僕は、いじめられている、なぜなら、人とは違っているからだ、人より劣っているから・・・
今日もいじめっ子5人に1万円要求された、彼らはいわゆるリア充で僕より優れている、どこがって彼らは細マッチョで、バカで、彼女がいる
それに比べて僕は・・・・身長は2mで体重が250kgだからだ
いつも[ピザ]って言われる・・・体脂肪率は15%をキープしてるのに・・・
はあ・・・今日もいじめられるんだなぁ・・・
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いじめっ子1「おい、[ピザ]く~ん、お金持ってきたのかい?」
いじめられ「いや、無理だよ・・・お金ないし・・・」
いじめっ子「はい、そうですかってワケにはいかねーだろ[ピザ]のスカタン!!」
鉄バットで殴られた・・・痛いよ・・・心が、なんで平気で鉄バットで人を殴れるの?
そんな酷い人がいることが、心痛いよ、
後は5人が思い思いの武器で襲ってくる、鎖鎌、日本刀、鉄パイプ、バイクでだ
前にバイクで80kmを100km/時で引きずられたんだ、
先生は、僕が彼らと遊んでると思って止めてくれない、酷いよ、みんな・・・
美少女「まちなさいよ、あんた達!!」
いじめっ子1「ああ!なんだよ!てめえやんのか!!」
いじめっ子2「やめろよ・・・たしかあいつの家、道場であいつのオヤジ超こええんだぜ」
いじめっ子3「関係ねえやっちまえ!」
全員で美少女を取り囲んで、殴りかかる、しかし、少女の空手により全員痛手を追い逃げる
いじめっ子1「覚えてろ!!」
美少女「フン、いつでもかかってこい」
僕「あ・・・ありがとう・・・」
美少女「あんた、男でしょ、情けなくないの!?」
僕「・・・・・」言いかえせなかった
美少女「ついてきて、私の見込みが正しかったら、あなたには素質があるから」
僕「素質・・・」
美少女「空手の素質よ」
僕「でも、僕・・・お金ないし・・・」
美少女「ぷっ、そんなケチな事言わないわ、あいつらをあっと言わせる秘策教えてあげるから!!」
僕は・・・変わりたいと思った
彼女の道場に着く、中から怒号が聞こえる、こ・・・怖いよぅ
美少女「どうしたの?」
僕「こ・・・怖い・・・」
美少女がため息をつき、背中を押す
美少女「あんしんしなさい、とってくったりしないから」
門を開くと、怖い顔の人たちが拳立てふせをしてる
真ん中の人「89~90~あと10回だ!!」
なるほど、100回25セット目ぐらいか、彼らの顔のからしてそうだ
僕は毎日100回の20セットしかしてないけど、彼ら空手家はよりハードなトレーニングをしてるんだろうな
全員の拳立てが終わってから、真ん中の人がこっちを見ると、全員がこっちを見てくる、怖い・・・
美少女「お父さん!」
真ん中の人「あ・・・ああ、ミヨか、この人は?」
ミヨ「実はね・・・」コソコソ話す
お父さん「えっ!!!いじめられてるって!!?この人がか!!?」
館内がざわめく、そうだろうな、みんな、いじめられた事なんてないんだろうな
美少女「もう、お父さんったら!!!声が大きい!!」
お父さん「す・・・すまん、何人に、どんな方法で?」
僕「悪口言われたり」
美少女「さっきもリンチされてたのよ、5人、特徴はね・・・」
耳うちする
お父さん「そうか、気持ちの問題、本当に気持ちの問題だとは思うが、空手習ってみますか?」
僕は悩んだ、だって怖いし、やったら、やり返されたり・・・
美少女「変わろうよ!!今日から、新しい君に!」
僕は、空手を習う事にした、
お父さんは正拳の構えを教えてくれた
お父さん「この拳・・・あなた本当に初心者か・・・」
僕「えっ?」
ミヨ「もう、お父さんったら、すぐその気にさせて!!んなワケないじゃない!!」
僕「ま・・毎日ちょっとだけ拳立てふせしてるから、そのせいかな・・・」
お父さん「ちょっとでなる拳じゃ・・・まあいい、そして、こう腰を入れて、突く、これが正拳突き」お父さんがやってみせてくれる
お父さん「はっ!」ビシッ!!!
ミヨ「これが空手の基本、正拳突きよ!!はっ!やってみて!!」ぴしっ ミヨがやってみせる、
僕はかわいいなと、思った、よ~し、僕も、
僕「覇ァ!!」ビュオオオ!!!
静まり返る館内、揺れる窓の音がビーンと響き、館のそばの木のカラスが飛んでいく、
ミヨのおじいさんは、空手家だが現役を引退してからは、盆栽が日課である、
たまたま、庭で、盆栽の手入れをしてて、僕氏の声を聞いた
おじいさん談
「久しぶりの殺気じゃ、空手家の殺気、これが戦後に聞けるとはな・・・しかし、今の世に必要ない、息子か・・・
いや、あやつは、まだ出せるものではない、常に修練の場に身を置いて出せる殺気じゃ、まさに修羅の道を行く
人修羅、戦い[ピーーー]ために生まれてきた悲しき宿命を背負った男しか出せん、気じゃ、『恐ろしいやつが、きた、あれで空手が初めてだと、』と息子が夜伝えてきたから、
『背負えるか?』と聴いたら、
『わからん、しかし、アイツが、もし空手の道を歩けば・・・』と言ったから
『どの道にいってもあの声の主は修羅じゃ、生半可なら、止めておけ、死体を増やすだけじゃ』と伝えたら、息子は覚悟を決めたようじゃ、息子も捨てたもんじゃないのう、ほっほっほっ」
お父さん「拳が・・・消えた、全盛期のオヤジの・・・拳と、同じように」
ミヨ「目にゴミが入ってよく見えなかったけど、なかなかやるじゃない、君!!お父さん、どう、あたしの目に狂いはないでしょ?」
お父さん「あ・・・ああ、」
あんまり良くなかったみたいだ・・・、うん、そうだよね、僕も、腰の落とし方が足りないと思ったし、力が拳から逃げた感じがした、
でも、正拳突きか・・・、初めて空手の技を覚えたぞ!!
後は・・・精度を
僕「覇ァ!!・・・ちがうな・・・・覇ァ!!・・・まだ甘い・・・覇ァ!!・・・う~ん、ちがう!!・・・」ビュオオオ!!!バオオオ!!!ドビュオオオオ
お父さん「あっ・・・あっ・・・」
僕「阿ッッッッ!!!」・・・パンッ!
お父さん「無音の拳・・・初めて見た・・・」
僕「うん、これでまあ・・・形にはなったかな、」ニマァ!!
ミヨ「もう、何、人が見てない間に舞い上がってるのよ、お父さん!!あたしの友達だからって甘やかさないで!!」ミヨが僕氏の頭をポコンと叩く
僕「違うんだ、僕が勝手に納得しちゃったんだ・・・」
ミヨ「今日、入門したばっかで?空手をナメないで!まだまだ空手の道は長いのよ!!」ミヨの上段回し蹴りが僕氏の鼻先で止まる
僕氏は避けない、よける技を習ってないからだ、
僕「うん・・・正拳突きだけでも極めるには、まだまだ道が長そうだ・・・より、早くへ・・・より、強く・・・より、高みへ」
僕氏はまた無音の正拳突きをする
お父さんは目を見張る
ミヨ「わかればよろしい」
ミヨは自分の上げた足で僕氏の正拳突きが見えなかった
お父さんが語るには、僕氏は乾いたスポンジが水を含むようなスピードで、空手の技をマスターしていったらしい
その光景を見た、他の生徒たちは、怪物が、いや、空手の生ける伝説が生まれる瞬間に立ち会えたと鼓舞した
ミヨは、みんなが、ひっこみがちな僕氏が空手道場に通いやすくする為だと、思っていた
行き始めて、3日目から、組手、師範代とだ、初めは苦戦してたが、稽古終盤あたりからもう師範代を押していた、その日ミヨはアレの日で練習を休んでいた
行き始めて、4日目から、遂に師範たるお父さんと組手が始まった、まだ技も満足に覚えていない僕氏とお父さんの経験の差を僕氏の余りある才能が補っていった、ミヨは、お父さんは手加減してると思った、
7日目から、他の道場の師範の人、求道者、講道館関係者が出入りするようになった、お父さんが僕氏に技を教えて、僕氏がその技を実演してから、僕氏とその人達が戦うのだ
30日目には、僕氏は100勝目を得ていた、全て空手界の大物だ、ミヨはみんな優しいなと思った、
おじいさん「いきなさるか・・・あの霊山に」
僕「うむ・・・一番、強い敵を倒しにな・・・」
おじいさん「それは、やはり」
僕「こいつだ」胸を指す、
おじいさん「心ですか・・・あなたなら勝てるでしょうな」
僕「わからん、だが、今、己と向き合えと言う声が体中から、聞こえるのだ、ならば赴くがままいこうと思う」
おじいさん「いきなされ」
僕「皆には、強くなるとだけ、そして、お師匠様には、お世話になりましたと、」
おじいさん「ああ、息子に伝えよう」
僕「オス!!!」ミヨの家の方角に、腕で十字を切り
早朝に、生きて帰った者はいないと言う、霊山に僕氏は消えた
僕氏は、今までの名を捨て、羅漢と名乗った、
このSSまとめへのコメント
とんとん拍子過ぎるわ!!