幼馴染「ばぶっ!」ヨチヨチ(141)

男「あぅあぅ……」

幼「ぅ? あぅぅ……?」

男「だぁ、ばぶ!」ポスポス

幼「あぅぃぃ」ペシペシ

男「きゃはははっ!」キャッキャ

幼「ゃきゃはは! あぶぅあっ!」キャッキャ



男母「二人とも仲良いわねぇ」

幼母「可愛いわねぇ」

男、幼馴染 1歳の時

後は任せた

男「…うっうっ」

男「びぇぇぇん~」

幼「あぶあぶ」ナデナデ

男「…ひっぐ、えぐ…ぶぅぅ」

幼「だぁだぁだ」ナデナデ

男「ばぶっ」ニコッ

幼「ばぶばぶ」ニコッ

幼・男「きゃっきゃっ♪」

男母「あら~幼ちゃん、男に優しくしてくれてありがとね。」

幼母「うちの子ほんと男くんのこと好きなのよ~」

男母「男のことよろしくね、幼ちゃん」ナデナデ

幼「あい」コク

幼母「まぁ、いいお返事ね♪」

……

……


幼「…くん、おとこくん…」

幼「男くん、男くん、早く起きてぇ」ユサユサ

男「…うん」ファァッ

男「幼か…自分で起きられるからさ、別に部屋まで毎日起こしに来なくてもいいんだぞ」

幼「起きられないから私が起こしに来てるんだよ。男くんあさ弱いもん。さっ、早く着替えてね」

男「ああ」

……

……

男「メロンパン、うま」モグモグ

幼「男くん!朝ご飯菓子パンだけじゃだめだよ」

幼「栄養がかたよっちゃうよ。私の作った朝ご飯食べるの!」

男「うん」

幼「サラダとかお味噌汁、おかず食べなきゃだめなの!」

男「朝からこんな食べられないよ…うまい…」モグモグ

……

……

幼「…ガス、水道、戸締まり…okだね」

幼「男くん急がなきゃ、予定より遅れてるよ」

男「まだ平気じゃないか?10分は余裕があるよ」

幼「余裕を持って行動しなきゃだめだよ。人生何があるかわからないんだよ!」

男「…人生って、話がでかいね」

幼「男くん、ハンカチ、ちり紙、ティッシュ持った?」

男「…持ってるよ…ちり紙とティッシュはいっしょじゃないのか?」

幼「さあ、早く行こっ!!」ギュッ

男「僕の腕あんまし引っ張んないで……痛い」

……

……

幼「男くん、お昼だよ!お弁当作ってきたから食べよ」

男「ああ…って、お重かよ」

男「…うん、うまそうだ」カパ

幼「でしょでしょ、栄養バランスも考えてあるんだよ」

男「…量はバランス考えてないけどな」

幼「男くんほっとくと、コンビニ弁当とかレトルトやカップめんばっかり食べるだもん」

男「…僕、そういうの好きなんだけど」

幼「だめだよ~、健康第一なんだから」

幼「……私のご飯、好きじゃないの?」

男「…嫌いなら食べないし。かなり美味しいと思う、幼の料理」パクパク

幼「…ホントに。ありがと、男くん」ニコッ
幼「さっ、どんどん食べて食べて~。お茶もあるよ~」ニコニコ
男「そんな食えないよ…どんだけあるんだよ」

lhr後

友「男~、今日も嫁とらぶらぶかぁ?」

友「まったく、いつも見せつけやがって…このこの」ツンツン

男「…友、またそんなこと言って」

男「…まあ、嫌いじゃないけどさ」

友「…お前ツンデレみたいな性格だよな。男子なのにめんどくせぇな…いや、むしろ萌えなのか」

友「ちょっとお前、女子になってみないか?ほら軽い気持ちでさ…」

友「男顔可愛いし、イケるって。女子じゃないのが残念だ」

男「軽い気持ちで性別超えてたまるか!!どうやって変わるんだよ!!嫌だよ!!」

友「え~、ツンデレ女子可愛いじゃん」

男「…もう、友がなればいいよ」

友「……悪くないな。めざすか女体化」

男「…マジかよ」

友「冗談だって。俺が女子になったら女の子と恋できないし」ケラケラ

男「友が言うと冗談に聞こえない…」

友「あははっ、そんなことより幼ちゃん、ますます張り切ってるじゃん。どうした?…まさかもう付き合いだしたのか?」

男「僕の両親が出張でさ…まあ、父さんに母さんが付いてったんだけど」

男「…なぜか母さんが幼に僕の面倒見るように言ったみたいで。幼がいつも以上にハッスルしてるんだ」

友「家族ぐるみの付き合いうらやましい…俺もあんな可愛い子に世話やかれてぇ…」

友「…今回だけじゃなく、いつも弁当やらなんやらお世話されてるし…羨ましいわ~」

男「…ちゃんと、感謝してるよ、幼にはいつもね」

友「…それ、面と向かって幼ちゃんに言ってやれよ。すげぇ喜ぶぞ」

男「…うん…でも恥ずかしいな。いつも顔突き合わせてるから…」カアッ

友「お前、マジツンデレだな。可愛いぞ」クスッ

男「うるさい」

友「ツンデレいいわぁ、ツンデレ女子来いっ!!」

……

幼「えへへ♪」

幼友「どうしたの幼ちゃん?」

幼「男くんが私の料理が美味しいって言ってくれたの~」ニコニコ

幼友「へぇ~、良かったねぇ」

幼「うん」ニコッ
幼「これでまた、男くんの理想のタイプに近づけたよぉ」
幼「男くん前ねぇ…」

……

友「料理のできる女の子、いいよな」

男「…ああ、うんそうだね」

友「味見であーんしてもらいてぇ!」

男「…気持ちはわかるけどね」

……

幼「…って」

幼友「…それだと、友君の好みじゃ」

幼「えへへ~」

幼友「…聞いてないのね」

幼「それから頑張って、だいぶお料理上手になったんだよ」

幼友「…まあ、幸せならいいかな…頑張って」

幼「うん、わたし頑張るよ!!」ニコッ

幼「男くんのご両親ね、お仕事でしばらくお留守なの」

幼友「そうなんだ。じゃ、幼ちゃんが色々お手伝いしてあげないとね」

幼「うん、おばさんから男くんのお世話任されてるからね」
幼「今回はちゃんすだよ!全力で男くんの理想の女の子目指すよっ!!」

幼「まずはいっぱいアピールするもん!!」フンス

幼友「ほどほどにね…」(男くんも大変ね…)

幼「じゃ幼友ちゃん、ばいばい」ニコ

幼友「はーい、またね」

幼「男くーん、帰ろっ!!」ニコッ

友「…お前はツンデレの素晴らしさを理解していない!!」

男「あ~、理解したよ。ツンデレ素晴らしい、最高っ!!」

男(アニメか何かの影響か…友よ)

男(友はハマりやすいからな。その上飽きっぽい…すぐにまた別の何かに夢中になるさ…妹キャラ万歳とか)

幼「…ツンデレ」

男「あっ、幼か…そうだな、もう帰らなきゃな」

幼「…うん、帰ろ…」

男「行こう、幼。友じゃあな」

友「…ツンデレには我々現代人が失った恥じらいと、矛盾する意外性の要素からなるハーモニーがある。これは…」

帰り道

幼「男くん、晩ご飯なに食べたい?わたし何でも作るよっ」

男「何でもいいよ。幼が作る物、美味しいから」ニコ

幼「えへへ~、そんな、何でも美味しいなんて…」モジモジ

幼「…ってだめだよ。なんでもがいちばん困るの!!アイデアほしいから聞いてるんだもん!!しっかり言って!!」

男「僕的には何でも美味しいって誉めてるんだが、…ハンバーグとか、スープはミネストローネとか」

幼「おーけい!作るよハンバーグ!!男くんの大好物だもんねっ!!」

男「…なんでそんな張り切ってるんだよ、幼?」

幼「男くんの面倒見るように、おばさんから頼まれてるからだよ。普段からだけど」

幼「信頼には応えないとね。今回はご両親がいないから特に」

幼「それに昔からの約束なの…男くんをずっと支えるって。だから…」

幼「それに、わたしも男くんが嬉しいと幸せなのっ」ニコッ

幼「私たちずっと仲良しだからね」ニコッ

男「…幼」ニコッ

幼「それにわたしのほうがお姉さんだしね。可愛い弟、男くんのお世話しなきゃ」

男「…それいつも言うけど、僕より3ヶ月誕生日早いだけだろ」

幼「3ヶ月は大きいもん」

幼「…あっ、そうだ男くん」

男「…なに?」

幼「…ツンデレって、好き?」

男「…ああ、かわいいんじゃないのか」

男(またツンデレか…流行ってんのか?)

幼「…そっかぁ」

幼「…男くん」

男「うん?」

幼「わたし、がんばるからね」ニコッ

男「ああ…」(…なにを?)

幼「…まずは帰ったあとしっかり調べなきゃ…」ボソッ

男(…よくわかんないが、面倒くさいことにならなきゃいいけど)

幼「…男くんの理想を目指してがんばろ」ボソッ

男(がんばる幼はかわいいけど、空回りしがちなんだよな…普段からかわいいし、一生懸命なのがいいけど…)

幼「……」(考え中)

夕食

幼「男くん、あーん」

男「…いや、自分で食べられるから」モグモグ

幼「そうだよね、ごめん…」ショボーン

男「…ほら」アーン

幼「男くん」ジワッ

男「早く、顎が疲れる」

幼「…えいっ」サッ

男「」パクッ 

男「ん、うまい。ありがと、幼」モグモグ

幼「えへへ~、良かったぁ」

幼「ん…あっ、ハンバーグ美味しくできたぁ」モグモグ

男「うん、よくできてる。ホントありがとな」

男(…幼におかしなところはない。大丈夫そうだな)

幼「男くんとご飯♪」

……

幼「片付けできたね~」

男「テレビでも見ようか」

テレビ「♪」

幼「男くん」

男「…なんだよ」

幼「…ふたりっきり、だね」ニコッ

男「…うん」

男「でも、よく2人っきりにはなるよね」

幼「でもでも、なんかうれしくて…いつもと違う感じがするの…なんでかな?」

男「…そう」

男(…やっぱりなんか変だ。テンションが上下が激しい)

幼「ふふ」ズイッ

男(…距離をつめた…)

幼「えへへ」

幼「男くん」ニコッ

男「なんだよ」

幼「ふふ」ズズイッ

男(また近づいてきた…)

幼「男くんはさぁ…」

幼「今、わたしといて楽しい?」ジッ

男(上目遣いかわいいな…)

男「…楽しいよ…幼といると、いつも通りの当たり前な感じで落ち着くから」

幼「…当たり前かぁ」プクー

幼「わたしはね、男くんといると楽しいしホッとするけど、どきどきもするんだよ」

幼「…なんでかなぁ」 ポッ

幼「……」カアアッ

男「…うん、なんでかな」

男(…なぜ顔を赤らめる…艶っぽいじゃんか)

幼「……」

男「……」

男(…気まずい)

男(…幼が僕の両親の信頼を得ているように、幼のご両親から僕も信用されている)

男(僕は幼を守らなくてはいけない、絶対にどんなときも)

男「あのさ…幼…」
幼「おとこくん…」カアッ

電話「」ジリリリン

男「……」ガチャ

友『よう、男~!!』

男「…なんだ友か…なんの用だ?」

幼「……」

友『お前が見たいって言ってた映画のdvd借りれたぜ~!!今、俺、暇で暇でたまんなくてさぁ』

友『一人より大勢で見たほうが楽しいから、お前も来いよ!!友友(友の友人)も来てるぞ!!』

男「……だってさ、幼」

幼「……」

友『ん…幼ちゃんもいんの?じゃ、ふたりで来いよ、皆で盛り上げようぜー』

男「……」

男「…いや、いいよ。明日も学校あるし、なんか疲れてるから」

友『…そっか。残念だな、また誘うよ』

男「うん、じゃあね」

友『じゃあ』

ガチャン

男「……」

幼「…男くん」

男「ん」クルッ

幼「わたし帰るね…少し用事思い出しちゃって」

男「えっ用事?…ああ、そう」

幼「じゃまた明日ね」バタバタ

男「気をつけてな、すぐ近所だけど…」
男「走って帰った…」

男「幼…」

……

幼の部屋

幼「うぅぅ…」
幼「あと少しだったのにぃ…」

幼「…もっと計画的に効果的に攻めなきゃ」
幼「早速、作戦始めるよ…」

幼「わたし頑張るよ、おーっ!!」

翌朝

男「zzz」スヤスヤ

幼「男くん、男くん」

男「zzz」

幼「もー、起きなきゃ知らないんだから」

男「うん…幼。おはよう」

幼「なんでそんなにお寝坊さんなわけ。わたしだって面倒みきれないんだからっ!」

男「…ああ…いつも悪いね、ごめん」

幼「謝ったってだめだもん!」

男「さて着替えるか…」

幼「早く着替えなきゃ、許さないから!」

男「ああ、早く着替えるよ」

男「…なんか幼怒ってる?」

幼「怒ってないもん!」

男「…怒ってるじゃん?」

……

幼「は、早く食べなきゃだめなんだから。遅刻しちゃうんだよっ」

男「わかったわかった」パクッ

幼「でも、喉に詰まらせないように注意しなきゃだめだからね!」

男「厳しいのか優しいのか、急がなきゃいけないのかゆっくり食べなきゃいけないのか、わからないな…」

男「…うまいな、味噌汁」ニコッ

幼「」カアッ

幼「男くんのために一生懸命つくったわけじゃないんだからぁっ!!」カアアッ

男「…幼、一体どうした?」

……

男「さて、行こうか」

幼「うん、えへへ~、今日も男くんと学校に…行けるなんて嬉しくないんだから!!」プイッ

幼「でも仕方ないから、いっしょに行ってあげる。わたしに感謝だよっ!」ニコッ

男「…いつもいっしょに通ってるだろ」

男(幼がおかしい…いつも不思議だけど、いつもより変だ)

男(なんか可愛いけど…)

ツンデレは難しいので上手くかけません。てか間違えてます。みている人いたらありがとうございます。

学校 教室

幼「男くんは明日期限の宿題済ませた?わたしは終わったよ」

男「いや、今日やるつもりだけど」

幼「早くやらないとだめなんだから…まったくもー、男くんは」

幼「もうっ、仕方ないなぁ…仕方ないから、わたしが教えてあげるしかないね」

男「ああ、ありがとう。頼むよ」

幼「まったくもー、男くんはわたしがついてないと、全然だめなんだからぁ」ニコニコ

男「うん、ごめんね」

男(…なんか、おかしなキャラ作りしてるな、幼…ヤッカイだな)

幼「えへへっ」

友「…だからさ、妹キャラは至高なんだって。可愛い子が甘えてくれるなんて最高だろ…」

女 「…そうですね、あははっ」

女「…なんでこんな人のこと…」ボソッ

友「…義妹はいいぞ、結婚できるし。でも実妹も絆が深くて捨てがたい…」

女「はい、わかります」

友「…だから…おっ!幼ちゃん、男、おはーっ!!」

男「おはよう、友」

幼「友くん、おはよ」

女「ふたりとも、おはようございます」ペコリ

幼「相変わらず、女ちゃんは礼儀正しいね」

女「そんなことないですよ。、幼ちゃんだってしっかりしてます」

幼「えへへ~、ありがと」

幼・女「」ニコニコ

友「美少女のからみか…朝から目が癒やされるな」

友「幼ちゃんのふにゃっした笑顔に、女ちゃんのおしとやかな笑顔…いいわ~」

男「…友、朝から絶好調だな」

友「ああ、今日も快調だぜっ!!」

男「…良かったな」

幼「…ねぇねぇ、男くんはこっちのとそっちのキーホルダー、どっちが好き?」
女「…わたしはこっちの温泉キューピーちゃんが好きです。浴衣可愛いですよね」

男「…こっちかな」

幼「振り袖キューピーちゃんだね。わたしもこれ好き。やっぱり男くんと相性ばっちりだね」ニコッ

幼「…ふ、ふん。男くんと気が合うのなんて、すっごく嬉しいんだからねっ!!」

幼「さすがいっしょに育った男くん、なんて思ってないもん!!」

男「…なんなんだ、これ」

友「…可愛いな」ニコ

友「…幼ちゃんどうしたん?キャラが変わってるぞ」

男「…いや、さっぱり…友がおかしなこと、吹き込んだじゃないのか?」

友「…ん、俺は心当たりないけど…」

幼「わたし、どこもおかしくなんてないもん!」

友「…おわっ!?」

男「話聞いてたのか」

幼「わたしはいつもこんな感じだよ。ふだん通りだもん」

男「いや、絶対違うから…」

女「…確かに」

幼「わたし、がんばるんだからっ!!」

男「頑張るって言ってるし。やっぱりキャラ作りじゃないか…」

幼「キャラなんて作ってない!!そんな男くん知らないんだからねっ!!」

友「…こいつらおもしれ~」クスッ

女「…はい、よくわかります」ニコッ

体育 グラウンド

男「…ドッジボールか」

友「燃えるなぁー!俺の黄金のかわしテクを見せてやる!」

男「…昼飯前にキツい運動は避けたいな」

友「…お前は相変わらずの無気力ヤレヤレ系だな…足手まといになるなよ」

男「…あっ」

友「幼ちゃんだな…出番まちかな」

……

幼「…体育苦手だなぁ」

幼友「まぁ、頑張りましょう。あとでコアラのマーチあげるから」

幼「コアラのマーチではしゃぐわたしじゃないよー…なに味?…いちご味がいいな」

幼友「…結局食べたいのね…いちご味だよ。幼好きだから買っといたの」

幼「わぁーい」ニコニコ

女「かわいいですね、幼ちゃん」クスクス

幼「……」ジーッ

幼「…男くんだぁ」

幼「男くん、男くん」ブンブン

幼「…気づいてくれたぁ」

幼「良かった~」フニャア

幼「…じゃない…男くんのことなんか、いつも気にしてないんだからっ!!」

幼「…気づいてくれて良かったなんて、思ってないもん!!」

幼「手を振り返してもらってうれしくなんかないんだからねっ!!」

幼友「良かったんだね」ニコニコ

女「嬉しかったんですね」ニコニコ

幼「男くんもうれしいのかな…わたしが見てると…」

幼「…ううん、喜んでるのは男くんのほうだもん!」

幼「…ほんと男くん、わたしが見てないとダメなんだから」

幼「もー、仕方ないなぁ。仕方ないから、男くん応援するしかないね。ほんと仕方ないんだから」ニコニコ

幼「がんばれ~、男くん!!」ブンブン

幼友「ツンデレキャラは通すのね…」

女「でも幼ちゃん楽しそうですね」ニコ

幼友「ねっ♪」

女「…ていうか、あれツンデレキャラなんですか…なんだろうって思ってました…」

幼友「そうじゃないかなって…なんとなく」

幼友「ほら、あの子少しずれてるから…」

女「確かに…でも」
幼友「そうそう」

幼友・女「そこが可愛い」

女「ですね」

幼友「…女ちゃんもわかってるね」

……

男「ふふ」(手を振り)

男「…さて仕方ない、やるか」

友「…お前わかりやすいな」

男「…まずは準備体操から」サッサッ

男「…幼も頑張れ」ボソッ

……

幼「男くん!わたしもがんばるよ~!!」フンス

女・幼友「」ニコニコ

……

幼「男くん、男くんっ!」

幼「わたしいっぱいがんばったよっ。ドッジボールでね、最後まで残ったんだよ!」

女「だから勝てたんだよ。幼に感謝だね」

男「…そうか、良かったな」ニコッ

幼「男くんもがんばってたよね。わたし見てたよ」ニコッ

友「こいつ、メチャクチャ気合い入れてドッジしてたんだぞ」

友「…ハリキリ過ぎてずっこけて、とられたんだけどな」

男「…うるさいな」ムスッ

友「でも、男が時間稼ぎしたおかげで勝てたんだけどな」

幼「いい子いい子、男はエラいね~」ナデナデ

男「やめろよ、みんな見てる……まぁいいか…」ニコ

友「…やっぱツンデレだな、男は」

友「男ががんばったのは幼ちゃんが応援してたからだろ…幼ちゃん大好きなクセに」ニマニマ

男「…別に」プイ

幼「えへへ~、そうなの~」

幼「男く~ん」ギュッ
男「抱きつくな~、苦しいぃ」

幼「」スリスリ

幼友「あはは」

友「……いいな」

女「友くんっ」

女「友くんも素敵でしたよ。友くんの活躍で勝てたんですから」

女「ボールさばき、格好良かったですよ」ニコッ

友「そっか…見ててくれたんだ、女ちゃん」

女「はい」

幼友「…甘酸っぱい空気で満ち満ちてる…うらやましいなぁ」

幼(…あっ)

幼(ツンデレ忘れちゃった…)

幼「…むぅ」

幼「……」ジーッ

男「…どうした?」

幼「…男くんケガしてる、ひじ」

男「ああ、気づかなかった、ホントだな」

男「さっきコケたときだな」

幼「…ちょっとみせてね」ジーッ

幼「消毒して、バンドエイド貼ったげる。教室に応急手当てセットあるから行こう」

男「…悪いな」

幼「…あっ…勘違いしないでよねっ、別に心配してるわけじゃないんだからっ!…」

幼「…別にいいよ、男くんのお世話はわたしの仕事だもん」

幼「わたしは男くんのお姉さんだからね」エッヘン

男「…またそれかよ」クスッ

幼「……えへへっ」

男「…どうかしたか?」

幼「ん…昔と変わらないなぁってね」

幼「じゃあ、教室帰ろ」グイッ

男「…あんまし腕引っ張るなよ」

幼「えへへっ」

……

数日後

男「…幼の妙なキャラが止まらない…」
男「…ふぅ」

友「幼ちゃんの振る舞いのことか?」

男「ああ、少し心配でね…幼、ハリキリ過ぎるタイプだから…最近疲れてきてるみたいだし、幼」

男「でもなんか一生懸命だから邪魔できなくて…それに…可愛いし」

友「…複雑なんだなぁ男も…可愛いのは確かだけど」

男「…まぁ、ムリしなければいいかな」

……

幼「…ふぅ」

幼「…疲れちゃうなぁ」

幼友「…あのツンデレモドキのせいで?ムリなキャラ付けなんてしなくてもいいのに…」

幼「ツンデレモドキじゃないもんっ!正真正銘のツンデレなの!!」

幼友「幼にツンデレはムリだって。素直さのかたまりだもん」

女「幼ちゃんが男くんのこと大好きなのはみんな知ってますし」ニコ

幼友「ストレートに告白しようよ。なんでしないの?」

幼「……」

……

中学生時代

男「…急に屋上に呼び出してなんか用か?」

幼「…男くん」カアッ

男「どうした?」

幼「…男くんっ!」カアアッ

男「幼?」

幼「」プシュー

男「…いったいどうした…って顔真っ赤じゃん!熱か?とにかく保健室に…」

幼(…告白)グスッ

高校時代

幼「男くんに らぶれたー を渡して思いを伝えるよっ」

幼「直接告白するのは恥ずかしくて失敗しちゃうからね。らぶれたー作戦、名案だよね、さすがわたしっ」

幼「さっそく男くんの下駄箱に入れるよっ!」サッ

……

女子生徒「この手紙、幼さんですよね…あの、女の子同士ですし、こういうのはちょっと…幼さん可愛いですけど…」モジモジ

幼「うわーん、間違えちゃったよぉ!!わたしベタ過ぎるよっ!!」

女子生徒「…あのっ、幼さんさえ良ければ…私」

幼「…うう…どうしよう、これ…」

……

幼「…ってわけなの…」

女「…なるほど」

幼友「…幼らしいね」

幼「だから今回は頑張らなきゃ」

幼「わたしから告白できないならむこうからしてもらうの」

幼「わたしの魅力にメロメロにさせて、男くんから告白してもらうんだ」

幼「そのためのツンデレ作戦だよ。普段と違うわたしに男くんもドキドキしてくれるはず」

幼「わたし、あきらめないよっ!」

幼「必ず男くんのハートをげっとするよ!待っててね、男くん!!」

幼友「…まぁ、がんばってね」

女「…一生懸命なのはいいこと…ですよね?」

幼「まだまだ作戦続けるよっ、これからなんだからねっ!!」フンス

……

幼「調理実習だね」

幼「ぶり照りと豚汁が課題メニューだよ。わたし、料理が得意だから男くんへアピールできるね」

幼「頑張らなきゃっ」フンス

見てくれてるかた
いたらありがとうございます

幼「」フンス

女「幼ちゃん張り切ってますね」ニコ

幼友「そうねえ…空回りしなきゃいいけど…」

女「あはは」

幼友「でも料理がうまいのはほんとだから楽しみだよ」

女「ええ、おいしいですよね、幼ちゃんの料理」

幼友「うんうん」

女「…わたしも料理うまくなりたいな…」ボソッ

男「今日の調理実習は、自由に作った班ごとに料理するんだって」

男「…だからもちろん僕らの班はいつものメンバー」

幼「わたしと男くんと幼友ちゃん、女ちゃん、友くんだね」

幼「男くんはわたしと同じ班で嬉しい?」

男「…いつもこうだし、当たり前かな…悪くはないよ」

友「でたな、ツンデレ」

幼「もう仕方ないなぁ、そんなにわたしと同じ班で嬉しいの?」ニコニコ

幼「わたしは別にどうでもいいんだよ。でもでも、男くんがどうしてもわたしと、同じ班になりたいみたいだったからね…仕方なくだよ」

幼「だから全然男くんと同じ班で嬉しくなんてないんだよ、ホントだよ」ニコニコ

友「満面の笑顔でこの発言です」

幼「」ニコニコ

幼友「ダブルツンデレってめんどくさいね~」クスッ

友「幼ちゃんのアレ、ツンデレだったのか…わからんかった…」

女「でもなんでツンデレなんでしょう?男くんにアピールするのに演じるキャラって、他にもありますよね」

幼友「…マンガか何かかなぁ、幼ちゃん影響受けやすいから」

友「…なんでだろうなぁ?不思議だな」

幼「♪」ダキツキ

男「……」(動けない、イヤじゃないが…)

幼「……」

幼「…あっ」

無口娘「……」

地味夫「……」

友「…あいつら余っちゃったのか」

幼友「引っ込み思案っぽいからね…誘ってみる?」

友「そうだな…ってか、幼ちゃん、もう…」

幼「」スタスタ

幼友「早いね」

幼「…ねえねえ、わたしたちといっしょに実習やらない?」

幼「人が多いと楽しいよ?」ニコッ

地味夫「……」

無口娘「……」


……

幼「連れてきたよ」

地味夫・無口娘「よろしくお願いします」ペコリ

友「仲良くやろうぜ」

女「よろしくお願いしますね」ニコッ

幼友「よろしくね」ニコ

男「よろしく」ペコ

男「よし、じゃあ始めるか」

幼「お~っ!」

男「……」ニコッ

男(…幼は、変わらないな)

幼友「…男くん、どうしたの?」

男「なんでもないよ」ニコ

友「なんか顔がホッコリしてるな…何でだろ?」

男「……ふふ」ジッ

幼「いっしょにがんばろうねぇ♪」

地味夫・無口娘「はい」

おやすみなさいませ

幼「……ふんふん、地味夫くんは鉄道好きなんだぁ。どんなの好きなの。わたし、詳しくないけど教えて」

幼「無口娘ちゃんは和食と洋食、どっちが好き?……へぇ、お菓子作り得意なんだぁ…じゃあ、こんど教えてね。わたしも料理教えるから」

ワイワイ

男「ふふ」

友「…さっきからずっと嬉しそうだな、男。マジでどうした?」

女「確かに実習中ニコニコしてますもんね、男くん…何かありましたか?」

男「…いやね」

男「…幼っていいやつだよな、みんなに優しくて…でいつも一生懸命で」

女「そうですよね、すごいいい子ですよね、幼ちゃん」

友「ああ…でもそんなこと、男がいちばんよく知ってることだよな」

男「まあな」

友「……」クスッ

友「お前、幼ちゃん大好きだよな」

男「」

男「だ、大好きぃ!?……ははっ、そんなことないぞ、な、何でそう思うんだよ?僕らはただの、その家族?みたいな…」

友「…なんで今更そんな動揺すんだよ…いつも言われてんのに。とっくに幼ちゃんへの気持ちなんて、バレバレだぞ?」

男「……」

男(…感傷に浸りきってたから、受け流せなかった。…てか、普段からそんな僕バレバレだったのか…)

友「早く告白しろよ。なんでもたもたしてんだ?」

文章とか展開が不自然だったりおかしくないか心配だな
最近、詰まり気味でして

男「……」

男「…幼が僕の両親と約束してるだろ、僕の面倒見ろってヤツ」

女「いつも幼ちゃんが言ってるの、ですね」

友「それで?」

男「…僕も似たような約束してるんだ」

男「幼のそばでずっと幼を守るって」

男「…だからさ、こうなんていうか…大事にしなきゃいけないんだよ、幼を」

友「…それでどうして幼ちゃんに告白しないことに繋がるんだ?付き合って大事にしてやれば?」

女「そうですよ…あと、幼ちゃんに振られたりはしないと思いますよ。きっと大丈夫ですよ」

友「そうだよ。それから大切にしてあげろよ、幼ちゃんを。…まあ、お前は言われなくてもめちゃくちゃ大事にするだろうけど」

男「……」

男「…幼さ、年頃なのに僕との距離に無防備すぎるんだよ。…恥じらいがないというか」


男「どんな時間帯でも平気で2人っきりになるし、すぐに抱きつくし、ひざの上とか乗るし…」

友「…ノロケてんのか」

女「…みたいですね」

男「…もう高一だろ僕ら。僕も若い男子だからさ、もやもやするんだよ」

男「…そんな中で付き合ったりしたら、僕は幼に何かしちゃうんじゃないかって…」

男「…心配なんだよ。…僕は本当にあいつが大切なんだ。ずっといっしょだったから、絶対に傷つけたくないんだ…」

幼友「…大丈夫なんじゃないかな」

男「…わっ!?」

友「…幼友か…急に入って来たから、びびったわ…」

女「幼友ちゃんが来たってことは幼ちゃんは?今までの、聞こえちゃってますか?」

幼友「大丈夫聞こえてないから。向こうで無口娘ちゃん達と話しながら、作業中だよ」

男「……」

幼友「…あのね男くん、女の子もね、応えてほしいからアピールするんだよ」

幼友「幼ちゃんもね、なんにも考えないでくっついてるわけじゃないんじゃないかな?」

幼友「もちろん、まずはしっかり告白しなきゃだけど、そのあとは男くんがしっかり考えて、そのとおりに行動すればいいんじゃないかな?」

幼友「男くん、幼ちゃんのことしっかり考えてるんだし、きっと幼ちゃんも嫌じゃないと思うよ。わかってもらえるよ」

幼友「…と恋愛経験のない私の、女子としての意見を言いました…エラそうなこと言ってゴメンね」

男「……そっか」

男「まずは勇気を出して告白か…できるかな?」

男「卑怯だけど、うやむやな感じでいっしょにいられたらって思ってた…」

男「でも、それじゃいけないよな…しっかり自分で言わなくちゃ…幼を好きだって…」

男「…よしっ!」グッ

友「…まぁがんばれや、とりあえずチャレンジだろ」ポンポン

幼友「そうそう、がんばれ、がんばれ」ニコッ

女「…勇気を出して、告白かぁ」ボソッ

男「…でもつきあったらさ…するんだよね…」ポッ

男「…ち、ちゅう とか」カアアッ

友・幼友「……」

女「…うんうん、照れちゃいますよね」コクコク

男「…うん……ちゅう なんて考えただけで照れちゃうよ、僕には想像できない…」カアアッ

友(…今更かい…普段あんないちゃいちゃしてて…)

幼友(どんだけピュアなのよ…照れて告白できない幼ちゃんもいい勝負だけど…むしろお似合いかな)

幼友「…まぁ、がんばってね」

男「うん」

男「おかげで決心できたよ。みんなありがとう」

調理実習 実食中

男(…とはいったものの、やっぱり告白するのは大変そうだ。僕は度の過ぎた照れ屋だ)

男(だから幼のアプローチに対して、素直に応えられなかった)

男(…それに告白して、二人の関係がギクシャクするのが怖い。)

男(気まずくなって、今まで通りのふたりじゃなくなってしまうかもしれない)

男(…僕は臆病者だ)

幼「……」ジーッ

幼「男くんどうしたの?なんか暗いね」

男「…そんなことないよ、ほら」ニコッ

幼「…そう」

幼「男くん、ほらあ~ん」サッ

男「……」

男「」パクッ

男「…うまいな」モグモグ

幼「このぶり照り、わたしが味付けしたんだよ」

男「…うん、前作ってもらったときと同じ味だね」ニコッ

幼「えへへ、男くんにわかってもらえてうれしいな~」ニコッ

幼「……」

幼「…あっ、調理実習だから仕方なくだよ。別に男くんのために作ったんじゃないんだからねっ!」プイッ

幼「普段和食全般とか、今日のためにぶり照りをとか、男くんのために練習してないもん!!」

男「」ニコッ

幼「……」

幼「男くん、笑ってくれたね」

男「うん?」

幼「悩んでるみたいだから心配だったんだよ」

幼「おいしいものを食べると幸せになれるからね。わたしのぶりの照り焼き、良かったみたい」ニコッ

幼「これからもおいしいの作るから、男くんに楽しく食べてほしいな」

男「……」

男「ありがとう、楽しみにしてるよ。幼の料理いつもおいしいから」ニコッ

幼「えへへ~。うん、わたしがんばるっ」

男(…まずは、少しずつ素直になろうかな)

男(…幼に対して感謝したり、一緒にいて楽しかったり、そんな気持ちを伝えていこう)

男(…そして、遠くないうちに…)

幼(…ツンデレ忘れがちだよぉ)

幼(男くんといると嬉しくて、素になっちゃうなぁ)

幼(…あれそういえば男くん、いつも あーん イヤがるよね。今、普通にしてくれたけど。……あとなんか素直なかんじがする)

幼(何かあったのかなぁ。……まぁ、嬉しかったからいいかな)

幼「」ニコニコ

女「……」

女「友くん!」

友「…うん?」

女「あ~ん」サッ

友「…ええと…何?」

お付き合いどうも
おやすみなさいませ

女「…ええと、幼ちゃんがやってるのを見たら、思わずやりたくなっちゃいました」

女「」ポッ

女「…ダメですよね…あははっ…ごめんなさい」

友「……」

友「」パクッ

友「…うまいな」

女「…えへへ」

友「……」カアアッ

女「」ニコッ

幼友「……」

幼友「…どっちを向いてもリア充ばっかね…なんなのよ…」

放課後 男宅

幼「んーっ」ノビー

幼「…男くんちのリビングって居心地いいね。すっごい安らぐよぉ」

幼「まぁ、男くんの部屋はもっと落ち着くんだけどね」

男「そっか、良かったよ」ニコッ

男「ジュース取って来るな」

幼「……」

幼「男くんがいつもより優しいな。いつも優しいけど」

幼「…ツンデレ作戦うまくいってるのかな?」

幼「…あっ、わたし、またツンデレ忘れてる…」

幼「…うぅぅ…全然だめだよぉ、わたしぃ」

幼「……」コテン

幼「」ゴロッ

幼「…ツンデレでわたしの新しい魅力に気づいてもらいたかったのになぁ」

幼「…これじゃあわたし、キャラぶれぶれだよぉ」

幼「むぅ~」ゴロゴロ

幼「…うん、とりあえずがんばろ」

幼「男くんとずっといっしょにいるんだもん。でもって男くんのお世話するんだもん」

幼「……」ゴロゴロ

……

幼稚園の頃

幼「おとこくん早く帰ろ~!」タタッ
男「待ってよ、幼ちゃん」タタッ

幼「早く~」
男「あっ!?」コケッ

幼「おとこくん!」

男「…いたいよぉ」ジワッ

男「うう…」グスッ

幼「おとこくん、おとこくん!だいじょうぶ?痛くない?へいき?」

男「…うっうっ…」グスッ

幼「どうしよう、どうしよう、おひざ、痛いよね?」

幼「たいへんだよ、おとこくんケガしちった」アセアセ

幼「……」
幼「…あっ、わたしバンドエイドもってた」
幼「ママが持たせてくれたんだ…」ゴソゴソ

幼「わたしすぐみつけるから、おとこくん待っててね」

幼「う~っ、ないようっ」ゴソゴソ

幼「…あったー」

幼「いま、貼ってあげるからね」

幼「紙がうまくはがれない……あっ、丸まっちゃった」

幼「…ふぇ」グスッ

幼「…ないちゃだめ。おとこくんきっとおひざすごい痛いよ。…わたしが助けるんだ」

幼「……ん」

幼「きれいにめくれたよ」ペラッ

幼「よしっ」ニコッ

幼「おとこくん、いまはってあげるからね」

幼「…右のおひざ」ペタッ

幼「できたー!やったよ!!」ニコッ

男「…幼ちゃん、ありがとう」

幼「いいんだよ、おとこくん」ニコッ

幼「おとこくんはわたしが守るんだもん」

男母「迎えに来たわよ~」

幼母「ふたりとも、さあ帰りましょっ」

男・幼「ママ」

男母「…まぁ幼ちゃん、男の面倒また見てくれたの?本当にいつもありがとうね」

幼「当然だよ。わたし、おとこくんのお嫁さんになるんだもん」

幼母「幼は男君大好きだもんね?」

幼「うんっ!!」コクッ

男「僕も幼ちゃん、だいすき~」ニコッ

幼「わたしは男くん、だい だい だいすきだよ」

男母「じゃあ幼ちゃんにお願いね。これからも男といっしょにいて、色々助けてあげて」

幼「もちろんだよっ。わたしおとこくんのお嫁さんだもんっ」

男母「うちの男のことよろしくね」ナデナデ
幼「うんっ!」

幼母「ふふっ」

幼母「男くんには幼のこと任せるわね。幼を守ってあげて」

幼母「女の子を守れる男の子って素敵だよ」ニコッ

男「うん、わかったー。僕ずっと幼ちゃんをまもるよ」

男「で、幼ちゃんとぜったい結婚するんだ」

男「ねー」

幼「ね~」

男母「ふふっ」

幼母「まぁっ」

幼母「でもほんと、男くんと仲良しで良かったわ」ニコッ

男母「そうね。いつも2人だと安心よね」

幼母「このままずっといっしょにいてほしいわよね」

男母「そうよね。とっても微笑ましい2人だもの」ニコッ

男・幼「♪」

……



現在

幼「……」

幼「…ふぇ」

幼「そっか、わたし男くんちで寝ちゃったんだ」ゴシゴシ

幼「…う~っ」ノビー

幼「…毛布掛かってる…男くんが掛けてくれたんだ…」

幼「…えへへ、優しいなぁ」ギュッ

幼「こういうことされると、もっと好きになっちゃうよ」ニコッ

男「あっ…幼起きてたんだ」

幼「寝ちゃってごめんね。毛布ありがと」ニコッ

男「いや、いいよ。気持ちよさそうだから起こさなかったんだ」

男(…あと、寝顔が可愛いすぎて)

男「ほら、寝てて喉乾いたろ?ジュース」

幼「ありがと…タイミングいいね」

男(僕が飲もうと思って注いだやつだけどいいや)

幼「」クピクピ

男「……」

男(…こうやって自分の気持ちに向き直った後だからわかるけど)

男(幼みたいな可愛い子とずっといっしょにいられるなんて、すごいことなんだよな…)

幼「えへへ~、このtvおもしろ~い」

幼「クッキーもらうね」ハムハム

幼「あっ、これおいしー」ニコッ

男(…口いっぱいクッキー頬張る幼、ハムスターみたい)

幼「ふんふんふん♪」

男(ご機嫌で鼻歌歌う幼可愛い)

幼「♪」バタバタ

男(足バタバタさせる幼可愛い)

男(…仕草のひとつひとつが可愛い)

男(くそっ、マジで可愛いな)

男(なにやらキャラ作りしてた幼ももちろん可愛い…)

男(…だが、素の幼もめちゃめちゃ可愛い)

男「……」ジー

幼「どうしたの、男くん?」

男「…いや、なんでもないよ」ジー

幼「……」

幼「そんなに男くんに見つめられると、わたし、テレちゃうよ…」ポッ

男(…頬を赤らめる幼だと!?破壊力高いっ!!)

幼「/////」モジモジ

付き合ってくれてる方ありがとうございます
おやすみなさい

男「…幼は可愛いなぁ…」

幼「…ふぇっ!?」

男(…ヤバいっ、つい口に出たっ!!)

男「そのっ!か、渇いたんだよ!」

男「…うん、のどがね、渇いたからジュース飲みたいなぁって」

幼「そうなんだぁ」

男「…取って来るよ」ガタ

……

男「…別に誤魔化さなくても良かったよな…」

男「そのまま言っちゃえば…」

男「…とりあえずジュース飲も」パタッ


……

幼「…急に可愛いなんて言うからびっくりしちゃった」

幼「…わたし、可愛いんだぁ」

幼「…えへへ」フンニャァ

幼「……」ニコニコ

幼「…やばい。今日、ツンデレ忘れてる…どうしょう…」

男「……」

幼「……」ニコニコ

男「…幼ご機嫌だな、どうした?」

幼「それはね」ニコッ

幼「今、男くんといっしょにいるからだよ」

幼「男くんのそばだと安心して、わたしとってもほっこりするんだよ」

幼「それにね、さっき寝ているときいい夢見たおかげもあるね」

幼「…どんな夢だと思う?」ジッ

男「……」

男「…どんな夢なの?…教えてよ」

幼「ふふっ」

幼「…男くんにはナイショだよ。教えてなんかあげないんだからねっ!!」

幼「男くんが当ててみてよ」

男「……」

男「僕の夢、だったら嬉しいね」ニコッ

男「…なんて冗談だよ…」

幼「当たりだよ」ニコッ

幼「わたしと男くんが小さいころの思い出の夢…」

幼「幼稚園のころ、わたしが、転んじゃった男くんを手当てしてあげたこと、覚えてる?」

男「…あれか」

幼「それが懐かしくてね」ニコッ

幼「あのころから仲良しだったんだよ、わたしたち」

幼「…お母さんたちが言うには、赤ちゃんのころにはもうべったりだったみたいだけど」

幼「…そしてあのころからずっと…す…」

幼「……」カアッ

幼「…流れに乗って、思わず言っちゃうところだった…」ボソッ

幼「…まだ、恥ずかしいな」ボソッ

男「……」

幼「……」カアッ

幼「だからといってなんでもないんだからねっ!!」

幼「なんとなく楽しいから男くんといるだけだもん!!」

幼「ずっといっしょにいたから、これからもそばにいるだけだよっ!!」

幼「」プイッ

幼(…今日は調理実習からツンデレできてないから、今、やっとできたよかったぁ)

幼(…どうかな、わたし渾身のツンデレは?)

幼(…わたしにメロメロになっても、いいんだよ?)

男「んぷ……くっ」

男「ぷっ…」

男「」クスクス

幼「…笑われたっ!!」

幼「わたし史上最高のツンデレがっ!!」

男「…これ、ツンデレだったのか…」

幼「ツンデレだよっ!!ツンデレじゃなきゃなんなの!?」

男「よくわかんないけど可愛いなって」

幼「…可愛いとは思ってもらえたんだぁ」

幼「良かったぁ」ニパー

男「幼は可愛いよ」

男「そのキャラでも、普段の幼でも」

男「赤ちゃんのころでも、幼稚園のときでも、今でもずっと」

男「幼は可愛いよ」

男「大好きだよ、幼」

幼「…ふぇぇ」ジワッ
幼「…おとこくんにぃ、すき、ってぇ言われたぁ…」グスグス

幼「…うれしいよぉ」

男「…幼」

幼「さっきの思い出話の続きだけどね。男くんを手当てした後にね…」

幼「お母さんと男のおばさんの前で、わたしたち将来結婚するって約束したんだよ」

男「…覚えてる」

幼「他にも男くんのお世話ずっとする約束もしたんだよ」

男「…僕は幼を守るって約束したんだ」

幼「全部覚えててくれたんだぁ…」

男「…当然だろ」

幼「うれしいなぁ」ジワッ

幼「子供のころの約束だからわたしだけ信じてるのかなって、思ってたよぉ」

幼「…男くんはわたしを守ってくれてるよ、いろんな所で…」

幼「男くんは、わたしが困ったとき必ず助けてくれる、いつも優しく見守ってくれてる」

幼「ただ楽しくふたりで遊んでるだけでも、わたしにとっては大切な時間なの」

幼「…大好きだよ、男くん」ニコッ

男「……」ニコッ

男「幼も僕の面倒みてくれてるよ」

男「家事や食事、日常の協力だけじゃなくて」

男「僕も幼といるだけですごい癒やされてるんだよ」

男「…ありがとう、幼、約束守ってくれて」

幼「…そう約束はね、とても大切なの、わたしにとって」

幼「でも約束だけじゃないんだよ、わたしが男くんのそばでお世話したい理由は」

幼「わたし、男くんのはにかんだ笑顔が大好きなの」

幼「男くんテレやさんだから、恥ずかしそうにありがとう、いうよね」

幼「それが見たいから男くんの喜ぶこと、なんでもしてあげたいんだ」

幼「男くんの理想の女の子になりたいもそうなの」

幼「料理好きな子好きなんだよね?お料理がんばったんだよ、おいしかった?」

男「うん、大好きだ、幼の料理」ニコッ

幼「…今日はいっぱい男くんから大好きもらったね…ありがと」

幼「料理だけじゃないんだよ…家事とか、趣味とか」

幼「このツンデレキャラもそう。好きなんだよね、ツンデレ?」

幼「…わたし、男くんの好みのタイプになれてるかな?」

男「…僕の理想の女の子はね」

男「とっても優しい女の子なんだ、困ってる人を放っておけない」

男「あと、とても頑張り屋さんなんだ、なんでも一生懸命でさ」

男「そして泣き虫なんだよ、とっても泣き顔が可愛い」

男「でも笑顔がいちばん素敵なんだ。見ていて元気になれる笑顔を見せてくれる」

男「そんな僕の好みの子がいつも目の前にいるんだよね」

男「…幼が僕の理想の女の子そのものです」

男「僕とどうか付き合ってください」

男「お願いします」ペコッ

幼「……」

今日はこの辺で
おやすみなさいませ

幼「……」ジワッ

幼「はい、もちろん」ニコッ

幼「…わたしが男くんの理想の女の子なら、男くんはわたしなしじゃダメみたいだね」

幼「…仕方ないなぁ、仕方ないからわたしが男くんのそばにいてあげる…いつまでも」

幼「ずっと放してなんてあげないんだからねっ!!」

男「…望むところさ」ニコッ

男「…そのキャラいいね」

男「どこで覚えたの?」

幼「男くん、ツンデレ好きなんでしょ?」

幼「前、友くんと話してるときに聞いたよ」

幼「可愛いでしょ?わたしも気に入ってるんだぁ」

男「……」

男「…あれか」

男「友…」

……

友「…くしゅん」

女「…大丈夫ですか、友くん?…風邪?」

友「いや、鼻がムズムズしてさ」

友「きっと俺がイケメンだから、みんながウワサしてるんだよ」ニコ
女「あははっ、かもしれませんね」

女「ところでこの格好、なんですか?」

友「メイド服だが」キリッ

女「…恥ずかしいですよぉ」カアッ
友「いや、可愛いよ…着てくれてありがとう」ニコッ

女「ふぇ…」カアッ

友「清楚メイド最高っ!!」

女「どうしましょう…この人」

女「付き合うの早まったかなぁ…」
女「まぁ、いいところもあるんですけど…」

友「…男と幼ちゃん、うまくやってるかなぁ……頑張れよ」

……

幼「幸せ、だね」ニコッ

男「うん」

幼「えへへ」ギュッ

男「ふふ」ナデナデ

幼「男くんに抱きついてると安心するね」

男「僕もだよ」ニコッ

幼「これからも男くんの一番そばでお世話するね」

男「じゃあ、僕は一番近くで幼を守るよ」

幼「…うれしいな、じゃあ約束の証が必要だね…」

幼「…こっち」クイッ

男「…ん?」

幼「」チュッ

男「……」カアアッ

幼「…これでまた約束できたね」

幼「今度はお嫁さんにしてよね」ニコッ

男「/////」

幼「…男くん?」

男「」プシュー

幼「ちょっと男くん、男くーん?」

幼「男くんがダウンしちゃった!?」

男「」

翌朝 教室

幼「男くん、男くん」ピトー

男「ふふっ」

幼友「今日も仲良しだね」ニコッ

幼友「…いや、いつもよりもっと距離感が近いような…もしかして…」

幼「…そうだよ、わたし達付き合ってるの。らぶらぶなんだよ」

男「ああ」カアッ

幼友「…そっかぁ、やっとかぁ…ホントに良かったね」

幼「えへへっ、うん!」

男「うん、ホントに」

幼友「うんうん」ニコッ

幼友「ふたりとも嬉しそうでなにより」ニコッ

幼友「…あっちも幸せそうね」チラッ

友「女ちゃん可愛い」ニコニコ

女「…やめてくださいよぉ」モジモジ

友「ネコミミカチューシャマジ似合うね」

女「…そうですか?」

女「手鏡で見てみると意外といいですね、これ…着けようかな」ジッ

幼友「…ずいぶん毒されてきてるんだ、女ちゃん」

幼友「当人達が幸せならいいのかな…」

幼友「私も幸せになりたいな…」ハア

美少年「…あの、幼友さん」

幼友「…なぁに?」クルッ

美少年「宿題のプリントのこの問題わかりますか?難しくて、友達みんなわからなくて」

幼友「…これは、確か…こっちが答えだったような…」

美少年「ありがとう、幼友さん頭いいんだね」ニコッ

幼友「…ううん、これだけ偶然解けただけだよ…」

幼友(…美少年くんイケメンだなぁ、笑顔が可愛いや)

美少年「…もしよければ、勉強教えてくれないかな…わからない所が多くて」

幼友「……いいよ、いっしょに勉強しよ」

美少年「良かった、幼友さん勉強得意なんだよね」

美少年「教えてもらえると助かるな」ニコッ
幼友(…やばい、そんな可愛い笑顔反則だよ。ほんと男の子なの?天使だよぉ…)

幼友「……」カアッ

美少年「?」ニコッ

幼友「勉強頑張ろうね」ニコッ

美少年「うん」

幼友「じゃあ、とりあえず放課後に…」

幼友(…もしかして、わたしにもチャンスが来たのかな?)

幼友(…うん、頑張ろう)

幼「……」

幼「みんな楽しそう」ニコッ

幼「わたしがいちばん幸せなんだけどね」ギュッ スリスリ

男「僕もだよ」ニコッ

男「…安らぐなぁ」ナデナデ

幼「ね~♪」ピトー

幼「……」

幼「ねぇ、男」

男「なんだい?」ニコッ

幼「えいっ」チュッ

男「」チュッ

幼「…どう、少しは慣れたかな?」

男「……」カアッ

女「…大胆です」カアッ

友「…羨ましい」

男「/////」バタッ

幼「倒れちゃった…」

幼友「ありゃりゃ、ホントにめちゃくちゃウブなんだ…」

幼「ちっとも耐性ついてないっ!!」

幼「これはわたしがまだまだいろんなお世話しなきゃだめだね」

幼「わたしは男くんの彼女だからねっ、これからもよろしくしちゃうよっ!!」

男「」コクコク

幼「どんどん攻めるよ、覚悟しなきゃだめなんだからっ!!」

……

男宅

幼母「…あら、お帰りなさい、早いのね」

男母「お父さんは置いて先に帰ってきたの…二人はどう?」

幼母「順調よ。あの子のハリキリのおかげかな」

男母「2人っきりにしたカイはあったわけね」

幼母「そうね」

幼母「相手が男君なら私達も安心して任せられるわ」

男母「こっちも幼ちゃんで良かったわ」

男母「まぁ、くっつくならあの二人以外考えられないけど」

幼母「そうよね」

幼母「…だってあんなに小さいころからべったりだものね」

男母「うん」

幼稚園時代

幼母「…ねぇ、ちょっと見て」

男母「…まぁ、手をつないだまま寝てる」ニコッ

男・幼「zzz」ギュー

幼母「ホントに仲良しなんだから…」ニコッ

幼「…おとこくん、だいすき」ムニャ

男「…幼ちゃん、すきだよ」ムニャ

男母「…ずっとこのふたりがいっしょにいれますように」

幼母「…そうね」

男・幼「」ギュッ

男・幼「zzz」ニコニコ


おしまい

また甘々でした
読んでいただきありがとうございます
1さんいいネタどうもです

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