八幡の結婚前夜 (27)
八幡「ただいまー」
小町「おかえりーおにーちゃん」
[たぬき]「おかえり、八幡君」
八幡「うわっ!?」
[たぬき]「うわとは失礼だな、君」
八幡「わ、悪い」
小町「お兄ちゃんはなかなか慣れないよねー」
[たぬき]「仕方ないさ」
[たぬき]「普通の人間は慣れるまで時間が掛かる」
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小町「つるつるしてかわいいのに~」
[たぬき]「うわやめろ!僕には、みーちゃんという心に決めた人が・・・」
小町「なでなで」
[たぬき]「あっー」
八幡「玄関で騒ぐなよ」
まさに地獄絵図。異様な光景だ。
この青だぬき・・・じゃなかった。
ネコ型ロボット(?)通称[たぬき]が現れたのは3日前のことだ、
夕飯に出たレーを食べている時である
ガシャーン
八幡「ぶっ!なんだ!?」
小町「うわ!きたないよー」
八幡「すまん」
小町「なんか凄い音したよね」
八幡「うちっぽいな、2階から聞こえた」
小町「何かな?」
八幡「ものが倒れただけか、あるいは・・・」
小町「あるいは?」
八幡「空き巣とか」
小町「え・・ど、どうしよう。怖い」
八幡「・・・とりあえず、様子を見てくるか」
小町「あぶないよー」
小町「本当に泥棒だったらどうするの?」
小町「警察呼んじゃお」
八幡「つってもな、違うかもしれないし」
八幡「何か倒れただけでしたー、で警察呼んだら」
八幡「ご近所さんの笑い物だぞ」
小町「でも・・・」
???「それじゃ僕が様子見に行ってあげるよ」
八幡「それはありがたい」
小町「お、おにいちゃん・・・」
八幡「ん?」
???「そんな驚いた顔してどうしたの?」
八幡「って、お前誰だよ」
[たぬき]「僕[たぬき]です!」
八幡「どこから入ってきた!?」
[たぬき]「どこって、八幡君の机の中だよ」
[たぬき]「きみの机は汚いね、掃除しなよ」
八幡「・・・小町、警察だ」
小町「え?なんで?」
八幡「あきからに怪しいだろ、こいつ」
[たぬき]「ひどいなー八幡君は、僕は君を助けに来たんだぞ」
八幡「何言ってんだお前」
[たぬき]「だから、僕は未来から君を助けに来たんだ」
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