【安価】白野「アグレッシブに行こう」【わりと真面目】 (225)

キャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいいキャス狐かわいい


※キャラ崩壊?知らんなキャス狐かわいい

※鯖は全部新手だよキャス狐かわいい

※マトリ揃えて三竦みキャス狐かわいい

※ステはわりとテキトーだよキャス狐かわいい


主人公鯖はキャス狐でいいよね?ね?

ダメならてけとーにクラスでも書いとってくんなぁ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414353078

確かに赤王かわいいよ?ちんまいのとか気にしててスゲェかわいいよ?
しかし、赤王の本領は二番目になった時に発揮されるんだ。二番目というのは言うなれば愛人や人妻の類い。
赤王の気持ちが『好き』なら暴君らしくなにがなんでも本妻から奏者を奪うだろう。しかし『愛している』のであれば奏者の幸せを願い、二番目で妥協してしまうだろう。
そして次第に汐らしくなっていき俯きがちに奏者に(中略)ムラムラする。


夕方ぐらいに帰ってきた時の多数票あったクラスでケテイ

よっしゃキャス狐だな!

鯖全員新手ってのは敵鯖はextraに出てきた奴等と違うよって事。たとえば敵キャスターだったら安倍晴明になる予定ですた。

つまり増えるワカメの鯖が必ずしもライダーとは限らないって事やんね。

ハジメルヨー

気持ちよく晴れた朝の通学路。
急ぎ足のクラスメート。
くだらないお喋りで笑い合う声。

いつも通りの登校風景、と思いきや、今日は校門の前が随分と賑やかだ。

どうやら登校してきた生徒たちが呼び止められているらしい。
校門を取り巻くように人垣ができている。

何回目か忘れる程に繰り返した。少し前から気づいていた。おかしい、と。

柳洞「おはよう!
今朝も気持ちのいい晴天でたいへん結構!」

柳洞「ん?どうした、そんな驚いた顔をして」

柳洞「先週の朝礼で発表しただろう、今日から学内風紀強化月間に入ると」

丁寧なチュートリアルはいらない。
何度も聞いた、その先だって知っている。

頭痛がする。目眩がする。しかしそんな強制退出《ログアウト》くらい意識をかみ殺して堪えられる。


柳洞「では、まずは生徒証の確認だな。
言うまでもないが、校則では携帯する義務がある」

おまえは誰だ、という質問。
決まっている。
いつもは目眩であやふやにする問いにはっきりと回答する。

白野「みんなのアイドル岸波白野だニャン☆
気軽にキシナミって呼んで欲しいなミ☆」

柳洞「よろしい。
天災はいつ起こるか分からんものだ。
有事の際、身分証明が確かだと皆が助かる」

吐き気がする。
気分が悪いのは自分の体調不良ではない。

吐き気がするのは、さっきの自分の行動とそれ以外の全てだ。

この世界そのものが、同じすぎて気持ちが悪い。あとさっきのニャン――

柳洞「それでは制服へ移ろう。
……襟よし!裾よし!ソックスも……よーし!」

何もよくない。
現に今、自分は下着と靴下しか履いていない。

そして無反応を続けるのをやめてほしい。
眼鏡のレンズを割って先に進む。

顔にガラス片の刺さった彼は、

柳洞「次は鞄の中身だが…………うむ。
ノート、教科書、筆箱、以上!
違反物のカケラも見つからん」

柳洞「爪もきっちりそろえられているし、頭髪も問題はない……と」

柳洞「うむ、実に素晴らしい」

柳洞「どこから見ても文句のつけようのない、完璧な月海原学園の生徒の姿だ!」

誰もいない虚空に向かって、高らかに独りごとを言っている。

頭痛がする。悪寒が背筋を撫でる。

こんな皆が皆、意味のない文字列《テキスト》を読んでいるだけのこの空間は、世界は、現実じゃない。
そう確信を持てる

行かないと。
早く目覚めなければ何もかも手遅れになる。

目覚めは――一体、誰の為に――

白野「嫁の為」

嫁?嫁とは誰だ?

いや、今は気にしている場合じゃない。
早く目覚めなくては。


―夕方―

焦燥感と頭痛は増すばかりだ。

このおかしな状況を打破する突破口を見つけるのにかなり時間が掛かってしまった。
視界のノイズが鬱陶しい。

早く、速く、行かなければ。

悲報、唐突なテラフォーマーの襲来

暫し待っといてくらさい
虫苦手なんで時間がかかると思われ

まさか力尽きるとは思わなんだ

再開

教室を飛び出し階段を駆け降りる。

一階に降りた瞬間、強烈な違和感に襲われた。

紅い服を纏った生徒――転校生の、レオだ。
彼が視界に入った瞬間に、締め付けられるような威圧感に挫けそうになる。

そして、彼を追っていく生徒。
あれは……同じクラスの――誰だ。

レオが向かった先から、見つけた突破口から、世界観《テクスチャー》が剥がれていく。






目を背けるな





自分も行こう。
この目覚めを待つ誰かの思いを裏切らないために――。


廊下の先で、レオと同じクラスの男子生徒が話している。

レオ「本当によく出来ていますね。
ディテールだけじゃなく、ここは空気でさえリアルだ」

レオ「ともすれば、現実よりずっと現実らしい」

レオ「ねぇ……貴方たちはどう思います?」

あるぇー!?
赤レス直んねぇ!?

直るまでボツ鯖あげてるか

【ライダー】チャールズ・エルウッド・イェーガー

筋力 E
耐久 E
敏捷 E
魔力 E
幸運 A

宝具【最速の愛機《グラマラス・グレニス》】B++

彼の愛する愛機。世界で始めて音速を突発した。

戦後の機体なので武装は無い。
トップスピードで体当たりするなり、逃げるなり少ないが応用は効く。

【キャスター】ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

筋力 E
耐久 E
敏捷 E
魔力 A
幸運 E

宝具【おぞましい狂気の物語《ク・リトル・リトル》】EX

彼の描いた物語。
世界でも有数の有名作で、あまりの出来に実在する神話と勘違いする者も少なくはない。

狂気に満ちたその物語には創成の神や宇宙の支配者など、幻想から逸脱しすぎたモノが多い。が、200年立つ今でもファンは根強く残る。
宝具としての機能はその物語、クトゥルー神話に登場する異形のモノを召喚する。

直った?

直っとらんやんけ!!!!!

直んない!!
直してえろい人!!!

うん


貴方たち、という事は曲がり角から覗き見ているのはバレているのだろう。

しかし、レオは自分を無視して彼と話し始めた。

? 気のせいだったのだろうか?

レオ「こんにちは。
こうして話をするのは初めてですね」

敵意などまったく感じさせない笑顔を向けるレオ。

だが――
その背後には、もっと別の何かが潜んでいる。
なぜか、そう思った。


レオ「ここの生活も悪くはありませんでした。
見聞の限りではありましたが、学校というものに僕は来た事がなかった」

レオ「そういう意味ではなかなかにおもしろい体験ができましたよ」

レオ「……でも、それもここまでです。
この場所は、僕のいるべきところではない」

レオ「寄り道はしょせん寄り道。
いずれは本来の道へと戻る時がくる」

レオ「それが今……」

レオは踵を返し、こちらに背を向けた。

レオ「さようなら」

レオ「――いや、ちがいますね。
お別れを言うのは間違いだ」

レオ「今の僕は理由もないのに、また貴方に会える気がしている」

レオ「だから、ここは『また今度』と言うべきでしょう」

レオ「では、先に行きますね。
貴方たちに幸運を」

そう言ってレオは歩みだし壁に溶けていった。

やはりレオはこちらに気づいていたのだろう。

最後の言葉以外、目の前の彼ではなく自分に発しているようだった。


そして、もう一人の男子生徒も、レオを追うように壁に手をかけ、消えてしまった。

彼らが消える度、ジジッと視界のノイズが強くなり、脳幹に衝撃が走る。

それはここが違和感の終着点である事を知らしめるのには十分だった。


自分もまた彼ら同様壁に手をかける。
今度こそは――


真実に目を凝らす


空気が変わった。
コンクリートの壁だった場所に姿を現した扉。

それは出口であり入り口。

それはこの世のモノに非ず。

この入り口から行けるのはありえない世界。
この出口から去ってしまうのは偽りの日常が続く世界。

偽りの日常に別れを告げ、自らがあるべき場所へと足を踏み出す――

ん?これまだ下着なのか

>>37
あたりまえじゃないかぁ(恍惚)
シリアス?知らんな



異界の入り口――

扉の先は、そんな表現がぴったりの場所だった。

目の前には自分より少し背丈の低い、つるりとした肌の人形《ドール》。

これは、この先で、自分の剣となり、盾となるもの……
どこからともなく、そんな声が聞こえてきた。

何かが分かったわけではないが、何をすればいいのかだけは示された。

この先に、行かなければならない。そんな気がした。

――奇妙な人形《ドール》の従者と共に、とにかく、先へ進む事にしよう。
そう想いを抱き、壁に広がるディテールの割れ目を行く。


光るパネルという足場に、真っ暗な風景に、少なからず不安を抱きながら突き進む。

次第に風景に変化が生じる。
真っ黒だった景色《デスクトップ》に物体《データ》が飛び交う。

変わり行く景色への不安をかみ殺し、歩みを進める。

気づけばそこはパネルで出来た立方体の部屋。

その場所には、あの学校の面影など微塵も残っていなかった。
床も壁も、空気、気配、全てが違っていた。

いつ物陰から怪物が現れてもおかしくない異様な空間。
この場所を形容するには、地下迷宮《ダンジョン》の語がぴったりだろう。

チュートリアルしたいんスけど人いますかね?

いるぜェッ!

とりあえずH.P.ラヴクラフトの作品群が200年っていうのには全力で突っ込んでおくわ

>>42
約100年でしたねー首吊ってきます


???「ようこそ、新たなマスター候補よ」

どこからか声が響いてきた。
人影はない。
虚空から湧き出てきたかのようだ。

???「君が答えを知りたいのなら、まずはゴールを目指すがいい。
さあ、足を進めたまえ」

言われるがままに足を進め、アイテムなる物を手入れ、さらに進むと、
一つ目《モノアイ》を妖しく光らせる宙に浮いた黒い球体に出会す。


???「それは敵性プログラム《エネミー》だ。
君に敵対行動をとるようにできている。
近づけばすぐ戦闘になるだろう」

???「……といっても、実際に戦うのは君ではない。さきほど与えた人形だ。
君はあまりに非力だからね」

???「人形が攻撃を受け続け、もし壊れるようなことがあれば……
君を守るものはもういない」

???「それはすなわち死を意味する。
注意したまえ」

???「君の目の前にいるプログラムは同じ事を繰り返すだけの極めて単純なエネミーだ」

???「肩慣らしとしてそのエネミーを破壊してみたまえ」

基本、戦闘は攻撃、防御、崩し、の三竦みで行われます。

攻撃は崩しに、崩しは防御に、防御は攻撃に勝る、という仕組みになっています。

今回の敵は崩しだけを永遠に行います。

攻撃安価は前半三回を安価、後半三回は別安価、となっております。

では早速やってみましょう。

人形  エネミー
安価下 崩し
安価下 崩し
安価下 崩し

安価下2 崩し
安価下2 崩し
安価下2 崩し

攻撃
攻撃
攻撃

人形  エネミー

攻撃13  崩し0
攻撃14  崩し0
攻撃16  崩し0
extra17
攻撃13  崩し0
攻撃13  崩し0
攻撃14  崩し0
extra17

人形 120/120

エネミー 0/100


WIN!

???「どうだい?
今ので大体は分かっただろう?」

???「……さて、ゴールはまだ先だ。
勝利の余韻に浸かるよりも、足を前へと進みたまえ」

落ち着いていた。

異形と異形の潰し合い、しかも片や自分の命を背負っているときた。

本来なら気が気でない状況にも関わらず、自分でも驚くほど落ち着いていた。

謎の声の言う通り、進もう。

防御は攻撃に勝りますが、微弱なダメージを負います。
それと防御は崩し以外のダメージを軽減する事ができます。


お気づきとは思いますが、行動に三回成功すると追加攻撃のできるEXTRAターンがきます。実戦では中々に難しい事ですが、覚えておいて損はありません。



最初の敵を倒してから、攻撃しかしない敵、防御しかしない敵と戦った。

そして今、相対している四体目のエネミー。
予想するに今度はいままでのお復習。言うなれば基本行程《チュートリアル》の最後《ボス》。
となれば同じ行動を繰り返すなどまずありえないだろう。

人形  エネミー

安価下 崩し
安価下 崩し
安価下 防御

安価下2 ??
安価下2 ??
安価下2 ??

人形 120/120

エネミー 100/100

それっ

攻撃
攻撃
崩し

>>54
これは攻撃攻撃崩しって事だよねうん


人形  エネミー

攻撃13  崩し0
攻撃13  崩し0
崩し14  防御0
extra18
攻撃14  崩し0
攻撃15  崩し0
崩し16  防御0
extra18

120/120  0/100
0/0

WIN!

???「……よくやった。
では、最後の間に進むがいい」

最後の間、とは恐らく右方に見える巨大な渦の球体を指しているのだろう。
不安など今更なので臆する事なく進む。


――着いた。

壁に出現した扉をぬけ、長い長い通路をたどった先の先……

息苦しさすら感じる荘厳な空間。今は失われた聖霊の宿る場所。
ここがゴール。そう思える場所だ。

そばに誰かが倒れていた。

顔を確認すると――
先ほどレオを追っていった男子生徒だ。

声をかけるまでも無い。死んでいる。

そう理解してしまう。肌が、服が、体が、灰色だ。
見ている自分の血の気が引く。

その時だった。

彼の傍らに崩れていた人形が立ち上がる。

何度が敵性プログラム《エネミー》と戦った今なら分かる。
あれは敵だ。

人形は、大きく体を振ったかと思うと、そのままこちらに突進してきた。


人形  人形

安価下 ??
安価下 ??
安価下 ??

安価下2 ??
安価下2 ??
安価下2 ??

120/120 120/120
0/0

防御
崩し
崩し

人形 人形

防御0 崩し15
攻撃0 防御15
崩し0 崩し0

防御 攻撃16
崩し 攻撃14
崩し 攻撃16
   extra18

26/120 120/120
0/0


安価下 ??
安価下 ??
安価下 ??

安価下2 ??
安価下2 ??
安価下2 ??

人形 人形

攻撃0 防御14
崩し0 攻撃15
攻撃 

崩し 
攻撃 
攻撃 

0/120 120/120
0/0

LOSE・・・

???「……ふむ、君も駄目か」

……遠く、声が聞こえる。

???「そろそろ刻限だ。
君を最後の候補とし、その落選をもって、今回の予選を終了しよう」

???「――さらばだ。
安らかに消滅したまえ」

声はそう言い放った。

否定する力もなく、ぼんやりと床を見つめるコトしかできない。
……このまま死んでいくのだろうか。

突然、霞んだ視界に、土色の塊がいくつも浮かび上がった。

いや、今になって見えただけで、元からそこにあったのかもしれない。

それは、その塊は、幾重にも重なり果てた月海原学園の生徒たちだった。

先ほどの彼だくではなかったのだ。
ここまでたどり着き、しかしどうにもできずに果てていった者たちは。

……そして間もなく、自分もその仲間入りするのだろう。

――このまま目を閉じてしまっていいのか?

――いい分けない。
しかし体に力が入らない。

でも――
それでも――

声を出そうとすると喉が焼ける。目が、指先が、燃えていく。体からはただ力が抜けていく。

このやりようのない――
恐怖と怒りを――

ここで消えるのはおかしい。
ここで消えるのならあの頭痛は、日々は、

叫ぶ――








白野「――こんなところでッ――死んでッ――消えて堪るかッ!!」












??「その魂、ちょお~~~っと待った!
暫く、暫くぅ!」

自称狐耳(ちょい病み有り)系正妻……
キタ―(゚∀゚)―( ゚∀)―( ゚)―(  )―(゚ )―(∀゚ )―(゚∀゚)―!!

??「何処の誰とかとかぜーんぜん存じませんが、その慟哭、その頑張り」

??「他の神さまが聞き逃しても、私の耳にピンときました!」

??「宇迦之御霊神もご照覧あれ!
この人を冥府に落とすのはまだ早すぎ」

??「だってこのイケメン魂、きっと素敵な人ですから!
ちょっと私に下さいな♪」

ガラスの砕ける音がして、共に部屋に光がともった。
軋む体をなんとか動かし仰向けになる。

目だけを動かし、部屋の中央を見る。
いつの間にか、ぼうっと何かが浮かび上がりつつあった。

光を失いつつあるこの目ではよく見えない。

それは此方に向かってきて顔を覗きこんだ。

??「大丈夫ですか~?
まだ死んでませんよね~?」

外見はほとんど普通の人間と変わらない。
だが違う。明らかに。

ここへ来るまでに出会った敵などとは比べ物にならぬほどの、人間を超越した力。

触れただけで蒸発しそうな、圧倒的なまでの力のたぎり。
それが体の内に渦巻くのが、嫌でも感じ取れる。

??「謂われはなくとも即参上、軒轅陵墓から、良妻狐のデリバリーにやってきました!」

??「あ、なんかグロッキー?
えーと、貴方が私のご主人様……でいいんですよね?」

声を出そうにも喉から風が抜けるばかり。どうにか意思表示しようと焼け爛れる痛みの腕を伸ばす。

??「あんっ……デリバリーとは言ってもヘルスではないですよん、もう~」

??「それとも牝豚ならぬ牝狐は黙って飼い主に胸を揉まれてろって事ですか~?」

意思的には間違っていないから続ける。

??「あんっ……続けるって事はそうなんですね」

??「やったあ、契約成立!
よろしくお願いしますねご主人様《マスター》」

??「何を隠そうこのタ――いえ、このワタクシ、ご主人様みたいな人のサーヴァントになりたいってずっと思っていたのです!」

??「……まあ、ちょっと性能はピーキーなんで、ご主人様《マスター》的には不満かもしれませんけど……せいいっぱい、頑張りますから!」

彼女に手を引かれ、立ち上がる。

不思議と体の痛みは引いていた。
まるでその変わりとでもいうように握られた手がわずかに発熱した。
……鈍い痛み。
何かを刻まれたような。

そこには、3つの模様が組み合わさった紋章にも見える、奇妙な印が刺青のように皮膚に染み込んでいた。

彼女の言う契約の証なのだろう。

バグってるのはハートです


――と。

背後の物音で我に返った。
振り向くと、そこには先程戦ったあの人形が身構えていた。

惨敗を思いだし、思わずたじろぐ。

??「ご主人様《マスター》、ご迷惑でなければ、私にお任せくださいませんか?」

??「あんな益体もない木偶人形、塵も残さずに、この世より根絶させておきますから」

そう言って彼女は何処からか宙に浮かぶ鏡のような物を取り出した。

――結果は圧倒的だった。
もはや人形が敵になっていなかった。そう思わせる程に圧倒的だった。

彼女の戦う姿はまるで踊っているかのようで、力強く、可憐で、華やかで、美しかった。

??「ご主人様《マスター》のおかげで、5%くらいの力で勝てちゃいました!」

彼女が何やら言っている。
……が、その声は、ろくに耳に入ってこなかった。

手に刻まれた印の発熱に耐えられなかった分けではない。
ただ、力強く、美しい、
そんな狐耳の彼女に自分はただ――













――ただ惚れたのだ。

???『手に刻まれたそれは令呪。
サーヴァントの主人となった証だ』

???『使い方によってサーヴァントの力を強め、あるいは束縛する、3つの絶対命令権。
まあ使い捨ての強化装置とでも思えばいい』

???『ただし、それは同時に聖杯戦争本戦の参加証でもある。令呪を全て失えば、マスターは死ぬ。注意する事だ』

再度あの声が聞こえてきた。彼女に見惚れていて大部分は頭に入ってこなかったが、令呪を使いきれば死ぬ、という事だけはわかった。

???『なにはともあれおめでとう。傷つき、迷い、辿り着いた者よ。
主の名のもとに休息を与えよう。
とりあえずは、ここがゴールという事になる』

???『随分と未熟な行軍だったが、だからこそ見応えあふれるものだった』

???『いや、私も長くこの任についているが、君ほど無防備なマスター候補は初めてだ』

???『誇りたまえ。
君の機転は臆病ではあったが蛮勇だった』

……よく話を聞くと、声はかなり癪に障る。

厚みをもった声は三十代半ばの男だろうか。
場所が場所なだけに、重苦しい神父服《カソック》をイメージさせる。

しかし、そんな事はどうでもいい。
ただ今はずっと彼女を見ていたい。

???『異例な事だが君に、何者からか祝辞が届いている。
光あれ、と』

どこの誰かもわからない、何者かから贈られた言葉。

……正直どうでもいい。

???『では洗礼をはじめよう。
君にはその資格がある』

???『変わらずに繰り返し、飽くなき回り続ける日常』

???『そこに背を向けて踏み出した君の決断は、生き残るにたる資格を得た』

???「しかし、これはまだ一歩目にすぎない。
歓びたまえ、若き兵士よ。
君の聖杯戦争はここから始まるのだ」

声の語る内容は全く意味がわからない。
聖杯戦争……?
生き残る資格……?

???『そう、全ての望みを叶える、万能の願望機、【聖杯】を求める魔術師《ウィザード》たちの命を賭した殺し合い、戦争だ』

???『君は今、その入り口に立ったのだ』

殺し合い……?
魔術師……?
願いを叶える聖杯……?

そんな、頭に渦巻く多くの疑問のすべてを、この体に刻み込むように。

???『戦いには剣が必要だ。
そるは主人《マスター》に仕える従者《サーヴァント》。
敵を貫く槍にして、牙を阻む盾』

???『これからの戦いを切り開く為に用意された英霊。
それが君の隣にいる者だよ』

隣で微笑む、尻尾をもつ少女を見る。
彼女はこちらの視線に気づき顔を向けると、にこりと笑顔を返してきた。

……ドキリと心臓が跳ねた。
彼女が、サーヴァント……

???『君の決断は、既に見せてもらった。
もはや疑うまい。その決意を代価とし、聖杯戦争への扉を開こう』

その時、令呪が痛みだした。それはもう耐えられないほどの痛み。

限界が来て、思考がホワイトアウトしていく。
そのまま気を失う一瞬前に、あの声の、最後の言葉が聞こえた。

???『では、これより聖杯戦争を始めよう』

次いでとは言わないが、今気づいた。











――ずっとパンイチに靴下だったなぁ……









今日は終わり!!!
キャス狐出たねやったねフッフー!!!!!


明日からは探索パートだよ頑張ってね!!!!!

おやすみィ!!!!!
キャス狐かわいい!!!!!!!!!!

CCCセイバーのデレで憤死したあの頃をボクは忘れない


投下しますですよー












一回戦開幕_あと128人
















――空が焼けている――


――家が熔けている――


――人は潰れている――


――路は途絶えている――


これが戦いの源泉。
これが再起の原風景。
ここで『私』は、ただ一人生き延びた。

思い出すな/忘れるな。
忘却は至上の救いであり、最悪の罪である。
忘れるな。

地獄から『私』は生まれた。

これは忌まわしい夢。
何処かであった、何処にでもあった、
そして此処《げんじつ》に起きた、幼年期の記憶。

多くの血が流れ、響き渡る怨嗟の声を聞いた。
命は消える。思いのほかあっさりと。
肉親も友人も、名前を知らない隣人も他愛なく。
銃を持った兵士も、生き延びようとする家族も、

最後まで醜く逞しくあがき、臨終の間際、おだやかな面もちで呼吸を止めた。

――それが、どうしても承伏できなかった。
何故、という疑問が消えなかった。

紛争と天災の違いはあれ、なぜこのような悲劇が起きるのか。
なぜ誰をも救う事が出来ないのか。

いや、そもそも――
なぜ世界は、この地獄を許すのか。

……穏やかな雨が降る。
カタチあるもの、生あるものは、ひとりを残して消え去った。

無力感と絶望の中、意識は薄れていく胸にあるのは疑問と怒りと――

雨を頬に感じながら、瞼を閉じる。
多くの人間の、人生の、時間の痕跡が、跡形もなく消え去った。

その犠牲を見て、死の淵でなお頭をあげた。
認めない、と。

もし、もう一度
まだ命を与えられるのなら
今度は、今度こそは、消して――

だが二度はない。
雨はほどなくして、焼けた大地を清めていった。










忘れるな。

地獄から『私』は生まれた。

その意味を――

どうか、忘れないでくれ。









……何か、欠けた夢を見た気がした。

目が覚めた。
ここは学校の保健室。
あの時倒れて、運ばれてきたらしい。

もしかしたら、あの扉の先の世界で起きた事はすべて夢だったかもしれない。

……いや、あれは現実だ。
そう突きつけるように手の甲に刻まれた令呪が鈍く煌めいている。

狐鯖「あっ、おはようございます、ご主人様《マスター》!
よかったぁ、ようやく目が覚めたんですね」

ベッドの横に、突然現れ、安堵の表情を浮かべる少女。


忘れようもない、強烈な印象を残したその容姿――

改めて注目しても、やはり魅力的だ。
頭部や臀部から伸びる獣の耳や尻尾が少女は人間でない事を物語っているが、そんな事は関係ない。むしろ喜ばしい。

少し前の日常に浸かっていた自分なら怪訝な表情を浮かべただろう。
しかしあの死の淵、人形との戦闘で舞い踊る少女のすべてに魅了されてしまったのだ。

狐鯖「もう、ご主人様がこのまま起きなかったら、誰を呪殺しようかと……でも、聖杯戦争の本戦に間に合って、本当によかったです!」

狐鯖「ところでご主人様、
聖杯戦争の事はご存知ですか?」

聖杯戦争……あの危機的状況から逃れた今なら冷静に推測できる。

あの声の言葉をまとめると、かの有名な願いを叶える器、聖杯をめぐって魔術師たちが殺し合う。それがこの聖杯戦争……
それも声の主の言葉から察するにこの戦争は遠い昔から何度も行われてきた。

白野「……で合ってるかな?」

鯖「さ、流石は私のご主人様です!」

狐鯖「それではサーヴァントの事はご存知ですか?」

従者《サーヴァント》……
あの声が言うには自分たち魔術師の剣であり盾。
そしてそれらは過去の英雄。それが本当なのかは現状何とも言えない。
今分かっていることといえばそれくらいだろう。

狐鯖「そこまで分かっていれば十分です!」

狐鯖「その他にサーヴァントは7つの役割《クラス》に分けられるんです」


狐鯖「セイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、それとバーサーカーです」

キャス狐「それで私のクラスはキャスターです
遠隔が得意な呪術系ですね」

キャス狐「あの……ちょっと扱いにくいかもしれません。
ご主人様の足を引っ張ってしまったらすいません……」

キャスター……
性格はフレンドリー、だが妙にマスターである自分に気を使う面がある。

過去の英雄でありサーヴァントとしての実力は凄まじい。

ならばもっと堂々としてていいだろう。それともそういう英霊なのだろうか?

白野「キャスターの本来の名前は何て言うんだ?」

キャスター、というのはクラス名だ。
こちらとしてはそんな素っ気ない役割で呼ぶよりも名前で呼びたい。

キャス狐「えっ?私の真名ですか?
そんな、ご主人様に真名で呼んでいただくなんて、恐れ多いです!」

キャス狐「私の事はただ、キャスターとでもお呼びください」

キャス狐「そうした方が、私の正体が敵にばれて対策を立てられてしまう事もありませんし」

そういうと、サーヴァント……キャスターは姿を消した。
しかし、まだ自分の近くに存在している事は感じる。
敵に姿を見られて正体を気取られない為、という事だろう。

もっとも、姿を見ただけではどんな英霊かわかる者などいないだろうが。


とりあえず、今自分がどういう状況に置かれているのか知りたい、そう思ってベッドから離れるとちょうど誰かが入ってきた。

?「あ、岸波さん
目が覚めたんですか?
よかったです」

?「体の方は異常ありませんから、もう歩き回っても大丈夫ですよ」

?「それと、セラフに入られた時に預からせていただいた記憶《メモリー》は返却させていただきましたので、ご安心を」

記憶の返却……?
おかしい。
今の自分が憶えているのは自分の名前とあの虚実な日常から今に至る事だけだ。
それ以前の記憶がまったく思い出せない。

桜「え、記憶の返却に不備がある、ですか……?
それはわたしには何とも。
わたし、間桐桜は運営用に作られたAIですので」

彼女には与えられた役割をこなす以外できない、ということか。

桜「あ、それからこれ、渡しておきますね」

渡されたそれは、何かの携帯端末らしい。
とりあえず連絡用の物みたいだが、別の用途もあるのだろう。

桜「それでは言峰神父に会ってきてください」

何をすればいいのか分からないし、ここは桜《AI》の言う通り、言峰神父に会いに行こう。

飯ってくるんで一旦終了


探索パートは………明日になっちゃうかな……

人いないと安価も出来んし今日は終わりで

居たんか


でもやらんよ、明日にそなえてネー
結構ムズい………と思う。

cccの言葉責め調教システムは幅広く採用されるべき


再開やー


……こまった、いない。
食堂から三階まで探し回ったがまったく見当たらない。

あの神父服《カソック》姿なら目立つはず。あと探していないのは屋上と弓道場くらいか……

いや、弓道場に行っても何があるわけでもあるまい。除外していいだろう。
なら屋上へ行こう。

屋上で空を仰ぐが目に写るのは照りつける日光でもなければ晴天に飛び交う鳥たちでもない。
延々と続く0と1の羅列。まったくもって殺風景。
それが何度目かの現実認識。

安穏な日々が続いていたあちらは虚像《ホロ》、おかしな世界が広がるこの世界こそが現実《リアル》。
まったく嫌になる。

?「……一通り調べてはみたけど、おおまかな作りはどこも、予選の学校とたいして変わらないのね」

壁や床をぺたぺたと触って、何やら呟いている美少女。

あれは……直接の面識はないけれど、きっと遠坂凛だろう。

容姿端麗、成績優秀な月海原学園のアイドル。
噂でも聞いたし、慎二からもずいぶん愚痴を吹き込まれた。
テンプレ通りならキツい性格をしているだろう。

なにより彼女の瞳に宿る強い意志の光は偶像《アイドル》などというかわいらしいイメージはありえない。


凛「あれ?
ちょっと、そこのあなた」
彼女の目が、こちらを見てふっと和らぐ。

凛「そう、あなたよ。
……そういえば、キャラの方は、まだチェックしてなかったわよね」

凛「うん、ちょうどいいわ。
ちょっとそこ動かないでね」

なんのこっちゃ、と突っ立っていたら不意に伸ばされた彼女の指先が頬に触れる。

……初対面の人間の顔を触るというのは如何なものか。

凛「へぇ、温かいんだ。生意気にも」

凛「……あれ?おかしいわね、顔が赤くなってるような気がするけど……」

少女の指が鼻、額、そして唇に触れる。

にゃろう、やられっぱなしは好きじゃない。

凛「え!?ちょっ!」

人の顔を好き勝手触る腕をガシリと掴む。
こちらの番だ。

凛「やっ……ちょっと……!」


(^q^)ペロォ
美少女の指美味しいれす
うぇっwwwwwwwwwうぇwwwwwwwww

凛「や、やだ……やめ……」

んんwwwwここでやめるなんてありえないですぞwwwwwwww美味しいですなwwwwwwwペロォwww

凛「やめんかーー!!!」ゴスッ

白野「ぐぇあ」メメタァ

見事なボディーブローな事で。

凛「ななな、なんなのよこのNPCは!!」

凛「ちょっと!なに笑ってんのよそこ!!」

誰もいない後方に叫ぶ彼女。
姿は見えないが彼女のサーヴァントが其処にいるのだろう。


凛「……え?で、でもマスターならもっと……こう……」

白野「地味で悪かったな」

凛「くっ、なんて恥ずかしい……」

凛「うるさい!
わたしだって失敗ぐらいするってーの!
痴女とか言うなっ!」

白野「いやいや、初対面で人の顔お゛」ゴス

凛「黙りなさい」

凛「だいたいマスターのくせに一般生徒《モブ》キャラみたいな顔してるあんたも悪いのよ!」

暴論すぎる。
性格がキツいのは予想通りだったな。

凛「今だってぼんやりした顔して。
まさかまだ予選の学生気分で、記憶がちゃんと戻ってないんじゃないでしょうね?」

的確に躊躇なく人の傷口抉ってきたな……

返答に困る。事実なのだから。

凛「え……本当に記憶が戻ってないの?
それって……かなりまずいわよ」

お腹ぺっこりんなんで暫しお待ちを

やっぱり親子丼(意味深)は美味しい
再開よー


凛「聖杯戦争のシステム上、ここから出られるのは、最後まで勝ち残ったマスターだけ」

凛「途中退出は許されていないわ」

凛「記憶に不備があっても、今までの戦闘経験《バトルログ》がなくても、ホームに戻るコトはできないわよ?」

凛「……あ、でも別に関係ないわね。
聖杯戦争の勝者は一人きり。
あなたは結局、どこかで脱落するんだから」

彼女の心配げな声が、急に醒めた。
敵にも成り得ない奴になど興味はない、そういう事だろうか。


キャス狐「ご主人様を前にして、何とも身のほど知らずな女ですねー。
んー、ヤっちゃいます?
私三人でもイケますよ?」

やめい、レイポゥと輪かんは駄目、絶対。二次なら許す。

それに勝ち残れない、というのは否定できない。

凛「……ま、ご愁傷さまとだけ言っておくわ」

凛「あなた、本戦に来る時に、魂のはしっこでもぶつけたんじゃない?」

そんな買ってきたケーキみたいな理由で記憶を失ってたまるか。


凛「ロストしたのか、リード不能になってるだけか、後で調べてみたら?」

凛「ま、どっちにしても、あなたは戦う姿勢が取れていないようだけど」

凛「覇気と言うか緊張感と言うか……
全体的に現実感が無いのよ。
記憶のあるなし、関係なくね」

凛「まだ夢を見てる気分なら改めなさい。
そんな足腰定まらない状態で勝てるほど、甘い戦いじゃないわよ」

記憶喪失で知識も何も無い。
なんでこんな戦争に参加したかすらもわからないんだ、正直どうでもいい。

その戦争なんてモノは放棄してキャスターと愛を育んでいたい。

凛「で、私はそんなあなたとは違って忙しいから。
もう行かせてもらうわね」

白野「さよーならー痴女」

凛「ペナルティさえなければこんなやつ……!」グヌヌ

行ってしまった……
うーん……とりあえず2-Aの教室に行こう。

―夕方―

………はっ!?
キャスターの尻尾を撫でていたらいつの間にか夕方になってしまっていた。
恐るべし、モフ尻尾。

そういえば当初の目的は言峰探しをしていたのだった。探しにいこう。

――いた。やっと見つけた。

言峰「君か、本戦出場おめでとう。
これより君は、正式に聖杯戦争の参加者となる」

言峰「今日この日より、君たち魔術師はこの先にあるアリーナという戦場で戦うことを宿命付けられた」

言峰「この戦いはトーナメント形式で行われる。
一回戦から七回戦まで勝ち進み、最終的に残った一人に聖杯が与えられる」

言峰「つまり、128人のマスターたちが毎週殺し合いを続け、最後に残った一人だけが聖杯に辿り着く」

言峰「非常に分かりやすいだろう?
どんな愚鈍な頭でも理解可能な、実にシンプルなシステムだ」

言峰「戦いは一回戦毎に7日間で行われる。
各マスター達には1日目から6日目までに、相手と戦う準備をする猶予期間《モラトリアム》がある」

言峰「君はこれから、6日間の猶予期間《モラトリアム》で、相手を殺す算段を整えればいい」

言峰「そして最終日の7日目に相手マスターとの最終決戦が行われ、勝者は生き残り、敗者にはご退場いただく、という具合だ」

言峰「何か聞きたい事があれば伝えよう。
最低限のルールを聞く権利は等しく与えられるものだからな」

聞きたい事、ね。
専門用語をつらつらと並べられても理解できない。シンプルにいこう。

白野「――この戦争でいう死、とは現実的な死か。
それとも遊戯《ゲーム》としての死《ゲームオーバー》なのか、それが聞きたい」

言峰「そうか。では、君が、無事に決戦にたどりつける事を祈ろう。
――ん?どうかしたかね?」

白野「その一回戦の対戦者ってのが決まってないんだけど」

言峰「何?決まっていない?」

言峰「ふむ……少々待ちたまえ……」

言峰「――妙な話だが、システムにエラーがあったようだ。
君の対戦組合せは明日までに手配しよう」

言峰「それから、最後にもう一つ。
本戦に勝ち進んだマスターには、個室が与えられる」


言峰「君が予選を過ごしたクラスの隣、2-Bが、入り口となっているので、この認証コードを携帯端末に入力《インストール》してかざしてみるといい」

言峰「さて、これ以上長話をしても仕方あるまい。
アリーナの扉を開けておいた」

言峰「今日のところはまず、アリーナの空気に慣れておきたまえ」

白野「あいあいさー」

自室、か。皆が皆敵であるこの状況下では一人きりになれる、いや正しくは二人だが。それは唯一の安息の地、殺し合うのなら一番大事な場所だろう。

あかん抜けた>>136の後に


言峰「――ふ、愚問だな。
しかしまぁここは電脳空間、現実ではない空間だ」

言峰「ここでの死《ゲームオーバー》は現実での死、と言われても信憑性がないだろう」

言峰「とりあえずは負ければすべてが終わる、それが分かっていれば十分だ」

……あれ?結局なにも疑問が解決されてなくないか?

白野「ふーん……じゃあもうないよ」


白野「あ、タイg……藤村先生」

藤村「うんー?いまなんて言いかけたのかなーきーしーなーみー?」

白野「いえー、彼氏っぽく下の名前で呼んでみようかなーってー」

藤村「じゃあダーリン、私のお願い聞いてくれるよねー?」

ちっ……めんどくさいな、この年増。

白野「おうともさー」

藤村「ありがとーダーリン!
それで実はね、私の愛用の竹刀が行方不明なのよ」

白野「そうかいハニーなら探しておくよアデュー」スタスタ

藤村「あ、ちょっとー!」

うん、アリーナに行く前に自室を覗いてみよう。

言峰に言われたとうり2-Bの扉に携帯端末をかざす。

――部屋といってもこれでは教室。

キャス狐「うわあ、ご主人様と二人っきり…
ムーンセルも、粋な事をしてくれます」

キャス狐「ここなら誰かに話を聞かれる心配もなさそうですね」

……つまりここならナニをしても人目にはつかない、と……

キャスターとナニかをしたい時はここに戻ることにしよう。



……ふへ

はい今日はここまで~
探索は明日だねうん


喰うのなら親子丼より姉妹丼のがいいです(直球)

以下基本システム


一日の探索でどこかに向かえるのは六回までです。

購買部、教会、保健室は決戦日などの戦闘前に強制移動になるので必要時以外移動選択肢にはでません。

現在の移動選択肢は

・屋上
・三階廊下
・図書室
・2-A
・自室
・二階廊下
・一階廊下
・噴水前
・校庭
・弓道場

です。


御存知の通り、最初の内はキーワードが手に入り次第図書室、がいいでしょう。

~階廊下はイベント以外では皆様の考えが反映される場となります。

ようするにスレ内で皆様がその敵のキーワードとなりえるレスがピックアップされ、モブマスターが代弁して白野に伝えます。
しかしこれといったレスが無い場合はどうでもいい事しか言いません。キーワードが出てこない時のギャンブル程度にお考えください。


アリーナではイベント以外戦闘が行われず、コンマに左右されます。

最初の指定安価のコンマが50以上ならキャスターのレベルがアリーナレベルと同じになります。
もうレベルが越えているならコンマx15のPPTを入手します。

次の指定安価のコンマが30以上ならトリガーゲットです。

以上が大雑把なシステムなのよさー


もうぬっとよー

型月はstaynightよりもメルティーブラッドをアニメ化&リメイク発売すべき


投下よー


さて、そろそろアリーナに向かうとしよう。

アリーナの場所はたしか、この非日常の現実へと踏み込んだ場所、一階の廊下の突き当たり。

なんとも複雑な気分になる。


辿り着いた一階廊下の突き当たりには虚像《よせん》から抜け出した時のようにしっかりとした扉がついていた。

しっかりとドアノブを掴んで扉を開け放った。


Arena level04

キャス狐「うっわー…殺風景ですねぇ!」

狐っ娘の彼女の言う通りとても殺風景な空間。
人形の従者と進んだ道に似ているが確実に違う部分がある。

それは、殺意、敵意。
前に戦った決まった運動《ルーチンワーク》をするだけのエネミーとは違う。
ここのエネミーは明確な敵意を持って襲いかかってくるのがわかる。


キャス狐「敵とかもいるみたいですけど、私が片っ端からやっつけちゃうんで、ご主人様は安心してくださいね!」

キャス狐「さあて今日はご主人様の初陣ですから……
あまり無理をせずほどほどにして、戦闘に慣れたら帰りましょう」

手始めに二つに割れたキューブ状の敵を倒し、少し進んだところで同型のエネミーを倒す。

そんな調子で進んでいくと先程倒してきたキューブ型とは違う蜂のようなエネミーに遭遇した。


キャス狐「うーん……今のご主人様じゃちょっとヤバめ。
今日のところはここまでにして、帰りませんか?」

キャスターが危険と言うのなら危険なのだろう。
今日はもう帰ろう。


―夜―

自室にて。
キャスターが不思議そうな顔で問いかけてくる。

キャス狐「うーん……?
ちょっと気になってたんですけど、私、力が出し切れていない気がするんです」

キャス狐「あ、ご主人様のせいじゃないですよ。
でもでも、ご主人様が戦闘に慣れてくれれば、もっと暴れられるかもしれないです!」

キャス狐「明日も一緒に、アリーナの探索しましょうね」

キャス狐「ご主人様がいれば私は無敵ですから、何も心配しないで大丈夫。
立ちふさがる奴はブッチギリで全殺しです!」

やだ…この子こわい……!
なんて言ってないで今日はもう寝よう。いろいろあって疲れた。

横になると案の定直ぐ様眠りに落ちてしまった。


―夜?―


「……ご主人様ー?寝ちゃいましたー?
………ぐっすりなご様子で…」

「ふっふっふ、夜はアダルティな時間」

「ならばヤる事は一つ……なんですがー明日に響いたら困りますしー」

「ここは味見ということで手を打ちましょう。
では早速……」

「いやん♪ご主人様のご主人様、とても立派……!」

「恐れながらこの駄狐めが、ご主人様のお相手を努めさせてもらいます」

「それでは、あーん♪」

おっとディナーの時間だ、暫しお待ちを

今日のご飯はぶっかけ(意味深)うどん
白くて(味が)濃ゆい(うどん)のが喉に絡み付きました


―昼―

うーん……疲れが抜けきらなかったのだろうか。
何故か僅かな脱力感がある。

pipipipipi!

突然、無機質な電子音が鳴り響く。
どうやらポケットにしまっておいた携帯端末から出ているらしい。

取り出すと、画面になにやら文字が表示されている。


::二階掲示板にて、次の対戦者を発表する。


対戦者の発表。
つまりは一騎打ちの、殺し合いの相手が知らされる、そういう事か。

兎に角、掲示板を見に行こう。幸いにもここを出て直ぐにあるのだから。

端末に従い、掲示板の前に来ると一枚の紙が目についた。

真っ白な紙に書かれているのは二人の名前。
一つは自分。
もう一つの名前は――

マスター:間桐慎二

??「へぇ。
まさか君が一回戦の相手とはね。
この本戦にいるだけでも驚きだったけどねぇ」


突然背後から声を掛けられた。振り返り、確認する。もちろん其処にいたのは――

慎二「けど、考えてみればそれもアリかな。
僕の友人に振り当てられてた以上、君も世界有数の魔術師《ウィザード》って事だもんな」

慎二「格の違いは歴然だけど、楽しく友人やってたワケだし。
一応、おめでとうと言っておくよ」

慎二「そういえば、君、予選をギリギリで通過したんだって?
どうせ、お情けで通してもらったんだろ?」

出たなワカメ!口を開けば嫌味しか出てこない。まあ、それが間桐慎二という男なのだけれど。

慎二「いいよねぇ凡俗は、いろいろハンデつけてもらってさ」

慎二「でも本戦からは実力勝負だから、勘違いしたままは良くないぜ?」

慎二「けど、ここの主催者も、なかなか見所があるじゃないか。
ほんと、一回戦目から盛り上げてくれるよ」

慎二「そうだろう?嗚呼!いかに仮初の友情だったとはいえ、勝利のためには友をも手にかけねばならないとは!」

慎二「悲しいな、なんと過酷な運命なんだろうか。
主人公の定番とはいえ、こればかりは僕も心苦しいよ」


慎二は陶酔した顔で叫ぶと、いつものにやついた表情に戻って、こちらの肩をぽんと叩いた。

慎二「ま、正々堂々と戦おうじゃないか。
大丈夫、結構いい勝負になると思うぜ?
君だって選ばれたマスターなんだから」

慎二「それじゃあ、次会う時は敵同士だ。
僕らの友情に恥じないよう、いい戦いにしようじゃないか!」

白野「ははっ、気安く触るなよクソワカメ」


聖杯戦争などどうでもいい、前にそう言ったが撤回しよう。

コイツみたいなムカつく奴には負けない。とことんブチのめす。こいつは特に念入りに。

白野「それじゃ、俺も暇じゃないんだ」

数秒の間、呆気にとられていた慎二も、はっと我に返り、憤怒の視線を向けて来る。
しかしそんな怒りは何のその、背中で受け流しながらその場を後にする。

キャス狐「ペナルティさえなければこんな奴、末代までEDを患うようにしてやるのにぃ~」

落ち着け、まずEDになったら末代産まれない。というかこいつが末代。

―夕方―

pipipipipipipi!

またもや携帯端末から電子音が鳴り響いた。

::第一暗号鍵《プライマルトリガー》を生成
アリーナにて取得されたし

第一暗号鍵《プライマルトリガー》……?
――何の事やら。
字面から察すると何かの鍵のようだが……

携帯端末の事については言峰に聞いてみよう。
確か、最低限のルールを聞く権利はあると言っていたはずだ。

あ、いた。

言峰「若きマスターよ。
アリーナへ向かう前に、私の話を聞いていきたまえ」
言峰「先ほど端末に、第一暗号鍵が生成されたと通信があっただろう?」

言峰「本戦の参加者は皆、六日の猶予期間のうちに、この暗号鍵《トリガー》を二つ、揃えなければならないルールとなっている」

白野「あいよー」

言峰「注意点を伝えておくが、七日目に闘技場に入る前の私闘は、学園であれ、アリーナであれ禁止されている」

言峰「万が一、アリーナで私闘に及んだ場合は、3ターンほどで、システム側から強制終了させられるだろう」

言峰「学園での私闘には、マスターのステータス低下という、罰則が加えられる。気をつけたまえ」


なるほど、確かにそうでもしなければ自室以外では気を休められなくなってしまうだろう。

なら早速アリーナに行こう。

慎二「お、岸波。
お前もトリガーを取りに行くのかい?
悪いけど、僕もこれから行くところさ」

慎二「ま、お前みたいなノロマには取れないかも知れないけどさ、せいぜいがんばんなよ、あはは!」

キャス狐「きーっ!私のご主人様を侮辱するとは、なんて身のほど知らずなんですかっ!?
あの胸元はだけ男は!」

キャス狐「マスター!早く追いかけましょう!
あんな海産物、私が懲らしめてやりますから!!」

血気盛んだなぁ……
まあうん、行くけどさ。

Arena Level04

キャス狐「――くんくん。あれ?
何だか海産物っぽい匂いがしますね……
これは、あのワカメ男に違いありません!」

キャス狐「考えようによっては、相手の情報を得られるチャンスですよ、マスター。アリーナにあいつらがいるうちに探しましょう」


キャス狐「ワカメはっけん!やっぱりいましたね。
ご主人様、チャンスですよ!」

そうなの、か?
まぁキャスターが言うならそうなんだろう。


慎二「遅かったじゃないか、岸波。
お前があまりにもモタモタしてるから、僕はもうトリガーをゲットしちゃったよ!」

慎二「あははっ、才能の差ってやつだからね。
うん、気にしなくてもいいよ!」

慎二「ついでだ、どうせ勝てないだろうから、僕のサーヴァントを見せてあげるよ」

慎二「トリガーを手に入れられないなら、ここでゲームオーバーになるのも、同じ事だろ?

たいした自信だなぁ……
かませ臭がハンパないぞ。

慎二「蜂の巣にしちゃってよ、遠慮なくさ!」

ワカメ鯖「……戯れ言はもう終いか?
ならば我から言う事はない、愚かな愚民には何を言っても無駄だからな」

慎二「な、生意気だぞ!
僕のサーヴァントの癖に!
いいからさっさとこいつをやっちゃってよ!」

ワカメ鯖「……ふん、まあいいだろう。
小僧、我を退屈させてくれるなよ?」

キャス狐「ちょっとー!
あなたの相手は私ですよう!」



イベント戦
3ターン凌いでください

キャス狐 ワカメ鯖

安価下  ??
安価下  ??
安価下  ??

安価下2  ??
安価下2  ??
安価下2  ??


230    3094
128

崩し 攻撃 防御

そういえば、最初からキャス狐のスキルって使えたっけ?

>>176
使えないんだなーそれが

キャス狐 ワカメ鯖

防御0  崩し22
防御0  崩し17
崩し0  崩し0

崩し0  崩し0
攻撃0  防御16
防御0  防御0


175    3094
128


キャスターの鏡が宙を翔る。
敵のサーヴァントの正面から、頭上から、背後から、あらゆる方向から仕掛ける。

「……ふん」

――しかし、敵のサーヴァントはどこからか剣を取りだし、攻撃の全てに対処する。

「なっ…!?」

鏡が弾かれ、守る物が無くなったキャスターにすぐさま接近し、斬りかかる。

間一髪、鏡が間に合い、キャスターと剣の間に滑り込む。

「きゃあ!」

だが、敵のサーヴァントはお構い無しに鏡ごとキャスターを吹き飛ばす。

素人目でも分かる。
あの敵、慎二のサーヴァントは

――強い

キャス狐 ワカメ鯖

安価下  ??
安価下  ??
安価下  ??

安価下2  ??
安価下2  ??
安価下2  ??


175    3094
128

キャス狐 ワカメ鯖

崩し0  崩し0
崩し0  崩し0
崩し12  崩し17

攻撃0  防御18
攻撃0  防御18
崩し12  崩し14


108    3070
128


――ダメージを与えられない。
この数回の激突を見ていた率直な感想だ。

どれだけ隙に突け込もうと捌かれる。
どれだけ完璧に防ごうが破られる。

ただ、二回ほど、至近距離で攻撃が相殺された反動で少なからずダメージを受けていた。

つまりキャスターに問題はない。
自分が足を引っ張ってしまっているのだ。

しかし、今は悔しがる時ではない。
このサーヴァントを退けた後、キャスターに慰めてもらいながら悔しがろう。

キャス狐 ワカメ鯖

安価下  ??
安価下  ??
安価下  ??

安価下2  ??
安価下2  ??
安価下2  ??


108    3070
128

キャス狐 ワカメ鯖

攻撃0  攻撃0
攻撃0  攻撃0
攻撃1  攻撃12

攻撃0  防御17
崩し0  攻撃15
崩し0  攻撃10
     EXTRA0

54    3060
128

《DRAW…》

連撃をくらい、とどめと言わんばかりの大振りの一撃が放たれ、今にもキャスターの体を貫こうとしたその瞬間。

「…ぐっ!?」

紙一重のところで攻撃がピタリと止まり、敵のサーヴァントは下腹部と頭を抑え、よろめいた。

「くそっ……マハめ…!」

マハ……?
いや、それよりもキャスターに距離を取らせなくては。

「っ……キャスター!」

「はいっ!」

硬直していたキャスターに激をとばし、距離を取らせる。

キャス狐「むっかーっ!か弱い乙女の柔肌に何たる狼藉!後であのワカメ、ギッタギタにシメてやります!」

声を荒げて不満を散らすキャスター。
しかしその実、表情からは疲労が滲み出ている。

キャス狐「てか、あのサーヴァントですけど、剣を使ってましたしセイバーっぽいですね。
ぽいだけで、はっきりとは言えませんが……」

白野「セイバーか、なるほど」

キャス狐「それに、途中で攻撃を止めたあれ。
恐らく呪いの類いです。
あの時だけアイツの魔力が乱れました」

呪い……たしか、マハが何とかって言ってたな。

まあ、それについては明日考えるとして、今日はもう帰ろう。
キャスターもキツいはずだ。

MATRIX level1

―夜―

キャス狐「あのワカメ、絶対許しません!
私だけならまだしも、ご主人様は弱くないんだから」

……いや、自分は弱い。
キャスターの足を引っ張るほどに弱い。
このままでは自分のせいで負けてしまう。

キャス狐「私たち英霊は、その真名を聞けば、誰でもその実体が判る様な存在です」

キャス狐「だから、情報収集して対策を練れば何とでもなります!
明日もがんばりましょうね、ご主人様!」

……フォローしてくれたのだろう。
……みっともないな、自分は。
足を引っ張るだけじゃ飽き足らず、心配まで掛けるなんて。

白野「……うん」

せめて、心配を掛けないように、前向きに物事を考えよう。

また抜けた、>>189の後にin

痛みが消えたのか、またもや剣をとり、飛びかかってくる敵サーヴァント。

――しかし、二人の距離は不可視の力によって、遠ざけられた。

慎二「チッ……
セラフに感知されたか。
まあいい、とどめを刺すまでもないからね」

慎二「そうやってゴミのように這いつくばっていればいいさ!
泣いて頼めば、子分にしてやってもいいぜ?」

慎二「まあ、このゲームの賞金も、少しは恵んでやるよ。
あははははははっ!」

そう言い残して慎二は転移した。

くそっ……スゴく言い返したかった。
でもそれは所詮、負け犬の遠吠え。
そんな慎二みたいな事はしたくない。


クラス:セイバー?

マスター:間桐慎二

真名:???

宝具:???


技能:【呪い】A+
生前の行いによって受けた呪い。
別段、生活する事に異常は出ないが、戦場での攻勢時、女性の陣痛のようなモノを患う。

この呪いを受けたのは彼だけでなく、ウラド人の男達も呪われている。

―夜?―

「……ご主人様ー?
お疲れでぐっすりですかー?」

「……みたいですね、タマモも今回ばかりはお疲れです~」

「ですので、明日に備えて今日はいーっぱい頂いちゃいますね♪」

「あん♪やっぱり大きい~♪
すんすん、このオス特有の匂い、癖になっちゃいそうです……♪」

「もう我慢できません!
あ~ん♪」

やっとこさ探索パートにいけた

明日からはバリバリ逝きますよー
お休みなさい

白野ってカッコイイキメ台詞ない気がする

はじめるヨー

決戦まであと4日

―夕方―

うぐぅ……朝から腰が痛い……変な体制で寝ていたのだろうか……

キャス狐「ご主人様、今日はどうされるんです?」

白野「今日はワカメ野郎のサーヴァントについて色々と調べようと思う」

キャスターが言うには真名がバレるという事は弱点がバレるのと同意義らしい。

あの圧倒的とも言える実力差を少しでも狭められるのなら自分のできる事を最大限しよう。

―二階廊下―

教室から出るやいなや荒げた声が聞こえた。

キャス狐「やや!
ワカメと赤いのが、早速もめてますね~」

キャス狐「これは、きっと、海藻男の情報ゲットのチャンスですよ
行ってみましょう!」


慎二の姿を見つけた。
静かにもめているようだ。

慎二「君はもう、アリーナには入ったのかい?」

慎二「なかなか面白いとこだったよ?
ファンタジックなものかと思ってたけど、わりとプリミティブなアプローチだったね」


慎二「神話再現的な静かの海ってところかな。
さっき、アームストロングをサーヴァントにしているマスターも見かけたしねぇ」

慎二「いや、シャレてるよ。
海ってのはホントいいテーマだ。
このゲーム、結構よくできてるじゃないか」

凛「あら。その分じゃ、いいサーヴァントを引いたみたいね」

凛「アジア圏有数のクラッカー、マトウシンジ君?」
慎二「ああ。
君には何度か煮え湯を飲まされたけど、今回は僕の勝ちだぜ?」

慎二「僕のカリスマと、王たる彼の槍があればまさに無敵。
いくら君が逆立ちしても、今回ばかりは届かない存在さ」


凛「へぇ、サーヴァントの情報を敵にしゃべっちゃうなんて、マトウくんったら、ずいぶんと余裕なんだ」

凛の声は優雅さを含みつつ、隠しきれない攻撃性で毒づいている。

自分の自慢を保護者さながらに流された挙句、自分の失態に気付き、慎二の顔がさっと赤くなる。

慎二「う……そ、そうさ!
あんまり一方的だとつまらないから、ハンデってヤツさ!」

慎二「で、でも大したハンデじゃないか、な?
ほら、僕のブラフかもしれないし、参考にする価値はないかもだよ……?」

必死、すごく必死。
さっきまでの威勢と余裕はどうした。打たれ弱すぎだぞ。


凛「そうね。さっきの迂闊な発言からじゃ、真名は想像の域を出ない」

凛「ま、それでも槍を使うクラスなら決まったようなものだし、どうせ、宝具も槍なんでしょ?」

凛「毒槍だとか、呪槍とか、どのみち普通の槍じゃないんでしょうね」

慎二「う……」

凛「ま、今のわたしにできるのは、物理防壁と解毒、解呪結晶を大量に用意しておくぐらいかしら」

慎二の顔が、みるみる青くなる。

サーヴァントの情報が敵に知られれば、対策も立てられてしまう。
個々の力が強力である以上、一方だけが対策を立ててしまえば、戦いの結果は明らかだ。

凛「あ、一つ忠告しておくけど。
私の分析《アナライズ》が正しいなら、無敵、はどうなのかしらね」

凛「頭に『脳弾』くらって放っておいても勝手に死ぬのを無敵、だなんて見栄を張りすぎじゃない?」

MATRIX level2 『脳弾』

慎二「ふ、ふん……まあいいさ。
知識だけあっても、実践できなきゃ意味ないし」

慎二「君と僕が必ず戦うとも限らないしね」

慎二は、そんな捨て台詞を吐いて立ち去るのが精一杯だった。

と、たまたま去る方向がこっちだったようで慎二と目があった。


白野「やっはろ~」

慎二「おまえ……!
まさか、そこでずっと見てたわけ!?」

慎二「ふ、ふん……どうせおまえじゃ、僕の……僕のサーヴァントは止められないさ」

慎二「どっちにしろ僕の勝ちは動かない。
じゃあな。おまえもせいぜい頑張れば?」

強気で言ったのだろうが声震えてましたよワカメさん。

早足気味に慎二は階段を降りていった。

凛「……やれやれ、緊張感に欠けるマスターが多いわね」

そう言い残して凛も行ってしまった。

白野「さて、情報収集と行こうか」

移動先

・屋上
・三階廊下
・二階廊下
・図書室
・一階廊下
・噴水前
・校庭
・弓道場

移動安価下2

―図書室―

たしか凛は脳弾がなんとか、と言っていた。
まずはそれについて調べよう。

『脳弾』

メスゲグラの脳を石灰で固めたもの。かのアルスター王の死因ともなった。

メスゲグラとは、レインスターの王。

「ヌイシュをだまし討ちにしてディアドラを奪った極悪なアルスターの王」を打ち倒した男。

白野「なるほどね、そしたら次は……」

移動先

・屋上
・三階廊下
・二階廊下
・一階廊下
・校庭
・弓道場

安価下

でぃなーやけん少しまっとっと

固くて太い棒(ミルクバー)をくわえて上下運動をすると出てくる白濁とした液体(溶けたアイス)が美味しいです


―二階廊下―

モブA「知ってる?サーヴァントの宝具って二つの伝説が混ざって正規の物とは異なった物もあるんだって」

いきなり話かけてきたと思ったらなんなんだこいつは。
いきなりドヤ顔で豆知識ぶつけてきやがって。勉強になったぞコノヤロー。

うーん……こんなものな。
今日はもうアリーナに向かおうか……

Arena level04

キャス狐「さー!バリバリいきますよ!ご主人様!」

安価真下コンマ50以上でキャス狐Lv up

安価下2コンマ30以上でトリガーゲット

レベル判定 成功!
トリガー判定 成功!

キャス狐「絶好調ですご主人様!」


キャス狐Lv04
HP:
MP:136
白野
MP:58
トリガーGET

ボーナス:鳳凰のマフラー
MP:+10
CODE:回復小 MP30

アイテムフォルダを開けると、オレンジを基点に端を赤に染め、金の羽根の刺繍があしらわれたマフラーが出てきた。

これがキャスターの言っていた礼装というやつか。
試しに首に巻いてみる。

キャス狐「キャー!カッコイイです!ご主人様!」

……照れるな。
ま、まあそれは置いておき、このマフラーは自身の魔力を消費し、サーヴァントを回復する事ができるようだ。

このような礼装さえあれば、自分はキャスターの力になる事ができるのだろうか。

―夜―

キャス狐「にゅー……」

キャスターはとても疲れていたようで、部屋に帰るなりベッドに倒れ込んでしまった。

直接戦闘をした訳でもない自分ですらこんなに疲れているんだ。キャスターはもっと疲れているだろう。

自分にもっと力があれば、彼女にこんな苦労をかける事もないだろうに。
つくづく自分に腹が立つ。
今の自分は胸を張ってキャスターの力になれていると言えない。だから、誓う。寝顔に言うのは少し、卑怯だけど。

白野「キャスター、君の為に己を磨く。君の力になりたいから。
だから、今は頼り無いけど、これからもよろしく」

安らかな顔で眠るキャスターの頬を一撫でしてから自分も就寝した。

―夜?―

「……ご主人様?寝てますよね?」

「狐のくせに狸寝入りしてたんですよ?気付きませんでした?」

「……でもうれしかったです、あんなにも想って貰って」

「だからもう……タマモのアソコはびちょびちょです♪我満できません♪」

「もうご主人様以外のマスターなんてあり得ません♪」

「ん…ほら……ご主人様の太いのが私の膣に入っていきますよ♪」

「あぁん♪深いぃ♪
腰砕けちゃうぅ♪」

ここまで
もうキャス狐との夜の営みだけ書こうかな(適当)


考察とか述べてくれてもいいのよー(震え声)

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