宿屋の親父「勿論うちの娘を選ぶよな?」魔物使い「ないしww」(51)

以下親父

親父「何故だ!?」

魔物使い「いやいや、ありえんでしょwwwまじウケるww」

親父「自分で言っちゃなんだが、娘は器量もあるし顔立ちも富豪の娘に引けを取らないはずだ!!」

魔物使い「何それww親バカwww」

魔物使い「そもそも俺冒険者よ?wwそんなの二の次だしww」

親父「それなら何が不満だというんだ!」

魔物使い「ぶっちゃけ弱いしww」

親父「は!?何をいっとるんだ!あの貧弱な娘より弱いわけがない!」

魔物使い「俺魔物使いよ?ww将来的な素質なんて一目瞭然で見抜けちゃうからww」

親父「そんなのただの可能性にすぎん!まだ交渉の余地はあるはずだ!」

魔物使い「ネゴシエーターwww ktkr wwwww」

こんな感じでどうですかね?

天空嫁選びの交渉合戦です。

親父「そもそも、娘との思い出はどうした!?心揺さぶるものが無いのかね?」

魔物使い「思い出補正とかwww超受けるんですけどwwwwww」

魔物使い「俺こう見えてもパーティー率いる長よ?」

魔物使い「戦況しだいでは爆弾岩に死んで来いって命令させることもあるわけ」

魔物使い「指揮力保つために日頃、締めるとこ締めとかんとね、色々イカンわけよ」

魔物使い「そんな時、旅の途中で過去バナとかされたらマジかなわんwwwww」

親父「娘も言って聞かせればそれぐらい理解するはずだ!!」

魔物使い「無理無理wwwww」

魔物使い「だってさっき滝と火山一緒に行ったけど超ウザかったww」

魔物使い「指揮系統理解してなさすぎww俺の部下に勝手に指示だしてるしwww」

親父「それは貴様のことを想ってしたことだろう!言いすぎじゃないか!?」

魔物使い「はい逆切れwwあんたら親子超めんどいww」

魔物使い「その点あっちの親父さんは物事の本質をとてもよく理解していらっしゃる。娘さんの躾もできてるし」

魔物使い「なにしろ、経営という形で切った切られたの世界を歩んで来てるから、言わなくてもこちらの真意をちゃんと汲み取ってくれてるわ」

いいぞ

親父「・・・何が言いたいんだ?・・つまりは金なんだな?」

魔物使い「wwこっちのおっさんはww言わなきゃ汲み取ってねれねぇwwwww」

魔物使い「最終的な協議はまだ先なんなんだが、有事における戦力支援を条件にまだいくらか引っ張りあげられるとして・・・」

魔物使い「・・・まぁ、月当たり1000〜1200ってところで落ち着きそうなんだわ」

魔物使い「これがあっちから受けられそうな経済援助、ここらへんの敵なら30・・・いや、40は狩らなければ手に入れられないgだ」

親父「・・・金」

親父「金じゃ買えないものもあるだろう!」

魔物使い「wwなにそのプライスレスwww」

魔物使い「現実的にいきましょうやwww金がなきゃ蘇生すら出来ないってのwwパーティー維持すんのいくら掛かるかわかってんの?ww」

親父「ダイコン出す!うちの畑で採れたダイコン出すから!!」

魔物使い「wwダイコンキター!wwwwwwwww」

魔物使い「それww反則www」

魔物使い「・・・・・・・まじ反則」

―――――回想

魔物使い「おい、王子!どうしたんだ!ボロボロじゃないか!?」

奴隷王子「マイッタ、マイッタwwいやぁ、ムチ男に見つかっちまってよぅwww」

魔物使い「お前またなにかやらかしたのか?」

奴隷王子「ホラ、ダイコンかっぱらってきたwww」

魔物使い「盗ってきたのか!?それで殴られただけでよくすんだな?」

奴隷王子「泣きながら、靴舐めたら見逃してくれたwwww」

奴隷王子「あいつら超馬鹿www騙されてやんのww俺演技ウマすぎwwwww」

奴隷王子「さっそく喰おうぜ!!ホイッ、お前の分」

魔物使い「それはお前が命懸けで・・・」

奴隷王子「www一人で喰えるかってのww、葉っぱもやるしwww」

…シャクシャク

シャクシャクシャク…ガツガツガツガツ

魔物使い「・・・ちくしょう・・・うめえな」

奴隷王子「超うめえなwww」

魔物使い「ああ・・・・マジ、うめえ」

――――――回想終わり

まぁ、イケメンナイトとゴーレムいりゃいらんな。

魔物使い「・・・・・・・・ダイコンはねえよ」

魔物使い「ダイコンは反則だろおがあああああぁぁぁ!!!!」

親父「・・・確かに俺には金はない。しかしこのダイコンには溢れんばかりに詰まっているものがある、わかるな?」

魔物使い「聞こえない!聞こえない!あー!!!あーーーーー!!!」

親父「耳を塞いでも無駄だ!!!お前のその手じゃ心の耳は塞げんぞ!!」ガシッ

親父「よく聞け!!」


親父「・・・・・・・・それは愛なんだよ」

この魔物使いは王子とシスターの結婚を泣きながら祝福しそうだな

魔物使い「うわあああぁぁぁ!!
――――――愛なんていらねえんだよぉ!!!!!」


親父「否定したい気持ちもわかる、若さ故だな・・・俺も昔はそうだった」

親父「しかしなぁ・・・こればっかりは理屈じゃないんだな・・・」

親父「・・・魂が欲する無限大の絆。それ即ち愛」

魔物使い「・・・あの修道尼も王子を選んだんだ・・・結局は金なんだよ」

親父「お前は言ったよな、『現実的な話をしましょうや』と」

親父「お前こそ現実に目を背けるな!!」

親父「・・・お前の言うその王子は本当に金だけの男なのか?」

親父「その修道院の娘さんは金で選んだのかい?」

親父「>>13も言っているだろう?・・・お前は心から祝福しているはずだ」

そもそもルックス的に富豪の娘のが好みなんだよ

―――――回想

奴隷女「・・・樽の中は寒い・・・」ブルブル

奴隷女「もしこのまま漂流し続けたら・・・・・怖いです」

奴隷王子「俺の服かしてやるよwwwボロ布だけどwww」

奴隷女「そんな、駄目です!」

奴隷王子「へーき、へーきwww」ヌギヌギ

奴隷王子 ブッ

奴隷王子「あww勢いで屁が出たwww」

奴隷王子「ちょっと温もったwwwあったけーww」

奴隷女「やだー・・・あはは」アハハ

魔物使い「臭ぇよ!www」パシン

奴隷王子 ブブッ

奴隷王子「また出たww俺のヌクモリティwww」

3人「「「あははははははははは」」」

―――――回想終わり

魔物使い「・・・ああ、わかってるあいつらはそんなんじゃない」

魔物使い「そんなんじゃねえことくらいは解ってんだよ!!」


魔物使い「・・・でも、でも金じゃなくても武力(ステータス)はどうなる!?」

魔物使い「>>11の言うとおり、旅を続ける以上、馬車の限られた1/8枠に弱っちい奴は入れられねえんだよ!!」

親父「お前の言う武力(ステータス)とはなんだ?」

親父「敵をぶん殴る力のことか?」

親父「敵を葬る魔力のことか?」

親父「素早さ?もしくは運なのか?・・・ちがうだろう?」

親父「共に仲間を思いやる気持ち、どんな逆境でも挫けない、諦めない心」

親父「俺はそれをちっさい頃からあいつにゃ、叩き込んできたつもりだ」

親父「それが・・・本当の武力=強さ(ステータス)じゃないのかい?」


魔物使い「・・・・・・・かもしれない・・でもさぁ・・」

魔物使い「・・・・・・・かもしれない・・でもさぁ・・」


親父「歯切れがわるいぞ・・・なんか隠しているなぁ・・・お前の心の闇に棲まう、桃色悪魔がチラリとみえる」

親父「あー、ひょっとして、なんだあれか?>>16が言っていたようにあっちの娘の顔が好みなのか?それとも身体か?」

魔物使い「・・・・・・・・・うんどっちも、割と好み」カァー

俺はどちらを嫁にしようと子供と一緒に酒場に預けていたな。俺の中ではあそこは酒場でなくて王宮の私室だし、愛する者達を戦場に連れて行く事なんてしないから(震え声)

親父「若いなぁ・・・いやぁお前は若い!!」ガシッ

親父「断言しよう!ああいう美人は3日で飽きるッ!」


親父「耳を貸せ」チョイチョイ

親父「ああいうのはなぁ、妻に内緒でちょろっと遊んで癒されるくらいが・・・ちょうどいいんだよ」ポンポン

魔物使い「ばっ馬鹿か、鬼畜か!・・・愛だの思いやりだの言ってたくせに何だソレ。ただの浮気じゃねえかよ」オロオロ

親父「はっはっはっ、色んなもん背負ってる男にゃ、全部忘れて遊びたいときもあるってもんだ!」

親父「そんなときゃ、決して自分の心に抗っちゃいけねえ」

親父「恋も想いも下心、全部忘れて下心ッ。大丈夫、一発オワりゃあ下にスルッと抜け落ちていくもんさ」

親父「しかしな、愛ってのは違うぞ、上からも下からもガッチリ鷲づかみされているからなぁ、ちょろっと遊んだ程度で揺るぐもんじゃあない。心配すんな!」


魔物使い「でもよぅ・・・仮にアンタの娘と一緒になって・・・その・・・ごにょごにょがばれた時さあ。正直怖いじゃん?・・・ぶっちゃけおっかないじゃん?アイツ」ボソボソ

親父「がっはっは、意外と心配性だなお前は。その間は>>23の言うとおり酒場にでも預けときゃばれやしねえさ!」バンバン

すっかり調子のりやがった

魔物使い「・・そんなんほら、倫理的にさぁ」

親父「>>6もいいぞって言ってるじゃないか!いいんだよ。男は太いもんが真にビシッと一本通ってたら、枝葉は多少ブレてても別にいいんだよ!」ビシッ

魔物使い「ちょっ、おまっ・・・それレス無理に拾いすぎだろ?」

親父「拾ってナンボの世界だろ?俺は何でも拾うぞ!」

親父「その拾い癖が功を奏して、あいつを、捨て子を拾えたんだ。」

親父「あいつぁ確かに血は繋がってない拾った娘だ。でもなあ、実の娘と同じ、いや、それ以上に愛を持って育て上げた」

親父「ほんとに素晴らしい子に育ってくれた。どこに出しても恥ずかしくない、親思いの良い子なんだ」

親父が貰えばええのんに

親父「本当に、本当に、思いやりのある娘なんだよ・・・・・」

魔物使い「そんなに言うんならよぅ・・・血が繋がってないんだろ?>>29が言うようにあんたが貰ってやればええですやん」

親父「・・・・・・・・・・・・ばかやろうぉ・・・バカヤロウ!」バキッ

魔物使い「グハッ」

―――――親父回想 10年前

親父「どうした娘よ、料理なんか勉強しているのか?」

娘「へへへー、上手になってアイツにぎゃふんと言わせてやるんだから」

親父「おっ?将来あいつに貰ってもらうつもりかぁ?」

娘「違うーーー、わたしが貰ってあ げ る の!」

―――――親父回想 7年前

娘「お父さんアイツなかなか来てくれないよ、ずっと待ってるのになぁ」

親父「あの親子は大事な大事な旅をしているんだよ。でも、大丈夫お前がいい子にしてたらきっとまた会えるさ」

娘「うん、いい子にするっ!」

―――――親父回想 5年前

娘「お父さん、ちょっと出かけてくるね」

親父「なんだ、また協会か?ひょっとして“あいつに会えますように”ってお祈りするのか?」

娘「ちょっとお父さん何言ってんの・・・そんなんじゃないっていうか・・・」

娘「・・・せめてアイツが無事でいますようにってお願いしているの」

―――――回想終わり

親父「娘はなぁ!娘はずっとお前のことを愛しているんだよおおおおお!!!」ドガシッ

親父「なぁ!解ってくれよ!」ユサッユサッ

親父「娘の気持ちを汲んでやってくれよ!」ユサユサ

魔物使い「・・・・・離してくれ」

親父「すまない、取り乱した・・・」

親父「なぁ・・・娘のことどう思っているのか、お前の本当の気持ちを教えてくれ」

親父「真実の気持ちをだ!・・・素直になれ・・・素直になれよぅ」

魔物使い「・・・・・・・・ぅだよ」

魔物使い「そうだよ、俺だってあいつの事大好きだよ!愛してるよ!」

魔物使い「・・・ずっと好きだったんだよ」

――――――じゃあ、わたしが本をよんであげるね
魔物使い「小さな俺に本を読んでくれたあいつが好きだった」

――――――あのオバケは強敵よ、私の後ろに隠れて
魔物使い「どんな敵にも怯まないあいつが好きだった」

――――――もう大丈夫よ子ネコちゃん
魔物使い「いつも周りに優しさを振りまくあいつが好きだった」

――――――また一緒に遊ぼうね。約束よ、絶対にね。
魔物使い「好きだった、好きだった!好きだった!!・・・あいつの全てが好きでした」

魔物使い「・・・・・・」スゥ

―――――え?魔物使いなの・・・本当に魔物使いなのね!
魔物使い「再び出会えたとき、俺は生まれて初めて神に感謝した」

魔物使い「10年の奴隷生活の間に神の存在なんか欠片も残さず忘れちまった俺が、心の底から感謝したんだ」



魔物使い「―――――――滝のダンジョンが永遠に続いて欲しかった」

親父「・・・・・・それならどうして・・」


魔物使い「・・・俺がよぅ、あいつ貰っちまったら・・あんたはどうなるんだよ」

魔物使い「病人のあんた残して俺があいつを連れていけるわけがないだろうがああああぁぁぁ!!!!!!!!」ウワーーー

親父「バカヤローーーーーー!!!!!!!!」ドカーン 

魔物使い「ぐはぁ!」ガシャーン

親はなあ娘が幸せになったらそれの倍以上幸せなんだよ!汲み取ってやれよ!

親父「まさに>>42だよッ!もう、それしかないんだよ!!」

親父「10年続く命が半分に縮まっても!明日くたばっちまったとしても!娘が幸せなら俺はちっとも惜しくはないんだよ!!」

親父「娘も 夢も 俺の気持ちも ダイコンも みんなまとめて貰ってくれよ!!!!!」

魔物使い「親父ィーーーーーーー!!!!」タッタッタッタッタッ

親父「息子ォーーーーーーー!!!!!」ダッダッダッ

魔物使い 親父「!!!」ダキッ

ビアンカ「あんたら五月蝿い!!!>>27の言うとおり調子に乗りすぎよ!!」

ビアンカ「お父さん、お酒は控えなさいってお医者さんに言われてるでしょうが!」ペチン

ビアンカ「アンタもアンタよ!式も終わったってのにお互い3日連続同じネタでよく呑み明かせるわね!いい加減にしないと別れるわよッ!」ペチン

ビアンカ「・・・・・空き瓶ちゃんと片付けといてよ」チッ

魔物使い 親父「「すんませんしたー」」ドゲザッ

――――――――――――――――――――――――――   the end


くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、魔物使い達のみんなへのメッセジをどぞ

ビアンカ「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

デボラ「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

フローラ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

魔物使い「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

パパス「・・・ありがと」ファサ

では、

魔物使い、デボラ、ビアンカ、フローラ、パパス、俺「皆さんありがとうございました!」



魔物使い、デボラ、ビアンカ、フローラ、パパス「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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