
ナツメ「え、ちょ、ちょっと//」
レッド「……」ピクッ
レッド「おい、ユウキ…てめぇ…」
ハルカ「ユウキ!誰よその女!」
ユウキ「あ、ハルカ~」ギュッ
ナツメ「この子誰にでも抱きつくの?」
ハルカ「ユウキ…せっかく慰めてあげようと思ったのに…」
ハルカ「私以外の女に抱きつくってどういうことよ!」
ユウキ「いや、これには理由が…」
レッド「どんな理由でナツメに抱きついたか知りたいな」
ハルカ(イケメンだ!)
ハルカ「うちのユウキがご迷惑かけてすいません」
ナツメ「べ、別にいいのよ」
ミナモデパート屋上
ハルカ「ナツメさんってすごいきれいですよね」
ハルカ「だからナツメさんに抱きついたの?」
ユウキ「いや~ナツメさんがやさしかったからつい…」土下座
ナツメ「ハルカちゃんいいのよ、私気にしてないし」
レッド「いや、俺が許さねぇ」
レッド「とりあえず一発殴る!」
ナツメ「レッド、落ち着いてってば」
ユウキ「いや、ほんと反省してます」土下座
ナツメ「別になにかとられたってわけでもないんだし、そんな怒ることないわよ」
レッド「ナツメがそこまで言うなら…」
ユウキ「ナツメさんありがとうございます!」
がしっ
レッド「今また抱きつこうとしたよな」
ユウキ「や、やだなぁ、僕は立ち上がろうとしただけですよ」
レッド「ナツメ、こいつの心読んでみて」
ハルカ「ナツメさんそんなことできるんですか?」
ナツメ「ええ…」
ナツメ(やっぱり…)
ナツメ「た、立ち上がろうとしただけみたいね」
レッド「ほんと?」
ナツメ「私を信じれない?」
レッド「そういうことじゃ…」
ナツメ「これでいいわね」チュッ
ユウキ・ハルカ(人前で堂々と…)
レッド「ま、まあそうか…悪かったなユウキ」
ユウキ「い、いや、現に一回抱きついちゃったんで仕方ないですよ」
ユウキ(助かった…)
レッド「よし、じゃあ俺たちは次の観光地に行くか」
ユウキ「レッドさんたちやっぱ別の地方から来たんですか」
ナツメ「ええ、カントーからね」
ユウキ「お詫びにいいところ教えましょうか」
レッド「いや、今回はばっちり調べてきた」
ハルカ「次どこ行くんですか?」
レッド「え~と、あれ?」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「オダマキ博士ってどこにいるんだ?」
ハルカ「私どこにいるかわかりますよ」
レッド「む、現地の人に聞くと面倒なことが起こるからな…」
ナツメ「そう何度も同じようなことがあるわけないじゃない」
レッド「そうか…じゃあ教えてくれ」
ハルカ「ちょっと待ってくださいね」
プルルルル ガチャ
ハルカ「もしもし、パパ、今どこにいる?うんわかった、ありがと」ガチャ
レッド「今パパって言わなかった?」
ハルカ「はい、言いましたけど」
ナツメ「聞いててよかったじゃない」
レッド「まあ、よかったな」
ハルカ「今パパは研究所にいるみたいですね」
レッド「研究所ってどこ」
ハルカ「私が送っていきますよ」
ナツメ「ありがとう、ハルカちゃん」
ハルカ「ほら、あんたもいつまで座ってんの」
ユウキ「え、ハルカがお前の席ないからずっと正座してろって」
研究所
ハルカ「パパいる~?」
オダマキ「こっちだハルカ、おっユウキ君もいるじゃないか」
ユウキ「こんちは」
オダマキ「君がはやくハルカと結婚してくれたら、私も楽しみが増えるんだがな」
ハルカ「な、何言ってんのよ//」
オダマキ「まさか、結婚の報告か!?」
ハルカ「だから」
ユウキ「それはまた今度」
レッド「なんだやっぱりお前ら」
オダマキ「ん?後ろの二人は?」
ハルカ「この人たちがパパに会いたいっていうから連れてきたの」
レッド「どうも」
オダマキ「私に何か用かい?」
レッド「ああ、オーキド博士に頼まれて…これを届けてくれって」
オダマキ「となると君がレッド君かい?」
レッド「まあ、はい」
オダマキ「いやー会えてうれしいよ、握手してくれ」
レッド「ははっ…」
ハルカ「パパ、レッドさんのこと知ってるの?」
オダマキ「そりゃポケモンに関わる人ならみんな知ってるだろ」
オダマキ「失踪したって聞いてたけど、どうしてたんだい?」
レッド「まあ、修行をね」
オダマキ「そうだ、レッド君オーキド博士の代わりに研究会に出てくれないかい?」
レッド「いや、それはちょっと…」
オダマキ「冗談だよ」
オダマキ「いや~あのレッド君がまさかホウエンに新婚旅行に来るとはね」
レッド「し、新婚ってまだ結婚もしてないんで」
オダマキ「でも、後ろの彼女と結婚するんだろ?」
レッド「まあ」
オダマキ「あれ?後ろの彼女ってもしかしてヤマブキのナツメさんかい?」
ナツメ「はい…」
レッド「ナツメのこと知ってるんですか?」
オダマキ「そりゃこの月刊女性トレーナーって雑誌に…おっと」
ハルカ「ちょっとパパ何よその雑誌」
オダマキ「気にするな、問題ない」
オダマキ「いや、ナツメさんは有名だからね」
ユウキ「二人ともすごいトレーナーだったんですね」
ハルカ「あ、この雑誌ナツメさんがかなりでかく取り上げられてる」
オダマキ「あっハルカ、勝手に読むんじゃない」
ハルカ「ナツメさんジムリーダーなんですか、どうりできれいでかっこいいわけだ」
ユウキ「じゃあそのナツメさんと結婚するレッドさんもジムリーダーかなんかですか?」
レッド「俺はジムリーダーじゃないよ」
ハルカ「じゃあニート?」
レッド「なんでそうなんだよ」
オダマキ「君たちレッド君のこと本当に知らないのか?」
ハルカ「うん」
オダマキ「彼はカントーチャンピオンだよ」
ハルカ「レッドさん、イケメンでチャンピオンなんてすごいです」
オダマキ「ユウキ君だってホウエンチャンピオンじゃないか」
ハルカ「ユウキは…ダイゴさんに勝ったときの泣き顔思い出すとイケメンとは言えない」
ユウキ「え~俺はハルカのことずっと可愛いと思ってるのいに~」
ハルカ「ちょっと足にしがみつかない、正座してなさい」
ユウキ「はい」
レッド「あの~俺たちもう用はすんだんで、これで…」
ユウキ「レッドさんたちもういっちゃうんですか?」
ハルカ「ユウキ、正座してるときは手は膝!私の足じゃない」
オダマキ「まあ、またホウエンに来ることがあったらぜひよってくれ」
レッド「はい、じゃあこれで」
キンセツシティ
ナツメ「ここどこなの?」
レッド「え~と、俺の調べによるとここは…トウカシティだ」
ナツメ「ここにキンセツシティって看板があるわ」
レッド「……」
ナツメ「もう、地図を把握してないから空を飛んで適当な街におりるって言うからよ」
レッド「だ、大丈夫、俺の行こうと思ってる街はこの近くだから」
ナツメ「ほんとに大丈夫かしら」
レッド「これこれ、煙突山」
ナツメ「山に登るの?」
レッド「ああ、あそこにロープウェイがあるんだ」
レッド「さあ、ナツメも乗って」
ナツメ「ちょっと狭いわね、二人でいっぱいよ」
レッド「そりゃ小っちゃいやつえらんだからな」
レッド「そうすりゃ、誰にも邪魔されず自然にくっついていられるからな」
ナツメ「ふふっ…//」
山頂
ナツメ「暑いわね」
レッド「だいぶ薄着なのに?」
ナツメ「それでも暑いものは暑いのよ」
レッド「ここ火山みたいだからな、ほらあそこマグマが出てる」
ナツメ「どうりで、ちょっとここ噴火したりしないでしょうね」
レッド「それはなんやかんやでしないから大丈夫だよ」
レッド「あ、名物のフエンせんべいだ、お土産に買っていかない?」
ナツメ「それはいいわ」
レッド「なんで?」
ナツメ「それは今となっては、いろんなとこで手に入るから」
レッド「じゃあ、山頂も見たし、下りようか」
ナツメ「まさかフエンせんべい買うためだけにここに来たの?」
レッド「そうじゃなくて、この下の町に行くんだよ」
レッド「足元悪いから気を付けて」
ナツメ「ちょっとぬるぬるしてる所があるわね」
レッド「大丈夫か?手だして」
ナツメ「うん」
キャンプボーイ「おい、そこのお前バトルだ!」
レッド「え、ちょ、うわっ」つるっ どて
レッド「いって~」
ナツメ「いたたた…」
キャンプボーイ「へん、ダサいやつらだ、いいカモだぜ!はやくバトルしやがれ」
レッド「大丈夫か?」
ナツメ「うん、なんとか…いたっ」
レッド「ナツメ足くじいたのか?すまない俺のせいで…」
ナツメ「ううん、レッドは悪くないわ」
キャンプボーイ「俺を無視すんじゃねえ!」
レッド「ほら」
ナツメ「え?」
レッド「おんぶだよ、俺がそれで下りるから」
ナツメ「ありがと」
キャンプボーイ「だから俺を」
レッド「ピカチュウ、ボルテッカーだ!」
ピカチュウ「ホクトウジョウダンジンケン」
キャンプボーイ「ぎゃあああ!」
レッド「金はいらねぇぜ」
ナツメ「あれはやりすぎじゃないの?」
フエンタウン
レッド「ついた」
ナツメ「レッド、大丈夫?私をおんぶして下山してたけど」
レッド「ああ、ナツメは軽いよ」
ナツメ「もう…」
レッド「今日はあの旅館に泊まろう」
ナツメ「ここには何があるの?」
レッド「温泉だよ、ちょうどくじいた足にもいいだろうし」
旅館
ナツメ「レッド」
レッド「ん?」
ナツメ「いくら私がくじいたからって町なかでおんぶは恥ずかしいわ」
レッド「俺は別にいいけど」
ナツメ「……」
レッド「とりあえず部屋に行こう」
レッド「どうする?温泉行く?」
ナツメ「もうすぐ夕食が運ばれてくるって言ってたじゃない」
レッド「じゃあ夕食の後に」
ナツメ「レッド…」
レッド「なんだ?」
ナツメ「ここは混浴はないわよ」
レッド「……」
温泉から出た
レッド「ナツメの浴衣姿ってどんなのかな」
レッド「やっぱこう胸が…そんでもって肌が…」
ナツメ「何廊下でブツブツ言ってるのよ」
レッド「あ、いや」
レッド「ナツメの浴衣姿綺麗だな~って」
ナツメ「そ、そうかしら?」
レッド「すごくいい」
レッド「そうだ、旅館といや卓球だろ」
ナツメ「私強いわよ」
レッド「超能力はなしだぞ」
ナツメ「そんな反則しないわよ」
レッド「それじゃいくぞ」カコーン
バシュッ
レッド「え」
ナツメ「1対0ね」
ナツメ「ちょっとレッド弱すぎじゃない」
レッド「超能力は…?」
ナツメ「使ってない」
レッド「120対0って…」
ナツメ「しかも、逆の手でやったのに」
ナツメ「じゃあ、レッドの負けだから罰ゲームね」
レッド「え、罰って…」
部屋
ナツメ「う~ん、どうしよう」
レッド「そ、そんな迷うんだったらもういいんじゃないか?」
ナツメ「せっかくレッドが言うこと聞いてくれるんだから」にやっ
レッド「……」びくっ
レッド「お、俺また汗かいちゃったしもう一回温泉入ってくる!」
レッド「ふう、すっきりした」
レッド「はぁ~、あのナツメの普段しない笑い方がなんか怖かったな」
レッド「何されるんだろ」
レッド「ナツメ、入るよ」
ナツメ「布団敷いておいたよ」
レッド「あ、ありがとう」
ナツメ「さて、レッド」
レッド「はい…」
ナツメ「罰ゲームを考えたわ」
レッド「こ…ここでいいの?」
ナツメ「違う、もっと下、あ、行き過ぎ、ちょっと右」
レッド「ここ?」
ナツメ「そう、そこ」
ナツメ「いたっ、もっとやさしくして」
レッド「ご、ごめん、こういうのしたことなくて…」
レッド「これぐらい?」
ナツメ「そう、それぐらいよ」
ナツメ「うん、気持ちいい…」
レッド「もういいかな?」
ナツメ「そうね、もう十分かな」
ナツメ「レッド、マッサージ上手じゃない」
レッド「あ、ありがと」
ナツメ「じゃあ次肩ね」
レッド「え、もういいって」
ナツメ「それは腰の話」
レッド「え~」
ナツメ「負けたんだから文句言わない」
レッド「は~い…」
レッド「ほんとにもう終わったの?」
ナツメ「ええ、ありがとね」
レッド「ふ~、やっとおわった」
レッド「こんだけがんばったんだし、何かほしいな」
ナツメ「そうね、何にしようかしら」
レッド「ここにチュッてしてほしいな」
ナツメ「レッドは負けたんだし、決めることはできないわよ」
レッド「え~」
ナツメ「じゃあ今日はもう寝ましょ」
ナツメ「おやすみ~」
レッド(結局寝るまで何もなかった)
レッド(しかも布団も別だし、まあ大きな布団じゃないから仕方ないけど)
レッド「……」
ナツメ「…レッド、起きてる?」
レッド「ん?ああ」
ナツメ「マッサージのご褒美まだだったね…」
レッド「まだもらってない」
ナツメ「その…いいわよ…」
レッド「え?」
ナツメ「こ、今夜…私をレッドの好きにしていいよ//」
レッド「!?」
レッド(こ、これはいったいどういうことだ)
レッド(ナツメからこんなことを言ってくるなんて)
レッド(いや、落ち着け、これは俺の妄想…夢かもしれない)
レッド(一回トイレに行って落ち着こう)
ガバッ タッタッタ ジョロロロ ジャー バサッ ゴロン
レッド「ふぅ」
レッド(現実だ‼)
レッド(い、いったい俺はどうしたら)
レッド(なぜ、ナツメは何も言ってこない)
レッド(こんだけ頭ん中で考えてたら、うるさいとか言ってきそうなのに)
レッド(まさか…)
レッド(ほんとうに俺が何をしても、ナツメは何もしないということか!?)
レッド(待て待て待て)
レッド(ナツメが言ってるのは、自分のほうの布団にもぐりこんできていいということだろう)
レッド(そ…そうだな、よしじゃあ潜りこむか)
ゴソゴソ
レッド(浴衣の隙間から見える肌もいいな)
レッド(お、俺の好きにしていいんだから、さ、触ってもいいんだよな)
スリスリ
レッド(スベスベだ)
レッド(よし、抱きついたまま寝てやろう)ギュッ
ナツメ「……」
レッド(やっぱ、何も言わない…い、いいんだよな)
レッド「……」スースー
ナツメ「……」
ナツメ「え、レッド寝ちゃってる…」
ナツメ「…せ、せっかくの作戦が」
ナツメ「こ、こっちがそれだけ恥ずかしかったと思ってるのよ…」
ナツメ「……」
ナツメ「よし…その状況をつくったらいいんだ」
ナツメ「浴衣をはだけさして…」
ナツメ「……//」
ナツメ「じ、自分でやってるのにかなり恥ずかしい…」
ナツメ「い、いや…こういうのはより大胆な方が」
ナツメ「ぶ…ブラジャーも外して…」
ナツメ「れれれ、レッドの手を胸に…」ムニュ
ナツメ「……」カァァ ボンッ パタッ
朝
レッド「……」パチッ
レッド「朝か、ん?柔らかい…そうかそういや昨日ナツメに抱きついて寝たんだった」モミモミ
レッド「お~いナツメ、もう朝だ…よ…」
レッド「!?」
レッド(あれ、お、俺の手がナツメの胸をモロに…しかも下着まで完全に脱がして)
レッド「い、いや落ち着け…よく思い出すんだ、昨日何をしたか」
ナツメ「ん…レッド…もう朝?」
レッド「!」
ナツメ「…レッドの手が私の胸に//」
レッド「あ、いや…これは…」
レッド「そ…その…俺昨日何かした…?」
ナツメ「…うん//」
レッド「!?」
レッド(やばい!記憶にない)
ナツメ「レッド?」
レッド「は、はい」
ナツメ「昨日は楽しかっね」ニコッ
レッド「あ…うん…」
レッド(まずい俺はあの後確実に何かしたようだ…)
レッド(というかこの状況で考えられるのはもう1つしかない)
レッド(これで覚えてないなんて言ったら…)
ナツメ「ね~レッド」
レッド「……」
レッド「!…ど、どうした?」
ナツメ「今日はどこ行くの?」
レッド「あ、そうだな…トクサネシティってとこ行こうかな…」
ナツメ「そこには何があるの?」
レッド「……」
ナツメ「レッド」
レッド「はっ」
ナツメ「考え事?」
レッド「え、んん、まあ…」
ナツメ「私がアドバイスしてあげようか?心を読んで」
レッド「い、いやそれはダメだ」
ナツメ「私に隠し事でもあんの?」
レッド「ち、違うよ」
ナツメ「ふ~ん」
レッド「ははっ…」
レッド「そ、それじゃあ準備しよっか」
レッド(まずいな…ちょっとでも早く昨日のこと思いださないと)
ナツメ(まさか、私が言ったこと考えてるのかしら…)
ミナモシティ
レッド「どうやら、地図によるとここから波乗りするしかなさそうだな」
レッド「カメックスだと、二人乗れるな」
カメックス「エンマアイテニジゴクノクニトリダ」
レッド「しっかりつかまってろよ」
ナツメ「うん」ギュッ
ナツメ「レッドの背中あったかい…」
レッド(ナツメの胸が…俺は昨日まじでこの胸を…それどころか…)
ナツメ「また考え事?」
レッド「あっいや、なんでもない」
ナツメ「カメックスって水上じゃやっぱ早いのね」
レッド「ああ、なるべく早く行きたいからな、ラプラスより早く泳げる」
海パン「よぉ~そこのお二人さん、目があったな、バトルだ」
レッド「邪魔」ドカッ
海パン「うおっ」
ナツメ「最近、人への直接攻撃多くない?」
レッド「大丈夫だよ、世の中には無防備の人に破壊光線うつやつだっているんだから」
キナギタウン
ナツメ「ここがトクサネシティなの?」
レッド「あれ?おかしいな」
レッド「ここからこう行って…こうで…どうしてこうなった?」
ナツメ「ここはキナギタウンって書いてあるけど」
レッド「えっとキナギタウン…キナギタウン…」
ナツメ「ここね」
ナツメ「もしかしてレッドって…地図よめないの?」
レッド「…いや、俺はカントー全体を旅してたようなやつだぜ」
レッド「そんな地図がよめないなんて、まさか」
ナツメ「じゃあ、レッドって地図ひらいたことあった?」
レッド「もらったときにチラッと一回だけ…」
ナツメ「空を飛ぶときは?」
レッド「場所言ったらポケモンが連れていってくれた…」
ナツメ「全部の街によく行けたわね」
レッド「次の街行くのに1か月かかることもあった」
ナツメ「レッドが地図をよめないということがよくわかった」
ナツメ「まあいいわ、せっかくだしここ何があるの?」
ナツメ「見たところ、町が海に浮いてるけど」
レッド「ん~と、ここは…」
海パン「おい、おまえら」
レッド「ん?」
海パン「さっきはよくもやってくれたな!」
レッド「ナツメの知り合いか?」
ナツメ「知らないわよ」
レッド「あの~人違いじゃないんですか?」
海パン「んなわけあるか!さっきお前らがカメックスでひいていっただろ!」
レッド「そうなことあったっけ?」
ナツメ「あまり覚えてないわ」
海パン「ふざけやがって!」
レッド「何しに来たの?」
海パン「仕返しだよ!そのためにお前らの後つけて泳いできたんだ!」
レッド「すげー、泳ぐのめっちゃ早いじゃん」
海パン「この野郎…俺のポケモンでボコボコにしてやる」
ナツメ「とりあえず、ひいちゃったみたいなんだし謝りなさいよ」
レッド「そうだな、すいませんでした」
レッド「じゃ、そういうことで」
ナツメ「ねぇ、ここには何があるの?」
レッド「いや、こんなとこに町があるなんて思わなかったから…」
海パン「……」プルプル
レッド「何かがあるからこんなとこに町があるんだろう」
レッド「町の人に聞いてみよう」
ナツメ「そうね」
海パン「待てコラ!」
レッド「どうした?」
海パン「何がどうしただ!ふざけんな!」
レッド「何で怒ってたんだっけ」
海パン「なめやがって!こうなったらいけドククラゲ!女の方を狙え!」
レッド「!?」
レッド「ナツメ!」
ナツメ「大丈夫よ、こっちにはこの子がいるんだから」
フーディン「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」
ドククラゲ「ぎゃー」
海パン「くそがっエスパーの使い手か?」
海パン「ならこれでどうだ」
海パン「いけニョロボン、たきのぼりだ」
ナツメ「フーディンもう一度サイコキネシス」
フーディン「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」
ニョロボン「ぎゃー」
海パン「ちっ…」
ナツメ「あんまりたいした相手じゃないわね、レッドが出るまでもないわ」
海パン「なんだと?エスパー女が…こいつでどうだ!サメハダー!」
ナツメ「きあいだま」
サメハダー「ぎゃー」
海パン「……」
ナツメ「本当に反省してるの?」
海パン「はい…反省してます…」(土下座)
レッド「まあナツメ、なんか俺もひいちゃったみたいなんだし」
ナツメ「でもこいつは女の私を狙ってきたのよ」
レッド「ほんとだ!ナツメを狙うなんて許せねぇ」
レッド「おいお前!」
海パン「はいぃ」
レッド「この町には何があるんだ?」
海パン「へ…」
レッド「海パンやろうからは何もわからなかったな」
ナツメ「あそこにポケモンセンターがあるわ、あそこで聞きましょ」
レッド「にしても、ここ移動するだけで靴がびちょびちょだ」
ナツメ「それにちゃんと安定しているとは言いづらいわね」
レッド「ポケモンセンターの中はまあ普通だな」
レッド「すいません」
老人「なにかね?」
レッド「俺たち観光でホウエンに来たんですけど、この町というかこの辺に何かないですかね?」
老人「ここは見ての通り海に浮かぶ小さな町何もありゃせんよ」
レッド「……」
ナツメ「何もないって言ってるけど」
老人「まあ、たまにサニーゴの群れが見られるぐらいかな」
ナツメ「レッド、どうするの?」
レッド「…なぁ、おじいさん生まれたときからこの町に住んでんの?」
老人「いや、十数年前からだね」
レッド「じゃあもう一つ、なんでこの町の人は向こうの海をずっと見てる人が多いんだ?」
老人「…君のようなカンのいい…じゃなかった、よく気づいたな」
ナツメ「ねぇレッド、どういうこと?」
レッド「まあ生まれてからずっとってなら話は別だが、いくら海が好きだからってこんないつ沈むかわからない町に引っ越してくるってのがちょっと気になって」
レッド「それに外にいる人もよくわからないけど見えないなとか言ってたから」
老人「来たばかりでそれだけわかったというのか」
老人「ついてきなさい」
ナツメ「ここはおじいさんの家?」
老人「そうじゃ、この写真を見なされ」
レッド「これは…島?」
老人「そう、これはまぼろし島」
レッド「この島には何が?」
老人「それは島に行ってのお楽しみじゃな」
ナツメ「でも見えないってのは?」
老人「まぼろし島となぜ呼ばれているか…それはいつその島が現れるかわからないからじゃ」
レッド「現れるかわからないって島が消えたりするってこと?」
老人「そうなる、わしがこの町にきてからの十数年間毎日見ているが島をみたのは、この町に来た時の一回だけ」
レッド「それじゃあ、十数年に一回しかその島に行けないってこと?」
レッド「……」ボーッ
ナツメ「レッド、ねぇレッドってば」
レッド「あ、どうした?」
ナツメ「今度こそあれがトクサネシティじゃない?」
レッド「あ、ああ、ほんとだ、今度こそトクサネシティだな」
ナツメ「まぼろし島に行けないってわかったのがそんなに残念なの?」
レッド「…ああ、どうせならそんな特別な場所がよかったなって」
ナツメ「よかった?」
レッド「あ、いや行きたかったなって」
トクサネシティ
ナツメ「ポカポカしてていいところね」
レッド「ほら、こんな町でかなり目立ったあの建物」
ナツメ「なにあれ?」
レッド「宇宙センターだって、でかいこと考えるよな」
ナツメ「私はでかいこと考えるよりでかいことを成し遂げたレッドの方がかっこいいと思うわ」
レッド「ありがと」
レッド「なんだこの白い石?」
ナツメ「たしかに、なんか変ね」
レッド「いわくだきしたらなんか起こるかもしんねぇぞ」
ナツメ「いわくだきを?」
レッド「そう、なんかこうおこる気がするんだよ」
ナツメ「まさか~」
ダイゴ「僕は何もおこらないと思うな」
レッド「……」
ナツメ「……」
ダイゴ「やあ」
レッド「誰?」
ナツメ「さあ」
ダイゴ「僕はダイゴっていう、まあ石のコレクターかな」
レッド「俺たちがこの石の話してたから近づいてきたの?」
ダイゴ「うん、まあそれが一つめの理由で、もう一つはカントーチャンピオンだった君と話がしたかったから」
ナツメ「レッドのこと知ってるの?」
ダイゴ「当然だよ」
ダイゴ「それにしてもあえてうれしいよ」
レッド「なんで俺がホウエンにいるってわかったんだ?」
ダイゴ「ユウキ君が昨日僕に会いに来てくれてね、教えてくれたんだ」
レッド「あいつよけいなこと言いやがって」
ダイゴ「それに僕がここにいたのはたまたまだよ」
ダイゴ「それに君がヤマブキのナツメだね、お似合いの二人だよ」
ダイゴ「それにしても君たちは結婚しないのかい?」
レッド「な、なんだよいきなり」
ダイゴ「昨日ユウキ君が結婚指輪はどんなのがいいかって相談されてね」
ダイゴ「あの二人がもうすぐなら、君たちもかなって」
ナツメ「へぇ~あのユウキ君が指輪探しね」チラッ
レッド「……」
レッド「なあ、ちょっとナツメここで待っててもらっていい?」
ナツメ「?…いいけど」
ダイゴ「よくわからないけど、あそこに僕の家があるから使ってていいよ」
ナツメ「ああ、ありがと」
ダイゴ「それで、せっかく可愛い女の子といたのに僕と話ってなんだい?」
レッド「そのさ、ユウキにどんなこと言ったんだ?」
ダイゴ「ああ、君がホウエンに来てるならぜひ会いたいなって」
レッド「そうじゃなくて、指輪のことだよ」
ダイゴ「冗談だよ、そうだな…ユウキ君は原石から自分でとりたいって言ってたんだ」
ダイゴ「それで、もうすぐまぼろし島が現れるはずだから、特別な宝石ならそこでとるといいよって言ったんだ」
レッド「まぼろし島だと?」
ダイゴ「ああ、あそこには普通とはあきらかに違ってね、ポケモンから土までめずらしい物ばかりなんだ」
レッド「でも、まぼろし島は十数年に一度だって…」
ダイゴ「十数年に一度?…ああ、キナギタウンの老人に聞いたのかい?」
レッド「え、そうだけど」
ダイゴ「あの人はまぼろし島をとても大切に思ってるんだ」
ダイゴ「だから、ほとんどの人に嘘の情報を教えて上陸させないようにしてるんだ」
レッド「なんでそんなこと」
ダイゴ「僕だって本当のことを教えてもらうまで2か月ぐらい毎日通ったよ」
レッド「でも、そんなこと俺に言っていいのか?」
ダイゴ「ああ、君は信用できると思ったからね」
レッド「じゃあ、まぼろし島に行けるのか?」
ダイゴ「行けるよ」
レッド「あ、でも、いつ島が現れるかわからないんじゃ…」
ダイゴ「それは大丈夫だよ、僕が島がいつ現れるか計算してあげよう」
レッド「そんなことできんのか?」
ダイゴ「できなきゃ言わないよ」
レッド「じゃあ、教えてくれ」
レッド「あ、あとさユウキの指輪がどんなのか知ってる」
ダイゴ「まあ、知ってるけど、加工は僕がしてるからね」
ダイゴ「でもなんで…ああ、そういうことか」
ダイゴ「場所はまぼろし島…なかなかいいじゃないか」
ダイゴ「いいよ、全部教えてあげよう」
レッド「ナツメおまたせ」
ナツメ「おそいよ、レッド」
レッド「ちょっといろいろ話ちゃった、ああ心読むのはなしだぞ」
ナツメ「でも、どうせホウエンのほかにいいとこはないか?とかでしょ?」
レッド「まあそんなとこかな、ナツメが先にわかっちゃうとダメだからな」
ナツメ「もともと心を読む気なんてないわよ、全部レッドが連れてってくれるんだから」
レッド「…そういうことだな」
レッド「宇宙センターってのもおもしろかったな」
ナツメ「だいぶとばしたわね」
レッド「細かいことはいいんだよ」
レッド「トクサネもこんなところかな、次はどうしようか」
ナツメ「DAIGOに聞いてたんじゃなかったの?」
レッド「え、ああ聞いたんだけど、どこにしようかなと思って」
レッド「よし、ここにしようルネシティだ」
ナツメ「今度はどこにあるかわかってるの?」
レッド「まかせろ」
ナツメ「ねぇレッド」
レッド「なんだ?」
ナツメ「私ここ見たことあるんだけど」
レッド「奇遇だな、俺も見たことがある」
レッド「やっぱ、行ったことのないとこに空を飛ぶはできないんだな」
ナツメ「だからってなんでまたキンセツシティ?」
レッド「い、いやまったくわからないとこよりはマシだよ」
ナツメ「…まあレッドだから許してあげるわ」
レッド「おお、ありがとうナツメ愛してるよ」ギュウ
ナツメ「ちょ、ちょっとレッド、ここ街中なんだし、人いっぱいいるよ//」
レッド「そうだった」
ユウキ「あ~街中で、レッドさんとナツメさんが抱きついてる」
レッド「なんでお前がこんなとこにいるんだ」
レッド「それにそんな引っ付き方してるやつに抱きついてるなんて言われたくない」
ハルカ「いや、これはユウキがまったく離れないからで…//」
ユウキ「しかたないよ、ハルカは誰よりも可愛いんだから~」
レッド「それは違うだろ、一番はナツメしかいないだろ」
ユウキ「いやいや、ナツメさんには悪いですけどね~」
ナツメ「ちょっとレッド、街中で何言い合ってんのよ」
ハルカ「ユウキもやめなさいよ」
ユウキ「だって嘘つくのはやだから」
レッド「俺も本当のこと言っただけだ」
ナツメ「ごめんね、二人とも」
ハルカ「いえ、こちらこそすいません、ちょっとユウキ謝ってるときぐらい離れる」
ユウキ「え~」
ハルカ「え~じゃない」
ナツメ「そうだレッド」
レッド「なに?」
ナツメ「この二人に頼みましょ」
レッド「何を?」
ナツメ「ねえ、二人ともルネシティに行ったことあるわよね」
ユウキ「ありますよ~」
ナツメ「空を飛ぶでつれてってくれないかしら?」
ハルカ「いいですよ」
レッド「おお、ラッキー」
ナツメ「ありがとね」
ハルカ「じゃあいきますよ」
ユウキ「ちょっと待った」
ハルカ「どうしたの?」
ユウキ「レッドさん…乗せていくのはかまわないですけど、条件があります」
レッド「何だよ」
ユウキ「一番かわいいのはハルカだと認めてください!」
レッド「なんだと、俺に嘘つけってか?一番はナツメだって言ってんだろ」
ユウキ「じゃないとのせることはできません」
レッド「こいつめんどくせぇな…」
ユウキ「さあ、言うんですか?言わないんですか?」
レッド「こいつ…」
ハルカ「レッドさん、ごめんなさい、気にしないで大丈夫です、ちゃんと連れていきますんで」
ハルカ「ほらユウキも」
ユウキ「いや、これだけは譲れないね」
ナツメ「レッドもそれぐらいいいじゃない」
レッド「俺もこれは譲れねえ」
ナツメ「もう、ハルカちゃんの方が」
ハルカ「ナツメさんの方が」
ナツメ・ハルカ(ハッ)
ナツメ(これは…!)
ハルカ(女同士が相手の方がと言いつつも、結局は自分の方がと思われてしまうやつ)
ナツメ・ハルカ(互いに言葉が止まったということは、同じことを考えてるはず)
ハルカ(だからといって、ここでそんなことはなどと言ってしまうとさらにこの空気は重くなる)
ナツメ(どうやってこの場をおさめるか)
ハルカ(おそらくナツメさんには私の考えてることは全てわかってるはず)
ナツメ(わかっているからこそ次の一言は重要になる)
ナツメ(レッド)
ハルカ(ユウキ)
ナツメ・ハルカ(面倒な場面を作りやがって!)
レッド「どうした?ナツメ」
ユウキ「ハルカも」
レッド「ナツメからも何か言ってくれ」
ユウキ「ハルカもだよ、一番だという証明のために」
ナツメ・ハルカ(余計なこと言うんじゃない!)
ナツメ(ますます次の言葉が言いにくくなった)
ハルカ(ここはどうしたら)
ナツメ(これ以上こんなことを続けられない)
ハルカ(こうなったら、一か八か)
ナツメ・ハルカ「二人とも…」
ナツメ・ハルカ(かぶった…!)
ナツメ(私としたことが)
ハルカ(失敗した、もう次の考えがうかばない)
レッド「おいさっきからどうしたんだよ」
ユウキ「おなかでも痛いの?」
ハルカ「そういうことじゃないの!」
ナツメ「ちょっと考えさして」
レッド「なんかあったのか?話聞くぞ」
ナツメ「い、いや別にいいのよ」
ナツメ(今レッドは世界で一番あてにならない、自分でなんとかしなきゃ…)
ユウキ「何があったんだよ、教えてくれよ~」
ハルカ「これ以上余計なことをしゃべらないようにね」
ユウキ「?」
ハルカ(ユウキに話したところで100%まともな答えはこない、というか言っても無駄だと思う)
ナツメ(はやく…何か考えないと)
ハルカ(こんなこといつまで…)
レッド「ナツメ、汗すごいぞ、やっぱりおかしいぞ無理すんな」
レッド「話してみろって」
ナツメ「ありがと、でも今はその優しさだけもらっとくわ」
ユウキ「ハルカ~何があったんだよ~」
ハルカ「あんたはちょっと落ち着いてなさい」
ユウキ「え~…あ、そうだ俺にいい考えがある」
ハルカ「ユウキが!?…言ってみなさいよ」
ユウキ「ここらの人に2人のどっちが可愛いかアンケートをとろう」
ハルカ「……」
ナツメ「……」
レッド「望むところだ、人集めてやるよ!」
ナツメ「ま、待ってレッド、落ち着いて」
ハルカ「ユウキもストップ、あんたここで正座してなさい」
ユウキ「いい考えだと思ったんだけどな」
ユウキ「そもそもレッドさんが一言いうだけで終わるのにな」
ハルカ「いや、ユウキが余計なこと言わなかったらこうはならなかったわ」
ユウキ「俺変なこと言った?」
ハルカ(そうだ)
ハルカ「あんたはレッドさんが言わなかったらのせていかないって言ったわよね」
ユウキ「言ったよ」
ハルカ「じゃあ私がレッドさんのせるから、あんたナツメさんのせなさい」
ナツメ「なるほど」
ナツメ「それがいいわ、いやそうしましょ」
レッド「待て待て、それだとナツメが」
ナツメ「これしかないのよ」
レッド「?」
ハルカ「と、とにかく行きましょ」
レッド「おい、ナツメになんかしたら許さねぇぞ」
ユウキ「俺を信用してくださいよ」
レッド「あんまできない」
ユウキ「え~」
ハルカ「やめなさい」
ルネシティ
ナツメ「ものすごく時間を無駄にした気がする」
レッド「俺はナツメと一緒にいる時間に無駄なんてないよ」
ナツメ「まったくあのぐらいのことで言い合いなんてしないでよね」
レッド「あの二人はどっか行っちゃったんだし、その話はもういいじゃんか」
レッド「ナツメの勝ちで」
ナツメ「もう…ありがと…」
ナツメ「きれいなところね」
レッド「水の都ともいうんだって、だからこんなでっかい湖があるらしいよ」
ナツメ「へ~」
レッド「最初に向こう側に行きたいんだけどいいかな?」
ナツメ「いいわよ」
レッド「じゃあ俺船乗り場いってくるから、ちょっと待ってて」
ナツメ「ええ」
ナツメ「それにしても綺麗なところ、カントーにはこれほどのはないわね」
ミクリ「気に入っていただけましたか、お嬢さん」
ナツメ「え?」
ミクリ「ああ、すいません」
ミクリ「あなたがあまりにも美しいためについ声をかけてしまいました」
ミクリ「私ミクリといいます、ここを気に入ってもらえてうれしいです」
ナツメ「え、あ、ああ、綺麗な街ね」
ミクリ「ああ、なんと美しくかわいらしいお嬢さんだ、お名前を聞いても?」
ナツメ(あんまり関わりたくないタイプね)
ナツメ「ナツメです…」
ミクリ「ナツメさん…あなたの容姿に負けないぐらいすばらしいお名前だ」
ミクリ「ぜひ、私とお茶でもどうですか?」
ナツメ「い、いや私は…」
通行人「ちょっとあれミクリ様よ」「え、本当?」「あれ本物のミクリ様よ」「キャーミクリ様ー!」
ナツメ「に、人気があるみたいですね…呼んでますよ」
ナツメ「あ…行ってあげたらどうですか」
ミクリ「そうですね、やはりこの街は人も水も家もすべてが美しい」
ナツメ「え」
ミクリ「お嬢さん方、これから私と一緒にどうですか?」
通行人「ミクリ様ー!」ゾロゾロ
ナツメ(なんか、いっぱい来た…ホウエンの人はこんな人がいいの?)
ミクリ「ああ、ナツメさん驚かせてしまったようですね」
ミクリ「さあ、お手を…」グイッ
ナツメ「え、ちょっと…」
ミクリ「この街のコーヒーと紅茶は格別なんです、どちらがいいですか?」
ミクリ「それとも私がいいですか?」
通行人「ちょっと何よあの女」「ミクリ様にあんなに近づくなんて」
ミクリ「まあ、気を悪くしないでくれ、あなたたちも私がいいのかい?」ニコッ
通行人「キャー‼」
ナツメ(ホウエンの人はどうなってんのよ)
レッド「あれ、ナツメがいたところにやたらと人が集まってる、何かあったのか?」
レッド「ナツメがいない、どこ行った?」
レッド「あの、すいません、何かあったんですか?」
通行人「ああ、ミクリ様がいらっしゃるのよ」
レッド「ミクリ様?」
通行人「あんたミクリ様を知らないの?それでも人間?」
レッド「いや、初めて聞いた名前なんだけど…」
通行人「ほら、あそこよ、あの方がミクリ様よ」
レッド「やっぱ見たことない…ってなんであいつとナツメがいっしょにいるんだ」
レッド「おいナツメ、これはいったい」
ナツメ「レッド」
ミクリ「レッド…」
レッド「おいお前、ナツメに何してんだ」
ミクリ「ナツメさんには彼氏がいましたか…残念です」
ナツメ「あ、むかえが来たので私はこれで…」
通行人「あの女ミクリ様のお誘いを断るなんて何様のつもりよ」
ミクリ「ナツメさん、あなたに素敵な男性がいることはわかりました」
ミクリ「そのうえで私と一緒にどうですか?」
ナツメ「は」
レッド「何言ってんだこいつ」
レッド「だいたいお前何なんだ」
ミクリ「私はミクリ」
レッド「うるせぇ、どこの西川だよ」
ミクリ「ああ、この服かい?いいと思わないかい」
ミクリ「リメイクされるとなると今まで通りの服じゃダメだろ?」
レッド「そんなこと聞いてねぇよ」
レッド「何ナツメに手だしてんだって言ってんだよ」
通行人「ちょっとあんた、ミクリ様にむかってなんて口のききかたしてんのよ」
通行人「そうよ、ミクリ様に誤りなさいよ」
レッド「なんだここ、ホウエンの中でも特殊なのか、よほどのT.●.Revolutionファンなのか」
ナツメ「そもそもこのミクリって男何者なのよ」
レッド「変態だろ」
通行人「ミクリ様にむかって変態?ふざけたこと言うな!」ギャーギャー
ミクリ「まあ、落ち着きたまえ君たち」
ミクリ「私は君と同じだよ、レッド君」
レッド「俺は変態じゃねぇよ」
ミクリ「…少し話をしよう、悪いけど君たち今日は解散してくれないかい?」
ミクリ「あとで、君たちのうちの誰かむかえにいこう」
レッド「何するつもりなんだよ」
ミクリ「ナツメさんに今日のデートを断られてしまったからね、別の女性を誘うのさ」
レッド「ナツメをデートに誘うだと」
ミクリ「私は毎日別の女性とデートをするからね、誰を誘おうか迷ってたらナツメさんがいたんだ」
レッド「その服装でかよ、やっぱ変態じゃねぇか」
ミクリ「この服は今日からだよ、昨日まではこっちの服だよ」
レッド「何で持ち歩いてんだよ」
レッド「なんかこの街って水ばっかだな、ジムの中まで」
ミクリ「私は水の使い手だからね」
ナツメ「それで、わざわざジムの中に入れて何の用?まさかまたデートって言うんじゃ」
レッド「それは許さねぇ」
ミクリ「まあ仕方ないね、ナツメさんはあきらめよう」
ミクリ「なんたってあのレッド君がついてるんだからね」
ナツメ「やっぱりレッドって有名なのね」
ミクリ「元リーグ本部のチャンピオンにして現在のチャンピオンを超えるチート能力の持ち主」
レッド「ちょっと待て、なんで俺がチートになってんだ、今のやつはともかく」
ミクリ「この世界では君はドラゴン使いを超えるチート野郎になっている」
レッド「ふざけんな、俺がいつそんなことしたってんだ」
ミクリ「じゃあ今君の手持ちで一番レベルが高いのは?」
レッド「ピカチュウだな」
ミクリ「レベルは?」
レッド「188」
ナツメ「……」
ミクリ「某ゲームより100も高い、というよりありえない数字だ」
ナツメ「レッド…あなたまさか…」
レッド「ちげーよ、これは俺たちの努力の結果だ」
レッド「俺たちがシロガネ山でどれだけつらいことをして限界突破したと思ってんだ!」
ミクリ「改造?」
ナツメ「レッド…」
レッド「な、なんだその目…ナツメまで俺をうたがって…」
ミクリ「じゃあそれが努力の結果だという証拠は?」
レッド「そ、そんなもの…ないけどさ…」
ナツメ「そんなレッドが…」
レッド「ナツメ信じてくれ、俺はそんなことしてない!」
ナツメ「……」
レッド「くっ…チクショー!」ダッ
ナツメ「あっレッド!」
ミクリ「出ていちゃったね」
ミクリ「さて、コーヒーのおかわりはいりますか?」
ナツメ「え、ええ…」
ナツメ(レッド…)
ミクリ「じゃあ、入れてきますね」
ナツメ(まさかレッドが…でもじゃあなんであの時言い返さなかったの)
ナツメ(…?あれはスターミー、ミクリさんのかしら)
ナツメ(でもなんでスターミーだけ…)
ミクリ「どうぞ」
ナツメ「あ、ありがとうございます…」
ナツメ(…これは何かおかしい)
ミクリ「ふう…これで、二人になれましたね」
ナツメ「…どういうこと」
ミクリ「どういうことって他に誰かこの部屋にいますか?」
ナツメ「あそこにスターミーがいるわ」
ミクリ「ああ、あのスターミーは私のポケモンです」
ナツメ「そうじゃない…まさかと思うけど、あなたレッドに何かしたの?」
ミクリ「私は何も」
ナツメ「じゃあ」
ミクリ「やったのは私のスターミーですよ」
ナツメ「!?」
ミクリ「ナツメさん、あなたはとても美しい」
ミクリ「このルネシティの女性はみな美しいですが、あなたはそれ以上だ」
ミクリ「だからこそ、私のものにしたかった」
ナツメ「レッドに怪しい光をして、混乱しているところにありもしないことを」
ミクリ「ええ、ジムにつれてこようとしたときにはすでに考えてました」
ミクリ「あなたはレッド君を思うあまり、それ以外の人の心を読もうとも思わない」
ナツメ「……」
ミクリ「…レッド君はもうどこかへ行ってしまいました」
ナツメ「まだ追いかければ間に合うわ」
ミクリ「このジムからは出られませんよ」
ミクリ「できれば私もこんなことしたくなかった」
ミクリ「でも、あなたを手に入れるにはこれしかないんです」
ナツメ「だからって…ひどいわ」
ミクリ「ええ…おそらくこれは私の中で最も最低の行為だと思います」
ナツメ「私は…あなたを倒してでもレッドのところへ行く」
ミクリ「やはりそうなりますか」
レッド「あれ、ここは…」
レッド「さっきまでジムの中にいたと思ったのに…」
レッド「ナツメ?あれナツメは?」
医者「気が付きましたか」
レッド「ここは…」
医者「ルネシティの病院です」
医者「あなた直接ポケモンの技でも受けたんですか?混乱状態になっていたようですが」
レッド「混乱?俺が?」
医者「はい、街中で変な人が暴れまわっているって言われてたのがあなたでしょう」
レッド「……」
レッド「いつの間に俺は混乱させられたんだ…」
レッド「あ、そうだジムに行ってみたら何かわかるかも」
医者「無駄ですよ、今日はジムが閉まってますから」
医者「おそらく混乱していたためジムにいたという錯覚におちいったんでしょう」
レッド「そうか…いや、でもナツメと一緒にこの街に来たってのは確かだ」
レッド「ナツメを探さねぇと」
ルネジム
ナツメ「やっぱり、強い…さすがはホウエンチャンピオン…」
ミクリ「今回はジムリーダーだけどね」
ミクリ「では、私の勝ちなのでナツメさんは私のものだ」
ナツメ「…そんな約束はしてないわ」
ミクリ「では、その約束をしてもう一度戦いますか?違うポケモンを使いますよ」
ナツメ「……」
ミクリ「確かに私のやってることは卑怯です、泥棒と同じ…いや、それ以下」
ミクリ「歪んでいてもこれが私の愛の形ですよ…」
ナツメ「ミクリさん…」
ミクリ「なんですか」
ナツメ「あなたの気持ちはうれしい…あなたのやっていることも私にはわかる」
ナツメ「私もどんな手を使ってでも自分を好きになってもらおうと思ってた人がいた」
ナツメ「現に私はその人にいろんなことをした…今考えてもひどいと思う」
ミクリ「……」
ナツメ「でも、その人は私を好きになってくれなかった」
ナツメ「そしてその人はチャンピオンになった」
ナツメ「私はジムリーダーという立場でも毎日、毎日その人に会いにいった」
ナツメ「そのうち、ようやく私と親しくしてくれるようになった」
ナツメ「私はうれしかった…それと同時に昔のやり方が間違っていたとわかった」
ナツメ「ミクリさん、あなたと同じことを私もしていたんです」
ナツメ「短かろうと長かろうと、時間をかける…奪うみたいな形は違うんですよ…」
ミクリ「……」
ミクリ「なるほど…」
ミクリ「私にはあなたの言うその人を知りません、いや知りたくありません」
ミクリ「なので予想していいます、その人はおそらくチャンピオンになったあと失踪していたんでしょう」
ミクリ「その時あなたはどんな気持ちでしたか」
ナツメ「…とてもつらかったです」
ミクリ「そうなるのに時間は関係ないでしょう、私はあなたの言うその人につらい思いをさせてしまった」
ガチャ
ミクリ「鍵を開けておきました、あなたが本当にその人を思うならすぐにでも会えるでしょう」
ナツメ「……」
ミクリ「男としてどうかと思いますが、謝らないことにします」
ミクリ「時間をかけていつかあなたを私のものにしますから…」
レッド「ナツメ~どこなんだ~」
レッド「まさか、ナツメ…俺のことが…」ガクッ
ナツメ「レッド…」
レッド「…ナツメ!」ギュ~
ナツメ「ちょっとレッド、痛いわよ」
レッド「よかった、丸一日いなくなっちゃったから俺のこと嫌いになったかと思った…」
ナツメ「丸一日…?ああ混乱してたせいでそう思ってるのか…」
ナツメ「大丈夫よ、私は一生レッドのことを愛してるから」
ナツメ「この街はホテルもどの街よりもきれいね」
ナツメ「レッドも見てよ、この景色、湖に映る夕日もいいわね」
レッド「うん…」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「この街を観光したっていう記憶がない…」
ナツメ「…そうね」
ユウキ「ハルカ好きだよ~」
レッド「…聞いたことある声だな」
ナツメ「隣の部屋から聞こえたけど」
レッド「あいつらここについたらすぐにいなくなったけど、こんなとこにいたとは…」
レッド「なんでキンセツにいたんだよ」
ナツメ「なにしてんの?」
レッド「あいつらなにしてるか盗み聞きしようと思って」
ナツメ「もう…なんでそんなこと」
レッド「じゃあナツメが透視してそれを俺に教えるって形は?」
ナツメ「透視はけっこう疲れるのよ」
レッド「じゃあナツメも一緒に盗み聞きしたらいいじゃん」
レッド「あいつらの声がでかいのか壁が薄いのか、よく聞こえるな」
ナツメ「レッド、静かに…」
ユウキ「ハルカ…俺もう我慢できない…」
ハルカ「ユウキまだ夕方よ…その、寝る前でいいんじゃないかな」
ユウキ「ハルカは我慢できるの?ほらここがもうこんなに…」
ハルカ「あっ、ちょっとそんなに…舐めないで…」
ユウキ「ね、いいでしょ」
ハルカ「…一回だけね」
ユウキ「じゃあさっそく…」
ハルカ「んぐ…ん…っ」
ユウキ「あっ…ハルカ、しめすぎ…」
ハルカ「ユ…ユウキこそ…激しっ…」
レッド「……//」
ナツメ「……//」
レッド「…その…なんだ…」
レッド「あっ、そろそろ飯食いにいかないか?」
ナツメ「…そ、そうね」
レッド「このホテルのレストランでいいよな」
ナツメ「じゃ、じゃあ今からいきましょ」
ユウキ「ハルカ…俺…」
ハルカ「…いいよ…ユウキ…」
ハルカ「んんんんんっああっ‼」
レッド「……//」
ナツメ「……//」
レストラン
レッド「……」もぐもぐ
ナツメ「……」もぐもぐ
レッド(なんだか…)
ナツメ(気まずいわね…)
レッド「ごちそうさま…」
ナツメ「もういいの?」
レッド「ああ」
レッド「待ってるからゆっくり食べてていいよ」
ユウキ「あれ、レッドさんたちもここのホテルに泊まってたんですか?」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「な、なんだお前らもここにいたのか」
ユウキ「いや~奇遇っすね、隣いいですか?」
レッド「あ、ああ、いいけど俺たちもうちょっとで戻るから」
レッド「……」
ナツメ「……」もぐもぐ
ユウキ「二人ともあんなに仲がいいのに全然しゃべらないですね」
ハルカ「ほら、やっぱり私たちがいると邪魔なのよ、すいませんね」
ナツメ「あ、ああ別にいいのよ、移動しなくていいわ」
ハルカ「いいんですか?」
ナツメ「え、ええ」
ハルカ「ありがとうございます」
ユウキ「レッドさんたちはあの後どこ行ってたんですか?」モグモグ
ハルカ「ユウキ、口の中に入れたまましゃべるなんて行儀悪いわよ」
レッド「なんか俺今日の記憶ないから覚えてない」
ユウキ「覚えてない?」モグモグ
レッド「ああ」
ユウキ「記憶喪失ですか?」モグモグ
レッド「そうだな」
ハルカ「え、その時ナツメさんは何してたんですか?」
ナツメ「え、あ、私も今日の記憶がないの」
ユウキ「変わったこともあるもんですね」モグモグ
ユウキ「あ、そういや二人の部屋ってどこにあるんですか?」モグモグ
レッド・ナツメ(ピクッ)
ナツメ「ご、ごちそうさまでした」
レッド「お、食い終わったか、じゃあ俺らはこれで」ピュー
ユウキ「なんであんなに急いだんだ?」
ハルカ「さあ」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「…ちょっとトイレ」
レッド「……」ジョロロロ ジャー
レッド「ふう、なんでこんなことになってるんだ…」
レッド「逆にこういうとこが記憶とべよ」
レッド「そういや…フエンタウンに泊まったとき記憶はないけど、たしかナツメが…」
レッド「じゃあ、もしあれが本当ならこんな空気になるのはおかしくないか?」
レッド「なあ、ナツメ」
ナツメ「なに」
レッド「フエンタウンでの旅館のこと覚えてる?」
ナツメ「ええ」
レッド「じゃあ俺が寝る前何かしたってのは?」
ナツメ「……」
レッド「やっぱり嘘だったか…」
ナツメ「ごめん…」
レッド「いや、それでよかった」
レッド「ナツメとの…その、あれだ記憶がないなんて嫌だからな」
ナツメ「許してくれるの…」
レッド「当たり前だ」
ナツメ「ごめんね」
レッド「謝ることなんかないよ」
ナツメ「レッド…」
レッド「ナツメ…」
ユウキ「ハルカ~はやく続きやろ~」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「俺たちの旅行とかって何かと邪魔が入るよな…」
ナツメ「いつまで続けてるのかしら」
ユウキ「あっあっまた…ハルカ…」
ハルカ「んっ…ユウキ…大好きっ…」
レッド「こいつらたしか俺たちが風呂に入る前からやってたよな」
ナツメ「もう何時間…というか隣でずっとこれじゃ…」
レッド「しかたない…」
ナツメ「え」
レッド「壁叩いてうるさいアピール」ドンッ
シーン
レッド「あ、終わったみたいだ、わかってくれたか」
ナツメ「さすがにもう何時間もたってるからね」
ハルカ「ふふ…まだまだ元気みたいね…」
ユウキ「次後ろ向いて…」
ハルカ「ああうっ、さ…さっきよりも、ああっ」
レッド「……」ドンドンドンドンドン
ナツメ「ちょ、叩きすぎじゃないの?」
シーン
レッド「さすがにこんだけしたら」
ユウキ「すいませーん」
ユウキ「さっきからうるさいんでー壁ドンドン叩くのやめてもらっていいですか?」
レッド(ピキッ)
ナツメ「レッド、落ち着いてよ」
レッド「駄目だ、あいつらに天誅かましてやる」
ナツメ「そ、そんな怒ることじゃないってば」
ナツメ「ほ、ほら今度こそ静かになったわよ」
レッド「……」
レッド「やっとか…」
ナツメ「やっとね…」
レッド「いや、待て、ここで…」
シーン
レッド「大丈夫だな」
ハルカ「も、もう…」
ユウキ「へへっ…俺はまだまだいけるよっ…と」
ハルカ「あっ…待ってもう無理っ…あぁあっ」
レッド「……」ガンッガンッガンッ
ナツメ「さすがに今のはちょっとイラッときた」
レッド「こいつら丸聞こえってことわかってんのか?」
ナツメ「たぶんわかってない」
レッド「やっぱ天誅かましてやる」
ナツメ「だから、それはダメだって」
レッド「でもこれじゃ…」
ナツメ「……」
朝
レッド「全然寝れなかった…」
ナツメ「あ、レッド起きたみたいね、朝食食べにいきましょ」
レストラン
ユウキ「あ、レッドさんたちおはようございます」
レッド「なんでお前らの方が早起きなんだよ」
ユウキ「なんでって?」
レッド「いや、気にするな」
レッド「あっちの席に行こう」
ユウキ「レッドさん、隣あいてますよ」
レッド「お前らの隣はいやだ」
ユウキ「なんか怒ってなかった?」
ハルカ「さあ」
レッド「ホウエンってのはどうなってんだ、あんなやつがチャンピオンになるなんて」
ナツメ「やっぱりどこでもチャンピオンってのは変わり者なんじゃない?」
レッド「俺も元チャンピオンじゃん」
ナツメ「あなたもどちらかと言うと変わり者よ」
レッド「どこが?」
ナツメ「私を好きになってくれたから」
レッド「じゃあナツメも変わり者だな」
レッド「チャンピオンを捨てて消えた俺を待っててくれたんだから」
ナツメ「そうね…」
レッド「待っててくれてありがとう」
レッド「だから今日は絶対に連れて行きたいところがあるんだ」
ユウキ「レッドさんもう行くんですか?」
レッド「ああ、というかお前食いすぎだろ、まだ朝だぞ」
レッド「お前らこのあとどこか行くのか?」
ユウキ「トクサネシティに行って流星の滝ってとこ行きますね」
レッド「絶対だな」
ユウキ「そうですけど」
レッド「予定変更するなよ」
ユウキ「なんでですか?」
レッド「お前らと同じとこは行きたくない」
ナツメ「連れて行きたいとこってどこなの?」
レッド「まあ空を飛ぶですぐつくから」
ナツメ「行ったことないとこには使えないわよ」
レッド「行ったことあるから大丈夫だって」
ナツメ「行ったことあるとこ…?」
キナギタウン
ナツメ「ここはキナギタウンよね」
レッド「ああ」
ナツメ「連れていきたいとこってここだったの?」
レッド「いや、ここから少し行ったとこ」
レッド「その前に確認してくるから」
ナツメ「確認って」
老人「……」
レッド「今日は視界が良く向こうの方までよく見えますね」
老人「…そうじゃな」
レッド「こんな日は普段はない島がよく見えるでしょう」
老人「さて、何のことかな」
レッド「ダイゴに聞きました」
老人「…そうか、なら大丈夫か」
老人「今日はまぼろし島が見える」
レッド「よし、じゃあ行こうか」
ナツメ「だからどこによ」
レッド「お楽しみ」
レッド「ラプラスにのっていこう」
レッド「ほら、ナツメものって」
ナツメ「レッドが言うんだからいいとこなんでしょうね」
レッド「ああ、いいとこだ」
まぼろし島
ナツメ「ここは…」
レッド「まぼろし島」
ナツメ「でも、まぼろし島は」
レッド「説明するとややこしいから心読んでくれたほうが早い」
ナツメ「…なるほど」
レッド「でもこの島に何があるか知らないから言ってみないとわからないな」
ナツメ「それにしても変わった島ね」
レッド「出たり消えたりする島なのにポケモンがいるぞ」
ナツメ「これはソーナノね、ソーナンスの進化前、けっこうめずらしいわ」
レッド「そーなの?」
ナツメ「そうなの」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「ふっ…ははっ」
ナツメ「ふふふ」
レッド「もっと奥の方に行ってみよう」
ナツメ「ええ」
レッド「ここはソーナノがいっぱいいるな」
ナツメ「ソーナノは甘いものが大好物だからこういう果物の木や木の実に集まるのよ」
レッド「じゃあ俺も」
レッド「みたことない果物だな、ナツメわかる?」
ナツメ「わからないわ、こんな特別な土地でしか育たない果物なのかしら」
レッド「おおっうまい」
レッド「ナツメも食ってみろよ」
ナツメ「ほんとちょうどいい甘さでおいしい」
レッド「島の裏側まで来たみたいだな」
ナツメ「いい眺めね」
レッド「ああ、風が気持ちいい」
レッド「ちょっと座ろうか」
レッド「……」
レッド「ナツメは…俺のことどう思う?」
ナツメ「どうって…」
レッド「いや、思ったことでいいから」
ナツメ「私はレッドのことが…大好きよ…」
ナツメ「じゃなかったら、チャンピオンを捨てて、連絡もとれず、いつ帰ってくるかわからない人を待ったりしないわ」
レッド「…俺もシロガネ山でナツメに会いたかった」
ナツメ「じゃあ…連絡ぐらいくれてもよかった」
レッド「俺はあの時強くなりたかったから、大事なものをあきらめないといけないと思ってたから」
レッド「でも、ナツメはそんな俺をずっと待っててくれた」
レッド「ナツメは俺にとって…あ~なんだ、とりあえずこれ受け取ってくれ」
ナツメ「これは?」
レッド「その…ずっと待たせたお詫びっていうかお礼っていうか…」
レッド「何ていったらいいのか」
レッド「と、とりあえず開けてみてよ」
ナツメ「…これは指輪」
レッド「たぶん、ちょうどいいはず…」
ナツメ「これって…」
レッド「…あ~その、ナ、ナツメさん」
レッド「お、俺と…けけ、結婚してください!」
レッド「……」カァァ
ナツメ「…レッド」ギュッ
レッド「…へ、返事は」
ナツメ「はい…」
レッド「…ありがとう」ギュッ
2週間後・クチバシティ
レッド「ずいぶんと長い間ホウエンにいたな」
ナツメ「予定よりもだいぶ長くなったからね」
レッド「やっぱり…式はカントーがいいよな」
ナツメ「そうね、どこがいいかしら」
マチス「ヘイそこのイチャイチャカップル、久しぶりじゃないかカ、どこ行ってたんダ」
レッド「そうだな…やっぱチャンピオンらしくリーグでかな」(気づいてない)
ナツメ「それじゃあもう一度チャンピオンになる気?」(気づいてるけどレッドが気づいてないので無視)
マチス「……」
ヤマブキジム
ジムトレ1「あっナツメさんお帰りなさい」
ナツメ「ただいま」
コトネ「ナツメさーん、お帰りなさーい」
ナツメ「コトネ、代理ありがとね、お疲れ様」
コトネ「ナツメさん私やりましたよ」
ナツメ「え?」
コトネ「一度も挑戦者に負けなければご褒美があるんですよね」
ナツメ「そういや…そんなこと言ったような…」
コトネ「ですから、私とナツメさんとレッドさんの3人で…」
ナツメ「だから、それはダメだって」
コトネ「そんな~」
ナツメ「…でも確かに頑張ってくれたみたいだし、今日は一緒に夕食でも食べにいきましょうか」
コトネ「やった~、じゃあもちろんその後もありますよね」
ナツメ「だから…もう…」
ジムトレ1「あの~ナツメさん…話してるとこ悪いんですけど」
ナツメ「なに?」
ジムトレ1「明日ジムリーダー会議です」
ナツメ「……」
コトネ「あっそうだったー、ちょうどいいとこに帰ってきてくれたんだ」
ナツメ「…もう一日遅く帰ってきたらよかった」
レッド「ここもなんか久しぶりだな」
レッド「お、コトネちゃん久しぶり」
コトネ「レッドさん、今度は私と旅行に行きましょう!」
ナツメ「なんでそうなってんのよ」
コトネ「だってナツメさんが3人で」
ナツメ「そこからそうはならないでしょ」
レッド「3人で?」
ナツメ「あ、違うわよ、そ、そうだレッド、今日3人で食事に行きましょ」
レッド「なんだ食事か、いいぞ行こう」
夕食
ナツメ「レッド、あ~ん」
レッド「うん、おいしいよ」モグモグ
コトネ「……」
レッド「次は俺の番ね」
レッド「ナツメ、あ~ん」
ナツメ「うふふ、おいしい~」
コトネ「……」
コトネ(おかしい…)
コトネ(確かにこの二人は旅行に行く前からだったけど、あきらかに違う)
コトネ(ラブラブになりすぎだろ!!何があった!!)
コトネ「……」
ナツメ「あら、コトネどうしたの?食べないの?」
コトネ「…あ、そうだナツメさんお手洗いに行きませんか?」グイッ
ナツメ「え、どうしたの?あ、わかったから引っ張らないでよ、行くから」
コトネ「早く早く」
レッド「?」
コトネ「ナツメさん」
ナツメ「な、なにかしら」
コトネ「何があったんですか」
ナツメ「何がって、なんのことかわからないわね」
コトネ「私の目はごまかせませんよ」
コトネ「どこまでいったんですか!!まさかやったんですか!!ベッドインですか!!」
ナツメ「落ちついてよ、急にどうしたのよ」
コトネ「はぁ…はぁ…」
コトネ「じゃあ答えてくださいよ」
ナツメ「あ、あなたの思ってるようなことはやってないわよ」
コトネ「それはおかしいです、行く前の二人とはあきらかに雰囲気が違いますからね」
ナツメ「雰囲気って…」
コトネ「じゃあ何をしたんですか!!」
ナツメ「たしかに…何もなかったわけじゃ…ないけど…」
コトネ「何があったんです!」
ナツメ「そ、そうね、ホウエン中まわったり、卓球したりかな…」
コトネ「それから、それから」
ナツメ「い、一緒にお風呂に入ったり…」
コトネ「なん…だと…」
ナツメ「あ、でもこれは前からやってたし…」
コトネ「ナツメさんと一緒にお風呂なんて」ジュルリ
ナツメ「よだれ、よだれ」
コトネ「はっ…まさかお風呂でやっ」
ナツメ「てないわよ!…わ、私ったら大きい声でこんなこと…」
ナツメ「あなたの頭の中にはそのことしかないの?」
コトネ「はい」
ナツメ「はいって…」
コトネ「もう頭の中で何百回ナツメさんやレッドさんと…」
ナツメ「それ以上言わなくていいわ」
コトネ「そうだ」
コトネ「そこまで言うなら、ナツメさんがやってないという証拠を見せてもらいます…」
コトネ「おりゃー」
ナツメ「なんでよ」ピッ
コトネ「う、うごけない」
ナツメ「まったく…」
コトネ「すいませんでした、反省してます」
ナツメ「急に何よ、本当に」
コトネ「だってナツメさんがちゃんと教えてくれないから」
コトネ「ナツメさん、あきらかに変わってるですもん、ちゃんと答えてください」
コトネ「レッドさんと何があったんですか!」
ナツメ「レッドに…プロポーズされた//」
コトネ「…!?」
コトネ「あれ?なんか変なことが聞こえたような」
ナツメ「さて、そろそろ戻りましょうか」
コトネ「ストーップ!」
コトネ「もう一度言ってください」
ナツメ「レッドに俺と結婚してくれって」
ナツメ「……//」
コトネ「……」
コトネ「*¥%#%&$‼!‼!‼!‼!‼‼!」
ナツメ「お、落ち着いてよ」
レッド「やっと戻ってきた」
ナツメ「お待たせ」
コトネ「…あはははは」ブツブツ
レッド「コトネに何があったんだ?」
ナツメ「ちょ、ちょっとね」
レッド「あ、そうだコトネちゃんにも言ってた方がいいな」
レッド「俺たち結婚することにしたんだ」
コトネ「!」バタン ブクブク
ナツメ「コトネ!完全に気絶してる…」
レッド「おいコトネちゃんしっかり!」
翌日
コトネ「よく寝た、どうやら悪い夢を見てたみたいだ」
コトネ「ナツメさーんレッドさーん、おっはよーございます!」
ナツメ「レッド口のまわりにご飯ついてるわよ」
レッド「え、どこ?」
ナツメ「とってあげるわ」ペロッ
レッド「……//」
ナツメ「手でとるのがめんどうだったから」
コトネ「……」
ナツメ「あ、コトネおはよ」
レッド「コトネちゃんも朝ごはん食べようよ」
コトネ「……」スタスタ
コトネ「レッドさん、私昨日のショックで手が使えないみたいなんで食べさしてください」
レッド「そんなことあるの?まあいいけど」
ナツメ「そんなことあるわけないでしょ」
コトネ「ナツメさんひどい…」
レッド「まあいいじゃんか、はいコトネちゃん」
コトネ「レッドさん」
レッド「ん?」
コトネ「私もナツメさんみたいにあ~んってしてください」
レッド「ああいいよ、あ~ん」
コトネ「うん、おいひ~」
ナツメ「……」ピクッ
コトネ「レッドさんもっとやってください」
レッド「ああ」
ナツメ「もういいでしょ」
コトネ「え~一回だけじゃないですか~」
ナツメ「一回で十分でしょ」
コトネ「ぷぅ~」
ナツメ「ぷぅ~じゃない」
コトネ「ナツメさんずるいですよ」
ナツメ「ずるくない」
コトネ「じゃあ今度は私がレッドさんに食べさせてあげますね」
ナツメ「ダメよ」
コトネ「そんなダメダメって言わないで~」
ナツメ「あなた手が使えないんじゃなかったの」
コトネ「あ…いや、もう治ったんで」
ナツメ「とにかく、レッドには私が食べさせてあげるんだから」
ナツメ「ほら、レッド口あけて」
コトネ「レッドさん私のを食べてください」
レッド「お、おい同時に出すなよ」
ナツメ「じゃあ私のを食べたらいいわ」
コトネ「私が先に言ったんですから私のを食べますよね」
レッド「だから、二人とも落ち着けって」
コトネ「とりあえず私のを食べてくださいよ」
ナツメ「だから」
レッド「わかったわかった」
レッド「じゃあもう両方いっぺんに食うから」
ナツメ「ちょっとそれじゃあ」
コトネ「あれ~ナツメさん、そろそろジムリーダーの会議の時間じゃないんですか?」
ナツメ「あっいけない、レッド行きましょ」
コトネ「え、レッドさんも行くんですか」
ナツメ「レッドは私の旦那だからね」
コトネ「理由になってないでしょ
レッド「結局俺は会議に入れないし来る意味あったのか?」
ナツメ「少しでも長い時間一緒にいたいからね」
レッド「…そうだな//」
マチス「イチャイチャカップル、また会ったネ」
レッド「マチスじゃんか、久しぶり」
マチス「前会ったばかりだけどネ」
レッド「会ったっけ?」
ナツメ「さ、さあ、わからないわね」
マチス「……」
ナツメ「それじゃあ終わったらまた呼ぶからね」
レッド「ああ」チュッ
ナツメ「やっぱり離れたくないな~」
レッド「俺もだよ」
ナツメ「レッド~」ギュッ
レッド「ナツメ~」ギュッ
マチス「……」
マチス「もうすぐ会議始まるネ」
ナツメ「わかってるわよ」ギロッ
ジムリーダー会議
カツラ「全員そろったようだな、では始める」
タケシ「その前に気になることがあるんですけど」
カツラ「なんだ」
タケシ「なんでグリーンが四つん這いになってその上にエリカが座ってんだ」
グリーン「フッお前たちが気にすることじゃない」
エリカ「そうですわ、早く始めましょう」
会議終了
ナツメ「もしもしレッド、うん、終わったからむかえに来て」
レッド「ナツメ会いたかった」
ナツメ「レッドがいないのがつらかった」
カスミ「あ~オホン、そこのバカップルイチャつくときは人の目をきにしましょう」
レッド「あ、久しぶりだな」
カスミ「あんたらいつからそうなったのよ」
レッド「俺たちは生まれたときからこうなる運命だったんだから」
ナツメ「そうそう」
カスミ「……」イラッ
レッド「なんでカスミ怒ってたんだ?」
ナツメ「そんなことよりどこか行きましょ」
レッド「ジムは?」
ナツメ「コトネがいるから」
レッド「コトネちゃんには悪いな」
タマムシデパート
ナツメ「今日は何食べたい?」
レッド「ナツメの作るものならなんでもいいよ」
ナツメ「も~何がいいか言ってよ~」
レッド「なにがいいかな~」
ナツメ「何がいいの」
レッド「そうだな~」
店員「あのお客様、他のお客様がいますので…」
帰り道
レッド「けっこういっぱい買ったな」
ナツメ「そうね」
グリーン「よぉ、レッド久しぶりだな!」
エリカ「あらあら、レッドさんとナツメさんそんなにひっついてると歩きにくいですよ」
レッド「グリーンにエリカ…」
レッド「というか人の上に乗ってるやつに歩きにくいとか言われたくない」
レッド「というかグリーン、お前いつまでそんなことしてんだ」
グリーン「そんなこと?お前は何を言ってるんだ」
レッド「お前仮にも元チャンピオンでジムリーダーだぞ」
レッド「そんなやつが四つん這いになって動きまわってんじゃねぇよ」
グリーン「って言ってるけど」
エリカ「安心してくださいレッドさん、グリーンさんは私がちゃんと調教しておきましたので何の苦も感じてませんわ」
レッド「お前何してんだよ!」
グリーン「フッレッド、正直言って俺にも何かはよくわからない」
グリーン「でもわかることは、俺はエリカにあらゆることをされた」
グリーン「そして今!エリカが俺の上に座っている!レッド!この意味がわかるか?」
レッド「……」
グリーン「わかった!教えてやる!この俺様が!世界で一番ドMってことなんだよ!」
レッド「…リザードン、俺とナツメをヤマブキまで…」
ヤマブキシティ
レッド「……」
ナツメ「レッド…泣いてるの…?」
レッド「俺は親友を一人…失った」
ナツメ「……」
ヤマブキジム
ナツメ「コトネ今までありがとね、助かったわ」
ナツメ「お礼にこれあげるわ」
コトネ「いえいえ、私はナツメさんのためになればそれだけでうれしいです」
コトネ「それじゃ私はこれで」ピュー
レッド「行っちゃたよ」
ナツメ「何かあやしいわね」
深夜2時・ナツメの家
コトネ「……」コソコソ
コトネ「おはよーございます」ボソッ
コトネ「アンズちゃんに習った技をもってすれば侵入なんて朝飯前」
コトネ「ふふっ直接言ってダメならもう襲っちゃうしかないのだ」
コトネ「どうやらここがナツメさんの部屋」ガチャ
コトネ「あれ、いない」
コトネ「……」ニヤッ ガサゴソ
コトネ「これがナツメさんの下着…」
コトネ「まさに天国」ゴソゴソ
コトネ「よし次」
コトネ「こっちがレッドさんの部屋」ガチャ
コトネ「!?」
コトネ「レッドさんとナツメさんが抱き合って寝ている」
コトネ「ナツメさんが部屋にいない時点でおかしいと思ったけど」
コトネ「……」ニヤッ
コトネ「一人ずつ襲う手間がはぶけた」
コトネ「ふふふ、ここに全裸の私が飛び込みそのまま朝になれば完璧」
コトネ「うおりゃー!!」ガンッ
コトネ「ひ…光の壁が…」
ナツメ「やっぱり何か考えてると思った」
コトネ「ナ、ナツメさん起きてたんですか」
ナツメ「あなたが何もせず帰ったとは思えなかったからね」
コトネ「こ、こうなったらせめてナツメさんだけでも」コチョコチョ
ナツメ「あっ…ちょ、ちょっと」
コトネ「ふふふナツメさんがこしょばしに弱いというのは既に調査済みです」
ナツメ「な、何してんのよ」
コトネ「もちろんナツメさんの服を脱がすんです!!」
ナツメ「やってること変態よ」
コトネ「はい、私今猛烈に興奮してます!!」
ナツメ「そうじゃなくて!」
レッド「う…ん、うるさいな…」
レッド「ナツメどこ?トイレか…」
レッド「……」
ナツメ「……」
コトネ「ふふふ、レッドさんも起きましたか」
レッド「ふ…二人とも裸でなにやってんの…」
ナツメ「い、いやこれは」
レッド「これは夢だ」バサッ
レッド「ナツメが俺以外と裸で楽しんでるなんて…これは夢だ」
ナツメ「ち、違うわよ!!」
コトネ「スキありー!!」
ナツメ「調子に乗らない!」ズビシッ
コトネ「ぐえっ」
ナツメ「コトネはやることがおかしいわよ」
コトネ「だって~」(正座)
ナツメ「レッドからも言ってあげてよ」
レッド「あ、あのさ…その前に二人とも服着たらどうかな…」タラタラ
ナツメ「…!!」カァァ
コトネ「あ~レッドさんもしかして私の裸で興奮したんですか?」
ナツメ「あ、あんたも早く服着なさい」
ナツメ「まったく今何時だと思ってるのよ」
ナツメ「二度とこんなことしないようにね」
コトネ「は~い」
コトネ「じゃあ私帰ります」
ナツメ「せっかくだから送ってあげるわ」
コトネ「ナツメさんが送っていってくれるんですか」
ナツメ「フーディン、コトネをジョウト地方までテレポート」
コトネ「やっぱり…」
レッド「いったい何があったんだか」
ナツメ「鼻血は止まった?」
レッド「ああ」
ナツメ「ねぇレッド…」
ナツメ「その、私の…見たから?」
レッド「え?」
ナツメ「だから私の裸見たから鼻血でたのって言ったの//」
レッド「え、あ、それは…」
ナツメ「どうなの」
レッド「ナツメは心読めるじゃん」
ナツメ「レッドの口から聞きたいの」
レッド「…ナツメの生全裸なんて初めて見たから」
ナツメ「そう…」
レッド「あ、綺麗だったよ」
ナツメ「……!」カァァ
ナツメ「レッド、あなた」
レッド「い、いや見たの一瞬だし、コ、コトネちゃんのも見たかっていわれたら見たけど」
レッド「お、俺の言ってることは断じて嘘じゃない」
ナツメ「……」
レッド「怒ってる…?」
ナツメ「一瞬しか見てないの」
レッド「ほ、本当だって」
ナツメ「…じゃあ、ちゃんと見る?」
レッド「へ?」
ナツメ「……」ヌギヌギ
レッド「ちょ、ちょっと待て何で脱いでんだ」
ナツメ「見たくないの?」
レッド「み、見たいけど、どうしたんだナツメおかしいぞ」
ナツメ「……」
ナツメ「レッド、どう?」
レッド「い、いや、どう?って言っても隣で寝ててよく見えないし//」
ナツメ「私のこと嫌いになったの?」
レッド「そんなわけないだろ」
ナツメ「よかった」
レッド「でもな…俺は男だ」
ナツメ「知ってる」
レッド「隣に全裸の美女が寝ててな…」
ナツメ「いいわよ」
レッド「!?」
ナツメ「どうしたのレッド、固まっちゃって」
レッド「い、いや、待ってくれ…」
レッド(ど、どうするんだ、何をするかはわかるんだが)
レッド(やり方がわからない!)
レッド(そもそもこうやって女性と寝るのはナツメ以外そんな関係になったことはない)
レッド「どうしたら…」ボソッ
ナツメ「レッド」
レッド「は、はい」
ナツメ「その、私ねこういうの初めてなの…//」
レッド「!?」
ナツメ「ごめんね、勝手に心読んじゃった」
レッド「そうか…なら俺は…」
朝
レッド「……」パチッ
レッド「もう朝か…」
レッド「妄想通りの夢見ちまった」
レッド「でも、いつかナツメと…」
レッド「あれ…」
レッド「何で俺裸なんだ」
レッド「まさか…」チラッ
レッド「ナツメ?」
レッド「これは…」
レッド「昨日の夢の続きがあったらこうなってるって展開だな」
レッド「……」
レッド「まさか…」
レッド「いや待て、前にもこんなことあったぞ」
レッド「今回も…」
レッド「やたらとゴミ箱にティッシュが入ってんな」
レッド「それも何か拭いたかのようだ」
レッド「そうか、ナツメめ今回はずいぶんと手の込んだことしてるな」
レッド「でも俺もそう何度も同じ手にひっかからないぜ」
レッド「ちょっと汚いけど、このティッシュはどうせただくるんでるだけだろ」
レッド「……」
レッド「あぎゃーーー!!」
ナツメ「…!」ビクッ
ナツメ「ん…どうしたのレッド、朝から大きい声出して」
レッド「あ、いや悪い」
ナツメ「…え、ちょっとなんで私裸…あ」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「まさか…現実…」
ナツメ「…今回は…そうみたいね」
レッド「……//」
ナツメ「……//」
ヤマブキジム
ジムトレ1「ねえねえ、今日のナツメさん、なんか変じゃない?」
ジムトレ2「たしかに、何もないのに急にうれしそうになったり、照れたり、笑ったりして」
ジムトレ1「それに今日はレッドさん来てないし」
ジムトレ2「別れた…わけないか」
ジムトレ1「いったい何が」
ジムトレ1「ちょっとナツメさんとこ覗いてみない?」
ジムトレ2「そうね」
ナツメ「レッド~早く会いたいよ~」ゴロンゴロン
ジムトレ1・2「……」
ジムトレ2「は、早く戻ろうか」ボソボソ
ジムトレ1「でもこれって」
ナツメ「覗き見はあまりいい趣味とは言えないわね」
ジムトレ1・2「……」
ジムトレ1「えーと、私はたまたま通っただけで」
ジムトレ2「私もです、はい」
ナツメ「なるほど、私に嘘つくとはいい度胸ね」
ジムトレ1「こ、これはナツメさんの様子がおかしいなと思っただけで」
ジムトレ2「さっきのは忘れますから」
ジムトレ2「あっじゃあ、さっきナツメさん何してたんですか?」
ジムトレ1(こいつ、この状況でそれ聞くって正気か!?)
ナツメ「な、なんのことかわからないわね」
ジムトレ1(取り乱した!)
ジムトレ2(いける!!)
ジムトレ2「レッドさんと何かあったんですか~」
ナツメ「いや、何も変わりないわよ!!」
ジムトレ1「どこまでいったんですか?」
ジムトレ2「もしかしてもうやることやったんですか」
ナツメ「ななな、何いい言ってんのよ」カァァ
ナツメ「べべ別に今まで通りよ、も、もういいからあなたたち戻りなさい」
ジムトレ1「まさかそんなどこまでいってたとは」
ジムトレ2「あれは冗談半分だったんだけどな」
ジムトレ1「じゃああの二人だともうすぐ結婚とか」
ジムトレ2「ありえるわね」
ジムトレ1「あのナツメさんが結婚か」
ジムトレ2「そうね、考えたら初めてレッドさんと会ったときから変わったからね」
ジムトレ1「そうそう、それまで私たちジムトレでさえ近づけなかったのにね」
ナツメ「聞こえてるわよ」
ジムトレ1・2「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」
夜
レッド「なあ確か明日はジムが休みなんだよな」
ナツメ「ええ、そうよ」
レッド「だったらさ、明日みんなにあいさつに行かないか?」
レッド「俺こういうのは直接言いたいんだ」
ナツメ「いいわよ」
風呂
レッド「やっぱ風呂はいいな」
レッド「あっやべ、昨日のナツメのこと考えたら…」
ナツメ「レッド」
レッド「なに?」
ナツメ「入るよ」ガラッ
レッド「え、待って、タオルとかつけてな…」
ナツメ「も、もういらないんじゃない…//」
レッド「ブッ…ナツメ、せめて隠す動作ぐらい…」タラタラ
ナツメ「そろそろ止まった?」
レッド「い、いやこの状況じゃ止まるどころか、ますます…」タラタラ
ナツメ「ねえ、レッド」
レッド「なんだ」
レッド(いかん、ナツメの胸がモロに見えてて止まる気配がない)
ナツメ「やっぱり、あのことは本当だったのね」
ナツメ「私…まだ信じられないの」
レッド(俺もこんな状態になるのに、ああなったのは信じられない)
ナツメ「……」カァァ
レッド(ていうか、もうわざと見せてきてるだろ…)
レッド「ナ、ナツメ…嫌ならそんなことしなくていいんだぞ」
ナツメ「レッドは嫌なの?」
レッド「い、嫌じゃないけど…!」
レッド(俺のギャラドスが耐えられない)
レッド「お、俺もう先あがるわ」
レッド「まさか一夜でナツメがああなるとは」
レッド「でも、やっぱナツメはいいな…」タラ
レッド「おっと、また出てきかけた」
レッド「まずいな」
レッド「ナツメとこんな状態じゃ俺の理性がもたん」
レッド「いつナツメを襲ってしまうことか…」
ベッド
ナツメ「レッド、明日はいつごろからみんなのとこに行くの?」
レッド「そうだな、昼頃かな」
ナツメ「じゃあ問題ないわね」
レッド「なんの?」
ナツメ「バトル」
レッド「え?」
ナツメ「バトル」
レッド「いや、何言ってんのかわかんない」
ナツメ「今日私がジムにいた間、いろいろとカスミから聞いたの」
レッド「……」
ナツメ「こうしたらレッドはよろこんでくれるって」
ナツメ「だからバトル」
レッド「ま、待って、まだ心の準備が…」
ナツメの攻撃 (胸で)のしかかり
レッドはまひした
続けてナツメの攻撃 舌でなめる
レッドの攻撃 かたくなる
ナツメの攻撃 あまえる
レッドの攻撃 かたくなる しかしこれ以上かたくならない
ナツメの攻撃 舌でなめる
レッドはしびれて動けない
ナツメの攻撃 しめつける
レッドの目の色が変わった
レッドの攻撃 みだれづき
レッドはしめつけを受けている
ナツメの攻撃 ほしがる
レッドの攻撃 ハイドロポンプ
……
レッドは目の前が真っ暗になった…
ナツメ「レッド、ねぇレッド、起きて」
レッド「ん…」
ナツメ「もう昼よ」
レッド「え、そんな寝てたの?」
ナツメ「私も今起きたの」
ナツメ「…今度はちゃんと覚えてる?」
レッド「ああ…」
レッド「3時間ぐらいだったな」
ナツメ「……//」
ニビシティ
レッド「過ぎたことはしかたないけど、やっぱ朝からがよかったな」
ナツメ「どうして?」
レッド「俺が最初に旅立ったのも朝だったから」
ナツメ「それじゃあマサラタウンからじゃないの?」
レッド「いや、母さんにはもう言ってあるから最初のバッジのあるここからだな」
ニビジム
レッド「タケシいる?」
タケシ「おお、レッドにナツメじゃないか、どうした?」
レッド「まあ、報告というか」
レッド「俺たち結婚することにしたんだ」
タケシ「結婚だと、あのレッドがか」
レッド「あのってなんだよ」
タケシ「だってお前と初めジムと食堂を間違えて入ってきたようなドジ野郎だったのにな」
ナツメ「レッドそんなことしてたの?」
タケシ「ああ、それで最初の会話が『かつ丼ひとつ』だったもんな」
レッド「今そんなことどうでもいいんだよ」
タケシ「まあ、なんにせよおめでとう」
タケシ「式はするのか?」
レッド「ああ、その時また連絡するよ」
タケシ「はぁ~俺も早く結婚したいな」
レッド「その前に相手さがせよ」
タケシ「ははっそうだな、まぁ俺の場合人間なら男でも女でもいいからな」
レッド「……」
ナツメ「…そ、そろそろ行きましょうか」
レッド「そ…そうだな、じゃあまた」
レッド「タケシって初めてあったときからなんか変だと思ったら」
レッド「男でも女でもいけるって」
ナツメ「エリカやコトネの男版ね」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「なんか嫌だな、それ」
ナツメ「そうね」
レッド「時間ないし、ハナダシティまで飛ぶか」
ハナダシティ
レッド「ここは最近嫌な思い出ができたな」
ナツメ「あれはやっぱり私のせいね…」
レッド「だからナツメは悪くないって」
ナツメ「本当…?許してくれるの?」
レッド「許すもなにも、俺が悪いんだしな」ギュッ
ナツメ「やさしいのね…」ギュッ
カスミ「あんたら、私のジムの前でイチャつくんじゃない!」
レッド「あ、カスミ呼ぶ手間が省けた」
カスミ「このジムのドアは自動なの!」
カスミ「だからあんたらが前にいるとずっと開いてて、イチャついてんのが丸見えなの!」
ナツメ「気にしなきゃいいじゃない」
カスミ「気になるだろー!」
カスミ「で、何しに来たの?」
レッド「報告に」
カスミ「なんの」
レッド「結婚」
カスミ「誰が」
レッド「俺とナツメが」
カスミ「…疲れてるのかな?もう一回言って」
レッド「俺とナツメが結婚する」
カスミ「……」
カスミ「はいはいはい、なるほどなるほどってなんですってー!」
カスミ「あんた私がどれだけ旅の手伝いしてげたと思ってんの!」
カスミ「私を捨ててナツメを選ぶっていうの!」
レッド「いや、だから俺はナツメが好きだって…」
ナツメ「それにあなた何人と付き合ってんのよ」
カスミ「あんなのどうだっていいのよ」
カスミ「それにナツメじゃ私がせっかく教えてあげたこともできないでしょ」
ナツメ「できた」
カスミ「でも私だったら…え?」
カスミ「やった…の?」
ナツメ「…うん」
カスミ(ナツメだったらどうせできずに別れると思ったから教えたのに)
カスミ(ナツメにレッドの初めてをとられた!?!?!?)ガクッ
レッド「カスミ?」
レッド「まあ、また式のあるとき連絡するから、よかったら来てくれ」
クチバシティ
ナツメ「レッド、ここはどうなの?」
レッド「ああ、サント・アンヌ号のことはよく覚えてるけど、街自体はあんまり…」
レッド「マチスの変人キャラしか覚えてない」
ナツメ「私は正直マチスはちょっと苦手ね」
レッド「あきらかに俺の旅で会った人であいつぐらいかな、マジでひいたやつ」
マチス「ヘイ!カップル何してるんダ?」
レッド「ジムに行く手間が省けたな」
レッド「俺たち結婚する」
レッド「また式の前に連絡するからよかったら来てくれ」
レッド「じゃ」
マチス「……」
タマムシシティ
レッド「ここはよく記憶にのこってる」
レッド「こんなとこにロケット団のアジトがあったからな」
ナツメ「よく見つけられたわね」
レッド「ああ、コインゲームでその時の全財産すって、イラついたから壁殴ったらたまたまそこにスイッチがあったんだ」
ナツメ「ほんとたまたまね」
ナツメ「エリカのとこに行くの?」
レッド「いや…エリカには手紙書いてるからジムトレの人にでも渡しておく」
セキチクシティ
レッド「ここは帰ってきてから初めてきたけど、ずいぶん変わってるな」
ナツメ「そういや来てなかったわね」
レッド「サファリもなくなってる」
レッド「まあ、数年たてば変わるのも当たり前か」
レッド「ジムに行こう」
レッド「誰もいない、どうせ隠れてるんだろ」
レッド「お~いキョウ」
ナツメ「キョウはジムリーダーじゃないわよ」
レッド「え、そうなの、じゃああいつ何にもしてなかったらもうコスプレ中年ニートだよ」
ナツメ「ちゃんと四天王やってるから大丈夫よ」
ナツメ「アンズちゃん、私ナツメよ、出てきて」
アンズ「ナツメさんですか」シュタッ
レッド「あれ、この子ってキョウの子どもだよね」
アンズ「はい、あなたがレッドさんですね、昔ジムに来たとき見たことあります」
アンズ「でも、ナツメさんとレッドさんが一緒にいらっしゃって、何かあったんですか?」
ナツメ「ええ、私たち結婚することになったからあいさつに」
アンズ「え~結婚ですか、おめでとうございます!!」
レッド「初めて普通に祝ってくれたな」ボソッ
ナツメ「ありがと、式のとき連絡するからよかったら来てね」
アンズ「はい、是非行かせてもらいます、あっ父にも教えないと」
ナツメ「私たちあとでリーグにも行くから大丈夫よ」
グレン島
レッド「おい、これどうしたんだよ」
ナツメ「レッドがいない間に大噴火があってね…」
レッド「まじか…ヅラさん大丈夫なのか?」
ナツメ「ええ、むしろ元気すぎなぐらい」
レッド「じゃあジムは」
ナツメ「ジムはふたごじまに移動してあるのよ」
レッド「大変だな、あの人」
ふたごじま(グレンジム)
レッド「洞窟にちょっと手を加えただけみたいだな」
ナツメ「いろいろ大変なんだから仕掛けなんて作ってられないのよ」
ジムトレ「あなたヤマブキのナツメさんですよね、なにか用事でも?」
ナツメ「カツラさんいないの?」
ジムトレ「はい、出かけるって言ってました、たぶん当分帰ってこないかもしれません」
ナツメ「そう、じゃあ行きましょレッド」
レッド「ああ」
レッド「思ったけど、ナツメの超能力なら居場所がわかるんじゃないか?」
ナツメ「そうね、やってみる」
ナツメ「……」
レッド「どう?」
ナツメ(これはグレン島…火山…火口ってこんなとこいるわけないし…)
ナツメ「駄目ね、人間がいられるような場所にいないわ」
レッド「人間がいられないようなとこいんのかよ」
ナツメ「たぶん今日は調子悪いみたい」
レッド「どこで何してんだ?」
ナツメ「グレン島の火山の火口で体育座りしてる」
レッド「…ナツメにはわるいけど、ありえないな」
ナツメ「やっぱり?」
レッド「仕方ない、次行こう」
レッド「次はセキエイ高原だ」
ナツメ「やっぱり…トキワシティにはいかないのね」
レッド「……」
レッド「ああ…トキワに行けばいるとは限らないけどグリーンがいる」
レッド「俺は昔からグリーンを知っている…」
レッド「だから…俺はもうあんなグリーンを見たくはないんだ」
ナツメ「……」
セキエイ高原
レッド「もうここには戻ってこないと思ったけど来ちゃった」
ガシャーン
???「ぎゃー!」
レッド「なんだ?」
ナツメ「レッド、上を見て!人が!」
レッド「ほんとだやばい、カビゴン!」
カビゴン「ワタシノセントウリョクハ53マンデス」ボブヨン
レッド「おい、あんた大丈夫か!?」
???「うっ…チ…チート…カイ…リュ…」ガクッ
ナツメ「ねえ、さっきこの人が落ちてきた場所って…あそこチャンピオンの部屋よね」
レッド「ああ…俺も元とはいえリーグ関係者だし」
レッド「こんなことが問題になるとやっかいだから、悪いけどこの人はそこらに隠しておこう」
ナツメ「…と、とりあえず行ってみましょ」
イツキ「おや?まさかチャレンジャーがナツメさんとは」
イツキ「しかも彼氏連れで」
ナツメ「別に挑戦に来たわけじゃないわ」
レッド「誰こいつ?」
イツキ「ふふっ僕のことを知らないなんて僕もまだまだだね」
ナツメ「新しく入った四天王よ、報告はレッドの知らない人にもする?」
レッド「俺はレッド、今度ナツメと結婚する!よろしく!」
ナツメ「…次行きましょ」
イツキ「ちょっと勝手に進んでもらっちゃ困るよ」
レッド「誰もいない…というかこの感じ、どこかで」
キョウ「むむっおぬしらレッドにナツメではないか」
レッド「そういや四天王になったって言ってたな」
キョウ「なんだ、チャンピオンに戻る気になったのか?」
レッド「いや、ここには報告に」
ナツメ「私たち結婚することになりました」
キョウ「なんと、それはめでたいな」
キョウ「ではこれはわしからのプレゼントとしてバトルでもするか」
レッド「いや、それより早くワタルのとこに行かないと」
レッド「なんだシバはそのままなんだ」
シバ「ウー!ハーッ!」
ナツメ「い、一応言ってみる?」
レッド「そうだな、俺たち今度結婚するんだ、今日はその報告に」
シバ「ウー!ハーッ!」
シバ「ウー!ハーッ!」
ナツメ「……」
レッド「俺の知ってるこいつは少なくとも人間の言葉をしゃべれたんだがな」
シバ「しゃべれるよ、うん、おめでと」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「おお、四天王の最期がこんなきれいなお姉さんとは」
ナツメ「レッド」
レッド「いやいや、ナツメの方が比べものにならないぐらい可愛いしきれいだよ」
ナツメ「もう、レッドったら」
カリン「ちょっとあんたら」
カリン「挑戦しにきたんじゃないの?」
カリン「それにあんたヤマブキのナツメよね、そんなキャラだった?」
カリン「どっちが挑戦者かしらないけど、カップルでここに来るなんていい度胸してるわね」
レッド「いや、俺たち別に挑戦しにきたわけじゃ」
カリン「じゃあなに?リーグにイチャつきにきたってわけ?」
レッド「どっちかってとそっちのんが近いな」
カリン「あんたふざけてんの?どうやってここまで来たか知らないけど」
ナツメ「カリン落ち着いて、別に戦いにきたわけじゃないってば」
カリン「じゃあ何しにきたの」
ナツメ「四天王たちに結婚の報告…」
カリン「結婚ってまさかあんたが…私より先に…」
レッド「よし、ワタルんとこ行こう」
レッド「俺がチャンピオンだった時とだいぶ変わってる」
レッド「こいつどんだけドラゴン好きなんだ」
ワタル「なんだまた挑戦者か?」
ワタル「む、レッド君じゃないか」
ワタル「久しぶりだな、チャンピオンに戻りにきたのか?」
レッド「いや、そんなんじゃないけど」
ナツメ「ねえレッド見て、やっぱりあの人ここから落ちたみたい、あそこに穴ができてる」
レッド「そうだ、お前さっきここに来た挑戦者に何したんだよ」
ワタル「何ってバトルだよ」
レッド「いや、さっき落ちてきたやつチートカイリューとか言ってたぞ」
ワタル「チート?どこの言葉だいそれは?
ワタル「それよりちょうどいい見せたいのがあるんだ」
ワタル「これを見てくれ」
レッド「ボーマンダだな、それがどうしたんだ」
ナツメ「ちょっとレッド、このボーマンダの技…」
レッド「なになに…エアロブラスト、聖なる炎、時の咆哮、亜空切断…」
ワタル「どうだい?」
レッド「おかしいだろー!」
レッド「何したらこうなるんだ!」
ワタル「ふつうに育てただけだよ」
ワタル「まだまだいるよ、ほら」
ワタル「ギャラドス、リザードン、ガブリアス、チルタリス」
ナツメ「これは」
レッド「全部ふつうじゃ覚えない技を覚えている」
レッド「こんなこと許されると思ってんのか」
ワタル「許すも何もこのすべてのリーグの頂点にあるここ本部のチャンピオンは俺だ」
ワタル「つまり今のこの世界のルールは俺だ」
ワタル「俺は天才だ、だからこんな技を覚えさせられる」
ワタル「そして見たまえこれが俺のカイリューだ」
レッド「なら、俺がお前を倒してチャンピオンにもどり、このルールを変える」
ワタル「待ってくれ、それは困る」
ワタル「これは俺の実力で覚えさせた技だ、それを不正と思われるなんておかしい」
レッド「おかしいのお前だろ」
ワタル「わかった、これをやる、だからチャンピオンに戻らないでいいだろ」
レッド「なんだこれ」
ワタル「それは全ての地方をつなぐ超豪華客船のパスだ」
ワタル「しかもそれ一つで何人でも行けるぞ」
レッド「これもお前が作ったのか?」
ワタル「それは貰い物だ」
レッド「じゃあもらっとく」
ワタル「ところで、君たち何しに来たんだ」
ナツメ「ねぇレッド、正直ワタルは呼ばない方が…」ヒソヒソ
レッド「ああ、それは俺も思った」ヒソヒソ
ワタル「お~い」
レッド「あ、いや何にもない、ただちょっと来ただけ」
ナツメ「そうそう、穴が開いてたから気になっただけよ」
ワタル「ところで君たちなんでそんな引っ付いてんだ?」
レッド「じゃあな!」
レッド「とりあえず思いついたのはまわったかな」
ナツメ「ねえ、誰か倒れてる」
レッド「あ、忘れてた」
レッド「おい、しっかりしろ」
???「…ん」
ナツメ「気が付いたみたいね」
???「ここは…?」
レッド「セキエイ高原、ポケモンリーグの本部があるとこ」
???「あ、そうだ…僕、ここのリーグに挑戦してて」
レッド「ああ、たぶんあいつのことだから、直接攻撃してきたんだろう」
レッド「改造してるからなのか、今のあいつは全てのトレーナーの中でもトップクラスだ」
レッド「そう簡単には倒せない、あんまりムチャはしないことだ」
???「ムチャじゃありません、僕これでも一応シンオウで殿堂入りしてますから」
ナツメ「それはすごいじゃない」
レッド「お前名前は?」
???「僕はコウキっていいます」
レッド「俺はレッド、こっちはナツメ」
レッド「じゃあコウキはこのリーグに挑戦するために来たのか?」
コウキ「まあ、観光のついでに」
レッド「観光ついででリーグ制覇されるなんて、それはそれでいやだな」
コウキ「それにしてもやはり本部のチャンピオン、本気のシロナさんぐらい強い」
レッド「シロナ?」
ナツメ「たしかその人シンオウのチャンピオンよね」
コウキ「はい、やっぱりシロナさんは有名なんですね」
レッド「俺知らねぇぞ」
ナツメ「とにかく有名な人よ」
レッド「ふ~ん」
コウキ「あんまり興味なさそうですね」
レッド「ああ、そいつ女だろ?」
コウキ「はい、かなりの美人ですよ」
コウキ「もしかしてレッドさんって」
レッド「ちげぇよ、俺はナツメ以外の女に興味ないだけだ」
コウキ「まさか二人はカップルですか」
レッド「まさかってなんだよ」
コウキ「こんなきれいな彼女なんて羨ましいです」
レッド「まあな、なんたってナツメは世界一だからな」
コウキ「……」
コウキ「じゃあ、僕もう行きます」
レッド「どこ行くんだ?」
コウキ「それはまだ決めてません」
コウキ「そうだ、シンオウに来ることがあったらぜひ僕のとこに来てくださいね」
レッド「シンオウか」
ナツメ「そういや前はすぐ帰ったもんね」
レッド「そうだな」
レッド「新婚旅行…シンオウなんてどうだ?」
ナツメ「そうね、ちゃんと見てないし」
ナツメ「でも、先に式場決めましょ」
レッド「どこがいいかな」
二週間後
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「お、おはようナツメ」
ナツメ「おはよう…レッド」
レッド「……」
ナツメ「……」
ナツメ「お母さんのとこ行かなくていいの?」
レッド「…どうせ後で会うしな」
ナツメ「そう」
レッド「もうこんな時間か…」
レッド「お、俺先に行ってくる」
ナツメ「わかった」
レッド「……」
レッド「止めないの?」
ナツメ「レッドも…今はその方がいいでしょ」
レッド「…ああ」
クチバシティ
レッド「さすがに早すぎたか」
レッド「まだ4時間も前だからな、ははっ」
タケシ「よ、レッド」
レッド「タケシ…悪いなこんな時間に呼んで」
タケシ「悪いと思うならこんな時間に呼ぶなよ」
レッド「……」
タケシ「なんだお前もしかして緊張してんのか?」
レッド「そりゃ緊張ぐらいするだろ」
タケシ「お前でも緊張するんだな」
レッド「初めてのことの前にはたいてい緊張しちまうんだよ」
タケシ「まったくなんで俺までお前のあいさつにつきあわせるんだ」
レッド「こんなでかい船貸切だとあいさつする人も多いからな」
タケシ「答えになってねぇよ」
レッド「助かったよ、ありがと」
タケシ「レッド」
タケシ「結婚おめでとう」
レッド「……」
タケシ「そろそろナツメも着替え終わってんだろ、行ってやれ」
レッド「ああ」
レッド「ナツメ入るよ」ガチャ
ナツメ「レッド…」
レッド「おお…」
ナツメ「変じゃ…ないかな…」
レッド「すげーきれい」
カスミ「こら、レッド、ナツメはまだ準備中よ」
レッド「なんだカスミいたのか」
カスミ「いたのかって…とにかくあんたはみんなにあいさつしてきなさい」
レッド「へん、それなら、船長から雑用の掃除の人にまでとにかく全員にやったぜ」
カスミ「レッドにしてはやるじゃない」
カスミ「でも、まだ出てなさい」
レッド「なんでだよ」
カスミ「あ~、これだけは言っておいてあげるわ」
カスミ「その、二人とも結婚おめでと」
レッド「ははっありがと」
カスミ「はい、まだやることあるでしょ、出てなさい」ドンッ
レッド「うおっ」
レッド「よしっ俺が調べてたことは全部やった」
レッド「祝電も届いてる、うれしいな」
レッド「ナツメ、入るね」ガチャ
レッド「ナツメ祝電届いてるから見ない?」
ナツメ「誰から来てるの?」
レッド「ええと、とりあえず読んでみよう」
レッド君、ナツメちゃん結婚おめでとう
前に会ったときから二人は結婚すると思ったよ
そうそう結婚といえば、僕も結婚してて子どもがいて
世界トップクラスの会社の次期社長、一生趣味で遊んでくらせるほどの財力
それらを持ちあわせて、さらにリーグチャンピオン
結局僕が一番強くてすごいんだよね
ダイゴ
レッド「自慢じゃねーか!」
ナツメ「他ないの?」
レッド「いや、まだある」
レッドさん、ナツメさんご結婚おめでとうございまーす
今度子どもが産まれまーす
ユウキ ハルカ
レッド「こいつら祝う気0じゃん」
レッド「なんでこれで報告してんだよ!」
ナツメ「つぎ…」
レッド「これは?」
ナツメさん、ああナツメさん
結婚してしまうのですね、私は残念です
別れたら教えてください、すぐに駆けつけます
ミクリ
レッド「なにこれ」
ナツメ「ああ、変態ね」
レッド「変態!?」
ナツメ「ホウエンからのまともなのが一つもないんだけど」
レッド「つーかこいつら祝う気ないのになんで出したの」
レッド「あれ?」
ナツメ「どうしたの」
レッド「今日ヅラさん来てないの?」
ナツメ「そうなの?」
レッド「だってヅラさんからきてる」
ナツメ「なんてきてるの?」
ジムリーダー会議のあと
グレン島火山の火口でずっとスタンバッてました
カツラ
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「ナツメの超能力はやっぱすごいな…」
ナツメ「あれであたってたのね…」
レッド「ジムリーダー会議のあとってことはこの人ずっとあそこにいたってことか」
ナツメ「そうみたいね」
ナツメ「今超能力で見たけど、あそこで怪我して入院してるわね」
レッド「あとでおみまいに行くか…」
レッド「もうまともなのがないな」
ナツメ「他ないの?」
レッド「あるけど、この流れでまともなのくるわけない」
ナツメ「それだけ私たちのまわりにまともなのがいないってことよね」
レッド「そうなるな」
レッド「けっこう致命的だぞ」
式終了・披露宴
ナツメ「これで私たち夫婦なのね」
レッド「ああ、だいぶとんだけど」
ナツメ「あなたが一番来てほしい人がいなかったからね」
レッド「誰だよ」
ナツメ「それはあなたが一番わかってるでしょ」
ナツメ「船で式をしたのも、彼が四つん這いなんかで入ってきてほしくないから」
レッド「さあな」
オーキド「―――それでは、みなさん、乾杯!」
バサッバサッ
オーキド「ん?羽?」
ナツメ「レッド、上を見て」
グリーン「ピジョットもどれ」
レッド「あいつ、パラシュートもつけてないのにあんな高いとこから落ちる気か?」
グリーン「はっはー!またせたなレッド!…あと助けてくれー!」
レッド「やっぱりな…みんな離れて、カビゴンたのむ」
カビゴン「アレガチキュウダヨ、パパ・・・」ボヨン
グリーン「うわっ」ジャボン
レッド「海に落ちた」
グリーン「はぁ…はぁ…マジでやばかった…」
レッド「来てくれたんだな」
グリーン「俺とお前は一番の親友のはずだ」
グリーン「そんなやつを祝おうってやってるのに俺が来ないわけないだろ」
レッド「…ありがとな」
グリーン「フッ…おい、じいさん俺が乾杯をする!」
オーキド「もうみんな飲んどるぞ」
ナツメ「あなた、うれしそうね」
レッド「ん?いや、四つん這いよりダサい登場シーンだったよ」
レッド「それにあいつには知らせてなかったし…」
ナツメ「何言ってんの、あなたが彼に手紙書いてたの知ってるわよ」
レッド「なんだ、ばれてたのか」
ナツメ「私に隠し事はできないわ」
レッド「そうだった」
船員「あの、招待状のない方は船に入れないきまりになっておりまして」
キョウ「招待状ならこれだろ」
船員「はい、それですけど、ひとつしかないので、あなたしか入れません」
キョウ「では、ここはわしが行ってこよう」
ワタル「なんとややこしい」
船員「そういうきまりでして」
ワタル「めんどうだ、破壊光線!」ドンッ
船員「ぎゃー」
ワタル「邪魔はいなくなった、これで入れる」
レッド「なんか今でかい音しなかった?」
ナツメ「たしかに」
ワタル「やあ、レッド君、水臭いじゃないか」
ワタル「結婚するなら俺たち四天王も呼んでくれてもいいんだぞ」
レッド(さっきの音の原因はこいつか)
レッド「あ~悪い悪い、いろいろバタバタしてたからぬけてるとこがあって」
レッド「でも、もう式とか終わったぞ」
ワタル「問題ない、俺が今からショーをしてやろう」
レッド「いや、ややこしくなるからやめてくれ」
タケシ「おい、ワタルたちがなんかしてるぞ」
マチス「どうやら何かショーをするとか聞こえたネ」
アンズ「あ、父上もいらっしゃる、楽しみですね」
グリーン「ふんっ、どうせくだらんことだ、俺が行った方が盛り上がる」
エリカ「なら私たちのSMプレイでもやりますか?」
カスミ「エリカ、それ堂々とやっていいものじゃないわよ」
ワタル「チャンピオンワタルの~スーパーイリュージョン‼」
ワタル「いけっカイリュー!」
ワタル「もっともっと高く飛ぶんだ!」
ワタル「みんな見てろ!カイリュー大爆発だ!」
ドカーン デデーン
レッド「こいつマジで何考えてんだ」
ナツメ「なんか…小っちゃいカイリューがいっぱい降ってきたわよ」
タケシ「なんだこのカイリューたち」
エリカ「あらかわいらしい」
マチス「エリカさん、そこどうでもいいネ」
ワタル「さあ、ミニカイリューたちよ、空にむかってVジェネレート」
全員「もうつっこまない」
ワタル「はーはっはは、楽しんでもらえたかな?ではさらばだ!」
レッド「あいつら何しに来たんだよ」
オーキド「余興も楽しんだし、そろそろ新郎新婦退場」
レッド「博士、ワタルのやつ完全改造してるぞ、博士としてほっといていいのか」
オーキド「みなさん拍手を」パチパチ
レッド「聞けよ!」
グリーン「おら、何やってんだ、退場だぞ、新婚さんよ」
レッド「む…//」
翌日
レッド「うっ…なんか気持ち悪い…」
ナツメ「昨日あのあとの二次会で酒の飲みすぎね、酒飲み大会とか言いだすからよ」
レッド「あれ?昨日何があったんだっけ…」
レッド「やばい…記憶がとんでる」
ナツメ「何言ってんの、昨日は私たちの結婚式があったのよ、あなた」グイッ
レッド「いてて、そうか…ははっ夢じゃなかったのか」
レッド「これで本当にナツメと一緒にいられる」
ヤマブキジム
ジムトレ1「ナツメさんご結婚おめでとうございます」
ナツメ「ありがとね」
ジムトレ2「それにしても式での私たちの出たとこ全部カットされてたんですけど」
ジムトレ1「まあ、あんまりおもしろくなかったからカットされたんだけどね」
ナツメ「オーキド博士が10曲ぐらい熱唱してたのにそれも全部カットされたわよ」
ジムトレ1「それどころか百人ぐらい式に集まってたのに十数人しかいなかったみたいになってましたもんね」
ジムトレ2「細かいことはいいのよ」
ジムトレ2「あっそうだナツメさんに手紙が」
ナツメ「手紙?」
ナツメ「何かしら?」
ジムトレ1「それにしても式の次の日からもうジムに来るなんてすごいです」
ナツメ「ジムリーダーを何年もやってると当たり前みたいになってね」
ナツメ「それにジムリーダーやってたおかげでレッドと会えたんだし」
ジムトレ2「ナツメさん、挑戦者の人が来ました」
ナツメ「そう、じゃあみんな自分の場所にもどって」
ナツメ「この手紙はあとで読も」ポイッ
夜
ナツメ「ねえレッド」
レッド「なんだ」
ナツメ「明後日からね理由はよくわからないけど、どこのジムも長期間休みなんだって」
レッド「どこのジムも?」
ナツメ「そう、だからね新婚旅行なんてどうかな」
レッド「そうだな」もみもみ
ナツメ「それとね」
ナツメ「話聞くときは胸もむのやめてね」
レッド「つい夢中になっちゃって…」
クチバシティ
レッド「そういや、ワタルからもらったこのパスだとただでいけるらしい」
ナツメ「ワタルからってのが怪しいわね」
レッド「とりあえず行ってみよう」
ナツメ「レッド~手つなご」
レッド「うん」
???「……」ササッ
レッド「でっけぇ船」
ナツメ「サント・アンヌ号以上ね」
受付「チケットをお願いします」
レッド「このパスって使える?」
受付「はい、ではお通りください」
レッド「使えるんだ」
ナツメ「ワタルもたまにはいいのくれるのね」
???「……」ササッ
受付「あの、お客様方チケットを」
???「俺達はあいつらの連れだ」
受付「では、お通りください」
レッド「えっと俺たちの部屋は…ここだな」ガチャ
ナツメ「とても船の一室とは思えない広さね」
レッド「ああ、ほんとにタダなんだろうな?」
ナツメ「金ならあるって言ってたじゃない」
レッド「まあ、普通よりはあるかな」
???「じゃあ1時間交代であの二人を監視、他は自由行動で」
レッド「そろそろ昼だ、食いに行こう」
ナツメ「そうね」
???「あーこちら灰、二人は昼食に向かうようだ、どうぞ」
???「よし、レストランには桃がいるが見つからないようにレストランまで尾行」
???「了解」サッ
ナツメ「ん?」
レッド「どうした?」
ナツメ「今誰かが私たちを」
レッド「ここいっぱい人いるし、気のせいだろ」
ナツメ「そうね」
レッド「食べ放題か、どれもうまそうだ」
???「こちら桃、目標の二人を確認、どうぞ」
???「よし、お前はばれないように食事をとり、目標が食べ終わり次第報告」
???「了解…ああっ」
???「なんだ、どうした!?」
???「二人がめちゃくちゃ幸せそうな顔して食べさせあってます…!」
???「あいつらのことだどうせまわりの目など気にしちゃいない、それより監視を続けるんだ」
???「ナ、ナツメさんもあんな顔するんだ…」
???「こちら桃、二人が食事を終え席をたちました」
???「よし、桃は引き続き目標を監視、俺たちは食事をとりに行く」
ナツメ「ここの料理おいしかったね」
レッド「でもナツメの料理と比べたらナツメの圧勝だな」
ナツメ「もうレッドったら」
レッド「俺は嘘は言わないよ」
ダイゴ「相変わらずラブラブな二人だね」
レッド「ダイゴ、なんでここに」
ダイゴ「なんでって当たり前じゃないか、君たちと同じ予定なんだから」
レッド「同じなわけないだろ、新婚旅行なんだから」
ダイゴ「そういや結婚したんだね」
レッド「ああ、お前の祝う気のない祝電がとどいてたよ」
???「こちら桃、二人が部屋に戻りました、どうぞ」
???「ほうか、じゃあ引き続き、あーそれ俺のだぞ、おい返せ」ムシャムシャ
???「引き続き監視ですね、了解」
レッド「それにしてもダイゴもシンオウに行こうとしてたとは」
ナツメ「それそんな考えること?」
レッド「だって俺たちの旅行は毎回邪魔が入ってんだ」
レッド「ダイゴみたいなキャラのやつとは合わないようにしないと」
数時間後
ピンポーン
船員「まもなくシンオウ・キッサキシティ」
レッド「やっとか、楽しみだな」
ナツメ「今度はちゃんと調べてるの?」
レッド「大丈夫だ」
???「こちら橙、二人がもうそろそろ降りるネ」
???「よし、俺たちも降りるぞ、あいつらからはぐれると降りられなくなる、尾行しておいてくれ」
係員「チケットをお見せください」
レッド「ほい、このパスでいいんだろ?」
係員「はい、お通りください」
???「……」ササッ
係員「あ、チケットをお見せください」
???「俺たちはあいつらの連れだ」ササッ
キッサキシティ
ナツメ「寒っ、もうちょっと着こんでたらよかった」
レッド「こういうときはこうやるのがいいんだよ」ギュッ
ナツメ「レッドあったかいね」
ナツメ「レッドは寒くないの?」
レッド「ああ、シロガネ山にずっと半袖でいたからな、寒さには慣れてる」
???「くそっあいつらあんなひっつきやがって、あんなのどう考えても歩きにくいだろ」
???「おい、あんま目立つことするな」
???「ああ、そうだった…桃、あいつらの予定はわかってるのか?」
???「はい、何から何まで私たちの予想通りですよ」
???「おい緑、俺たちは先回りしていった方がいいんじゃないか?」
???「たしかに灰の言うとおりよ、私たちだってやりたいこととかあるし」
???「まあ、そうだな、だがあいつらが急に予定を変えないとも限らない、誰かが監視しないといけない」
???「私が行きましょうか?」
???「虹さんはここじゃ目立ちすぎですよ、こういうのは私が」
???「いや、桃はあいつらの予定がわかっているから目的地で指示にまわってもらった方がいい」
???「じゃあ監視は緑だな」
???「え?」
???「よし、緑以外は先回りしておこう」
レッド「これは」
ナツメ「何かの神殿みたいね」
レッド「すげぇな…ちょっと行ってみようか」
ナツメ「ねえレッド」
レッド「なんだ?」
ナツメ「時間稼ぎなら入らないわよ」
レッド「ギクッ」
レッド「な、なんのことだ?」
ナツメ「ここから予定してるとこへの行き方がわからないんでしょ」
レッド「…はい」
レッド「いや、俺は前と同じでミオシティにつくと思ってたんだ」
ナツメ「あんな大きな船があそこに入るわけないでしょ」
レッド「そこまでは考えてなかった」
ナツメ「しょうがないわね、どこに行こうとしてたの?」
レッド「ヨスガシティってとこだ、そこのホテルを予約してあるから」
ナツメ「じゃあそこにちゃんとたどり着かないと駄目ね」
ヨスガシティ
レッド「はあ…はあ…もうだめ俺疲れた」
ナツメ「あなたがちゃんと細かく調べなかったからでしょ」
レッド「だからって一回も止まらず自転車こがせるって…」
ナツメ「罰ゲームよ」
ナツメ「さ、この街にホテルがあるんでしょ、もうけっこう暗くなってきたし行きましょ」
レッド「もうちょっと休ませてくれよ」
ナツメ「ホテルはちゃんとしてるんでしょうね?」
レッド「大丈夫だ、なんたってシンオウ一でかくて高いところだからな」
レッド「ほらここ」
ナツメ「え、これって…」
レッド「どうした?」
ナツメ「あなた、これ見て」
レッド「歓迎看板だな」
レッド「ええと…なになに…」
レッド「歓迎、ホウエンジムリーダーズ御一行様、ジョウトジムリーダーズ御一行様、カン…トージムリーダーズ…御一行様…」
レッド「なんじゃこりゃあ!」
???「はっはっは!やっと着いたかレッド!」
レッド「お前は…グリーン!」
ナツメ「やっぱり私たちをつけてたのはあなたなのね」
グリーン「なんだ尾行がばれてたのか」
レッド「それよりなんでお前がここにいるんだ」
グリーン「何でってお前たちにもきただろ招待状が」
レッド「招待状だと?」
グリーン「ああ、これのことだ」
ナツメ「あ、それって」
レッド「知ってるのか?」
ナツメ「私が読まずに捨てたのと同じ」
グリーン「なんだ読んでないのか、ここを予約したのもかなりの偶然だな」
レッド「それなんの招待状なんだよ」
グリーン「これはな、ポケモンワールドトーナメントだ」
レッド「なんだそれ」
ナツメ「ちょっと待って、それってイッシュ地方のやつじゃないの」
グリーン「それが今回はシンオウで開かれることになった、理由は知らん!」
レッド「なんかよくわからんが俺たちは旅行に来たんだ、そんな面倒なやつに出られっか」
グリーン「ほう、元チャンピオンのレッドともあろうものが逃げか」
グリーン「このトーナメントは各地方のジムリーダーたちも参加する」
グリーン「だからこんなジムリーダーズ御一行様ってのがあるんだ、明日にはイッシュのやつらも来るらしい」
グリーン「そんな中、かつてチャンピオンになった男が招待されてるのに出ない!」
グリーン「これは完全に逃げたと思われ全国の笑いものだな」
レッド「なに?」
ナツメ「レッドの悪口は許さないわよ」
グリーン「さあレッドにナツメ、お前たちは出るのか?出ないのか?」
レッド(こんなこと言われて俺は出ないわけにもいかないが、そうなるとナツメが…)
ナツメ「あなた、私のことは気にしなくていいの、私も出るわ」
レッド「いいのか?」
ナツメ「出なかったらレッドのプライドが傷つくけど、旅行ならそのあとでもできるわ」
レッド「ありがとう」ギュッ
ナツメ「いいのよ」ギュッ
グリーン「おいお前らここホテルの入り口前だぞ!場所考えろ」
レッド「よし、じゃあ別のホテルさがすか」
グリーン「!?なんでだよ」
レッド「当たり前だ、お前らだけでもややこしいのに、他のジムリーダーまでいるだと?」
レッド「そんなとこ泊まれるか」
グリーン「ところがお前たちはここしか泊まれない、本当に運がいいな、たまたまここを予約してたんなんて」
レッド「どういうことだ」
グリーン「さっきも言ったとおり、ここには各地方チャンピオンたちも含めイッシュ以外の選手が全員いる」
レッド「チャンピオンもいんの!?」
グリーン「そうだ、そしてここで抽選が行われる」
レッド「めんどくせ」
部屋
レッド「はぁ~」
ナツメ「落ち込みすぎよ」
レッド「そりゃ落ち込むよ、せっかく今度こそは二人きりの旅行だと思ったら」
ナツメ「それはそうだけど」
レッド「それに聞いた話じゃこのでけぇホテルにそのトーナメントの選手しかいないそうだ」
レッド「つまり食事に行くにしても買い物をするにしても必ずめんどくさいやつらと会っちまう」
レッド「だからダイゴとかもいたのか…」
ナツメ「でもこの部屋なら二人きりじゃない」
ユウキ「ねえお願い口でいいからさ」
ハルカ「まだ夕食も食べてないからダメ!」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「どこかで聞いたことあるバカみたいにでかい声だな」
ナツメ「どうやら隣の部屋ね」
レッド「ちくしょー!」ガンッガンッガンッ
ナツメ「落ち着いて、そんな強く壁殴ったら危ないよ」
レッド「なんで隣があいつらなんだよ!」
レッド「俺たちなんか悪いことしたかよ」
ナツメ「き、気にしなきゃ大丈夫よ」
ナツメ「そ、そうだ、そろそろレストランに行きましょ」
レッド「そうだな」ガチャ
ガチャ
レッド「ん?」
グリーン「おっ」
ナツメ「あっ」
エリカ「あら」
バタンッ
レッド「嘘だ…ありえない…」
グリーン「お~い、まさかこのたくさんある部屋の中でまさか隣なんて偶然じゃないか」
グリーン「お前たちも飯に行くんだろ、一緒に行こうぜ、開けてくれよ」ドンドン
ナツメ「私もここまでとは思わなかったわ」
レッド「両隣最悪じゃねぇか」
グリーン「お~い」ドンドン
レッド「……」
グリーン「ひどいな、親友だろ、急に閉めることはないだろ」
レッド「俺の親友のグリーンはそんな当たり前みたいに人を乗せて四足歩行はしない…」
ナツメ「…あ、え、エリカはなんでグリーンといるの?」
エリカ「それはグリーンさんを調教し続けなけらばならないからですね」ニコッ
レッド「……」ズーン
ナツメ(やばっ)
レストラン
レッド「シンオウなんて…来なきゃよかった…」
ナツメ「ま、まだ来て半日ぐらいよ、いいことあるって」
ウエイター「ご注文はお決まりですか?」
ナツメ「私は…じゃあこのスパゲティで」
レッド「俺もそれで」
ウエイター「かしこまりました」
ウエイター「失礼ですがジムリーダーの方ですか?」
ナツメ「ええ、私は」
ウエイター「ではこのくじをひいてください」
ナツメ「これは…?」
ウエイター「それは抽選番号です」
レッド「え、俺は?」
ウエイター「あなたはレッド様ですよね」
レッド「そうだけど」
ウエイター「チャンピオンズトーナメントに参加される方はここでは抽選を行いません」
ウエイター「ここではジムリーダーの方だけです」
レッド「ふ~ん」
ナツメ「じゃあジムリーダー同士で戦うってことなのね」
レッド「俺はナツメが勝つって信じてるよ」
部屋
レッド「この部屋最悪だな、満室だから部屋移動もできないし」
ナツメ「そ、そうだテレビでもつけてたら両隣の音聞こえないわよ」
レッド「聞こえなくても、両隣のやってること考えるとな…」
ユウキ「ああ、すごい吸い付き…俺もう…」
ハルカ「きゃっ…ちょっと顔ベタベタになったじゃない」
エリカ「ここを踏まれるのがそんなにいいんですか?」
グリーン「ああっ…もっと強く…//」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「あいつら声でけぇ…」
ナツメ「き…気にしない気にしない」
ナツメ「私はあなたといられるだけでいいんだから」
ナツメ「ね、レッドもそうでしょ」
レッド「ちょ、ナツメ、今それやると両隣と同じようになっちまう」
ナツメ「たしかに…私もそれは嫌ね」
ナツメ「だから…」チュッ
ナツメ「キスで」
レッド「へへっ…じゃあ次は俺から」
ナツメ「あん、次は私から」
レッド「次は俺から」
ユウキ「隣から聞こえる声ってレッドさんたちだよな、よくあんなでかい声でできるよ」
グリーン「お~いレッド、イチャつくのはいいけど、もう少し小さくしろ」
レッド「……」イラッ
ナツメ「ねえこのホテルちゃんとしてるの?」
レッド「ん、どうして?」
ナツメ「だって、両隣の声が丸聞こえよ」
レッド「それは…たぶんあいつらこっちの壁ぎりぎりのとこでバカみたいにでかい声出してるからだろ」
ナツメ「それでいいの?」
レッド「そういうことでいい」
ピンポンパンポーン
『お休みのところ失礼します、明日からのPWT参加の方は、明日午前9時30分に正面玄関にお集まりください』
レッド「9時半か、ならちょっとゆっくりできるな」
ナツメ「今思ったけど、この大会の目的って何かしら」
レッド「さあ、単に強いやつを決めるってことじゃないのか?」
レッド「俺の場合、優勝したらまさに世界一ってなれるわけだな」
ナツメ「そしたらちゃんと言えるじゃない」
レッド「何を?」
ナツメ「この俺様が世界で一番強いってことだよって」
レッド「そんなこと堂々と言うって恥ずかしすぎだろ」
朝
ナツメ「準備できた?」
レッド「ああ」
ナツメ「それじゃあ行きましょ」
ガチャ ガチャ
レッド「…わざとか?」
グリーン「フッ何のことかわからないな、それに一言目はおはようでいいんじゃないのか?」
レッド「じゃあ俺からも、部屋から出るときは2足歩行でいいんじゃないのか」
グリーン「これはエリカがすぐに乗れるようにこうしてるだけだ」
レッド「意味わかんねぇよ」
レッド「ナツメ、もう行こうか」
ナツメ「ええ」
エリカ「あら、レッドさん、ナツメさんおはようございます」
エリカ「よいしょっと」
ナツメ「…おはようエリカ、もう当たり前みたいに乗ってるわね」
エリカ「はい、それでこうやってグリーンさんのお尻をムチで」ピシンッ
グリーン「あふぅ//」
エリカ「進みだすんです」
ナツメ「……」
レッド「…あいつはもう手遅れだ」
正面玄関
レッド「しかしジムリーダーってのは、どいつもこいつも変な個性のやつらばっかだ」
ナツメ「私もジムリーダーなんだけど」
レッド「ナツメは世界で一番かわいいって個性があるじゃないか」
ナツメ「こ、こんなに人がいるとこでそんなこと言わないでよ//」
グリーン「フッこんな大勢の前でそんなにイチャつくとはな、さすが新婚だ」
レッド「こんな大勢の前でそんなことをできるなんて、さすが変態だ」
グリーン「俺は変態じゃない、Mなだけだ」
レッド「じゃあなんでそんな股間膨らんでんだよ!」
ナツメ「レッド、声でかいよ」
グリーン「エリカのお尻はめちゃくちゃ柔らかいんだ」
グリーン「それで顔をグリグリやられるのがまたたまらないんだ」
レッド「何言ってんだこいつ」
エリカ「あらあら、そんなことを人前で言うなんていけませんね、お仕置きです」パシンッパシンッ
グリーン「あっ…//」
まわり「おい、あれってカントーの…」「あいつら変態じゃねぇか…」ざわざわ
レッド「こいつらから離れようか」
ナツメ「ええ」
レッド「まだか…もう9時半は過ぎてるぞ」
ナツメ「どうせ誰かまだ来てないんじゃないの?」
マチス「ソーリー!寝坊しちゃったネ!」
まわり「おいまたカントーのやつだぞ…」「いったいどうなってんだ…」ざわざわ
レッド「今日一日でカントーの評価が急降下だな」
ナツメ「同じカントーとして恥ずかしい…」
男「全員そろったようですね、では今から会場のあるファイトエリアへテレポートします」
男「近くにいるケーシィにおつかまりください、最大6人ほどいけます」
レッド「どこにいんだケーシィ」
レッド「こんな人数いんだからもっと用意しとけよ」
ナツメ「いたわよ」
レッド「さすがナツメ」
グリーン「なんだレッドたちか」
ユウキ「あ、久しぶりですね」
ハルカ「結婚おめでとうございます」
グリーン「なんだお前ら知り合いか?」
エリカ「これで6人ですね」
レッド「なんでお前らなんだよ…」
ナツメ「これは読めなかったわ」
ファイトエリア
男「みなさまお待ちしておりました」
男「あちらに見えますのが今大会の舞台のバトルタワーです」
レッド「ふ~ん、でけぇな」
ナツメ「あれをこの大会のために建てたのかしら」
ユウキ「違いますよ、あれはバトルフロンティアの施設の一つなんです」
レッド「バトルフロンティア?」
ユウキ「はい、まあ簡単にいうと、シンオウでやることは決まったけど、新しく建てるのがめんどうだったということでしょう」
バトルタワー・PWT会場
司会「レディース・アンド・ジェントルメン!ようこそお越しいただきありがとうございます」
司会「これよりPWT一日目、ワールドリーダーズトーナメントを始めます」
司会「まずはゲストの紹介だ!解説のみなさんから」
オーキド「オーキドです」
ウツギ「ウツギです」
サカキ「サカキです」
オダマキ「オダマキです」
ナナカマド「ナナカマドです」
アララギ「アララギです」
ナツメ「なんか解説多くない?」
レッド「それより変なの混じってたぞ」
司会「次にトーナメント表だ!」
司会「見にくいや、もっと他にあるだろとかの苦情は受け付けるが暴言的な苦情は一切うけつけないぞ!」
第一
シャガ |_
アダン | |
|―
ミカン |_| |
テッセン| |_
| |
カスミ |___| |
メリッサ| |
|
サカキ |_ |―
ハヤト | | |
|― |
デント |_| | |
ポッド | |_|
|
デンジ |___|
アンズ |
司会「やっぱりわかりにくいな!ははははは!」
レッド「おい、ふざけてんじゃねぇぞ!」
観客「そーだ!そーだ!まじめにやれ!」
司会「わかってる、わかってる、今のは冗談だから」
司会「ちゃんと出すって」
司会「第一グループのメンバーは」
シャガ アダン ミカン テッセン カスミ メリッサ サカキ ハヤト デント ポッド デンジ アンズ
司会「この12人だ」
司会「次に第二グループ」
シジマ マキシ ホミカ ヒョウタ アカネ ヤナギ エリカ ラン トウキ コーン マチス
司会「第三グループ」
ツツジ フウロ スズナ フウ ナツメ アロエ マツバ ヤーコン ハチク チェレン カツラ
司会「そして第四グループ」
スモモ シズイ センリ タケシ アーティ ツクシ イブキ ナギ ナタネ カミツレ アスナ トウガン
司会「もうわかった(?)と思うが4つのグループにわかれている」
司会「厳正な抽選の結果だから文句は受け付けない」
司会「グループの中で戦い、一度でもまけたらアウト、最後まで残ったものが決勝グループにいける」
司会「決勝グループは残った4人による総当たりで優勝を決める」
司会「ここまで喋ったが司会はポケモン界のシューティングスター・ゲンだ!」
観客「何かっこつけてんだ!」「ニート!」「働け!」ワーワー
ゲン「誰がニートだ!いてっ、物を投げるな」
ゲン「それじゃあ、さっそく第一グループ一回戦を始める」
ゲン「一発目に戦うちょっとかわいそうなやつらは…」
ゲン「アンズVSアダンだ!」
アンズ「ええっいきなり私!?」
カスミ「バカどもが朝からやらかしてたから、あんた一発目に勝ってカントーはすごいってとこ見せつけなさいよ!」
タケシ「そんなプレッシャーになるようなこと言わなくても」
タケシ「それより、ナツメが控室にきてないんだが」
カスミ「ああ、ナツメね、ほら観客席のあそこ見なさい、あそこだけオーラが違うでしょ」
タケシ「くそっレッドめ、うらやましいぞ」
ナツメ「いきなりアンズね」
レッド「アンズちゃんならなんとか…なるだろ」
ミクリ「残念だけど、いきなりカントーの敗北だよ」
ナツメ「げっミクリ」
レッド「なんだお前」
ナツメ(あ、そういやレッドはミクリに関する記憶が消えてるんだった)
ミクリ「!?ナツメさん…まさか…」
ナツメ「な、何よ…」
ミクリ「私の処女レーダーが反応してない…」
レッド「なんだこの変態野郎」
ミクリ「あぁ…ナツメさんやはりレッド君と」
ナツメ「あ、あんた何言ってんのよ」
レッド「そうだ、処女レーダーってなんだ詳しく教えろ」
ナツメ「あなた」
レッド「冗談だよ」
ミクリ「なら教えてあげよう、私は女性を一目みただけで処女かそうでないかわかるのだ」
レッド「なんてやつだ…」
ミクリ「これは私の師匠による厳しい修行をやりぬいた結果」
レッド「師匠って誰だ、教えてくれ」
ナツメ「レッド、そんなこと聞いてどうするつもりなの」
レッド「い、いやぁ、冗談だってば、俺はナツメ以外の女に興味ないから」
ミクリ「そうだね、教えてあげよう、私の師匠は今戦おうとしているジムリーダーのアダンだよ」
ナツメ「アンズちゃんの相手がミクリの師匠…」
レッド「アンズちゃん大丈夫かな?」
コトネ「レッドさんとナツメさんみーっけ!」ガバッ
レッド「うおっ」
コトネ「結婚おめでとうございまーす、私を愛人にしてください」
ナツメ「コトネ何言ってんのよ」
コトネ「じゃあ私はナツメさんの愛人でもかまいません!」
ナツメ「そういうことじゃない」
ミクリ「…この子にもレーダーが反応しない」
ナツメ「あんたはあっち行ってなさい!」
コトネ「ナツメさんだけずるいですよ~」
ナツメ「私はレッドの妻だからいいの、レッドから離れなさい」
コトネ「いいじゃないですか~」
レッド「二人とも落ち着けって、アンズちゃんがやばいぞ」
ナツメ「えっ」
アンズ「クロバット、ツバメ返し!」
アダン「問題ない、キングドラ、冷凍ビーム」
キングドラ「メカラビーム」
クロバット「マジツエエ」ばたっ
アンズ「クロバット!」
ゲン「言ってなかったけど俺審判もやってるから、クロバット戦闘不能により、勝者アダン!」
レッド「お前たちが言い合いしてる間に終わっちゃったぞ」
アンズ「負けちゃいました…」
カスミ「仕方ないわよ、相手は水タイプなんだから」
カスミ「水タイプはとってもつよいからね、ほんと水はいいわ」
タケシ「相手が水使ったからってなんだその態度の変わりよう」
ゲン「さあ次行くぞ、二回目は…」
ゲン「シャガVSメリッサだ」
メリッサ「あら、変なおひげね」
シャガ「この髭の良さがわからんとはな」
レッド「誰だこいつら」
コトネ「二人とも変な髭と髪ですね」
ナツメ「二人ともちゃんとしたジムリーダーよ」
ナツメ「髭の方は市長をやってて、女性の方はダンサーで二人とも街の信頼はいいらしいわよ」
レッド「どこ情報?」
ナツメ「このパンフレット、いろいろのってる」
レッド「ほんとだ、でもほんと簡単な説明だけだな」
コウキ「僕が教えましょうか?」
ナツメ「あなた、確かコウキ君」
コウキ「はい、そうです」
ジュン「おい、誰なんだ?」
ヒカリ「かっこいい人じゃない、私にも紹介してよ」
レッド「なんか無駄に登場人物増えてきたな」
コウキ「ナツメさんってジムリーダーだったんですね」
ナツメ「ええ」
コウキ「それになんだかナツメさん…」
ナツメ「どうしたの?」
ジュン「まさか!…なあナツメさん、あんたまさか結婚してんのか?」
ナツメ「ええ、この前ね、それがなんなの?」
ジュン「こいつは美人な人妻を見るととびかかる癖があって…うわっ」
コウキ「ナツメさ~ん」ぴょ~ん
レッド「おらっ」ゲシッ
コトネ「おりゃ」チーン
コウキ「あふっ…」
レッド「俺たちの行くとこには変態しかいないのか?」
コトネ「まったく、私のナツメさんになんてことを」
レッド「それはちがうだろ」
ナツメ「コウキ君って普段街中歩いたらどうなるのよ」
ナツメ「それにコトネのパンチがもろに入ってたけど大丈夫?コウキ君顔真っ青よ」
ジュン「たぶん大丈夫です」
ヒカリ「そういや、街中でコウキが『レーダーが反応している』とか言ってたのってまさかこのこと?」
レッド「こいつもレーダー持ちかよ」
メリッサ「私は事実を言ってるだけですヨ」
シャガ「この髭のセットにいったいどれだけの時間がかかっていると思っているんだね!」
ゲン「あの…二人ともそろそろバトルを」
シャガ「む、そうだな」
メリッサ「最初っからこうやって決着をつけてたらよかったんデスヨ」
ゲン「さあ、言ってなかったけど、3対3のシングルバトル、技による交代以外は禁止、今バトルが始まった!」
メリッサ「いきなさい、ムウマージ!」
シャガ「オノノクス、一気に倒すぞ!」
コウキ「やっと始まりましたね」
レッド「お、回復したか」
シャガ「逆鱗だ!」
オノノクス「オラオラオラオラ」
メリッサ「痛み分け」
ムウマージ「LET'S SHARE HP」
メリッサ「シャドーボール」
ムウマージ「I HAVE A PEN」
シャガ「耐えるんだ、耐えたら勝ちだ」
オノノクス「オラオラオラオラ」
ムウマージ「YES,WE CAN」ばたっ
メリッサ「さすがにやりますネ」
メリッサ「ゲンガー、オノノクスはあと少しで倒せる、シャドーボール」
ゲンガー「WHY」
オノノクス「アギャー」ばたっ
レッド「あの二人けっこう互角だけど、実際強いのか?」
コウキ「そりゃジムリーダーなんですから、ジュンなんて2回も負けてました」
ジュン「そんなこと関係ないだろ」
ヒカリ「そういやジュンが一回目で勝てた人っていたっけ?」
ジュン「…いないけど」
レッド「よく殿堂入りできたな」
シャガ「ゆけっサザンドラ」
メリッサ「めんどうなのが出たきたわネ」
メリッサ「催眠術」
ゲンガー「ヨイコミンミンケン」
サザンドラ「ぐー…ぐー…」
シャガ「!?お前あんなに寝てたのにまた寝る気か」
メリッサ「無駄ネ、さらに悪夢」
ゲンガー「ケヘヘヘヘ」
サザンドラ「ウッ…キョダイ…パイナップル…」
シャガ「お前どんな夢みてんだ!」
サザンドラ「ギャアアア!!…ハァ…ハァ…」
シャガ「よし、よく起きた」
メリッサ「むう、早いネ、ならもう一回」
シャガ「サザンドラ悪の波導」
ゲンガー「ギャアアア」
シャガ「耐えただと!?」
メリッサ「私のゲンガーは気合のタスキをつけてるのよ」
メリッサ「もう一度催眠術」
ゲンガー「ヨイコミンミンケン」
サザンドラ「ぐー…ぐー…」
シャガ「どんだけ当たるんだよ」
メリッサ「悪夢」
サザンドラ「ウ…ン…」ばたっ
シャガ「むう…サザンドラまで倒されるとは」
シャガ「こちらはあと1体…ゆけっボーマンダ」
メリッサ「何が来ようと同じ、催眠術」
シャガ「催眠厨め、そう何度も当たるか」
シャガ「大文字だ」
ボーマンダ「メラミ」
ゲンガー「コレハシカタナイ」ばたっ
メリッサ「やはり、そう簡単には勝たせてもらえないカ」
メリッサ「私の最後は、フワライド」
シャガ「悪いが一気に決める、流星群だ」
ボーマンダ「フンサイ!ギョクサイ!ダイカッサイ!」
フワライド「マダナニモシテナイ」ばたっ
ゲン「フワライド戦闘不能、勝者シャガ!」
レッド「メリッサって人負けたぞ」
コウキ「そうですね」
ジュン「何で俺の方見るんだ」
ゲン「ここで解説のみなさんに話を聞いてみましょう」
レッド「試合中にやれよ」
オーキド「あー、うん、いい試合じゃったな」
サカキ「いやぁ~最後までどうなるかわからないバトルでしたね」
サカキ「やはり、バトルはこうでないとね、見ているこっちも熱くなりました」
ウツギ「……」
ナナカマド「いやぁ好きですね~」
レッド「こいつら本当に解説やる気あんのかよ」
ナツメ「もういちいち言わなくていいんじゃない?」
ゲン「あんまりグダるのは好きじゃないけど、次の対戦は」
ゲン「ハヤトVSサカキだ」
サカキ「あ、私ですね」
オーキド「おお、頑張ってください」
ウツギ「……」
ナナカマド「ぜひ勝ってください」
アララギ「かっこいいとこ見せてくださいね」
解説一同「サーカーキ!サーカーキ!」
レッド「おい、なんであいつら応援してんだ」
コウキ「レッドさん知らないんですか?サカキさんって今一番のポケモン解説者なんですよ」
レッド「嘘だろ、あいつロケット団のボスだぞ」
コウキ「え、でも…うっ」
コトネ「私のレッドさんとなれなれしく話すなんてなんて生意気な」チーン チーン チーン チーン チーン
ナツメ「あなたどれだけそこ狙ってんのよ」
ハヤト「まさか解説者も選手なんて」
サカキ「バトルをするのに解説も選手もないのだよ、さあ楽しもうじゃないか」
解説一同「サーカーキ!サーカーキ!」
ゲン「一応あんたら解説なんだから、誰かひとり応援なんてのはやめていただきたい」
サカキ「おい、司会君、早く始めたまえ」
ゲン「あ、そうですね、ではバトル開始!」
ハヤト「いけ、ピジョット」
サカキ「ドサイドン!」
ハヤト「影分身だ」
ピジョット「カゲブンシンノジュツ」
サカキ「ちゃんと見れば当たる!ロックブラスト」
ドサイドン「ウオリャー」
ピジョット「いってっ」ばたっ
ハヤト「まだまだ」
ハヤト「いけークロバット、怪しい光だ」
サカキ「小賢しいわ、ロックブラスト」
ドサイドン「ウオリャー」
クロバット「レッドカード!」
サカキ「ぬ、なんだと」
ニドキング「ギャオオー」
サカキ「結果は同じだ、10万ボルト」
ハヤト「こっちのんが速いんだ、アクロバット」
クロバット「えいっ」
ニドキング「キクカ!」
クロバット「ヤラレタ」ばたっ
ハヤト「ドンカラス!ブレイブバード!」
サカキ「10万ボルト」
ドンカラス「リャクシテ ブレバ」
ニドキング「イテエナ コノヤロ」
ドンカラス「ツヨイ…」
ゲン「おーっとハヤト、一体も倒すことなく敗北、勝者サカキ!」
解説一同「いいぞ、いいぞサーカーキ!」
レッド「サカキにいったい何があったんだよ」
ゲン「今の試合はどうでしたか」
オーキド「いや、まじでやばかったですねサカキさん」
サカキ「サカキ選手はまさに最強のトレーナーにふさわしいんじゃないでしょうか」
ウツギ「……」
ナナカマド「サカキさんマジリスペクトっす」
レッド「もうサカキがどうとか関係なく、やっぱ強いことは強いんだな」
コウキ「サッサカキ…うっ…さんは…うっ…あのちょっと…うっ」
コトネ「おりゃおりゃ」チーン チーン チーン
ナツメ「コトネもうやめときなさいよ、コウキ君もう顔色やばいよ」
コトネ「だって殴れば殴るほど大きくなるんですよ」
ジュン「コウキ何考えてんだ」
ナツメ「もう勝手にしなさい…」
ゲン「さあ次々いくぞ、カスミVSテッセンだ」
レッド「あ、カスミだ、がんばれー」
ナツメ「テッセン…あ、ホウエンのジムリーダーみたいね」
レッド「ホウエンは俺の知る限り変態しかいないから大丈夫だ」
ユウキ「ホウエンには変態しかってそれはおかしいですよ」
レッド「ユウキ…いやお前みたいなやつしかいないから言ってんだよ」
ナツメ「あれ、ユウキ君そっちは誰?」
ユウキ「ああ、こいつらはイッシュの主人こ…俺たちの友達のトレーナーです」
トウヤ「なあユウキ、この人ってもしかしてあのレッドさん?」
トウコ「え、すごい!握手してください」
レッド「いやあ、ははっ」
ナツメ「……」ピクっ
コトネ「私のレッドさんに触るんじゃない!」チーン
コウキ「なんで俺!?」
レッド「しかしなんでこう無駄に登場人物が増えるんだ」
ユウキ「俺たちも一応っレッドさんと同じチャンピオングループですよ」
レッド「お前らもなのか?」
トウコ「そうでーす」
レッド(そうなるとこいつらも変人だな、チャンピオンとかにまともなのはいねぇ)
レッド「そ、そうかがんばってくれ」
ナツメ「ねえレッド」
レッド「なんだ?」
ナツメ「カスミもう負けちゃったよ」
レッド「えっ」
ゲン「さあ次の組み合わせは…デントVSポッド!」
デント「え、そんなことあるの?」
ポッド「ラッキー、デントなら俺の勝ちだな」
レッド「こいつらはイッシュ?」
トウヤ「はいしかも兄弟です」
ナツメ「じゃあ炎の子のんが有利ね」
カスミ「ちょっどレッド」
レッド「カスミ…あ、おしかったな」
カスミ「おしかったって?あんた見てなかったでしょ!」ギュー
レッド「痛い、耳ひっぱらないで」
コトネ「カスミさん、私のレッドさんに乱暴はだめですよ」チーン
コウキ「おふっ」
カスミ「私のってレッドはナツメと結婚してるじゃない…まさか」
レッド「ち、違う」
ナツメ「コトネが勝手に言ってるだけよ」
カスミ「それよりあんた私の試合見てなかったわよね」ギュ―
レッド「痛い痛い!耳ちぎれる」
カスミ「私のポケモン、あのおじちゃんのライボルトに全滅したのよ、これがおしいって見てなかった証拠じゃないの」
レッド「わかった、見てなかったのは認めるから、耳離して」
ユウキ「レッドさん、テッセンさんの電気はすごいから水で挑んだら勝ち目ないからしかたないって言ったらいいんですよ」ボソッ
ハルカ「あとテッセンさんのライボルトは強いって言ってあげたらいいんですよ」ボソッ
レッド「わかった」ボソッ
レッド「あ、あのさカスミ」
トウヤ「…水着…生…足…」プルプル
レッド「おいどうした」
トウヤ「生足万歳!」ぴょーん
カスミ「きゃっ、な、何なのよこの子」
トウコ「す、すいません!トウヤ離れなさい~!」
トウヤ「あ~…カスミさん…」
トウコ「ほんとすいません、こいつ私以外の女の人の足見るととびつく癖があって」
カスミ「……」サッ(隠す)
ハルカ「……」サッ(隠す)
ヒカリ「……」サッ(隠す)
コトネ「……」バッ(見せつける)
ナツメ「やっぱりチャンピオンになる人って…」
レッド「こいつが人目を気にせずHして…」
レッド「こいつは人妻見ると飛びついて、こいつは女の足見ると飛びつく…」
レッド「まともなやついないのか?」
ゲン「デントVSポッド、ポッド有利に思われたがまさかのデント勝利」
ポッド「ナメプしすぎた」
レッド「いつのまにか終わってるぞ」
ナツメ「どんなのだったかぜんぜんわからなかったじゃない」
レッド「お前ら騒ぎすぎなんだよ」
ユウキ「レッドさんだってギャーギャー言ってたじゃないですか」
ヒカリ「たしかに」
トウコ「一番でかい声だったと思う」
コトネ「レッドさんに口答えしない!」チーン チーン
コウキ「あふっ…僕何も…言ってな…ちょっとや、やめて…これ以上やられると…癖になる…」
コトネ「私にも口答えしない!」チーン チーン チーン
ゲン「さあ第一グループ一回戦最後の組み合わせは…ミカンVSデンジだ」
ミカン「あの、よろしくお願いします」
デンジ「か、かわいい…!」
デンジ「ミカンちゃんこの後俺と一緒にデートしないか?」
ミカン「え…あ、あの…」
ゲン「おい、ナンパしてんじゃねえよ」
デンジ「ちっ」
ゲン「二人とも全力で戦ってもらうぞ、はじめ!」
ミカン「がんばって、ハガネール」
デンジ「せっかく誘ってた途中なのに…いけエレキブル」
デンジ「瓦割りだ」
エレキブル「アタァ!」
デンジ「硬いな」
ミカン「ハガネール、地震!」
ハガネール「ヌーン」
デンジ「俺のエレキブルもそう簡単にやられはしない」
デンジ「地ならしだ!」
エレキブル「ア~タタタタタタタ」
ハガネール「キュウショニアタッタ」ばたっ
ミカン「そんな、ハガネールが」
ミカン「でも勝ったらアカネちゃんがご飯たらふくおごってくれるんだから負けるわけにはいかない」
ミカン「フォレトス、地震!」
エレキブル「センテトラレタ」ばたっ
デンジ「やはり地面技で攻めてくるか、いってこいサンダース」
デンジ「サンダース、10万ボルト」
サンダース「カーネル」
ミカン「地震!」
フォレトス「ヤリカエシ」
サンダース「~♪」
デンジ「ああ、ごめんねミカンちゃん、俺のサンダースは風船で浮いてるんだ」
ミカン「あ、よく見たら、風船小さっ」
デンジ「あと一撃だ、もう一度10万ボルト」
サンダース「カーネル」
フォレトス「アヒン」ばたっ
ミカン「あの風船をまずなんとかしないと」
ミカン「ご飯がかかってるのよ、メタグロス」
ミカン「バレットパンチ」
メタグロス「シャキーン」
サンダース「ビックリシタ」
デンジ「風船が割れたか、10万ボルトだ」
サンダース「テイッ」
ミカン「サンダースに風船はもうない、地震!」
デンジ「やっぱり、でもこっちのんが速いね、サンダースひたすら10万ボルト」
サンダース「キュウン」
メタグロス「ウッ…シャキーン」
デンジ「これで終わりだね、10万ボルト」
サンダース「カーネル」
メタグロス「……」ばたっ
ゲン「勝者デンジ!」
ミカン「10万ボルトばっかに負けちゃった」
デンジ「ミカンちゃん、試合も終わったし俺とデートしないかい?」
ゲン「ナンパすんなって言ったろ」
デンジ「ちっ」
ミカン「あの…じゃあまた会ったらごはんに連れってってください」
デンジ「もちろんだよ、ははっ」
ゲン「次の試合の邪魔だ、どけっ」
ヒカリ「やっぱデンジさん強くてかっこいいー」
ジュン「なんか俺はあの人好きになれねえ」
レッド「お前あの人に何回挑んだ?」
ジュン「1…2……5回ぐらい…かな…」
コウキ「負けす…ぎだからっ…じゃないかっ…やば…なんか…気持ちよくなって…きたっ…」
コトネ「あのジムリーダーの人もかっこいいですね」チーン チーン チーン
ナツメ「いつまで殴ってんのよ」
コトネ「あっ、つい夢中になっちゃって」
レッド「ズボンの股間部分がすごい盛り上がってんぞ」
ヒカリ「いやらしい」
コウキ「いや…これは、そう健康な証拠だ」
ゲン「さあ第一回戦が終わり次に進んだのは…」
ゲン「アダン、シャガ、サカキ、デント、テッセン、デンジの6人」
ゲン「そして第二回戦の1回目は…アダンVSデント」
レッド「カントー勢で残ってるのがまさかのサカキとは」
ユウキ「でも間違いなくこのグループの勝者はアダンさんかテッセンさんだな」
ハルカ「どっちもホウエンじゃない」
トウヤ「シャガさんじゃない?」スリスリ
ヒカリ「何足触ってんのよ」バシッ
トウヤ「誤解だ」
ゲン「勝者アダン!」
レッド「はやっ」
ゲン「さあ次の組み合わせは…テッセンVSサカキ!」
解説一同「サーカーキ!サーカーキ!」
レッド「あいつらいい加減にしろよ、せめて解説してろよ」
ナツメ「でもそれまた聞くかもしれないよ」
レッド「なんで?」
ナツメ「だって相性でサカキの方が圧倒的有利よ」
ジュン「俺はサカキに300円」
トウコ「私も300円」
ユウキ「俺はテッセンさんに1000円」
トウヤ「賭け事なんてあんまやらないほうがいいんじゃないかな、ねぇ」
コトネ「私の足は触らないの?」
トウヤ「い、いや俺は別にMじゃないんで…」
ゲン「さあバトルスタートだ!」
テッセン「あーちょっといいか?」
ゲン「何でしょう」
テッセン「わし、さっきのバトルの時にすごい体勢で笑いすぎて腰が痛くて立ってるのもつらいんじゃ」
テッセン「だからこの試合は棄権する、がっはっは!」
観客「ざわ…ざわ…」
ユウキ「そんな、俺の賭け金が」
ゲン「まあ、本人が言うんだから仕方ないか、勝者サカキ」
ジュン「ひひ、もうけもうけ」
トウコ「次もやる?」
ユウキ「もうやらない…」
ゲン「まだまだ始まったばかりのこの大会、次の組み合わせはアダンVSデンジ」
デンジ「くそっ男か…でも男女関係なく勝たせてもらうつもりだけどな」
アダン「ユーのように電気で攻めてくる方もいますが、そんな攻撃はわたくしには通用しませんよ」
ゲン「さあ、バトルスタート!」
デンジ「いけっマルマイン」
アダン「いきなさいトドゼルガ」
デンジ「雷だ」
アダン「吹雪!」
マルマイン「チドリ」
トドゼルガ「マヒャド」
マルマイン「アタルカ」
トドゼルガ「アタルカ」
デンジ「ちっはずしたか、ならシグナルビーム」
アダン「アクアリングだ」
マルマイン「ビーム」
トドゼルガ「カラノ?」
デンジ「あんま効かないな、連続雷」
アダン「あたらなければどうってことはない、波乗りだ」
マルマイン「チドリ」
トドゼルガ「ヒョイ」
マルマイン「クソッアタリサエスレバ」
トドゼルガ「アテテミロヨ」
マルマイン「チョウシニノルナヨ」
トドゼルガ「レッツ サーフィン」
アダン「もう一度波乗り」
デンジ「いちゃもん」
マルマイン「エ~ソレシカデキナイノ~?ダサ~イ」
トドゼルガ「ナヌ」
アダン「厄介だな」
デンジ「こんどこそちゃんとあてるんだ、雷!」
マルマイン「ライキリ」
トドゼルガ「クロコゲ」ばたっ
ユウキ「アダンさん、相性的にやっぱ不利だな」
ヒカリ「デンジさんが一番強いんだから、相性関係なしにデンジさんの勝ちよ」
コウキ「そうなるかな」
コトネ「ねえコウキ君、これはどうなってんのかな?」ギュー
コウキ「あぁ、それ僕のソーセージです、引っ張らないで」
トウヤ「コトネちゃんの足スベスベ」ナデナデ
レッド「お前らだんだん下品になってきたな」
コトネ「私はレッドさんとナツメさんのことしか考えてないですよ」
アダン「キングドラ、冷凍ビーム」
キングドラ「ビーム」
マルマイン「ゴロゴロ」ばたっ
デンジ「キングドラ…電気が効果抜群ので攻めてくるわけないか…」
デンジ「次はレントラーだ」
デンジ「噛み砕け!」
アダン「それなら問題はない、雨乞い」
レントラー「ガブリ」
キングドラ「アメアメフレフレ」
デンジ「いけっワイルドボルト」
レントラー「ワイルドダロォ」
アダン「ハイドロポンプ」
キングドラ「スナイパーダゼ」
レントラー「キュウショニアタッタ」ばたっ
デンジ「一撃か」
デンジ「でも今のでだいぶキングドラのHPを減らしている」
デンジ「あと少しだ、ライチュウ」
アダン「もう一度ハイドロポンプ!」
デンジ「こっちのんが先だ、10万ボルト!」
ライチュウ「ピ~カ~チュ~!」
キングドラ「ソレオマエジャナイダロ」ばたっ
デンジ「これで互いにあと一匹ずつ」
アダン「わたくしの最後はナマズンです」
デンジ「よし」
アダン「これで終わりだ、地震」
デンジ「悪いが、俺の勝ちだ!ライチュウ草結び!」
ライチュウ「コケロ」
ナマズン「イテッ」ばたっ
アダン「なっ」
デンジ「俺のライチュウは草のジュエル持ち、ナマズンは想定内だ」
アダン「ふっふっ、お見事です」
ゲン「激闘を制したのはデンジだ!」
ゲン「さあ、この戦いに勝ちグループ決勝でデンジと戦うのはどちらか、サカキVSシャガ!」
解説一同「サーカーキ!サーカーキ!」
レッド「サカキってこれに勝ったらグループ優勝できるんじゃね?」
ナツメ「サカキを応援するの?」
レッド「いや、そうじゃなくて…まあでもあいつも一応カントーだし」
レッド「ほら、あいつ子どもが応援に来てるぞ」
シルバー「パパがんばれ~」
ナツメ「あれ、あの子って」
コトネ「シルバー」
レッド「誰?知ってんの?」
コトネ「いっつもゴールドと一緒に私につきあってくれって言ってくるんですよ」
レッド「付き合ってやれよ」
コトネ「私はレッドさんとナツメさんにしか興味ないですよ」
ナツメ「あの子私のジムにも来たことあるけど、あんな感じじゃなかったけど何かあったの?」
コトネ「たしかに、ずっとあいつを倒すんだとか言ってるどっちかというとクールっぽかったんですけどね」
レッド「あいつって?」
コトネ「あいつあいつって言ってたんで誰かはわからないんですけど」
レッド「ナツメ、あのシルバーってやつの心読んでみてよ」
ナツメ「ちょっと待ってね…ふうん、なるほど」
レッド「どうなんだ?」
ナツメ「どうやらあの子がずっと倒したかった相手はロケット団のボスサカキのようね」
レッド「今めっちゃ応援してんじゃん」
ナツメ「詳しく読むのは無理だったけどたぶん、あの子が倒したいのはロケット団としてのサカキよ」
ナツメ「だからロケット団をやめて解説者になったサカキはあの子にとってはいい父親なのよ」
コトネ「あのシルバーがそんな簡単なことで変わるんですか?」
ナツメ「本人に聞いてみたら」
コトネ「え~」
レッド「ついでに付き合ってやれよ」
コトネ「私はレッドさんとナツメさんにしか興味ないんですってば」
ナツメ「あの子の何が嫌なの?」
コトネ「だってあいつ…」
レッド「何だよ」
コトネ「ロケット団がラジオ塔を占拠したとき私とゴールドでロケット団に変装して潜入したんですけど」
コトネ「あいつ人前で私の方だけ服を脱がしてきたんですよ!」
レッド「コトネちゃんなら自分から脱ぎそうなのにな」
コトネ「私はレッドさんとナツメさんに脱がされるなら文句は言わないどころか嬉しいんですけど」
コトネ「他の人だとダメなんですよっ!」チーン
コウキ「おっふぅ//」
コトネ「そのせいで私ラジオ塔の中で下着姿にされたんですよ」
ナツメ「私の家に来たときは全裸だったのにね」
コトネ「それはいいんです」
コトネ「それでゴールドは鼻血ブーってなっちゃって結局潜入失敗」
レッド「でもロケット団倒したんだろ」
コトネ「倒したんですけど、さらにあいつはその下着もロケット団のじゃないのかっていって」
コトネ「私の下着もとろうとしてきたんですよ!」
コトネ「なんか腹立ってきました」チーン チーン チーン
コウキ「僕の、そこは…腹いせの…場所じゃない…でふぅ//」
レッド「だから嫌なのか?」
コトネ「他にもいろいろあるんですけどね」
ナツメ「じゃあゴールド君は?」
レッド「あいつは何となくわかる」
コトネ「私はレッドさんとナツメさんがいいんですって」
ナツメ「それはダメだって」
ゲン「サカキ選手強い!現在3対1で圧倒的有利」
ゲン「なんとサカキ選手これまでの戦いでも1匹倒されておりません」
サカキ「さあ最後の一体を出したらどうだ」
シャガ「まだ残っている限り負けではない、いけっボーマンダ」
シャガ「ハイドロポンプだ」
ボーマンダ「ミズテッポウ」
ドサイドン「カオガヌレテチカラガデナイ」
サカキ「まだ一体やられただけ、有利であることに変わりない」
サカキ「そしてこいつで俺の勝ちだ」
サカキ「ゆけガブリアス、一撃で決めるぞ、逆鱗だ」
ガブリアス「オレハオコッタゾ」
ボーマンダ「ナンデ」ばたっ
シャガ「わしのボーマンダが一撃で…」
ゲン「勝負あり、勝者サカキ!」
ゲン「これにより第一グループ決勝はデンジVSサカキだ!」
レッド「俺と戦ったときよりかなり強くなってる」
コトネ「あの人がロケット団のボスだったんですね、よかった私の時にいなくて」
レッド「でもデンジってやつ電気使いだろ、サカキ勝っちまうんじゃねぇか」
ヒカリ「そんなことないです、デンジさんはイケメンだから勝ちます」
レッド「その理屈おかしいだろ」
ナツメ「サカキの勝ちでいいんじゃない、一応チームカントーなんだし」
レッド「そんなチームあったの?」
ゲン「さあ、決勝リーグに進むのはどちらか」
デンジ「俺が優勝して世の中の幼じ…女の子たちにかっこいいとこ見せてやるぜ」
サカキ「俺が最強であるということを示すためここで負けてもらう」
ゲン「バトルスタート!」
デンジ「いけ、シビルドン」
サカキ「ゆけガルーラ」
デンジ「まさかここで地面タイプじゃないとは」
デンジ「だがそんなことどうでもいい、むしろ好都合、電磁波だ」
シビルドン「シビレロ」
ガルーラ「シビレタ」
サカキ「ちっ小賢しことを」
デンジ「さらに10万ボルト」
シビルドン「PKサンダー」
サカキ「きかんな、ピヨピヨパンチだ」
ガルーラ「コナクソォォォォォ」
シビルドン「メガマワル」
デンジ「ラムの実により混乱回復」
デンジ「もう一度10万ボルト」
シビルドン「PKサンダー」
ガルーラ「ヤメロヤ」
デンジ「まだ倒れないのか」
サカキ「当たり前だ、これで決めろピヨピヨパンチ」
ガルーラ「コナクソォォォォォ」
シビルドン「ハナネラウンハセコイ」ばたっ
デンジ「やはり強いな」
デンジ「先手は必ずとれるんだ、確実に倒すぞ、エレキブル」
デンジ「クロスチョップだ」
エレキブル「カラテチョップ」
ガルーラ「イタイ」ばたっ
サカキ「ふん、俺の岩タイプをもつポケモンへの対策か?」
デンジ「あんたは全部のバトルで岩タイプが入ってるのがいたからな、おそらく今回もいるはず」
サカキ「その通りだ、よくわかったな、だからこいつを出してやろう」
サカキ「ゆけゴローニャ」
デンジ「…そいつを今出したのを後悔させてやるよ」
デンジ「すぐ倒してやるよ、クロスチョップ」
エレキブル「カラテチョップ」
デンジ「これであと一匹」
サカキ「お前は何を言ってるんだ」
サカキ「俺のゴローニャはまだ倒れてなどいない」
サカキ「あと一体になるのは君だ」
サカキ「ゴローニャ、地震だ」
ゴローニャ「グラグラ~」
エレキブル「コレハアカン」ばたっ
デンジ「バカな…」
サカキ「さあ最後だ、おそらく草結びのつかえてすばやいライチュウかな」
デンジ「そうだ、それでそのゴローニャは倒れる」
デンジ「いけ、ライチュウ、草結びだ」
ライチュウ「コケロ」
ゴローニャ「コケタラコロガッテマウヤロ」ばたっ
サカキ「フン、最後の一体になるのは初めてだな、ゆけガブリアス」
サカキ「さあ困ったな、ガブリアスには草結びは効果抜群じゃないぞ」
デンジ「ガブリアスじゃ草結びの威力はそれほど高くない…」
デンジ「もう急所に当たることを祈るしか…ライチュウ、気合玉だ!」
ライチュウ「カ~メ~ハ~メ~」
サカキ「運にたよった時点で勝負は決まりだ」
サカキ「少しは楽しめた、ガブリアス地震だ!」
ガブリアス「ホリャー」
ライチュウ「メッチャユレルヤン」ばたっ
デンジ「…くっ」
ゲン「ライチュウ戦闘不能!勝者サカキ!」
ゲン「よって決勝リーグ進出一人目は、カントーのサカキだ!」
ゲン「さあ続いては第二グループだ」
ゲン「第二グループ第一試合はトウキVSホミカ!バトルスタート」
トウキ「よっしゃ、いけハリテヤマ」
ホミカ「ペンドラー!」
ホミカ「先手必勝!毒突!」
トウキ「ビルドアップだ」
ホミカ「反撃のチャンスなんて与えないよ!毒突!」
ペンドラー「ドクヤデ」
トウキ「ハリテヤマ、ストーンエッジだ」
ハリテヤマ「イシツブテ」
ペンドラー「イシハセコイ」ばたっ
ホミカ「クロバット、思念の頭突き!」
クロバット「ズツキ」
ハリテヤマ「イタイ」ばたっ
トウキ「クロバットか、何とかしないとな」
トウキ「じゃあ、キノガッサ頼んだ」
ホミカ「キノガッサなんてクロバットの餌食だよ!ブレイブバード!」
クロバット「リャクシテブレバ」
キノガッサ「タオレン」
ホミカ「えっ」
トウキ「気合のタスキだ、くらえストーンエッジ!」
キノガッサ「イシツブテ」
クロバット「タオレナ~イ」
ホミカ「いくら効果抜群でも倒せなかったみたいだな」
ホミカ「クロスポイズン!」
クロバット「ドクドク」
キノガッサ「タオレタ」ばたっ
トウキ「これであと一匹か」
トウキ「がんばれカイリキー!ストーンエッジ!」
ホミカ「そればっかじゃねえか、クロバット思念の頭突き!」
クロバット「ズツキ」
カイリキー「アーーーッ!」
クロバット「ギャフン」
ホミカ「でもまだ私の有利だ!」
ホミカ「いけ、ドラピオン!」
トウキ「カイリキー、地震だ!」
ホミカ「っつ…守れ!」
ドラピオン「ミラーフォース」
トウキ「攻めてこないのか?」
トウキ「ならもう一度!」
ホミカ「う、うるさい!守る!」
ドラピオン「アッ、シッパイシタ」
カイリキー「アーーーッ!」
ドラピオン「……」ばたっ
ホミカ「…くそっ」
ゲン「勝ったのはトウキだ!」
ゲン「続いての組み合わせは…アカネVSヤナギ!」
アカネ「ええっヤナギさん!?」
アカネ「あかんわ、うちじゃ無理や」
ミカン「アカネちゃん、そんなこと言わないで」
アカネ「せやかてミカン」
ミカン「テキトーなことだとそれはヤナギさんに失礼ですよ」
アカネ「うん…そうやな、よしっ、やるだけやってみるわ!」
アカネ「よっしゃ勝つで!ミルタンク!」
ヤナギ「ゆけっユキノオー」
アカネ「うわっ霰が降ってった」
ヤナギ「これはまさにわしのフィールド」
ヤナギ「吹雪だ」
ユキノオー「ヒエピタ」
ミルタンク「サムイッ」カチンコチン
アカネ「そんな、ミルタンクが」
ヤナギ「なら氷を割ってやろう、ウッドハンマー」
ユキノオー「セイヤッ」
ミルタンク「サムイ」ばたっ
アカネ「ヤナギさん、ちょっとは手加減してーや」
ヤナギ「どんな時でも全力で戦う、これが相手への礼儀でもある」
アカネ「うぅ…」
アカネ「でも、ちゃんと氷への対策はできとるんや、まだまだ…」
アカネ「ハピナス、火炎放射!」
ハピナス「オブツハショウドクダ~」
ヤナギ「まあ当然そういう技を使ってくるだろう」
ヤナギ「だがわしのユキノオーは倒れん」
ヤナギ「ユキノオー、地震だ」
ユキノオー「グララララ」
ハピナス「ギャアア」ばたっ
アカネ「ハピナスまで…こ、こうなったらせめてユキノオーだけでも…」
アカネ「たのむで、ケンタロス!岩雪崩や!」
ケンタロス「イワーク」
アカネ「ま、まだ倒れへんやなんて、なんて耐久力や…」
ヤナギ「ユキノオー、吹雪」
ユキノオー「カキゴオリ」
ケンタロス「モウフユダロ」ばたっ
アカネ「ああっ…ケンタロス…」
ゲン「圧倒的な実力でヤナギの勝利!」
アカネ「全力で戦ったのにヤナギさんのポケモン一匹も倒せへんやなんて…」
ヤナギ「全力で戦ったのなら恥じることはない、楽しかったぞ」
ゲン「さあどんどん行こうか、次はエリカVSコーン!」
エリカ「あら私の番のようですね」
コーン「えっ…ちょっと…」
観客「おい、あれ見ろよ…」「あれってたしか…」ざわざわ
ゲン「あ、あのエリカさん?何してるんですか?」
エリカ「何のことでしょうか」
ゲン「い、いやあなたが乗ってるのって」
エリカ「ああ、グリーンさんです」
レッド「あいつわかってんのか?この観客どころかこれTVでもやってるから全世界にあの姿を見られてるんだぞ」
ナツメ「たぶん何も考えてないわね」
ユウキ「あの…レッドさん、グリーンさんってたしか…」
トウコ「私もあの人知ってる…」
レッド「い、いや…あれは…そう、エリカのポケモンに混乱させられてるんだろう、なあナツメ」
ナツメ「そ、そうよ、グリーンは普通あんなことしないもの」
グリーン「よく聞けお前ら!この俺様が!」
レッド「あいつ、まさか!」
グリーン「世界で一番!」
バシッ
グリーン「おふっ//」
エリカ「今は私が話してるんですよ」
レッド「よかった…のか…?」
ナツメ「とりあえずあんなセリフ言わなかったからよかったんじゃない?」
コトネ「ねえレッドさん、ナツメさん」
コトネ「私にタマムシに行くなって言ってたのって」
レッド「げっ」
ナツメ「い、いやあれは関係ないわよ」
レッド「そ、そうそう、俺たちが言ってた理由は」
コトネ「まあいいですよ」
コトネ「でも…エリカさん…」
コトネ「楽しそうなことしてますね…」ニヤリ
コトネ「そういやレッドさんとナツメさんはSですか?Mですか?」
ナツメ「な、何言ってんのよ、急に」
レッド「そんなこと聞いてどうするつもりだよ」
コトネ「私たちもあれやりたいな~って思ったんで」
ナツメ「す、するわけないでしょ!」
コトネ「レッドさんとナツメさんなら私が下になっても大丈夫です!」
レッド「いや、SでもMでもあんなこと俺はしたくねーよ」
コトネ「…じゃあ」チラッ
コウキ(ビクッ)
コウキ「僕ちょっとトイレ…」
コトネ「ちょっと待った」チーン
コウキ「け、蹴りはダメだろ…」
コトネ「う~ん、エリカさんはどうやってグリーンさんをあそこまでさせたんだろ」
コトネ「レッドさん、ナツメさんわかりますか?」
レッド「わかるわけないだろ!」
ナツメ「エリカに聞けばいいでしょ!」
ナツメ「…あっ」
コトネ「そうか、エリカさんに直接聞いたらいいんだ!」
ナツメ「ちょっと待ってコトネ」
レッド「ストップストップ」ガシッ
コトネ「あ、レッドさんから私に触ってきてくれるなんて」
レッド「いや、止めただけだから」
コトネ「このままキスしてください」
レッド「え、い、いや」
ナツメ「おかしいでしょ、レッドは私としかしないの!」
ナツメ「あ…//」
レッド「……//」
ユウキ「この人たち当たり前みたいに街中でやってんのに照れるっておかしくね?」
ハルカ「そうそう、気がついたらやってるみたいな」
レッド「うるせえ、エロガキども」
コトネ「私を無視しないでくださいよ」
レッド「わかったわかった」
コトネ「え、じゃあ私と」
レッド「そういうことじゃない、とりあえず落ち着いて」
レッド「エリカがバトルしてるからさ」
ナツメ「もうすぐ終わりそうよ」
エリカ「ナッシー、リーフストーム」
コーン「負けた」
グリーン「どうだ見たか!」
エリカ「まだ私が話してないのに先に話すなんてお仕置きが必要なようですね」
グリーン「えっお仕置き!ヤッフゥー!」
コーン(こんな人に負けたのか…)
ゲン「なんだこいつら」
ゲン「あ…勝者エリカ!」
レッド「もう終わったのか」
ジュン「さっきお仕置きって言われた後の反応おかしくなかった?」
ヒカリ「たしかに」
トウヤ「なんかヤッフゥーとか言ってた」
ユウキ「グリーンさんってあんな人なの?」
コウキ「少なくとも人上に乗せてるってのは」
レッド「……」
ナツメ「もうグリーンは何してもダメなんじゃないの…」
レッド「…ああ」
ゲン「次はヒョウタVSシジマだ」
ヒョウタ「いけ、ラムパルド」
シジマ「いくぞニョロボン!滝登りだ」
ラムパルド「ギャース」
ヒョウタ「くそ、ダイノーズ!」
シジマ「もう一度!」
ダイノーズ「ギャース」
ヒョウタ「負けるな、ゴローニャ」
シジマ「滝登り」
ゴローニャ「ギャース」
レッド「ひどいな」
ゲン「次いっみよー、ランVSマキシだ!」
マキシ「俺はマキシマム仮面だ!」
ラン「変な人…」
ラン「まあいいや、がんばってルナトーン」
マキシ「いけっフローゼル、アクアジェット!」
フローゼル「ロケットズツキ」
ラン「まだ2回ぐらい耐えられる、ルナトーン、草結び」
ルナトーン「コケロ」
ラン「あと一撃で倒せる、もう一度!」
マキシ「アクアジェット!」
マキシ「ギャラドス、アクアテール!」
ギャラドス「バッシャーン」
ルナトーン「カオガヌレテ…」
マキシ「これで2対2だ」
ラン「なら…サーナイト」
マキシ「竜の舞!」
ラン「10万ボルト!」
サーナイト「ビリビリ」
ギャラドス「オドッテルトチュウヤン」
マキシ「あぶなかった」
マキシ「逆鱗だ!」
ギャラドス「オコッタデー!」
サーナイト「イッテー」
ラン「ああ、サーナイトが…」
ラン「でも次で確実に倒せる、ネイティオ」
ラン「思念の頭突き」
ネイティオ「トュートュー」
マキシ「トリトドン、吹雪!」
トリトドン「カキゴオリ」
ネイティオ「トュートュー」ばたっ
ラン「あ~負けちゃった」
ゲン「勝負あり、勝者マキシ!」
ゲン「次からは2回戦だ」
ゲン「トウキVSヤナギ!」
トウキ「相手は氷使い、俺の格闘で一気に決めるぜ」
ヤナギ「バトルは相性が全てではないのだ」
トウキ「まあ相手が誰でも俺が勝つけどな!いけ、カイリキー!」
ヤナギ「マンムー、地震だ」
トウキ「カイリキーその前に爆裂パンチ!」
カイリキー「アタァ!」
ヤナギ「混乱か、だがわしのポケモンは頭もいい」
マンムー「グララララ」
トウキ「混乱がすぐに…いや、木の実を使ったに決まっている」
トウキ「爆裂パンチ!」
カイリキー「アタァ!」
ヤナギ「雪雪崩だ」
マンムー「パオーン」
カイリキー「アター」ばたっ
トウキ「ばかな、俺のカイリキーの爆裂パンチを2度もくらったのに…」
トウキ「それどころか俺の方がやられ、混乱もすぐに治る…」
ヤナギ「どうした、次を出したらどうだ」
トウキ「爆裂パンチ!」
カイリキー「アタァ!」
ヤナギ「雪雪崩だ」
マンムー「パオーン」
カイリキー「アター」ばたっ
トウキ「ばかな、俺のカイリキーの爆裂パンチを2度もくらったのに…」
トウキ「それどころか俺の方がやられ、混乱もすぐに治る…」
ヤナギ「どうした、次を出したらどうだ」
トウキ「いけ!ハリテヤマ、ストーンエッジ!」
ハリテヤマ「イシツブテ」
マンムー「パオーン」
トウキ「おいおい、冗談だろ…なんで倒れない」
ヤナギ「わしのポケモンはそこらのポケモンと鍛え方が違う」
トウキ「だからって俺のポケモンの技を三回受けて倒れないのはおかしいだろ!」
ヤナギ「鍛え方が足りんのだろうな」
ヤナギ「だがさすがにもう体力が危ないな、がむしゃらだ」
マンムー「パオーン」
トウキ「くっ一気に体力が」
トウキ「でもあと一撃ぐらいだな、ストーンエッジ!」
ハリテヤマ「イシツブテ」
マンムー「パオーン」 ばたっ
トウキ「やっと一体…他のやつもこんなのだなんて言わないよな」
ヤナギ「安心しろ、今回の手持ちで一番強いのはマンムーだ」
ヤナギ「だが他の2匹が弱いというわけではない、いけラプラス」
トウキ「ハリテヤマ、眠れ!」
ハリテヤマ「メガシャキ」
ヤナギ「カゴの実か、体力がもどったところでだな」
ヤナギ「ラプラス、サイコキネシス」
ラプラス「ハンドパワー」
ハリテヤマ「ノー」ばたっ
トウキ「こっちは一撃でやられて、相手は何度もくらわさなきゃならない」
トウキ「ふざけた話だな」
ヤナギ「あきらめたのか」
トウキ「まだまだ、いけっチャーレム!」
トウキ「全力でいくぞ!瓦割り!」
ヤナギ「全力には全力でだ、ハイドロポンプ」
チャーレム「ホワチャ!」
ラプラス「ミズテッポウ」
ゲン「チャーレム戦闘不能、勝者ヤナギ!」
トウキ「俺はまだまだだったか」
ヤナギ「おぬしらはまだこれからだ」
ヤナギ「これから必ず強くなれる」
トウキ「……」
ゲン「続いてはエリカVSシジマ!」
観客「またあれ見れんのかな…」「まさか、あの人って仮にもチャンピオンだったんだろ…」ざわざわ
レッド「あいつなんでああなったんだろうな…」
ナツメ「初めて私のとこに来たときからちょっとおかしいところもあったけど」
ナツメ「ここまでなるとは思わなかった…」
レッド「いや、ちょっとおかしいのは最初っからだけど、これは違う」
ハルカ「カントーって変わった人が多いんですね」
レッド「それも違う!」
ゲン「あ、あのエリカさん、その登場の仕方ってどうにかならないんですか?」
エリカ「あら、私はいつもこうですけど」
ゲン「いやいや、普通に歩いてこれないのかってこと」
エリカ「そう言われましても、グリーンさんが勝手におやりになってることですし」
エリカ「ほっておくのも悪いので」
ゲン「ちょっとグリーンさん、これはどういうつもりで」
グリーン「ボンジュール!」
ゲン「……」
レッド「あれ、昔俺にも言ってきた」
ナツメ「私のときは帰るときにバイビー!とか言われたわ」
ユウキ「やっぱりグリーンさんって」
レッド「あいつがおかしいのは言葉だけなんだったんだよ」
コウキ「じゃあ、今のあれは…」
レッド「気にするな」
ゲン「と、とにかくバトルスタートだ」
エリカ「ラフレシア、お願いね」
シジマ「エビワラー、行ってこい」
エリカ「花びらの舞ですわ」
シジマ「冷凍パンチだ」
ラフレシア「ソレソレッ」
エビワラー「シュッシュッ」
エリカ「うう…私のラフレシアは打たれ弱いんです、そんな乱暴な」
シジマ「乱暴って…」
グリーン「そうだぞ、エリカは攻めるのは得意だけど攻められるのは慣れてないんだ」
グリーン「だから少しは考えてやるべきだ」
シジマ「バトルにならないだろ!」
エリカ「グリーンさん、私はあなたに助けは求めてませんわ」
シジマ「エビワラーもう一度冷凍パンチ!」
エビワラー「シュッ」
ラフレシア「アベシ」ばたっ
エリカ「う~…」
エリカ「がんばってね、キレイハナ」
シジマ「冷凍パンチ!」
エビワラー「シュッ」
エリカ「キレイハナ、リーフブレード」
キレイハナ「ザシュッ」
エビワラー「アフッ」
エリカ「やっぱりこういう方が楽しいですわ」
シジマ「次はサワムラーだ、猫騙し」
シジマ「そして飛び膝蹴り!」
サワムラー「テイヤッ」
キレイハナ「カオハダメダロ」ばたっ
エリカ「ああ、キレイハナが…ひどいです…」
シジマ「ええ~」
エリカ「これじゃ負けてしまいますね」
エリカ「でも私は勝ちます、ナッシー」
エリカ「ナッシー、サイコキネシス」
シジマ「やばい、先にストーンエッジだ」
ナッシー「アタルカヨ、クラエ」
サワムラー「ギャフン」ばたっ
エリカ「やりましたわ」
シジマ「まだまだ、カイリキー!冷凍パンチだ!」
エリカ「サイコキネシス!」
カイリキー「ウオォォォ」
ナッシー「ハンドパワー」
カイリキー「ガンバレバタエレル」
ナッシー「チクショー」ばたっ
ゲン「勝負あり、勝者シジマ!」
シジマ「危なかった」
グリーン「エリカ…」
エリカ「………グリーンさん」
ゲン(なんかいい雰囲気になってるけど、グリーン完全に腹の上に乗られてるんだけど)
グリーン「戻るか」
エリカ「はい」
レッド「なんであいつは四足歩行から匍匐前進になってんの?」
ナツメ「レッドは人前であんなことしないでね」
レッド「しねえよ…したいのか?」
ナツメ「そういう意味で言ったんじゃないの」
コトネ「私はやりたいです!」
ナツメ「あなたは少し黙ってなさい」
ゲン「次はマキシVSマチスだ!」
マチス「ミーに水タイプで挑むなんて身の程知らずネ」
マキシ「水タイプが必ずしも電気タイプに負けるとは限らないぞ!」
レッド「なんだ次はマチスか、じゃあとばしてもなんもないな」
ナツメ「そうね」
マチス「!?」
ゲン「勝者マチス!」
マチス「ほんとにとばされた…」
レッド「マチスだからな」
ナツメ「これはしかたないわ」
ハルカ「あのマチスって人何か問題でもあるんですか?」
レッド「う~ん、なんだろ、特にないな」
ユウキ「特にないのにとばされたんですか!?」
レッド「うん」
マチス「せめて理由がほしかったネ…」
ゲン「続いてはシジマVSマチス!」
マチス「連戦!?」
ゲン「こちらの都合上、すいません」
ゲン「とばされてたし、余裕だと思うので」
マチス「それは勝手に…」
ゲン「じゃあ棄権ですか?」
マチス「ノー!ミーはバトルから逃げるなんてことはしないネ」
マチス「連戦でエリカさんのカタキですから、今回は見せ場があるはズ」
シジマ「ぬう、これほど強いとは思わなかった」
ゲン「勝者マチス!」
マチス「マジカ…」
マチス「ここまで勝ち残ってるのに連続のカットはひどいネ」
レッド「マチスのバトルってカットされるものなんじゃないか?」
ナツメ「でもマチスグループ決勝まで残ったわよ」
レッド「本当か、じゃあちょっと応援してやるか」
マチス「ヘイ、とばした理由がミーにはわからないヨ」
ゲン「それでは第二グループ決勝、ヤナギVSマチス!」
マチス「三連戦!?」
ゲン「すいません、こちらの都合上」
マチス「もっと考えて組み合わせ作れよナ」
マチス「まあ、いいネ、さすがにミーがこれに勝つならカットされることはありえないネ」
マチス「やっとミーのバトルが見せられるネ、ライチュウ!」
ヤナギ「さすがにわしもカットされるかと思ったが、まあいい、マンムー」
マチス「ライチュウ、気合玉!」
ライチュウ「イエス!」
ヤナギ「そんな程度ではダメージを受けたとはいわん、マンムー地震だ」
マンムー「パオーン」
ライチュウ「ノー!」
ヤナギ「ほう、マンムーの攻撃を耐えたか」
マチス「ミーのポケモンは戦場を生き抜いてきたネ」
マチス「そんな攻撃じゃ倒せないネ」
マチス「ライチュウ、もう一度気合玉!」
ヤナギ「なるほどな、だがそんな攻撃はそう何度も当たるものではない」
マチス「ぬぅ…やはり命中100以外は信用できないネ」
ヤナギ「地震!」
マンムー「パオーン」
ライチュウ「ジーザス」ばたっ
マチス「GO!ランターン!」
マチス「ハイドロポンプ!」
ランターン「ネクスト、キュウショデス」
マンムー「パオーン」ばたっ
ヤナギ「ほう」
ヤナギ「こんなに早くマンムーがやられるとはな」
ヤナギ「だが、まだ始まったばかりだ、マニューラいってこい」
マチス「ちょうどいいカモネ、シグナルビームかましてやんナ」
ヤナギ「遅いな、猫騙しだ」
ヤナギ「そして辻斬り」
マニューラ「ヒテンミツルギリュウ」
ランターン「ワザメイイエヤ」ばたっ
マチス「!ランターンが一撃で…」
マチス「オー、ラストワン、しかし、ネバー!」
マチス「まだまだこれからが本当のスタートでース!エレキブル!」
ヤナギ「冷凍パンチだ」
マチス「クロスチョップ!」
マニューラ「リュウツイセン」
エレキブル「マジワルチョップ」
マチス「ゴー!エレキブル、もう一度ネ!」
ヤナギ「速さでは負けん、辻斬りだ」
マニューラ「アマカケルリュウノヒラメキ」
エレキブル「ユー ウィン」ばたっ
マチス「オーノー、ユーはベリーベリーストロングネ」
ヤナギ「妙なテンションの持ち主だ」
ゲン「勝負あり!よって決勝リーグ進出はジョウトのヤナギだ!」
レッド「なんだ、マチス負けたじゃん」
マチス「ヘイ、レッド!ユーはカットしすぎて見てないからわからないかもしれないけド」
マチス「これまで戦いのミーはベリーストロングだったネ」
レッド「次から第三グループが始まるし、そろそろ行こうか」
ナツメ「うん」
マチス「……」
コトネ「レッドさん、どこ行くんですか」
レッド「どこって控室」
コトネ「ナツメさんはともかくレッドさんは行かなくていいんじゃないですか」
レッド「なんでだよ」
コトネ「ジムリーダーじゃないからですよ」
レッド「やだ、俺はずっとナツメと一緒にいるんだ」
コトネ「私と一緒にいましょうよ~」
ナツメ「だめ、レッドと一緒にいるのは私なんだから」
コトネ「う~」チーン チーン チーン
コウキ「あ、あの…コトネちゃん…いや…コトネさん…」
コトネ「なに」チーン チーン チーン
コウキ「そ、そろそろ…やめ…てくれない…かな…」
ヒカリ「八つ当たりしてんの?」
コトネ「違うよ、レッドさんもナツメさんもずるい、私も混ぜてくれればいいのに」
コウキ「あ、やめてくれた」
コウキ「考えが不純だからじゃない?」
チーーーーーーーン
コウキ「はふっ…」ばたっ
カントージムリーダー控室
レッド「ナツメ」
ナツメ「レッド」
レッド「ナツメ」
ナツメ「レッド」
カスミ「……」イラッ
カスミ「ちょっとあんたら…」
レッド「どうした?」
カスミ「ここどこだかわかってんの!」
レッド「びっくりした、でかい声出すなよ」
ナツメ「ここは控室よ」
カスミ「そういうことじゃない」
アンズ「カスミさん、落ち着いてカツラさん今のカスミさんの大声で驚いて震えてますから」
カスミ「あ…ごめんなさい」
タケシ「カスミがいいたいのはなんでレッドがここにいるかってことじゃないのか」
カスミ「そう、それよ」
カスミ「別にいるだけなら構わないけど、ここでそんなイチャつくのやめてくれる?」
ナツメ「カスミも毎日違う男と夕日の見えるきれいなところでイチャついてるって聞いたけど」
カスミ「そ、それは…今関係ないでしょ、私が言ってんのは」
アンズ「カスミさん、それって…」
ナツメ「そう、カスミはね」
カスミ「こら、純心なアンズに変なこと教えない!」
タケシ「たぶんカスミが言いたいのはここはそんな場所じゃないってことだろ」
カスミ「そうそう」
レッド「タケシ、ナイス通訳じゃん」
タケシ「あたりまえだ」グッ
カスミ「そういうことだからあんたは出ていきなさい」グイッ
レッド「いやだ~俺はナツメと離れない!」
ナツメ「私もレッドとは離れない!」
レッド「あ、そうだ、そんなこといったらグリーンのやつだって」
タケシ「グリーンはジムリーダーだぞ」
レッド「でもあいつはチャンピオンの方に出てるじゃねぇかよ」
カスミ「グリーンはずっとおとなしくしてたからよ」
カスミ「あんたらとは真逆だったの」
レッド「む…あ、じゃあグリーンとエリカはどこ行ったんだ」
カスミ「そういや…」
タケシ「さっき更衣室の中からグリーンとエリカの声がしてたぞ」
レッド「ならカスミ行ってきてやれよ」
カスミ「なんでよ…って話そらさない」
ナツメ「そんなに言うんだったらみんなに聞いてみてよ」
カスミ「…そうね、じゃあレッドがこの部屋から出ていけばいいと思う人挙手お願いします!」
……
カスミ「で、出ていかなくていいと思う人、挙手お願いします…」
バッ(カスミ以外全員)
カスミ「え~」
カスミ「ちょっとちょっとタケシ、何その突然の裏切り」
タケシ「いや、俺は別にレッドはいてもいいと思うぞ」
アンズ「私もです」
カスミ「カ、カツラさんは」
タケシ「寝てるぞ」
カスミ「マチスは」
アンズ「さっきお手洗いの方に」
ナツメ「決まりね」
レッド「これで俺とナツメは一緒にいれる」
カスミ「……」
ガチャ
マチス「ヘイ、レッド、ここにきてたのカ」
レッド「マチス、さっきのおしかったな」
マチス「よく言うネ」
マチス「そういや、さっき更衣室からグリーンの声がしてたケド」
タケシ「ほら、グリーンは更衣室に行ってるんだ」
マチス「なんかムチで叩く音とグリーンの喜びの声が聞こえてたネ」
レッド「聞かなかったことにしよう」
レッド「ナツメの番まだかな~」
ナツメ「まだ呼ばれてないからね」
レッド「じゃあ予知でいつやるとか、誰が相手とか見てみてよ」
ナツメ「それしたらつまらないわ」
レッド「ナツメが言うんじゃしかたないな」
カスミ「それよりあんた、バトルの方見なくていいの?」
レッド「俺ナツメ以外のバトルなんて興味ないし」
カスミ「あんたじゃない、ナツメよ」
カスミ「勝ち上がっていったら、戦うかもしんないのに」
ナツメ「そうね」
カスミ「それとレッド、ナツメ以外興味ないってどういうこと」
カスミ「私のバトルもどうでもよかったって言うの!」
レッド「え、あ~、うん」
カスミ「うんってどういうこと!」
カスミ「せめてカントーの仲間ぐらい応援してくれたっていいんじゃないの!」
レッド「わ、悪かったよ、がんばれ~」
カスミ「私はもう負けたわよ!」
レッド「なんで怒ってんだよ」
カスミ「ふんっどうせ、そんなイチャイチャしてるようじゃナツメも無理ね」
ナツメ「なによ」
カスミ「だからこんなとこに来てまで男とイチャついてるようじゃ一勝もできないって言ってんの」
ナツメ「毎日別の男とイチャついてるからカスミは勝てなかったのね~」
カスミ「なんですって」
ナツメ「なに?私に文句でもあるの」
レッド「お、おい二人とも…」
カスミ「なに、レッド!私の言ってること間違ってる?」
レッド「い、いや…だから…」
ナツメ「レッドは私の味方よね」
レッド「それはもちろんだ」
レッド「ナツメは必ず勝つ」
カスミ「レッド!」
レッド「こいつはもう何に怒ってんだよ」
カスミ「タケシ、アンズ、マチス!あんた達からも言ってあげなさい!」
タケシ「何をだよ」
アンズ「カスミさん、そんな怒っても何もないですよ、こっちで一緒にトランプしましょう」
マチス「UNO!」
アンズ「マチスさん、それ違いますよ」
レッド「ナツメの相手ってどんなやつかな」
ナツメ「レッドがいてくれるならどんな相手でも勝てるわよ」
カスミ「…はぁー、バカバカしい」
ゲン「それでは、第三グループ一回戦最後のバトル、ナツメVSチェレンだ!」
レッド「ナツメ呼ばれたぞ」
ナツメ「じゃあ行きましょうか」
タケシ「なんだ二人で行くのか?」
レッド「当然」
アンズ「ほんとラブラブですね~」
カスミ(負けろ負けろ負けろ負けろ負けろ)
ナツメ「カスミ」
カスミ「な、なに~?」
ナツメ「私はあなたの考えてることは読めてるからね」
カスミ「そうだった」
ゲン「あれ、ナツメさ~ん…来ないな」
チェレン「これって僕の不戦勝でよくないですか?」
ゲン「それは…いや、もう少し待ってくれ」
観客「おいあれ…」「またカントーじゃねえかよ…」ざわざわ
ゲン「あ、来たみたい…ってなんで二人で来てんの」
レッド「問題ない」
ゲン「問題ないってそんなひっついてるから歩きにくいんだろ」
ナツメ「歩きにくいも歩きやすいもレッドと一緒じゃなきゃ意味ないのよ」
ゲン「はぁ…」
ゲン「あのね、君チャンピオンの方だからさ」
レッド「なんだよグリーンのやつも来てたじゃないかよ」
ゲン「だからってね…」
レッド「俺はナツメといなきゃダメなんだ」
ナツメ「そうよ、レッドがいなきゃ動くこともできないわ」
ゲン「それもうなんかの病気じゃねえか」
ナツメ「何か言った?」
ゲン「いや…」
レッド「早く始めろよ」
ゲン「それじゃあバトルスタート~」
レッド「ナツメがんばれ」
ナツメ「うん、がんばるね」チュッ
レッド「ここ、みんなが見てるぞ」チュッ~
ナツメ「レッドだって~」
ゲン「あ、あの…おい何やってんだ」
チェレン「爆発しろ爆発しろ爆発しろ爆発しろ爆発しろ」
レッド「あのさ、今からバトルってときに少しは静かにできないの?」
チェレン「!?」イライラ
ユウキ「あの人たちってもう場所とか関係ないな」
トウヤ「見ろチェレンの顔、すっげ~おもしれえ」
ジュン「あの二人ってバトルの時もああなのかな?」
コウキ「それただのバカップルじゃん」
コトネ「レッドさんとナツメさんの悪口言わない!」チーン チーン チーン チーン チーン
ユウキ「言ってねえし…」
トウヤ「コトネちゃん最高…」
ジュン「俺のも違うだろ…」
コウキ「なんで僕だけ2回…」
ヒカリ「コトネってなんのためらいもなくそれしてるよね」
トウコ「でも静かになったじゃない」
ハルカ「ユウキだけはおいといてくれたらよかったのに」
ゲン「おい、はやくポケモン出せよ」
ナツメ「わかってるわよ、フーディン」
チェレン「ハーデリア、噛み砕く!」
ナツメ「フーディン、気合玉よ」
フーディン「キアイダキアイダキアイダ」
ハーデリア「キアイノタスキモッテル」
フーディン「コッチモナモノミアル」
ナツメ「サイコキネシスよ」
フーディン「トドメ」
ハーデリア「ギャハ」ばたっ
ナツメ「やった」
レッド「さすがナツメだな」
チェレン「くっ…」
チェレン「おい審判、あれは実質2対1じゃないのか?隣のやつをどけさせろ」
レッド「俺は何もやってねえだろ」
ゲン「う~ん、じゃあアドバイスをしたら反則負けとみなす」
ナツメ「わかった」
ゲン「そういうのはこの後のダブルバトルでやってほしいもんだ」
レッド「ダブルもあるの?どんだけ続ける気だよ」
ゲン「俺が知りたいぐらいだ」
チェレン「審判がバトルを中断するな」
チェレン「いけポリゴンZ!」
ナツメ「気合玉よ!」
チェレン「何回も当たるか、シャドーボールだ」
ポリゴンZ「フーディンノコウゲキハハズレタ」
フーディン「フーディンハタオレタ」ばたっ
ナツメ「フーディンお疲れ様」
レッド(ナツメがんばれナツメがんばれ)
ナツメ「メタグロスがんばって」
チェレン「もう一度シャドーボール」
ナツメ「サイコキネシス!」
ポリゴンZ「ポリゴンzノコウゲキ」
メタグロス「エスパーー」
チェレン「もう一度だ」
ナツメ「メタグロスも!」
ポリゴンZ「ポリゴンzノコウゲキ」
メタグロス「エスパーー」
ポリゴンZ「ポリゴンzハタオレタ」ばたっ
レッド「さすがナ…オホンッ」
レッド(ナツメすごい、かっこいい、かわいい、大好き)
ナツメ「もうレッドったら」
ゲン「ん?」
ナツメ「なによ」
ゲン「い、いや…」
チェレン「いけっベロベルト」
ナツメ「メタグロス、サイコキネシス」
チェレン「そのぐらいなんともない、ベロベルト、アームハンマー」
メタグロス「エスパーー」
ベロベルト「ソイヤッ」
ナツメ「ありがとメタグロス、いってエーフィ」
ナツメ「エーフィ、瞑想」
チェレン「パワーウィップだ」
ベロベルト「ソイヤッ」
エーフィ「ヒョイ」
ナツメ「瞑想」
チェレン「今度こそ当てろ!」
ベロベルト「ソイヤッ」
エーフィ「ヒョイ」
ナツメ「エーフィ、一気に決めるわよ、サイコキネシス!」
エーフィ「スーーパーー」
ベロベルト「タエナイ」ばたっ
ゲン「勝者ナツメ」
チェレン「くそっこれだから100以外の命中率は信用できないんだ」
ナツメ「やった~」
レッド「さっすがナツメ!」
レッド「ナツメはすごいね~」
ナツメ「あなたほどじゃないわよ」
レッド「いやいや、ナツメも」
ナツメ「そんな、レッドの方が」
ゲン「終わったから早くどいてくれよ」
レッド「あいよ」
カスミ「ちっ勝ったのか」
レッド「そんな言い方はないだろ」
ナツメ「カスミは一回戦負けだから私より下ね」
カスミ「なんですって」
ナツメ「あら、私は別に直接戦ってもかつ自信はあるけど」
カスミ「じゃあどっちが強いか勝負してあげるわよ」
レッド「待て待て、今戦ったって何もないって」
ナツメ「それもそうね、どうせ勝つけど」
カスミ「レッドの言う通りね、まあ私も妻が目の前でボロ負けするってのを見せたくないし」
ナツメ「なによそれ」
カスミ「別に~」
レッド「ケンカすんなよ」
レッド「はぁ…むこう行こうかナツメ」
レッド「同じジムリーダーなんだしカスミと仲良くしなよ」
ナツメ「あなたは私が負けろって言われて何ともないわけ?」
レッド「そんなことはない」
ナツメ「じゃあ、なんで私ばっかじゃないのよ」
レッド「いやいや、俺は100%ナツメの味方だからさ」
ナツメ「本当?」
レッド「本当だ」
ナツメ「……」
レッド「……」
ナツメ「…んっ…ぷはっ」
レッド「ほらな」
ナツメ「…うん//」
カスミ「見えないところでやれっての」
ゲン「第三グループ、2回戦最初のバトルはヤーコンVSハチクだ」
レッド「どうする、見に行くか?」
ナツメ「この部屋のテレビで十分」
レッド「あとで戦うかもしれないんだし、直接の方がよくわかるんじゃないか?」
ナツメ「私はここでいいの、ここなら邪魔も入らないし」
カスミ「邪魔っていつ私が邪魔したってのよ」
ナツメ「別にカスミとは言ってないわよ、あとそこどいて、見えないから」
タケシ「カスミもいい加減にしとけよ」
カスミ「だって」
ヤーコン「ワルビアル、噛み砕く!」
ハチク「バイバニラ、吹雪だ」
ナツメ「今日の晩は何が食べたい?」
レッド「そうだな…」
タケシ「おいおいちゃんと見なくていいのか?」
ナツメ「見てるわよ」
レッド「ナツメなら優勝まちがいなしだ」
カスミ「ほんとにそうかしらね~」
ナツメ「む…」
レッド「ケンカはダメだぞ」
ナツメ「ケンカなんかしないってば」
レッド「ならいいけど」
ゲン「勝者ハチク!」
レッド「あ…」
タケシ「おいおいちゃんと見てたのか?もう終わったぞ」
ナツメ「大丈夫…かな?」
レッド「次からは俺もちゃんと見るし」
ナツメ「私だって完全に見てなかったってわけじゃないから」
ゲン「続いてはツツジVSカツラ!」
タケシ「そういやカツラさんも第三グループだったな」
レッド「ヅラさんシードのとこだったのか」
カツラ「ヅラじゃないカツラだ」
レッド「げっ…すんません」
ナツメ「カツラさん呼ばれてるのに行かなくていいの?」
カツラ「ああ、そうだった」
ゲン「バトルスタート!」
ツツジ「ダイノーズ、大地の力!」
カツラ「ウインディ、フレアドライブ!」
ウインディ「コッチノンガハヤインダヨ」
ダイノーズ「アツイ!」ばたっ
ツツジ「一撃…!」
カツラ「はっはっはー、わしの炎ポケモンはなんだろうと燃やしつくすぞ!」
ツツジ「まだ勝負が決まったわけではありません!アバゴーラ」
カツラ「炎といいつつインファイトだ!」
ツツジ「その前にアクアジェット」
アバゴーラ「ブッシャー!」
ウインディ「アタタタタタタ」
アバゴーラ「ヒデブ」ばたっ
ツツジ「強い…」
ツツジ「……」
カツラ「あきらめたのかー!ならわしのクイズを解いてみよ!」
ツツジ「いえ、私もホウエンを代表してきてるんです、あきらめるわけありません」
ツツジ「ゴローニャ!地震!」
カツラ「うおお、ウインディ、インファイト!」
ウインディ「オマエハモウタオレテイル」
ゴローニャ「ナ~ニ~」ばたっ
ゲン「ゴローニャ戦闘不能によりカツラの勝利!」
ツツジ「ふう…私もまだまだでした」
カツラ「どうじゃ!わしの出すクイズに解いてみんか?」
ツツジ「クイズ…ですか?」
カツラ「そうじゃ、では問題」
ゲン「終わったら速やかに退場願います」
レッド「さすがヅラさんだな」
タケシ「ああ、岩対炎で不利だと思ったが、全て一撃で倒すとは」
ナツメ「なんかカツラさんがこのグループ勝ちそう…」
レッド「大丈夫だって俺がついてる」
ナツメ「でもレッドは何も言うことができないのよ」
ナツメ「あなたの考えを読んでたらバトルに集中できないし…」
レッド「なんとかなる」
ゲン「さあ次はマツバVSナツメだ」
レッド「ナツメの番だ」
ナツメ「それじゃあ行きましょうか」
レッド「それにしてもマツバってどこかで…」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「いや、なんでもない」
ゲン「レッド君、バトルが始まって一言でもじゃべったらナツメ選手の反則負けとするから」
レッド「厳しいな…まあいいけど」
ナツメ「レッド、あの人って」
マツバ「やっ」ニコッ
レッド「…お前かよ」
マツバ「その反応ひどいじゃないか~友達だろ」
レッド「お前と友達になった覚えはねーよ」
マツバ「相変わらず二人とも仲がいいね」
レッド「話聞けよ」
マツバ「それじゃあ始めようか」
レッド「こいつ…」
マツバ「よし、ヨノワール」
レッド「ナツメ、こいつには勝ってくれ」
ナツメ「うん、がんばる、フーディン!」
レッド(あいつはゴースト使いだからナツメの方が不利か…)
レッド(でも、ナツメがんばれ~愛してるぞ~!)
ナツメ「フーディン、シャドーボール!」
マツバ「当然の選択だね、でもタイプ不一致で僕のポケモンを一撃で倒すのは無理があるね」
マツバ「でもこっちはタイプ一致技、シャドーパンチ」
ヨノワール「シュッ」
フーディン「ハウッ」ばたっ
レッド(あいつのニコニコ顔なんかむかつくな~)
ナツメ「フーディンがダメならメタグロスよ」
ナツメ「シャドーボールよ」
マツバ「影うち」
ヨノワール「シュッ」
メタグロス「クロイタマ」
ナツメ「もう一回よ」
マツバ「倒れる前に鬼火だ」
メタグロス「クロイタマ」
ヨノワール「モヤスゾ」ばたっ
メタグロス「アツイアツイ」
マツバ「次はシャンデラだ」
マツバ「オーバーヒート」
シャンデラ「」
メタグロス「」ばたっ
ナツメ「すごい威力…」
レッド(ナツメ負けるな、がんばれ!)
ナツメ「ヤドキング、いって!」
マツバ「僕の考えが読まれてるのかな」
ナツメ「あなたの考えてることなんて読めないわよ」
ナツメ「偶然ね」
ナツメ「ヤドキング、熱湯!」
ヤドキング「ヤ~ン」
シャンデラ「」
ナツメ「倒れない!?それに何も言わないのも不気味」
マツバ「シャンデラ、シャドーボール」
シャンデラ「」
ヤドキング「ヤ~ン」
ナツメ「特攻を下げておいてヤドキングを倒せると思ったの」
マツバ「もしかしたらって思ったんだけどね」
ナツメ「熱湯よ」
ヤドキング「ヤ~ン」
シャンデラ「」ばたっ
マツバ「ジュペッタとどめをさしておいで」
ナツメ「攻撃を当てればまだ勝てるわシャドーボールよ!」
マツバ「でも当たらないよ、ジュペッタの不意打ちで決まるから」
ジュペッタ「スキアリッ」
ヤドキング「ヤ~ン」ばたっ
ナツメ「ヤドキング…!」
ゲン「勝者マツバ!」
マツバ「やったね」
ナツメ「レッド…ごめんなさい…」
レッド「謝ることないよ、俺も変なプレッシャーかけちゃちゃったんだ、俺の方こそ」
ナツメ「ううん、レッドは悪くない、私が弱かったから」
レッド「ナツメは弱くないよ」
ナツメ「でも…」
ゲン「終わったら早くどけって」
マツバ「二人とも楽しそうだね~」
カスミ「ふふっナツメが負けたわ」
アンズ「カスミさんって結構性格悪いですね」
タケシ「俺は初めて会ったときに気づいてたけどな」
アンズ「えっタケシさん、すごい洞察力です」
カスミ「何か言ったかしら」
アンズ・タケシ「いえ、何も」
カスミ「なんにしてもナツメが負けたんだから少しはあの二人も」
ナツメ「次はレッドの番だからね、がんばって」チュッチュッ
レッド「次って言っても今日じゃないけどな」チュッチュッ
カスミ「ずいぶんと楽しそうね…」
ナツメ「私が負けたことはもう仕方ないことなの」
レッド「それよりヅラさんの応援だろ」
ナツメ「そうね、ぜひ勝ってほしいわ」
マツバ「う~ん、でもどちらが勝ちあがってきても僕が勝つのは厳しいな」
レッド「ヅラさんならちょいちょいと勝ってくれるだろ」
タケシ「確かに次は氷で得意なタイプでその次は…」
マツバ「ゴーストだよ」
レッド「なら問題ないな」
ナツメ「問題ならあるわよ」
レッド「え?」
ナツメ「この人がここにいること」
レッド「……」
マツバ「やっ」ニコッ
レッド「ニコッじゃねえよ!」
マツバ「ひどいな友達だろ」
レッド「友達じゃねえ」
マツバ「君たち二人くっついて、やっぱりお似合いだな」
レッド「だから話を」
マツバ「カツラさん、もうそろそろ呼ばれるから行った方がいいんじゃないですか」
レッド「だいたいお前はジョウトだからこの部屋に入ってくんじゃねえ」
マツバ「のどかわいたな、このジュース飲んでいい?」
レッド「それ俺のだよ!」
マツバ「じゃあ、ジョウトの控室ここじゃないから出ていくね」
レッド「あいつ嫌いだ!」
ゲン「次はハチクVSカツラ!」
カツラ「いけ、ブーバーン、大文字だ!」
ハチク「ツンベアー、身代わり、剣の舞、ストーンエッジだ」
カツラ「詰め込みすぎだろ」
ツンベアー「ソイヤァァ」
ブーバーン「セコッ」
カツラ「大文字!」
ブーバーン「モヤスゾ」
ツンベアー「モエツキタゼ」ばたっ
カツラ「当たれば一撃だ!」
ハチク「次はマニューラだ」
ハチク「猫騙し、ひるんだところに辻斬り、瓦割りだ!」
マニューラ「ソイヤァァ」
カツラ「ぬう、さっきから連続で技を出せれているような気がする」
カツラ「ブーバーン、気合玉!」
ブーバーン「キアイダキアイダキアイダ」
マニューラ「キアイノタスキ」
ハチク「辻斬り!」
マニューラ「セイッ」
ブーバーン「コイツセコイワ」ばたっ
カツラ「ギャロップ、あと一撃だ!メガホーン」
ハチク「こちらの方が速い、辻斬りだ」
ギャロップ「ツノ」
マニューラ「アト1ヤッタカラナ」ばたっ
ハチク「最後はジュゴンだ、アクアジェット」
カツラ「ワイルドボルトだ!」
ジュゴン「ズツキ」
ギャロップ「ワイルドダロォ」
ジュゴン「シビレタ」ばたっ
ギャロップ「カオガヌレタ」ばたっ
ハチク「相打ち…だがこれでは」
カツラ「わしにはまだもう一匹残っておる」
ゲン「勝者カツラ!」
カツラ「うおおーす」
ゲン「このバトルに勝てば決勝リーグ進出!カツラVSマツバ!」
レッド「ヅラさん、勝ってくれよ」
レッド「あいつが決勝進出なんて嫌だからな」
マツバ「レッド君、友達なのにそれはひどいじゃないか」
レッド「あいつは友達じゃねえ…ってなんでここにいんだよ」
マツバ「通りかかっただけじゃないか」
レッド「通りかかって部屋に入ってくるっておかしいだろ」
ナツメ「なんだかんだ言って結構仲いいんゃないの」
レッド「どこがだよ」
マツバ「君たちほどじゃないけどね」
ゲン「勝って決勝に進むのはどちらか、バトルスタートだ!」
カツラ「いくぞぉぉ、キュウコン!」
マツバ「ゲンガーいけっ」
マツバ「催眠術だ」
カツラ「こっちも催眠術!」
ゲンガー「グーグー」
キュウコン「グーグー」
カツラ「両方寝た!?」
マツバ「でもこのバトルに交代は認められない、早く起きた方の勝ちだね」
5分後
カツラ「おーい、キュウコン、ごはんのじかんだぞー!起きろー!」
マツバ「全然起きないなー」
さらに5分後
カツラ「うおおいキュウコン、起きてくれ!」
マツバ「暇だな」
キュウコン「モウアサカ」
ゲンガー「ヨクネタ」
カツラ「起きたかキュウコン!」
マツバ「これほど意味のない催眠術は初めてだ」
カツラ「サイコショックだ」
マツバ「ゲンガー、シャドーボール」
カツラ「大文字!」
マツバ「シャドーボール」
キュウコン「モエロヤ」
ゲンガー「ムリ」ばたっ
マツバ「でもだいぶキュウコンの体力を削った」
マツバ「次はシャンデラだ」
カツラ「催眠術!」
キュウコン「ネ~ムレ~」
マツバ「シャドーボール」
シャンデラ「」
キュウコン「ナンカイエヤ」ばたっ
カツラ「ゲンガーにやられすぎてたか」
カツラ「ゆくぞウインディ!地ならしだ」
ウインディ「グララララ」
シャンデラ「」ばたっ
マツバ「一撃で」
カツラ「わしのウインディは強いんだぞ!」
マツバ「このままじゃ負けるな」
マツバ「ムウマージ、いってくれ」
カツラ「いっくぞぉぉフレアドライブだ!」
ウインディ「ファイヤー!」
マツバ「すごいダメージ、でもこれでいい」
マツバ「痛み分けだ」
ムウマージ「let's share hp」
カツラ「なんと!」
マツバ「そしてパワージェムだ」
ムウマージ「ハッシャ」
マツバ「これで耐えたら僕の負け、さあどうなる」
ウインディ「タオレル…タオレル…」
カツラ「がんばれぇぇ、耐えるんだ!」
ウインディ「タオレナーイ」
マツバ「ふぅ」
カツラ「フレアドライブだ!」
ウインディ「バーニング!」
ムウマージ「マケタ」ばたっ
ゲン「決まったー!第三グループから決勝進出はカントーのカツラ!」
カツラ「うおおー!やったぞー!」
レッド「やったヅラさん勝った」
マツバ「友達が負けたんだよ、何か言ってくれよ」
ナツメ「戻ってくるの速っ」
レッド「うるせえ、そんなこと言ったらお前のせいでナツメが負けたんだ」
マツバ「ねえ次のグループは誰が勝つと思う?」
レッド「だから」
マツバ「カツラさん勝ったんだから、おめでとうぐらい言ってあげたら?」
レッド「こいつは俺の言葉が通じないのか」
レッド「ったく、あいついったい何がしたいんだ」
ナツメ「それはよくわからない」
レッド「あいついなかったらナツメの優勝だったよ」
ナツメ「もう仕方ないわ、それにカツラさんに勝てるかどうかわからないもの」
レッド「そうか…」
タケシ「おいレッドにナツメどこ行くんだ?」
カスミ「ほっときなさいよ」
レッド「もうナツメのバトルも終わったし、他はいいんだよ」
タケシ「おいおい、第四グループは俺がいるんだぜ」
レッド「そうか、なら始まったら教えてくれ」
タケシ「だから、どこにいるかわからないと」
レッド「俺はナツメと二人っきりになれるとこに行くから」
カスミ「まさかあんたらこんな昼間っから」
ナツメ「あなたの考えてるようなことじゃないわよ」
更衣室
レッド「それにしてもおしかったな」
ナツメ「もういいのよ、次はレッドががんばってくれたら」
レッド「…そうだな」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「ナツメ…」
エリカ「ここをこうすると気持ちいいんですか?」
グリーン「あっあっき…気持ちいいです…」
レッド「あっちからなんか変な声が」
ナツメ「き、気のせいじゃない?」
グリーン「なんかレッドの声しなかった?」
レッド「やばっ」
エリカ「あら、そこにいるのはレッドさんにナツメさん、こんなとこで何を?」
レッド「お前に言われたくないよ」
ナツメ「エリカこそ何してるのよ」
エリカ「私はグリーンさんが我慢できないというので」
ナツメ「それ以上言わなくていい」
エリカ「ナツメさんたちは何を?」
ナツメ「ただ通りかかっただけよ」
ナツメ(ほんとはレッドに慰めてもらいたかったけど)
グリーン「やっぱりレッドか」
レッド「お前出てくんなよ」
グリーン「出てくるなよってひどいなレッド」
レッド「お前らまさか終わってからずっとここにいたのか?」
グリーン「それは違うな、俺たちは30分ごとにいくつもある更衣室を移動していたんだ」
レッド「意味あんのか」
レッド「グリーンいつまでそんなことする気だ」
グリーン「なんのことだ」
レッド「あのな、親友がそんな格好しててな俺がいいと思うわけないだろ」
グリーン「悪いがレッド、俺はお前に心配されるほど落ちぶれちゃいないぜ」
レッド「何言ってんだお前、やってることひどいぞ」
グリーン「俺はまだお前を倒し、最強になるという夢をあきらめてなんかないからな」
レッド「ならそんなこと今すぐやめろ」
グリーン「レッド、こっちからも言わせてもらうとな、お前だってナツメと場所なんか関係なくどこでもイチャつきやがって」
レッド「羨ましいか」
グリーン「羨ましくなんかないっ!」
グリーン「ふんっ今のお前になら全力じゃなくても勝てる」
レッド「たとえ俺がどんな状況になっても、もうお前には負けねえよ」
グリーン「昔っからそうだ、どっちが強いかは後でわかることだ、じゃあバイビー」
レッド「はぁ…」
ナツメ「ねえレッド、負けないでね」
レッド「当たり前だよ」
レッド「それよりだいぶ時間がたっちゃったし、戻るか」
レッド「やっぱ観客席の方があんな部屋のテレビより見やすいな」
ナツメ「ちょっとうるさいけどね」
ユウキ「あっ戻ってきたんですか」
レッド「ああ」
コトネ「ずいぶんと遅かったですね」
コトネ「二人で何してたんですか」
レッド「何ってジムリーダーの控え室にいただけだよ、なあ」
ナツメ「そうよ、何もしてないって」
コトネ「本当ですか~?」
レッド「今どれぐらい進んだんだ」
コウキ「今第四グループの一回戦が全部終わったとこですね」
ナツメ「けっこう進んでるのね」
コトネ「おかしいですね」
ナツメ「何が?」
コトネ「さっきレッドさんは部屋にテレビがあると言ってたのに、なんで部屋にいたなら進み具合がわからないんですか」
レッド「見てなかったからだな」
コトネ「あやしいですね」
ナツメ「コトネもさ、そろそろ別の人探しなさいよ」
ナツメ「私たち一応結婚してるのよ」
コトネ「私は愛人でいいんですって」
ナツメ「ダメ」
コトネ「そんな」
ナツメ「はい、あきらめて別の人探すこと」
トウヤ「コトネちゃん俺なんてどう?」
ナツメ「いいじゃない、コトネ」
コトネ「う~ん」
コトネ「トウヤは~かっこいいけど~」
コトネ「変態オーラがあるからね」
ナツメ「あなたも人のこと言えないわよ」
レッド「そろそろバトルの方見ようぜ」
ゲン「第四グループ二回戦の一発目はイブキVSタケシ!」
レッド「タケシだ、一回戦勝ったんだ」
ナツメ「そういや見るの忘れてたわね」
レッド「別に全部見るとはいってないし、これ見てたら大丈夫だ」
ナツメ「じゃあちゃんと見ることね」
イブキ「悪いけど、あっさりと負けてもらうからね」
タケシ「あなたのような美女に負けるなら光栄です」
イブキ「う、うるさい、美女って言われてもうれしくないぞ」
イブキ「ゆけっキングドラ!」
タケシ「いけ!ゴローニャ」
イブキ「ハイドロポンプ」
タケシ「かわすんだ!」
キングドラ「アタルンダ」
ゴローニャ「ビショビショ」ばたっ
タケシ「くそ、相性が悪かったか」
タケシ「でもオムスターなら」
タケシ「冷凍ビームだ」
イブキ「抜群じゃなきゃやられないと思ったのか」
イブキ「関係ないね、竜の波導!」
キングドラ「ドラゴン」
オムスター「メカラビーム」
タケシ「あきらかにダメージがこちらの方が大きいか」
タケシ「もう一度だ!」
イブキ「オムスターじゃ私のキングドラより速く動くなんて無理だよ」
キングドラ「トドメ」
オムスター「テカゲンシロヨ」ばたっ
タケシ「厳しいな」
イブキ「どうやら私のキングドラを倒せるようなのはいないようだね」
イブキ「降参するか?」
タケシ「まだだ!イワーク!」
イブキ「勝負あったね、キングドラ、ハイドロポンプ!」
タケシ「イワークは進化の軌跡を持ってる」
イワーク「ソレデモムリ」ばたっ
タケシ「けど無理か」
レッド「今回のタケシは、まあ相性が悪かったな」
ナツメ「それ言うの?」
レッド「それしか思いつかない」
レッド「まあドンマイだ」
ナツメ「たしかにそれしかないわね」
レッド「一応カントーからは二人決勝いったんだし、十分だろ」
ゲン「続いてはカミツレVSアーティ!」
レッド「こいつらは知らねえな」
トウコ「レッドさん、カミツレさん知らないんですか?」
レッド「ああ」
ナツメ「その人なら私知ってるわ」
レッド「イッシュのジムリーダーなのに知ってるのか」
ナツメ「ええ、有名なモデルよ」
レッド「モデルなのにジムリーダーやってんのか」
レッド「じゃああっちの男の方は?」
ナツメ「あっちは知らない」
トウコ「あの人は芸術家で虫使いなんです」
トウヤ「アーティさんって芸術家だったんだ」
レッド「せめて自分の地方のジムリーダーのことぐらいちゃんと知っとけよ」
ナツメ「じゃあマチスは何してたか知ってる?」
レッド「たまには例外もある」
ナツメ「知らないのね」
レッド「マチスに興味ないから」
アーティ「互いに2対2か」
カミツレ「そのイワパレスやっかいね」
アーティ「こいつは君の炎技が抜群にならないからね」
カミツレ「でも私は電気タイプ専門、電気技が効くなら問題ないわ」
カミツレ「ゼブライカ、ワイルドボルト」
アーティ「地震だ」
アーティ「けっこうくらわされたな」
カミツレ「さすがにタイプ一致じゃないから一撃で倒されないわ」
アーティ「でも」
カミツレ「次で倒せる」
アーティ「地震だ」
カミツレ「速さで勝負が決まったわね、電光石火」
ゼブライカ「シンソク」
イワパレス「シャーナイ」ばたっ
アーティ「ハハコモリ!」
カミツレ「これで決まりね、オーバーヒート!」
ゼブライカ「モエロ」
ハハコモリ「アツイ」
アーティ「うーん、しかたないか…」
ゲン「勝者カミツレ!」
レッド「あの人けっこう美人だな」
ナツメ「モデルだしね…」
レッド「ナツメほどじゃないよ」
ナツメ「ふふっ」
コトネ「レッドさん、私はどうですか」
レッド「俺の知ってる中でトップ5に入る可愛さ」
コトネ「レッドさんひどいです」
コトネ「一番がよかった」
レッド「い、一位はナツメだから…」
ゲン「イブキVSナギ、バトルスタート!」
イブキ「いけっカイリュー」
ナギ「ギャラドス!」
イブキ「ストーンエッジ」
ナギ「氷の牙よ」
カイリュー「イシツブテ」
ギャラドス「カキゴオリ」
カイリュー「カムナヤ」ばたっ
イブキ「倒しきれなかったか」
ナギ「威嚇がはいってなかったら危なかった」
イブキ「チルタリス、コットンガード」
ナギ「ギャラドス、氷の牙」
イブキ「かわして竜の息吹」
チルタリス「ボボボボボ」
ギャラドス「ナニソレ」ばたっ
ナギ「イブキが息吹って…プッ」
イブキ「笑うな!」
ナギ「あっごめんなさい」
ナギ「私もチルタリスよ」
イブキ「同じチルタリスなら先制した方の勝ち」
イブキ「竜の…もう一度同じ攻撃だ!」
ナギ「歌う」
チルタリス「ナギノデス」
チルタリス「グー」
ナギ「一瞬言葉がつまって遅れましたね」
イブキ「あんたがあんなこと言わなかったら」
ナギ「言い訳ですよ、夢食い」
チルタリス「ユメウマイ」
イブキ「起きてチルタリス!」
チルタリス「オハヨウ」
イブキ「起きた!えっと…ドラゴンブレス!」
チルタリス「?」
イブキ「竜のあれよ」
チルタリス「イブキノデス」
ナギ「なんて無理やりな」
イブキ「だからあんたのせいよ」
イブキ「さあ、速く最後のポケモンを出しな!」
ナギ「一回笑っただけで…エアームド!」
イブキ「勝った!大文字よ」
ナギ「その前にブレイブバード!」
チルタリス「ファイア」
エアームド「トケチャウ」ばたっ
ナギ「そんな」
イブキ「技の発動が速くても、わざわざぶつかりに来たらちょうどいい的ね」
ナギ「ちょっと何言ってんのかわかんないですね」
ゲン「次はカミツレVSセンリだ!」
レッド「またあの美人だ」
トウコ「カミツレさんファイト!」
ユウキ「何言ってんだ俺の父さんが勝つにきまってんだろ」
レッド「あの人お前の父さんなの?」
ユウキ「はい、すごく強いんですよ」
レッド「対戦相手にサインもらってるのに?」
ユウキ「…それは、関係ないと思います」
センリ「ありがとうございます、宝物にします」
カミツレ「いえいえ、どういたしまして」
ゲン「早く始めてもらえますか?あとサインだったら俺にもください」
カミツレ「サインはあげたけど、本気できてくださいね」
センリ「なら俺が勝っても文句を言わないようにお願いしますよ」
ゲン「俺もサインほしいな」
カミツレ「いけっエモンガ」
センリ「カクレオン!」
カミツレ「エモンガ、電磁波」
センリ「その前に猫騙し」
センリ「そしてスキルスワップ、シャドークロー」
カクレオン「レンゾクコウゲキ」
カミツレ「エモンガが!」
センリ「これでエモンガはゴーストタイプになった」
カミツレ「エモンガ、アクロバットよ」
エモンガ「テイヤッ」
エモンガ「シビレタ」
センリ「俺のカクレオンの特性は静電気になったからな」
センリ「シャドークローだ」
カクレオン「ヒッカク」
エモンガ「コウカハバツグンダ」ばたっ
カミツレ「シビルドンいって」
カミツレ「瓦割り!」
シビルドン「フンッ」
カクレオン「グーハヤメテ」
センリ「自己再生だ」
カミツレ「そんな暇与えないで、もう一度よ」
センリ「再生が間に合わないな、ならスキルスワップだ」
カクレオン「チェーンジ」
シビルドン「フンッ」
カクレオン「ツカレタ」ばたっ
センリ「スキルスワップが成功したことでシビルドンはただの電気タイプ」
センリ「ケッキング、地震だ」
ケッキング「メンドクセエ」
シビルドン「ツヨイネン」ばたっ
カミツレ「すごい威力…」
カミツレ「でもなまけてる間に倒せれば…」
カミツレ「ゼブライカ、ワイルドボルト!」
ゼブライカ「スキダラケダ」
ケッキング「ナンヤネン」
カミツレ「効いてない…」
センリ「俺のケッキングは一撃で倒されたりなんかしない」
センリ「でも相手のポケモンは一撃で倒す!地震だ」
ケッキング「ネムイ」
ゼブライカ「アフッ」ばたっ
ゲン「ゼブライカ戦闘不能によりセンリの勝利!」
ユウキ「やった父さんが勝った」
レッド「まだ一回残ってるぞ」
ナツメ「相手はイブキね、あの人けっこう強いわよ」
レッド「ドラゴン使いか、たぶんまともじゃないな」
ユウキ「どうせ父さんが勝つんですよ」
レッド「いや強さとかじゃなくて性格が」
ユウキ「性格?」
レッド「そう、破壊光線を人に向けて撃つような性格」
ユウキ「それどんな性格なんすか!」
ゲン「これに勝った方が決勝リーグ進出!イブキVSセンリ!」
イブキ「カイリュー!」
センリ「いけバクオング」
センリ「冷凍ビームだ」
イブキ「かわしてドラゴンダイブ!」
センリ「それなら、冷凍ビームしながらハイパーボイス!」
イブキ「そんなことできるわけが」
バクオング「デキルンダァァァ!!」
カイリュー「ウルサクテサムイ」ばたっ
イブキ「私のドラゴンがこんな簡単に…」
イブキ「許さない、プテラ!」
センリ「ドラゴンじゃねえ」
イブキ「関係ない!プテラ岩雪崩!」
センリ「ハイパーボイスで吹っ飛ばせ」
バクオング「ガオォォォ‼」
イブキ「後ろがガラ空きだ、雷の牙!」
プテラ「ガブリ」
バクオング「シビレル」
イブキ「プテラ、岩雪崩!」
センリ「同じ戦法は2度も通じないぞ」
センリ「今度はハイパーボイスでプテラに跳ね返せ!」
バクオング「ミラーフォース」
イブキ「プテラのとばした岩が」
プテラ「オモッ」
センリ「そこで冷凍ビームだ」
バクオング「トドメダァ」
プテラ「ギャフン」ばたっ
イブキ「くっ…!」
イブキ「そんなはずないわ、キングドラ!」
イブキ「ハイドロポンプよ!」
センリ「かわして、ハイパーボイスだ」
イブキ「竜の波導でかき消せ!」
センリ「なんと!」
イブキ「そして竜の舞」
センリ「気合玉だ」
バクオング「ソウレ」
イブキ「かわして!」
センリ「速い!」
イブキ「今だキングドラ!接射ハイドロポンプ!」
キングドラ「ゼロキョリ」
バクオング「メッチャチカイ」ばたっ
センリ「さすがに今のはかわせないか」
センリ「でも、それももう俺には通用しない」
センリ「いけっパッチール」
イブキ「そんなやつに私のキングドラを倒せるとでも」
センリ「倒せる」
イブキ「ハイドロポンプだ!」
キングドラ「ミズテッポウ」
パッチール「フラフラ」
イブキ「竜の波導!」
パッチール「フラフラ」
イブキ「くそっフラフラしやがって」
イブキ「次こそ当てるんだ、竜の波導!」
キングドラ「ジブンニコウゲキ」
イブキ「どうしたんだ、キングドラ!」
センリ「そのキングドラは混乱している」
イブキ「なにっ」
イブキ「まさか、さっきからフラフラしてたのは」
センリ「そう、パッチールのフラフラダンスだ」
センリ「パッチール、猫の手だ」
パッチール「ギガインパクト」
キングドラ「ツヨクネ?」ばたっ
ゲン「キングドラ戦闘不能により」
イブキ「こんなの認められないわ、私が負けるなんて!」
ゲン「いや、でも勝負ついちゃったし」
イブキ「こんなの何かの間違いよ!」
レッド「何言ってんだ」
コトネ「そういや私と戦ったときも言ってました」
レッド「ただのわがままじゃねえかよ」
ゲン「そういわれてもね…」
ワタル「そこまでだイブキ」
イブキ「兄様!?」
レッド「うわっチートキング、しかも兄様っていったぞ」
ナツメ「あのチートって妹がいたのかしら」
コトネ「たしかイブキさんとチートさんって直接の兄妹じゃなかったと思いますよ」
コウキ「さっきからチートチートって何したんですか、あの人」
イブキ「でも兄様私は」
ワタル「この勝負はお前の負けだ、素直に認めるんだ」
イブキ「…はい」
イブキ「そこの司会、この勝負私の負けでいいわよ」
ゲン「はぁ…」
イブキ「それからあなた」
センリ「ん?」
イブキ「優勝しなさいよ、それじゃないと私が…」
イブキ「…がんばって」
レッド「あいつってチートのわりに負けたらけっこう素直だからな」
ナツメ「あれでしょ、あいつ一応本部のチャンピオンしてるし、いろいろ忙しいからギャーギャー言って時間とれないからでしょ」
レッド「そういや俺がチャンピオンのときから、全部あいつがやってくれてたな」
レッド「そう考えると、あいつけっこういいやつなのか」
ナツメ「そうやって本部を操ることで自分のチートを正当化したのね」
レッド「…やっぱ、考えもんだな」
ゲン「さあ、決勝リーグ進出はサカキ、ヤナギ、カツラ、センリの四人だ!」
ゲン「決勝リーグは総当たりで決める」
ゲン「ルールは予選と同じ3対3、そして手持ちの残りにより点を与える」
ゲン「たとえば、3匹残っていたら3点、1匹なら1点」
ゲン「そして最終的に点数の多い選手が優勝だ」
レッド「めんどくせ」
ゲン「めんどうだとか言わない!」
ゲン「さっそく、決勝リーグ開始だ!」
ゲン「まずは自らを最強と名乗るトレーナーサカキVS」
ゲン「ジムリーダー最年長の氷使いヤナギだ」
サカキ「厳しい修行を経た今、俺はまさに最強だ」
ヤナギ「なんとなく参加したこの大会だが、ここまでくれば優勝せねばな」
サカキ「いけニドキング」
ヤナギ「マンムー」
サカキ「火炎放射だ」
ヤナギ「地震」
ニドキング「オブツハショウドクダ」
マンムー「パオーン」
ヤナギ「互いに効果抜群の技でもたいして効かんとはな」
サカキ「一撃で倒れないなら倒れるまでやるだけだ、火炎放射!!」
ニドキング「アツイゼ~」
ヤナギ「ぬるい炎だ、マンムー雪雪崩だ」
マンムー「パオーン」
サカキ「ニドキング、マンムーの上にとびのれ」
ヤナギ「なに!!」
サカキ「ここなら攻撃はできまい」
サカキ「燃やせ」
ニドキング「ヒャッハー」
マンムー「パオーン」ばたっ
ヤナギ「ユキノオーいけ」
サカキ「雪降らしか」
ヤナギ「お前の手持ちには氷タイプはおらんだろ」
ヤナギ「ま、霰のダメージなんぞ期待しとらんがな」
サカキ「なら、さっさとやられろ、火炎放射だ」
ヤナギ「ダメージには期待しとらんが、この天候によりこの場はわしの独擅場」
ヤナギ「かき消してくれる、吹雪だ」
ユキノオー「ユキヤコンコン」
サカキ「なんだと、火炎放射が」
ニドキング「コオッチャッタ」
ヤナギ「きれいに凍ったな、動くこともできまい」
ヤナギ「地震だ」
ユキノオー「グラグラ」
ニドキング「マダコオッテマス」ばたっ
サカキ「一体やられただけだ、俺が負けることはない」
サカキ「ドサイドン、2体一気に倒すぞ」
ヤナギ「わしのポケモンをか?…おもしろいウッドハンマーだ」
ユキノオー「フライングセッショウポセイドン」
サカキ「受け止めろ」
サカキ「アームハンマーだ」
ドサイドン「ライジングイヌズキイリュージョン」
サカキ「ほう、モロに受けたのにまだ倒れんとはな」
ヤナギ「あれしきではやられんわ、ユキノオー吹雪だ」
サカキ「ロックブラスト」
サカキ「そしてアームハンマー」
ドサイドン「ライジングイヌズキイリュージョン」
ユキノオー「ヌハッ」ばたっ
ヤナギ「これまで通り楽にはいかんな」
ヤナギ「ラプラス、波乗りだ」
ラプラス「ナツハウミダロ」
サカキ「一発ぐらいで倒れることはない、近づいていけ」
サカキ「ロックブラストだ」
ヤナギ「アームハンマーにより動きが遅くなってるな、ここを狙うか」
ヤナギ「もう一度だ」
サカキ「かまわん、撃ちつづけろ」
ドサイドン「ハッシャ」
ラプラス「ミズニカテルトオモッテンノカ」
ラプラス「マケタ」ばたっ
ヤナギ「まさか…」
ゲン「勝負あり!勝者サカキ!」
ヤナギ「さすがは最強を名乗るだけはあるな」
サカキ「当然だ、俺はそこらのチャンピオンにだって負けやしない」
ナツメ「だって」
レッド「俺の方が強いな」
ナツメ「じゃあ最強なの?」
レッド「当然」
ナツメ「じゃああれやってよ」
レッド「なにを?」
ナツメ「この俺が世界で…ってやつ」
レッド「それは嫌」
ゲン「さあさあ、どんどん行くぞ」
ゲン「カツラVSセンリ、バトルスタート!」
カツラ「いくぞぉ、ギャロップ!」
センリ「いけバクオング」
ユウキ「父さんがんばれー!」
ハルカ「あれ?レッドさんたちがいない」
ジュン「さっき二人でどっか行ってたよ」
コトネ「それは追わないと!」
トウヤ「え?なんで俺連れてくの」
コトネ「私みたいな可愛い女の子が一人で行ってて襲われたりしたらどうすんのよ」
コウキ「どっちかって言ったら襲う方だろ」ボソッ
コトネ「何か言った?」チーン
コウキ「すいません…」ばたっ
コトネ「レッドさーんナツメさーん、どこですかー」
トウヤ「どうせトイレとかじゃないの?」
トウヤ「今ごろ戻ってるよ」
コトネ「トイレなら一言ぐらい言っていくはずよ」
トウヤ「だいたい、なんで二人にそんなに」
コトネ「そりゃ、私があの二人のことを好きだからじゃない」
トウヤ「別の人探しなよ~」
ナツメ「本当に今からするの?」
レッド「ああ」
ナツメ「あなたが言うならいいけど…」
レッド「考えたらすぐに行動したいんだ」
レッド「グリーンを元に戻す」
ナツメ「どこにいるかわかってるの?」
レッド「とりあえず、控室に行く」
カントージムリーダー控室
ガチャ
タケシ「なんだ、戻ってきたのか?」
レッド「……」キョロキョロ
カスミ「何探してんのよ」
レッド「グリーンは?」
タケシ「見てないぞ」
レッド「じゃあエリカは?」
タケシ「さあ」
カスミ「だいたい人探してんのならナツメの超能力使いなさいよ」
レッド「超能力使いすぎるとナツメはすぐ腹が減るんだよ」
ナツメ「やっぱり使おうか?」
レッド「いや、ナツメに少しでも負担がかかるなんてダメだ」
レッド「それも俺が勝手にしようとしてることに」
ナツメ「ううん、いいの、あなたのためになれるのなら」
レッド「ナツメ…」
カスミ「イチャつくんならよそでやれ」
5分後
ガチャ
レッド「ここもいないか」
ナツメ「観客席の方じゃないかしら」
レッド「そうだな、そっち見にいくか」
ナツメ「……」
レッド「ナツメ?」
ナツメ「ねえ、ちょっと喉渇いたから自販機の方行かない?」
レッド「使ったの?」
ナツメ「うん…」
レッド「ありがと…」
ナツメ「うん…」
自販機コーナー
レッド「ここだな」
レッド「ほんとだグリーンがいた」
レッド「おいグリーン」
グリーン「なんだレッドか」
レッド「一人か?」
グリーン「いや、俺とレッドとナツメで3人だ」
レッド「ならちょうどいい」
レッド「元に戻ってくれ」
グリーン「……」
グリーン「意味がわからないな」
レッド「昔のようにもどってくれってことだ」
グリーン「俺は過去に戻るような能力はもってない」
レッド「そうじゃなくて」
ナツメ「エリカを乗せて四足歩行したりするのをやめろってことよ」
レッド「そう」
グリーン「何度も言うが、ムリだな」
レッド「なんでだ」
グリーン「ならお前はナツメと別れることができるか?」
レッド「絶対無理」
グリーン「だろ」
レッド「それとこれは違うだろ」
グリーン「どう違うってんだ」
レッド「全然違うぞ」
レッド「じゃあなんだ、お前エリカのことが好きなのか?」
グリーン「ああ、エリカのお仕置きが大好きだ」
レッド「エリカのことは?」
グリーン「う…ん…」
レッド「なんでエリカと一緒にいるんだ」
グリーン「あれ?なんでだっけ」
レッド「理由もわかんねえのか」
グリーン「じゃあなんでお前らは一緒なんだって聞いてるのと一緒だろ」
レッド「そりゃナツメのことが大好きだから」
グリーン「じゃあエリカのお仕置きが好きだから」
レッド「こいつ…」
グリーン「なんだよ」
グリーン「だいたいなんなんだお前」
レッド「俺は旅してた頃のようなお前に戻ってほしいんだ」
レッド「俺はお前が周りに笑われてんのが嫌なんだよ」
グリーン「これは俺の楽しみだ」
グリーン「それを誰かにとやかく言われる筋合いはない」
レッド「だからってな」
グリーン「話は終わりだ、もうこのことを言ってくるな」
レッド「グリーン…」
グリーン「何度も何度も、俺はやめる気はない、Mの道を極めるまではな」
レッド「……」
レッド「グリーン」
グリーン「うるさい!お前に俺の何がわかる!」
グリーン「俺はお前よりも早くチャンピオンになった」
グリーン「だが、俺は負けた」
グリーン「じいさんに頼まれた図鑑でもだ、それも俺は勝てなかった」
グリーン「その上彼女まで作って結婚しやがった」
レッド「お前だってエリカが」
グリーン「あれはお前に対抗するために協力してもらって言っただけだ」
グリーン「俺はお前に何一つ勝てない」
グリーン「だから探すことにした」
グリーン「お前に勝てるなら、バトルはもちろん、図鑑、けん玉…なんでもよかったんだ」
レッド「じゃあけん玉で俺に勝てるようにしろよ」
グリーン「いや、正直お前にけん玉で勝ってもうれしくない」
レッド「じゃあ言うな」
グリーン「もう俺がお前に勝てるとしたらMの道しかないんだ」
レッド「じゃあもうお前の勝ちだよ」
グリーン「うるせえ!どけっ!」ダッ
レッド「何かよくわからんがいろいろ考えてたんだな」
レッド「一体どうしたらいいんだ」
ナツメ「バトルで負けてあげたら」
レッド「それはダメだ、あいつの考えてる俺に勝つのは全力の俺と戦ってってことだろう」
レッド「でも俺は強い」
ナツメ「…そ、そうね」
レッド「う~ん」
ナツメ「でもそれじゃあおかしくない?」
レッド「何が?」
ナツメ「全力でってことならさ、レッドがやってることよね」
レッド「?」
ナツメ「ええと、レッドはMなの?」
レッド「違う」
ナツメ「じゃあなんでグリーンはMで勝とうとしてるの?」
レッド「たしかに…あいつ何がしたいんだ」
レッド「いろいろと考えて混乱してきた」
コトネ「あっいた!」
ナツメ「コトネ、それにトウヤ君」
レッド「どうしたんだ?」
コトネ「二人が急にいなくなったから探したんですよ」
レッド「ああ、悪いな、ちょっとのどが渇いたから」
トウヤ「だから言ったじゃんか、コトネの考えてるようなことはないって」
ナツメ「なんでコトネはいっつもそうなのよ」
コトネ「そんなことはいいんですよ」
ゲン「それでは結果発表!」
ゲン「下位からの発表だ」
ゲン「4位は1勝2敗1点、センリ!」
センリ「やっぱ最下位になってしまったか」
ユウキ「あ~ダメだったのか…」
ハルカ「でも全国のジムリーダーのベスト4じゃない、すごいよ」
ユウキ「そうだな、じゃあそれ父さんに言ってくれよ」
ゲン「同点だがここは勝った方が上ということにして」
ゲン「3位は1勝2敗2点ヤナギ!」
レッド「なんだ、もう終わったのか」
ユウキ「あ、帰ってきた」
レッド「なんだテンション低いな」
ハルカ「お義父さんが4位だったんですよ」
ナツメ「お義父さん…ね…」
レッド「まあ、決勝いっただけですごいだろ」
ゲン「2位2勝1敗2点カツラ!」
カツラ「うおーす、やったぞー!」
ヤナギ「点数は同じ、事実上引き分けじゃ」
カツラ「何を言うか、今回はわしの勝ちじゃ」
ヤナギ「ふん、それでもまだお前との勝負はわしが勝ち越しとる」
カツラ「ならこの後もう一度やっても構わんぞ!」
ヤナギ「のぞむところだな」
ゲン「ちょっとちょっとまだ途中ですので…」
レッド「あれ、じゃあ1位って」
ゲン「そして全国のジムリーダーの頂点に立ったのは」
ゲン「2勝1敗4点サカキだ!」
ナツメ「ほんとにサカキが優勝した」
レッド「どんなのか見てなかったけど、あいつ最強っていって一回負けてんじゃん」
ゲン「優勝したサカキ選手には賞金として3億送られます」
サカキ「ふふふ、全国のポケモンのために使ってやるぜ」
レッド「ロケット団のためじゃないんだ」
ゲン「では、本日のPWTジムリーダーの部を終了します」
ゲン「明日からはダブルの部を始めます」
レッド「まじでやんのかよ」
ナツメ「でもさっきの賞金が3億だったからこれも優勝したらそれぐらいもらえるんじゃないの?」
レッド「めっちゃ金使ってんじゃん」
ゲン「なお、ダブルの部は希望される方のみで、希望される方はペアで本日の午後8時までに本部までお越しください」
レッド「よし、じゃあナツメ行こうか」
ナツメ「うん」
コトネ「やっぱり二人で組むんですか…」
レッド「ああ」
ナツメ「これは悪いけど譲れないわ」
コトネ「そんな~私は誰と組めばいいんですか!」
ナツメ「あなたなら結構いるでしょ」
決勝結果発表時・バトルタワー外
アデク「じじいになると長時間の移動は疲れるな」
???「でもここまで連れてきてくれてありがとね、おじさん」
アデク「君はほっとくとすぐ迷子になるからな」
???「迷子って年じゃないですよ、もう」
N「でもボクの知ってる限り一番の方向音痴ですよ」
???「Nまで…」
N「どうやら決勝終わったみたいですね、トウコから連絡が来ました」
???「え~決勝見たかった~」
アデク「君があの時迷わなかったらもう少し早くこれたんだがな」
???「そんなのおじさんやNが速く見つけてくれたらよかったのに」
N「そんなこと言ったってもう過ぎたことですよ」
N「それより、明日がボクたちの番だと思ったら違うみたい」
アデク「何かあんのか?」
N「明日ダブルがあってその次ですね」
N「ボクはトウコと組むからその二人で組んでみたら?」
アデク「ダブルか…よしっどうだ?やるか?」
???「……」
???「ねえおじさん」
アデク「なんだ?」
???「この大会って全国のチャンピオンが集まってるのよね」
アデク「そうだ」
???「カントーのも?」
アデク「ああ、そうだ、といってもずっと昔のチャンピオンや殿堂入りしたやつらはいないと思うがな」
???「じゃあ、ここ数年ぐらいのは?」
アデク「たぶんおるんじゃないか?」
???「ふ~ん」ニヤニヤ
アデク「どうしたんだ?」
???「よしっ」ダッ
アデク「あっ君が一人で行動するとやばい、戻ってこい」
N「仕方ないな、ボクが行きますよ」
バトルタワー内
N「まったく、目の前にタワーが見えてるのに迷うなんて」
???「へへ~ごめんね」
N「自分の年考えて」
???「私はあんたと5つも離れてないでしょ!」
N「そうでしたっけ?」
???「そうよ」
N「そんなことボクにはどうでもいいんですけどね」
N「それにしても急にどうしたんです?」
???「会いたい人たちがいるのよ」
N「???さんにそんな人いるんですか?」
???「なによ、それ、私にだっているわよ」
N「好きな人ですか?」
???「べ、別にそんなんじゃなくて、ただの知り合いよ」
N「へぇー」
???「そんなこといいのよ!ガキんちょは気にしなくて」
N「ボクは???さんとそんな年離れてないからガキんちょじゃないよ」
???「うるさい未成年!」
N「で、その???さんが好きな人はいるんですか?」
???「だから好きじゃないって言ってるでしょ、あんなやつら」
N「あんなやつら?複数の人が好きなの?」
???「知り合いだってば」
N「じゃあここにいるのその知り合いたちは?」
???「言い方がむかつくわね」
???「たぶんね、いるはずよ」
N「とにかく人探しなんて???さん一人でやってたらどうなったことか、ははっ」
???「笑うな!あんたは黙ってついて来たらいいの」
N「そうですか、でも言いたいことがあったら言いますね」
???「どうぞ」
N「ここ通るの3回目です」
???「……」
???「そういうのはもっと早く言いなさいよ」
N「ここは2回目」
???「あ~じゃあこっちよ」
N「ここ5回目だね」
???「じゃあこっちだ」
N「入口に戻ってきましたね」
???「も~何よこの迷路みたいな建物は!」
N「けっこう単純なつくりなんだけどね」
???「私、こういう迷路みたいなの苦手なの!」
N「家でも迷うって聞いたけど本当?」
???「……」
N「けっこう危ないですね」
アデク「なんでここにおるんだ?」
N「???さんが道にまた迷って」
???「迷ってなんかない」
アデク「何がしたいんだ君は」
N「誰か探しているみたいで」
アデク「君が探してやればいいじゃないか」
N「誰を探してるか教えてくれないんで」
???「いいの!もう一人で探す」ダッ
アデク「あっ」
N「たぶんもう大丈夫」
アデク「え?」
???「あれっなんで二人がここに」
N「???さんがもどってきただけだよ」
???「……」
N「どうするの?」
???「N…探すの手伝いなさい」
N「はいはい」
N「まったく、最初っからカントーのチャンピオンの人探してるって言ってくれたら早かったのに」
???「早いも遅いも関係ないのよ」
N「あるよ」
N「でもなんで?あっそうか本部のチャンピオンは一番偉いとされてるし、会ってみたいんですか?」
???「…まあ、そうね、会ってみたいから」
N「そのチャンピオンが知り合いなの?」
???「あいつらなら、そのはず…たぶんだけど」
N「えっと本部のチャンピオンはたしか…あっあの人かな」
???「いた?」
N「ほら、あそこですよ」
???「こんなに簡単に見つけるなんて…」
???「どこどこ?」
N「あそこにいるマントをつけた人がワタルって人ですよ」
???「誰?」
N「いや、だから本部のチャンピオン、???さんほんと他の地方のこと何にも知らないんだから」
???「違う!あの人じゃない」
N「そんなこと言われてもね」
???「あの人じゃないの、次行くよ」
N「あっじゃあ、あの人に聞いてみたら?知ってるかもしれないよ」
???「そうね、じゃあ聞いてくる」
N「あっどこ行くの、そっちじゃないよ」
???「わ、わざとよ」
イブキ「兄様と組むのですか?」
ワタル「嫌か」
イブキ「い、嫌ではありませんが…その」
???「あのーすいません」
イブキ「何?」
???(あれーよく見たらマント二人いるじゃん、名前は確か…)
イブキ「どうしたのあなた」
???「あっそうだ…本部のチャンピオンの方ですよね?」
ワタル「そうだが」
N「どうでした?」
???「本部のチャンピオンっていっても役に立たないわね」
N「知らなかったの?」
???「わかったのはここにきてるってことだけ、どこにいるかは知らないって」
N「ここにいるってわかっただけよかったじゃんか」
???「そうか…じゃあ次探すわよ」
???「いったいどこにいんのよ」
トウヤ「あれ、N来てたんだ」
N「トウヤか、招待状も来たしね」
トウヤ「でも、お前トモダチが傷つくから…とか言ってなかったっけ」
N「ボクはもう何が正しいかはよくわからない」
N「でもボクのトモダチはボクのところに来て戦いたがっている…」
トウヤ「ふ~ん」
トウヤ「ところでNと???さんが一緒にいるってことはその二人で出るの?」
N「いやボクは」
コトネ「あんたどこ行ってたのよ!」ドンッ
トウヤ「うわっ、急に何すんだ」
N「トウヤの彼女?」
トウヤ「違う」
N「足そんなに触ってるのに?」
トウヤ「はっ…これはつい…」
コトネ「うわーすごいイケメンだ~」
トウヤ「それより何しに?」
コトネ「あ~、そうストーカーがきて」
トウヤ「ストーカー?」
ゴールド「いた!お~いなんで逃げるんだよ~」ダダダッ
シルバー「おい!お前はさがってろ、コトネは俺と組むんだ!」ダダダッ
ゴールド「なんだと!クリスは俺と」
コトネ「うわ、また来た、ほら逃げるわよ」グイッ
トウヤ「え、なんで巻き込むんだよ」
コトネ「好きなだけ足さわっていいから」
???「話は済んだの?」
N「というより勝手に行っちゃいました」
???「ただでさえ時間がないんだからこんなことで時間とらないでくれる?」
N「せめて誰なのか教えてくれたら早いのに」
???「そんなこと言ってる暇があったらさっさと行くわよ」
N「そっちさっき行ったばっかですよ」
???「…じゃあこっちは」
N「まだ行ってないです」
???「じゃあこっち」
ユウキ「レッドさんたちはやっぱその二人で組むんすか?」
レッド「当たり前だろ、俺はナツメと離れねえ」
ハルカ「だからってそんなのは歩きにくいんじゃ」
ナツメ「歩きやすさなんて問題じゃないの」
ハルカ「へ、へぇ~」
コトネ「やっとまいたかな…」
トウヤ「走るの速いよ」
ユウキ「何してんだ?」
コトネ「ストーカーから逃げつつレッドさんとナツメさんを探してたの」
レッド「ストーカー?」
コトネ「あぁ…やっぱりレッドさんとナツメさんで…」
ナツメ「そうよ、これから登録に行くとこなの」
レッド「それよりストーカーって?」
コトネ「変態と変態が追ってきたんです」
レッド「よくわからん」
ナツメ「そうだ、コトネはゴールド君かシルバー君と組んだら?」
コトネ「それが変態と変態です」
レッド「なるほど」
レッド「まあ、がんばってペアの人探せや」
コトネ「う~」
レッド「じゃあ俺たち先に登録に行ってくるから」
ナツメ「ねえレッド」
レッド「なに?」
ナツメ「その前におトイレ行っていいかな」
レッド「ああ、いいよ、行こうか」
ユウキ「ちょっとレッドさんストップ!」
レッド「なんだよ」
ユウキ「レッドさんどこ行こうとしてるんですか」
レッド「どこってトイレだけど」
ユウキ「そこ女子トイレっすよ」
レッド「当たり前だろ、ナツメがするんだから」
ナツメ「ちょっとあなた」
レッド「あ、ごめん…と、とにかくそういうことだ」
ユウキ「だったらレッドさんまで行く必要ないでしょ」
レッド「俺とナツメは飯食うにも風呂にもトイレだろうと何するにも一緒なんだよ」
ユウキ「それは家でやってください、ここは外ですよ」
ユウキ「とにかくトイレなら離れてくださいよ」
レッド「それはちょっと厳しいな」
ユウキ「待って待って」
ユウキ「そのまま進むとレッドさん捕まりますよ」
レッド「う…たしかに…」
ナツメ「それは困る」
コトネ「じゃあ私がレッドさんの代わりにナツメさんとトイレに行きます」
レッド「あっ…」
ユウキ「最初っからそうしたらいいんですよ」
レッド「あ…」ヘナヘナ
ユウキ「レッドさん!しっかりしてください!」
ナツメ「う…ん…」ヘナヘナ
コトネ「ナツメさん、どうしたんですか」
レッド「力が入らない…」
ナツメ「私も…」
ユウキ「くっついてないと力が抜けるって、もうなんだこれ」
トウヤ「とりあえずソファーに横にしとこう」
レッド「うう…ハルカちゃん…」
ハルカ「はい?」
レッド「ナツメにコトネちゃんがついてると危ないから行ってきてくれない…?」
ハルカ「はぁ…」
ユウキ「マジで力が入ってないな」
トウヤ「顔色が…」
レッド「ナツメ…」
ユウキ「まだかな、なんかレッドさんしにそうだ」
トウヤ「それは言い過ぎだけど、なんかやばいな」
N「あ、トウヤ、また会ったね」
トウヤ「Nか」
N「どうしたのこの人?」
トウヤ「俺たちにもよく理解できない」
N「この人は知り合いなの?」
トウヤ「ああ、この人は」
???「ちょっとレッドじゃない!あなたレッドよね!」
トウヤ「そうそうレッドさんです、???さん、こういうの詳しくないのによく知ってましたね」
???「当たり前でしょ、ちょっとレッドどうしたのよ」
N「???さんが探してたのってこの人?」
レッド「う…誰…?」
???「また冗談言って、久しぶりに会ったってのに」
???「ほら起きなさいよ、あなたらしくないわよ」
トウヤ「???さん、そんな乱暴は…」
レッド「え…え~と、どこかでお会いしましたっけ?」
???「もう二回目はおもしろくないわよ」
レッド「え…えっ…と…」
???「え…なに…まさか本当に…」
レッド「……」
???「レッドひどいよ…」うるっ
トウヤ「え、ちょっとレッドさん、何泣かしてんですか」
レッド「い…いや…俺知らないし…それにそろそろやばいし…」
ハルカ「ほら、コトネちゃんと支えて」
コトネ「ちっ…邪魔さえ入らなければ」
ナツメ「レッド…」フラフラ
レッド「…ナツメ」ぴくっ
ナツメ「レッド~」
レッド「ナツメ~」ギュッ
レッド「ナツメ…ん~」
ナツメ「あっ…んんっ…」
トウヤ「顔色が良くなっていく」
ユウキ「ていうか周りに人いるんでそんなソファーの上でゴロゴロしないで」
???「……」
レッド「やっぱりナツメの唇は最高だ」
ナツメ「もう、こんなに人がいる中で」
レッド「じゃああと一回だけ」
ナツメ「…うん」
トウヤ「あ、あのレッドさん」
???「レッド!なによこれ!」
レッド「え?」
ナツメ「知り合い?」
レッド「え~と~…う~ん」
???「レッド!この人は誰なの」
レッド「え、この人はナツメ、俺の嫁だ」
???「嫁!?」
???「え、じゃあなに、レッド…結婚してんの…」
レッド「ああ」
???「なっ…」
レッド「あ、あの~あなたもしかして、俺の知ってる人ですか?」
???「……」ぴくっ
???「よく…そんなこと言えるわね…」
レッド「え?え?」
ナツメ「だいぶ怒ってるけど、本当に知らないの?」
レッド「…う…ん」
???「もう…許さない…」
レッド「ちょ、ちょっと待って」
グリーン「よぉレッド、登録にまだ来てないと思ったらこんなとこで何してんだ」
レッド「グリーン」
???「グリーン…」ぴくっ
???「グリーン!」
???「…何してんの?」
グリーン「あ?何って…」
グリーン「お前誰だ…ってお前は!」
???「グリーンはわかってくれるのね!」
レッド「グリーン、知り合いなのか?」
グリーン「レッド、お前マジで言ってんのか?」
レッド「え…」
???「本当に忘れてたのね…」
???「さあグリーン、レッドのばかに教えてあげて」
グリーン「いや、待て…間違ってたらどうしよう」
???「さっさと言う!」
グリーン「…ブ、ブルーだよな…?」
レッド「ブルー!?」
???「はぁーまったく」
ブルー「そうよ、私はブルーよ」
レッド「ははっいや~なんだ、久しぶりじゃないか!」
ブルー「よくそんなふざけたこと言えるわね」
グリーン「お、俺はちゃんと覚えてたぞ」
レッド「あっ、お前!」
ブルー「あんたたちね…」
ブルー「グリーン…あなた何やってるの…」
グリーン「何って今はジムリーダーをやってる」
ブルー「そうじゃなくてね…なんで女の人のせて四つん這いになってんのってこと」
グリーン「これか?これは移動手段だ」
ブルー「その人は」
グリーン「こいつか、こいつはエリカ、俺の女王様だ」
ブルー「女王様!?」
ブルー「女王様ってどういうことよ…」
グリーン「どういうことって言われてもな」
ブルー「そんな…レッドも…グリーンも…」うるっ
レッド「えっ」
グリーン「な、なんか悪いこと言ったか…」
ブルー「レッドとグリーンのばか‼‼‼」ダッ
N「ブルーさん!」
トウヤ「ほらっレッドさん何してるんですか、追わないと」
レッド「え」
トウヤ「ブルーさんはおそらく世界一の方向音痴ですよ、一人でどっかに行っちゃったら」
レッド「…そういや、そうだったな」
エリカ「グリーンさんも女性を泣かすなんてひどいですね」
グリーン「いやっまて、俺は……エリカ、おりてくれ」
グリーン「追いかけるか」ダッ
レッド「……」
ナツメ「女の子泣かしちゃったし、今回は仕方ないわ、追いかけて」
レッド「わかった」ダッ
N「探してる人がやっと見つかったと思ったら」
トウヤ「レッドさんがブルーさんと知り合いだったなんてな」
トウヤ「それにしても仕方ないとはいえ、ナツメさんおんぶして行ったちゃった、ケンカうりに行ったようなもんだぞ」
ブルー「うっ…うっ…」
グリーン「ブルー」
ブルー「グリーン…」
グリーン「悪いことしたなら謝る、ごめん」
ブルー「……」
レッド「ブルー!」
ブルー「レッド」ぴくっ
レッド「ナツメ大丈夫だった?おろすよ」
ナツメ「うん」
ブルー「はぁ…」
ブルー「ほんと…二人ともひどい…」
ブルー「私待ってたのに…」
レッド「……?」
グリーン「……」
レッド「なんか言えよ」ボソッ
グリーン「いや、待ってくれ…これはどういうことだ」
グリーン「お前も思い出せ」
レッド「う~ん…」
ブルー「やっぱり…覚えてないんだ」
レッド(思い出せ思い出せ)
グリーン(やばい…何を待っていたんだ…)
ナツメ(レッドが困ってる…ここは手伝った方がいいかな?)
ブルー「私なんて…そんなもんだったんだよね…」
グリーン「そ、そうじゃなくて」
ブルー「もういいの、あんな約束守ってくれると思ってもなかったし」
レッド(約束約束…)
グリーン(え…約束…?)
ナツメ「レッド……」ゴニョゴニョ
レッド「そ、そんなこと昔言ったっけ」
レッド「てか、それ俺が言ったらますます悪くなるだけじゃんか」
レッド「おいグリーン……」ゴニョゴニョ
グリーン「む…そんなこと言ったような、言ってないような…」
レッド「とにかくお前が言えよ」
グリーン「ブ、ブルー」
ブルー「なに…」しくしく
グリーン「俺はちゃんと覚えてるぞ!」
レッド「俺『は』!?」
グリーン「お前が昔引っ越すときに俺かレッドがブルーをお、お嫁さんにするって言ったこと」
ブルー「……」
レッド(あれ、違ったのか?)
グリーン(おいぃ!せめて何か反応ぐらいしてくれ!)
ブルー「なんだ…覚えててくれたんだ…あんなの私たちが5歳のときにしたことなのに」
グリーン「あ、あたりまえ」
ブルー「じゃあ、覚えてたうえであんなことを…」
グリーン「え…」
ブルー「覚えてて嫁に女王様ですって!ふざけてんのか‼」
レッド「ブルー、話を聞いてくれ」
ブルー「なにがあるってのよ」
レッド「あれだ、昔それで俺とグリーンはよくケンカしてたよな」
ブルー「…うん」
レッド「俺はあのあとグリーンに負けたんだ、だからブルーはグリーンがと思って」
グリーン(こいつ!?…俺にすべての責任を押し付けるつもりか!)
グリーン「お前!」
レッド「だから俺はあの後ブルーのことをあきらめるため、旅に出た」
レッド「そしてナツメと会ったんだ」
ブルー「……」
ブルー「じゃあ…グリーンが私を…」
レッド「そうだ」
グリーン「ちょっと待て!」
レッド「俺もブルーがいながらエリカに手を出すとは思っていなかった」
グリーン「おい、俺が悪いみたいな言い方するな」
ブルー「そうだったの…」
グリーン「違う!」
レッド「どう違うってんだ」
グリーン「お前な…」
レッド「じゃあエリカはお前の何なんだ」
グリーン「エリカは…」
グリーン「エリカのことは嫌いじゃないが…俺もエリカもこいつみたいに結婚しようかなんて関係じゃない」
レッド「じゃあなんなんだ」
グリーン「お前は少し黙れ」
ブルー「じゃあなんなのよ」
グリーン「それは…俺の趣味だ」
レッド「お前、趣味でエリカを」
グリーン「いや、言い方が悪かった、つまり別に俺もエリカもなんとも思ってないんだ」
ブルー「それじゃあ、さっきのあれは…」
グリーン「あ…あれは、気にするな」
ブルー「……」
グリーン「よ、よし、わかった!俺とダブル組もう」
ブルー「え…?」
レッド「こいつエリカを捨てたぞ」
グリーン「そうじゃない、そもそもこれは捨てたとか言わない」
グリーン「とにかく、それで俺のこと信じてくれ」
ブルー「ほんとにいいの?」
レッド「こいつさんざんエリカに協力しておいてもらって」
グリーン「そ、それはお前に対抗するためだ」
レッド「それで、俺に誇らしげな顔で俺がこの世で」
グリーン「過去にこだわるんじゃない」
レッド「ふう、とりあえずブルーも怒らず済んでよかった」
ナツメ「あなた、あれでよかったの?」
レッド「ああ、あれでたぶんもうあんなことするようにならないだろう」
レッド「ブルーも喜んで、グリーンも元に戻る一石二鳥だ」
ナツメ「でも、そうなるとエリカもかわいそうね」
レッド「あ~…そうだな」
エリカ「心配ありませんわ」
ナツメ「エリカ!聞いてたの?」
エリカ「はい、あまりいいことではないと知りながら、先ほどのブルーさんたちのお話を聞かせていあただきました」
エリカ「私はグリーンさんがよかったらそれでいいのです」
レッド「でも」
エリカ「ああ、ペアのことですか?それなら大丈夫です、この方と組みますので」
レッド「え、誰?その顔パンパンってか顔腫れ上がってるけど」
エリカ「さきほど、この方が前もよく見ずに走っていらして私にぶつかってきたんです」
エリカ「それでつい、往復ビンタをかましてしまいましたわ」
ナツメ「その人大丈夫なの?」
エリカ「はい、話を聞くとこの方シンオウ地方で殿堂入り経験があるということなんでお強いですよ」
レッド「シンオウで…ってコウキじゃないか?」
コウキ「ふぁい…そうでふ…コウキでふ」
エリカ「あら、レッドさんとお知り合いでしたの」
レッド「でもなんでエリカにぶつかったんだ?」
レッド「こいつ人妻好きだってのに」
コウキ「い、いや…ほうはこのふぃとのむほうにひたふぃとにひこふとひたんでふ」
レッド「は?」
ナツメ「僕はこの人の向こうにいた人に行こうとしたんですだって」
レッド「と、とにかく、エリカもポケモンでそいつの顔治してやれよ」
エリカ「そうですね、私もさっきのは何を言っているのかわからなかったので」
コウキ「ふぅ、呼吸が楽になった」
コウキ「ちょっとレッドさん、この恐ろしい女性はなんなんですか」ボソッ
レッド「何言ってんだ、エリカはカントーで一番おしとやかってことになってるんだぞ」
コウキ「だってぶつかった次の瞬間に僕の顔あんなに腫れ上がってたんですよ」
レッド「まあ、お前も悪いんだし」
コウキ「でも」
エリカ「さあコウキさん」ガシッ
コウキ「ひい」
エリカ「登録しに行きましょうかと言いたいんですが、その前に少しお部屋へ行きましょうか」
コウキ「は…はい」
レッド「あちこちで変なペアが組まれたりしてるな」
ナツメ「ナンパしてる人とかもいるわね」
レッド「まあ、誰と誰が組もうか俺らには関係ないけどな、登録に行こうか」
ナツメ「うん」
ゴールド「まてー!」
シルバー「お前まで来るんじゃねえ」
コトネ「ついてこないで~!」
トウヤ「俺をまきこまないでくれ~」
レッド「あいつらまだ走ってんのか」
ヒカリ「あ、レッドさんナツメさん、コウキどこ行ったか知りませんか?」
レッド「あー、あいつならエリカに連れ去られたぞ」
ヒカリ「エリカってジムリーダーのエリカさんですか?」
レッド「ああ」
ヒカリ「だってさ」
ジュン「まぁ~それならしかたないし~俺たちで組むか」
ヒカリ「そーうね…」
レッド「んじゃがんばれよ」
ジュン「よっしゃ、いこうぜヒカリ」
シロナ「ねえ…ちょっと」ガシッ
ジュン「……」びくっ
ヒカリ「シロナさん」
シロナ「あなた私と組まない?」
ジュン「ひ…いや、俺はヒカリと…」
シロナ「さっきねね、コウキ君探してたらコウキ君かわいらしい人といたの」
シロナ「だからコウキ君はあきらめて、デンジ君のとこ行ったら彼なんて言ったと思う…」ギシギシ
ジュン「ちょ…肩痛いんで離してください…」
ジュン「いや…ちょっとわかんないすね…」
シロナ「あの子『いや俺は熟…年上の方はちょっと…』って私はまだ20代だっての‼」
シロナ「ねえひどくない?ひどいよね、ひどいでしょ!」
ジュン「そ、そうですね…」
シロナ「あ~!思いだしただけで腹たつ~!」
ヒカリ「でも、シロナさんは美人だと思いますよ」
シロナ「そう?ありがと~!」ちらっ
ジュン「あ…お、俺もそう思います…」
シロナ「そう~じゃあ組まない?」
ジュン「いや、だから俺は」
デンジ「ヒカリちゃん」
ヒカリ「デンジさん!」
デンジ「よかったら俺と組まないかな」
ヒカリ「はい、よろこんで!」
ジュン「え…」
ヒカリ「わ~い、デンジさんと組めるなんて」
ジュン「ちょっ」
シロナ「あのロリコンめ」
別の場所
ミクリ「ここを右か」
ミクリ「おっ女性がいっぱいいるな…1、2、3…私のレーダーに反応するのは6人か」
ミクリ「とりあえず、片っ端から声をかけるか」
ミクリ「すみません、そこのお嬢さん」
ミカン「はい」
ミクリ「私ホウエンでチャンピオンをしていましたミクリと申します」
ミクリ「よろしければ、私と組んでくださいませんか?」
ミカン「あ、すいません、私もう登録済ませちゃって」
アカネ「どないしたんやミカン?」
ミカン「アカネちゃん、いやなんでもないの、すみません」
ミクリ「それは残念…」
ミクリ「一気に2人候補から外れてしまったか」
ダイゴ「やあミクリ、どうしたんだ?」
ミクリ「なんだダイゴか」
ダイゴ「もしかしてペアを探してるのかい?だったら僕と」
ミクリ「悪いが君とは親友だが、私は男と組む気はない!」
ダイゴ「やっぱりか」
ダイゴ「じゃあ僕も女の人探そうかな」
ミクリ「なに、そんなことしたら…いや、ダイゴより早く女性をゲットしたらいいだけだ」
ダイゴ「あっツツジ君、ペアは決まったかい?よかったら僕と組まないかい?」
ツツジ「えっ私なんかがダイゴさんとですか…め、迷惑でなければお願いします」
ミクリ「速い!」
ミクリ「ダイゴに負けてられるか!うぉぉ!」
レッド「さて、登録も完了したし、どうしたらいいんだ?」
ナツメ「もう、ホテルに戻っていいんじゃないの?」
レッド「でも、ここファイトエリアってとこだろ?」
ナツメ「あなたのリザードンなら問題ないでしょ」
レッド「そうか、そうだな、さすがナツメ」なでなで
ナツメ「えへへ」
レッド「ん?」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「いや、なんか俺の服装のやつが…気のせいかな?」
トウヤ「ちょっとコトネ、これ本気なの?」
コトネ「当たり前でしょ、あの二人よりはあんたのんがマシなの」
トウヤ「だからってこれは…」
コトネ「気にしない気にしない」
トウヤ「でも~」
コトネ「大丈夫だってば」
トウヤ「レッドさんやナツメさんに見つかったら」
レッド「何してんだ」
トウヤ「やばっ」サッ
ナツメ「さっきの声トウヤ君よね?どうして隠れるの?」
トウヤ「いや、その…」
コトネ「一度見てもらえばいいのよ」
トウヤ「え、ちょっ」
レッド「トウ…ヤ?」
トウヤ「その…はい…なんていうか…すいません」
ナツメ「これはどうしたの?」
コトネ「レッドさんとナツメさんが私と組めないんで無理やり」
レッド「だからってな…」
ナツメ「服装がレッドで、髪型とかは私よね」
コトネ「あとナツメさんと同じ香水使ってます」
ナツメ「ほんと、同じだわ」
レッド「いや、そうじゃなくて、なんでこうなったの?」
コトネ「ま~まず、あの二人は嫌なんですね」
コトネ「それでまだトウヤのんがマシなんですけど」
トウヤ「マシって…」
コトネ「でもトウヤってよく見るとかっこいいじゃないですか」
コトネ「これならいけるかな~って」
レッド「よくわからん」
ナツメ「これだとまるで私がレッドの格好してるみたいじゃないの」
コトネ「それが狙いです」
レッド「お前もなんでこれ引き受けたんだよ」
トウヤ「だって足好きにしていいって…」
レッド「……」
ナツメ「……」
コトネ「じゃあ私たちこれで登録してくるんで」
ナツメ「あっコトネ待って」
コトネ「はい」
ナツメ「その格好であんまり変なことしないでよ」
レッド「まともなやついないな」
ナツメ「探せばきっといるわよ」
レッド「そうかなぁ」
ブルー「もうそんなひっついちゃって」
グリーン「おいおい、レッドここはお前らの家じゃないんだぜ、そんなイチャイチャくっついてんじゃねえよ」
グリーン「まったく、俺の周りにまともなやついなくて俺は悲しいぜ」
レッド「なんだと、お前もその一人…なんだ…よ…」
レッド「……」
レッド「何してんだ」
グリーン「は?」
レッド「嘘だろ…」
ナツメ「これって…」
レッド「お前!エリカの場所がブルーになっただけじゃねえか!」
グリーン「さわぐな、俺にとってこの状態は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ」
レッド「なんか聞いたことあるな、おい」
レッド「ブルーも何当たり前みたいな感じでいるんだよ」
ブルー「いや~なんていうか、これもいいかな~なんて」
レッド「これじゃあ元に戻るどころか…」
エリカ「あら、みなさんおそろいで」
レッド「きた、諸悪の根源」
エリカ「いやですわ、レッドさん、私レッドさんのこと好きですのにそんな言い方」
ナツメ「レッド、エリカの下見て」
レッド「お前も何してんだ」
コウキ「いや、なんでもないです」
グリーン「お前もこちら側の世界に来たか」
コウキ「はい、実にすばらしいです」
レッド「もう勝手にやってろ」
エリカ「そうだブルーさん、いいもの差し上げますわ」
ブルー「これは?」
エリカ「グリーンさんのことをまとめたノートですわ、そこに書いてあること通りにしたらグリーンさんも喜びますわ」
ブルー「いいんですか?もらっちゃって」
エリカ「はい、ちなみにグリーンさんはまだですので、今夜なんかどうですか」
グリーン「おい、エリカ」
レッド「こいつあんとき、自慢してきたのにな」
ブルー「よかった、ずっと待ったかいがあったわ」
レッド「なんだこの変態どもは」
レッド「もうなんなんだよ、激しく帰りてえよ」
ナツメ「私はあなたといれたらどこだっていいのよ」
レッド「でも俺は完全な二人きりが」
ナツメ「私は気にしないわ」
レッド「そうだな」ギュッ
グリーン「お前らよくこんなとこで抱き合えるな、恥を知れ!」
レッド「お前だけには言われたくねえよ!」
グリーン「おいどこ行くんだよ」
レッド「お前らのいないところだよ」
グリーン「もうちょっとで登録締め切ってそのあと戻るからみんなここに集まってきてんだぞ」
レッド「お前らとまだいないといけないのかよ」
ピンポンパンポーン
明日のダブル登録締め切りまであと残り10分になりました
まだの方はお急ぎください
ゴールド「クリスどこだ!」
シルバー「ええい、お前がいるからコトネも逃げるんだろ」
ゴールド「なんだと、お前がいるからだろ!」
コトネ「あんたたち何やってんのよ」
ゴールド「クリス」
シルバー「よし、俺と組もう、そして付き合おう」
ゴールド「てめえ何言ってやがんだ」
コトネ「あ~悪いけど~私この人と組むから」
トウヤ「ど、どうも」
ゴールド「レッドさん…じゃなくてナツメさんか?いや違う…」
シルバー「あっお前はずっとコトネといたやつだな」
ゴールド「お前いい度胸してるじゃねえか」
シルバー「あの世へ行く準備はできたか?」
トウヤ「え、ちょっと待って」
コトネ「やめなさい」チーン チーン
ゴールド「うっ…」どさっ
シルバー「はうっ…」どさっ
レッド「あれはあれで見てておもしろいな」
ナツメ「あの子ほんとにためらいもなく殴ってるわね」
レッド「あれは恐ろしい」
ナツメ「……」
レッド「なんかいっぱい集まってきたな」
ナツメ「みんな誰と組んでるのかしら」
レッド「なんかおもしろいやつらとかいるかな」
レッド「ま、誰が相手でも俺とナツメが一番になっちゃうけどな」
ピンポーン
それでは明日のダブルバトルの受付を締め切らせていただきます
PWT参加の方は1階受付前にお集まりください
レッド「やっとか」
男「みなさまおつかれさまです、それではみなさまをリゾートエリアまでお送りいたします」
男「正面にバスを数台用意しておりますのでお乗りください」
ナツメ「ねえリゾートエリアって?」
レッド「え、知らない」
ナツメ「ふふっシンオウのことは調べつくしたんじゃなかったの?」
レッド「誰だってミスはある」
コトネ「リゾートエリアってのはたぶんシンオウで一番豪華なところですよ」
レッド「なんでそんなこと知ってるんだよ」
コトネ「シンオウのことは完璧に調べつくしましたから」
ナツメ「すごいじゃないコトネ」
コトネ「へへっナツメさんに褒めてもらうとうれしいです、あっ見えてきましたよ」
レッド「すごいとこだな」
ナツメ「レッドの調べじゃヨスガシティが一番だって」
レッド「完全なミスだな、許してくれ」
ナツメ「どうしようかな~」
レッド「これでどうだ」ギュ~
ナツメ「う~ん、まあいいわ許してあげる」
男「つきました、こちらがリゾートエリアとなっております」
男「申し訳ありませんが、部屋数の事情によりみなさまがお休みになる部屋には少し人数が多くなるかもしれません」
レッド「え~二人じゃねえのかよ」
男「すいません」
ナツメ「あんまりワガママ言っちゃだめよ」
レッド「うん」
男「それでは6,7人で一部屋とさせていただきます」
レッド「仕方ないか、誰にする?」
ナツメ「そうね…誰がいいかな」
コトネ「とりあえずあと2,3人ですね」
ナツメ「当たり前みたいに来るのね」
レッド「とりあえず人集めないと部屋は入れないんだし、これはこれでいいよ」
コトネ「やった~」
レッド「誰かいるかな」
グリーン「よぉレッド」
レッド「こいつら以外で」
グリーン「なんだよせっかく俺たちが来てやつたのによ」
ブルー「そうだよレッド、昔よくみんなでお泊り会とかやったじゃん」
レッド「いつの話だよ」
ブルー「3歳とか4歳ぐらい」
レッド「とりあえずそんなこといいんだよ!これ以上面倒なのは嫌だ」
ブルー「そんなこと言っちゃって、あっそうだじゃあみんなでまたお風呂とかに入ろうか」
レッド「なんでだよ」
ナツメ「昔は仲良かったんだね…」
レッド「い、いやあいつの言ってたみんなで風呂ってのは5歳とかそれぐらいだからさ…」
コトネ「じゃあ今日は私と入りましょう」
レッド「なんでだよ」
レッド「ほら、もうコトネちゃんだけでだいぶあれなのに、これ以上変なやつきたら対処できねえよ」
ナツメ「たしかに」
コトネ「大丈夫です、見ての通りトウヤはおとなしくしてますから」
ナツメ「ていうかトウヤ君恥ずかしがってるだけじゃないの」
レッド「お前いつまでその格好なんだよ、はずかしいなら脱げよ、ていうか俺と同じ服」
トウヤ「脱いだら足さわらせてくれないんで…」
レッド「なんだよその足に対する執着心」
レッド「なんか普通のやついないかな」
ナツメ「少なくともこの大会に来てる人でそんな人はいないわね」
レッド「……」
レッド「と、とりあえずまだマシなやつは…」
ナツメ「ねえレッド」
レッド「なんだ?」
ナツメ「ワタルがめっちゃこっち見てる」
レッド「目を合わせたらだめだ」
ワタル「やあレッド君、目があったね」
レッド「あってねえよ」
ワタル「実は相部屋になってくれる人がいなくて困ってるんだよ」
ワタル「見たところ、君たちは4人でこっちは俺とイブキで6人になるからどうだろうか?」
レッド「いや、俺は面倒なやつこれ以上増やしたくない」
ワタル「さすがレッド君、決まりだなこれで6人だ」
レッド「なに?話ぐらい聞けよ、なんなんだお前、くたばれよ、頼むからくたばってくれよ」
イブキ「兄様、ものすごい嫌がってるようですが」
ワタル「レッド君はツンデレだからな」
レッド「違う!」
ナツメ「もう早くしないとだいぶ人減ってきたよ」
レッド「俺だって早くしたいけどさ…」
レッド「ナツメは誰がいいの?」
ナツメ「え~と…」
コトネ「じゃあ私が探してきましょうか?」
ナツメ「そうね、もうそうしましょ、なるべく早く頼むわ」
コトネ「は~い」
レッド「あっ待って、なるべく常識のあるやつで頼む」
コトネ「わっかりました~、ほらトウヤ行くよ」
トウヤ「俺も行くのかよ」
コトネ「お待たせしました~」
ナツメ「早かったわね」
マツバ「あ、レッド君」
ゴールド「げっ、せっかくクリスと同じになるかと思ったらレッドさんいんのかよ」
シルバー「俺はコトネがいてお前がいなけりゃ誰でもいいがな」
レッド「おかしいぞ」
コトネ「なにがですか?」
コトネ「ああ、ゴールドとシルバーですか?」
コトネ「それは大丈夫です、マツバさんがいるんで」
レッド「そいつが問題なんだよ」
コトネ「なんでですか?マツバさんは私をこの二人から守ってくれるんですよ」
レッド「いや、俺はこいつは一番嫌だ」
コトネ「なんでですか?」
レッド「こいつは俺の話一切聞かないし、妙になれなれしい、俺の一番嫌いなタイプだ」
コトネ「レッドさん、けっこうワガママですね」
マツバ「さあこれで7人か、部屋に入れるね」
レッド「却下!」
ナツメ「レッドどうすんの?」
レッド「うん…」
ナツメ「ほら、レッドが断った3組で入っていくわよ」
レッド「あいつらの部屋明日朝起きたら黒焦げとかありえるぞ…」
トウヤ「あ、レッドさん、あそこにトウコとNがいるんであの二人でどうですか?」
レッド「うん、あの二人なら大丈夫そうだ」
トウヤ「じゃあ呼んできますね」
トウヤ「やっぱダメです」
レッド「なんで?他にいたの?」
トウヤ「いや、二人だったんですけど…俺の精神が持たないんで…」
ナツメ「こっち来たけど」
トウコ「ちょっとトウヤなんで逃げんのよ」
トウコ「レッドさんにナツメさん、それにコトネまで、人探してるんですか?よかったらどうですか?」
レッド「ああ、いいぞ、こっちからも頼む」
ナツメ「やっと決まったわね」
トウヤ「ちょっと待ってくれ~」
レッド「なんだ?」
トウヤ「お、俺は反対です…」
ナツメ「トウヤ君が呼んできたのに?」
トウヤ「こ、こいつらが仲良く手つないでんすよ!」
トウヤ「いつからお前らそんな関係になったんだよ」
トウコ「ギャーギャーさわぐんじゃない」
トウヤ「そんなのだったらなんで弟の俺に教えてくれないんだよ」
ナツメ「姉弟だったの」
トウコ「双子です」
コトネ「うるさいな~でもレッドさんとナツメさんの格好してるトウヤのちん●ん殴るのもな…」
ナツメ「女の子がそんなこと言わないの」
レッド「それするならせめて服装変えてからやってくれ」
トウヤ「こんな二組のバカップルと同じ部屋なんて…」
レッド「誰がバカだと」
トウヤ「すいません」
N「お義兄ちゃんに向かってそれはないだろ」
トウヤ「お義兄ちゃんいうな」
レッド「やっと部屋にはいれるな」
ナツメ「もう、レッドがワガママ言うからよ」
レッド「ごめんごめん」
トウコ「部屋広いといいなー」
N「ボクたち一緒にいるだけだからそんな広くなくても大丈夫だよ」
トウヤ「……」ブツブツ
コトネ「何ブツブツ言ってんのよ、私がいるでしょ」
トウヤ「だってコトネが俺にくっいてる理由ってレッドさんとナツメさんの格好してるからだろ?」
コトネ「そうだよ~」
トウヤ「はぁ…」
レッド「廊下も綺麗だな、これなら部屋も期待できるな」
ナツメ「ほんとね、こっちのんが豪華ね」
レッド「い、いやここは特別だろ…」
ドカーン
グリーン「おい、爆発したぞ!」
ワタル「これは危険だ!カイリュー破壊光線!」
ドッカーン!
ナツメ「この部屋は一体何してるのよ」
レッド「なるべくここと離れた部屋にしてください」
男「申し訳ございません、あなたさまたちが最後ですので余ってる部屋がこの隣しかございません」
レッド「最悪」
ナツメ「部屋もきれい」
コトネ「じゃあさっそくレッドさんとナツメさんと私でお風呂に入りましょう」
ナツメ「なんでそうなんのよ」
ドカーン!バキャーン!!ポイーン!!!バコーン!!!!
レッド「となり何してんだよ」
トウヤ「枕投げの代わりにマルマインでやってるんじゃないですか?」
レッド「恐ろしいわ」
コトネ「ちょっとトウヤ言ってきてよ」
トウヤ「え~俺が?」
レッド「いや、これは俺が行こう」
ナツメ「急にどうしたの?」
コトネ「あのレッドさんが」
レッド「これで俺が全てを終わらせる」
コトネ「レッドさんとナツメさんが行くなら私も行く、ほら行くよトウヤ」
トウヤ「はぁ…」
N「みんな行っちゃったね」
トウコ「うん」
ドカーン ドカーン
レッド「一体こいつら何してやがんだよ」
レッド「おい、開けろ、俺だ」ドンドン
ガチャ
グリーン「ごほごほっ、なんだレッドか、どうしたんだ?俺たちの方に来たくなったのか?」
レッド「違えよ、お前ら一体何してんだ」
レッド「さっきから爆発音ばっか出しやがって」
グリーン「何だそんな音漏れてたのか」
レッド「花火でもやってんのか?」
ワタル「なんだレッド君やっぱり君も」
レッド「だから違うって」
ナツメ「ワタルの顔焦げてるんだけど」
ワタル「いやぁ、イブキが料理ができないことは知っていたがここまでとは」
レッド「料理でどうしてそうなるんだよ」
ナツメ「そもそもなんで料理すんの?」
レッド「確かに、注文しろよ」
ワタル「この部屋にはキッチンがあったからな、そしたらイブキが作ると言い出して」
レッド「こうなるんだったら一回目の時にすぐ止めろよ」
ワタル「気づいたときにはもう遅かったんだ」
レッド「うるせえよバカ」
グリーン「それよりレッドにナツメ、せっかく来たんだ、お前らも手伝え」
レッド「ふざけんな」
レッド「俺はうるさいから言いに来ただけだ」
レッド「そっちのことはそっちでやれ」
レッド「戻ろうか」
ナツメ「うん」
ガチャ
レッド「あれっコトネちゃんたちは?」
トウコ「え、レッドさんたちについて行くって言ってトウヤといっしょに」
ナツメ「来てないけど」
トウコ「あれ?」
レッド「そのうち戻ってくるだろ」
ナツメ「そうね」
10分後
N「トウヤたち遅いね」
トウコ「確かに…」
トウコ「あの二人遅くないですか?」
ナツメ「何してんのかしら」
トウコ「もしかしてコトネを襲っちゃってるとか」
レッド「どちらかというと襲われてると思うぞ」
さらに10分後
ガチャ
コトネ「あ、やっぱりお二人とも戻ってたんですね」
レッド「どこ行ってたんだ?」
トウヤ「最初はレッドさんたちの後ろにいたんですけど、そのあとトイレに行ってたんですよ」
ナツメ「二人で?」
トウヤ「まあ、たまたま」
トウコ「それにしてはずいぶん長かったじゃない」
コトネ「えっと、どの部屋だったかわからなくなっちゃって」
N「それにしてはずいぶん嬉しそうだね」
トウヤ「へ、部屋がやっと見つかったから」
レッド「ふ~ん」
トウヤ「み、みんなしてそんなこっち見ないでほしいな…」
コトネ「そうそう、あっもしかして私とトウヤに何かあったと思ってるんですか」
コトネ「私はレッドさんとナツメさん一筋ですから何にもないですよ」
レッド「一筋なのかそれ」
コトネ「二筋」
ナツメ「とりあえずいつまでもそんなとこ立ってないで座ったら」
コトネ「そ、そうですね」
N「ふ~ん、並んで座るんだ」
トウヤ「いやっ」
コトネ「こ、これはたまたまで」
コトネ「ナツメさんの隣に座ろっと」
トウヤ「何か飲み物ないかなー」
ナツメ「今度はまた極端に離れたわね」
コトネ「だから何にもないんですって」
ナツメ「あら、私に隠し事できると思ってるの?」
コトネ「ナ、ナツメさんのここが弱いの知ってるんですよ」コチョコチョ
ナツメ「あっ…ちょっとやめなさいよ」
レッド「コトネやめろよ、ナツメにそんなことしていいの俺だけだぞ」
コトネ「それじゃあレッドさんだけずるいです」
トウコ「ねえトウヤ、ちょっとこっち来てよ」
トウヤ「なんだよ」
トウコ「やったの?」
トウヤ「は?」
トウコ「だからコトネと」
トウヤ「なっ…」
N「別にそんな驚くことじゃないだろ」
トウヤ「急に何言いだしてんだ」
N「焦ってるね、こんなトウヤを見るのは久しぶりだ」
トウヤ「なんだと、お前を助けてやったの誰だと思ってるんだ」
N「トウコ」
トウヤ「俺だろ!」
N「ボクは過去のことより未来の方が大事だと思うよ」
トウヤ「何正当化してんだよ」
トウコ「そうやって話そらそうとしてるの?」
トウヤ「だから何にもないんだ、本当だ!」
トウコ「わかったわかった」
2時間後
レッド「結局トウヤだけ一人で風呂入ったな」
トウヤ「ふ、風呂は一人で入るもんなんですよ」
ナツメ「というよりコトネが無理やり私たちと入ってきたから」
トウヤ「まず当たり前みたいに一緒に入ってるのがおかしいんでしょ」
レッド「おかしくなんかない、俺とナツメは離れられないからな」
レッド「それよりおかしいのは何でお前は俺の服装なんだ」
トウヤ「これは、俺の服をコトネが返してくれないから」
コトネ「そっちのんがいいからじゃない」
トウヤ「服がかぶってるだろ」
コトネ「文句言わな~い、ほらトウヤ自分で鏡見てみなよかっこいいし、かわいいよ」
トウヤ「それはレッドさんとナツメさんだからな」
コトネ「そんなことないって、トウヤはもともとそうだよ」
トウヤ「そうかな…?」
コトネ「そうだよ」
トウヤ「……」
コトネ「……」
ナツメ「へっくしゅん」
ナツメ「!?」
レッド「寒いの?」
ナツメ「そ、そんな人前でくしゃみなんて…」カァァ
レッド「可愛い」ギュッ
ナツメ「あったかい…」
コトネ「私もナツメさんの体温めますよ!」
トウヤ「……」
トウコ「ほらほら、なにボーっとしてんの」
トウヤ「なんだよ」
N「今チャンスだよ、流れで抱きついてきなよ」
N「あと鏡かして」
トウヤ「お前らな」
トウコ「ほら、あんたコトネのこと好きなんでしょ」
トウヤ「足がな」
トウコ「なによ隠すことないじゃない」
トウヤ「なんもかくしてなんかない」
レッド「ナツメあったかい?」
コトネ「私があったかいんですから、ナツメさんもあたたかいですよね」
ナツメ「うん…ていうかちょっと痛い」
レッド「あっごめんごめん、お詫びに…」
ナツメ「んんっ…んぅ…ん…」
ナツメ「いきなりね…」
レッド「じゃあちゃんと言うからもう一回」
コトネ「ナツメさん私も」
レッド「だめー!」
コトネ「うぅ、私もナツメさんとしたいのに」
コトネ「あっじゃあレッドさんと」
ナツメ「それはダメ!」
レッド「んんん…んぬ…」
ナツメ「へへ、お返し」
コトネ「うーーーーー」
ナツメ「そんな睨まないの」
ナツメ「ほらトウヤ君あなたのこと見てるじゃない、トウヤ君のとこ行ったら?」
コトネ「なふ…なんでそうなるんですか」
トウコ「ほらコトネもあんたのこと見てるじゃない」
トウヤ「み、見てねえだろ、ほらきっとこのクッション見てんだって」
トウコ「照れてんの?」
トウヤ「照れてねえよ」
トウコ「あんた一度も彼女できたことないから家族以外の女子と目が合うとすぐ照れるもんね」
トウヤ「なっ…」
トウコ「ほれほれ顔赤いぞ」
トウヤ「し、しつこいぞ」
トウコ「ほらNも言ったげて、鏡ばっか見てないでさ」
N「あ、うん、お似合いなんじゃないかな」
トウヤ「バカにしてんのか!」
トウコ「だいたいコトネとはペア組んだんでしょ」
トウコ「じゃあなんで組んだのよ」
トウヤ「そ、それは…足…」
トウコ「足!?あんたそれだけじゃないでしょ」
トウヤ「俺はそれだけだ」
トウヤ「もっと言ったら一番はもう丸出しのカスミさんがよかった」
トウコ「ほんと~?」
トウヤ「ほ…ほんとうだ、どれだけくいつくんだよ」
トウコ「ふ~ん」
トウヤ「ったくなんなんだよ、この馬鹿力女は」ボソッ
トウコ「な~に~?」メキメキ
トウヤ「痛い痛い、マジで!」
トウヤ「頭割れる、割れるって!」
トウコ「割ってあげようか?」
トウヤ「ごめんなさい、助けてください」
トウコ「よしっじゃあ思い切ってコトネをゲットしてこい!」
トウヤ「い、いやそれは…」
トウコ「もうちょっと強くしようか」ベキベキ
トウヤ「ぎゃー!」
トウコ「はい、今すぐ」
トウヤ「待って…頭痛すぎて動けない」
N「だらしないなぁ」
トウヤ「お前だってさっきのされたらこうなるんだよ!」
トウコ「ギャーギャー言わない、男ならビシッと決めてこい」
トウヤ「い…いや俺そんなことしたことないし」
トウコ「うるせぇー!」
トウヤ「うおっ」
ナツメ「ほらコトネ私みたいにエスパーじゃない限り言わなきゃ思いは伝わらないよ」
コトネ「なんのことですか!」
レッド「だめだよ正直にならなきゃ」
コトネ「私はいつも正直です」
コトネ「レッドさん私をレッドさんの愛人に」
ナツメ「違うでしょ」
コトネ「ではナツメさん」
ナツメ「私が言ってきてあげましょうか?」
コトネ「なんでそうなるんですか」
レッド「よし、なら俺が行こうか」
コトネ「待ってください」
コトネ「というかレッドさんが行くならナツメさんもじゃないですか」
コトネ「レッドさんもナツメさんもか、勘違いしてますよ」
レッド「どう違うんだ」
コトネ「私がすきなのはレッドさんとナツメさんだけです!」
ナツメ「じゃあコトネの考えてること読んでいいかしら」
コトネ「だ、だめですよ!」
ナツメ「なんで?」
コトネ「ナツメさんも言ってたじゃないですか、人の考え読むのはあまりいいことじゃないって」
ナツメ「そうね、でも許可とったらいいんじゃないの?」
コトネ「だめですー!」
レッド「どうしたらコトネちゃんは正直になるのかな?」
ナツメ「じゃあコトネはなんでトウヤ君と組むことにしたの?」
コトネ「それはレッドさんともナツメさんとも組めないからですよ」
レッド「それだけ?」
コトネ「他にないでしょう」
ナツメ「それならゴールド君でもシルバー君でもよかったんじゃない」
コトネ「あの二人は嫌なんです!」
レッド「そういや逃げてるときもずっとトウヤといたよな」
コトネ「うっ…それは…」
ナツメ「さあ、どうなの?」
コトネ「い、一番レッドさんとナツメさんの格好をできそうだと思ったからです」
レッド「じゃあ今あいつその格好してるよ、行かなくていいのか?」
コトネ「本人がここにいるじゃないですか」
コトネ「そんなに言って二人とも私のこと嫌いなんですか」
レッド「俺もナツメもコトネちゃんのことは嫌いじゃないよ、むしろ好きだ」
コトネ「だったら」
ナツメ「私たちはね、嘘をつくのはよくないってことをわかってほしいの」
コトネ「……」
ナツメ「トウヤ君のことどう思う?」
コトネ「…レッドさんの次ぐらいにかっこいいです」
ナツメ「そうじゃなくて」
コトネ「嫌いじゃない…です」
ナツメ「はぁ、直接言ったほうがいいみたいね、ほらっ」
コトネ「わっ」
トウヤ「ととっ」
コトネ「いてっ」コテン
トウヤ「あ、大丈夫か?」
コトネ「う、うん…」
トウヤ「……」ちらっ
トウコ「……」ニヤニヤ
N「……」
コトネ「……」ちらっ
ナツメ「……」ニコッ
レッド「……」ニヤニヤ
コトネ「うう…」
トウヤ「そ、そのなんだ…あれだ」
コトネ「な…なによ?」
トウヤ「あの…」
コトネ「……」
トウヤ「あ…明日がんばろうな…」
コトネ「うん…」
トウコ「なっ…」
ナツメ(そこでコトネから言うのよ!)
コトネ「あ、あのさ」
トウヤ「なんだ…?」
コトネ「あ、あああああしひっぱらないようにね…」
トウヤ「お、おう…」
ナツメ「はぁ…」
トウコ「今の何?」
トウヤ「やれることはやった」
トウコ「どこが!」
N「見てておもしろかったけどね」
トウヤ「見世物じゃねえ」
N「じゃあ見えないところに行けばよかったのに」
トウヤ「ぬ…」
トウコ「まあいいわ」
トウコ「明日、楽しみにしてるわね」にやっ
トウヤ「なんなんだあの女~」
N「君の双子の姉」
トウヤ「そんなことはわかってんだよ」
トウヤ「……」
トウヤ「なあN」
N「なんだい?」
トウヤ「その…トウコになんて言ったんだ…」
N「…知りたいかい?」
コトネ「見ての通りお二人の勘違いですよ」
ナツメ「そうかしらね」
コトネ「そうですよ!」
レッド「びっくりした、急に大きい声出して」
コトネ「そりゃそうですよ、あんなの無理やりじゃないですか」
ナツメ「ああでもしないと行かないでしょ」
コトネ「よ、よけいなお世話ですよ」
レッド「明日が楽しみだな、二人がいったいどうなるのか」
コトネ「どうもならないですよ」
レッド「でもどちらにしてもペアなんだし仲良くしないとダメだぞ」
コトネ「そりゃ、ある程度仲良くしますけど」
ナツメ「どう仲良くするの?」
コトネ「どうって…」
ナツメ「そうね、手をつないだり腕組んだりしたらいいんじゃないの?」
コトネ「そ、そんなのレッドさんとナツメさん以外にしませんよ」
トウコ「みんな~寝る準備ができたよ~」
トウヤ「寝る準備ができたってなんだよ、布団敷くんじゃあるまいし」
トウコ「あんたのためよ」
トウヤ「なんだよそれ」
トウコ「何でもない」
トウヤ「は?」
レッド「もうこんな時間だしな、そろそろ寝るか」
ナツメ「そうね」
コトネ「私も一緒に」
レッド「あれ?」
ナツメ「たしかベッドってここ8個あったわよね」
レッド「なんで3つだけ?」
ナツメ「こんなベッドどうやって消えたのかしら」
トウコ「あっレッドさんたち寝るんですか?」
レッド「ああ、それより見てくれよベッドの数が」
トウコ「あーみっつしかないですねー」
トウコ「でもちょうど6にんなんでふたりずつねれますねー」パチッ(目配せ)
ナツメ「あーそうね、これは仕方ないわ」
レッド「まあどっちにしてもそのつもりだけど」
コトネ「これって…」
トウヤ「あっベッドの数が」
N「あきらかに少ないね」
トウヤ「これはきっと野生のカイリキーの仕業だ」
トウコ「誰がカイリキーだって?」ゴキッ
トウヤ「あうっ…い、いや誰もお前なんて言ってないだろ、それともお前がやったのか?」
トウコ「さあ、知らないわね」
レッド「よし、じゃあ寝るぞー!」
ナツメ「じゃあ一番奥のベッド行きましょ」
レッド「お、やっぱふかふかだな」
トウコ「じゃあ、私とNはこっちのベッドで」
N「真ん中のベッドが空いたね」
トウヤ「……」
コトネ「……」
トウヤ「ったくやっぱり思った通りだ」
コトネ「なにが?」
トウヤ「ベランダからベッドが投げ捨てられてる」
コトネ「じゃあやっぱカイリキーか何かが」
トウヤ「いやトウコだよ、こいつこう見えて力ものすごいから」
コトネ「す、すごいね…」
トウヤ「じゃあ俺はソファーで寝るからベッド使っていいよ」
コトネ「いや、私はレッドさんとナツメさんのベッドに入るから」
トウヤ「そんなことできんの?」
コトネ「たぶん」
コトネ「うんしょうんしょ」ゴソゴソ
コトネ「ほら入れたよ、ベッドつかってて」
トウヤ「それでいいの?」
コトネ「これがいいの」
トウヤ「うん、わかったじゃあおやすみ」
コトネ「おやすみ」
コトネ「……」
コトネ「みんな寝てるな、というかはやっ」
コトネ「まあいいか」
コトネ「とにかくレッドさんとナツメさんはこれで無防備…」
ナツメ「スリーパー、催眠術」
コトネ「なっ…」
ナツメ「やっぱりこっちに入ってきたか」
レッド「じゃあトウヤのベッドに移すか」
ナツメ「そうね、先にトウヤ君にも催眠術かけといたからおきることはないはずだし」
ナツメ「トウコちゃん、N君起きてるんでしょ、手伝って」
トウコ「は~い」
朝
レッド「ふぁぁ…」
ナツメ「レッド、おきたみたいね」
レッド「ナツメおはよ、おはようのキス」
ナツメ「ちょっと待って、コトネたちの見るのが先」
レッド「じゃあお先に」チュッ
ナツメ「あっそれなら私も」
トウヤ「……」パチッ
トウヤ「あれ?」
トウヤ「コトネ…」
トウヤ「やられた…」
トウヤ「いや、コトネが起きる前に早くベッドから出れば」
トウコ(そうはさせるか、リアクション見るためにこっちはあんたらより早く起きてんだ)
ジリリリリリ
コトネ「うわっもう朝!?」
トウヤ「げっ…」
コトネ「な…なんであんたが私と寝てんのよ!」ゲシッ
トウヤ「なんでだ!」
トウコ(そうなったか…)
1時間後
コトネ「ご、ごめんね、わざとじゃないの、私もちょっと寝ぼけてて」
トウヤ「い、いや、大丈夫、もうすぎたことだし…」ひりひり
トウヤ(まだ痛い)
男「みなさま、おはようございます」
男「それでは早速バトルタワーへと言いたいのですが少々お待ちください」
レッド「なんなんだ?」
グリーン「ったくひどい話だぜ」
ブルー「巻き込まれたわ」
ワタル「まあそういうな」
男「全員集まったようですね、それではバスにお乗りください」
レッド「やっぱ遅れてるのあのグループだったか」
ナツメ「きっと昨日の爆発についてよ」
グリーン「よぉレッド」
レッド「朝からお前に話かけられるとなかなか気分悪いな」
グリーン「聞いてくれよ、ここのオーナー壁が黒焦げになっただけで弁償しろなんて言ってきやがるんだぜ」
レッド「俺は当たり前だと思うがな」
グリーン「しかもワタルのやつこれは全員の問題だとか言ってみんなに出さすんだぞ」
レッド「それは知らねえよ」
バトルタワー前
レッド「そういや、ジムリーダーのときは抽選ってやってたのに、ダブルはやらないのかな」
ナツメ「さあ、登録のときに決まったのか今からするのか」
レッド「どっちにしても俺たちの優勝だな」
グリーン「おいおい、それはギャグのつもりか?センスがないぜ」
レッド「いちいち絡んでくんなよ」
グリーン「おまえたちと違うバスだったからな、話す機会がなかっためだ」
レッド「違うバス選んだんだよ」
グリーン「まあいい、どっちが優勝するかは後でわかることだ」
レッド「そうだな、でも俺はすくなくとも4足歩行してるやつに負けるつもりはない」
グリーン「ふっその言葉後悔させてやるぜ」
レッド「じゃなくて、それやめろってことだよ!」
レッド「ブルーも!」
レッド「なに?それ当たり前なの?」
ブルー「やっと話かけてくれたね、そうだよ、グリーンがこうしてくれって」
レッド「断れよ」
ブルー「グリーンがうれしいなら、仕方ないかなって」
レッド「もうだめだ」
レッド「はぁぁ…」
ナツメ「そんな気を落とさないで」
レッド「うう、俺の味方はナツメだけだ」
ナツメ「レッドに頼ってもらえるなんてうれしい」
マチス「ヘイ!相変わらずのラブラブだネ」
男「おまたせしました、それではみなさまお入りください」
レッド「よし、じゃあ行こうか」
ナツメ「ええ」
マチス「……」
男「それでは、もう少しで司会の方からダブルについての説明があると思いますのでそれまでごゆっくり」
レッド「なんだよ、結局タワーに入ってもまだやらねえのかよ」
ナツメ「もう少しって言ってたじゃない、ちょっとぐらい待ちましょ」
レッド「でもな…」
ナツメ「私はレッドといたら1時間ぐらいなんてすぐに感じるわ」
レッド「そうか、ナツメといたらすぐだな」
レッド「そう考えたら、ナツメとこうしてられる時間も少ししかないじゃないか」
レッド「それはダメだ、もっと抱きついてやる」
カスミ「朝からずいぶんと見せ付けてくれるのね」
レッド「あ、カスミおはよ」
カスミ「あっカスミおはよじゃないわよ!」
カスミ「あんたらね、一応カントーのチャンピオンとジムリーダーでしょ!」
カスミ「そんなのみんなの前でやるんじゃない、カントーの評判が下がるでしょ」
ナツメ「なによ、それぐらいいいじゃないの」
カスミ「何がそれぐらいよ、限度ってもんがあるでしょ」
ナツメ「私たちにそんなものないのよ」
ナツメ「そんなこと言ったらね、あなたも水着で歩きまわるのはどうかと思うわよ」
ナツメ「なに?そうやって男を誘ってんの?」
カスミ「むっか~、そんなわけないでしょ」
カスミ「私が水タイプの使い手ってことのアピールをしてるってだけよ!」
レッド「話の途中で悪いが」
カスミ「何よ」
レッド「あそこにいる4足歩行は許されんのか?」
グリーン「呼んだかレッド」
レッド「呼んでねえ、あっち行ってろ」
カスミ「はぁ、カントーの評判が悪くなるわけだ」
カスミ「こうなったら、私が優勝するしかないわね」
ナツメ「あら、それは無理ね、カスミが勝てるのなんているのかしら?」
カスミ「なんですって」
ナツメ「なに?」
レッド「や、やめろよ」
ナツメ「結果は後ですぐわかるわ」
カスミ「望むところね」
男「みなさま、まもなく司会から説明がございます、会場の方にお入りください」
レッド「そういや、ジムリーダーのときはあんなに観客がいたのに、今はほとんどいないな」
ナツメ「というより、いる人も観客じゃなくてカメラマンとかだけじゃない?」
レッド「あー、そうだな」
レッド「どういうことだろ」
ユウキ「それを今から説明するんじゃないですか」
レッド「ユウキか、急に耳元で話しかけるな」
ユウキ「おはよござっす」
レッド「なんだそのあいさつ」
ゲン「あーあー、オホン」
ゲン「PWT参加のみなさんおあはようございます、司会のゲンです」
ゲン「今日はダブルの部ということですが、説明がまだでしたね」
ゲン「それでは次回から説明をしたいと思います」
このSSまとめへのコメント
真っ白だとしたらナツメだろ(名推理)
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