悟空「おめえ本当に神様なんか?」諏訪子「小さくて悪かったね!」(344)

「オラおめぇより随分年上だと思うぞ」紫「あらまぁ♪」
悟空「目が三つあるなんておめぇ天津飯みてぇだな」さとり「…」
の続き物です
前作の>>946の続きより投下します



悟空「いや…オラそういうんは…あっ!」

さとり「くすぐるのは無しですよ、物理的なものはダメです」

悟空「おめえ本当に心が読めるんだな…しかしどうしたもんかなぁ」

燐「さとり様さとり様」

さとり「………そうね、いきなり言っても難しいでしょうし少し時間をおきましょうか」

空「ねーねーごくー私の部屋でお話しようよー」

燐「さとり様から笑いを取ろうと思ったらちょっとやそっとじゃ無理だからね」

燐「私達と話しながら考えようよ」

悟空「そりゃいいけど…オラには向いてないと思うんだよなぁ」

燐「ぼやかないぼやかない」

空「こっちだよー」

悟空「ま、なんとかなっかなぁ」














悟空「でもちょっと意外だったな」

燐「ん?何がだい?」

悟空「さとりの奴さ、お笑いとかが好きって感じじゃねえと思うんだけどな」

燐「私達はそんなの思った事ないんだけど勇儀姐さんに言われたのを気にしてるんだよ」

燐「ここに住む者達が少しでも居心地よく過ごして欲しい」

燐「そんな事を考えているんじゃないかな」

空「さとり様は優しいんだよー」


燐「だから私達は少しでもさとり様のお役に立ちたいのさ」

悟空「なるほどな」

燐「だから頼りにしてるよお兄さん!」

悟空「うーん…お笑いか…」

燐「悟空の周りにはお笑い好きな人居なかったの?」

悟空「居るにはいるんだけどよ、あれでいいのけ?」

燐「あれって言われても分からないしやってみてよ」

空「わくわく」

悟空「よーっし……布団が…ふっ」

燐「ヘイお兄さんちょっと待った」

悟空「とんっ…なんだ?」

燐「あのまさかなんだけどさ布団が吹っ飛んだって言うつもりじゃないだろうね」



悟空「よく分かったな!オラ昔これで悔王様の試験に合格したんだ」

燐「そのなんとか様ってのが誰か知らないけど…そんなんじゃお空だって」

空「あはははははお燐面白ーい!!布団が吹っ飛んだってあはははは」

悟空「うけてんじゃねえか」

燐「………いやいやいやお空あんた何笑ってるのさ」

空「だって面白いんだもんあはははは」

燐「あーもうあたいが教えるからそこに座りなさい!」

悟空「お、おう」

燐「まず第一回の映像から見てもらうよ!」

悟空「お、おー!」





さとり「さてと…夕食も出来たし呼びに行こうかしら」

さとり「えーっと…あら、まだお燐と部屋に居るのね」


さとり「悟空さんおり…」

――!! ―?

――――!!! ――?

さとり「随分盛り上がってるみたいね」

さとり「ちょっと立ち聞きを…」


悟空「い、一日一日があ、あっというまだ…ですね」

燐「一年二年があっという間ですからね~」

悟空「ま、まぁいつまでも健康で暮らす事が大事…だよな」

燐「そうそう何してても健康が一番ですから」

悟空「け、健康のためによ」

燐「はい」

悟空「ひっ、ひっひ…ふぅ…」

燐「妊婦か!」



悟空「だってよお燐、セリフ長すぎっぞ」

燐「出だしのセリフじゃないか!」

燐「健康のためにひったくり以外何をやってるの?でしょ!何回言わせんのさ!」

悟空「そうは言ってもよ…」

燐「この調子じゃ誰も笑わせ」

空「あははははは!」

燐「お空以外に笑ってもらえないよ!」

悟空「オラこの漫才っちゅーのよりもっと別の奴がいいぞ」

燐「っていうと一発もの?あれは難しいんだよ」

燐「印象に残るインパクトやら色々必要なんだから」

悟空「インパクト?」

燐「こう…わーっと凄いというか記憶に残るというか…」

悟空「それならこれでいいじゃねえか」






さとり「あ、嫌な予感…」



燐「ん?どんなんだい?」

悟空「いくぞーっ!はぁぁぁああ!!!」

さとり「ストップ」

悟空「ああ…ってなんださとりじゃねえか」

さとり「今回はちゃんと結界を張ってるみたいね…ギリギリ中に入ったけど」

悟空「またなんか壊しちゃ悪いからな」

さとり「良い心掛けだけど…」

悟空「ん?」

さとり「こんな場所で力を出したら部屋は無事でも二人は大変なことになるわよ」

悟空「そんな無茶な力は出さねえよ、ちゃんと手加減するつもりだったさ」


さとり「そう?」

悟空「それより何か用か?」

さとり「夕食の準備が出来たから呼びに来たのよ」

悟空「メ」

空「ご飯!?お腹減った!!お燐行くよー!」

悟空「シ…すげえ早さで行っちまったな」

燐「お空は食いしん坊だからね」

悟空「オラより早く飯に反応する奴初めて見たぞ…」

燐「悟空もなの?って名前が似てるからってそこまで似なくてもいいじゃない」

悟空「いやオラにんな事言われても…」

さとり「(呼び名と名前が似ているだけなのだけど…言うだけヤボね)」












悟空「はぁ…すげえな」

燐「日常の光景よね」

悟空「オラの周りじゃ沢山食う女は居なかったからな…」

空「あれ?悟空食べないの?なら貰ってあげるー」

悟空「ダメだ!オラだって腹へってんだ!」

燐「おぉう…これ足りますか?」

さとり「多分大丈夫…かな」


燐「うおえっぷ…見てるだけでお腹一杯」

さとり「競争相手が居るからかお空もいつもより食べたわねぇ」

空「えへへにんぷさーん」

悟空「ぷはー食った食った」

燐「さーてご飯も食べたし特訓の続きよ!」

空「おー!」

悟空「お…おー…」






さとり「星の神…東西南北の界王、そして界王神」

さとり「そんな人の心…覗いてみたいわね…あら」

悟空「たのもー!」

空「もー!」

燐「せめてノックくらいしてから入りなさいな!」


さとり「いらっしゃい…自信満々のようね」

燐「ふふふ…さとり様を笑わせるのは私達の目的でもありますからね」

さとり「あら…では期待しちゃおうかしら」

空「いっきますよぉ~!」

燐「さぁ悟空!」

悟空「ああ!」

燐「………」

悟空「一日一日が」

さとり「あらお燐、健康の為にユニコーンに乗ってひったくりはダメよ?」

燐「そんな引ったくりがいるかっ!ってあれ?」

悟空「オラまだ何も言ってねえぞ」

燐「そういえばさとり様が部屋に来た時このネタの練習をしていたし…まさかっ!」


悟空「っていうかよ、心が読めるさとり相手に漫才ってのは向いてないんじゃないか?」

燐「」

空「そーなのー?」

燐「そ…その事を忘れていた…アタイとしたことが…っ!」

悟空「だから手っ取り早く布団が吹っ飛んだ!でいいじゃないか」

さとり「………っ」

燐「だーかーらーそんな親父ギャグで笑うのはお空だけだって!」

悟空「他にもあっぞ!猫が寝込んだー!とか鉛筆が見えんぴつー!とかよ」

さとり「…っ…っ…………っ!」

空「あははあはははははは」

燐「さとり様も何か言って下さ……さとり様?」

さとり「なっ…なに…っ?」

燐「まさか……!お兄さん他に無いの!?」


悟空「他にって…あ、そうだ!前に界王様がヤムチャに聞かされたってのが!」

燐「よくわかんないけどそれを!」

悟空「よしっいくぞ!!」

さとり「(違う…っ今までとは気迫が違う!)」

悟空「鼻くその秘密を…」




悟空「そっとはなくそうーっ!!!」



さとり「―――――!!!!」

さとり「――――!!!」

さとり「―――!!」

さとり「――!」

さとり「―」


悟空「ど、どうだ!?」

燐「(ぶっちゃけ何が面白いのか分からないけど…これに頼るしかない!)」

さとり「…………」

さとり「………………ぷっ」

さとり「あははは、ね、猫がって…鉛筆ってあははは」

さとり「そ、それにそんなものの秘密なんて別に…くくく」

燐「(なんだろう…さとり様が笑ってくれて嬉しいけど嬉しくない…)」

空「お燐が寝込んだー!」

さとり「ふふふ」

燐「さとり様!?ギャグにすらなってませんよ!?」

さとり「…あ、そうね」

空「お燐が見えん秘密をはなくそうー!」

さとり「ふふっ!?」

燐「さとり様ー!?っていうかお空いい加減にしなっ!」


悟空「これでおめえのお願いってのは終わりか?」

さとり「ありがとうございました…もし許されるのならもう一つお願いしたいことが」

悟空「もう一つ?なんだ言ってみろよ」

さとり「私には妹がいるんです、古明地こいしといいます」

さとり「ここしばらく帰ってきていなくて…心配なんです」

さとり「近くまで居るのは何となく感じられるのですが…」

燐「私達には見つけられませんからね」

空「?」

悟空「そいつの特徴教えてくれよ」

さとり「えっと…私のように第三の目があるのでそれで分かるかと」

悟空「………おめえ何言ってんだ?」

さとり「これだけじゃ分かりにくいですか?他には…」

悟空「いやそうじゃなくてよ」



燐「ちょっとお兄さん何処行くのさ」

悟空「おめえ達がいじわるしてるようには思えねえけどさ」

悟空「ここに居る奴を探してくれってのも変な話だろ」

悟空「なぁ?」

こいし「えぇっ!嘘っ!?」

燐「あっれまぁ~…最高難易度のお願いをなんとまぁあっさりと」

こいし「貴方…いつから気が付いていたの?」

悟空「幽々子の家から付いて来てただろ?急いでいたから声をかけなかったけどよ」

こいし「おくう以外に私を認識できる人が居るなんてびっくりだよ!」

悟空「さとり、おめえのお願いってのはコレでいいのか?」

さとり「え…あ、はいありがとうございます」

悟空「んじゃ今度はオラの番だな」

さとり「それでは…悟空さん私の第三の目に触れてください」

悟空「えっと…こうけ?」



さとり「それでは…力を抜いて…私を受け入れて下さい」

悟空「………」

さとり「(……抵抗が無い…いえ無さ過ぎる…)」

さとり「(人間は…ここまで誰かを受け入れることが出来るものなの?)」

さとり「(違うわね…彼だからこそ……悟空さんみたいな人ばかりだったら…)」

さとり「(……やめましょう、今は集中しないと)」

さとり「……………」

空「ねえお燐!さとり様なにしてるの?」

燐「しーっ静かにしてな!」

空「むぅ……ん?」

こいし「じぃ~……」

悟空「………」

こいし「じぃ~~~~~……」



さとり「こらっ」

こいし「あいたーっ!?」

さとり「集中できないでしょ、邪魔しないの」

こいし「こんな人間初めてだもん気になるじゃない」

さとり「気持ちは分かるけど今はダメ」

悟空「ははは、後で遊んでやっからちょっとだけ待っててくれな」

こいし「はーい」



空「こいし様いいなーこっそり近づけて」

こいし「でもお姉ちゃんに怒られちゃった」

燐「邪魔しちゃ悪いし隣の部屋で待っていようか」

空「えぇー」

こいし「えぇー」

燐「……お菓子出してあげるから」



空「お菓子!」

こいし「ラルティザン・ドゥ・サヴールのドボシュ・トルテー!!」

空「あー!ずるいこいし様!待ってよー!」

燐「ちょっとちょっとそんなの無いってばー!」



さとり「(ふぅ…これで集中できるわ)」

さとり「(さてと)」












さとり「(ピッコロ大魔王…彼はこんな幼い頃から)」

さとり「(そしてその子…マジュニア)」

さとり「(…っ!実の兄とまでも…なんという事)」

さとり「(ラディッツ…ナッパ…ベジータ)」

さとり「(そして…仲間のために別の星にいくのね)」

さとり「(ギニュー隊長…何て恐ろしい技を…そしてフリーザ)」

さとり「(ここでスーパーサイヤ人に目覚めるのね)」

さとり「(その後の強大な敵たちとの戦い…しかしどれも)」



さとり「それをここで実現するには…あれね」

悟空「ん?もういいんか?」

さとり「はい、終わりましたよ」

悟空「それで…なんかわかったんか?」



さとり「ええ、ですが上手くいくかどうか」

悟空「このままじゃどうにもなんねえんだ、何もねえよりいいさ」

悟空「それでどんな方法があるんだ?」

さとり「これまでの悟空さんの戦い…それは」

こいし「おねーちゃん!ドボシュトルテ何処!?」

燐「ですからそんな洒落た物ありませんよ!」

燐「それにお二人のお邪魔をしてはいけませんよ」

キビト神「悟空さん!!」

燐「だから静かに……って誰今の?」

キビト神「悟空さん私の声が聞こえますか!?悟空さん!!」

燐「え?え?何さこの声」


悟空「ん?界王神様か?どうしたんだ?」

キビト神「緊急事態です!今すぐ紫さんの所へ…神社へ向かってください!」

悟空「緊急事態?なんだよなにがあったんだ?」

キビト神「詳しい話は神社にて…それと紫さんからの伝言です」

キビト神「地霊殿の主も連れてくるように、とのことです」

キビト神「それでは急いで下さい!」



悟空「なんだかやばそうな事になってるみたいだな」

さとり「悟空さん…」

悟空「わりいけどちょっと付いてきてくれっか?」

さとり「八雲紫が呼んでいるのなら問題ないでしょう…お供します」

さとり「お燐、勇儀を呼んで…何かあったら対処するように伝えて」

燐「え、あ、はいわかりました」

悟空「よっし、オラに掴まれ!急いでいくぞ!」



超悟空「はぁぁぁ!!」

さとり「頼んだわよ!」



燐「………何が何だかさっぱり」

こいし「ピカピカして綺麗だったねー」

燐「っと、勇儀姐さん呼んでこないと」








超悟空「………見えた!霊夢も紫も皆居る!」

悟空「よっと……紫、何があったんだ?」

紫「…………宇宙間の時間軸が変わろうとしている」


まさかこんな所にもギャグの天才が…ではなく無事にさとりと出会うことが出来た悟空
このまま上手くいくと思いきや突然の界王神からの呼び出し…さて困った事になったぞ悟空!!




悟空「オッス!オラ悟空!」

悟空「一応話には聞いてたけど地底は面白い奴ばかりだ」

悟空「それに勇儀とももう一回戦いてえな!」

さとり「周りを吹き飛ばすのだけは勘弁してくださいね」

悟空「次はちゃんと気をつけるさ」

悟空「それにしても界王神様も急な話だな…こりゃちとやべえかもな」

悟空「次回!」

悟空「【全てをかけろ!悟空を支えた超大技!!】」

悟空「次も絶対見てくれよな!」

悔王様…すまぬ…すまぬ

大分お待たせしましたが本日より続きと別ルート始めます
お付き合いの程宜しくお願いします


地底でも相変わらずの大騒動、鬼の勇儀のパワーは驚くべきものだった
やっとこさ会えた目的の古明地さとりに過去を覗いてもらうも…なにやら不穏な予感が…!?






















【全てをかけろ!悟空を支えた超大技!!】


悟空「それってオラの居た宇宙とこことの時間差があるって奴だよな」

悟空「でも一年くれえは余裕があるって界王神のじっちゃんが」

老界王神「それなんじゃが…どうやらベビーの力の影響はこんな所にも出きているようじゃ」

悟空「とかなんとか言って本当は間違えただけじゃねえのかぁ?」

老界王神「ち、違わい!そんな事よりもう半日も時間がないんじゃ!」

悟空「は、半日!?たったそんだけしか時間がねえのか!?」

老界王神「そっちの事情は先程聞いた、何としてでも紫の妖力を復活させるのじゃ!」

悟空「無茶言うなよじっちゃん!んな簡単にできりゃ苦労しねえよ!」

紫「地霊の主…なにか役に立ちそうな情報は見られたのかしら?」

さとり「さとりで良いわよ…悟空さんの記憶を事細かに見た訳じゃないけど…恐らく手段は一つ」

悟空「一つって…方法があんのか!?」

さとり「ええ…私が見た戦いの記憶の中で可能性があるのは……元気玉」

キビト神「そうか!元気玉で力を集めればっ!」

悟空「いや…それはできねえ」



キビト神「え…あ…できないのですか?」

悟空「気を集めろっちゅーならできっけど…妖気はオラには集められねえぞ」

ギビト神「そうですか…」

紫「貴女が出してくれた元気玉の案はどうやら…わざわざ来てもらったのにごめんなさいね」

さとり「何を言っているんですか?私は一言も悟空さんに作ってもらうとは言ってませんよ」

さとり「妖怪が妖気で元気玉作ればいいんですよ」

悟空「そりゃそうかもしんねえけど…教えてすぐできるもんじゃねえぞ」

さとり「普通ならそうでしょうけど彼女なら…気を扱うことなら右に出るものはいないかと」

紫「なるほど…とりあえず喚びましょうか」


……ぁぁああああ!!


美鈴「いたたたた…折角気持ちよく寝…じゃなかった仕事中になんですか!」

悟空「オッス!」

美鈴「あれ?悟空さん…に皆様おそろいで何の集まりですか?」












美鈴「事情は把握しました…成程、私に元気玉とやらを…ですか」

悟空「一番可能性があるのはおめえなんだ!頼む、力を貸してくれ!」

美鈴「そりゃもちろん悟空さんの為なら」

悟空「ありがてえ!とりあえず今から教えっからなんとか覚えてくれ!」

美鈴「あっちょっと待ってください悟空さん」

悟空「ん?どうした?もしかして調子悪いんか?」

美鈴「いえそうではなく…必要ありませんよ」

美鈴「私…多分元気玉できますから」


悟空「へ?」

紫「冗談言っている場合じゃなくてよ」

美鈴「冗談じゃないんだけどなぁ…えーっと、説明苦手なんてすよね」

さとり「美鈴さんこれに触れてください……………成程、私が説明するわ」

さとり「悟空さん、紅魔館の魔法使いに気を送り込んだことは覚えていますか?」

悟空「パチュリーの事だろ?」

さとり「あの病弱な魔法使いが一時的とはいえ肉体強化に耐えられる体を手に入れている」

さとり「何故か…それは貴方の送った気のおかげのようね」

悟空「オラの?でもそんなに気を渡してねえぞ」

悟空「あんまし渡し過ぎっと身体が耐えられねえからな」

さとり「あなたにとって少しでも私達にとっては膨大な量」

さとり「溢れ出た力でそのような事が起こったのだと思うわ」

悟空「それと同じ理由で元気玉が出来るってことか?」

さとり「半分正解、溢れ出る力はあくまで力…技術は得られない」

さとり「だから他の者に気を分けても貴方の技は使えない」


さとり「ですが彼女の場合、その受け取った気から悟空さんの記憶を読み取ることが出来た」

さとり「気を操るというのはこんなこともできるのですね」

美鈴「おおーさすがさとり妖怪のさとりさん!」

霊夢「で、その話の通りだとするとあんたもうその元気玉ってのできるわけ?」

美鈴「今はできませんよ?」

霊夢「は?……あぁ確かにこいつの技なんて修行でもしなきゃ出来なくて当然か」

美鈴「正攻法で修行したらきっと何年も掛かっちゃいますよ」

美鈴「というより習得できるんですかねぇ」

魔理沙「えっと…流れ的にはちょいっと修行したら出来るんだと思ってたんだけど」

美鈴「あはは、そんな簡単に出来るわけないじゃないですか」

魔理沙「じゃっどぉすんだよ!!期待しちまったじゃないか!!」

美鈴「だから正攻法じゃない方法を使うんです」

美鈴「萃香さんは今何処に?」


萃香「こっこにいるよ~」

美鈴「えっとですね……………いけます?」

萃香「んー?それはできるだろうけど危なくない?」

美鈴「でも今はそんな事言っていられませんし」

萃香「それもそうだよね」

魔理沙「お前何するつもりなんだ?」

美鈴「なるんですよ、私が」

霊夢「なるって何に」









美鈴「私が悟空さんになるんです」


紫「変化…の妖術じゃないわよね、姿形だけ真似ても意味ないだろうし」

美鈴「見た目は私のままです」

美鈴「中身も…まぁ悟空さんのなら大丈夫でしょう」

美鈴「後は肉体がもつ事を祈るだけです…さて時間もないことですし」

美鈴「始めましょうか、では悟空さん」

悟空「オラは何をしたらいいんだ?」

美鈴「私の残している悟空さんの気では技を知ることはできても会得行使は出来ません」

美鈴「なので悟空さんの気を分けて欲しいのです」

悟空「なんだそんだけか、よし」

美鈴「その前にスーパーサイヤ人になってもらえますか?」

美鈴「普段の悟空さんの気では駄目なんです」


美鈴「妖気は簡単に言えば邪悪な力…普通の状態の悟空さんの気では…」

霊夢「確かに、こいつが邪悪なら世の中の殆どの人間が悪側よね」

魔理沙「霊夢は…ぷくくっ、言うまでもないな」

霊夢「あらあら魔理沙さん誰を捉まえてそのような事を?」

魔理沙「OK私が悪かったからその物騒なものを降ろしてくれ」

霊夢「ふんっ…ていうか変身したら悟空は邪悪になるの?見えないけど」

美鈴「闘争心というのは怒りのエネルギーが元ですから」

悟空「スーパーサイヤ人になればいいんだな?」

超悟空「はっ!!」

萃香「相変わらずごっついパワーだねぇ…ほら時間がないんだ早くしなよ」

美鈴「ちょっと失礼します…んー…んー?」

超悟空「どした?言われた通りスーパーサイヤ人になったぞ」

美鈴「おかしいですね…邪気が全く感じられない」

番組の途中ですが緊急速報です

何かミスがあって人手が必要とかで仕事に呼ばれました
残りは今日の深夜から明日に…なけるぜ


紫「…戦闘用の方じゃないかしら?」

霊夢「なによ戦闘用って」

紫「見ていれば分かるわ…皆少し下がりなさい」

超悟空「あ、そっか…でも大丈夫か?」

紫「目を見ないようにして構えていれば大丈夫…だと思うわ」

美鈴「ならば目を閉じて集中したほうが良さそうですね」

超悟空「いくぞっ!」





超悟空「だぁぁぁああ!!!」




霊夢「きゃああ!」

魔理沙「うわぁぁっ!」

紫「ああもうっ!手のかかる娘ね!」


魔理沙「たっ助かったぜ…」

霊夢「まさか力の解放だけで吹き飛ばされるなんて」

紫「見ては駄目よ」

霊夢「分かってる…あんなもん頼まれたって見ないわよ」

魔理沙「足元しか見てないのに心臓潰されそうだぜ」

紫「あの娘達は大丈夫のようね」

霊夢「じゃなかったら困るでしょ」

魔理沙「でもなんで悟空の目の前に立っていて平然としていられるんだ?」

霊夢「さとりは心が読めるからさっさと隠れて…萃香は…あら?」

魔理沙「肝心の美鈴は……すげぇ飛ばされてないぜ」

紫「あの娘にある悟空さんの気のお陰か能力のお陰か…大したものだわ」





美鈴「(あ…危なかったーっ!!)」

美鈴「(悟空さんの気が無かったら絶対やばかった…)」


美鈴「(とはいえ全く流せなかったわけじゃない…きっとできる)」

超悟空「紫や幽々子でも辛そうだったのに何とも無いんだな」

超悟空「やっぱおめえすげぇよ」

美鈴「(あーどうしよう…実力以上の評価って嬉しいような怖いような)」

超悟空「それで気を貰ってどうするんだ?」

美鈴「私の中で私の気と融合させます」

美鈴「ただ…私の力全てをつぎ込んでも必要な気は作れません…そこで」

美鈴「萃香さんの出番…あれ?萃香さんは?」

萃香「ここにいるよ~挑戦したけどキツかったから霧になってたんだ」

萃香「よっと…そんで融合した気を私が密度を操って増やすのさ」

超悟空「それってそんなにあぶねぇのか?」

美鈴「失敗したら………やめましょう」

美鈴「成功させてみせます、悟空さんの為…私達の為にも」


超悟空「そうだな…頼むぞ美鈴っ!」

美鈴「はいっ…ではお願いします」

超悟空「どれくらい渡せばいいんだ?」

美鈴「以前私にいただけ多量で十分です」

超悟空「分かった」

超悟空「はっ!」

美鈴「(………ここまでは問題なし、邪悪なものがある分以前より扱い易い)」

美鈴「(これに私の気を………よし)」

美鈴「萃香さん…オ……お願いします」

萃香「よしきたっ!」

萃香「でも分かってるよね?」

美鈴「………」

萃香「消えるんじゃないよ!」

書いてるときに他の事しちゃ駄目なのがよく分かった痛いほど分かった
今日はここまでです


美鈴「(コントロールを間違えれば…この混ぜた気が私を埋め尽くす)」

美鈴「(そうなれば私は私でなくなるだろう)」

美鈴「(私本来の気を確保しつつこの気を増やすっ!)」

萃香「くっそ…なんて扱いにくい力だいっ!」

萃香「それだけ私が未熟ってか…しゃらくさい!」

萃香「鬼を…この萃香様を舐めるんじゃない!!!」



霊夢「想像していたのよりずっと静かね」

魔理沙「すっげー必死な顔してるから辛いのは分かるんだけどな」

紫「他人の血を体内に入れてそれを増幅させている…といえば何となく分かるかしら?」

紫「拒絶反応…もだろうけど一番危ないのは恐らく人格ね」

霊夢「人格?」

紫「持つ者の生きた過程で質も量も変わる」

紫「それを別の気と混ぜて体内で増やすのは自殺行為」

魔理沙「って事はもしのまれたら人格が変わっちまうのか」

霊夢「あいつ…大丈夫なの?」

紫「そうであって欲しいわ…彼の為にも…私達のためにも」


美鈴「(焦らず少しずつ…少しずつ)」

美鈴「(右足から右肩、頭を通って左肩…左足)」

美鈴「(全身を包むように………よし)」

美鈴「(この状態を維持して…)高めるっ!!」

美鈴「はぁっ!!!!」

萃香「どうだい?」

美鈴「四分の一点これが限界ですね」

美鈴「これ以上は悟空さんの気質に侵略性が無くても危険です」

萃香「今の状態でも十分危険だろうに…それで技は使えそう?」

美鈴「やってみないとわかりませんね」

悟空「見た目はかわんねえけど…なんか不思議な気だな」

悟空「元気玉のやり方は教えなくても大丈夫か?」


美鈴「ええ、悟空さんの気が教えてくれますから」

美鈴「…………生きているもの全てに声をかけ力を分けてもらう」

美鈴「世界に愛されていないと使えない技ですねこれは」

魔理沙「って事は霊夢には絶対使えそうに無いな!」

霊夢「言うと思った、絶対言うと思った」

紫「霊夢に限らずただ強くなっただけの人間にも無理よ」

紫「勿論妖怪でも」

魔理沙「そうなのか悟空」

悟空「オラ詳しいこと聞いてないからな…」

紫「全ての生き物に力を分けてもらうなんて個人が成せる技じゃないわ」

紫「元々は神以上の…つまり界王が悪を裁くための司法の技って所かしら」

紫「だから悪以外の者には弾き返せるしその力を自分のものにもできるはずよ」

悟空「あ、それは覚えてっぞ」

ちょっとずつ投稿…次は土曜かな


魔理沙「今回は妖気を集めるから妖怪の美鈴でも大丈夫って事か」

霊夢「今更だけど妖気を集めるだけなら他にも出来そうな奴とかいるんじゃないの?」

紫「集めるだけなら私にだってできるわ」

紫「さっきも説明したでしょう?他人の力を自分に入れるのは危険だって」

紫「多種多様な妖気を一つにまとめ渡す相手の気質に変化させる」

紫「そんな事彼女以外にはできないわ」

霊夢「そういやそんな事も言っていたわね…あら」

さとり「もう大丈夫そうね…居たの?って…酷いわね隠れていただけよ」

さとり「私は役目を終えたし帰ってもいいかしら?」

さとり「ええそうね、勇儀さんやお空をほったらかしにしたら何が起こるかわからないもの」

さとり「それでは悟空さんどうか御達者で」

悟空「ああ、色々と壊しちまってすまなかったな」

さとり「いえ…私も色々と楽しめたので…それでは」

魔理沙「………相変わらず一人で会話を終わらせる奴だな」


霊夢「悟空とは普通に話していたみたいだけど?」

悟空「なんかオラの心は読めねえんだとさ」

魔理沙「うん……まぁそうだろうな、もう驚かない」

美鈴「あの…そろそろ始めますので少し離れていてもらえますか?」

魔理沙「そういや途中だったな、すっかり忘れてた」

美鈴「たはは…私ってそんなに影薄いかなー」

萃香「まぁまぁ本番前に肩の力が抜けてよかったじゃないか」

美鈴「そうですね…緊張して失敗なんて笑えませんからね」

美鈴「では改めて………はぁぁぁあ…っ!」



美鈴「はっ!!」



魔理沙「なんだわざわざ空中でやるのか?」

霊夢「中々気配りが出来ていい事ね」

霊夢「どっかの二人と違って」

とりあえずゆっくりリハビリにお付き合い下さい


魔理沙「さあ!邪魔しちゃ悪いしもっと離れて見てようぜ!」

悟空「そ、そうだなぁ~」

霊夢「ったく…次は無いわよ」

紫「苦労してるわね」



美鈴「緊張感ないなぁ………っていつもの事か」

美鈴「さて始めよう」

美鈴「(心を落ち着けて…世界に語りかけるんだ)」

美鈴「空よ…山よ…そして此処に生きている全ての皆さん!」

美鈴「どうか私に力を分けてください!」

美鈴「皆の未来を守るために…お願いします!!」


萃香「らしいっちゃらしいけど締まらない口調だね」

魔理沙「もっとこう…高圧的にとは言わないけどな」

悟空「昔それで失敗した事あるし、アレでいいんじゃねえか?」

霊夢「さあやれ!手を上げろ!とでも言わない限り大丈夫なんじゃないの?」


悟空「あ、ははは…オラ達の力は地球ではトリックだと思われててさ」

紫「あらそうなの?」

萃香「ま、あんなハチャメチャな力をただの人間に信じろっていうのが無茶か」

悟空「それで中々力を貸してもらえなくて大変だったんだ」

悟空「だから…まぁ…頼み方は丁寧なほうがいいんじゃねえかな」

霊夢「さてどうなるかしらね…」




フラン「お姉様…今の声美鈴だよね?」

レミリア「随分と大事に巻き込まれているようじゃない」

咲夜「お嬢様」

レミリア「パチェにも協力するように伝えてきなさい…言わなくてもするだろうけど」

フラン「でもどうやったらいいのかな?」

レミリア「こういうのは空に向かって手を上げるっていうのが相場なのよ」

フラン「さすがお姉様!美鈴にー…届けーっ!!」










チルノ「ボンパラパラパラボンパッパ!!」

大妖精「あれ…?今の声って…」

リグル「門番さんの声じゃない?」

ミスティア「うん…でも何処から…?」

ルーミア「空から聞こえたのだー」

チルノ「いまのはおどりのかみのこえ!」

大リグルー「え?(そーなのかー?」


美鈴【空に向かって手を!お願いします!!】

チルノ「おっけぃ!」

チルノ「みんないくぞー!みぎみぎ!」

大妖精「み…みぎみぎ」

チルノ「こえがちいさい!ひだりひだり!!」

ミスティア「ひだりひだり…恥ずかしい」

チルノ「はいっくるっとまわって」

リグル「く、クルっと回って」

チルノ「りょうてをうえにっ!!!」

ルーミア「なのかー」

チルノ「をらかちにれわまさみかのるすっま!!」

大妖精「チルノちゃんその呪文は…?」


鈴仙「師匠!」

永琳「そんなに大きな声を出さなくても聞こえたわよ」

永琳「てゐと二人で竹林全ての兎に協力するように伝えなさい」

鈴仙「はいっ!―――てーゐっ!何処ー!非常呼集!!」

永琳「…ここは病院だっていう事を忘れているのかしら」

永琳「さてと…姫様?」

輝夜「はいはいわかってるわよ」

永琳「薬が間に合わなかった手前雀の涙ほどの力だけでは立つ瀬がありません」

輝夜「いいわよ、どうせ死にはしないんだし」

永琳「ではお付き合い願います」

輝夜「私が何かをあげるなんて滅多にないんだから…すっごいレアよ」

輝夜「ありがたく受け取んなさい」


妖怪「なんなんだぁ今の声は」

妖怪2「さぁなオレらには関係ないだろ」

幽香「それがそうでもないのよね…多分だけど」

妖怪「ひっ!風見幽香っ!?」

妖怪2「お、俺達なんもしてねーぞ!?花畑だって荒らしてないし!!」

幽香「良い心掛けだわ」

妖怪「ちょっと待て撃つな撃つなって!」

幽香「そうそうそのまま暫く手を上げていなさい」

幽香「降ろしたら…下ろすわよ」

妖怪2「ひいぃぃぃぃ」

幽香「そこの奴等も全員手を上げなさい」

妖怪3~10「げぇ!風見幽香!!」

幽香「ほらほら早く手を上げないと………ふふっ」



天魔「ほっほっほ…どうやら我等の力も必要と見えるな」

天魔「お主はどうする」

大天狗「………」

天魔「誰かおらぬか」

白狼天狗「お呼びですか」

天魔「全員に伝えよ、力の限り空に手をかざせ…とな」

白狼天狗「了解しました!」

天魔「最近の若い者はたるんどるとはいえ少しは役に立てるじゃろうて……ん?」

大天狗「………」

天魔「主も素直じゃないのう」

大天狗「全天狗への命なのでしょう?」

天魔「そうじゃったな…さぁ受け取れ我らが力!」



早苗「神奈子様、諏訪子様!」

神奈子「声はあの門番のものだが…あいつにこれほどの事ができるとは思えない」

諏訪子「って事はやっぱり悟空絡みかな?」

神奈子「だろうな」

諏訪子「んじゃいっちょやったりますかー」

神奈子「私は山の妖怪に協力を求めよう」

諏訪子「なら私は分社を通って人里まで行ってくるよ」

諏訪子「寺子屋の先生にでも伝えれば早いっしょ」

早苗「えっと私は…」

諏訪子「洩矢諏訪子の名において命ずる…全力で手を上げろ!」

早苗「イエスマイゴッド!」

神奈子「また何かの影響か…」



聖「星…皆を本堂に」

星「はいっ!」

ナズーリン「修行に来ている人たちも集めとくよ」

聖「お願いします」






聖「お集まりの皆さん…先程の声は聞きましたね?」

聖「恐らくは幻想郷中の力が集まっているはず…人も妖怪も…そして神も」

聖「皆が種族の垣根を越え協力している…一つになっている、素晴らしい事です」

聖「私達がこれに手を差し伸べない理由がありますか?いえありませんっ!」

聖「皆様無理をせずできる限りの協力をお願いします」

一輪「(とか言いつつ倒れるまで手を上げてそうだし)」

村紗「(頃合見て止めに入るよ)」

聖「(受け取ってください私達の力…っ)」


燐「さとり様おかえりなさい!」

さとり「何か変わりは……」

燐「さとり様が出られてからそんなに時間も経っていませんから」

さとり「あの二人なら物の数分で何か起しそうだけど」

さとり「それより勇儀さんに伝えて欲しい事が…」

燐「勇儀さんなら」


勇儀「ありゃ多分悟空絡みだ、街の連中に声をかけてくる」


さとり「認めた者には惜しみなく力を貸す…というより借りを返すって所かしら」

燐「そんなものあったんですか?」

さとり「勇儀さんはともかく鬼達がやられっぱなしじゃ面子が立たない」

燐「言いそうですね…」

さとり「地霊殿の皆にも手を上げるように伝えて頂戴」

燐「あいさー」

こいし「あいさー」



紫「一応幽々子の所にも行ってきたわ」

霊夢「言わなくても協力してくれそうだけどどうだった?」

紫「中々凄かったわよ…食事しながら手を上げていたわ」



幽々子「だってお腹減っちゃうもの~」

妖夢「幽々子様お行儀が悪過ぎます!!」

幽々子「妖夢ーおかわりー」

妖夢「んもうっ!!」


紫「他の所からも力が送られてきている…これな…ら?」

霊夢「どうしたの?」

紫「……あの子妖気だけじゃなくて霊気や神気まで集めてるわ」

魔理沙「気を操るってんだし全部妖気に変えられるんじゃないか?」

紫「だといいんだけど…」













美鈴「や…」


美鈴「(やらかしたーっ!)」











永遠亭組と命蓮寺組を書き忘れてて慌てて修正したのは内緒


美鈴「(どうしよう…霊気ならともかく神気は私の手にはあまる)」

美鈴「(その霊気だって変換する余裕もないし…仕方ない)」

美鈴「(圧縮して妖気とは分けておこう)」

美鈴「(今はただ妖気を集めることだけに集中しなくては…っ)」







霊夢「思いっきりやらかしたって顔してるわよ」

魔理沙「表情を見る限りどうにもならないってわけじゃなさそうだぜ?」

紫「今は彼女を信じましょう、私は私の準備をします」

紫「(界王神様…聞こえますか?)」

キビト神「(お話は聞いていました…美鈴さんに頑張ってもらいましょう)」

キビト神「(私は結界の外で待機しています)」

紫「(分かりました)」


紫「さてと」

霊夢「っていうか準備って何するのよ」

紫「慣れていることとはいえ少しでもミスの可能性は消したい」

紫「彼女の作業が終わるまで瞑想して精神統一を」

霊夢「止めときなさいよ、慣れないことするとあんた寝るでしょう」

紫「そ、そんなことないわよ!」

霊夢「妙な事しないで大人しく見守ってなさいよ」

魔理沙「(緊張感がまるでない…けどその方がいいのか)」




美鈴「(霊気は右腕に…神気は左腕に…妖気は胸に…)」

美鈴「(ゆっくり…ゆっくりでいいから確実に…っ)」

美鈴「(…よし…よし…)」

美鈴「(紫さん!)」


霊夢「こっちを見ているようだけど?」

紫「行ってくるわ」




美鈴「何とか妖気を集めることはできました…今度は紫さんの妖気を少しいただきます」

美鈴「紫さんの妖気と混ぜ合わせることで少しでも馴染みやすいようにします」

美鈴「私の胸に触れながら妖気を送ってください」

紫「…これ位でいいかしら?」

美鈴「(先ほどの妖気と紫さんのを………よし)」

美鈴「そのままで…今度はこちらから送ります」



美鈴「準備はいいですか?」

紫「いつでも」

美鈴「では……っ!」

紫「ぐぅっ!」

紫「(回復してるっていうのにこんなにも負担があるものとは)」

紫「(痛みだす端から治ってまた痛みだす…随分体が鈍ってるわ)」

紫「(こんな体たらくじゃ霊夢のことは言えないわね)」



魔理沙「結構辛そうな顔してるけど…回復してるんじゃないのか?」

霊夢「食事を摂りながらすぐにそれを消化、ひたすら食べ続け消化するそんなところね」

魔理沙「うへぇ…そりゃきついな」

霊夢「胃袋の大きさと消化の速さがなければ出来ない事よ」

魔理沙「分かりやすくはあるんだけどなんていうか」

霊夢「……!!そんなこと言っている間に…見てみなさい」

魔理沙「おぉ~…まさに化け物だな」



美鈴「幻想郷中から集めた妖気です…どうですか?」

紫「………全快、とはいかないけど」

美鈴「(ええぇー…)」

紫「これだけ妖気があれば…一度くらいならいけるはず」

紫「悟空君、やるわよ!」

悟空「おー!!」


悟空「っていってもよ、オラ何したらいいんだ?」

紫「妖気を集めたとはいえ結界を開いていられる時間はそう長くはないわ」

紫「結界を開いたらすぐにでも出られるように準備しておいて」

悟空「開いた瞬間飛び出せばいいのか?」

紫「絶対だめよ、ただでさえ貴方を通すのだって大変なのに…」

紫「飛び出しなんかしたらこちらはともかく出口が不安定になるわ」

悟空「んじゃ歩いた方がいいんか?」

紫「ゆっくり過ぎても負担が長く続くからダメなのよ」

悟空「結構めんどっちいな…」

紫「そう言わないで頂戴」

悟空「とりあえずオラはいつでも行けるようにしとくぞ」

悟空「おいっちにさんし…」

紫「あ、あんまりはりきらないでね…?」

また明日


キビト神「ではご先祖様、悟空さんを迎えに行ってきます」

老界王神「うむ」

キビト神「カイカイ!!」









キビト神「さて…こちら側の博麗神社前でいいでしょうか」

キビト神「何事も無ければ良いのですが…」




紫「(界王神様の気配)」

紫「(あの方の前で無様な姿は見せられない…いくわよ)」


紫「まずは博麗大結界を……!!」

悟空「なんもねえところに裂け目が…」

紫「ここまでは普段の私でも問題なくやれる…ここからが本番よ」

紫「かつて界王神様が作った結界を力づくで…っ!!」

紫「はぁぁぁあああ!!!!!」

悟空「…?特に何も変わってねえぞ?」

紫「力が足りなかったようね…もう一度」

紫「………………」

紫「っ!!!」

紫「開きなさいっ!」

悟空「うわっ!」


霊夢「やったようね」

魔理沙「すっげぇ妖気だな…今のあいつとは弾幕ごっこでも相手したくないぜ」

霊夢「ほら、今声かけとかなきゃもう会えないのよ?」

魔理沙「そうだったそうだった…おーい悟空ー」

悟空「ん?」

魔理沙「これでお別れだろ?まぁ色々大変だろうけど頑張れよ」

霊夢「ベビーだっけ?こっちに来られても困るから必ず倒しなさいよ」

悟空「ああ」

萃香「悟空…」

悟空「心配すんなってなんとかなるさ!」

美鈴「貴方ならきっと大丈夫…って弱い私が言っても説得力ありませんね」

悟空「んなことねぇよ、おめえは強いさ」

美鈴「その言葉を胸に日々鍛錬あるのみですね」



紫「貴方達…気持…は…分かるけど」

紫「結構きついのよ…これ」

悟空「おっとわりいわりい…んじゃな!皆!」

悟空「ヒャッホーイ!!」



「あ」



紫「飛び出さないでって言ったのにーっ!!」






悟空「やっべぇーついやっちまった…」

悟空「うわなんだ…周りがぐにゃぐにゃしてき…」


キビト神「そろそろでしょうか…」

キビト神「っ!!!」

キビト神「今の振動は……?」

紫「(界王神様!)」

キビト神「(紫さん!?今のは…)」

紫「(その…飛び出さないでと事前に言ったのですが…)」

キビト神「(予定の場所を通り過ぎてしまったんですね…すぐ追いかけます)」

紫「(申し訳ありません)」

キビト神「(大丈夫ですよ、悟空さんが無闇に進まなければ問題な……)」

紫「(界王神様?)」



悟空「よくわかんねえけど飛び出しちまったもんはしゃーねーし」

悟空「出口まで飛ばしていくか!」



キビト神「ご、悟空さん!?」


キビト神「(すいません!急いで悟空さんを追いかけなくてはならなくなりました!)」

紫「(まさか異空間の中を…?)」

キビト神「(凄まじいスピードで移動しています、方角が元の宇宙の方角なのが幸いか)」

キビト神「(お礼等はまた後程っ!これにて失礼します!)」

紫「(は、はい!)」

キビト神「カイカイ!!」




老界王神「ん?悟空はどうしたんじゃ?」

キビト神「どうやら異空間の出口を突き抜けてそのまま…」

老界王神「やれやれ…本当に落ち着きのないやっちゃのう」

キビト神「すぐに移動します!!」




悟空「結構なスピードで移動してんのに全然出口が見当たらねぇなぁ…」

悟空「ま、その内出口につくだろ」


キビト神「見つけましたっ!」

老界王神「なんじゃもう殆ど戻ってきておるじゃないか」

キビト神「恐ろしい位のスピードですね…」

老界王神「ほれ、また見失う前に迎えに行ってこい」

キビト神「行ってまいります!」





悟空「あっ!!!」

キビト神「ご、悟空さ」




悟空「か、界王神様も中々の石頭じゃねぇか…」

キビト神「ぐぅああああああ…っ!」

キビト神「あっ!悟空さん!!」























「久々のお客さんだと思ったらなんだまだ子供じゃねえですか」

少々急ぎ足で締めました、こちらではこのまま本編に戻る…と考えてください


次回投稿より幻想郷一武道会の再投稿になります、EDも変わりますのでしばしお待ちください
本当長いことお待たせした上に保守してくれた方待っていてくれた方ありがとうございます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月31日 (金) 22:14:10   ID: EG52xQJW

待ってました!!

2 :  SS好きの774さん   2014年11月05日 (水) 14:17:48   ID: RsXBxvKi

ヨッシャー!

3 :  SS好きの774さん   2014年11月08日 (土) 20:40:01   ID: d-yOlZWd

キモ^^;

4 :  SS好きの774さん   2014年11月09日 (日) 00:09:12   ID: 81WW8Tit

待ってました!
次も楽しみにして待ってます

5 :  SS好きの774さん   2014年11月11日 (火) 15:26:38   ID: wWoiCT3S

なんでドラゴンボールを東方の中に入れようと思ったの?

6 :  SS好きの774さん   2014年11月15日 (土) 21:22:52   ID: axK4hc7G

打ち切りにしないでくれよ

7 :  SS好きの774さん   2014年12月20日 (土) 21:52:10   ID: vxmpe1Dn

失踪勘弁しちくり~^^;

8 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 00:32:31   ID: NR9B8rnw

いつか帰って来てくれることを信じて僕は待ち続ける。

9 :  SS好きの誠優さん   2014年12月30日 (火) 19:35:20   ID: b2b65Ls6

楽しみにしてるね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!れ!!!!!

10 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 12:22:50   ID: Csk70QKc

のんびりと待つことにします

11 :  SS好きの誠優さん   2015年01月07日 (水) 15:41:25   ID: IXMlmpdt

期待が広がる

12 :  SS好きの774さん   2015年01月17日 (土) 04:36:17   ID: R8mSH2Yc

なお失踪した模様

13 :  SS好きのボンスケさん   2015年02月02日 (月) 18:05:47   ID: UKH4Ehqi

12»»マジですか!?

14 :  SS好きの774さん   2015年02月06日 (金) 17:31:26   ID: SebICWbq

そ、そんな。嘘だと言ってくれよ。疾走なんて嘘だと思いたいがこれだけ開けられるとねぇ。
出来ることなら帰って来た欲しいがな。

15 :  SS好きのクソガキさん   2015年02月11日 (水) 16:20:12   ID: F9Rha6x1

»1戻って来てくれー!!!!!!

16 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 23:44:01   ID: FOyFNEov

失踪したか

17 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 20:39:37   ID: PZwlUZp6

楽しみがああああああああ!!!???

18 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 09:48:48   ID: pp9QQPfw

【速報】>>1帰還

19 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 15:10:10   ID: iiiGqyfJ

待ってました!!

20 :  SS好きの774さん   2015年03月16日 (月) 20:12:14   ID: LrWV6iiT

やっときたーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

21 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 16:53:56   ID: vaHvyyim

よっしゃあああああああ!

22 :  SS好きの774さん   2015年05月03日 (日) 20:40:08   ID: vpKb-Y4P

まだですかー

23 :  SS好きの774さん   2015年06月09日 (火) 20:04:44   ID: LOE6YBqv

【悲報】作 者 失 踪

24 :  SS好きの774さん   2015年06月25日 (木) 16:59:34   ID: jA-ThfaP

失踪だ...と

25 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 13:03:51   ID: oUBbq13N

Twitterでも最近このSSの話してないんだよなー

26 :  SS好きの774さん   2015年07月23日 (木) 20:30:33   ID: DxWCtSI8

失踪したとしても期待

27 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 23:21:08   ID: 4v5AaSUQ

失踪していつかは帰ってくるとポジティブに考えよう。
それしかあるまい。

28 :  SS好きの774さん   2015年10月22日 (木) 16:43:29   ID: QJkPFZtz

やっぱり失踪したのか…残念

29 :  SS好きの774さん   2015年11月15日 (日) 23:50:10   ID: cgtKrLvu

続きはよ(;o;)

30 :  SS好きの774さん   2015年11月24日 (火) 21:23:58   ID: dlUi70fh

みんな!! 1に元気を分けてやってくれ!!

31 :  SS好きの774さん   2015年12月05日 (土) 19:16:12   ID: bdoRhNZr

せめて美鈴が何をやらかしたかだけでも教えて!

32 :  SS好きの774さん   2015年12月12日 (土) 19:11:29   ID: SPyu2PTn

えっと…受験かな?受験だよね?失踪は無いよね?

33 :  SS好きの774さん   2015年12月31日 (木) 15:54:49   ID: QlmsbiOA

32 ここまで空きますか?普通 残念ですが打ち切りじゃないンですかァ? 

34 :  SS好きの774さん   2016年01月11日 (月) 09:02:42   ID: vZSsnWuF

更新来たー!

35 :  SS好きの774さん   2016年01月24日 (日) 10:25:01   ID: H7CAnNnQ

お、来てた!!久々に見たら来てた!終わり方が…間に合わずに…とかあれば良いのに…

36 :  SS好きの774さん   2016年01月31日 (日) 00:28:04   ID: lpVOv5VP

更新待ってました!
続き楽しみにしてます!

37 :  SS好きの774さん   2016年02月01日 (月) 13:14:07   ID: jyxiDK_6

面白くてあっという間に見終わっちゃいました
完結おめでとうございます!
天下一武道会編楽しみにしてます

38 :  SS好きの774さん   2016年03月17日 (木) 21:49:54   ID: sFV4vASl

こちらではこのまま本編に戻る って最後に書いてたけど他に別ルートのSSとか書いてたのこの人? 全然見つからないんだけど・・・

39 :  SS好きの774さん   2016年04月04日 (月) 23:06:21   ID: GKRWLptm

本編ってGTのことだと思われ

40 :  SS好きの774さん   2016年05月25日 (水) 06:41:45   ID: ORHFQRod

続きは書いたの?

41 :  SS好きの774さん   2017年02月01日 (水) 16:54:01   ID: ad2jnK31

なお失踪した模様

42 :  SS好きの774さん   2017年03月04日 (土) 01:11:17   ID: rLYquZ66

ツイッターでもSSの話全くしてないからな
ソシャゲの話ばかり
もう書く気ないんやろ

43 :  SS好きの774さん   2017年07月14日 (金) 02:04:04   ID: PpmLp5Hg

更新のんびり待つことにします

44 :  SS好きの774さん   2017年08月01日 (火) 23:36:12   ID: Gk_dSFcg

後日談みてえなぁ

45 :  SS好きの774さん   2018年06月09日 (土) 22:09:26   ID: qB2xq-qh

つ、続きを、続きをおらにわけてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!

46 :  SS好きの774さん   2020年01月01日 (水) 12:20:41   ID: WC2Tc8wl

続きをくれー

47 :  SS好きの774さん   2023年09月06日 (水) 19:26:48   ID: S:Md6LxK

幻想

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